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Title:
DOUBLE-PRESSURE TYPE CONDENSER, AND CONDENSATE REHEATING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/050892
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a double-pressure type condenser for heating the condensate of a low-pressure condenser (10) with the steam in high-pressure condensers (20 and 30), thereby to improve a plant efficiency. A heat transfer tube (61) is introduced into the condensate produced by in the low-pressure condenser (10), thereby to feed the inside of the heat transfer tube (61) with the vent of a deaerator (2), so that the condensate and the vent of the deaerator (2) may perform a heat exchange to heat the condensate.

Inventors:
SUGITANI NAOKI (JP)
YOSHIMURA KOICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002928
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
October 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOSHIBA KK (JP)
SUGITANI NAOKI (JP)
YOSHIMURA KOICHI (JP)
International Classes:
F01K9/00; F28B7/00; F22D11/00; F28B1/02
Foreign References:
JP2003148876A2003-05-21
JPS50153110A1975-12-09
JPS6111590A1986-01-18
JPS5423390A1979-02-21
JPS61265489A1986-11-25
JPH11173768A1999-07-02
JP2003185359A2003-07-03
JPS61168787A1986-07-30
EP1310756A22003-05-14
Other References:
See also references of EP 2199720A4
Attorney, Agent or Firm:
KIKUCHI, Osamu et al. (4TH FL.IMAS HAMAMATSUCHO BLDG.,2-10-4, HAMAMATSUCHO, MINATO-KU, Tokyo 13, JP)
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Claims:
 内部に真空の低圧室が形成される第1の復水器と、内部に前記低圧室よりも高圧の真空の高圧室が形成される第2の復水器と、を有する複圧式復水器であって、
 前記第1の復水器は、
 前記低圧室を貫通し内部を冷却水が流通する複数の配管を備えた第1冷却水管束と、
 この第1冷却水管束の下方で水平方向に広がるように設けられて前記第1の復水器の内部を、上方に形成される前記低圧室と、下方に形成される第1ホットウェルとに仕切り、複数の貫通孔が形成された圧力障壁と、
 前記第1の復水器の外部から前記第1ホットウェルに導入される流体が内部を流通する伝熱管と、
 を備え、
 前記低圧室内の上部に気相部が形成され下部に液相部が形成されこの液相部の液が前記複数の貫通孔を通じて前記第1ホットウェル内に落下し、前記第1ホットウェルの上部に気相部が形成され下部に液相部が形成されるように構成され、
 前記第2の復水器は、
 前記高圧室を貫通し内部を冷却水が流通する複数の配管を備えた第2冷却水管束を備え、
 この第2冷却水管束下方に前記高圧室で発生した復水が滞留して液相部が形成され、この液相部の上方に気相部が形成され、
 当該複圧式復水器は、
 前記第1ホットウェルと前記第2の復水器の各々の気相部を連絡する蒸気ダクトと、
 前記第1ホットウェルと前記第2の復水器の各々の液相部を連絡する配管と、
 をさらに有し、
 前記第1ホットウェルに滞留する復水よりも高温の流体を前記伝熱管内部に供給するように構成されていることを特徴とする複圧式復水器。
 前記伝熱管内部を流通する流体は、原子炉に供給される給水を加熱する給水加熱器、前記原子炉に供給される前記給水の脱気を行う脱気器、前記給水加熱器のドレンを貯留する給水加熱器ドレンタンク、前記給水を前記原子炉で発生する熱で加熱して発生した蒸気を用いて発電するタービンのうち少なくとも何れか一つのベント、ドレンまたは抽気を含むことを特徴とする請求の範囲1記載の複圧式復水器。
 前記伝熱管は前記第1ホットウェルに滞留する前記復水中に導入されることを特徴とする請求の範囲1または請求の範囲2記載の複圧式復水器。
 前記第1の復水器は前記第1冷却水管束の上方に設けられたフラッシュ蒸気を発生させるフラッシュボックスを備え、前記伝熱管は前記第1ホットウェルに貯留する前記復水中に導入された後に前記フラッシュボックスに接続されていることを特徴とする請求の範囲3記載の複圧式復水器。
 前記伝熱管は孔部が形成された管から構成されていることを特徴とする請求の範囲1または請求の範囲2記載の複圧式復水器。
 前記第1ホットウェルは前記圧力障壁から落下する復水を分岐させる脱気トレイを有し、
 前記伝熱管は孔部が形成された管から構成され前記第1ホットウェルの気相部に導入されていることを特徴とする請求の範囲1または請求の範囲2記載の複圧式復水器。
 内部に真空の低圧室が形成される第1の復水器と、内部に前記低圧室よりも高圧の真空の高圧室が形成される第2の復水器と、を有する複圧式復水器の復水を再熱する方法であって、
 前記第1の復水器は、
 前記低圧室を貫通し内部を冷却水が流通する複数の配管を備えた第1冷却水管束と、
 この第1冷却水管束の下方で水平方向に広がるように設けられて前記第1の復水器の内部を、上方に形成される前記低圧室と、下方に形成される第1ホットウェルとに仕切り、複数の貫通孔が形成された圧力障壁と、
 前記第1の復水器の外部から前記第1ホットウェルに導入される流体が内部を流通する伝熱管と、
 を備え、
 前記低圧室内の上部に気相部が形成され下部に液相部が形成されこの液相部の液が前記複数の貫通孔を通じて前記第1ホットウェル内に落下し、前記第1ホットウェルの上部に気相部が形成され下部に液相部が形成されるように構成され、
 前記第2の復水器は、
 前記高圧室を貫通し内部を冷却水が流通する複数の配管を備えた第2冷却水管束を備え、
 この第2冷却水管束下方に前記高圧室で発生した復水が滞留して液相部が形成され、この液相部の上方に気相部が形成され、
 当該複圧式復水器は、
 前記第1ホットウェルと前記第2の復水器の各々の気相部を連絡する蒸気ダクトと、
 前記第1ホットウェルと前記第2の復水器の各々の液相部を連絡する配管と、
 をさらに有し、
 当該複圧式復水器の復水を再熱する方法は、
 原子炉圧力容器に供給される給水を加熱する給水加熱器、前記原子炉圧力容器に供給される前記給水の脱気を行う脱気器、前記給水加熱器のドレンを貯留する給水加熱器ドレンタンク、前記給水を前記原子炉圧力容器で加熱して発生した蒸気を用いて発電するタービンのうち少なくとも何れか一つのベント、ドレンまたは抽気と前記第1ホットウェルに滞留する前記復水とを熱交換させること、を特徴とする復水再熱方法。
Description:
複圧式復水器及び復水再熱方法

 本発明は、内部の圧力が異なる複数の胴 組み合わせて構成された複圧式復水器に関 る。

 原子力発電プラントや火力発電プラント に用いる復水器は、蒸気タービンで膨張仕 を終えたタービン排気を冷却して凝縮させ 水にする機能を有するものである。復水器 生成された復水は給水加熱器、蒸気発生器 経由して再び蒸気タービンへ送られる。こ ような復水器は、内部が真空に維持されて り、真空度が高いほどタービンの熱消費率 向上しプラント効率が向上する。一般的な 水器は、上部に蒸気タービンを搭載し、底 側に復水を滞留させる形式となっている。

 復水器から給水加熱器に送られた復水は 給水加熱器において蒸気タービンからの抽 によって加熱された後、ボイラへ送られる この際、給水加熱器へ送られる復水の温度 高いほど給水加熱器に送るタービン抽気量 抑えられるため、プラント効率が向上する

 給水加熱器に送る復水の温度を高めるた の装置として、内部の圧力が異なる複数の 水器を連結して構成された複圧式復水器が る(例えば、特許文献1参照)。

 このような複圧式復水器について、図5を 用いて詳細に説明する。図5は従来の複圧式 水器の概要を示す要部拡大縦断面図である

 高圧段復水器101と低圧段復水器103が蒸気 クト110、バイパス連結管117によって連結さ ている。高圧段復水器101は高圧胴102によっ 高圧室105を形成している。また、低圧段復 器103は冷却水管束107下方に設けられた多孔 113と低圧胴104により、多孔板113上方の低圧 106と多孔板113下方の再熱室111を形成してい 。冷却管束107内を流れる冷却水は低圧室106 通過した後に高圧室105へ導入される。その め、低圧室106よりも高圧室105のほうが冷却 の温度が高く、高圧室105の圧力は低圧室106 圧力よりも高く設定されている。また、多 板113の下方にトレイ115が配設されている。 圧室105底部、再熱室111底部にはそれぞれ復 が滞留している。

 蒸気ダクト110は高圧室105と再熱室111を連 しており、バイパス連結管117は高圧胴102下 に滞留した復水と合流部116を連絡するよう けられている。

 このような構成の複圧式復水器の作用に いて、以下説明する。

 高圧段復水器101、低圧段復水器103各々の 方からタービン排気が送られる。タービン 気は冷却水管束107によって冷却されて凝縮 、復水となる。

 高圧段復水器101においては、凝縮した復 は高圧室105の底部に滞留する。低圧段復水 103においては、多孔板113の上に復水が滞留 、多孔板113に設けられた孔部114から復水が 熱室111へ落下する。復水が多孔板113の上に 留することにより、多孔板113は低圧室106と 熱室111との間で圧力障壁として機能し、低 室106と再熱室111の圧力を分離している。

 再熱室111において、復水は多孔板113から レイ115に落下し、さらにトレイ115の端部か 再熱室111の底部へ落下する。再熱室111の気 部には、蒸気ダクト110から高圧室105の蒸気 導入されている。高圧室105の蒸気は、低圧 106で凝縮した復水よりも高圧であるため飽 温度が高い。そのため、低圧室106で凝縮し 復水を高圧室105の蒸気によって再熱し復水 温度を高めることができる。

 トレイ115は再熱室111に落下した復水が底 に滞留するまでの表面積を大きくし、蒸気 復水の熱交換を促進させる働きがある。

 高圧段復水器101で凝縮した復水はバイパ 連結管117によって合流部116へ送られ、再熱 111の復水と合流して図示しない給水加熱器 送られる。

 このような構成の複圧式復水器によれば、 水の温度を上昇させることができる他、全 の復水器の圧力が同じである単圧式復水器 りもタービン排気圧力の平均値が低くなり ービン熱落差が増加する、各復水器の飽和 気温度と冷却水出口温度との差を大きくで るために復水器冷却面積を小さくすること できる、といった効果を得ることができる

特許第3706571号公報

 上述したように、複圧式復水器は高圧復 器の蒸気を復水の加熱源として用い、プラ ト効率の向上を図っている。しかしながら 高圧復水器の蒸気のみを加熱源とした場合 高圧復水器圧力の飽和温度まで復水を加熱 ることは困難である。

 従って、本発明の目的は、高圧復水器内 蒸気のみを復水の加熱源として用いる従来 複圧式復水器よりも、プラント効率を向上 うる複圧式復水器の提供を目的とする。

 上記目的を達成するため、本発明による 圧式復水器は、内部に真空の低圧室が形成 れる第1の復水器と、内部に前記低圧室より も高圧の真空の高圧室が形成される第2の復 器と、を有する複圧式復水器であって、前 第1の復水器は、前記低圧室を貫通し内部を 却水が流通する複数の配管を備えた第1冷却 水管束と、この第1冷却水管束の下方で水平 向に広がるように設けられて前記第1の復水 の内部を、上方に形成される前記低圧室と 下方に形成される第1ホットウェルとに仕切 り、複数の貫通孔が形成された圧力障壁と、 前記第1の復水器の外部から前記第1ホットウ ルに導入される流体が内部を流通する伝熱 と、を備え、前記低圧室内の上部に気相部 形成され下部に液相部が形成されこの液相 の液が前記複数の貫通孔を通じて前記第1ホ ットウェル内に落下し、前記第1ホットウェ の上部に気相部が形成され下部に液相部が 成されるように構成され、前記第2の復水器 、前記高圧室を貫通し内部を冷却水が流通 る複数の配管を備えた第2冷却水管束を備え 、この第2冷却水管束下方に前記高圧室で発 した復水が滞留して液相部が形成され、こ 液相部の上方に気相部が形成され、当該複 式復水器は、前記第1ホットウェルと前記第2 の復水器の各々の気相部を連絡する蒸気ダク トと、前記第1ホットウェルと前記第2の復水 の各々の液相部を連絡する配管と、をさら 有し、前記第1ホットウェルに滞留する復水 よりも高温の流体を前記伝熱管内部に供給す るように構成されていることを特徴とする。

 また、本発明による復水再熱方法は、内 に真空の低圧室が形成される第1の復水器と 、内部に前記低圧室よりも高圧の真空の高圧 室が形成される第2の復水器と、を有する複 式復水器の復水を再熱する方法であって、 記第1の復水器は、前記低圧室を貫通し内部 冷却水が流通する複数の配管を備えた第1冷 却水管束と、この第1冷却水管束の下方で水 方向に広がるように設けられて前記第1の復 器の内部を、上方に形成される前記低圧室 、下方に形成される第1ホットウェルとに仕 切り、複数の貫通孔が形成された圧力障壁と 、前記第1の復水器の外部から前記第1ホット ェルに導入される流体が内部を流通する伝 管と、を備え、前記低圧室内の上部に気相 が形成され下部に液相部が形成されこの液 部の液が前記複数の貫通孔を通じて前記第1 ホットウェル内に落下し、前記第1ホットウ ルの上部に気相部が形成され下部に液相部 形成されるように構成され、前記第2の復水 は、前記高圧室を貫通し内部を冷却水が流 する複数の配管を備えた第2冷却水管束を備 え、この第2冷却水管束下方に前記高圧室で 生した復水が滞留して液相部が形成され、 の液相部の上方に気相部が形成され、当該 圧式復水器は、前記第1ホットウェルと前記 2の復水器の各々の気相部を連絡する蒸気ダ クトと、前記第1ホットウェルと前記第2の復 器の各々の液相部を連絡する配管と、をさ に有し、当該複圧式復水器の復水を再熱す 方法は、原子炉圧力容器に供給される給水 加熱する給水加熱器、前記原子炉圧力容器 供給される前記給水の脱気を行う脱気器、 記給水加熱器のドレンを貯留する給水加熱 ドレンタンク、前記給水を前記原子炉圧力 器で加熱して発生した蒸気を用いて発電す タービンのうち少なくとも何れか一つのベ ト、ドレンまたは抽気と前記第1ホットウェ ルに滞留する前記復水とを熱交換させること 、を特徴とする。

 本発明の複圧式復水器及び復水再熱方法 よれば、発生した復水を効率よく加熱する とが可能となり、プラント効率を改善する とができる。

実施例1による複圧式復水器の概要を示 すブロック図。 実施例2による複圧式復水器の概要を示 すブロック図。 実施例3による複圧式復水器の概要を示 すブロック図。 実施例3による複圧式復水器の脱気トレ イの構造を示す要部拡大図。 従来の複圧式復水器の概要を示す要部 大縦断面図。

符号の説明

1 複圧式復水器
2 脱気器
3 ポンプ
10 低圧復水器
20 中圧復水器
30 高圧復水器
11、21、31 低圧タービン
12 低圧室
22 中圧室
32 高圧室
13、23、33 冷却水管束
14、24 圧力障壁
14a、24a 孔部(貫通孔)
15、25、35 ホットウェル
41、42、43、44、45、46、48 配管
47 ベント配管
51、52 蒸気ダクト
61、71、81 伝熱管
62 フラッシュボックス
63 脱気トレイ
64 樋
72、82 孔部
101 高圧段復水器
102 高圧胴
103 低圧段復水器
104 低圧胴
105 高圧室
106 低圧室
107 冷却水管束
110 蒸気ダクト
111 再熱室
113 多孔板
114 孔部
115 トレイ
116 合流部
117 バイパス連結管 

 以下、本発明の実施の形態について図面 参照しながら説明する。

 本発明の第1の実施例による複圧式復水器 について、図1を用いて以下説明する。図1は 発明による複圧式復水器の概要を示すブロ ク図である。複圧式復水器1は例えば、低圧 復水器10、中圧復水器20、高圧復水器30の3つ 復水器を連結して構成された三胴型復水器 構成されている。

 低圧復水器10、中圧復水器20、高圧復水器 30にはそれぞれ、上部に低圧タービン11,21,31 搭載され、低圧タービン11,21,31各々の下方に 低圧室12、中圧室22、高圧室32が形成されてい る。低圧タービン11,21,31はそれぞれ、高圧タ ビンの排気蒸気の供給を受けて発電するタ ビンである。また、低圧復水器10、中圧復 器20、高圧復水器30には低圧室12、中圧室22、 高圧室32の各々を通過する冷却水管束13,23,33 設けられている。冷却水管束13,23,33は連続し た配管であり、冷却水は冷却水管束13,23,33の に通過する。冷却水管束23には低圧室12の蒸 気を冷却した冷却水が、冷却水管束33には低 室12、中圧室22の蒸気を冷却した冷却水が流 れるため、冷却水の温度は冷却水管束13,23,33 順に低くなっている。このため、低圧室12 中圧室22、高圧室32の圧力は異なっており、 圧室12の圧力が最も低く、高圧室32の圧力が 最も高くなっている。

 冷却水管束13,23各々の下方には圧力障壁14 ,24が設けられている。圧力障壁14,24はそれぞ 複数の小さな孔部(貫通孔)14a,24aを有する水 の平板であり、それぞれ低圧室12,中圧室22 底部を構成している。

 低圧復水器10、中圧復水器20、高圧復水器 30各々の底部は、低圧復水器10、中圧復水器20 の各々は圧力障壁14,24の下方において、高圧 水器30は冷却水管束33の下方において、復水 が滞留するホットウェル15,25,35を形成してい 。ただし、高圧復水器30には圧力障壁が存 しないので、高圧室32とホットウェル35は連 した一つの空間である。

 ホットウェル15とホットウェル25は蒸気ダ クト51によって、ホットウェル25とホットウ ル35は気相部を蒸気ダクト52によって、液相 を配管42によってそれぞれ連絡されている

 低圧タービン11,21,31の各々は配管43を介し て図示しない高圧タービンと接続されている 。また、高圧復水器30のホットウェル35には 管44が接続されている。配管44は、主空気抽 器や給水加熱器などの機器及び配管45を介 て脱気器2に接続されている。なお、配管44 ら配管45に至るまでの構成は省略して図示し ている。また、配管44には復水を駆動させる ンプ3が設けられている。

 脱気器2は高圧タービンの抽気を用いて配 管45から供給される復水を脱気し、脱気され 復水を配管46へ、脱気に用いた高圧タービ 抽気をベントとしてベント管47に排出する。 ベント管47はホットウェル15に滞留する復水 通過するように設けられた伝熱管61に接続さ れている。伝熱管61は配管48と接続されてお 、配管48は低圧復水器10内の冷却水管束13上 に設けられたフラッシュボックス62に接続さ れている。

 以下、本実施例の複圧式復水器の動作に いて説明する。

 配管43を介して、低圧タービン11,21,31の各 々に高圧タービン排気蒸気が供給される。低 圧タービン11,21,31に供給された蒸気は低圧タ ビン11,21,31各々を回転させた後、低圧復水 10,中圧復水器20,高圧復水器30,の低圧室12,中 室22,高圧室32に送られ、冷却水管束13,23,33に って冷却されて凝縮し、復水となる。復水 、低圧復水器10、中圧復水器20においては圧 力障壁14,24の上に、高圧復水器30においては ットウェル35に落下し滞留する。圧力障壁14, 24に滞留した復水は、圧力障壁14,24の各々に けられた孔部からホットウェル15,25に落下し て滞留する。ホットウェル15,25,35に滞留した 水は、ポンプ3の駆動により、配管44を介し 後段のプロセスへ送られる。

 配管44を通過した復水は図示しない給水 熱器などを通過した後、配管45から脱気器2 導入される。脱気器2は高圧タービン抽気を いて復水を脱気し、復水を配管46へ、ベン を配管47へ送る。配管44に送られた復水は図 しない高圧給水加熱器等を経て原子炉に給 として供給される。配管47に送られたベン はホットウェル15の伝熱管61内を通過し、フ ッシュボックス62に供給される。

 以下、本実施例の複圧式復水器の作用に いて説明する。

 圧力障壁14は、圧力障壁14上に復水を滞留 させることによってホットウェル15から低圧 12へ蒸気が流出するのを防止し、低圧室12と ホットウェル15との圧力を分離する。同様に 圧力障壁24は中圧室22とホットウェル25との 力を分離する。このような圧力障壁14,24の 用により、ホットウェル15,25の各々の気相部 は、蒸気ダクト51,52を介してホットウェル35 蒸気が導入される。ホットウェル15,25に落下 する復水の温度はそれぞれ低圧室12、中圧室2 2の圧力の飽和温度であり、高圧復水器30の蒸 気よりも低温である。そのため、ホットウェ ル15,25に落下する復水は気相部に導入された 圧室32の蒸気との熱交換によって加熱され 。

 さらに、ホットウェル15に滞留した復水 、伝熱管61内を流通する脱気器2のベントと 交換を行って加熱される。伝熱管61内のベン トは復水との熱交換によって冷却され凝縮す る。凝縮したベントは配管48を介してフラッ ュボックス62へ送られ、フラッシュ蒸気と る。フラッシュボックス62で発生したフラッ シュ蒸気は、低圧タービン11の排気蒸気と合 する。このように、高圧復水器30の蒸気に え、脱気器2のベントを復水の加熱源として いることにより、従来よりも効率よく復水 温度を高めることが可能となる。

 本発明の第2の実施例による複圧式復水器 について、図2を用いて以下説明する。図2は 発明による複圧式復水器の概要を示すブロ ク図である。なお、第1の実施例と同じ構成 には同一の符号を付し、重複する説明は省略 する。

 本実施例においては、脱気器2のベント配 管47がホットウェル15の伝熱管71に接続されて いる。伝熱管71はホットウェル15に滞留した 水に導入されており、複数の孔部72を有し、 端部が閉じたまたは端部に孔部が形成された 管で構成されている。

 脱気器2のベントは配管47を介して伝熱管7 1に送られ、伝熱管71の孔部72から噴出し、ホ トウェル15の復水と混合される。復水に高 のベントを直接混合させることにより、復 を加熱するとともに復水を脱気することが 能である。

 本発明の第3の実施例による複圧式復水器 について、図3を用いて以下説明する。図3は 実施例による複圧式復水器の概要を示すブ ック図である。なお、第1の実施例と同じ構 成には同一の符号を付し、重複する説明は省 略する。

 本実施例においては、ベント配管47がホ トウェル15の伝熱管81に接続されている。伝 管81は複数の孔部82を有し、端部が閉じたま たは端部に孔部が形成された管で構成され、 ホットウェル15の気相部に導入されている。 た、低圧復水器10の圧力障壁14と伝熱管81の には脱気トレイ63が設けられている。

 脱気トレイ63について、図4を用いて以下 明する。図4は脱気トレイ63近傍を拡大した である。脱気トレイ63は複数の樋64によって 構成されている。圧力障壁14から落下した復 は、脱気トレイ63を構成する樋64によって分 岐されながらホットウェル15へ落下する。す わち、脱気トレイ63は復水が圧力障壁14から ホットウェル15に落下するまでの間、復水の 面積を増加させる。

 本実施例による作用について以下説明す 。

 脱気器2から伝熱管81に送られたベントは 伝熱管81の孔部82からホットウェル15の気相 に噴出する。ホットウェル15に噴出された ントはホットウェル15内の復水を加熱するが 、この際、復水の表面積が熱交換の効率に大 きく影響する。復水の表面積は脱気トレイ63 よって大幅に増加されているため、ベント 復水の熱交換を効率よく行うことができ、 らにベントによって復水を脱気することが 能である。

 以上、本発明の実施例について図を参照 て説明してきたが、上記複数の実施例で説 した特徴を任意に組み合わせた構成であっ もよく、例えば実施例1と実施例3の伝熱管 組み合わせ、ベントをホットウェル15の復水 に通過させた後に気相部で噴出する伝熱管と することが可能である。

 なお、各実施例においては、三胴型の複 式復水器として説明したが、低圧復水器と 圧復水器で構成される二胴型の複圧式復水 や、四胴以上の復水器で構成される複圧式 水器であっても、本発明を適用することが 能である。

 また、各実施例においては、脱気器2のベ ントを伝熱管61に送ってホットウェル15の復 を加熱するものとして記述したが、脱気器2 ベントに代えて、原子炉に供給される給水 加熱する高圧/低圧給水加熱器、給水加熱器 のドレンを貯留する給水加熱器ドレンタンク 、タービン31等の他の復水/給水系統機器のベ ント/ドレンや、給水を前記原子炉で発生す 熱で加熱して発生した蒸気を用いて発電す 高圧/中圧/低圧タービン抽気の何れか、また はこれらの中から複数を用いる構成とするこ とも可能である。

 さらに、各実施例においては低圧復水器1 0のホットウェル15に貯留した復水を加熱する ものとして記述したが、これは複圧式の復水 器のうち最も圧力が高い復水器以外の復水器 であればよく、すなわち各実施例における中 圧復水器20のホットウェル25に貯留した復水 加熱するものとしても同様の効果が得られ さらに、ホットウェル15およびホットウェル 25の双方に貯留した復水を再熱する構成とし もよい。例えば、脱気器2のベントを分岐し てホットウェル15、ホットウェル25各々に貯 した復水を加熱する構成としてもよいし、 気器2のベントを用いてホットウェル15に貯 した復水を加熱し、給水加熱器をドレン用 てホットウェル25に貯留した復水を加熱する といったように、複数のタービン機器のベン ト/ドレンを併用した構成とすることも可能 ある。




 
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