ICHIHARA TOSHIROU (JP)
TANOUE KEIZOU (JP)
HONDA YUUICHI (JP)
YAMASHITA MASAMITSU (JP)
SHIBATA KIYOSHI (JP)
ICHIHARA TOSHIROU (JP)
TANOUE KEIZOU (JP)
HONDA YUUICHI (JP)
YAMASHITA MASAMITSU (JP)
JP3910119B2 | 2007-04-25 | |||
JPH0671405A | 1994-03-15 | |||
JPH10146665A | 1998-06-02 | |||
JPH0212007A | 1990-01-17 | |||
JPH03144409A | 1991-06-19 | |||
JPH0671405A | 1994-03-15 | |||
JP2004074252A | 2004-03-11 |
スリーブを保持するボアピンを備えた鋳造金型装置において、前記ボアピンの外周にはスリーブ内周面に弾接するボールプランジャが周方向に等間隔で少なくとも3箇所設けられていることを特徴とする鋳造金型装置。 |
請求項1に記載の鋳造金型装置において、前記ボールプランジャは、ピストン上死点近傍のピストンリングが位置する箇所に設けることを特徴とする鋳造金型装置。 |
本発明は、エンジンブロックやシリンダ レルなどを鋳造する金型装置に関する。
エンジンブロックやシリンダバレルなど 鋳造時にシリンダ内周部にスリーブを鋳込 。このスリーブを鋳込むために鋳造金型装 は特許文献1に開示されるようなボアピンを 備え、このボアピンの外周にスリーブを装着 して鋳造を行うようにしている。
ボアピンが下方或いは斜め下方を向いて る場合には、スリーブが落下してしまうた 、特許文献2ではボアピンの他に支持ピンを 金型に設け、この支持ピンを型締めの際に突 出せしめてスリーブの下端を支持ピンで支持 するようにしている。
図4は従来のボアピンにスリーブが保持さ れている状態の軸方向断面図、図5は従来の アピンにスリーブが保持されている状態の 方向断面図であり、ボアピンにスリーブを 着するには、ボアピンの外径よりもスリー の内径を若干大きくする必要がある。
その結果、スリーブの中心がボアピン 中心からずれ、鋳造後に行う内面加工の際 、スリーブの厚みに偏肉が生じ、エンジン 動時の歪や応力に悪影響がもたらされる。
また、特許文献2のようにスリーブ落下防 止用の支持ピンを備えるものにあっては、支 持ピンの挿通穴への溶湯の差込みによる作動 不良が発生しやすいという問題もある。
上記課題を解決するため本発明に係る鋳造
型装置は、スリーブを保持するボアピンの
周に、スリーブ内周面に弾接するボールプ
ンジャが周方向に等間隔で少なくとも3箇所
設けられた構成とした。
周方向に等間隔で少なくとも3箇所設けるこ
とで、確実にスリーブ内周面とボアピン外周
面との間の間隔を一定に維持することができ
る。
また、ボールプランジャを設ける位置と ては、ピストン上死点近傍のピストンリン が位置する箇所とすることが好ましい。こ 位置がピストンの摺動に最も影響を及ぼす めである。
本発明に係る鋳造金型装置によれば、ス ーブの落下防止とともに、スリーブ内周面 ボアピン外周面との間の間隔を一定に維持 ることができ、スリーブの内面加工の際に 偏肉が発生しない。
1…固定型、2…可動型、3…ボアピン、4 キャビティ、5,6…ボールプランジャ、7…ス リーブ、8…穴、9…パイプ、10…スパイラル の溝。
以下に本発明の実施例を添付図面に基づ て説明する。図1は本発明に係る鋳造金型装 置の要部断面図で(a)は型締め前、(b)は型締め 後の状態を示し、図2はボアピンにスリーブ 保持されている状態の軸方向断面図、図3は アピンにスリーブが保持されている状態の 方向断面図である。
鋳造金型装置は固定型1、可動型2及びボ ピン3を備え、固定型1と可動型2間に形成さ るキャビティ4内にボアピン3が挿抜される。
ボアピン3の軸方向を基準として先端近傍 の外周部と基部寄りの外周部には、それぞれ 周方向に等間隔でボールプランジャ5、6が設 られている。先端近傍の外周部に設けた3個 のボールプランジャ5と基部寄りの外周部に けた3個のボールプランジャ6は軸方向から見 て60°位相がずれている。また、ボールプラ ジャ6については、ピストン上死点近傍のピ トンリングが位置する箇所にしている。
このように位相をボールプランジャを各 で3個設けるとともに位相をずらすことで、 スリーブ7を安定して保持することができる 尚、スリーブ7の形態は任意であり、例えば 造によって得られるスリーブでもよい。
また、ボアピン3には背面側から穴8が形 され、この穴8内に冷媒を送り込むパイプ9が 挿入されている。また熱交換を効率よく行う ため、穴8の内周面にはスパイラル状の溝10が 形成されている。
以上において、図1(a)の型締め前の状態で ボアピン3にスリーブ7を外嵌し、ボールプラ ジャ5、6の弾接力によってスリーブ7を保持 る。次いで、(b)に示すように型締めし、キ ビティ内に溶湯を供給する。