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Title:
CUTTING DEVICE AND CUT OBJECT PRODUCING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/153021
Kind Code:
A1
Abstract:
A cutting device and a cut object producing method in which the position of a blade is easily adjustable, that can cut a member to be cut so that the shape of cut portions is stable, and that can cut the member with small force. A band blade (46) is moved in the direction of approach to an unvulcanized rubber member (12) by both a guide rail (20) and a movement member (22). A movement block (42) moved by rotation of a feed screw (34) is installed on a base (26). The band blade (46) is moved also in the longitudinal direction by the movement of the movement block (42). The unvulcanized rubber member (12) is cut by moving the band blade (46) relative to the unvulcanized rubber member (12) into an oblique direction having both a component in the longitudinal direction and a component in the direction perpendicular to the longitudinal direction of the edge of the band blade.

Inventors:
NAKAYAMA MASAHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060605
Publication Date:
December 18, 2008
Filing Date:
June 10, 2008
Export Citation:
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Assignee:
BRIDGESTONE CORP (JP)
NAKAYAMA MASAHIRO (JP)
International Classes:
B26D1/08; B26D5/08; B26D1/04; B26D3/00; B26D3/02
Domestic Patent References:
WO2005065899A12005-07-21
Foreign References:
JPH0760685A1995-03-07
JPS58203033A1983-11-26
Attorney, Agent or Firm:
NAKAJIMA, Jun et al. (NAKAJIMA & KATO Seventh Floor,HK-Shinjuku Bldg., 3-17,Shinjuku 4-chome, Shinjuku-k, Tokyo 22, JP)
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Claims:
 帯状の刃と、
 前記刃を刃面に沿った刃先の直交方向と刃先の長手方向の双方向の成分を持つ方向に移動させて被切断物を切断する駆動機構と、
 を有するカット装置。
 前記駆動機構が、
 前記刃を前記被切断部材に対して接近する方向に移動させる第一駆動ユニットと、
 前記刃を前記長手方向に移動させる第二駆動ユニットと、
 を有する請求項1に記載のカット装置。
 前記第二駆動ユニットが、前記第一駆動ユニットによる前記刃の前記被切断部材への接近途中から刃を長手方向に移動させる請求項2に記載のカット装置。
 前記駆動機構による前記直交方向への前記刃の移動速度と、前記長手方向への前記刃の移動速度とが略等しくなるように設定されている請求項1に記載のカット装置。
 帯状の刃を、刃面に沿った刃先の直交方向と刃先の長手方向の双方向の成分を持つ方向に移動させて被切断物を切断する切断物製造方法。
 前記刃を被切断部材に対して接近する方向に移動させる第一駆動と、
 前記第一駆動によって前記刃を前記被切断部材に接近する方向に移動させつつ、刃をこの刃の長手方向に移動させる第二駆動と、
 を有する請求項5に記載の切断物製造方法。
 前記第二駆動による前記刃の移動が、前記第一駆動による前記刃の前記被切断部材への接近途中から行われる請求項6に記載の切断物製造方法。
 前記直交方向への前記刃の移動速度と、前記長手方向への前記刃の移動速度とが略等しくなるように設定されている請求項5~請求項7のいずれか1項に記載の切断物製造方法。
Description:
カット装置及び切断物製造方法

 本発明は、柔軟な未加硫のゴム部材等の 切断部材を切断するカット装置及び切断物 造方法に関し、特に、帯状の被切断部材を 形を抑えながら厚さ方向に対して斜めに切 するカット装置及び切断物製造方法に関す 。

 従来、タイヤのトレッド等、帯状の未加 のゴム部材の端部同士をジョイントする際 、ジョイント面が部材表面に対して斜めに るように、未加硫のゴム部材を厚さ方向に してある角度を持ってカットすることが行 われている。

 これは、切断したゴム部材の長さに誤差 あるため、ジョイント面を斜めにすること 、長さの誤差が重量バランスに与える影響 少なくでき、ジョイント作業も容易になる めである。

 未加硫のゴム部材を厚さ方向に対して斜 にカットする従来の方法としては、例えば 電熱ヒーター等により加熱された刃による ット(特許文献1参照)等が一般的に採用され いる。

 ところで、このような切断装置及び切断 法において、刃の切断時の移動方向は、刃 の長手方向と直交する方向のみである。こ ため、被切断部材の表面が平らであると、 切断部材と刃先との接触面積が大きくなり 切断に大きな力が必要となる。

 これに対し、刃を被切断部材の側面から刃 当て、被切断部材の幅方向へ刃を移動させ 切断する方法も考えられるが、刃の向き調 方向が三次元となるため、調整が難しい。 た、被切断部材の剛性が低い場合には、切 中に刃に押されて被切断部材が移動してし うことがある。したがって、切断面の形状 安定させるために、被切断部材ごとの調整 必要となり、労力を要する。

特開平8―207000号公報

 本発明は、上記事実を考慮し、刃の位置 整が容易であり、切断部分の形状を安定さ ることができ、しかも小さな力で被切断部 を切断可能なカット装置及び切断物製造方 を得ることを目的とする。

 本発明の第1の態様では、帯状の刃と、前記 刃を刃面に沿った刃先の直交方向と刃先の長 手方向の双方向の成分を持つ方向に移動させ て被切断物を切断する駆動機構と、 を有す 。
 すなわち、本発明の第1の態様では、駆動機 構により、帯状の刃を、刃先の直交方向と刃 先の長手方向の双方向の成分を持つ方向、換 言すれば刃先に対し斜め方向に移動させて被 切断物を切断する。したがって、刃を被切断 部材に対し刃先の直交方向に移動させるのみ で切断する構成のカット装置と比較して、小 さな力で切断可能となる。また、刃を被切断 部材の側面から当てて被切断部材の幅方向へ 移動させる構成のカット装置と比較して、切 断部分の形状が安定する。被切断部材ごとの 刃の調整も不要又は簡略化できるので、調整 が容易になる。
 第1の態様において、前記駆動機構が、前記 刃を前記被切断部材に対して接近する方向に 移動させる第一駆動ユニットと、前記刃を前 記長手方向に移動させる第二駆動ユニットと 、を有する構成としてもよい。

 すなわち、このカット装置では、帯状の を、第一駆動ユニットによって被切断部材 対し接近する方向に移動させながら、同時 、第二駆動ユニットによって、刃の長手方 に移動させて、被切断部材を切断できる。

 さらにこのカット装置において、前記第 駆動ユニットが、前記第一駆動ユニットに る前記刃の前記被切断部材への接近途中か 刃を長手方向に移動させるようにしてもよ 。

 すなわち、第一駆動ユニットによる刃の 切断部材への接近初期では、第二駆動ユニ トによって刃を長手方向に移動させない。 のため、刃の被切断部材への接近初期から を長手方向に移動させる構成のカット装置 比較して、無駄な動作が少なくなり、効率 な切断が可能となる。

 第1の態様において、前記駆動機構による 前記直交方向への前記刃の移動速度と、前記 長手方向への前記刃の移動速度とが略等しく なるように設定されていてもよい。

 このように、刃の直交方向への移動速度 、刃の長手方向への移動速度とを略等しく ることで、切断時の刃の移動スペースを少 くすることと、より小さな力で切断するこ の両立が可能となる。

 本発明の第2の態様では、帯状の刃を、刃面 に沿った刃先の直交方向と刃先の長手方向の 双方向の成分を持つ方向に移動させて被切断 物を切断する。
 すなわち、本発明の第2の態様では、帯状の 刃を、刃先の直交方向と刃先の長手方向の双 方向の成分を持つ方向、換言すれば刃先に対 し斜め方向に移動させて被切断物を切断する 。したがって、刃を被切断部材に対し刃先の 直交方向に移動させるのみで切断する構成の 切断物製造方法と比較して、小さな力で切断 可能となる。また、刃を被切断部材の側面か ら当てて被切断部材の幅方向へ移動させる構 成の切断物製造方法と比較して、切断部分の 形状が安定する。被切断部材ごとの刃の調整 も不要又は簡略化できるので、調整が容易に なる。
 第2の態様において、前記刃を被切断部材に 対して接近する方向に移動させる第一駆動と 、前記第一駆動によって前記刃を前記被切断 部材に接近する方向に移動させつつ、刃をこ の刃の長手方向に移動させる第二駆動と、を 有するようにしてもよい。

 すなわち、この切断物製造方法では、帯 の刃を、第一駆動によって被切断部材に対 接近する方向に移動させながら、同時に、 二駆動によって、刃の長手方向に移動させ 、被切断部材を切断できる。

 さらにこの切断物製造方法において、前 第二駆動による前記刃の移動が、前記第一 動による前記刃の前記被切断部材への接近 中から行われるようにしてもよい。

 すなわち、第一駆動による刃の被切断部 への接近初期では、第二駆動によって刃を 手方向に移動させない。このため、刃の被 断部材への接近初期から刃を長手方向に移 させる構成の切断物製造方法と比較して、 駄な動作が少なくなり、効率的な切断が可 となる。

 第2の態様において、前記直交方向への前 記刃の移動速度と、前記長手方向への前記刃 の移動速度とが略等しくなるように設定され ていてもよい。

 このように、刃の直交方向への移動速度 、刃の長手方向への移動速度とを略等しく ることで、切断時の刃の移動スペースを少 くすることと、より小さな力で切断するこ の両立が可能となる。

 本発明は上記構成としたので、刃の位置 整が容易であり、切断部分の形状を安定さ ることができ、しかも小さな力で被切断部 を切断可能となる。

本発明の一実施形態に係るカット装置 要部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカット装置 おいて帯刃の移動軌跡を示す説明図である 本発明の一実施形態に係るカット装置 の帯刃の移動方向を説明するための説明図で ある。 比較例のカット装置の帯刃の移動方向 を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態に係るカット装置 の帯刃の移動方向と刃先角との関係を説明す るための説明図である。 比較例のカット装置の帯刃の移動方向 と刃先角との関係を説明するための説明図で ある。 本発明の一実施形態に係るカット装置 で切断された未加硫ゴム部材の切断部分の形 状を未加硫ゴム部材の幅方向に見た状態で示 す説明図である。 比較例のカット装置で切断された未加 硫ゴム部材の切断部分の形状を未加硫ゴム部 材の幅方向に見た状態で示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るカット装置 で切断された未加硫ゴム部材の切断部分の形 状を未加硫ゴム部材の長手方向に沿った状態 で示す斜視図である。 比較例のカット装置で切断された未加 硫ゴム部材の切断部分の形状を未加硫ゴム部 材の長手方向に沿った状態で示す斜視図であ る。 本発明の変形例に係るカット装置にお て帯刃の移動軌跡を示す説明図である。

 図1には、本発明の一実施形態のカット装 置10が示されている。このカット装置10によ て、本発明に係る切断物製造方法が実現さ る。

 このカット装置10は、例えば、タイヤの レッドとなる未加硫ゴム部材12を搬送する搬 送経路に設けられている。

 搬送経路の下方には、未加硫ゴム部材12 下面を支持する平板状のアンビル14が水平に 配置されている。

 アンビル14の上方には、電動アクチュエ ター16にて移動されるカッターヘッド18が配 されている。この電動アクチュエーター16 、本発明の第一駆動ユニットであり、後述 る第二駆動ユニットと共に、本発明の駆動 構を構成している。

 電動アクチュエーター16は、ガイドレー 20と、ガイドレール20に沿って移動される移 部材22を備えている。なお、カッターヘッ 18の移動は、電動モーター、エアシリンダ等 の他の駆動装置で行なっても良い。

 移動部材22の下端には、軸24が取り付けら れており、この軸24にカッターヘッド18のベ ス26が支持されている。なお、ベース26には 軸24に対する回転を阻止する図示しないロ ク機構が設けられている。

 ベース26には、図示しないベアリングを して、送りネジ34が回転可能に取り付けられ ている。送りネジ34は、その長手方向が、後 する帯刃46と平行となるように配置され、 周には雌ねじが形成されている。ベース26の 側方には、モータ60及びギヤボックス62が備 られており、モータ60の回転駆動力がギヤボ ックス62を介して送りネジ34に伝えられると 送りネジ34が周方向に回転する(軸方向には 動)。

 さらにベース26には、移動ブロック42が1 は複数(図1では図示の便宜上1つとしている 、2つ以上とすることが好ましい)が備えられ ている。移動ブロック42には、送りネジ34の ねじに螺合する雄ネジが形成されており、 りネジ34が周方向に回転すると、移動ブロッ ク42が送りネジ34の長手方向、すなわち矢印L1 方向に移動する。したがって、モータ60、ギ ボックス62、送りねじ34及び移動ブロック42 よって、本発明の第二駆動ユニットが構成 れている。なお、ベース26には、移動ブロ ク42が送りネジ34の周方向には不用意に回転 ないようにする図示しないストッパ片が設 られている。

 移動ブロック42には、支持部材28を介して 長尺フレーム30が取り付けられている。長尺 レーム30は、その長手方向が水平方向と一 する(すなわち、送りネジ34の長手方向と一 する)ように配置されており、一端側にはL字 形状の支持フレーム32が取り付けられている 支持フレーム32には、帯刃取付部材36が取り 付けられている。

 長尺フレーム30の他端側には、直線スラ ドベアリング38を介して支持フレーム40が取 付けられており、支持フレーム40は、長尺 レーム30の長手方向にスライド自在とされて いる。支持フレーム40には、帯刃取付部材44 取り付けられている。そして、一方の帯刃 付部材36には帯状の帯刃46の一端が、他方の 刃取付部材44には帯状の帯刃46の他端が、そ れぞれ図示しないボルト等で取り付けられて いる。なお、本実施形態の帯刃46は、一例と て、幅12mm、長さ350mm、厚さ1.8mmの鋼製であ 、表面にフッ素樹脂がコーティングされて る。

 長尺フレーム30と支持フレーム40とは、テ ンション装置48を介して連結されている。テ ション装置48は、長尺フレーム30に取り付け られる第1固定部材50、第1固定部材50に揺動可 能に支持された第1リンク52、第1リンク52に揺 動可能に支持された第2リンク54、支持フレー ム40に取り付けられて第2リンク54を揺動可能 支持する第2固定部材56を備えると共に、長 フレーム30に取り付けられ、第2リンク54を し引きする調整装置58を備えている。そして 、第2リンク54を押し引きすることで、支持フ レーム40を支持フレーム32に対して接離する 向に移動し、帯刃46に張力を付与することが できる。

 図1に示すように、ガイドレール20は、長 方向(真上から見て)が未加硫ゴム部材12の長 手方向(搬送方向)と平行であり、搬送経路の 方から見て、アンビル14の上面に対して所 の角度(後述するカット角と同じ)θaが付けら れている。

 また、搬送経路の側方から見て、ガイド ール20に対して帯刃46は平行に取り付けられ ているため、移動部材22を移動させることで 帯刃46は角度θaでアンビル14の上面に載置さ れた未加硫ゴム部材12を切断することができ 。

 さらに、この切断時に、モータ60の回転駆 力によって送りネジ34を回転させることで、 帯刃46をその長手方向、すなわち、アンビル1 4の上面に載置された未加硫ゴム部材12の幅方 向に移動させることができる。
 ここで、帯刃46を平面視する(アンビル14の 線方向に見る)と、帯刃46の刃先は、ガイド ール20の長手方向、すなわち、電動アクチュ エーター16の駆動による帯刃46の移動方向(図2 に示す矢印M1参照)と直交する。これに対し、 帯刃46の刃先の長手方向は、送りネジ34の長 方向と平行になっている。したがって、帯 46の刃先は、モータ60の駆動により送りネジ3 4が周方向に回転したときの帯刃46の移動方向 (図2に示す矢印M2方向)と平行になる。

 なお、アンビル14の上面には、帯刃46の逃 げ66、第1の帯刃取付部材36及び第2の帯刃取付 部材44の逃げ68が形成されている。

 次に、本実施形態のカット装置10の作用 び本実施形態の切断物製造方法の作用を説 する。

 未加硫ゴム部材12を切断する場合、先ず 未加硫ゴム部材12を搬送し、切断部位をアン ビル14の上部に配置する。

 次に、移動部材22をガイドレール20の傾斜 下方向にスライドさせる。ここで、本実施形 態では、このスライド初期ではモータ60を駆 しない。このため、帯刃46は、その刃面に って刃先の長手方向には移動することなく 刃先と直交する方向にのみ移動して、未加 ゴム部材12に接近する(図2の矢印M1参照)。こ が、本発明に係る切断物製造方法の第一駆 となる。なお、このような帯刃46の動作に いて、帯刃46が未加硫ゴム12に対し「接近す 方向」とは、未加硫ゴム12に接触する以前 含むだけでなく、未加硫ゴム12に接触し、さ らには未加硫ゴム12を切断している状態であ ても、図2の矢印M1方向が「接近する方向」 該当する。

 そして、帯刃46が未加硫ゴム部材12に接触 する前に、モータ60を駆動する。これにより 帯刃46が未加硫ゴム部材12に接近しつつ、そ の長手方向にも移動する(図3Aの矢印M2参照)。 これが、本発明に係る切断物製造方法の第二 駆動となる。

 このように、矢印M1方向(帯刃46の刃先と 交する方向)の移動と矢印M2方向(帯刃46の刃 と平行な方向)の移動が合成されることで、 2及び図3Aに矢印M3で示すように、帯刃46は斜 め方向に移動し、未加硫ゴム部材12が、表面 対して斜めに切断される。

 ここで、図4Aには、本実施形態によって 加硫ゴム部材12を切断するときの、帯刃46の 動方向(矢印M3方向)と実質的な刃先角βとの 係が示されている。また、図4Aには、比較 として、本実施形態のような長手方向(図2及 び図3Aに示す矢印M2方向)への帯刃46の移動を うことなく、未加硫ゴム部材12への接近方向 (矢印M1方向)の移動のみ(以下、これを適宜「 直カット」と称する)によって切断するとき の、帯刃46の移動方向と実質的な刃先角αと 関係が示されている。

 図4Bから、比較例の垂直カットの場合、 断時の刃先角は、帯刃46自体の刃先角αと等 い。これに対し、本実施形態の場合は、図4 Aから分かるように、帯刃46が矢印M2方向(図2 び図3A参照)にも移動するので、切断時の刃 角は、比較例の刃先角αよりも小さい角βと る。すなわち、本実施形態では、図4Aに示 比較例と、帯刃46自体の刃先角は同一でも、 より鋭い(刃先角の小さい)帯刃で切断するの 同様の切断力が得られる。しかも、本実施 態では、帯刃46の押し付けに加えて、いわ る削ぎ切りの要素を加えて未加硫ゴム部材12 を切断することになる。これらにより、本実 施形態では、比較例の垂直カットの構成と比 較して、より小さな力で未加硫ゴム部材12を 断できる。

 なお、かかる観点からは、帯刃46の未加硫 ム部材12への接近速度(矢印M1方向への移動速 度)に対し、長手方向(矢印M2方向)への移動速 を大きくすればよいが、あまりに大きくす と、帯刃46を長手方向に移動させるための ペースもより大きく必要になってしまう。 たがって、切断時の帯刃46の移動スペースを 過度に大きくとる必要がなく、しかも、小さ な力で切断するためには、帯刃46の未加硫ゴ 部材12への接近速度と、長手方向への移動 度とを略等しくする(たとえば、帯刃46の未 硫ゴム部材12への接近速度に対し、長手方向 への移動速度を80%~120%程度の範囲とする)こと が好ましい。
 本発明では、上記の説明からも分かるよう 、要するに、未加硫ゴム12を切断している きに、帯刃46が矢印M3方向、すなわち、帯刃4 6の刃先の直交方向と刃先の長手方向の双方 の成分を有する方向、換言すれば刃先に対 斜め方向に移動していればよい。したがっ 、帯刃46が未加硫ゴム部材12に接触するまで 段階における帯刃46の移動方向は特に限定 れない。たとえば、本発明の変形例として 7に一点鎖線で示すように、モータ60を駆動 ることなく電動アクチュエーター16(第一駆 ユニット)のみを駆動したときの帯刃46の移 方向(矢印M11参照)が、帯刃46の刃先に対して 斜していてもよい。また、図7に一点鎖線で 示したものとは別の変形例として、同じく図 7に二点鎖線で示すように、電動アクチュエ ター16(第一駆動ユニット)のみを駆動したと の帯刃46の移動方向(矢印M12参照)が、図7に 印M3で示した方向と実質的に一致していても よい。ただし、帯刃46を未加硫ゴム部材12に 触する前から刃先に対して斜めに移動させ 構成では、帯刃46の移動等のために広いスペ ースが必要となる。これに対し、図2に示し ように、帯刃46が未加硫ゴム12に接触する前 は、刃先と直交する方向に移動させれば、 刃46の移動のために必要なスペースが図7に した構成よりも少なくなる。
 つまり、切断を、押圧効果に加えて摩擦効 によって行うことで、弱い押圧でも切断面 鋭くできるので、部材変形を抑制できる。 に、未加硫ゴム部材に好適で、部材精度を しく向上できるので、品質の向上、生産の 定化に大きく貢献できる。

 図5Aには、本実施形態によって切断され 未加硫ゴム部材12の切断部分が模式的に示さ れている。これに対し、図5Bには、上記した 較例のような垂直カットによって切断され 、未加硫ゴム部材12の切断部分が模式的に されている。

 これらを比較すれば分かるように、図5B 示した切断部分では、切込み部分の端部12A 帯刃46の移動方向に丸まっている。また、切 り抜け部分の端部12Bは帯刃46の移動方向と反 に跳ね上がってしまっている。これに対し 図5Aに示した本実施形態に係る切断部分で 、上記のように丸まった部分や跳ね上がっ 部分等が発生していない。

 図6Aには、本実施形態によって切断され 未加硫ゴム部材12の切断面が模式的に示され ている。これに対し、図6Bには、未加硫ゴム 材12に対し側面から帯刃46を当て、幅方向へ 帯刃46を移動させながら切断した場合の未加 ゴム部材12の切断面が模式的に示されてい 。図6Bに示した例では、被切断部材である未 加硫ゴム部材12が帯刃46に押されて不用意に 動しやすく、切断面の形状が安定していな ことが分かる。また、切断面の形状を安定 せるためには、帯刃の位置や方向を調整す 必要があり、労力を要する。これに対し、 実施形態では、図6Aから分かるように切断面 の形状は安定しており、また、帯刃46の位置 角度の調整が少なくて済むので、切断に要 る労力も少なくなる。このように本発明は 切断時の押圧により部材変形を生じやすい 加硫ゴム部材に適用することが好適である

 なお、本実施形態では、幅12mm、長さ350mm 厚さ1.8mmの鋼製の帯刃46を用いたが、帯刃46 幅、長さ、厚さ、及び材質はこれに限らな 。

 未加硫ゴム部材12を切断する場合、帯刃46 は厚さ1.0~3.0mm、幅10~20mmの範囲内が好ましい

 また、実施例では、タイヤのトレッドと る未加硫ゴム部材に適用したが、有機繊維 スチールコード等の補強体を有する未加硫 ムとの複合部材に適用してもよい。




 
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