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Patent Searching and Data


Title:
DEVICE FOR DETECTING BREAKAGE OF WINDOW GLASS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/107308
Kind Code:
A1
Abstract:
A clip (40) for detecting breakage of window glass which can open and close an opening in a vehicle. The clip (40) holds an end of the window glass (5), and when the window glass (5) breaks, the clip (4) crushes the end of the window glass (5) and detects the breakage of the window glass (5). The clip (40) has a first section (41) and a second section (42) which are formed by bending a steel plate for blade spring and face each other. The window glass (5) is located between the first and second sections (41, 42) which are urged in the direction of approaching each other while being in contact with the window glass (5) at positions shifted from each other. When the window glass (5) breaks, even if it does not break completely leaving a part of the glass remaining in place, the clip can reliably detect the breakage.

Inventors:
SUZUKI TSUNEO (JP)
KOBAYASHI MITSUGU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/073336
Publication Date:
September 03, 2009
Filing Date:
December 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA JIDOSHOKKI KK (JP)
SUZUKI TSUNEO (JP)
KOBAYASHI MITSUGU (JP)
International Classes:
B60R25/10; B60J1/17; G08B13/00; G08B13/04; E06B7/28
Foreign References:
JP2005004316A2005-01-06
JPH10197333A1998-07-31
JPS62189272U1987-12-02
JPH11321564A1999-11-24
Attorney, Agent or Firm:
ONDA, Hironori et al. (JP)
Hironori Onda (JP)
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Claims:
 ウィンドウガラス破損検出具であって、車両のウィンドウガラスに取り付けられ、ウィンドウガラスの破損に伴い当該ウィンドウガラスの一部領域を粉砕することによりウィンドウガラスの破損が検出され、該検出具は、ウィンドウガラスの面のずれた位置でウィンドウガラス面に接触する状態で、自身の弾性にて該ガラス面に対し互いに逆方向にウィンドウガラスを付勢する
ことを特徴とするウィンドウガラス破損検出具。
 ウィンドウガラス破損検出具であって、車両の開口部を開閉自在なウィンドウガラスでの端部においてウィンドウガラスを挟持して、ウィンドウガラスの破損に伴い当該ウィンドウガラスの端部を粉砕することによりウィンドウガラスの破損が検出され、該検出具は、板ばね用鋼板を折り曲げて形成された対向する第1部材と第2部材を有し、前記第1部材と第2部材は、それらの間に配置されたウィンドウガラスとウィンドウガラスの面でずれた位置で接触する状態で、互いに接近する方向に付勢されている
ことを特徴とするウィンドウガラス破損検出具。
 前記第1部材と第2部材を連結する折り曲げ部は、二段に折り曲げられ、二段目の折り曲げ部の幅はウィンドウガラスの厚みよりも狭く、一段目の折り曲げ部においてウィンドウガラスの端面が接する
ことを特徴とする請求項2に記載のウィンドウガラス破損検出具。
 前記第1部材におけるウィンドウガラスとの接触部は、第2部材におけるウィンドウガラスとの接触部が挟まれるようにウィンドウガラスの面において2箇所に離間し、かつ、第1部材におけるウィンドウガラス5の両接触部を含む第1部材のウィンドウガラスと対向する部分は、第2部材におけるウィンドウガラス5との接触部の周りを包囲していることを特徴とする請求項2または3に記載のウィンドウガラス破損検出具。
 前記第1部材および第2部材の少なくとも一方は、前記ウィンドウガラスと突起にて接触する
ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載のウィンドウガラス破損検出具。
 ウィンドウガラスは車両の開口部を開閉自在である
ことを特徴とする請求項1に記載のウィンドウガラス破損検出具。
 前記検出具は、付勢用アーム部と、付勢用アーム部により連結された少なくとも一対の接触部とを備え、前記ウィンドウガラスの片面において前記少なくとも一対の接触部が、ウィンドウガラスの面でずれた位置で接触する状態で、ガラス面に対し互いに逆方向に付勢されている
ことを特徴とする請求項1または6に記載のウィンドウガラス破損検出具。
 前記ウィンドウガラスが貫通孔を備え、前記検出具は、該貫通孔を通してウィンドウガラスを両面から挟持して、ウィンドウガラスの第1の面と該第1の面に対向する第2の面で前記貫通孔からの距離が異なる位置で互いに逆方向に付勢してなる
ことを特徴とする請求項1または6に記載のウィンドウガラス破損検出具。
Description:
ウィンドウガラス破損検出具

 本発明は、ウィンドウガラス破損検出具 関するものである。

 特許文献1は、盗難防止のために車両のウ ィンドウガラスの割れを検知する装置を開示 している。この装置においては、図1に示す うに、ウィンドウガラス200が窓開口部が閉 された全閉位置にあるときに、ウィンドウ ラス200を支持するケーブル式ウィンドウレ ュレータ210のキャリアプレート211をウィン ウガラス200の閉止方向に付勢する圧縮コイ ばね220が設けられている。ウィンドウガラ 200が破損したときに、ウィンドウガラス200 設けられたストッパピン205と車体側の係止 206とによる規制が解除され、圧縮コイルば 220がキャリアプレート211をウィンドウガラ 200の全閉位置よりも閉止側に移動させるこ となり、リミットスイッチ230がこれを検出 てウィンドウガラス200の破損を検出する。

 ウィンドウガラス200には、通常、強化ガラ が用いられている。ウィンドウガラスに衝 が加えられた場合、ウィンドウガラスは粉 に破損するようになっているが、その一部 粉砕せずに残ることがある。特に、キャリ プレート211付近にウィンドウガラス200が残 た場合、上記検出装置では、キャリアプレ ト211が閉止方向へ動かない時にはウィンド ガラス200の破損が検出されないおそれがあ 。

特開平11-321564号公報

 本発明の目的は、ウィンドウガラスの破 に伴いウィンドウガラスが完全に粉砕せず 残るような場合でもウィンドウガラスの破 を確実に検出することができるウィンドウ ラス破損検出具を提供することにある。

 本発明の一態様によれば、ウィンドウガ ス破損検出具が提供される。ウィンドウガ ス破損検出具は、車両のウィンドウガラス 取り付けられ、ウィンドウガラスの破損に い当該ウィンドウガラスの一部領域を粉砕 ることによりウィンドウガラスの破損が検 される。該検出具は、ウィンドウガラスの のずれた位置でウィンドウガラス面に接触 る状態で、自身の弾性にて該ガラス面に対 互いに逆方向にウィンドウガラスを付勢す 。

 これにより、ウィンドウガラスが破損す と、ウィンドウガラスの強度が低下するこ によって検出具が付勢力によりウィンドウ ラスの一部領域を粉砕し、これによりウィ ドウガラスの破損が検出される。よって、 ィンドウガラスの破損に伴いウィンドウガ スが完全に粉砕せずに残るような場合でも ィンドウガラスの破損を確実に検出するこ ができる。

 また、ウィンドウガラスの面でずれた位 で接触する状態で、検出具が自身の弾性に ガラス面に対しウィンドウガラスを互いに 方向に付勢しているので、ウィンドウガラ の破損に伴ってウィンドウガラスを確実に 砕してウィンドウガラスの破損を確実に検 することができる。

 本発明の別の態様によれば、ウィンドウ ラス破損検出具が提供される。ウィンドウ ラス破損検出具は、車両の開口部を開閉自 なウィンドウガラスでの端部においてウィ ドウガラスを挟持して、ウィンドウガラス 破損に伴い当該ウィンドウガラスの端部を 砕することによりウィンドウガラスの破損 検出される。該検出具は、板ばね用鋼板を り曲げて形成された対向する第1部材と第2 材を有し、前記第1部材と第2部材は、それら の間に配置されたウィンドウガラスとウィン ドウガラスの面でずれた位置で接触する状態 で、互いに接近する方向に付勢されている。

 これにより、ウィンドウガラスが破損す と、ウィンドウガラスの強度が低下するこ によって検出具がその挟持力によりウィン ウガラスの端部を粉砕し、これによりウィ ドウガラスの破損が検出される。よって、 ィンドウガラスの破損に伴いウィンドウガ スが完全に粉砕せずに残るような場合でも ィンドウガラスの破損を確実に検出するこ ができる。また、ウィンドウガラスが全閉 置にないときも、ウィンドウガラスの破損 検出することができる。

 また、対向する第1部材と第2部材部位は それらの間に挟まれたウィンドウガラスに し互いに接近する方向に付勢されるととも 、ウィンドウガラスの表面と裏面において う場所でウィンドウガラスに対し力が加わ ているので、ウィンドウガラスの破損に伴 てウィンドウガラスの端部を確実に粉砕し ウィンドウガラスの破損を確実に検出する とができる。

 1実施形態において、第1部材と第2部材を 結する折り曲げ部は、二段に折り曲げられ 二段目の折り曲げ部の幅はウィンドウガラ の厚みよりも狭く、一段目の折り曲げ部に いてウィンドウガラスの端面が接してよい この構成により、板ばね用鋼板を折り曲げ 対向させた部位においてウィンドウガラス 端部を確実に挟持することができる。

 別の実施形態において、第1部材における ウィンドウガラスとの接触部は、第2部材に けるウィンドウガラスとの接触部が挟まれ ようにウィンドウガラスの面において2箇所 離間し、かつ、第1部材におけるウィンドウ ガラス5の両接触部を含む第1部材のウィンド ガラスと対向する部分は、第2部材における ウィンドウガラス5との接触部の周りを包囲 てよい。この構成により、第1部材において 2部材におけるウィンドウガラスとの接触部 の周りにウィンドウガラスが当接している状 態でウィンドウガラスが押圧されるので、ウ ィンドウガラスの端部を容易に粉砕して検出 具を確実に落下させることができる。

 別の実施形態において、第1部材および第 2部材の少なくとも一方は、前記ウィンドウ ラスと突起にて接触する。この構成により 少ない力でウィンドウガラスを粉砕するこ ができる。

 別の実施形態において、検出具は車両の 口部を開閉自在なウィンドウガラスに取り けられる。この構成により、ウィンドウガ スが全閉位置にないときも、ウィンドウガ スの破損を検出することができる。

 別の実施形態において、検出具は、付勢 アーム部と、付勢用アーム部により連結さ た少なくとも一対の接触部とを備え、ウィ ドウガラスの片面において少なくとも一対 接触部が、ウィンドウガラスの面でずれた 置で接触する状態で、ガラス面に対し互い 逆方向に付勢されていてもよい。

 別の実施形態において、ウィンドウガラ が貫通孔を備え、検出具は、該貫通孔を通 てウィンドウガラスを両面から挟持して、 ィンドウガラスの第1の面と該第1の面に対 する第2の面で前記貫通孔からの距離が異な 位置で互いに逆方向に付勢してよい。

従来技術を説明するための検出装置の 面図。 乗用車における右前ドアの分解斜視図 乗用車における右前ドアの概略正面図 図3の4-4線での縦断面図。 開閉式ウィンドウガラスの破損検出装 の斜視図。 クリップの正面図。 図6Aの6B-6B線での断面図。 は図6Aの6C-6C線での縦断面図。 開閉式ウィンドウガラスの破損検出装 置の正面図。 図7Aの7B-7B線での縦断面図。 開閉式ウィンドウガラスの破損検出装 置の正面図。 図8Aの8B-8B線での縦断面図。 開閉式ウィンドウガラスの破損検出装 置の正面図。 図9Aの9B-9B線での縦断面図。 開閉式ウィンドウガラスの破損検出 置の正面図。 図10Aの10B-10B線での縦断面図。 各磁気センサの出力特性図。 磁気センサの加算された出力特性図。 第2の実施形態における開閉式ウィン ウガラスの破損検出装置の斜視図。 ウィンドウガラスが割られたときの開 閉式ウィンドウガラスの破損検出装置の斜視 図。 検出具をウィンドウガラスに取り付 る前の状態図。 検出具をウィンドウガラスに取り付 た時の状態図。 ウィンドウガラスが割られたときの 態図。 第3の実施形態における開閉式ウィン ウガラスの破損検出装置の斜視図。 検出具の正面図。 検出具の平面図。 検出具の側面図。 検出具の17D-17D線での縦断面図。 図17Aの18A-18A線での断面図。 図17Aの18B-18B線での断面図。 検出具の正面図。 検出具の平面図。 検出具の側面図。 図19Aの19D-19D線での縦断面図。 検出具の正面図。 検出具の平面図。 検出具の側面図。 図20Aの20D-20D線での縦断面図。 図20Aの21A-21A線での断面図。 図20Aの21B-21B線での断面図。 第4の実施形態における開閉式ウィン ウガラスの破損検出装置の検出具の正面図 図22Aの22B-22B線での断面図。 検出具を分解した状態での断面図 検出具の正面図。 図24Aの24B-24B線での断面図。 検出具の正面図。 図25Aの25B-25B線での断面図。

 以下、本発明の第1実施形態を図面に従っ て説明する。以下の説明で、「前」および「 後」は車両の進行方向に関して前および後で あることを指し、「内」および「外」は車両 に対して内側および外側であることを指す。

 図2は、乗用車における右前ドアの分解斜視 図であり、図3は乗用車における右前ドアの 略正面図である。
 図2に示すように、車両ドア1はアウタパネ 2とインナパネル3を具備している。アウタパ ネル2とインナパネル3の間に、強化ガラスか なるウィンドウガラス5が配置されている。 ウィンドウガラス5の厚さは3.1mm~5.0mm程度であ る。車両ドア1のインナパネル3の内側にはド トリム8(図4参照)が取り付けられている。

 車両ドア1の内部には、ウィンドウガラス 5を上下動するウィンドウレギュレータ10が収 納されている。本実施形態においては、ウィ ンドウレギュレータ10はXアーム式ウィンドウ レギュレータである。インナパネル3にはド 部品組付穴3aが穿設されており、この穴3aを ぐようにモジュラーパネル6が設けられてい る。

 ウィンドウレギュレータ10は、ベースプ ート11を介して、モジュラーパネル6の室外 の面に支持されている。即ち、モジュラー ネル6の室外側の面に固定されるベースプレ ト11には、ウィンドウレギュレータ10のリフ トアーム12の軸13が支持されている。ベース レート11には電動駆動ユニット14が固定され いる。リフトアーム12は、図3に示すように 13を中心とするセクタギヤ15を一体に有して おり、図2の電動駆動ユニット14は、セクタギ ヤ15と噛み合うピニオン16(図3)及びその駆動 ータ(図示せず)を備えている。

 図3において、リフトアーム12の長さ方向 中間部分には、軸17でイコライザアーム18の 中間部分が枢着されている。リフトアーム12 イコライザアーム18の上端部にはそれぞれ ガイドピースすなわちローラ19,20が回転及び 傾動可能に枢着されており、イコライザアー ム18の下端部には、ガイドピースすなわちロ ラ21が枢着されている。

 リフトアーム12のガイドピース19と、イコ ライザアーム18のガイドピース20とは、ウィ ドウガラスブラケット22に移動自在に嵌めら れ、イコライザアーム18のガイドピース21は 図2のモジュラーパネル6の室外側の面に固定 された、イコライザアーム18の姿勢を維持す レールであるイコライザアームブラケット2 3に移動自在に案内される。

 一方、ウィンドウガラス5の下縁にはウィ ンドウガラスホルダ24が固定されている。ウ ンドウガラスホルダ24は、予めウィンドウ ラス5の下縁に固定され、ウィンドウガラス ルダ24を有するウィンドウガラス5が、アウ パネル2とインナパネル3の隙間に挿入され 、ボルト25によりウィンドウガラスブラケッ ト22に固定されている。

 図3に示すように、一対のガラスラン26が 設されている。このガラスラン26はゴム材 りなる。レール部材としての一対のガラス ン26は、ウィンドウガラス5を移動自在に支 する。即ち、ウィンドウガラス5の前後の端 がガラスラン26に案内されて上下に移動す ことができるようになっている。

 図2の電動駆動ユニット14を介してピニオ 16を正逆に駆動すると、セクタギヤ15を介し てリフトアーム12が軸13を中心に揺動し、そ 結果、ウィンドウガラスブラケット22および ウィンドウガラス5が、イコライザアーム18、 ガイドピース19,20,21、イコライザアームブラ ット23により略水平状態に保持されながら 降する。このようなウィンドウガラス5の昇 により、車両の開口部4が開閉自在となって いる。

 図3の4-4線での縦断面を図4に示す。図4に いて、不正侵入防止用の開閉式ウィンドウ ラスの破損検出装置30が車両ドア1の内部に 置されている。破損検出装置30はクリップ40 とセンサユニット60を有している。

 図5は破損検出装置30の斜視図を示す。図6 A-Cはクリップ40を示し、図6Aは正面図、図6Bは 図6Aの6B-6B線での断面図、図6Cは図6Aの6C-6C線 の断面図である。図7A,Bは破損検出装置30を し、図7Aは正面図、図7Bは図7Aの7B-7B線での縦 断面図である。

 図4において、アウタパネル2とインナパ ル3との間にウィンドウガラス5がウェザース トリップ7によりシールされた状態で配置さ ている。また、インナパネル3の内側にはド トリム8が配置されている。クリップ40はウ ンドウガラス5の下端部に配置され、ウィン ドウガラス5を挟んでいる。

 図6A-Cに示すように、クリップ40は、一枚 板ばね用鋼板を折り曲げて構成されている クリップ40は、対向する第1および第2部材41, 42と部材41,42を連結する折り曲げ部43とを有し ている。背面側の第1部材41は長方形状をなし 、正面側の第2部材42は第1部材41よりも幅狭な 正方形状をなしている。第1部材41と第2部材42 の間にウィンドウガラス5が配置され(図7A,B参 照)、第1部材41と第2部材42はウィンドウガラ 5に対し互いに接近する方向に付勢されてい 。

 第1部材41と第2部材42を連結している折り げ部43は、二段に折り曲げられ、一段目の り曲げ部43aにおいてウィンドウガラス5の端 が接し、二段目の折り曲げ部43bの幅はウィ ドウガラス5の厚みよりも狭い(図7B参照)。 まり、クリップ40の折り曲げ部43は段差部を 成し、段差部に図7Bに示すようにウィンド ガラス5の端面が接しており、かつ、折り曲 部43の下辺部付近でウィンドウガラス5を挟 込まないようになっている。

 図6Aにおいて、第1部材41の中央部には長 形状の透孔44が形成されている。透孔44に対 する位置に第2部材42が位置している。図6A-C に示すように、第1部材41における左右の上隅 には第2部材42に向かって突出する突起45が形 され、突起45の先端は図7Bに示すようにウィ ンドウガラス5の裏面5bと接触している。第2 材42は、図7Aに示すように第1部材41の透孔44 対応する場所で、図7Bに示すようにウィンド ウガラス5の表面5aと接触している。よって、 第1部材41におけるウィンドウガラス5との接 部はウィンドウガラス5の面において2箇所に 離間されており、第2部材42におけるウィンド ウガラス5との接触部がその間に位置し、か 、第1部材41におけるウィンドウガラス5との 接触部を含む第1部材41のウィンドウガラス5 と対向する部分は、第2部材42におけるウィン ドウガラス5との接触部の周りを包囲してい 。つまり、図7Aに示すように第1部材41におけ るウィンドウガラス5と対向する部分は略U字 を有し、これによりウィンドウガラス5が破 壊されるような形状をなし、ウィンドウガラ ス5を破壊した後に確実にクリップ40を落下さ せることが可能となる。第2部材42はウィンド ウガラス5に接着されている。

 このようにして、ウィンドウガラス5が配 置される第1部材41と第2部材42の間において第 1部材41と第2部材42がウィンドウガラス5の面 ずれた位置で接触する状態で、互いに接近 る方向に付勢されている。即ち、ウィンド ガラス5の表面5aと裏面5bにおいて違う場所で ウィンドウガラス5に対し力が加えられる。 た、クリップ40はウィンドウガラス5の下端 を所定の力以上で挟持している。

 図5,7Aに示すように、クリップ40の第2部材42 おける正面には永久磁石50が配置されてい 。
 センサユニット60は、図4に示すように、イ ナパネル3に固定されている。ここで、鉛直 方向をX方向とするとともに、水平方向をY方 とする。クリップ40はX方向に移動、即ち、 下することになる。

 センサユニット60は、磁気センサ素子で る第1の磁気センサ61および第2の磁気センサ6 2と、基板63とを具備している。基板63に第1の 磁気センサ61と第2の磁気センサ62が上下に離 して配置されている。具体的には磁気セン 61,62は4cm程度離間している。第1の磁気セン 61は、ウィンドウガラス5全閉時の磁石50と じ高さに配置され、かつ磁石50に対しY方向 所定の距離だけ離間して配置されている。 2の磁気センサ62は、第1の磁気センサ61より 下方に位置しており、クリップ40の落下に伴 い第2の磁気センサ62の前を磁石50が通過する

 各磁気センサ61,62は磁石50との距離に応じ た信号を出力する。図4の状態では、第1の磁 センサ61は磁石50と同じ高さに配置されてい るので、高出力であり、第2の磁気センサ62は 第1の磁気センサ61よりも下方に位置している ので低出力である。磁気センサ61,62は例えば ールICである。

 磁気センサ61,62は図4に示すようにコント ーラ70に接続されている。コントローラ70は A/D変換器やマイコンを具備しており、マイコ ンは磁気センサ61,62からの信号(デジタル出力 値Vs1,Vs2)をA/D変換したものを取り込むことが き、さらに、マイコンは磁気センサ61,62の 力値を加算して図12に示す出力信号の和(=Vs1+ Vs2)を得る。これにより、図11の各磁気センサ 61,62の出力値Vs1,Vs2が単独で用いられる場合に 比べ広範囲(図12では80mm)において出力レベル 高い信号が得られる。その結果、広範囲に いて磁石50の位置を検出できる。図4におい 、コントローラ70には警報装置71が接続され ている。

 次に、開閉式ウィンドウガラスの破損検出 置の作用、即ち、ウィンドウガラス5が壊さ れたときの動作を説明する。
 通常時、図7A,Bに示すように、乗員が車両か ら離れるときにウィンドウガラス5は全閉ま は数cmほど少し開いている。コントローラ70 図12のセンサ出力レベルからウィンドウガ ス5の位置を検出しており、パーキングブレ キが操作されている時にウィンドウガラス5 が全閉または数cm開いているとガラスの割れ 知モードを設定する。一方、ウィンドウガ ス5の端部に配置されたクリップ40がウィン ウガラス5の端部を挟持している。詳しくは 、クリップ40の自身の弾性力にて第1部材41と 2部材42との間にウィンドウガラス5を挟持し ている。また、センサユニット60のセンサ61 前方に磁石50が位置している。

 この状態から、強化ガラスからなるウィン ウガラス5の一部が破損すると、図8A,Bに示 ようにウィンドウガラス5のすべてにひびが り強度が著しく低下する。
 この強度低下に伴って図9A,Bに示すようにク リップ40がその挟持力によりウィンドウガラ 5の下端部を粉砕する。つまり、クリップ40 ばね力によりウィンドウガラス5が部分的に 完全に粉砕される。これにより、図10A,Bに示 ように、矢印の方向にクリップ40が落下す 。

 詳しくは、図8A,Bに示すように、第2部材42 の付勢力によりウィンドウガラス5が押され クリップ40の第1部材41に当接する。この状態 で図9A,Bに示すように、透孔44の周りが支持さ れた状態で第2部材42によりウィンドウガラス 5が押圧され、透孔44におけるウィンドウガラ ス5が粉々に粉砕される。つまり、破壊され ウィンドウガラス5が逆U字形状になる。そし て、図10A,Bに示すように、クリップ40が落下 る。

 センサユニット60において、ウィンドウ ラス5が破損される前においては磁気センサ6 1,62の出力信号の和(=Vs1+Vs2)は、所定の閾値以 の値を示すが、ウィンドウガラス5の破損に 伴いクリップ40が落下すると、磁気センサ61,6 2の出力信号の和が所定の閾値未満の値を示 。これにより、クリップ40の落下が検出され る。

 このようにして、強化ガラスは一部が割れ とすべてにひびが入り強度が著しく低下す 特徴を利用して未検知、誤検知を極力少な することができる。
 また、図3に示すように、ウィンドウガラス 5が全閉位置にないときも、ウィンドウガラ 5が破損するとクリップ40が落下するため、 ィンドウガラス5の破損を検出することがで る。詳しくは、特許文献1に示されているよ うに、従来はウィンドウガラスの全閉時のウ ィンドウガラスの移動を検出していたためウ ィンドウガラスが全閉位置にないときはウィ ンドウガラスの破損を検出することができな かったが、本実施形態では換気等のためにウ ィンドウガラスを少し開けている場合のよう にウィンドウガラスが全閉位置にないときも ウィンドウガラスの破損を検出することがで きる。

 また、図7A,Bのクリップ40は、折り曲げら た板ばね用鋼板からなり、ウィンドウガラ 5を挟持する、対向する第1部材41と第2部材42 を有し、第1部材41と第2部材42はウィンドウガ ラス5の面でずれた位置で接触する状態で、 いに接近する方向に付勢されている。これ より、ウィンドウガラス5の表面5aと裏面5bに おいて違う場所でウィンドウガラス5に対し が加わっているので、ウィンドウガラス5の 損に伴ってウィンドウガラス5の端部を確実 に粉砕してウィンドウガラス5の破損を確実 検出することができる。

 また、図7A,Bのクリップ40の第1部材41にお るウィンドウガラス5との接触部は第2部材42 におけるウィンドウガラス5との接触部に対 ウィンドウガラス5の面において離間し、か 、第1部材41におけるウィンドウガラス5との 両接触部を含む第1部材41のウィンドウガラス 5と対向する部分は、第2部材42におけるウィ ドウガラス5との接触部の周りを包囲してい 。よって、図8A,Bに示すように、第1部材41に おいて第2部材42におけるウィンドウガラス5 の接触部の周りにウィンドウガラス5が当接 ている状態においてウィンドウガラス5が押 圧される。即ち、第1部材41において、透孔44 周りにおいてウィンドウガラス5を支持した 状態で透孔44の内部においてウィンドウガラ 5が押圧される。これにより、図9A,Bに示す うに、ウィンドウガラス5の端部を容易に粉 してクリップ40を確実に落下させることが きる。

 図4において、センサユニット60によって リップ40の落下を検出することによりウィ ドウガラス5の破損が検出されると、コント ーラ70は警報装置71を作動して警報を発する 。

 上記第1実施形態は、以下のような効果を奏 する。
 (1)クリップ40は、開閉式ウィンドウガラス 破損検出具として働く、つまり、クリップ40 は、車両の開口部4を開閉自在なウィンドウ ラス5の端部を挟持して、ウィンドウガラス5 の破損に伴って当該ウィンドウガラス5の端 を粉砕する。これが、開閉式ウィンドウガ スの破損を検出するために使用される。図7A ,Bに示すように、クリップ40は、折り曲げら た板ばね用鋼板からなり、対向する第1部材4 1と第2部材42を有し、第1部材41と第2部材42は それらの間に配置されたウィンドウガラス5 ウィンドウガラス5の面でずれた位置で接触 する状態で、互いに接近する方向に付勢され ている。言い換えると、クリップ5は、自身 弾性にてウィンドウガラス5のガラス面5a,5b 対し互いに逆方向にウィンドウガラス5を付 している。これにより、ウィンドウガラス5 の破損に伴いウィンドウガラス5の端部を確 に粉砕してウィンドウガラス5の破損を確実 検出することができるとともに、ウィンド ガラス5が全閉位置にないときもウィンドウ ガラス5の破損を検出することができる。

 詳しくは、図1の従来技術の検出装置がウ ィンドウガラス200が全閉位置よりも閉止側に 変位することを検出する構成では、ウィンド ウガラス200が全閉位置にないとき、即ち、換 気のためにウィンドウガラス200を少し開けて いたときには、ウィンドウガラス200の破損を 検出することができなかった。これに対し、 本実施形態においてはウィンドウガラス5が 閉位置にないときもウィンドウガラス5の破 を検出することができる。

 (2)図7A,Bに示すごとく、第1部材41と第2部 42を連結する折り曲げ部43は、二段に折り曲 られ、二段目の折り曲げ部43bの幅はウィン ウガラス5の厚みよりも狭く、一段目の折り 曲げ部43aにおいてウィンドウガラス5の端面 接する。これにより、クリップ40はウィンド ウガラス5を折り曲げ部の下辺部付近のみで み込み、クリップ40のウィンドウガラス5に する挟持力が弱くなることがない。従って 折り曲げられた板ばね用鋼板からなる対向 る第1部材41および第2部材42においてウィン ウガラス5の端部を確実に挟持することがで る。

 (3)図7A,Bに示すごとく、第1部材41における ウィンドウガラス5との接触部はウィンドウ ラス5の面において2箇所に離間されており、 第2部材42におけるウィンドウガラス5との接 部がその間に位置し、かつ、第1部材41にお るウィンドウガラス5との両接触部を含む第1 部材41のウィンドウガラス5と対向する部分は 、第2部材42におけるウィンドウガラス5との 触部の周りを包囲している。これにより、 8A,Bのごとく第1部材41において第2部材42にお るウィンドウガラス5との接触部の周りでウ ィンドウガラス5が当接している状態におい ウィンドウガラス5が押圧されるので、ウィ ドウガラス5の端部を容易に粉砕してクリッ プ40を確実に落下させることができる(図9A,B 照)。

 (4)図7A,Bに示すごとく、第1部材41は、ウィ ンドウガラス5と突起45にて接触している。こ れにより、ウィンドウガラス5にひびが入る 、少ない力でウィンドウガラス5を粉砕する とができる。即ち、ウィンドウガラス5に効 率的に力が掛かる。

 (5)また、従来技術においてはレギュレー への細工が必要であり、信頼性、品質が低 する可能性があるが、本実施形態ではレギ レータへの細工が不要であり、信頼性、品 に優れたものとすることができる。また、 来技術においては構造が複雑であるためコ トアップを招きやすいが、本実施形態は構 が簡単であり、比較的安価に開閉式ウィン ウガラス破損検出装置を提供することがで る。

 本実施形態は前記に限定されるものではな 、例えば、次のように具体化してもよい。
 (A)Xアーム式ウィンドウレギュレータの代わ りに、ウィンドウレギュレータはケーブル式 ウィンドウレギュレータであってもよい。

 (B)駆動装置は、モータを有する駆動装置だ ではなく、乗員の手動による装置でもよい
 (C)ウィンドウガラスの破損検出装置は、乗 車の右前ドアへの適用に限られず、他の側 ドア、側部ドア以外の後部ドアや屋根に設 られた開閉式ガラスルーフに適用されても いことは云うまでもない。

 (D)センサユニット60は一対の磁気センサ61,62 を備える代わりに、1つの磁気センサを具備 るものであってもよい。
 (E)センサユニット60のセンサは、磁気セン 以外に、赤外線センサであってもよい。ク ップ40の第2部材42に赤外線センサと対向する ように赤外線反射膜を設けてもよい。即ち、 図7A,Bでの磁石50に代わり赤外線反射膜を設け るとともに、磁気式のセンサユニット60の代 りに赤外線センサを設け、赤外線センサか 赤外線を発し、反射膜からの反射光を入射 、反射光の有無によりクリップ40の落下を 出するようにしてもよい。

 (F)クリップ40は、ウィンドウガラスの端 のうちの車両ドア1の内部の目立たない所に 置すればよく、ウィンドウガラス5の下端部 に設置する以外に、クリップ40は例えばウィ ドウガラス5の側面での下部に設置してもよ い。

 (G)クリップ40の第2部材42はウィンドウガラ 5に接着したが、弾性シートを介在させ、第2 部材42がウィンドウガラス5に対して滑らない ようにしてもよい。
 (H)クリップ40の第1部材41にウィンドウガラ 5と接触する突起45を設ける以外に、第1部材4 1に突起を設けずに第2部材42に突起を設けて く、あるいは、第1部材41および第2部材42に 起をそれぞれ設けてもよい。要は、第1部材4 1および第2部材42の少なくとも一方において ィンドウガラス5と突起にて接触する構成と ればよい。さらに、第1部材41、第2部材42共 突起を設けない構成としてもよく、ガラス 度が低下した際にクリップ40がウィンドウ ラス5の端部を粉砕するような挟持力を有し いればよい。

 (I)開閉式ウィンドウガラスではなく固定式 ウィンドウガラスに取り付けるようにして よい。
 次に、第2の実施の形態を、第1の実施の形 との相違点を中心に説明する。

 図13は、第2実施形態における検出具80と ンサユニット60の斜視図を示す。図13はウィ ドウガラス5が割られる前であり、図14はウ ンドウガラス5が割られたときを示している 。

 図15A-Cは検出具80を示し、図15Aは検出具80 ウィンドウガラス5に取り付ける前を示し、 図15Bは検出具80をウィンドウガラス5に取り付 けた状態を示し、図15Cはウィンドウガラス5 割られたときを示している。第2実施形態の 出具80は、第1の実施形態におけるクリップ4 0とは異なり、ウィンドウガラス5を挟持せず かつ、ウィンドウガラス5の片面のみに貼着 され、ウィンドウガラス5の端部でなくとも り付け可能である。

 図13において、ウィンドウガラス5の破損に う検出具80の少なくとも一部の変位が検出 置としてのセンサユニット60により検出され る。
 検出具80は、帯板の板ばね用鋼板を折り曲 て構成され、第1接触部81、第2接触部82、第3 触部83、第1付勢用アーム部84、および第2付 用アーム部85を有している。第1接触部81は 板状をなし、その左側面から円弧状をなす ーム部84が延び、アーム部84の先端には平板 の第2接触部82が連結されている。同様に、 1接触部81の右側面から円弧状をなすアーム 85が延び、アーム部85の先端には平板状の第 3接触部83が連結されている。第1接触部81には 板状の永久磁石55が固定されている。

 図15Aに示すように、検出具80をウィンド ガラス5に取り付ける前においては第1接触部 81がウィンドウガラス5の片面に当接している 状態では第2接触部82と第3接触部83がウィンド ウガラス5の片面から離間している。

 そして、図15Bに示すように、検出具80の 2接触部82と第3接触部83とを検出具80のばね力 に抗してウィンドウガラス5に接着する。す と、検出具80の第2接触部82と第3接触部83は力 F1にてウィンドウガラス5の表面5a側へ付勢さ 、第1接触部81は力F2にてウィンドウガラス5 裏面5b側へ付勢される。この状態では、ウ ンドウガラス5の片面においてウィンドウガ ス5の面5a,5bでずれた位置で面5a,5bに対し互 に逆方向にウィンドウガラス5が付勢されて る。即ち、ウィンドウガラス5に互い違いに 力F1,F2が加わっている。

 この図15Bに示す状態から、ウィンドウガ ス5が破損すると、ウィンドウガラス5の強 が低下することによって検出具80がその付勢 力により、図15Cに示すようにウィンドウガラ ス5の破損に伴いウィンドウガラス5の一部領 が粉砕される。これにより、図14に示すよ に、検出具80が磁石55と共に矢印の方向に落 し、磁石55の落下がセンサユニット60、すな わち磁気センサ61,62により検出される。その 果、ウィンドウガラス5の破損を検出するこ とができる。

 また、ウィンドウガラス5の破損に伴いウ ィンドウガラス5が完全に粉砕せずに残るよ な場合でもウィンドウガラス5の破損を確実 検出することができる。さらに、ウィンド ガラス5が全閉位置にないときも、ウィンド ウガラス5の破損を検出することができる。 た、ウィンドウガラス5の片面において付勢 アーム部84,85により連結された一対の接触 、すなわち接触部81と接触部82の対および接 部81と接触部83の対が、ウィンドウガラス5 面でずれた位置で接触する状態でガラス面 対し互いに逆方向に付勢しているので、ウ ンドウガラス5の破損に伴ってウィンドウガ ス5の一部領域を確実に粉砕してウィンドウ ガラス5の破損を確実に検出することができ 。

 なお、検出具80は、第1接触部81の左右か アーム部84,85を介して接触部82,83が連結され いるが、第1接触部81から1つのアーム部を介 して1つの接触部が連結されていてもよい。 の場合には、両方の接触部を共にウィンド ガラス5の片面に接着する。あるいは、第1接 触部81から3つ以上のアーム部を介して3つ以 の接触部が連結されていてもよい。また、 出具80は、板ばね用鋼板に代わる材料として 、他の弾性のある材料、例えば、カーボン製 であってもよい。

 上記第2実施形態によれば、以下の効果を奏 する。
 (1)ウィンドウガラス破損検出具80は、ウィ ドウガラス5の片面において付勢用アーム部8 4(85)により連結された少なくとも一対の接触 (接触部81と接触部82の対および接触部81と接 触部83の対のうちの少なくとも一方)がウィン ドウガラス5の面でずれた位置で接触する状 で、ガラス面に対し互いに逆方向に付勢さ ている。これにより、ウィンドウガラス5の でずれた位置で接触する状態で、自身の弾 にてガラス面5a,5bに対し互いに逆方向に付 している。この場合には、挟持しなくても ィンドウガラス5の片面のみに取り付けられ ウィンドウガラス5の端部でなくとも取り付 け可能である。

 (2)車両の開口部を開閉自在なウィンドウ ラス5に取り付けることにより、ウィンドウ ガラス5が全閉位置にないときも、ウィンド ガラス5の破損を検出することができる。

 次に、第3の実施の形態を、第1の実施の形 との相違点を中心に説明する。
 図16は、第3実施形態における検出具90とセ サユニット60の斜視図を示す。図17A-Dは検出 90を示し、図17Aは正面図、図17Bは平面図、 17Cは側面図、図17Dは図17Aの17D-17D線での縦断 図である。図18Aは図17Aの18A-18A線での断面図 、図18Bは図17Aの18B-18B線での断面図である。 17A-Dおよび図18A,Bは検出具90をウィンドウガ ス5に取り付けた状態を示し、図19A-Dは検出 90をウィンドウガラス5に取り付けた後にお てウィンドウガラス5が割られて全体にひび 入ったときを示し、図20A-D,21A,Bはウィンド ガラス5が割られて一部領域を粉砕した状態 示す。

 図16,図17Aに示すように、ウィンドウガラ 5には貫通孔5cが形成されている。貫通孔5c 上下方向に延びる長穴である。検出具90は貫 通孔5cを貫通する状態で固定され、プレート 92,93が、ウィンドウガラス5の表面5aに当接 、また、ウィンドウガラス5の表面5aにおい 被検出部材としての永久磁石56を把持してい る。

 検出具90について、図16に示すように、検 出具90は正面側において磁石56を開閉式ウィ ドウガラスの非破損時において把持し、破 時には把持を解除することができる。磁石56 は四角板状をなし、かつ、左右両側面にチャ ネル状の切り欠き(凹部)56aが形成されている( 図20A参照)。

 図16に示すように、検出具90は、一枚の帯 板状の板ばね用鋼板を折り曲げて構成されて いる。検出具90は固定部91とプレート部92,93を 有している。固定部91はチャネル状に形成さ 、ウィンドウガラス5の貫通孔5cに変形して 入される。プレート部92,93は左右に延びる 方形をなし、固定部91から左右に延びている 。図18Bに示すように、ウィンドウガラス5の 面5b側において固定部91の係合部91a間の幅が ィンドウガラス5の貫通孔5cの幅より広くな ており、係合部91aはウィンドウガラス5の貫 通孔5cの縁部で接触している。また、ウィン ウガラス5の表面5a側においてプレート部92,9 3が、図17B、図18A,Bにおいて二点鎖線で示す位 置から実線で示す位置に自身のばね力に抗し て変形しており、ウィンドウガラス5の表面5a を付勢している。つまり、固定部91の係合部9 1aとプレート部92,93とが、ウィンドウガラス5 貫通孔5cを通してウィンドウガラス5を両面 ら挟持し、かつ、図18Bにおいて力F3,F4で表 たようにウィンドウガラス5の表面5aと裏面5b で貫通孔5cからの距離が異なる位置で互いに 方向にウィンドウガラス5を付勢している。 即ち、ウィンドウガラス5に検出具90が取り付 けられる前ではプレート部92,93が図18Bに二点 線で示す場所に位置し、ウィンドウガラス5 に検出具90が取り付けられると、プレート部9 2,93が図18Bに実線で示すようにウィンドウガ ス5の表面5a側に変形してウィンドウガラス5 表面5aを付勢する。

 図17A,Bに示すように、検出具90において永 久磁石56を保持するための把持部としての一 のアーム95,96が設けられている。一対のア ム95,96は、プレート部92,93と協働して磁石56 ウィンドウガラスの非破損時において把持 、破損時には把持を解除する。

 詳しくは、検出具90において左右方向の 央部には透孔94が形成されている。検出具90 おいて透孔94を画成する左右の側壁からア ム95,96が中央部に向けて突出している。アー ム95,96は直線的に延びる帯板状をなし、図18A 示すように、先端部において2回折り曲げら れている。検出具90をウィンドウガラス5に取 り付けた状態で永久磁石56の切り欠き56aにお る角部がアーム95,96の先端の磁石係止部95a,9 6aに係合して永久磁石56が左右方向および上 方向に移動できないようになっている。即 、図18Aにおいて二点鎖線にてウィンドウガ ス5に検出具90が取り付けられる前のアーム95 ,96の位置を表し、アーム95,96は取り付けられ 前では磁石56から離れた場所に位置する。 して、ウィンドウガラス5に検出具90が取り けられると、アーム95,96が図18Aに実線で示す ように変形して磁石係止部95a,96aにて磁石55の 両側を正面側から固定する。

 そして、図19A-Dに示すように、ウィンド ガラス5が破損すると、ウィンドウガラス5の 強度が低下する。これにより、検出具90がそ 付勢力により図20A-D,21A,Bに示すようにウィ ドウガラス5の貫通孔5cの周辺部を粉砕する これによりウィンドウガラス5の破損が検出 きる。

 よって、ウィンドウガラス5の破損に伴い ウィンドウガラス5が完全に粉砕せずに残る うな場合でもウィンドウガラス5の破損を確 に検出することができる。また、ウィンド ガラス5が全閉位置にないときも、ウィンド ウガラス5の破損を検出することができる。

 検出具90における係合部91aとプレート部92 ,93とは、ウィンドウガラス5の両面を挟持し ウィンドウガラス5の一方の面と他方の面で 通孔5cからの距離が異なる位置で互いに接 する方向に付勢しているので、ウィンドウ ラス5の破損に伴ってウィンドウガラス5の一 部領域を確実に粉砕し、ウィンドウガラス5 破損を確実に検出することができる。

 また、ウィンドウガラスが割れると磁石5 6の把持を解除して磁石56の落下を検出できる 。これにより、例えば、検出具90がどこかに っかかったり検出具90を車体(例えばウィン ウガラス5)に固定して検出具90の落下が妨げ られたりしても、ウィンドウガラスの破損を 検出することができる。

 上記第3実施形態によれば、以下の効果を奏 する。
 (1)検出具90は、ウィンドウガラス5に設けら た貫通孔5cを通してウィンドウガラス5の両 からウィンドウガラス5を挟持して、ウィン ドウガラス5の一方の面と他方の面で貫通孔5c からの距離が異なる位置で自身(すなわち係 部91aとプレート部92,93)を互いに接近する方 にウィンドウガラス5を付勢している。これ より、検出具90は、ウィンドウガラス5の面 ずれた位置でウィンドウガラス5に接触する 状態で、自身の弾性にてガラス面5a,5bに対し 身を互いに逆方向に付勢されている。この 合、検出具90はウィンドウガラス5の端部で くとも取り付け可能である。

 (2)車両の開口部を開閉自在なウィンドウ ラス5に取り付けることにより、ウィンドウ ガラス5が全閉位置にないときも、ウィンド ガラス5の破損を検出することができる。

 次に、第4の実施の形態を、第1の実施の形 との相違点を中心に説明する。
 図22A,Bは、第4実施形態における検出具100を し、図22Aは正面図、図22Bは図22Aの22B-22B線で の断面図である。図23は検出具100について分 した状態での断面図である。本実施形態は 3の実施の形態の変形例であり、ウィンドウ ガラス5には円形の貫通孔5dが形成されている 。

 図23に示すように、検出具100は、円弧部10 1と、連結部102と、固定部103とにより構成さ ている。円弧部101は弾性部材よりなり、円 状をなしている。円弧部101の内面側の中央 には円筒状の連結部102が固定されている。 結部102の径はウィンドウガラス5の貫通孔5d 径よりも僅かに小さくなっており、連結部10 2はウィンドウガラス5の表面5a側から貫通孔5d に挿入される。連結部102の内周面102aは螺刻 れている。円弧部101の外周面には磁石57が固 定されている。固定部103はネジ構造を有し、 頭部103aからネジ部103bが突出している。頭部1 03aの径はウィンドウガラス5の貫通孔5dの径よ りも僅かに大きい。図23の状態においてウィ ドウガラス5の裏面5b側から固定部103のネジ 103bを連結部102の内周面102aに螺入すること より、図22A,Bに示すように円弧部101を平らな 状態で取り付ける。このとき、図22Bで示され るように、力F3,F4が互い違いにウィンドウガ ス5に作用する。これにより、検出具100は、 ウィンドウガラス5が両面から挟持されてウ ンドウガラス5の一方の面と他方の面で貫通 5dからの距離が異なる位置で互いに接近す 方向にウィンドウガラス5を付勢している。

 そして、図24A,Bに示すように、ウィンド ガラス5が破損すると、ウィンドウガラス5の 強度が低下する。これにより、検出具100がそ の付勢力F3,F4により図25A,Bに示すようにウィ ドウガラス5の貫通孔5dの周辺部を粉砕する これによりウィンドウガラス5の破損が検出 きるようになる。また、検出具100はウィン ウガラス5に接着することなくウィンドウガ ラス5に取り付けることができる。

 上記第4実施形態によれば、以下の効果を奏 する。
 (1)検出具100は、ウィンドウガラス5に設けた 貫通孔5dを通してウィンドウガラス5の両面か ら挟持して、ウィンドウガラス5の一方の面 他方の面で貫通孔5dからの距離が異なる位置 で互いに接近する方向にウィンドウガラス5 付勢している。これにより、ウィンドウガ ス5の面でずれた位置で接触する状態で、検 具100は自身の弾性にてガラス面5a,5bに対し いに逆方向に付勢されている。この場合、 ィンドウガラス5の端部でなくとも取り付け 能である。

 (2)車両の開口部を開閉自在なウィンドウ ラス5に取り付けることにより、ウィンドウ ガラス5が全閉位置にないときも、ウィンド ガラス5の破損を検出することができる。

 第2~第4の各実施形態を、第1の実施形態に おいて記述した前記(A)~(E)および(I)のように 体化してもよい。