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Patent Searching and Data


Title:
CLIP
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/060841
Kind Code:
A1
Abstract:
A clip (C) has an insertion section (1) having a shaft (1a) projecting from a base (4) and also having branch projections (1b) projecting in the direction substantially perpendicular to the shaft (1a). The insertion section (1) is inserted into a through-hole (H) formed in an object (P) to which the clip (C) is to be fixed, and then the clip (C) is twisted about the shaft (1a) and fixed to the object (P). The object (P) has a receiving section (Ha) and receiving sections (Hb) formed such that the receiving sections (Ha, Hb) are connected to each other. The receiving section (Ha) receives the shaft (1a), and the receiving sections (Hb) receive the branch sections (1b). The base (4) has rotation prevention projections (4b) entering the through-hole (H) when the clip (C) is rotated to the twisted position above. The clip (C) further has operation sections (4c) which allow the base (4) to be elastically deformed in the direction in which the rotation prevention projections (4b) can be pulled out of the through-hole (H).

Inventors:
KYOYAMA TAKASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070070
Publication Date:
May 14, 2009
Filing Date:
November 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIFCO INC (JP)
KYOYAMA TAKASHI (JP)
International Classes:
F16B21/04; F16B19/00
Foreign References:
JP2000055020A2000-02-22
JPS6232212U1987-02-26
JPS48286Y11973-01-06
JPH0720410U1995-04-11
JP2000009117A2000-01-11
JP2003329024A2003-11-19
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Toshiharu et al. (SIA Kanda Square 17, Kanda-konyacho, Chiyoda-k, Tokyo 35, JP)
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Claims:
 基部から突き出す軸部と、この軸部からこの軸部に略直交する向きに突き出す分岐部とを備えてなる入れ込み部を備えており、この入れ込み部の軸部の受け入れ部に分岐部の受け入れ部を連通させてなる留め付け対象物に形成された貫通穴にこの入れ込み部を入れ込んだ後の軸部を中心にした捻回操作によりこの留め付け対象物に留め付くクリップであって、
 基部は弾性変形可能に構成されていると共に、この基部にこの基部の弾性変形操作を可能とする操作部が備えられていることを特徴とするクリップ。
 基部に、所定の捻回位置で貫通穴に入り込む回り止め突起が形成されていると共に、
 操作部の操作により貫通穴から回り止め突起を抜き出させる向きの基部の弾性変形が可能となっていることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
 回り止め突起は、基部における入れ込み部の形成側の圧接面部に形成されていると共に、
 操作部は、基部における圧接面部と反対の側であって、回り止め突起と略背中合わせとなる位置に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクリップ。
 基部の圧接面部が、入れ込み部の軸部を吸盤中心とするように成形された吸盤状をなすように構成されていることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のクリップ。
 基部から突き出す軸部と、この軸部からこの軸部に略直交する向きに突き出す分岐部とを備えてなる入れ込み部を備えており、この入れ込み部の軸部の受け入れ部に分岐部の受け入れ部を連通させてなる留め付け対象物に形成された貫通穴にこの入れ込み部を入れ込んだ後の軸部を中心にした捻回操作によりこの留め付け対象物に留め付くクリップであって、
 入れ込み部の分岐部には、留め付け対象物の一面側に弾性変形しながら接して、基部を留め付け対象物の他面に押しつけるバネ手段が備えられていることを特徴とするクリップ。
 基部に、所定の捻回位置で貫通穴に入り込む回り止め突起が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のクリップ。
 基部から突き出す軸部と、この軸部からこの軸部に略直交する向きに突き出す分岐部とを備えてなる入れ込み部を備えており、この入れ込み部の軸部の受け入れ部に分岐部の受け入れ部を連通させてなる留め付け対象物に形成された貫通穴にこの入れ込み部を入れ込んだ後の軸部を中心にした捻回操作によりこの留め付け対象物に留め付くクリップであって、
 基部には、留め付け対象物の一面に分岐部を押しつけるように、留め付け対象物の他面側に弾性変形しながら接するバネ手段が備えられていることを特徴とするクリップ。
 入れ込み部の分岐部に、所定の前記捻回位置で留め付け対象物に形成させた回り止め凹所に入り込む回り止め突起が形成されていることを特徴とする請求項7に記載のクリップ。
Description:
クリップ

 この発明は、留め付け対象物に形成され 貫通穴への入れ込み部を備えており、かか 貫通穴にこの入れ込み部を入れ込んだ後の 回操作によりこの留め付け対象物に留め付 クリップの改良に関する。

 留め付け対象物に形成された細長い穴に 頭部とこの頭部の直径方向両側においてそ ぞれこの頭部から側方に突き出すアーム部 を備えた差し込み部を差し込んだ後、この 部を中心として略90度の捻回操作をなすこ で、差し込み先側にある留め付け対象物の にアーム部を引っかけて留め付け対象物に め付く構成を備えたものとして特許文献1に されるものがある。

 この特許文献1のものはアーム部に備えた突 起を前記捻回位置で留め付け対象物に形成さ せた係止穴に係止させ前記留め付け状態を維 持するようになっている。特許文献1のもの 留め付けの解除は前記捻回の向きと逆向き 略90度の捻回操作を行なうこととなるが、こ の捻回操作にあたっては前記係止穴から突起 が無理矢理抜き出されることとなるため、突 起の摩耗や損耗を生じやすく、したがってま た、前記留め付けとその解除を繰り返し行う ことに難を有するものであった。

実用新案登録第2553833号公報

 この発明が解決しようとする主たる問題 は、この種のクリップにおいて、留め付け 象物に対する留め付けとその解除とを繰り し行っても、留め付け対象物に対するクリ プの留め付け状態を維持させる機能が損な れることのないようにする点にある。

 前記課題を達成するために、第一の観点 ら、クリップを、基部から突き出す軸部と この軸部からこの軸部に略直交する向きに き出す分岐部とを備えてなる入れ込み部を えており、この入れ込み部の軸部の受け入 部に分岐部の受け入れ部を連通させてなる め付け対象物に形成された貫通穴にこの入 込み部を入れ込んだ後の軸部を中心にした 回操作によりこの留め付け対象物に留め付 クリップであって、基部は弾性変形可能に 成されていると共に、この基部にこの基部 弾性変形操作を可能とする操作部が備えら ているものとした。

 かかる構成によれば、留め付け対象物の 通穴に入れ込み部を入れ込ませた状態から 記捻回操作をなすことにより、基部を弾性 形させながら入れ込み部の分岐部とこの基 とで留め付け対象物を挟み付けてこの留め け対象物に対してクリップの留め付けをな ことができる。この状態から、操作部を利 して基部を弾性変形させながら、前記捻回 作前の位置までクリップを再び捻回操作す ことでクリップの留め付けは解かれる。こ 留め付けの解除にあたり入れ込み部や基部 損耗することがない。

 この第一の観点にかかるクリップにおい 、基部に、所定の前記捻回位置で貫通穴に り込む回り止め突起を形成させておくこと ある。このようにした場合、留め付け対象 の貫通穴に入れ込み部を入れ込ませたとき 、回り止め突起をこの留め付け対象物にお る貫通穴への入れ込み手前側の面に基部を 性変形させながら押し当てさせることがで る。この状態から前記捻回操作をなすと回 止め突起が貫通穴に入り込む位置での基部 弾性復帰によって回り止め突起は貫通穴内 入り込み、分岐部の前記引っかかりを解く きへの回動が阻止される。これにより留め け対象物に対するクリップの留め付け状態 安定的に維持される。この状態から、操作 を利用して回り止め突起を貫通穴から抜け させるように基部を弾性変形させながら、 記捻回操作前の位置までクリップを再び捻 操作することでクリップの留め付けは解か る。この留め付けの解除にあたり回り止め 起が貫通穴の穴縁によって傷付けられるこ はない。

 前記回り止め突起を、基部における入れ み部の形成側の圧接面部に形成させておく 共に、操作部を、基部における圧接面部と 対の側であって、回り止め突起と略背中合 せとなる位置に形成させておくこともある

 このようにした場合、操作部を操作する とで、貫通穴からスムースに回り止め突起 抜き出させることができると共に、この状 のままクリップを留め付けを解く位置まで 回操作することができる。

 前記基部の圧接面部を、入れ込み部の軸 を吸盤中心とするように成形された吸盤状 なすように構成させておくこともある。

 このようにした場合、クリップの留め付 対象物への留め付け状態において、この留 付け対象物に形成された貫通穴を入れ込み の入れ込み手前側において基部によって覆 て塵埃や塵芥がこの側から入れ込み先側に り込まないようにシールすることができる

 また、前記課題を達成するために、第二 観点から、クリップを、基部から突き出す 部と、この軸部からこの軸部に略直交する きに突き出す分岐部とを備えてなる入れ込 部を備えており、この入れ込み部の軸部の け入れ部に分岐部の受け入れ部を連通させ なる留め付け対象物に形成された貫通穴に の入れ込み部を入れ込んだ後の軸部を中心 した捻回操作によりこの留め付け対象物に め付くクリップであって、入れ込み部の分 部に、留め付け対象物の一面側に弾性変形 ながら接して、基部を留め付け対象物の他 に押しつけるバネ手段が備えられているも とした。

 かかる構成によれば、留め付け対象物の 通穴に入れ込み部を入れ込ませた状態から 記捻回操作をなすことにより、バネ手段を 性変形させながら基部とこのバネ手段とで め付け対象物を挟み付けてこの留め付け対 物に対してクリップの留め付けをなすこと できる。この状態から、基部の留め付け対 物の他面への押しつけを解くようにバネ手 を弾性変形させながら、前記捻回操作前の 置までクリップを再び捻回操作することで リップの留め付けは解かれる。この留め付 の解除にあたり入れ込み部や基部は損耗す ことがない。

 この第二の観点にかかるクリップにおい 、基部に、所定の前記捻回位置で貫通穴に り込む回り止め突起を形成させておくこと ある。このようにした場合、留め付け対象 の貫通穴に入れ込み部を入れ込ませた後、 り止め突起をこの留め付け対象物における 通穴への入れ込み手前側の面にバネ手段を 性変形させて押し当てさせながら、前記捻 操作をなすことができる。この状態から回 止め突起が貫通穴に入り込む位置まで捻回 作がなされるとバネ手段の弾性復帰によっ 回り止め突起は貫通穴内に入り込み、分岐 の前記引っかかりを解く向きへの回動が阻 される。これにより留め付け対象物に対す クリップの留め付け状態は安定的に維持さ る。この状態から、回り止め突起を貫通穴 ら抜け出させるようにバネ手段を弾性変形 せながら、前記捻回操作前の位置までクリ プを再び捻回操作することでクリップの留 付けは解かれる。この留め付けの解除にあ り回り止め突起が貫通穴の穴縁によって傷 けられることはない。

 また、前記課題を達成するために、第三 観点から、クリップを、基部から突き出す 部と、この軸部からこの軸部に略直交する きに突き出す分岐部とを備えてなる入れ込 部を備えており、この入れ込み部の軸部の け入れ部に分岐部の受け入れ部を連通させ なる留め付け対象物に形成された貫通穴に の入れ込み部を入れ込んだ後の軸部を中心 した捻回操作によりこの留め付け対象物に め付くクリップであって、基部に、留め付 対象物の一面に分岐部を押しつけるように 留め付け対象物の他面側に弾性変形しなが 接するバネ手段が備えられているものとし 。

 かかる構成によれば、留め付け対象物の 通穴に入れ込み部を入れ込ませた状態から 記捻回操作をなすことにより、バネ手段を 性変形させながら入れ込み部の分岐部とこ バネ手段とで留め付け対象物を挟み付けて の留め付け対象物に対してクリップの留め けをなすことができる。この状態から、留 付け対象物の一面への分岐部の押しつけを くようにバネ手段を弾性変形させながら、 記捻回操作前の位置までクリップを再び捻 操作することでクリップの留め付けは解か る。この留め付けの解除にあたり入れ込み や基部は損耗することがない。

 この第三の観点にかかるクリップにおい 、入れ込み部の分岐部に、所定の前記捻回 置で留め付け対象物に形成させた回り止め 所に入り込む回り止め突起を形成させてお こともある。このようにした場合、留め付 対象物の貫通穴に入れ込み部を入れ込ませ 後、回り止め突起をこの留め付け対象物に ける貫通穴への入れ込み先側の面にバネ手 を弾性変形させながら押し当てさせながら 前記捻回操作をなすことができる。かかる 回操作により回り止め突起が回り止め凹所 入り込む位置に至るとバネ手段の弾性復帰 よって回り止め突起は回り止め凹所に入り み、分岐部の前記引っかかりを解く向きへ 回動が阻止される。これにより留め付け対 物に対するクリップの留め付け状態は安定 に維持される。この留め付けにあたり回り め突起が貫通穴の穴縁によって傷付けられ ことはない。この状態から、回り止め突起 回り止め凹所から抜け出させるようにバネ 段を弾性変形させながら、前記捻回操作前 位置までクリップを再び捻回操作すること クリップの留め付けは解かれる。

 この発明にかかるクリップにあっては、 め付け対象物に対する留め付けとその解除 を繰り返し行っても、回り止め突起が摩耗 は損耗することがなく、留め付け対象物に するクリップの留め付け状態を維持させる 能は損なわれない。

クリップの第一例の斜視図 クリップの第一例の斜視図 同留め付け状態を示した斜視図 同留め付け状態を示した斜視図(図3の と反対の側から視た図) 同側面図 クリップの第二例の側面図(留め付け状 態) クリップの第二例の側面図(留め付け状 態/図6と90度異なる向きから視た図) クリップの第三例の側面図(留め付け状 態) クリップの第三例の側面図(留め付け状 態/図8と90度異なる向きから視た図)である。

 以下、図1~図9に基づいて、この発明を実 するための最良の形態について説明する。 こで図1~図5は実施の形態にかかるクリップC の一例(第一例)を、図6および図7はその他の 例(第二例)を、図8および図9はそのさらに他 一例(第三例)を示している。

 なお、以下に説明するクリップCにおける 弾性変形特性を有すべき箇所へのこの特性の 付与は、典型的には、かかるクリップCをプ スチックの射出成型品とすることで容易に 保できる。

 この実施の形態にかかるクリップCは、留 め付け対象物Pに形成された貫通穴Hへの入れ み部1を備えており、かかる貫通穴Hにこの れ込み部1を入れ込んだ後の捻回操作により の留め付け対象物Pに留め付くものである。 かかるクリップCは、典型的には、一方側に かる入れ込み部1を備えると共に、他方側に 記留め付け対象物PにクリップCを介して取 付けられる他の留め付け対象物P’に対する め付け部2を備えている。

 図示の例では、かかるクリップCは、軸状 主体3の一端3a側に前記入れ込み部1を形成さ 、この軸状主体3の他端3b側に前記留め付け 2を形成させてなる。図示の例では、留め付 部2は、軸状主体3の他端3bとの間に間隔を開 けて形成されたフランジ2aと、この他端3bに 端を一体に連接させてフランジ2aの側に突き 出す弾性片2bとから構成されている。弾性片2 bはその他端の外側にフランジ2aの側を向いた 掛合面2dを備えた掛合部2cを備えている。ま 、弾性片2bは掛合部2cの側に向かうに連れて 状主体3から次第に離れるように形成されて おり、軸状主体3の直径方向両側にそれぞれ 成されている。そして、図示の例では、一 の弾性片2b、2bの掛合部2cの掛合面2dの外端間 のピッチよりも穴径をやや小さくすると共に 、前記フランジ2aを入り込ませない大きさの 記他の留め付け対象物P’に形成された貫通 穴H’に、かかる留め付け部2をこの貫通穴H’ にフランジ2aが引っかかる位置まで入れ込ま ることにより、かかる貫通穴H’の入れ込み 先側の穴縁に前記入れ込み時に撓み込まされ た弾性片2bの弾発によって前記掛合部2cの掛 面2dを掛合されるように位置づけさせること ができ、これによりクリップCはかかる他の め付け対象物P’にワンタッチで留め付けら るようになっている。(図5、図6、図8)

 一方、図示の例では、前記入れ込み部1は 、軸状主体3の一端3aとの間に間隔を開けて形 成された、この軸状主体3から側方に突き出 基部4と、この軸状主体3の一端3aとの間に形 されている。すなわち、かかる入れ込み部1 は、かかる基部4から突き出す軸状主体3の一 をなす軸部1aを備えている。また、かかる れ込み部1は、この軸部1aからこの軸部1aに略 直交する向きに突き出す分岐部1bを備えてい 。

 図示の例では、分岐部1bは軸部1aの直径方 向両側にそれぞれ形成されており、入れ込み 部1は側面視でT字状をなすように構成されて る。

 そして、かかるクリップCは、入れ込み部 1の軸部1aの受け入れ部Haに分岐部1bの受け入 部Hbを連通させてなる留め付け対象物Pに形 された貫通穴Hに、この入れ込み部1を入れ込 んだ後の軸部1aを中心にした捻回操作により 入れ込み部1と基部4における入れ込み部1の 成側の圧接面部4aとの間で留め付け対象物 挟み込んで、この留め付け対象物Pに留め付 ように構成されている。

 図示の例では、留め付け対象物Pに形成さ れた貫通穴Hは、入れ込み部1の外形に略倣っ 長穴状をなすように構成されている。貫通 Hの長さ方向略中程の位置はやや幅広に構成 されており、入れ込み部1はこの貫通穴Hの幅 部Ha’に軸部1aを位置させた状態でのみこの 貫通穴Hに入れ込み可能となっている。

 留め付け対象物Pの貫通穴Hに入れ込み部1 入れ込ませた後に前記捻回操作をなすと分 部1bが貫通穴Hへの入れ込み先側Fwにおいて め付け対象物Pに引っかかり貫通穴Hから入れ 込み部1は抜き出されない状態となり、これ よりクリップCはかかる留め付け対象物Pに留 め付けられるようになっている。このクリッ プCの留め付け状態は、前記捻回操作前の位 までクリップCを再び捻回操作することで解 れる。

(図1~図5に示される第一例)
 図1~図5に示されるクリップCにあっては、前 記基部4には、所定の前記捻回位置で貫通穴H 入り込む回り止め突起4bが形成されている 共に、
 貫通穴Hから回り止め突起4bを抜き出させる きの基部4の弾性変形操作を可能とする操作 部4cが備えられている。

 図示の例では、基部4は軸状主体3を中心 してこの軸状主体3から張り出す円板状をな ように構成されている。回り止め突起4bは の基部4における入れ込み部1の形成側の圧接 面部4aであって、この基部4の縁部に形成され ている。回り止め突起4bは基部4の直径方向両 側にそれぞれ設けられていると共に、一対の 回り止め突起4b、4bを通る仮想の直線に対し 対の分岐部1bの突きだし端を通る仮想の直線 が交叉(図示の例では略直交)するように回り め突起4bは形成されている。また、一対の り止め突起4b、4bはそれぞれ、基部4の周回方 向に長く延びるリブ状をなすと共に、その長 さを貫通穴Hの端部Hb’側の巾と略等しくする ように構成されている。

 一方、操作部4cは、基部4における圧接面 4aと反対の側であって、回り止め突起4bと略 背中合わせとなる位置にそれぞれ形成されて いる。各操作部4cは一端を基部4に一体に連接 させて軸状主体3の他端3b側に突き出す板片状 をなすように構成されている。また、かかる 回り止め突起4bと入れ込み部1における分岐部 1bの基部4の側を向いた面間の入れ込み部1の れ込み方向におけるピッチは、留め付け対 物Pの厚さよりやや小さくなるようにしてあ 。

 かかる構成によれば、留め付け対象物Pの 貫通穴Hに入れ込み部1を入れ込ませきったと に、回り止め突起4bをこの留め付け対象物P おける貫通穴Hへの入れ込み手前側の面に基 部4を弾性変形させながら押し当てさせるこ ができる。この状態から前記捻回操作をな と回り止め突起4bが貫通穴Hに入り込む位置 の基部4の弾性復帰によって回り止め突起4b 貫通穴H内に入り込み、分岐部1bの前記引っ かりを解く向きへの回動が阻止される。(図3 ~図5)これにより留め付け対象物Pに対するク ップCの留め付け状態は安定的に維持される この状態から、操作部4cを利用して回り止 突起4bを貫通穴Hから抜け出させるように基 4を弾性変形させながら、前記捻回操作前の 置までクリップCを再び捻回操作することで クリップCの留め付けは解かれる。この留め けの解除にあたり回り止め突起4bが貫通穴H 穴縁によって傷付けられることはない。

 図示の例では、一対の操作部4c、4cを同時 に軸状主体3の側に近づける向きに操作する とで、貫通穴Hからスムースに回り止め突起4 bを抜き出させることができると共に、この 態のままクリップCを留め付けを解く位置ま 捻回操作できるようになっている。

 また、図示の例では、かかる基部4の圧接 面部4aは、入れ込み部1の軸部1aを吸盤中心と るように成形された吸盤状をなすように構 されている。これにより図示の例では、ク ップCの留め付け対象物Pへの留め付け状態 おいて、この留め付け対象物Pに形成された 通穴Hを入れ込み部1の入れ込み手前側Bwにお いて基部4によって覆って塵埃や塵芥がこの から入れ込み先側Fwに入り込まないようにシ ールするようになっている。

(図6及び図7に示される第二例)
 図6および図7に示されるクリップCにあって 、前記基部4には、所定の前記捻回位置で貫 通穴Hに入り込む回り止め突起4dが形成されて いると共に、
 入れ込み部1の分岐部1bには、留め付け対象 Pの一面側に弾性変形しながら接して、基部 4を留め付け対象物Pの他面に押しつけるバネ 段1cが備えられている。

 図示の例では、基部4は軸状主体3を中心 してこの軸状主体3から張り出すように構成 れている。回り止め突起4dはこの基部4にお る入れ込み部1の形成側であって、この基部 4の縁部に形成されている。回り止め突起4dは 基部4の直径方向両側にそれぞれ設けられて ると共に、一対の回り止め突起4d、4dを通る 想の直線に対し一対の分岐部1b、1bの突きだ し端を通る仮想の直線が交叉(図示の例では 直交)するように回り止め突起4dは形成され いる。

 バネ手段1cは、分岐部1bにおける基部4に けられた側に形成されている。図示の例で 、かかるバネ手段1cを、片両端をそれぞれ分 岐部1bに一体に連接させ片中間部を弧状に張 出させたアーチ状をなす弾性帯状片1dとし いる。かかる弾性帯状片1dの片中間部と回り 止め突起4dとの間の入れ込み部1の入れ込み方 向におけるピッチは、留め付け対象物Pの厚 より小さくなるようにしてある。

 かかる構成によれば、留め付け対象物Pの 貫通穴Hに入れ込み部1を入れ込ませきった後 回り止め突起4dをこの留め付け対象物Pにお る貫通穴Hへの入れ込み手前側Bwの面にバネ 段1cを弾性変形させて押し当てさせながら 前記捻回操作をなすことができる。この状 から回り止め突起4dが貫通穴Hに入り込む位 まで捻回操作がなされるとバネ手段1cの弾性 復帰によって回り止め突起4dは貫通穴H内に入 り込み、分岐部1bの前記引っかかりを解く向 への回動が阻止される。これにより留め付 対象物Pに対するクリップCの留め付け状態 安定的に維持される。この状態から、回り め突起4dを貫通穴Hから抜け出させるように ネ手段1cを弾性変形させながら、前記捻回操 作前の位置までクリップCを再び捻回操作す ことでクリップCの留め付けは解かれる。こ 留め付けの解除にあたり回り止め突起4dが 通穴Hの穴縁によって傷付けられることはな 。

(図8及び図9に示される第三例)
 図8および図9に示されるクリップCにあって 、前記入れ込み部1の分岐部1bには、所定の 記捻回位置で留め付け対象物Pに形成させた 回り止め凹所Hcに入り込む回り止め突起1eが 成されていると共に、
 基部4には、留め付け対象物Pの一面に分岐 1bを押しつけるように、留め付け対象物Pの 面側に弾性変形しながら接するバネ手段4eが 備えられている。

 図示の例では、基部4は軸状主体3を中心 してこの軸状主体3から張り出すように構成 れている。バネ手段4eは、かかる基部4にお る軸状主体3を挟んだ両側であって入れ込み 部1の形成側に形成されている。図示の例で 、かかるバネ手段4eを、片両端をそれぞれ基 部4に一体に連接させ片中間部を弧状に張り させたアーチ状をなす弾性帯状片4fとしてい る。かかる弾性帯状片4fの片中間部と回り止 突起1eとの間の入れ込み部1の入れ込み方向 おけるピッチは、留め付け対象物Pの厚さよ り小さくなるようにしてある。

 一方、回り止め突起1eは、一対の分岐部1b 、1bにおける基部4に向けられた側にそれぞれ 形成されている。

 回り止め凹所Hcは、留め付け対象物Pにお る貫通穴Hへの入れ込み部1の入れ込み先側Fw の面に形成されている。図示の例では、回り 止め凹所Hcは、貫通穴Hの幅広部Ha’を挟んだ 側に形成されている。

 かかる構成によれば、留め付け対象物Pの貫 通穴Hに入れ込み部1を入れ込ませきった後、 り止め突起1eをこの留め付け対象物Pにおけ 貫通穴Hへの入れ込み先側Fwの面にバネ手段4 eを弾性変形させて押し当てさせながら、前 捻回操作をなすことができる。かかる捻回 作により回り止め突起1eが回り止め凹所Hcに り込む位置に至るとバネ手段4eの弾性復帰 よって回り止め突起1eは回り止め凹所Hcに入 込み、分岐部1bの前記引っかかりを解く向 への回動が阻止される。これにより留め付 対象物Pに対するクリップCの留め付け状態は 安定的に維持される。この留め付けにあたり 回り止め突起1eが貫通穴Hの穴縁によって傷付 けられることはない。この状態から、回り止 め突起1eを回り止め凹所Hcから抜け出させる うにバネ手段4eを弾性変形させながら、前記 捻回操作前の位置までクリップCを再び捻回 作することでクリップCの留め付けは解かれ 。

 なお、2007年11月5日に出願された日本国特許 出願第2007-287106号の明細書、特許請求の範囲 図面及び要約書の全内容をここに引用し、 発明の明細書の開示として、取り入れるも である。