JP2005194408A | 2005-07-21 | |||
JP2000351712A | 2000-12-19 | |||
JP2003041087A | 2003-02-13 |
Hisayoshi Nagata (JP)
芯が埋め込まれたロウ成分が容器に入ったものであって、該ロウ成分はシア脂の含有量が40重量%以上、植物性オイルの含有量が15~40重量%であり、融点が30℃~60℃の範囲内であることを特徴とするマッサージ用ロウソク。 |
植物性オイルは、パーム油と他の少なくとも1種の植物性オイルである請求項1記載のマッサージ用ロウソク。 |
更にシリル化処理した無水ケイ酸を2~15%混合したものである請求項1又は2記載のマッサージ用ロウソク。 |
更に香料が含まれているものである請求項1~3記載のマッサージ用ロウソク。 |
更に薬効成分を混合したものである請求項1~4記載のマッサージ用ロウソク。 |
固形成分を加熱し液化させてマッサージに使用する場合、該固形成分を有芯のロウソクにし、該ロウソクに点火し、その火炎の熱によって液化させる方法において、該固形成分はシア脂の含有量が40重量%以上、植物性オイルの含有量が15~40重量%であり、融点が30℃~60℃の範囲内であることを特徴とするマッサージ料液化方法。 |
芯が埋め込まれたロウ成分が容器に入ったものであって、該ロウ成分はシア脂の含有量が40重量%以上、植物性オイルの含有量が15~40重量%であり、融点が30℃~60℃の範囲内であるマッサージ用ロウソクに点火し、液化した成分を被マッサージ者の皮膚に適用することを特徴とするマッサージ方法。 |
本発明は、マッサージ用ロウソクに関す ものである。
マッサージとは、直接皮膚を押圧、摩擦 ることによって身体の種々の機能の改善を するものである。本出願においては、一般 言うマッサージだけではなく、皮膚に施術 ること全般を指す語として使用する。
マッサージは、何も使用せずそのまま皮 を押圧、摩擦することもあるが、マッサー 用のオイルを用いて手指を滑りやすくする ともに、オイルの皮膚への効果も期待して なわれることも多い。
このようなマッサージ用オイルは、当然 温であるため、被施術者は冷たく感じるこ が多い。そこで、体温程度に加温して使用 ようとすると、その加温設備が必要である けでなく、火傷を防止するため温度をコン ロールしなければならない。結局、大掛か となり、また事故が発生する危険性もある
そこで、温熱効果も期待でき、安価で且 視覚的にも種々の効果が期待できるマッサ ジ用ロウソク、マッサージ料液化方法及び ッサージ方法を提供する。
以上のような状況に鑑み、本発明者は鋭 研究の結果本発明マッサージ用ロウソク、 ッサージ料液化方法及びマッサージ方法を 成したものであり、その特徴とするところ 、マッサージ用ロウソクにあっては、芯が め込まれたロウ成分が容器に入ったもので って、該ロウ成分はシア脂の含有量が40重 %以上、植物性オイルの含有量が15~40重量%で り、融点が30℃~60℃の範囲内である点にあ 、マッサージ料液化方法にあっては、固形 分を加熱し液化させてマッサージに使用す 場合、該固形成分を有芯のロウソクにし、 ロウソクに点火し、その火炎の熱によって 化させる方法において、該固形成分はシア の含有量が40重量%以上、植物性オイルの含 量が15~40重量%であり、融点が30℃~60℃の範囲 内である点にあり、マッサージ方法にあって は、芯が埋め込まれたロウ成分が容器に入っ たものであって、該ロウ成分はシア脂の含有 量が40重量%以上、植物性オイルの含有量が15~ 40重量%であり、融点が30℃~60℃の範囲内であ マッサージ用ロウソクに点火し、液化した 分を被マッサージ者の皮膚に適用する点に る。
まずマッサージ用ロウソクについて説明す
。
芯はどのようなものでもよく、通常のロウ
クの芯でよい。
容器は、後述するロウ成分が収納できれ どのようなものでもよいが、融けたロウを ぐための注ぎ口があった方が使いやすい。 状的にはビーカーのようなものが好適であ 。
ここでいうロウ成分とは、ロウソク本体 いう。芯に火をつければ融解して一部は燃 する部分である。
ここでいうシア脂とは、シアの木(Butyrospermu
m
parkii アカテツ科)の実からとれる脂肪分及び
それに含まれるエキスや含有物全般をいう。
バターのようなもので、シアバターとも呼ば
れる。これは、常温では固体であるが、融点
が低く通常は40~60℃程度である。本発明では
特別なシア脂である必要はなく通常のもの
よい。また、シアの木から抽出されるもの
、狭義のシア脂だけではなく、エキスやオ
ルその他のものを含んでいてもよい。
本発明では、このシア脂を少なくとも40 量%以上は含まれている。これ以下では、シ 脂を入れている効果が小さくなるためであ 。50重量%以上が好適でり、60重量%以上はよ 好適である。
本発明ロウ成分には植物性オイルが必須で
る。ここでいう植物性オイルは植物性脂肪
含める。例えば、パーム油、大豆油、アー
ンド油、ヤシ油、野菜油、カラパグアイア
ンシス種子油、マンゴ種子脂、カカオ脂等
ある。
これはロウ成分の融点を調整するためと、
ッサージが容易になるよう融解成分の延び
よくし、滑らかにするためである。
この植物性オイルの混合量は、15~40重量% ある。40重量%以上では、融点が下がりすぎ ためである。15重量%以下では、融解した液 の延びも悪く、マッサージが難しくなる。
植物性オイルの中でもパーム油が滑らか マッサージには好適である。よって、パー 油と更に他の植物油(少なくとも1種)と両方 合してもよい。
本発明ロウ成分はその融点が30℃~60℃で る点もポイントである。30℃以下では夏場融 解してしまい芯に着火する意味がなくなり、 60℃以上では融解しずらく、皮膚に適用した きにどうしても熱くなる。
中でも、融点は35℃~55℃が好適である。保
性も十分あり、融解も容易である。このよ
な融点の調整は植物油の添加量で行なうの
よい。
また、融点の高い(50℃以上の)高級脂肪酸の
添加によって融点を調整してもよい。これは
、マッサージにはパーム油等の延びのよいオ
イルが多い方がよく、それによって融点が下
がり過ぎるのを調整するためである。例えば
、パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン
酸、ベヘニン酸等である。
更に、本発明には粘度を調整するための増
剤を混合してもよい。例えば、シリル化処
した無水ケイ酸等の粉末である。油脂によ
なじむ粉体が好ましい。
この粉末は、2~15重量%が好適である。
本発明では、このロウ成分に香料を添加す
ことが好ましい。これは、マッサージをす
ときにアロマセラピー効果が期待できるた
である。
香料としてはどのようなものでもよいが、
ンジェリカ、ベンゾイン、オレガノ、オレ
ジ、カモミール、カユプテ、ガルバナム、
ラリセージ、グレープフルーツ、サイプレ
、サンダルウッド、シダーウッド、シトロ
ラ、シナモン、ジャスミン、ジュニパー、
ンジャー、スパイクラベンダー、セペアミ
ト、セージ、ゼラニウム、タイム、タンジ
リン、ティートリー、ナツメグ、乳香、ネ
リ、パイン、バジル、パチュリー、バーベ
、バラ、パルマローザ、フェンネル、プチ
レン、ベチバー、ペパーミント、ベルガモ
ト、マージョラム、マンダリン、メリッサ
ユーカリ、ラバンジン、ラベンダー、レモ
、レモングラス、ローズウッド、ローズマ
ー等が好適であり、1つ又は複数合わせて用
いてもよい。
香料の混合量は、その種類によって異な が、数百ppm~数%程度が好適である。
更に、本発明のロウ成分には、皮膚に対 る栄養成分を混合してもよい。ビタミンや 々のエキス等である。
本発明ロウソクの製造方法は、どのよう 方法でもよいが、1例を示すと、加熱し(最 から液体ならば不要)液状にしたシア脂に植 油を混合し、香料等を加え、ロウ成分を調 しそれを容器に充填し芯を立て、冷却して ウ成分が固形化すれば完成である。
次に本発明マッサージ料液化方法につい 説明する。前記説明した本発明のマッサー 用ロウソクのロウ成分を融解して皮膚に垂 して使用するものである。よって、このロ 成分を液化して皮膚に垂らすのであるが、 の方法としてヒーター等で加熱して液化さ ることも可能であるが、本発明ではロウソ として着火して融解するのである。
これは、炎の視覚効果が大きな効果を発 するためである。非常にリラックスでき、 料が含まれていればよりいっそう効果が高 なる。
次に本発明マッサージ方法について説明す
。
まず、本発明ロウソクに火を着け、ロウ成
が融解するのを待つ。数十秒で融解が始ま
。この融解した液体を被施術者の皮膚に直
垂らすか、施術者の手に垂らしてから被施
者の皮膚に垂らすかする。次いで、その上
らマッサージを施す。
本発明には次のような利点がある。
(1) 本発明ロウソクは、低融点で融解し、そ
融解物が皮膚に適用し使用するマッサージ
イルに適している。
(2) ロウソクであるため、炎の視覚効果でリ
ックスできる。
(3) 適度な温度のロウの融解物が肌に触れ、
れ自体で好ましい感触が得られる。
(4) ロウ成分に香料を混合すると、着火によ
、香料がより蒸発し、芳香が漂い、アロマ
ラピー効果が発揮される。
(5) さらにマッサージを施術するため、大き
リラックス感や筋肉の揉みほぐし感が得ら
る。
(6) 本発明ではすべてのロウ成分が植物由来
することができ、自然物である。
1 本発明ロウソク
2 容器
3 ロウ成分
4 芯
5 注ぎ口
以下実施例に基づいて、本発明をより詳 に説明する。
図1は、本発明ロウソク1の1例を示す斜視 である。容器2内に固形のロウ成分3が存在 、芯4が中心にある。この容器は陶器製で、 きさは通常の水を飲むコップ程度である。 の芯4に着火すれば、その炎の熱でその下方 のロウ成分が融解する。通常のロウソクと比 べて融点が低いため、融解した液がロウ成分 3の上部に溜まることになる。
この液体を容器の注ぎ口5から、マッサー ジ施術者の手又はマッサージを受ける者の皮 膚に直接垂らすのである。液体の温度は、基 本的にはロウ成分の融点である。全てが融解 する前では融点以上にならないのは、1気圧 は水が100℃以上にならないのと同じである
マッサージの方法は自由であり、オイル 塗布して行なう従来の方法でも、まったく しい方法でもよい。この時、塗布する液体 暖かいこと、炎の効果、混合している香料 よるアロマセラピー効果等が相乗効果とな 、従来にない効果を発揮する。
次に本発明ロウ成分の成分例を示す。
表1に本発明のロウ成分の実施例の成分を示
す。また、比較例として、通常のロウソク(
融点)、融点の低いもの、植物油の少ないも
を示す。無水ケイ酸は、シリル化処理した
のを用いた。
各実施例で使用したパーム油以外の植物油
、次の通りである。
実施例2:ヤシ油にアロエベラ葉エキスを混合
たもの
実施例3:マンゴ種子脂
実施例4:水添(水素化)大豆油
実施例5:アーモンド油と水添野菜油との混合
実施例6:カラパグアイアネンシス種子油
実施例7:カカオ脂
これらの実施例、及び比較例には種々の香
を添加した。その量は数百ppmであった。
比較例1のロウソクは、融点が82℃であっ 。これを使用すると皮膚に触れたときに熱 火傷しそうであった。勿論、マッサージに まったく使えない。
比較例2は融点が低く、固形化しなかった 。比較例3は植物油を含まないものである。 れは適当な融点を有していたが、皮膚に塗 したときの延びが悪くマッサージに適さな 。
実施例1~7はすべて融点も問題なく、皮膚 塗布したときの延びも問題なかった。非常 マッサージしやすかった。
Next Patent: EXPRESSION VECTOR