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Patent Searching and Data


Title:
ELEVATOR HOIST
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/040913
Kind Code:
A1
Abstract:
In the hoist (23), a stator side housing (6a) to which a brake arm (7) is fixed opens around a shaft pin (9a) for the rotor side to which a sheave (8) and a brake drum (8g) are fixed. When the housing (6a) is opened, a fixing bolt (8d) is inserted into an engaging rod (8a) which moves upward to unlock the lock (13) of the housing (6a). In this regard, the brake drum (8g) is secured not to rotate by inserting the distal end of the engaging rod (8a) into the screw hole (8k) of the brake drum (8g). Furthermore, a sheave fixing confirmation switch (15) located above the engaging rod (8a) is pushed by inserting the fixing bolt (8d) and moving the engaging rod (8a) upward. Consequently, power supply to the hoist (23) is interrupted and the brake drum (8g) is stopped not to start rotation. Maintenance and inspection work of the hoist (23) is thereby facilitated and safety is enhanced.

Inventors:
WAKITA HIDEAKI (JP)
MIZUNO SACHIOMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/068817
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 27, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
WAKITA HIDEAKI (JP)
MIZUNO SACHIOMI (JP)
International Classes:
B66B11/08
Domestic Patent References:
WO2002053485A12002-07-11
WO2006027841A12006-03-16
Foreign References:
JP2000289954A2000-10-17
JP2006143469A2006-06-08
JP2003252554A2003-09-10
JPS4844320Y11973-12-20
Other References:
See also references of EP 2194015A4
Attorney, Agent or Firm:
MIZOI, Shoji (NTA Ofuna Building 3rd floor17-10, Ofuna 2-chome, Kamakura-shi, Kanagawa 56, JP)
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Claims:
 回転子が取り付けられた回転子ハウジングと、固定子が取り付けられた固定子ハウジングとを備えるエレベータ巻上機であり、
 前記固定子ハウジングは、前記回転子ハウジングに対向して配置され、端部において前記回転子ハウジングの端部と軸ピンで連結され、前記軸ピンにより回動する
ことを特徴とするエレベータ巻上機。
 前記回転子は、
 回転する回転軸と、
 前記回転軸と連動して回転するブレーキドラムと、エレベータかごを懸吊する懸吊ロープが巻き掛けられ前記ブレーキドラムと連動して回転する綱車と
を備え、
 前記固定子は、
 前記固定子ハウジングが前記回転子ハウジングに対向して配置された際に前記ブレーキドラムの内周側に配置され、前記ブレーキドラムに対して進退して前記ブレーキドラムに向けて進行した際に前記ブレーキドラムの内周面を押圧して前記ブレーキドラムを制動するブレーキアーム
を備えた
ことを特徴とする請求項1記載のエレベータ巻上機。
 前記回転子ハウジングと前記固定子ハウジングとは、回転軸に直交するように対向して配置され、
 前記固定子ハウジングは、回転軸に対して交差するように回動して開く
ことを特徴とする請求項2記載のエレベータ巻上機。
 前記固定子ハウジングは、
 前記回転子ハウジングに対向して配置された際に前記ブレーキドラムを内包し、回動した際に前記ブレーキドラムを外出させる
ことを特徴とする請求項3記載のエレベータ巻上機。
 前記固定子ハウジングは、
 一方が開放し他方が閉塞した円筒状を形成して前記ブレーキドラムを開放側から内包する固定子円筒部を有し、前記ブレーキドラムを内包した際に前記固定子円筒部の内周面が前記ブレーキドラムの外周面に対向する
ことを特徴とする請求項3記載のエレベータ巻上機。
 前記固定子ハウジングの回動軸に直交すると共に前記ブレーキドラムの回転軸を含む平面において、
 前記回動軸の回転軸手前側で、
 前記固定子円筒部の内周面の開放側の端部と前記回動軸との距離が、前記ブレーキドラムの外周面と前記回動軸との最短距離より短く、
 前記回動軸の回転軸奥側で、
 前記固定子円筒部の内周面と前記回動軸との最短距離が、前記固定子円筒部が閉塞する側の前記ブレーキドラムの外周面の端部と前記回動軸との距離より長い
ことを特徴とする請求項5記載のエレベータ巻上機。
 前記固定子ハウジングは、さらに、相手部品と係合する固定子係合片を備え、
 前記回転子ハウジングは、前記相手部品として、前記固定子係合片に対して進退可能な回転子係合片を備え、
 前記回転子係合片は、前記固定子係合片に向けて進行した際に前記固定子係合片に係合して前記固定子ハウジングの回動を抑止し、前記固定子係合片から後退した際に前記固定子係合片から外れて前記固定子ハウジングの回動の抑止を解除する
ことを特徴とする請求項1~6いずれかに記載のエレベータ巻上機。
 前記回転子係合片は、テーパー付きの挿入具が抜き差しされる挿入孔部を有し、前記挿入孔部に対して抜き差しされた挿入具のテーパーの傾斜に沿って移動することにより、前記挿入孔部に挿入具が挿入された際に前記固定子係合片から後退し、前記挿入孔部から挿入具が抜かれた際に前記固定子係合片側に向けて進行する
ことを特徴とする請求項7記載のエレベータ巻上機。
 前記綱車は、前記回転子係合片の前記挿入孔部に挿入された挿入具の先端が挿入される固定孔部を有し、前記固定孔部への挿入具の先端の挿入により回転しないように固定される
ことを特徴とする請求項8記載のエレベータ巻上機。
 前記エレベータ巻上機は、さらに、
 前記回転子係合片の後退先において前記回転子ハウジングに取り付けられると共にスイッチが入れられた際に前記綱車を回転させる回転装置への電源を遮断する綱車電源遮断スイッチを備え、
 前記回転子係合片は、前記固定子係合片から後退した際に前記綱車電源遮断スイッチを入れる
ことを特徴とする請求項7~請求項9いずれかに記載のエレベータ巻上機。
 前記エレベータ巻上機は、さらに、
 スイッチが入れられた際に前記回転子係合片の前記挿入孔部に挿入具を挿入する挿入具作動スイッチ
を備えることを特徴とする請求項8~請求項9いずれかに記載のエレベータ巻上機。
 前記エレベータ巻上機は、さらに、
 円周方向にネジ切りされた円柱状のネジ切りロッドと、前記懸吊ロープと対向すると共に前記ネジ切りロッドの一端と連結するロープ拘束部と、前記ネジ切りロッドを前記ネジ切りロッドの円周方向に回転させて前記ネジ切りロッドをネジ作用により前記ネジ切りロッドの長さ方向に前後動させるハンドルとを備えるロープ拘束具を備え、
 前記ロープ拘束具は、前記ハンドルにより回転された前記ネジ切りロッドが前記ロープ拘束部側に前進し、前記ロープ拘束部側に前進した前記ネジ切りロッドが前記ロープ拘束部を前記懸吊ロープに押し当てて前記懸吊ロープを拘束する
ことを特徴とする請求項2~請求項11いずれかに記載のエレベータ巻上機。
 前記エレベータ巻上機は、さらに、
 前記懸吊ロープと対向するロープ拘束具と、
 スイッチが入れられた際に前記ロープ拘束具を前記懸吊ロープに押し当てて前記懸吊ロープを拘束する拘束具作動スイッチと
を備えることを特徴とする請求項2~請求項11いずれかに記載のエレベータ巻上機。
 前記固定子ハウジングは、さらに、
 前記ブレーキアームに連結するブレーキアームリンク片と、
 前記ブレーキアームリンク片に連結するブレーキアーム誘導ロッドと、
 凸部を有するブレーキアーム誘導カムと
を備え、
 前記固定子ハウジングの回動前に、
 前記ブレーキアームリンク片は、前記ブレーキアームの後退方向に伸張しており、
 前記ブレーキアーム誘導ロッドは、端部が前記ブレーキアーム誘導カムに接するように配置され、
 前記固定子ハウジングの回動時に
 前記ブレーキアーム誘導ロッドは、前記固定子ハウジングの回動に伴って前記端部が前記ブレーキアーム誘導カム上を移動して前記凸部に乗り上げ、
 前記ブレーキアームリンク片は、前記端部が前記凸部に乗り上げた前記ブレーキアーム誘導ロッドにより前記ブレーキアーム誘導ロッドとの連結部が押し出され、
 前記ブレーキアームは、前記ブレーキアーム誘導ロッドとの連結部が押し出された前記ブレーキアームリンク片により前記ブレーキアームリンク片との連結部が引かれて後退する
ことを特徴とする請求項2~請求項13いずれかに記載のエレベータ巻上機。
 前記ブレーキアーム誘導ロッドは伸縮する誘導弾性体を備え、
 前記固定子ハウジングの回動後に、
 前記ブレーキアーム誘導ロッドは、前記ブレーキアーム誘導カムから離脱すると共に前記誘導弾性体により前記固定子ハウジングの回動時と逆の方向に押し戻され、
 前記ブレーキアームリンク片は、前記ブレーキアーム誘導ロッドにより前記ブレーキアーム誘導ロッドとの連結部が引き戻され、
 前記ブレーキアームは、前記ブレーキアームリンク片により進行方向に押し戻される
ことを特徴とする請求項14記載のエレベータ巻上機。
 前記ブレーキアーム誘導ロッドは、前記ブレーキアームリンク片を連結するピンの軸受けとして前記ブレーキアーム誘導ロッドの伸張方向に伸びた長穴を有することを特徴とする請求項14~請求項15いずれかに記載のエレベータ巻上機。
 前記固定子ハウジングは、前記ブレーキアームと前記ブレーキアームリンク片とを連結するピンの軸受けとして前記ブレーキアームの進退方向に伸びた長穴を有することを特徴とする請求項14~請求項16いずれかに記載のエレベータ巻上機。
 前記エレベータ巻上機は、さらに、
 スイッチが入れられた際に前記ブレーキアームを非制動時の位置に後退させるブレーキアーム作動スイッチ
を備えることを特徴とする請求項2~請求項17いずれかに記載のエレベータ巻上機。
 前記固定子ハウジングは、前記ブレーキアームと前記ブレーキドラムとの対面部分に開けられた点検穴を有することを特徴とする請求項2~請求項18いずれかに記載のエレベータ巻上機。
 前記エレベータ巻上機は、さらに、
 回転停止中の前記綱車を固定する綱車固定機構と、
 前記固定子ハウジングが閉じているときに前記固定子ハウジングの回動を抑止しておき、前記綱車固定機構による前記綱車の固定と連動して前記固定子ハウジングの回動の抑止を解除するハウジングロック機構と
を備えることを特徴とする請求項2記載のエレベータ巻上機。
 前記エレベータ巻上機は、さらに、
 前記綱車を回転させる回転装置への電源を前記綱車固定機構による前記綱車の固定と連動して遮断する綱車電源遮断機構
を備えることを特徴とする請求項20記載のエレベータ巻上機。
 前記エレベータ巻上機は、さらに、
 前記懸吊ロープの動きを拘束するロープ拘束機構
を備えることを特徴とする請求項2記載のエレベータ巻上機。
 前記エレベータ巻上機は、さらに、
 前記固定子ハウジングが回動する際に前記ブレーキアームを後退させるアーム操作機構
を備えることを特徴とする請求項2記載のエレベータ巻上機。
 前記アーム操作機構は、
 前記固定子ハウジングの回動前に前記ブレーキアームを進行方向に押し出し、前記固定子ハウジングの回動中に前記ブレーキアームを後退方向に引き付け、前記固定子ハウジングの回動後に前記ブレーキアームを進行方向に押し戻す
ことを特徴とする請求項23記載のエレベータ巻上機。
Description:
エレベータ巻上機

 本発明は、例えば、保守点検作業の容易 と安全性とを備えた機械室レスエレベータ 巻上機に関するものである。

 機械室レスエレベータは機械室が要らず しかも昇降路ピット寸法や頂部隙間を小さ することができるため設置台数が増えてい 。

 特許文献1(図1)は一般的な機械レスエレベ ータのかご、釣合おもりおよび巻上機が昇降 路のどの位置に配置されているかを示してい る。特許文献1では昇降路頂部に返し車を取 付け、巻上機を昇降路の下方に配置し、返 車からのロープを巻上機の綱車の下半分に けて上方の返し車へ引上げている。

 特許文献2(図1)は巻上機の回転体と綱車とを 切り離して分解できるようにボルトでつない だものを示している。

国際公開第2004/080875号パンフレット

特開2005-200221号公報

 特許文献1が示すように、機械室レスエレベ ータでは昇降路にかごや釣合おもりがあり、 巻上機はエレベータかごと昇降路壁との隙間 に配置される。
 巻上機を点検する際、かごを上方に移動さ て巻上機から引き離すことにより巻上機の りにスペースを確保し、さらに、巻上機の 車に掛かる巻上げロープを緩めるという作 が行われている。例えば、巻上機ロープは ごや釣合おもりをチェーンブロックやウイ チで吊り上げて緩められる。そして、巻上 を外し、必要部分を分解して巻上機の点検 行われる。
 また、特許文献2は巻上機の回転体と綱車と の分解作業について利便性を向上させたもの であるが、巻上機周りのスペースの確保や巻 上げロープを緩めるといった作業無しで巻上 機を分解することは困難である。
 以上のように、巻上機の保守点検には準備 大変で手間が掛かるといった課題があった

 本発明は、例えば、巻上機の保守点検作 の容易性および安全性を向上することを目 とする。

 本発明のエレベータ巻上機は、回転子が り付けられた回転子ハウジングと、固定子 取り付けられた固定子ハウジングとを備え エレベータ巻上機であり、前記固定子ハウ ングは、前記回転子ハウジングに対向して 置され、端部において前記回転子ハウジン の端部と軸ピンで連結され、前記軸ピンに り回動することを特徴とする。

 前記回転子は、回転する回転軸と、回転 と連動して回転するブレーキドラムと、エ ベータかごを懸吊する懸吊ロープが巻き掛 られ前記ブレーキドラムと連動して回転す 綱車とを備え、前記固定子は、前記固定子 ウジングが前記回転子ハウジングに対向し 配置された際に前記ブレーキドラムの内周 に配置され、前記ブレーキドラムに対して 退して前記ブレーキドラムに向けて進行し 際に前記ブレーキドラムの内周面を押圧し 前記ブレーキドラムを制動するブレーキア ムを備えたことを特徴とする。

 前記回転子ハウジングと前記固定子ハウ ングとは、回転軸に直交するように対向し 配置され、前記固定子ハウジングは、回転 に対して交差するように回動して開くこと 特徴とする。

 前記固定子ハウジングは、前記回転子ハ ジングに対向して配置された際に前記ブレ キドラムを内包し、回動した際に前記ブレ キドラムを外出させることを特徴とする。

 前記固定子ハウジングは、一方が開放し 方が閉塞した円筒状を形成して前記ブレー ドラムを開放側から内包する固定子円筒部 有し、前記ブレーキドラムを内包した際に 記固定子円筒部の内周面が前記ブレーキド ムの外周面に対向することを特徴とする。

 前記エレベータ巻上機は、前記固定子ハ ジングの回動軸に直交すると共に前記ブレ キドラムの回転軸を含む平面において、前 回動軸の回転軸手前側で、前記固定子円筒 の内周面の開放側の端部と前記回動軸との 離が、前記ブレーキドラムの外周面と前記 動軸との最短距離より短く、前記回動軸の 転軸奥側で、前記固定子円筒部の内周面と 記回動軸との最短距離が、前記固定子円筒 が閉塞する側の前記ブレーキドラムの外周 の端部と前記回動軸との距離より長いこと 特徴とする。

 前記固定子ハウジングは、さらに、相手 品と係合する固定子係合片を備え、前記回 子ハウジングは、前記相手部品として、前 固定子係合片に対して進退可能な回転子係 片を備え、前記回転子係合片は、前記固定 係合片に向けて進行した際に前記固定子係 片に係合して前記固定子ハウジングの回動 抑止し、前記固定子係合片から後退した際 前記固定子係合片から外れて前記固定子ハ ジングの回動の抑止を解除することを特徴 する。

 前記回転子係合片は、テーパー付きの挿 具が抜き差しされる挿入孔部を有し、前記 入孔部に対して抜き差しされた挿入具のテ パーの傾斜に沿って移動することにより、 記挿入孔部に挿入具が挿入された際に前記 定子係合片から後退し、前記挿入孔部から 入具が抜かれた際に前記固定子係合片側に けて進行することを特徴とする。

 前記綱車は、前記回転子係合片の前記挿 孔部に挿入された挿入具の先端が挿入され 固定孔部を有し、前記固定孔部への挿入具 先端の挿入により回転しないように固定さ ることを特徴とする。

 前記エレベータ巻上機は、さらに、前記 転子係合片の後退先において前記回転子ハ ジングに取り付けられると共にスイッチが れられた際に前記綱車を回転させる回転装 への電源を遮断する綱車電源遮断スイッチ 備え、前記回転子係合片は、前記固定子係 片から後退した際に前記綱車電源遮断スイ チを入れることを特徴とする。

 前記エレベータ巻上機は、さらに、スイ チが入れられた際に前記回転子係合片の前 挿入孔部に挿入具を挿入する挿入具作動ス ッチを備えることを特徴とする。

 前記エレベータ巻上機は、さらに、円周 向にネジ切りされた円柱状のネジ切りロッ と、前記懸吊ロープと対向すると共に前記 ジ切りロッドの一端と連結するロープ拘束 と、前記ネジ切りロッドを前記ネジ切りロ ドの円周方向に回転させて前記ネジ切りロ ドをネジ作用により前記ネジ切りロッドの さ方向に前後動させるハンドルとを備える ープ拘束具を備え、前記ロープ拘束具は、 記ハンドルにより回転された前記ネジ切り ッドが前記ロープ拘束部側に前進し、前記 ープ拘束部側に前進した前記ネジ切りロッ が前記ロープ拘束部を前記懸吊ロープに押 当てて前記懸吊ロープを拘束することを特 とする。

 前記エレベータ巻上機は、さらに、前記 吊ロープと対向するロープ拘束具と、スイ チが入れられた際に前記ロープ拘束具を前 懸吊ロープに押し当てて前記懸吊ロープを 束する拘束具作動スイッチとを備えること 特徴とする。

 前記固定子ハウジングは、さらに、前記 レーキアームに連結するブレーキアームリ ク片と、前記ブレーキアームリンク片に連 するブレーキアーム誘導ロッドと、凸部を するブレーキアーム誘導カムとを備え、前 固定子ハウジングの回動前に、前記ブレー アームリンク片は、前記ブレーキアームの 退方向に伸張しており、前記ブレーキアー 誘導ロッドは、端部が前記ブレーキアーム 導カムに接するように配置され、前記固定 ハウジングの回動時に前記ブレーキアーム 導ロッドは、前記固定子ハウジングの回動 伴って前記端部が前記ブレーキアーム誘導 ム上を移動して前記凸部に乗り上げ、前記 レーキアームリンク片は、前記端部が前記 部に乗り上げた前記ブレーキアーム誘導ロ ドにより前記ブレーキアーム誘導ロッドと 連結部が押し出され、前記ブレーキアーム 、前記ブレーキアーム誘導ロッドとの連結 が押し出された前記ブレーキアームリンク により前記ブレーキアームリンク片との連 部が引かれて後退することを特徴とする。

 前記ブレーキアーム誘導ロッドは伸縮す 誘導弾性体を備え、前記固定子ハウジング 回動後に、前記ブレーキアーム誘導ロッド 、前記ブレーキアーム誘導カムから離脱す と共に前記誘導弾性体により前記固定子ハ ジングの回動時と逆の方向に押し戻され、 記ブレーキアームリンク片は、前記ブレー アーム誘導ロッドにより前記ブレーキアー 誘導ロッドとの連結部が引き戻され、前記 レーキアームは、前記ブレーキアームリン 片により進行方向に押し戻されることを特 とする。

 前記ブレーキアーム誘導ロッドは、前記 レーキアームリンク片を連結するピンの軸 けとして前記ブレーキアーム誘導ロッドの 張方向に伸びた長穴を有することを特徴と る。

 前記固定子ハウジングは、前記ブレーキ ームと前記ブレーキアームリンク片とを連 するピンの軸受けとして前記ブレーキアー の進退方向に伸びた長穴を有することを特 とする。

 前記エレベータ巻上機は、さらに、スイ チが入れられた際に前記ブレーキアームを 制動時の位置に後退させるブレーキアーム 動スイッチを備えることを特徴とする。

 前記固定子ハウジングは、前記ブレーキ ームと前記ブレーキドラムとの対面部分に けられた点検穴を有することを特徴とする

 前記エレベータ巻上機は、さらに、回転 止中の前記綱車を固定する綱車固定機構と 前記固定子ハウジングが閉じているときに 記固定子ハウジングの回動を抑止しておき 前記綱車固定機構による前記綱車の固定と 動して前記固定子ハウジングの回動の抑止 解除するハウジングロック機構とを備える とを特徴とする。

 前記エレベータ巻上機は、さらに、前記 車を回転させる回転装置への電源を前記綱 固定機構による前記綱車の固定と連動して 断する綱車電源遮断機構を備えることを特 とする。

 前記エレベータ巻上機は、さらに、前記 吊ロープの動きを拘束するロープ拘束機構 備えることを特徴とする。

 前記エレベータ巻上機は、さらに、前記 定子ハウジングが回動する際に前記ブレー アームを後退させるアーム操作機構を備え ことを特徴とする。

 前記アーム操作機構は、前記固定子ハウ ングの回動前に前記ブレーキアームを進行 向に押し出し、前記固定子ハウジングの回 中に前記ブレーキアームを後退方向に引き け、前記固定子ハウジングの回動後に前記 レーキアームを進行方向に押し戻すことを 徴とする。

 本発明によれば、例えば、固定子ハウジ グと回転子ハウジングとが軸ピンで回動可 に連結されることにより、工具を用いて固 子ハウジングを回転子ハウジングから取り すといった作業が不要となり、回転子およ 固定子を外部に露出させて保守点検するこ が容易になる。

 実施の形態1.
 実施の形態1における巻上機は、綱車に巻上 げロープを掛けたまま綱車部分を回転しない ように固定したうえで巻上機本体(ハウジン )を開き内部を点検できるように構成したも である。
 つまり、実施の形態1における巻上機は、従 来のように、綱車に掛けた巻上げロープに掛 かる荷重を抜くためにチェーンブロックやウ インチによりエレベータのかごや釣合おもり を吊り上げることなく点検できる。
 これにより、エレベータの巻上機の綱車に 上ロープを巻付けたまま容易に巻上機の内 点検ができ、保守点検の時間と費用を大幅 下げることができる。
 以下、実施の形態1における巻上機の詳細に ついて説明する。

 図1は、実施の形態1における巻上機23の閉じ た状態を示す斜視図である。
 図2は、実施の形態1における巻上機23の開い た状態を示す斜視図である。
 実施の形態1における巻上機23がハウジング6 aを開閉することについて、図1および図2に基 づいて以下に説明する。
 実施の形態1における巻上機23は保守点検の めにハウジング6aが開動(回動)することを特 徴の一つとする。

 巻上機23は綱車8とブレーキドラム8gとを有 る回転子とブレーキアーム7と電磁石14と巻 14aとを有する固定子とに分けられる。
 回転子は回転するもの、動力として回転す もの又は動力として回転するものにより回 されるものであり、固定子は回転しないも 又は回転子の回転を停止させるものである
 回転子は巻上機ベース9の軸受支え板9f(回転 子ハウジング)に取り付けられ、軸受支え板9f との取り付け部分を回転軸にして回転する。 固定子はハウジング6a(固定子ハウジング)に り付けられる。ハウジング6aは、閉じた状態 において、巻上機ベース9の軸受支え板9fに対 向して配置され、接合するハウジング枠6(固 子ハウジング)の端部において軸受支え板9f 端部と軸ピン9aで連結され、軸ピン9aを回動 軸にして回動する。ハウジング6aが回動する とにより、巻上機23はハウジング6aが蓋をす るようにブレーキドラム8gを内包した閉状態( 図1)からハウジング6aがブレーキドラム8gを外 出しさせた開状態(図2)になる。
 ハウジング6aと軸受支え板9fとは巻上機23の じた状態で回転子の回転軸に直交するよう 対向して配置され、ハウジング6aは回転子 回転軸に対して交差するように回動して開 。
 ハウジング6aと軸受支え板9fとは、2枚貝や ーツケースのように、回動軸を有して回動 、互いに内部を隠した閉状態と内部を露出 せた開状態とを形成する。軸受支え板9fは巻 上機ベース9の一部として固定されており、 動するのはハウジング6aである。

 実施の形態1における巻上機23は、回転子で るブレーキドラム8gおよび綱車8、また、固 子であるブレーキアーム7を外部に露出させ て保守点検することができる。
 また、巻上機23は、ハウジング6aと軸受支え 板9fとが対向することにより、軸受支え板9f 取り付けられた回転子とハウジング6aに取り 付けられた固定子とを係合させることができ る。
 また、巻上機23は、回動前においてブレー ドラム8gを隠蔽し、回動後にブレーキドラム 8gを露出させることができる。
 また、巻上機23は、ブレーキドラム8gの外周 面とハウジング6aの内周面とが対向すること より、ブレーキドラム8gの円周に沿って永 磁石12を取り付けると共にハウジング6aの円 に沿って電磁石14を取り付けて、ハウジン 6aの電磁石14に電磁力に発生させて、ブレー ドラム8gと連動する綱車8を回転させること できる。

 図2において、ハウジング6a(固定子円筒部) 一方が開放し他方が閉塞した円筒状を形成 てブレーキドラム8gを開放側から内包する。 ブレーキドラム8gを内包した際、ハウジング6 aの内周面はブレーキドラム8gの外周面と対面 する。ハウジング6aは円周部にブレーキドラ 8gを回転させる電磁石14および巻線14aを備え 、円筒内部にブレーキドラム8gを制動するブ ーキアーム7および回転子側(後述するエン ーダ8f)と連結する固定軸6kが配置されている 。
 ブレーキアーム7は、図1のようにハウジン 6aが閉じているときに、ブレーキドラム8gの 周側からブレーキドラム8gの内周面に対し 進退し、ブレーキドラム8gの内周面に向けて 進行した際にブレーキドラム8gの内周面を押 してブレーキドラム8gの回転を制動する。
 また、回転子側の綱車8は巻上機ベース9の 受支え板9fに対して回転可能に連結しており 、エレベータのかごおよび釣合おもりを上下 動させる巻上ロープ11(懸吊ロープ)が巻き掛 られている。また、綱車8は円筒状のブレー ドラム8gおよび回転数を計数するエンコー 8fと接合し、ブレーキドラム8gと連動して回 する。

 図1および図2において、巻上機23は巻上機 取付上枠3に取り付けられた取付ブロック3bに 対してボルト9bにより固定されている。また 巻上機23はボルト9cにより巻上機ベース9を 上機取付下枠4に固定されている。巻上機取 上枠3および巻上機取付下枠4は巻上機取付 枠5に固定され、取付ブロック3aが取り付け れ、取付ブロック3aにかごガイドレール2が り付けられている。

 図3は、実施の形態1における巻上機23の垂直 断面図であり、巻上機23の中央部分における 方向の断面を図1の側方A側から示している また、図3はボルト9b、取付ブロック3b部分を 透過して示している。
 図4は、実施の形態1における巻上機23の水平 断面図であり、巻上機23の中央部分における 方向の断面を図1のB側から示している。ま 、図4はピン6h部分を透過して示している。
 図5は、実施の形態1における巻上機23の平面 図である。
 図3~図5はそれぞれ、図1に示したハウジング 6aが閉じた状態の巻上機23を示している。

 図3において固定子側の固定軸6kは回転子側 エンコーダ8fの空洞部に係合し、図4におい 回転子側のブレーキドラム8gは固定子側の 磁石14とブレーキアーム7との間に収まる。 2に示すように、電磁石14は円周上に複数の 線14aを有し、巻線14aに通電され、発生した 磁力によりブレーキドラム8gを回転させる。 ブレーキドラム8gの外周には永久磁石12が取 付けられている。また、綱車8はブレーキド ム8gに連動して回転することにより巻上ロ プ11を動かし、エンコーダ8fは綱車8の回転数 を計数する。なお、綱車8の回転時には、図2 示す電磁マグネット装置7cが通電され、発 した電磁力によりブレーキアーム7を引き付 てブレーキドラム8gから引き離す。
 また、綱車8の回転停止時には巻線14aへの通 電が断たれ、ブレーキドラム8gの回転が停止 る。さらに、綱車8の回転停止時には電磁マ グネット装置7cへの通電が断たれ、ブレーキ 動用バネ7dによりブレーキアーム7が押し出 れる。そして、図4において、押し出された ブレーキアーム7は前方に取り付けられたブ ーキシュー7aでブレーキドラム8gの内周面を 圧し、回転トルクがかかるブレーキドラム8 gを制動する。綱車8の回転停止時、巻上ロー 11に懸吊されるかご27と釣合おもり32との力 バランスにより、ブレーキドラム8gには回 トルクがかかっている。

 図6は、実施の形態1における巻上機23の垂直 断面の部分拡大図であり、図3の断面図にお る巻上機23の下部を拡大して示している。ま た、図6は固定ボルト8dが締められていない状 態を示している。
 図7は、実施の形態1における巻上機23が備え る係合ロッド8aおよび固定ボルト8dの拡大図 ある。
 図8は、実施の形態1における巻上機23の垂直 断面の部分拡大図であり、図3の断面図にお る巻上機23の下部を拡大して示している。ま た、図8は固定ボルト8dが締められた状態を示 している。
 図9は、実施の形態1における巻上機23の垂直 断面の部分拡大図であり、図8の断面図にお る固定ボルト8d、検出ロッド15cおよび綱車固 定確認スイッチ15の配置部分を拡大して示し いる。
 実施の形態1における巻上機23が有する、ハ ジング6aが開く際に回転停止中の綱車8を固 する綱車固定機構、ハウジング6aが閉じて るときにハウジング6aの開動(回動)を抑止し おいて綱車固定機構による綱車8の固定と連 動してハウジング6aの開動の抑止を解除する ウジングロック機構および綱車を回転させ 回転装置(電磁石14および巻線14a)への電源を 綱車固定機構による綱車8の固定と連動して 断する綱車電源遮断機構について、図6~図9 基づいて以下に説明する。
 実施の形態1における巻上機23は通常運転時 はハウジング6aがロックされて開かず、ハ ジング6aのロック解除と同時に綱車8を機械 および電気的に制動して保守点検時の安全 確保することを特徴の一つとする。

 図6において、巻上機23は棒状または板状の 合ロッド8aを備える。係合ロッド8aは巻上機 ベース9の軸受支え板9fに組み込まれ、ハウジ ング6aが閉じた状態において下端の係合部8e ロック装置逃がし窓9dに突出させる。また、 巻上機23は断面レの字形の棒状または板状の ック装置13を備える。ロック装置13は先端に 突起した係合部13bを有し、他端がネジ13aによ りハウジング6aに固定される。ロック装置13 ハウジング6aから軸受支え板9fに向けて伸張 ており、係合ロッド8aはロック装置13に対し て交差する方向(特に、直交する方向)に伸張 ている。ロック装置13はハウジング6aが閉じ た状態においてロック装置逃がし窓9dに位置 る係合部13bが係合ロッド8aの係合部8eと係合 する。ハウジング6aが閉じた状態の巻上機23 係合ロッド8aがロック装置13に係合するため ハウジング6aが通常運転時に開動してしま ことを防いでいる。
 係合ロッド8a(回転子係合片)は、ロック装置 13に対して進退し、ロック装置13(固定子係合 )に向けて進行した際にロック装置13の係合 13bに係合してハウジング6a(固定子ハウジン )の開動を抑止し、ロック装置13から後退し 際にロック装置13の係合部13bから外れてハ ジング6aの開動の抑止を解除する。

 図7において、係合ロッド8aは厚さ方向に いて円錐状に傾斜するテーパー穴8b(挿入孔 )を上部に有し、テーパー穴8bに固定ボルト8 d(挿入具)が挿入される。また、固定ボルト8d 円錐状に傾斜したテーパー部8nを有する。 定ボルト8dがテーパー穴8bに挿入されるとテ パー部8nの傾斜とテーパー穴8bの傾斜とに沿 って係合ロッド8aが引き上げられ、係合ロッ 8aの係合部8eがロック装置13の係合部13bから れ、ハウジング6aが開動可能となる。

 図6において、固定ボルト8dは軸受支え板9f ボルト穴8rから係合ロッド8aのテーパー穴8b 挿入され、ボルト用工具16により先端のネジ 部分が綱車8のネジ穴8kにねじ込まれる。図2 示すように、綱車8には円周状に並んだ複数 ネジ穴8kが空けられている。綱車8は固定ボ ト8dがネジ穴8kに締め込まれることにより回 転しないように固定される。
 つまり、巻上機23は、図8に示すように、軸 支え板9fに取り付けられた固定ボルト8dが締 め込まれると、ハウジング6aがロック装置13 解除により開動可能になると共に綱車8が固 ボルト8dにより機械的に固定される。
 固定ボルト8dおよびネジ穴8kは綱車固定機構 を構成し、係合ロッド8aおよびロック装置13 ハウジングロック機構を構成する。

 また、図9において、巻上機23は巻上機ベー 9の軸受支え板9fに組み込まれた検出ロッド1 5cを係合ロッド8aの上方に備え、また、巻上 23は巻上機ベース9の軸受支え板9fに組み込ま れた綱車固定確認スイッチ15(綱車電源遮断ス イッチ)を検出ロッド15cの上方に備える。
 固定ボルト8dがネジ穴8kに締め込まれて係合 ロッド8aが引き上げられると、係合ロッド8a 上端が検出ロッド15cの下端に位置するバネ け15dを押し上げる。そして、検出ロッド15c 上端が綱車固定確認スイッチ15の検出部15aを 押す。綱車固定確認スイッチ15は、検出部15a 押されている間、巻上機23への電源(巻線14a よび電磁マグネット装置7c)を遮断して綱車8 を回転し始めないように停止させる。
 つまり、巻上機23は巻上機ベース9に取り付 られた固定ボルト8dが締め込まれると、ハ ジング6aがロック装置13の解除により開動可 になると共に綱車8が綱車固定確認スイッチ 15により電気的に制動される。
 綱車固定確認スイッチ15、検出部15a、検出 ッド15c、バネ受け15dは綱車電源遮断機構を 成する。

 なお、固定ボルト8dが緩められると、検出 ッド15cに取り付けられた戻しバネ15eにより 合ロッド8aが固定ボルト8dのテーパー部8nの 斜に沿って押し下げられる。
 これにより、固定ボルト8dが緩められネジ 8kから外されると、固定ボルト8dによる綱車8 の固定が解除される共に、検出部15aの非押下 状態を検出した綱車固定確認スイッチ15によ 巻上機23への電源の遮断が解除され、また 係合ロッド8aによりロック装置13がロックさ る。

 図10は、実施の形態1における巻上機23の垂 断面の部分拡大図であり、図8の状態から、 助ブレーキ10により巻上ロープ11を固定した 状態を示している。
 実施の形態1における巻上機23が備える巻上 ープ11を固定する補助ブレーキ10について、 図10に基づいて以下に説明する。
 実施の形態1における巻上機23は、巻上ロー 11を固定する補助ブレーキ10を備えることに より、保守点検時の安全性を高めることを特 徴の一つとする。

 補助ブレーキ10はロッド10aと嵌入部10eとハ ドル10bと回転首10dとを有する。
 ロッド10a(ネジ切りロッド)は円柱状を形成 、円周方向にネジ切りされたネジ部10cを有 る。ロッド10aは巻上機ベース固定板9kを貫通 し、ネジ部10cは巻上機ベース固定板9kのねじ りされた穴に位置する。
 嵌入部10e(ロープ拘束部)はロッド10aの上端 連結され、巻上ロープ11(懸吊ロープ)が嵌ま 込むように巻上ロープ11と対向する。
 ハンドル10bはロッド10aの下端に取り付けら 、ロッド10aをロッド10aの円周方向に回転さ てロッド10aをネジ作用によりロッド10aの長 方向に前後動させる。
 また、嵌入部10eとロッド10aとは回転首10dを して連結し、ロッド10aが回転しても嵌入部1 0eは回転しない。
 ハンドル10bがロッド10aのネジ部10cを巻上機 ース固定板9kに締め込む方向に回転される 、ロッド10aが押し上げられる。そして、嵌 部10eがロッド10aにより押し上げられ、巻上 ープ11および綱車8を下方から押圧して拘束 る。

 補助ブレーキ10(ロープ拘束具、ロープ拘 機構)は、ハンドル10bにより回転されたロッ ド10aが嵌入部10e側に前進し、嵌入部10e側に前 進したロッド10aが嵌入部10eを巻上ロープ11に し当てて巻上ロープ11を拘束する。

 ハウジング6aが開く際に、固定ボルト8dお よび綱車固定確認スイッチ15により綱車8が固 定され、さらに、補助ブレーキ10により巻上 ープ11が固定されることにより、ハウジン 6aを安全に開動させて開くことができる。

 ロック装置13は巻上機23の下側ではなく、 上側、右側、左側などいずれの方向に取り付 けられていても構わない。ロック装置13に向 て伸張する係合ロッド8aはロック装置13の位 置に合わせて配置され、係合ロッド8aの端部 位置する綱車固定確認スイッチ15は係合ロ ド8aの伸張方向に合わせて配置される。

 図11、図12および図13は、実施の形態1にお ける巻上機23の垂直断面の部分拡大図であり 図10の状態からハウジング6aが開動する際の ロッド6bの動作を示している。

 図11に示すように、巻上機ベース9は巻上機 付下枠4に固定された巻上機ベース固定板9k 断面が台形の山状に起伏しているカム9g(ブ ーキアーム誘導カム)を有する。また、ハウ ジング6aの内部に配置されたブレーキアーム7 には後述するリンク6d(ブレーキアームリンク 片)を介してロッド6b(ブレーキアーム誘導ロ ド)が連結されている。ロッド6bは縦片と横 とでL字棒状を形成し、縦片の上部でブレー アーム7と連結し、横片の中央部分にバネ6n 取り付けられ、横片の端部にコロ6cが取り けられている。
 カム9g、ロッド6bおよびリンク6dはアーム操 機構を構成する。

 ハウジング6aの開動に伴い、ロッド6bのコロ 6cはカム9gの斜面を登り(図11)、カム9gの頂上 乗り上がり(図12)、カム9gの斜面を下る(図13)
 このとき、ロッド6bはコロ6cがカム9gを登る とにより持ち上げられる。つまり、ロッド6 bはハウジング6aの開動中に持ち上げられる。 なお、ロッド6bは開動前のハウジング6aが閉 た状態時および開動後のハウジング6aが開い た状態時にはバネ6n(誘導弾性体)により押し げられている。

 図14は、実施の形態1における巻上機23が備 るブレーキアーム7、リンク6dおよびロッド6b の拡大図である。
 実施の形態1における巻上機23が備えるブレ キアーム7とリンク6dとロッド6bとの連結構 について、図14に基づいて以下に説明する。

 巻上機23のハウジング6aの内部には左右に 位置する一対のブレーキアーム7が備わり、2 のブレーキアーム7は2つのリンク6dにより連 結されている。ブレーキアーム7とリンク6dと はピン6eにより回動可能に連結しており、ピ 6eはさらにハウジング6aに設けられた横に延 びる長穴6fにはめ込まれている。2つのリンク 6dは、他端においてピン6hにより、回動可能 互いが連結されると共にロッド6bが連結され ている。ピン6hはロッド6bの縦片上部に設け れた縦に延びる長穴6mにはめ込まれている。 一対のブレーキアーム7とロッド6bとは2つの ンク6dを介して連結している。

 図15、図16は、実施の形態1における巻上機23 のハウジング6a内部を示す図である。
 図15はハウジング6aが開動する前のロッド6b 下りている状態を示しており、図16はハウ ング6aの開動中にロッド6bが上がっている状 を示している。図15は図10に対応していて、 図16は図12に対応している。
 実施の形態1における巻上機23が備えるブレ キアーム7とリンク6dとロッド6bとの動作に いて、図14に基づいて以下に説明する。

 図15において、ハウジング6aが閉じている際 、リンク6dはブレーキアーム7の後退方向(横 向)に伸張しており、ロッド6bはコロ6cがカム 9gに接するように配置されている。
 また、ブレーキドラム8gが回転している非 動時には、電磁マグネット装置7cが巻線7fに 電し、発生させた電磁力によりブレーキア ム7を引き付けてブレーキアーム7のブレー シュー7aをブレーキドラム8gの内周面から引 離す。また、ブレーキドラム8gが回転を停 している制動時には、電磁マグネット装置7c は巻線7fへの通電を停め、ブレーキアーム7は ブレーキ作動用バネ7dによりブレーキドラム8 gに向けて押し出される。押し出されたブレ キアーム7はブレーキシュー7aをブレーキド ム8gの内周面に押圧してブレーキドラム8gに かる回転トルクを押さえる。電磁マグネッ 装置7cはハウジング6aに固定され、ブレーキ アーム7はリンク6dと連結している端部との反 対側の端部においてピン7bにより電磁マグネ ト装置7cの連結ロッド7eと連結している。ま た、ブレーキアーム7は電磁マグネット装置7c に取り付けられたブレーキ作動用バネ7dと接 している。
 ブレーキアーム7は、非制動時にブレーキド ラム8gの内周面にブレーキシュー7aが近接す ように取り付けられている。例えば、ブレ キアーム7は非制動時にブレーキシュー7aと レーキドラム8gの内周面との間隔が10分の数m m程度になるように調整されて取り付けられ 。例えば、制動性を高めるためやブレーキ ュー7aとブレーキドラム8gとの衝突音を抑え ためである。

 巻上機23の保守作業は安全確保のために レーキドラム8gが回転を停止した制動時に行 われる。そして、保守点検では、例えば、ブ レーキアーム7のブレーキシュー7aとブレーキ ドラム8gの内周面との間隔が調整される。

 ここで、実施の形態1における巻上機23は、 16に示すように、ハウジング6aが開く際にコ ロ6cがカム9gに乗り上がりロッド6bが持ち上が ることにより、リンク6dを介してブレーキア ム7のブレーキシュー7aをブレーキドラム8g 内周面から引き離し、ハウジング6aの開動を 容易にしている。
 つまり、ロッド6bはハウジング6aの開動に伴 ってコロ6cがカム9g上を移動して凸部に乗り げ、リンク6dはコロ6cがカム9gの凸部に乗り げたロッド6bによりロッド6bとの連結部が押 出され、ブレーキアーム7は、ロッド6bとの 結部が押し出されたリンク6dによりリンク6d との連結部が引かれて後退する。
 また、ハウジング6aが閉じる際も同様に、 上機23は、コロ6cがカム9gに乗り上がりロッ 6bが持ち上がることにより、ブレーキアーム 7のブレーキシュー7aをブレーキドラム8gの内 面から引き離し、ロッド6bの閉動を容易に ている。このとき、ブレーキアーム7はピン7 bを軸に回転動作する。また、ロッド6bに設け られた長穴6mはピン6hの軸受けとしてロッド6b およびリンク6dが縦方向に円滑に動作するよ に補助し、ハウジング6aに設けられた長穴6f はピン6eの軸受けとしてブレーキアーム7およ びリンク6dが横方向に円滑に動作するように 助する。長穴6mはハウジング6aに設けられて いてもよいし、長穴6fはリンク6dまたはブレ キアーム7に設けられていてもよい。
 また、ブレーキアーム7は左右ではなく上下 に配置されていても構わない。リンク6d、ロ ド6b、カム9gや長穴6fはブレーキアーム7の位 置に応じて配置される。また、ブレーキアー ム7に対してリンク6dは端部ではなくブレーキ アーム7の長さ方向の中心部分で連結してい も構わない。
 なお、実施の形態1における巻上機23は、前 の通り、綱車8を固定ボルト8dおよび綱車固 確認スイッチ15により制動すると共に巻上 ープ11を補助ブレーキ10により固定している め、ブレーキアーム7をブレーキドラム8gか 引き離してもブレーキドラム8gが回転する とは無く、安全は確保されている。
 実施の形態1における巻上機23はブレーキア ム7のブレーキシュー7aとブレーキドラム8g の間隔を広げてハウジング6aの開閉を容易に することを特徴の一つとする。

 また、実施の形態1における巻上機23は、 守作業用に電磁マグネット装置7cに電源を 給するための保守作業用電源回路(図示省略) を備える。保守作業用電源回路のスイッチ( レーキアーム作動スイッチ)が押下された際 保守作業用電源回路は電磁マグネット装置7 cに電源を供給し、ブレーキアーム7を後退さ て非制動時の状態にする。

 保守作業員は、保守作業を行う際、ハウジ グ6aを開ける前に保守作業用電源回路のス ッチを押下してブレーキアーム7を非制動時 状態にし、ハウジング6aに設けられたブレ キシュー間隔点検穴6pから非制動時のブレー キアーム7のブレーキシュー7aとブレーキドラ ム8gの内周面との間隔を確認する。そして、 守作業員はハウジング6aを開き、確認した 隔に基づいてブレーキアーム7の取り付け位 を調整する。ブレーキシュー間隔点検穴6p 、図1、図2や図4に示すように、左右に3つず ハウジング6aに設けられている。左右の3つ ブレーキシュー間隔点検穴6pはそれぞれブ ーキアーム7のブレーキシュー7aの上部、中 部、下部において、ブレーキドラム8gの内周 面に沿って配置されている。また、ハウジン グ6a内部へのホコリの侵入を防ぐため、ブレ キシュー間隔点検穴6pにはキャップ6rが取り 付けられている。
 また、ハウジング6aを開いた際、ロッド6bが バネ6nにより押し下げられ、ブレーキアーム7 が制動時の位置に戻されるため、保守作業員 はハウジング6aの内周縁(または、電磁石14)と の間隔を元にブレーキアーム7の取り付け位 を調整することもできる。例えば、保守作 員はハウジング6aが開いた状態で保守作業用 電源回路のスイッチを押下してブレーキアー ム7を制動時の状態から非制動時の状態にし ハウジング6aの内周縁の内径とブレーキアー ム7の外径(左右のブレーキアーム7のブレーキ シュー7a間の直線距離)とを計測し、その差に 基づいてブレーキアーム7の取り付け位置を 整する。
 実施の形態1における巻上機23は保守作業用 源回路およびブレーキシュー間隔点検穴6p 備えてブレーキアーム7のブレーキシュー7a ブレーキドラム8gの内周面との間隔の調整を 容易にすることを特徴の一つとする。

 実施の形態1における巻上機23は、ブレーキ ーム7に連結するリンク6dとリンク6dに連結 るロッド6bとを備え、ハウジング6aの回動に ってロッド6bがカム9gを移動することにより 、ハウジング6aの回動の際にブレーキアーム7 がブレーキドラム8gから離れるため、ハウジ グ6aの回動を容易にすることができる。
 また、巻上機23は、ロッド6bにバネ6nを備え ことにより、ハウジング6aが開いた際にブ ーキアーム7が元の位置に戻るため、ブレー アーム7の位置調整を容易にすることができ る。
 また、巻上機23は、ロッド6bとリンク6dとの 受けとして長穴6mを有することにより、ロ ド6bの動作を円滑にすることができる。
 また、巻上機23は、ブレーキアーム7とリン 6dとの軸受けとして長穴6fを有することによ り、リンク6dの動作を円滑にすることができ 。
 また、巻上機23は、ブレーキアーム7を作動 るスイッチを備えることにより、ハウジン 6aが開いたときにブレーキアーム7を非制動 の位置に動かせるため、ブレーキアーム7の 位置調整を容易にすることができる。
 また、巻上機23は、ハウジング6aにブレーキ シュー間隔点検穴6pを有することにより、ハ ジング6aが閉じているときにブレーキアー 7とブレーキドラム8gとの間隔の確認が可能 ため、ブレーキアーム7の位置調整を容易に ることができる。
 また、巻上機23のハウジング6aが開くことに より、保守作業員は巻線14a、エンコーダ8f、 磁マグネット装置7c、軸受ベアリングなど 調整、各摺動部への給油およびブレーキ粉 清掃などが容易にできる。

 図17は、実施の形態1における巻上機23のハ ジング6aと固定子との水平断面図であり、図 4に示す構成のうちハウジング6a、ブレーキド ラム8g、綱車8およびボルト9bを示している。 お、図17に示す各構成は、説明の便宜上、 4に示す各構成と異なる寸法および間隔で示 れている。
 実施の形態1における巻上機23のハウジング6 aとブレーキドラム8gおよび綱車8で構成され 回転子とボルト9bとの関係について、図17に づいて以下に説明する。
 実施の形態1における巻上機23は、ハウジン 6aとブレーキドラム8gおよび綱車8で構成さ る回転子とボルト9bとが以下のような関係を 有することにより、ブレーキドラム8gに当た ことなくハウジング6aが開動する。

 図17は、ハウジング6aが回動する様子をハウ ジング6aの回動軸に直交すると共に綱車8およ びブレーキドラム8gの回転軸を含む平面にお る断面図を示している。
 図17において、点pが回動軸であり、一点差 が綱車8およびブレーキドラム8gの回転軸で り、点線が回動軸と回転軸とに直交する軸 ある。
 また、(1)は回動前のハウジング6a(固定子円 部)を示し、(2)は回動中のハウジング6aであ 回動軸pから見て奥側(図17下方)においてブ ーキドラム8gに最も近づいたハウジング6aを し、(3)は回動中のハウジング6aであり回動 pから見て手前側(図17上方)においてブレーキ ドラム8gに最も近づいたハウジング6aを示し いる。
 以下の説明において、電磁石14および巻線14 aをハウジング6aの一部として、また、永久磁 石12をブレーキドラム8gの一部とする。

 巻上機23は、ハウジング6aの内周面の開放側 の端部aと回動軸pとの距離が、ブレーキドラ 8gの外周面と回動軸pとの最短距離、つまり 図17(1)において回動軸pから点線上を進んで 初に交差するブレーキドラム8gの点bと回動 pとの距離より短い。
 また、巻上機23は、ハウジング6aの内周面と 回動軸pとの最短距離、つまり、図17において 点線が交差するハウジング6aの点cとの距離が 、ハウジング6aが閉塞する側のブレーキドラ 8gの外周面の端部dと回動軸pとの距離より長 い。
 巻上機23は上記のような関係になるように ピン9aが配置され、また、上記関係を満たす ようにハウジング6aとブレーキドラム8gとの にギャップが設けられる。
 巻上機23は上記関係を満たすことで、ハウ ング6aがブレーキドラム8gに摺動することな 、回動することができる。

 図18は、機械室レスエレベータ101のレイア トを示す斜視図である。
 図19は、機械室レスエレベータ101のレイア トを示す平面図である。
 実施の形態1における巻上機23は従来の機械 レスエレベータと同様な位置に配置するこ ができる。
 例えば、実施の形態1における巻上機23は、 18および図19に示すように、機械室レスエレ ベータ101の昇降路1の下方においてかご27と昇 降路壁1aとの間に配置される。なお、図18お び図19に示す昇降路1は、昇降路1の頂部に配 した返し車30および返し車31により巻上ロー プ11の進行方向を変換してかご27と釣合おも 32とを吊ったものである。
 巻上機23の保守作業時はかご27を上方へ移動 させて巻上機23から離し、巻上機23の周りに 業用スペースが確保された状態で行われる

 実施の形態1における巻上機23の保守作業は 下のような手順で行われる。
(1)かご27を上方に移動させて巻上機23の周り 作業用のスペースを確保する。
(2)固定ボルト8dを締め込むことにより、綱車8 を機械的および電気的に制動すると共にハウ ジング6aのロック装置13を解除する。
(3)補助ブレーキ10により巻上ロープ11を固定 る。
(4)保守作業用電源回路のスイッチを押下して ブレーキシュー間隔点検穴6pからブレーキア ム7のブレーキシュー7aとブレーキドラム8g 内周面との間隔を確認する。
(5)ハウジング6aを開き、ブレーキアーム7の位 置調整およびその他の保守作業を行う。
(6)ハウジング6aを閉じ、補助ブレーキ10を解 し、固定ボルト8dを緩めてハウジング6aのロ クおよび綱車8の機械的・電気的な制動を解 除する。

 実施の形態1において、以下のようなエレベ ータ巻上機装置について説明した。
 機械室レスエレベータ101の巻上機23は、巻 機23の綱車8に巻掛けられた巻上ロープ11と、 この巻上ロープ11を介して昇降路1内を互いに 昇降するかご27と釣合おもり32とを有する。 して、巻上機23は、綱車8と永久磁石12との回 転子側および鉄芯に巻線14aが巻かれた電磁石 14とブレーキアーム7とを備えた固定子側とが 軸ピン9aで接続され、固定子側の開動が可能 構成である。
 また、巻上機23は、綱車8の軸受支え板9fに えた綱車8の回転を固定する固定ボルト8dの め付けに連動するロック装置13と綱車固定確 認スイッチ15とを備え、綱車8の固定が確認さ れると電源が断たれる。
 また、巻上機23は、固定ボルト8d以外に綱車 8と巻上ロープ11とを外部から固定する補助ブ レーキ10を備え、ネジ部10cを有するロッド10a ハンドル10bで締め付けられることにより綱 8と巻上ロープ11とが固定される。
 また、巻上機23は、巻上機23の固定子側本体 の開動動作に連動してカム9gに対して作動す コロ6c付きのロッド6b、リンク6dおよびブレ キアーム7の下支点ピン(ピン6e)の軸受けに 平方向に延びてブレーキアーム7の下支点ピ を内側方向にガイドする長穴6fを備え、巻 機23の固定子側本体の開動動作時に綱車8と レーキアーム7との間隙を自動的に広げる。
 また、巻上機23の固定子側本体が開動する 合の綱車8とブレーキアーム7との間隙を広げ る作用は、開動初めと閉じる場合のみ作動し 、ハウジング6aが開動した状態ではブレーキ ーム7の位置がエレベータ通常運転時にブレ ーキをかけた制動状態の間隙位置になる構成 である。
 また、巻上機23は、巻上機23の綱車8とブレ キアーム7との間隙がエレベータ通常運転時 ブレーキを解除した非制動状態と同じにな ように、電磁マグネット装置7cに給電して レーキアーム7を作動させる保守作業用のス ッチおよび電源を備える。
 また、コロ6c付きのロッド6bは、バネ6nおよ リンク支持ピン穴として縦の長穴6mを備え 巻上機23はハウジング6aが閉まった状態のエ ベータ平常時にカム9gからの作用力がロッ 6bにかからずエレベータのメインブレーキ作 動に支障がない。
 また、巻上機23は、ハウジング6aの内径より も綱車8の外径の方が小さい。

 以上に述べた構成により、エレベータの巻 機23の綱車8に巻上ロープ11を巻付けた状態 おいて、容易に巻上機23の内部を点検するこ とができるので、保守点検の時間と費用を大 幅に下げることができる。
 また、かご27や釣合おもり32を吊り上げる必 要もないのでより安全な保守作業ができる。

 実施の形態2.
 図20は、実施の形態2における巻上機23の垂 断面の部分拡大図であり、実施の形態1にお る図6に対応する図である。
 実施の形態2における巻上機23は、実施の形 1において手動で動作した固定ボルト8dおよ 補助ブレーキ10の代わりに、電動動作する 磁ロッド18および補助ブレーキ10を備えるこ を特徴とする。
 実施の形態2における巻上機23のその他の構 および効果については、実施の形態1におけ る巻上機23と同様である。

 図20において、電磁ロッド18は綱車8に設 られた固定穴22に対してロッド先端部18aが電 磁マグネット17により進退される。また、補 ブレーキ10は電磁ロッド19に取り付けられ、 電磁ロッド19は取付ブラケット21に固定され 電磁マグネット20により巻上ロープ11に対し 進退される。

 巻上機23は、綱車8固定用の押しボタン(挿入 具作動スイッチ、拘束具作動スイッチ)(図示 略)を備え、押しボタンが押下された際に電 磁マグネット17に電源を供給すると共に電磁 グネット20への電源の供給を遮断する。
 押しボタンの押下により電源が供給された 磁マグネット17は、巻線17aの通電により発 した電磁力により電磁ロッド18を押し出して 綱車8に設けられた固定穴22にロッド先端部18a を嵌め込む。これにより、実施の形態1と同 に、ブレーキドラム8gが固定され、巻上機23 の電源の供給が遮断され、ハウジング6aの ック装置13が解除される。
 また、押しボタンの押下により電源の供給 遮断された電磁マグネット20は、バネ20bに り電磁ロッド19を押し出して補助ブレーキ10 巻上ロープ11を押さえつける。これにより 実施の形態1と同様に、巻上ロープ11および 車8が補助ブレーキ10により固定される。

 また、巻上機23は、押しボタンが再度押下 れた際に電磁マグネット17への電源の供給を 遮断すると共に電磁マグネット20に電源を供 する。
 押しボタンの再度の押下により電源の供給 遮断された電磁マグネット17は、バネ17bに り電磁ロッド18のロッド先端部18aを綱車8に けられた固定穴22から引き抜く。
 また、押しボタンの再度の押下により電源 供給された電磁マグネット20は、巻線20aの 電により発生した電磁力により電磁ロッド19 を吸引して補助ブレーキ10を巻上ロープ11か 引き離す。

 巻上機23は、挿入具作動スイッチを備え ことにより、電磁ロッド18を電動で綱車8の 定穴22に挿入することができる。

 実施の形態2において、以下のようなエレベ ータ巻上機装置について説明した。
 巻上機23は、綱車8の回転を固定する固定ボ ト8dの代りに電磁マグネット17と電磁ロッド 18とを備え、さらに、作動ボタンにより綱車8 を固定させる作用に連動するロック装置13と 車8の固定を確認する綱車固定確認スイッチ 15とを備え、綱車8の固定が確認されると電源 が断たれる。
 また、巻上機23は、綱車8と巻上ロープ11と 外部から固定する補助ブレーキ10を作動させ る電磁マグネット20および電磁ロッド19を備 、作動ボタンにより綱車8と巻上ロープ11と 固定させる。

実施の形態1における巻上機23の閉じた 態を示す斜視図。 実施の形態1における巻上機23の開いた 態を示す斜視図。 実施の形態1における巻上機23の垂直断 図。 実施の形態1における巻上機23の水平断 図。 実施の形態1における巻上機23の平面図 実施の形態1における巻上機23の垂直断 の部分拡大図。 実施の形態1における巻上機23が備える 合ロッド8aおよび固定ボルト8dの拡大図。 実施の形態1における巻上機23の垂直断 の部分拡大図。 実施の形態1における巻上機23の垂直断 の部分拡大図。 実施の形態1における巻上機23の垂直断 面の部分拡大図。 実施の形態1における巻上機23の垂直断 面の部分拡大図。 実施の形態1における巻上機23の垂直断 面の部分拡大図。 実施の形態1における巻上機23の垂直断 面の部分拡大図。 図14は、実施の形態1における巻上機23 備えるブレーキアーム7、リンク6dおよびロ ド6bの拡大図。 実施の形態1における巻上機23のハウジ ング6a内部を示す図。 実施の形態1における巻上機23のハウジ ング6a内部を示す図。 実施の形態1における巻上機23のハウジ ング6aと固定子との水平断面図。 機械室レスエレベータ101のレイアウト を示す斜視図。 機械室レスエレベータ101のレイアウト を示す平面図。 実施の形態2における巻上機23の垂直断 面の部分拡大図。

符号の説明

 1 昇降路、1a 昇降路壁、2 かごガイドレ ール、2a レールクリップ、2b ボルト、3 巻 機取付上枠、3a 取付ブロック、3b 取付ブ ック、4 巻上機取付下枠、5 巻上機取付縦 、6 ハウジング枠、6a ハウジング、6b ロッ ド、6c コロ、6d リンク、6e ピン、6f 長穴 6h ピン、6k 固定軸、6n バネ、6m 長穴、6p  ブレーキシュー間隔点検穴、6r キャップ、7 ブレーキアーム、7a ブレーキシュー、7b ピ ン、7c 電磁マグネット装置、7d ブレーキ作 用バネ、7e 連結ロッド、7f 巻線、8 綱車 8a 係合ロッド、8b テーパー穴、8c バネ、8d  固定ボルト、8e 係合部、8f エンコーダ、8g  ブレーキドラム、8h 軸受、8k ネジ穴、8n  ーパー部、8r ボルト穴、9 巻上機ベース、 9a 軸ピン、9b,9c ボルト、9d ロック装置逃が し窓、9e 軸受、9f 軸受支え板、9g カム、9h 軸、9k 巻上機ベース固定板、10 補助ブレー キ、10a ロッド、10b ハンドル、10c ネジ部、 10d 回転首、10e 嵌入部、11 巻上ロープ、12  永久磁石、13 ロック装置、13a ネジ、13b 係 部、14 電磁石、14a 巻線、15 綱車固定確認 スイッチ、15a 検出部、15c 検出ロッド、15d  バネ受け、15e 戻しバネ、16 ボルト用工具、 17 電磁マグネット、17a 巻線、17b バネ、18  電磁ロッド、18a ロッド先端部、19 電磁ロッ ド、20 電磁マグネット、20a 巻線、20b バネ 21 取付ブラケット、22 固定穴、23 巻上機 24 レール台、25 釣合おもりレール、26 レ ル台、27 かご、28 かご床、29 かご吊り車 30 返し車、31 返し車、32 釣合おもり、33  吊り車、34 綱止めブロック、35 綱止め梁、1 01 機械室レスエレベータ。