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Patent Searching and Data


Title:
CLEANING SHEET
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136424
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a cleaning sheet (1) including at least one long-fiber assembly (10), in which long fibers (11) are assembled by orienting them substantially in one direction. The long fibers (11) are jointed by one first joint line (12) continuously extending in a direction perpendicular to the orienting direction, and are also jointed by a plurality of second joint lines (13) extending in the orienting direction. These joints establish the assembly state of the long fibers (11) in the long-fiber assembly (10). It is preferred that the first joint line (12) and the second joint lines (13) are connected.

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Inventors:
WADA MINORU (JP)
OTSUKA HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058100
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KAO CORP (JP)
WADA MINORU (JP)
OTSUKA HIROSHI (JP)
International Classes:
A47L13/16; A47L13/256
Foreign References:
JP2005040641A2005-02-17
US6329308B12001-12-11
Other References:
See also references of EP 2140794A4
Attorney, Agent or Firm:
HATORI, Osamu et al. (8-6 Akasaka 1-chom, Minato-ku Tokyo 52, JP)
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Claims:
 長繊維が実質的に一方向に配向して集合してなる長繊維集合体を少なくとも1個有する清掃用シートであって、
 前記長繊維は、その配向方向と直交する方向に連続的に延びる1本の第1接合線によって接合されていると共に、その配向方向に延びる複数本の第2接合線によって接合されており、これにより前記長繊維集合体における前記長繊維の集合状態が形成されている清掃用シート。
 前記第1接合線と前記第2接合線とが繋がっている請求の範囲第1項の清掃用シート。
 前記長繊維集合体は、基材シートの片面又は両面に接合されている請求の範囲第1項又は第2項記載の清掃用シート。
 前記長繊維集合体は、前記基材シートの一面につき複数個設けられている請求の範囲第3項記載の清掃用シート。
 前記長繊維集合体における前記長繊維の先端近傍は、前記第2接合線によって接合されていない請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の清掃用シート。
 複数本の前記第2接合線は、前記長繊維の配向方向と直交する方向の間隔が5~70mmである請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の清掃用シート。
 前記第2接合線の幅は2~15mmである請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の清掃用シート。
 前記基材シートを利用して、ヘッド部及び該ヘッド部に連結された柄を備えた清掃具における該ヘッド部に装着されて使用される請求の範囲第3項ないし第7項のいずれかに記載の清掃用シート。
Description:
清掃用シート

 本発明は、長繊維が実質的に一方向に配 して集合してなる長繊維集合体を少なくと 1個有する清掃用シートに関する。

 従来より、ヘッド部及び該ヘッド部に連 された柄を備えた清掃具における該ヘッド に装着されて使用される清掃用シートとし 、「熱溶着性シートと該シートに接合して 方向に延びる多数の熱溶着性長繊維とから る使い捨て拭き取り用具であって、前記長 維がこれと交叉する方向に延び、該長繊維 長手方向に間欠的に配設された複数の溶着 によって前記シートに接合していることを 徴とする前記拭き取り用具」が知られてい (下記特許文献1参照)。

 特許文献1には、拭き取り用具の具体的形 態として、前記溶着線が前記長繊維と実質的 に斜めに交叉し互いに並行する複数の屈曲線 であるもの、前記溶着線が前記長繊維と斜め に交叉する複数の平行な直線であるもの、前 記溶着線が前記長繊維と斜めに交叉する複数 の直線であってそれら直線どうしが互いに交 叉し全体として格子模様を呈しているものが 記載されている。

 しかし、特許文献1記載の清掃用シートに おいては、長繊維の自由度が高いため、ゴミ の捕集性は高いが、その一方で、長繊維の自 由度が高いが故に、ゴミを捕集する前に長繊 維同士が絡み合ってしまい、長繊維の自由度 が極端に低下し、ゴミの捕集性が大幅に低下 する場合ある。また、特許文献1記載の清掃 シートにおいては、長繊維同士の絡み防止 ついては何ら考慮されていない。

US6329308B1

 本発明は、長繊維が実質的に一方向に配 して集合してなる長繊維集合体を少なくと 1個有する清掃用シートであって、前記長繊 維は、その配向方向と直交する方向に連続的 に延びる1本の第1接合線によって接合されて ると共に、その配向方向に延びる複数本の 2接合線によって接合されており、これによ り前記長繊維集合体における前記長繊維の集 合状態が形成されている清掃用シートを提供 するものである。

図1は、本発明の清掃用シートの一実施 形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す清掃用シートの平面 である。 図3は、図1に示す清掃用シートにおけ 接合線の形成位置を示す平面図である。 図4は、図3に示すIV-IV線断面図である。 図5は、捲縮数の測定方法を説明するた めの写真である。 図6は、捲縮繊維の捲縮高さの測定方法 を説明するための写真である。 図7は、捲縮繊維の捲縮高さの測定方法 を説明するための写真である。 図8は、図1に示す清掃用シートを清掃 のヘッド部に装着した状態を示す斜視図で る。 図9は、長繊維集合体における接合線の 形成位置についての第1の変形例を示す平面 である。 図10は、図9の実施形態の変形例を示す 平面図である。 図11は、長繊維集合体における接合線 形成位置についての第2の変形例を示す平面 図である。 図12は、図11の実施形態の変形例を示 平面図である。 図13は、図1~図4に示す実施形態の変形 を示す平面図(図3相当図)である。 図14は、本発明の清掃用シートが装着 れる把手を示す斜視図である。

 本発明は、長繊維が実質的に一方向に配 して集合してなる長繊維集合体を少なくと 1個有する清掃用シートにおいて、長繊維同 士が絡み合いにくく、長繊維の自由度の高さ を維持できるため、ゴミの捕集性が高い清掃 用シートに関する。

 以下、本発明の清掃用シートについて、 の好ましい一実施形態に基づき図面を参照 ながら説明する。図1及び図2には、それぞ 本発明の清掃用シートの一実施形態の斜視 及び平面図が示されている。図3には、図1に 示す実施形態の清掃用シートにおける接合線 の形成位置の平面図が示されている。尚、図 3においては、仮想的に長繊維集合体10の図示 を省略し、長繊維集合体10の外形線を1点鎖線 で示してある。図4には、図3のIV-IV線断面図 示されている。

 本実施形態の清掃用シート1は、図1~図3に 示すように、長繊維11が実質的に一方向に配 して集合してなる長繊維集合体10を少なく も1個有する清掃用シートである。長繊維11 、通常、製造時におけるその素材の搬送方 に配向している。尚、「長繊維11が実質的に 一方向に配向している」とは、製造上の誤差 、長繊維11が捲縮加工されたこと等によって 一部の長繊維11の配向方向が、その他の大 分の長繊維11の配向方向からずれた場合を排 除しない意味である。

 長繊維集合体10においては、図1~図4に示 ように、長繊維11は、その配向方向と直交す る方向に連続的に延びる1本の第1接合線12に って接合されていると共に、その配向方向 延びる複数本の第2接合線13によって接合さ ており、これにより長繊維集合体10における 長繊維11の集合状態が形成されている。第1接 合線12は、巨視的に視て、長繊維11の配向方 と直交する方向に延びていればよい。また 第2接合線13は、巨視的に視て、長繊維11の配 向方向に延びていればよい。

 長繊維集合体10の平面視形状は、巨視的 視て長方形状であり、その幅方向(短手方向) と長繊維11の配向方向とが一致している。本 施形態においては、長繊維集合体10は、基 シート20の片面のみに接合されている。長繊 維集合体10は、基材シート20の一面につき、 質的に間隔を開けることなく並列して2個設 られている。

 基材シート20は、長方形状であり、その 手方向と長繊維集合体10の長手方向とを一致 させて、換言すると、その幅方向と長繊維集 合体10の幅方向とを一致させている。尚、以 の説明においては、特に明記のない限り、 長手方向」とは、長繊維集合体10又は基材 ート20の長手方向を意味し、「幅方向」とは 、長繊維集合体10又は基材シート20の幅方向 意味する。

 長繊維集合体10は、長繊維11が所定の厚み をもって配向されて形成されている。長繊維 11は、基材シート20の幅方向に配向している 従って、長繊維集合体10は、その配向方向が 基材シート20の長手方向と直交するように、 材シート20に接合されている。

 長繊維集合体10において、長繊維11は、第 1接合線12:1cmあたり、片側に5000~50000本設けら ていることが好ましく、10000~40000本設けら ていることが更に好ましい。

 長繊維11の繊維長は、埃の絡み取り性の 点から、好ましくは10~150mm、更に好ましくは 30~120mmである。長繊維11の繊維長とは、第1接 線12から長繊維11の先端までの長さである。 本実施形態においては、このような繊維長を 有する長繊維11を繊維束(トウ)の状態で用い 。繊維束は、公知の開繊装置を用いて十分 開繊しておくことが好ましい。長繊維11の太 さは、特に臨界的ではないが、埃の絡み取り 性や清掃対象面への傷付き防止性の観点から 、0.1~200dtex、特に2~30dtexであることが好まし 。

 長繊維11として捲縮性繊維を用いると、埃 絡み取り性が一層向上するので好ましい。 縮性繊維としては、二次元捲縮又は三次元 縮したものを用いることができる。捲縮率(J IS L0208)は、埃の絡み取り性の向上の点から 5~50%、特に10~30%であることが好ましい。捲縮 率は、繊維を引き伸ばしたときの長さAに対 る、繊維を引き伸ばしたときの長さAと元の 維の長さBとの差の百分率で定義され、下記 の式から算出される。
  捲縮率=(A-B)/A × 100(%)

 元の繊維の長さBとは、繊維が自然状態に おいて、繊維の両端部を直線で結んだ長さを いう。自然状態とは、繊維の一方の端部を水 平な板に固定し、繊維の自重で下方に垂らし た状態をいう。繊維を引き伸ばしたときの長 さAとは、繊維の捲縮がなくなるまで伸ばし ときの最小荷重時の長さをいう。

 また、長繊維11は、捲縮によりジグザク 状に屈曲しており、ジグザク形状に屈曲し いる長繊維においては、1cmあたりの捲縮数( と谷との合計数の1/2)は、好ましくは2~20、 に好ましくは2~13である。1cmあたりの捲縮数 、JIS L1015 8.12.1に準じて測定し、1cmあたり 換算する。例えば、図5に示す例においては 、矢印で示す1cmの範囲内に合計18個の山及び があるため、1cmあたりの捲縮数は9となる。

 ジグザク形状に屈曲している長繊維にお ては、その捲縮高さ(捲縮した長繊維11に交 に存する山と谷との高低差)は、好ましくは 0.1~5.0mm、更に好ましくは0.1~2mm、最も好まし は0.1~0.7mmである。捲縮高さがかかる範囲内 あると、長繊維集合体10を構成する長繊維11 適度に開繊した状態となるため、長繊維11 の隙間がゴミの捕集に適した形状となり、 繊維11間の隙間に汚れが取り込まれ易くなり 、また、長繊維11が起毛し、立体感のある形 となる。そのため、隙間のない清掃対象物 もちろんのこと、狭い隙間を有する清掃対 物及び凹凸形状の清掃対象物も効率よく清 することができる。更に、しばらく清掃を けると発生しやすい、繊維同士の絡み合い よる凝集現象を抑えることができ、長繊維 合体10が十分に汚れるまで、捕集性能が低 することなく使用することができる。狭い 間を有する清掃対象物としては、例えば、 アストッパーとその周辺が挙げられる。ま 凹凸形状の清掃対象物としては、例えば、 居や引き戸のレールが挙げられる。

 清掃用シート1における捲縮高さは、以下 のようにして測定される。長繊維集合体10を 察し、捲縮が最も強い(高い)部分を、隣接 ていない3箇所以上見つける。各々の箇所で (一本の長繊維11ではなく、)ほぼ同じ形状に 屈曲した長繊維11の集合部分を見つけ、該集 部分をその形状が崩れないように切り出す 水平に載置固定した厚紙等に、切り出した 繊維11を、自重以外の荷重を掛けないでか 厚紙等が歪まないように、その長手方向の れか一端側において透明なテープで固定す (図6参照)。この固定は、長繊維11に2次元的 は立体的な捲縮がある場合には、長繊維11の 山と谷との差が最も大きくなるように行う。 長繊維11を厚紙等から浮き上がらず且つでき だけ直線に近い状態にして、その写真を撮 する。この際、実寸が確認できるようにス ール等も同じ写真に含める。

 コピー機、スキャナー等の拡大可能な装 を用いて、得られた写真を長繊維11が鮮明 わかるように拡大し、好ましくは4倍以上に 大する(図7参照)。そして、拡大された長繊 11のうち、捲縮が規則正しく、なるべく直 状の部分を選択する。更に、長繊維11の乱れ が少ない方又はより鮮明に写っている方を目 安にして天地を決定する。長繊維11の集合部 の内側及び外側に注意し、隣接する谷同士 頂点を繋ぐ。

 そして、図7に示すように、連続する5つ 山からほぼ垂直に、前記の隣接する谷と谷 を繋いだ線までの距離を測定する。倍率等 注意して、5つの山それぞれについて測定し 実寸を求める。この平均をそのサンプルの 定値とする。同一のサンプルから切り出し 残りの箇所についても同様に測定する。全 のサンプルのうち、値の大きな3つを平均し 、その平均値を、そのサンプルの捲縮高さと する。

 長繊維11の捲縮高さは、長繊維集合体10の 部分毎に異なる場合がある。本発明の清掃用 シートにおいては、長繊維11の捲縮高さは、 繊維集合体10の中でも最も捲縮の程度が高 と思われる部分を測定するため、長繊維11の 捲縮高さの最大値を規定しているといえる。

 長繊維11としては、製品としての外観の 上、付着汚れの見え易さの向上等のため、 色以外の色(例えば、オレンジ色、水色)のも のを用いることもできる。

 基材シート20の長さは、長繊維集合体10の 長さとほぼ同じになっている。基材シート20 幅は、2個の長繊維集合体10の幅の合計より 更に広くなっており、基材シート20におけ 長繊維集合体10よりも幅方向外方の領域(以 「フラップ21」という)は、清掃具30のヘッド 部31に装着される際に用いられる(詳細は後述 )。

 基材シート20は、その長手方向に柔軟性 有しており、清掃対象面に沿って追随し易 なっている。そのため、基材シート20に接合 されている長繊維集合体10も、清掃対象面に って追随し易くなるので、清掃用シート1に よるゴミ、埃等の捕捉効果が高くなっている 。基材シート20の形成材料としては、従来の 掃用シートに用いられている不織布等の繊 シートを用いることができる。特に、エア ルー不織布又はスパンボンド不織布が好ま い。また、基材シート20の形成材料は、不 布、ネット状シート、フィルム、合成紙又 それらの複合材料でもよい。

 第1接合線12は、長繊維11の配向方向と直 する方向に連続的に延びており、1個の長繊 集合体10につき1本のみ設けられている。第2 接合線13は、長繊維11の配向方向に延びてお 、1個の長繊維集合体10につき複数本設けら ている。1個の長繊維集合体10あたりの第2接 線13の本数は、好ましくは3~15本、更に好ま くは5~12本である。尚、第2接合線13が、同じ 長手方向位置において第1接合線12を介して連 結している場合には、第2接合線13の本数は2 と数える。

 第1接合線12は、連続直線状で、長繊維集 体10の幅方向中央部において、長繊維集合 10の長手方向全域に亘って設けられている。 第1接合線12の幅は、好ましくは2~15mm、更に好 ましくは2~5mmである。第2接合線13は、連続直 状で、その内端部で第1接合線12と繋がって る。第2接合線13は、第1接合線12の所定位置 ら両側に対となって設けられており、対と った第2接合線13,13が、長手方向に複数対設 られている。例えると、第1接合線12及び第2 接合線13は、魚の骨のように配列している。

 複数本の第2接合線13は、長繊維11の配向 向と直交する方向の間隔W1(図3参照)が好まし くは5~70mm、更に好ましくは10~50mmである。該 隔W1は、第2接合線13の幅方向中心を基準とし て測定する。また、第2接合線13の幅W2(図3参 )は、好ましくは2~15mm、更に好ましくは2~10mm ある。

 第2接合線13は、長繊維集合体10における 繊維11の先端までは延びておらず、長繊維11 先端よりも幅方向内方に後退している。そ ため、長繊維集合体10における長繊維11の先 端近傍は、第2接合線13によって接合されてい ない。長繊維集合体10における長繊維11の先 と第2接合線13の外端部との距離W3(図3参照)は 、好ましくは3~50mm、更に好ましくは10~40mmで る。

 第1接合線12及び第2接合線13は、ヒートシ ル、ホットメルト接着剤による接着等の公 の接合手段により形成されている。第1接合 線12と第2接合線13とは異なる接合手段により 成されていてもよい。第1接合線12及び第2接 合線13は、複数の接合手段の組み合わせから 成することもできる。例えば、第1接合線12 び第2接合線13は、ヒートシール線(上層)と ットメルト接着剤(下層)との2層構造の接合 から形成することもできる。

 2層構造の接合線からなる第1接合線12及び 第2接合線13の一形成方法について詳述する。 まず、長繊維11がバラバラにならないように 長繊維集合体10の幅方向中央部に、その長 方向(長繊維11の配向方向と直交する方向)に びるように1本のヒートシール線を施すと共 に、その幅方向(長繊維11の配向方向)に延び ように複数本のヒートシール線を施す。そ 結果、長繊維集合体10の長手方向に延びるヒ ートシール線及び幅方向に延びるヒートシー ル線によって、長繊維集合体10は、基材シー 20に接合されていない状態において、長繊 11の集合状態が維持される。

 そして、基材シート20の片面に2個の長繊 集合体10,10を、実質的に間隔を開けること く並列させて、ホットメルト接着剤によっ 接合させる。ホットメルト接着剤は、ヒー シール線と同じ平面視位置に塗工する。こ ような接合工程を行うことで、ヒートシー 線(上層)及びホットメルト接着剤(下層)の2層 構造からなる第1接合線12及び第2接合線13が形 成される。

 本実施形態の清掃用シート1は、基材シー ト20を利用して、図8に示すように、ヘッド部 31及びヘッド部31に連結された柄32を備えた清 掃具30におけるヘッド部31に装着されて使用 れる。図8に示す清掃具30は、本実施形態の 掃用シート1が装着可能なヘッド部31、及び ッド部31に自在継手33を介して連結された棒 の柄32から構成されている。ヘッド部31の装 着面(底面)は、平面視で長方形状であり、通 の使用態様においては、清掃具30は、ヘッ 部31をその幅方向に移動(特に往復移動)させ 清掃を行う。つまり、清掃具30の清掃方向 、ヘッド部31の幅方向である。

 清掃用シート1は、基材シート20における 繊維集合体10が設けられていない側がヘッ 部31の装着面(底面)に対向するように、ヘッ 部31に装着される。次に、基材シート20にお けるフラップ21,21をヘッド部31の上面側に折 返す。更にフラップ21を、ヘッド部31におけ 、放射状のスリットを有する可撓性の複数 シート保持部34内に押し込む。これによっ 清掃用シート1を清掃具30のヘッド部31に固定 することができる。尚、基材シート20がネッ 状シートから形成されている場合には、基 シート20とシート保持部34との係合力が高い 点で好ましい。本実施形態の清掃用シート1 、この状態で、例えば、フローリングの掃 清掃に用いることができる。従って、長繊 集合体10における長繊維11は、実質的に、清 具30の清掃方向に配向することになる。

 また、ヘッド部31の幅は、清掃用シート1 おける長繊維集合体10の幅の合計よりも狭 なっており、そのため、図8に示すように、 掃方向の両端部に位置する長繊維集合体10 、清掃用シート1が基材シート20を利用して 掃具30のヘッド部31に装着された状態におい 、長繊維集合体10における清掃方向の外端 (長繊維11の先端)が、ヘッド部31よりも外方 位置することになる。尚、ヘッド部31の装着 面は、平坦状でもよく、下方に向けて凸に湾 曲していてもよい。また、基材シート20をヘ ド部31に固定する構成は、フラップ21及びシ ート保持部34を用いる構成に制限されない。

 本実施形態の清掃用シート1によれば、清 掃具30のヘッド部31に装着した状態で、通常 モップ用の清掃具と同様に、フローリング 屋の掃き掃除(床掃除)等の清掃に供すること ができる。長繊維11は、その配向方向と直交 る方向に連続的に延びる1本の第1接合線12に よって接合されていると共に、その配向方向 に延びる複数本の第2接合線13によって接合さ れており、これにより、長繊維の移動が制限 される。長繊維の移動が制限されるために、 長繊維集合体10における長繊維11同士が絡み いにくく、長繊維11の自由度の高さを維持で きる。従って、ゴミの捕集性が高く、しかも 、捕集性の高さが維持される。

 また、長繊維集合体10における長繊維11の 先端近傍は、第2接合線13によって接合されて いないため、長繊維11の先端近傍は、ゴミの 集に効果的に機能する。

 本発明の清掃用シートは、前述した実施形 に制限されることなく、本発明の趣旨を逸 しない限り適宜変更が可能である。例えば 図9に示すように、長繊維集合体10において 第2接合線13の内端部は、第1接合線12に繋が ておらず、離間していてもよい。その場合 は、第2接合線13と第1接合線12との間隔W5は 好ましくは1~20mm、更に好ましくは5~10mmであ 。また、図9に示す実施形態の変形例として 図10に示すように、第1接合線12の一方側に 置する第2接合線13Aと第1接合線12との間隔W5 A は、第1接合線12の他方側に位置する第2接合 13Bと第1接合線12との間隔W5 B と異なっていてもよい。具体的には、W5 A よりもW5 B の方が、間隔が大きくなっている。間隔が広 い場合は長繊維11の自由度が大きくなり、比 的大きなゴミが取れるようになる。間隔が い場合は長繊維11の自由度が小さくなるた 、長繊維11どうしの絡みが起こりにくくなり 、ゴミ捕集性が向上する。この二つを組み合 わせることにより総合的なゴミ捕集性が向上 する。W5 A 及びW5 B の値は、上述したW5の範囲内で適宜調整する とができる。
 また、図11に示すように、長繊維集合体10に おいて、第2接合線13は、第1接合線12に対し、 千鳥状に設けることができる。
 第2接合線13の外端部は、長繊維集合体10に ける清掃方向の外端部(長繊維11の先端)まで びていてもよい。
 図11に示す実施形態の変形例として、図12に 示すように、第1接合線12の一方側に位置する 第2接合線13Aと、第1接合線12の他方側に位置 る第2接合線13Bとを千鳥状に配置し、かつ第2 接合線13Aの長さW4 A と第2接合線13Bの長さW4 B とを異ならせてもよい。長さが短い場合は長 繊維11の自由度が大きくなり、比較的大きな ミが取れるようになる。長さが長い場合は 繊維11の自由度が小さくなるため、長繊維11 どうしの絡みが起こりにくくなり、ゴミ捕集 性が向上する。この二つを組み合わせること により総合的なゴミ捕集性が向上する。
 以上のことに鑑みて、第1接合線12並びに第2 接合線13A及び第2接合線13Bの配置を、図10と図 12を組み合わせたものとしてもよい。

 また、図1~図4に示す実施形態の変形例と て、図13に示すように、二組の長繊維集合 10が並列配置された状態において、各長繊維 集合体10における第1接合線12に対して内方に 置する第2接合線13Aの長さと、第1接合線12に 対して外方に位置する第2接合線13Bとの長さ 異ならせてもよい。この場合、同図に示す うに、第2接合線13Aの長さよりも第2接合線13B の長さを大きくしてもよく、あるいはその逆 にしてもよい。

 複数個の長繊維集合体10は、基材シート20の 幅方向に離間して配設することができる。長 繊維集合体10は、基材シート20の一面につき1 のみ設けることができ、また、3個以上設け ることもできる。長繊維集合体10は、基材シ ト20の両面に設けることができる。
 また、本発明の清掃用シートは、基材シー 20を備えず、長繊維集合体10のみから構成さ れていてもよい。その場合には、基材シート 20がなくても、第1接合線12及び第2接合線13に って、長繊維集合体10における長繊維11の集 合状態が維持する必要がある。
 第1接合線12は、長繊維集合体10の幅方向中 部からずれた位置に設けることもできる。
 前述した清掃用シート1の各構成は、適宜組 み合わせることができる。

 本発明の清掃用シートは、図14に示す把 40に装着して用いることもできる。図14に示 把手40は、把持部41と、把持部41の先端から2 股に分岐した一対の挿入部42,42とを備えてい 。このような把手40に装着される清掃用シ トにおいては、挿入部42を挿入することで把 手40の固定し得る把手挿入部(図示せず)を、 材シートに設けることが好ましい。そして このような清掃用シートは、把手40に装着し た状態で把手40を把持して、家具、家電製品 の清掃に使用することができる。

 以下、実施例により本発明を更に詳細に 明する。しかしながら、本発明の範囲はか る実施例に制限されるものではない。

〔実施例1〕
 図1~図3に示す清掃用シートを製造した。長 維集合体10を構成する長繊維11として、芯が ポリエチレンテレフタレート、鞘がポリエチ レンからなる太さ2.2dtexの芯鞘型熱融着性複 繊維を用いた。該複合繊維の繊維束(トウ):3g を開繊装置で開繊し、長さ280mm、幅80mmに広げ る。尚、長繊維集合体10の幅方向は、長繊維1 1の配向方向と一致する。長繊維11がバラバラ にならないように、長繊維集合体10の幅方向 央部に、その長手方向(長繊維11の配向方向 直交する方向)に延びるように1本のヒート ール線を施す(このヒートシール線は第1接合 線12の上層となる)と共に、その幅方向(長繊 11の配向方向)に延びるように複数本のヒー シール線を施す(このヒートシール線は第2接 合線13の上層となる)。長繊維集合体10の長手 向に延びるヒートシール線及び幅方向に延 るヒートシール線によって、長繊維集合体1 0は、基材シート20に接合されていない状態に おいて、長繊維11の集合状態が維持される。

 基材シート20として、坪量40g/m 2 のエアスルー不織布を用いた。構成繊維は、 芯がポリエチレンテレフタレート、鞘がポリ エチレンからなる芯鞘型熱融着性複合繊維(2. 2dtex×51mm)であった。基材シート20の寸法は、 さ:285mm×幅:205mmであった。

 基材シート20の片面に2個の長繊維集合体1 0,10を、実質的に間隔を開けることなく並列 せて、ホットメルト接着剤によって接合さ た。ホットメルト接着剤は、ヒートシール と同じ平面視位置に塗工されている。従っ 、第1接合線12は、長繊維集合体10の長手方向 に延びるヒートシール線(上層)とホットメル 接着剤(下層)との2層構造からなり、第2接合 線13は、長繊維集合体10の幅方向に延びるヒ トシール線(上層)とホットメルト接着剤(下 )との2層構造からなる。

 第1接合線12は、1本で、長繊維集合体10の 方向中央部において長手方向全長に亘って びている。第1接合線12の幅は5mmであった。 2接合線13は、図3に示すように、長繊維集合 体10の幅方向に沿って延びて複数本設けられ おり、その内端部は、第1接合線12に繋がっ おり、その外端部は、長繊維集合体10にお る長繊維11の先端よりも幅方向内方に後退し ている。第2接合線13の長さW4(図3参照)は、27.5 mm、第2接合線13の外端部と長繊維11の先端と 間隔W3(図3参照)は、10mmであった。隣接する 2接合線13の間隔W1(図3参照)は30mm、第2接合線1 3の幅W2(図3参照)は5mmであった。第2接合線13の 本数は、第1接合線12の片側につき10本(両側で 計20本)であった。

〔実施例2~9〕
 実施例2~9は、実施例1に比して、第2接合線13 の間隔W1及び幅W2並びに(片側の)本数をそれぞ れ下記〔表1〕に示す値に変更した。それ以 は実施例1と同じである。

〔比較例1〕
 比較例1は、実施例1に比して、第2接合線13 設けられていない(第1接合線12は設けられて る)。それ以外は実施例1と同じである。

〔比較例2〕
 比較例2は、比較例1に比して、第1接合線12 並列して2本設けられている(第2接合線13は設 けられていない)。2本の第1接合線12の幅方向 隔(中心間距離)は、20mmである。それ以外は 施例1と同じである。

〔ゴミの捕集性〕
 実施例及び比較例の清掃用シート1を図8に すように清掃具30に装着して、髪の毛及び綿 埃が散布された8畳のフローリング部屋につ て掃き掃除を行い、ゴミの捕集性を評価し 。評価基準は以下の通りである。
◎:ゴミを完全に捕集することができた。
○:ゴミが若干残るが、ゴミをほぼ捕集する とができた。
△:一部のゴミが捕集できずに残ることがあ た。
×:約半分程度のゴミが捕集できずに残った。

〔長繊維同士の絡みにくさ〕
 前記〔ゴミの捕集性〕に従って掃き掃除を った後、清掃用シート1の長繊維集合体10に いて、長繊維11同士の絡みにくさを評価し 。評価基準は以下の通りである。
◎:長繊維同士の絡みが全くない。
○:長繊維同士の絡みが若干ある。
△:長繊維同士の絡みが全面積に対して1割~3 程度見られる。
×:長繊維同士の絡みが全面積に対して3割以 見られる。

 各実施例及び比較例についての評価結果 下記表1に示す。

 表1に示す評価結果から明らかなように、 各実施例では、長繊維同士の絡みが抑制され ていることがわかる。また、比較例1では、 繊維同士が絡んでしまうことも確認できる 比較例2では、長繊維同士の絡みは抑えるこ が可能であるものの、ゴミの捕集性能が低 ことが確認できる。

 以上、詳述したとおり、本発明の清掃用 ートによれば、長繊維同士が絡み合いにく 、長繊維の自由度の高さを維持できるため ゴミの捕集性が高い。