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Patent Searching and Data


Title:
DEVICE FOR ELIMINATING SLACKNESS OF SHOCK-ABSORBING TAPE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/081924
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a shock-absorbing tape slackness eliminating device, which can be made small in size. A shock-absorbing tape (80) has its source side wound on a let-off shaft (6) and its target side wound on a take-up shaft (7). In order to adhere an ACF to an electric work or to apply an electric part to the electric work through the ACF, a head member moves forward to the electric work while pushing the shock-absorbing tape (80) and then backward so that the shock-absorbing tape (80) becomes slack. The take-up shaft (7) is connected to a drive shaft (16) by connecting means (24), and friction members (31 and 33) are arranged between the drive shaft (16) and the let-off shaft (6). The rotations of the drive shaft (16) are transmitted through the connecting means (24) to the take-up shaft (7) and through the friction members (31 and 33) to the let-off shaft (6), so that the aforementioned slackness is eliminated by the take-up shaft (7) and the let-off shaft (6) to rotate in the directions opposite to each other.

Inventors:
SUZUKI SHINJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/073386
Publication Date:
July 02, 2009
Filing Date:
December 24, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OHASHI ENGINEERING CO LTD (JP)
SUZUKI SHINJI (JP)
International Classes:
H01L21/60
Foreign References:
JPH08186157A1996-07-16
JP2006120772A2006-05-11
JP2007073897A2007-03-22
JP2006210464A2006-08-10
Other References:
See also references of EP 2226837A4
Attorney, Agent or Firm:
ANDO, Takeshi (2nd Flr. A2Bldg.,45-4, Higashi-Ikebukuro 1-chom, Toshima-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 電気的部品がACFを介して圧着される電気的ワークに前記ACFを貼り付けるために又は前記電気的ワークに前記ACFを介して前記電気的部品を圧着するために、前記電気的ワークと、この電気的ワークに向かって移動自在になっているヘッド部材との間に配置される緩衝材テープを備え、かつ、前記ヘッド部材がこの緩衝材テープを押しながら前記電気的ワークに向かって前進した後に後進することによって弛みが生ずることになる前記緩衝材テープの送り元側の部分が巻かれている繰り出し軸と、前記緩衝材テープの送り先側の部分を巻き取るための巻き取り軸と、を備えている緩衝材テープの弛み除去装置において、
 前記巻き取り軸に連結手段を介して連結され、この巻き取り軸を前記緩衝材テープを巻き取る方向に回転させるための駆動軸と、この駆動軸と前記繰り出し軸との間に配置された少なくとも1個の摩擦部材と、を備えており、
 前記巻き取り軸が前記緩衝材テープを巻き取るためのこの巻き取り軸の回転方向と、前記巻き取り軸が前記緩衝材テープを巻き取るための前記駆動軸の回転方向とが同じになっており、前記繰り出し軸が前記緩衝材テープを繰り出すための回転方向と、前記巻き取り軸が前記緩衝材テープを巻き取るための回転方向とが逆になっていることを特徴とする緩衝材テープの弛み除去装置。
 請求項1に記載の緩衝材テープの弛み除去装置において、前記駆動軸は、中空となっている前記繰り出し軸の内部に挿通されていることを特徴とする緩衝材テープの弛み除去装置。
 請求項2に記載の緩衝材テープの弛み除去装置において、前記駆動軸の両方の端部は前記繰り出し軸から突出しており、これらの端部のうち、一方の端部には、前記駆動軸を回転させるための伝動歯車と噛み合う駆動歯車が固定され、他方の端部は、前記連結手段を介して前記巻き取り軸に連結されていることを特徴とする緩衝材テープの弛み除去装置。
 請求項2に記載の緩衝材テープの弛み除去装置において、前記摩擦部材は、前記駆動軸の軸方向が厚さ方向になっているプレート状であることを特徴とする緩衝材テープの弛み除去装置。
 請求項2に記載の緩衝材テープの弛み除去装置において、前記摩擦部材は、前記駆動軸の外周に嵌合された筒状であることを特徴とする緩衝材テープの弛み除去装置。
 請求項1に記載の緩衝材テープの弛み除去装置において、前記摩擦部材の個数は複数個であり、これらの摩擦部材は前記駆動軸の軸方向に配置されていることを特徴とする緩衝材テープの弛み除去装置。
 請求項1に記載の緩衝材テープの弛み除去装置において、前記繰り出し軸が前記緩衝材テープを繰り出すときに、この繰り出し軸に制動力を付与するためのブレーキ手段を備えていることを特徴とする緩衝材テープの弛み除去装置。
 請求項7に記載の緩衝材テープの弛み除去装置において、前記ブレーキ手段は、前記繰り出し軸の外周面に接触するブレーキ部材を備えていることを特徴とする緩衝材テープの弛み除去装置。
 請求項8に記載の緩衝材テープの弛み除去装置において、前記ブレーキ部材が接触する前記繰り出し軸の外周面は、この繰り出し軸の本体よりも大きい直径で形成された前記繰り出し軸のフランジ部の外周面になっていることを特徴とする緩衝材テープの弛み除去装置。
 請求項8に記載の緩衝材テープの弛み除去装置において、前記ブレーキ部材は、バーを中心に回動する部材となっていることを特徴とする緩衝材テープの弛み除去装置。
Description:
緩衝材テープの弛み除去装置

 本発明は、電子的ワークを含む電気的ワ クにACF(異方性導電フィルム、Anisotropic Condu ctive Film)を貼り付けるために又は前記電気的 ワークにACFを介して電子的部品を含む電気的 部品を圧着するために用いられる緩衝材テー プの弛み(ゆるみ)を除去するための装置に係 、例えば、LCD(液晶ディスプレイ、Liquid Crys tal Display)やPCB(プリント基板、Printed Circuits  Board)、FPC(フレキシブルプリント基板、Flexible  Printed Circuits)等の電気的ワークにACFを貼り けるための作業や、電気的ワークにACFを介 て、例えば、IC(集積回路、Integrated Circuit) ップやFPC等の電気的部品を圧着するための 業に利用することができるものである。

 電気的ワークになっているLCDに、このLCD ための電気的部品になっていて、LCDのため ドライバチップになっているICチップを装 するためには、ACFをLCDに貼り付ける作業(第1 工程)と、ICチップをこのACFに仮圧着する作業 (第2工程)と、ICチップを、ACFを介してLCDに本 着する作業(第3工程)とが行われる。これら 工程の作業は、LCDに向かって移動自在にな ているそれぞれの工程のヘッド部材を用い 行われ、ヘッド部材がLCDに向かって前進す ことにより、LCDへのACFの貼り付けと、ACFへ ICチップの仮圧着と、ACFを介したLCDへのICチ ップの本圧着とのそれぞれが実施される。

 また、第1工程は、ACFをLCDに均一に貼り付 けるための緩衝材が、ヘッド部材と、ACF及び LCDとの間に配置されて実施され、この緩衝材 がヘッド部材で押されながらACF及びLCD側へ移 動し、ヘッド部材の押圧力が緩衝材を介して ACFに作用することにより、緩衝材の作用によ ってACFはLCDに均一に貼り付けられることにな る。また、第3工程でも、ICチップを、ACFを介 してLCDに均一に本圧着するための緩衝材が、 ヘッド部材と、ICチップ、ACF及びLCDとの間に 置され、この緩衝材がヘッド部材で押され がらICチップ、ACF及びLCD側へ移動し、ヘッ 部材の押圧力が緩衝材を介してICチップ及び ACFに作用することにより、緩衝材の作用によ ってICチップはACFを介してLCDに均一に本圧着 れることになる。

 なお、ACFは粘着性の成分を有しており、 のため、第1及び第3工程における緩衝材は ACFの粘着成分がこれらの工程で用いられる れぞれのヘッド部材に付着することを防止 るためにも使用される。

 下記の特許文献1に示されている装置では 、上述の緩衝材はテープとなっている。この ため、この特許文献1に示されている装置は 緩衝材テープの送り元側の部分が巻かれて る繰り出し軸と、緩衝材テープの送り先側 部分を巻き取るための巻き取り軸と、を備 ている。

 第1及び第3工程において、ヘッド部材が 衝材テープをLCD側へ押すために前進した後 、ヘッド部材は元の位置へ後退する。ヘッ 部材のこの前後進により、緩衝材テープに 弛みが生ずることになる。緩衝材テープの の弛みは、ヘッド部材の次の前進が行われ 前までに除去しておかなければならない。

 上述の特許文献1に開示されている緩衝材テ ープの弛みを除去するための装置は、前述の 繰り出し軸と前述の巻き取り軸との間に複数 個配置された緩衝材テープ用ガイドローラの うちの1個のガイドローラを揺動させるため 揺動部材を備えたものとなっている。この 動部材が揺動することにより、緩衝材テー の弛みは除去される。

特開2006-210464号公報

 この揺動部材を用いた緩衝材テープの弛 除去装置によると、揺動自在となった揺動 材が必要になるとともに、この揺動部材が 動するスペースも必要になるため、装置の 型化を図ることは難しいという問題がある

 本発明の目的は、装置の小型化を図るこ ができるようになる緩衝材テープの弛み除 装置を提供するところにある。

 本発明に係る緩衝材テープの弛み除去装 は、電気的部品がACFを介して圧着される電 的ワークに前記ACFを貼り付けるために又は 記電気的ワークに前記ACFを介して前記電気 部品を圧着するために、前記電気的ワーク 、この電気的ワークに向かって移動自在に っているヘッド部材との間に配置される緩 材テープを備え、かつ、前記ヘッド部材が の緩衝材テープを押しながら前記電気的ワ クに向かって前進した後に後進することに って弛みが生ずることになる前記緩衝材テ プの送り元側の部分が巻かれている繰り出 軸と、前記緩衝材テープの送り先側の部分 巻き取るための巻き取り軸と、を備えてい 緩衝材テープの弛み除去装置において、前 巻き取り軸に連結手段を介して連結され、 の巻き取り軸を前記緩衝材テープを巻き取 方向に回転させるための駆動軸と、この駆 軸と前記繰り出し軸との間に配置された少 くとも1個の摩擦部材と、を備えており、前 記巻き取り軸が前記緩衝材テープを巻き取る ためのこの巻き取り軸の回転方向と、前記巻 き取り軸が前記緩衝材テープを巻き取るため の前記駆動軸の回転方向とが同じになってお り、前記繰り出し軸が前記緩衝材テープを繰 り出すための回転方向と、前記巻き取り軸が 前記緩衝材テープを巻き取るための回転方向 とが逆になっていることを特徴とするもので ある。

 この緩衝材テープの弛み除去装置では、 動軸及び巻き取り軸の回転が停止している きに、ヘッド部材は、緩衝材テープを電気 ワーク側へ押すために前進する。ヘッド部 のこの前進によって緩衝材テープには引っ り力が作用するため、繰り出し軸に巻かれ いる緩衝材テープの送り元側の部分は、繰 出し軸から繰り出される。この繰り出しは 回転が停止している駆動軸に対して繰り出 軸が回転することによって行われ、駆動軸 対するこの繰り出し軸の回転は、繰り出し と駆動軸との間において、摩擦部材による リップが生ずることによって許容される。 の後、ヘッド部材は元の位置へ後退する。

 ヘッド部材のこの前後進により、緩衝材 ープには、緩衝材テープが繰り出し軸から り出された長さに対応する弛みが生ずるこ になる。このように緩衝材テープに弛みが じた後、駆動軸の回転により、巻き取り軸 緩衝材テープを巻き取る方向へ回転する。 のときの緩衝材テープには、上記弛みのた に引っ張り力が生じておらず、繰り出し軸 は摩擦部材の摩擦力によって駆動軸の回転 が作用するため、繰り出し軸は、緩衝材テ プを繰り出す方向とは逆方向に、すなわち 衝材テープを巻き取る方向に回転すること なる。

 このため、緩衝材テープは、巻き取り軸 繰り出し軸の両方で巻き取られることにな 、これらの巻き取り軸と繰り出し軸の両方 よる巻き取りにより、緩衝材テープの弛み 除去される。

 このように本発明に係る装置では、緩衝 テープの弛みは、緩衝材テープが巻き取り と繰り出し軸で巻き取られることによって 去され、この除去は、揺動自在となった揺 部材を用いることはなく実施されるため、 発明に係る装置に、この揺動部材が揺動す ためのスペースを確保する必要がなく、こ ため、装置の小型化を達成することができ 。

 また、本発明に係る装置によると、緩衝 テープの弛みを除去するための駆動源は、 動軸を回転させるための駆動源だけでよい め、装置の構造の簡単化を達成することが きる。

 また、本発明に係る装置では、緩衝材テ プの弛みは、緩衝材テープが巻き取り軸と り出し軸の両方で巻き取られることによっ 除去され、しかも、巻き取り軸と繰り出し は、駆動軸の回転によって同時に回転する め、緩衝材テープの弛みの除去は、高速に って短時間で実施されることになる。この め、ヘッド部材を1回前後進させることによ って行う作業の回数を一定時間内で増加させ ることができ、これにより、作業効率を向上 させることができる。

 また、本発明に係る装置では、駆動軸の 転で巻き取り軸が緩衝材テープを巻き取る 向へ回転することにより、緩衝材テープが き取り軸に巻き取られることになる。そし 、このときには、緩衝材テープの引っ張り により、繰り出し軸が緩衝材テープを繰り す方向に回転することになる。このように り出し軸が緩衝材テープを繰り出す方向に 転し、この繰り出しのための繰り出し軸の 転方向と、巻き取り軸に緩衝材テープを巻 取らせるための駆動軸の回転方向とが逆に っていても、駆動軸と繰り出し軸との間に いて、摩擦部材によるスリップが生ずるこ により、繰り出し軸が、駆動軸に対して緩 材テープを繰り出す方向に回転することが 容される。

 本発明において、駆動軸と巻き取り軸と 連結する前述の連結手段は、駆動軸の回転 巻き取り軸に伝達し、かつ駆動軸の回転方 と巻き取り軸の回転方向とを同じ方向とす ものであれば、任意な連結手段を採用する とができる。この連結手段は、ベルトやチ ーン等の無端走行部材を用いた手段でもよ 、複数個の歯車が並べられた歯車列による のでもよい。

 また、本発明において、駆動軸と繰り出 軸との位置関係は任意に設定することがで る。この位置関係の一例は、繰り出し軸を 空の部材とし、この中空の繰り出し軸の内 に駆動軸を挿通させることである。

 これによると、繰り出し軸の内部空間が 動軸を配置するためのスペースとして利用 れるため、装置の小型化を一層有効に達成 ることができる。

 また、このように中空部材となっている り出し軸の内部に駆動軸を挿通させる場合 おいて、駆動軸を回転させ、この駆動軸の 転を巻き取り軸に伝達するためには、駆動 の両方の端部を繰り出し軸から突出させ、 れらの端部のうち、一方の端部に、駆動軸 回転させるための伝動歯車と噛み合う駆動 車を固定し、他方の端部を、前記連結手段 介して巻き取り軸に連結させればよい。

 また、上述のように中空部材となってい 繰り出し軸の内部に駆動軸を挿通させる場 には、摩擦部材を、駆動軸の軸方向が厚さ 向になっているプレート状としてもよく、 るいは、摩擦部材を、駆動軸の外周に嵌合 れた筒状としてもよい。

 さらに、摩擦部材の個数を複数個として よい。このように摩擦部材の個数を複数個 する場合には、これらの摩擦部材を駆動軸 軸方向に配置することができる。

 また、本発明に係る装置には、繰り出し が緩衝材テープを繰り出すときに、この繰 出し軸に制動力を付与するためのブレーキ 段を設けてもよい。

 これによると、ヘッド部材の前進により び/又は駆動軸の回転により、繰り出し軸が 緩衝材テープを繰り出す方向に回転するとき に、繰り出し軸のこの回転をブレーキ手段に よって制動させることができるため、繰り出 し軸から緩衝材テープが過度に繰り出される ことを防止することができる。

 ブレーキ手段は任意な構造によって構成 ることができ、その一例は、ブレーキ手段 、繰り出し軸の外周面に接触するブレーキ 材を備えているものとすることである。

 このようにブレーキ手段を、繰り出し軸 外周面に接触するブレーキ部材を備えてい ものとする場合には、ブレーキ部材が接触 る繰り出し軸の外周面を、この繰り出し軸 本体よりも大きい直径で形成された繰り出 軸のフランジ部の外周面とすることが好ま い。これによると、大きいブレーキトルク 得ることができる。

 さらに、ブレーキ部材が繰り出し軸の外 面に接触するためのブレーキ部材の運動形 は、任意であり、その一例は、ブレーキ部 をバーを中心に回動する部材とし、この回 により、ブレーキ部材を繰り出し軸の外周 に接触させることである。これによると、 レーキ部材自体の形状、構造を単純化する とができ、これにより、ブレーキ手段を容 に製造することができる。

 本発明に係る装置における緩衝材テープ 、ACFを電気的ワークに貼り付ける作業のた に用いられるものでもよく、電気的部品を ACFを介して電気的ワークに圧着する作業の めに用いられるものでもよい。

 そして、電気的ワークには電子的ワーク 含まれ、電気的部品にも電子的部品が含ま る。電気的ワークは、例えば、LCDやPCB、FPC であり、電気的部品は、例えば、ICチップ FPC等である。

 本発明によると、装置の小型化を図るこ ができ、また、緩衝材テープの弛みの除去 高速によって短時間に実施できるという効 を得られる。

図1は、本発明の一実施形態に係る緩衝 材テープの弛み除去装置を一部として備えて いるカセット式の緩衝材テープ供給装置の側 面図である。 図2は、図1で示されている緩衝材テー 供給装置の平面図である。 図3は、図2の一部拡大図であって、繰 出し軸を断面として示した図である。 図4は、図1で示されている緩衝材テー 供給装置がACF貼り付け装置にセットされた きを示す側面図である。 図5は、ACF貼り付け装置に、図1で示さ ている緩衝材テープ供給装置に設けられて るブレーキ部材を作動させるためのブレー 駆動装置が取り付けられていることを示す 面図である。 図6は、図1で示されている緩衝材テー 供給装置の緩衝材テープを用いて、電気的 ークにACFを貼り付ける作業を行っていると を示す図4と同様の図である。 図7は、摩擦部材についての別実施形態 に係る緩衝材テープ供給装置を示す図3と同 の図である。

符号の説明

 1 カセット式の緩衝材テープ供給装置
 2 連結バー
 6,40 繰り出し軸
 7 巻き取り軸
 16,41 駆動軸
 20 駆動歯車
 24 連結手段
 31,33 プレート状摩擦部材
 34 ブレーキ部材
 35 ブレーキ手段
 42,43 筒状摩擦部材
 80 緩衝材テープ
 85 電気的ワーク
 86 ACFテープ
 86A ACF
 90 ACF貼り付け装置
 95 伝動歯車
 97 ブレーキ駆動装置
 98 ヘッド部材

 以下に本発明を実施するための形態を図 に基づいて説明する。本実施形態に係る緩 材テープの弛み除去装置は、ACFを電気的ワ クに貼り付けるために用いられるACF貼り付 装置にセットされる緩衝材テープ供給装置 一部になっており、この緩衝材テープ供給 置は、ACF貼り付け装置に着脱可能にセット れるカセット式のものになっている。

 図1は、このカセット式の緩衝材テープ供 給装置1の側面図であり、図2は、緩衝材テー 供給装置1の平面図である。図4~図6には、ACF 貼り付け装置90が示されている。

 図1及び図2で示されているように、緩衝 テープ供給装置1の本体は、連結バー2,3で平 に連結された2枚の板部材4,5によって形成さ れている。これらの板部材4,5の一方の端部同 士の間には、緩衝材テープ80を繰り出すため 繰り出し軸6が回転自在に配置され、板部材 4,5の他方の端部同士の間には、緩衝材テープ 80を巻き取るための巻き取り軸7が回転自在に 架け渡されている。緩衝材テープ80の送り元 の部分は繰り出し軸6に巻かれており、この 送り元側の端部は、繰り出し軸6に粘着テー 等の結合部材で結合されている。緩衝材テ プ80の送り先側の端部は、巻き取り軸7に粘 テープ等の結合部材で結合されている。緩 材テープ80は、例えば、ウレタンゴム等の弾 性材料で形成された緩衝材をテープとしたも のである。

 図2に示されているように、繰り出し軸6 は、この繰り出し軸6の軸方向長さの一部に いて、繰り出し軸6の本体よりも直径が大き くなっているフランジ部6Aが形成されており また、繰り出し軸6の外周には、フランジ部 6Aから軸方向に離れた位置において、フラン 部材8が配置されている。このフランジ部材 8は、繰り出し軸6まで達するビス9で繰り出し 軸6に固定されており、ビス9を緩めることに り、フランジ部6Aとフランジ部材8との間で り出し軸6に巻かれる緩衝材テープ80の幅寸 に応じた位置へフランジ部材8を移動できる ようになっている。これにより、幅寸法が異 なっているそれぞれの緩衝材テープをフラン ジ部6Aとフランジ部材8との間に配置すること ができる。

 また、巻き取り軸7の外周には、巻き取り 軸7の互いに軸方向に離れた位置において、2 のフランジ部材10,11が配置され、これらの ランジ部材10,11は、巻き取り軸7まで達する ス12,13で巻き取り軸7に固定されている。ビ 12,13を緩めることにより、巻き取り軸7の軸 向におけるフランジ部材10,11の配置位置を変 更できるため、ビス12を緩めることにより、 ランジ部材10を、繰り出し軸6のフランジ部6 Aと対応する巻き取り軸7の軸方向位置に正確 配置することができ、ビス13を緩めること より、フランジ部材11を、繰り出し軸6のフ ンジ部材8と対応する巻き取り軸7の軸方向位 置に正確に配置することができる。

 緩衝材テープ供給装置1の本体を形成して いる2枚の板部材4,5の間には、2個のガイドロ ラ14,15が回転自在に架け渡され、緩衝材テ プ80は、繰り出し軸6と巻き取り軸7との間に 置されているこれらのガイドローラ14,15に 内されながら、繰り出し軸6側から巻き取り 7側へ走行する。

 図3は、図2の一部拡大図であって、繰り し軸6を断面として示した図である。この図3 に示されているように、繰り出し軸6は中空 部材になっており、この中空の繰り出し軸6 内部に駆動軸16が挿通されている。駆動軸16 は、板部材4,5を貫通する長さを有していると ともに、軸受け部材17,18で板部材4,5に回転自 に支持されている。また、繰り出し軸6は、 駆動軸16に軸受け部材19で回転自在に支持さ ている。駆動軸16の両方の端部は繰り出し軸 6から突出しており、これらの端部のうち、 部材4の外側に突出している一方の端部には 駆動歯車20が固定され、板部材5の外側に突 している他方の端部には、タイミングプー 21が取り付けられている。また、図2に示さ ているように、巻き取り軸7の一方の端部7A 板部材5の外側に突出しており、この端部7A はタイミングプーリ22が取り付けられてい 。

 両方のタイミングプーリ21,22には、無端 行部材であるタイミングベルト23が架け回さ れている。このため、タイミングプーリ21,22 タイミングベルト23により、駆動軸16の上記 他方の端部と巻き取り軸7とを連結するため 連結手段24が構成されている。この連結手段 24により、駆動軸16の回転が巻き取り軸7に伝 されるとともに、駆動軸16の回転方向と同 方向に巻き取り軸7が回転するようになって る。

 図3に示されているとおり、2枚の板部材4, 5の間の位置であって、繰り出し軸6から外れ いる駆動軸16の外周の位置には、フランジ 材30が取り付けられ、このフランジ部材30と り出し軸6の端面6Bとの間には、駆動軸16の 方向が厚さ方向になっている第1プレート状 擦部材31が介入され、この摩擦部材31は駆動 軸16の外周に配置されたリング状となってい 。

 また、繰り出し軸6の前述のフランジ部6A 内部には窪み部32が形成され、駆動軸16には 、この窪み部32の内部に挿入されたフランジ 16Aが形成されている。窪み部32の底面32Aと ランジ部16Aとの間には、駆動軸16の軸方向が 厚さ方向になっている第2プレート状摩擦部 33が介入され、この摩擦部材33も駆動軸16の 周に配置されたリング状となっている。

 このため、本実施形態では、プレート状 2個の摩擦部材31,33が駆動軸16の軸方向に配 されている。これらの摩擦部材31,33は、例え ば、ウェーブワッシャ等による弾性ベース板 に、自己潤滑性を有するポリアセタール等に よる合成樹脂板を重ね合わせ結合することに よって形成されている。第1プレート状摩擦 材31では、フランジ部材30からの押圧力を受 る弾性ベース板の弾性力によって合成樹脂 が繰り出し軸6の端面6Bに圧接され、第2プレ ート状摩擦部材33では、フランジ部16Aからの 圧力を受ける弾性ベース板の弾性力によっ 合成樹脂板が窪み部32の底面32Aに圧接され いる。

 以上において、巻き取り軸7が緩衝材テー プ80を巻き取るときの回転方向は、図1で示さ れているA方向である。また、繰り出し軸6が 衝材テープ80を繰り出すときの回転方向は A方向とは逆のB方向になっている。さらに、 駆動軸16の回転が連結手段24を介して巻き取 軸7に伝達され、連結手段24は、プーリ21,22及 びベルト23によるものであるため、巻き取り 7が緩衝材テープ80を巻き取るときにおける 動軸16の回転方向は、A方向と同じ方向であ C方向になっている。

 図2に示されているように、2枚の板部材4, 5の間には、繰り出し軸6のフランジ部6Aの上 と対面するブレーキ部材34が配置され、この ブレーキ部材34は、図1で分かるように、前述 の連結バー2,3のうちの連結バー2を中心に上 回動自在となっている。ブレーキ部材34は、 後述の説明で分かるように、繰り出し軸6か 緩衝材テープ80が繰り出されるときに、繰り 出し軸6に制動力を付与するためのブレーキ 段35を構成するものとなっている。

 また、それぞれの板部材4,5の外面には第1 及び第2ピン部材36,37が取り付けられている。 緩衝材テープ80の送り方向に離れているこれ のピン部材36,37は、カセット式の緩衝材テ プ供給装置1を、図4~図6に示されているACF貼 付け装置90にセットするときに使用される すなわち、この装置90の本体91には、本体91 ら前方へ延びるアーム部92Aを有しているブ ケット92が取り付けられており、このブラケ ット92には、アーム部92Aの基部において、前 へ開口した第1凹部93が形成され、アーム部9 2Aに先部において、上向きに開口した第2凹部 94が形成されている。このようなブラケット9 2は、2枚の板部材4,5の間隔に対応した間隔を けて、本体91に2個設けられている。第1凹部 93に第1ピン部材36を嵌合するとともに、第2凹 部94に第2ピン部材37を嵌合することにより、 衝材テープ供給装置1を装置90の本体91にブ ケット92を介して水平にセットすることがで きる。また、ピン部材36,37を凹部93,94から脱 させることにより、緩衝材テープ供給装置1 装置90の本体91から取り外すことができる。 このため、緩衝材テープ供給装置1は、ACF貼 付け装置90に着脱可能となっている。

 緩衝材テープ供給装置1は複数個用意され ている。図6で示されているように、1個の緩 材テープ供給装置1がACF貼り付け装置90にセ トされ、この装置1の緩衝材テープ80を用い 電気的ワーク85にACFテープ86のACF86Aを貼り付 ける作業が行われているときに、別の緩衝材 テープ供給装置1の繰り出し軸6に別の緩衝材 ープ80の送り元側の端部を結合して、この 衝材テープ80の送り元側の部分を、上記別の 緩衝材テープ供給装置1の繰り出し軸6に巻く 業と、この緩衝材テープ80の送り先側の端 を、上記別の緩衝材テープ供給装置1の巻き り軸7に結合する作業とが行われる。

 これにより、ACF貼り付け装置90にセット れている緩衝材テープ供給装置1の緩衝材テ プ80の略全部が巻き取り軸7に巻き取られ、 衝材テープ供給装置1を交換しなければなら なくなったときに、ACF貼り付け装置90に新た 緩衝材テープ供給装置1を直ちに交換セット することができるようになっている。

 また、緩衝材テープ供給装置1をACF貼り付 け装置90にセットしたときには、この緩衝材 ープ供給装置1に設けられている前述の駆動 歯車20に、図4に示されているように、ACF貼り 付け装置90に設けられている伝動歯車95が噛 合うようになっている。この伝動歯車95が、 ACF貼り付け装置90が備えている電動モータで 転することにより、緩衝材テープ供給装置1 の駆動歯車20及び駆動軸16は回転する。

 また、図5に示されているように、ACF貼り 付け装置90の本体91には、ブレーキ駆動装置97 が設けられている。また、このブレーキ駆動 装置97は、前述の2個のブラケット92の間にお て、ACF貼り付け装置90の本体91に取り付けら れている。ブレーキ駆動装置97は、緩衝材テ プ供給装置1がACF貼り付け装置90にセットさ たときに、緩衝材テープ供給装置1の前述の ブレーキ部材34の真上に位置することになる ブレーキ駆動装置97はシリンダ又はソレノ ドによるものであり、上下動するロッド部 97Aを備えている。

 さらに、図4に示されているように、ACF貼 り付け装置90には、ヘッド部材98が設けられ いる。このヘッド部材98は、緩衝材テープ供 給装置1がACF貼り付け装置90にセットされたと きに、緩衝材テープ供給装置1の繰り出し軸6 巻き取り軸7との間の緩衝材テープ80の真上 位置することになる。また、このヘッド部 98は、緩衝材テープ供給装置1に対して前後 、言い換えると、昇降動するようになって る。

 次に、ACF貼り付け装置90にセットされた 衝材テープ供給装置1の緩衝材テープ80を用 て、電気的ワーク85にACFテープ86のACF86Aを貼 付けるために行う作業について説明する。

 この作業の開始前における繰り出し軸6と 巻き取り軸7との間の緩衝材テープ80は、弛ん でおらず、緊張した状態になっている。また 、緩衝材テープ供給装置1の下側には、図6で されているスライドテーブル87の上面に位 決めセットされた電気的ワーク85が、スライ ドテーブル87のスライド移動によって送り込 れている。さらに、緩衝材テープ供給装置1 と電気的ワーク85との間には、ACF貼り付け装 90にセットされているACF供給装置におけるAC Fテープ86が配置されている。このACFテープ86 、セパレートフィルム86Bの下面全体にACF86A 付着したものとなっている。また、ACF供給 置におけるACFテープ86の送り方向は、緩衝 テープ供給装置1における緩衝材テープ80の り方向と直交する方向である。このため、AC Fテープ86は、図6の紙面と直角をなす方向に られるようになっている。

 ACF貼り付け装置90の伝動歯車95が停止して いるとき、言い換えると、緩衝材テープ供給 装置の1の駆動歯車20や駆動軸16、巻き取り軸7 の回転が停止しているときに、図6で示され いるとおり、ヘッド部材98は、緩衝材テープ 80を電気的ワーク85側へ押すために下降する この下降によってヘッド部材98に押された緩 衝材テープ80には引っ張り力が作用し、この め、繰り出し軸6に巻かれている緩衝材テー プ80の送り元側の部分は、繰り出し軸6から繰 り出される。この繰り出しは、回転が停止し ている駆動軸16に対して繰り出し軸6が図1のB 向へ回転することによって行われ、繰り出 軸6のこのB方向への回転は、繰り出し軸6と 動軸16との間において、第1及び第2プレート 状摩擦部材31,33によるスリップが生ずること よって許容される。

 以上のように、ヘッド部材98が緩衝材テ プ80を繰り出し軸6から繰り出しながら下降 ることにより、ACFテープ86のACF86Aのうち、ヘ ッド部材98の下面の面積と対応する面積を有 ているACF86Aの部分が、緩衝材テープ80を介 たヘッド部材98の押圧力により、電気的ワー ク85の所定の箇所に貼り付けられる。この貼 付けは、緩衝材テープ80を介して行われる め、ヘッド部材98の押圧力はACF86Aの上述の部 分に均等に作用することになり、したがって 、ACF86Aの上述の部分は、電気的ワーク85に均 に貼り付けられる。

 また、ヘッド部材98が下降するときに、AC F貼り付け装置90に設けられているブレーキ駆 動装置97のロッド部材97Aは下降し、これによ 、ロッド部材97Aが当接する緩衝材テープ供 装置1のブレーキ部材34は、図1の連結バー2 中心に下側へ回動する。このため、繰り出 軸6の外周面の一部となっているフランジ部6 Aの上側外周面部にブレーキ部材34が接触する ため、ブレーキ部材34で構成されているブレ キ手段35により、緩衝材テープ80を繰り出す ときの繰り出し軸6に制動力が付与されるこ になる。このため、繰り出し軸6が、緩衝材 ープ80の繰り出しによる慣性によって過度 回転してしまうことが防止される。

 緩衝材テープ80を繰り出すための繰り出 軸6の回転が終了すると、ブレーキ駆動装置9 7のロッド部材97Aは元の位置まで上昇する。

 また、ヘッド部材98の下降によってACF86A 上述の部分が電気的ワーク85に均一に貼り付 けられた後に、ヘッド部材98は元の位置へ後 、すなわち、上昇する。また、ACF貼り付け 置90にセットされている前述のACF供給装置 駆動されることにより、ACFテープ86の所定量 の送りが行われ、この所定量送りにより、ACF テープ86の電気的ワーク85に貼り付けられたAC F86Aの上述の部分とは別の部分が、ヘッド部 98が昇降する位置に供給される。また、ACFテ ープ86の上記所定量の送りにより、電気的ワ ク85に貼り付けられた上述のACF86Aの部分は ACFテープ86の前述のセパレートフィルム86Bか ら剥離し、このフィルム86Bは、ACF供給装置の 巻き取り軸に巻き取られていく。

 前述したようにヘッド部材98が下降及び 昇することにより、緩衝材テープ80には、繰 り出し軸6から繰り出された緩衝材テープ80の 長さに対応する弛みが生ずることになる。

 ヘッド部材98が元の上昇位置に戻ると、AC F貼り付け装置90の伝動歯車95が所定量回転す ことにより、緩衝材テープ供給装置1の駆動 歯車20及び駆動軸16は図1のC方向へ所定量回転 する。駆動軸16の回転は、前述の連結手段24 介して巻き取り軸7に伝達され、巻き取り軸7 は図1のA方向へ所定量回転する。これにより 緩衝材テープ80は巻き取り軸7に巻き取られ ことになる。また、駆動歯車20及び駆動軸16 が図1のC方向へ所定量回転すると、駆動軸16 回転は、繰り出し軸6と駆動軸16との間に配 されている第1及び第2プレート状摩擦部材31, 33を介して、繰り出し軸6に伝達される。この ときには、緩衝材テープ80には弛みが生じて て、緩衝材テープ80は緊張した状態になっ いないため、繰り出し軸6は、摩擦部材31,33 摩擦力により、図1のB方向とは逆の方向であ って、緩衝材テープ80を巻き取る方向になっ いる図1のC方向へ所定量回転する。

 このため、弛みを有している緩衝材テー 80は、巻き取り軸7と繰り出し軸6の両方で巻 き取られることになり、緩衝材テープ80の弛 は除去される。

 このように緩衝材テープ80の弛みが除去 れた後に、ACF貼り付け装置90の伝動歯車95は 再び所定量回転する。この所定量の回転は 図1のC方向への回転となって駆動歯車20及び 駆動軸16に伝達され、さらに、連結手段24を して巻き取り軸7に図1のA方向への回転とな て伝達され、これにより、緩衝材テープ80の 所定長さが巻き取り軸7に巻き取られる。そ て、巻き取り軸7による緩衝材テープ80のこ 巻き取りが行われるときには、巻き取り軸7 巻き取られることによる引っ張り力が緩衝 テープ80に作用しているため、この緩衝材 ープ80により、繰り出し軸6が緩衝材テープ80 を繰り出す方向である図1のB方向へ所定量回 することになる。このように繰り出し軸6が 緩衝材テープ80を繰り出す方向に所定量回転 、この繰り出しのための繰り出し軸6の回転 方向と、巻き取り軸7に緩衝材テープ80を巻き 取らせるための駆動軸16の回転方向とが逆に っていても、駆動軸16と繰り出し軸6との間 おいて、第1及び第2プレート状摩擦部材31,33 によるスリップが生ずることにより、繰り出 し軸6が、駆動軸16に対して緩衝材テープ80を り出す方向に所定量回転することが許容さ る。

 このように緩衝材テープ80の所定長さが り出し軸6から繰り出されることにより、緩 材テープ80の新たな箇所が、ヘッド部材98が 昇降動する位置に供給されることになる。

 また、ACF貼り付け装置90の伝動歯車95の回 転により、上述のように繰り出し軸6から緩 材テープ80の所定長さが繰り出されるときに 、ACF貼り付け装置90のブレーキ駆動装置97の ッド部材97Aが再び下降し、これにより、緩 材テープ供給装置1のブレーキ部材34が図1の 結バー2を中心に下側へ回動する。したがっ て、このときにも、ブレーキ部材34で構成さ ているブレーキ手段35により、緩衝材テー 80を繰り出すときの繰り出し軸6に制動力が 与され、慣性によって繰り出し軸6が過度に 転してしまうことが防止される。そして、 衝材テープ80を繰り出すための繰り出し軸6 回転が終了すると、ロッド部材97Aは再び元 位置まで上昇する。

 上述のように緩衝材テープ80の弛みが除 されて、緩衝材テープ80の所定長さが繰り出 し軸6から繰り出された後に、あるいは、緩 材テープ80の弛みが除去されているときや、 緩衝材テープ80の所定長さが繰り出し軸6から 繰り出されているときに、ACF86Aの前述の部分 が貼り付けられた図6の電気的ワーク85の前述 の箇所とは別の箇所に、ACF86Aを貼り付けるこ とができるようにするため、あるいは、図6 電気的ワーク85とは別の電気的ワーク85にACF8 6Aを貼り付けることができるようにするため スライドテーブル87は移動する。

 以上説明したヘッド部材98の1回の昇降動 及びこの1回の昇降動に伴うACFテープ86の所 量送りや、緩衝材テープ80の所定長さの繰 出しにより、図6の電気的ワーク85の所定箇 にACF86Aを貼り付けるための1回の作業は終了 る。そして、ヘッド部材98の昇降動や、ACF ープ86の所定量送り、緩衝材テープ80の所定 さの繰り出し、さらには、スライドテーブ 87のスライド移動が繰り返されることによ 、図6の電気的ワーク85の前述の箇所とは別 箇所、又は図6の電気的ワーク85とは別の電 的ワーク85にACF86Aを貼り付けるための作業が 繰り返される。

 以上説明した本実施形態では、ヘッド部 98の昇降動によって緩衝材テープ80に生じた 弛みを除去するために、揺動自在となった揺 動部材を用いていないため、本実施形態に係 る装置1に揺動部材が揺動するためのスペー を確保しておく必要がなく、このため、装 1の小型化を達成することができる。

 また、本実施形態によると、緩衝材テー 80の弛みを除去するための駆動源は、駆動 16を回転させるための駆動源だけでよいため 、装置1の構造の簡単化を達成することがで る。

 また、本実施形態によると、緩衝材テー 80に生じた弛みは、連結手段24を介して駆動 軸16の回転が伝達される巻き取り軸7と、摩擦 部材31,33を介して駆動軸16の回転が伝達され 繰り出し軸6との両方により、緩衝材テープ8 0が巻き取られることによって除去され、し も、これらの巻き取り軸7と繰り出し軸6は、 駆動軸16の回転によって同時に回転するため 緩衝材テープ80の弛みの除去は、高速によ て短時間で実施される。このため、ヘッド 材98を1回昇降動させることによって行う作 の回数を一定時間内で増加させることがで 、これにより、作業効率を向上させること できる。

 また、繰り出し軸6と駆動軸16との間に摩 部材31,33を配置するために、繰り出し軸6を 空の部材とし、この中空の繰り出し軸6の内 部に駆動軸16を挿通させているため、繰り出 軸6の内部空間が駆動軸16を配置するための ペースとして利用されている。このため、 置1の一層の小型化を達成することができる 。

 また、繰り出し軸6と駆動軸16との間にお る摩擦部材31,33の配置位置は、駆動軸16の軸 方向の位置になっていて、摩擦部材31,33は、 動軸16の軸方向が厚さ方向になっているプ ート状であるため、駆動軸16の軸方向につい ての装置1の寸法が大きくならない。

 また、摩擦部材31,33は駆動軸16の軸方向に 離れて2個設けられているため、緩衝材テー 80の弛みを除去するための駆動軸16の回転を これらの摩擦部材31,33の摩擦力によって確 に繰り出し軸6に伝達することができる。

 さらに、装置1には、繰り出し軸6が緩衝 テープ80を繰り出すときに、この繰り出し軸 6に制動力を付与するためのブレーキ手段35が 設けられているため、繰り出し軸6の慣性に る過度の回転や、この過度の回転による繰 出し軸6からの緩衝材テープ80の過度の繰り しを防止することができる。

 また、ブレーキ手段35は、繰り出し軸6の 周面に接触するブレーキ部材34を有するも となっており、このブレーキ部材34が接触す る繰り出し軸6の部分は、繰り出し軸6の本体 りも直径が大きくなっている繰り出し軸6の フランジ部6Aの外周面になっているため、ブ ーキ駆動装置97のロッド部材97Aによってブ ーキ部材34がフランジ部6Aの外周面に押し付 られる荷重を大きくしなくても、繰り出し 6が過度に回転することを防止するための充 分に大きいブレーキトルクを確保することが できる。このため、ブレーキ駆動装置97の小 化を図ることができる。

 さらに、ブレーキ部材34は、連結バー2を 心に回動する部材となっており、このため ブレーキ部材34自体の形状、構造の単純化 より、ブレーキ手段35を容易に製造すること ができる。

 図7は、駆動軸と巻き取り軸との間に配置 される摩擦部材についての別実施形態を示す 。この実施形態でも、一方の端部に駆動歯車 20が取り付けられ、他方の端部に連結手段24 タイミングプーリ21が取り付けられている駆 動軸41は、中空部材となっている繰り出し軸4 0の内部に挿通されている。駆動軸41の外周に は、繰り出し軸40の内部において、第1及び第 2筒状摩擦部材42,43が嵌合されている。このた め、この実施形態でも、繰り出し軸40と駆動 41との間に2個の摩擦部材42,43が配置されて り、これらの筒状の摩擦部材42,43は、緩衝材 テープ80の弛みを除去するとき等において、 記実施形態におけるプレート状の摩擦部材3 1,33と同様に機能する。

 この実施形態によると、繰り出し軸40と 動軸41との間における摩擦部材42,43の配置位 は、駆動軸41の直径方向の位置になってい ため、プレート状の摩擦部材31,33を用いた場 合よりも、駆動軸41の軸方向についての緩衝 テープ供給装置1の寸法を一層短くすること ができる。

 以上説明したそれぞれの実施形態に係る 衝材テープ供給装置1は、電気的ワーク85にA CF86Aを貼り付けるときに用いられるものであ たが、電気的ワークにACFを介して電気的部 を圧着するときにも、それぞれの実施形態 係る緩衝材テープ供給装置1を用いることが できる。

 本発明は、電気的ワークにACFを貼り付け ときや、電気的ワークにACFを介して電気的 品を圧着するときに、利用することができ 。