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Patent Searching and Data


Title:
CODE PATTERN
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/057314
Kind Code:
A1
Abstract:
It is possible to provide a dot pattern and a code pattern which can print a plurality of code patterns in a small area. In the dot pattern, a first and a second dot pattern are superimposed on each other. The first and the second dot pattern provide a plurality of reference dots in a block region where a predetermined dot is arranged, arrange a plurality of virtual reference points defined by the reference dots, and arrange information dots each having information defined by a distance from a virtual reference point and a direction. Furthermore, as the index of the block, at least a block direction and size are defined by the arrangement of the respective reference dots. The block is arranged so that the reference dots of the first and the second dot pattern and/or a part or whole of the virtual reference points are superimposed on each other. The number of blocks may be one or more than one which are repeatedly arranged vertically and horizontally.

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Inventors:
YOSHIDA KENJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/003126
Publication Date:
May 07, 2009
Filing Date:
October 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
YOSHIDA KENJI (JP)
International Classes:
G06K19/06
Domestic Patent References:
WO2007010650A12007-01-25
Foreign References:
JP2003091697A2003-03-28
JP2007157127A2007-06-21
JP2007179372A2007-07-12
JP2006506285A2006-02-23
JP2007011890A2007-01-18
JP2007079993A2007-03-29
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Claims:
 座標値および/またはコード値を所定のアルゴリズムでパターン化されて媒体の少なくとも一面に設けられ、撮像手段で光学的に認識可能な、第1および第2のドットパターンを重ねて配置するドットパターンであって、
前記第1および第2のドットパターンは、所定のドットを配置するブロックの領域内に複数の基準ドットを設け、該基準ドットから定義される複数の仮想基準点を配置し、前記仮想基準点からの距離と方向とで情報が定義される情報ドットを配置し、さらに該ブロックのインデックスとして、それぞれ前記基準ドットの配置によって、少なくともブロックの向きと大きさを定義するドットパターンであって、
 前記ブロックは、前記第1と第2のドットパターンの前記基準ドットおよび/または前記仮想基準点の一部または全部が重なるよう配置され、該ブロックの数は1個または、上下・左右に繰り返し複数個配置されることを特徴とするドットパターン。
 前記第1および第2のドットパターンは、それぞれ情報ドットが異なる形状で配置されることを特徴とする請求項1記載のドットパターン。
 前記第1のドットパターンが設けられた領域と重なる領域に、前記第1のドットパターンとは異なる大きさでパターン化された、第2のドットパターンが設けられ、
 前記第1のドットパターンと第2のドットパターンは、解像度の異なる撮像素子を有する2系統のいずれかの撮像手段で読み取り、該撮像手段の解像度によっていずれかのドットパターンが認識可能であることを特徴とする請求項1記載のドットパターン。
 前記第1のドットパターンと第2のドットパターンは、媒体近傍と媒体遠傍で撮像する2系統のいずれかの撮像手段で読み取り、該撮像手段によっていずれかのドットパターンが認識可能であることを特徴とする請求項3記載のドットパターン。
 前記第2のドットパターンに代えて、1次元コードパターンまたは2次元コードパターンが配置され、該コードパターンの一部もしくは全部に第1のドットパターンが重ねて配置されることを特徴とする請求項1記載のドットパターン。
 前記第1および第2のドットパターンが照射光に対して、それぞれ反応が異なる特性のインクで印刷されることを特徴とする請求項1~5記載のドットパターン。
Description:
コードパターン

 本発明は、複数のコードパターンを重ね わせて生成されたコードパターンに関する

 従来、印刷物等に印刷されたコードパタ ンを読み取り、音声等の情報を出力させる 報出力方法が提案されている。例えば、あ かじめ記憶手段に与えられたキー情報に一 する情報を記憶させておき、バーコードリ ダで読み込まれたキーから検索して情報等 出力する方法が提案されている。また、多 の情報やプログラムを出力できるように、 細なドットを所定の法則で並べたドットパ ーンを生成し、印刷物等に印刷したドット ターンをカメラにより画像データとして取 込み、デジタル化して音声情報を出力させ 技術も提案されている。その他にも、QRコ ド等、各種コードパターンによる情報出力 法が提案されている。

 このようなコードパターンは、1個のコー ドパターンに格納できる情報量が限られてい る。そのため、印刷物に1個のコードパター のみが印刷されている場合、例えば、ゲー センタ等のカードゲームで使用するカード コードパターンを用いる場合、1個のコード ターンしか印刷されていないと、カードに られたパラメータしか持たせることができ 、エンターテイメント性に欠けるという問 がある。

 このような問題を解決するために、エン テインメントシステム用のカードの隣り合 二辺または向かい合う二辺に沿って、それ れバーコードを印刷したカードが提案され いる(例えば、特許文献1)。これによれば、2 個のバーコードが同一である場合には、当該 システムにおけるバーコードの認識率が向上 し、バーコードが異なる場合には、当該シス テムが両方のバーコードを認識した場合と、 いずれか一方しか認識できなかった場合とで 、システムが実行する処理が異なる。これに より、カードに柔軟性を持たせ、より高いエ ンターテイメント性を提供できるようになっ ている。

特開2005-261645号公報

 しかし、特許文献1で提案されたカードの ように、印刷物中の異なる領域に複数のバー コードを印刷すると、印刷物中にバーコード が占める割合が高くなる。そのため、カード 等の印刷物のサイズが小さい場合には複数の バーコードの印刷ができないという問題があ る。

 本発明はこのような点に鑑みてなされた のであり、少ない面積に複数のコードパタ ンを印刷することが可能なコードパターン 提供することを技術的課題とする。

 本発明の請求項1は、座標値および/また コード値を所定のアルゴリズムでパターン されて媒体の少なくとも一面に設けられ、 像手段で光学的に認識可能な、第1および第2 のドットパターンを重ねて配置するドットパ ターンであって、前記第1および第2のドット ターンは、所定のドットを配置するブロッ の領域内に複数の基準ドットを設け、該基 ドットから定義される複数の仮想基準点を 置し、前記仮想基準点からの距離と方向と 情報が定義される情報ドットを配置し、さ に該ブロックのインデックスとして、それ れ前記基準ドットの配置によって、少なく もブロックの向きと大きさを定義するドッ パターンであって、前記ブロックは、前記 1と第2のドットパターンの前記基準ドット よび/または前記仮想基準点の一部または全 が重なるよう配置され、該ブロックの数は1 個または、上下・左右に繰り返し複数個配置 されることを特徴とするドットパターンであ る。

 本発明のドットパターンを配置するアル リズムには、後述するGRID5を用いることが 適である。GRID5によればドットパターンの中 に座標値および/またはコード値を定義付け ことが出来る。

 本発明のドットパターンは、基準ドット 情報ドットを配置するブロックを有し、こ ブロックを1つの単位としてドットコード( ットに含まれるビット情報)を格納し、1個ま たは繰り返し媒体面に配置される。

 本発明のドットパターンは、基準ドット 配置をインデックスとして用いる。インデ クスとインデックスによって導かれる情報 、情報処理装置に予め登録されたテーブル 対応付けを行う。インデックスには、ブロ クの向き、ブロックの大きさを初め、所定 のブロックを連結するために用いるブロッ 番号、情報ドットを仮想基準点からどのよ にずらすかを決める情報ドットの配置法則 情報ドットにいかなる情報が定義されてい かを決めるドットコードのフォーマット(座 標値のみか、コード値のみか、座標値および コード値か)、等を関連付けることが出来る

 当該構成によれば、二つのドットパター を同一のブロック領域に重ねて配置するこ ができ、少ない面積に複数のコードパター を印刷することが可能なドットパターンを 供できるという顕著な効果を奏する。

 本発明の請求項2は、前記第1および第2の ットパターンは、それぞれ情報ドットが異 る形状で配置されることを特徴とする請求 1記載のドットパターンである。

 本発明におけるドットパターンは、第1の ドットパターンと第2のドットパターンの情 ドットの形状が、三角形や四角形などの多 形、又は楕円などの曲線で囲まれた図形な 異なる形状にして区別するものである。

 本発明の請求項3は、前記第1のドットパ ーンが設けられた領域と重なる領域に、前 第1のドットパターンとは異なる大きさでパ ーン化された、第2のドットパターンが設け られ、前記第1のドットパターンと第2のドッ パターンは、解像度の異なる撮像素子を有 る2系統のいずれかの撮像手段で読み取り、 該撮像手段の解像度によっていずれかのドッ トパターンが認識可能であることを特徴とす る請求項1記載のドットパターンである。

 異なる大きさでパターン化されるとは、 ットパターンの縮尺自体が異なることをい 、具体的には、2種類のドットパターンのド ットの径、ドット間の距離が所定の倍率に従 って異なっていることをいう。

 解像度の異なる撮像素子を有する2系統の 異なる撮像デバイスにより撮像することで、 特段の画像処理を施すことなく、大きいドッ トパターンは解像度の低い撮像素子でのみ認 識され、小さいドットパターンは解像度の高 い撮像素子のみで認識される。

 本発明の請求項4は、前記第1のドットパ ーンと第2のドットパターンは、媒体近傍と 体遠傍で撮像する2系統のいずれかの撮像手 段で読み取り、該撮像手段によっていずれか のドットパターンが認識可能であることを特 徴とする請求項3記載のドットパターンであ 。

 解像度の異なる撮像素子を有する2系統の 異なる撮像デバイスを媒体近傍と媒体遠傍に 配置して、ドットパターンを読み取る。

 本発明の請求項5は、前記第2のドットパ ーンに代えて、1次元コードパターンまたは2 次元コードパターンが配置され、該コードパ ターンの一部もしくは全部に第1のドットパ ーンが重ねて配置されることを特徴とする 求項1記載のドットパターンである。

 1次元コードパターンの例としてバーコー ド、2次元コードパターンの例としてQRコード がある。

 第2のコードパターンの中に第1のドット ターンのブロックが1つ配置されてもよいし 複数配置されてもよい。複数配置される場 は、第2のコードパターンが占める領域の中 に第1のドットパターンが上下・左右の方向 繰り返し配置される。

 本発明の請求項6は、前記第1および第2の ットパターンが照射光に対して、それぞれ 応が異なる特性のインクで印刷されること 特徴とする請求項1~5記載のドットパターン ある。

 本発明におけるドットパターンでは、第1 のドットパターンと第2のドットパターンと 、異なる波長を吸収2種類のインクまたは異 る波長を反射する2種類のインクを用いてド ットが印刷される。

 本発明によれば、同一の領域に複数のコ ドパターンを形成する。そのため、コード ターンのために多大な領域を犠牲にする必 がなく、印刷面の美観を保つことが可能に る。また、少ない領域で多くの情報を提供 ることが可能となる。さらに、ドットコー 、バーコード、QRコード等を任意に組み合 せてコードパターンを形成することができ ため、柔軟性に富んだコードパターンを提 することができる。

第1のドットパターンと第2のドットパ ーンが重なる領域に配置された例である。 ドットパターン3の構成要素とその位置 関係を示す図である。 情報ドット7の配置方法による情報定義 方法の例を示す図であり、図3(a)は、3ビット 情報を表現する例であり、図3(b)は、2ビッ の情報を有する情報ドット7の例である。 情報ドット7の他の配置方法による情報 の定義方法の例を示す図である。 1個の格子あたり複数の情報ドット7を 置する方法による情報の定義方法の例を示 図であり、図5(a)は、情報ドット7を2個配置 る例であり、図5(b)は、情報ドット7を4個配 する例であり、図5(c)は、情報ドット7を5個 置する例である。 情報ドット7をドットパターン3から抽 するに用いるフォーマットの例を示す図で る。 情報ドット7を含んだ格子の他の配列例 を示す図であり、図7(a)は、1個のブロック内 格子を6個(2×3)配置した例であり、図7(b)は 9個(3×3)配置した例であり、図7(c)は、12個(3× 4)配置した例であり、図7(d)は、36個配置した である。 他のドットパターン3bの例を示す図で り、図8(a)は、ドットパターン3bにおける、 準点ドット8a~8e、仮想基準点9a~9d、および情 ドット7の位置関係を示す図であり、図8(b) 、仮想基準点9a~9d上に情報ドット7があるか かにより、情報を定義する例であり、図8(c) 、ブロックを縦横方向に2個ずつ連結した例 を示す図である。 ドットパターン3の1ブロック内での情 ビットのフォーマット例を示す図である。 ドットコードのフォーマット例を示す 図であり、図10(a)は、ドットコードがXY座標 とコード値とパリティとを含む例であり、 10(b)は、ドットパターン3を設ける場所によ フォーマットを変更する例であり、図10(c)は 、ドットコードがXY座標値とパリティとを含 例である。 GRID5の基準ドットの配置をインデック に用いる方法を説明する図である。 GRID5の基準ドットの配置をインデック に用いる方法を説明する図である。 GRID5の基準ドットの配置をインデック に用いる方法を説明する図である。 配置法則によって2種類のコードパタ ンを判断するコードパターンであって、2種 の仮想点が同一であるコードパターンにつ て説明する図である。 配置法則によって2種類のコードパタ ンを判断するコードパターンであって、2種 の仮想点が異なるコードパターンについて 明する図である。 第2の実施形態を説明する図である。 第2の実施形態を説明する図である。 第2の実施形態を説明する図である。 第2の実施形態を説明する図である。 第3の実施形態を説明する図である。 第3の実施形態を説明する図である。 第3の実施形態を説明する図である。 第2の実施形態と第3の実施形態の基準 の座標テーブルである。 第4の実施形態を説明する図である。 第4の実施形態を説明する図である。 異なる波長の照射光を照射することに よって2種類のコードパターンを判断するコ ドパターンであって、2種類が微細なドット ターンである場合について説明する図であ 。 異なる波長の照射光を照射することに よって2種類のコードパターンを判断するコ ドパターンであって、2種類のコードパター がQRコードと微細なドットパターンである 合について説明する図である。 異なる波長の照射光を照射することに よって2種類のコードパターンを判断するコ ドパターンであって、2種類のコードパター がバーコードと微細なドットパターンであ 場合について説明する図である。 異なる波長の照射光を照射することに よって2種類のコードパターンを判断するコ ドパターンであって、2種類のコードパター が大きなドットパターンと微細なドットパ ーンである場合について説明する図である 照射光が1個の場合に、第1のコードパ ーンのインクと第2のコードパターンのイン クの波長特性について説明する図である。 照射光が2個の場合の、第1のコードパ ーンと第2のコードパターンの波長特性につ いて説明する図であって、コードパターンが いずれもドットコードの場合について説明す る図である。 照射光が2個の場合の、第1のコードパ ーンのインクと第2のコードパターンのイン クの波長特性について説明する図であって、 コードパターンがQRコードとドットコード、 たはバーコードとドットコードの場合につ て説明する図である。 撮像装置の精度または画像処理プログ ラムによって2種類のコードパターンを判断 るコードパターンであって、2種類のコード ターンがQRコードと微細なドットパターン ある場合について説明する図である。 撮像装置の精度または画像処理プログ ラムによって2種類のコードパターンを判断 るコードパターンであって、2種類のコード ターンがバーコードと微細なドットパター である場合について説明する図である。 撮像装置の精度または画像処理プログ ラムによって2種類のコードパターンを判断 るコードパターンであって、2種類のコード ターンが大きなドットパターンと微細なド トパターンである場合について説明する図 ある。

符号の説明

1  基準ドット
3  仮想基準点
4  ブロック
5  ドットパターン
6      GRID1のキードット(基準ドット)
7      情報ドット
8      GRID1の基準格子点ドット(基準ドッ )
8a~8e  GRID5の基準点ドット(基準ドット)
9      GRID1の仮想格子点(仮想基準点)
9a~9d  GRID5の仮想基準点(仮想基準点)

 本発明の概略を図1に基づいて説明する。

 図に示すように本発明におけるドットパ ーンは、同一の領域に全く異なるコード情 (ドットコード)を重ねて格納することが出 る。かかるドットパターンは情報処理装置 接続された光学読み取り手段により読み取 れ、デコードされることにより情報の入力 機器のオペレーションなど種々の用途に用 ることが出来る。

 本コードパターンの一例であるドットパ ーンの基本原理について説明する。

 <ドットパターンについて>
 図2から図7に基づいて、本実施形態におい 用いるドットパターン3の一例(以下、GRID1と ぶ)を説明する。また、図8に基づいて、他 ドットパターン3bの例(以下、GRID5と呼ぶ)を 明する。なお、これらの図において、縦横 め方向の格子線は説明の便宜のために付し ものであり実際の印刷面には存在していな 。

<GRID1>
 図2において、ドットパターン3の構成要素 その位置関係を示す。ドットパターン3は、 ードット6、情報ドット7、基準格子点ドッ 8から構成される。(キードット6、基準格子 ドット8はGRID1における基準ドットである。)

 ドットパターン3は、ドットコード生成ア ルゴリズムにより、数値情報を認識させるた めに微細なドット、すなわち、キードット6 情報ドット7、基準格子点ドット8を所定の規 則に則って配列することにより生成される。

 図2に示すように、情報を表すドットパタ ーン3のブロックは、キードット6を基準に5×5 の基準格子点ドット8を配置し、4点の基準格 点ドット8に囲まれた中心の仮想格子点(GRID1 における仮想基準点)の周囲に情報ドット7を 置して構成される。このブロックには任意 数値情報が定義される。なお、図2の例では 、ドットパターン3のブロック(太線枠内)を4 並列させた状態を示している。ただし、ド トパターン3は4ブロックに限定されないこと は勿論である。

 キードット6は、図2に示すように、ブロ クの四隅の角部にある4個の基準格子点ドッ 8を一定方向にずらして配置したドットであ る。このキードット6は、情報ドット7を含ん 1ブロック分のドットパターン3の代表点で る。例えば、ドットパターン3のブロックの 隅の角部にある基準格子点ドット8を上方に 0.1mmずらしたものである。ただし、この数値 これに限定されずに、ドットパターン3のブ ロックの大小に応じて可変し得るものである 。

 キードット6のずれは、基準格子点ドット 8および情報ドット7との誤認を避けるために 格子間隔の20%前後が望ましい。

 情報ドット7は、種々の情報を認識させる ドットである。情報ドット7は、キードット6 代表点にして、その周辺に配置されると共 、4点の基準格子点ドット8により囲まれた 子の中心を仮想格子点として、この仮想格 点を始点としたベクトルにより表現された 点に配置したものである。

 情報ドット7と、4点の基準格子点ドット8 囲まれた仮想格子点との間隔は、隣接する 想格子点との間の距離の15~30%程度の間隔で ることが望ましい。情報ドット7と仮想格子 点間の距離がこの間隔より大きいと、ドット 同士が大きな塊と視認されやすく、ドットパ ターン3として見苦しくなるからである。逆 、情報ドット7と仮想格子点との間の距離が の間隔より小さいと、隣接する仮想格子点 始点として如何なるベクトル量を持たせた 報ドット7であるかの認定が困難になるため である。

 基準格子点ドット8は、スキャナ4を用い ドットパターン3を画像データとして取り込 際に、スキャナ4のレンズの歪みや斜めから の撮像、紙面の伸縮、媒体表面の湾曲、印刷 時の歪みを矯正することが出来る。具体的に は歪んだ4点の基準格子点ドット8を元の正方 に変換する補正用の関数(Xn,Yn)=f(Xn’,Yn’)を 求め、その同一の関数を用いて情報ドット7 補正して、正しい情報ドット7のベクトルを める。

 ドットパターン3に基準格子点ドット8を 置してあると、このドットパターン3をスキ ナ4により取り込んだ画像データでは、スキ ャナ4が原因となる歪みが補正されるので、 み率の高いレンズを付けた普及型のスキャ 4によりドットパターン3の画像データを取り 込む時にも、ドットの配置を正確に認識する ことが出来る。また、ドットパターン3の面 対してスキャナ4を傾けて読み取っても、そ ドットパターン3を正確に認識することが出 来る。

 キードット6、情報ドット7、基準格子点 ット8は、スキャナ4が赤外線の照射によるド ット読み取りを行う場合、当該赤外光を吸収 する不可視インクまたはカーボンインクを用 いて印刷されていることが望ましい。

 通常のインクジェットプリンタ等により ドットパターン3を印刷する場合、基準格子 点ドット8同士の間隔(すなわち格子のサイズ) は、0.5mm程度でもよい。オフセット印刷の場 、最小限0.3mm程度でもよい。

 半導体製造工程における露光技術等を用 てドットパターン3を形成する場合、基準格 子点ドット8同士の間隔は、数μm程度でもよ し、nm単位のデザインルールを用いれば、さ らに微細なドット間隔を持つドットパターン 3を形成することも出来る。

 もちろん、基準格子点ドット8同士の間隔 は、前記最小値以上であれば、ドットパター ン3の用途により、どのような値を用いても い。

 また、キードット6、情報ドット7、基準 子点ドット8の直径は、基準格子点ドット8同 士の間隔の10%程度が望ましい。

 図3および図4において、情報ドット7の配 方法による情報定義方法の例を示す。これ の図は、情報ドット7の位置と、その位置に より定義された情報のビット表示の一例とを 示す拡大図である。

 図3(a)において、情報ドット7が、ベクト で表現される方向と長さを有するように、 想格子点9から距離をずらされ(例えば0.1mm)、 時計方向に45度ずつ回転させて8方向に配置さ れ、3ビットの情報を表現する定義方法の例 示す。この例では、ドットパターン3は、1ブ ロックあたり16個の情報ドット7を含むので、 3ビット×16個=48ビットの情報を表現すること 出来る。

 図3(b)において、ドットパターン3が格子 に2ビットの情報を有する情報ドット7の定義 方法の例を示す。この例では、プラス(+)方向 および斜め(×)方向に情報ドット7を仮想格子 9からずらして、情報ドット7あたり2ビット 情報を定義している。この定義方法では、 3(a)に示す定義方法(本来48ビットの情報を定 義できる)と異なり、用途によっては1個のブ ック内を、プラス(+)方向にずらす格子と、 め(×)方向にずらす格子とに分割して、32ビ ト(2ビット×16格子)のデータを与えることが 出来る。

 なお、1個のブロックに含まれる16個の格子 配置する情報ドット7をずらす方向の組み合 わせとして、格子毎にプラス(+)方向および斜 め(×)方向へのずらし方を組み合わせると、 大2 16 (約65000)通りのドットパターンフォーマット 実現できる。

 図4において、情報ドット7の他の配置方 による情報の定義方法の例を示す。この定 方法では、情報ドット7を配置する際、基準 子点ドット8により囲まれた仮想格子点9か のずらし量として、長・短の2種類を使用し ベクトル方向を8方向とするので、16通りの 置を定義でき、4ビットの情報を表現するこ とが出来る。

 この定義方法を用いるとき、長い方のず し量は、隣接する仮想格子点9間の距離の25~ 30%程度とし、短い方のずらし量は、15~20%程度 とする事が望ましい。但し、長・短の情報ド ット7をずらす方向が同一となる場合でも、 れらの情報ドット7を区別して認識できるよ に、それらの情報ドット7の中心間隔は、情 報ドット7の径より離れていることが望まし 。

 なお、4ビットの情報を定義する方法は、 前記の定義方法に限定されず、情報ドット7 16方向に配置して4ビットを表現することも 能であり、種々変更できることは勿論であ 。

 図5において、1個の格子あたり複数の情 ドット7を配置する方法による情報の定義方 の例を示す。図5(a)は、情報ドット7を2個配 する例であり、図5(b)は、情報ドット7を4個 置する例であり、図5(c)は、情報ドット7を5 配置する例を示す。

 4点の基準格子点ドット8により囲まれた1個 格子あたりの情報ドット7の個数は、見栄え を考慮し、1個が望ましい。しかし、見栄え 無視し、情報量を多くしたい場合は、1ベク ル毎に、1ビットを割り当て、情報ドット7 して複数のドットを用いて表現することに り、多量の情報を定義することが出来る。 えば、同心円8方向のベクトルでは、1個の格 子あたり2 8 の情報を表現でき、16個の格子を含む1ブロッ クあたり2 128 の情報を表現できる。

 ドットパターン3の認識は、ドットパター ン3をスキャナ4により画像データとして取り み、まず、基準格子点ドット8を抽出し、次 に、本来ならば基準格子点ドット8があるべ 位置にドットが打たれていないことによっ キードット6を抽出し、次に、情報ドット7を 抽出することにより行われる。

 図6において、情報ドット7をドットパター 3から抽出するに用いるフォーマットの例を す。図6は、ブロックの中心から右回りの螺 旋状にI 1 からI 16 までの格子を配置したフォーマット例である 。なお、図中のI 1 からI 16 は、各格子の配置を表すと共に、1個の格子 たり1個の情報ドット7が含まれる場合は、各 格子内の情報ドット7の配置場所を示す。

 図7において、情報ドット7を含んだ格子 他の配列例を示す。図7(a)は、1個のブロック 内に格子を6個(2×3)配置した例であり、図7(b) 、1個のブロック内に格子を9個(3×3)配置し 例であり、図7(c)は、1個のブロック内に格子 を12個(3×4)配置した例であり、図7(d)は、1個 ブロック内に格子を36個配置した例である。 このように、ドットパターン3において、1ブ ックに含まれる格子の数は、16個に限定さ ずに、種々変更することが出来る。

 すなわち、必要とする情報量の多少また スキャナ4の解像度に応じて、1ブロックに まれる格子の数と1つの格子に含まれる情報 ット7の数を調整することにより、ドットパ ターン3に記録できる情報の量を柔軟に調整 ることが出来る。

<GRID5>
 図8において、他のドットパターン3bの例(GRI D5)を示す。図8(a)において、ドットパターン3b における、基準点ドット8a~8e、仮想基準点9a~9 d、および情報ドット7の位置関係を示す。

 ドットパターン3bは、ブロックの形状に り、ドットパターン3bの方向を定義したもの である。GRID5では、まず基準点ドット8a~8eが 置される。基準点ドット8a~8eを順に結ぶ線に より、ブロックの向きを示す形状(ここでは 方を向いた5角形)が定義される。次に、基準 点ドット8a~8eの配置に基づき、仮想基準点9a~9 dが定義される。次に、仮想基準点9a~9dのそれ ぞれを始点として方向と長さを有するベクト ルが定義される。最後に、ベクトルの終点に 情報ドット7が配置される。

 このように、GRID5では、ブロックの向き 基準点ドット8a~8eの配置の仕方によって定義 することが出来る。そしてブロックの向きが 定義されることにより、ブロック全体の大き さも定義される。

 図8(b)において、ブロックの仮想基準点9a~ 9d上に情報ドット7があるか否かにより、情報 を定義する例を示す。

 図8(c)において、GRID5のブロックを縦横方 に2個ずつ連結した例を示す。ただし、ブロ ックを連結して配置する方向は、縦横方向に 限定されず、いかなる方向に配置して連結し てもよい。

 なお、図8においては、基準点ドット8a~8e よび情報ドット7は、全て同一形状として示 しているが、基準点ドット8a~8eと情報ドット7 とは、異なる形状でもよく、例えば、基準点 ドット8a~8eが、情報ドット7よりも大きな形状 としてもよい。また、基準点ドット8a~8eと情 ドット7とは、識別可能であればいかなる形 状としてもよく、円形、三角形、四角形、ま たはそれ以上の多角形であってもよい。

 <ドットコードのフォーマットについて> ;
 図9および図10に基づき、ドットコードとそ フォーマット例を説明する。ドットコード は、ドットパターン3に記録される情報であ る。

 図9において、ドットパターン3の1ブロック での情報ビットのフォーマット例を示す。 の例では、1つの格子あたり、2ビットの情 が記録されている。例えば、左上の格子で れば、ビットC 0 およびC 1 が、ビットC 1 を上位ビットとする形で定義されている。こ れら2個のビットを合わせてC 1-0 と表記する。なお、これらのビットは、格子 あたり1個の情報ドット7により記録されても いし、格子あたり複数の情報ドット7により 記録されてもよい。

 図10において、ドットコードのフォーマッ 例を示す。この例では、ドットコードは、32 ビットの長さを持ち、ビットC 0 からビットC 31 により表される。

 図10(a)は、ドットコードがXY座標値とコー ド値とパリティとを含むフォーマットの例で あり、図10(b)は、ドットパターン3を設ける場 所によりフォーマットを変更する例であり、 図10(c)は、ドットコードがXY座標値とパリテ とを含むフォーマットの例である。

 図10(a)において示すフォーマット例では、 ットパターン3を設ける位置のX座標値が、ビ ットC 0 からC 7 の8ビットを用いて表現され、同じくY座標値 ビットC 8 からC 15 を用いて表現される。次いで、コード値が、 ビットC 16 からC 29 の14ビットを用いて表現される。このコード には、ドットパターン3の使用目的に合わせ て、任意の情報を表すために用いる事が出来 る。最後にドットコードのパリティとして、 ビットC 30 およびC 31 の2ビットが使用される。なお、パリティの 算方法は、一般的に知られている方法を用 ればよいので、説明は省略する。

 図10(b)において示すフォーマット例では ドットパターン3を設ける場所によりフォー ットが変更される。この例では、ドットパ ーン3を設ける場所を、XY座標領域とコード 領域とに区分する。XY座標領域では、XY座標 領域用フォーマットが用いられ、コード値領 域では、コード値領域用フォーマットが用い られる。

 XY座標領域用フォーマットでは、X座標がビ トC 0 からC 14 の15ビットを用いて表され、同じくY座標がC 15 からC 29 の15ビットを用いて表現される。また、コー 値領域用フォーマットでは、コード値がC 0 からC 29 の30ビットを用いて表現される。

 なお、読み取られた情報がXY座標値を表 ものであるか、コード値を表すものである の区別が出来るように、XY座標値およびコー ド値を表すビット列が重ならない様に、ビッ ト列の表現規則を決めておくのがよい。

 このように、図10(b)に示すフォーマット では、図10(a)に示すフォーマット例に較べ、 より多くのビットをXY座標値およびコード値 割り当てることができるので、より広範囲 XY座標値およびより多くのコード値を表現 ることが出来る。

 図10(c)において示すフォーマット例では 図10(b)のXY座標領域用フォーマットと同じフ ーマットが用いられる。

<GRID5を用いたインデックスの説明>
 図11~13において、GRID5の基準ドットの配置を インデックスとして用いる方法に関して例を 用いて説明する。この例では、インデックス にドットコードのフォーマットを関連付けさ せる。

 図11において、3つの基準ドットの配置を す。例えば、図11(a)に示す基準ドットの配 をA1、図11(b)に示す基準ドットの配置をA2、 11(c)に示す基準ドットの配置をA3とする。

 図12において、A1、A2、A3における仮想基準 の配置を示す。図12(a)はA1における仮想基準 の配置を、図12(b)はA2における仮想基準点の 配置を、図12(c)はA3における仮想基準点の配 を示す。各仮想基準点には2ビットの情報を つ情報ドットが配置されるものとし、同図 示すI 1 ~I 12 の仮想基準点の位置には、それぞれ2ビット 情報が入る。それゆえ1つのブロックで24ビ トの情報が格納されることになる。かかる24 ビットのドットコードのフォーマットに付き 、A1に対しては、XY座標値であることを対応 けさせる。同様に、A2に対してはコード値で あることを、A3に対してはXY座標値およびコ ド値であることを対応付けさせる。

 図13において、24ビットのドットコードの フォーマットを示す。同図(a)はA1の場合のフ ーマット、同図(b)はA2の場合のフォーマッ 、同図(c)はA3の場合のフォーマットである。

 このようにドットコードのフォーマット 情報を、基準ドットの配置と関連付けてお ことで、当該ブロック内のドットコードが のように利用されるかまで決定することが 来る。

 情報ドットのビット数は2ビットに限定さ れるものではないし、フォーマットの内容も 当該例と同じものに限るものではないことは 勿論である。

 次に、本発明におけるコードパターンに いて説明する。

<第1の実施形態>
 図14~図15は、本発明の第1の実施形態につい 説明する図である。

 本実施形態は、カード等の媒体面の一面 たは両面に第1のドットパターンが設けられ 、第1のドットパターンが設けられた領域と なる領域に、第1のドットパターンとは異な 情報ドットの配置法則でパターン化された 2のドットパターンが設けられたドットパタ ーンに関するものである。

 図14は、仮想基準点が同一で、情報を与 る方向が異なる(配置法則が異なる)ドットパ ターンについて示した図である。

 図14は、ドットパターンが上述したGRID1の ドットパターンである場合の本実施形態の一 例を示したものである。第1のドットパター と第2のドットパターンでは、仮想中心点お び基準格子点ドットは同一である。しかし 情報ドットを与える方向が異なっている。 なわち、第1のドットパターンは、+方向に 報が定義されており、第2のドットパターン 、×方向に情報が定義されている。+方向に 置された情報ドットを認識するエンジンが 動した場合には、読み取られたドットパタ ンから、+方向に配置された情報ドット、す なわち、第1のドットパターンのみをコード または座標値に変換し、対応する処理を行 。一方、×方向に配置された情報ドットを認 識するエンジンが起動した場合には、読み取 られたドットパターンから、×方向に配置さ た情報ドット、すなわち、第2のドットパタ ーンのみをコード値または座標値に変換し、 対応する処理を行う。

 図15は、上述したGRID5のドットパターンに おける本実施形態の一例を示したものである 。同図においては、基準ドットは同一である が、仮想基準点が異なっている。

 同図(a)において、基準ドットに基づいて 想基準点が配置され、この仮想基準点を始 として情報ドットが配置されている。本実 例では、同一のブロック中に第1のドットパ ターンと第2のドットパターンが存在してい 。第1のドットパターンは、ブロックの左側 仮想基準点を始点としたドットパターンで り、第2のドットパターンは、ブロックの右 側の仮想基準点を始点としたドットパターン である。

 コンピュータ内には、第1のドットパター ンを認識するエンジンと、第2のドットパタ ンを認識するエンジンとが登録されている 第1のドットパターンを認識するエンジンが 動した場合には、光学読取装置がドットパ ーンを読み取ると、パソコン内のCPU(中央処 理装置)は、読み取られたドットパターンか 、第1のドットパターンのみをコード値およ /または座標値に変換し、対応する処理を行 う。一方、第2のドットパターンを認識する ンジンが起動した場合には、光学読取装置 コードパターンを読み取ると、パソコン内 CPU(中央処理装置)は、読み取られたドットパ ターンから、第2のドットパターンのみをコ ド値および/または座標値に変換し、対応す 処理を行う。

 同図(b)は、第1のドットパターンおよび第 2のドットパターンのうち、一方のドットパ ーンのみを使用したい場合のドットの配置 ついて説明した図である。

 ドットパターンを1種類のみ使用する場合 には、同図のように、第1のドットパターン みに情報ドットを配置する。その場合に、 2のドットパターンに一切ドットを配置しな と、印刷面にモアレが発生する原因となる そこで、仮想基準点上にダミードットを配 する。ダミードットとは、情報の与えられ いないドットのことである。これにより、 アレの発生を防ぐことができる。

<第2の実施形態>
 図16~図19は、本発明の第2の実施形態につい 説明する図である。

 本実施形態は、GRID5を第1・第2のドットパ ターンとして用いる。また、第1のドットパ ーンと第2のドットパターンの基準ドットの てが重なる場合に関するものである。かか ドットパターンは、媒体面に配置され、情 処理装置に接続された光学的読み取り手段 より画像情報として読み取られ、情報処理 置によって処理されることでオペレーショ 、情報入力等、様々な用途に利用すること できる。

 図16~図17を用いて、どのように基準ドッ の配置、第1・第2の仮想基準点の配置を情報 処理装置に登録するかを説明する。

 図16はブロック領域内の基準ドットの配 に関する図である。

 図16に示すように、ブロック領域の任意の 置に基準ドットP 1 ~P 5 を配置し、これを事前に情報処理装置に登録 する。登録は、基準ドットの配置された位置 を所定ブロック領域内における座標値で表し 、この座標値を記憶手段に記憶させることに よって行う。具体的には、図16にあるように 基準ドットをP 1 ~P 5 と配置した場合、それぞれ(x 1 ,y 1 )~(x 5 ,y 5 )の座標値として登録する。また、この配置 おける上方をブロックの向きとして登録す 。

 図17に示すように、基準ドットP 1 ~P 5 の配置に関連付けられる第1・第2のドットパ ーンの仮想基準点を情報処理装置に登録す 。登録の方法は、基準ドットと同様に座標 報として登録する。

 同図(a)は第1・第2のドットパターンの仮 基準点が重ならない場合である。同図(b)は 1のドットパターンの仮想基準点と、第2のド ットパターンの仮想基準点の一部(図では2個) が重なる場合である。第1・第2のドットパタ ンの仮想基準点の全てが重なるものであっ もよいことは勿論である。

 仮想基準点を定める際、その仮想基準点 近に配置する情報ドットの配置法則も定め ものとする。ただし、第1・第2のドットパ ーンの仮想基準点が重なる場合には、重な 仮想基準点における情報ドットの配置法則 必ず異なるものを用いなければならない。 うしなければ、配置された情報ドットが、 1のドットパターンのものか第2のドットパタ ーンのものかの判断がつかなくなるためであ る。

 図18には、情報ドットが配置された具体 を示す。

 同図(a)は第1・第2のドットパターンの仮 基準点が重ならない場合の具体例である。 図(b)は第1のドットパターンの仮想基準点と 第2のドットパターンの仮想基準点の一部( 図では2個)が重なる場合の具体例である。

 前述したように、第1のドットパターンの 仮想基準点と、第2のドットパターンの仮想 準点の一部(図では2個)が重なる場合では、 図(b)のように重なる仮想基準点の配置法則 異ならせていることに注意しなければなら い。同図(b)では、第1のドットパターンの情 ドットの配置法則は全て+方向とし、第2の ットパターンの情報ドットの配置法則は全 ×方向とすることで、重なる仮想基準点での 配置法則を異ならせている。

 図19を用いて、撮像画像の中から基準ド トの配置と一致するドットと認識させる方 について説明する。

 同図(a)に情報処理装置に登録された基準 ットの配置の1つを示す。同図(b)に読み取り 手段によって読み取られた撮像画像を示す( 報ドットは省略する)。同図(c)に示すように 一般的に知られるパターン認識アルゴリズ によって、基準ドットの配置と完全に一致 るドット群を撮像画像中から見つけ出す。 のとき、図に示すようにブロックの向きと 像画像の向きとの相違から、撮像手段の回 角度が判定できる。

<第3の実施形態>
 図20~図22は、本発明の第3の実施形態につい 説明する図である。

 本実施形態は、第1のドットパターンと第 2のドットパターンと基準ドットの一部が重 る場合に関するものである。

 図20を用いて、第1・第2のドットパターンの 基準ドットの配置を説明する。第1のドット ターンの基準点を 1 P i 、第2のドットパターンの基準点を 2 P j で表している。この場合においては、 1 P 1 ~ 1 P 3 、と 2 P 1 ~ 2 P 3 が一致しており、 1 P 4 2 P 4 は一致していない。

 図21は、第1・第2のドットパターンの仮想 基準点の配置位置を示す図である。

 同図(a)、(b)は仮想基準点が重ならない場 の第1・第2のドットパターンの仮想基準点 位置である。

 同図(c)、(d)は仮想基準点の一部が重なる 合の第1・第2のドットパターンの仮想基準 の位置である。

 図22に、情報ドットが配置された、仮想 準点が重ならない場合の例を示す。

 同図は第2の実施形態における図17と似て るが、情報処理装置が持っている基準ドッ の配置に関するテーブルが異なる。第1のド ットパターンを検出する場合は第1のドット ターンの基準ドットの配置のみを撮像画像 ら探しに行くことになる。図23に第2の実施 態と第3の実施形態のテーブルを示す。

<第4の実施形態>
 図24~25は、本発明の第4の実施形態について 明する図である。

 本実施形態は、基準ドットの配置に、ブ ック番号を関連付ける場合である。

 図24を用いて、基準ドットの配置とブロ ク番号を関連付ける方法を説明する。

 図24(a)の基準ドットの配置をB1とし、(b)の 基準ドットの配置をB2とし、(c)の基準ドット 配置をB3とし、(d)の基準ドットの配置をB4と する。図示はしないが、B1に対してブロック 号1を、B2に対してブロック番号2を、B3に対 てブロック番号3を、B4に対してブロック番 4を関連付けるテーブルを設ける。ブロック の総数は、テーブルを用いて設定する。また は、例えば、同じ位置に置かれている基準ド ットの数(本例でいえば4個)がブロックの総数 を表すというふうにプログラム上で設定して もよい。

 図25に示すように、ブロックを連続して べて設ける。ブロック内に書かれている数 はブロック番号である。なお、情報ドット 省略してある。

 図のようにブロック番号を配置すること 、どこの4ブロックを読み込んでも1~4全ての ブロックが撮像できる。これにより、撮像範 囲をずらす必要がない。

 読み取り手段により読み取られたドット ターンの画像を情報処理装置が受け取った き、それぞれのブロックのブロック番号と ード情報を求め、その後、そのコード情報 ブロック番号1、2、3、4の順で結合する。

 これによって、1つのブロックに収まりき らない大きなコード情報をドットパターンに コード化することが可能となる。

<第5の実施形態>
 図26~図29は、本発明の第5の実施形態につい 説明する図である。

 本実施形態は、第1のコードパターンと第 2のコードパターンが照射光に対して反応が なる特性のインクで設けられたコードパタ ンに関するものである。

 図26は、第1のコードパターンと第2のコー ドパターンの両者がドットパターンである場 合について説明した図である。

 同図において、第1のドットパターンを構 成するドットは黒色、第2のドットパターン 構成するドットは白色で表示している。第1 ドットパターンと第2のドットパターンは、 同一の領域に形成されている。

 この場合の照射光に対する反応について 図30および図31を用いて具体的に説明する。

 図30は、照射光が1個の場合の一例である 第1のドットパターン(第1のコードパターン) は、ピーク波長がλ1であるインクでドットパ ターンが形成され、第2のドットパターン(第2 のコードパターン)は、ピーク波長がλ2であ インクでドットパターンが形成されている 一方、赤外線照射手段としてのLEDは、同図 示した領域に波長特性を有している。

 この場合にLEDが照射されると、第1のドッ トパターンのインクの方が、第2のドットパ ーンのインクよりも赤外線吸収率が高い。 のため、赤外線吸収率の高い第1のドットパ ーンが認識される。

 図31は、照射光が2個の場合の一例である 同図(a)は、2種類のフィルタを用いた場合に ついて説明する図であり、同図(b)は、1種類 フィルタを用いた場合について説明する図 ある。これらのフィルタは、特定の赤外線 長のみを透過させるものであり、ドットパ ーンを読み取るための撮像手段に配置する

 同図(a)では、第1のドット用フィルタと第 2のドット用フィルタの2種類のフィルタを用 ている。また、照射光は2種類あり、LED1は 1のドットパターンのインクのピーク波長に 長特性を有しており、LED2は第2のドットパ ーンのインクのピーク波長に波長特性を有 ている。

 第1のドット用フィルタを配置した場合、 同図(a)で示した第1のドット用フィルタの領 以外の赤外線はカットされる。そのため、LE D1とLED2の両方が点灯している場合であっても 、LED1の照射光のみが透過されるため、第1の ットパターンのインクがLED1の照射光を吸収 し、第1のドットパターンのみが認識される

 一方、第2のドット用フィルタを配置した 場合、同図(a)で示した第2のドット用フィル の領域以外の赤外線はカットされる。その め、LED1とLED2の両方が点灯している場合であ っても、LED2の照射光のみが透過されるため 第2のドットパターンのみが認識される。

 このように、ドット用フィルタを撮像手 に配置することにより、重畳して印刷され 異なるコードパターンを認識することが可 となる。

 同図(b)は、第1のドットの波長領域と第2 ドットの波長領域の両者の赤外線波長を透 するフィルタを用いている。(a)と同様に、LE D1は、第1のドットパターンのインクのピーク 波長に波長特性を有しており、LED2は、第2の ットパターンのインクのピーク波長に波長 性を有している。LED1のみが点灯している場 合には、第1のドットパターンのみが認識さ る。また、LED2のみが点灯している場合には 第2のドットパターンのみが認識される。

 なお、上記では2種類のLEDを用いた場合に ついて説明したが、本実施例ではこれに限ら ず、照射光の波長を切り替えることが可能な 照射装置を1個用いてもよい。

 照射光1は、第1のコードパターンのイン のピーク波長に波長特性を有しており、照 光2は、第2のコードパターンのインクのピー ク波長に波長特性を有している。照射光1の が点灯している場合には、第1のコードパタ ンのみが認識される。また、照射光2のみが 点灯している場合には、第2のコードパター のみが認識される。

 このように、照射する照射光を選択的に 更することにより、重畳して印刷された異 るコードパターンを認識することが可能と る。

 図27は、第1のコードパターンがQRコード あり、第2のコードパターンがドットパター である場合について説明する図である。な この図ではQRコードの占める領域の中に、 1のドットパターンが上下・左右方向に連続 て繰り返し配置されている。

 また図28は、第1のコードパターンがバー ードであり、第2のコードパターンがドット パターンである場合について説明する図であ る。なおこの図ではバーコードの占める領域 の中に、第1のドットパターンが上下・左右 向に連続して繰り返し配置されている。

 図27および図28における波長特性について は、図33に示すとおりである。すなわち、図2 7のQRコードおよび図28のバーコードは、可視 を吸収するインクを用いて印刷されている 一方、ドットパターンは、赤外線を吸収す インクを用いて印刷されている。

 照射光1は、第1のコードパターンのイン のピーク波長、すなわち可視光領域に波長 性を有しており、照射光2は、第2のコードパ ターンのインクのピーク波長、すなわち赤外 線領域に波長特性を有している。照射光1の が点灯している場合には、第1のコードパタ ンのみが認識される。また、照射光2のみが 点灯している場合には、第2のコードパター のみが認識される。

 このように、照射する照射光を選択的に 更することにより、重畳して印刷された異 るコードパターンを認識することが可能と る。

 図29は、第1のコードパターンと第2のコー ドパターンの両者がドットパターンである場 合について説明した図である。同図では、第 1のコードパターンと第2のコードパターンで ドットの大きさが異なっている。

 この場合の波長特性は、図31に示すとお である。第1のドットと第2のドットを認識す る方法については前記で説明したものと同様 であるので、ここでは説明を省略する。

<第3の実施形態>
 図34~図36は、本発明の第3の実施形態につい 説明する図である。

 本実施形態は、第1のコードパターンまた は第2のコードパターンが微細なドットによ て形成されたドットパターンである場合に 撮像素子の解像度によって、いずれのコー パターンが採用されるかを選択するもので る。

 図34は、第1のコードパターンがQRコード 第2のコードパターンがドットパターンであ 。図35は、第1のコードパターンがバーコー 、第2のコードパターンがドットパターンで ある。図36は、第1のコードパターンが大きい ドットパターン、第2のコードパターンが小 いドットパターンである。

 このようなコードパターンは、上述した うに、波長特性の異なる照射光を照射する とによって、いずれのコードパターンが採 されるかを選択することが可能である。し し、それ以外に、撮像素子の解像度の違い よっても、採用されるコードパターンを選 することが可能である。

 たとえば図34の場合、第1のコードパター であるQRコードは、携帯電話に設けられた 像装置で読み取られる。携帯電話の撮像装 では、ドットはノイズとして認識されるた 、第1のコードパターンのみがコードパター として採用される。一方、第2のコードパタ ーンであるドットパターンは、赤外線を照射 光とする撮像装置で読み取られる。この場合 は、QRコードは認識されず、ドットパターン みが認識される。なおこの図ではQRコード 占める領域の中に、第1のドットパターンが 下・左右方向に連続して繰り返し配置され いる。

 図35の場合は、バーコードは専用のバー ードリーダで読み取られる。バーコードリ ダでは、ドットはノイズとして認識される め、第1のコードパターンのみがコードパタ ンとして採用される。一方、第2のコードパ ターンであるドットパターンは、赤外線を照 射光とする撮像装置で読み取る。この場合は 、バーコードは認識されず、ドットパターン のみが認識される。なおこの図ではバーコー ドの占める領域の中に、第1のドットパター が上下・左右方向に連続して繰り返し配置 れている。

 図36では、大きいドットは、ドットパタ ンが印刷された媒体から離れた位置にある 像装置によって読み取られる。このような 像装置では、大きいドットである第1のコー パターンのみが認識され、小さいドットで る第2のコードパターンは読み取ることがで きない。一方、第2のコードパターンである さいドットは、媒体に直接タッチしてドッ パターンを読み取る撮像装置(スキャナ)によ ってのみ認識される。このスキャナでは、第 1のコードパターンは認識されない。

 また、上述したように2種類の撮像装置を 用いてコードを認識する方法のほかに、ソフ トウェアのプログラムによって認識する方法 がある。この場合、撮像装置は、第1のコー パターンと第2のコードパターンの両者を読 取ることのできる高解像度の撮像装置であ 。撮像装置またはコンピュータの中央処理 置は、第1のコードパターンを解析するプロ グラムが起動しているときには、第1のコー パターンを解析して、コードパターンが意 する値に変換し、対応する処理を行う。第2 コードパターンを解析するプログラムが起 しているときには、第2のコードパターンを 解析して、コードパターンが意味する値に変 換し、対応する処理を行う。

 なお、本発明において使用するコードパ ーン(ドットパターン、バーコード、ドット パターン以外の2次元コード)は、上述した実 形態に記載したコードパターンに限らず、 のアルゴリズムおよび形態を有するもので ってもよい。

 本発明は、カードゲーム用カード、社員 、キャッシュカード等のカード媒体や、絵 やカタログ等の印刷物、その他あらゆる媒 に利用することができる。