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Patent Searching and Data


Title:
CANDLE FOR MASSAGE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/128154
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] Massage oil frequently feels cold to the patient because it naturally has ordinary temperature. If the oil is heated to around body temperature in preparation for use, not only a heater therefor is necessary but the oil temperature must be controlled in order to prevent burns. Consequently, a large-scale apparatus becomes necessary, and there is a danger of causing an accident. A candle for massage is provided which is expected to produce a thermal effect, is inexpensive, and is expected to produce various visual effects. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The candle for massage is one which comprises a container and, held therein, a wax ingredient having a core embedded therein, the wax ingredient having a shea butter content of 40 wt.% or higher, vegetable oil content of 15-40 wt.%, and melting point of 30-60°C.

Inventors:
IIJIMA NORIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057482
Publication Date:
October 22, 2009
Filing Date:
April 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
IIJIMA NORIKO (JP)
International Classes:
A61K8/92; A61K8/25; A61K8/97; A61Q13/00; A61Q19/00; C11C5/00
Foreign References:
JP2005194408A2005-07-21
JP2000351712A2000-12-19
JP2003041087A2003-02-13
Attorney, Agent or Firm:
NAGATA, Hisayoshi (JP)
Hisayoshi Nagata (JP)
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Claims:
 芯が埋め込まれたロウ成分が容器に入ったものであって、該ロウ成分はシア脂の含有量が40重量%以上、植物性オイルの含有量が15~40重量%であり、融点が30℃~60℃の範囲内であることを特徴とするマッサージ用ロウソク。
 植物性オイルは、パーム油と他の少なくとも1種の植物性オイルである請求項1記載のマッサージ用ロウソク。
 更にシリル化処理した無水ケイ酸を2~15%混合したものである請求項1又は2記載のマッサージ用ロウソク。
 更に香料が含まれているものである請求項1~3記載のマッサージ用ロウソク。
 更に薬効成分を混合したものである請求項1~4記載のマッサージ用ロウソク。
 固形成分を加熱し液化させてマッサージに使用する場合、該固形成分を有芯のロウソクにし、該ロウソクに点火し、その火炎の熱によって液化させる方法において、該固形成分はシア脂の含有量が40重量%以上、植物性オイルの含有量が15~40重量%であり、融点が30℃~60℃の範囲内であることを特徴とするマッサージ料液化方法。
 芯が埋め込まれたロウ成分が容器に入ったものであって、該ロウ成分はシア脂の含有量が40重量%以上、植物性オイルの含有量が15~40重量%であり、融点が30℃~60℃の範囲内であるマッサージ用ロウソクに点火し、液化した成分を被マッサージ者の皮膚に適用することを特徴とするマッサージ方法。
 
Description:
マッサージ用ロウソク

 本発明は、マッサージ用ロウソクに関す ものである。

 マッサージとは、直接皮膚を押圧、摩擦 ることによって身体の種々の機能の改善を するものである。本出願においては、一般 言うマッサージだけではなく、皮膚に施術 ること全般を指す語として使用する。

 マッサージは、何も使用せずそのまま皮 を押圧、摩擦することもあるが、マッサー 用のオイルを用いて手指を滑りやすくする ともに、オイルの皮膚への効果も期待して なわれることも多い。

 このようなマッサージ用オイルは、当然 温であるため、被施術者は冷たく感じるこ が多い。そこで、体温程度に加温して使用 ようとすると、その加温設備が必要である けでなく、火傷を防止するため温度をコン ロールしなければならない。結局、大掛か となり、また事故が発生する危険性もある

 そこで、温熱効果も期待でき、安価で且 視覚的にも種々の効果が期待できるマッサ ジ用ロウソク、マッサージ料液化方法及び ッサージ方法を提供する。

 以上のような状況に鑑み、本発明者は鋭 研究の結果本発明マッサージ用ロウソク、 ッサージ料液化方法及びマッサージ方法を 成したものであり、その特徴とするところ 、マッサージ用ロウソクにあっては、芯が め込まれたロウ成分が容器に入ったもので って、該ロウ成分はシア脂の含有量が40重 %以上、植物性オイルの含有量が15~40重量%で り、融点が30℃~60℃の範囲内である点にあ 、マッサージ料液化方法にあっては、固形 分を加熱し液化させてマッサージに使用す 場合、該固形成分を有芯のロウソクにし、 ロウソクに点火し、その火炎の熱によって 化させる方法において、該固形成分はシア の含有量が40重量%以上、植物性オイルの含 量が15~40重量%であり、融点が30℃~60℃の範囲 内である点にあり、マッサージ方法にあって は、芯が埋め込まれたロウ成分が容器に入っ たものであって、該ロウ成分はシア脂の含有 量が40重量%以上、植物性オイルの含有量が15~ 40重量%であり、融点が30℃~60℃の範囲内であ マッサージ用ロウソクに点火し、液化した 分を被マッサージ者の皮膚に適用する点に る。

 まずマッサージ用ロウソクについて説明す 。
 芯はどのようなものでもよく、通常のロウ クの芯でよい。

 容器は、後述するロウ成分が収納できれ どのようなものでもよいが、融けたロウを ぐための注ぎ口があった方が使いやすい。 状的にはビーカーのようなものが好適であ 。

 ここでいうロウ成分とは、ロウソク本体 いう。芯に火をつければ融解して一部は燃 する部分である。

 ここでいうシア脂とは、シアの木(Butyrospermu m
parkii アカテツ科)の実からとれる脂肪分及び それに含まれるエキスや含有物全般をいう。 バターのようなもので、シアバターとも呼ば れる。これは、常温では固体であるが、融点 が低く通常は40~60℃程度である。本発明では 特別なシア脂である必要はなく通常のもの よい。また、シアの木から抽出されるもの 、狭義のシア脂だけではなく、エキスやオ ルその他のものを含んでいてもよい。

 本発明では、このシア脂を少なくとも40 量%以上は含まれている。これ以下では、シ 脂を入れている効果が小さくなるためであ 。50重量%以上が好適でり、60重量%以上はよ 好適である。

 本発明ロウ成分には植物性オイルが必須で る。ここでいう植物性オイルは植物性脂肪 含める。例えば、パーム油、大豆油、アー ンド油、ヤシ油、野菜油、カラパグアイア ンシス種子油、マンゴ種子脂、カカオ脂等 ある。
 これはロウ成分の融点を調整するためと、 ッサージが容易になるよう融解成分の延び よくし、滑らかにするためである。

 この植物性オイルの混合量は、15~40重量% ある。40重量%以上では、融点が下がりすぎ ためである。15重量%以下では、融解した液 の延びも悪く、マッサージが難しくなる。

 植物性オイルの中でもパーム油が滑らか マッサージには好適である。よって、パー 油と更に他の植物油(少なくとも1種)と両方 合してもよい。

 本発明ロウ成分はその融点が30℃~60℃で る点もポイントである。30℃以下では夏場融 解してしまい芯に着火する意味がなくなり、 60℃以上では融解しずらく、皮膚に適用した きにどうしても熱くなる。

 中でも、融点は35℃~55℃が好適である。保 性も十分あり、融解も容易である。このよ な融点の調整は植物油の添加量で行なうの よい。
 また、融点の高い(50℃以上の)高級脂肪酸の 添加によって融点を調整してもよい。これは 、マッサージにはパーム油等の延びのよいオ イルが多い方がよく、それによって融点が下 がり過ぎるのを調整するためである。例えば 、パルミチン酸、ステアリン酸、ミリスチン 酸、ベヘニン酸等である。

 更に、本発明には粘度を調整するための増 剤を混合してもよい。例えば、シリル化処 した無水ケイ酸等の粉末である。油脂によ なじむ粉体が好ましい。
 この粉末は、2~15重量%が好適である。

 本発明では、このロウ成分に香料を添加す ことが好ましい。これは、マッサージをす ときにアロマセラピー効果が期待できるた である。
 香料としてはどのようなものでもよいが、 ンジェリカ、ベンゾイン、オレガノ、オレ ジ、カモミール、カユプテ、ガルバナム、 ラリセージ、グレープフルーツ、サイプレ 、サンダルウッド、シダーウッド、シトロ ラ、シナモン、ジャスミン、ジュニパー、 ンジャー、スパイクラベンダー、セペアミ ト、セージ、ゼラニウム、タイム、タンジ リン、ティートリー、ナツメグ、乳香、ネ リ、パイン、バジル、パチュリー、バーベ 、バラ、パルマローザ、フェンネル、プチ レン、ベチバー、ペパーミント、ベルガモ ト、マージョラム、マンダリン、メリッサ ユーカリ、ラバンジン、ラベンダー、レモ 、レモングラス、ローズウッド、ローズマ ー等が好適であり、1つ又は複数合わせて用 いてもよい。

 香料の混合量は、その種類によって異な が、数百ppm~数%程度が好適である。

 更に、本発明のロウ成分には、皮膚に対 る栄養成分を混合してもよい。ビタミンや 々のエキス等である。

 本発明ロウソクの製造方法は、どのよう 方法でもよいが、1例を示すと、加熱し(最 から液体ならば不要)液状にしたシア脂に植 油を混合し、香料等を加え、ロウ成分を調 しそれを容器に充填し芯を立て、冷却して ウ成分が固形化すれば完成である。

 次に本発明マッサージ料液化方法につい 説明する。前記説明した本発明のマッサー 用ロウソクのロウ成分を融解して皮膚に垂 して使用するものである。よって、このロ 成分を液化して皮膚に垂らすのであるが、 の方法としてヒーター等で加熱して液化さ ることも可能であるが、本発明ではロウソ として着火して融解するのである。

 これは、炎の視覚効果が大きな効果を発 するためである。非常にリラックスでき、 料が含まれていればよりいっそう効果が高 なる。

 次に本発明マッサージ方法について説明す 。
 まず、本発明ロウソクに火を着け、ロウ成 が融解するのを待つ。数十秒で融解が始ま 。この融解した液体を被施術者の皮膚に直 垂らすか、施術者の手に垂らしてから被施 者の皮膚に垂らすかする。次いで、その上 らマッサージを施す。

 本発明には次のような利点がある。
(1) 本発明ロウソクは、低融点で融解し、そ 融解物が皮膚に適用し使用するマッサージ イルに適している。
(2) ロウソクであるため、炎の視覚効果でリ ックスできる。
(3) 適度な温度のロウの融解物が肌に触れ、 れ自体で好ましい感触が得られる。
(4) ロウ成分に香料を混合すると、着火によ 、香料がより蒸発し、芳香が漂い、アロマ ラピー効果が発揮される。
(5) さらにマッサージを施術するため、大き リラックス感や筋肉の揉みほぐし感が得ら る。
(6) 本発明ではすべてのロウ成分が植物由来 することができ、自然物である。

本発明ロウソクの1例を示す斜視図であ る。

符号の説明

 1 本発明ロウソク
 2 容器
 3 ロウ成分
 4 芯
 5 注ぎ口

 以下実施例に基づいて、本発明をより詳 に説明する。

 図1は、本発明ロウソク1の1例を示す斜視 である。容器2内に固形のロウ成分3が存在 、芯4が中心にある。この容器は陶器製で、 きさは通常の水を飲むコップ程度である。 の芯4に着火すれば、その炎の熱でその下方 のロウ成分が融解する。通常のロウソクと比 べて融点が低いため、融解した液がロウ成分 3の上部に溜まることになる。

 この液体を容器の注ぎ口5から、マッサー ジ施術者の手又はマッサージを受ける者の皮 膚に直接垂らすのである。液体の温度は、基 本的にはロウ成分の融点である。全てが融解 する前では融点以上にならないのは、1気圧 は水が100℃以上にならないのと同じである

 マッサージの方法は自由であり、オイル 塗布して行なう従来の方法でも、まったく しい方法でもよい。この時、塗布する液体 暖かいこと、炎の効果、混合している香料 よるアロマセラピー効果等が相乗効果とな 、従来にない効果を発揮する。

 次に本発明ロウ成分の成分例を示す。
 表1に本発明のロウ成分の実施例の成分を示 す。また、比較例として、通常のロウソク( 融点)、融点の低いもの、植物油の少ないも を示す。無水ケイ酸は、シリル化処理した のを用いた。
 各実施例で使用したパーム油以外の植物油 、次の通りである。
実施例2:ヤシ油にアロエベラ葉エキスを混合 たもの
実施例3:マンゴ種子脂
実施例4:水添(水素化)大豆油
実施例5:アーモンド油と水添野菜油との混合
実施例6:カラパグアイアネンシス種子油
実施例7:カカオ脂

 これらの実施例、及び比較例には種々の香 を添加した。その量は数百ppmであった。

 比較例1のロウソクは、融点が82℃であっ 。これを使用すると皮膚に触れたときに熱 火傷しそうであった。勿論、マッサージに まったく使えない。

 比較例2は融点が低く、固形化しなかった 。比較例3は植物油を含まないものである。 れは適当な融点を有していたが、皮膚に塗 したときの延びが悪くマッサージに適さな 。

 実施例1~7はすべて融点も問題なく、皮膚 塗布したときの延びも問題なかった。非常 マッサージしやすかった。