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Title:
COMPONENT TRANSFER APPARATUS AND METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/016757
Kind Code:
A1
Abstract:
A component transfer apparatus comprises a member (30) for mounting the lower frame (R1) of a rack and being driven to elevate/lower in order to take out or collect components for the rack (R) in which the components can be contained while being arranged vertically, an upper push member (50) arranged to oppose the mounting member from above and being driven to elevate/lower in order to press the upper frame (R1) of the rack from above, and a carrying hand (70) reciprocal between an immersion position opposing the upper push member from below and a position projecting from the upper push member in the horizontal direction and being driven to elevate/lower in order to enter the underside of the upper frame at the projecting position and to carry and suspend the rack, and to lower the rack on the mounting member at the immersion position. Since the rack can be carried in or carried out smoothly and the components can be fed and collected smoothly, operation efficiency is enhanced and productivity can be enhanced.

Inventors:
TACHIBANA KATSUYOSHI (JP)
SHINOZAKI YOJI (JP)
TATENO SOICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/065134
Publication Date:
February 05, 2009
Filing Date:
August 02, 2007
Export Citation:
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Assignee:
HIRATA SPINNING (JP)
TACHIBANA KATSUYOSHI (JP)
SHINOZAKI YOJI (JP)
TATENO SOICHI (JP)
International Classes:
B65G1/04
Foreign References:
JPH05294410A1993-11-09
JPS62132014U1987-08-20
Attorney, Agent or Firm:
YAMAMOTO, Takatoshi (11-5 Nishishinbashi 1-chom, Minato-ku Tokyo 03, JP)
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Claims:
 上側フレーム,下側フレーム,及び四隅の縦フレームを含み,部品を上下方向に配列して収納し得るラックに対して、部品の取り出し又は回収を行うべく、前記ラックを所定位置に移送及び位置決めすることにより部品を移送する部品移送装置であって、
 前記ラックの下側フレームを載置し得ると共に昇降駆動される載置部材と、
 前記載置部材に対して上方から対向するように配置され前記ラックの上側フレームを上側から押圧し得るべく昇降駆動される上側押圧部材と、
 前記上側押圧部材に対して下方から対向する没入位置と前記上側押圧部材から水平方向に突出する突出位置の間を往復動し得ると共に前記突出位置において前記上側フレームの下側に入り込んで前記ラックを担持して吊り下げかつ前記没入位置において前記ラックを前記載置部材上に降ろすべく昇降駆動される担持ハンドと、
を含む、部品移送装置。
 前記担持ハンドは、前記上側押圧部材に対して相対的に移動するように、前記上側押圧部材に設けられている、
ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の部品移送装置。
 前記上側押圧部材は、前記載置部材に対して昇降するように形成され、
 前記担持ハンドは、前記上側押圧部材に対して水平方向にのみ移動するように形成されている、
ことを特徴とする請求の範囲第2項に記載の部品移送装置。
 前記載置部材には、前記上側押圧部材を昇降駆動する昇降駆動機構が設けられている、
ことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の部品移送装置。
 前記載置部材には、前記ラックの下側フレームを受け入れつつ前記所定位置に案内する案内部が形成され、
 前記上側押圧部材には、前記ラックの上側フレームを受け入れつつ前記所定位置に案内する案内部が形成されている、
ことを特徴とする請求の範囲第3項に記載の部品移送装置。
 前記ラックが前記載置部材上に載置される際に前記ラックの傾きを規制する傾き規制部材を含む、
ことを特徴とする請求の範囲第5項に記載の部品移送装置。
 前記傾き規制部材は、前記担持ハンドが前記没入位置に戻る際に前記ラックの縦フレームの外側面に係合すると共に前記縦フレームの内側面に係合するように形成されている、
ことを特徴とする請求の範囲第6項に記載の部品移送装置。
 上側フレーム,下側フレーム,及び四隅の縦フレームを含み,部品を上下方向に配列して収納し得るラックに対して、部品の取り出し又は回収を行うべく、前記ラックを所定位置に移送及び位置決めすることにより部品を移送する部品移送方法であって、
 担持ハンドを没入位置から突出させて前記上側フレームの下側に入り込ませた後に前記ラックを担持して吊り下げる担持ステップと、
 前記担持ハンドを前記没入位置まで没入させた後に下降させて載置部材上に載置する載置ステップと、
 上側押圧部材を下降させて、前記載置部材上に載置された前記ラックの上側フレームを上方から押圧する押圧ステップと、
を含む、部品移送方法。
 前記担持ハンドの下降動作と前記上側押圧部材の下降動作は、同期して行われる、
ことを特徴とする請求の範囲第8項に記載の部品移送方法。
 前記載置ステップ及び押圧ステップの際に、前記ラックの傾きを規制する傾き規制動作及び前記所定位置に案内する案内動作が行われる、
ことを特徴とする請求の範囲第8項に記載の部品移送方法。
 前記載置部材及び上側押圧部材により固定された状態で、前記ラックを順次上昇又は下降させる昇降ステップを含む、
ことを特徴とする請求の範囲第8項に記載の部品移送方法。
 上側フレーム,下側フレーム,及び四隅の縦フレームを含み,部品を上下方向に配列して収納し得るラックに対して、部品の取り出し又は回収を行うべく、前記ラックを所定位置から移送することにより部品を移送する部品移送方法であって、
 載置部材上に載置された前記ラックの上側フレームを上方から押圧する上側押圧部材を上昇させて押圧を解除する押圧解除ステップと、
 担持ハンドを没入位置において上昇させて前記上側フレームを下側から担持して前記ラックを吊り下げる担持ステップと、
 前記担持ハンドを前記没入位置から突出位置まで移動させた後に下降させて移載エリアに前記ラックを移載する移載ステップと、
を含む、部品移送方法。
 前記上側押圧部材の上昇動作と前記担持ハンドの上昇動作は、同期して行われる、
ことを特徴とする請求の範囲第12項に記載の部品移送方法。
 
Description:
部品移送装置及び方法

 本発明は、部品を収納したラック(あるい は、マガジン、カセット等)を所定位置に位 決めして、ラックに収納された部品を取り して供給エリアに供給し又は部品を回収し ラックに収納するための部品移送装置及び 法に関し、特に、基板等の板状をなす部品 供給及び回収を行うために、ラックを所定 置に搬入して位置決めし又所定位置から搬 し得る部品移送装置及び方法に関する。

 電子機器あるいは機械の部品等を上下方向 配列して収納するラック(マガジン、カセッ ト等を含む)は、同一の分野に適用されるも であっても、その製造メーカ毎に寸法に若 の誤差がある。また、ラックには、剛性の いものあるいは低いもの、長年の使用によ 歪みを生じたもの等種々の形態をなすもの 存在する。
 したがって、このようなラックを所定位置 移送して確実に位置決めしない状態で、単 部品の供給及び回収動作を行うと、それら 動作が円滑に行われず、取出しミスあるい 回収ミスを生じる虞があり、最終的に部品 用いる生産ライン全体に影響を及ぼし、生 効率の低下を招くことになる。

 そこで、このようなラック(マガジン)を いて部品の供給又は回収を行う従来の部品 送装置としては、マガジン供給ステージに 置されたマガジンをエレベータに取り出し 、マガジンに収納された部品を順次取り出 て供給し又は順次回収して収納するべく、 ガジンの側面に当接する位置決めブロック びマガジンの側面を吸着パッドで吸着して 送する吸着移送装置をエレベータに設け、 ガジン供給ステージからマガジンを取り出 際に、吸着移送装置によりマガジンを吸着 てスライドさせつつ位置決めブロックに衝 させて位置決めするようにした装置(部品供 装置)が知られている(例えば、特許文献1参 )。

  しかしながら、この装置においては、マ ジンの側面を吸着するため、マガジンに平 な側壁面を設ける必要があり、その側壁面 領域は覆われた形態をなすことになる。し がって、マガジンに対して部品の出し入れ 行う場合の作業性あるいは部品の収納状態 外部から確認する際の視認性が悪くなる。
 また、マガジンをマガジン供給ステージと レベータとの間で移送する際に、マガジン 支持した面に沿って引き摺りながら移動さ るため、マガジン供給ステージとエレベー との間に段差がある場合は、マガジンがそ 段差に引っ掛かり又は段差を越える際に衝 を受けて、移送不能又は収納された部品の 下あるいは破損を招く虞がある。
 さらに、移送動作を行うために、モータ等 起動させるための電気エネルギ系と、吸着 ッドで吸着するためのエアーを吸引するエ ーエネルギ系の二種類のエネルギ系が必要 ある。それ故に、これらの二種類のエネル を供給するために、二倍の設備,管理,コス が必要になる。

 また、他の部品移送装置としては、ラッ を収容可能な枠、枠を昇降させるエレベー 、枠内に形成された水平基準面に対して搬 されたラックを上側から押圧して位置決め るべく枠に設けられた第1押圧機構、枠内に 形成された垂直基準面に対して搬入されたラ ックを横方向から押圧して位置決めするべく 枠に設けられた第2押圧機構を備え、歪んだ ックを上下方向及び左右方向から押圧して 正し枠内の所定位置に位置決めする装置(板 部材搬送供給装置)が知られている(例えば 特許文献2参照)。

 しかしながら、この装置においては、上 方向から枠を押圧するための駆動機構(シリ ンダ等)及び横方向から押圧するための駆動 構(シリンダ等)が別々に必要であり、構造の 複雑化、コストの増加等を招く。また、枠内 に搬入されたラックを枠内の所定位置に位置 決めしかつラックを昇降させることはできて も、この装置でラックを枠内に搬入し又ラッ クを枠外に搬出することはできず、ラックを 移送するための専用の移送装置が必要になる 。また、駆動機構としてシリンダ等を用いる 場合は、電気エネルギ系の他にシリンダを作 動させる作動流体(エアーあるいは作動油)の 体エネルギ系が必要である。それ故に、こ らの二種類のエネルギを供給するために、 倍の設備,管理,コストが必要になる。

特開平8-306712号公報

特開平10-87015号公報

 本発明は、上記従来技術の事情に鑑みて されたものであり、その目的とするところ 、部品の供給及び回収を行う際に用いる種 のラック(あるいは、マガジン、カセット等 )に柔軟に対応可能で、構造の簡素化、小型 、低コスト化等を図りつつ、ラックの移送 び位置決めを円滑にかつ高精度に行うこと でき、それ故に部品の供給及び回収を円滑 行うことができ、稼動効率及び生産性を向 させることができる部品移送装置及び方法 提供することにある。

 上記目的を達成する本発明の第1の観点に係 る部品移送装置は、上側フレーム,下側フレ ム,及び四隅の縦フレームを含み,部品を上下 方向に配列して収納し得るラックに対して、 部品の取り出し又は回収を行うべく、ラック を所定位置に移送及び位置決めすることによ り部品を移送する部品移送装置であって、上 記ラックの下側フレームを載置し得ると共に 昇降駆動される載置部材と、載置部材に対し て上方から対向するように配置されラックの 上側フレームを上側から押圧し得るべく昇降 駆動される上側押圧部材と、上側押圧部材に 対して下方から対向する没入位置と上側押圧 部材から水平方向に突出する突出位置の間を 往復動し得ると共に突出位置において上側フ レームの下側に入り込んでラックを担持して 吊り下げかつ没入位置においてラックを載置 部材上に降ろすべく昇降駆動される担持ハン ドと、を含む。
 この構成によれば、ラックを所定位置に搬 する際には、担持ハンドを突出させてラッ を担持して吊り下げた後に没入位置まで移 して載置部材上に載置し、上側押圧部材で 圧することにより、ラックを所定位置に位 決めして保持することができ、又、ラック 上側押圧部材と載置部材で保持した状態で ックをステップ的に昇降させることにより 上下方向に配列された部品を順次に取り出 て供給エリアに供給し又は回収エリアから 品を回収してラックに収納することができ 。一方、ラックを所定位置から搬出する際 は、上側押圧部材による押圧を解除して、 持ハンドでラックを担持して吊り下げた後 突出位置まで移動して、所定の移載エリア 移載することができる。このように、ラッ を円滑に搬入又は搬出でき、部品を円滑に 給及び回収できるため、稼動効率を向上さ 、生産性を向上させることができる。
 特に、上側押圧部材は上方から載置部材に 向するように配置され、担持ハンドはその 入位置において上側押圧部材の下方から対 するように配置されるため、担持ハンドに るラックの搬入→載置部材上への載置→上 押圧部材による押圧という一連の搬入及び 置決め動作又はその逆の位置決め解除及び 出動作を円滑にかつ効率よく行うことがで る。また、ラックは、担持ハンドにより、 の上側フレームを下側から担持して吊り下 た状態で移送されるため、その自重により 立姿勢を維持でき、又、スライドさせて移 する際に生じる衝撃等を防止でき、部品の 下及び破損等を防止できる。

 上記構成をなす装置において、担持ハンド 、上側押圧部材に対して相対的に移動する うに、上側押圧部材に設けられている、構 を採用することができる。
 この構成によれば、担持ハンドは、上側押 部材に対して可動に保持されているため、 造の簡素化を達成しつつ、両者の相対的な 動又は同期した移動のタイミングを容易に 定することができる。

 上記構成をなす装置において、上側押圧部 は、載置部材に対して昇降するように形成 れ、担持ハンドは、上側押圧部材に対して 平方向にのみ移動するように形成されてい 、構成を採用することができる。
 この構成によれば、載置部材を昇降駆動す だけでラックを昇降させることができ、又 上側押圧部材と担持ハンドは上下方向に一 的に移動するため、担持ハンドを昇降させ 駆動機構として上側押圧部材を昇降させる 動機構を兼用して構造を簡素化でき、さら 、ラックを載置部材上に載置する動作に連 (同期)して上側押圧部材でラックを押圧す 動作を行わせることができる。

 上記構成をなす装置において、載置部材に 、上側押圧部材を昇降駆動する昇降駆動機 が設けられている、構成を採用することが きる。
 この構成によれば、上下動する上側押圧部 の全体の重量を軽減することができ、押圧 作又は押圧の解除動作を円滑に行うことが きる。

 上記構成をなす装置において、載置部材に 、ラックの下側フレームを受け入れつつ所 位置に案内する案内部が形成され、上側押 部材には、ラックの上側フレームを受け入 つつ所定位置に案内する案内部が形成され いる、構成を採用することができる。
 この構成によれば、載置部材と上側押圧部 にそれぞれ案内部が設けられているため、 ックを吊り下げた状態で載置部材上に下降 せ、上側押圧部材で上方から押圧する際に ラックが自重により直立姿勢を維持する作 に加えて、案内部がラックを所定位置に案 するため、横方向からの押圧機構等を設け くても、横ずれを規制してラックを高精度 所定位置に位置決めすることができる。

 上記構成をなす装置において、ラックが載 部材上に載置される際にラックの傾きを規 する傾き規制部材を含む、構成を採用する とができる。
 この構成によれば、傾き規制部材により、 ックの横ずれ及び傾きを規制できるため、 造を簡素化しつつ、ラックをより高精度に 定位置に位置決めすることができる。

 上記構成をなす装置において、傾き規制部 は、担持ハンドが没入位置に戻る際にラッ の縦フレームの外側面に係合すると共に縦 レームの内側面に係合するように形成され いる、構成を採用することができる。
 この構成によれば、傾き規制部材がラック( の縦フレーム)を外側面及び内側面にて規制 るため、水平方向の位置決めと同時に傾き 防止することができ、特に、製造上の誤差 小さい内側面を規制するため、ラックを所 位置に確実にかつ高精度に位置決めするこ ができる。

 上記目的を達成する本発明の第2の観点に係 る部品移送方法は、上側フレーム,下側フレ ム,及び四隅の縦フレームを含み,部品を上下 方向に配列して収納し得るラックに対して、 部品の取り出し又は回収を行うべく、ラック を所定位置に移送及び位置決めすることによ り部品を移送する部品移送方法であって、担 持ハンドを没入位置から突出させて上側フレ ームの下側に入り込ませた後にラックを担持 して吊り下げる担持ステップと、担持ハンド を没入位置まで没入させた後に下降させて載 置部材上に載置する載置ステップと、上側押 圧部材を下降させて,載置部材上に載置され ラックの上側フレームを上方から押圧する 圧ステップと、を含む。
 この構成によれば、ラックの搬入動作が、 持ステップ→載置ステップ→押圧ステップ いう一連の動作により行われるため、ラッ を所定位置に円滑に搬入して位置決めする とができる。

 上記構成をなす第2の観点に係る方法におい て、担持ハンドの下降動作と上側押圧部材の 下降動作は、同期して行われる、構成を採用 することができる。
 この構成によれば、ラックを載置部材上に 置する動作に続けて、ラックを上側押圧部 により押圧する動作を円滑に連続的に行う とができる。

 上記構成をなす第2の観点に係る方法におい て、載置ステップ及び押圧ステップの際に、 ラックの傾きを規制する傾き規制動作及び所 定位置に案内する案内動作が行われる、構成 を採用することができる。
 この構成によれば、ラックの傾きを確実に 制しつつ、ラックを所定位置に高精度に位 決めすることができる。

 上記構成をなす第2の観点に係る方法におい て、載置部材及び上側押圧部材により固定さ れた状態で、ラックを順次上昇又は下降させ る昇降ステップを含む、構成を採用すること ができる。
 この構成によれば、ラックを位置決め保持 た状態で、ラックをステップ的に昇降させ ことにより、上下方向に配列して収納され 部品を順次に取り出して供給エリアに円滑 供給することができ、又、部品を回収エリ から回収してラックに円滑に収納すること できる。

 さらに、上記目的を達成する本発明の第3の 観点に係る部品移送方法は、上側フレーム, 側フレーム,及び四隅の縦フレームを含み,部 品を上下方向に配列して収納し得るラックに 対して、部品の取り出し又は回収を行うべく 、ラックを所定位置から移送することにより 部品を移送する部品移送方法であって、載置 部材上に載置されたラックの上側フレームを 上方から押圧する上側押圧部材を上昇させて 押圧を解除する押圧解除ステップと、担持ハ ンドを没入位置において上昇させて上側フレ ームを下側から担持してラックを吊り下げる 担持ステップと、担持ハンドを没入位置から 突出位置まで移動させた後に下降させて移載 エリアにラックを移載する移載ステップと、 を含む。
 この構成によれば、ラックの搬出動作が、 圧解除ステップ→担持ステップ→移載ステ プという一連の動作により行われるため、 ックを所定位置から移載エリアまで円滑に 出して移載することができる。

 上記構成をなす第3の観点に係る方法におい て、上側押圧部材の上昇動作と担持ハンドの 上昇動作は、同期して行われる、構成を採用 することができる。
 この構成によれば、上側押圧部材により押 を解除する動作に続けて、担持ハンドによ ラックを担持して吊り下げる動作を円滑に 続的に行うことができる。

 上記構成をなす部品移送装置及び方法に れば、部品の供給及び回収を行う際に用い 種々のラック(あるいは、マガジン、カセッ ト等)に柔軟に対応可能で、構造の簡素化、 型化、低コスト化等を達成しつつ、ラック 移送及び位置決めを円滑にかつ高精度に行 ことができ、それ故に部品の供給及び回収 円滑に行うことができ、稼動効率及び生産 を向上させることができる。

本発明に係る部品移送装置の一実施形 を示す正面図である。 本発明に係る部品移送装置の一実施形 を示す平面図である。 本発明に係る部品移送装置の一実施形 を示す側面図である。 本発明に係る部品移送装置で用いられ るラックを示す平面図である。 本発明に係る部品移送装置で用いられ るラックを示す正面図である。 本発明に係る部品移送装置で用いられ るラックを示す側面図である。 部品移送装置の一部をなす担持ハンド がラックを担持して吊り下げた状態を示す平 面図である。 部品移送装置の一部をなす担持ハンド がラックを担持して吊り下げた状態を示す部 分側面図である。 部品移送装置の一部をなす載置部材及 上側押圧部材並びに傾き規制部材等により ラックが所定位置に位置決めされて押圧固 された状態を示す側面図である。 部品移送装置の一部をなす傾き規制部 がラックの傾きを規制した状態を示す断面 である。 本発明に係る部品移送装置によりラッ を所定位置に搬入する移送動作を示す動作 である。 本発明に係る部品移送装置によりラッ を所定位置に搬入する移送動作を示す動作 である。 本発明に係る部品移送装置によりラッ クを所定位置に搬入する移送動作を示す動作 図である。 本発明に係る部品移送装置によりラッ クを所定位置から移載エリアに搬出する移送 動作を示す動作図である。 本発明に係る部品移送装置によりラッ クを所定位置から移載エリアに搬出する移送 動作を示す動作図である。 本発明に係る部品移送装置によりラッ クを所定位置から移載エリアに搬出する移送 動作を示す動作図である。

符号の説明

R ラック
R1 上側フレーム
R2 下側フレーム
R3 縦フレーム
R3´ 外側面
R3´´ 内側面
R4 載置フレーム
W 部品
A1 ラックエリア(移載エリア)
A2 部品エリア(供給エリア、回収エリア)
10 ベース
20 支持部材
30 載置部材
31,32 載置部
31a 傾斜面(案内部)
40 第1昇降駆動機構
41 リードスクリュー
42 駆動モータ
43 雌ネジ部材
44 ガイドレール
45 被ガイド部
50 上側押圧部材
51,52 押圧部
51a 傾斜面(案内部)
53 被ガイド部
54 フォロワ部材
60 第2昇降駆動機構
61 カム部材
62 駆動モータ
70 担持ハンド
70a 共通スライダ
71,72 担持部
71a 傾斜面
80 水平駆動機構
81 ガイドレール
82 被ガイド部
83 長溝部材
83a 長溝
84 駆動モータ
85 揺動アーム
90 傾き規制部材
91 端面
92 傾斜面

 以下、本発明の最良の実施形態について添 図面を参照しつつ説明する。
 この部品移送装置は、図1ないし図3に示す うに、ベース10、ベース10上に直立して設け れた支持部材20、ラックRを載置し得ると共 上下方向Zに昇降自在に設けられた載置部材 30、載置部材30を昇降駆動する第1昇降駆動機 40、載置部材30と対向する上方において上下 方向Zに昇降自在に設けられた上側押圧部材50 、上側押圧部材50を昇降駆動する第2昇降駆動 機構60、上側押圧部材50に対して水平方向Xに 復動自在に設けられた担持ハンド70、担持 ンド70を水平方向Xに往復駆動する水平駆動 構80、載置部材30上に設けられた傾き規制部 90等を備えている。
 また、図1ないし図3に示すように、この部 移送装置に対して、X方向において隣接する 置においてラックRを移載するための移載エ リアとしてのラックエリアA1と、Y方向におい て隣接する位置においてラックRから取り出 た部品Wを供給する供給エリア又は部品Wを回 収する回収エリアとしての部品エリアA2が配 されている。

 ラックRは、図4Aないし図4Cに示すように、 輪郭が略直方体をなし、略矩形の板状をな 部品Wを上下方向Zに配列して収納し得るよう に、上側フレームR1、下側フレームR2、上側 レームR1と下側フレームR2を連結する四隅及 中央二ヶ所の縦フレームR3、縦フレームR3に 複数段に亘って設けられて部品Wを載置し得 載置フレームR4を備えている。尚、各フレー ムR1,R2,R3,R4は、それぞれ略矩形の断面をなす うに形成されている。
 また、ラックRは、上側フレームR1と最上段 載置フレームR4の間において、担持ハンド70 が上側フレームR1の下側に入り込んで昇降し ラックRの担持動作及び担持の解除動作を行 うことができる所定隙間を画定している。

 ベース10は、図1ないし図3に示すように、略 矩形の平板状に形成され、その上において、 支持部材20を固定すると共に、部品エリアA2 担持している。
 支持部材20は、図1ないし図3に示すように、 ベース10の一側部において鉛直方向に直立す ように固定され、載置部材30、上側押圧部 50、担持ハンド70等を昇降自在に保持するよ になっている。

 載置部材30は、図1ないし図3、図6に示すよ に、ラックRの下側フレームR2を載置すると に上下方向Zに昇降自在に形成されている。
 載置部材30は、担持ハンド70により吊り下げ られたラックRを下降させて所定位置に位置 めする際に、図6に示すように、ラックRの下 側フレームR2を載置する所定位置を画定する( 2つずつの)載置部31,32を有し、一方の載置部31 には、所定位置に向けて案内する案内部とし ての傾斜面31aが形成されている。
 このように、載置部材30には、ラックRの下 フレームR2を受け入れつつ所定位置に案内 る傾斜面31aが形成されているため、ラックR 吊り下げた状態から載置部材30上に載置す 際に、ラックRが自重により直立姿勢を維持 る作用に加えて、傾斜面31aがラックRを所定 位置に案内するため、横方向からの押圧機構 等を設けなくても、横ずれを規制してラック を高精度に所定位置に位置決めすることがで きる。

 第1昇降駆動機構40は、図1ないし図3に示す うに、支持部材20に対して回動自在に支持さ れ上下方向Zに伸長するリードスクリュー41、 リードスクリュー41を回転駆動する駆動モー 42、載置部材30に固定されてリードスクリュ ー41に螺合された雌ネジ部材43、支持部材20に 固定され上下方向Zに伸長するガイドレール44 、載置部材30に固定されてガイドレール44に 動自在に嵌合される被ガイド部45等を備えて いる。
 そして、駆動モータ42が正回転(又は逆回転) すると、リードスクリュー41が正回転(又は逆 回転)して、被ガイド部45が2つのガイドレー 44に案内されつつ、載置部材30が上昇駆動(又 は下降駆動)されるようになっている。

 上側押圧部材50は、図1ないし図3、図6に示 ように、載置部材30に対して上方から対向す るように配置され、ラックRの上側フレームR1 を上側から押圧し得るように、載置部材30に して上下方向Zに相対的に昇降自在に形成さ れている。
 上側押圧部材50は、ラックRを載置部材30の 置部31,32上(所定位置)に位置決めする際に、 6に示すように、ラックRの上側フレームR1を 押圧する(2つずつの)押圧部51,52を有し、一方 押圧部51には、所定位置に向けて案内する 内部としての傾斜面51aが形成されている。
 このように、上側押圧部材50には、ラックR 上側フレームR1を受け入れつつ所定位置に 内する傾斜面51aが形成されているため、ラ クRを吊り下げた状態で載置部材30上に載置 、上側押圧部材50で上方から押圧する際に、 ラックRが自重により直立姿勢を維持する作 に加えて、傾斜面51aがラックRを所定位置に 内するため、横方向からの押圧機構等を設 なくても、横ずれを規制してラックを高精 に所定位置に位置決めすることができる。
 また、上側押圧部材50は、昇降駆動される めに、ガイドレール44に摺動自在に嵌合され 被ガイド部53、後述する第2昇降駆動機構60の ム部材62に係合するフォロワ部材54等を備え ている。

 第2昇降駆動機構60は、図1及び図3に示すよ に、載置部材30に設けられており、上側押圧 部材50及び担持ハンド70を一緒に昇降させる うに、上下方向Zにおいて所定のカムリフト をもつカム部材61、カム部材61を回転駆動す る駆動モータ62等を備えている。
 カム部材61は、上側押圧部材50のフォロワ部 材54に係合しており、所定角度範囲を回動す ことにより、載置部材30に対して上側押圧 材50(及び担持ハンド70)を所定高さだけ昇降 せるようになっている。
 すなわち、駆動モータ62が一方向に回転す と、載置部材30(の載置部31,32)に載置された ックRの上側フレームR1を上側から押圧する く上側押圧部材50が載置部材30に対して相対 に下降し、かつ、担持ハンド70が吊り下げ 状態のラックRを載置部材30上に載置するべ 下降し、一方、駆動モータ62が他方向に回転 すると、ラックRの上側フレームR1を押圧した 状態を解除するべく上側押圧部材50が載置部 30に対して相対的に上昇し、かつ、担持ハ ド70が上側フレームR1を担持してラックRを吊 り下げるべく上昇するようになっている。
 このように、第2昇降駆動機構60は載置部材3 0に設けられているため、上下動する上側押 部材50の全体の重量を軽減することができ、 押圧動作又は押圧の解除動作を円滑に行うこ とができる。また、上側押圧部材50は、載置 材30に対して相対的に昇降するように形成 れているため、ラックRを載置及び位置決め た状態においては、第1昇降駆動機構40を駆 して載置部材30を昇降させるだけで、ラッ Rを昇降させることができる。

 担持ハンド70は、図1ないし図3、図5A、図5B 図6に示すように、共通のスライダ70aから水 方向Xに片持ち梁状に伸長しており、上側押 圧部材50に対して水平方向Xにのみ相対的に往 復動自在に支持され、上側押圧部材50に対し 下方から対向する没入位置(図3中の実線で す位置)と上側押圧部材30から水平方向Xに突 する突出位置(図3中の二点鎖線で示す位置) 間を往復動し得るように形成されている。
 そして、担持ハンド70は、突出位置におい ラックRの上側フレームR1の下側に入り込ん ラックRを担持して吊り下げ、没入位置にお てラックRを載置部材30上に降ろすように、 側押圧部材50と一緒に昇降駆動されるよう なっている。
 また、担持ハンド70は、ラックRの上側フレ ムR1の下側に入り込んで担持する際に、図5A 及び図5Bに示すように、ラックRの上側フレー ムR1を担持する担持部71,72を有し、一方の担 部71には、ラックRの位置ずれを規制する傾 面71aが形成されている。
 このように、担持ハンド70は上側押圧部材50 に対して水平方向Xにのみ相対的に移動する うに形成されているため、担持ハンド70を昇 降させる駆動機構としては前述のように上側 押圧部材50を昇降させる第2昇降駆動機構60を 用して構造を簡素化でき、さらに、ラックR を載置部材30上に載置する動作に連動(同期) て上側押圧部材50でラックRを押圧する動作 行わせることができる。

 水平駆動機構80は、図1及び図3に示すよう に、上側押圧部材50の下面において水平方向X に伸長するように設けられたガイドレール81 担持ハンド70の共通スライダ70aの上面に設 られてガイドレール81に摺動自在に嵌合され る被ガイド部82、共通スライダ70aから下方に 長する長溝83aを画定する長溝部材83、上側 圧部材50に固定された駆動モータ84、駆動モ タ84に直結されて揺動するように駆動され と共にその先端が長溝83aに摺動自在に連結 れた揺動アーム85等を備えている。

 すなわち、駆動モータ84が一方向に所定 度だけ回転すると、揺動アーム85が図3中の 計回りに回転して左向きの略水平となる位 に移動し、担持ハンド70が上側押圧部材50の 方から対向する没入位置に位置付けられ、 方、駆動モータ84が他方向に所定角度だけ 転すると、揺動アーム85が図3中の反時計回 に回転して右向きの略水平となる位置に移 し、担持ハンド70が上側押圧部材50から水平 向Xに突出した突出位置に位置付けられるよ うになっている。

 傾き規制部材90は、図1、図3、図6、図7に示 ように、載置部材30に対して二つ設けられ おり、担持ハンド70が没入位置に戻る際にラ ックRの縦フレームR3の外側面R3´に係合する 面91と、縦フレームR3の内側面R3´´に係合す 傾斜面92を画定するように形成されている
 そして、傾き規制部材90は、ラックRが載置 材30上に載置される際に、外側面R3´に端面9 1が係合しかつ内側面R3´´に傾斜面92が係合し て、ラックRの縦フレームR3を水平方向Xの所 位置に位置決めすると同時に傾きを防止す ようになっている。これにより、構造を簡 化しつつ、ラックRの横ずれ及び傾きを規制 て、ラックRを高精度に所定位置に位置決め することができ、特に、製造上の誤差(バラ キ)が小さい内側面R3´´を規制するため、ラ クRを所定位置に確実にかつより高精度に位 置決めすることができる。

 次に、上記装置によるラックRの搬入動作( 送方法)について、図8ないし図10を参照しつ 説明する。
 先ず、図8中の(S1)に示すように、ラックRが コンベアあるいは作業者により運び込まれ 、ラックエリアA1上の移載位置に待機させ れる。尚、ここでは、ラックRは空の状態で されている。
 続いて、図8中の(S2)に示すように、水平駆 機構80の突出駆動により、担持ハンド70が、 側押圧部材50と対向する没入位置から水平 向Xに突出した突出位置に向けて移動し、ラ クRの上側フレームR1の下側に入り込む。

 続いて、図9中の(S3)に示すように、第1昇降 動機構40の上昇駆動により、載置部材30及び 上側押圧部材50と一緒に担持ハンド70が、所 高さだけ上昇して、ラック受渡し位置(載置 材30の高さがH1の位置)に位置付けられる。 れにより、担持ハンド70は、上側フレームR1 下側から担持し(持ち上げて)ラックRを吊り げた状態に保持する(担持ステップ)。
 このとき、担持ハンド70は、担持部71,72で上 側フレームR1を担持すると同時に、傾斜面71a 上側フレームR1の位置ずれを規制する。
 続いて、図9中の(S4)に示すように、水平駆 機構80の没入駆動により、担持ハンド70は上 押圧部材50と下方から対向する没入位置に 動して停止する。このとき、ラックRは載置 材30に載置される位置の直上に位置付けら る。また、傾き規制部材90が、ラックRの縦 レームR3に係合して、ラックRの横ずれ及び きを規制する。

 続いて、図10中の(S5)に示すように、第2昇降 駆動機構60の下降駆動により、上側押圧部材5 0及び担持ハンド70が一緒に(同期して)下降し 下側フレームR2が傾斜面31aに案内されて位 ずれを規制されつつ、ラックR(の下側フレー ムR2)が載置部31,32に載置されると同時に、担 ハンド70は上側フレームR1から下方に離脱し て担持を解除する(載置ステップ)。また、上 押圧部材50は、その押圧部51,52により、載置 部材30上に載置されたラックRの上側フレーム R1を上方から押圧する(押圧ステップ)。
 これにより、ラックRは、載置部材30と上側 圧部材50により、所定位置に位置決めされ 保持(固定)された状態となる。
 このように、ラックRの搬入動作が、担持ス テップ→載置ステップ→押圧ステップという 一連の動作により行われるため、ラックRを 定位置に円滑に搬入して位置決めすること できる。また、ここでは、担持ハンド70の下 降動作と上側押圧部材50の下降動作は同期し 行われるため、ラックRを載置部材30上に載 する動作に続けて、ラックRを上側押圧部材 50により押圧する動作を円滑に連続的に行う とができる。
 さらに、載置ステップ(担持ハンド70の没入 作)及び押圧ステップの際に、ラックRの傾 を規制する傾き規制動作及び所定位置に案 する案内動作が行われるため、ラックRの傾 を確実に規制しつつ、ラックRを所定位置に 高精度に位置決めすることができる。

 その後、図10中の(S6)に示すように、第1昇降 駆動機構40の昇降駆動により、ラックRが上下 方向Zにステップ的に上昇又は下降して、部 エリアA2から部品Wを順次に回収する移送動 される(昇降ステップ)。
 尚、ここでは、搬入されるラックRが空の状 態を示したが、ラックRが部品Wで満たされて る場合は、部品エリアA2に対して部品Wを順 に取り出して供給する移送動作が行われる

 次に、上記装置によるラックRの搬出動作( 送方法)について、図11ないし図13を参照しつ つ説明する。
 先ず、図11中の(S1)に示すように、第1昇降駆 動機構40の昇降駆動により、載置部材30及び 側押圧部材50と一緒に担持ハンド70が、ラッ 受渡し位置(載置部材30の高さがH1の位置)に 置付けられる。
 続いて、図11中の(S2)に示すように、第2昇降 駆動機構60の上昇駆動により、上側押圧部材5 0及び担持ハンド70が一緒に(同期して)上昇し 上側押圧部材50が上側フレームR1から離脱し て上方からの押圧を解除し(押圧解除ステッ )、それに続いて、担持ハンド70が没入位置 おいて上側フレームR1を下側から担持してラ ックRを吊り下げた状態に保持する(担持ステ プ)。

 続いて、図12中の(S3)に示すように、水平駆 機構80の突出駆動により、担持ハンド70が、 上側押圧部材50と対向する没入位置から水平 向Xに突出した突出位置に向けて移動し、ラ ックRをラックエリアA1(の移載位置)の直上に 置付ける。
 続けて、図12中の(S4)に示すように、第1昇降 駆動機構40の下降駆動により、載置部材30及 上側押圧部材50と一緒に担持ハンド70が、所 高さだけ下降してラックRをラックエリアA1( の移載位置)に移載すると共に、担持ハンド70 が上側フレームR1から離脱する(移載ステップ )。

 その後、図13中の(S5)に示すように、水平駆 機構80の没入駆動により、担持ハンド70が、 上側押圧部材50と下方から対向する没入位置 移動して停止する。
 このように、ラックRの搬出動作が、押圧解 除ステップ→担持ステップ→移載ステップと いう一連の動作により行われるため、ラック Rを所定位置からラックエリアA1まで円滑に搬 出して移載することができる。
 また、ここでは、上側押圧部材50の上昇動 と担持ハンド70の上昇動作が同期して行われ るため、上側押圧部材50によりラックRの押圧 を解除する動作に続けて、担持ハンド70によ ラックRを担持して吊り下げる動作を円滑に 連続的に行うことができる。

 以上述べたように、上記部品移送装置及び 法によれば、ラックRを円滑に搬入又は搬出 でき、部品Wを円滑に供給及び回収できるた 、稼動効率を向上させ、生産性を向上させ ことができる。
 特に、上側押圧部材50は上方から載置部材30 に対向するように配置され、担持ハンド70は の没入位置において上側押圧部材50の下方 ら対向するように配置されるため、担持ハ ド70によるラックRの搬入→載置部材30上への 載置→上側押圧部材50による押圧という一連 搬入及び位置決め動作又はその逆の位置決 解除及び搬出動作を円滑にかつ効率よく行 ことができる。また、ラックRは、担持ハン ド70により、その上側フレームR1を下側から 持して吊り下げた状態で移送されるため、 の自重により直立姿勢を維持でき、又、ス イドさせて移送する際に生じる衝撃等を防 でき、部品Wの落下及び破損等を防止できる
 また、この部品移送装置では、載置部材30 上側押圧部材50、担持ハンド70、傾き規制部 90がそれぞれ作用し得る形態であれば、種 のラックに柔軟に対応することができ、さ に、各々の駆動機構40,60,80は、全て駆動モー タ42,62,84を用いて駆動力を発生するため、エ ルギ系を統一することができ、コストの低 に寄与することができる。

 上記実施形態においては、担持ハンド70は 側押圧部材50に可動に設けられている場合を 示したが、これに限定されるものではなく、 上側押圧部材50とは別に支持部材20に対して 昇降自在にかつ水平方向に往復動自在に支 されていてもよい。
 上記実施形態においては、上側押圧部材50 載置部材30に対して昇降するように設けられ た場合を示したが、これに限定されるもので はなく、支持部材20に対して、昇降自在に支 されることで載置部材30に対して相対的に 降するように構成されていてもよい。
 上記実施形態においては、上側押圧部材50 昇降駆動する第2昇降駆動機構60が載置部材30 に設けられた場合を示したが、これに限定さ れるものではなく、上側押圧部材に設けられ てもよく、又、支持部材20に設けられてもよ 。
 上記実施形態においては、上側押圧部材50 対して、ラックRの上側フレームR1の4箇所を 圧する4つの押圧部(2つの押圧部51,2つの押圧 部52)を設けた場合を示したが、これに限定さ れるものではなく、平坦な形状をなす押圧部 52を廃止して、案内部としての傾斜面51aを有 る押圧部51のみを設ける構成を採用しても い。この場合、ラックRが多少変形していて 、確実に上方から押圧して所定位置に位置 め固定することができる。
 上記実施形態においては、ラックRの受渡し 位置を同じ高さ位置(H1の位置)とした場合を したが、これに限定されるものではなく、 ックRの受け位置とラックRの渡し位置とが異 なる高さ位置(例えば、ラックRの受け位置を い位置「下側位置」にし、ラックRの渡し位 置を高い位置「上側位置」に設定してもよい 。

 以上述べたように、本発明の部品移送装置 び方法は、部品の供給及び回収を行う際に いる種々のラック(あるいは、マガジン、カ セット等)に柔軟に対応可能で、構造の簡素 、小型化、低コスト化等を達成しつつ、ラ クの移送及び位置決めを円滑にかつ高精度 行うことができ、それ故に部品の供給及び 収を円滑に行うことができるため、電子機 の部品を移送する製造ライン、機械部品を 送する製造ライン等において利用できるの 勿論のこと、その他の分野の部品を移送す 移送ライン等においても有用である。