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Title:
CONTROL METHOD OF EXHAUST EMISSION PURIFICATION SYSTEM AND EXHAUST EMISSION PURIFICATION SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090697
Kind Code:
A1
Abstract:
In the control method of an exhaust emission purification system (1) and the exhaust emission purification system (1), an exhaust throttle valve (14) is opened if the engine load reaches at least a predetermined first judgment value during execution of forced regeneration control with the exhaust throttle valve (14) closed when a vehicle is stopping. If the engine load rises during execution of forced regeneration of a DPF (12) for purifying PM (particulate matter) in exhaust emission with the exhaust throttle valve (14) closed when a vehicle is stopping, a good combustion state can be sustained in the cylinder by opening the exhaust throttle valve (14) and taking fresh air into the cylinder of an engine (10).

Inventors:
GOTOU SHINJI (JP)
HASEYAMA TAKASHI (JP)
ONODERA TAKAO (JP)
MASHIKO TATSUO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074433
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
December 19, 2007
Export Citation:
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Assignee:
ISUZU MOTORS LTD (JP)
GOTOU SHINJI (JP)
HASEYAMA TAKASHI (JP)
ONODERA TAKAO (JP)
MASHIKO TATSUO (JP)
International Classes:
F01N3/02; F01N3/18; F02D45/00
Foreign References:
JP2005282545A2005-10-13
JP2006083817A2006-03-30
JP2005139944A2005-06-02
JP2006322337A2006-11-30
JPH0481513A1992-03-16
JP2005139992A2005-06-02
JP2005282545A2005-10-13
EP1582721A22005-10-05
JP2005315190A2005-11-10
Other References:
See also references of EP 2116698A4
Attorney, Agent or Firm:
OGAWA, Shin-ichi et al. (Noguchi & Saika International Patent Office37 Kowa Building,4-5, Tsukiji 1-chome, Chuo-ku, Tokyo 45, JP)
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Claims:
  車両に搭載した内燃機関の排気通路に、ディーゼルパティキュレートフィルタを有する排気ガス浄化装置を備えた排気ガス浄化システムの制御方法において、
 車両の停車中に排気絞り弁を閉じた強制再生制御を実施中に、エンジン負荷が所定の第1判定値以上になった場合には前記排気絞り弁を開くことを特徴とする排気ガス浄化システムの制御方法。
 エンジン負荷が、前記所定の第1判定値よりも大きい所定の第2判定値以上になった場合には前記排気絞り弁が故障であるとの警告を発することを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化システムの制御方法。
  車両に搭載した内燃機関の排気通路に、ディーゼルパティキュレートフィルタを有する排気ガス浄化装置と、前記ディーゼルパティキュレートフィルタの強制再生を実施する制御装置とを備えた排気ガス浄化システムにおいて、
 前記制御装置が、車両の停車中に排気絞り弁を閉じた強制再生制御を実施中に、エンジン負荷が所定の第1判定値以上になった場合には前記排気絞り弁を開くことを特徴とする排気ガス浄化システム。
 前記制御装置が、エンジン負荷が、前記所定の第1判定値よりも大きい所定の第2判定値以上になった場合には前記排気絞り弁が故障であるとの警告を発することを特徴とする請求項3記載の排気ガス浄化システム。
Description:
排気ガス浄化システムの制御方 及び排気ガス浄化システム

 本発明は、停車中のDPF(ディーゼルパティ キュレートフィルタ)の強制再生時において 負荷が上昇した場合であっても、エンジン リンダ内の燃焼が悪化することを回避でき 排気ガス浄化システムの制御方法及び排気 ス浄化システムに関する。

 ディーゼルエンジンから排出される粒子 物質(PM:パティキュレート・マター:以下PMと する)をディーゼルパティキュレートフィル (DPF:Diesel Particulate Filter :以下DPFとする)と ばれるフィルタで捕集する排気ガス浄化装 の一つに連続再生型DPF装置がある。

 この連続再生型DPF装置では、排気ガス温 が約350℃以上の時には、DPFに捕集されたPM 連続的に燃焼して浄化される。これにより DPFは自己再生する。しかし、低速低負荷等 排気温度が低い場合には、触媒の温度が低 して活性化しないため、PMを酸化してDPFを自 己再生することが困難となる。そのため、PM DPFへの堆積により目詰まりが進行するため この目詰まりによる排圧上昇の問題が生じ 。

 そこで、DPFへのPM堆積量が所定の量(閾値) を超えたときに、シリンダ内(筒内)における 段遅延噴射(マルチ噴射)や後噴射(ポスト噴 )等により、排気ガスを強制的に昇温させて 、捕集PMを強制的に燃焼除去する強制再生を う。この強制再生では、後噴射等によって 気ガス中に供給されたHC(炭化水素)を、DPFの 上流側に配置された酸化触媒やDPFに担持した 酸化触媒で燃焼させる。これにより、この酸 化反応熱を利用して、DPFの入口やDPFのフィル タ表面の排気ガス温度を上昇させ、DPFに蓄積 されたPMが燃焼する温度以上にDPFを昇温する この昇温により、PMを燃焼除去する。

 この強制再生は、手動再生で行う場合と 動再生で行う場合とがある。手動再生の場 には、DPFの目詰まりが所定の量を超えたと に、運転者に警告を出す。この警告を受け 運転者が、強制再生の開始用のボタンを押 ことで、強制再生が行われる。一方、自動 生では、フィルタの目詰まりが所定の量を えたときに、特に運転者に警告を出すこと く、自動で走行中であっても強制再生を行 。

 この強制再生では、自動再生であっても 所定時間以上アイドル状態が連続された時 行う場合や、強制再生の開示時は走行状態 あっても停車状態に移行した場合や、運転 が車両を停車して強制再生用のスイッチを して行う手動再生の場合では、車両は停車 態にある。この停車中の強制再生では、エ ジンの負荷を高めてDPFを保温するために排 絞り弁(排気ブレーキ弁又は排気スロットル 弁)を閉じる制御を行う場合がある。

 例えば、日本の特開2005-139992号公報(段落 0040〕)に記載されているように、DPFの上流 に燃料添加手段を備えた排気浄化装置で、 のような再生制御が示されている。この装 では、アイドリング状態での燃料添加時に イドルリング回転数を通常より上昇する再 制御を行う。この再生制御において、排気 レーキ等の排気絞り手段を閉作動させて、 気流量を絞り込む。これにより、排気抵抗 高まることにより、気筒内に比較的温度の い吸気が流入し難くなって比較的温度の高 排気ガスの残留量が増加する。この比較的 度の高い排気ガスを多く含む気筒内の空気 次の圧縮工程で圧縮されて爆発行程を迎え ことで、更なる排気温度の上昇を図ってい 。

 また、例えば、日本の特開2005-282545号公 に記載されているように、DPFの強制再生の ルチ噴射(多段遅延噴射)による低捕集量時排 気昇温度手段の作動中において、次のような 排気絞り弁制御を行う排気ガス浄化システム も提案されている。走行状態では排気絞り弁 (排気ブレーキ又は排気スロットル弁)を開弁 、走行状態から停車状態に移行する場合に 排気絞り弁を閉弁し、更に停車状態から走 状態に移行する場合には排気絞り弁を閉弁 る。

 しかしながら、この場合、次の問題がある 停車中の強制再生中に、例えば冷凍車にお て冷凍機のコンプッレサーが稼働したりす 等してエンジン負荷が上昇する場合がある このエンジン負荷の上昇時に、排気絞り弁 閉じていると、エンジンのシリンダ内に新 が入り難くなっているため、吸入空気量が 少してシリンダ内の燃焼が悪化する。

日本国特開2005-139992号公報(段落〔0040〕)

日本国特開2005-282545号公報

  本発明は、上記の問題を解決するため なされたものであり、その目的は、排気ガ 中のPM(粒子状物質)を浄化するためのDPF(ディ ーゼルパティキュレートフィルタ)の強制再 を車両の停車中に排気絞り弁を閉じて行っ いる場合において、エンジン負荷が上昇し 時には排気絞り弁を開いて、エンジンのシ ンダ内に新気を取り入れてシリンダ内の燃 を良好な状態に維持できる排気ガス浄化シ テムの制御方法及び排気ガス浄化システム 提供することにある。

 上記のような目的を達成するための排気 ス浄化システムの制御方法は、車両に搭載 た内燃機関の排気通路に、ディーゼルパテ キュレートフィルタを有する排気ガス浄化 置を備えた排気ガス浄化システムの制御方 において、車両の停車中に排気絞り弁を閉 た強制再生制御を実施中に、エンジン負荷 所定の第1判定値以上になった場合には前記 排気絞り弁を開くことを特徴とする。

 これにより、停車再生中に急激に負荷が くなった時、速やかに、排気ブレーキ弁や 気スロットル弁等の排気絞り弁を開けるよ に制御できるので、吸入空気量が確保され 。従って、例えば、冷凍車で急速冷凍を開 した時のように負荷が急増した時でも、燃 が悪化するという不具合の発生を回避する とができる。

 また、上記の排気ガス浄化システムの制 方法において、エンジン負荷が、前記所定 第1判定値よりも大きい所定の第2判定値以 になった場合には前記排気絞り弁が故障で るとの警告を発するようにする。これによ 、排気絞り弁が固着等による詰まりで故障 て負荷が上がりすぎた場合に、故障ランプ 点灯等で運転者に警告を行うことができ、 気絞り弁の詰まりを知らせることができる この第2の判定値は第1の判定値よりも大きい 値に設定される。

 そして、上記のような目的を達成するた の排気ガス浄化システムは、車両に搭載し 内燃機関の排気通路に、ディーゼルパティ ュレートフィルタを有する排気ガス浄化装 と、前記ディーゼルパティキュレートフィ タの強制再生を実施する制御装置とを備え 排気ガス浄化システムにおいて、前記制御 置が、車両の停車中に排気絞り弁を閉じた 制再生制御を実施中に、エンジン負荷が所 の第1判定値以上になった場合には前記排気 絞り弁を開くように構成される。

 この構成により、停車再生中に急激に負 が高くなった時、速やかに、排気絞り弁を けるように制御できるので、吸入空気量が 保される。従って、例えば、冷凍車で急速 凍を開始した時のように負荷が急増した時 も、燃焼が悪化するという不具合の発生を 避することができる。

 また、上記の排気ガス浄化システムにお て、前記制御装置が、エンジン負荷が、前 所定の第1判定値よりも大きい所定の第2判 値以上になった場合には前記排気絞り弁が 障であるとの警告を発するように構成する この構成により、排気絞り弁が固着等によ 詰まりで故障して負荷が上がりすぎた場合 、故障ランプの点灯等で運転者に警告を行 ことができ、排気絞り弁の詰まりを知らせ ことができる。

 なお、この排気ガス浄化システムの例と ては、内燃機関の排気通路に上流側から順 酸化触媒を担持した酸化触媒装置とDPFを配 した排気ガス浄化装置や、内燃機関の排気 路に酸化触媒を担持したDPFを配置した排気 ス浄化装置等を備えた排気ガス浄化システ がある。

 本発明に係る排気ガス浄化システムの制 方法及び排気ガス浄化システムによれば、 気ガス中のPMを浄化するためのDPFの強制再 を車両の停車中に排気絞り弁を閉じて行っ いる場合においても、エンジン負荷が上昇 た時には排気絞り弁を開く。これにより、 ンジンのシリンダ内に新気を取り入れてシ ンダ内の燃焼を良好な状態に維持すること できる。

図1は本発明の実施の形態の排気ガス浄 化システムの全体構成を示す図である。 図2は本発明の実施の形態の強制再生制 御フローの一例を示す図である。 図3は本発明の実施の形態の排気スロッ トル弁の操作の制御フローの一例を示す図で ある。

符号の説明

   1  排気ガス浄化システム
  10  ディーゼルエンジン(内燃機関)
  11  排気通路
  12  連続再生型DPF装置
  12a 酸化触媒
  12b 触媒付きフィルタ
  14  排気スロットル弁
  28  故障ランプ
  40  制御装置(ECU)
   V  車両速度
   Qf 燃料噴射量
   Qf1 所定の第1判定値
   Qf2 所定の第2判定値

 以下、本発明に係る実施の形態の排気ガ 浄化システムの制御方法及び排気ガス浄化 ステムについて、図面を参照しながら説明 る。図1に、この実施の形態の排気ガス浄化 システム1の構成を示す。

 この排気ガス浄化システム1は、ディーゼ ルエンジン(内燃機関)10の排気通路11に排気ガ ス浄化装置12とサイレンサー13を備えて構成 れる。この排気ガス浄化装置12は、連続再生 型DPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ) 置の一つである。この排気ガス浄化装置12 、上流側に酸化触媒装置12aを、下流側に触 付きフィルタ装置(DPF)12bを配置して構成され る。

 この酸化触媒装置12aは、多孔質のセラミ クのハニカム構造等の担持体に、白金等の 化触媒を担持させて形成される。触媒付き ィルタ装置12bは、多孔質のセラミックのハ カムのチャンネルの入口と出口を交互に目 じしたモノリスハニカム型ウオールフロー イプのフィルタ等で形成される。このフィ タの部分に白金や酸化セリウム等の触媒を 持する。排気ガスG中のPM(粒子状物質)は、 孔質のセラミックの壁で捕集(トラップ)され る。

 そして、触媒付きフィルタ装置12bのPMの 積量を推定するために、排気ガス浄化装置12 の前後に接続された導通管に差圧センサ31が けられる。また、この排気ガス浄化装置12 上流側又は下流側に排気絞り手段として排 スロットル弁14が設けられる。なお、排気ス ロットル弁14の代わりに排気ブレーキ弁を使 してもよい。この場合は、排気ガス浄化装 12の上流側に排気ブレーキ弁を設ける。

 また、吸気通路15には、エアクリーナ16、 MAFセンサ(吸入空気量センサ)17、吸気絞り弁( ンテークスロットル)18が設けられる。この 気絞り弁18は、吸気マニホールドへ入る吸 Aの量を調整する。また、EGR通路19にはEGRク ラ20とEGR量を調整するEGR弁21が設けられる。

 更に、触媒付きフィルタ装置12bの強制再 制御用に、酸化触媒装置12aの上流側に酸化 媒入口排気温度センサ32が設けられ、酸化 媒装置12aと触媒付きフィルタ装置12bの間に ィルタ入口排気温度センサ33が設けられる。 この酸化触媒入口排気温度センサ32は、酸化 媒装置12aに流入する排気ガスの温度である 化触媒入口排気温度Tg1を検出する。また、 ィルタ入口排気温度センサ33は、触媒付き ィルタ装置12bに流入する排気ガスの温度で るフィルタ入口排気温度Tg2を検出する。

 これらのセンサの出力値は、エンジン10 運転の全般的な制御を行うと共に、排気ガ 浄化装置12の強制再生制御も行う制御装置(EC U:エンジンコントロールユニット)40に入力さ る。この制御装置40から出力される制御信 により、排気絞り弁14や、吸気絞り弁18や、E GR弁21や、燃料噴射装置(噴射ノズル)22等が制 される。

 この燃料噴射装置22は燃料ポンプ(図示し い)で昇圧された高圧の燃料を一時的に貯え るコモンレール噴射システム(図示しない)に 続されている。制御装置40には、エンジン10 の運転のために、アクセルポジションセンサ (APS)34からのアクセル開度、回転数センサ35か らのエンジン回転数等の情報の他、車両速度 、冷却水温度等の情報も入力される。また、 制御装置40から、燃料噴射装置22から所定量 燃料が噴射されるように通電時間信号が出 される。

 また、注意を喚起するための警告手段で る点滅灯(DPFランプ)23及び異常時点灯ランプ 24と、手動再生ボタン(マニュアル再生スイッ チ)25が設けられる。こられにより、排気ガス 浄化装置12の強制再生制御において、走行中 自動的に強制再生するだけでなく、触媒付 フィルタ装置12bのPMの捕集量が一定量を超 て、触媒付きフィルタ装置12bが目詰まった に、任意に運転者が車両を停止して強制再 ができるように、運転者(ドライバー)に注意 を促す。また、エンジン10の近傍に冷凍機の ンピレッサー26と急速冷凍スイッチ27と故障 ランプ28が配置される。急速冷凍スイッチ27 信号が制御装置40に入力されるように構成さ れる。更に、排気スロットル弁14の故障を検 した時には故障ランプ28を点灯できるよう 構成される。

 この排気ガス浄化システム1の制御におい ては、通常の運転でPMを捕集する。この通常 運転において、強制再生開始の時期である 否かを監視し、強制再生開始の時期である 判定されると強制再生を行う。この強制再 には、走行中に強制再生を行う自動再生と 警告によって運転者が車両を停止してから 動再生ボタン25を押すことにより開始され 手動再生とがある。これらの再生は、走行 離やDPF差圧の値により適宜選択実施される この手動再生により、オイルダイリューシ ン(オイル希釈)の問題を解決できる。この問 題は、走行中の自動再生の場合の走行中の強 制再生時の後噴射(ポスト噴射)により未燃燃 がエンジンオイル(潤滑オイル)に混入して ンジンオイルを希釈するという問題である また、オイルダイリューションの問題が生 ない時の自動再生により、手動再生の場合 運転者の再生制御開始信号の入力(停車と再 ボタン押し等)の煩わしさを少なくすること ができる。

 この強制再生では、多段遅延噴射(マルチ 噴射)を行って排気温度を上昇させ、フィル 入口排気温度Tg2又は酸化触媒入口排気温度Tg 1が所定温度(約250℃)以上になった時に後噴射 (ポスト噴射)を行う。これにより、フィルタ 口温度Tg2を上昇させて強制再生を行う。フ ルタ入口排気温度Tg2はフィルタ入口排気温 センサ33で検知され、酸化触媒入口排気温 Tg1は酸化触媒入口排気温度センサ32で検知さ れる。この強制再生では、車両が停車してい る場合には、更に、排気スロットル弁14を閉 て排気絞りを行う。なお、これらの強制再 を行う再生制御装置は制御装置40に組み込 れる。

 そして、本発明では、停車中における強 再生中に、冷凍車の急速冷凍スイッチ27が された時等、エンジン負荷が所定の第1判定 以上に上昇した場合、即ち、燃料噴射量Qf 所定の第1判定値Qf1以上になった場合には、 気スロットル弁14を開くように制御する。 の燃料噴射量Qfは、予め入力されたマップデ ータにより決定される目標燃料噴射量である 。また、更に、燃料噴射量Qfが所定の第2判定 値Qf2以上になった場合には、排気スロットル 弁14の詰まりによる故障と判断して、故障ラ プ28を点灯させて、運転者に故障の警告を る。この第2判定値Qf2は、第1判定値Qf1よりも 大きく設定される。そして、これらの第1判 値Qf1と第2判定値Qf2は、試験結果等によりそ 数値を決定されて、予め制御装置40に入力 び記憶される。

 次に、この排気ガス浄化システム1におけ る強制再生の開始の判断方法について説明す る。この強制再生の開始の判断は、周知の方 法を用いることができる。例えば、前後差圧 δPと所定の前後差圧閾値δPsとの比較に基づ 強制再生開始時期の判断に加えて、前回の 制再生後の車両の走行距離δMと所定の走行 離閾値δMsとの比較に基づく強制再生開始時 の判断を用いる。例えば、δP≧δPs、又は、 δM≧δMsの時に強制再生を行う。

 次に、この排気ガス浄化システム1におけ る制御について制御フローに基づいて説明す る。この制御においては、通常の運転でPMを 集する。この通常の運転において、再生時 であるか否かを監視し、再生時期であると 断されると警告又は走行中の自動再生を行 。警告の場合は、この警告を受けた運転者 車両を停止して手動再生ボタン25を操作す ことにより、強制再生が行われる。

 そして、この実施の形態では、この手動 生や自動再生の強制再生は、図2に例示する ような制御フローに従って行われる。この図 2の強制再生の制御フローでは、酸化触媒の 度(ベッド温度)を指標する触媒温度指標温度 としては、フィルタ入口排気温度センサ33で 出された第2排気ガス温度Tg2を用いる。この 第2排気ガス温度Tg2が所定の第1判定温度Tc1以 となった時に、後噴射により未燃燃料を酸 触媒装置12aの上流側に供給する。また、触 付きフィルタ装置12bの温度を指標するフィ タ温度指標温度としても、第2排気ガス温度 Tg2を用いる。第2排気ガス温度Tg2はフィルタ 口排気温度センサ33で検出される。この第2 気ガス温度Tg2が所定の第2判定温度Tc2以上と った時に、後噴射を行わずに、多段遅延噴 による温度維持制御を行う。

 この図2の制御フローがスタートすると、 ステップS11では、第1判定温度Tc1を算出する この第1判定温度Tc1は、第2排気ガス温度(触 温度指標温度)Tg2がこの温度になると、酸化 媒装置12aの酸化触媒で、HCが十分に酸化さ る温度(例えば、約250℃)である。第2排気ガ 温度(触媒温度指標温度)Tg2がはフィルタ入口 排気温度センサ33で検出された排気ガス温度 ある。このHCは後噴射により供給される未 燃料である。また、この第1判定温度Tc1とし 、その時のエンジン回転数Neに従って変化 る値を使用してもよい。また、フィルタ入 排気温度センサ33で検出された第2排気ガス 度Tg2に替えて、酸化触媒入口温度センサ32で 検出された第1排気ガス温度Tg1を用いてもよ 。

 次のステップS12では、第2排気ガス温度( 媒温度指標温度)Tg2のチェックを行う。この 2排気ガス温度Tg2が、ステップS11で算出した 第1判定温度Tc1より低いときには、ステップS2 0Aで排気スロットル弁14の操作を行った後、 テップS13で、第1排気ガス昇温制御を、所定 時間(ステップS13の第2排気ガス温度Tg2のチ ックのインターバルに関係する時間)δt1の間 行う。

 このステップS20Aの排気スロットル弁の操 作は、図3に示すような制御フローに従って われる。なお、ステップS20B,ステップS20Cも 様に行われる。この図3の制御フローに入る 、ステップS21で車速センサ(図示しない)か 車両速度Vを入力し、次のステップS22で車両 度のチェックを行う。この車両速度Vがゼロ (=0)であるか否かで、停車状態であるか否か 判定する。なお、この停車状態であるか否 の判定は、車両速度によらず、アクセルポ ションセンサ34、サイドブレーキスイッチ、 パーキングブレーキスイッチ、クラッチ位置 等の組み合わせで判定してもよい。車両速度 Vがゼロで有る場合は(YES)、ステップS23に行く 。また、車両速度Vがゼロで無い場合は(NO)、 テップS28に行き、排気スロットル弁14を開 。なお、既に開いている場合は開いている 態を継続する。このステップS28でステップS2 0A(又はS20B,S20C)を終了し、次のステップS13(又 、S16,S17)に行く。

 ステップS23では、燃料噴射量Qfを入力し 次のステップS24で、エンジン負荷が所定の 1判定値以上であるか否かのチェックを、こ 燃料噴射量Qfで行う。なお、この燃料噴射 Qfは、予め設定されたマップデータ等で決定 される目標燃料噴射量である。この燃料噴射 量Qfが所定の第1判定値Qf1以上であれば(YES)、 テップS25に行き、燃料噴射量Qfが所定の第1 定値Qf1以上でなければ(NO)、ステップS26で、 排気スロットル弁14を閉じる。なお、既に閉 ている場合は閉じている状態を継続する。 のステップS26でステップS20A(又はS20B,S20C)を 了し、次のステップS13(又は、S16,S17)に行く

 また、ステップS25では、エンジン負荷が 定の第2判定値以上であるか否かのチェック を、この燃料噴射量Qfが所定の第2判定値Qf2以 上であるか否かで行う。燃料噴射量Qfが所定 第2判定値Qf2以上であれば(YES)、排気スロッ ル弁14が固着して詰まっていると判断して ステップS27に行き、故障ランプ28を点灯する 。また、燃料噴射量Qfが所定の第2判定値Qf2以 上でなければ(NO)、排気スロットル弁14は正常 であるとして、ステップS28で、排気スロット ル弁14を開く。なお、既に開いている場合は いている状態を継続する。このステップS27 はS28でステップS20A(又はS20B,S20C)を終了し、 のステップS13(又は、S16,S17)に行く。

 このステップS20A(S20B,S20C)の排気スロット 弁の操作の制御により、再生制御中に車両 車時で、かつ、燃料噴射量Qfが所定の第1判 値Qf1より低い状態であれば、排気スロット 弁14を開いた状態にすることができる。ま 、再生制御中で、かつ、車両停車時に燃料 射量Qfが所定の第1判定値Qf1以上になった場 には、排気スロットル弁14を開いた状態にす ることができる。更に、再生制御中で、かつ 、車両停車時に燃料噴射量Qfが所定の第2判定 値Qf2以上になった場合には、故障ランプ28を 灯して、運転者に警報を出すことができる

 このステップS20Aの後のステップS13の第1 気ガス昇温制御では、後噴射無しで、第1多 遅延噴射用マップデータに基く多段遅延噴 を行う。つまり、この多段遅延噴射の制御 に、検出されたエンジン回転数と、燃料噴 量とから、この第1多段遅延噴射用マップデ ータを参照して、多段遅延噴射の噴射量と噴 射のタイミングを算出し、多段遅延噴射を行 う。燃料噴射量は検出されたアクセル開度な どから算出される。この多段遅延噴射の噴射 量と噴射のタイミングを決める第1多段遅延 射用マップデータは、エンジン回転数と燃 噴射量とをベースとするマップデータであ 。この燃料噴射量は検出されたアクセル開 などから算出される燃料噴射量である。こ マップデータは、実験や計算などにより予 設定され、制御装置に入力されている。こ 多段遅延噴射では、多段遅延噴射の噴射量 増加し、多段遅延噴射の噴射タイミングを 通常運転時の燃料噴射タイミングよりもよ 遅らせる。この多段遅延噴射により、排気 スの昇温効率を高くして排気ガスの迅速な 温を図る。

 なお、排気ガスの昇温効率の向上を図る め、車両停車時でかつ燃料噴射量Qfが所定 第1判定値Qf1より小さい時には、ステップS20A の排気スロットル弁14を閉じる操作(又は、閉 じた状態を維持する操作)により、熱が逃げ のを防ぐとともにエンジン負荷を高める。 れにより、排気ガス温度を効率よく短時間 上昇させて酸化触媒装置12aの昇温性を向上 せている。

 このステップS13の後は、ステップS11に戻 。また、ステップS12の判定で、第2排気ガス 温度Tg2が所定の第1判定温度Tc1以上であると ステップS14に行く。なお、次のようにする ともできる。酸化触媒の温度を指標する触 温度指標温度として、フィルタ入口排気温 センサ33で検出された第2排気ガス温度Tg2と 化触媒入口排気温度センサ32で検出された第 1排気ガス温度Tg1の両方を用いる。この両方 それぞれに対しての所定の判定温度として 1判定温度Tc1と第3判定温度Tc3を用いる。第2 気ガス温度Tg2が第1判定温度Tc1を超え、かつ 第1排気ガス温度Tg1が第3判定温度Tc3を超え 時に、酸化触媒装置12aの上流側に後噴射に り未燃燃料を供給する。

 ステップS14では、第2判定温度Tc2を算出す る。この第2判定温度Tc2は、ステップS16の第2 気ガス昇温制御の目標温度である。第2排気 ガス温度(フィルタ温度指標温度)Tg2をこの温 Tc2以上に維持することにより、触媒付きフ ルタ装置12bに捕集されたPMの燃焼を良好な 態に維持する。第2排気ガス温度Tg2は、フィ タ入口排気温度センサ33で検出された排気 スの温度である。この第2判定温度Tc2は、通 はPMの燃焼開始温度(例えば、約350℃)よりも 高い値とし、例えば、500℃程度とする。また 、第2判定温度Tc2の値を時間によって多段階 変化させてもよい。

 次のステップS15では、第2排気ガス温度( ィルタ温度指標温度)Tg2のチェックを行う。 の第2排気ガス温度Tg2が第2判定温度Tc2より いときは、ステップS20BでステップS20Aと同様 な排気スロットル弁14の操作を行った後、ス ップS16の第2排気ガス昇温制御に行く。第2 気ガス温度Tg2が第2判定温度Tc2以上の時は、 テップS20CでステップS20Aと同様な排気スロ トル弁14の操作を行った後、ステップS17の温 度維持制御に行く。

 ステップS16では、第2排気ガス昇温制御を 、所定の時間(ステップS15の第2排気ガス温度T g2のチェックのインターバルに関係する時間) δt2の間行う。この第2排気ガス昇温制御では 第1多段遅延噴射用マップデータとは異なる 第2多段遅延噴射用マップデータに基く多段 延噴射を行う。この多段遅延噴射の噴射量 噴射のタイミングを決める第2多段遅延噴射 マップデータは、第1多段遅延噴射用マップ データと同様に、エンジン回転数と燃料噴射 量とをベースとするマップデータであり、こ の燃料噴射量は、検出されたアクセル開度な どから算出される燃料噴射量である。このマ ップデータは、実験や計算などにより予め設 定され、制御装置に入力されている。

 この多段遅延噴射では、多段遅延噴射の 射量を排気ガス温度の維持に必要な量まで 少する。多段遅延噴射の噴射タイミングに しては、第1排気ガス昇温制御S13時の多段遅 延噴射の噴射タイミングよりも遅れを少なく する。この多段遅延噴射により、排気ガスの 温度をある程度維持する。それと共に、後噴 射で燃料を酸化触媒装置12aに供給しながら、 この燃料を酸化触媒で酸化させる。これによ り、触媒付きフィルタ12bに流入する排気ガス 温度を上げる。

 なお、排気ガスの昇温効率の向上を図る め、車両停車時でかつ燃料噴射量Qfが所定 第1判定値Qf1より小さい時には、ステップS20B の排気スロットル弁14を閉じる(又は、閉じた 状態を維持する)。この操作により、熱が逃 るのを防ぐとともにエンジン負荷を高める これにより、排気ガス温度を効率よく短時 で上昇させて酸化触媒装置12aの昇温性を向 させている。

 そして、第2排気ガス昇温制御の多段遅延 噴射により排気ガス温度の昇温を継続すると 共に、後噴射により排気ガス中に未燃燃料(HC )を供給する。この未燃燃料を酸化触媒装置12 aで酸化してこの酸化熱により排気ガスの温 を更に昇温することができる。この昇温し 排気ガスの温度Tg2が第2判定温度Tc2以上にな と、触媒付きフィルタ装置12bに捕集されたP Mが燃焼する。なお、この第2排気ガス昇温制 で、第2排気ガス温度Tg2を、制御目標の温度 Tc2まで連続的に昇温してもよいが、二段階や 多段階で昇温するようにしても良い。このス テップS16の後は、ステップS18に行く。

 そして、ステップS15の判定で、第2排気ガ ス温度Tg2が第2判定温度Tc2以上の場合には、 テップS17で、温度維持制御を、所定の時間( テップS15の第2排気ガス温度Tg2の継続時間の チェックのインターバルに関係する時間)δt3 間行う。この温度維持制御では、エンジン1 0のシリンダ内(筒内)噴射において後噴射を伴 わない多段遅延噴射を行なう。

 また、ステップS17では、PM燃焼累積時間 カウントを行う。このカウントは、第2排気 ス温度Tg2が所定の第2判定温度Tc2以上の場合 にのみPM燃焼累積時間taをカウントする(ta=ta+ t3)。このステップS17の後は、ステップS18に く。

 ステップS18では、再生制御の終了か否か 判定するために、PM燃焼累積時間taのチェッ クを行う。このチェックではPM燃焼累積時間t aが所定の判定時間Tacを超えたか否かをチェ クする。即ち、超えていれば、再生制御が 了したとして、ステップS19に行く。超えて ければ、再生制御は完了していないとして ステップS11に戻る。そして、PM燃焼累積時間 taが所定の判定時間tacを超えるまで、ステッ S13の第1排気ガス昇温制御か、ステップS16の 第2排気ガス昇温制御か、ステップS17の温度 持制御を行う。

 そして、ステップS19では、強制再生制御 終了して、排気スロットル弁14を通常運転 態に戻して、通常噴射制御に復帰する。そ 後、リターンする。

 この強制再生制御によって、強制再生制 の際に、第2排気ガス温度(触媒温度指標温 )Tg2が所定の第1判定温度Tc1より低い場合は、 第1排気ガス昇温制御S13を行い、触媒温度指 温度Tg2(又はTg1)が所定の第1判定温度Tc1以上 場合は、第2排気ガス昇温制御S16を行う。第2 排気ガス温度Tg2は、フィルタ入口排気温度セ ンサ33で検出された排気ガスの温度であり、 ち、触媒付きフィルタ装置12bに流入する排 ガスの温度である。第1排気ガス昇温制御S13 では、シリンダ内燃料噴射制御で後噴射を伴 わない多段遅延噴射を行う。第2排気ガス昇 制御S16では、シリンダ内燃料噴射制御で多 遅延噴射に加えて後噴射を行う。

 上記の排気ガス浄化システムの制御方法 び排気ガス浄化システム1によれば、排気ガ ス中のPMを浄化するための触媒付きフィルタ1 2bの強制再生を車両の停車中に排気スロット 弁14を閉じて行っている場合においても、 ンジン負荷が上昇した時には排気スロット 弁14を開いて、エンジン10のシリンダ内に新 を取り入れてシリンダ内の燃焼を良好な状 に維持することができる。

 なお、上記の実施の形態では、排気ガス 化システムの排気ガス浄化装置としては、 流側の酸化触媒装置12aと下流側の触媒付き ィルタ12bとの組み合わせを例にして説明し 。しかし、酸化触媒を担持したフィルタで ってもよい。更に、酸化触媒12aの上流側に 燃燃料(HC)を供給する方法として後噴射(ポ ト噴射)で説明した。しかし、この未燃燃料 給装置から直接排気通路11内に未燃燃料を 射する排気管内直接噴射の方法を採用して よい。この場合は、排気通路11に未燃燃料供 給装置を配置する。

 上述した優れた効果を有する本発明の排 ガス浄化システムの制御方法及び排気ガス 化システムは、車両に搭載した内燃機関等 設けられるような排気ガス浄化システムに して、極めて有効に利用することができる