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Patent Searching and Data


Title:
CLIP AND INSTALLATION STRUCTURE FOR AUTOMOBILE BUMPER ACCESSORY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/025088
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] A clip capable of connecting and fixing two to-be-fixed members together with high joining force without applying special processing to either of the members. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] The clip has, in order to connect and fix together a first to-be-fixed member (100) and a second to-be-fixed member (200), a base plate (3) having a through hole (2), a first holding member (4) projecting to the front face side of the base plate (3) from the base plate (3), and a second holding member (5) projecting to the front face side of the base plate (3) through between the first holding member (4) and the through hole (2), hanging over the through hole (2), and holding between the second holding member (5) and the first holding member (4) the first to-be-fixed member (100). A fastening member (202) for installing and fixing the second to-be-fixed member (200) to the rear face side of the base plate (3) is inserted into the through hole (2) from the rear face side of the base plate (3). When the fastening member (202) is inserted into the through hole (2), the second holding member (5) is pressed to the first holding member (4) side by the fastening member (202), and this reduces the distance between the second holding member (5) and the first holding member (4).

Inventors:
SHINOMIYA KEN (JP)
HANDA KAZUYA (JP)
ICHIKAWA TAKESHI (JP)
OHKUBO MASASHI (JP)
MOMII MOTOYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002255
Publication Date:
February 26, 2009
Filing Date:
August 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
NIFCO INC (JP)
SHINOMIYA KEN (JP)
HANDA KAZUYA (JP)
ICHIKAWA TAKESHI (JP)
OHKUBO MASASHI (JP)
MOMII MOTOYUKI (JP)
International Classes:
F16B5/06; F16B2/14; F16B19/10
Foreign References:
JP2004218778A2004-08-05
JP2000052900A2000-02-22
JPS60175908U1985-11-21
Attorney, Agent or Firm:
OSHIMA, Yoichi (2-20 Kanda-Jimbocho Chiyoda-k, Tokyo 51, JP)
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Claims:
 第1被固定部材と第2被固定部材とを連結固定するクリップであって、
 貫通孔を備えた基部と、
 前記基部より前記基部の正面側に突出した第1挟持部と、
 前記基部の前記第1挟持部と前記貫通孔との間の部位より前記正面側に突出し、前記貫通孔の上方位置にて前記貫通孔の径方向にオーバラップするオーバラップ部分を備え、前記第1挟持部との間に差し込まれる前記第1被固定部材を前記第1挟持部とで挟持する第2挟持部とを有し、
 前記貫通孔に前記基部の前記正面側とは反対の背面側より締結部材が挿入されることにより前記第2被固定部材が前記基部の前記背面側に取り付けられ、
 前記第2挟持部は、前記貫通孔に挿入された前記締結部材が前記オーバラップ部分に当接することにより、当該締結部材に押されて前記第1挟持部側へ変位して前記第1挟持部との距離を狭め、前記第1挟持部と前記第2挟持部との間に挟まれる前記第1被固定部材を挟持する力を増大することを特徴とするクリップ。
 前記第2挟持部とは前記貫通孔を隔てた反対側の部位において前記基部より前記正面側に突出し、前記貫通孔に挿入された前記締結部材の進入路を規定する補助部を更に有することを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
 前記第1被固定部材を前記第1挟持部と前記第2挟持部との間に進入させるべく、前記基部より前記正面側に突出し、前記第1被固定部を受容するガイドスリットを備えたガイド部を更に有することを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
 前記締結部材は雄ねじ部材であり、
 前記貫通孔は前記雄ねじ部材とねじ係合可能に成形されていることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
 前記締結部材は前記第2被固定部材と一体的に形成されたピン状部材であることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
 全体を1枚の金属板より折曲形成されていることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のクリップを用いた自動車のバンパ付属部品の取付構造であって、
 前記第1被固定部材がバンパフェースであり、前記第2被固定部材が前記バンパの裏面側に取り付けられる付属部品であることを特徴とする自動車のバンパ付属部品の取付構造。
Description:
クリップおよび自動車のバンパ 属部品の取付構造

 本発明は、クリップおよび自動車のバン 付属部品の取付構造に関し、更に詳細には 2つの部材を互いに連結固定するクリップお よび自動車のバンパ付属部品の取付構造に関 し、特に、車両のバンパフェースの裏面にフ ォグライト等のバンパ付属部品を連結固定す るためのクリップおよびクリップを用いた自 動車のバンパ付属部品の取付構造に関するも のである。

 従来、樹脂材料による射出成形品である 動車のバンパフェースは、バンパフェース 配置されるフォグライト等のバンパ付属部 を連結固定する支持体として積極的に使用 れていなかった。その理由は、バンパフェ スにバンパ付属部品を連結固定する取付構 として、バンパフェースの裏面側に部品取 用の平板部をバンパフェース本体部より突 成形し、この平板部にバンパ付属部品をボ ト締結する取付構造を採用した場合、平板 にボルト締結用のボルト通し孔を貫通成形 ることが必要となるからである。

 バンパフェース本体部より突出成形され 平板部に、当該平板部の突出方向に直交す 方向のボルト通し孔を貫通成形するために 、突出平板部にアンダカット処理が必要と るため、ボルト通し孔成形のためだけにバ パフェース成形用の金型構造が複雑なもの なり、それに伴い製造工程の複雑化、製造 ストの上昇が生じる。

 バンパフェースが複雑な形状の場合には 金型構造上、突出平板部にアンダカット処 が行えないため、突出平板部にボルト通し を貫通成形することができず、バンパフェ スをバンパ付属部品の支持体として使用で ないという問題がある。

 このような問題を解決し得るバンパ付属 品の取付構造として、バンパフェース本体 より突出成形された平板部に、例えば、特 文献1に記載されているようなクリップを用 いてバンパ付属部品を取り付けることが考え られる。特許文献1に記載のクリップは、平 部を両側から挟んで平板部を含む部材を他 部材に固定するために用いられるクリップ あり、平板部を両面から挟持する逆止爪を し、平板部に結合させる他の部材に形成さ た孔に嵌合係止される構造のものである。

 このようなクリップを用いると、バンパの 板部にボルト通し孔を成形する必要がない め、上記の阻害要因を解消してバンパを支 体として活用することができるようになる 、考えられる。

日本国特許庁公開特許公報・平8-121441

 しかしながら、特許文献1に記載のクリッ プは、逆止爪自身のばね性を用いた弾発付勢 による逆止爪の平板部材への噛み込みだけで 、平板部に対する固定を行っているため、平 板部に対する保持力が弱く、十分な固定強度 を確保することが難しい。

 特に、平板部が固い場合や平板部表面の 擦力が低い場合には、更に保持力が低下し 十分な固定強度を確保することができない いう課題がある。

 本発明は、上記の課題を鑑みなされたも であって、取付用の平板部に加工を施す必 がなく、平板部の材質等に関係なく高い保 力をもって当該平板部に他の物品を確実に 定することができるクリップおよび自動車 バンパ付属部品の取付構造を提供すること 目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明に係 クリップは、第1被固定部材(バンパ平板部10 0)と第2被固定部材(フォグライトアーム200)と 連結固定するクリップ(1)であって、貫通孔( 2)を備えた基部(3)と、前記基部より当該基部 正面側に突出した第1挟持部(4)と、前記基部 の前記第1挟持部と前記貫通孔との間の部位 り前記正面側に突出し、前記貫通孔の上方 置にて前記貫通孔の径方向にオーバラップ るオーバラップ部分(5A)を備え、前記第1挟持 部との間に差し込まれる前記第1被固定部材 前記第1挟持部とで挟持する第2挟持部(5)とを 有し、前記貫通孔に前記基部の前記正面側と は反対の背面側より締結部材(202)が挿入され ことにより前記第2被固定部材が前記基部の 前記背面側に取り付けられ、前記第2挟持部 、前記貫通孔に挿入された前記締結部材が 記オーバラップ部分に当接することにより 当該締結部材に押されて前記第1挟持部側へ 位して前記第1挟持部との距離を狭め、前記 第1挟持部と前記第2挟持部との間に挟まれる 記第1被固定部材を挟持する力を増大するこ とを特徴としている。

 つまり、本発明に係るクリップは第1被固 定部材と第2被固定部材とを連結固定するク ップであって、基部と、前記基部より互い 所定の離間距離をおいて当該基部の正面側 突出して挟持空間を画定し、当該挟持空間 差し込まれる前記第1被固定部材を挟持する 1挟持部および第2挟持部とを有し、前記基 には前記第2挟持部の前記挟持空間とは反対 側に貫通孔が形成されており、当該貫通孔 前記基部の前記正面側とは反対側の背面側 り締結部材が挿入されることにより前記第2 被固定部材が前記基部の前記背面側に取り付 けられ、前記第2挟持部は、前記貫通孔の上 位置にて前記孔の径方向にオーバラップす オーバラップ部分を備え、前記貫通孔に挿 された前記締結部材が前記オーバラップ部 に当接することにより、前記締結部材に押 れて前記第1挟持部材側へ変位して前記第1挟 持部との離間距離を狭め、前記挟持空間に差 し込まれて前記第1挟持部と前記第2挟持部と 間に挟まれる前記第1部材を挟持する力を増 大する。

 本発明に係るクリップは、好ましくは、 に、前記第2挟持部とは前記貫通孔を隔てた 反対側の部位において前記基部より前記正面 側に突出し、前記貫通孔に挿入された前記締 結部材の進入路を規定する補助部を有する。

 本発明に係るクリップは、好ましくは、 に、前記第1被固定部材を前記第1挟持部と 記第2挟持部との間に進入させるべく、前記 部より前記正面側に突出し、前記第1被固定 部を受容するガイドスリットを備えたガイド 部を有する。

 本発明に係るクリップは、好ましくは、 記締結部材が雄ねじ部材であり、前記貫通 は前記雄ねじ部材とねじ係合可能に成形さ ている。

 本発明に係るクリップは、好ましくは、 記締結部材が前記第2被固定部材と一体的に 形成されたピン状部材である。

 本発明に係るクリップは、好ましくは、 体を1枚の金属板より折曲形成されている。

 また、上記課題を解決するために、本発 に係る自動車のバンパ付属部品の取付構造 、上述の発明によるクリップを用いた自動 のバンパ付属部品の取付構造であって、前 第1被固定部材がバンパフェースであり、前 記第2被固定部材が前記バンパの裏面側に取 付けられる付属部品であることを特徴とし いる。

 この発明によるクリップによれば、第1挟 持部と第2挟持部とによって第1被固定部材を み込むだけで、第1被固定部材に部品取付用 のボルト通し孔を形成するためのアンダカッ ト処理加工を施すことなく、第1被固定部材 第2被固定部材とを連結固定することができ 上で、締結部材によって第2挟持部が第1挟 部側へ変位することにより、増大した力を って第1被固定部材とクリップとの結合が行 れるため、第1被固定部材の材質に関係なく 、高い結合力をもって第1被固定部材とクリ プとの結合が行われ、確実な固定を実現す ことができる。

本発明の第1実施形態に係るクリップの 斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るクリップの 斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るクリップの 平面図である。 本発明の第1実施形態に係るクリップの 側面図である。 本発明の第1実施形態に係るクリップの 側面図である。 本発明の第1実施形態に係るクリップの 底面図である。 図1の矢印VII-VIIより見た断面図である 本発明の第1実施形態に係るクリップと バンパ平板部との取付構造を示す断面図であ る。 本発明の第1実施形態に係るクリップお よびバンパフェースとフォグライトアームと の取付構造を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係るクリップ よびバンパフェースとフォグライトアーム の取付構造を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るクリップ よびバンパフェースとフォグライトアーム の取付構造を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るクリップ 示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るクリップ よびバンパフェースとフォグライトアーム の取付構造を示す断面図である。

符号の説明

1 クリップ
2 貫通孔
3 基板部
4 第1挟持片
5 第2挟持片
5A オーバラップ部
6・11 補助片
7 ガイド片
8 第1逆止爪
9 第2逆止爪
10 ガイドスリット
100 バンパ平板部
200・203 フォグライトアーム
201 フォグライトアーム孔
202 雄ねじ部材
204 ピン状部材
205 凹部

<第1実施形態>
 本発明によるクリップおよびバンパとフォ ライトアームとの取付構造の第1実施形態を 、図1~図10を参照しながら説明する。

 クリップ1は、図8~図10に示されているよ に、第1被固定部材としての、例えば、バン フェースの裏面側より突出した平板部100(以 下、バンパ平板部100という)と、第2被固定部 としての、例えば、バンパ付属部品である ォグランプの支持アーム200(以下、フォグラ イトアーム200という)とを固定連結するため クリップである。

 バンパ平板部100は、クリップ1が結合でき るように平板状をなし、バンパフェース本体 101と一体成形されている。バンパ平板部100を 有するバンパフェース本体101は、エラストマ 材料等、可撓性の樹脂材料による射出成形品 である。なお、バンパ平板部100は、必要であ れば、金属材料により構成されていてもよい 。

 フォグライトアーム200は、金属製あるい 樹脂製のものであり、クリップ1との締結の ためのフォグライトアーム孔201を有する。フ ォグライトアーム孔201の周囲は、後述するク リップ1の平板状の基板部3が面状接触するよ 、平板状になっている。

 クリップ1は、図1~図7に示されているよう に、全体を、1枚の鋼板をプレス加工により 曲形成したプレス加工品であり、中央部に 通孔2を有する略長方形の平板状の基板部3と 、基板部3の長辺の一方の辺縁部の2箇所より 立して基板部3の正面側へ突出した2つの第1 持片4と、第1挟持片4と貫通孔2との間であっ て貫通孔2に隣接した部位の基板部3より起立 て基板部3の正面側へ突出し、貫通孔2の上 へ張り出した第2挟持片5とを有する。

 換言すると、クリップ1は、基板部3より いに所定の離間距離をおいて当該基板部3の 面側(同じ側)に突出して挟持空間21(図7参照) を画定し、挟持空間21に差し込まれるバンパ 板部100を挟持する第1挟持片4および第2挟持 5とを有し、基板部3には第2挟持片5の挟持空 間21とは反対の側に貫通孔2が形成されている 。

 基板部3に明けられた貫通孔2は円形状の である。貫通孔2には、基板部3の背面側にフ ォグライトアーム200を締結するための締結部 材としての雄ねじ部材202が挿入される。雄ね じ部材202は、頭部202Aを有する頭付きビス、 付きボルトであり、フォグライトアーム200 フォグライトアーム孔201を貫通して貫通孔2 ねじ係合し、頭部202Aとクリップ1の基板部3 の間にフォグライトアーム200を挟み込んで ォグライトアーム200とクリップ1とを固定連 結する。

 雄ねじ部材202は、ねじ溝造成能力を備え 雄ねじ部材であることが好ましく、例えば ッピングねじである。貫通孔2は、雄ねじ部 材202とねじ係合するように雄ねじ部材202のね じ径に適合する内径になっている。なお、貫 通孔2は、雄ねじ部材202の有効径の微小な相 に対応できるよう、内周縁の一部に切り込 2Aを入れられている。

 第1挟持片4は、基板部3に対して略垂直に 立するように折曲成形されている。第1挟持 片4は、第1挟持片4の上部より切起された第1 止爪8を有し、第1逆止爪8の先端は第2挟持片5 側を向いて挟持空間21内に突出している。

 第2挟持片5は、基板部3より略垂直に折曲 せられた後、貫通孔2の上方に張り出すよう に折曲され、この張り出しにより、貫通孔2 上方位置にて貫通孔2の径方向にオーバラッ するオーバラップ部分5Aを形成されている

 ここで、図7に示されているように、クリ ップ1に、バンパ平板部100、フォグライトア ム200、雄ねじ部材202が結合されていない状 を初期状態とすると、第2挟持片5のオーバラ ップ部分5Aは、当該初期状態において、貫通 2の上方位置において貫通孔2の径方向内側 張り出し、貫通孔2の径方向にオーバラップ L1をもってオーバラップしている。なお、 こで云うオーバラップとは、基板部3と平行 投影面で見て、重なり合っていることを云 。

 第2挟持片5は、第2挟持片5の上部より切起 された第2逆止爪9を有する。第2逆止爪9の先 は第1挟持片4側を向いて挟持空間21内に突出 ている。

このように構成することで、第1挟持片4と 2挟持片5の間に、バンパ平板部100を固定す 第1固定部、つまり、挟持空間21が形成され 。

 クリップ1は、更に、第2挟持片5とは貫通 2を隔てた反対側の部位において基板部3よ 起立して基板部3の正面側へ突出した補助片6 と、基板部3の短辺の両側縁部より各々起立 て正面側へ突出した2つのガイド片7を有する 。

 補助片6は、貫通孔2に挿入された雄ねじ 材202の進入路を真直なものに規定するため ものであり、貫通孔2側から補助片6へと加わ る力に抗することができるように、基板部3 第1挟持片4が起立折曲した辺縁部とは反対側 の辺縁部より起立折曲させられた後、貫通孔 2の上方に張り出すよう傾斜を有して折曲形 されている。

 補助片6は、初期状態において、貫通孔2 上方位置において貫通孔2の径方向内側へ張 出し、当該部分、つまり、オーバラップ部6 Aは貫通孔2の径方向にオーバラップ長L2(図7参 照)をもってオーバラップしている。なお、 こで云うオーバラップも、基板部3と平行な 影面で見て、重なり合っていることを云う

 なお、補助片6は、基板3に対する初期状 位置を維持するための剛性を向上すべく、 曲基部にビード形状部6Bを備えていてよい。

 ガイド片7は、各々、挟持空間21に対応す 部位に、基板部3に対して垂直方向に延在す るガイドスリット10を有する。ガイドスリッ 10は、バンパ平板部100を第1挟持片4と第2挟 片5との間の挟持空間21に真直に進入させる めに、挟持空間21に対するバンパ平板部100の 進入路を規制するガイドである。

 ガイドスリット10の幅W(図7参照)は、バン 平板部100の厚さと同じであってよいが、バ パ平板部100が可撓性材料によって構成され いる場合には、バンパ平板部100の厚さより さくてもよい。ガイドスリット10の幅Wをバ パ平板部100の厚さより小さくすることで、 イドスリット10がバンパ平板部100を挟持し バンパ平板部100をクリップ1に対して仮固定 ることができる。

 バンパ平板部100をガイドスリット10に挿 し、バンパ平板部100を挟持空間21内に位置さ せた状態で、バンパ平板部100とクリップ1と 間に所定の結合力を発生させるために、第1 持片4の第1逆止爪8の先端は、図5に示されて いるように、初期状態においてガイドスリッ ト10の幅W内に対応する部位、つまり、挟持空 間21内に張り出しており、挟持空間21内に差 込まれたバンパ平板部100に喰い込むことが きる。

 他の実施形態として、基板部3の背面側に 取り付けられるフォグライトアーム200との位 置関係を調整するために、ガイドスリット10 基板部3に対して所定の傾斜角度を有するよ うに設けてもよい。

 なお、上述の構成によるクリップ1は、プ レス加工品に限られることはなく、樹脂材料 による射出成形品であってもよく、必要強度 等に応じて、プレス加工品、射出成形品が選 択されればよい。

 次に、実施形態1のクリップ1を用いたバ パ平板部100とフォグライトアーム200との取 構造について説明する。

 図8に示されているように、バンパ平板部 100の先端部は、ガイド片7のガイドスリット10 に差し込まれ、ガイド片7によってガイドさ ながら第1及び第2挟持片4、5の間の挟持空間2 1(第1固定部)へ挿入される。その際、バンパ 板部100は、挟持空間21内へ張り出した第1挟 片4の第1逆止爪8と接触するため、第1逆止爪8 から受ける力に抗して圧入することが必要と なる。バンパ平板部100を圧入することによっ て、第1逆止爪8は挟持空間21の外方へ押し出 れ、それに伴い第1挟持片4は挟持空間21の外 へと撓む。なお、ガイドスリット幅Wがバン パ平板部100の厚さよりも小さいには、バンパ 平板部100とガイドスリット10の側辺との間に 擦力が加わるため、より強い力で圧入する とが必要となる。

 バンパ平板部100の挿入が完了し、バンパ 板部100が挟持空間21内に位置し、バンパ平 部100の先端が基板部3に突き当たる状態では バンパ平板部100は、撓んだ第1挟持片4の復 力を第1逆止爪8を介して受けて第1逆止爪8と イドスリット10の側辺との間に弱い結合力 挟持される。また、第1逆止爪8がバンパ平板 部100に噛み込むことによって、バンパ平板部 100の第1固定部への結合が強固となる。

 続いて、フォグライトアーム200がクリッ 1に固定される。フォグライトアーム貫通孔 201は、貫通孔2の内径と同じか、或いは大き 内径を有し、かつ雄ねじ部材202の頭部202Aの 径より小さな内径を有する。フォグライト ーム200は、図9に示されているように、フォ グライトアーム貫通孔201を貫通して貫通孔2 ねじ係合する雄ねじ部材202によって、雄ね 部材202の頭部202Aとクリップ1の基板部3との に挟み込まれた状態で、クリップ1の基板部3 の背面側に締結固定される。

 フォグライトアーム200をクリップ1に固定 する際に、フォグライトアーム貫通孔201を貫 通した雄ねじ部材202を貫通孔2に挿入してい と、所定の位置で雄ねじ部材202の先端部が 2挟持片5及び補助片6に接触する。その位置 り更に雄ねじ部材202を貫通孔2に挿入すると 雄ねじ部材202の先端部が第2挟持片5のオー ラップ部分5A、補助片6のオーバラップ部分6A に当接し、当該当接によって第2挟持片5、補 片6を各々貫通孔2の径方向外方へと押しの つつ、補助片6によって第2挟持片5より遠ざ る方向への偏倚を規制されて貫通孔2の中心 線方向に直進する。

 換言すると、補助片6は、雄ねじ部材202が 第2挟持片5から力を受けつつ基板部3に対して 略垂直に直進するように、雄ねじ部材202を隔 てて第2挟持片5が雄ねじ部材202に接触する位 の反対側から、雄ねじ部材202を第2挟持片5 に押さえている。初期状態における補助片6 オーバラップ長L2は、雄ねじ部材202が第2挟 片5より受ける力と、補助片6より受ける力 が等しくなるように定められていればよい

 この雄ねじ部材202の直進により、第2挟持 片5は、第1挟持片4の側へ押し出され、第1挟 部4側へ変位して第1挟持片4との離間距離を める。雄ねじ部材202の先端傾斜部202Bが第2挟 持片5に接触している間は、雄ねじ部材202の 入量に応じて第2挟持片5の第1挟持片4側への し出し量が増加し、それに応じてバンパ平 部100の挟持力が増加する。第2挟持片5は、 大で、第2挟持片5が初期状態において貫通孔 2の径方向内方に張り出したオーバラップ長L1 だけ押し出される。

 これにより、挟持空間21に差し込まれて 1挟持片4と第2挟持片5とに挟まれているバン 平板部100を挟持する力が増大し、バンパ平 部100は第1挟持片4の第1逆止爪8と第2挟持片5 第2逆止爪9とによって強く挟持されるよう なる。

 特に、バンパ平板部100が樹脂等の比較的 らかい材質から構成されている場合には、 9に示されているように、第1逆止爪8、第2逆 止爪9がバンパ平板部100の両面に噛み込み、 定が強固になる。バンパ平板部100が金属等 比較的硬い材質から構成されている場合に 、図10に示されているように、第1逆止爪8、 2逆止爪9がバンパ平板部100に噛み込みこと できないが、バンパ平板部100を強く挟み込 ことにより、固定が強固となる。

 第1挟持片4と第2挟持片5とによるバンパ平 板部100の挟持力は、雄ねじ部材202の挿入量と 、初期状態における第2挟持片5のオーバラッ 長L1とを変更することによって調整するこ ができる。また、雄ねじ部材202の挿入量と 持力との関係は、雄ねじ部材202の先端部の 斜角を変更することによって調整すること できる。

<第2実施形態>
 本発明によるクリップおよびバンパとフォ ライトアームとの取付構造の第2実施形態を 、図11を参照して説明する。なお、第2実施形 態において第1実施形態の構成要素と同様の 成要素については、同一の符号を付するこ によって説明を省略する。

 第2実施形態では、クリップ1の構造は第1 施形態のものと同一であるが、第2被固定部 材と締結部材とが一体に形成されている点に おいて異なる。締結部材としての円柱状のピ ン状部材204は、第2被固定部材としてのフォ ライトアーム203の表面に一体形成されてい 。ピン状部材204は、クリップ1に結合した際 第2挟持片5及び補助片6と係合する凹部205を 周面に周溝状に備えている。

 第2実施形態の取付構造は、第1実施形態 の取付構造と同様に、バンパ平板部100をク ップ1の第1固定部に固定したのち、フォグラ イトアーム203のピン状部材204をクリップ1の 面側から貫通孔2に挿入することによって構 される。

 ピン状部材204を貫通孔2に挿入するにより 、第2挟持片5は貫通孔2の径方向外方、つまり バンパ平板部100側へ押し出され、第1挟持片4 共に、第1及び第2逆止爪8、9によってバンパ 平板部100を挟持するようになる。ピン状部材 204が所定の位置まで挿入されると、第2挟持 5及び補助片6のピン状部材204のオーバラップ 部分5A、6Aが凹部205に嵌り込み、クリックス ップ式にフォグライトアーム203のクリップ1 対する位置が固定される。

 このように構成することで、実施形態1と 同様の効果が得られた上で、バンパ平板部100 へのフォグライトアーム203の固定は、嵌め込 み操作のみによって行うことができるように なる。これにより、自動車の製造工程におけ る作業負担を軽減することができる。また、 この構成は、第2被固定部材であるフォグラ トアーム203にボルト通し孔を設けることが きない場合に有効である。

<第3実施形態>
 本発明によるクリップおよびバンパとフォ ライトアームとの取付構造の第3実施形態を 、図12、13を参照して説明する。なお、第3実 形態においても第1実施形態の構成要素と同 様の構成要素については、同一の符号を付す ることによって説明を省略する。

 第3実施形態に係るクリップ11は、第1実施 形態に係るクリップ1と大部分において同一 あるが、補助片12の形状において異なる。

 補助片12は、基板部3の第1挟持片4が突出 る辺縁部と対向する反対側の辺縁部より基 部3の正面側に略垂直に折曲起立した後、貫 孔2の正面側の上方に張り出すように折曲さ れて基板部3と平行な平行上片12Aを有し、基 部3とでコの字形をなしている。補助片12の 行上片12Aには、貫通孔2と同心位置に貫通孔2 と同径の貫通孔12が形成されている。

 なお、補助部12は、基板部3に対する初期 態位置を維持することができるように剛性 向上させるべく、ビード形状部を備えてい もよい。

 第3実施形態の取付構造は、第1実施形態 の取付構造と同様にバンパ平板部100をクリ プ1の第1固定部に位置させた後に、フォグラ イトアーム200のフォグライトアーム貫通孔201 を通過して雄ねじ部材202を貫通孔2に挿入す ことによって構成される。

 雄ねじ部材202の進入路は貫通孔12によっ 規定されるため、雄ねじ部材202は基板部202 対して垂直を維持する。雄ねじ部材202の進 路内に張り出した第2挟持片5は、貫通孔2の 方、つまりバンパ平板部100側へと押し出さ 、第1挟持片4と共に、第1、第2逆止爪8、9に ってバンパ平板部100を挟持するようになる

 従って、実施形態3でも、実施形態1と同 の効果が得られる。

 以下に、上述した実施形態の効果を列記す 。
(1)第1挟持片4と第2挟持片5とによって第1被固 部材であるバンパ平板部100を挟み込むだけ 、第1被固定部材に部品取付用のボルト通し 孔を形成するためのアンダカット処理加工を 施すことなく、バンパ平板部100とフォグライ トアーム200とを連結固定することができた上 で、締結部材である雄ねじ部材202あるいはピ ン状部材204によって第2挟持片5が第1挟持片4 へ変位することにより、増大した力をもっ バンパ平板部100とクリップ1、11との結合が われる。これにより、バンパ平板部100の材 に関係なく、高い結合力をもってバンパ平 部100とクリップとの結合が行われ、ついて 、バンパ平板部100とフォグライトアーム200 の連結固定を高い取付強度をもって実現す ことができる。

(2)補助片6により締結部材である雄ねじ部 202あるいはピン状部材204が逃げないよう支 されることにより、第2挟持片を大きな力で 圧することができる。

(3)ガイドスリット10を有するガイド片7を設 けることにより、第1被固定部材であるバン 平板部100を、クリップ1、11の固定位置、つ り、挟持空間21へ確実に導くことができる。

(4)締結部材を雄ねじ部材202とすることによ って第2被固定部材であるフォグライトアー 200をクリップ1、11にねじ締結することがで るとともに、雄ねじ部材202の螺入量の調整 よってクリップ1、11のバンパ平板部100に対 る結合力を調整することができる。代わり 、締結部材をフォグライトアーム200と一体 成されたピン状部材204とした場合には、ク ップ1によるバンパ平板部100とフォグライト ーム200との取り付け工程を簡潔にすること できる。

(5)クリップ1、11は、全体を1枚の金属板か 折曲成形されることにより、原材料費を低 、且つ製造工程を簡潔にすることができる そのため、クリップ1、11は低コストで生産 ることができる。

 以上で具体的実施形態についての説明を えるが、本発明は上記実施形態に限定され ものではない。例えば、上記実施形態では 1及び第2被固定部材に平板状の部材を使用 たが、第1及び第2被固定部材は、例えば、角 材や円柱状部材といった他の形状をしていて もよい。第1被固定部材の形状に合わせて第1 び第2挟持部の距離と、ガイド片7のガイド リット10の幅Wとを調整することができる。 た、上記実施形態では第1及び第2挟持部に第 1及び第2逆止爪8、9を設けたが、他の実施形 においては設けなくてもよい。

 本願のパリ条約に基づく優先権の基礎と る日本特許出願(2007年8月23日出願の特願2007- 217529)の開示内容は、ここで参照したことに り、その全体が本願に組み込まれる。

 本発明によるクリップは、射出成形品で る自動車のバンパフェースにフォグライト のバンパ付属部品を連結固定するためのク ップとして有用に利用でき、バンパフェー をバンパ付属部品の支持体として積極的に 用することを推進することができる。