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Title:
ELECTRIC MOTOR AND OPENING/CLOSING DEVICE OF OPENING/CLOSING BODY FOR VEHICLE EMPLOYING IT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026503
Kind Code:
A1
Abstract:
First and second reed plates (43, 44) formed of a conductive metal plate are provided with connector side terminals (43b, 44b) projecting from a connector portion (36) and a front surface side power supply terminal and a back surface side power supply terminal projecting toward the holder body (34), and they are buried in a brush holder (31) where the connector portion (36) and the holder body (34) are formed integrally through a coupling portion (35). The connector side terminals (43b, 44b) are arranged side by side in the width direction with the width directions aligned with the axial direction of a commutator (23), and the body portions (43a, 44a) are twisted, at the proximal end of the connector portion (36), through a right angle with respect to the connector side terminals (43b, 44b) with reference to the central axis and arranged side by side in the width direction with the thickness directions aligned with the axial direction of the commutator (23) at the coupling portion (35).

Inventors:
UCHIMURA HIROYUKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/066362
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 23, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBA CORP (JP)
UCHIMURA HIROYUKI (JP)
International Classes:
H02K5/14; B60J1/17; E05F15/10; H02K7/116; H02K13/00
Foreign References:
JP2006101615A2006-04-13
Attorney, Agent or Firm:
TSUTSUI, Yamato et al. (6th Floor Kokusai Chusei Kaikan,14, Gobancho, Chiyoda-ku, Tokyo 76, JP)
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Claims:
 一対のモータハウジングの内部に配置されコミュテータに摺接する一対のブラシを保持するホルダ本体と、前記モータハウジングの外側に配置され外部コネクタに着脱自在に接続される給電用のコネクタ部と、前記ホルダ本体から前記モータハウジングの外側に突出して設けられ前記ホルダ本体と前記コネクタ部とを連結する連結部とが樹脂材料により一体に形成されたブラシホルダを備えた電動モータであって、
 導電性を有する金属板により形成され、前記ホルダ本体と前記連結部と前記コネクタ部とに埋設される本体部と、前記コネクタ部から突出するコネクタ側端子と、前記ホルダ本体から突出し一方の前記ブラシに接続されるホルダ本体側端子とを備えた第1のリード部材と、
 導電性を有する金属板により形成され、前記第1のリード部材に並べて前記ホルダ本体と前記連結部と前記コネクタ部とに埋設される本体部と、前記コネクタ部から突出するコネクタ側端子と、前記ホルダ本体から突出し他方の前記ブラシに接続されるホルダ本体側端子とを備えた第2のリード部材とを有し、
 前記第1と第2のリード部材の前記コネクタ側端子は、それぞれ前記コミュテータの軸方向に幅方向を一致させるとともに互いに幅方向に並べて配置され、
 前記第1と第2のリード部材の前記本体部は、それぞれ前記コネクタ部の基端において前記コネクタ側端子に対して軸心を基準として直角に捩られ、前記連結部において前記コミュテータの軸方向に厚み方向を一致させるとともに互いに幅方向に並べて配置され、
 前記ブラシホルダは前記一対のモータハウジングに挟持固定されていることを特徴とする電動モータ。
 請求項1記載の電動モータにおいて、前記コネクタ部は前記コミュテータの径方向の外側を向いて開口することを特徴とする電動モータ。
 請求項2記載の電動モータにおいて、前記ホルダ本体に対して前記コミュテータの軸方向にずれて前記コネクタ部が配置されることを特徴とする電動モータ。
 電動モータの動力によって車両に設けられる開閉体を自動的に開閉するための車両用開閉体の開閉装置であって、
 前記電動モータは、
 アマチュアと、前記アマチュアを回転自在に内蔵するモータヨークと、前記アマチュアの回転軸と一体的に形成されたウォームと該ウォームと噛み合うウォームホイルからなる減速機構と、前記モータヨークに固定され前記減速機構を内蔵するギヤケースと、前記ウォームホイルの軸心に回転軸と直交する方向に延びて前記ギヤケースから突出する出力軸とを備え、
 前記モータヨークと前記ギヤケースの内部に配置されコミュテータに摺接する一対のブラシを保持するホルダ本体と、前記モータヨークの外側に配置され外部コネクタに着脱自在に接続される給電用のコネクタ部と、前記ホルダ本体から前記モータヨークの外側に突出して設けられ前記ホルダ本体と前記コネクタ部とを連結する連結部とが樹脂材料により一体に形成されるとともに、導電性を有する金属板により形成され、前記ホルダ本体と前記連結部と前記コネクタ部とに埋設される本体部と、前記コネクタ部から突出するコネクタ側端子と、前記ホルダ本体から突出し一方の前記ブラシに接続されるホルダ本体側端子とを備えた第1のリード部材と、導電性を有する金属板により形成され、前記第1のリード部材に並べて前記ホルダ本体と前記連結部と前記コネクタ部とに埋設される本体部と、前記コネクタ部から突出するコネクタ側端子と、前記ホルダ本体から突出し他方の前記ブラシに接続されるホルダ本体側端子とを備えた第2のリード部材とを有し、前記第1と第2のリード部材の前記コネクタ側端子は、それぞれ前記コミュテータの軸方向に幅方向を一致させるとともに互いに幅方向に並べて配置され、前記第1と第2のリード部材の前記本体部は、それぞれ前記コネクタ部の基端において前記コネクタ側端子に対して軸心を基準として直角に捩られ、前記連結部において前記コミュテータの軸方向に厚み方向を一致させるとともに互いに幅方向に並べて配置されたブラシホルダとを備え、
 前記電動モータは、車両の壁内に前記出力軸の軸方向が前記車両の壁の厚み方向となるように固定されることを特徴とする車両用開閉体の開閉装置。
Description:
電動モータおよびこれを用いた 両用開閉体の開閉装置

 本発明は、モータハウジングの内部に配 されコミュテータに摺接する一対のブラシ 保持するホルダ本体と、モータハウジング 外側に配置され外部コネクタに着脱自在に 続される給電用のコネクタ部と、ホルダ本 からモータハウジングの外側に突出して設 られホルダ本体とコネクタ部とを連結する 結部とが樹脂材料により一体に形成された ラシホルダを備えた電動モータおよびこれ 用いた車両用開閉体の開閉装置に関する。

 従来から、車両に設けられるパワーウイ ド装置やサンルーフ装置等の駆動源として ブラシ付きの電動モータが多く用いられて る。このようなブラシ付き電動モータは、 周面に一対のマグネットが固定されるモー ヨーク(モータハウジング)とこのモータヨ ク内に回転自在に収容されるアマチュアと 有しており、アマチュアには複数のアマチ アコイルが設けられている。これらのアマ ュアコイルのコイル端はそれぞれコミュテ タ(整流子)の対応するセグメント(整流子片) 接続されており、このコミュテータはアマ ュア軸に固定されてアマチュア軸とともに 転するようになっている。また、モータヨ クの内部には樹脂製のブラシホルダが配置 れており、このブラシホルダによりコミュ ータに摺接する一対のブラシが保持されて る。そして、各ブラシに電源から電力が供 されると、この電力がコミュテータを介し アマチュアコイルに供給されて、アマチュ 軸が回転するようになっている。

 また、従来から、ブラシホルダのホルダ 体に連結部を介して給電用のコネクタ部を 体に形成し、このコネクタ部に電源からの 部コネクタを接続して各ブラシに電力を供 するようにした技術が知られている。この 合、鋼板等の導電性を有する金属板により 成された一対のリード部材が成形型を用い インサート成形によりブラシホルダの内部 並べて埋設され、コネクタ部に接続される 部コネクタの給電端子はこれらのリード部 を介して各ブラシと接続されるようになっ いる。

 例えば、特許文献1には、一対のリード部材 の本体部を、ブラシホルダのホルダ本体とコ ネクタ部とを連結する連結部においてはその 厚み方向をコミュテータの軸方向に一致させ 、且つ互いに幅方向に並ぶように埋設すると ともに、各本体部をコミュテータの軸方向に 折り曲げることにより、コネクタ部から突出 するコネクタ側端子をその幅方向をコミュテ ータの径方向と一致させて配置するようにし たブラシホルダを備えた電動モータが記載さ れている。

特開2003-79109号公報

 しかしながら、特許文献1に示されるブラ シホルダでは、コネクタ部に配置される一対 のコネクタ側端子は、その幅方向をコミュテ ータの径方向と一致させて並べて配置される ので、コネクタ部のコミュテータの径方向に 向く厚み寸法が大きくなる。そのため、この ブラシホルダを備えた電動モータをパワーウ インドモータなど車両用開閉体の開閉装置用 の薄型化が求められる電動モータとして用い る場合には、モータのコミュテータの径方向 の厚み寸法が大きくなると、壁の厚みが大き くなるため、そのレイアウト性が低下するこ とになる。

 これに対して、幅方向をコミュテータの 方向と一致させるように各コネクタ側端子 コネクタ部に並べて配置してコネクタ部の み寸法を低減する構造が考えられるが、こ 構造では、コネクタ側端子に対して折り曲 られた本体部はブラシホルダの連結部にお てその幅方向がコミュテータの軸方向を向 、かつ各本体部が平行状となるように配置 れることになるので、一対のモータハウジ グの間にブラシホルダを挟持固定しつつコ クタを外部に引き出すような構造において 、ブラシホルダの挟持部分が厚くなる分、 動モータの軸方向寸法も増加するという問 が生じることになる。

 本発明の目的は、ホルダ本体とコネクタ とが一体に形成されたブラシホルダおよび 動モータを小型化することにある。

 本発明の電動モータは、一対のモータハ ジングの内部に配置されコミュテータに摺 する一対のブラシを保持するホルダ本体と 前記モータハウジングの外側に配置され外 コネクタに着脱自在に接続される給電用の ネクタ部と、前記ホルダ本体から前記モー ハウジングの外側に突出して設けられ前記 ルダ本体と前記コネクタ部とを連結する連 部とが樹脂材料により一体に形成されたブ シホルダを備えた電動モータであって、導 性を有する金属板により形成され、前記ホ ダ本体と前記連結部と前記コネクタ部とに 設される本体部と、前記コネクタ部から突 するコネクタ側端子と、前記ホルダ本体か 突出し一方の前記ブラシに接続されるホル 本体側端子とを備えた第1のリード部材と、 導電性を有する金属板により形成され、前記 第1のリード部材に並べて前記ホルダ本体と 記連結部と前記コネクタ部とに埋設される 体部と、前記コネクタ部から突出するコネ タ側端子と、前記ホルダ本体から突出し他 の前記ブラシに接続されるホルダ本体側端 とを備えた第2のリード部材とを有し、前記 1と第2のリード部材の前記コネクタ側端子 、それぞれ前記コミュテータの軸方向に幅 向を一致させるとともに互いに幅方向に並 て配置され、前記第1と第2のリード部材の前 記本体部は、それぞれ前記コネクタ部の基端 において前記コネクタ側端子に対して軸心を 基準として直角に捩られ、前記連結部におい て前記コミュテータの軸方向に厚み方向を一 致させるとともに互いに幅方向に並べて配置 され、前記ブラシホルダは前記一対のモータ ハウジングに挟持固定されていることを特徴 とする。

 本発明の電動モータは、前記コネクタ部 前記コミュテータの径方向の外側を向いて 口することを特徴とする。

 本発明の電動モータは、前記ホルダ本体 対して前記コミュテータの軸方向にずれて 記コネクタ部が配置されることを特徴とす 。

 また、本発明の車両用開閉体の開閉装置 、電動モータの動力によって車両に設けら る開閉体を自動的に開閉するための車両用 閉体の開閉装置であって、前記電動モータ 、アマチュアと、前記アマチュアを回転自 に内蔵するモータヨークと、前記アマチュ の回転軸と一体的に形成されたウォームと ウォームと噛み合うウォームホイルからな 減速機構と、前記モータヨークに固定され 記減速機構を内蔵するギヤケースと、前記 ォームホイルの軸心に回転軸と直交する方 に延びて前記ギヤケースから突出する出力 とを備え、前記モータヨークと前記ギヤケ スの内部に配置されコミュテータに摺接す 一対のブラシを保持するホルダ本体と、前 モータヨークの外側に配置され外部コネク に着脱自在に接続される給電用のコネクタ と、前記ホルダ本体から前記モータヨーク 外側に突出して設けられ前記ホルダ本体と 記コネクタ部とを連結する連結部とが樹脂 料により一体に形成されるとともに、導電 を有する金属板により形成され、前記ホル 本体と前記連結部と前記コネクタ部とに埋 される本体部と、前記コネクタ部から突出 るコネクタ側端子と、前記ホルダ本体から 出し一方の前記ブラシに接続されるホルダ 体側端子とを備えた第1のリード部材と、導 電性を有する金属板により形成され、前記第 1のリード部材に並べて前記ホルダ本体と前 連結部と前記コネクタ部とに埋設される本 部と、前記コネクタ部から突出するコネク 側端子と、前記ホルダ本体から突出し他方 前記ブラシに接続されるホルダ本体側端子 を備えた第2のリード部材とを有し、前記第1 と第2のリード部材の前記コネクタ側端子は それぞれ前記コミュテータの軸方向に幅方 を一致させるとともに互いに幅方向に並べ 配置され、前記第1と第2のリード部材の前記 本体部は、それぞれ前記コネクタ部の基端に おいて前記コネクタ側端子に対して軸心を基 準として直角に捩られ、前記連結部において 前記コミュテータの軸方向に厚み方向を一致 させるとともに互いに幅方向に並べて配置さ れたブラシホルダとを備え、前記電動モータ は、車両の壁内に前記出力軸の軸方向が前記 車両の壁の厚み方向となるように固定される ことを特徴とする。

 本発明によれば、各コネクタ側端子をコ ュテータの軸方向に幅方向を一致させると もに互いを幅方向に並べて配置するととも 、本体部をコネクタ側端子に対して軸心を 準として直角に捩ることにより、連結部に いて各本体部をコミュテータの軸方向に厚 方向を一致させるとともに互いに幅方向に べて配置するようにしたので、コネクタ部 厚み寸法を低減させるとともに電動モータ 軸方向寸法を低減させて、この電動モータ 小型化することができる。

 また、本発明によれば、コネクタ部をコ ュテータの径方向外側に向けて開口させる うにしたので、このコネクタ部に対する外 コネクタの着脱作業性を向上させることが きる。

 さらに、本発明によれば、コネクタ部の 心を連結部の軸心に対してコミュテータの 方向にずらすようにしたので、モータハウ ングに固定されるフレームや他の部材等に 渉することなく、コネクタ部を配置するこ ができる。

 また、電動モータの出力軸方向の薄型化 達成できることにより、車両用開閉体の開 装置用として車両の壁内に用いる場合でも イアウト性がよい。

(a)、(b)は本発明の一実施の形態である ラシホルダを備えたパワーウインドモータ 示す正面図と側面図である。 図1に示すパワーウインドモータの横断 面図である。 (a)、(b)はそれぞれ図2に示す給電装置の 詳細を示す斜視図である。 (a)は図2に示す給電装置の平面図、(b)は 図2に示す給電装置の背面図である。 (a)はコネクタ部の内部構造を示す断面 、(b)は同図(a)に示すA-A線に沿う断面図であ 。 給電回路の全体構造を示す斜視図であ 。 図6に示す第1と第2のリード板の詳細を す斜視図である。 ブラシホルダの成形装置を示す断面図 ある。 ブラシホルダの内部における各リード の配置状態を示す側面図である。 第2の成形型に設けられる保持部の詳 を示す断面図である。 図10に示す保持部により連結部に形成 れる露出孔の詳細を示す断面図である。 チョークコイルの詳細を示す斜視図で ある。 一方の素子装着部の詳細を示す断面図 である。 第1のガイド部の詳細を示す断面図で る。 他方の素子装着部と第2~第4のガイド部 との位置関係を示す断面図である。 (a)は一方の素子装着部の底部側端部に 配置されるリード板の接続部とこの素子装着 部の挿入側端部に設けられる引き出し部との 位置関係を示す説明図であり、(b)はチョーク コイルの第1の接続線と第2の接続線の引き出 位置の関係を示す説明図である。 リード板およびこのリード板に設けら れる接続端子部の詳細を示す斜視図である。 図17に示すリード板が挿通される挿通 を示す正面図である。 (a)、(b)は、それぞれ挿通孔へのリード 板の挿入手順を示す断面図である。 図6に示す給電回路の変形例を示す斜 図である。

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づ て詳細に説明する。

 図1(a)、(b)に示すパワーウインドモータ11 、図示しない車両に設けられるパワーウイ ド装置の駆動源として用いられ、車体のド の内部に装着されて、レギュレータ(不図示 )を介してウインドガラスを開閉駆動する。

 このパワーウインドモータ11はモータ本 12と減速機13とを備え、これらが1つのユニッ トとして組まれた減速機付き電動モータとな っており、その作動制御は車載される制御装 置14により行われるようになっている。

 モータ本体12はいわゆるブラシ付き電動 ータとなっており、図2に示すように、この ータ本体12は断面小判形且つ有底筒状のモ タハウジングとしてのモータヨーク15を備え 、モータヨーク15の内周面には一対のマグネ ト16が固定されている。これらのマグネッ 16に対向するように、モータヨーク15の内部 はアマチュア17(電機子)が収容されている。 アマチュア17はアマチュア軸(回転軸)18とアマ チュア軸18に固定されるアマチュアコア19と 有しており、アマチュア軸18の一端はモータ ヨーク15の底部に設けられる軸受21により支 され、これにより、アマチュア17はモータヨ ーク15の内部で回転自在となっている。アマ ュアコア19には複数のスリット19aが形成さ 、これらのスリット19aにはそれぞれ複数の マチュアコイル22が重ね巻により巻装されて いる。また、アマチュア軸18にはアマチュア ア19に隣接してコミュテータ(整流子)23が固 されており、各アマチュアコイル22のコイ 端はそれぞれコミュテータ23の対応するセグ メント23aに電気的に接続されている。

 モータ本体12には、コミュテータ23に電力 を供給するために、給電装置24が設けられて る。給電装置24はコミュテータ23の外周面に 摺接する一対のブラシ(詳細は後述する)を有 ており、これらのブラシに直流電流が供給 れると、その直流電流はコミュテータ23に り転流されて各アマチュアコイル22に流れる ようになっている。アマチュアコイル22に直 電流が流れると、アマチュアコア19とマグ ット16との間で電磁力が発生し、この電磁力 によりアマチュア17が回転する。なお、給電 置24の詳細については後述する。

 一方、減速機13はモータハウジングとし のギヤケース25を有しており、このギヤケー ス25はモータヨーク15の開口端に締結部材(ボ ト)により固定され、モータヨーク15の開口 を閉塞している。モータ本体12のアマチュ 軸18はモータヨーク15の内部からギヤケース2 5の内部に突出しており、その突出基端部分 先端部分は軸受26a、26bによりギヤケース25に 回転自在に支持されている。アマチュア軸18 ギヤケース25の内部に突出した部分の外周 にはウォーム27が一体的に形成され、ギヤケ ース25の内部にはウォーム27に噛み合うウォ ムホイル28が回転自在に収容されており、ウ ォームホイル28の軸心にはアマチュア軸18と 交する方向に延びる出力軸29が固定されてい る。また、出力軸29の先端部分はギヤケース2 5から突出しており、そのギヤケース25から突 出した先端部分は図示しないレギュレータに 連結されている。これにより、モータ本体12 作動してアマチュア軸18が回転すると、そ 回転はウォーム27とウォームホイル28とによ 減速機構により所定の回転数にまで減速し 出力軸29に伝達され、出力軸29の回転により レギュレータを介してウインドガラスが開閉 駆動される。また、ギヤケース25には、後述 るブラシホルダ31に設けられる係合凹部36d,3 6eと係合可能な一対の係合突起25aが一体的に 成されている。

 なお、ギヤケース25に支持される出力軸29 は断面小判形に形成されるモータヨーク15の み寸法が薄い方向に軸方向を合わせて配置 れている。これにより、このパワーウイン モータ11は、図1(b)に示すように出力軸29の 方向の厚み寸法Lが薄い扁平形状に形成され いる。また、ギヤケース25には複数の取付 脚部25bが一体に設けられている。そして、 ワーウインドモータ11は、薄型に形成された 車両の壁の一部を構成するドア内に出力軸29 軸方向をドアの内外方向つまりドアの厚み 向に向けて配置され、複数の取付け脚部25b 出力軸29の突出方向とは逆側の面が図示し いドアの内部パネルにボルト等の締結手段 より固定されることにより、ドア内に固定 れている。

 図3(a)、(b)はそれぞれ図2に示す給電装置 詳細を示す斜視図であり、図4(a)は図2に示す 給電装置の平面図、図4(b)は図2に示す給電装 の背面図である。

 図3、図4に示すように、このパワーウイ ドモータ11に設けられる給電装置24は、樹脂 のブラシホルダ31を備え、このブラシホル 31に前述のブラシ32a,32bと給電回路33とが設け られることにより給電装置24とされている。

 ブラシホルダ31は、樹脂材料の射出成形 より形成される樹脂製となっており、ホル 本体34と連結部35とコネクタ部36とが一体に 成された構造となっている。ホルダ本体34は 、モータヨーク15の開口端に沿った略小判形 外形に形成されるリング部34aと、リング部3 4aからアマチュア軸18の軸方向へ延びる一対 側壁34bと、各側壁34bのリング部34aとは反対 の端部にアマチュア軸18の軸方向つまりコミ ュテータ23の軸方向に直交して形成されるベ ス壁34cとを備えており、リング部34aと連結 35がモータヨーク15とギヤケース25との間に み込まれてモータ本体12に固定された状態 モータヨーク15の内部つまり当該モータ本体 12の内部に配置されている。また、ベース壁3 4cの軸心部分には貫通孔37が形成されており コミュテータ23はこの貫通孔37に挿通されて ルダ本体34の内側に配置されている。

 図3(b)、図4(b)に示すように、ベース壁34c は一対の板ばね38a,38bの基端がねじ部材41に り固定されており、これらの板ばね38a,38bの 端にはそれぞれ前述したブラシ32a,32bが取り 付けられている。これらのブラシ32a,32bは板 ね38a,38bにより弾性的に付勢された状態でコ ュテータ23の外周面に摺接しており、つま 、各ブラシ32a,32bは、ホルダ本体34に保持さ てコミュテータ23の外周面に摺接するように なっている。

 連結部35はホルダ本体34のリング部34aから コミュテータ23の径方向外側に延出して形成 れ、図2に示すように、モータヨーク15とギ ケース25との間からモータヨーク15の外側に 突出しており、その先端部においてコネクタ 部36に接続されている。つまり、連結部35は ータ本体12の内部に配置されるホルダ本体34 モータ本体12の外側に配置されるコネクタ 36とをモータ本体12の内外で連結している。

 図5は(a)はコネクタ部の内部構造を示す断 面図、図5(b)は同図(a)に示すA-A線に沿う断面 である。

 図1に示すように、コネクタ部36はモータ ーク15の外側に隣接して配置されており、 のコネクタ部36は制御装置14からの外部コネ タ42に接続されて、制御装置14からの電力を 各ブラシ32a,32bに供給させる給電用となって る。図5に示すように、コネクタ部36は一端 開口する断面矩形の箱形に形成されており その外周壁36aの内側には接続用凹部36bが形 され、この接続用凹部36bはコミュテータ23の 径方向外側且つアマチュア軸18から見てウォ ムホイル28側に向けて開口している。これ 対して、制御装置14からの外部コネクタ42は 型に形成されており、図1に示すように、外 部コネクタ42は接続用凹部36bに軸方向から押 込まれることにより、この接続用凹部36bに 容された状態でコネクタ部36に接続される また、外部コネクタ42に設けられる図示しな い解除ボタンを操作した状態で外部コネクタ 42を引くことにより、外部コネクタ42をコネ タ部36から取り外すことができる。つまり、 コネクタ部36は外部コネクタ42に着脱自在に 続されるようになっている。

 コネクタ部36の基端にはコミュテータ23の 軸方向に平行にギヤケース25側に延びる連結 36cが設けられており、コネクタ部36はこの 結片36cにおいて連結部35の先端に接続されて いる。これにより、コネクタ部36はホルダ本 34に対してモータヨーク15の底部側にずれて 配置されて、ギヤケース25との干渉が防止さ るようになっている。

 また、コネクタ部36の外周壁36aと連結片36 cとの間には、一対の係合凹部36d,36eが設けら ており、ギヤケース25の係合突起25aと係合 能とされている。これにより、外部コネク 42のコネクタ部36への着脱時の荷重をギヤケ ス25にて効果的に受けることができるよう なっている。

 図6は給電回路の全体構造を示す斜視図で あり、図7は図6に示す第1と第2のリード板の 細を示す斜視図である。

 給電回路33は、コネクタ部36に接続される 外部コネクタ42と各ブラシ32a,32bとを接続して 外部コネクタ42からの電力をブラシ32a,32bに供 給するための回路である。図6に示すように この給電回路33には、コネクタ部側とホルダ 本体側とを電気的に接続させるために、第1 リード部材としての第1のリード板43と第2の ード部材としての第2のリード板44とが設け れている。

 図7に示すように、第1のリード板43は、鋼 板や銅板など導電性を有する金属板を所定の 形状に打ち抜き、これを所定の形状に折り曲 げて形成されており、中間部で「くの字」状 に折り曲げられた本体部43aと、本体部43aの一 端から延びるコネクタ側端子43bと、本体部43a の他端からコミュテータ23の軸方向の一方側 延びる一方側端子としての表側給電端子43c 、本体部43aの他端からコミュテータ23の軸 向の他方側に延びる他方側端子としての裏 給電端子43dとを備えている。同様に、第2の ード板44は、鋼板や銅板など導電性を有す 金属板を所定の形状に打ち抜き、これを所 の形状に折り曲げて形成されており、中間 で「くの字」状に折り曲げられた本体部44a 、本体部44aの一端から延びるコネクタ側端 44bと、本体部44aの他端からコミュテータ23の 軸方向の一方側に延びる一方側端子としての 表側給電端子44cと、本体部44aの他端からコミ ュテータ23の軸方向の他方側に延びる他方側 子としての裏側給電端子44dとを備えている

 これらのリード板43,44は、それぞれその 体部43a,44aが互いに並ぶように、該本体部43a, 44aにおいてホルダ本体34と連結部35とコネク 部36とに渡ってブラシホルダ31にインサート 形により埋設されている。また、図2、図5 示すように、各リード板43,44のコネクタ側端 子43b,44bは、それぞれ幅方向がコミュテータ23 の軸方向に一致するとともに、その厚み方向 が出力軸29の軸方向に一致するようにコネク 部36から接続用凹部36bの内部に突出し、そ 突出部分が端子部分を形成している。また 第1のリード板43のコネクタ側端子43bはその 間部で第2のリード板44に沿うように折り曲 られており、これによりコネクタ部36に突出 する各コネクタ側端子43b,44bは互いに幅方向 並べられている。したがって、例えば、各 ネクタ側端子43b,44bが、その厚み方向をコミ テータ23の軸方向に一致させるとともに、 の幅方向に並べて配置される場合に比べて これらのコネクタ側端子43b,44bを収容するコ クタ部36の出力軸29の軸方向に向く厚み寸法 を低減させることができる。

 一方、第1と第2のリード板43,44の本体部43a ,44aは、それぞれコネクタ部36の基端において コネクタ側端子43b,44bに対して軸心を基準と て直角に捩られ、図2からも解るように、連 部35の内部においては、その幅方向を出力 29の軸方向に一致させるとともに互いに幅方 向に並べられ、また、その厚み方向がコミュ テータ23の軸方向に一致するように配置され いる。これにより、連結部35のコミュテー 23の軸方向に向く寸法を低減して連結部35を く形成することができる。つまり、コネク 部36の出力軸29の軸方向に向く厚み寸法を低 減させるために、板状に形成された各リード 板43,44のコネクタ側端子43b,44bをコミュテータ 23の軸方向に幅方向を一致させるとともにそ 厚み方向を出力軸29の軸方向に一致させる うに配置するようにしても、コネクタ側端 43b,44bに対して本体部43a,44aを軸心を基準とし て直角に捩ることにより、連結部35における 本体部43a,44aの厚み方向をコミュテータ23の 方向と一致させて、連結部35のコミュテー 23の厚みを薄く形成することができるのであ る。

 このように、このブラシホルダ31では、 コネクタ側端子43b,44bをコミュテータ23の軸 向に幅方向を一致させるとともに互いを幅 向に並べて配置するとともに、本体部43a,44a コネクタ側端子43b,44bに対して軸心を基準と して直角に捩ることにより、これらの本体部 43a,44aを連結部35においてコミュテータ23の軸 向に厚み方向を一致させるとともに互いに 方向に並べ、また、その厚み方向を出力軸2 9の軸方向と一致させるように配置したので コネクタ部36の厚み寸法を低減させるととも にこのブラシホルダ31が設けられるパワーウ ンドモータ11の軸方向寸法を低減させて、 のパワーウインドモータ11を小型化すること ができる。

 また、このブラシホルダ31では、コネク 部36をコミュテータ23の径方向外側に向けて 口させるようにしたので、このパワーウイ ドモータ11におけるコネクタ部36に対する外 部コネクタ42の着脱作業性を向上させること できる。

 さらに、このブラシホルダ31では、コネ タ部36の軸心を連結部35の軸心に対してコミ テータ23の軸方向にずらすようにしたので モータヨーク15に固定されるギヤケース25や の部材等に干渉することなく、コネクタ部3 6を配置することができる。

 また、このパワーウインドモータ11では ブラシホルダ31のコネクタ部36の係合凹部36d, 36eとギヤケース25の係合突起25aとを係合させ 構造としたので、外部コネクタ42のコネク 部36への着脱時の荷重をギヤケース25にて効 的に受けることができる。

 図3(a)、図4(a)に示すように、各リード板43 ,44の表側給電端子43c,44cは、それぞれホルダ 体34のベース壁34cに対してコミュテータ23の 方向の一方側つまりブラシホルダ31の表側 並んで突出しており、それぞれの突出部分 コネクタ側端子43b,44bをブラシホルダ31の表 に設けられる回路に接続するための端子と て機能するようになっている。また、各リ ド板43,44の裏側給電端子43d,44dは、それぞれ ルダ本体34のベース壁34cに対してコミュテー タ23の軸方向の他方側つまりブラシホルダ31 裏側に並んで突出しており、それぞれの突 部分はコネクタ側端子43b,44bをブラシホルダ3 1の裏側に設けられる回路に接続するための 子として機能するようになっている。つま 、第1と第2のリード板43,44は、ホルダ本体側 子である表側給電端子43c,44cと裏側給電端子 43d,44dのいずれか一方において対応するブラ 32a,32bに接続されるようになっている。

 図8はブラシホルダの成形装置を示す断面 図であり、図9はブラシホルダの内部におけ 各リード板の配置状態を示す側面図である また、図10は第2の成形型に設けられる保持 の詳細を示す断面図であり、図11は図10に示 保持部により連結部に形成される露出孔の 細を示す断面図である。次に、図8~図11に基 づいて、各リード板43,44が埋設されるブラシ ルダ31の製造方法について説明する。

 このブラシホルダ31の成形装置51は第1の 形型52と第2の成形型53とを備えており、第2 成形型53は第1の成形型52に対してコミュテー タ23の軸方向に沿って接近離反する方向に相 移動自在となっている。また、成形装置51 はコネクタ部36に接続用凹部36bを形成するた めのスライド型54が設けられ、このスライド 54は第1と第2の成形型52,53の相対移動方向に 交する方向に移動自在となっており、第1の 成形型52と第2の成形型53とスライド型54とが み合わされると、これらの型52,53,54の間に成 形室55が形成されるようになっている。

 第1の成形型52には一対の保持孔(詳細は不 図示)が並べて設けられており、各リード板43 ,44の表側給電端子43c,44cはその先端部におい 対応する保持孔に差し込まれ、これにより 第1の成形型52に保持されている。同様に、 2の成形型53には一対の保持孔(詳細は不図示) が並べて設けられており、各リード板43,44の 側給電端子43d,44dはその先端部において対応 する保持孔に差し込まれ、これにより、第2 成形型53に保持されている。同様に、スライ ド型54には一対の保持孔(詳細は不図示)が並 て設けられており、各リード板43,44のコネク タ側端子43b,44bはその先端部において対応す 保持孔に差し込まれ、これにより、スライ 型54に保持されている。これにより、図8に すように、第1と第2のリード板43,44は、それ れの表側給電端子43c,44cがその先端部におい て第1の成形型52に保持され、それぞれの裏側 給電端子43d,44dがその先端部において第2の成 型53に保持され、それぞれのコネクタ側端 43b,44bがその先端部においてスライド型54に 持された状態で、互いに並んで成形室55の内 部に配置される。

 また、この成形装置51の第2の成形型53に 、連結部35に埋設される各リード板43,44の本 部43a,44aにおいて、つまり各型52~54に保持さ る各端子の中間部分において、成形室55の 部に配置される各リード板43,44を保持するた めに、保持部56が設けられている。この保持 56は、第2の成形型53の本体から第1の成形型5 2の側に突出して各リード板43,44の厚み方向の 一方の外面に接触する第1突出片56aと、第1突 片56aからさらに第1の成形型52の側に突出し 第1のリード板43と第2のリード板44との間に 置される第2突出片56bとを備えており、第1 リード板43と第2のリード板44は第1突出片56a より軸方向の移動が規制されるとともに、 2突出片56bが間に挟み込まれることにより互 の間隔が保持されるようになっている。

 成形室55に第1と第2のリード板43,44が配置 れると、第1の成形型52と第2の成形型53との わせ面であって、第1の成形型52側に設けら た射出孔57から成形室55の内部に溶融した樹 脂材料が射出される。射出孔57から成形室55 に溶融した樹脂材料が射出されると、成形 55の内部に樹脂材料が充填され、この樹脂材 料によりホルダ本体34と連結部35とコネクタ 36とが一体となったブラシホルダ31がインサ ト成形される。このとき、成形室55のコネ タ部36を成形する部分にはスライド型54が突 しており、このスライド型54によりコネク 部36の内部に接続用凹部36bが形成される。ま た、各型52~54に設けられる保持孔には樹脂材 が侵入しないようになっており、これによ 、第1と第2のリード板43,44の各保持孔に保持 される先端部分は、それぞれ保持孔に保持さ れた部分がホルダ本体34やコネクタ部36から 出して端子を形成することになる。また、 持部56により本体部43a,44aが保持された状態 ブラシホルダ31が成形されることにより、図 11に示すように、成形されたブラシホルダ31 連結部35には、各リード板43,44の本体部43a,44a の一部を外部に露出させる露出孔58が形成さ 、この露出孔58から露出する各リード板43,44 の本体部43a,44aの間には隙間59が形成される。

 このように、このブラシホルダ31では、 ネクタ側端子43b,44bと表側給電端子43c,44cと裏 側給電端子43d,44dの3点で各リード板43,44を成 室55に保持した状態でブラシホルダ31のイン ート成形を行うようにしたので、ブラシホ ダ31に埋設される各リード板43,44の射出成形 時の位置ずれや変形を抑制することができる 。したがって、各リード板43,44がブラシホル 31の内部で互いに接触することを防止して これらが絶縁不良を生じることを防止する とができる。また、ブラシホルダ31をインサ ート成形する工程において各リード板43,44の 縁不良を防止することができるので、各リ ド板43,44の絶縁不良を防止するための他の 程を不要として、その加工工数を低減し、 れによりこのブラシホルダ31のコストを低減 することができる。

 また、このブラシホルダ31では、コネク 側端子43b,44bと表側給電端子43c,44cと裏側給電 端子43d,44dの3点に加えて、各リード板43,44の 体部43a,44aを保持する保持部56を設けるよう したので、各端子の中間部分を保持部56によ り成形室55に保持して、射出成形時の各リー 板43,44の絶縁不良をさらに確実に防止する とができる。

 なお、このパワーウインドモータ11におい は、各リード板43,44の絶縁性をより確実なも のとするために、ブラシホルダ31の成形後に 結部35に形成される露出孔58をシール剤等に より閉塞するようにしている。
さらに、ブラシホルダ31の成形時に各リード 43,44の本体部43a,44aを保持する部分をモータ ウジングで挟持する位置となるように構成 てもよい。

 図12はチョークコイルの詳細を示す斜視 であり、図13は一方の素子装着部の詳細を示 す断面図である。

 各ブラシ32a,32bとコミュテータ23との摺接 よって生じるノイズを吸収するために、給 回路33には雑音防止素子としての一対のチ ークコイル61,62が設けられている。図12に示 ように、これらのチョークコイル61,62は、 れぞれ円柱形状の鉄心材61d,62dの外側に導線 巻き付けられるコイル本体61a,62aを備え、コ イル本体61a,62aの軸方向の一端からは第1の接 線61b,62bがコイル本体61a,62aの接線方向に引 出され、軸方向の他端からは第2の接続線61c, 62cがコイル本体61a,62aの軸方向に引き出され いる。

 図3,図4に示すように、これらのチョーク イル61,62をブラシホルダ31に装着するために 、ブラシホルダ31には一対の素子装着部63,64 設けられている。一方の素子装着部63は、連 結部35に対してホルダ本体34の軸心を中心と た対称位置に配置されており、ベース壁34c コミュテータ23の軸方向に貫通する半円筒状 となってホルダ本体34と一体に形成されてい 。また、他方の素子装着部64は、一方の素 装着部63に隣接して配置されており、ベース 壁34cをコミュテータ23の軸方向に貫通する円 状となってホルダ本体34と一体に形成され いる。

 一方の素子装着部63にはブラシホルダ31の 表側となる挿入側端部からチョークコイル61 軸方向に挿入され、これによりチョークコ ル61はコミュテータ23の軸方向と平行に素子 装着部63に装着される。このとき、チョーク イル61はその軸方向の他端側つまり第2の接 線61cが突出する側から素子装着部63に挿入 れる。これにより、図13に示すように、素子 装着部63に装着されたチョークコイル61の第1 接続線61bはこの素子装着部63の挿入側端部 形成された引き出し部63aからブラシホルダ31 の表側に引き出され、第2の接続線61cは素子 着部63からブラシホルダ31の裏側に引き出さ る。同様に、他方の素子装着部64にはブラ ホルダ31の表側となる挿入側端部からチョー クコイル62が軸方向に挿入され、これにより ョークコイル62はコミュテータ23の軸方向と 平行に素子装着部64に装着される。このとき チョークコイル62はその軸方向の他端側つ り第2の接続線62cが突出する側から素子装着 64に挿入される。これにより、素子装着部64 に装着されたチョークコイル62の第1の接続線 62bはこの素子装着部64の挿入側端部に形成さ た引き出し部64aからブラシホルダ31の表側 引き出され、第2の接続線62cは素子装着部64 らブラシホルダ31の裏側に引き出される。

 図6に示すように、一方の素子装着部63に 着されたチョークコイル61の第1の接続線61b 、ベース壁34cの裏表を貫通するリード板65 一端に接続され、このリード板65の他端はサ ーキットブレーカ66とリード板67とを介して 1のリード板43の裏側給電端子43dに接続され いる。また、チョークコイル61の第2の接続 61cはベース壁34cの裏面に配置されるリード 68の一端に接続され、このリード板68の他端 一方のブラシ32aの板ばね38aとともにねじ部 41によりホルダ本体34に固定されている。つ まり、チョークコイル61は、リード板65,67,68 サーキットブレーカ66、板ばね38aを介して第 1のリード板43の裏側給電端子43dと一方のブラ シ32aとの間に接続されている。一方、他方の 素子装着部64に装着されたチョークコイル62 第1の接続線62bは第2のリード板44の表側給電 子44cに接続され、第2の接続線62cはベース壁 34cの裏面に配置されるリード板69の一端に接 され、このリード板69の他端は他方のブラ 32bの板ばね38bとともにねじ部材41によりホル ダ本体34に固定されている。つまり、チョー コイル62は、リード板69と板ばね38bを介して 第2のリード板44の表側給電端子44cと他方のブ ラシ32bとの間に接続されている。このように 、ブラシホルダ31に給電回路33が構成され、 御装置14から外部コネクタ42を介して各コネ タ側端子43b,44bに電力が供給されると、この 給電回路33を介して各ブラシ32a,32bに電力が供 給され、パワーウインドモータ11が作動する また、制御装置14から供給される電流の向 が変えられることにより、各ブラシ32a,32bの 負が反転し、パワーウインドモータ11を正 両方向に作動させることができる。

 なお、各リード板65,67,68,69は鋼板や銅板 の導電性を有する金属板により形成されて る。

 図3(a)、図4(a)に示すように、一方の素子 着部63に装着されたチョークコイル61の第1の 接続線61bをブラシホルダ31の所定位置に配置 持するために、ブラシホルダ31には第1のガ ド部71が設けられている。また、他方の素 装着部64に装着されたチョークコイル62の第1 の接続線62bをブラシホルダ31の所定位置に配 保持するために、ブラシホルダ31には第2の イド部72が設けられている。

 ブラシホルダ31のベース壁34cには、この ース壁34cと一体に該ベース壁34cからコミュ ータ23の軸方向であってブラシホルダ31の表 に向けて突出する一対の円柱部73,74が設け れ、一方の円柱部73は一方の素子装着部63に 接して配置されており、第1のガイド部71は の円柱部73の先端に設けられている。また 他方の円柱部74は第1のリード板43の表側給電 端子43cに隣接して配置されており、第2のガ ド部72はこの円柱部74の先端に設けられてい 。

 第1のガイド部71と第2のガイド部72は、基 的には同様の構造となっているので、以下 は、これらのガイド部71,72の構造について 第1のガイド部71に基づいて説明する。

 図14は第1のガイド部の詳細を示す断面図 あり、本図に示されるように、第1のガイド 部71は一対のガイド壁71a,71bとこれらのガイド 壁71a,71bの間に形成される溝部71cとを備えて る。各ガイド壁71a,71bの内側面は、この円柱 73の軸方向先端側に向けて互いに徐々に離 る方向に傾斜しており、これにより、溝部71 cはその開口部側の幅が広い断面略V字形状に 成されている。また、各ガイド壁71a,71bの開 口側の端部つまり軸方向先端部は、一方の素 子装着部63の挿入側端部に設けられる引き出 部63aに対して、チョークコイル61の挿入方 側に高く形成されている。さらに、溝部71c 概略ブラシホルダ31のリング部34aに沿った緩 い曲線状に形成されている。そして、一方の 素子装着部63に装着されたチョークコイル61 第1の接続線61bは、この素子装着部63の引き し部63aから引き出されて第1のガイド部71の 部71cに配索され、これにより、一対のガイ 壁71a,71bにより溝部71cの内部に保持されるよ になっている。同様に、他方の素子装着部6 4に装着されたチョークコイル62の第1の接続 62bは、この素子装着部64の引き出し部64aから 引き出されて第2のガイド部72の溝部72cに配索 され、これにより、一対のガイド壁72a,72bに り溝部72cの内部に保持されるようになって る。また、図4に示すように、第1のガイド部 71におけるガイド壁71bの素子装着部63側の端 には、チョークコイル61の組付け時に第1の 続線61bが最初に当接する隅部71dが設けられ いる。

 ここで、第1のガイド部71はチョークコイ 61が装着される素子装着部63の引き出し部63a よりもチョークコイル61の挿入方向側に高く 成されているので、素子装着部63にチョー コイル61を挿入する際には、このチョークコ イル61が仮保持された状態、つまりチョーク イル61が完全に素子装着部63に挿入される前 に第1の接続線61bを第1のガイド部71の素子装 部63側の隅部71dに係合させることができる。 したがって、チョークコイル61を素子装着部6 3へ装着した後に、第1の接続線61bを変形させ 第1のガイド部71に係合させる等の作業が不 として、第1の接続線61bを容易に第1のガイ 部71に係合させることができる。

 このように、この給電装置24では、第1の 続線61bを保持する第1のガイド部71をチョー コイル61が装着される素子装着部63の引き出 し部63aよりもチョークコイル61の挿入方向側 高く形成するようにしたので、チョークコ ル61を素子装着部63に挿入する際に第1の接 線61bを第1のガイド部71に容易に係合させる とができる。これにより、ブラシホルダ31へ のチョークコイル61の組み付け性を向上させ ことができる。

 また、この給電装置24では、第1の接続線6 1bを保持する第1のガイド部71をチョークコイ 61が装着される素子装着部63の引き出し部63a よりもチョークコイル61の挿入方向側に高く 成するようにしたので、第1の接続線61bが第 1のガイド部71の隅部71dに係合すると、その状 態から隅部71dを支点として第1の接続線61bを 易に変形(フォーミング)させることができる 。これにより、チョークコイル61の第1の接続 線61bを第1のガイド部71に保持させながら成形 することを容易にして、このブラシホルダ31 のチョークコイル61の組み付け性を向上さ ることができる。

 さらに、この給電装置24では、チョーク イル61の第1の接続線61bは第1のガイド部71に 持されるので、この第1の接続線61bがブラシ ルダ31に設けられる他極の導電部材等に接 することを防止して、このチョークコイル61 の絶縁性を向上させることができる。特に、 第1のガイド部71に一対のガイド壁71a,71bと溝 71cとを設けるようにすると、ガイド壁71a,71b より第1の接続線61bを確実に保持することが でき、また、ガイド壁71a,71bにより第1の接続 61bが他極の導電部材と接触することを確実 防止することができる。

 さらに、この給電装置24では、第1のガイ 部71の溝部71cを断面V字形状に形成するよう したので、第1の接続線61bを容易に第1のガ ド部71の溝部71cの底部側に配置保持させるこ とができ、これにより、第1の接続線61bの確 な保持、及び、引き回し作業も容易にする とができる。

 図15は他方の素子装着部と第2~第4のガイ 部との位置関係を示す断面図である。

 このブラシホルダ31には、他方の素子装 部64に装着されるチョークコイル62の第1の接 続線62bを、この素子装着部64と第2のガイド部 72との間においてホルダ本体34の側壁34bに沿 て保持するために、第3のガイド部75と第4の イド部76とが設けられている。これらのガ ド部75,76は、それぞれホルダ本体34の側壁34b 一方のガイド壁とし、これと平行に設けら るガイド壁75a,76aとの間に溝部75b,76bを備え 構造となっている。また、第3のガイド部75 ガイド壁75aの素子装着部64側の端部には、チ ョークコイル62の組付け時に第1の接続線62bが 最初に当接する隅部75cが設けられている。そ れぞれのガイド壁75a,76aの先端部は、他方の 子装着部64の引き出し部64aよりもチョークコ イル62の挿入方向側に高く形成されている。 た、第3と第4のガイド部75,76のガイド壁75a,76 aの先端部は、第2のガイド部72のガイド壁72a,7 2bの先端部よりもチョークコイル62の挿入方 側に高く形成されている。つまり、このブ シホルダ31では、他方の素子装着部64の引き し部64aに対して遠い方の第2のガイド部72の イド壁72a,72bは、近い方の第3と第4のガイド 75,76のガイド壁75a,76aよりもチョークコイル6 2の挿入方向側に高く形成されている。これ より、素子装着部64にチョークコイル62を挿 する際には、このチョークコイル62が仮保 された状態、つまりチョークコイル62が完全 に素子装着部64に挿入される前に第1の接続線 62bを第3のガイド部75の素子装着部64側の隅部7 5cに係合させることができる。したがって、 ョークコイル62を素子装着部64へ装着した後 に、第1の接続線62bを変形させて第3のガイド 75に係合させる等の作業が不要として、第1 接続線62bを容易に第3のガイド部75に係合さ ることができる。そして、第3のガイド部75 配置された第1の接続線62bは、同様の配策方 法によって、順次、第4のガイド部76、第2の イド部72と係合させることができる。つまり 、チョークコイル62の第1の接続線62bを各ガイ ド部75,76,72に沿って成形する際に、まず、素 装着部64に近い側の第3のガイド部75のガイ 壁75aの隅部75cに係合させ、その状態から隅 75cを支点として第1の接続線62bを容易に変形( フォーミング)させ、同様に第4のガイド部76 位、第2のガイド部72部位においても第1の接 線62bを変形させることができ、これにより 第1の接続線62bの引き回し作業が容易となる 。

 このように、この給電装置24では、ブラ ホルダ31に設けられる複数のガイド部72,75,76 、引き出し部64aから遠いほどチョークコイ 62の挿入方向側に高く形成するようにした で、チョークコイル62の第1の接続線62bを各 イド部72,75,76に保持させながらブラシホルダ 31上を引き回す際の引き回し作業を容易にす ことができる。

 図14に示すように、第1のガイド部71が設 られる円柱部73の基端には、ベース壁34cの裏 面に開口するねじ孔81がコミュテータ23の軸 向に平行に形成されており、ブラシ32aが取 付けられる板ばね38aをブラシホルダ31に固定 するためのねじ部材41は、コミュテータ23の 方向に平行にこのねじ孔81にねじ結合するよ うになっている。同様に、詳細は図示しない が、第2のガイド部72が設けられる円柱部74の 端には、ベース壁34cの裏面に開口するねじ がコミュテータ23の軸方向に平行に形成さ ており、ブラシ32bが取り付けられる板ばね38 bをブラシホルダ31に固定するためのねじ部材 41は、コミュテータ23の軸方向に平行にこの じ孔にねじ結合するようになっている。

 つまり、第1のガイド部71は一方のブラシ3 2aが取り付けられる板ばね38aをブラシホルダ3 1に固定するためのねじ部材41と同軸に配置さ れ、第2のガイド部72は他方のブラシ32bが取り 付けられる板ばね38bをブラシホルダ31に固定 るためのねじ部材41と同軸に配置されてい 。これにより、第1と第2のガイド部71,72の内 を利用してねじ孔81の長さを長くとること でき、さらにねじ部材41の軸長も長くとるこ とができ、板ばね38bの確実な固定が可能とな る。また、第1と第2のガイド部71,72の新たな 置スペースを設けることもなく、この給電 置24やこの給電装置24が設けられるパワーウ ンドモータ11を小型化することができる。

 このように、この給電装置24では、ブラ 32a,32bが取り付けられる板ばね38a,38bをブラシ ホルダ31に固定するためのねじ部材41と同軸 各ガイド部71,72を配置するようにしたので、 これらのガイド部71,72をブラシホルダ31上の られたスペースに効率よく配置して、この ワーウインドモータ11の給電装置24を小型化 ることができる。

 また、この給電装置24では、各ガイド部71 ,72をブラシホルダ31のベース壁34cからコミュ ータ23の軸方向に突出する円柱部73,74の先端 に形成し、また、これらの円柱部73,74の基端 ねじ部材41がねじ結合するねじ孔81を形成す るようにしたので、これらのガイド部71,72や じ部材41のレイアウト性を高めて、この給 装置24をさらに小型化することができる。

 図16(a)は一方の素子装着部の底部側端部 配置されるリード板の接続部とこの素子装 部の挿入側端部に設けられる引き出し部と 位置関係を示す説明図であり、図16(b)はチョ ークコイルの第1の接続線と第2の接続線の引 出し位置の関係を示す説明図である。

 図16(a)に示すように、一方の素子装着部63 の挿入側端部に設けられる引き出し部63aは、 この素子装着部63の半円筒部分に、これに装 されるチョークコイル61のコイル本体61aの 線方向であって、これに隣接する第1のガイ 部71の溝部71cの素子装着部63側の中心を通る 直線Aに沿う溝状に形成されている。また、 13に示すように、一方の素子装着部63の底部 端部には、ベース壁34cと一体に底壁82が設 られており、この底壁82にはチョークコイル 61の第2の接続線61cに接続される接続用リード 部材としてのリード板68の接続部68aが配置さ ている。前述のように、このリード板68の 端はねじ部材41により一方のブラシ32aに接続 されており、接続部68aはその他端に設けられ ている。この接続部68aの先端部には第2の接 線61cが挿通されるスリット68bが形成されて り、図16(a)に示すように、このスリット68bは 素子装着部63の底部に、チョークコイル61の 心つまり素子装着部63の軸心を基準として引 き出し部63aに対して所定の位置関係となるよ うに配置されている。つまり、素子装着部63 軸心とスリット68bの軸心とを通る直線Bと、 引き出し部63aが形成される直線Aとが角度αを 為すように互いの位置関係が規定されている 。

 一方、図16(b)に示すように、チョークコ ル61は、その軸心を基準とした第1の接続線61 bと第2の接続線61cの引き出し位置が所定の位 関係に設定されている。つまり、軸方向か 見た第1の接続線61bの引き出し位置a1と第2の 接続線61cの引き出し位置a2とが軸心を中心と て角度βを為すように設定され、これによ 、軸心と第2の接続線61cとを通る直線Cと第1 接続線61bの引き出し方向を示す直線Dとが角 αを為すようにされている。このように、 ョークコイル61の第1の接続線61bと第2の接続 61cの引き出し位置a1,a2の位置関係は、素子 着部63に設けられる引き出し部63aとリード板 68の接続部68aの位置関係と同一となっている したがって、第1の接続線61bを引き出し部63a に合わせてチョークコイル61を素子装着部63 挿入することにより、第1の接続線61bを第1の ガイド部71に係合させ、また、第2の接続線61c をリード板68に設けられた接続部68aのスリッ 68bに挿通させることができる。

 同様に、詳細は図示しないが、他方の素 装着部64の引き出し部64aとこれの底部に設 られる接続用リード部材としてのリード板69 の接続部69aとの位置関係も、一方の素子装着 部63における場合と同一の位置関係に設定さ ている。これにより、第1の接続線62bを引き 出し部64aに合わせてチョークコイル62を他方 素子装着部64に挿入することにより、第2の 続線62cをリード板69に設けられた接続部69a スリットに挿通させることができる。また 一方の素子装着部63に設けられる引き出し部 63aと第1のガイド部71との位置関係と、他方の 素子装着部64に設けられる引き出し部64aと素 装着部64に一番近い第3のガイド部75との位 関係とが同一に設定されており、チョーク イル62を他方の素子装着部64の引き出し部64a 合わせて素子装着部64に挿入することによ 、第1の接続線62bを第3のガイド部75に係合さ ることができる。

 このように、この給電装置24では、チョ クコイル61の第1と第2の接続線61b,61cの軸心を 基準とした引き出し位置a1,a2の位置関係と、 1の接続線61bが引き出される引き出し部63aと 第2の接続線61cが接続されるリード板68の接続 部68aとのチョークコイル61の軸心を基準とし 位置関係とを同一に設定するようにしたの 、素子装着部63の底部側に配置されたリー 板68の接続部68aのスリット68bとチョークコイ ル61の第2の接続線61cの先端部とを目視するこ とができなくても、第1の接続線61bを引き出 部63aに合わせてチョークコイル61を素子装着 部63に挿入することにより、リード板68の接 部68aに第2の接続線61cを確実に接続させるこ ができる。

 また、この給電装置24では、ブラシホル 31に一対の素子装着部63,64を設け、それぞれ 素子装着部63,64に対応する接続部68a,69aと引 出し部63a,64aとの位置関係を互いに同一に設 定し、さらに、一方の素子装着部63の引き出 部63aと第1のガイド部71との位置関係と、他 の素子装着部64の引き出し部64aと第3のガイ 部75との位置関係とを同一に設定するよう したので、これらの素子装着部63,64に同一の チョークコイル61,62を用いることができ、こ により、この給電装置24に用いられるチョ クコイルの種類を減らして、この給電装置 コストを低減することができる。

 次に、このようなブラシホルダ31へのチ ークコイル61の装着方法について説明する。 なお、チョークコイル62の装着方法も基本的 は同様なのでその説明は省略する。

 まず、予め、チョークコイル61の第1と第2 の接続線61b,61cが、それぞれの引き出し位置 軸心を基準とした所定の位置関係となるよ に成形される。

 次いで、素子装着部63にチョークコイル61 が軸方向の他端側つまり第2の接続線61cが設 られる側から挿入される。そして、チョー コイル61が素子装着部63に仮保持された状態 つまりチョークコイル61が完全に素子装着 63に挿入される前の状態のときに第1の接続 61bが第1のガイド部71の隅部71dに係合される

 第1の接続線61bが第1のガイド部71の隅部71d と係合すると、第1の接続線61bを引き出し部63 aに合わせた状態でチョークコイル61はさらに 素子装着部63の奥に挿入される。チョークコ ル61が素子装着部63の底壁82に突き当てられ と、第2の接続線61cがリード板68の接続部68a スリット68bに自然に挿通される。そして、 リット68bに挿通された第2の接続線61cがハン ダ等により接続部68aに接続される。なお、こ のチョークコイル61の装着作業時には、前述 たように第1の接続線61bを第1のガイド部71の 溝部71c内に配置させるための変形(フォーミ グ)作業も同時に行われることになる。

 図17はリード板およびこのリード板に設 られる接続端子部の詳細を示す斜視図であ 、図18は図17に示すリード板が挿通される挿 孔を示す正面図であり、図19(a)、(b)は、そ ぞれ挿通孔へのリード板の挿入手順を示す 面図である。

 図6に示すように、ブラシホルダ31の表側 配索されるチョークコイル61の第1の接続線6 1bとブラシホルダ31の裏側に突出するサーキ トブレーカ66とを接続する挿通用リード部材 としてのリード板65は、ベース壁34cの裏面に 置される本体部65aと本体部65aに対して直角 曲がる挿通部65bとを有し、本体部65aはブラ ホルダ31の裏側においてサーキットブレー 66の一方の端子に接続されている。一方、ブ ラシホルダ31のベース壁34cには、このベース 34cをコミュテータ23の軸方向に向けて貫通 る挿通孔91が形成されており、リード板65の 通部65bはその先端からこの挿通孔91に挿通 れて、ブラシホルダ31の表側に突出している 。そして、チョークコイル61の第1の接続線61b は、図6に示すように、ベース壁34cに対して 側において挿通部65bの先端に設けられた接 端子部92に接続されている。つまり、リード 板65はブラシホルダ31の表側においてチョー コイル61を介してブラシ32aに接続されるとと もに、裏側においてサーキットブレーカ66と ード板67とを介して第1のリード板43の裏側 電端子43dに接続されている。

 ここで、図18に示すように、挿通孔91は、 リード板65の厚み方向の両面に対向する一対 幅広内面91a,91bを有する断面矩形に形成され ており、一方の幅広内面91aには断面半円形の 突起93が形成されている。図19に示すように この突起93はベース壁34cと一体に、幅広内面 91aの幅方向の略中間部分に位置するとともに 挿通孔91の軸方向の略中間分からベース壁34c 表面側に向けて徐々に突出量が増加するテ パ状に形成され、ベース壁34cの表面側の開 部においては突起93とこの突起93に対向する 他方の幅広内面91bとの隙間Lはリード板65の板 厚tよりも狭くなっている。これにより、リ ド板65の挿通部65bが挿通孔91に挿通されると 突起93はリード板65に弾性的に接触し、つま り突起93が潰れる方向に弾性変形して、その 性力によりリード板65の挿通部65bは他方の 広内面91bに押し付けられる。したがって、 ード板65の挿通部65bは他方の幅広内面91bを基 準としてブラシホルダ31に位置決めされ、ま 、幅広内面91bと突起93との摩擦により、挿 孔91からの抜けが防止される。

 一方、図17において拡大して示すように 挿通部65bの挿通孔91に挿通される側の先端に 形成される接続端子部92は、挿通部65bの先端 らその軸方向つまり挿通部65bの挿通孔91に 通される方向に沿って延びる切り欠き溝つ りスリット94を有しており、このスリット94 挿通部65bの幅方向の中間部に形成され、こ により挿通部65bの先端は一対の突起部分を えたフォーク状に形成されている。また、 の接続端子部92の突起93と対向する側の表面 には、スリット94の根本部を面取りするテー 面95が形成されており、挿通部65bが挿通孔91 に挿通されるときには、このテーパ面95は突 93上を通過するようになっている。そして 挿通部65bが挿通孔91に挿通されると、接続端 子部92はベース壁34cの表側に突出し、スリッ 94に挿通されたチョークコイル61の第1の接 線61bがハンダ等によりこの接続端子部92に接 続される。

 次に、このリード板65のブラシホルダ31へ の装着方法について説明する。

 まず、予め、リード板65の挿通部65bの先 にスリット94とテーパ面95とを備えた接続端 部92が形成され、ブラシホルダ31の挿通孔91 幅広内面91aに突起93が形成される。

 次いで、ブラシホルダ31の裏側から、接 端子部92が形成されたリード板65の挿通部65b 、接続端子部92に設けられたテーパ面95が突 起93上を通過するように挿通孔91に挿通し、 の接続端子部92をブラシホルダ31の表側に突 させる。このとき、挿通孔91に挿通される 通部65bはテーパ状の突起93の表面にそのテー パ面95を接触させて、突起93に徐々に乗り上 るように移動することになる。これにより 接続端子部92は樹脂製のホルダ本体34と一体 形される突起93を削ることなく突起93を通過 する。

 接続端子部92がブラシホルダ31の表側に突 出すると、接続端子部92にチョークコイル61 第1の接続線61bが接続され、また、リード板6 5の反対側の先端部がサーキットブレーカ66に 接続される。

 このように、この給電装置24では、リー 板65の先端に形成されるスリット94の根本部 テーパ面95を形成するようにしたので、こ リード板65を挿通孔91に挿通する際には、リ ド板65はテーパ面95において突起93に徐々に り上げ、スリット94の根本部のエッジによ 突起93を削ることはない。したがって、リー ド板65により突起93が削られることを防止し 、リード板65を突起93により確実に他方の幅 内面91bに押し付けて、リード板65つまりは の先端に設けられる接続端子部92を確実に位 置決めさせることができる。また、接続端子 部92が確実に位置決めされることにより、そ 接続端子部92へのチョークコイル61の接続作 業を容易にすることができる。

 また、スリット94の根本部に形成される ーパ面95により、チョークコイル61の第1の接 続線61bをスリット94に導くことができるので このリード板65の接続端子部92へのチョーク コイル61の接続作業を容易にすることができ 。

 図20は図6に示す給電回路の変形例を示す 視図である。

 図6に示す給電回路33には一対のチョーク イル61,62が設けられ、第1と第2のリード板43, 44はこれらのチョークコイル61,62を介して対 するブラシ32a,32bに接続されている。これに して、パワーウインドモータ11の仕様によ ては、雑音防止素子であるチョークコイル61 ,62を除く場合があり、この場合、図6に示す 合と同一のブラシホルダ31に、図20に示す構 の給電回路101が設けられる。

 ここで、このブラシホルダ31では、コネ タ部36とホルダ本体34とを電気的に接続する 1と第2のリード板43,44は、それぞれブラシホ ルダ31の表側と裏側に突出する一対の端子43c, 43d,44c,44dを有しており、また、ホルダ本体34 形成される一対の素子装着部63,64はベース壁 34cをコミュテータの23軸方向に貫通するよう 形成されているので、チョークコイル61、62 の有無の各仕様に応じて、給電回路を最適な 経路で構成することができる。つまり、チョ ークコイル61,62の有無により第1と第2のリー 板43,44への接続部分がブラシホルダ31の表裏 いずれに配置されることになっても、第1と 第2のリード板43,44への接続はブラシホルダ31 表裏のどちら側かで選択的に行うことがで るので、チョークコイル61,62の有無に拘わ ず、給電回路の配線経路を簡素化すること できるのである。例えば、図20に示す場合で は、一方のブラシ32aの板ばね38aは、リード板 65に置き換えられたリード板102によりサーキ トブレーカ66とリード板67とを介して第1の ード板43の裏側給電端子43dに接続され、他方 のブラシ32bの板ばね38bは、リード板103により 第2のリード板44の裏側給電端子44dに接続され る。

 このように、このブラシホルダ31では、 ルダ本体34のベース壁34cに対して軸方向の一 方側と他方側の両側に第1と第2のリード板43,4 4のホルダ本体側端子を設けるとともにベー 壁34cを軸方向に貫通する素子装着部63,64にチ ョークコイル61,62を装着するようにしたので チョークコイル61,62の有無に応じて、各ブ シ32a,32bからの配線をベース壁34cの軸方向の 方側または他方側のいずれかの側において ード板43,44に選択的に接続することができ 。これにより、チョークコイル61,62の有無の 各仕様において、このブラシホルダ31に設け れる給電回路33,101の配線経路を簡素化する とができる。

 また、このブラシホルダ31では、ホルダ 体34に一対の素子装着部63,64が設けられ、こ らの素子装着部63,64にそれぞれチョークコ ル61,62を装着するようにしたので、各リード 板43,44と各ブラシ32a,32bとの間のそれぞれにチ ョークコイル61,62を設けることができる。

 本発明は前記実施の形態に限定されるも ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種 変更可能であることはいうまでもない。例 ば、本実施の形態おいては、モータ本体12 減速機13が取り付けられたパワーウインドモ ータ11に本発明を適用しているが、これに限 ず、例えば減速機13を持たない電動モータ ど、他の電動モータに本発明を適用しても い。また、パワーウインド装置の駆動源に いられるパワーウインドモータ11に限らず、 例えば、車体に設けられるスライドドア、バ ックドア、サンルーフ等の開閉体を自動的に 駆動する車両用自動開閉装置の駆動源など、 車体のパネル内に装着される薄型の電動モー タに本発明を適用するようにしてもよい。

 また、本実施の形態においては、保持部5 6を第2の成形型53に設けるようにしているが これに限らず、第1の成形型52に設けるよう してもよい。

 また、本実施の形態においては、雑音防 素子としてはチョークコイル61,62が用いら ているが、これに限らず、給電回路上に乗 たノイズを低減するための素子であれば、 えば、バリスタ、コンデンサ等を用いるよ にしてもよい。

 さらに、本実施の形態においては、チョ クコイル61の第1の接続線61bを第1のリード板 43の裏側給電端子43dに接続し、チョークコイ 61の第2の接続線61cを第2のリード板44の表側 電端子44cに接続するようにしているが、こ に限らず、給電回路33の構成に応じて、対 するリード板43,44の表側給電端子43c,44cと裏 給電端子43d,44dのいずれか一方に接続するこ ができる。

 本発明は、ホルダ本体とコネクタ部とが 体に形成されたブラシホルダを備えた電動 ータを小型化する際に利用することができ 。