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Patent Searching and Data


Title:
COUPLING TOOL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/037793
Kind Code:
A1
Abstract:
A coupling tool being used while closing a hook portion and arranged to prevent such a trouble as the hook portion is opened by mistake by some chance to cause uncoupling. In the coupling tool where a clearance is formed between the forward end face (25a) of a slide bar (25) and the forward end face (11a) of a hook portion (11) by sliding a grasping portion (26) along a guide groove (23) while projecting to the outside of the guide groove (23), a lock groove (31) is branched from the guide groove (23) such that the grasping portion (26) can move to the lock groove (31), the forward end face (25a) of the slide bar (25) is abutted against the forward end face (11a) of a hook portion (11) by an urge member (24) under a state where the grasping portion (26) is entering the lock groove (31), and axial movement of the slide bar (25) is limited through contact of the lock groove (31) and the grasping portion (26) thus preventing the clearance from widening.

Inventors:
OKANO SHOSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/073017
Publication Date:
March 26, 2009
Filing Date:
November 29, 2007
Export Citation:
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Assignee:
OKANO SHOSUKE (JP)
International Classes:
A45C13/30; A01K27/00; A44B13/02; A47G29/00; A47G29/10; B66C1/36; F16B45/04
Domestic Patent References:
WO2002074073A12002-09-26
Foreign References:
JPH0814245A1996-01-16
JP2006141205A2006-06-08
JP2006161916A2006-06-22
Attorney, Agent or Firm:
KASHIMA, Yoshio (409 Yuni Higashi-Umeda7-2, Minami Ogi-machi,Kita-ku, Osaka-city, Osaka 52, JP)
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Claims:
 鈎部(11)と軸部(12)とが一体に形成されるとともに鈎部(11)の先端面(11a)が軸部(12)の先端面(12a)に対向するように形成されたフック部材(13)と、
 軸部(12)の先端面(12a)から軸方向に沿って形成された穴(22)に内蔵される付勢部材(24)と、
 前記付勢部材(24)により穴(22)から一部が押し出されることにより先端が鈎部(11)の先端面(11a)に当接するスライドバー(25)とを備え、
さらに、前記軸部(12)の先端面(12a)から前記穴(22)に沿ってガイド溝(23)が形成され、
 前記スライドバー(25)の側面に把持部(26)が形成され、
 前記把持部(26)を前記ガイド溝(23)の外側に突出させた状態でガイド溝(23)に沿ってスライドさせることによりスライドバー(25)の先端面(25a)と鈎部(11)の先端面(11a)との間に間隙が形成される連結具であって、
 前記ガイド溝(23)にはガイド溝(23)から分岐し把持部(26)が移動可能なロック溝(31)が形成され、
把持部(26)がロック溝(31)に入った状態でスライドバーの(25)の先端面(25a)が鈎部(11)の先端面(11a)に付勢部材(24)によって当接されるとともに、スライドバー(25)の軸方向の移動がロック溝(31)と把持部(26)との接触により制限されるようにしたことを特徴とする連結具。
 ロック溝(31)は、付勢部材(24)の付勢力に抗して把持部(26)をスライドさせたときに把持部(26)がガイド溝(23)内で移動した位置から分岐するように形成した請求項1に記載の連結具。
 ロック溝(31)はL字状に屈曲するように形成された請求項2に記載の連結具。
 ロック溝(31)の軸部(12)の先端面(12a)に近い側の溝面は、ガイド溝(23)から離れるにつれて先端面(12a)側に近づくような傾斜壁(41)が形成され、ロック溝(31)に入った把持部(26)が傾斜壁(41)に接触するとともにスライドバー(25)が付勢部材(24)によって付勢されることにより、スライドバー(25)の先端面(25a)が鈎部(11)の先端面(11a)に当接する位置に誘導される請求項2に記載の連結具。
 さらに、ロック溝(31)の軸部(12)の先端面(12a)から遠い側の溝面に段差部(42)が形成され、傾斜壁(41)と付勢部材(24)とによって誘導されたスライドバー(25)が前記段差部(42)によって軸方向の移動がさらに制限される請求項4に記載に連結具。
 鈎部(11)と軸部(12)とが一体に形成されるとともに鈎部(11)の先端面(11a)が軸部(12)の先端面(12a)に対向するように形成されたフック部材(13)と、
 軸部(12)の先端面(12a)から軸方向に沿って形成された穴(22)に内蔵される付勢部材(24)と、
 前記付勢部材(24)により穴(22)から一部が押し出されることにより先端が鈎部(11)の先端面(11a)に当接するスライドバー(25)とを備え、
 さらに、前記軸部(12)の先端面(12a)から前記穴(22)に沿ってガイド溝(23)が形成され、
 前記スライドバー(25)の側面に把持部(26)が形成され、
 前記把持部(26)を前記ガイド溝(23)の外側に突出させた状態でガイド溝(23)に沿ってスライドさせることによりスライドバー(25)の先端面(25a)と鈎部(11)の先端面(11a)との間に間隙が形成される連結具であって、
 前記ガイド溝(23)の片側にはガイド溝(23)から分岐し把持部(26)が移動可能なロック溝(31)が形成され、
 把持部(26)がロック溝(31)に入った状態でスライドバーの(25)の先端面(25a)が鈎部(11)の先端面(11a)に付勢部材(24)によって当接されるとともに、スライドバー(25)の軸方向の移動がロック溝(31)と把持部(26)との接触により制限され、
 前記ガイド溝(23)のロック溝(31)が形成された側とは反対側には、把持部(26)がガイド溝(23)に入り、かつ、スライドバー(25)が鈎部(11)の先端面(11a)に当接している状態のときに、把持部(26)が出入り自在な段差溝(61)が形成され、
 把持部(26)が段差溝(61)に入るとスライドバー(25)の軸方向の移動が制限されることを特徴とする連結具。
 鈎部(11)と軸部(12)とが一体に形成されるとともに鈎部(11)の先端面(11a)が軸部(12)の先端面(12a)に対向するように形成されたフック部材(13)と、
 軸部(12)の先端面(12a)から軸方向に沿って形成された穴(22)に内蔵される付勢部材(24)と、
 前記付勢部材(24)により穴(22)から一部が押し出されることにより先端が鈎部(11)の先端面(11a)に当接するスライドバー(25)とを備え、
 さらに、前記軸部(12)の先端面(12a)から前記穴(22)に沿ってガイド溝(23)が形成され、
 前記スライドバー(25)の側面に把持部(26)が形成され、
 前記把持部(26)を前記ガイド溝(23)の外側に突出させた状態でガイド溝(23)に沿ってスライドさせることによりスライドバー(25)の先端面(25a)と鈎部(11)の先端面(11a)との間に間隙が形成される連結具であって、
 スライドバー(25)が鈎部(11)の先端面(11a)に当接している状態のときに、把持部(26)が出入り自在な段差溝(61、62)が前記ガイド溝(23)の左右両側に形成され、
 把持部(26)が段差溝(61)に入るとスライドバー(25)の軸方向の移動が制限されることを特徴とする連結具。
Description:
連結具

 本発明は、各種物体に取り付けられたリン やロープに引掛けて連結するための鈎部を えた連結具に関し、さらに詳細には使用時 鈎部を閉じた状態にして用いる連結具に関 る。
 具体的には、例えば、犬等の動物の首輪や 輪(ハーネス)に取り付けたリングに引き綱 繋ぐ際に使用する連結具、または、ショル バックに対し肩掛け用のベルトを着脱する に使用する連結具に関する。さらには、ワ ヤロープに繋がれた荷物をクレーンで運搬 る際に、このワイヤロープを引掛けるクレ ンフック(以後、クレーンフックも含めて連 具という)に関する。ここでいう連結具には 、その形状によってはナス環と呼ばれるもの もあるので、それらも含めて連結具と称する 。

 部材間を連結するときに、一方の部材に 部が形成された連結具を取り付けておき、 方の部材に取り付けられたリング等に対し この連結具の鈎部を引掛けることで連結す 方法が、いろいろな分野で利用されている このような連結具では、使用中に鈎部の連 状態が容易に外れないようにするために、 結中は鈎部を閉じた状態にすることができ 連結具が用いられている。

 例えば、図4は、犬の散歩用の引き綱を首 輪に繋いだ状態を示す図である。引き綱51の 端部分には、C字状の鈎部11が形成された連 具50が取り付けられており、首輪52に取り付 けられたリング53に対して鈎部11が着脱でき ようにしてある(例えば特許文献1参照)。

 図5は、この連結具50の構造を示す斜視図 ある。従来より、連結具50は、C字状の鈎部1 1とこれに続く軸部12とが一体形成されたフッ ク部材13と、引き綱51が係止される連結リン 14とからなる。フック部材13の軸部12には、 部11とは反対側の軸端において、大径部15、1 6に挟まれた小径部17が形成してある。一方、 連結リング14には貫通孔14aが形成してある。 して小径部17が貫通孔14a内に嵌められると もに、大径部15、16が貫通孔14aを両側から挟 ようにしてあり、これにより連結リング14 軸部12(フック部材13)に対し、回転自在に取 付けてある。

 軸部12には、軸方向に沿って、鈎部11に近い 先端面12aに開口21を有する有底の穴22が形成 てある。また軸部12には開口21から軸方向に ってガイド溝23が形成してある。さらに穴22 の内部にはコイルバネ24と軸方向に沿って移 可能なスライドバー25とが挿入してあり、 ライドバー25がコイルバネ24により付勢され ことで、鈎部11の先端面11aにスライドバー25 の先端が当接するようにしてある。
 スライドバー25には凸状の把持部26が一体に 形成してあり、把持部26はガイド溝23から穴22 の外側に突出するように取り付けてある。

 この連結具50では、コイルバネ24の付勢力に 抗して、把持部26を一時的に接続リング14側 スライドさせることにより、スライドバー25 の先端面と鈎部11の先端面11aとが分離され、 れらの間に間隙が形成される。
 したがって、間隙が形成された状態で、首 52(図4)のリング53を鈎部11に引掛けることに り、リング53と鈎部11(フック部材13)とを連 することができる。その後、再びスライド ー25の先端面を鈎部11の先端面11aに当接させ 鈎部11がスライドバー25で閉じられた状態で 使用する。

 鈎部が形成された連結具は、鞄等において 広く使用されている(例えば特許文献2参照) 図6は、ショルダバックの肩掛け用のベルト に使用された連結具を示す図である。この連 結具60は、ナス環61と、ベルト62が係止される 連結リング63とからなる。
 連結リング63には貫通孔63aが形成してある 一方、ナス環61の基端には、大径部64、65に まれた小径部66が形成してある。そして小径 部66が貫通孔63a内に嵌められるとともに、大 部64、65が貫通孔63aを両側から挟むようにし てあり、これにより連結リング63がナス環61( ック部材)に対し、回転自在に取り付けてあ る。

 ナス環61は、開口部67を有するナス環本体61a と、弾性部材で形成され開口部67を閉じるよ に、ナス環本体61aの先端61bに対し付勢する うに取り付けられる係止片68とを備えてい 。
 この連結具60では、付勢力に抗して係止片68 を押圧することにより、係止片68とナス環本 61aの先端61bとが分離し、これらの間に間隙 形成される。したがって、間隙が形成され 状態で、ショルダバッグ69の係止リング70を 引掛けることで、リング70とナス環61(フック 材)とを連結することができる。その後は、 ナス環本体61aが係止片68により閉じられた状 で使用する。

 また、上述した以外にも、例えば建設機械 あるクレーンにおいて玉掛け作業等で用い 連結具(クレーンフック)においても、ワイ ロープを引掛ける鉤部に対し鉤部を閉じる めの係止片を備えた類似の形状の連結具が いられている。

特開2006-141205号公報

特開平11-235223号公報

 上述した従来の連結具では、いずれも、他 部材と連結中はスライドバーや係止片等が 用して鈎部(ナス環)が閉じられるようにし ある。これらが正常に作動している限りは 安全に連結状態を保つことができる。
 しかしながら、スライドバーや係止片を備 た連結具を使用した場合でも、誤って連結 解除されてしまうことがあった。

 例えば、図4、図5で説明したような犬の散 用の引き綱に用いられている連結具50では、 犬が動き回り、首輪のリング53が把持部26を すような状態になることがある。そのよう 状態で、犬が引き続き不規則に動くと、何 の拍子に、スライドバー25が移動して間隙が 形成され、リング53が外れてしまうことがあ た。
 同様の現象は、ショルダバッグ等の鞄に設 られた連結具(ナス環等)やクレーン用の連 具(クレーンフック)においても発生すること がありうる。

 そこで、本発明は、使用時に鈎部を閉じ 状態にして用いる連結具であっても、何か 拍子に誤って鈎部が開放されて連結状態が れてしまう不具合が発生しにくい構造の連 具を提供することを目的とする。

 上記目的を達成するためになされた本発 の接続具は、鈎部11と軸部12とが一体に形成 されるとともに鈎部11の先端面11aが軸部12の 端面12aに対向するように形成されたフック 材13と、軸部12の先端面12aから軸方向に沿っ 形成された穴22に内蔵される付勢部材24と、 前記付勢部材24により穴22から一部が押し出 れることにより先端が鈎部11の先端面11aに当 接するスライドバー25とを備え、さらに、前 軸部12の先端面12aから前記穴22に沿ってガイ ド溝23が形成され、前記スライドバー25の側 に把持部26が形成され、前記把持部26を前記 イド溝23の外側に突出させた状態でガイド 23に沿ってスライドさせることによりスライ ドバー25の先端面25aと鈎部11の先端面11aとの に間隙が形成される連結具であって、前記 イド溝23にはガイド溝23から分岐し把持部26 移動可能なロック溝31が形成され、把持部26 ロック溝31に入った状態でスライドバーの25 の先端面25aが鈎部11の先端面11aに付勢部材24 よって当接されるとともに、スライドバー25 の軸方向の移動がロック溝31と把持部26との 触により制限されるようにしてある。

 ここで、鈎部11の形状は、C字状やナス環状 好ましいが、連結対象物に取り付けられた ング等に対して連結できる形状であれば、 の形状であってもよい。
付勢部材24はコイルバネが好ましいが、スラ ドバー25に付勢力を与えることができれば に限定されない。

 本発明によれば、ガイド溝23から分岐す ロック溝31が形成してあり、スライドバー25 一体に形成された把持部26がロック溝31側に 移動できるようにしてある。把持部26がロッ 溝31に入ると、スライドバー25の先端面25aが 鈎部11の先端面11aに付勢部材24によって当接 れる。このとき鈎部11はスライドバー25によ 閉じた状態で保持されるようになる。さら 把持部26がロック溝31に入った状態では、ロ ック溝31の溝壁と把持部26との接触により、 ライドバー25の軸方向への移動が制限される ようにしてあるので、たとえ把持部26やスラ ドバー25を軸方向に移動させる何らかの力 働いたとしても、ロック溝31と把持部26との 触によって把持部の移動が制限され、その 果スライドバー26の軸方向への移動も制限 れ、スライドバーの先端面25aと鍵部の先端 11aとの間が大きく開いて突発的に連結状態 外れてしまう不具合が発生しなくなる。

 本発明によれば、把持部26がロック溝31に 入ることで、スライドバー25の移動が制限さ るようになり、誤って連結状態が外れてし う不具合を発生しにくくすることができる

(その他の課題を解決するための手段及び効 )
 上記発明において、ロック溝31は、付勢部 24の付勢力に抗して把持部26をスライドさせ ときに把持部26がガイド溝23内で移動した位 置から分岐するようにするのが好ましい。
 このようにすることにより、付勢部材24の 勢力に抗して、把持部26をガイド溝23内の停 位置から一旦移動させてから、把持部26を ック溝31に移動させることになる。その結果 、把持部26が誤ってロック溝31に入り込んで まうことが発生しにくくなる。また、把持 26がロック溝31に入り込んだ状態から誤って イド溝23に戻ることが発生しにくくなり、 結状態を安定して保つことができる。
なお、ロック溝31はガイド溝23の左右いずれ 設けてもよい。

 また、上記発明において、ロック溝31はL字 に屈曲するように形成されてもよい。
 これにより、加工が簡単なL字形状のロック 溝31により、連結状態を安定して保つことが き、しかもロック状態であることを視覚的 容易に確認することができる。また、ロッ 状態にしたときにスライドバーの先端面25a 鉤部の先端面11aとの間に形成されうる間隙( 半開き状態の最大長さ)の長さを、L字状の溝 溝長さ(ガイド溝から離れた側の一辺の長さ )によって調整することができる。

 また、上記発明において、ロック溝31の軸 12の先端面12aに近い側の溝面は、ガイド溝23 ら離れるにつれて先端面12a側に近づくよう 傾斜壁41が形成され、ロック溝31に入った把 持部26が傾斜壁41に接触するとともにスライ バー25が付勢部材24によって付勢されること より、スライドバー25の先端面25aが鈎部11の 先端面11aに当接する位置に誘導されるように してもよい。
 これによれば、スライドバー25を少しだけ ック溝31に入れるだけで、スライドバー25を 動的に所定の定位置(スライドバーが鉤部に 当接する位置)に誘導することができる。

 このとき、さらにロック溝31の軸部12の先端 面12aから遠い側の溝面に段差部42が形成され 傾斜壁41と付勢部材24とによって誘導された スライドバー25が前記段差部42によって軸方 の移動がさらに制限されるようにしてもよ 。
 これによれば、傾斜壁と付勢部材とによっ 自動的に誘導されたスライドバー25が定位 に誘導されると、その後は段差部42によって 軸方向の移動がさらに制限されるようになる ので、軸方向とともに回転方向の力が同時に 加わらない限り、スライドバー25は軸方向に って移動できなくなり、鈎部が閉じた状態 確実に維持させることができる。

 また、鈎部11と軸部12とが一体に形成され るとともに鈎部11の先端面11aが軸部12の先端 12aに対向するように形成されたフック部材13 と、軸部12の先端面12aから軸方向に沿って形 された穴22に内蔵される付勢部材24と、前記 付勢部材24により穴22から一部が押し出され ことにより先端が鈎部11の先端面11aに当接す るスライドバー25とを備え、さらに、前記軸 12の先端面12aから前記穴22に沿ってガイド溝 23が形成され、前記スライドバー25の側面に 持部26が形成され、前記把持部26を前記ガイ 溝23の外側に突出させた状態でガイド溝23に 沿ってスライドさせることによりスライドバ ー25の先端面25aと鈎部11の先端面11aとの間に 隙が形成される連結具であって、前記ガイ 溝23の片側にはガイド溝23から分岐し把持部2 6が移動可能なロック溝31が形成され、把持部 26がロック溝31に入った状態でスライドバー 25の先端面25aが鈎部11の先端面11aに付勢部材2 4によって当接されるとともに、スライドバ 25の軸方向の移動がロック溝31と把持部26と 接触により制限され、前記ガイド溝23のロッ ク溝31が形成された側とは反対側には、把持 26がガイド溝23に入り、かつ、スライドバー 25が鈎部11の先端面11aに当接している状態の きに、把持部26が出入り自在な段差溝61が形 され、把持部26が段差溝61に入るとスライド バー25の軸方向の移動が制限されるようにし もよい。

 これによれば、ガイド溝23の片側にロッ 溝31が形成され、反対側に段差溝61が形成さ るので、把持部26がガイド溝23に入っている 状態(すなわち把持部26がロック溝に入れてい ない状態)で、何かの拍子に、把持部26が軸方 向に沿って押された場合でも、通常は把持部 26が軸方向だけではなく横方向にも押されて るので、把持部26が段差溝61に入るか、ある いは、ロック溝31に入るようになり、スライ バー25の軸方向の移動を制限することがで る。

 また、鈎部11と軸部12とが一体に形成される とともに鈎部11の先端面11aが軸部12の先端面12 aに対向するように形成されたフック部材13と 、軸部12の先端面12aから軸方向に沿って形成 れた穴22に内蔵される付勢部材24と、前記付 勢部材24により穴22から一部が押し出される とにより先端が鈎部11の先端面11aに当接する スライドバー25とを備え、さらに、前記軸部1 2の先端面12aから前記穴22に沿ってガイド溝23 形成され、前記スライドバー25の側面に把 部26が形成され、前記把持部26を前記ガイド 23の外側に突出させた状態でガイド溝23に沿 ってスライドさせることによりスライドバー 25の先端面25aと鈎部11の先端面11aとの間に間 が形成される連結具であって、スライドバ 25が鈎部11の先端面11aに当接している状態の きに、把持部26が出入り自在な段差溝61、62 前記ガイド溝23の左右両側に形成され、把 部26が段差溝61に入るとスライドバー25の軸 向の移動が制限されるようにしてもよい。
 これによれば、ガイド溝23の両側に段差溝61 、62が形成されるので、把持部26がガイド溝23 に入っている状態で、何かの拍子に、把持部 26が軸方向に沿って押された場合でも、通常 把持部26が軸方向だけではなく横方向にも されるので、把持部26が段差溝61、62のいず かに入るようになり、スライドバー25の軸方 向の移動を制限することができる。

本発明の一実施形態である連結具の構 を示す斜視図。 図1の連結具の変形例を示す斜視図。 本発明の他の一実施形態である連結具 示す斜視図。 従来からの連結具を用いた散歩用引き の使用状態を示す図。 従来からの連結具の構造を示す斜視図 従来からの連結具の構造を示す斜視図 本発明の他の一実施形態である連結具 示す斜視図。 図7の連結具の平面図。 本発明の他の一実施形態である連結具 示す斜視図。 図9の連結具の平面図。

符号の説明

 1、2 連結具
 11  鉤部
 12  軸部
 13  フック部材
 14  連結リング
 22  穴
 23  ガイド溝
 24  コイルバネ
 25  スライドバー
 26  把持部
 31  ロック溝
 32  横溝
 33  縦溝
 35  ロック溝
 41  傾斜壁
 42  段差部
 43  中間壁
 44  停止壁
 61  段差溝
 62  段差溝

 以下、本発明の実施形態について図面を いて説明する。本発明は、以下に説明する うな実施形態に限定されるものではなく、 発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様 含まれることはいうまでもない。

(実施形態1)
 図1は、本発明の第1実施形態を示す連結具1 斜視図であり、図1(a)はその通常状態、図1(b )はロック状態へ移行する過渡状態、図1(c)は ック状態を示す。
 ここでは犬等の散歩用の引き綱に用いる連 具を例に説明を行うが、引き綱および連結 ングの形状を変更すれば、ショルダバッグ の鞄用の連結具としても、そのまま利用す ことができる。また、全体的に寸法を拡大 るとともに、引き綱をワイヤロープにする とにより、クレーン用の連結具(クレーンフ ック)としても利用することができる。
 なお、図1において、図4、図5で説明した内 と同じ部分については同符号を付すことに り、説明の一部を省略する。

 連結具1は、C字状の鈎部11および軸部12が 体形成されたフック部材13と、引き綱51が繋 がれる連結リング14とからなる。フック部材1 3および連結リング14は鉄等の金属材料で形成 される。あるいは、アルミ等のダイキャスト や樹脂で形成するようにしてもよい。軸部12 は、鈎部11とは反対側の軸端において、大 部15、16に挟まれた小径部17が形成してある 一方、連結リング14には貫通孔14aが形成して ある。そして小径部17が貫通孔14a内に嵌めら るとともに、大径部15、16が貫通孔14aを両側 から挟むようにしてあり、これにより連結リ ング14が軸部12(フック部材13)に対し、回転自 に取り付けてある。

 軸部12には、軸方向に沿って、鈎部11に近い 先端面12aに開口21を有する有底の穴22が形成 てある。また軸部12には開口21から軸方向に って線状のガイド溝23が形成してある。さ に穴22の内部にはコイルバネ24と、軸方向に って移動可能な棒状のスライドバー25とが 入してあり、スライドバー25がコイルバネ24 より付勢されることで、鈎部11の先端面11a スライドバー25の先端面25aが当接するように してある。
 スライドバー25は、側面に凸状の把持部26が 形成してあり、把持部26はガイド溝23から穴22 の外側に突出するように取り付けてある。

 なお、スライドバー25を穴22に挿入する時 点では、鉤部11の先端面11aが軸部12の先端面12 aに対向する位置から外れた位置にくるよう しておき、スライドバーを挿入した後から 鉤部11の先端面11aと軸部12の先端面12aとが対 するように鉤部11を変形するようにしてい 。

 また、ガイド溝23から分岐して、軸部12の 軸方向に垂直な方向の横溝32、および、横溝3 2から軸部12の先端側に向けて直角に屈曲する 縦溝33からなるL字状のロック溝31が形成され 。横溝32が形成される位置は、コイルバネ24 に抗してスライドバー25を軸方向にスライド せて、スライドバー25が鉤部11から離れたと きに把持部26がくる位置となるようにしてあ 。これにより、一旦スライドバー25をスラ ドさせなければ横溝32に入れないようにする ことで、把持部26が突発的に横溝32に入り込 ないようにしてある。なお、横溝32を形成す る位置を軸部12の先端側から遠ざけるほど、 持部26をロック溝31に移行する際に大きな力 を加える必要が生じることになる。

 次に、連結具1を使用する際の典型的な動作 について説明する。連結具1は、使用してい いときに、図1(a)に示した通常状態にしてあ 。
 首輪52のリング53(図4)に連結具1を連結する きは、スライドバー25が完全に穴22の内部に り込むまで、把持部26をガイド溝23に沿って 強くスライドさせる。これにより、鉤部11の 端面11aと軸部12の先端面12aとの間が大きく くので、この状態でリング53に引掛ける。

 リング53に引掛けた後、再び把持部26を元 に戻していくときに、図1(b)に示すように、 持部26が横溝32の位置にきた状態で、把持部2 6を横溝32の方向に移動させる。そして横溝32 先まで移動させると、コイルバネ24による 勢力でスライドバー25が押され、図1(c)に示 ように、把持部26が縦溝33に沿って移動する うになる。そして、スライドバー25の先端 25aが鉤部11の先端面11aに当接した位置で把持 部26が停止する。

 その後は、把持部26が軸方向に移動できる 囲が縦溝33の内側に制限されることになり、 たとえ把持部26が軸方向に押されてスライド ー25が軸方向に移動したとしても、スライ バー25の移動量が制限され、半開き状態にし かならない。なお、半開きになった状態での 鉤部11の先端面11aとスライドバー25の先端面25 aとの間隙の最大長さが、リング53の肉厚より も小さくなるように、リング53に合わせて横 32と縦溝33との形状を設定しておけば、半開 き状態でもリング53が外れてしまう不具合を 全になくすこともできる。
 また、把持部26にスライドバー25を回転させ る方向の力が加わった場合であっても、同時 に軸方向の力が加わらないかぎりは、縦溝33 より把持部26の回転方向の移動が制限され スライドバー25は開かない。

 一方、リング53を閉じた鈎部11から外した いときは、把持部26を縦溝33に沿って軸方向 スライドさせ、続いて、横溝32に沿って回転 させる一連の動作を行うと、把持部26をガイ 溝23に戻すことができる。その後、ガイド 23内で把持部26を強くスライドさせて、鉤部1 1の先端面11aと軸部12の先端面12aとの間を大き く開いたときにリング53を取り外すことがで る。続いて、把持部26を離すと、コイルバ 24の付勢力によって図1(a)の状態に戻される

 図2は、連結具1を、ショルダバッグの肩 け用ベルト62に使用するときの変形例である 。この場合は、連結リング14に代えて、幅広 連結リング63を用いればよい。

(実施形態2)
 図3は、本発明の他の実施形態を示す連結具 2の斜視図であり、図3(a)はその通常状態、図3 (b)はロック状態へ移行する過渡状態、図3(c) ロック状態を示す。なお、図1で説明した内 と同じ部分については同符号を付すことに り、説明の一部を省略する。
 本実施形態で説明する連結具2と実施形態1( 1)で説明した連結具1とは、ガイド溝23から 岐するロック溝41の形状が異なる。

 すなわち、連結具2のロック溝35は、軸部12 先端面12aに近い側に、ガイド溝23から離れる につれて先端面12a側に近づくような傾斜壁41 形成される。
 さらに、ロック溝35における軸部12の先端面 12aから遠い側に、段差部42を挟んで中間壁43 停止壁44からなる二段壁が形成される。
 停止壁44は、把持部26がこの停止壁44に接す 位置に到達したときに、把持部26の軸方向 動きが段差部42との接触によって制限される ような寸法にしてある。

 次に、連結具2を使用する際の典型的な動作 について説明する。連結具2は、使用してい いときに、図3(a)に示した通常状態にしてあ 。
 首輪52のリング53(図4)に連結具2を連結する きは、スライドバー25が完全に穴22の内部に り込むまで、把持部26をガイド溝23に沿って 強くスライドさせる。これにより、鉤部11の 端面11aと軸部12の先端面12aとの間が大きく くので、この状態でリング53に引掛ける。

 リング53に引掛けた後、再び把持部26を元 に戻していくときに、図3(b)に示すように、 持部26がガイド溝23とロック溝35との分岐位 にきた状態で、把持部26をロック溝35の方向 移動させる。すると把持部26は傾斜壁41に当 接し、コイルバネ24の付勢力が働いて、把持 26は傾斜壁41に沿って自動的に誘導される。 そして、段差部42を超えてロック溝35の奥に る停止壁44に当接する。そして、図3(c)に示 ように、スライドバー25の先端面25aが、鉤部 11の先端面11aに当接した状態でスライドバー2 5および把持部26が停止する。

 その後は、把持部26が軸方向に移動でき 範囲が、停止壁44と段差部42により大きく制 されることになり、たとえ把持部26が軸方 に押されたとしてもほとんど移動すること できない。その結果、鉤部11の先端面11aと軸 部12の先端面12aとの間は開かれず、したがっ リング53が外れてしまうことがなくなる。

 逆に、リング53を閉じた鈎部11から外したい ときは、把持部26を傾斜壁41に沿って斜め方 にスライドさせ、段差部42を超えて把持部26 ガイド溝23に入るようにする。その後、ガ ド溝23内で把持部26を強くスライドさせて、 部11の先端面11aと軸部12の先端面12aとの間を 大きく開けるとリング53を取り外すことがで る。続いて把持部26を離すと、コイルバネ24 の付勢力によって図3(a)の状態に戻される。
(実施形態3)
 図7、図8は、本発明の他の実施形態を示す 結具3の斜視図、平面図であり、図7(a)、図8(a )は通常状態、図7(b)、図8(b)は把持部が一時的 に段差溝に入った状態、図7(c)、図8(c)は把持 をスライドさせた状態を示す。なお、図1で 説明した内容と同じ部分については同符号を 付すことにより、説明の一部を省略する。
本実施形態で説明する連結具3と実施形態1(図 1)で説明した連結具1とは、ガイド溝23から分 するロック溝41の他に、段差溝61を設けた点 が異なる。

 すなわち、連結具3は、付勢部材24によっ スライドバー25の先端面25aが鈎部11の先端面 11aに当接している状態のときに、把持部26が イド溝23内で停止している位置に段差溝61を 設けるようにしてある。段差溝61は、ロック 31を形成した側と反対側に形成され、軸方 に対し横向きの力が加わってスライドバー25 が段差溝61側に回転したときに、把持部26が るようになっている。

 このように、ガイド溝23を挟んで片側にロ ク溝31、反対側に段差溝61を設けることによ 、把持部26がガイド溝に入った状態で、何 かの力で把持部26が軸方向に押されたときに も、軸方向に対して横向きの力が少しでも働 けば、把持部26が段差溝61、または、ロック 31に入るようになり、誤って連結状態が解除 されてしまう危険性を減らすことができる。
(実施形態4)
 図9、図10は、本発明の他の実施形態を示す 結具4の斜視図、平面図であり、図9(a)、図10 (a)は通常状態、図9(b)、図10(b)は把持部が一時 的に段差溝に入った状態、図9(c)、図9(c)は把 部をスライドさせた状態を示す。なお、図1 で説明した内容と同じ部分については同符号 を付すことにより、説明の一部を省略する。
本実施形態で説明する連結具4と実施形態3(図 7、図8)で説明した連結具3とは、ガイド溝23か ら分岐するロック溝41の代わりに、段差溝62 設けた点が異なる。

 すなわち、連結具4は、付勢部材24によっ スライドバー25の先端面25aが鈎部11の先端面 11aに当接している状態のときに、把持部26が イド溝23内で停止している位置に段差溝61、 62を設けるようにしてある。段差溝61と段差 62とは、ガイド溝23を挟んで反対側に形成さ 、軸方向に対し横向きの力が加わってスラ ドバー25が回転したときに、把持部26がいず れかの段差溝61、62に入るようになっている

 このように、ガイド溝23を挟んで両側に 差溝61、62を設けることにより、把持部26が イド溝に入った状態で、何らかの力で把持 26が軸方向に押されたときにも、軸方向に対 して横向きの力が少しでも働けば、把持部26 段差溝61、または、段差溝62に入るようにな り、誤って連結状態が解除されてしまう危険 性を減らすことができる。

 なお、連結具2、3、4についても、連結リ グ14を幅広の連結リング63に代えることによ り、そのままショルダバッグの肩掛けベルト 用の連結具として使用することができる。

 さらに、連結具1~連結具4は、同じ形状で 体のサイズを拡大することにより、クレー 用フックのような他の用途の連結具として 利用することもできる。

 以上説明したように、本発明にかかる連 具は、使用時に鈎部を閉じた状態にして用 る連結具として利用することができる。