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Title:
COOLING SYSTEM, METHOD OF CONTROLLING THE COOLING SYSTEM, AND VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/114612
Kind Code:
A1
Abstract:
When the absolute value of the rotation speed (Nm) of the motor for outputting power to drive wheels is not more than a threshold value (Nref) and the temperature (Tw) of cooling water for cooling the motor is higher than a threshold value (Twref), a target rotation speed (Nw*) of a water pump for pumping the cooling water to a circulation flow path, in which the cooling water for cooling the motor flows, is set to a level higher than a rotation speed determined based on the cooling water temperature (Tw) and on a predetermined relationship (Steps S110, S120, S140), and drive of the water pump is controlled so that it is driven at the set target rotation speed (Nw*) (Step S150). The arrangement allows larger cooling force to cool the motor prior to the stop of rotation of the motor, so that a temperature rise in the motor is suppressed.

Inventors:
FURUTA NORIFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/053967
Publication Date:
September 25, 2008
Filing Date:
March 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
FURUTA NORIFUMI (JP)
International Classes:
H02K9/19; B60K6/445; B60K6/448; B60W10/30; B60W20/00
Foreign References:
JP2005045863A2005-02-17
JP2006325367A2006-11-30
JP2003018861A2003-01-17
Attorney, Agent or Firm:
ITEC INTERNATIONAL PATENT FIRM (3-3 Uchisaiwai-cho 1-chome, Chiyoda-k, Tokyo 11, JP)
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Claims:
 回転電機を冷却する冷却システムであって、
 調整可能な冷却力をもって少なくとも前記回転電機を冷却する冷却手段と、
 前記回転電機の回転数を検出する回転数検出手段と、
 前記回転電機の温度を反映する物理量である温度反映物理量を検出する温度反映物理量検出手段と、
 前記回転電機の回転数の絶対値が所定値より大きいときには前記検出された温度反映物理量と所定の関係とに基づく冷却力で前記回転電機が冷却されるよう前記冷却手段を制御し、前記回転電機の回転数の絶対値が前記所定値以下であるときには前記検出された温度反映物理量と前記所定の関係とに基づく冷却力より大きな冷却力で前記回転電機が冷却されるよう前記冷却手段を制御する制御手段と、
 を備える冷却システム。
 請求項1記載の冷却システムであって、
 前記所定の関係は、前記検出された温度反映物理量により反映される前記回転電機の温度が高くなるほど前記冷却手段の冷却力が大きくなる関係である、
 冷却システム。
 請求項1記載の冷却システムであって、
 前記制御手段は、前記回転電機の回転数の絶対値が前記所定値以下であるときに前記温度反映物理量により反映される前記回転電機の温度が所定温度以下であるときには前記温度反映物理量と前記所定の関係とに基づく冷却力で前記回転電機が冷却されるよう前記冷却手段を制御する手段である、
 冷却システム。
 請求項1記載の冷却システムであって、
 前記冷却手段は、前記回転電機に冷却媒体を循環させる循環流路に前記冷却媒体を圧送する圧送手段と、前記冷却媒体を外気との熱交換により冷却するラジエータとを有し、前記圧送手段により圧送される冷却媒体の流量を調整することにより冷却力を調整可能な手段である、
 冷却システム。
 請求項4記載の冷却システムであって、
 前記冷却手段は、前記ラジエータへ外気を供給する送風手段を有し、該送風手段により前記ラジエータへ供給される外気の量を調整することにより冷却力を調整可能な手段である、
 冷却システム。
 回転電機と、該回転電機を冷却する請求項1ないし5いずれか記載の冷却システムと、を備える車両。
 請求項6記載の車両であって、
 前記回転電機は、走行用の駆動源の一つとして用いられてなる、
 車両。
 請求項7記載の車両であって、
 車軸に接続された駆動軸に動力を出力する内燃機関と、
 前記駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
 を備え、
 前記回転電機は、前記駆動軸に動力を出力可能に接続されてなり、
 前記冷却システムは、前記回転電機と前記回転調整手段とを冷却する手段である
 車両。
 調整可能な冷却力をもって少なくとも回転電機を冷却する冷却手段を備える冷却システムの制御方法であって、
 前記回転電機の回転数の絶対値が所定値より大きいときには前記回転電機の温度を反映する物理量である温度反映物理量と所定の関係とに基づく冷却力で前記回転電機が冷却されるよう前記冷却手段を制御し、前記回転電機の回転数の絶対値が前記所定値以下であるときには前記温度反映物理量と前記所定の関係とに基づく冷却力より大きな冷却力で前記回転電機が冷却されるよう前記冷却手段を制御する
 ことを特徴とする冷却システムの制御方法。
 請求項9記載の冷却システムの制御方法であって、
 前記所定の関係は、前記温度反映物理量により反映される前記回転電機の温度が高くなるほど前記冷却手段の冷却力が大きくなる関係である、
 冷却システムの制御方法。
Description:
冷却システムおよびその制御方 並びに車両

 本発明は、冷却システムおよびその制御 法並びに車両に関する。

 従来、この種の冷却システムとしては、車 に搭載された電動機を冷却水を用いて冷却 るものが提案されている(例えば、特許文献 1参照)。この冷却システムでは、電動機の回 数に基づいて冷却水の流量を制御すること より、電動機の回転数が比較的高いときに ける電動機の温度上昇を抑制している。

特開2006-174562号公報

 しかしながら、上述の冷却システムでは 電動機の回転数が値0近傍で滞留していると きに電動機の温度が上昇することについては 何ら考慮されていない。電動機の回転数が値 0近傍に滞留しているときには、電動機の各 コイルのうちの特定の一相にだけ電流が集 して流れて電動機の発熱が促進され電動機 温度が上昇することがある。電動機の温度 上昇すると熱による損傷が生じることがあ ため、こうした温度上昇を抑制することが ましい。

 本発明の冷却システムおよびその制御方 並びに車両は、回転電機の温度上昇を抑制 ることを目的とする。

 本発明の冷却システムおよびその制御方 並びに車両は、上述の目的を達成するため 以下の手段を採った。

 本発明の冷却システムは、
 回転電機を冷却する冷却システムであって
 調整可能な冷却力をもって少なくとも前記 転電機を冷却する冷却手段と、
 前記回転電機の回転数を検出する回転数検 手段と、
 前記回転電機の温度を反映する物理量であ 温度反映物理量を検出する温度反映物理量 出手段と、
 前記回転電機の回転数の絶対値が所定値よ 大きいときには前記検出された温度反映物 量と所定の関係とに基づく冷却力で前記回 電機が冷却されるよう前記冷却手段を制御 、前記回転電機の回転数の絶対値が前記所 値以下であるときには前記検出された温度 映物理量と前記所定の関係とに基づく冷却 より大きな冷却力で前記回転電機が冷却さ るよう前記冷却手段を制御する制御手段と
 を備えることを要旨とする。

 この本発明の冷却システムでは、回転電 の回転数の絶対値が所定値より大きいとき は回転電機の温度を反映する温度反映物理 と所定の関係とに基づく冷却力で回転電機 冷却されるよう冷却手段を制御し、回転電 の回転数の絶対値が所定値以下であるとき は温度反映物理量と所定の関係とに基づく 却力より大きな冷却力で回転電機が冷却さ るよう冷却手段を制御する。回転電機の回 数の絶対値が所定値以下であるときに回転 機の冷却が促進されるから、回転電機の温 上昇を抑制することができる。ここで、「 度反映物理量」には回転電機の温度や回転 機から出力されるトルクが含まれ、「所定 」には値0が含まれる。ここで、「回転電機 」には、電動機や発電機が含まれる。

 こうした本発明の冷却システムにおいて 前記所定の関係は、前記検出された温度反 物理量により反映される前記回転電機の温 が高くなるほど前記冷却手段の冷却力が大 くなる関係であるものとすることもできる こうすれば、回転電機が高温に至るのを抑 することができる。

 また、本発明の冷却システムにおいて、 記制御手段は、前記回転電機の回転数の絶 値が前記所定値以下であるときに前記温度 映物理量により反映される前記回転電機の 度が所定温度以下であるときには前記温度 映物理量と前記所定の関係とに基づく冷却 で前記回転電機が冷却されるよう前記冷却 段を制御する手段であるものとすることも きる。こうすれば、回転電機が過剰に冷却 れるのを抑制することができる。

 さらに、本発明の冷却システムにおいて 前記冷却手段は、前記回転電機に冷却媒体 循環させる循環流路に前記冷却媒体を圧送 る圧送手段と、前記冷却媒体を外気との熱 換により冷却するラジエータとを有し、前 圧送手段により圧送される冷却媒体の流量 調整することにより冷却力を調整可能な手 であるものとすることもできる。こうすれ 、冷却媒体の流量を調整することにより冷 手段の冷却力を調整することができる。こ 場合において、前記冷却手段は、前記ラジ ータへ外気を供給する送風手段を有し、該 風手段により前記ラジエータへ供給される 気の量を調整することにより冷却力を調整 能な手段であるものとすることもできる。 うすれば、ラジエータへ供給される外気の を調整することにより冷却手段の冷却力を 整することができる。

 本発明の車両は、回転電機と、該回転電 を冷却する上述したいずれかの態様の本発 の冷却システム、すなわち、基本的には、 転電機を冷却する冷却システムであって、 整可能な冷却力をもって少なくとも前記回 電機を冷却する冷却手段と、前記回転電機 回転数を検出する回転数検出手段と、前記 転電機の温度を反映する物理量である温度 映物理量を検出する温度反映物理量検出手 と、前記回転電機の回転数の絶対値が所定 より大きいときには前記検出された温度反 物理量と所定の関係とに基づく冷却力で前 回転電機が冷却されるよう前記冷却手段を 御し、前記回転電機の回転数の絶対値が前 所定値以下であるときには前記検出された 度反映物理量と前記所定の関係とに基づく 却力より大きな冷却力で前記回転電機が冷 されるよう前記冷却手段を制御する制御手 と、を備える冷却システムと、を備えるこ を要旨とする。

 この本発明の車両では、上述したいずれ の態様の本発明の冷却システムを備えるか 、本発明の冷却システムの奏する効果、例 ば、回転電機の冷却が促進されて回転電機 温度上昇を抑制することができる効果と同 の効果を奏することができる。

 こうした本発明の車両において、前記回 電機は、走行用の駆動源の一つとして用い れてなるものとすることもできる。この場 において、車軸に接続された駆動軸に動力 出力する内燃機関と、前記駆動軸に接続さ ると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前 内燃機関の出力軸に接続され電力と動力の 出力を伴って前記内燃機関からの動力の少 くとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力 力入出力手段と、を備え、前記回転電機は 前記駆動軸に動力を出力可能に接続されて り、前記冷却システムは、前記回転電機と 記回転調整手段とを冷却する手段であるも とすることもできる。

 本発明の冷却システムの制御方法は、
 調整可能な冷却力をもって少なくとも回転 機を冷却する冷却手段を備える冷却システ の制御方法であって、
 前記回転電機の回転数の絶対値が所定値よ 大きいときには前記回転電機の温度を反映 る物理量である温度反映物理量と所定の関 とに基づく冷却力で前記回転電機が冷却さ るよう前記冷却手段を制御し、前記回転電 の回転数の絶対値が前記所定値以下である きには前記温度反映物理量と前記所定の関 とに基づく冷却力より大きな冷却力で前記 転電機が冷却されるよう前記冷却手段を制 する
 ことを特徴とする。

 この本発明の冷却システムの制御方法で 、回転電機の回転数の絶対値が所定値より きいときには回転電機の温度を反映する温 反映物理量と所定の関係とに基づく冷却力 回転電機が冷却されるよう冷却手段を制御 、回転電機の回転数の絶対値が所定値以下 あるときには温度反映物理量と所定の関係 に基づく冷却力より大きな冷却力で回転電 が冷却されるよう冷却手段を制御する。回 電機の回転数の絶対値が所定値以下である きに回転電機の冷却が促進されるから、回 電機の温度上昇を抑制することができる。 こで、「回転電機」には、電動機や発電機 含まれる。

 こうした本発明の冷却システムの制御方 において、前記所定の関係は、前記温度反 物理量により反映される前記回転電機の温 が高くなるほど前記冷却手段の冷却力が大 くなる関係であるものとすることもできる こうすれば、回転電機が高温に至るのを抑 することができる。

本発明の一実施例である電気自動車20 構成の概略を示す構成図である。 実施例の電子制御ユニット40により実 されるウォーターポンプ36の駆動制御ルーチ ンの一例を示すフローチャートである。 回転数設定用マップの一例を示す説明 である。 モータ22の温度の時間変化の一例を説 する説明図である。 変形例の電気自動車120の構成の概略を す構成図である。 変形例の電気自動車220の構成の概略を す構成図である。

 次に、本発明を実施するための最良の形 を実施例を用いて説明する。図1は、本発明 の一実施例としての冷却システムを搭載した 電気自動車20の構成の概略を示す構成図であ 。電気自動車20は、図1に示すように、駆動 21a,21bに動力を出力可能なモータ22とバッテ 26から供給された電力を用いてモータ22を駆 動するインバータ24とを有する駆動装置27と 冷却媒体として冷却水を用いてモータ22およ びインバータ24を冷却する冷却装置28と、自 車全体を制御すると共に冷却装置28の一部と しても機能する電子制御ユニット40とを備え 。

 冷却装置28は、冷却水を外気との熱交換 より冷却するラジエータ30と、ラジエータ30 外気を供給する電動の冷却ファン32と、モ タ22およびインバータ24に冷却水を循環させ 循環流路34と、循環流路34に冷却水を圧送す る電動のウォーターポンプ36とを備え、冷却 ァン32から供給される外気との熱交換によ ラジエータ30内で冷却される冷却水をウォー ターポンプ36によって循環流路34内で循環さ ることにより、モータ22やインバータ24を冷 する。

 電子制御ユニット40は、CPU42を中心とする マイクロプロセッサとして構成されており、 CPU42の他に処理プログラムを記憶するROM44と データを一時的に記憶するRAM46と、図示しな い入出力ポートと通信ポートとを備える。電 子制御ユニット40には、モータ22の回転位置 検出する回転位置検出センサ23からの回転位 置θmやインバータ24の冷却水の流路の上流側 取り付けられ冷却水の温度を検出する冷却 温度センサ39からの冷却水温度Twなどが入力 ポートを介して入力されている。また、電子 制御ユニット40からはモータ22を制御するた のインバータ24のスイッチング素子へのスイ ッチング信号やウォーターポンプ36を駆動制 するための駆動制御信号,冷却ファン32を駆 制御するための駆動制御信号などが出力ポ トを介して出力されている。

 こうして構成された実施例の冷却装置28 は、ウォーターポンプ36により圧送される冷 却水の流量や冷却ファン32からラジエータ30 供給される外気の量を調整することにより ータ22やインバータ24を冷却する冷却力が調 される。

 次に、こうして構成された実施例の冷却 置28の動作、特に、ウォーターポンプ36を駆 動する際の動作について説明する。図3は、 子制御ユニット40により実行されるウォータ ーポンプ駆動制御ルーチンの一例を示すフロ ーチャートである。このルーチンは、所定時 間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。

 ウォーターポンプ駆動制御ルーチンが実 されると、電子制御ユニット40は、まず、 転位置検出センサ23からの回転位置θmや冷却 水温度センサ39からの冷却水温度Twなど制御 必要なデータを入力する処理を実行し(ステ プS100)、入力した回転位置θmに基づいて計 されるモータ22の回転数Nmの絶対値と閾値Nref とを比較する(ステップS110)。ここで、閾値Nre fは、モータ22の停止が予測される回転数の閾 値として設定され、値0を含む比較的低い回 数(例えば、50rpm)に設定されるものとする。 ータ22の回転数Nmの絶対値と閾値Nrefとを比 するのは、モータ22の回転が停止すると、モ ータ22の各相コイルの特定の一相に電流が集 する電流集中状態になってモータ22やイン ータ24の温度が上昇することがあるため、既 にこうした電流集中状態に至っているかや電 流集中状態に至る可能性があるか否を判定す るためである。

 モータ22の回転数Nmの絶対値が閾値Nrefよ 大きいときには、電流集中状態に至る可能 がないため、通常の冷却力でモータ22やイン バータ24が冷却されるよう冷却水温Twに基づ てウォーターポンプ36の目標回転数Nw*を設定 する(ステップS130)。ここで、目標回転数Nw*は 、モータ22やインバータ24を冷却するのに充 な流量の冷却水を循環流路34に圧送可能な回 転数として設定され、実施例では、冷却水温 Twとウォーターポンプ36の回転数Nwとの関係を 予め定めて回転数設定用マップとしてROM74に 憶しておき、冷却水温Twが与えられるとマ プから対応する回転数として導出されたも を目標回転数Nw*として設定するものとする 図3に回転数設定用マップの一例を示す。図 するように、ウォーターポンプ36の回転数 、冷却水温Twの上昇に比例して高くなるよう 設定されるものとした。このように設定する のは、冷却水温Twはモータ22やインバータ24の 温度を反映していて冷却水温Twが上昇するほ モータ22やインバータ24の温度が上昇してい ると考えられ、冷却水温Twの上昇に比例して ォーターポンプ36の回転数を高くすること より冷却装置28の冷却力を大きくするためで ある。

 こうしてウォーターポンプ36の目標回転 Nw*を設定したら、ウォーターポンプ36が設定 した目標回転数Nw*で駆動するようウォーター ポンプ36を駆動制御して(ステップS150)、本ル チンを終了する。こうして、モータ22の回 数Nmの絶対値が閾値Nrefより大きいときには 通常の冷却力でモータ22やインバータ24が冷 されるようウォーターポンプ36を駆動制御 ることにより、モータ22やインバータ24を適 に冷却することができる。

 モータ22の回転数Nmの絶対値が閾値Nref以 であるときには(ステップS110)、続いて、冷 水温Twと閾値Twrefとを比較する(ステップS120) ここで、閾値Twrefは、通常の冷却力でモー 22やインバータ24を冷却しながらモータ22の 転数Nmが値0近傍で滞留したときにモータ22や インバータ24が高温に至ることがないと判断 能なモータ22やインバータ24の温度の上限値 を反映する冷却水温として設定されるものと する。冷却水温Twが閾値Twref以下であるとき は、モータ22やインバータ24の温度が充分低 ため、通常の冷却力で冷却することが可能 あると判断にして、ステップS130,S150の処理 終了して、本ルーチンを終了する。

 一方、冷却水温Twが閾値Twrefより高いとき には(ステップS110)、通常の冷却力でモータ22 インバータ24を冷却するとモータ22やインバ ータ24が高温に至る可能性があると判断して 冷却水温Twと図3に例示した回転数設定用マ プとを用いて設定した回転数に所定の加算 転数Nw1を加えた回転数をモータ22の目標回 数Nw*として設定し(ステップS140)、設定した 標回転数Nw*でウォーターポンプ36が駆動する ようウォーターポンプ36の駆動制御して(ステ ップS150)、本ルーチンを終了する。ステップS 140の処理で、加算回転数Nw1は、モータ22の回 数が値0近傍に滞留したときにモータ22やイ バータ24の温度上昇を充分に抑制可能な流 の冷却水を循環流路34に圧送可能なウォータ ーポンプ36の回転数に基づいて設定されるも とした。図4は、冷却水温Twが閾値Twrefより い場合におけるモータ22の温度の時間変化の 一例を説明する説明図である。実線は、実施 例の冷却装置28を用いてモータ22やインバー 24を冷却した場合のモータ22の温度やモータ2 2の回転数Nm,ウォーターポンプ36の目標回転数 Nw*を示している。比較のため、モータ22の回 数Nmの絶対値が閾値Nref以下であると共に冷 水温Twが閾値Twrefより高いときでも、通常の 冷却力でモータ22やインバータ24を冷却した 合のモータ22の温度の変化を破線で示してい る。通常の冷却力で冷却している場合には、 図中破線で示すように、モータ22の回転数Nm 値0となったときにモータ22の温度が急激に 昇する。一方、実施例の冷却装置28では、図 中実線で示すように、モータ22の回転数Nmの 対値が閾値Nref以下となったときにウォータ ポンプ36の回転数を高くして冷却装置28の冷 却力を通常より大きくするから、モータ22や ンバータ24の温度上昇を抑制することがで る。しかも、モータ22の温度が上昇する前に 冷却装置28の冷却力を大きくするから、モー 22の温度が上昇してから冷却装置28の冷却力 を大きくするものに比してモータ22やインバ タ24の温度の上昇をより抑制することがで る。

 以上説明した実施例の電気自動車20によ ば、モータ22の回転数Nmが閾値Nref以下である と共に冷却水温Twが閾値Twrefより大きいとき は冷却装置28のウォーターポンプ36の回転数 上昇させるから、冷却装置28の冷却力を大 くすることができ、モータ22やインバータ24 温度の上昇を抑制することができる。この き、冷却水温Twが大きければ大きいほどウ ーターポンプ36の回転数を上昇させて冷却装 置28の冷却力を大きくするから、より適正に ータ22やインバータ24の温度上昇を抑制する ことができる。

 実施例の電気自動車20では、ステップS140 処理で加算回転数Nw1を冷却水温Twに拘わら 一定の値に設定されるものとしたが、加算 転数Nw1を冷却水温Twが大きくなるほど大きく 設定されるものとしてもよい。

 実施例の電気自動車20では、図3に例示し 回転数設定用マップでは、ウォーターポン 36の回転数が冷却水温Twに比例して大きくな るものとしたが、ウォーターポンプ36の回転 を冷却水温Twが高くなるほど大きくなる傾 に設定すればよく、モータ22の回転数Nmを冷 水温Twに対してステップ状に大きく設定し り、曲線状に大きく設定するものとしても い。

 実施例の電気自動車20では、図3に例示し 回転数設定用マップにおけるウォーターポ プ36の回転数やステップS140の処理で用いら る加算回転数Nw1は、冷却水温Twを用いて設 されるものとしたが、モータ22の温度を反映 する物理量であれば如何なるものを用いて設 定されるものとしてもよく、例えば、モータ 22の温度やモータ22から出力されるトルクな を用いて設定するものとしてもよい。

 実施例の電気自動車20では、モータ22の回 転数Nmの絶対値が閾値Nref以下であっても冷却 水温Twが閾値Twrefより低いときにはモータ22や インバータ24を通常の冷却力で冷却するもの したが、冷却水温Twと閾値Twrefとを比較する 処理を実行せずにモータ22の回転数Nmの絶対 が閾値Nref以下であるときにはモータ22やイ バータ24を通常より大きい冷却力で冷却する ものとしてもよい。

 実施例の電気自動車20では、ウォーター ンプ36の回転数を調整することにより冷却装 置28の冷却力を調整するものとしたが、冷却 ァン32からラジエータ30へ送風する風量を調 整することにより冷却力を調整するものとし てもよいし、ウォーターポンプ36および冷却 ァン32の双方の回転数を調整することによ 冷却力を調整するものとしてもよい。

 実施例の電気自動車20では、駆動装置27は 、モータ22を駆動源とするものとしたが、こ したモータ22やバッテリ26に加えて、図5の 形例の電気自動車120に例示するように、車 に接続された駆動軸132に遊星歯車機構126を してエンジン122とモータ130とが接続されて るものとしてもよい。この場合において、 却装置28は、モータ22やインバータ24に加え モータ130やモータ130を駆動するインバータ12 4を冷却するものとするのが望ましい。また 図6の変形例の電気自動車220に例示するよう 、駆動装置27を、エンジン222と、エンジン22 2のクランクシャフトに接続されたインナー ータ232と駆動輪21a,21bに連結された駆動軸に 続されたアウターロータ234とを有しエンジ 222の動力の一部を駆動軸32に伝達すると共 残余の動力を電力に変換する対ロータ電動 230と、を備えるものとしてもよい。この場 において、冷却装置28は、モータ22やインバ タ24に加えて対ロータ電動機230や対ロータ 動機230を駆動するインバータ234を冷却する のとするのが望ましい。また、こうした駆 装置に搭載されたモータを冷却することに 用する場合に限定するものではなく、駆動 置に搭載されていない形態のモータなど如 なるモータに用いてもよい。また、モータ 、電動機として駆動できるものに限定した のではなく、発電機として駆動することが きるものや発電機として駆動することがで ると共に電動機として駆動できる回転電機 して構成されているものとしてもよい。さ に、こうした駆動装置の冷却装置の制御方 の形態であるものとしてもよい。

 ここで、実施例の主要な要素と発明の開 の欄に記載した発明の主要な要素との対応 係について説明する。実施例では、モータ2 2が「回転電機」に相当し、調整可能な冷却 をもってモータ22を冷却する冷却装置28が「 却手段」に相当し、冷却水温Twを検出する 却水温センサ39が「温度反映物理量検出手段 」に相当し、モータ22の回転数Nmの絶対値が 値Nrefより大きいときに図3に例示した回転数 設定用マップを用いてウォーターポンプ36の 標回転数Nw*を設定するステップS130の処理や モータ22の回転数Nmの絶対値が閾値Nref以下で るときに図3に例示した回転数設定用マップ を用いて設定された回転数Nw1に回転数Nw2を加 えた回転数をウォーターポンプ36の目標回転 Nw*として設定するステップS140の処理,設定 れた目標回転数Nw*でウォーターポンプ36が駆 動するようウォーターポンプ36を駆動制御す ステップS150の処理を実行する電子制御ユニ ット40が「制御手段」に相当する。また、車 に接続された駆動軸132に動力を出力するエ ジン122が「内燃機関」に相当し、駆動軸132 接続されると共に駆動軸132とは独立に回転 能にエンジン122の出力軸に接続され電力と 力の入出力を伴ってエンジン122からの動力 少なくとも一部を駆動軸132に出力可能な遊 歯車機構126とモータ122とを有する構成が「 力動力入出力手段」に相当する。モータ130 対ロータ電動機230も「回転電機」に相当す 。なお、実施例の主要な要素と発明の開示 欄に記載した発明の主要な要素との対応関 は、実施例が発明の開示の欄に記載した発 を実施するための最良の形態を具体的に説 するための一例であることから、発明の開 の欄に記載した発明の要素を限定するもの はない。即ち、発明の開示の欄に記載した 明についての解釈はその欄の記載に基づい 行なわれるべきものであり、実施例は発明 開示の欄に記載した発明の具体的な一例に ぎないものである。

 以上、本発明を実施するための最良の形 について実施例を用いて説明したが、本発 はこうした実施例に何等限定されるもので なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に いて、種々なる形態で実施し得ることは勿 である。

 本発明は、回転電機の冷却装置の製造業 車両の製造業などに利用可能である。




 
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