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Patent Searching and Data


Title:
EMULSION-TYPE HAIR-DRESSING PREPARATION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/093677
Kind Code:
A1
Abstract:
The invention provides an oil-in-water emulsion type hair -dressing preparation which exhibits excellent spreadability, unclamminess, and excellent hair-dressing properties and which does not generate a feeling of squeakiness. An oil-in-water type hair-dressing preparation which comprises (a) a specific long-chain acylsulfonic acid salt type anionic surfactant (such as sodium N-stearoyl-N-methyltaurate) preferably in an amount of 0.1 to 10mass%, (b) a higher aliphatic alcohol preferably in an amount of 0.1 to 20mass%, (c) one or more selected from among (c-1) waxes in amounts of 0.5 to 50mass%, (c-2) hair-dressing resins in amounts of 0.1 to8mass%, and (c-3) powder components (such as silicic acid anhydride) in amounts of 0.1 to 8mass%, and (d) water, and which may further contain (e) a liquid oil.

Inventors:
TOYODA TOMONORI (JP)
SHIMIZU HIDEKI (JP)
GOTO MAKIKO (JP)
FUJIYAMA TAIZO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/051047
Publication Date:
July 30, 2009
Filing Date:
January 23, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SHISEIDO CO LTD (JP)
TOYODA TOMONORI (JP)
SHIMIZU HIDEKI (JP)
GOTO MAKIKO (JP)
FUJIYAMA TAIZO (JP)
International Classes:
A61K8/46; A61K8/25; A61K8/34; A61K8/81; A61K8/92; A61Q5/06
Foreign References:
JP2007070233A2007-03-22
JP2002370945A2002-12-24
JP2003342130A2003-12-03
JPH1045546A1998-02-17
JP2002012521A2002-01-15
JP2004067622A2004-03-04
Other References:
See also references of EP 2248513A4
Attorney, Agent or Firm:
HASEGAWA, Yoko (Horiguchi Bldg.2-3, Nihombashi Ningyocho,2-chome, Chuo-k, Tokyo 13, JP)
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Claims:
 下記(a)~(d)成分を含む乳化型整髪料。
 (a)成分:下記式(I)で表される長鎖アシルスルホン酸塩型陰イオン性界面活性剤、
    R 1 CO-a-(CH 2 ) n SO 3 M 1      (I)
〔式(I)中、R 1 CO-は平均炭素原子数10~22の飽和または不飽和の脂肪酸残基(アシル基)を示し;aは-O-または-NR 2 -(ただし、R 2 は水素原子、または炭素原子数1~3のアルキル基を示す)を示し;M 1 は水素原子、アルカリ金属類、アルカリ土類金属類、アンモニウムまたは有機アミン類を示し;nは1~3の整数を示す。〕
 (b)成分:高級脂肪族アルコール、
 (c)成分:(c-1)ロウ類を0.5~50質量%、(c-2)整髪樹脂を0.1~8質量%、(c-3)粉末成分を0.1~8質量%、の中から選ばれる1種または2種以上、および
 (d)成分:水。
 上記式(I)中、aが-NH 3 -を示すものである、請求項1記載の乳化型整髪料。
 (a)成分を0.1~10質量%、(b)成分を0.1~20質量%含有する、請求項1記載の乳化型整髪料。
 (a)成分:(b)成分=1:4~1:10(モル比)である、請求項1~3のいずれか1項に記載の乳化型整髪料。
 (c-3)成分がカオリン、無水ケイ酸、およびシリル化処理無水ケイ酸の中から選ばれる1種または2種以上である、請求項1記載の乳化型整髪料。
 さらに(e)液状油分(25℃で液状を呈する油分)を配合する、請求項1記載の乳化型整髪料。
Description:
乳化型整髪料

 本発明は乳化型整髪料に関する。さらに しくは、のびがよく、べたつかず、整髪力 優れ、きしみ感のない水中油型乳化型整髪 に関する。

 従来、頭髪用化粧料においては、毛髪を ット、固定する目的で、ワックスなどの油 、整髪樹脂(高分子化合物)等が用いられて た(例えば、特許文献1~3参照)。しかしながら 、従来のワックスや整髪樹脂を配合した毛髪 化粧料は、固着力を増すためにワックスや樹 脂量を増量すると、セット性は向上するが、 それに伴ってごわつき感やべたつきが増大し 、滑らかさが低減し、のびが悪くなるという 問題がある。

特開平10-45546号公報

特開2002-12521号公報

特開2004-67622号公報

 本発明は上記従来技術の問題点を解決す ためになされたものであり、その目的は、 びがよく、べたつかず、整髪力に優れ、き み感のない水中油型乳化型整髪料を提供す ことにある。

 上記課題を達成するために本発明は、下 (a)~(d)成分を含む乳化型整髪料を提供する。

 (a)成分:下記式(I)で表される長鎖アシルスル ホン酸塩型陰イオン性界面活性剤、
    R 1 CO-a-(CH 2 ) n SO 3 M 1      (I)
〔式(I)中、R 1 CO-は平均炭素原子数10~22の飽和または不飽和 脂肪酸残基(アシル基)を示し;aは-O-または-NR 2 -(ただし、R 2 は水素原子、または炭素原子数1~3のアルキル 基を示す)を示し;M 1 は水素原子、アルカリ金属類、アルカリ土類 金属類、アンモニウムまたは有機アミン類を 示し;nは1~3の整数を示す。〕
 (b)成分:高級脂肪族アルコール、
 (c)成分:(c-1)ロウ類を0.5~50質量%、(c-2)整髪樹 を0.1~8質量%、(c-3)粉末成分を0.1~8質量%、の から選ばれる1種または2種以上、および
 (d)成分:水。

 上記において、(a)成分:(b)成分=1:4~1:10(モ 比)であるのが好ましい。

 本発明はさらに(e)液状油分(25℃で液状を する油分)を配合してもよい。

 本発明により、のびがよく、べたつかず 整髪力に優れ、きしみ感のない水中油型乳 型整髪料が提供される。

 本発明では(a)成分として下記式(I)で表さ る長鎖アシルスルホン酸塩型陰イオン性界 活性剤が用いられる。

    R 1 CO-a-(CH 2 ) n SO 3 M 1      (I)
 上記式(I)中、R 1 CO-は平均炭素原子数10~22の飽和または不飽和 脂肪酸残基(アシル基)を表す。R 1 COとして、C 11 H 23 CO、C 12 H 25 CO、C 13 H 27 CO、C 14 H 29 CO、C 15 H 31 CO、C 16 H 33 CO、C 17 H 35 CO、ココヤシ脂肪酸残基、パームヤシ脂肪酸 基等が例示される。なお、R 1 COは、安全性等の点から、その平均炭素原子 が12~22のものがより好ましい。

 aは-O-または-NR-(ただし、Rは水素原子、また は炭素原子数1~3のアルキル基を示す)を表す これらは電子供与性基である。aとしては、- O-、-NH-、-N(CH 3 )-が好ましい。

 M 1 は水素原子、アルカリ金属類、アルカリ土類 金属類、アンモニウムまたは有機アミン類を 表す。M 1 として、例えばリチウム、カリウム、ナトリ ウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニ ウム、モノエタノールアミン、ジエタノール アミン、トリエタノールアミン、タウリンナ トリウム、N-メチルタウリンナトリウム等が げられる。

 nは1~3の整数を表す。

 (a)成分として、上記式(I)中、aが-O-を示す 化合物、すなわち長鎖アシルイセチオン酸塩 型陰イオン性界面活性剤としては、ココイル イセチオン酸塩、ステアロイルイセチオン酸 塩、ラウリルイセチオン酸塩、ミリストイル イセチオン酸塩等が例示される。

 上記式(I)中、aが-NH-を示す化合物、すな ち長鎖アシルタウリン塩型陰イオン性界面 性剤としては、N-ラウロイルタウリン塩、N- コイル-N-エタノールタウリン塩、N-ミリス イルタウリン塩、N-ステアロイルタウリン塩 等が例示される。

 上記式(I)中、aが-N(CH 3 )-を示す化合物、すなわち長鎖アシルメチル ウリン塩型陰イオン性界面活性剤としては N-ラウロイル-N-メチルタウリン塩、N-パルミ トイル-N-メチルタウリン塩、N-ステアロイル- N-メチルタウリン塩、N-ココイル-N-メチルタ リン塩等が例示される。

 本発明では(a)成分として長鎖アシルメチ タウリン塩型陰イオン性界面活性剤が好ま く、中でも、N-ステアロイル-N-メチルタウ ン塩が特に好ましい。(a)成分は1種または2種 以上を用いることができる。

 本発明における(b)成分としての高級脂肪 アルコールは、化粧品、医薬品、医薬部外 等の分野において用いられ得るものであれ 特に限定されるものでない、例えば、飽和 鎖一価アルコール、不飽和一価アルコール どが挙げられる。飽和直鎖一価アルコール しては、ドデカノール(=ラウリルアルコー )、トリデカノール、テトラデカノール(=ミ スチルアルコール)、ペンタデカノール、ヘ サデカノール(=セチルアルコール)、ヘプタ カノール、オクタデカノール(=ステアリル ルコール)、ノナデカノール、イコサノール( =アラキルアルコール)、ヘンイコサノール、 コサノール(=ベヘニルアルコール)、トリコ ノール、テトラコサノール(=カルナービル ルコール)、ペンタコサノール、ヘキサコサ ール(=セリルアルコール)等が挙げられる。 飽和一価アルコールとしてはエライジルア コール等が挙げられる。本発明では安定性 の点から飽和直鎖一価アルコールが好まし 。

 (b)成分は1種または2種以上を用いること できるが、高温安定性等の点から、算術平 により得られる平均アルキル鎖長が18以上で あることが望ましい。平均アルキル鎖長の好 適上限値は特に限定されるものではないが、 アルキル鎖22程度とするのが好ましい。

 本発明では上記(a)成分と(b)成分の一部~全 部が、後述する(d)成分中でゲルを形成する。 (a)成分の配合量は、整髪料全量に対し0.1~10質 量%が好ましく、より好ましくは0.5~5質量%、 には1~3質量%が好ましい。また(b)成分の配合 は、整髪料全量に対し0.1~20質量%が好ましく 、より好ましくは0.5~15質量%、特には3~20質量% が好ましい。

 また(a)成分と(b)成分の配合比は、上記ゲ を効果的に形成するために、本発明では(a) 分:(b)成分=1:4~1:10(モル比)となるよう配合す のが好ましい。上記モル比範囲を外れると ゲル形成ができず、基剤全体のなめらかさ 減少し、油分のベタつきが大きくなるおそ がある。

 本発明における(c)成分は、(c-1)ロウ類を0. 5~50質量%、(c-2)整髪樹脂を0.1~8質量%、(c-3)粉末 成分を0.1~8質量%、の中から選ばれる1種また 2種以上が用いられる。

 上記(c-1)成分としてのロウ類は、融点が55 ℃以上のワックス類を指し、例えば、キャン デリラロウ、カルナバロウ、ミツロウ、ラノ リン等の天然ワックスエステルや、パラフィ ンワックス、マイクロクリスタリンワックス 、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワ ックス、セレシン等の合成ワックスエステル 等が挙げられる。

 (c-1)成分の配合量は、整髪料全量に対し0. 1~50質量%が好ましく、より好ましくは1~30質量 %、特には7~20質量%である。0.1質量%未満では 髪力効果を得ることができず、一方、50質量 %超ではべたつきを生じるので、好ましくな 。

 上記(c-2)成分である整髪樹脂としては、特 限定されるものでなく、例えば造膜性のあ 非イオン性、陰イオン性、両性、陽イオン 高分子化合物の中から選ばれる1種または2種 以上が挙げられ、具体的には以下の化合物が 例示される。ただしこれら例示に限定される ものでない。
(1)ポリビニルピロリドンや、ポリビニルピロ リドン-酢酸ビニル共重合体などのビニルピ リドン系高分子化合物(BASF社のルビスコール K-90,VA73など)、
(2)ポリビニルアルコールや、ポリビニルブチ ラールなどのビニルアルコール系高分子化合 物(日本合成化学社のゴーセノール、電気化 工業社のデンカポバールなど)、
(3)ビニルメチルエーテル/マレイン酸ブチル どの酸性ビニルエーテル系高分子化合物(大 有機化学社のアニエールBEM-42S、ISP社のガン トレッツES-225など)、
(4)アクリル酸アルキルエステル・メタクリル 酸アルキルエステル・ジアセトンアクリルア ミド・メタクリル酸共重合体液、アクリル酸 アルキル共重合体、アクリル酸・アクリル酸 アミド・アクリル酸エチル共重合体などのア クリル酸系高分子化合物(BASF社のルビマー100P 、ウルトラホールドストロング、三菱化学社 のダイヤホールドHR-200、互応化学社のプラス サイズL-53Pなど)、
(5)N-メタクリロイルオキシエチル-N,N-ジメチ アンモニウム-α-N-メチルカルボキシベタイ /メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル オクチルアミド・アクリル酸ヒドロキシプ ピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル共 合体などの両性アクリル酸系高分子化合物( 三菱化学社のユカフォーマーAM-75、日本NSC社 アンフォマー28-4910など)、
(6)ヒドロキシエチルセルロースジメチルジア リルアンモニウムクロリド共重合体、ヒドロ キシエチルセルロースヒドロキシプロピルト リメチルアンモニウムクロリド、ビニルピロ リドン・N,N’-ジメチルアミノエチルメタク ル酸共重合体ジエチル硫酸塩液、ジメチル アリルアンモニウムクロリドのホモポリマ 、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド アクリルアミド共重合体等の含窒素陽イオ 性高分子化合物(アマコール社のポリマーJR-1 25、ライオン社のレオガードGP、日本NSC社の ルコートL-200、ISP社のガフコート734、大阪有 機化学社のH.C.ポリマー1N、ナルコ社のマーコ ート550など)。

 (c-2)成分の配合量(実分)は整髪料全量に対 し0.1~8質量%であり、好ましくは0.3~5質量%、よ り好ましくは0.5~3質量%である。0.1質量%未満 は整髪力効果を得ることができず、一方、8 量%超ではべたつきを生じるので、好ましく ない。

 また、上記の整髪樹脂のうち、陰イオン 、および両性高分子については、そのまま は水に不溶な場合、必要に応じて官能基の 部または全部を無機または有機アルカリ剤 中和し、水溶性としてもよい。

 上記の中和を目的として用いられるアル リ剤は、無機アルカリ剤としては水酸化ナ リウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金 の水酸化物が挙げられる。またアンモニア モルホリン等の揮発性アルカリ剤、トリエ ノールアミン、ジエタノールアミン、イソ ロパノールアミン、モノエタノールアミン ジイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メ ル-1-プロパノール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プ パンジオールなどのアルカノールアミン類 L-アルギニン、リジンなどのアミノ酸類な が挙げられる。

 上記(c-3)成分である粉末成分は、通常化 料に用いられるものであれば特に限定され ことなく使用することができ、例えば、タ ク、マイカ、カオリン、雲母、絹雲母(セリ イト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母 、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、 炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸 アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カル シウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロ ンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシ ウム、球状シリカ、無水ケイ酸〔例えば、「 アエロジル#200」(日本アエロジル社製)等〕、 シリル化処理無水ケイ酸〔例えば、「アエロ ジル#972」(日本アエロジル社製)等〕、ゼオラ イト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム( セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタ ト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパ ダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミ チン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ ムなど)、窒化ホウ素等の無機粉末;ポリアミ 球状樹脂粉末(ナイロン球状粉末)、球状ポ エチレン、架橋型ポリ(メタ)クリル酸メチル 球状樹脂粉末、球状ポリエステル、架橋ポリ スチレン球状樹脂粉末、スチレンとアクリル 酸の共重合体球状樹脂粉末、ベンゾグアナミ ン球状樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン球状粉 末、球状セルロース等の球状の有機粉末;二 化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化 (ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔 ;γ-酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄 土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボン ラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔 ;マンゴバイオレット、コバルトバイオレッ 等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化ク ロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料 ;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタン ーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオ シ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタ ク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オ シ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;ア ルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の 金属粉末顔料;赤色、黄色、橙色、黄色、緑 、青色等の色材、あるいはこれらをジルコ ウム、バリウムまたはアルミニウム等でレ キ化した色材(有機顔料);クロロフィル、β- ロリン等の天然色素などが例示される。中 も、カオリン、無水ケイ酸(「アエロジル#200 」)、シリル化処理無水ケイ酸(「アエロジル# 972」)等が、使用性等の点から好ましく用い れる。

 (c-3)成分の配合量は整髪料全量に対し0.1~8 質量%であり、好ましくは0.3~5質量%、より好 しくは0.5~3質量%である。0.1質量%未満では整 力効果を得ることができず、一方、3質量% ではきしみ感を生じるので、好ましくない

 (c)成分において、上記(c-1)成分のロウ類 主にスタイリング時のアレンジに、(c-2)成分 の整髪樹脂は作ったスタイルの持ちや直線的 な立ち上げに、(c-3)成分の粉末については軽 やふんわり感というような部分の演出に効 がある。したがって本発明乳化型整髪料は その目的、用途、得たい効果等に応じて、 れら(c-1)~(c-3)成分を適宜配合することがで る。

 本発明整髪料は水中油型乳化型の整髪料 あり、(d)成分としての水は外相(水相)の主 分をなす。本発明では外相(水相)が40~80質量% 、内相(油相)が5~50質量%程度が好ましい。

 本発明ではさらに、油相成分として(e)液 油分(25℃で液状を呈する油分)を配合するこ とができる。液状油分としては、一般に毛髪 化粧料に用いられるものであれば特に制限さ れるものではなく、例えば、重質イソパラフ ィン(=水添ポリイソブテン)、スクワラン、流 動パラフィン等の炭化水素油;セチル-2-エチ ヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテ ート、2-オクチルドデシルミリステート、ネ ペンチルグリコール-2-エチルヘキサノエー 、イソプロピルミリステート、ミリスチル リステート、テトラ2-エチルヘキサン酸ペ タエリスリチル等のエステル類;オリーブ油 アボカド油、ホホバ油、ヒマワリ油、サフ ワー油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、 ンク油、液状ラノリン、酢酸ラノリン、ヒ シ油等の油脂;ジメチルポリシロキサン、メ チルフェニルポリシロキサン、高重合度のガ ム状ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル 変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等の シリコーン系油分;フッ素変性ジメチルポリ ロキサン、フッ素変性メチルフェニルポリ ロキサン、パーフロロポリエーテル、パー ロロカーボン等のフッ素系油分等が挙げら る。(e)成分は1種または2種以上を用いること ができる。

 (e)成分を配合する場合、整髪力効果があ ながらべたつき感がない、等の点から、そ 配合量は、整髪料全量に対し1~30質量%とす のが好ましく、より好ましくは2~25質量%、特 には5~20質量%である。

 本発明における整髪料にはさらに、本発 の効果が損なわれない範囲で、通常の化粧 、医薬部外品に用いられる成分を配合する とができる。このような成分としては、例 ば、界面活性剤(上記(a)成分を除く)、保湿 、揮発性油分(25℃で揮発性有する油分)、分 剤、防腐剤、香料、薬剤、紫外線吸収剤等 挙げられる。

 上記界面活性剤としては、2-エチルヘキ ン酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン 、ミリスチン酸、パルミチン酸、2-パルミト レイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸 、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リ シノール酸、アラキン酸、ベヘニン酸、ペト ロセリン酸、エライジン酸、リノエライジン 酸、アラキドン酸、12-ヒドロキシステアリン 酸等の高級脂肪酸のナトリウム塩、カリウム 塩、トリエタノールアミン塩や、アルキル硫 酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル エーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エ ステル塩等のアニオン性界面活性剤;塩化ア キルトリメチルアンモニウム、塩化ジアル ルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコ ウム等のカチオン性界面活性剤;アルキルジ チルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミド メチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルカル キシヒドロキシイミダゾリニウムベタイン の両性界面活性剤;ポリオキシエチレン付加 高級脂肪酸エステル、高級脂肪族アルコール エステル類や多価アルコールエステル系、エ チレンオキシド/プロピレンオキシドブロッ 共重合体等のノニオン界面活性剤;高分子界 活性剤等が挙げられる。なおこれら(a)成分 外の界面活性剤を配合する場合、その配合 はべたつきのなさやのびのよさ等の使用性 維持するために低配合であることが好まし 。

 上記保湿剤としては、例えば、ダイナマ トグリセリン,1,3-ブチレングリコール,ジプ ピレングリコール,プロピレングリコール等 の多価アルコール、ヒアルロン酸,コンドロ チン硫酸等の水溶性高分子等が挙げられる 配合量としては0.1~65質量%が好ましい。

 上記揮発性油分としては、低沸点(常圧に おける沸点260℃以下)イソパラフィン系炭化 素油や低沸点シリコーン油等が好ましく用 られる。上記低沸点イソパラフィン系炭化 素油(軽質イソパラフィン)としては、具体的 には、アイソパーA、同C、同E、同G、同H、同K 、同L、同M(以上、いずれもエクソン社製)、 ェルゾール71(シェル社製)、ソルトロール100 同130、同220(以上、いずれもフィリップ社製 )等が市販品として挙げられる。上記低沸点 リコーン油としては、ヘキサメチルシクロ リシロキサン、オクタメチルテトラシクロ ロキサン、デカメチルシクロペンタシロキ ン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン テトラデカメチルシクロヘプタシロキサン が挙げられる。

 本発明整髪料は、各配合成分を混合し、 知の方法、例えばホモミキサーを用いて転 乳化法により乳化することにより製造する とができる。ただしこの製造方法に限定さ るものでない。混合と乳化は別々に行って よく、あるいは同時に行ってもよい。

 本発明の水中油型乳化型整髪料は、ワッ ス状、クリーム状、ゲル状、乳液状等の種 の剤型に適用することができ、ヘアワック 、ヘアミルク、ヘアクリーム等として好適 用いられる。

 本発明について以下に実施例を挙げてさ に詳述するが、本発明はこれによりなんら 定されるものではない。配合量は特記しな 限り、その成分が配合される系に対する質 %で示す。

 (実施例1、比較例1)
 下記に示す実施例1、比較例1の組成の水中 型乳化整髪料を調製し、これを試料として 下記試験方法、評価基準に従って、のびの さ(動粘度挙動)、塗布後、乾く時のべたつき 感(転がり摩擦)の評価を行った。結果を図1、 図2に示す。なお比較例1では(a)成分を欠く。


(製造方法)
 (1)~(11)を85℃で撹拌溶解させた(油相部)。他 、(12)~(14)を75℃で撹拌溶解させた(水相部)。 水相部に油相部を加え乳化させた後、(15)を えた。次いで(16)を加えて中和させた後、(17) を加え、脱気、冷却した。


(製造方法)
 (1)~(5)を70~80℃で撹拌溶解させた(水相部)。 方、(6)~(21)を75℃で撹拌溶解させた(油相部) 水相部に油相部を加え乳化させた後、(22)を えて中和させた後、(23)、(24)を加え、脱気 冷却した。

 [のびのよさ(動粘度挙動)]、
 上記実施例1、比較例1で得た試料にストレ をかけて、その際の応力とずり速度の関係( 粘度)をコーンプレート型レオメータにて計 測した。

 [塗布後、乾く時のべたつき感(転がり摩擦)]
 上記実施例1、比較例1で得た試料を水平可 プレート上にのせ、プローブに作用する転 力を測定することで試料とプローブ間にか る摩擦を測定した。

 図1の結果から明らかなように、実施例1 、比較例1に比べ、ストレスをかけた際の応 が低く、製剤(試料)の伸びがよいことが確 された。

 また図2の結果から明らかなように、実施 例1は、比較例1に比べ、転がり摩擦が低く、 く時のべたつきが少ないことが確認された なお図2の縦軸は転がり摩擦の程度を示す。 グラフの伸びが高いほど転がり摩擦度が高い 。

 (比較例2、実施例2~6)
 下記表1に示す組成の整髪料を常法により調 製し、これを試料として、下記評価基準によ り整髪力、べたつき、のび、きしみ感を実使 用評価した。結果を表1に示す。

〈整髪力〉
 専門パネル(20名)により使用テストを行い、 自然な髪の流れを有した、ナチュラルな整髪 力(特にスタイリング時のアレンジ効果)が得 れ、それらが持続するということについて 価した。評価方法は、下記基準により各人 評価点を付けてもらい、その評価点の合計 で評価した。
(評価点)
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通
2点:悪い
1点:非常に悪い
(評価基準)
◎:合計点が90点以上である
○:合計点が60点以上90点未満である
△:合計点が30点以上60点未満である
×:合計点が30点未満である

〈べたつき〉
 専門パネル(20名)により使用テストを行い、 手に対してべたつきがないということについ て評価した。評価方法は、下記基準により各 人に評価点を付けてもらい、その評価点の合 計点で評価した。
(評価点)
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通
2点:悪い
1点:非常に悪い
(評価基準)
◎:合計点が90点以上である
○:合計点が60点以上90点未満である
△:合計点が30点以上60点未満である
×:合計点が30点未満である

〈のび〉
 専門パネル(20名)により使用テストを行い、 のびが軽く、髪での手グシが通りやすいとい うことについて評価した。評価方法は、下記 基準により各人に評価点を付けてもらい、そ の評価点の合計点で評価した。
(評価点)
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通
2点:悪い
1点:非常に悪い
(評価基準)
◎:合計点が90点以上である
○:合計点が60点以上90点未満である
△:合計点が30点以上60点未満である
×:合計点が30点未満である

〈きしみ感〉
 専門パネル(20名)により使用テストを行い、 手グシの際、髪の毛がひっかからず、からま ないということについて評価した。評価方法 は、下記基準により各人に評価点を付けても らい、その評価点の合計点で評価した。
(評価点)
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通
2点:悪い
1点:非常に悪い
(評価基準)
◎:合計点が90点以上である
○:合計点が60点以上90点未満である
△:合計点が30点以上60点未満である
×:合計点が30点未満である

 (比較例3~4、実施例7~10)
 下記表2に示す組成の整髪料を常法により調 製し、これを試料として、上記評価基準によ り整髪力(特に作ったスタイルの持ちや直線 な立ち上げ効果)、べたつき、のび、きしみ を評価した。結果を表2に示す。

 (比較例5~6、実施例11~14)
 下記表3に示す組成の整髪料を常法により調 製し、これを試料として、上記評価基準によ り整髪力(特に軽さやふんわり感)、べたつき のび、きしみ感を評価した。結果を表3に示 す。

(比較例7~8、実施例15~24)
下記表4に示す組成の整髪料を常法により調 し、これを試料として、上記評価基準によ 整髪力、べたつき、のび、きしみ感を評価 た。結果を表4に示す。

実施例1および比較例1の、応力とずり 度の関係を示す図である。 実施例1および比較例1の、転がり摩擦 程度を示すグラフである。

 本発明により、のびがよく、べたつかず 整髪力に優れ、きしみ感のない水中油型乳 型整髪料が提供される。