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Title:
CONVEYING AND DIVIDING MECHANISM AND PAPER SHEET HANDLING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/139823
Kind Code:
A1
Abstract:
A conveying and dividing mechanism (28) in which a first conveyance path (24) and a second conveyance path (25) facing each other can bidirectionally convey banknotes between each other and that can divide into multiple directions banknotes conveyed from both the first conveyance path (24) and the second conveyance path (25). A first dividing member (43) is rockably provided at the intersection of the first conveyance path (24), the second conveyance path (25), a third conveyance path (26), and a fourth conveyance path (27). The first dividing member (43) enables banknotes to be bidirectionally conveyed between the first and second conveyance paths (24, 25). Further, the first dividing member (43) enables bank notes conveyed from the first and second conveyance paths (24, 25) to be divided into the third and fourth conveyance paths (26, 27).

Inventors:
TANIGUCHI TETSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057471
Publication Date:
November 20, 2008
Filing Date:
April 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
GLORY KOGYO KK (JP)
TANIGUCHI TETSUYA (JP)
International Classes:
B65H29/60; G07D9/00
Foreign References:
JPH082774A1996-01-09
JPS63176261A1988-07-20
JPS6481757A1989-03-28
JPS6164641A1986-04-03
JP2005335832A2005-12-08
EP0915436A11999-05-12
Other References:
See also references of EP 2143678A4
Attorney, Agent or Firm:
KABASAWA, Joo et al. (1-22 Shinjuku 3-chome, Shinjuku-k, Tokyo 22, JP)
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Claims:
 搬送されてきた紙葉類を分岐する搬送分岐機構であって、
 第1の搬送路と、
 この第1の搬送路と対向して双方向に紙葉類の搬送が可能な第2の搬送路と、
 前記第1の搬送路と第2の搬送路との接続箇所でこれら第1の搬送路と第2の搬送路との対向方向に対して交差する一方に向けて分岐される紙葉類を搬送する第3の搬送路と、
 前記接続箇所で前記第1の搬送路と第2の搬送路との対向方向に対して交差する他方に向けて分岐される紙葉類を搬送する第4の搬送路と、
 前記接続箇所に揺動可能に設けられ、対向配置された一対の分岐部を有し、これら一対の分岐部の互いに対向する内面、およびこの内面側に対して反対側の外面がそれぞれ紙葉類の搬送面となる分岐部材と、
 前記分岐部材を揺動させる駆動手段と、
 この駆動手段を制御して前記分岐部材の停止位置を、前記分岐部材の一方の分岐部の内面と他方の分岐部の内面との間で前記第1の搬送路から第2の搬送路に紙葉類を搬送する第1の搬送経路および前記第2の搬送路から第1の搬送路に紙葉類を搬送する第2の搬送経路を形成する位置、前記分岐部材の一方の分岐部の外面で前記第1の搬送路から第3の搬送路に紙葉類を搬送する第3の搬送経路および前記分岐部材の他方の分岐部の外面で前記第2の搬送路から第4の搬送路に紙葉類を搬送する第4の搬送経路を形成する位置、前記分岐部材の他方の分岐部の外面で前記第1の搬送路から第4の搬送路に紙葉類を搬送する第5の搬送経路および前記分岐部材の一方の分岐部の外面で前記第2の搬送路から第3の搬送路に紙葉類を搬送する第6の搬送経路を形成する位置にそれぞれ切り換え、前記第1の搬送路および第2の搬送路から搬送されてくる紙葉類をそれぞれ3方向に分岐させる制御手段と
 を具備していることを特徴とする搬送分岐機構。
 搬送されてきた紙葉類を分岐する搬送分岐機構であって、
 第1の搬送路と、
 この第1の搬送路と対向して双方向に紙葉類の搬送が可能な第2の搬送路と、
 前記第1の搬送路と第2の搬送路との接続箇所でこれら第1の搬送路と第2の搬送路との対向方向に対して交差する一方に向けて分岐される紙葉類を搬送する第3の搬送路と、
 前記接続箇所で前記第1の搬送路と第2の搬送路との対向方向に対して交差する他方に向けて分岐される紙葉類を搬送する第4の搬送路と、
 前記接続箇所に揺動可能に設けられ、対向配置された一対の分岐部を有し、これら分岐部の互いに対向する内面、およびこの内面側に対して反対側の外面がそれぞれ紙葉類の搬送面となる第1の分岐部材と、
 この第1の分岐部材と前記第3の搬送路との間に設けられ、紙葉類の搬送面となる側面を有する第2の分岐部材と、
 前記第1の分岐部材と前記第4の搬送路との間に設けられ、紙葉類の搬送面となる側面を有する第3の分岐部材と、
 前記第1の分岐部材を揺動させる駆動手段と、
 この駆動手段を制御して前記第1の分岐部材の停止位置を、前記第1の分岐部材の一方の分岐部の内面と他方の分岐部の内面との間で前記第1の搬送路から第2の搬送路に紙葉類を搬送する第1の搬送経路および前記第2の搬送路から第1の搬送路に紙葉類を搬送する第2の搬送経路を形成する位置、前記第1の分岐部材の一方の分岐部の外面と前記第2の分岐部材の側面とで前記第1の搬送路から第3の搬送路に紙葉類を搬送する第3の搬送経路および前記第1の分岐部材の他方の分岐部の外面と前記第3の分岐部材の側面とで前記第2の搬送路から第4の搬送路に紙葉類を搬送する第4の搬送経路を形成する位置、前記第1の分岐部材の他方の分岐部の外面と前記第3の分岐部材の側面とで前記第1の搬送路から第4の搬送路に紙葉類を搬送する第5の搬送経路および前記第1の分岐部材の一方の分岐部の外面と前記第2の分岐部材の側面とで前記第2の搬送路から第3の搬送路に紙葉類を搬送する第6の搬送経路を形成する位置にそれぞれ切り換え、前記第1の搬送路および第2の搬送路から搬送されてくる紙葉類をそれぞれ3方向に分岐させる制御手段と
 を具備していることを特徴とする搬送分岐機構。
 前記第3の搬送路および第4の搬送路の少なくとも一方は、前記第1の搬送路および第2の搬送路と双方向に紙葉類の搬送を可能とし、
 前記第2の分岐部材および第3の分岐部材の少なくとも一方は、揺動可能に設けられ、前記第3の搬送路および第4の搬送路の少なくとも一方から搬送されてくる紙葉類を前記第1の搬送路および第2の搬送路にそれぞれ分岐可能とする
 ことを特徴とする請求項2記載の搬送分岐機構。
 投入された紙葉類を識別し、識別結果に応じて紙葉類の行き先を振り分ける紙葉類処理装置であって、
 投入された紙葉類を搬送する搬送路と、
 この搬送路を搬送する紙葉類を識別する識別部と、
 前記搬送路に設けられ、前記識別部で識別された後の紙葉類を行き先に応じて分岐する請求項1ないし3いずれか記載の搬送分岐機構と
 を具備していることを特徴とする紙葉類処理装置。
Description:
搬送分岐機構および紙葉類処理 置

 本発明は、搬送されてきた紙葉類を分岐 る搬送分岐機構、およびこの搬送分岐機構 用いた紙葉類処理装置に関する。

 従来、紙葉類として紙幣を入金処理する 幣入金装置では、紙幣を多方向に搬送する めに、2方向の分岐機構を用いて搬送経路を 構成している。この2方向の分岐機構で搬送 路を構成すると、多数の2方向の分岐機構を 置する必要があり、コストアップとなった 、占有スペースが大きくなってしまうなど 問題がある。

 このような従来の紙幣入金装置の構成を 11に示す。

 この従来の紙幣入金装置での入金処理時 は、入金口部1に複数枚重ねた状態で投入さ れた紙幣は、重ねた状態のままリジェクト部 2を通過して繰出部3に搬送され、この繰出部3 から1枚ずつ分離されて搬送路4に繰り出され この搬送路4の識別部5で識別される。

 そして、識別部5での識別の結果、正常と 識別された紙幣は、搬送路4で一時保留部6に 送されて一時保留される。

 識別部5での識別の結果、紙幣でないなど のリジェクト紙幣と識別された紙幣は、搬送 路4でリジェクト部2に搬送されて収納され、 のリジェクト部2から入金口部1に一括して 却される。

 識別部5での識別の結果、偽札であると識 別された紙幣は、正常な紙幣と一緒に一時保 留部6に一時保留され、一時保留紙幣の収納 または返却時に一時保留部6から搬送路4に繰 り出された際に、搬送路4で取込ボックス7に 送されて収納される。

 投入された紙幣の一時保留完了後、上位 からの収納指令により、一時保留部6に一時 保留された紙幣が1枚ずつ搬送路4に繰り出さ る。この一時保留部6から1枚ずつ繰り出さ る紙幣のうち、一時保留部6に一時保留され 順番から判別される正常な紙幣は、搬送路4 で2つのカセット8のうちのいずれか一方に搬 されて収納され、また、偽札は、搬送路4で 取込ボックス7に搬送されて収納される。

 投入された紙幣の一時保留完了後、上位 からの返却指令により、一時保留部6に一時 保留された紙幣が1枚ずつ搬送路4に繰り出さ る。この一時保留部6から1枚ずつ繰り出さ る紙幣のうち、一時保留部6に一時保留され 順番から判別される正常な紙幣は、搬送路4 でリジェクト部2に搬送されて収納され、こ リジェクト部2から入金口部1に一括して返却 され、また、偽札は、搬送路4で取込ボック 7に搬送されて収納される。

 また、入金口部1に返却された紙幣が取り 出されずに放置された場合には、取り忘れ紙 幣として回収する。すなわち、入金口部1の り忘れ紙幣は、重ねた状態のままリジェク 部2を通過して繰出部3に搬送され、この繰出 部3から1枚ずつ分離されて搬送路4に繰り出さ れ、この搬送路4の識別部5より手前側で分岐 れる取り忘れ専用通路4aを通じて取込ボッ ス7に搬送されて収納される。

 また、搬送路4は、紙幣を多方向に搬送す るために、複数の2方向の分岐機構9a~9gを用い ている。すなわち、搬送路4から紙幣をリジ クト部2に搬送する方向に切り換える切換位 に分岐機構9aが、繰出部3から繰り出された 幣を搬送路4の識別部5側と取り忘れ専用通 4aとに分岐する分岐位置に分岐機構9bが、一 保留部6から搬送路4に繰り出された紙幣の 送先をカセット8および取込ボックス7側へ切 り換える切換位置に分岐機構9cが、識別部5を 通過した紙幣を一時保留部6側とリジェクト 2側とに分岐する分岐位置に分岐機構9dが、 時保留部6から搬送路4に繰り出された紙幣を カセット8および取込ボックス7側とリジェク 部2側とに分岐する分岐位置に分岐機構9eが 取込ボックス7と各カセット8と分岐位置に 岐機構9f,9gがそれぞれ配設されている。

 このように、従来の紙幣入金装置では、 幣を多方向に搬送するために、複数の2方向 の分岐機構9a~9gを組み合わせて構成しなけれ ならず、分岐もしくは切換えをする数だけ2 方向の分岐機構9a~9gを設置する必要があり、 ストアップとなってしまい、また、多くの 岐機構9a~9gを設置する設置箇所を設けなけ ばならないために占有スペースが大きくな てしまう。

 従来の紙幣入金装置では、占有スペース 大きくなってしまうことで、識別部5と分岐 機構9cとの間に分岐機構9bを設けることがで ず、この分岐機構9bを識別部5の前に設置し いる。そのため、取り忘れ紙幣の搬送のみ 使用する取り忘れ専用通路4aを設けなければ ならず、コストアップとなるとともにスペー スが必要になる。

 偽札の取込ボックス7への取り込みは、一 旦正常な紙幣とともに順番を記憶して一時保 留部6に収納し、この一時保留部6から繰り出 際に分離して取込ボックス7に収納するため 、紙幣の搬送制御が複雑になる。このように 構成しているのは、偽札を識別後に直接取込 ボックス7に収納しようとすると、識別結果 判明するまでの間、搬送路4で搬送した後に 岐させて取込ボックス7へ送る必要があるた め、偽札取り込み専用の分岐機構と搬送路が 必要になり、コストアップとなるとともにス ペースが必要になることによる。

 一方で、設置箇所を減らすために、1つの 搬送分岐機構で多方向の分岐を可能としたも のが知られている。

 例えば、3方向から1点で交わる搬送路の 点に分岐ゲートを回転可能に設け、この分 ゲートの回転位置を制御して3方向の搬送路 紙葉類の分岐を可能とした搬送分岐機構が る(例えば、特許文献1参照。)。そして、こ 搬送分岐機構を紙幣入金装置に用いること より、複数の設置箇所を1つにまとめること ができて設置箇所を少なくすることが可能と なる。

 また、シートが搬送されてくる搬入側の搬 路と搬送されてきたシートを分岐する3つの 搬出側の搬送路との間に中空状の分岐部材を 揺動可能に設け、この分岐部材の揺動位置を 制御して搬入側の搬送路から搬送されてきた シートを分岐部材の内部を通じて1つの搬出 の搬送路に分岐したり、分岐部材の両側外 を通じて残りの各搬出側の搬送路に分岐す 搬送分岐機構がある(例えば、特許文献2参照 。)。そして、この搬送分岐機構を紙幣入金 置に用いることにより、複数の設置箇所を1 にまとめることができて設置箇所を少なく ることが可能となる。

特許第2742205号公報(第2頁、図2)

特開2006-199452号公報(第5頁、図5)

 しかしながら、特許文献1の搬送分岐機構 では、1つの搬送路から搬送分岐機構に搬送 れてきた紙葉類を2方向にしか分岐できず、 のため、この搬送分岐機構を紙幣入金装置 搬送路に用いたとしても、搬送分岐機構の 置箇所を少なくするには限度があり、より くの設置箇所を1つにまとめて設置箇所を少 なくすることは困難であった。

 また、特許文献2の搬送分岐機構では、搬 入側の搬送路から搬送されてきたシートを3 向の搬出側の搬送路に分岐するだけであり 双方向の搬送には対応できず、そのため、 の搬送分岐機構を紙幣入金装置の搬送路に いても、搬送分岐機構の設置箇所を少なく るには限度があり、より多くの設置箇所を1 にまとめて設置箇所を少なくすることは困 であった。

 本発明は、このような点に鑑みなされた ので、設置箇所を少なくできる搬送分岐機 、およびこの搬送分岐機構を用いて、分岐 ために必要としていた占有スペースを少な して小型化できるとともに紙幣の搬送制御 単純化でき、コストを低減できる紙葉類処 装置を提供することを目的とする。

 請求項1記載の搬送分岐機構は、搬送され てきた紙葉類を分岐する搬送分岐機構であっ て、第1の搬送路と、この第1の搬送路と対向 て双方向に紙葉類の搬送が可能な第2の搬送 路と、前記第1の搬送路と第2の搬送路との接 箇所でこれら第1の搬送路と第2の搬送路と 対向方向に対して交差する一方に向けて分 される紙葉類を搬送する第3の搬送路と、前 接続箇所で前記第1の搬送路と第2の搬送路 の対向方向に対して交差する他方に向けて 岐される紙葉類を搬送する第4の搬送路と、 記接続箇所に揺動可能に設けられ、対向配 された一対の分岐部を有し、これら一対の 岐部の互いに対向する内面、およびこの内 側に対して反対側の外面がそれぞれ紙葉類 搬送面となる分岐部材と、前記分岐部材を 動させる駆動手段と、この駆動手段を制御 て前記分岐部材の停止位置を、前記分岐部 の一方の分岐部の内面と他方の分岐部の内 との間で前記第1の搬送路から第2の搬送路 紙葉類を搬送する第1の搬送経路および前記 2の搬送路から第1の搬送路に紙葉類を搬送 る第2の搬送経路を形成する位置、前記分岐 材の一方の分岐部の外面で前記第1の搬送路 から第3の搬送路に紙葉類を搬送する第3の搬 経路および前記分岐部材の他方の分岐部の 面で前記第2の搬送路から第4の搬送路に紙 類を搬送する第4の搬送経路を形成する位置 前記分岐部材の他方の分岐部の外面で前記 1の搬送路から第4の搬送路に紙葉類を搬送 る第5の搬送経路および前記分岐部材の一方 分岐部の外面で前記第2の搬送路から第3の 送路に紙葉類を搬送する第6の搬送経路を形 する位置にそれぞれ切り換え、前記第1の搬 送路および第2の搬送路から搬送されてくる 葉類をそれぞれ3方向に分岐させる制御手段 を具備しているものである。

 請求項2記載の搬送分岐機構は、搬送され てきた紙葉類を分岐する搬送分岐機構であっ て、第1の搬送路と、この第1の搬送路と対向 て双方向に紙葉類の搬送が可能な第2の搬送 路と、前記第1の搬送路と第2の搬送路との接 箇所でこれら第1の搬送路と第2の搬送路と 対向方向に対して交差する一方に向けて分 される紙葉類を搬送する第3の搬送路と、前 接続箇所で前記第1の搬送路と第2の搬送路 の対向方向に対して交差する他方に向けて 岐される紙葉類を搬送する第4の搬送路と、 記接続箇所に揺動可能に設けられ、対向配 された一対の分岐部を有し、これら分岐部 互いに対向する内面、およびこの内面側に して反対側の外面がそれぞれ紙葉類の搬送 となる第1の分岐部材と、この第1の分岐部 と前記第3の搬送路との間に設けられ、紙葉 の搬送面となる側面を有する第2の分岐部材 と、前記第1の分岐部材と前記第4の搬送路と 間に設けられ、紙葉類の搬送面となる側面 有する第3の分岐部材と、前記第1の分岐部 を揺動させる駆動手段と、この駆動手段を 御して前記第1の分岐部材の停止位置を、前 第1の分岐部材の一方の分岐部の内面と他方 の分岐部の内面との間で前記第1の搬送路か 第2の搬送路に紙葉類を搬送する第1の搬送経 路および前記第2の搬送路から第1の搬送路に 葉類を搬送する第2の搬送経路を形成する位 置、前記第1の分岐部材の一方の分岐部の外 と前記第2の分岐部材の側面とで前記第1の搬 送路から第3の搬送路に紙葉類を搬送する第3 搬送経路および前記第1の分岐部材の他方の 分岐部の外面と前記第3の分岐部材の側面と 前記第2の搬送路から第4の搬送路に紙葉類を 搬送する第4の搬送経路を形成する位置、前 第1の分岐部材の他方の分岐部の外面と前記 3の分岐部材の側面とで前記第1の搬送路か 第4の搬送路に紙葉類を搬送する第5の搬送経 路および前記第1の分岐部材の一方の分岐部 外面と前記第2の分岐部材の側面とで前記第2 の搬送路から第3の搬送路に紙葉類を搬送す 第6の搬送経路を形成する位置にそれぞれ切 換え、前記第1の搬送路および第2の搬送路 ら搬送されてくる紙葉類をそれぞれ3方向に 岐させる制御手段とを具備しているもので る。

 請求項3記載の搬送分岐機構は、請求項2 載の搬送分岐機構において、前記第3の搬送 および第4の搬送路の少なくとも一方は、前 記第1の搬送路および第2の搬送路と双方向に 葉類の搬送を可能とし、前記第2の分岐部材 および第3の分岐部材の少なくとも一方は、 動可能に設けられ、前記第3の搬送路および 4の搬送路の少なくとも一方から搬送されて くる紙葉類を前記第1の搬送路および第2の搬 路にそれぞれ分岐可能とするものである。

 請求項4記載の紙葉類処理装置は、投入さ れた紙葉類を識別し、識別結果に応じて紙葉 類の行き先を振り分ける紙葉類処理装置であ って、投入された紙葉類を搬送する搬送路と 、この搬送路を搬送する紙葉類を識別する識 別部と、前記搬送路に設けられ、前記識別部 で識別された後の紙葉類を行き先に応じて分 岐する請求項1ないし3いずれか記載の搬送分 機構とを具備しているものである。

 請求項1記載の搬送分岐機構によれば、揺 動する分岐部材により、対向する第1の搬送 と第2の搬送路とで双方向に紙葉類の搬送が 能で、かつこれら第1の搬送路および第2の 送路から搬送されてくる紙葉類を第3の搬送 や第4の搬送路を含むそれぞれ3方向に分岐 き、そのため、この搬送分岐機構を例えば 葉類処理装置などに適用することにより、 数の設置箇所を1つにまとめることができ、 置箇所を少なくできる。

 請求項2記載の搬送分岐機構によれば、揺 動する第1の分岐部材により、対向する第1の 送路と第2の搬送路とで双方向に紙葉類の搬 送が可能で、かつこれら第1の搬送路および 2の搬送路から搬送されてくる紙葉類を第3の 搬送路や第4の搬送路を含む多方向に分岐で 、そのため、この搬送分岐機構を例えば紙 類処理装置などに適用することにより、複 の設置箇所を1つにまとめることができ、設 箇所を少なくでき、また、揺動する第1の分 岐部材とともに、第2の分岐部材および第3の 岐部材を用いることにより、第1の揺動部材 で分岐する紙葉類を第2の分岐部材や第3の分 部材を通じて第3の搬送路や第4の搬送路に 実に分岐できる。

 請求項3記載の搬送分岐機構によれば、請 求項2記載の搬送分岐機構の効果に加えて、 2の分岐部材および第3の分岐部材の少なくと も一方が揺動可能で、第3の搬送路および第4 搬送路の少なくとも一方から搬送されてく 紙葉類を第1の搬送路および第2の搬送路に れぞれ分岐でき、より多方向の分岐に対応 きる。

 請求項4記載の紙葉類処理装置によれば、 請求項1ないし3いずれか記載の搬送分岐機構 用い、識別部で識別された後の紙葉類を行 先に応じて分岐できるため、複数の設置箇 を1つにまとめ、設置箇所を少なくできて、 従来のように分岐のために必要としていた占 有スペースを少なくして小型化できるととも に搬送制御を単純化でき、コストを低減でき る。

本発明の第1の実施の形態を示し、(a)(b) (c)に搬送分岐機構による各搬送経路の切換状 態を示す断面図である。 同上搬送分岐機構の一部の斜視図であ 。 同上搬送分岐機構の第1の分岐部材の駆 動構造を示す平面図である。 同上搬送分岐機構を適用した紙葉類処 装置の内部機構を示す断面図である。 同上紙葉類処理装置のブロック図であ 。 同上紙葉類処理装置の入金処理を説明 る説明図である。 同上紙葉類処理装置の収納処理および 却処理を説明する説明図である。 同上紙葉類処理装置の取り忘れ紙幣取 処理を説明する説明図である。 第2の実施の形態を示す搬送分岐機構の 第1の分岐部材の駆動構造を示す平面図であ 。 第3の実施の形態を示す搬送分岐機構 第1の分岐部材の駆動構造を示す側面図であ 。 従来の紙葉類処理装置の内部機構を示 す断面図である。

符号の説明

 11  紙葉類処理装置としての紙幣入金装置
 15  搬送路
 19  識別部
 24  第1の搬送路
 25  第2の搬送路
 26  第3の搬送路
 27  第4の搬送路
 28  搬送分岐機構
 43  分岐部材としての第1の分岐部材
 44  第2の分岐部材
 45  第3の分岐部材
 50  一方の分岐部
 51  他方の分岐部
 52  内面
 53  外面
 54  駆動手段
 58,61  側面
 66  第1の搬送経路
 67  第2の搬送経路
 68  第3の搬送経路
 69  第4の搬送経路
 70  第5の搬送経路
 71  第6の搬送経路
 81  制御手段

 以下、本発明の実施の形態を、図面を参 して説明する。

 図1ないし図8に第1の実施の形態を示す。

 図4において、11は紙葉類処理装置として 紙幣入金装置で、この紙幣入金装置11は、 葉類としての紙幣を入金処理するものであ 。

 紙幣入金装置11の機体12の上部には、この 機体12の前面に紙幣を複数枚重ねた状態つま 集積状態で一括して挿入可能とする入金口 13が形成され、この入金口部13から機体12内 後部に向けて集積状態の紙幣を搬送する搬 路14が形成されている。この搬送路14の後部 には、集積状態の紙幣を1枚ずつ分離して機 12内に配設される搬送路15へ繰り出す繰出部1 6が配設されている。搬送路14の入金口部13と 出部16との間には、搬送路15から送り込まれ るリジェクト紙幣や返却紙幣などの紙幣を集 積するリジェクト部17が配設されている。こ リジェクト部17に集積された紙幣は搬送路14 によって集積状態のまま入金口部13に搬送し 返却可能とする。

 機体12内の搬送路14より下部側には、繰出 部16から1枚ずつ繰り出される紙幣を搬送する 搬送路15が配設され、この搬送路15に接続さ て、機体12内の後部に識別部19が配設され、 体12内の前部に収納搬出部としての一時保 部20および取込ボックス21が配設され、機体1 2内の下部に複数の収納部22が配置された収納 カセット部23がそれぞれ配設されている。

 搬送路15は、識別部19に接続される第1の 送路24、一時保留部20に接続される第2の搬送 路25、リジェクト部17に向けて搬送路14に接続 される第3の搬送路26、取込ボックス21および 納部22に接続される第4の搬送路27を備えて る。これら第1ないし第4の搬送路24~27の交点 ある接続箇所に、搬送されてきた紙幣を分 する搬送分岐機構28が配設されている。第4 搬送路27には、取込ボックス21に接続される 第5の搬送路29が接続され、各収納部22に接続 れる第6の搬送路30および第7の搬送路31が接 され、各分岐位置には2方向分岐機構32がそ ぞれ配設されている。第1の搬送路24は搬送 岐機構28へ向けて紙幣を搬送する搬送機構 備え、第2の搬送路25は搬送分岐機構28に対し て双方向に紙幣を搬送する搬送機構を備え、 第3の搬送路26は搬送分岐機構28から搬送路14 向けて紙幣を搬送する搬送機構を備え、第4 搬送路27は搬送分岐機構28から第5ないし第7 搬送路29~31へ向けて紙幣を搬送する搬送機 を備えている。

 識別部19は、繰出部16から搬送路15に繰り されて搬送されてくる紙幣の真偽や金種を 別する。

 一時保留部20は、搬送路15によって1枚ず 搬送されてくる紙幣を収納して一時保留す とともに、搬送されてきた順番に対して反 の順番で一時保留した紙幣を1枚ずつ搬送路1 5に搬出可能としている。

 取込ボックス21は、識別部19で偽札と識別 された紙幣や、入金口部13に返却したまま取 出されない取り忘れ紙幣を搬送路14および 送路15を通じて取り込んで収納する。

 収納カセット部23は、機体12から引き出し 可能とし、機体12の前後方向に対応して2つの 収納部22が配設されている。各収納部22は、 送路15で搬送されてきた紙幣を上下方向に集 積収納する。

 搬送分岐機構28は、第1の搬送路24から搬 されてきた紙幣を第2の搬送路25、第3の搬送 26および第4の搬送路27に分岐可能とし、ま 、第2の搬送路25から搬送されてきた紙幣を 1の搬送路24、第3の搬送路26および第4の搬送 27に分岐可能としている。

 なお、識別部19と搬送分岐機構28との間の 第1の搬送路24の長さは、識別部19での識別結 が確定するのに必要な時間分の紙幣の搬送 離を確保するように形成されている。また 第3の搬送路26と搬送路14との交点には、リ ェクト部17に搬送する紙幣を搬送路14に送り む切換機構33が配設されている。

 また、入金口部13、搬送路14および搬送路 15などには、紙幣を検知する複数の紙幣検知 段34が配設されている。

 次に、図1ないし図3に、搬送分岐機構28の 構成を示す。

 第1ないし第4の搬送路24~27の交点に臨んで 、これら第1ないし第4の搬送路24~27の端部に 、紙幣を挟持して搬送する搬送ローラ41がそ れぞれ配設されている。これら搬送ローラ41 、軸42で回転可能に支持され、その軸42に対 して軸方向に複数に分割されていて互いに間 隔をあけた状態に配置されている。

 第1ないし第4の搬送路24~27の交点の位置で あって、第1ないし第4の搬送路24~27の搬送ロ ラ41の間に、分岐部材としての第1の分岐部 43が配設され、この第1の分岐部材43と第3の 送路26との間に第2の分岐部材44が配設され、 第1の分岐部材43と第4の搬送路27との間に第3 分岐部材45が配設されている。

 第1の分岐部材43は、紙幣の通過が可能な 路部46の間隙を介して互いに対向配置され 一対の支持部47を有し、これら支持部47の両 が連結板48によって一体に連結され、これ 連結板48の外面に軸部49が突設され、この軸 49を中心として揺動可能としている。なお 軸部49の軸方向は搬送ローラ41の軸42の軸方 と平行に配設されている。

 一対の各支持部47には、一方の分岐部(第1 の分岐部)50および他方の分岐部(第2の分岐部) 51が一体に揺動するようにそれぞれ配設され いる。これら一方の分岐部50および他方の 岐部51は、支持部47に対して軸方向に複数に 割されていて互いに間隔をあけて同位置に 設されているとともに、それらの位置は搬 ローラ41の軸方向の間隙位置に対応してい 。そのため、軸方向から見て第1の分岐部材4 3の一部が搬送ローラ41に重なるが、軸方向に 対して交差する方向から見て第1の分岐部材43 が搬送ローラ41に重ならず、第1の分岐部材43 搬送ローラ41に干渉することなく揺動可能 なっている。

 これら分岐部50,51には、互いに離間して 行に対向する内面52がそれぞれ形成され、こ の内面52に対して反対側の外面中央部が山状 突出されてその両側面に湾曲した両側の外 53がそれぞれ形成されている。これら内面52 および外面53が紙幣を搬送する搬送面として 成されている。

 第1の支持部材43の一端側の軸部49には、 の第1の分岐部材43を揺動させる駆動手段54が 連結されている。この駆動手段54には、軸部4 9にカップリング55を介して駆動軸が連結され たステッピングモータ56が用いられている。

 また、第2の分岐部材44は、第1の分岐部材 43と平行に配置され、第3の搬送路26に対向す 先端側を頂部とする断面三角形状に形成さ 、その断面三角形状の両側面に紙幣の搬送 となる側面58が形成されている。第1の分岐 材43に対向する第2の分岐部材44の面側には 第1の分岐部材43の一方の分岐部50との干渉を 避けるための切欠部59が形成されている。

 また、第3の分岐部材45は、第1の分岐部材 43と平行に配置され、第4の搬送路27に対向す 先端側を頂部とする断面三角形状に形成さ 、その断面三角形状の両側面に紙幣の搬送 となる側面61が形成されている。第1の分岐 材43に対向する第3の分岐部材45の面側には 第1の分岐部材43の他方の分岐部51との干渉を 避けるための切欠部62が形成されている。

 また、第2の分岐部材44の側面58および第3 分岐部材45の側面61に対向して、紙幣を第3 搬送路26および第4の搬送路27に案内するガイ ド64が配設されている。

 そして、ステッピングモータ56の制御に り、第1の分岐部材43の停止位置は、図1(b)に すように、第1の分岐部材43の一方の分岐部5 0の内面52と他方の分岐部51の内面52との間で 1の搬送路24から第2の搬送路25に紙幣を搬送 る第1の搬送経路66、および第2の搬送路25か 第1の搬送路24に紙幣を搬送する第2の搬送経 67を形成する位置である第1の定位置と、図1 (a)に示すように、第1の分岐部材43の一方の分 岐部50の外面53と第2の分岐部材44の側面58とで 第1の搬送路24から第3の搬送路26に紙幣を搬送 する第3の搬送経路68、および第1の分岐部材43 の他方の分岐部51の外面53と第3の分岐部材45 側面61とで第2の搬送路25から第4の搬送路27に 紙幣を搬送する第4の搬送経路69を形成する位 置である第2の定位置と、図1(c)に示すように 第1の分岐部材43の他方の分岐部51の外面53と 第3の分岐部材45の側面61とで第1の搬送路24か 第4の搬送路27に紙幣を搬送する第5の搬送経 路70、および第1の分岐部材43の一方の分岐部5 0の外面53と第2の分岐部材44の側面58とで第2の 搬送路25から第3の搬送路26に紙幣を搬送する 6の搬送経路71を形成する位置である第3の定 位置とにそれぞれ切り換えられ、第1の搬送 24および第2の搬送路25から搬送されてくる紙 幣をそれぞれ3方向に分岐可能としている。

 次に、図5に、紙幣入金装置11のブロック を示す。

 紙幣入金装置11を制御する制御手段81は、 入金口部13、リジェクト部17、繰出部16、識別 部19、一時保留部20、収納カセット部23、搬送 路14,15を含む搬送部82が接続されているとと に、プログラムなどが記憶されたROM83および データを記憶するRAM84などが接続されている さらに、制御手段81は、例えばATMなどの上 装置85と互いに通信可能に接続されている。

 搬送部82は、紙幣を搬送する搬送機構86、 および搬送分岐機構28や2方向分岐機構32など 含む分岐機構87を備えている。

 そして、制御手段81は、ステッピングモ タ56を制御し、第1の分岐部材43の停止位置を 上述した各位置をそれぞれ切り換え、第1の 送路24および第2の搬送路25から搬送されてく る紙幣をそれぞれ3方向に分岐させる機能を している。

 次に、紙幣入金装置11の作用について説 する。

 図6に示すように、紙幣入金装置11の入金 理時において、入金口部13に集積状態で挿 された紙幣は、集積状態のまま搬送路14で機 体12内に取り込まれるとともにリジェクト部1 7を通過して繰出部16に搬送される。繰出部16 は集積状態の紙幣が1枚ずつ分離して搬送路 15へ繰り出され、この搬送路15で搬送する紙 を識別部19で識別する。

 識別部19での識別の結果、正常紙幣と識 された紙幣は、搬送分岐機構28の第1の搬送 路66で第1の搬送路24から第2の搬送路25に分岐 して一時保留部20に送り、この一時保留部20 一時保留される。

 識別部19での識別の結果、紙幣でないと 別されたリジェクト紙幣は、搬送分岐機構28 の第3の搬送経路68で第1の搬送路24から第3の 送路26に分岐されてリジェクト部17に送り込 れ、このリジェクト部17に集積される。こ リジェクト部17に集積されたリジェクト紙幣 は、投入された全ての紙幣の一時保留部20へ 一時保留やリジェクト部17への集積完了後 、集積状態(複数枚あった場合)のまま搬送路 14により入金口部13に一括して搬送されて返 される。

 識別部19での識別の結果、偽札と識別さ た紙幣は、搬送分岐機構28の第5の搬送経路70 で第1の搬送路24から第4の搬送路27に分岐され 、さらに2方向分岐機構32で第4の搬送路27から 第5の搬送路29に分岐され、取込ボックス21に り込まれる。

 また、図7に示すように、紙幣の一時保留 後、上位装置85から入金指令が入力されるこ により、一時保留部20に一時保留されてい 紙幣は、一時保留部20から第2の搬送路25に1 ずつ繰り出され、搬送分岐機構28の第4の搬 経路69で第2の搬送路25から第4の搬送路27に分 岐され、さらに2方向分岐機構32で第4の搬送 27から第6の搬送路30または第7の搬送路31に分 岐され、いずれかの収納部22に送り込まれて 積収納される。

 一方、紙幣の一時保留後、上位装置85か 返却指令が入力されることにより、一時保 部20に一時保留されていた紙幣は、一時保留 部20から第2の搬送路25に1枚ずつ繰り出され、 搬送分岐機構28の第6の搬送経路71で第2の搬送 路25から第3の搬送路26に分岐されてリジェク 部17に送り込まれ、このリジェクト部17に集 積される。このリジェクト部17に集積された 幣は、一時保留部20に一時保留されていた ての紙幣のリジェクト部17への集積完了後に 、集積状態のまま搬送路14により入金口部13 一括して搬送されて返却される。

 また、図8に示すように、入金口部13に紙 が返却されてから所定時間経過しても紙幣 取り出されない場合には、紙幣入金装置11 ら入金口部13に返却された紙幣を検知してい る情報を取得している上位装置が取り忘れと 判断し、この上位装置から紙幣入金装置11に 幣の取り込みを指示する。この取り込み指 により、入金口部13に取り忘れた紙幣は、 送路14で機体12内に取り込まれるとともにリ ェクト部17を通過して繰出部16に搬送される 。繰出部16では紙幣が1枚ずつ搬送路15へ繰り され、この搬送路15で搬送する紙幣を識別 19で識別する。この識別部19での識別により り忘れ紙幣の金種および枚数や金額などが 認される。

 識別部19での識別後、第1の搬送路24を搬 する紙幣は、搬送分岐機構28の第5の搬送経 70で第1の搬送路24から第4の搬送路27に分岐さ れ、さらに2方向分岐機構32で第4の搬送路27か ら第5の搬送路29に分岐され、取込ボックス21 取り込まれる。

 次に、搬送分岐機構28の動作について説 する。

 図1(b)に示す位置である第1の定位置に第1 分岐部材43が揺動されることにより、第1の 岐部材43の一方の分岐部50の内面52と他方の 岐部51の内面52との間で、第1の搬送路24から 第2の搬送路25に紙幣を搬送する第1の搬送経 66が形成されるとともに、第2の搬送路25から 第1の搬送路24に紙幣を搬送する第2の搬送経 67が形成される。

 図1(a)に示す位置である第2の定位置に第1 分岐部材43が揺動されることにより、第1の 岐部材43の一方の分岐部50の外面53と第2の分 岐部材44の側面58とで第1の搬送路24から第3の 送路26に紙幣を搬送する第3の搬送経路68が 成されるとともに、第1の分岐部材43の他方 分岐部51の外面53と第3の分岐部材45の側面61 で第2の搬送路25から第4の搬送路27に紙幣を 送する第4の搬送経路69が形成される。

 図1(c)に示す位置である第3の定位置に第1 分岐部材43が揺動されることにより、第1の 岐部材43の他方の分岐部51の外面53と第3の分 岐部材45の側面61とで第1の搬送路24から第4の 送路27に紙幣を搬送する第5の搬送経路70が 成されるとともに、第1の分岐部材43の一方 分岐部50の外面53と第2の分岐部材44の側面58 で第2の搬送路25から第3の搬送路26に紙幣を 送する第6の搬送経路71が形成される。

 したがって、揺動する第1の分岐部材43に り、対向する第1の搬送路24と第2の搬送路25 で双方向に紙幣の搬送が可能で、かつこれ 第1の搬送路24および第2の搬送路25から搬送 れてくる紙幣を第3の搬送路26や第4の搬送路 27を含む多方向にそれぞれ分岐できる。

 また、揺動する第1の分岐部材43とともに 第2の分岐部材44および第3の分岐部材45を用 ることにより、第1の揺動部材43で分岐する 幣を第2の分岐部材44や第3の分岐部材45を通 て第3の搬送路26や第4の搬送路27に確実に分 できる。

 そのため、この搬送分岐機構28を紙幣入 装置11に適用することにより、複数の2方向 分岐機構の設置箇所を1つにまとめることが き、設置箇所を少なくできる。

 すなわち、紙幣の入金中には、識別後の 幣を一時保留部20、リジェクト部17および取 込ボックス21の3方向へ分岐する必要があるが 、搬送分岐機構28の1箇所のみで3方向に分岐 きる。そのため、偽札の取り込みについて 図11に示した従来の紙幣入金装置では、識別 された偽札を、一旦正常な紙幣とともに順番 を記憶して一時保留部6に収納し、この一時 留部6から繰り出す際に分離して取込ボック 7に収納するため、搬送制御が複雑になって いたが、搬送分岐機構28を適用することによ 、一時保留部20を介さず、搬送分岐機構28を 通じて取込ボックス21に偽札を直接取り込む とができる。

 さらに、紙幣の一時保留後、一時保留部2 0から繰り出す紙幣を、収納部22、リジェクト 部17の2方向へ分岐する際、入金時と同じ搬送 分岐機構28を用いて同じ分岐位置で分岐でき 。

 また、取り忘れ紙幣の取り込みについて 図11に示した従来の紙幣入金装置では、複 の2方向の分岐機構が設置されるために分岐 伴う占有スペースが大きくなってしまうこ で、識別部5と分岐機構9cとの間に分岐機構9 bを設けることができない場合には、この分 機構9bを識別部5の前に設置する必要があり そのため、取り忘れ紙幣の搬送のみに使用 る取り忘れ専用通路4aを設けなければならな いが、搬送分岐機構28を適用することにより この搬送分岐機構28を通じて取込ボックス21 に取り忘れ紙幣を取り込むことができる。

 したがって、紙幣入金装置11は、複数の 置箇所を1つにまとめ、設置箇所を少なくで て、従来のように分岐のために必要として た占有スペースを少なくして小型化できる ともに搬送制御を単純化でき、コストを低 できる。

 次に、図9に第2の実施の形態を示す。

 駆動手段54は、第1の分岐部材43の軸部49と ステッピングモータ56との間をリンク機構91 連結してもよい。このリンク機構91は、第1 分岐部材43の軸部49に固定された連結部材92 、ステッピングモータ56の駆動軸に固定され た連結部材93とを、リンク94によって連結す 。

 そして、このリンク機構91を用いること より、第1の分岐部材43の側部にステッピン モータ56が配置され、軸方向の寸法を小さく できる。

 次に、図10に第3の実施の形態を示す。

 駆動手段54として、ステッピングモータ56 に代えて、ソレノイド101,102を用いた例であ 。第1の分岐部材43の軸部49にレバー103の一端 が固定され、このレバー103の中間部に1つの レノイド101のプランジャ104が連結されてい 。レバー103にはソレノイド101のオン動作で バー103が揺動する方向に対して反対方向に 勢するばね105が連結されている。そして、 のソレノイド101のオフ時にばね105の付勢で バー103が下方へ揺動することにより第1の分 部材43が図1(a)に示す第2の定位置に揺動し、 ソレノイド101のオン動作でばね105の付勢に抗 してプランジャ104が後退してレバー103が上方 へ揺動することにより第1の分岐部材43が図1(c )に示す第3の定位置に揺動する。

 ソレノイド101のプランジャ104の側部にス ッパ106が支点107を中心として揺動可能に配 され、このストッパ106の一端にソレノイド1 02のプランジャ108が連結されている。ストッ 106にはソレノイド102のオン動作でストッパ1 06が揺動する方向に対して反対方向に付勢す ばね109が連結されている。レバー103の他端 はピン110が突設されている。

 そして、ソレノイド101のオフ時にばね105 付勢でレバー103が下方へ揺動して第1の分岐 部材43が図1(a)に示す第2の定位置に揺動して る状態で、ソレノイド102のオン動作にてプ ンジャ108がばね109の付勢に抗して後退され ことにより、ストッパ106の他端がレバー103 ピン110に当接する位置に進出する。そのた 、ソレノイド101のオン動作でばね105の付勢 抗してプランジャ104が後退してレバー103が 方へ揺動することにより、レバー103のピン11 0がストッパ106に当接し、第1の分岐部材43が 1(a)に示す第1の定位置に停止する。また、ソ レノイド101のオフ動作にてばね105の付勢でレ バー103が下方へ揺動し、ソレノイド102のオフ 動作にてばね109の付勢によりストッパ106の他 端がレバー103のピン110に当接する位置から外 れ、レバー103の上方への揺動が許容される。

 そして、この駆動手段54の構成により、 ストを低減できる。

 なお、前記実施の形態では、第1の分岐部 材43とともに、第2の分岐部材44および第3の分 岐部材45を用いたが、構造によっては、第2の 分岐部材44および第3の分岐部材45を用いず、 1の分岐部材43のみでも紙幣を第3の搬送路26 第4の搬送路27に分岐することができる。

 また、第2の分岐部材44および第3の分岐部 材45の少なくとも一方が揺動可能に構成する とにより、第3の搬送路26および第4の搬送路 27の少なくとも一方から搬送されてくる紙幣 第1の搬送路24および第2の搬送路25にそれぞ 分岐することもでき、より多方向の分岐に 応できる。そのため、前記実施の形態の紙 入金装置11に限らず、様々な紙葉類処理装 に適用できる。

 なお、前記実施の形態では、第1の分岐部 材43の一方の分岐部50および他方の分岐部51は 一体に動くように構成したが、一方の分岐部 50と他方の分岐部51とをそれぞれ個別に動く うに構成し、紙幣の搬送方向および分岐方 に応じて各分岐部50,51毎に動かすようにして もよい。この場合、紙幣の搬送方向および分 岐方向に応じて、一方の分岐部50と他方の分 部51とを同期して動かしてもよく、あるい 、一方の分岐部50と他方の分岐部51とが互い 干渉しないように構成すれば、紙幣の搬送 向および分岐方向に応じて、一方の分岐部5 0と他方の分岐部51との一方のみを動かしても よい。

 なお、紙幣入金装置11の構成としては、 時保留部20がなく、収納部22に直接収納する 成や、入金口部13とは別に返却する紙幣の 却口部がある構成でもよい。

 本発明は、紙幣に限らず、小切手、伝票 シートなどの紙葉類を処理する紙葉類処理 置などに利用される。