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Patent Searching and Data


Title:
DRUNKEN DRIVING PREVENTION DEVICE, DRUNKEN DRIVING PREVENTION METHOD, AND DRUNKEN DRIVING PREVENTION PROGRAM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/096421
Kind Code:
A1
Abstract:
A drunken driving prevention device having an alcohol sensor and being mounted on a vehicle including an automobile comprises a judging means for judging whether inspection for detecting alcohol by means of the alcohol sensor should be performed or not based on predetermined conditions when the vehicle is started. The drunken driving prevention device further comprises a means for performing the inspection by means of the alcohol sensor when the judging means judges to perform inspection, and a control means for disabling operation of the vehicle if alcohol is detected as a result of the inspection.

Inventors:
YASUSHI MITSUO (JP)
YANAGIDAIRA MASATOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/052110
Publication Date:
August 14, 2008
Filing Date:
February 07, 2007
Export Citation:
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Assignee:
PIONEER CORP (JP)
YASUSHI MITSUO (JP)
YANAGIDAIRA MASATOSHI (JP)
International Classes:
B60K28/06; B60R16/02; F02N11/10; F02N15/10; G08B21/06; G08G1/16
Foreign References:
JP2005206128A2005-08-04
JP2004249847A2004-09-09
JP2007038872A2007-02-15
JP2005224319A2005-08-25
Attorney, Agent or Firm:
NAKAMURA, Toshinobu (3rd Floor Oak Building Kyobashi,16-10, Kyobashi 1-chome,Chuou-k, Tokyo 31, JP)
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Claims:
 車両に搭載されており、アルコールセンサを備える酒酔い運転防止装置であって、
 前記車両を発進させる際、所定の条件に基づいて、前記アルコールセンサによりアルコールを検出する検査を実施するか否かを判定する検査判定手段と、
 前記検査判定手段により実施すると判定された場合に、前記アルコールセンサにより前記検査を実施する検査実施手段と、
 前記検査実施手段により前記検査を実施した結果、アルコールが検出された場合に、前記車両の運転操作を不能とする制御手段と、を備えることを特徴とする酒酔い運転防止装置。
 前記検査実施手段は、前記検査判定手段により実施すると判定された場合に、前記アルコールセンサによりアルコール濃度を測定することで前記検査を実施するものであって、
 前記制御手段は、前記検査実施手段により前記検査を実施した結果、前記アルコールセンサにより測定されたアルコール濃度が、予め設定された閾値以上である場合に、前記車両の運転操作を不能とすることを特徴とする請求項1に記載の酒酔い運転防止装置。
 特定の場所の位置を記憶する特定位置記憶手段と、
 前記車両の停車位置を取得する停車位置取得手段と、をさらに備え、
 前記検査判定手段は、前記車両を発進させる際、前記停車位置取得手段が取得した停車位置と、前記特定位置記憶手段が記憶する特定の場所の位置とに基づいて、前記検査を実施するか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の酒酔い運転防止装置。
 特定の時刻を記憶する特定時刻記憶手段と、
 現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、をさらに備え、
 前記検査判定手段は、前記車両を発進させる際、前記現在時刻取得手段が取得した現在時刻と、前記特定時刻記憶手段が記憶する特定の時刻とに基づいて、前記検査を実施するか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の酒酔い運転防止装置。
 前記車両が停車した停車時刻を記憶する停車時刻記憶手段と、
 前記現在時刻取得手段が取得した現在時刻と前記停車時刻記憶手段が記憶している停車時刻の差分を算出することで停車時間を特定する停車時間特定手段と、をさらに備え、
 前記検査判定手段は、前記車両を発進させる際、前記停車時間特定手段が特定した停車時間が、予め設定された時間以上である場合に前記検査を実施すると判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の酒酔い運転防止装置。
 前記アルコールセンサは、前記車両の運転席及び後部座席にそれぞれ設置されておりアルコールを検出することが可能な簡易アルコールセンサと、前記運転席に設置されておりアルコール濃度を測定することが可能な計測アルコールセンサとを有するものであって、
 前記酒酔い運転防止装置は、
 前記簡易アルコールセンサにより、前記運転席付近のアルコール及び前記後部座席付近のアルコールをそれぞれ検出する簡易検出手段をさらに備え、
 前記検査判定手段は、前記簡易検出手段による前記運転席付近のアルコールの検出結果及び前記後部座席付近のアルコールの検出結果に基づいて、前記検査を実施するか否かを判定するものであって、
 前記検査実施手段は、前記検査判定手段により前記検査を実施すると判定された場合に、前記計測アルコールセンサによりアルコール濃度を測定することで前記検査を実施することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の酒酔い運転防止装置。
 前記制御手段は、前記簡易検出手段により前記運転席付近でアルコールを検出し、且つ、前記後部座席付近でアルコールを検出しなかった場合、前記検査実施手段により前記検査を実施することなく、前記車両の運転操作を不能とすることを特徴とする請求項6に記載の酒酔い運転防止装置。
 前記検査判定手段は、前記簡易検出手段により前記運転席付近でアルコールを弱く検出し、前記後部座席付近でアルコールを強く検出した場合に、前記検査を実施すると判定することを特徴とする請求項6又は7に記載の酒酔い運転防止装置。
 車両に搭載されており、アルコールセンサを備える酒酔い運転防止装置における酒酔い運転防止方法であって、
 前記車両を発進させる際、所定の条件に基づいて、前記アルコールセンサによりアルコールを検出する検査を実施するか否かを判定する検査判定工程と、
 前記検査判定手段により実施すると判定された場合に、前記アルコールセンサにより前記検査を実施する検査実施工程と、
 前記検査実施手段により前記検査を実施した結果、アルコールが検出された場合に、前記車両の運転操作を不能とする制御工程と、を備えることを特徴とする酒酔い運転防止方法。
 車両に搭載されており、アルコールセンサを備えるコンピュータにより実施される酒酔い運転防止プログラムであって、
 前記車両を発進させる際、所定の条件に基づいて、前記アルコールセンサによりアルコールを検出する検査を実施するか否かを判定する検査判定手段、
 前記検査判定手段により実施すると判定された場合に、前記アルコールセンサにより前記検査を実施する検査実施手段、
 前記検査実施手段により前記検査を実施した結果、アルコールが検出された場合に、前記車両の運転操作を不能とする制御手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする酒酔い運転防止プログラム。
 請求項10に記載の酒酔い運転防止プログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
Description:
酒酔い運転防止装置、酒酔い運 防止方法、及び、酒酔い運転防止プログラ

 本発明は、ナビゲーション装置を利用し 酒酔い運転を防止する技術に関する。

 自動車をはじめとする車両における飲酒 転は、道路交通法等の法令によって禁止さ ている。そのため、車両を運転する前に、 転者がアルコールセンサに息を吹きかける して呼気中のアルコール濃度を測定し、一 以上のアルコール濃度を検出すると運転で ないようにする装置が開発されている(例え ば、特許文献1)。

 このような従来の装置では、車両を運転 る前に毎回アルコール濃度を測定する検査 実施するため、運転者によっては当該検査 煩雑に感じるという問題が生じていた。

特開2005-224319号公報

 本発明が解決しようとする課題としては 上記のようなものが例として挙げられる。 発明は、明らかに飲酒していない状況でア コールを検出するといった不必要な検査を ないために、後部座席の飲酒者を考慮した で、検査が必要ない状況を正確に判断する とが可能な酒酔い運転防止装置を提供する とを課題とする。

 請求項1に記載の発明は、車両に搭載され ており、アルコールセンサを備える酒酔い運 転防止装置であって、前記車両を発進させる 際、所定の条件に基づいて、前記アルコール センサによりアルコールを検出する検査を実 施するか否かを判定する検査判定手段と、前 記検査判定手段により実施すると判定された 場合に、前記アルコールセンサにより前記検 査を実施する検査実施手段と、前記検査実施 手段により前記検査を実施した結果、アルコ ールが検出された場合に、前記車両の運転操 作を不能とする制御手段と、を備えることを 特徴とする。

 請求項9に記載の発明は、車両に搭載され ており、アルコールセンサを備える酒酔い運 転防止装置における酒酔い運転防止方法であ って、前記車両を発進させる際、所定の条件 に基づいて、前記アルコールセンサによりア ルコールを検出する検査を実施するか否かを 判定する検査判定工程と、前記検査判定手段 により実施すると判定された場合に、前記ア ルコールセンサにより前記検査を実施する検 査実施工程と、前記検査実施手段により前記 検査を実施した結果、アルコールが検出され た場合に、前記車両の運転操作を不能とする 制御工程と、を備えることを特徴とする。

 請求項10に記載の発明は、車両に搭載さ ており、アルコールセンサを備えるコンピ ータにより実施される酒酔い運転防止プロ ラムであって、前記車両を発進させる際、 定の条件に基づいて、前記アルコールセン によりアルコールを検出する検査を実施す か否かを判定する検査判定手段、前記検査 定手段により実施すると判定された場合に 前記アルコールセンサにより前記検査を実 する検査実施手段、前記検査実施手段によ 前記検査を実施した結果、アルコールが検 された場合に、前記車両の運転操作を不能 する制御手段、として前記コンピュータを 能させることを特徴とする。

実施例に係るナビゲーション装置の構 を示すブロック図である。 酒酔い運転防止装置の基本構成を示す ロック図である。 酒酔い運転制御装置の機能ブロック図 ある。 酒酔い運転防止処理のフローチャート ある。 変形例における酒酔い運転防止装置の 成を示すブロック図である。

符号の説明

 10 自立測位装置
 18 GPS受信機
 20 システムコントローラ
 22 CPU
 36 データ記憶ユニット
 40 表示ユニット
 60 入力装置
 100 ナビゲーション装置
 110 アルコールセンサ
 120 酒酔い運転制御装置
 130 エンジン始動装置
 200 酒酔い運転防止装置

 本発明の好適な実施形態では、車両に搭 されており、アルコールセンサを備える酒 い運転防止装置であって、前記車両を発進 せる際、所定の条件に基づいて、前記アル ールセンサによりアルコールを検出する検 を実施するか否かを判定する検査判定手段 、前記検査判定手段により実施すると判定 れた場合に、前記アルコールセンサにより 記検査を実施する検査実施手段と、前記検 実施手段により前記検査を実施した結果、 ルコールが検出された場合に、前記車両の 転操作を不能とする制御手段と、を備える

 上記酒酔い運転防止装置は、アルコール ンサを備え、自動車をはじめとする車両に 載されている。アルコールセンサとは、運 者の呼気中及び血中や空気中に含まれるア コールを検出することができるセンサであ 。運転者が車両を発進させる際、換言する 運転者が車両を運転する前に、当該車両に 載された酒酔い運転防止装置は、所定の条 に基づいて、アルコールセンサによりアル ールを検出する検査を実施するか否かを判 する。検査を実施すると判定した場合、酒 い運転防止装置は、アルコールセンサによ アルコールを検出する検査を実施する。検 を実施した結果、アルコールが検出された 合、酒酔い運転防止装置は、車両の運転操 を不能とする。車両の運転操作を不能とす 方法としては、エンジンへの燃料又は電源 供給を遮断又は停止することで車両を発進 せない方法やドアが開かないようにする方 等が挙げられる。このように、酒酔い運転 止装置は、所定の条件に基づいて、アルコ ルを検出する検査を実施するか否かを判断 きるため、運転者が明らかに飲酒していな 状況等で不必要な検査を省略することが可 となる。

 上記酒酔い運転防止装置の一態様では、 記検査実施手段は、前記検査判定手段によ 実施すると判定された場合に、前記アルコ ルセンサによりアルコール濃度を測定する とで前記検査を実施するものであって、前 制御手段は、前記検査実施手段により前記 査を実施した結果、前記アルコールセンサ より測定されたアルコール濃度が、予め設 された閾値以上である場合に、前記車両の 転操作を不能とする。これによれば、単に ルコールを検出した場合ではなく、測定し アルコール濃度が予め任意に設定された閾 以上である場合にのみ、車両の運転操作を 能とする。具体的に、例えば閾値を道路交 法で酒気帯び運転とされる「0.15mg」と設定 た場合、アルコールセンサによりアルコー 濃度が「0.03mg」と測定されたとしても、運 者は車両を発進させることが可能となる。 って、運転手は飲酒していないが、何らか 原因でごく少量のアルコールが検出された 合に運転が不能になるといった問題を解消 ることができる。

 上記酒酔い運転防止装置の他の一態様で 、特定の場所の位置を記憶する特定位置記 手段と、前記車両の停車位置を取得する停 位置取得手段と、をさらに備え、前記検査 定手段は、前記車両を発進させる際、前記 車位置取得手段が取得した停車位置と、前 特定位置記憶手段が記憶する特定の場所の 置とに基づいて、前記検査を実施するか否 を判定する。ここで、特定の場所とは、例 ば飲酒する可能性が低い「職場」や、逆に 酒する可能性が高い「居酒屋」等であり、 意に設定することができる。これによれば 酒酔い運転防止装置は、飲酒する可能性の い特定の場所又は飲酒する可能性の高い特 の場所に基づいて、アルコールを検出する 査を実施するか否かを判定することができ 。つまり、酒酔い運転防止装置は、飲酒の 能性が高い場合に検査を必ず実施すること でき、一方明らかに飲酒していない場合に 査を省略することができる。よって、酒酔 運転防止装置は、場所に基づいて検査の必 のない状況を正確に判断することができる

 上記酒酔い運転防止装置の他の一態様で 、特定の時刻を記憶する特定時刻記憶手段 、現在時刻を取得する現在時刻取得手段と をさらに備え、前記検査判定手段は、前記 両を発進させる際、前記現在時刻取得手段 取得した現在時刻と、前記特定時刻記憶手 が記憶する特定の時刻とに基づいて、前記 査を実施するか否かを判定する。ここで、 定の時刻とは、例えば飲酒する可能性が低 「午前9時から午後4時」や、逆に飲酒する 能性が高い「午後6時から午前6時」等であり 、任意に設定することができる。これによれ ば、酒酔い運転防止装置は、飲酒する可能性 の低い時刻又は飲酒する可能性の高い時刻に 基づいて、アルコールを検出する検査を実施 するか否かを判定することができる。よって 、酒酔い運転防止装置は、時刻に基づいて検 査の必要のない状況を正確に判断することが できる。

 上記酒酔い運転防止装置の他の一態様で 、前記車両が停車した停車時刻を記憶する 車時刻記憶手段と、前記現在時刻取得手段 取得した現在時刻と前記停車時刻記憶手段 記憶している停車時刻の差分を算出するこ で停車時間を特定する停車時間特定手段と をさらに備え、前記検査判定手段は、前記 両を発進させる際、前記停車時間特定手段 特定した停車時間が、予め設定された時間 上である場合に前記検査を実施すると判定 る。ここで、予め設定された時間とは、飲 するには短いと想定される時間、例えば「1 時間」であり、任意に設定することができる 。これによれば、酒酔い運転防止装置は、停 車時間が飲酒するには短いと想定される時間 より短い場合、アルコールを検出する検査を 実施しないと判定することができる。よって 、酒酔い運転防止装置は、停車時間に基づい て検査の必要のない状況を正確に判断するこ とができる。

 上記酒酔い運転防止装置の他の一態様で 、前記アルコールセンサは、前記車両の運 席及び後部座席にそれぞれ設置されており ルコールを検出することが可能な簡易アル ールセンサと、前記運転席に設置されてお アルコール濃度を測定することが可能な計 アルコールセンサとを有するものであって 前記酒酔い運転防止装置は、前記簡易アル ールセンサにより、前記運転席付近のアル ール及び前記後部座席付近のアルコールを れぞれ検出する簡易検出手段をさらに備え 前記検査判定手段は、前記簡易検出手段に る前記運転席付近のアルコールの検出結果 び前記後部座席付近のアルコールの検出結 に基づいて、前記検査を実施するか否かを 定するものであって、前記検査実施手段は 前記検査判定手段により前記検査を実施す と判定された場合に、前記計測アルコール ンサによりアルコール濃度を測定すること 前記検査を実施する。

 上記酒酔い運転防止装置は、複数のアル ールセンサを有しており、各アルコールセ サは車両内に設置されている。運転席付近 アルコールを検出することが可能な簡易ア コールセンサと、アルコール濃度を測定す ことが可能な計測アルコールセンサは、運 席に設置されている。一方、後部座席付近 アルコールを検出することが可能な簡易ア コールセンサは、後部座席に設置されてい 。酒酔い運転防止装置は、簡易アルコール ンサによる運転席付近のアルコールの検出 果及び後部座席付近のアルコール検査結果 基づいて、計測アルコールセンサによりア コール濃度を測定する厳密な検査を実施す か否かを判定する。このように、車両の各 所に設置された複数のアルコールセンサの 出結果により厳密なアルコール検査を実施 るか否かを判定することで、検査の必要の い状況を正確に判断することができる。

 上記酒酔い運転防止装置の他の一態様で 、前記制御手段は、前記簡易検出手段によ 前記運転席付近でアルコールを検出し、且 、前記後部座席付近でアルコールを検出し かった場合、前記検査実施手段により前記 査を実施することなく、前記車両の運転操 を不能とする。これによれば、運転席付近 みでアルコールが検出された場合、酒酔い 転防止装置は、運転者が飲酒している可能 が高いとして、車両の運転操作を不能とす 。即ち、計測アルコールセンサによる厳密 検査を実施しないため、運転者が飲酒して る場合の運転を迅速に防止することができ 。

 上記酒酔い運転防止装置のさらに他の一 様では、前記検査判定手段は、前記簡易検 手段により前記運転席付近でアルコールを く検出し、前記後部座席付近でアルコール 強く検出した場合に、前記検査を実施する 判定する。このように、後部座席付近でア コールを強く検出し、運転席付近でアルコ ルを弱く検出した場合、後部座席に座って る者が飲酒しており、そのアルコールが運 席付近に伝わっている可能性が高い。つま 、運転者は飲酒していない可能性があると て、酒酔い運転防止装置は、車両の運転操 を不能とする前に、計測アルコールセンサ よる厳密な検査を実施する。よって、酒酔 運転防止装置は、後部座席の飲酒者を考慮 た上で、検査が必要ない状況を正確に判断 ることができる。

 本発明の他の実施形態では、車両に搭載 れており、アルコールセンサを備える酒酔 運転防止装置による酒酔い運転防止方法で って、前記車両を発進させる際、所定の条 に基づいて、前記アルコールセンサにより ルコールを検出する検査を実施するか否か 判定する検査判定工程と、前記検査判定手 により実施すると判定された場合に、前記 ルコールセンサにより前記検査を実施する 査実施工程と、前記検査実施手段により前 検査を実施した結果、アルコールが検出さ た場合に、前記車両の運転操作を不能とす 制御工程と、を備える。

 この方法を、酒酔い運転防止装置におい 実施することにより、所定の条件に基づい 、アルコールを検出する検査を実施するか かを判断できるため、運転者が明らかに飲 していない状況等で不必要な検査を省略す ことが可能となる。

 本発明の他の実施形態では、車両に搭載 れており、アルコールセンサを備えるコン ュータにより実施される酒酔い運転防止プ グラムであって、前記車両を発進させる際 所定の条件に基づいて、前記アルコールセ サによりアルコールを検出する検査を実施 るか否かを判定する検査判定手段、前記検 判定手段により実施すると判定された場合 、前記アルコールセンサにより前記検査を 施する検査実施手段、前記検査実施手段に り前記検査を実施した結果、アルコールが 出された場合に、前記車両の運転操作を不 とする制御手段、として前記コンピュータ 機能させる。このプログラムをコンピュー 上で実施することにより、上記の酒酔い運 防止装置を実現することができる。つまり 所定の条件に基づいて、アルコールを検出 る検査を実施するか否かを判断できるため 運転者が明らかに飲酒していない状況等で 必要な検査を省略することが可能となる。 お、このプログラムは、記憶媒体に記憶し 状態で利用することができる。

 以下、図面を参照して本発明の好適な実 例について説明する。なお、以下の説明は 本発明を車両に搭載されるナビゲーション 置に適用した例を示す。

 [ナビゲーション装置]
 図1に、本発明の実施例に係るナビゲーショ ン装置100の構成を示す。図1に示すように、 ビゲーション装置100は、自立測位装置10、GPS 受信機18、システムコントローラ20、ディス ドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用 ンタフェース37、通信装置38、表示ユニット 40、音声出力ユニット50及び入力装置60を備え る。

 自立測位装置10は、加速度センサ11、角速 度センサ12及び距離センサ13を備える。加速 センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両 の加速度を検出し、加速度データを出力する 。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロか なり、車両の方向変換時における車両の角 度を検出し、角速度データ及び相対方位デ タを出力する。距離センサ13は、車両の車 の回転に伴って発生されているパルス信号 らなる車速パルスを計測する。

 GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位 データを含む下り回線データを搬送する電 19を受信する。測位用データは、緯度及び経 度情報等から車両の絶対的な位置を検出する ために用いられる。

 システムコントローラ20は、インタフェ ス21、CPU22、ROM23及びRAM24を含んでおり、ナビ ゲーション装置100全体の制御を行う。

 インタフェース21は、加速度センサ11、角 速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信 18とのインタフェース動作を行う。そして、 これらから、車速パルス、加速度データ、相 対方位データ、角速度データ、GPS測位データ 、絶対方位データ等をシステムコントローラ 20に入力する。CPU22は、システムコントロー 20全体を制御する。ROM23は、システムコント ーラ20を制御する制御プログラム等が格納 れた図示しない不揮発性メモリ等を有する RAM24は、入力装置60を介して使用者により予 設定された経路データ等の各種データを読 出し可能に格納したり、CPU22に対してワー ングエリアを提供したりする。

 システムコントローラ20、CD-ROMドライブ はDVD-ROMドライブなどのディスクドライブ31 データ記憶ユニット36、通信用インタフェー ス37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及 び入力装置60は、バスライン30を介して相互 接続されている。

 ディスクドライブ31は、システムコント ーラ20の制御の下、CD又はDVDといったディス 33から、音楽データ、映像データなどのコ テンツデータを読み出し、出力する。なお ディスクドライブ31は、CD-ROMドライブ又はDVD -ROMドライブのうち、いずれか一方としても いし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとし てもよい。

 データ記憶ユニット36は、例えば、HDDな により構成され、地図データや施設データ どのナビゲーション処理に用いられる各種 ータを記憶する。

 通信装置38は、例えば、FMチューナやビー コンレシーバ、携帯電話や専用の通信カード などにより構成され、通信用インタフェース 37を介して、VICS(Vehicle Information Communication S ystem)センタから配信される渋滞や交通情報な どの道路交通情報、その他の情報を受信する 。

 表示ユニット40は、システムコントロー 20の制御の下、各種表示データをディスプレ イなどの表示装置に表示する。具体的には、 システムコントローラ20は、データ記憶ユニ ト36から地図データを読み出す。表示ユニ ト40は、システムコントローラ20によってデ タ記憶ユニット36から読み出された地図デ タを、ディスプレイなどの表示画面上に表 する。表示ユニット40は、バスライン30を介 てCPU22から送られる制御データに基づいて 示ユニット40全体の制御を行うグラフィック コントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリか らなり即時表示可能な画像情報を一時的に記 憶するバッファメモリ42と、グラフィックコ トローラ41から出力される画像データに基 いて、液晶、CRT等のディスプレイ44を表示制 御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを える。ディスプレイ44は、例えば対角5~10イ チ程度の液晶表示装置等からなり、車内の ロントパネル付近に装着される。

 音声出力ユニット50は、システムコント ーラ20の制御の下、CD-ROMドライブ31又はDVD-ROM 32、若しくはRAM24等からバスライン30を介して 送られる音声デジタルデータのD/A変換を行う D/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力 れる音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP) 52と、増幅された音声アナログ信号を音声に 換して車内に出力するスピーカ53とを備え 構成されている。

 入力装置60は、各種コマンドやデータを 力するための、キー、スイッチ、ボタン、 モコン、音声入力装置等から構成されてい 。入力装置60は、車内に搭載された当該車載 用電子システムの本体のフロントパネルやデ ィスプレイ44の周囲に配置される。また、デ スプレイ44がタッチパネル方式である場合 は、ディスプレイ44の表示画面上に設けられ たタッチパネルも入力装置60として機能する

 [酒酔い運転防止の方法]
 次に、ナビゲーション装置100を利用して酒 い運転を防止する方法について説明する。 2は、本実施例において酒酔い運転防止処理 を実行する酒酔い運転防止装置200の基本構成 を示すブロック図である。図2に示すように 酒酔い運転防止装置200は、ナビゲーション 置100、アルコールセンサ110、酒酔い運転制 装置120及びエンジン始動装置130を備える。

 アルコールセンサ110は、運転者が息を吹 かけることにより、呼気中のアルコール濃 を測定することができる。詳細は後述する 、アルコールセンサ110は、酒酔い運転制御 置120から検査信号を受信した場合に、運転 の呼気中のアルコール濃度を測定し、測定 果を酒酔い運転制御装置120に送信する。

 なお、本実施例ではアルコールセンサ110 して、呼気中のアルコール濃度を測定する とができるアルコールセンサを使用してい が、本発明はこれに限定されるものではな 、運転者が息を吹きかけたことを確認する とが可能な風量センサ付きのアルコールセ サや、呼気ではなく運転者の汗に含まれる 中アルコール濃度を測定することが可能な ルコールセンサ等を使用することとしても い。即ち、使用するアルコールセンサの種 は任意である。各種アルコールセンサによ アルコール濃度の測定方法は周知であるた 、便宜上説明は省略する。

 酒酔い運転制御装置120は、メモリを有し おり、アルコール濃度を測定する検査の必 性を判定する基準となる基準情報を記憶し いる。具体的に基準情報としては、検査を 略(免除)する特定の場所を示す位置データ び特定の時刻が挙げられる。検査を省略す 特定の場所を示す位置データとは、原則と て飲酒をすることがない「職場」を示す位 データや、飲酒をしてから車両を運転する 要がない「自宅」を示す位置データ等であ て、任意に設定することができる。一方、 定の時刻とは、飲酒をする可能性が高い時 であって、例えば「午後6時から午前6時まで 」等任意に設定することができる。

 さらに、酒酔い運転制御装置120は、ナビ ーション装置100からGPSによる現在位置を示 現在位置データを取得し、車両が停車した 合に停車位置を示す停車位置データをメモ に記憶しておく。また、酒酔い運転制御装 120は、ナビゲーション装置100等から現在時 を取得し、車両が停車した場合に停車時刻 メモリに記憶しておく。

 そして、停車している車両を発進させる 、即ち運転者が車両を運転する前に、酒酔 運転制御装置120は、メモリに記憶した停車 置データ、停車時刻及び現在時刻に基づい 、基準情報を参照することにより、アルコ ル濃度を測定する検査を実施するか否かを 定する。

 検査の必要性を判定する第1の方法は、停 車位置データと、基準情報に含まれる特定の 場所を示す位置データとを比較し、車両の停 車位置が検査を省略する場所である場合に検 査は不要であると判定する方法である。この 場合、車両の停車位置が検査を省略する場所 でない場合には検査が必要であると判定し、 アルコールセンサ110によってアルコール濃度 を測定する。

 検査の必要性を判定する第2の方法は、車 両を発進させる際の現在時刻と、基準情報に 含まれる特定の時刻とを比較し、現在時刻が 特定の時刻でない場合に検査は不要であると 判定する方法である。この場合、現在時刻が 特定の時刻である場合には検査が必要である と判定し、アルコールセンサ110によってアル コール濃度を測定する。なお、基準情報とし て特定の時間帯が記憶されている場合、酒酔 い運転制御装置120は、現在時刻が特定の時間 帯に含まれていない場合に検査は不要である と判定する。

 検査の必要性を判定する第3の方法は、車 両を発進させる際の現在時刻と停車時刻との 差分を算出することで停車時間を特定し、予 め設定された時間より停車時間が短い場合に 検査は不要であると判定する方法である。こ の場合、予め設定された時間より停車時間が 長い場合には検査が必要であると判定し、ア ルコールセンサ110によってアルコール濃度を 測定する。ここで、予め設定された時間とは 、飲酒するには短いと想定される時間(例え 、1時間)であり、任意に設定することができ る。

 酒酔い運転制御装置120は、このような方 によりアルコール濃度を測定する検査の必 性を判定し、検査が必要であると判定した 合に、検査信号をアルコールセンサ110に送 すると共に、運転者に対して検査を促す警 を行う。

 検査信号を送信した後、酒酔い運転制御 置120は、アルコールセンサ110から検査結果 して運転者の呼気中のアルコール濃度を取 する。そして、酒酔い運転制御装置120は、 め設定されたアルコール濃度(「閾値」とも 呼ぶ。)と運転者の呼気中のアルコール濃度 比較し、運転者の呼気中のアルコール濃度 方が低い場合、エンジン始動装置130に発進 可信号を送信する。一方、運転者の呼気中 アルコール濃度の方が高い場合、酒酔い運 制御装置120は、エンジン始動装置130に発進 止信号を送信する。ここで、予め設定され アルコール濃度とは、車両を発進させるか かを判断する基準となる濃度、即ち運転者 酒に酔っているか否かを判断する基準とな 濃度であって、例えば道路交通法で酒気帯 運転とされる「0.15mg」等任意に設定するこ ができる。

 エンジン始動装置130は、酒酔い運転防止 置120から発進許可信号を受信した場合、エ ジンを始動することで車両を発進させる。 方、酒酔い運転防止装置120から発進禁止信 を受信した場合、エンジンへの燃料又は電 の供給を遮断又は停止することで車両を発 させない。

 このように酒酔い運転制御装置120から受 する信号に基づいてエンジンを始動させな ことで、運転者の呼気中のアルコール濃度 予め設定された閾値以上である場合の運転 防止することができる。また、予め設定さ た場所、時刻及び停車時間に基づいて、ア コール濃度を測定する検査の必要性を判断 ることができる。よって、明らかに飲酒し いない状況で、アルコールセンサ110に息を きかけるといった不必要な検査を省略する とが可能となる。

 ここで、酒酔い運転制御装置120が有する 能について図3を参照して詳しく説明する。 図3は、酒酔い運転制御装置120の主要な構成 示す機能ブロック図である。

 図3に示すように、酒酔い運転制御装置120 は、機能的には、特定位置記憶部121、特定時 刻記憶部122、停車位置取得部123、現在時刻取 得部124、停車時刻記憶部125、停車時間特定部 126、検査判定部127、検査実施部128及び制御部 129を備える。

 特定位置記憶部121は、アルコール濃度を 定する検査の必要性を判定する基準となる 準情報として、検査を省略する特定の場所 示す位置データをメモリに記憶する。特定 置記憶部121は、本発明における特定位置記 手段として機能する。

 特定時刻記憶部122は、アルコール濃度を 定する検査の必要性を判定する基準となる 準情報として、飲酒をする可能性が高い時 をメモリに記憶する。特定時刻記憶部122は 本発明における特定時刻記憶手段として機 する。

 停車位置取得部123は、ナビゲーション装 100から、車両の停車位置を示す停車位置デ タを取得する。具体的には、ナビゲーショ 装置100からGPSによる現在位置を示す現在位 データを取得し、車両が停車した場合に停 位置データをメモリに記憶する。停車位置 得部123は、本発明における停車位置取得手 として機能する。

 現在時刻取得部124は、ナビゲーション装 100から現在時刻を取得する。現在時刻取得 124は、本発明における現在時刻取得手段と て機能する。

 停車時刻記憶部125は、車両が停車した停 時刻を記憶する。停車時刻記憶部125は、本 明における停車時刻記憶手段として機能す 。

 停車時間特定部126は、現在時刻取得部124 取得した現在時刻と、停車時刻記憶部125が 憶している停車時刻との差分を算出するこ で停車時間を特定する。停車時間特定部126 、本発明における停車時間特定手段として 能する。

 検査判定部127は、車両を発進させる際、 ち運転者が車両を運転する前に、所定の条 に基づいて、アルコールセンサ110によりア コール濃度を測定する検査を実施するか否 を判定する。具体的な第1の方法として、検 査判定部127は、停車位置取得部123が取得した 停車位置データと、特定位置記憶部121が記憶 している特定の場所を示す位置データとを比 較し、車両の停車位置が検査を省略する場所 である場合に検査は不要であると判定する。 第2の方法として、検査判定部127は、車両を 進させる際に現在時刻取得部124が取得した 在時刻と、特定時刻記憶部122が記憶してい 特定の時刻とを比較し、現在時刻が特定の 刻でない場合には検査が不要であると判定 る。第3の方法として、検査判定部128は、車 を発進させる際に停車時間特定部126が特定 た停車時間が、予め設定された時間より短 場合に検査は不要であると判定する。検査 定部127は、本発明における検査判定手段と て機能する。

 検査実施部128は、検査判定部127により検 が必要であると判定された場合に、アルコ ルセンサ110によりアルコール濃度を測定す 検査を実施させる。具体的には、アルコー センサ110に検査信号を送信することで検査 実施させる。検査実施部128は、本発明にお る検査実施手段として機能する。

 制御部129は、検査実施部128による検査結 に基づいて、車両の運転操作を不能とする 御を行う。具体的には、検査結果である運 者の呼気中のアルコール濃度が予め設定さ た閾値より高い場合に、エンジン始動装置1 30に発進禁止信号を送信することで、車両の 転操作を不能とする制御を行う。一方、検 結果である運転者の呼気中のアルコール濃 が予め設定された閾値より低い場合、制御 129は、エンジン始動装置130に発進許可信号 送信することで、車両の運転操作を可能と る制御を行う。制御部129は、本発明におけ 制御手段として機能する。

 なお、上述の各部は、酒酔い運転制御装 120のCPUが予め用意されたプログラムを実行 ることにより実現される。

 [酒酔い運転防止処理]
 次に、酒酔い運転防止処理について説明す 。図4は、本実施例による酒酔い運転防止処 理のフローチャートである。図示の酒酔い運 転防止処理は、酒酔い運転制御装置120のCPUが 予め用意されたプログラムを実行することに より行われる。

 運転者が車両を発進させようとすると、 酔い運転制御装置120の検査判定部127は、停 位置取得部123によりメモリに記憶された停 位置データに基づいて基準情報を参照する とにより、当該車両の停車位置が特定の場 であるか否かを判定する(ステップS1)。当該 車両の停車位置が特定の場所である場合(ス ップS1;Yes)、検査判定部127は、検査は不要で ると判定する。そして、制御部129は、発進 可信号をエンジン始動装置130に送信する(ス テップS7)。一方、車両の停車位置が特定の場 所ではない場合(ステップS1;No)、検査判定部12 7は、現在時刻取得部124がナビゲーション装 100から取得した現在時刻に基づいて基準情 を参照することにより、現在時刻が特定の 刻であるか否かを判定する(ステップS2)。現 時刻、即ち車両を発進させる運転開始時刻 特定時刻ではない場合(ステップS2;No)、検査 判定部127は、検査は不要であると判定する。 そして、制御部129は、発進許可信号をエンジ ン始動装置130に送信する(ステップS7)。

 一方、現在時刻、即ち運転開始時刻が特 時刻である場合(ステップS2;Yes)、検査判定 127は、停車時間特定部126がメモリに記憶さ た停車時刻と現在時刻との差分を算出する とにより特定した停車時間が、予め設定さ た時間以内であるか否かを判定する(ステッ S3)。本実施例では、予め設定された時間を 1時間」としている。停車時間が1時間以内 ある場合(ステップS3;Yes)、検査判定部127は、 検査は不要であると判定する。そして、制御 部129は、発進許可信号をエンジン始動装置130 に送信する(ステップS7)。一方、停車時間が1 間以内ではない、即ち停車時間が1時間を越 える場合(ステップS3;No)、検査判定部127は、 査が必要でると判定する。そして、検査実 部128は、アルコール濃度を測定する検査信 をアルコールセンサ110に送信すると共に、 転者に対して検査を促す警告を行う(ステッ S4)。アルコールセンサ110は、検査実施部128 ら検査信号を受信すると、運転者の呼気中 アルコール濃度を測定する検査を実施し、 定結果を酒酔い運転制御装置120へ送信する

 酒酔い運転制御装置120の制御部129は、ア コールセンサ110から測定結果として運転者 呼気中のアルコール濃度を取得し、当該ア コール濃度が予め設定された閾値以上であ か否かを判定する(ステップS5)。運転者の呼 気中のアルコール濃度が閾値未満である場合 (ステップS5;No)、制御部129は、発進許可信号 エンジン始動装置130に送信する(ステップS7) 一方、運転者の呼気中のアルコール濃度が 値以上である場合(ステップS5;Yes)、制御部12 9は、発進禁止信号をエンジン始動装置130に 信する(ステップS6)。なお、運転者が検査に じず、アルコールセンサ110に息を吹きかけ かったため検査が実施されなかった場合も 制御部129は、発進禁止信号をエンジン始動 置130に送信する。エンジン始動装置130は、 御部129から発進許可信号を受信した場合、 ンジンを始動することで車両を発進させる 一方、制御部129から発進禁止信号を受信し 場合、エンジンへの燃料又は電源の供給を 断又は停止することで車両を発進させない これにより、酒酔い運転防止処理は完了す 。

 なお、本実施例では、基準情報として検 を省略する特定の場所を示す位置データを 憶することとしているが、本発明はこれに 定されるものではなく、検査が必要な特定 場所を示す位置データを記憶した上で酒酔 運転防止処理を実行することとしてもよい 検査が必要な特定の場所とは、例えば「繁 街の周辺」や「居酒屋近くの駐車場」等で る。また、本実施例では、基準情報として 酒する可能性が高い時刻を記憶することと ているが、本発明はこれに限定されるもの はなく、飲酒する可能性が低い時刻を記憶 た上で酒酔い運転防止処理を実行すること してもよい。

 また、本実施例において酒酔い運転制御 置120は、車両が停車した際にナビゲーショ 装置100から停車位置データ及び停車時刻を 得することとしているが、本発明はこれに 定されるものではなく、車両が特定の地域 入ったとき又は車両が特定の地域から出た きに位置データ及び時刻を取得することと てもよい。

 また、本実施例では、停車位置データ及 停車時刻を酒酔い運転制御装置120のメモリ 記憶することとしているが、本発明はこれ 限定されるものではなく、ナビゲーション 置100がRAM24に記憶することとしてもよい。 の場合、酒酔い運転制御装置120は、酒酔い 転防止処理を実行する際に、ナビゲーショ 装置100のRAM24を参照することで、停車位置デ ータ及び停車時刻を認識する。

 また、本実施例では、車両を発進させる 否かを判断する基準となるアルコール濃度 閾値として予め設定し、運転者の呼気中の ルコール濃度が閾値以上である場合に車両 発進させないこととしているが、本発明は れに限定されるものではなく、車両内でア コールが検出された場合は、アルコール濃 に関わらず車両を発進させないこととして よい。

 また、本実施例では酒酔い運転防止処理 して、検査の必要性を判定する第1から第3 での全ての方法を適用しているが、本発明 これに限定されるものではなく、第1から第3 までの3つの方法をそれぞれ、または、任意 組み合わせて適用することとしてもよい。

 また、本実施例では、酒酔い運転防止装 200がエンジン始動装置130を有しており、ア コールを検出した場合にエンジンへの燃料 は電源の供給を遮断又は停止することで車 を発進させない方法を適用しているが、本 明はこれに限定されるものではなく、運転 できないようにする制御であれば、ドアが かないようにする等任意の方法を適用する ととしてもよい。

 また、本実施例では酒酔い運転防止装置2 00がナビゲーション装置100を有しており、ナ ゲーション装置100から位置データや現在時 を取得しているが、本発明はこれに限定さ るものではなく、GPS機能を搭載した携帯電 やPDA(Personal Digital Assistants)を接続し、当該 携帯電話やPDAから位置データや現在時刻を取 得することとしてもよい。この場合、車両の 現在位置を常に取得する必要はなく、車両が 停車した場合の停車位置が取得できればよい 。

 また、本実施例ではアルコールセンサ110 酒酔い運転制御装置120及びエンジン始動装 130をそれぞれ別の装置としているが、本発 はこれに限定されるものではなく、それぞ の機能を有する1つの装置としてもよい。

 このように、本実施例における酒酔い運 防止装置200は、飲酒する可能性が高い場合 車両を運転する前にアルコール濃度を測定 る検査を行い、アルコールが検出された場 に運転をできないようにすることができる 具体的に、酒酔い運転防止装置200は、停車 置、現在時刻及び停車時間に基づいて、ア コール濃度を測定する検査を行うか否かを 定している。これによれば、検査の必要の い状況を正確に判断して不必要な検査を省 することができる。よって、明らかに飲酒 ていない状況でアルコールセンサ110に息を きかけることに抵抗があるといった運転者 心証を良くすることができる。また、明ら に飲酒していない状況であれば、迅速に車 を発進させることができる。

 [変形例]
 上記の実施例では記載していないが、車両 複数のアルコールセンサを設置することと てもよい。なお、上記実施例と同様の処理 については、便宜上説明を省略する。

 図5に示すように、変形例におけるアルコ ールセンサ110は、車両の運転席及び後部座席 にそれぞれ設置されておりアルコールを検出 することが可能な簡易アルコールセンサA及 Bと、運転席に設置されており運転者の呼気 のアルコール濃度を測定することが可能な 測アルコールセンサCとを有している。具体 的に、簡易アルコールセンサA及び計測アル ールセンサCは、運転席のヘッドレストやハ ドル周辺等に設置される。

 なお、簡易アルコールセンサA及びBと計 アルコールセンサCの種類は任意であるが、 変形例における簡易アルコールセンサA及び Bは、車両内の空気に基づいてにおいにより ルコールを検出するものであって、計測ア コールセンサCは、運転者の呼気に基づいて ルコール濃度を測定するものとする。計測 ルコールセンサCは、誤検査を軽減すること ができる風量センサ付きのものが望ましい。

 図5に示すように、車両に複数のアルコー ルセンサを設置した場合、酒酔い運転制御装 置120の検査判定部127は、簡易アルコールセン サA及びBがアルコールを検出した場合に、当 アルコールを検出した場所に基づいて、計 アルコールセンサCによるアルコール濃度を 測定する検査を実施するか否かを判定する。

 具体的に、酒酔い運転制御装置120は、簡 アルコールセンサA及びBにより運転席付近 び後部座席付近のアルコールを検出させる つまり、変形例における酒酔い運転制御装 120は、本発明における簡易検出手段として 能する。そして、酒酔い運転制御装置120の 査判定部127は、簡易アルコールセンサAによ 運転席付近でアルコールが検出された場合 簡易アルコールセンサBにより後部座席付近 でアルコールが検出されたか否かを判定する 。後部座席付近ではアルコールが検出されず 、運転席付近でのみアルコールが検出された 場合、運転者が飲酒している可能性が高いと 判断し、検査判定部127は、計測アルコールセ ンサCによる検査は不要であると判定する。 して、制御部129は、計測アルコールセンサC よる検査を実施することなく、エンジン始 装置130に発進禁止信号を送信する。

 一方、検査判定部127は、簡易アルコール ンサBにより後部座席付近で強いアルコール が検出され、簡易アルコールセンサAにより 転席付近で弱いアルコールが検出された場 、後部座席に飲酒者がおり、運転者は飲酒 ていない可能性が高いと判断し、計測アル ールセンサCによる検査が必要であると判定 る。そのため、検査実施部128は、計測アル ールセンサCに検査信号を送信すると共に、 運転者に検査を促す警告を行う。計測アルコ ールセンサCは、運転者の呼気中のアルコー 濃度を測定結果として酒酔い運転制御装置12 0に送信し、酒酔い運転制御装置120の制御部12 9は、当該測定結果に基づいて上述の実施例 同様にエンジン始動装置130に発進許可信号 は発進禁止信号を送信する。

 なお、本変形例では、車両の運転席及び 部座席にアルコールセンサを設置すること しているが、本発明はこれに限定されるも ではなく、設置場所は任意であって、例え 、運転席、助手席、中央、後部座席に設置 ることとしてもよい。

 このように、変形例における酒酔い運転 止装置200は、簡易アルコールセンサにより 両内でアルコールが検出された場合に、検 された場所に応じてアルコール濃度を測定 る検査を実施するか否かを判定することが きる。即ち、複数のアルコールセンサの結 により、後部座席の飲酒者等を考慮して、 査を実施するか否かを正確に判断すること できる。

 なお、上記実施例及び変形例では、酒酔 運転防止装置200は、運転者の呼気中又は車 内の空気中に含まれるアルコールを検出す ことにより、運転者が飲酒しているか否か 判断している。しかし、本発明はこれに限 されるものではなく、車両内外にカメラを 置し、カメラの撮影画像に基づいて、個人 識別や、通常の顔画像との比較による飲酒 推定、酔いの兆候の判断をすることとして よい。同様に、車両内にマイクを設置し、 声に基づいて、運転者の通常の声との比較 よる飲酒の推定、酔いの兆候の判断をする ととしてもよい。また、車両の走行中のふ つきや逸脱が多い場合に、運転手が飲酒し いる可能性が高いと判断し、酒酔い運転制 装置120が、運転者に検査の実施を促す警告 することとしてもよい。

 本発明は、酒酔い運転を防止する装置と て各種車両に利用することができる。