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Patent Searching and Data


Title:
CHARACTER INPUT DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001782
Kind Code:
A1
Abstract:
A character input device (10) is provided with a character input unit (11) that has at least one key to which a plurality of characters are allocated, a display unit (12) that shifts and displays the plurality of characters allocated to the key in a predetermined order in accordance with inputs to the character input unit (11), and an estimate conversion candidate designating unit (15) that treats a character displayed at the time when an input state to the character input unit (11) changes as an input candidate character and designates estimate conversion candidates corresponding to an input candidate character sequence comprised of not less than one input candidate character. In the case where estimate conversion candidates corresponding to the input candidate characters do not exist, the estimate conversion candidate designating unit (15) uses characters before and after a predetermined order of the input candidate characters to designate estimate conversion candidates.

Inventors:
TAKENAKA TETSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061353
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
TAKENAKA TETSUYA (JP)
International Classes:
G06F17/22
Foreign References:
JP2006293987A2006-10-26
JPS59220827A1984-12-12
JP2004185373A2004-07-02
JP2001509290A2001-07-10
Attorney, Agent or Firm:
SUGIMURA, Kenji et al. (3-2-1 Kasumigasek, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 複数の文字が割り当てられたキーを少なくとも1つ有する入力部と、
 当該キーに割り当てられた複数の文字を前記入力部への入力に応じて所定の順番で遷移させて表示する表示部と、
 前記入力部への入力状態が変化した時点で表示されている文字を入力候補文字とし、1つ以上の入力候補文字からなる入力候補文字列に対応する変換候補を作成する変換候補作成部を備え、
 前記変換候補作成部は、前記入力候補文字の前記所定の順番における前又は後の文字をさらに用いて前記変換候補を作成することを特徴とする文字入力装置。
 前記変換候補作成部は、
 前記入力候補文字列に対応する変換候補が存在しない場合に、当該入力候補文字の前記所定の順番における前又は後の文字をさらに用いて前記変換候補を作成することを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
 前記変換候補作成部は、
 前記入力候補文字の前記所定の順番における前の文字を後の文字より優先的に用いて前記変換候補を作成することを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
 前記変換候補の選択される可能性を学習する学習機能をさらに有し、選択される可能性の高い変換候補から優先的に表示することを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
Description:
文字入力装置 関連出願へのクロスリファレンス

 本願は、日本国特許出願第2007-165559号(2007 年6月22日出願)の優先権の利益を主張し、こ らの全内容を参照により本願明細書に取り むものとする。

 本発明は、入力された文字列に対応する 換候補を作成する文字入力装置に関するも である。

 従来、携帯電話端末等の小型携帯機器にお て、ユーザは、文字を入力する場合、「あ 」「か行」・・・などに対応したキーを押 した回数に応じて、各行の文字を確定し、 字入力を行っている。例えば、ユーザは、 おはよう」と入力する場合、「あ行」を5回 、「は行」を1回という具合にキー入力を行 。これらの方法は、「あいうえお入力方法 や「マルチタップ入力方法」等と呼ばれて る。しかしながら、「マルチタップ入力方 」で文字入力を行う際に、ユーザによる文 の押下の回数が少なかったり、多すぎたり た場合、ユーザが意図する文字とは異なる 字が誤って入力されてしまう。この誤入力 主な原因は、文字入力キーの押し急ぎなど ある。なお、誤入力に関する訂正装置およ 訂正方法が、特許文献1および特許文献2に開 示されている。

特開平4-85660号公報

特開2005-115621号公報

 特許文献1は、キーボード入力による誤り 訂正装置を開示している。この誤り訂正装置 は、誤り訂正の候補を誤入力文字キーに隣接 するキーに割り当てられている文字から順に 選択することを特徴としている。例としては 、「うれしう」と誤入力された文字列がある 場合に、誤り訂正装置は、入力された該当文 字列とコンピュータ等記憶されている辞書等 の文字列を比較し、最後の「う」の部分が誤 って入力されたと推測する。「う」は、ロー マ字入力では「U」に隣接するキー「Y」「I」 「J」等の誤入力と考えられるため、誤り訂 装置は、最後の「う(U)」を「い(I)」に置き え、「うれしい」と変換する。この場合、 り訂正装置は、ハード的に近接するキーに して、予測を行うため、文字入力を「マル タップ入力方法」で行う場合には、適用で ない。

 特許文献2は、文字入力キーの種類と連続 押下回数とに対応した文字入力(携帯電話等 多く見られる方法)において、誤入力した文 を特定するための装置および方法を開示し いる。この装置および方法は、連続押下の イミングの違いから、誤入力位置を特定し 誤り訂正を行う。この装置および方法では 結局ユーザが訂正を行うことになり、手間 かかる。

 また、最近では他のこと(テレビ視聴、友 人との会話)を行いながら、メールを作成す 場面をよく見かける。そのような場合は、 ーザは、数文字(数秒間)は画面を見ずにメー ルを作成し、その後画面を見て入力されてい る文字を確認後、間違いが無ければそのまま 入力することができる。しかし間違っていれ ば、ユーザは、間違っている箇所まで、遡っ て修正を行う必要がある。

 本発明は、このような問題点に鑑みてな れたものであり、本発明の目的は、ユーザ 入力ミスを訂正することにより、ユーザの 字入力における労力を軽減することができ 文字入力装置を提供することにある。

 本発明の文字入力装置は、複数の文字が り当てられたキーを少なくとも1つ有する入 力部と、当該キーに割り当てられた複数の文 字を前記入力部への入力に応じて所定の順番 で遷移させて表示する表示部と、前記入力部 への入力状態が変化した時点で表示されてい る文字を入力候補文字とし、1つ以上の入力 補文字からなる入力候補文字列に対応する 換候補を作成する変換候補作成部を備え、 記変換候補作成部は、前記入力候補文字の 記所定の順番における前又は後の文字をさ に用いて前記変換候補を作成することを特 とする。

 前記変換候補作成部は、前記入力候補文 列に対応する変換候補が存在しない場合に 当該入力候補文字の前記所定の順番におけ 前又は後の文字をさらに用いて前記変換候 を作成することが好ましい。また、前記変 候補作成部は、前記入力候補文字の前記所 の順番における前の文字を後の文字より優 的に用いて前記変換候補を作成することが ましい。さらに、本発明の文字入力装置は 前記変換候補の選択される可能性を学習す 学習機能をさらに有し、選択される可能性 高い変換候補から優先的に表示することが ましい。

 本発明は、ユーザが誤入力した場合にお ても、ユーザが所望する予測変換候補を表 するので、無駄な操作をすることなく、所 の文字列を入力することが可能となる。

図1は、本発明の文字入力装置の一例を 示すブロック図である。 図2は、日本語入力時における文字入力 装置の入力キーに割り当てられた文字と入力 キーの押下回数との関係を示す図である。 図3は、文字入力画面の一例を示す図で ある。 図4は、誤入力画面の一例を示す図であ る。 図5は、本発明の文字入力装置における 誤り訂正の第1の実施例を示す図である。 図6は、誤り訂正後の予測変換画面の一 例に示す図である。 図7は、誤り訂正の優先順位の一例を示 す図である。 図8は、誤り訂正後の予測変換候補の生 成の手順を示す図である。 図9は、誤り訂正後の予測変換画面の一 例を示す図である。 図10は、3文字目の入力により、予測変 換に該当する文字列(単語)が無くなった例を 明する図である。 図11は、第1の実施例の動作を説明する フローチャートである。 図12は、本発明の文字入力装置におけ 誤り訂正の第2の実施例を示す図である。 図13は、誤り訂正の優先順位の一例を す図である。 図14は、英語入力時における文字入力 置の入力キーに割り当てられた文字と入力 ーの押下回数との関係を示す図である。 図15は、文字入力画面の一例を示す図 ある。 図16は、誤入力画面の一例を示す図で る。 図17は、本発明の文字入力装置におけ 誤り訂正の第3の実施例を示す図である。 図18は、誤り訂正後の予測変換画面の 例に示す図である。 図19は、誤り訂正の優先順位の一例を す図である。 図20は、誤り訂正後の予測変換候補の 成の手順を示す図である。 図21は、誤り訂正後の予測変換画面の 例を示す図である。 図22は、3文字目の入力により、予測変 換に該当する文字列(単語)が無くなった例を 明する図である。 図23は、第3の実施例の動作を説明する フローチャートである。 図24は、本発明の文字入力装置におけ 誤り訂正の第4の実施例を示す図である。 図25は、誤り訂正の優先順位の一例を す図である。

 本発明の実施の形態について図面を参照 て説明する。図1は、本発明の文字入力装置 の一例を示すブロック図である。本発明の入 力端末装置は、例えば、携帯電話端末やPDA(Pe rsonal Digital Assistant)等の小型携帯機器に適用 可能である。図1に示す文字入力装置10は、複 数の文字が割り当てられた入力キー(ボタン) 少なくとも1つ有し、入力キーの連続押下回 数等に応じて、文字等を入力する文字入力部 (入力部)11と、文字入力部11への入力状態が変 化した時点で表示されている文字を入力候補 文字とし、1つ以上の入力候補文字からなる 力候補文字列を記憶しておく入力文字バッ ァ13と、辞書や、文字入力履歴を記憶してい る記憶部14と、入力文字バッファ13に記憶さ ている入力候補文字列と、記憶部14の情報( 書、文字入力履歴等)を比較して、入力候補 字列に対応する予測変換候補を作成する予 変換候補作成部(変換候補作成部)15と、入力 キーに割り当てられた複数の文字を文字入力 部11への入力に応じて所定の順番で遷移させ 表示するとともに、予測変換候補作成部15 よって作成された予測変換候補を表示する 示部12と、入力候補文字列に対応する予測変 換候補が無かった場合、一定の規則に基づき 、誤り訂正を行う誤り訂正部16とを備えてい 。また、予測変換候補作成部15は、入力候 文字の前記所定の順番における前後の文字 さらに用いて予測変換候補を作成する。

 まず、日本語の文字列に対して変換候補を 成する場合について説明する。
 図2は、日本語入力時における文字入力装置 の入力キーに割り当てられた文字と入力キー の押下回数との関係を示す図である。入力キ ーには、あ行、か行、さ行・・・の各行に対 応する複数の文字が割り当てられており、入 力される文字は、各行に対応する文字が割り 当てられた入力キーが押下される回数により 、決定される。入力される文字は入力キーの 押下に応じて循環するものとする。例えば、 あ行の文字が割り当てられた入力キーが11回 下されると、入力される文字は大文字の「 」に戻る。

 図3に文字入力画面の一例を示す。図3は ユーザが「おはよう」と入力しようとして る例を示している。この画面は、ユーザが あ行」のキーを5回、「は行」のキーを1回押 した後の表示画面である。画面の上半分には 入力した文字「おは」が直接表示されている 。また、下半分には予測変換候補「おはよう 」「お話」が表示されている。

 しかしながら、入力キーを連続押下する 式は、ユーザが急いで入力しているときや テレビを視聴中や友人との会話中に、入力 面を見ないで数文字入力する場合に、押下 数が多くなってしまったり、少なくなって まったりして、誤入力することが多々ある 誤入力をしてしまった場合の一例を図4に示 す。

 図4においても、ユーザは「おはよう」と 入力しようとしているものとする。しかし、 ユーザは1文字目を入力するために「あ行」 キーを5回押さなければいけないところを、 って6回押してしまい、1文字目が小文字の ぁ」となってしまった。しかしながら、ユ ザは、それに気がつかず、(「急いで入力」 ていたり、テレビ視聴中等により入力画面 見ないで「ながら入力」をしていて)次の「 は」を入力してしまったとする。ユーザは、 「は」を入力する前であれば、1文字戻すキ を用いて1文字目を「お」に戻すことが可能 あるが、次の文字(ここでは「は」)を入力 た後では、1文字目の「ぁ」を「お」に戻す とができない。また、予測変換も「ぁは」 該当する文字列(単語)が無いため、単に、 タカナに変換したもの等が表示されるだけ ある。従って、ユーザは、「ぁは」を「お 」に訂正するためには、クリアキー等を用 て、入力した文字「ぁ」を消した後に、再 「お」を入力しなおさなければならず、手 がかかった。

 図5は、本発明の文字入力装置における誤 り訂正の第1の実施例を説明する図である。 り訂正部16は、入力文字バッファに入力され た文字列に対して、予測変換候補の該当が無 かった場合、誤り訂正を行う。図5に示すよ に入力文字バッファに「ぁ」「は」と入力 れ、予測変換候補の該当が無い場合、誤り 正部16は、現在入力中の文字(図5に示す例の 合は「は」)の1つ前の文字(図5に示す例の「 ぁ」:以下、修正対象文字という)に対して、 り訂正を行う。誤り訂正部16は、誤り訂正 行う場合は、修正対象文字の上下1文字(修正 対象文字の割り当てられたキーに、当該修正 対象文字と前後して割り当てられた文字)に 正し、修正した結果を用いて、予測変換候 作成部15は、予測変換を行い、予測変換候補 を作成する。図5に示す例においては、誤り 正部16は、「あ行」のキーの「ぁ」の前後に 割り当てられている(図2の表では、「ぁ」の 下に割り当てられている)「お」又は「ぃ」 に修正し、修正した結果を用いて、予測変換 候補作成部15は、予測変換候補を作成する。 って、図6の誤り訂正後の予測変換画面例に 示すように、「お」「は」と入力された場合 の「おはよう」「お話」等が予測変換候補と して表示される。従ってユーザは、クリアキ ー等を用いて「ぁ」を消去して改めて「お」 を入力することなく、予測変換に表示されて いる「おはよう」を選択でき、無駄な操作を することなく、所望の文字を入力することが 可能となる。また、ユーザが一度「ぁ」「は 」と入力した際に、予測変換で「おはよう」 と選択した場合、以後は、「ぁ」「は」と入 力された場合、予測変換候補作成部15は、予 変換の筆頭に「おはよう」と表示する。

 図7に誤り訂正の優先順位の一例を示す。 本例ではユーザが上記で説明してきた誤り訂 正を積極的に利用する場合を考える。図7の では、ユーザは「おはよう」と入力しよう しているものとする。ユーザは「お」を入 しようとして、「あ行」のキーを連続押下 、表示が「え」で止まった場合は、もう1度 じ「あ行」のキーを押下すれば、本来入力 たい「お」を入力することができる。しか 、表示が「ぁ」まで進んでしまった場合に 、ユーザは「戻る」キーを押下する必要が り、面倒である。従って、ユーザは、上記 能を認識していた場合において、「ぁ」ま 表示が進んでしまった場合には、「戻る」 ーを押さずに、次の「は」の入力に移って 予測変換候補に表示される「おはよう」を 択すると思われる。従って、1文字行き過ぎ てしまった場合の方が、本発明の誤り訂正機 能を積極的に利用すると仮定できるため、誤 り訂正部16は、誤り訂正を行う場合、修正対 の文字の1つ上の文字(修正対象が「ぁ」の 合は「お」)に重み付けを施して誤り訂正を う。1つ上の文字において、予測変換候補の 該当が無かった場合は、誤り訂正部16は、1つ 下の文字(修正対象が「ぁ」の場合は「ぃ」) 修正し、修正した結果を用いて、予測変換 補作成部15は、予測変換を行う。

 また、修正対象の文字について、1つ上の 文字に修正することで、予測変換候補が見つ かった場合においても、誤り訂正部16は、さ に1つ下の文字に修正し、修正した結果を用 いて、予測変換候補作成部15が、予測変換を ってもよい。この場合、予測変換候補作成 15は、予測変換画面において、1つ上の文字 修正した文字列に対応する予測変換候補を 1つ下の文字に修正した文字列に対応する予 測変換候補よりも優先して(予測変換画面の 方に)に表示する。

 もちろん、優先順位のつけ方は、上記以 の方法でもよい。例えば誤り訂正を行った 果の予測変換候補が選択された場合、入力 字バッファの文字と、選択された予測変換 補を紐付けして記憶し、修正対象文字が1つ 上の文字に修正されたか、1つ下の文字に修 されたかを学習していき、該当端末のユー の誤りが、「押し足りない」方が多いのか 「押し過ぎる」方が多いのかにより、上下 ちらに重み付けをするか、設定してもよい

 図8に、図5の状態からさらに文字が入力 れた場合の例を示す。前述のように修正対 の文字とその上下の文字とに基づく予測変 候補を作成した後、当該文字列が確定され にさらに入力文字バッファに新たな入力が った場合、修正対象の文字とその上下の文 のうち、予測変換候補が見つかったのが1文 だけであった場合、誤り訂正部16は、修正 象文字を予測変換候補が見つかった文字に 正し、予測変換候補作成部15は、新たに入力 された文字を含めた文字列について予測変換 候補を作成する。図8において、「ぁ」「ぃ については予測変換候補が存在しないため 誤り訂正部16は、「ぁ」を「お」に修正し、 それを元に、予測変換候補作成部15は、新た 入力された「よ」を含めた「お」「は」「 」として、予測変換を行い、予測変換候補 作成する。図9に誤り訂正後の予測変換画面 例を示す。図9において、入力画面上には「 はよ」と入力結果が表示されているが、図8 説明したように、入力文字バッファには「 」の代わりに「お」が保存されており、し がって、予測変換画面には「おはよ」に対 する候補のみが表示され、「ぁはよ」に対 する候補は表示されないようにしてもよい

 図10は、3文字目の入力により、予測変換 該当する文字列(単語)が無くなった例を説 する図である。誤り訂正部16は、3文字目の 力により、予測変換に該当する文字列が無 なった場合、現在入力中の文字(図10の例で 「よ」)の1文字前に入力された文字(図10の例 では、「ひ」)を修正対象として誤り訂正を う。すなわち、誤り訂正部16は、入力文字バ ッファに3文字以上が格納されている場合に いても、入力履歴および辞書等に予測変換 補の該当が無い場合、現在入力中の文字の1 字前に入力された文字について誤り訂正を い、訂正した結果を用いて、予測変換候補 成部15は、予測変換候補を作成する。予測 換候補作成部15は、予測変換候補が見つかっ た場合、予測変換候補を表示する。

 図11は、第1の実施例の動作を説明するフ ーチャートである。フローチャートに沿っ 、誤り訂正の手順を説明する。文字入力装 10は、始めに、入力文字バッファを初期化(n =0)する(ステップ200)。次に、文字入力装置10 、文字入力が行われると(ステップ201)、入力 された文字を入力文字バッファ13のn番目、す なわち0番目に格納する(ステップ202)。文字入 力装置10の予測変換候補作成部15は、格納さ た文字に対して、予測変換候補を検索する( テップ203)。予測変換候補作成部15は、バッ ァの0番目の文字に対しては、入力履歴や辞 書等を参照し、予測変換候補が有れば、表示 部12に予測変換候補を表示する(ステップ209) ステップ203において、予測変換候補作成部15 は、予測変換候補が無ければ、現在入力中の 文字が1文字目か否かを判断し(ステップ204)、 1文字目であれば、当該文字をそのまま表示 る(ステップ208)。1文字目でなければ、誤り 正部16は、現在入力中の文字の1文字前の文 について誤り訂正を実施する(ステップ205)。 誤り訂正部16が誤り訂正を行った後、予測変 候補作成部15は、予測変換候補を検索し(ス ップ207)、予測変換候補が無ければ、ステッ プ201で入力された文字をそのまま表示する( テップ208)。ステップ207において、予測変換 補作成部15は、予測変換候補が有れば、予 変換候補を表示する(ステップ209)。文字入力 装置10は、ステップ210において、決定キー等 用いて、入力文字が決定されるまで、バッ ァの番号nをインクリメントし(ステップ211) 上記の作業を繰り返し行う。

 なお、第1の実施例では、予測変換候補作 成部15は、予測変換候補の該当が無かった場 において、修正対象文字の上下1文字を用い て予測変換候補を作成しているが、予測変換 候補の該当が有る場合においても、修正対象 文字の上下1文字をさらに用いて予測変換候 を作成して、予測変換画面に表示するよう してもよい。

 図12は、本発明の文字入力装置における り訂正の第2の実施例を説明する図である。 本的な思想は、第1の実施例と同様である。 差異を以下に示す。第1の実施例では、現在 力中の文字の1文字前に入力された文字を修 対象として誤り訂正を行うが、第2の実施例 においては、複数の文字が入力された場合に おいて、現在入力中の文字以前に入力された 文字すべてを修正対象として、誤り訂正を行 う。

 この場合の誤り訂正をする優先順位の一例 図13に示す。第1の実施例では、入力された 字列の前から誤り訂正を行っていたが、第2 の実施例では、後ろから優先順位を与えて誤 り訂正を行う。図13に示す例では、まず、誤 訂正部16は、現在入力中の文字「よ」の1文 前の文字「ひ」を修正対象文字として誤り 正を行う。第1の実施例でも説明したが、誤 り訂正部16は、誤り訂正を行う場合、修正対 文字の1つ上の文字に重み付けが施されてい るため、図13の例では、「ひ」を「は」に修 し、修正した結果を用いて、予測変換候補 成部15は、予測変換候補検索を行う。従っ 「おはよう」や「おはよー」などが予測変 候補として、予測変換画面に表示される。
 修正対象文字の1つ上の文字において、予測 変換候補の該当が無かった場合は、誤り訂正 部16は、1つ下の文字(修正対象が「ひ」の場 は「ふ」)に修正し、修正した結果を用いて 予測変換候補作成部15は、予測変換を行う それでも予測変換候補の該当が無かった場 は、誤り訂正部16は、さらに1文字前の文字 修正対象文字とし、修正対象文字の1つ上の 字(修正対象が「お」の場合は「え」)に重 付けを施して誤り訂正を行う。誤り訂正部16 は、1つ上の文字において、予測変換候補の 当が無かった場合は、1つ下の文字(修正対象 が「お」の場合は「ぁ」)に修正し、修正し 結果を用いて、予測変換候補作成部15は、予 測変換を行う。
 もちろん、予測変換をする際の重み付けに しては、第1の実施例でも示したように、ユ ーザの誤り方を学習し、ユーザに合った重み 付けとしてもよい。

 なお、上述した第1および第2の実施例で 、入力された文字列に対する予測変換候補 該当が無かった場合に、修正対象文字を修 して予測変換を行うものとして説明したが 入力された文字列に対する予測変換候補が る場合にも、本発明の「1文字前に入力され いる文字、又は前に入力された全ての文字 ついて、その上下の文字をも考慮した予測 換を行う」構成を適用できる。

 次に、英語の文字列に対して変換候補を作 する場合について説明する。
 図14は、英語入力時における文字入力装置 入力キーに割り当てられた文字と入力キー 押下回数との関係を示す図である。図14に示 すように、各数字の入力キーには、複数の文 字が割り当てられており、入力される文字は 、入力キーが押下される回数により決定され る。入力される文字は入力キーの押下に応じ て循環するものとする。例えば、数字「2」 入力キーが8回押下されると、入力される文 は小文字の「a」に戻る。

 図15に文字入力画面の一例を示す。図15は 、ユーザが「Hello」と入力しようとしている を示している。この画面は、ユーザが「4」 のキーを5回、「3」のキーを2回押した後の表 示画面である。画面の上半分には入力した文 字「He」が直接表示されている。また、下半 には予測変換候補「He」「Hello」等が表示さ れている。

 しかしながら、入力キーを連続押下する 式は、ユーザが急いで入力しているときや テレビを視聴中や友人との会話中に、入力 面を見ないで数文字入力する場合に、押下 数が多くなってしまったり、少なくなって まったりして、誤入力することが多々ある 誤入力をしてしまった場合の一例を図16に す。

 図16においても、ユーザは「Hello」と入力 しようとしているものとする。しかし、ユー ザは1文字目を入力するために「4」のキーを5 回押さなければいけないところを、誤って6 押してしまい、1文字目が大文字の「I」とな ってしまった。しかしながら、ユーザは、そ れに気がつかず、(「急いで入力」していた 、テレビ視聴中等により入力画面を見ない 「ながら入力」をしていて)次の「e」を入力 してしまったとする。ユーザは、「e」を入 する前であれば、1文字戻すキーを用いて1文 字目を「H」に戻すことが可能であるが、次 文字(ここでは「e」)を入力した後では、1文 目の「I」を「H」に戻すことができない。 た、予測変換も「Ie」に該当する文字列(単 )が無いため、単に、大文字に変換したもの が表示されるだけである。従って、ユーザ 、「Ie」を「He」に訂正するためには、クリ アキー等を用いて、入力した文字「I」を消 た後に、再度「H」を入力しなおさなければ らず、手間がかかった。

 図17は、本発明の文字入力装置における り訂正の第3の実施例を説明する図である。 り訂正部16は、入力文字バッファに入力さ た文字列に対して、予測変換候補の該当が かった場合、誤り訂正を行う。図17に示すよ うに入力文字バッファに「I」「e」と入力さ 、予測変換候補の該当が無い場合、誤り訂 部16は、現在入力中の文字(図17に示す例の 合は「e」)の1つ前の文字(図17に示す例の「I :以下、修正対象文字という)に対して、誤 訂正を行う。誤り訂正部16は、誤り訂正を行 う場合は、修正対象文字の上下1文字(修正対 文字の割り当てられたキーに、当該修正対 文字と前後して割り当てられた文字)に修正 し、修正した結果を用いて、予測変換候補作 成部15は、予測変換を行い、予測変換侯補を 成する。図17に示す例においては、誤り訂 部16は、「4」のキーの「I」の前後に割り当 られている(図14の表では、「I」の上下に割 り当てられている)「H」又は「4」に修正し、 修正した結果を用いて、予測変換候補作成部 15は、予測変換候補を作成する。従って、図1 8の誤り訂正後の予測変換画面例に示すよう 、「H」「e」と入力された場合の「He」「Hell o」等が予測変換候補として表示される。従 てユーザは、クリアキー等を用いて「I」を 去して改めて「H」を入力することなく、予 測変換に表示されている「Hello」を選択でき 無駄な操作をすることなく、所望の文字を 力することが可能となる。また、ユーザが 度「I」「e」と入力した際に、予測変換で Hello」と選択した場合、以後は、「I」「e」 入力された場合、予測変換候補作成部15は 予測変換の筆頭に「Hello」と表示する。

 図19に誤り訂正の優先順位の一例を示す 本例ではユーザが上記で説明してきた誤り 正を積極的に利用する場合を考える。図19の 例では、ユーザは「Hello」と入力しようとし いるものとする。ユーザは「H」を入力しよ うとして、「4」のキーを連続押下し、表示 「G」で止まった場合は、もう1度同じ「4」 キーを押下すれば、本来入力したい「H」を 力することができる。しかし、表示が「I」 まで進んでしまった場合には、ユーザは「戻 る」キーを押下する必要があり、面倒である 。従って、ユーザは、上記機能を認識してい た場合において、「I」まで表示が進んでし った場合には、「戻る」キーを押さずに、 の「e」の入力に移って、予測変換候補に表 される「Hello」を選択すると思われる。従 て、1文字行き過ぎてしまった場合の方が、 発明の誤り訂正機能を積極的に利用すると 定できるため、誤り訂正部16は、誤り訂正 行う場合、修正対象の文字の1つ上の文字(修 正対象が「I」の場合は「H」)に重み付けを施 して誤り訂正を行う。1つ上の文字において 予測変換候補の該当が無かった場合は、誤 訂正部16は、1つ下の文字(修正対象が「I」の 場合は「4」)に修正し、修正した結果を用い 、予測変換候補作成部15は、予測変換を行 。

 また、修正対象の文字について、1つ上の 文字に修正することで、予測変換候補が見つ かった場合においても、誤り訂正部16は、さ に1つ下の文字に修正し、修正した結果を用 いて、予測変換候補作成部15が、予測変換を ってもよい。この場合、予測変換候補作成 15は、予測変換画面において、1つ上の文字 修正した文字列に対応する予測変換候補を 1つ下の文字に修正した文字列に対応する予 測変換候補よりも優先して(予測変換画面の 方に)に表示する。

 もちろん、優先順位のつけ方は、上記以 の方法でもよい。例えば誤り訂正を行った 果の予測変換候補が選択された場合、入力 字バッファの文字と、選択された予測変換 補を紐付けして記憶し、修正対象文字が1つ 上の文字に修正されたか、1つ下の文字に修 されたかを学習していき、該当端末のユー の誤りが、「押し足りない」方が多いのか 「押し過ぎる」方が多いのかにより、上下 ちらに重み付けをするか、設定してもよい

 図20に、図17の状態からさらに文字が入力 された場合の例を示す。前述のように修正対 象の文字とその上下の文字とに基づく予測変 換候補を作成した後、当該文字列が確定され ずにさらに入力文字バッファに新たな入力が あった場合、修正対象の文字とその上下の文 字のうち、予測変換候補が見つかったのが1 字だけであった場合、誤り訂正部16は、修正 対象文字を予測変換候補が見つかった文字に 修正し、予測変換候補作成部15は、新たに入 された文字を含めた文字列について予測変 候補を作成する。図20において、「I」「4」 については予測変換候補が存在しないため、 誤り訂正部16は、「I」を「H」に修正し、そ を元に、予測変換候補作成部15は、新たに入 力された「l」を含めた「H」「e」「l」とし 、予測変換を行い、予測変換候補を作成す 。図21に誤り訂止後の予測変換画面例を示す 。図21において、入力画面上には「Iel」と入 結果が表示されているが、図20で説明した うに、入力文字バッファには「I」の代わり 「H」が保存されており、したがって、予測 変換画面には「Hel」に対応する候補のみが表 示され、「Iel」に対応する候補は表示されな いようにしてもよい。

 図22は、3文字目の入力により、予測変換 該当する文字列(単語)が無くなった例を説 する図である。誤り訂正部16は、3文字目の 力により、予測変換に該当する文字列が無 なった場合、現在入力中の文字(図22の例で 「a」)の1文字前に入力された文字(図22の例 は、「i」)を修正対象として誤り訂止を行う 。すなわち、誤り訂正部16は、入力文字バッ ァに3文字以上が格納されている場合におい ても、入力履歴および辞書等に予測変換候補 の該当が無い場合、現存入力中の文字の1文 前に入力された文字について誤り訂正を行 、訂正した結果を用いて、予測変換候補作 部15は、予測変換候補を作成する。予測変換 候補作成部15は、予測変換候補が見つかった 合、予測変換候補を表示する。

 図23は、第3の実施例の動作を説明するフ ーチャートである。フローチャートに沿っ 、誤り訂正の手順を説明する。文字入力装 10は、始めに、入力文字バッファを初期化(n =0)する(ステップ300)。次に、文字入力装置10 、文字入力が行われると(ステップ301)、入力 された文字を入力文字バッファ13のn番目、す なわち0番目に格納する(ステップ302)。文字入 力装置10の予測変換候補作成部15は、格納さ た文字に対して、予測変換候補を検索する( テップ303)。予測変換候補作成部15は、バッ ァの0番目の文字に対しては、入力履歴や辞 書等を参照し、予測変換候補が有れば、表示 部12に予測変換候補を表示する(ステップ309) ステップ303において、予測変換候補作成部15 は、予測変換候補が無ければ、現在入力中の 文字が1文字目か否かを判断し(ステップ304)、 1文字目であれば、当該文字をそのまま表示 る(ステップ308)。1文字目でなければ、誤り 正部16は、現在入力中の文字の1文字前の文 について誤り訂正を実施する(ステップ305)。 誤り訂正部16が誤り訂正を行った後、予測変 候補作成部15は、予測変換候補を検索し(ス ップ307)、予測変換候補が無ければ、ステッ プ301で入力された文字をそのまま表示する( テップ308)。ステップ307において、予測変換 補作成部15は、予測変換候補が有れば、予 変換候補を表示する(ステップ309)。文字入力 装置10は、ステップ310において、決定キー等 用いて、入力文字が決定されるまで、バッ ァの番号nをインクリメントし(ステップ311) 上記の作業を繰り返し行う。

 なお、日本語入力の場合と同様に、予測 換候補作成部15は、予測変換候補の該当が かった場合において、修正対象文字の上下1 字を用いて予測変換候補を作成しているが 予測変換候補の該当が有る場合においても 修正対象文字の上下1文字をさらに用いて予 測変換候補を作成して、予測変換画面に表示 するようにしてもよい。

 図24は、本発明の文字入力装置における り訂正の第4の実施例を説明する図である。 本的な思想は、第3の実施例と同様である。 差異を以下に示す。第3の実施例では、現在 力中の文字の1文字前に入力された文字を修 対象として誤り訂正を行うが、第4の実施例 においては、複数の文字が入力された場合に おいて、現在入力中の文字以前に入力された 文字すべてを修正対象として、誤り訂正を行 う。

 この場合の誤り訂正をする優先順位の一列 図25に示す。第3の実施例では、入力された 字列の前から誤り訂正を行っていたが、第4 の実施例では、後ろから優先順位を与えて誤 り訂正を行う。図25に示す例では、まず、誤 訂正部16は、現在入力中の文字「a」の1文字 前の文字「i」を修正対象文字として誤り訂 を行う。第3の実施例でも説明したが、誤り 正部16は、誤り訂正を行う場合、修正対象 字の1つ上の文字に重み付けが施されている め、図25の例では、「i」を「h」に訂正し、 修正した結果を用いて、予測変換候補作成部 15は、予測変換候補検索を行う。従って「Than 」や「Thank」などが予測変換候補として、予 変換画面に表示される。
 修正対象文字の1つ上の文字において、予測 変換候補の該当が無かった場合は、誤り訂正 部16は、1つ下の文字(修正対象が「i」の場合 「G」)に修正し、修正した結果を用いて、 測変換候補作成部15は、予測変換を行う。そ れでも予測変換候補の該当が無かった場合は 、誤り訂正部16は、さらに1文字前の文字を修 正対象文字とし、修正対象文字の1つ上の文 (修正対象が「T」の場合は「v」)に重み付け 施して誤り訂正を行う。誤り訂正部16は、1 上の文字において、予測変換候補の該当が かった場合は、1つ下の文字(修正対象が「T の場合は「U」)に修正し、修正した結果を いて、予測変換候補作成部15は、予測変換を 行う。
 もちろん、予測変換をする際の重み付けに しては、第3の実施例でも示したように、ユ ーザの誤り方を学習し、ユーザに合った重み 付けとしてもよい。

 なお、上述した第3および第4の実施例で 、入力された文字列に対する予測変換候補 該当が無かった場合に、修正対象文字を修 して予測変換を行うものとして説明したが 入力された文字列に対する予測変換候補が る場合にも、本発明の「1文字前に入力され いる文字、又は前に入力された全ての文字 ついて、その上下の文字をも考慮した予測 換を行う」構成を適用できる。