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Patent Searching and Data


Title:
CARRIER FOR SHEETLIKE ARTICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/020076
Kind Code:
A1
Abstract:
In order to enhance the productivity and the life cycle of consumables while reducing the running cost, the work load of an operator and the equipment investment expense, a carrier for sheetlike articles is provided with a folding drum (11) for carrying sheetlike articles sheet by sheet or by stacking a plurality of sheets of articles; a biting drum (12) and a deceleration drum (13) for carrying the sheetlike articles by holding them by every other holding means in the case of carrying a plurality of sheetlike articles by stacking them; an upper transient drum (14) facing the biting drum or the deceleration drum; a lower transient drum (15) opposing the biting drum or the deceleration drum; and a switching means for carrying the sheetlike articles by separating the sheetlike articles from the biting drum or the deceleration drum to the upper transient drum and the lower transient drum in the case of carrying a plurality of sheetlike articles by stacking them.

Inventors:
KOJIMA NORIYUKI (JP)
KURIHARA SHIGEAKI (JP)
TSURUNAGA HIDENOBU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/063896
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
August 01, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KOMORI PRINTING MACH (JP)
KOJIMA NORIYUKI (JP)
KURIHARA SHIGEAKI (JP)
TSURUNAGA HIDENOBU (JP)
International Classes:
B65H45/28; B65H29/60
Foreign References:
JP2002060128A2002-02-26
JP2566265B21996-12-25
JP2002060128A2002-02-26
Other References:
See also references of EP 2174901A4
Attorney, Agent or Firm:
MITSUISHI, Toshiro et al. (Akasaka 1-chome Minato-ku Tokyo, 52, JP)
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Claims:
 シート状物を一枚ずつ又は複数枚重ねにして搬送する折胴と、
 シート状物を保持する第1の保持手段を円周方向に複数箇所備え、前記シート状物を複数枚重ねにして搬送する場合、前記第1の保持手段の一つおきにシート状物を保持して搬送する第1の搬送胴と、
 前記第1の搬送胴と対向し、シート状物を保持する第2の保持手段を円周方向に複数箇所備え、回転自在に支持された第2の搬送胴と、
 前記第1の搬送胴と対向し、シート状物を保持する第3の保持手段を円周方向に複数箇所備え、回転自在に支持された第3の搬送胴と、
 複数枚重ねにされたシート状物を前記第1の搬送胴から前記第2の搬送胴と前記第3の搬送胴とに振り分けて搬送するように搬送経路を切り替える切替手段と、
 を備えたことを特徴とするシート状物の搬送装置。
 前記切替手段は、
 複数枚重ねにされたシート状物を前記第1の搬送胴から前記第2の搬送胴及び前記第3の搬送胴のどちらか一方に搬送するように搬送経路を切り替える
 ことを特徴とする請求項1に記載のシート状物の搬送装置。
 前記切替手段は、
 一枚ずつ搬送されたシート状物を前記第1の搬送胴から前記第2の搬送胴と前記第3の搬送胴とに振り分けて搬送するように搬送経路を切り替える
 ことを特徴とする請求項1に記載のシート状物の搬送装置。
 前記切替手段は、
 一枚ずつ搬送されたシート状物を前記第1の搬送胴から前記第2の搬送胴及び前記第3の搬送胴のどちらか一方に搬送するように搬送経路を切り替える
 ことを特徴とする請求項1に記載のシート状物の搬送装置。
 前記第1の搬送胴は前記第1の保持手段を6箇所に有した6倍胴からなり、前記第2の搬送胴は前記第2の保持手段を2箇所に有した4倍胴からなり、前記第3の搬送胴は前記第1の搬送胴と前記第2の搬送胴とが対向する対向位置よりも前記第1の搬送胴の回転方向下流側に設けられて前記第3の保持手段を2箇所に有した4倍胴からなることを特徴とする請求項1に記載のシート状物の搬送装置。
 前記第1の搬送胴は、一枚ずつ搬送されたシート状物を前記第1の保持手段の一つおきに配置された一方の第1の保持手段を動作させて前記第2の搬送胴に搬送する第1の固定カムと、複数枚重ねにされたシート状物を前記一方の第1の保持手段との間に配置された他方の第1の保持手段の一つおきに動作させて前記第2の搬送胴に搬送する当該第1の搬送胴の1.5倍の速度で回転する回転カムと、一枚ずつ又は複数枚重ねにされたシート状物を前記他方の第1の保持手段を動作させて第3の搬送胴に搬送する第2の固定カムと、前記第2の保持手段を前記一方の第1の保持手段と対向する位置と前記他方の第1の保持手段と対向する位置との間で切り替える位相切替機構とを有することを特徴とする請求項5に記載のシート状物の搬送装置。
 前記第2の搬送胴は、前記第1の固定カムに動作される前記一方の第1の保持手段からの一枚ずつ又は複数枚重ねにされたシート状物を搬送するように前記第2の保持手段を動作させると共に、前記回転カムに動作される前記他方の第1の保持手段からの複数枚重ねにされたシート状物を搬送するように前記第2の保持手段を動作させる第3の固定カムと、前記回転カムに動作されない前記他方の第1の保持手段に保持された複数枚重ねのシート状物に対して前記第2の保持手段による受け取り動作をさせない可動カムと、を備え、前記第3の搬送胴は、前記第2の固定カムで動作される前記他方の第1の保持手段からの一枚ずつ又は複数枚重ねにされたシート状物を搬送する前記第3の保持手段を動作させる第4の固定カムを備えたことを特徴とする請求項6に記載のシート状物の搬送装置。
 前記第1の搬送胴は前記第1の保持手段を4箇所に有した4倍胴からなり、前記第2の搬送胴は前記第2の保持手段を4箇所に有した4倍胴からなり、前記第3の搬送胴は前記第1の搬送胴と前記第2の搬送胴とが対向する対向位置よりも前記第1の搬送胴の回転方向下流側に設けられて前記第3の保持手段を2箇所に有した4倍胴からなることを特徴とする請求項1に記載のシート状物の搬送装置。
 前記第1の搬送胴は、一枚ずつ又は複数枚重ねにされたシート状物を前記第1の保持手段の一つおきに配置された一方の第1の保持手段を動作させて前記第2の搬送胴に搬送する第1の固定カムと、一枚ずつ又は複数枚重ねにされたシート状物を前記一方の第1の保持手段の一つおきに動作させて前記第3の搬送胴に搬送する移動可能な第2の回動カムと、一枚ずつ搬送されたシート状物を前記一方の第1の保持手段との間に配置された他方の第1の保持手段を動作させて前記第2の搬送胴に搬送する又は前記第3の搬送胴に搬送する移動可能な第1の回動カム及び第2の固定カムと、前記第3の保持手段を前記一方の第1の保持手段と対向する位置と前記他方の第1の保持手段と対向する位置との間で切り替える位相切替機構とを有することを特徴とする請求項8に記載のシート状物の搬送装置。
 前記第2の搬送胴は、前記第1の固定カムに動作される前記一方の第1の保持手段からの一枚ずつ又は複数枚重ねにされたシート状物を搬送するように前記第2の保持手段を動作させると共に、前記第2の回動カムに動作される前記他方の第1の保持手段からの一枚ずつ搬送されたシート状物を搬送するように前記第2の保持手段を動作させ、前記第3の搬送胴は、前記第2の回動カムに一つおきに動作される前記一方の第1の保持手段からの複数枚重ねにされたシート状物を搬送するように前記第3の保持手段を動作させると共に、前記第2の回動カムに動作される前記他方の第1の保持手段からの一枚ずつ搬送されたシート状物を搬送するように前記第3の保持手段を動作させることを特徴とする請求項9に記載のシート状物の搬送装置。



                                                                                
Description:
シート状物の搬送装置

 本発明は、巻紙輪転印刷機の折機等にお るシート状物の搬送装置に関するものであ 。

 巻紙輪転印刷機の折機において、コレク 折(重ね折)やノンコレクト折(非重ね折)等の 折仕様を切り替えたり、ノンコレクト折時に 平行折り二段排紙(上下二段排紙)や平行折り 流排紙(上一段排紙)等の搬送経路を切り替 たりすることは一般的である(特許文献1等参 照)。

特開2002-60128号公報

 ところで、従来では、上記コレクト折の 、二段排紙のうち片段のみの排紙という排 形態となるのが一般的であった。

 そのため、片段を多用すると、搬送ベル 等の消耗品が片段のみ早期消耗となり、消 品交換サイクルが片段ずつの交換となって 交換回数が多くなる。また、片段のみ交換 ると、二段排紙の際、搬送ベルト等の状態 違により二段排紙状態が変化することがあ 、再調整を要することがある。さらに、こ を防止するために、片段交換の際に二段共 交換する等の無駄も発生する。

 これらにより、生産性の低下、消耗品の イフサイクル低下、ランニングコスト大、 換によるオペレータの作業負担増大等の問 点があった。また、折機から排紙された折 をスタッカー・バンドラー等の後処理装置 集積する際に、上述したと同じように片段 みを多用すると、スタッカー・バンドラー の後処理装置においても同様の状況が発生 る。さらには、片段のみであると、1台のス タッカー・バンドラー等の後処理装置に要求 される集積能力が高くなり、高性能なスタッ カー・バンドラー等の後処理装置が必要とな り、設備投資費用の増大にも繋がる。このこ とは、機械の運転スピードの高速化において より顕著になる。

 そこで、本発明の目的は、生産性の向上 消耗品のライフサイクル向上、ランニング スト低減、オペレータの作業負担軽減、設 投資費用削減を効果的に図ることができる ート状物の搬送装置を提供することにある

 上記の課題を解決するための本発明に係る ート状物の搬送装置は、
 シート状物を一枚ずつ又は複数枚重ねにし 搬送する折胴と、
 シート状物を保持する第1の保持手段を円周 方向に複数箇所備え、前記シート状物を複数 枚重ねにして搬送する場合、前記第1の保持 段の一つおきにシート状物を保持して搬送 る第1の搬送胴と、
 前記第1の搬送胴と対向し、シート状物を保 持する第2の保持手段を円周方向に複数箇所 え、回転自在に支持された第2の搬送胴と、
 前記第1の搬送胴と対向し、シート状物を保 持する第3の保持手段を円周方向に複数箇所 え、回転自在に支持された第3の搬送胴と、
 複数枚重ねにされたシート状物を前記第1の 搬送胴から前記第2の搬送胴と前記第3の搬送 とに振り分けて搬送するように搬送経路を り替える切替手段と、
 を備えたことを特徴とする。

 また、
 前記切替手段は、
 複数枚重ねにされたシート状物を前記第1の 搬送胴から前記第2の搬送胴及び前記第3の搬 胴のどちらか一方に搬送するように搬送経 を切り替える
 ことを特徴とする。

 また、
 前記切替手段は、
 一枚ずつ搬送されたシート状物を前記第1の 搬送胴から前記第2の搬送胴と前記第3の搬送 とに振り分けて搬送するように搬送経路を り替える
 ことを特徴とする。

 また、
 前記切替手段は、
 一枚ずつ搬送されたシート状物を前記第1の 搬送胴から前記第2の搬送胴及び前記第3の搬 胴のどちらか一方に搬送するように搬送経 を切り替える
 ことを特徴とする。

 また、
 前記第1の搬送胴は前記第1の保持手段を6箇 に有した6倍胴からなり、前記第2の搬送胴 前記第2の保持手段を2箇所に有した4倍胴か なり、前記第3の搬送胴は前記第1の搬送胴と 前記第2の搬送胴とが対向する対向位置より 前記第1の搬送胴の回転方向下流側に設けら て前記第3の保持手段を2箇所に有した4倍胴 らなることを特徴とする。

 また、
 前記第1の搬送胴は、一枚ずつ搬送されたシ ート状物を前記第1の保持手段の一つおきに 置された一方の第1の保持手段を動作させて 記第2の搬送胴に搬送する第1の固定カムと 複数枚重ねにされたシート状物を前記一方 第1の保持手段との間に配置された他方の第1 の保持手段の一つおきに動作させて前記第2 搬送胴に搬送する当該第1の搬送胴の1.5倍の 度で回転する回転カムと、一枚ずつ又は複 枚重ねにされたシート状物を前記他方の第1 の保持手段を動作させて第3の搬送胴に搬送 る第2の固定カムと、前記第2の保持手段を前 記一方の第1の保持手段と対向する位置と前 他方の第1の保持手段と対向する位置との間 切り替える位相切替機構とを有することを 徴とする。

 また、
 前記第2の搬送胴は、前記第1の固定カムに 作される前記一方の第1の保持手段からの一 ずつ又は複数枚重ねにされたシート状物を 送するように前記第2の保持手段を動作させ ると共に、前記回転カムに動作される前記他 方の第1の保持手段からの複数枚重ねにされ シート状物を搬送するように前記第2の保持 段を動作させる第3の固定カムと、前記回転 カムに動作されない前記他方の第1の保持手 に保持された複数枚重ねのシート状物に対 て前記第2の保持手段による受け取り動作を せない可動カムと、を備え、前記第3の搬送 胴は、前記第2の固定カムで動作される前記 方の第1の保持手段からの一枚ずつ又は複数 重ねにされたシート状物を搬送する前記第3 の保持手段を動作させる第4の固定カムを備 たことを特徴とする。

 また、
 前記第1の搬送胴は前記第1の保持手段を4箇 に有した4倍胴からなり、前記第2の搬送胴 前記第2の保持手段を4箇所に有した4倍胴か なり、前記第3の搬送胴は前記第1の搬送胴と 前記第2の搬送胴とが対向する対向位置より 前記第1の搬送胴の回転方向下流側に設けら て前記第3の保持手段を2箇所に有した4倍胴 らなることを特徴とする。

 また、
 前記第1の搬送胴は、一枚ずつ又は複数枚重 ねにされたシート状物を前記第1の保持手段 一つおきに配置された一方の第1の保持手段 動作させて前記第2の搬送胴に搬送する第1 固定カムと、一枚ずつ又は複数枚重ねにさ たシート状物を前記一方の第1の保持手段の つおきに動作させて前記第3の搬送胴に搬送 する移動可能な第2の回動カムと、一枚ずつ 送されたシート状物を前記一方の第1の保持 段との間に配置された他方の第1の保持手段 を動作させて前記第2の搬送胴に搬送する又 前記第3の搬送胴に搬送する移動可能な第1の 回動カム及び第2の固定カムと、前記第3の保 手段を前記一方の第1の保持手段と対向する 位置と前記他方の第1の保持手段と対向する 置との間で切り替える位相切替機構とを有 ることを特徴とする。

 また、
 前記第2の搬送胴は、前記第1の固定カムに 作される前記一方の第1の保持手段からの一 ずつ又は複数枚重ねにされたシート状物を 送するように前記第2の保持手段を動作させ ると共に、前記第2の回動カムに動作される 記他方の第1の保持手段からの一枚ずつ搬送 れたシート状物を搬送するように前記第2の 保持手段を動作させ、前記第3の搬送胴は、 記第2の回動カムに一つおきに動作される前 一方の第1の保持手段からの複数枚重ねにさ れたシート状物を搬送するように前記第3の 持手段を動作させると共に、前記第2の回動 ムに動作される前記他方の第1の保持手段か らの一枚ずつ搬送されたシート状物を搬送す るように前記第3の保持手段を動作させるこ を特徴とする。

 本発明の構成によれば、コレクト折の二 振り分け排紙が可能となり、生産性の向上 消耗品のライフサイクル向上、ランニング スト低減、オペレータの作業負担軽減、設 投資費用削減を効果的に図ることができる

 即ち、コレクト折の二段振り分け排紙に り、二段の機械状態がほぼ同等となり二段 態合せの容易化が図れ、消耗品もほぼ同等 消耗されるので交換回数削減が図れるので る。また、寿命に満たない部品の無駄な交 も回避できる。さらに、スタッカー・バン ラー等の後処理装置においても上述したと 様の効果が期待できる。さらにまた、スタ カー・バンドラー等の後処理装置における 積能力が倍となるため、高性能なスタッカ ・バンドラー等の後処理装置の必要性もな なり、機械の運転スピードが上げられる。

本発明の実施例1を示す巻紙輪転印刷機 の概略構成図である。 折機の搬送経路の概略構成図である。 折機の胴配列の正面図である。 断裁待機胴の説明図である。 断裁待機胴の説明図である。 折胴の説明図である。 折胴の説明図である。 くわえ胴の説明図である。 くわえ胴の説明図である。 減速胴の説明図である。 減速胴の説明図である。 上渡胴の説明図である。 上渡胴の説明図である。 下渡胴の説明図である。 下渡胴の説明図である。 断裁待機胴の針カムの説明図である 断裁待機胴の針カムの説明図である 折胴の差込ナイフカムの説明図である 。 折胴の針メインカムの説明図である。 折胴の針サブカムの説明図である。 折胴の針サブカムの説明図である。 くわえ胴のくわえメインカムの説明図 である。 くわえ胴のくわえサブカムの説明図 ある。 くわえ胴のくわえサブカムの説明図 ある。 減速胴の爪メインカムの説明図である 。 減速胴の爪回転カムの説明図である 減速胴の爪回転カムの説明図である 減速胴の爪カムと上渡胴の爪メインカ ムと下渡胴の爪メインカムの説明図である。 下渡胴の爪サブカムの説明図である 下渡胴の爪サブカムの説明図である 断裁待機胴の駆動機構の断面図である 。 減速胴の駆動機構の断面図である。 減速胴と下渡胴間の駆動機構の説明図 である。 ノンコレクト折の上下二段排紙時の作 用説明図である。 コレクト折の上一段排紙時の作用説明 図である。 コレクト折の上下二段排紙時の作用説 明図である。 コレクト折の上下二段排紙時の作用 明図である。 コレクト折の上下二段排紙時の作用 明図である。 本発明の実施例2を示す巻紙輪転印刷 における折機の搬送経路の概略構成図であ 。 カム機構の構造図である。 カムの説明図である。 ノンコレクト折の上下二段排紙時の動 作説明図である。 ノンコレクト折の上一段排紙(合流排 )時の動作説明図である。 コレクト折の上一段排紙(合流排紙)時 動作説明図である。 コレクト折の上下二段排紙時の動作説 明図である。 ノンコレクト折の上下二段排紙及び上 一段排紙時とコレクト折の上一段排紙時の第 1メインカムと第2サブカムの抽出図である。 コレクト折の上下二段排紙時の第1メ ンカムと第2サブカムの抽出図である。 ノンコレクト折の上下二段排紙時の第 2メインカムと第1サブカムの抽出図である。 ノンコレクト折の上一段排紙時の第2 インカムと第1サブカムの抽出図である。 コレクト折の上一段排紙と上下二段排 紙時の第2メインカムと第1サブカムの抽出図 ある。

符号の説明

 10 断裁待機胴
 11 折胴
 12 くわえ胴(第1の搬送胴)
 13 減速胴(第1の搬送胴)
 14 上渡胴(第2の搬送胴)
 15 下渡胴(第3の搬送胴)
 23 針カム
 30A クラッチ
 30B クラッチ
 34 エアーシリンダ
 45 差込ナイフカム
 50 針メインカム
 52 針サブカム
 53 エアーシリンダ
 59 くわえメインカム
 61 くわえサブカム
 62 エアーシリンダ
 67 爪メインカム(切替手段)
 68 爪回転カム(切替手段)
 69 爪カム(切替手段)
 75 エアーシリンダ(切替手段)
 83 爪メインカム(切替手段)
 94 爪メインカム(切替手段)
 96 爪サブカム(切替手段)
 97 エアーシリンダ(切替手段)
 102 ハーモニックドライブ装置
 120 カム機構
 123 第1メインカム
 125 第1サブカム
 128 第2メインカム
 132 第2サブカム

 以下、本発明に係るシート状物の搬送装 を実施例により図面を用いて詳細に説明す 。

 図1は本発明の実施例1を示す巻紙輪転印 機の概略構成図、図2は折機の搬送経路の概 構成図、図3は折機の胴配列の正面図、図4A び図4Bは断裁待機胴の説明図、図5A及び図5B 折胴の説明図、図6A及び図6Bはくわえ胴の説 明図、図7A及び図7Bは減速胴の説明図、図8A及 び図8Bは上渡胴の説明図、図9A及び図9Bは下渡 胴の説明図である。

 図10A及び図10Bは断裁待機胴の針カムの説 図、図11は折胴の差込ナイフカムの説明図 図12は折胴の針メインカムの説明図、図13A及 び図13Bは折胴の針サブカムの説明図、図14は わえ胴のくわえメインカムの説明図、図15A び図15Bはくわえ胴のくわえサブカムの説明 、図16は減速胴の爪メインカムの説明図、 17A及び図17Bは減速胴の爪回転カムの説明図 図18は減速胴の爪カムと上渡胴の爪メインカ ムと下渡胴の爪メインカムの説明図、図19A及 び図19Bは下渡胴の爪サブカムの説明図である 。

 図20は断裁待機胴の駆動機構の断面図、 21は減速胴の駆動機構の断面図、図22は減速 と下渡胴間の駆動機構の説明図、図23はノ コレクト折の上下二段排紙時の作用説明図 図24はコレクト折の上一段排紙時の作用説明 図、図25はコレクト折の上下二段排紙時の作 説明図、図26Aはコレクト折の上下二段排紙 の作用説明図、図26Bはコレクト折の上下二 排紙時の作用説明図である。

 図1に示すように、巻紙輪転印刷機におい て、ウェブWは、給紙装置1及びインフィード 置2から連続的に送出され、印刷装置3の第1 刷ユニット~第4印刷ユニット3a~3dを通過して 各種の印刷が施される。そして、印刷が施さ れたウェブWは、乾燥装置4において加熱乾燥 れた後冷却装置5において冷却され、ウェブ パス装置6においてテンション調整及び方向 更されて、フォーマ7において搬送方向(長手 方向)に沿って縦折されてから、折機8内に送 されるようになっている。

 図2に示すように、前記折機8内において 、断裁待機胴10と折胴11との間に送り込まれ ウェブWは、例えばノンコレクト折の上下二 段排紙時(搬送経路)の場合は、断裁待機胴10 後述する断裁刃20a~20cと折胴11の後述する断 受け40a~40dによって所定の寸法に断裁される 共に、折胴11の後述する針41a~41dに保持され 折胴11の下側半周面に巻き付けられる。

 折胴11の針41a~41dに保持された断裁ウェブ( シート状物)は、次に折胴11の後述する差込ナ イフ42a~42dとの協働によってくわえ胴12の後述 するくわえ板55a~55d及びくわえあご54a~54dにく えられて平行一回折りされながら折丁(シー ト状物)となってくわえ胴12の上側周面に添接 され、さらにこの平行一回折りされた折丁は くわえ胴12のくわえ板55a~55d及びくわえあご54a ~54dから減速胴(第1の搬送胴)13の後述する爪( 1の保持手段)65a~65fに受け渡される。

 その後、折丁は減速胴13から上渡胴(第2の 搬送胴)14の後述する爪(第3の保持手段)80a,80b 下渡胴(第3の搬送胴)15の後述する爪(第2の保 手段)90a,90bとに交互に振り分けられて排紙 れ、それぞれ上チョッパ折装置16及び下チョ ッパ折装置17によってチョッパ折りされ、又 上チョッパ折装置16及び下チョッパ折装置17 をそのまま通過して、羽根車18a,18bからコン ア19a,19bへとそれぞれ排紙される。その後、 処理装置としてのスタッカー・バンドラー( 図示せず)に集積される。尚、後述する切替 段により上一段排紙(搬送経路)も可能である 。

 また、コレクト折時には、断裁待機胴10 一旦保持されて周回した断裁ウェブが、折 11に保持されるウェブWに重ねられ、2部重ね 断裁ウェブとなって折胴11とくわえ胴12との 間で平行一回折りされる。この平行一回折り された折丁が、後述する切替手段により、減 速胴13から上渡胴14と下渡胴15に振り分けて排 紙され(上下二段排紙;搬送経路)、又は上渡胴 14と下渡胴15のいずれか一方に合流排紙され (上又は下一段排紙;搬送経路)。

 前記断裁待機胴10は、図3及び図4A,図4Bに すように、その周面を円周方向に3等分する 置に、ウェブWを所定の寸法ごとに断裁する 断裁刃20a~20cと軸方向に複数個設けられて断 ウェブを保持し得る針21a~21cが配設された3倍 胴で形成される。各針21a~21cは図示しない付 部材(トーションバー)により断裁待機胴10の 面から突出する側に付勢され、そのカムフ ロア22a~22cが後述する針カム23の所定のカム を転動することで没動し得るようになって る。

 前記針カム23は、全周カムからなり、機 フレーム24のギア側において、断裁待機胴10 軸10a上にベアリング25を介して回転自在に 嵌すると共に機械フレーム24に固設された軸 受メタル26にベアリング27を介して回転自在 内嵌されたカムホルダー28に固設される。

 前記カムホルダー28(針カム23)は、コレク 折時には断裁待機胴10に対し1.5倍の速度で 転駆動されると共に、ノンコレクト折時に 所定の回転位置で固定されるようになって る。

 即ち、図20に示すように、断裁待機胴10の 軸10aには伝達歯車29aが取り付けられ、この伝 達歯車29aはクラッチ30Aの入力歯車31aに噛み合 っている。一方、カムホルダー28にはカム歯 32が一体的に取り付けられ、このカム歯車32 はクラッチ30Aの出力歯車33aに噛み合っている 。従って、コレクト折時、クラッチ30Aの作動 (ON)によって入力歯車31aと出力歯車33aが結合 れた場合、断裁待機胴10の回転に伴ってカム 歯車32が回転してギアトレインにおけるギア の設定により針カム23が断裁待機胴10に対し 1.5倍の速度で回転することになる。

 一方、機械フレーム24には、カム固定用 エアーシリンダ34が設けられ、このエアーシ リンダ34にはカム固定用のレバー35が取り付 られている。カム固定用のレバー35にはカム フォロア36が取り付けられ、前述したコレク 折時には、このカムフォロア36がカム歯車32 の溝32aに対し非嵌合となることで針カム23の 述した回転を可能にする一方、ノンコレク 折時には、前述したクラッチ30Aの非作動(OFF )下で、カムフォロア36がカム歯車32の溝32aに 合することによって針カム23の回転位置が 定されるようになっている。

 また、前記クラッチ30Aには近接スイッチ3 7aが設けられ、カム歯車32には近接ドグ38aが り付けられている。従って、ノンコレクト 時にクラッチ30AがOFFされるとカム歯車32が慣 性回転することになる。この慣性回転下で近 接スイッチ37aが近接ドグ38aを検知すると、エ アーシリンダ34が収縮してカム固定用のレバ 35の揺動によりカムフォロア36がカム歯車32 溝32aに嵌合する。この結果、カム歯車32の 転が停止されて針カム23が所定の回転位置で 固定されることになる。

 前記針カム23は、図10A及び図10Bに示すよ に、領域Aで示す上り傾斜面(低部⇒高部)の ム面(以下、Aのカム面という)と、領域Bで示 高部のカム面(以下、Bのカム面という)と、 域Cで示す下り傾斜面(高部⇒低部)のカム面( 以下、Cのカム面という)と、領域Dで示す低部 のカム面(以下、Dのカム面という)を有する。

 そして、前述したカムフォロア22a~22cが、 針カム23のAのカム面を転動するとき針21a~21c 断裁待機胴10の表面に対し突出位置から没位 置へ移動し、針カム23のBのカム面を転動する とき針21a~21cは没位置を維持し、針カム23のC カム面を転動するとき針21a~21cは没位置から 出位置へ移動し、針カム23のDのカム面を転 するとき針21a~21cは突出位置を維持するよう になっている。

 従って、ノンコレクト折時には、前記針 ム23が図10Aに示す回転位置で固定され、こ により、断裁待機胴10の針21a~21cが折胴11に対 向する位置で、そのカムフォロア22a~22cが常 針カム23のAのカム面からBのカム面を転動す ことになり、この結果、針21a~21cは没動し、 断裁ウェブを保持しないことになる。

 一方、コレクト折時には、前記針カム23 断裁待機胴10に対し1.5倍の速度で回転するの で、図10Bに示すように、断裁待機胴10の針21a~ 21cが折胴11に対向する位置で、そのカムフォ ア22a~22cが針カム23のAのカム面からDのカム を転動することによって針21a~21cが突出して 裁ウェブを保持したり、カムフォロア22a~22c が針カム23のCのカム面からBのカム面を転動 ることによって針21a~21cが没動して断裁ウェ を保持しなかったりすることを交互に繰り すことになる。

 即ち、コレクト折時は針カム23が1.5倍の 度で回転しているので、カムフォロア22a~22c 、D⇒C⇒B⇒A⇒Dの順番で針カム23のカム面を 転動します。つまり、コレクト折時は、領域 Aが下り傾斜面(高部⇒低部),領域Cが上り傾斜 (低部⇒高部)となり、ノンコレクト折時と 対となる。

 前記折胴11は、図3及び図5A,図5Bに示すよ に、その周面を円周方向に4等分する位置に 前記断裁待機胴10の断裁刃20a~20cに対応する 裁受け40a~40dと軸方向に複数個設けられて断 裁ウェブを保持し得る針41a~41dが配設される 共にこれらの中間位置には軸方向に並列す 複数個を一組とする差込ナイフ42a~42dが設け れた4倍胴で形成される。前記各針41a~41dと 記各差込ナイフ42a~42dは図示しない付勢部材( トーションバー)により折胴11の周面から突出 する側に付勢されている。

 そして、前記差込ナイフ42a~42dの各カムフ ォロア44a~44dが転動する差込ナイフカム45は全 周カムからなり、機械フレーム24のギア側に いて、折胴11の軸11aをベアリング46により回 転自在に支持する軸受メタル47に固設される 折胴11の軸11aには伝達歯車29bが取り付けら る。

 一方、機械フレーム24の反ギア側におい は、折胴11の軸11bをベアリング48により回転 在に支持する軸受メタル49に全周カムから る針メインカム50が固設されると共に、前記 軸受メタル49の外周に回転自在に嵌合したカ ホルダー51には円弧状カムからなる針サブ ム52が固設される。カムホルダー51にはカム 替用のエアーシリンダ53のロッド先端がピ 結合され、エアーシリンダ53のヘッド基端が 機械フレーム24にピン結合される。

 また、前記各針41a~41dのカムフォロア43a~43 dの中、点対称の位置にあるカムフォロア43a,4 3cは針メインカム50のみを転動し、同じく点 称の位置にあるカムフォロア43b,43dは針メイ カム50と針サブカム52の両方に跨がって転動 し得るようになっている。

 前記差込ナイフカム45は、図11に示すよう に、領域Aで示す上り傾斜面(低部⇒高部)のカ ム面(以下、Aのカム面という)と、領域Bで示 高部のカム面(以下、Bのカム面という)と、 域Cで示す下り傾斜面(高部⇒低部)のカム面( 下、Cのカム面という)と、領域Dで示す低部 カム面(以下、Dのカム面という)を有する。

 そして、前述したカムフォロア44a~44dが、 差込ナイフカム45のAのカム面を転動するとき 差込ナイフ42a~42dは折胴11の表面に対し突出位 置から没位置へ移動し、差込ナイフカム45のB のカム面を転動するとき差込ナイフ42a~42dは 位置を維持し、差込ナイフカム45のCのカム を転動するとき差込ナイフ42a~42dは没位置か 突出位置へ移動し、差込ナイフカム45のDの ム面を転動するとき差込ナイフ42a~42dは突出 位置を維持するようになっている。

 従って、ノンコレクト折時とコレクト折 には、折胴11の差込ナイフ42a~42dが断裁待機 10に対向する位置で、そのカムフォロア44a~4 4dが差込ナイフカム45のBのカム面を転動する とにより差込ナイフ42a~42dは常に没動し、断 裁待機胴10に干渉しないようになっている一 、差込ナイフ42a~42dがくわえ胴12に対向する 置では、そのカムフォロア44a~44dが差込ナイ フカム45のCのカム面からDのカム面を転動す ことにより差込ナイフ42a~42dは常に突出して 裁ウェブの平行折りが可能になっている。

 また、前記針メインカム50は、図12に示す ように、領域Aで示す上り傾斜面(低部⇒高部) のカム面(以下、Aのカム面という)と、領域B 示す高部のカム面(以下、Bのカム面という) 、領域Cで示す下り傾斜面(高部⇒低部)のカ 面(以下、Cのカム面という)と、領域Dで示す 部のカム面(以下、Dのカム面という)を有す 。

 そして、前述したカムフォロア43a~43dが、 針メインカム50のAのカム面を転動するとき針 41a~41dは折胴11の表面に対し突出位置から没位 置へ移動し、針メインカム50のBのカム面を転 動するとき針41a~41dは没位置を維持し、針メ ンカム50のCのカム面を転動するとき針41a~41d 没位置から突出位置へ移動し、針メインカ 50のDのカム面を転動するとき針41a~41dは突出 位置を維持するようになっている。

 一方、針サブカム52は、図13A及び図13Bに すように、針メインカム50のBのカム面に対 する(同形状の)領域B´で示す高部のカム面( 下、B´のカム面という)と、針メインカム50 Cのカム面に対応する(同形状の)領域C´で示 下り傾斜面(高部⇒低部)のカム面(以下、C´ カム面という)と、針メインカム50のDのカム に対応する(同形状の)領域D´で示す低部の ム面(以下、D´のカム面という)を有する。

 そして、前述したカムフォロア43b,43dが、 針サブカム52のB´のカム面を転動するとき針4 1b,41dは折胴11の表面に対し没位置を維持し、 サブカム52のC´のカム面を転動するとき針41 b,41dは没位置から突出位置へ移動し、針サブ ム52のD´のカム面を転動するとき針41b,41dは 出位置を維持するようになっている。

 従って、ノンコレクト折時には、図12及 図13Aに示すように、針サブカム52はエアーシ リンダ53の収縮によりカムホルダー51を介し 時計方向に回転し、そのB´,C´,D´のカム面が 針メインカム50のB,C,Dのカム面と合致(重合)す る位置に切り替えられる。

 これにより、針41b,41dは、針41a,41cと同様 、断裁待機胴10に対向する位置でそのカムフ ォロア43b,43dが、カムフォロア43a,43cと同様に 針メインカム50及び針サブカム52のC及びC´ カム面からD及びD´のカム面を転動すること よりそれぞれ折胴11の周面から突出して断 ウェブを保持する一方、くわえ胴12に対向す る位置を通過した所定の回転位置では、針41b ,41dは、針41a,41cと同様に、そのカムフォロア4 3b,43dが、カムフォロア43a,43cと同様に、針メ ンカム50のAのカム面からB及びB´のカム面を 動することによりそれぞれ折胴11の周面か 没動して断裁ウェブを解放するようになっ いる。

 一方、コレクト折時には、図13Bに示すよ に、針サブカム52はエアーシリンダ53の伸長 によりカムホルダー51を介して反時計方向に 転し、B´のカム面の少なくとも端部側が針 インカム50のBのカム面と合致すると共にD´ カム面の少なくとも端部側が針メインカム5 0のDのカム面と合致し、かつC´のカム面が針 インカム50のCのカム面と合致しない所定の 相だけずれた位置に切り替えられる。

 これにより、針41b,41dは、前述した針41a,41 cと異なり、断裁待機胴10に対向する位置で、 そのカムフォロア43b,43dが針サブカム52のB´の カム面を転動することによりそれぞれ折胴11 周面に対し没動を維持して断裁ウェブを保 しないようになっている。即ち、カムフォ ア43b,43dが針メインカム50のBのカム面からC びDのカム面へ移動することなく針サブカム5 2のB´のカム面を転動することにより、針41b,4 1dは没位置から突出位置に移動することなく 没位置が維持されるのである。

 前記くわえ胴12は、図3及び図6A,図6Bに示 ように、その周面を円周方向に4等分する位 に、前記折胴11の差込ナイフ42a~42dに対応す くわえ板55a~55d及びくわえあご54a~54dが設け れた4倍胴で形成される。前記各くわえ板55a~ 55dはカム・オープン式で常時はスプリングの 力で閉じる方向に付勢されている。

 そして、機械フレーム24の反ギア側にお て、くわえ胴12の軸12bをベアリング57により 転自在に支持する軸受メタル58に全周カム らなるくわえメインカム59が固設されると共 に、軸受メタル58の外周に回転自在に嵌合し カムホルダー60には円弧状カムからなるく えサブカム61が固設される。カムホルダー60 はカム切替用のエアーシリンダ62のロッド 端がピン結合され、エアーシリンダ62のヘッ ド基端が機械フレーム24にピン結合される。 方、機械フレーム24のギア側において、く え胴12の軸12aには伝達歯車29cが取り付けられ る。

 前記各くわえ板55a~55dのカムフォロア56a~56 dの中、点対称の位置にあるカムフォロア56a,5 6cはくわえメインカム59のみを転動し、同じ 点対称の位置にあるカムフォロア56b,56dはく えメインカム59とくわえサブカム61の両方に 跨がって転動し得るようになっている。

 前記くわえメインカム59は、図14に示すよ うに、領域Aで示す上り傾斜面(低部⇒高部)の カム面(以下、Aのカム面という)と、領域Bで す高部のカム面(以下、Bのカム面という)と 領域Cで示す下り傾斜面(高部⇒低部)のカム (以下、Cのカム面という)と、領域Dで示す低 のカム面(以下、Dのカム面という)を有する

 そして、前述したカムフォロア56a~56dが、 くわえメインカム59のAのカム面を転動すると きくわえ板55a~55dはくわえあご54a~54dに対し閉 た状態から開いた状態へ移動し、くわえメ ンカム59のBのカム面を転動するときくわえ 55a~55dは開いた状態を維持し、くわえメイン カム59のCのカム面を転動するときくわえ板55a ~55dは開いた状態から閉じた状態へ移動し、 わえメインカム59のDのカム面を転動すると くわえ板55a~55dは閉じた状態を維持するよう なっている。

 一方、くわえサブカム61は、図15A及び図15 Bに示すように、くわえ胴12の回転方向上流側 から順に、くわえメインカム59のCのカム面に 対応する(同形状の)領域C´で示す下り傾斜面( 高部⇒低部)のカム面(以下、C´のカム面とい )と、くわえメインカム59のAのカム面に対応 する(同形状の)領域A´で示す上り傾斜面(低部 ⇒高部)のカム面(以下、A´のカム面という)と 、くわえメインカム59のCのカム面に対応する (同形状の)領域C´で示す下り傾斜面(高部⇒低 部)のカム面(以下、C´のカム面という)と、く わえメインカム59のDのカム面に対応する(同 状の)領域D´で示す低部のカム面(以下、D´の カム面という)と、を有する。

 そして、前述したカムフォロア56b,56dが、 くわえサブカム61のC´のカム面を転動すると くわえ板55b,55dはくわえあご54a~54dに対し開 た状態から閉じた状態へ移動し、くわえサ カム61のA´のカム面を転動するときくわえ板 55b,55dは閉じた状態から開いた状態へ移動し くわえサブカム61のD´のカム面を転動すると きくわえ板55b,55dは閉じた状態を維持するよ になっている。

 従って、ノンコレクト折時には、図14及 図15Aに示すように、くわえサブカム61はエア ーシリンダ62の伸長によりカムホルダー60を して反時計方向に回転し、そのC´,A´,C´のカ ム面がくわえメインカム59のB,Cのカム面より っ込んだ位置に切り替えられる。

 これにより、くわえ板55b,55dは、くわえ板 55a,55cと同様に、折胴11に対向する位置でその カムフォロア56b,56dが、カムフォロア56a,56cと 様に、くわえメインカム59のCのカム面からD のカム面を転動することによりそれぞれくわ えあご54a~54dに対し閉じて平行一回折された 丁を保持する一方、減速胴13に対向する位置 では、くわえ板55b,55dは、くわえ板55a,55cと同 に、そのカムフォロア56b,56dが、カムフォロ ア56a,56cと同様に、くわえメインカム59のAの ム面からBのカム面を転動することによりそ ぞれくわえあご54a~54dに対し開いて平行一回 折された折丁を解放するようになっている。

 一方、コレクト折時には、図15Bに示すよ に、くわえサブカム61はエアーシリンダ62の 収縮によりカムホルダー60を介して時計方向 回転し、そのC´,A´,C´,D´のカム面がくわえ インカム59のB,C,Dのカム面と所定の位相だけ ずれた位置(くわえサブカム61におけるA´のカ ム面とC´のカム面の連結部とくわえメインカ ム59におけるCのカム面とDのカム面の連結部 一致する位置)に切り替えられる。

 これにより、くわえ板55b,55dは、前述した くわえ板55a,55cと異なり、折胴11に対向する位 置では、そのカムフォロア56b,56dがくわえサ カム61のC´のカム面からA´のカム面を転動す ることによりそれぞれくわえあご54a~54dに対 開いた状態を維持して断裁ウェブを保持し いようになっている。

 前記減速胴13は、図3及び図7A,図7Bに示す うに、その周面を円周方向に6等分する位置 、前記くわえ胴12のくわえ板55a~55dおよびく えあご54a~54dに対応する折丁保持用の爪65a~65 fが設けられた6倍胴で形成される。前記各爪6 5a~65fはカム・オープン式で常時はスプリング の力で閉じる方向に付勢されている。

 そして、前記各爪65a~65fのカムフォロア66a ~66fの中、一つおきに配置されたカムフォロ 66a,66c,66eはダブルカムフォロアで構成され、 その内の一方が全周カムからなる爪メインカ ム(第2の固定カム,切替手段)67を転動し、他方 が扇形カムからなる爪回転カム(回転カム,切 手段)68を転動すると共に、同じく一つおき 配置されたカムフォロア66b,66d,66fは全周カ からなる爪カム(第1の固定カム,切替手段)69 転動するようになっている。

 そして、前記各カムフォロア66a,66c,66eの 方が転動する爪回転カム68が、機械フレーム 24のギア側において、減速胴13の軸13a上にベ リング70により回転自在に外嵌すると共に機 械フレーム24に固設された軸受メタル71にベ リング72により回転自在に内嵌されたカムホ ルダー73に固設される。

 前記カムホルダー73(爪回転カム68)は、コ クト折の上下二段排紙時には減速胴13に対 1.5倍の速度で回転駆動されると共に、コレ ト折の上一段排紙時とノンコレクト折時に 所定の回転位置で固定されるようになって る。

 即ち、図21に示すように、断裁胴13の軸13a には伝達歯車29dが取り付けられ、この伝達歯 車29dはクラッチ30B(切替手段)の入力歯車31bに み合っている。一方、カムホルダー73には ム歯車74が一体的に取り付けられ、このカム 歯車74はクラッチ30Bの出力歯車33bに噛み合っ いる。従って、コレクト折の上下二段排紙 、クラッチ30Bの作動(ON)によって入力歯車31b と出力歯車33bが結合された場合、減速胴13の 転に伴ってカム歯車74が回転してギアトレ ンにおけるギア比の設定により爪回転カム68 が減速胴13に対し1.5倍の速度で回転すること なる。

 一方、機械フレーム24には、カム固定用 エアーシリンダ(切替手段)75が設けられ、こ エアーシリンダ75にはカム固定用のレバー76 が取り付けられている。カム固定用のレバー 76にはカムフォロア77が取り付けられ、前述 たコレクト折の上下二段排紙時には、この ムフォロア77がカム歯車74の溝74aに対し非嵌 となることで爪回転カム68の前述した回転 可能にする一方、コレクト折の上一段排紙 とノンコレクト折時には、前述したクラッ 30Bの非作動(OFF)下で、カムフォロア77がカム 車74の溝74aに嵌合することによって爪回転 ム68の回転位置が固定されるようになってい る。

 また、前記クラッチ30Bには図示しない近 スイッチ37bが設けられ、カム歯車74には近 ドグ38bが取り付けられている。従って、コ クト折の上一段排紙時とノンコレクト折時 クラッチ30BがOFFされるとカム歯車74が慣性回 転することになる。この慣性回転下で近接ス イッチ37bが近接ドグ38bを検知すると、エアー シリンダ75が収縮してカム固定用のレバー76 揺動によりカムフォロア77がカム歯車74の溝7 4aに嵌合する。この結果、カム歯車74の回転 停止されて爪回転カム68が所定の回転位置で 固定されることになる。

 前記各カムフォロア66a,66c,66eの一方が転 する爪メインカム67は、前述した軸受メタル 71に固設される。また、前記各カムフォロア6 6b,66d,66fが転動する爪カム69は、機械フレーム 24の反ギア側において、減速胴13の軸13bをベ リング78により回転自在に支持する軸受メタ ル79に固設される。

 前記爪メインカム67は、図16に示すように 、領域Aで示す上り傾斜面(低部⇒高部)のカム 面(以下、Aのカム面という)と、領域Bで示す 部のカム面(以下、Bのカム面という)と、領 Cで示す下り傾斜面(高部⇒低部)のカム面(以 、Cのカム面という)と、領域Dで示す低部の ム面(以下、Dのカム面という)を有する。

 そして、前述したカムフォロア66a,66c,66e 一方が、爪メインカム67のAのカム面を転動 るとき爪(他方の第1の保持手段)65a,65c,65eは閉 じた状態から開いた状態へ移動し、爪メイン カム67のBのカム面を転動するとき爪65a,65c,65e 開いた状態を維持し、爪メインカム67のCの ム面を転動するとき爪65a,65c,65eは開いた状 から閉じた状態へ移動し、爪メインカム67の Dのカム面を転動するとき爪65a,65c,65eは閉じた 状態を維持するようになっている。

 従って、折仕様に関係なく、爪65a,65c,65e 、くわえ胴12に対向する位置でカムフォロア 66a,66c,66eの一方が爪メインカム67のCのカム面 らDのカム面を転動することにより開⇒閉と 動作してくわえ胴12から折丁をくわえ替えし その後、上渡胴14に対向する位置でカムフ ロア66a,66c,66eの一方が爪メインカム67のAのカ ム面からBのカム面を転動することにより閉 開と動作して折丁を上渡胴14に受け渡すこと になる。

 一方、前記各カムフォロア66a,66c,66eの他 が転動する爪回転カム68は、図17A及び図17Bに 示すように、爪メインカム67のDのカム面に対 応する領域D´で示す二つの低部のカム面(以 、D´のカム面という)と、この二つのD´のカ 面の間に位置して、爪メインカム67のBのカ 面に対応する領域B´で示す高部のカム面(以 下、B´のカム面という)の両側に設けられた 爪メインカム67のAのカム面に対応する領域A で示す上り傾斜面(低部⇒高部)のカム面(以 、A´のカム面という)と爪メインカム67のCの ム面に対応する領域C´で示す下り傾斜面(高 部⇒低部)のカム面(以下、C´のカム面という) を有する。

 そして、前述したカムフォロア66a,66c,66e 、爪メインカム67のA´のカム面を転動すると き爪65a,65c,65eは閉じた状態から開いた状態へ 動し、爪メインカム67のB´のカム面を転動 るとき爪65a,65c,65eは開いた状態を維持し、爪 メインカム67のC´のカム面を転動するとき爪6 5a,65c,65eは開いた状態から閉じた状態へ移動 、爪メインカム67のD´のカム面を転動すると き爪65a,65c,65eは閉じた状態を維持するように っている。

 従って、コレクト折の上一段排紙時とノ コレクト折時には、図17Aに示すように、前 爪回転カム68が固定される回転位置は、爪 インカム67のBのカム面によって隠れた位置 なり、爪65a,65c,65eの開閉動作に関与しないこ とになる。

 一方、コレクト折の上下二段排紙時には 図17Bに示すように、爪65a,65c,65eが下渡胴15に 対向する位置で、カムフォロア66a,66c,66eが爪 転カム68のA´のカム面からB´のカム面を転 することにより閉⇒開と動作して保持した 丁を下渡胴15に受け渡すことになる。

 前記各カムフォロア66b,66d,66fが転動する カム69は、図18に示すように、領域Aで示す上 り傾斜面(低部⇒高部)のカム面(以下、Aのカ 面という)と、領域Bで示す高部のカム面(以 、Bのカム面という)と、領域Cで示す下り傾 面(高部⇒低部)のカム面(以下、Cのカム面と う)と、領域Dで示す低部のカム面(以下、Dの カム面という)が点対称に二箇所宛設けられ 。

 そして、前述したカムフォロア66b,66d,66f 、爪カム69のAのカム面を転動するとき爪(一 の第1の保持手段)65b,65d,65fは閉じた状態から 開いた状態へ移動し、爪カム69のBのカム面を 転動するとき爪65b,65d,65fは開いた状態を維持 、爪カム69のCのカム面を転動するとき爪65b, 65d,65fは開いた状態から閉じた状態へ移動し 爪カム69のDのカム面を転動するとき爪65b,65d, 65fは閉じた状態を維持するようになっている 。

 従って、ノンコレクト折時には、爪65b,65d ,65fがくわえ胴12に対向する位置でカムフォロ ア66b,66d,66fが爪カム69のCのカム面からDのカム 面を転動することにより開⇒閉と動作してく わえ胴12から折丁をくわえ替えし、その後、 渡胴15に対向する位置でカムフォロア66b,66d, 66fが爪カム69のAのカム面からBのカム面を転 することにより閉⇒開と動作して折丁を下 胴15に受け渡すことになる。

 前記上渡胴14は、図3及び図8A,図8Bに示す うに、その周面を円周方向に2等分する位置 、前記減速胴13の爪65a,65c,65eに対応する折丁 保持用の爪80a,80bが設けられた4倍胴で形成さ る。前記各爪80a,80bはカム・オープン式で常 時はスプリングの力で閉じる方向に付勢され ている。

 そして、前記各爪80a,80bのカムフォロア81a ,81bは全周カムからなる爪メインカム(第4の固 定カム,切替手段)83に転動し得るようになっ いる。

 前記爪メインカム83は機械フレーム24の反 ギア側において、上渡胴14の軸14bをベアリン 84により回転自在に支持する軸受メタル85に 固設される。一方、機械フレーム24のギア側 おいて、上渡胴14の軸14aには伝達歯車29eが り付けられる。

 前記爪メインカム83は、図18に示すように 、領域Aで示す上り傾斜面(低部⇒高部)のカム 面(以下、Aのカム面という)と、領域Bで示す 部のカム面(以下、Bのカム面という)と、領 Cで示す下り傾斜面(高部⇒低部)のカム面(以 、Cのカム面という)と、領域Dで示す低部の ム面(以下、Dのカム面という)とを有する。

 そして、前述したカムフォロア81a,81bが、 爪メインカム83のAのカム面を転動するとき爪 80a,80bは閉じた状態から開いた状態へ移動し 爪メインカム83のBのカム面を転動するとき 80a,80bは開いた状態を維持し、爪メインカム8 3のCのカム面を転動するとき爪80a,80bは開いた 状態から閉じた状態へ移動し、爪メインカム 83のDのカム面を転動するとき爪80a,80bは閉じ 状態を維持するようになっている。

 従って、折仕様に関係なく、爪80a,80bが減 速胴13に対向する位置でカムフォロア81a,81bが 爪メインカム83のCのカム面からDのカム面を 動することにより開⇒閉と動作して減速胴13 から折丁をくわえ替えし(図16参照)、その後 上搬送ベルト100Aに対向する位置でカムフォ ア81a,81bが爪メインカム83のAのカム面からB カム面を転動することにより閉⇒開と動作 て折丁を上搬送ベルト100Aに受け渡すことに る。

 前記下渡胴15は、図3及び図9A,図9Bに示す うに、その周面を円周方向に2等分する位置 、ノンコレクト折時に前記減速胴13の爪65b,6 5d,65fに対応する一方、コレクト折時に後述す る位相切換により減速胴13の爪65a,65c,65eに対 する折丁保持用の爪90a,90bが設けられた4倍胴 で形成される。前記爪90a,90bはカム・オープ 式で常時はスプリングの力で閉じる方向に 勢されている。

 そして、機械フレーム24の反ギア側にお て、下渡胴15の軸15bをベアリング92により回 自在に支持する軸受メタル93に全周カムか なる爪メインカム(第3の固定カム,切替手段)9 4が固設されると共に、軸受メタル93の外周に 回転自在に嵌合したカムホルダー95には円弧 カムからなる爪サブカム(可動カム,切替手 )96が固設される。カムホルダー95にはカム切 替用のエアーシリンダ(切替手段)97のロッド 端がピン結合され、エアーシリンダ97のヘッ ド基端が機械フレーム24にピン結合される。 方、機械フレーム24のギア側において、下 胴15の軸15aには伝達歯車29fが取り付けられる 。

 前記爪90aのカムフォロア91aは爪メインカ 94にのみ転動する一方、爪90bのカムフォロ 91bは爪メインカム94と爪サブカム96の両方に がって転動し得るようになっている。

 前記爪メインカム94は、図18に示すように 、領域Aで示す上り傾斜面(低部⇒高部)のカム 面(以下、Aのカム面という)と、領域Bで示す 部のカム面(以下、Bのカム面という)と、領 Cで示す下り傾斜面(高部⇒低部)のカム面(以 、Cのカム面という)と、領域Dで示す低部の ム面(以下、Dのカム面という)とを有する。

 そして、前述したカムフォロア91a,91bが、 爪メインカム94のAのカム面を転動するとき爪 90a,90bは閉じた状態から開いた状態へ移動し 爪メインカム94のBのカム面を転動するとき 90a,90bは開いた状態を維持し、爪メインカム9 4のCのカム面を転動するとき爪90a,90bは開いた 状態から閉じた状態へ移動し、爪メインカム 94のDのカム面を転動するとき爪90a,90bは閉じ 状態を維持するようになっている。

 従って、ノンコレクト折時には、爪90a,90b が減速胴13に対向する位置でカムフォロア91a, 91bが爪メインカム94のCのカム面からDのカム を転動することにより開⇒閉と動作して減 胴13(の爪65b,65d,65f)から折丁をくわえ替えし その後、下搬送ベルト100Bに対向する位置で ムフォロア91a,91bが爪メインカム94のAのカム 面からBのカム面を転動することにより閉⇒ と動作して折丁を下搬送ベルト100Bに受け渡 ことになる。

 前記爪サブカム96は、図19Aに示すように 爪メインカム94のBのカム面に対応する(同形 の)領域B´で示す高部のカム面(以下、B´の ム面という)と、爪メインカム94のCのカム面 対応する(同形状の)領域C´で示す下り傾斜 (高部⇒低部)のカム面(以下、C´のカム面と う)と、爪メインカム94のDのカム面に対応す (同形状の)領域D´で示す低部のカム面(以下 D´のカム面という)を有する。

 そして、前述したカムフォロア91が、爪 ブカム96のB´のカム面を転動するとき爪90bは 開いた状態を維持し、爪サブカム96のC´のカ 面を転動するとき爪90bは開いた状態から閉 た状態へ移動し、爪サブカム96のD´のカム を転動するとき爪90bは閉じた状態を維持す ようになっている。

 従って、コレクト折の上一段排紙時とノ コレクト折時には、爪サブカム96はエアー リンダ97の伸長によりカムホルダー95を介し 反時計方向に回転し、そのB´,C´,D´のカム が爪メインカム94のB,C,Dのカム面と合致(重合 )する位置に切り替えられる。これにより、 90bは、前述した爪90aと同様、減速胴13に対向 する位置でカムフォロア91bが爪サブカム96のC ´のカム面(からD´のカム面)を転動すること より開いた状態から閉じた状態へ移動する

 一方、コレクト折の上下二段排紙時には 図19Bに示すように、後述する下渡胴15の位 切替が行われると共に、爪サブカム96はエア ーシリンダ97の収縮によりカムホルダー95を して時計方向に回転し、B´のカム面の少な とも端部側が爪メインカム94のBのカム面と 致すると共にD´のカム面の少なくとも端部 が爪メインカム94のDのカム面と合致し、か C´のカム面が爪メインカム94のCのカム面と 致しない所定の位相だけずれた位置に切り えられる。

 これにより、爪90bは、前述した爪90aと異 り、減速胴13に対向する位置で、カムフォ ア91bが爪サブカム96のB´のカム面を転動する ことにより開いた状態が維持され、折丁を上 渡胴14へ搬送する。

 そして、前述したようにコレクト折の上 二段排紙時には、下渡胴15は減速胴13に対し てその回転位相が90°ずらされるようになっ いる。この位相切替機構としては、差動機 として公知のハーモニックドライブ(登録商 )装置102(図3参照)が用いられる。さらに、詳 細には、図22に示すように、位相調整用モー 103によりギア103a及びギア102cで駆動される ーモニックドライブ装置102の入力ギア102aに 間ギア101を介して減速胴13の伝達歯車29dが 合する一方、ハーモニックドライブ装置102 出力ギア102bに下渡胴15の伝達歯車29fが噛合 ている。尚、図22中104は位相検出手段として のアブソリュート型のエンコーダである。

 このように構成されるため、本実施例の 送装置(折機)によれば、ノンコレクト折の 下二段排紙とコレクト折の上一段排紙とコ クト折の上下二段排紙とに搬送経路を切り えられる。

 先ず、ノンコレクト折の上下二段排紙時 は、図3に示す状態に各種切替装置を切り替 える。即ち、断裁待機胴10においては、クラ チ30AをOFFすると共にエアーシリンダ34を収 して針カム23を前述した所定の非作動位置に 固定して針21a~21cの折胴11に対向する位置での 針出しを不可能にする(図10A参照)。また、折 11においては、エアーシリンダ53を収縮して 針サブカム52を図中の実線位置に切り替えて 41b,41dの断裁待機胴10に対向する位置での針 しを可能にする(図13A参照)。

 また、くわえ胴12においては、エアーシ ンダ62を伸長してくわえサブカム61を図中の 線位置に切り替えてくわえ板55a~55dの折胴11 対向する位置でのくわえ閉じを可能にする( 図15A参照)。また、減速胴13においては、クラ ッチ30BをOFFすると共にエアーシリンダ75を収 して爪回転カム68を前述した所定の非作動 置に固定する(図17A参照)。

 また、下渡胴15においては、位相調整用 ータ103の駆動を停止する(ノンコレクト軸位 にする)と共にエアーシリンダ97を伸長して サブカム96を図中の実線位置に切り替えて 90a,90bの減速胴13に対向する位置での爪閉じ 可能にする(図19A参照)。

 これにより、図23に示すように、断裁待 胴10で断裁されて折胴11の周面に連続して巻 付けられた断裁ウェブWaと断裁ウェブWbが、 くわえ胴12にて折丁Saと折丁Sbとなって減速胴 13に搬送され、ここから折丁Saは上渡胴14へ、 また折丁Sbは下渡胴15へと交互に振り分けて 紙される。

 次に、コレクト折の上一段排紙時には、 3に示す状態から各種切替装置を切り替える 。即ち、断裁待機胴10においては、クラッチ3 0AをONすると共にエアーシリンダ34を伸長して 針カム23を1.5倍の速度で回転して針21a~21cの折 胴11に対向する位置での一つおきの針出しを 能にする(図10B参照)。また、折胴11において は、エアーシリンダ53を伸長して針サブカム5 2を図中の鎖線位置に切り替えて、針41b,41dの 裁待機胴10に対向する位置での針出しを不 能にする(図13B参照)。

 また、くわえ胴12においては、エアーシ ンダ62を収縮してくわえサブカム61を図中の 線位置に切り替え、くわえ板55b,55dの折胴11 対向する位置でのくわえ開きを可能にする( 図15B参照)。また、下渡胴15においては、位相 調整用モータ103の駆動を停止する(ノンコレ ト軸位相にする)と共にエアーシリンダ97を 長して爪サブカム96を図中の実線位置に切り 替えて爪90a,90bの減速胴13に対向する位置での 爪閉じを可能にする(図19A参照)。

 これにより、図24に示すように、断裁待 胴10で断裁されて断裁待機胴10に針一つおき 保持された断裁ウェブWaと折胴11に針一つお きに保持された断裁ウェブWbが、折胴11にて 一つおきに二枚重ねされて搬送され、くわ 胴12にて折丁Saと折丁Sbとなって減速胴13に搬 送される。ここから折丁Saと折丁Sbはともに 渡胴15による受け取り動作をすることなく( い換えれば、下渡胴15の爪90a,90bに受け渡す く減速胴13の爪65b,65d,65fには折丁Sa,Sbが保持 れていないので)両者とも上渡胴14へ排紙さ る。

 次に、コレクト折の上下二段排紙時には 図3に示す状態から各種切替装置を切り替え る。即ち、断裁待機胴10においては、クラッ 30AをONすると共にエアーシリンダ34を伸長し て針カム23を1.5倍の速度で回転して針21a~21cの 折胴11に対向する位置での一つおきの針出し 可能にする(図10B参照)。また、折胴11におい ては、エアーシリンダ53を伸長して針サブカ 52を図中の鎖線位置に切り替えて、針41b,41d 断裁待機胴10に対向する位置での針出しを 可能にする(図13B参照)。

 また、くわえ胴12においては、エアーシ ンダ62を収縮してくわえサブカム61を図中の 線位置に切り替え、くわえ板55b,55dの折胴11 対向する位置でのくわえ開きを可能にする( 図15B参照)。

 また、減速胴13においては、クラッチ30B ONすると共にエアーシリンダ75を伸長して爪 転カム68を1.5倍の速度で回転して爪65a,65c,65e の下渡胴15に対向する位置での一つおきの爪 きを可能にする(図17B参照)。

 また、下渡胴15においては、位相調整用 ータ103を駆動させることにより位相を90°切 替えて爪90a,90bが減速胴13の爪65a,65c,65eと対 し得るようにする(図24の状態から図25の状態 に切り替える)と共に、エアーシリンダ97を収 縮して爪サブカム96を図中の鎖線位置に切り えて爪90aの減速胴13に対向する位置での爪 じを可能にする一方爪90bの爪開きを可能に る(図19B参照)。

 これにより、図25及び図26A,図26Bに示すよ に、断裁待機胴10で断裁されて断裁待機胴10 に針一つおきに保持された断裁ウェブWaと折 11に針一つおきに保持された断裁ウェブWbが 、折胴11にて針一つおきに二枚重ねされて搬 され、くわえ胴12にて折丁Saと折丁Sbとなっ 減速胴13に搬送される。ここから折丁Saは上 渡胴14へ、また折丁Sbは下渡胴15へと交互に振 り分けて排紙される。

 この際、下渡胴15においては、前述した うに、爪90aの爪閉じで折丁Sbが受け渡される と共に爪90bの爪開きで折丁Saを受け取らない とになる。尚、図25A,図25B中の減速胴13にお る丸で囲まれたA,B,Cは図7Aにおけるコレクト 折の際に開閉する爪65a,65c,65eを有したコレク 軸に相当する。従って、図7Aにおける爪65b,6 5d,65fを有した軸はノンコレクト軸である。

 このようにして本実施例では、コレクト の上下二段排紙が可能となるので、生産性 向上、消耗品のライフサイクル向上、ラン ングコスト低減、オペレータの作業負担軽 、設備投資費用削減を効果的に図ることが きる。

 即ち、コレクト折の上下二段排紙により 上下二段の機械状態が同等となり、上下二 の状態合せの容易化が図れ、消耗品も同等 消耗されるので交換回数削減が図れる。ま 、寿命前部品の無駄な交換も防止できる。 らに、スタッカー・バンドラー等において 上述したと同様の効果が期待できる。さら また、スタッカー・バンドラー等における 積能力が倍となるため、高性能なスタッカ ・バンドラー等の後処理装置の必要性もな なり、機械の運転スピードがあげられる。

 また、本実施例では、減速胴13の切替機 に爪回転カム68を用いることで、爪65a,65c,65e 有するコレクト軸が奇数となる6倍胴の減速 胴13においてもカム機構を煩雑にすることな コレクト折の上下二段排紙や上一段排紙を 能にしたので、例えば4倍胴より大径化した 分メンテナンス用のスペースが確保されると いう利点もある。

 図27は本発明の実施例2を示す巻紙輪転印 機における折機の搬送経路の概略構成図、 28はカム機構の構造図、図29はカムの説明図 、図30はノンコレクト折の上下二段排紙時の 作説明図、図31はノンコレクト折の上一段 紙(合流排紙)時の動作説明図、図32はコレク 折の上一段排紙(合流排紙)時の動作説明図 図33はコレクト折の上下二段排紙時の動作説 明図である。

 図34はノンコレクト折の上下二段排紙及 上一段排紙時とコレクト折の上一段排紙時 第1メインカムと第2サブカムの抽出図、図35 コレクト折の上下二段排紙時の第1メインカ ムと第2サブカムの抽出図、図36はノンコレク ト折の上下二段排紙時の第2メインカムと第1 ブカムの抽出図、図37はノンコレクト折の 一段排紙時の第2メインカムと第1サブカムの 抽出図、図38はコレクト折の上一段排紙と上 二段排紙時の第2メインカムと第1サブカム 抽出図である。

 図27に示すように、折機8内においては、3 倍胴からなる断裁待機胴10と4倍胴からなる折 胴11との間に送り込まれたウェブWは、例えば ノンコレクト折の上下二段排紙時(搬送経路) 場合は、断裁待機胴10の図示しない断裁刃 折胴11の図示しない断裁受けとによって所定 の寸法に断裁されると共に、折胴11の図示し い針に保持されて折胴11の下側半周面に巻 付けられる。

 折胴11の針に保持された断裁ウェブ(シー 状物)は、次に折胴11の図示しない差込ナイ との協働によって4倍胴からなるくわえ胴( 1の搬送胴)12の後述するくわえ板(第1の保持 段)にくわえられて平行一回折りされ、折丁( シート状物)となってくわえ胴12の上側周面に 添接される。さらに、この平行一回折りされ た折丁はくわえ胴12のくわえ板から4倍胴から なる上渡胴(第2の搬送胴)14と4倍胴からなる下 渡胴(第3の搬送胴)15の後述する爪(第2,第3の保 持手段)に交互に振り分けられて排紙され、 れぞれ上チョッパ折装置16及び下チョッパ折 装置17によってチョッパ折りされ、又は上チ ッパ折装置16及び下チョッパ折装置17をその まま通過して、羽根車18a,18bからコンベア19a,1 9bへとそれぞれ排紙される。その後、後処理 置としてのスタッカー・バンドラー(図示せ ず)に集積される。尚、後述する切替手段に り上一段排紙(搬送経路)も可能である。

 また、コレクト折時には、断裁待機胴10 一旦保持されて周回した断裁ウェブが、折 11に保持されるウェブWに重ねられ、2部重ね 断裁ウェブとなってくわえ胴12で平行一回 りされる。この平行一回折りされた折丁が 後述する切替手段により、くわえ胴12から上 渡胴14と下渡胴15に振り分けて排紙され(上下 段排紙;搬送経路)、又は上渡胴14のみに排紙 される(上一段排紙;搬送経路)。

 図31に示すように、前記くわえ胴12の周面 を4等分する位置に配されたくわえ板軸110a~110 dの軸方向にくわえ板(第1の保持手段)111a~111d 多数設けられる。また、前記上渡胴14の周面 を4等分する位置に配された爪軸112a~112dの軸 向には多数の爪(第2の保持手段)113a~113dが設 られ、下渡胴15の周面を2等分する位置に配 れた爪軸114b,114dの軸方向には多数の爪(第3の 保持手段)115b,115dが設けられる。前記上渡胴14 の爪113a~113dはくわえ胴12のくわえ板111a~111dと 次対向し、下渡胴15の爪115b,115dはくわえ胴12 のくわえ板111b,111dとだけそれぞれ対向するよ うになっている。

 図28に示すように、前記くわえ胴12にはカ ム機構(切替手段)120が設けられ、ノンコレク 折時、折胴11の全ての針にて断裁ウェブが 持されているので、差込ナイフと対向する 置でくわえ胴12のくわえ板111a~111dは開⇒閉と 動作し、コレクト折時、折胴11には2枚重ねの 断裁ウェブを保持する針と断裁ウェブを保持 しない針とを交互に有しているので、2枚重 の断裁ウェブを保持する針と対向するくわ 板(一方の第1の保持手段)111a,111cは開⇒閉と 作し、断裁ウェブを保持しない針と対向す くわえ板(他方の第1の保持手段)111b,111dは開 ままとなる。

 前記カム機構120は、図29にも示すように 機械フレーム24に固定された軸受外メタル121 の端面にボルト122で固定された全周カムから なる第1メインカム(第1の固定カム)123と、該 1メインカム123と隣接して同カムにボルト124 結合された円弧状カムからなる第1サブカム (第2の固定カム)125と、前記軸受外メタル121の 外周に回動自在に嵌合したカムホルダー126の 端部にボルト127で固定された全周カムからな る第2メインカム(第1の回動カム)128と、前記 受外メタル121の内周に回動自在に嵌合され くわえ胴12の軸12aをベアリング129により回転 自在に支持する軸受内メタル130の端部にボル ト131で固定された円弧状カムからなる第2サ カム(第2の回動カム)132と、を備える。

 前記カムホルダー126にはセグメントギア1 33が一体形成され、このセグメントギア133に 合するギア134がハンドル135の軸上に固設さ る。従って、カムホルダー126(第2メインカ 128)は回動可能であるが、クランプ136により 定の二位置で固定可能となっている。また 前記軸受内メタル130にはセグメントギア137 一体形成され、このセグメントギア137に噛 するギア138が図示しないハンドルの軸上に 設される。従って、軸受内メタル130(第2サ カム132)も回動可能であるが、カムホルダー1 26(第2メインカム128)と同様に、図示しないク ンプにより所定の二位置で固定可能となっ いる。

 そして、前記くわえ板軸110aの軸端に取り 付けたカムフォロア140が第1メインカム123に 動し(即ち、くわえ板軸110a上のくわえ板111a 第1メインカム123のくわえ板開き用曲線123a及 びくわえ板閉じ用曲線123bにより動作する)、 記くわえ板軸110cの軸端に取り付けたカムフ ォロア141が第1メインカム123と第2サブカム132 に従動している(即ち、くわえ板軸110c上の わえ板111cが第1メインカム123のくわえ板開き 用曲線123a及びくわえ板閉じ用曲線123bと第2サ ブカム132のくわえ板閉じ用曲線132aにより動 する)。

 前記くわえ板軸110b,110dの軸端に取り付け カムフォロア142が第2メインカム128と第1サ カム125とに従動している(即ち、くわえ板軸1 10b,110d上のくわえ板111b,111dが第2メインカム128 のくわえ板開き用曲線128a1 ,128a2 及びくわえ 板閉じ用曲線128b1 ,128b2 と第1サブカム125の わえ板閉じ用曲線125aとにより動作する)。

 尚、図示しないが、上渡胴14と下渡胴15に は爪113a~113d,115b,115dの開閉用のカム機構(第1, 2のカム機構)が設けられる。特に、上渡胴14 カム機構として、爪113cの開閉用の爪サブカ ム(図3の爪サブカム96参照)と、爪113bの開閉用 の爪サブカムと、爪113dの開閉用の爪サブカ とがあり、ノンコレクト折の上下二段排紙 では爪113b及び爪113d用の爪サブカムによって くわえ胴12のくわえ板111b,111dと対向する位置 くわえ閉じ動作させない一方、コレクト折 上下二段排紙時では爪113cの爪サブカムによ ってくわえ胴12のくわえ板111cと対向する位置 でくわえ閉じ動作させないようになっている 。

 また、くわえ胴12と下渡胴15との間には、 実施例1で説明したハーモニックドライブ装 等の位相切替機構が設けられ、コレクト折 上下二段排紙時に下渡胴15の位相を90°切り えて、くわえ胴12のくわえ板111b,111dと下渡胴 15の爪115b,115dとを対向状態にして折丁の受渡 を可能にしている。

 このように構成されるため、先ず、ノン レクト折の上下二段排紙時は、図30,図34,図3 6に示すように、固定の第1メインカム123及び 1サブカム125に対して第2メインカム128を回 させて長い方のくわえ板閉じ用曲線128b1 を 渡胴14と下渡胴15との間に位置させる。

 これにより、くわえ胴12のくわえ板111aは 1メインカム123により開閉動作すると共にく わえ板111cは第1メインカム123及び第2サブカム 132により開閉動作するため、折胴11~くわえ胴 12間でくわえ板閉じ動作を行い、くわえ胴12~ 渡胴14間でくわえ板開き動作を行って、折 を上渡胴14の爪113a,113cに受け渡す。

 一方、くわえ胴12のくわえ板111b,111dは第2 インカム128及び第1サブカム125により開閉動 作するため、折胴11~くわえ胴12間で短い方の わえ板閉じ用曲線128b2 によりくわえ板閉じ 動作を行い、くわえ胴12~下渡胴15間でくわえ 開き用曲線128a2 によりくわえ板開き動作を 行って、折丁を下渡胴15の爪115b,115dに受け渡 。尚、この際、第2メインカム128のくわえ板 開き用曲線128a1においては、くわえ板111b,111d 第1サブカム125によって開かない。

 このようにして、くわえ胴12のくわえ板11 1a,111cの折丁は、上渡胴14の爪113a,113cに渡され 、上チョッパ折装置16へ搬送され、ここでチ ッパ折りされて排紙される。一方、くわえ 12のくわえ板110b,111dの折丁は、下渡胴15の爪 115b,115dに渡され、下チョッパ折装置17へ搬送 れ、ここでチョッパ折りされて排紙される

 次に、ノンコレクト折の上一段排紙時は 図31,図34,図37に示すように、固定の第1メイ カム123及び第1サブカム125に対して第2メイ カム128を回動させて長い方のくわえ板閉じ 曲線128b1 を折胴11と上渡胴14との間に位置さ せる。

 これにより、くわえ胴12のくわえ板111aは 1メインカム123により開閉動作すると共にく わえ板111cは第1メインカム123及び第2サブカム 132に開閉動作するため、前述したと同様に、 折胴11~くわえ胴12間でくわえ板閉じ動作を行 、くわえ胴12~上渡胴14間でくわえ板開き動 を行って、折丁を上渡胴14の爪113a,113cに受け 渡す。

 一方、くわえ胴12のくわえ板111b,111dは回 した第2メインカム128及び第1サブカム125によ り開閉動作するため、折胴11~くわえ胴12間で 2メインカム128の長い方のくわえ板閉じ用曲 線128b1 によりくわえ板閉じ動作を行い、回 した第2メインカム128のくわえ板開き用曲線1 28a2 によりくわえ板開き動作がくわえ胴12~下 渡胴15間からくわえ胴12~上渡胴14間へと変わ 、折丁を上渡胴14の爪113b,113dに受け渡す。

 このようにして、くわえ胴12のくわえ板11 1a~111dの折丁は、上渡胴14の爪113a~113dに渡され 、全て上チョッパ折装置16へ搬送され、ここ チョッパ折りされて排紙される。

 次に、コレクト折の上一段排紙時は、図3 2,図34,図38に示すように、固定の第1メインカ 123及び第1サブカム125に対して第2メインカ 128を回動させて長い方のくわえ板閉じ用曲 128b1 を前述した折胴11~上渡胴14間の位置か 下流側へ若干ずらす。

 これにより、くわえ胴12のくわえ板111aは 1メインカム123により開閉動作すると共にく わえ板111cは第1メインカム123及び第2サブカム 132により開閉動作するため、前述したと同様 に、折胴11~くわえ胴12間でくわえ板閉じ動作 行い、くわえ胴12~上渡胴14間でくわえ板開 動作を行って、折丁を上渡胴14の爪113a,113cに 受け渡す。尚、折丁は、くわえ胴12のくわえ 111a,111cにおいて2枚重ねで保持されているた め、くわえ胴12のくわえ板111a,111c~上渡胴14の 113a,113cでのみ搬送される。

 一方、くわえ胴12のくわえ板111b,111dは第2 インカム128の前述したずれ(回動)により折 11~くわえ胴12間でのくわえ板閉じ動作がくわ え板開き用曲線128a1 によりずれるため、折 11の図示しない差込ナイフとくわえ胴12のく え板111b,111dの干渉が回避され、差込ナイフ びくわえ板111b,111dの摩耗・破損が防止され 。

 このようにして、コレクト折りされた折 は、上渡胴14の爪113a,113cに渡され、全て上 ョッパ折装置16を経由して(チョッパ折りさ ずに)排紙される。

 最後に、コレクト折の上下二段排紙時は 図33,図35,図38に示すように、図32の状態から 第2サブカム132を回動させてくわえ板閉じ用 線132aを上渡胴14と下渡胴15との間に位置させ ると共に、前述した位相切替機構により下渡 胴15の回転位相を90°切り替えてくわえ胴12の わえ板111b,111dと下渡胴15の爪115b,115dとを対 状態にして折丁の受渡しを可能にする。

 これにより、くわえ胴12のくわえ板111aは 1メインカム123により開閉動作すると共にく わえ板111cは第1メインカム123及び第2サブカム 132により開閉動作するため、折胴11~くわえ胴 12間で一つ置きにくわえ板閉じ動作を行い、 わえ胴12~上渡胴14間とくわえ胴12~下渡胴15間 で交互にくわえ板開き動作を行って、折丁を 上渡胴14の爪113aと下渡胴15の爪115dに受け渡す 。

 このようにして、くわえ胴12のくわえ板11 1a,111cの折丁は、上渡胴14の爪113aと下渡胴15の 爪115dとに交互に受け渡され、上チョッパ折 置16と下チョッパ折装置17を交互に経由して( チョッパ折りされずに)排紙される。

 このように本実施例では、実施例1と同様 に、コレクト折の上下二段排紙が可能となる ので、生産性の向上、消耗品のライフサイク ル向上、ランニングコスト低減、オペレータ の作業負担軽減、設備投資費用削減を効果的 に図ることができる。

 また、シリンダ構成を断裁待機胴10,折胴1 1,くわえ胴12,減速胴13,上渡胴14,下渡胴15から 成される6胴型(図3参照)から断裁待機胴10,折 11,くわえ胴12,上渡胴14,下渡胴15から構成さ る5胴型にしたので、胴数削減により装置の 型化が図れる。さらにまた、折仕様切替部 構成がカム機構120により簡素化され、部品 数も削減できるので、切替時間の短縮と製 コストが低減される。

 本発明に係るシート状物の搬送装置は、巻 輪転印刷機の折機に限らず各種機械におけ シート状物の搬送装置に用いて好適である