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Title:
DRESSING METHOD AND DRESSING APPARATUS FOR BARREL WORM-SHAPED TOOL, AND INTERNAL GEAR GRINDING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/025198
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are a dressing method which can dress a barrel worm-shaped tool to grind and work the tooth face of an internal gear, highly precisely, a dressing apparatus for the barrel worm-shaped tool, and an internal gear grinding machine. A disc-shaped disc dresser (13) is meshed with a barrel worm-shaped grindstone (12) which is shaped such that its diameter is gradually increased from two axial end portions toward a middle portion so as to grind an internal gear (11). The grindstone (12) is rotated on a stone rotation axis (B), which makes a predetermined shaft angle (A1) with respect to the work rotation axis (C1) of the vertical internal gear (11). The disc dresser (13), which is arranged at the same angle as the torsion angle of the internal gear (11), is rotated on a dresser rotation axis (D), so that the grindstone (12) and the disc dresser (13) are so turned relative to each other in a horizontal plane that the grindstone (12) and the disc dresser (13) rotate while meshing each other.

Inventors:
YANASE YOSHIKOTO (JP)
OCHI MASASHI (JP)
GUNBARA HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064440
Publication Date:
February 26, 2009
Filing Date:
August 12, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
YANASE YOSHIKOTO (JP)
OCHI MASASHI (JP)
GUNBARA HIROSHI (JP)
International Classes:
B24B53/085
Foreign References:
DE4207511A11993-09-16
JPH08510696A1996-11-12
JPH07223118A1995-08-22
JPS6080520A1985-05-08
JPS5050792A1975-05-07
Other References:
SHIGERU HOYASHITA: "Barrel Worm-Shaped Tool with Conjugate Cutting-Edge Profile Generated from Tooth Profile of Internal Gear", JOURNAL OF THE JAPAN SOCIETY OF MECHANICAL ENGINEERS (SERIES C), vol. 62, no. 593, January 1996 (1996-01-01), pages 284 - 290
Attorney, Agent or Firm:
MITSUISHI, Toshiro et al. (9-15 Akasaka 1-chom, Minato-ku Tokyo 52, JP)
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Claims:
 内歯車を研削加工するために軸方向両端部から中間部に向かうに従ってその径が漸次増大するように形成された樽形ウォーム状工具に対して、円盤状のディスクドレッサを噛み合わせてドレッシングを行う樽形ウォーム状工具のドレッシング方法であって、
 鉛直な前記内歯車のワーク回転軸と所定の軸交差角をなす工具回転軸周りに前記樽形ウォーム状工具を回転させる一方、
 前記内歯車のねじれ角と同じ角度で配置される前記ディスクドレッサをドレッサ回転軸周りに回転させて、
 互いに噛み合って回転した状態の前記樽形ウォーム状工具及び前記ディスクドレッサを水平面内において相対的に旋回させる
 ことを特徴とする樽形ウォーム状工具のドレッシング方法。
 請求項1に記載の樽形ウォーム状工具のドレッシング方法において、
 前記ディスクドレッサを鉛直なドレッサ旋回軸周りに旋回させる
 ことを特徴とする樽形ウォーム状工具のドレッシング方法。
 請求項1に記載の樽形ウォーム状工具のドレッシング方法において、
 前記ワーク回転軸に平行で、且つ、前記ディスクドレッサの中心を通るドレッサ鉛直回転軸周りに前記ディスクドレッサを回転させる一方、
 前記樽形ウォーム状工具及び前記ディスクドレッサを水平面内において直線移動させる
 ことを特徴とする樽形ウォーム状工具のドレッシング方法。
 請求項1に記載の樽形ウォーム状工具のドレッシング方法において、
 旋回時の前記ディスクドレッサを鉛直方向に揺動させる
 ことを特徴とする樽形ウォーム状工具のドレッシング方法。
 請求項1に記載の樽形ウォーム状工具のドレッシング方法において、
 前記ディスクドレッサを前記ワーク回転軸周りで、且つ、前記内歯車の周方向に旋回させる
 ことを特徴とする樽形ウォーム状工具のドレッシング方法。
 内歯車を研削加工するために軸方向両端部から中間部に向かうに従ってその径が漸次増大するように形成された樽形ウォーム状工具に対して、円盤状のディスクドレッサを噛み合わせてドレッシングを行うドレッシング装置であって、
 鉛直な前記内歯車のワーク回転軸と所定の軸交差角をなす工具回転軸周りに前記樽形ウォーム状工具を回転させる工具回転手段と、
 前記内歯車のねじれ角と同じ角度で配置される前記ディスクドレッサをドレッサ回転軸周りに回転させるドレッサ回転手段と、
 互いに噛み合って回転した状態の前記樽形ウォーム状工具及び前記ディスクドレッサを水平面内において相対的に旋回させる相対旋回手段とを備える
 ことを特徴とするドレッシング装置。
 請求項6に記載のドレッシング装置において、
 前記相対旋回手段は、前記ディスクドレッサを鉛直なドレッサ旋回軸周りに旋回させるドレッサ旋回手段である
 ことを特徴とするドレッシング装置。
 請求項6に記載のドレッシング装置において、
 前記相対旋回手段は、
 前記ワーク回転軸に平行で、且つ、前記ディスクドレッサの中心を通るドレッサ鉛直回転軸周りに前記ディスクドレッサを回転させるドレッサ鉛直回転手段と、
 前記樽形ウォーム状工具及び前記ディスクドレッサを水平面内において直線移動させる移動手段とからなる
 ことを特徴とするドレッシング装置。
 請求項6に記載のドレッシング装置において、
 旋回時の前記ディスクドレッサを鉛直方向に揺動させる揺動手段を備える
 ことを特徴とするドレッシング装置。
 請求項7に記載のドレッシング装置において、
 前記ドレッサ旋回軸を移動させる旋回軸移動手段を備える
 ことを特徴とするドレッシング装置。
 請求項7に記載のドレッシング装置において、
 前記ディスクドレッサの旋回半径の距離を調整する旋回半径調整手段を備える
 ことを特徴とするドレッシング装置。
 請求項6乃至11のいずれかに記載のドレッシング装置を備えたことを特徴とする内歯車研削盤。
                                                                                    
Description:
樽形ウォーム状工具のドレッシ グ方法及びドレッシング装置及び内歯車研 盤

 本発明は、熱処理後における内歯車の歯 を精度良く仕上げるための研削加工に用い れる樽形ウォーム状工具に対し、円盤状の ィスクドレッサを噛み合わせることにより ドレッシングを行う樽形ウォーム状工具の レッシング方法、ドレッシング装置、及び それを備えた内歯車研削盤に関する。

 一般に、歯車加工法では、所定形状の素 に対して、ブローチ加工や歯切り加工(ギヤ シェーパ加工)を行うことにより歯車を形成 、この加工された歯車を熱処理した後に、 処理による歪等を除去するための仕上げ加 (研削加工)を行っている。従来、熱処理後に おける歯車の歯面を能率よく仕上げるために 、WA系砥石や超砥粒(ダイヤ、CBN等)砥石等の 具による各種歯形研削法があり、これらに 用される工具の形状も、研削する歯車の形 に応じて、外歯車形、内歯車形、ウォーム 等がある。

 一方、歯車の中でも、内歯車は、自動車 トランスミッション等において多用される のであり、その精度向上の要求は高まる一 である。そこで、内歯車の歯面に対して、 形ウォーム状工具を用いて研削仕上げする とを目的とした歯形研削法が、例えば、非 許文献1に開示されている。

穗屋下 茂,「内歯車歯形に共役な切れ刃 形状をもつバレル形ウォーム状形状」,1996年1 月,日本機械学会論文集(C編),62巻,593号,p.284-290

 非特許文献1では、樽形ウォーム状工具の 切れ刃輪郭の算出方法を提案しているものの 、樽形ウォーム状工具もその使用頻度に応じ てドレッシング(成形)を行わなければならな 。即ち、樽形ウォーム状工具を高精度にド ッシングすることも、高品質な内歯車を製 することに繋がる1つの要因であると考えら れる。

 従って、本発明は上記課題を解決するも であって、内歯車の歯面を研削加工する樽 ウォーム状工具を高精度にドレッシングす ことができる樽形ウォーム状工具のドレッ ング方法、ドレッシング装置、及び、それ 備えた内歯車研削盤を提供することを目的 する。

 上記課題を解決する第1の発明に係る樽形ウ ォーム状工具のドレッシング方法は、
 内歯車を研削加工するために軸方向両端部 ら中間部に向かうに従ってその径が漸次増 するように形成された樽形ウォーム状工具 対して、円盤状のディスクドレッサを噛み わせてドレッシングを行う樽形ウォーム状 具のドレッシング方法であって、
 鉛直な前記内歯車のワーク回転軸と所定の 交差角をなす工具回転軸周りに前記樽形ウ ーム状工具を回転させる一方、
 前記内歯車のねじれ角と同じ角度で配置さ る前記ディスクドレッサをドレッサ回転軸 りに回転させて、
 互いに噛み合って回転した状態の前記樽形 ォーム状工具及び前記ディスクドレッサを 平面内において相対的に旋回させる
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第2の発明に係る樽形ウ ォーム状工具のドレッシング方法は、
 第1の発明に係る樽形ウォーム状工具のドレ ッシング方法において、
 前記ディスクドレッサを鉛直なドレッサ旋 軸周りに旋回させる
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第3の発明に係る樽形ウ ォーム状工具のドレッシング方法は、
 第1の発明に係る樽形ウォーム状工具のドレ ッシング方法において、
 前記ワーク回転軸に平行で、且つ、前記デ スクドレッサの中心を通るドレッサ鉛直回 軸周りに前記ディスクドレッサを回転させ 一方、
 前記樽形ウォーム状工具及び前記ディスク レッサを水平面内において直線移動させる
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第4の発明に係る樽形ウ ォーム状工具のドレッシング方法は、
 第1の発明に係る樽形ウォーム状工具のドレ ッシング方法において、
 旋回時の前記ディスクドレッサを鉛直方向 揺動させる
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第5の発明に係る樽形ウ ォーム状工具のドレッシング方法は、
 第1の発明に係る樽形ウォーム状工具のドレ ッシング方法において、
 前記ディスクドレッサを前記ワーク回転軸 りで、且つ、前記内歯車の周方向に旋回さ る
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第6の発明に係るドレッ シング装置は、
 内歯車を研削加工するために軸方向両端部 ら中間部に向かうに従ってその径が漸次増 するように形成された樽形ウォーム状工具 対して、円盤状のディスクドレッサを噛み わせてドレッシングを行うドレッシング装 であって、
 鉛直な前記内歯車のワーク回転軸と所定の 交差角をなす工具回転軸周りに前記樽形ウ ーム状工具を回転させる工具回転手段と、
 前記内歯車のねじれ角と同じ角度で配置さ る前記ディスクドレッサをドレッサ回転軸 りに回転させるドレッサ回転手段と、
 互いに噛み合って回転した状態の前記樽形 ォーム状工具及び前記ディスクドレッサを 平面内において相対的に旋回させる相対旋 手段とを備える
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第7の発明に係るドレッ シング装置は、
 第6の発明に係るドレッシング装置において 、
 前記相対旋回手段は、前記ディスクドレッ を鉛直なドレッサ旋回軸周りに旋回させる レッサ旋回手段である
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第8の発明に係るドレッ シング装置は、
 第6の発明に係るドレッシング装置において 、
 前記相対旋回手段は、
 前記ワーク回転軸に平行で、且つ、前記デ スクドレッサの中心を通るドレッサ鉛直回 軸周りに前記ディスクドレッサを回転させ ドレッサ鉛直回転手段と、
 前記樽形ウォーム状工具及び前記ディスク レッサを水平面内において直線移動させる 動手段とからなる
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第9の発明に係るドレッ シング装置は、
 第6の発明に係るドレッシング装置において 、
 旋回時の前記ディスクドレッサを鉛直方向 揺動させる揺動手段を備える
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第10の発明に係るドレ シング装置は、
 第7の発明に係るドレッシング装置において 、
 前記ドレッサ旋回軸を移動させる旋回軸移 手段を備える
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第11の発明に係るドレ シング装置は、
 第7の発明に係るドレッシング装置において 、
 前記ディスクドレッサの旋回半径の距離を 整する旋回半径調整手段を備える
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第12の発明に係る内歯 研削盤は、
 第6乃至11のいずれかの発明に係るドレッシ グ装置を備えたことを特徴とする。

 従って、本発明によれば、樽形ウォーム 工具とディスクドレッサとが噛み合って回 した状態において、樽形ウォーム状工具と ィスクドレッサとを水平面内において相対 に旋回させることにより、ディスクドレッ によって、樽形ウォーム状工具を高精度に レッシングすることができる。これにより この高精度にドレッシングされた樽形ウォ ム工具を用いて、内歯車の歯面に対して研 加工を行うことができるので、高品質な内 車を製造することができる。

内歯車研削盤における内歯車及び砥石 支持構造を示した図である。 本発明の第1実施例に係るドレッシング 装置における砥石及びディスクドレッサの支 持構造を示した図である。 砥石の縦断面図である。 内歯車を砥石により研削加工するとき 様子を示した図である。 砥石をディスクドレッサによりドレッ ングするときの様子を示した図である。 ディスクドレッサのドレッシング動作 示した模式図である。 ディスクドレッサのドレッシング動作 おける砥石との噛み合い状態を示した図で って、(a)は砥石の軸方向一端部における噛 合い状態を示した図、(b)は砥石の軸方向中 部における噛み合い状態を示した図、(c)は 石の軸方向他端部における噛み合い状態を した図である。 本発明の第2実施例に係るドレッシング 装置における砥石及びディスクドレッサの支 持構造である。 ディスクドレッサのドレッシング動作 示した模式図であって、(a)は移動した砥石 軸方向一端部における回転状態を示した図 (b)は移動した砥石の軸方向中間部における 転状態を示した図、(c)は移動した砥石の軸 向他端部における回転状態を示した図であ 。

 以下、本発明に係る樽形ウォーム状工具 ドレッシング方法及びドレッシング装置及 内歯車研削盤を図面を用いて詳細に説明す 。なお、各実施例において同様の構造及び 能を有する部材については、同一の符号を して重複する説明は省略する。

 図1は内歯車研削盤における内歯車及び砥 石の支持構造を示した図、図2は本発明の第1 施例に係るドレッシング装置における砥石 びディスクドレッサの支持構造を示した図 図3は砥石の縦断面図、図4は内歯車を砥石 より研削加工するときの様子を示した図、 5は砥石をディスクドレッサによりドレッシ グするときの様子を示した図、図6はディス クドレッサのドレッシング動作を示した模式 図、図7はディスクドレッサのドレッシング 作における砥石との噛み合い状態を示した であって、(a)は砥石の軸方向一端部におけ 噛み合い状態を示した図、(b)は砥石の軸方 中間部における噛み合い状態を示した図、(c )は砥石の軸方向他端部における噛み合い状 を示した図である。

 先ず、図示しない内歯車研削盤は、図1に 示すように、ワークであるはすば内歯車11の 面を樽形ウォーム状工具である砥石12によ 研削加工を可能とすると共に、図2に示すよ に、その内歯車研削盤に付設されたドレッ ング装置1を用いて、砥石12をディスクドレ サ13によりドレッシングを可能とするもの ある。

 そして、図3に示すように、砥石12は、そ 軸方向両端部から中間部に向かうに従って その径が漸次増大するような樽形のウォー であって、はすば歯車となっており、内歯 11の内歯車諸元と適切な噛み合いをする外 車緒元を有している。一方、ディスクドレ サ13は円盤状に形成されており、砥石12の歯 に噛み合い接触するその歯面には、ダイヤ ンド砥粒が電着(被膜)されている。

 図1に示すように、内歯車研削盤には、内 歯車11及び砥石12が設けられている。内歯車11 は、鉛直なワーク回転軸C1周りに回転可能に り付けられている。また、砥石12は、その ーク回転軸C1と所定の軸角(軸交差角)A1をな 砥石回転軸B周りに回転可能に取り付けられ おり(工具回転手段)、水平なX軸方向に延在 るラジアル軸X1と、鉛直なZ軸方向に延在す ワーク回転軸方向(アキシャル方向)送り軸Z1 と、X,Z軸方向と直交する水平なY軸方向に延 する水平軸Y1により、X,Y,Z軸方向に移動可能 支持されている。

 また、図2に示すように、内歯車研削盤に 付設されたドレッシング装置1には、ディス ドレッサ13が設けられている。ディスクドレ ッサ13は、ワーク回転軸C1と所定のドレッサ 付角A2をなすドレッサ回転軸D周りに回転可 に支持される(ドレッサ回転手段)と共に、鉛 直なドレッサ旋回軸C2周りに旋回可能に支持 れている(相対旋回手段、ドレッサ旋回手段 )。そして、ディスクドレッサ13におけるドレ ッサ旋回軸C2からの旋回半径の距離は、水平 ドレッサ旋回半径段取り軸(旋回半径調整手 段)Uにより調整可能となっている。更に、デ スクドレッサ13は、そのドレッサ旋回半径 取り軸Uと共に、ラジアル軸X1と平行なラジ ル軸X2と、水平軸Y1と平行な水平軸Y2と、ワ ク回転軸方向送り軸Z1と平行なワーク回転軸 方向送り軸Z2により、X,Y,Z軸方向に移動可能 支持されている。

 なお、詳細は後述するが、ラジアル軸X2 水平軸Y2、及び、ワーク回転軸方向送り軸Z2 、旋回軸移動手段を構成するものであり、 に、ワーク回転軸方向送り軸Z2は揺動手段 構成している。

 従って、内歯車11を砥石12により研削加工 する場合には、図4に示すように、先ず、ラ アル軸X1、水平軸Y1、及び、ワーク回転軸方 送り軸Z1により、砥石12を軸角A1をなした状 で加工位置へ移動させて、内歯車11と噛み わせる。そして、内歯車11をワーク回転軸C1 りに回転させると共に、砥石12を砥石回転 B周りに回転させながら、ワーク回転軸方向 り軸Z1により、砥石12の歯面が内歯車11の歯 の幅方向全域に接触するように、当該砥石1 2をZ軸方向に揺動させる。

 このとき、噛み合っている内歯車11と砥 12とは、軸角A1をなして同期回転しているの 、互いの歯面間におけるすべり速度が相対 に大きくなり、研削速度が大きくなってい 。これにより、内歯車11は、砥石12の歯面の 形状がその歯面に転写されるように仕上げ加 工されることになる。

 ここで、砥石12を用いて所定数量の内歯 11を研削すると、その歯面の精度が悪くなる ので、定期的にドレッシング装置1を駆動さ て、砥石12のドレッシングを行う。

 砥石12をディスクドレッサ13によりドレッ シングする場合には、図5に示すように、先 、内歯車11を内歯車研削盤から取り外した後 に、ラジアル軸X1、水平軸Y1、及び、ワーク 転軸方向送り軸Z1により、砥石12を軸角A1を した状態で加工位置へ移動させる。そして ラジアル軸X2、水平軸Y2、及び、ワーク回転 方向送り軸Z2により、ドレッサ旋回軸C2をワ ーク回転軸C1と同軸上に配置するように移動 せると共に、ドレッサ旋回半径段取り軸Uに より、ディスクドレッサ13を加工位置に配置 れる砥石12と噛み合うように移動させる。 のとき、ディスクドレッサ13の取付角度は、 内歯車11のねじれ角と同じ角度に設定されて る。これにより、ドレッシングの段取りが 了される。

 即ち、砥石12は加工位置に移動される一 、ディスクドレッサ13は研削加工時の内歯車 11の設置位置に移動されることにより、ドレ シング時における砥石12とディスクドレッ 13との噛み合い状態は、研削加工時における 内歯車11と砥石12との噛み合い状態と殆ど一 になる。

 次に、図6及び図7(a)~(c)を用いてドレッシ グ装置1によるドレッシング動作を説明する 。

 図6に示すように、先ず、ディスクドレッ サ13をドレッサ旋回軸C2周りに旋回させて、 石12の一端部と噛み合うd1の位置に移動させ 。このときの噛み合い状態を図7(a)に示す。 そして、砥石12を砥石回転軸B周りに回転させ ると共に、ディスクドレッサ13をドレッサ回 軸D周りに回転させながら、ディスクドレッ サ13をドレッサ旋回軸C2周りに旋回させて、d1 の位置から、砥石12の中間部と噛み合うd2の 置に移動させる。このときの噛み合い状態 図7(b)に示す。次いで、ディスクドレッサ13 ドレッサ旋回軸C2周りに更に旋回させて、d2 位置から、砥石12の他端部と噛み合うd3の位 置に移動させる。このときの噛み合い状態を 図7(c)に示す。

 このとき、ドレッサ旋回軸C2をワーク回 軸C1と同軸上に配置すると共に、ドレッサ旋 回半径段取り軸Uにより、ディスクドレッサ13 を加工位置に配置される砥石12と噛み合うよ に移動させているので、ディスクドレッサ1 3は内歯車11の周方向に旋回することになる。 また、旋回時におけるディスクドレッサ13は ワーク回転軸方向送り軸Z2によりZ軸方向に 動されている。

 このように、ディスクドレッサ13をd1から d3に旋回させながら、Z軸方向に揺動させるこ とにより、ディスクドレッサ13の歯先によっ 砥石12の歯底がドレッシングされると共に ディスクドレッサ13の歯面によって砥石12の 面がドレッシングされることになる。また ディスクドレッサ13をd1からd3に旋回させる1 パスにおいては、砥石12における歯底と歯面 からなる溝部では、その長さ方向の所定領 にのみドレッシングが行われることになる これにより、1パス終了後は、ディスクドレ ッサ13をワーク回転軸方向送り軸Z2によりZ軸 向(上方に)に移動して、複数回のパス動作 繰り返して、砥石12の1つの溝部をドレッシ グする。そして、砥石12の他の溝部において も、この動作を同様に行う。

 なお、ディスクドレッサ13をZ軸方向に揺 させるときには、砥石12のねじれ角に応じ ドレッサ回転軸Dの取付角度A2を補正する、 謂、ヘリカル補正を行っている。砥石12が平 歯車の場合には、このヘリカル補正は必要な い。

 また、砥石12への歯切り加工は、内歯車11 とは別に用意した歯切り用はすば内歯車の歯 面に、ダイヤモンド砥粒などの硬質砥粒を電 着し、この歯切り用はすば内歯車に対して、 軸角A1をなした状態で円柱状のウォームを噛 合わせることにより行われる。更に、ディ クドレッサ13の歯面の形状は、内歯車11に内 接して噛み合う外歯車を設定し、この外歯車 を研削する内歯車形砥石の歯面の形状と同じ になるように、設定されている。

 従って、本発明に係るドレッシング装置 よれば、砥石12とディスクドレッサ13とが噛 み合って回転した状態において、ディスクド レッサ13を鉛直なドレッサ旋回軸C2周りに旋 させることにより、ディスクドレッサ13によ って、樽形ウォーム状の砥石12を高精度にド ッシングすることができる。

 また、ディスクドレッサ13のドレッサ旋 軸C2を移動可能とすると共に、その旋回半径 の距離を調整可能とすることにより、ドレッ サ旋回軸C2を内歯車11のワーク回転軸C1と同軸 上に配置することができると共に、旋回半径 の距離を内歯車11の半径の距離と同じにする とができる。この結果、内歯車11を研削加 する加工位置に配置された砥石12に対して、 ディスクドレッサ13が内歯車11の周方向に旋 することになるので、研削加工時と同様の 工(駆動)条件で砥石12を駆動してドレッシン を行うことができる。よって、新たなドレ シング条件を設定する必要がなくなる。更 、研削加工時とドレッシング時において、 石12が同じ位置に配置されているので、省 ペース化や駆動制御の簡素化を図ることが きる。

 これにより、内歯車研削盤において、こ 高精度にドレッシングされた砥石12用いて 内歯車11の歯面に対して研削加工を行うこと ができるので、高品質な内歯車11を製造する とができる。

 図8は本発明の第2実施例に係るドレッシ グ装置における砥石及びディスクドレッサ 支持構造、図9はディスクドレッサのドレッ ング動作を示した模式図であって、(a)は移 した砥石の軸方向一端部における回転状態 示した図、(b)は移動した砥石の軸方向中間 における回転状態を示した図、(c)は移動し 砥石の軸方向他端部における回転状態を示 た図である。

 図8に示すように、前記内歯車研削盤には ドレッシング装置2が設けられている。この レッシング装置2は、上述した、ドレッサ取 角A2をなして配置されるドレッサ回転軸D、 ジアル軸X2、水平軸Y2、及び、ワーク回転軸 方向送り軸Z2に加えて、ドレッサ鉛直回転軸C 3を備えたものである。このドレッサ鉛直回 軸C3は、ワーク回転軸C1に平行で、且つ、デ スクドレッサ13の中心を通るように配置さ ており、ディスクドレッサ13は、このドレッ サ鉛直回転軸C3周りに回転可能に支持されて る(ドレッサ鉛直回転手段)。

 なお、詳細は後述するが、ラジアル軸X1 び水平軸Y1は、移動手段を構成するものであ り、この移動手段とドレッサ鉛直回転手段と は、相対旋回手段を構成するものである。

 次に、図7(a)~(c)及び図9(a)~(c)を用いてドレ ッシング装置2によるドレッシング動作を説 する。

 先ず、図9(a)に示すように、砥石12をラジ ル軸X1及び水平軸Y1によりX,Y軸方向に移動さ せると共に、ディスクドレッサ13をドレッサ 付角A2をなした状態で、その回転角度が最 大きくなるようにドレッサ鉛直回転軸C3周り に回転させて、砥石12の一端部とディスクド ッサ13とを噛み合わせる。このときの噛み い状態を図7(a)に示す。

 そして、図9(b)に示すように、砥石12を砥 回転軸B周りに回転させると共に、ディスク ドレッサ13をドレッサ回転軸D周りに回転させ ながら、砥石12をラジアル軸X1及び水平軸Y1に よりX,Y軸方向に移動させて、ディスクドレッ サ13との噛み合い位置を、その一端部から中 部に移動させる。ディスクドレッサ13は、 の砥石12の移動と共に、その中間部に近づく に従って、回転角が小さくなるようにドレッ サ鉛直回転軸C3周りに回転する。このときの み合い状態を図7(b)に示す。

 次いで、図9(c)に示すように、砥石12をラ アル軸X1及び水平軸Y1によりX,Y軸方向に更に 移動させて、ディスクドレッサ13との噛み合 位置を、その中間部から他端部に移動させ 。ディスクドレッサ13は、この砥石12の移動 と共に、その他端部に近づくに従って、回転 角が大きくなるようにドレッサ鉛直回転軸C3 りに回転する。このときの噛み合い状態を 7(c)に示す。

 このとき、砥石12をラジアル軸X1及び水平 軸Y1によりX,Y軸方向に移動させると共に、デ スクドレッサ13をドレッサ鉛直回転軸C3周り に回転させているので、砥石12とディスクド ッサ13とは、水平面内において相対的に旋 したことになる。また、回転時におけるデ スクドレッサ13は、ワーク回転軸方向送り軸 Z2によりZ軸方向に揺動されている。

 このように、砥石12をX,Y軸方向に移動さ ると共に、ディスクドレッサ13をドレッサ鉛 直回転軸C3周りに回転させながら、Z軸方向に 揺動させることにより、ディスクドレッサ13 歯先によって砥石12の歯底がドレッシング れると共に、ディスクドレッサ13の歯面によ って砥石12の歯面がドレッシングされること なる。また、砥石12をディスクドレッサ13が その一端部から他端部まで接触するように移 動させる1パスにおいては、砥石12における歯 底と歯面とからなる溝部では、その長さ方向 の所定領域にのみドレッシングが行われるこ とになる。これにより、1パス終了後は、デ スクドレッサ13をワーク回転軸方向送り軸Z2 よりZ軸方向(上方に)に移動して、複数回の ス動作を繰り返して、砥石12の1つの溝部を レッシングする。そして、砥石12の他の溝 においても、この動作を同様に行う。なお 上述したように、ディスクドレッサ13をZ軸 向に揺動させるときには、前記ヘリカル補 を行っている。

 従って、本発明に係るドレッシング装置 よれば、砥石12とディスクドレッサ13とが噛 み合って回転した状態において、砥石12をX,Y 方向に移動させると共に、ディスクドレッ 13をドレッサ鉛直回転軸C3周りに回転させる ことにより、ディスクドレッサ13によって、 形ウォーム状の砥石12を高精度にドレッシ グすることができる。また、ドレッシング の旋回動作を、従来から内歯車研削盤に設 られるラジアル軸X1及び水平軸Y1と、ドレッ ング装置2のドレッサ鉛直回転軸C3とにより うことにより、ドレッシング装置2の駆動軸 を最小限に抑えることができるので、装置の 小型化を図ることができる。これにより、内 歯車研削盤において、この高精度にドレッシ ングされた砥石12用いて、内歯車11の歯面に して研削加工を行うことができるので、高 質な内歯車11を製造することができる。

 本発明は、鼓形ウォーム状工具のドレッシ グ装置に適用可能である。
                                                                                      




 
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