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Title:
ELECTRODELESS DISCHARGE LAMP AND ILLUMINATION DEVICE EQUIPPED WITH SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/078734
Kind Code:
A1
Abstract:
In an electrodeless discharge lamp (1) to be turned on by a PWM dimmer control, the inside of a bulb (10) is filled with a discharge gas including krypton to reduce a re-firing voltage, so that vibration of a ferrite core (22) inserted into the inside of a cavity (5) of the bulb (10) is reduced and the generation of noise is suppressed.

Inventors:
SAKAI KAZUHIKO (JP)
TSUZUKI YOSHINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074806
Publication Date:
July 03, 2008
Filing Date:
December 25, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MATSUSHITA ELECTRIC WORKS LTD (JP)
SAKAI KAZUHIKO (JP)
TSUZUKI YOSHINORI (JP)
International Classes:
H01J65/04; F21S2/00; H05B41/24; F21Y101/00
Foreign References:
JP2006331887A2006-12-07
JP2005071827A2005-03-17
JPH0831213A1996-02-02
JPH05217559A1993-08-27
JPH10228884A1998-08-25
JPH07272688A1995-10-20
JPH065006U1994-01-21
JP2001325920A2001-11-22
Attorney, Agent or Firm:
ITAYA, Yasuo (9-10 Minamisemba 3-chome, Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 81, JP)
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Claims:
1. 透光性材料で形成され、内部に放電ガス及び水銀が封入されたバルブと、前記バルブに形成された凹部に嵌装され、高周波電磁界を発生させる誘導コイル及びフェライトコアを有するパワーカプラとを備えた無電極放電ランプにおいて、
 前記誘導コイルはPWM制御された高周波電流が通電されることにより駆動され、
 前記バルブ中に封入される放電ガスは、クリプトンのみ又はクリプトンと他の希ガスの混合ガスであることを特徴とする無電極放電ランプ。
2. クリプトンのみ又はクリプトンと他の希ガスの混合ガスのガス圧をそれぞれP(Pa)、それらの原子量をM、前記バルブ内径をr(mm)として、
 パラメータ(σ(P×M)×r 2 )で算出される値が、65×10 6 以上250×10 6 以下の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の無電極放電ランプ。
3. クリプトンの圧力が、放電ガスの全圧力中の20%以上であることを特徴とする請求項1記載の無電極放電ランプ。
4. 前記他の希ガスはアルゴンであることを特徴とする請求項3記載の無電極放電ランプ。
5. 透光性材料で形成され、内部に放電ガス及び水銀が封入されたバルブと、前記バルブに形成された凹部に嵌装され、高周波電磁界を発生させる誘導コイル及びフェライトコアを有するパワーカプラとを備え、前記バルブ中に封入される放電ガスは、クリプトンのみ又はクリプトンと他の希ガスの混合ガスである無電極放電ランプと、
 前記誘導コイルにPWM制御された高周波電流が通電する点灯回路とを備えたことを特徴とする照明装置。
6. クリプトンのみ又はクリプトンと他の希ガスの混合ガスのガス圧をそれぞれP(Pa)、それらの原子量をM、前記バルブ内径をr(mm)として、
 パラメータ(σ(P×M)×r 2 )で算出される値が、65×10 6 以上250×10 6 以下の範囲にあることを特徴とする請求項5記載の照明装置。
7. クリプトンの圧力が、放電ガスの全圧力中の20%以上であることを特徴とする請求項5記載の照明装置。
8. 前記他の希ガスはアルゴンであることを特徴とする請求項7記載の照明装置。
Description:
無電極放電ランプ及びそれを備 た照明装置

 本発明は、放電ガスを封入したバルブ内 は電極を持たず、誘導コイルに高周波電流 通電して形成した高周波電磁界を放電ガス 作用させることにより、放電ガスを放電さ る無電極放電ランプ及びそれを備えた照明 置に関する。

 無電極放電ランプは、誘導コイルに高周 電流を流すことで発生する高周波電磁界に って、バルブ内に封入した放電ガスを励起 、このとき放射された紫外線が蛍光体材料 り可視光に変換されるようになっている。 電極放電ランプ装置は、内部に電極を持た い構造となっているため、電極の劣化によ 不点灯がなく、一般の蛍光灯に比べて長寿 である。

 例えば、特開平7-272688号公報又は実開平6- 5006号公報に開示された無電極放電ランプで 、水銀蒸気の供給源として、ビスマス-イン ウム-水銀アマルガムを使用している。この アマルガムは、それを用いることによって、 周囲温度が広い範囲で変化しても、無電極放 電ランプから安定して高い光出力が得られる 、という長所を有している。

 一方、無電極放電ランプで安定して高い 出力を実現するには、バルブ内の水銀蒸気 を高い値に維持する必要があり、所定の水 蒸気圧を得るために必要な温度に達するま の時間が長くなる。そのため、一般的に無 極放電ランプは、立ち上がり時間が遅いと う短所を有している。ビスマス-インジウム -水銀アマルガムを使用した無電極放電ラン では、安定点灯時の光出力に対して60%の光 力を確保するために1分ほど時間がかかると う結果が得られている。

 このような問題に対し、特開2001-325920号 報に開示された無電極放電ランプでは、ア ルガムの代わりに水銀滴を使用している。 の先行技術文献の記載によれば、この無電 放電ランプが始動した後2~3秒以内に、その 出力が最大出力の50%に達したと記載されて る。その理由は、水銀滴のほうがアマルガ に比べて、低い温度でも蒸発しやすく、上 所定の水銀蒸気圧を得るために必要な温度 低いからである。換言すれば、所定の水銀 気圧を得るために必要な温度に達するまで 時間が短いからである。ただし、バルブの 積に対して入力電力が大きい高負荷の無電 放電ランプの場合や、周囲温度が高い場合 は、無電極放電ランプの安定点灯中、バル 内の温度が高くなるため、水銀蒸気圧が高 なり過ぎて、かえって安定点灯中の光出力 低下してしまう。従って、水銀滴を使用す 場合には、水銀の蒸気圧を制御する最冷部( ルブの表面の中で最も温度が低くなる点)の 温度を管理する必要がある。最冷部の温度は としては、35~45℃程度の範囲が適当である。 公報では、バルブに突起部を設けて、その 起部を最冷点としている。このように構成 れた従来の無電極放電ランプでは、周囲温 が極端に低下した場合にも、バルブ内に確 に水銀蒸気を放出することが可能であり、 光、すなわち、無電極放電ランプへの入力 力を低下させる場合にも有効である。

 無電極ランプの調光方式としては、高周 点灯のON-OFFを繰り返すPWM(Pulse Width Modulation )調光が採用されている。しかしながら、こ PWM調光方式では、OFF時間が長いほど、再始 のたびに高い電圧が必要となる。これは再 弧電圧と称される。再点弧電圧が高いほど 無電極放電ランプのバルブのキャビティ内 に挿入されたフェライトコアが振動し、分 して配置された他のフェライトコアや放熱 のシリンダと接触して、騒音が発生する。

 本発明は、上記従来例の問題点を解決す ためになされたものであり、調光点灯時の 点弧電圧を低下させ、騒音レベルを低下さ た無電極放電ランプ及びそれを用いた照明 置を提供することを目的とする。

 本発明の一態様に係る無電極放電ランプ 、透光性材料で形成され、内部に放電ガス び水銀が封入されたバルブと、前記バルブ 形成された凹部に嵌装され、高周波電磁界 発生させる誘導コイル及びフェライトコア 有するパワーカプラとを備えた無電極放電 ンプにおいて、前記誘導コイルはPWM制御さ た高周波電流が通電されることにより駆動 れ、前記バルブ中に封入される放電ガスは クリプトンのみ又はクリプトンと他の希ガ の混合ガスであることを特徴とする。

 一方、本発明の一態様に係る照明装置は 透光性材料で形成され、内部に放電ガス及 水銀が封入されたバルブと、前記バルブに 成された凹部に嵌装され、高周波電磁界を 生させる誘導コイル及びフェライトコアを するパワーカプラとを備え、前記バルブ中 封入される放電ガスは、クリプトンのみ又 クリプトンと他の希ガスの混合ガスである 電極放電ランプと、前記誘導コイルにPWM制 された高周波電流が通電する点灯回路とを えたことを特徴とする。

 放電ガスとしてクリプトンのみ又はクリ トンと他の希ガスの混合ガスを用いること より、無電極放電ランプの他の特性を損な ことなく、再点弧電圧を低下できる。それ より、誘導コイルに流れる高周波電流をPWM 御した場合であっても、フェライトコアな の振動を低減させ、騒音レベルを低下させ ことができる。

図1は、本発明の一実施形態に係る無電 極放電ランプの詳細な構成を示す断面図であ る。 図2は、図1における無電極放電ランプ バルブとパワーカプラを分離した状態を示 断面図である。 図3は、上記無電極放電ランプを用いた 照明装置の一例を示す斜視図である。 図4は、上記無電極放電ランプを用いた 照明装置の他の例を示す斜視図である。 図5は、バルブ容器の球状部の内径rの 義を示す図である。 図6は、上記一実施形態に係る無電極放 電ランプについて、バルブ内に封入する放電 ガスを変化させて再点弧電圧を測定した結果 を示すグラフである。 図7は、図6の場合と同じ条件で効率を 定した結果を示すグラフである。 図8は、バルブの内径を変えて、図6の 合と同様に再点弧電圧を測定した結果を示 グラフである。 図9は、図8の場合と同じ条件で効率を 定した結果を示すグラフである。

 本発明の一実施形態に係る無電極放電ラ プ及びそれを備えた照明装置について、図 を参照しつつ説明する。本実施形態に係る 電極放電ランプ1の詳細な構成を図1に示す 無電極放電ランプ1は、バルブ10とパワーカ ラ20とで構成されている。また、バルブ1と ワーカプラ20を分離した状態を図2に示す。

 無電極放電ランプ1は、内部に放電ガス及 び最冷点温度で制御される水銀が封入された バルブ10と、高周波電磁界を発生させるパワ カプラ20を備えている。バルブ10は、ガラス などの透光性材料で形成され、円形開口を有 する略球形の気密容器14と、気密容器14の円 開口に溶着され、略円筒状のキャビティ5と ャビティ5の中央部に形成された排気管8を する封止部材11などで構成された密封容器で ある。パワーカプラ20は、下端に外鍔部を有 る円筒形の放熱シリンダ21と、放熱シリン 21の上端付近に固定された円筒形のフェライ トコア22と、このフェライトコア22の外周に 回され、誘導電界を発生する誘導コイル(ソ ノイド)23を備えている。そして、排気管8を フェライトコア22の内側に挿通するようにし 放熱シリンダ21、フェライトコア22並びに誘 導コイル23をキャビティ5内に挿入することに より、排気管8がその中心に位置するように ャビティ5に嵌合され、パワーカプラ20がバ ブ10に装着される。

 バルブ10の底部付近のバルブネック部19に は、樹脂材料などで形成された口金15が接着 どによって取り付けられている。口金15及 パワーカプラ20の台座部には、それぞれ図示 しないバヨネット構造などの取り付け構造が 設けられており、口金15と一体化されたバル 10がパワーカプラ20に着脱可能に装着されて いる。

 バルブ10の頂部には、口金15を上方に配置 した状態で点灯させた場合(ベースアップ点 )に最冷部となる突起部4が形成されている。 突起部4を含む気密容器14の内周面のほぼ全域 には、保護膜2及び蛍光体膜3が塗布されてい 。また、封止部材11のキャビティ5の外周面 ほぼ全域にも、保護膜2及び蛍光体膜3が塗 されている(図では一部のみを示す)。そのた め、バルブ10の内周面のほぼ全域には、保護 2及び蛍光体膜3が塗布されている。

 バルブ10の内部には、アルゴンやクリプ ンなどの希ガスが封入されており、放電空 として機能する。また、排気管8の内部には 鉄-ニッケル合金製の金属容器13が設けられ おり、金属容器13の内部には、水銀の蒸気 を制御するために水銀を放出させるための 量が略20mg、重量比で50:50のZn-Hgが封入されて いる。さらに、排気管8の内周には、金属容 13の位置を固定するための凹部9が形成され いると共に、排気管8の内部にはガラスロッ 12が配設されている。

 排気管8はバルブ10の内部から空気などを 気するために用いられるものであり、その 端部がバルブ10の底から外部に引き出され いる。アマルガムを収納した金属容器13及び ガラス製のロッド12をバルブ1内に収めた状態 で、バルブ1内を排気した後、上記希ガスを 入し、排気管8の下端部を溶融してチップオ 部16として封止することにより、バルブ10が 密閉される。なお、排気管8の上部及び中間 に内向きに突出する凹部9が形成されており 中間部の凹部9とチップオフ部16の間に、ガ スロッド12を介して金属容器13が保持される 。

 また、排気管8の上部の凹部9には、逆U字 に形成された支持体17の一端部が係止され いる。また、排気管8からバルブ1内に導出さ れた支持体17の他端部には、仕事関数が小さ 金属化合物(例えば、水酸化セシウム)が塗 された暗所始動補助フラグ18が固着されてい る。暗所始動補助フラグ18に塗布された金属 合物は、無電極放電ランプ1の始動時におけ る電子の数を増やす役割を担っている。

 図3は、本実施形態の無電極放電ランプ1 用いた照明装置の一例を示す。無電極放電 ンプ1を構成するパワーカプラ20(図示せず)は 、放熱板31に固定されており、放熱板31が建 の天井、側壁、床などに取り付けられる。 ワーカプラ20の誘導コイル23の端部は電線32 介して点灯回路33に接続されている。そして 、口金15と一体化されたバルブ10が、パワー プラ20と嵌合されることによって、無電極放 電ランプ1を備えた照明装置が構成される。 お、パワーカプラ20の誘導コイル23に通電す 高周波電流(正弦波電流)が数百kHzという低 周波数のため、誘導コイルの内側にフェラ トコア(磁芯)22が設けられている。

 図4は、本実施形態の無電極放電ランプ1 用いた照明装置の他の例を示す。図4に示す 明装置では、無電極放電ランプ1は、例えば 放物面鏡などの反射板35の焦点にバルブ10の 光部が位置するように配置されている。反 板35の前面は開放されていてもよいし、透光 性パネルが装着されていてもよい。後者の場 合、無電極放電ランプの長寿命性を活かして 、屋外のスポーツ施設の照明などランプの交 換が困難な箇所に用いることができる。特に 、密閉型の照明装置の場合、無電極放電ラン プ1の周囲温度が高くなるけれども、後述す ように、点灯方向によらず一定の最冷点温 が確保できるので、光出力の変化を抑える とが可能となる。さらに、PWM調光点灯を行 ても、振動の発生を低減し、騒音を抑制す ことができる。

 パワーカプラ20の誘導コイル23に高周波電 流を流すと、誘導コイル23の周囲に高周波電 界が発生する。この高周波電磁界によりバ ブ10の内部に封入された水銀蒸気と放電ガ の混合ガス中の電子が加速され、電子の衝 により電離が起こり、放電が発生する。放 中、バルブ10の内部に封入された放電ガスが 励起され、励起された原子が基底状態に戻る ときに紫外線を発生する。この紫外線は、バ ルブ10の内周面に塗布された蛍光体膜3により 可視光に変換される。可視光は、バルブ10の 密容器14を透過して外部に放出される。

 無電極放電ランプ1の点灯中、プラズマの 熱でバルブ10の内部は高温となる。しかしな ら、バルブ10の頂部に突起部4が設けられて るので、口金15を上方にして無電極放電ラ プ1を点灯させた場合には、この突起部4が最 冷点となり、気密容器14内の蒸気圧を低下さ ることができる。一方、口金15を下方にし 無電極放電ランプ1を点灯させた場合には、 電極放電ランプ1の高さ方向における気密容 器14の寸法を適宜設定することにより、口金1 5の直上部を最冷点にすることができ、それ よって気密容器14内の蒸気圧を低下させるこ とができる。

 以上のように構成された無電極放電ラン 1を、光出力が定格点灯時の50%となるように 調光点灯させ、そのときの効率(上記一定の 出力を得るために必要な電力の逆数)及び再 弧電圧を測定した。その結果を表1に示す。 そのときの調光方式としては、点灯回路33か 誘導コイル23に供給される高周波電流を断 させることにより高周波点灯のON-OFFを繰り す、PWM調光を採用した。点灯回路33は、一定 周期で高周波出力をON-OFFさせ、一周期に占め るON期間の割合を増減させることにより、ラ プの光出力を増減させている。一周期にお るOFF期間が長くなると、無電極放電ランプ1 の再始動時に、高い電圧(再点弧電圧)が必要 なる。

 表1において、条件1~4は、それぞれ放電ガ スとしての希ガスの圧力を一定(20Pa)としてい る。また、条件1と4では放電ガスとしてそれ れアルゴン(Ar)のみ及びクリプトン(Kr)のみ し、条件2及び3では放電ガスとしてそれぞれ アルゴンとクリプトンの混合ガスとし、それ らの封入量の割合を変化させている。

 パラメータ(σ(P×M)×r 2 )のうち、”P”はアルゴン又はクリプトンの ス圧(単位:Pa)、”M”はその原子量である。 r”は図5に示すように、気密容器14の球状部 の直径である。”σ(P×M)”は、アルゴンとク プトンを混合させた場合を考慮したもので る。

 条件1から4のそれぞれの場合について効 及び再点弧電圧を比較したところ、クリプ ンを含まない条件1では、他の場合に比べて 率が低く、再点弧電圧が高い。換言すれば クリプトンを含む条件2~4では、クリプトン 含まない条件1に比べて、効率が高くなり、 再点弧電圧が低くなっていることがわかる。 このことから、放電ガス中にクリプトンを含 ませることにより、無電極放電ランプ1をPWM 光させた時の再点弧電圧を低下させる効果 あることがわかる。

 次に、放電ガスとして、アルゴンとクリプ ンの混合ガスを用い、混合ガスの圧力を一 (20Pa又は40Pa)とし、上記表1の条件2~4と同様 、クリプトンの圧力を4~40Pa(4、16、20Pa又は8 32、40Pa)の範囲で変化させ、それに応じてア ゴンの圧力を混合ガスの圧力の0~80%の範囲 変化させた複数のバルブ10(r=220mm)を作成し、 実際にPWM調光点灯させた。その結果を図6及 7に示す。図6及び7において、横軸はパラメ タ(σ(P×M)×r 2 )の値を表し、縦軸は、それぞれ採点弧電圧 び効率を表す。

 図6からわかるように、パラメータ(σ(P×M)×r 2 )の値が65×10 6 以上の範囲では、採点弧電圧が1500V以下にな ている。一方、図7からわかるように、パラ メータ(σ(P×M)×r 2 )の値が65×10 6 以上250×10 6 以下の範囲では、効率が65%以上になっている 。このことから、パラメータ(σ(P×M)×r 2 )の値が65~250×10 6 である場合には、効率を大幅に損なうことな く、再点弧電圧を低下させることが可能であ ることがわかる。

 上記と同様に、気密容器14の球状部の直径r= 190mmとし、気密容器14内に封入されているZn-Hg の総量を10mgとしたバルブ10を製作し、光出力 が定格点灯時の50%となるようにPWM調光点灯さ せ、再点弧電圧および効率を測定した。その 結果を、図8及び9に示す。図8及び9において 横軸はパラメータ(σ(P×M)×r 2 )の値を表し、縦軸は、それぞれ採点弧電圧 び効率を表す。図8及び9から、バルブ10の気 容器14の球状部の内径が異なる場合にも、 様の効果が得られることがわかる。

 以上説明したように、本実施形態によれ 、放電ガスとしてクリプトンのみ又はアル ンとクリプトンの混合ガスを用いることに って、無電極放電ランプ1をPWM調光点灯させ たときに、効率を向上させることができると 共に再点弧電圧を低下させることができる。 そして、再点弧電圧の低下により、無電極放 電ランプ1のバルブ10のキャビティ5の内部に 入されたパワーカプラ20のフェライトコア22 振動が低減され、分割して配置された他の ェライトコア22や放熱シリンダ21との接触に よる騒音の発生が抑制される。

 なお、本発明は上記実施形態に限定され ものではなく、少なくとも放電ガスの中に リプトンが含まれていればよく、アルゴン 外の希ガスとの混合ガスであってもよい。 た、クリプトンの圧力が、放電ガスの全圧 中の20%以上であることがより好ましい。