Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
DRUM TYPE WASHING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/099550
Kind Code:
A1
Abstract:
A drum type washing machine comprises a rotary drum for receiving laundry, a water tank containing the rotary drum, a motor for driving the rotary drum fixed to the back of the water tank, and a rotating shaft for transmitting rotation of the motor to the rotary drum. The motor has a stator molded of resin material and fixed to the back of the water tank at a plurality of points by means of a plurality of fixing devices formed integrally by resin mold to extend outward from the outer circumference, and a rotor connected to the rotating shaft and supported rotatably on the back portion of the water tank. Assuming the number of teeth extending radially from the stator is 6N (N is a natural number) and the number of the fixing devices is M, 2N and M are relatively prime and the number of poles of the motor is 10N.

More Like This:
JP4654005Washing machine
Inventors:
HIWAKI HIDEHARU
MATSUO SHIGERU
Application Number:
PCT/JP2007/072892
Publication Date:
August 21, 2008
Filing Date:
November 28, 2007
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC IND CO LTD (JP)
HIWAKI HIDEHARU
MATSUO SHIGERU
International Classes:
D06F37/40; D06F23/02; D06F23/06; D06F37/30; H02K5/00; H02K5/24; H02K7/14; H02K21/14; H02K21/22
Foreign References:
JP2001112206A2001-04-20
JP2003267240A2003-09-25
JPH04325861A1992-11-16
JPH0279167U1990-06-18
JPH10263271A1998-10-06
JP2006043105A2006-02-16
JP2005168116A2005-06-23
JP2004216166A2004-08-05
Other References:
See also references of EP 2123818A4
Attorney, Agent or Firm:
IWAHASHI, Fumio et al. (1006, Oaza Kadom, Kadoma-shi Osaka, JP)
Download PDF:
Claims:
有底円筒形に形成されて開口する正面側から底部となる背面側に向けて回転軸方向が水平または水平方向から下向き傾斜となるように設置されて洗濯物を収容する回転ドラムと、前記回転ドラムを内包し洗濯機本体内に弾性支持された水槽と、前記水槽の背面に取り付けた前記回転ドラムを駆動するモータと、前記モータの回転を前記回転ドラムに伝達する回転軸とを備え、
 前記モータは、樹脂材料によりモールドされその樹脂モールドにより一体に外周から外方に延びて形成された複数の取り付け装置により複数の箇所において前記水槽の背面に取り付けられたステータと、前記回転軸に接続され前記水槽の背面部に回転自在に支持されたロータとを有し、前記ステータから放射状に延びたティース数を6N(Nは自然数)、前記取り付け装置の数をMとしたとき、2NとMが互いに素であると共に、前記モータの極数を10Nとしたことを特徴とするドラム式洗濯機。
前記ロータは、前記ステータの外側および内側に配設されたアウタロータとインナロータとを有した請求項1に記載のドラム式洗濯機。
前記取り付け装置の周方向での配置間隔の種類は、1つから前記取り付け装置の数までのうちの1つに設定した請求項1または2のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
Description:
ドラム式洗濯機

 本発明は、有底円筒形に形成された回転 ラムを、開口する正面側から底部となる背 側に向けて回転軸方向が水平または水平方 から下向き傾斜となるようにして水槽内に 置し、回転ドラムをモータにより回転駆動 ることにより回転ドラム内に収容した洗濯 を洗濯するドラム式洗濯機に関するもので る。

 図9は従来のインナロータタイプのモータ を採用したドラム式洗濯機を示す断面図、図 10は同アウタロータタイプのモータを採用し ドラム式洗濯機を示す断面図、図11は同ア タロータタイプのモータを採用したドラム 洗濯機のモータの背面図である。

 このようなドラム式洗濯機は、図9、図10 示すように、洗濯機本体51内にサスペンシ ン構造によって弾性支持された水槽52内に、 多数の孔53が形成された回転ドラム54が配設 れている。そして回転ドラム54はモータ55に って回転駆動され、洗濯機本体51の正面側 開閉自在に設けられた扉56を開くことにより 水槽52の正面開口部、及び回転ドラム54の正 開口部を通して洗濯物を回転ドラム54内から 出し入れできるように構成されている。

 また、扉56を開いて回転ドラム54内に洗濯 物を投入し、洗剤の投入を伴い運転を開始さ せると、水槽52内には給水系57から給水がな れ、給水された水は孔53を通じて回転ドラム 54内にも所要量の水が給水される。モータ55 より回転ドラム54が所定回転速度において回 転駆動されると、回転ドラム54内に収容され 洗濯物は、回転ドラム54の内周面に設けら た攪拌突起58に引っ掛けられて回転方向に持 ち上げられて適当な高さから落下し、叩き洗 いの作用が加えられることにより洗濯がなさ れる。

 この洗濯ステップの後、汚れた洗濯水は 水系59により排水され、新たに給水された を用いてすすぎステップが実施され、すす ステップが終了すると回転ドラム54を高速回 転させて脱水ステップが実施される。これら のステップは所定の制御手順に基づいて自動 実行される。

 ところで、従来、洗濯ステップやすすぎ テップを第1の回転数において回転ドラムを 正逆回転駆動して実行するための正逆回転可 能な第1のモータと、脱水ステップを第2の回 数において回転ドラムを一方向に連続回転 せる第2のモータとを水槽の背面に取り付け 、Vベルトにて回転ドラムに回転を伝達する 動方式(例えば、特許文献1参照)があった。 た、水槽の背面に取り付けたモータの回転 回転ドラムの回転軸に直接伝達させる駆動 式(例えば、特許文献2参照)があった。さら 水槽の背面に取り付けるモータを、ステー の内周にロータを配したインナロータ式の ータ(例えば、特許文献3参照)、あるいはス ータの外周にロータを配したアウタロータ のモータ(例えば、特許文献4参照)等により 転ドラムを駆動する方式があった。

 なお図9、図10のいずれの場合においても モータ55は水槽52の背面である外底面にステ ータ60を取り付け、ロータ61を回転ドラム54の 回転軸62に取り付けている。

 ステータ60を水槽52の外底面に取り付ける 技術としては例えば特許文献3に開示されて り、図11に示すようにステータ60およびロー 61はモールドされ、ステータ60のモールドに 形成した取り付け足63を螺子やボルト64によ て取り付けるようにしている。

 しかし、上記従来のような取り付け手法 、取り付け足63の配設数によって、ステー 60の電磁力による振動を原因とする水槽52の 動や騒音が発生することがあった。

 このような問題につき、本発明者が種々 実験を行い検討を重ねた結果、三相交流を 用したステータ60は電磁力による振動によ 径方向内側に変形する。電磁力による変形 周方向分布は、ティースの配列位置に対応 た規則性を有し、径方向内側への変形から ると、ティース数12では図12に示すような分 となり、ティース数18では図13に示す分布と なり、ティース数24では図14に示す分布とな 。ここで図12は三相交流ステータでのティー ス数12の場合の電磁力により生じるステータ 径方向内側への変形を見た周方向分布状態 示す説明図、図13は同ティース数18の場合の 電磁力により生じるステータの径方向内側へ の変形を見た周方向分布状態を示す説明図、 図14は同ティース数24の場合の電磁力により じるステータの径方向内側への変形を見た 方向分布状態を示す説明図である。

 そこで、上記従来の取り付け手法のように り付け足63を周方向に等間隔に設けると、 ィース数と取り付け足63の数との関係からス テータ60の振動のピークの全位置と取り付け 63の全位置とが一致し、取り付け装置がそ 振動を水槽52に伝達して振動、騒音を増大さ せることがあることがわかった。

特開平10-263271号公報

特開2006-43105号公報

特開2005-168116号公報

特開2004-216166号公報

 本発明のドラム式洗濯機は、有底円筒形 形成されて開口する正面側から底部となる 面側に向けて回転軸方向が水平または水平 向から下向き傾斜となるように設置されて 濯物を収容する回転ドラムと、回転ドラム 内包し洗濯機本体内に弾性支持された水槽 、水槽の背面に取り付けた回転ドラムを駆 するモータと、モータの回転を回転ドラム 伝達する回転軸とを備え、モータは、樹脂 料によりモールドされ、その樹脂モールド より一体に外周から外方に延びて形成され 複数の取り付け装置により複数の箇所にお て水槽の背面に取り付けられたステータと 回転軸に接続され水槽の背面部に回転自在 支持されたロータとを有し、ステータから 射状に延びたティース数を6N(Nは自然数)、 り付け装置の数をMとしたとき、2NとMが互い 素であると共に、モータの極数を10Nとした とである。

 このようなドラム式洗濯機にすると、モ タはステータがその周方向に配した複数の り付け装置により水槽の背面に取り付けら て、水槽内の回転ドラムに回転を伝達する 転軸に取り付けられたロータとの間の三相 流による電磁作用によって、ロータを回転 せられる。これにより回転軸を介して回転 ラムを駆動し、少なくとも洗濯ステップ、 すぎステップ、脱水ステップを実行するこ ができる。ここで、ステータのティース数 6N(Nは自然数)と、通常のように三相交流に る回転特性のよい6の倍数に設定しても、取 付け装置の数をMとしたとき、2NとMが互いに 素であることにより、ティースの数に応じて 生じる周方向の振動分布のピーク位置と、取 り付け装置の位置とが同時に一致しないよう にすることができる。そのため、水槽に大き な振動が伝達されることが抑制され、さらに 、モータの極数を10N(Nは自然数)とすることに より、モータにおけるステータの巻線が電磁 力の変動が急峻でなくなる分布巻タイプとな り、ステータおよび水槽の振動をさらに抑え られる。

図1は本発明の実施の形態に係るドラム 式洗濯機の要部構成を示す断面図である。 図2は同ドラム式洗濯機の内部を見た背 面図である。 図3は同ドラム式洗濯機のモータ取り付 け部分のほぼ半部を示す断面図である。 図4は同ドラム式洗濯機に採用している モータの背面図である。 図5は同ドラム式洗濯機のモータの水槽 の背面への取り付け状態を示す断面図である 。 図6は同ドラム式洗濯機のモータのステ ータとロータとを分解した斜視図である。 図7は同ドラム式洗濯機のモータにおけるロ タの背 内側から見た斜視図である。 図8Aは同ドラム式洗濯機の正逆連続回 駆動モードでのステップの説明図である。 図8Bは同ドラム式洗濯機の正逆連続回 駆動モードでのステップの説明図である。 図8Cは同ドラム式洗濯機の正逆連続回 駆動モードでのステップの説明図である。 図8Dは同ドラム式洗濯機の正逆連続回 駆動モードでのステップの説明図である。 図8Eは同ドラム式洗濯機の正逆連続回 駆動モードでのステップの説明図である。 図8Fは同ドラム式洗濯機の正逆連続回 駆動モードでのステップの説明図である。 図8Gは同ドラム式洗濯機の正逆連続回 駆動モードでの洗濯物の挙動説明図である 図9は従来のインナロータタイプのモー タを採用したドラム式洗濯機を示す断面図で ある。 図10は同アウタロータタイプのモータ 採用したドラム式洗濯機を示す断面図であ 。 図11は同アウタロータタイプのモータ 採用したドラム式洗濯機のモータの背面図 ある。 図12は三相交流ステータでのティース 12の場合の電磁力により生じるステータの 方向内側への変形を見た周方向分布状態を す説明図である。 図13は同ティース数18の場合の電磁力 より生じるステータの径方向内側への変形 見た周方向分布状態を示す説明図である。 図14は同ティース数24の場合の電磁力 より生じるステータの径方向内側への変形 見た周方向分布状態を示す説明図である。

符号の説明

 1  洗濯機本体
 2  水槽
 3  孔
 4  回転ドラム
 4a  回転軸
 5  モータ
 5a  ステータ
 5b  ロータ
 5c  インナロータ
 5d  アウタロータ
 6  扉
 7  給水系
 9  制御基板
 11  排水系
 13  乾燥系
 20  コア
 20a  ティース
 22  磁石
 23  コア
 24  軸受部
 30  取り付け装置
 31,37  樹脂モールド部分
 32  取り付け足
 33  ステータ取り付け座体
 34  ボルト
 124  巻線

 以下本発明の実施の形態に係るドラム式 濯機につき図1~図8を参照しながら説明し、 発明の理解に供する。なお、以下の説明は 発明の具体例であって、特許請求の範囲の 載の内容を限定するものではない。

 (実施の形態)
 図1は本発明の実施の形態に係るドラム式洗 濯機の要部構成を示す断面図、図2は同ドラ 式洗濯機の内部を見た背面図、図3は同ドラ 式洗濯機のモータ取り付け部分のほぼ半部 示す断面図である。

 本発明の実施の形態のドラム式洗濯機は 述した基本構成を有し、図1に示すように洗 濯機本体1内にサスペンション構造によって 性支持された水槽2内に、多数の孔3が形成さ れた回転ドラム4が配設されている。回転ド ム4はモータ5によって回転駆動され、洗濯機 本体1の正面側に開閉自在に設けられた扉6を くことにより水槽2の正面開口部及び回転ド ラム4の正面開口部を通して洗濯物を回転ド ム4内から出し入れできる。

 また、扉6を開いて回転ドラム4内に洗濯 を投入し、洗剤の投入を伴い運転を開始さ ると、水槽2内には給水系7から給水がなされ 、給水された水は孔3を通じて回転ドラム4内 も所要量の水が給水される。モータ5により 回転ドラム4が例えば40rpm程度の回転速度にお いて回転駆動されると、回転ドラム4内に収 された洗濯物は、回転ドラム4の内周面に設 られた攪拌突起8に引っ掛けられて回転方向 に持ち上げられ、適当な高さから落下し、叩 き洗いの作用が加えられることにより洗濯が なされる。

 この洗濯ステップの後、汚れた洗濯水は 水系11により排水され、新たに給水された を用いてすすぎステップが実施される。す ぎステップが終了すると、回転ドラム4を例 ば1000rpm程度に高速回転させて脱水ステップ が実施される。これらのステップは、所定の 制御手順に基づいて自動実行される。

 なお、本発明の実施の形態のドラム式洗 機は、送風機12により水槽2および回転ドラ 4内の空気を吸引する。そしてドラム式洗濯 機は、除湿および加熱を順次行い、乾いた高 温空気として水槽2および回転ドラム4内に送 することを繰り返す乾燥系13を装備したド ム式洗濯乾燥機といわれ脱水ステップ後に 燥ステップも自動実行される。

 また本発明の実施の形態のドラム式洗濯 は、このような自動実行のために、操作パ ル14からのモード設定や制御プログラムに い、マイクロコンピュータを搭載した制御 板9などの制御装置によってモータ5、給水系 7、排水系11、乾燥系13を自動制御して洗濯ス ップ、すすぎステップ、乾燥ステップを行 機能を有している。

 なお、給水系7は電磁弁の開閉によって実 線矢印に示すように適時に給水でき、また給 水を利用して洗剤収容部の洗剤を水槽2内に 時に投入できるようになっている。排水系11 は電磁弁の開閉によって洗濯ステップ終了時 、すすぎステップ終了時など必要なときに一 点鎖線矢印に示すように排水できるようにな っている。

 乾燥系13は水槽2および回転ドラム4内の空 気を送風機12によって図1、図2に示す破線矢 に示すように循環させる循環経路において 水槽2および回転ドラム4からの導入空気中の 糸くずなどを捕集し除塵するフィルタ15、除 後の導入空気を除湿する除湿部16、除湿後 空気を加熱して乾いた高温空気とする加熱 17を有している。また送風機12は、加熱部17 下流に配置し湿気の影響を受けにくくして る。図1に示す除湿部16、加熱部17は、圧縮機 18により冷媒を循環されて循環空気と熱交換 行う蒸発器および凝縮器であり、ヒートポ プサイクル19を構成する。しかし、これに られることはない。

 回転ドラム4は、回転軸4aに水槽2の背面に 取り付けたモータ5が直結されて、水槽2と共 、開口側から底部側に向けて回転軸方向を 平方向から角度θ=20±10度に傾斜させて設置 れている。そのため回転ドラム4が水平方向 に設置された場合に比べ、回転ドラム4を同 高さに設置しても開口が斜め上向きとなる とにより屈んだりする無理な姿勢を取らず 洗濯物を容易に出し入れできる。

 特に本発明者等の経験から、傾斜角度θ 20±10度とすることにより、子供(幼児を除く) から大人までの身長差があっても、また車椅 子利用者であっても、洗濯物の出し入れの作 業が最も行い易い状態が得られる。また、回 転ドラム4内に給水された水が背面側に溜ま て少ない水量でも深い貯水状態が得られる 点もある。

 なお、図1に示す例では回転軸4aは回転ド ム4の背面に直結してモータ5の回転を伝達 るようにしているが、これに限られること ない。

 次に、モータのティース数、取り付け装 の数および極数の関係について説明する。 4は本発明の実施の形態のドラム式洗濯機に 採用しているモータの背面図、図5は同ドラ 式洗濯機のモータの水槽の背面への取り付 状態を示す断面図、図6は同ドラム式洗濯機 モータのステータとロータとを分解した斜 図、図7は同ドラム式洗濯機のモータにおけ るロータの背面側から見た斜視図である。

 ここで、本発明の実施の形態のモータ5は 、図4~図7に示すように、周方向に配した複数 の取り付け装置30により水槽2の背面の複数の 箇所に取り付けられたステータ5aと、回転軸4 aに接続され水槽2の背面部に回転自在に支持 れたロータ5bとを有している。そしてモー 5は、ステータ5aのコア20から径方向に延びた ティース20aの数を6N(Nは自然数)、ステータ5a 周方向に配した取り付け装置30の数をMとし いる。これにより、モータ5はM個の取り付け 装置30により水槽2の背面に取り付けられてい る。

 ステータ5aと水槽2内の回転ドラム4に回転 を伝達する回転軸4aに取り付けられたロータ5 bとの間の三相交流による電磁作用によって ロータ5bは回転させられる。これにより回転 軸4aを介して回転ドラム4を駆動し、洗濯ステ ップ、すすぎステップ、脱水ステップ、乾燥 ステップなどを実行することができる。特に 、ステータ5aのティース数を6N(Nは自然数)と 通常のように三相交流による回転特性のよ 6の倍数に設定し、また、モータ5は、三相交 流モータであるので、ティース3本が1セット なり、6Nを3で割った2Nが電磁力による径方 内側へ変形のセット数となるので、2Nと取り 付け装置30の数であるMとが、互いに素となる ように設定する。例えば、6Nが6、12、18等で るとき、2Nは2、4、6等となり、Mを5、7、11等 設定する。その結果図10~図12にティース20a 数12、18、24などに応じて生じる周方向の振 分布のピーク位置と、例えば図4、図6に示す 5つの取り付け装置30の位置とが同時に一致し ないようにずらすことができ、水槽2に大き 振動が伝達されることを抑制する。

 この結果、水槽2内の回転ドラム4を駆動 洗濯機の各ステップを実行するモータ5のス ータ5aのティース数を、回転特性のよい通 の6の倍数とすることができる。しかも、取 付け装置30の数Mと2Nとが互いに素の関係に ることから、ティース20aの数に応じて生じ 周方向の振動分布の各ピーク位置と、各取 付け装置30の位置とが同時に一致せず、水槽 2に大きな振動が伝達されることを抑制でき 。そのため、ドラム式洗濯機から発生する 動、騒音を低減できる。

 同時に、モータ5の極数を10N(Nは自然数)( えば、10、20、30等)とすることにより、モー 5のステータ5aでの巻線124が電磁力の変動が 峻でなくなる分布巻タイプを採用でき、ス ータ5aおよび水槽2の振動をさらに抑えられ 。このとき、極数とティース数との比率を1 0:6、20:12、30:18などとすればよい。

 これはモータ5を適切に回転させようとし た場合、極数は2の倍数、ティース数は3の倍 とする必要がある。また、巻線124の分布巻 イプでは、極数とティース数との比率を2N:6 Nまたは10N:6Nにする必要がある。洗濯機では 高いトルクを必要とするため極数を多くす 方が有利である。そのため、モータ5の極数 ティース数との比率は、10N:6Nを選択すれば い。

 また、本発明の実施の形態のロータ5bは らに、図1、図5に示すようにステータ5aの外 および内側に配設された、図5に示す磁石22 よびそれに対応する図5に示すコア23を持っ インナロータ5cとアウタロータ5dとを有した ものとしている。

 これにより、1つのステータ5aによって内 周のコア23を持ったインナロータ5c、および アウタロータ5dとの間における電磁作用をな すことができる。そして振動の伝達、騒音 発生の低減の妨げになるようなことなく、 テータ5a内周と回転軸4aの軸受部24との間に られるデッドスペースを活かしてモータト クを増大させられる。

 このとき、図3、図5に示すように、巻線12 4を軸方向に巻回するトロイダル巻線を採用 れば、分布巻タイプでありながら巻線124の 長を短くでき、小型化、高効率を図ること 可能となるため好適である。

 また、取り付け装置30の周方向の配置間 は、1つから取り付け装置30の数までのうち 1つに設定すればよい。その結果、周方向に 間隔なティース20aに対応して周方向にほぼ 間隔な繰り返しの分布により生じる振動の ークに対し、取り付け装置30の位置が同時 一致するのを回避し、共振を防止しやすく る。従って、振動の伝達、および騒音の発 をさらに抑えられる。

 例えば図4に示すA、B、Cの3通りの取り付 装置30の配置間隔を採用し、乾燥系13での水 2内への高温空気の吹き込み、回転位置検出 装置26の取り付けや電源コネクタ27の取り付 および電源コネクタ27による電源との接続な ど周辺事情と併せ適宜な周方向配列に設定し ている。

 さらに詳述すると、取り付け装置30は図5 図6に示すように、取り付け足32と、この取 付け足32を水槽2の背面に設けた金属製のス ータ取り付け座体33に螺子締結するボルト34 などの締結具類とで構成している。ここで取 り付け足32は、ステータ5aを樹脂材料により ールドした樹脂モールド部分31の水槽2への り付け側である軸方向端面の外周に外方に びて形成されている。

 このために各取り付け足32には、図4~図6 示すように取り付け孔32aが設けられている 図5に示すようにこの取り付け孔32aに水槽2の 反対側からボルト34を通して水槽2の背面にボ ルト止めなどして設けたステータ取り付け座 体33の螺子孔33aに、ねじ合わせて締結するこ により、ステータ5aを水槽2の背面に確実に り付けるようにしている。

 また、ロータ5bも図5~図7に示すように樹 材料によってモールドされた樹脂モールド 分37を有している。そして、この樹脂モール ド部分37におけるステータ5aの水槽2の反対側 被さる天井部37aの中央部には、金属製のボ 38をインサートして形成した取り付け孔37b 形成している。この取り付け孔37bを、軸受 24に軸受された回転軸4aの水槽2の反対側であ る後端部に、双方のセレーション(serration)部3 7c、4bないしはキーとキー溝を係合させるこ により、ロータ5bと回転軸4a間の回り止めで る回り止め作用を伴い嵌め合わせる。その 、押えワッシャ39を当てがったボルト40など の締結具類にて、ロータ5bを回転軸4aに締結 ることにより、確固に取り付けるようにし いる。しかし、モータ5の洗濯機本体1への取 り付けを伴う組み立ての手順は種々に選択で きる。

 取り付け装置30や、ステータ5aとロータ5b の回転方向の位置決め装置の具体的な構成 構造は、既に知られる種々な方式に代替す ことができる。

 ところで、水平方向から傾斜させて設置 た回転ドラム4は、水平方向に設置した場合 に比べ、洗濯物が回転軸方向にも低い位置に 集まりやすい傾向を示す。そこで本発明の実 施の形態のドラム式洗濯機では、回転ドラム 4内の洗濯物の絡み、捩れの発生を大きく改 し機械力の働きを高めながら皺も生じ難く ることを意図した。すなわち、回転ドラム4 対する制御基板9による駆動制御に関し、回 転ドラム4の90度を超え180度未満での急正弧回 転、急逆弧回転を交互に繰り返す正逆弧回転 駆動モードと、回転ドラム4の回転によって ち上げられた洗濯物をその自重が勝る高さ ら落下させる挙動を示す回転速度により回 ドラム4の連続回転を正逆交互に繰り返す正 連続回転駆動モードとを備えたものとして る。従って、これら両駆動モードを必要に じ、どのようにも実行することができる。

 特に、回転ドラム4の90度を超え180度未満 弧回転により洗濯物は、最大限90度を超え 180度未満まで持ち上げられる。そして、こ 弧回転駆動を正逆交互に行うことにより、 濯物の持ち上げの最終時点ないしはその近 の時点において、回転の反転のための減速 制動状態が生じて洗濯物に与えられていた 転慣性による強制剥がし力、および自重に って回転ドラム4の内面から洗濯物を確実か 瞬時に剥がして落すことができる。また、 逆交互の弧回転駆動によって洗濯物の持ち げ位置、落下位置を毎回の弧回転駆動にお て左右交互に入れ換えられるので、洗濯物 絡み、捩れ、皺を解(ほぐ)す解し作用を高 られ、機械力を及ぼすことができる。

 また、正逆弧回転駆動モードのみでは、 濯物の絡み、捩れ、皺より等が軽減される 方、洗濯物の上下方向の位置が入れ換り難 、洗いむらが生じやすい。しかし、正逆連 回転駆動モードを併用することによって、 濯物の上下方向の位置の入れ換えを実現す ことができる。すなわち両駆動モードを実 することにより、正逆連続回転駆動モード おける洗濯物の絡み、捩れ、皺を軽減する ともに、正逆弧回転駆動モードにおける洗 物に対する機械力付与の不均衡を軽減する とができる。具体的に言えば、正逆弧回転 動モードによって洗濯物の絡み、捩れ、皺 軽減しつつ、しっかりした手もみ洗いの挙 を、正逆連続回転駆動モードによって洗濯 を大きく連続に動かし、むらを軽減しなが 洗う均一な洗い挙動を与えられる。

 さらに、正逆弧回転駆動モードは、急正 転、急逆回転を交互に繰り返す動作を行う で、モータ5にかかる駆動負荷が大きいが、 モータ5にかかる駆動負荷が小さい正逆連続 転駆動モードを併用することによって、モ タ5にかかる駆動負荷を軽減することができ 。

 このような正逆連続回転駆動モードのス ップ等を、図を用いて説明する。図8A~図8F 本発明の実施の形態のドラム式洗濯機の正 連続回転駆動モードでのステップの説明図 図8Gは同ドラム式洗濯機の正逆連続回転駆動 モードでの洗濯物の挙動説明図である。

 正逆弧回転駆動モードでは、回転ドラム4 の90度を超え180度未満の弧回転により洗濯物2 1を図8B、図8D、図8Fに例示する破線位置から 線位置へと最大限90度を超えて180度未満まで 持ち上げられる。また、この弧回転駆動を図 8B、図8D、図8F、図8D、図8F・・の順に正逆交 に行うことにより、図8C、図8Eのように洗濯 21の持ち上げの最終時点である実線位置な しはその近傍において、回転の反転のため 減速ないしは制動状態が生じる。そして、 濯物21に与えられていた慣性による強制剥が し力、および自重によって回転ドラム4の内 の破線位置から実線位置への矢印で示す放 線を描いて、洗濯物21を確実かつ瞬時に剥が して落すことができる。

 しかも、正逆交互の弧回転駆動によって 濯物21の持ち上げ位置、落下位置を毎回の 回転駆動において図8Gに示すように左右交互 に入れ換えられるので、洗濯物21の絡み、捩 、皺を解す解し作用を高められるし、機械 を洗濯物21に及ぼすことができる。

 この結果、回転ドラム4の弧回転により洗 濯物21を回転ドラム4の左右片側上部まで持ち 上げることを正逆交互に行い、洗濯物21の持 上げの最終時点ないしはその近傍での減速 いしは制動状態が生じる。そして、洗濯物2 1をその慣性による強制剥がし力、および自 によって回転ドラム4の内面から確実かつ瞬 に剥がして回転ドラム4の左右反対側に落す ことを繰り返す。この繰り返しにより、弧回 転ごとに洗濯物21の持ち上げ位置、落下位置 左右交互に入れ換え、洗濯物21の解し作用 高めて絡みはもとより捩れや回転ドラム4の 面への貼り付きを防止し、洗濯物21の取り しが容易となり、洗濯物21に皺が付くのを大 幅に緩和することができる。

 また、洗濯物21に機械力を及ぼすことが きる。すなわち、洗濯物21の落下回数を大幅 に増大できるので、叩き作用による叩き洗い 効果、叩きすすぎ効果、叩きによる皺伸ばし 効果等のドラム式洗濯機の各ステップでの機 能を有効に利用できる。

 従って、このような正逆弧回転駆動モー を乾燥ステップにおいて実行することによ 、洗濯物21の絡み、捩れ、皺を解しながら 濯物21を拡げることで、洗濯物21個々への通 性を高め乾燥した高温空気が隅々まで及ぶ うにすることができるので、洗濯物21をむ 無く短時間に乾燥させられる。これは、脱 ステップにおいて、洗濯物21が洗濯ステップ 、すすぎステップ終了時の絡み、捩れ、皺よ り状態にて回転ドラム4内面に強く押し付け れ、脱水後洗濯物21が貼り付き強く癖付けら れる場合がある。この場合でも、洗濯物21の ち上げ位置、および落下位置の左右交互の れ換えと、落下位置の左右交互の入れ換え よる洗濯物21同士の左右入れ換えを伴う高 解し作用、機械力の作用によってスムーズ 解し、さらに正逆連続回転駆動モードを併 することによって、洗濯物21の上下入れ換え を行えるからである。また、水無し状態での 洗濯物21の落下時の叩き作用による皺伸ばし 伴い、個々の洗濯物21の捩れのほぐれによ 拡がりと繊維の再生が図れるので仕上がり 態を大きく高められる。

 このような回転ドラム4の正逆弧回転駆動 モードを実現するには、モータ5に加わる駆 負荷が非常に大きい。しかし、既述したス ータ5aの内外周にインナロータ5c、アウタロ タ5dを配してトルクアップしたモータ5の採 によって、洗濯物21に図8Gに示すような理想 的な挙動を与えることができる。このような 構成のモータ5とすることにより、急反転の 作を有する正逆弧回転駆動モードを、急正 回転と、急逆弧回転とを急激な制動を挟む 酷な条件にても難なく実行できる。また、 逆弧回転駆動モードと、駆動負荷の低い正 連続回転駆動モードとを交互に併用して行 ことにより、機械負荷を軽減することがで る。

 回転ドラムを、水平方向または傾斜して 置したドラム式洗濯機に利用できる。