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Title:
EQUOL-CONTAINING EXTRACT, METHOD FOR PRODUCTION THEREOF, METHOD FOR EXTRACTION OF EQUOL, AND EQUOL-CONTAINING FOOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/153158
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is an extract produced by extracting an equol-containing valuable component from an equol-containing fermentation product of a soybean embryonic axis. Also disclosed is a method for producing the extract. An equol-containing fermentation product of a soybean embryonic axis is extracted by using an aqueous ethanol solution as an extraction solvent to extract an equol-containing valuable component from the fermentation product with a high degree of efficiency. Alternatively, an equol-containing fermentation product of a soybean embryonic axis is successively subjected to the extraction with an aqueous ethanol solution and the extract with ethanol to extract equol and glycitein with a high degree of efficiency, thereby reducing the content of a saponin that causes an unpleasant taste.

Inventors:
TOMINAGA MICHIAKI (JP)
TAKI TAKAO (JP)
MATSUMOTO TOSHIAKI (JP)
HANYA IZUMI (JP)
IMADA TAKUMA (JP)
MATSUOKA KUNIHIKO (JP)
KISHIMOTO TAKUYA (JP)
UCHIYAMA YUKO (JP)
TSUNEISHI HIROMASA (JP)
TSUJI MACHIKO (JP)
VALDES-GONZALEZ TANIA (JP)
TADANO KENTARO (JP)
KAMEDA KYOKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/060913
Publication Date:
December 18, 2008
Filing Date:
June 13, 2008
Export Citation:
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Assignee:
OTSUKA PHARMA CO LTD (JP)
TOMINAGA MICHIAKI (JP)
TAKI TAKAO (JP)
MATSUMOTO TOSHIAKI (JP)
HANYA IZUMI (JP)
IMADA TAKUMA (JP)
MATSUOKA KUNIHIKO (JP)
KISHIMOTO TAKUYA (JP)
UCHIYAMA YUKO (JP)
TSUNEISHI HIROMASA (JP)
TSUJI MACHIKO (JP)
VALDES-GONZALEZ TANIA (JP)
TADANO KENTARO (JP)
KAMEDA KYOKO (JP)
International Classes:
A23L1/00; A23L1/30; A23L5/20; A23L7/196; A23L9/10; A23L11/00; A23L13/40; A23L13/60; A23L17/00; A23L21/15; A23L23/00; A23L27/24; A23L27/50; A23L27/60; A23L33/00; A61K31/353; A61K36/00; A61K36/48; A61P3/06; A61P5/30; A61P13/08; A61P15/00; A61P15/12; A61P19/10; A61P35/00; C12P7/22; A61K35/74
Foreign References:
JP2006296434A2006-11-02
JP2006504409A2006-02-09
JP2006508942A2006-03-16
EP1025850A12000-08-09
JPH05176711A1993-07-20
JP2006296434A2006-11-02
JP2006504409A2006-02-09
JP2006508942A2006-03-16
Other References:
See also references of EP 2168440A4
Attorney, Agent or Firm:
Saegusa & Partners et al. (1-7-1Doshomachi, Chuo-k, Osaka-shi Osaka 45, JP)
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Claims:
 エクオール含有大豆胚軸発酵物を抽出溶媒としてエタノール水溶液を用いて抽出処理し、抽出液を回収する第I-1工程を含む、エクオール含有抽出物の製造方法。
 更に、第I-1工程で得られた抽出液から抽出溶媒を除去した後、これを抽出溶媒としてエタノールを用いて抽出処理し、抽出液を回収する第I-2工程を含む、請求項1に記載の製造方法。
 第I-1工程で使用されるエタノール水溶液におけるエタノール濃度が20~98容量%である、請求項1に記載の製造方法。
 エクオール含有大豆胚軸発酵物が、エクオール産生微生物で大豆胚軸を発酵させることにより得られるものである、請求項1乃至3のいずれかに記載の製造方法。
 エクオール含有大豆胚軸発酵物を抽出溶媒としてエタノール水溶液を用いて抽出処理することにより得られる、エクオール含有抽出物。
 エクオール含有大豆胚軸発酵物に対して、エタノール水溶液を用いた抽出処理及びエタノールを用いた抽出処理を順次実施することにより得られる、エクオール含有抽出物。
 請求項1乃至4のいずれかに記載の製造方法により得られる、エクオール含有抽出物。
 下記第II-1工程及び第II-2工程を含む、エクオール含有大豆胚軸発酵物からエクオール含有抽出物を製造する方法:
 エクオール含有大豆胚軸発酵物を水に懸濁させて酸を加えてpH2~6に調整し、不溶物を回収する第II-1工程、及び
 前記第II-1工程で得られた不溶物に対して、抽出溶媒としてエタノール水溶液を用いて抽出処理し、抽出液を回収する第II-2工程、
 第II-1工程で使用される酸が酢酸である、請求項8に記載の製造方法。
 請求項8又は9に記載の製造方法により得られる、エクオール含有抽出物。
 下記第1-1工程~第1-5工程を含む、エクオール含有物からエクオールを精製する方法:
 エクオール含有物を抽出溶媒としてエタノール水溶液を用いて抽出処理し、抽出液を回収する第1-1工程、
 前記第1-1工程で得られた抽出液から溶媒を除去した後、得られた残留物に対して抽出溶媒としてエタノールを用いて抽出処理し、抽出液を回収する第1-2工程、
 前記第1-2工程で得られた抽出液から溶媒を除去した後、得られた残留物にをヘキサンに懸濁し、不溶物を回収する第1-3工程、
 前記第1-3工程で得られた不溶物に対して、抽出溶媒としてヘキサン及びエーテルの混合液を用いて抽出処理し、抽出液を回収する第1-4工程、及び
 前記第1-4工程で得られた抽出液をシリカゲルクロマトグラフィーに供し、エクオール含有画分を回収する第1-5工程。
 エクオール含有物が、エクオールを含む発酵物である、請求項11に記載の精製方法。
 エクオールを含む発酵物が、エクオール産生微生物で大豆胚軸を発酵させることにより得られるエクオール含有大豆胚軸発酵物である、請求項12に記載の精製方法。
 第1-4工程で使用する抽出溶媒が、ヘキサンとジエチルエーテルの混合液である、請求項11乃至13のいずれかに記載の精製方法。
 第1-4工程で使用する抽出溶媒が、ヘキサンとエーテルが10:90~20:80の容量比の混合液である、請求項11乃至14のいずれかに記載の精製方法。
 第1-1工程で使用されるエタノール水溶液におけるエタノール濃度が20~98容量%である、請求項11乃至15いずれかに記載の精製方法。
 下記第2-1工程~第2-3工程を含む、エクオール含有物からエクオールを精製する方法:
 エクオール含有物に対して、抽出溶媒として、酢酸エチル、アルコール、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、ジエチルエーテル、及びトルエンよりなる群から選択される少なくとも1種の有機溶媒、又はその含水有機溶媒を用いて抽出処理し、得られた抽出液を濃縮する第2-1工程、
 前記第2-1工程で得られたエクオール濃縮物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに供し、エクオール含有画分を得る第2-2工程、及び
 前記第2-2工程で得られたエクオール含有画分から溶媒を除去し、得られた残留物に対して再結晶化処理を行い、析出する結晶を回収する第2-3工程。
 前記第2-3工程において、酢酸エチルとヘキサンの混合液を用いた再結晶処理を行った後に、更にアルコール水溶液を用いた再結晶処理が行われる、請求項17に記載の精製方法。
 エクオール含有大豆胚軸発酵物又はその抽出物が、カカオマスに分散されてなる、食品素材。
 エクオール含有大豆胚軸発酵物又はその抽出物100重量部に対して、カカオマスが10~2000重量部の比率で含まれる、請求項19に記載の食品素材。
 エクオール含有大豆胚軸発酵物が、エクオール産生微生物で大豆胚軸を発酵させることにより得られるものである、請求項19又は20に記載の食品素材。
 エクオール産生微生物が、ダイゼイン配糖体、ダイゼイン、及びジヒドロダイゼインよりなる群から選択される少なくとも1種のダイゼイン類を資化してエクオールを産生する能力を有する微生物である、請求項21に記載の食品素材。
 粒状、チップ状、又はプレート状である、請求項19乃至22のいずれかに記載の食品素材。
 請求項19乃至23のいずれかに記載の食品素材を含有する、エクオール含有食品。
 焼き菓子である、請求項24に記載のエクオール含有食品。
 エクオール含有大豆胚軸発酵物又はその抽出物を含有することを特徴とする、食品。
Description:
エクオール含有抽出物及びその 造方法、エクオール抽出方法、並びにエク ールを含む食品

 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 ら有用成分が抽出されたエクオール含有抽 物、及びその製造方法に関する。また、本 明は、エクオール含有物から高純度のエク ールを効率的に精製する方法に関する。更 、本発明は、エクオール含有食品素材、及 エクオール含有食品に関する。

 大豆中に含まれるイソフラボン(大豆イソ フラボン;ダイゼイン、ゲニステイン、グリ テイン)はエストラジオールと構造が類似し おり、エストロゲンレセプター(以下、ERと 記する)への結合に伴う抗エストロゲン作用 及びエストロゲン様作用を有している。これ までの大豆イソフラボンの疫学研究や介入研 究からは、抗エストロゲン作用による乳癌、 前立腺癌等のホルモン依存性の癌の予防効果 や、エストロゲン様作用による更年期障害、 閉経後の骨粗鬆症、高脂血症の改善効果が示 唆されている。

 近年、これら大豆イソフラボンの生理作 の活性本体がダイゼインの代謝物のエクオ ルである可能性が指摘されている。即ち、 クオールは大豆イソフラボンと比較してER の結合能(特に、ERβとの結合)が強く、乳房 前立腺組織などの標的臓器への移行性が顕 に高いことが報告されている(非特許文献1-4 照)。また、患者-対照研究では、乳癌、前 腺癌患者でエクオール産生者が有意に少な ことが報告され、閉経後の骨密度、脂質代 に対する大豆イソフラボンの改善効果をエ オール産生者と非産生者に分けて解析する エクオール産生者で有意に改善されたこと 報告されている。

 エクオールは、ダイゼインより腸内細菌の 謝を経て産生されるが、エクオール産生能 は個人差があり、日本人のエクオール産生 の割合は、約50%と報告されている。つまり 日本人の約50%がエクオールを産生できない ト(エクオール非産生者)であり、このよう ヒトにおいては、大豆や大豆加工食品を摂 しても、エクオールの作用に基づく有用生 効果が享受できない。従って、エクオール 産生者に、エクオールの作用に基づく有用 理効果を発現させるには、エクオール自体 摂取させることが有効であると考えられる
Morito K, HiroseT, Kinjo J, Hirakawa T, Okawa  M, Nohara T, Ogawa S, Inoue S, Muramatsu M, Masamun e Y. Interaction of phytoestrogens with estrogen rece ptors αand β. Biol Pharm Bull 24(4):351-356, 2001 Maubach J, Bracke ME, Heyerick A, Depypere HT, Serreyn RF, Mareel MM, Keukeleire DD. Quantitation o f soy-derived phytoestrogens in human breast tissue a nd biological fluids by high-performance liquid chroma tography. J Chromatography B 784:137-144, 2003 Morton MS, Chan PSF, Cheng C, Blacklock N, Mat os-Ferreira A, Abranches-Monteiro L, Correia R, Lloyd S, Griffiths K. Lignans and isoflavonoids in plasma and prostatic fluid in men : Samples from Portugal,  Hong Kong, and the United Kingdom. Prostate 32:122- 128, 1997 Tammy EH, Paul DM, Paul GF, Robert D, Stephen B, Kenneth J, Ray M, Lorraine GO, Kristiina W, Hol ly MS, Karen JG. Long-term dietary habits affect soy  isoflavone metabolism and accumulation in prostatic  fluid in caucasian men. J Nutr 135:1400-1406, 2005

 これまでに、本発明者等は、エクオール 含有する食品素材として、大豆胚軸をエク ール産生微生物で発酵させることにより得 れる大豆胚軸発酵物を見出した。当該大豆 軸発酵物には、エクオールのみならず、イ フラボンやサポニン等の大豆由来の有用成 を含み、これによって有用生理効果を発現 きるので、機能性素材として有用であるこ が明らかにされている。更に、当該大豆胚 発酵物は、大豆胚軸由来のアレルゲンが低 されており、低アレルゲン素材としても有 であることが確認されている。このように 本発明者等が見出した上記大豆胚軸発酵物 、含有成分に基づく有用生理活性を示し、 アレルギー性であるので、機能性食品素材 して有用であることが分かっている。

 一方、上記大豆胚軸発酵物中のエクオー の含有量は、製造に使用した大豆胚軸の種 、エクオール産生微生物の種類等によって なるが、1重量%程度であることが多い。そ で、エクオール含有割合をより高めた素材 提供できれば、食品形態の多様化等に対応 き、様々なタイプのエクオール含有食品を 易に提供することが可能になる。しかしな ら、これまでに、上記大豆胚軸発酵物自体 公知でなく、また上記大豆胚軸発酵物から 率的にエクオールを含む有用成分を抽出す には如何なる手法が有効であるかについて 、明らかにされていない。

 また、上記大豆胚軸発酵物のような発酵 により得られるエクオール含有物は、化学 合成方法に比べて安全性が高く、工業的製 に適しているという利点がある。しかしな ら、発酵法によって得られるエクオール含 物には、エクオール以外の代謝産物も含ま 、更には原料由来の多種の成分も残存する また、発酵に使用した原料の種類によって 、発酵法によって得られるエクオール含有 には、アレルゲンとなり得る物質が混在し いる場合もある。そこで、エクオールを食 や医薬品に使用される添加剤として応用す には、エクオールを製造する技術のみなら 、エクオールを高純度で精製する技術の開 も不可欠である。しかしながら、従来、エ オールを精製する方法に関しては殆ど報告 ないため、工業的な応用が可能で、効率的 つ簡便にエクオールを高純度に精製できる 術の確立が望まれている。

 更に、上記大豆胚軸発酵物には、大豆胚 に由来する苦味やエクオールに由来する苦 を持ち合わせており、食品素材として利用 る場合には、風味の点に十分に十分な注意 払うことが求められる。しかしながら、上 大豆胚軸発酵物は、従来報告されていない 規食品素材であり、その風味の改善には如 なる方法が有効であるかについては分かっ いない。特に、上記大豆胚軸発酵物を焼き 子に利用する場合には、製造時に焼成工程 供されることにより風味劣化が生じ易くな ため、上記大豆胚軸発酵物を配合した焼き 子において良好な風味を呈させることは、 常に困難な技術的な課題である。

 そこで、本発明は、エクオール含有大豆胚 発酵物から、エクオールを含む有用成分が 出された抽出物、及びこれを製造する方法 提供することを目的とする。また、本発明 、エクオール含有物から高純度のエクオー を効率的に精製する方法を提供することを 的とする。更に、本発明は、エクオール産 微生物で大豆胚軸を発酵させることにより られるエクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物を含み、その風味が改善されてい 食品素材を提供することを目的とする。ま 、本発明は、当該エクオール含有大豆胚軸 酵物を含み、良好な風味を呈する食品(特に 、焼き菓子)を提供することを目的とする。 して更に、本発明は、エクオール含有大豆 軸発酵物又はその抽出物を含む各種形態の 品を提供することを目的とする。

 本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭 検討したところ、驚くべきことに、エクオ ル含有大豆胚軸発酵物に対して、抽出溶媒 してエタノール水溶液を用いて抽出処理す ことにより、該大豆胚軸発酵物からエクオ ルを含む有用成分を効率的に抽出できるこ を見出した。更に、エクオール含有大豆胚 発酵物に対して、エタノール水溶液を用い 抽出処理及びエタノールを用いた抽出処理 順次実施することにより、エクオール及び リシテインを効率的に抽出しながら、渋み 苦み、えぐみといった不快味の原因となる ポニンの含有量を低減させることができる とをも見出した。

 更に、本発明者らは、エクオール含有大 胚軸発酵物を、pH2~6の水溶液中に懸濁させ 不溶物を回収し、斯くして得られた不溶物 対して抽出溶媒としてエタノール水溶液を いて抽出処理することにより、エクオール 高濃度に濃縮されたエクオール含有抽出物 製造できることを見出した。

 また、本発明者等は、以下の(1)~(5)の操作 を経ることによって、高純度のエクオールを 効率的且つ簡便に精製できることを見出した :(1)エクオール含有物をエタノール水溶液を いて抽出処理する、(2)得られた抽出物を更 エタノールを用いて抽出処理する、(3)得ら た抽出物をヘキサンを用いて抽出処理する (4)得られた不溶性画分をヘキサン及びエー ルの混合液を用いて抽出処理する、(5)得ら た抽出液をシリカゲルカラムクロマトグラ ィーに供し、エクオール含有画分を得る。

 更に、本発明者らは、以下の(i)~(iii)の操 を経ることによっても、高純度のエクオー を効率的且つ簡便に精製できることを見出 た:(i)エクオール含有物を特定の有機溶媒又 はその含水有機溶媒を用いて抽出処理し、得 られた抽出液を濃縮する、(ii)得られた濃縮 を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー 供し、エクオール含有画分を得る、(iii)得ら れたエクオール含有画分から溶媒を除去し、 得られた残留物に対して再結晶化処理する。

 更に、本発明者らは、エクオール含有大 胚軸発酵物又はその抽出物を、カカオマス 分散させた食品素材によれば、エクオール 有大豆胚軸発酵物に由来する苦味が抑制さ 、良好な風味が呈されることを見出した。 た、当該食品素材は、風味を損ねることな 、焼き菓子を初めとする様々な食品に利用 きることをも見出した。

 そして更に、本発明者らは、エクオール 有大豆胚軸発酵物又はその抽出物を配合し 各種形態の食品の開発に成功した。

 本発明は、これらの知見に基づいて、更 改良を重ねることにより完成したものであ 。

 本発明は、下記に掲げるエクオール含有抽 物の製造方法を提供する。
項1-1. エクオール含有大豆胚軸発酵物を抽出 溶媒としてエタノール水溶液を用いて抽出処 理し、抽出液を回収する第I-1工程を含む、エ クオール含有抽出物の製造方法。
項1-2. 更に、第I-1工程で得られた抽出液から 抽出溶媒を除去した後、これを抽出溶媒とし てエタノールを用いて抽出処理し、抽出液を 回収する第I-2工程を含む、項1-1に記載の製造 方法。
項1-3. 第I-1工程で使用されるエタノール水溶 液におけるエタノール濃度が20~98容量%である 、項1-1に記載の製造方法。
項1-4. エクオール含有大豆胚軸発酵物が、エ クオール産生微生物で大豆胚軸を発酵させて 得られるものである、項1-1乃至1-3のいずれか に記載の製造方法。
項1-5. 下記第II-1工程及び第II-2工程を含む、 クオール含有大豆胚軸発酵物からエクオー 含有抽出物を製造する方法:
 エクオール含有大豆胚軸発酵物を水に懸濁 せて酸を加えてpH2~6に調整し、不溶物を回 する第II-1工程、及び
 前記第II-1工程で得られた不溶物に対して、 抽出溶媒としてエタノール水溶液を用いて抽 出処理し、抽出液を回収する第II-2工程。
項1-6. 第II-1工程で使用される酸が酢酸であ 、項1-5に記載の製造方法。

 また、本発明は、下記に掲げるエクオール 有抽出物を提供する。
項2-1. エクオール含有大豆胚軸発酵物を抽出 溶媒としてエタノール水溶液を用いて抽出処 理することにより得られる、エクオール含有 抽出物。
項2-2. エクオール含有大豆胚軸発酵物に対し て、エタノール水溶液を用いた抽出処理及び エタノールを用いた抽出処理を順次実施する ことにより得られる、エクオール含有抽出物 。
項2-3. 項1-1乃至1-6のいずれかに記載の製造方 法により得られる、エクオール含有抽出物。

 また、本発明は、下記に掲げるエクオール 精製方法を提供する。
項3-1. 下記第1-1工程~第1-5工程を含む、エク ール含有物からエクオールを精製する方法:
 エクオール含有物を抽出溶媒としてエタノ ル水溶液を用いて抽出処理し、抽出液を回 する第1-1工程、
 前記第1-1工程で得られた抽出液から溶媒を 去した後、得られた残留物に対して抽出溶 としてエタノールを用いて抽出処理し、抽 液を回収する第1-2工程、
 前記第1-2工程で得られた抽出液から溶媒を 去した後、得られた残留物にをヘキサンに 濁し、不溶物を回収する第1-3工程、
 前記第1-3工程で得られた不溶物に対して、 出溶媒としてヘキサン及びエーテルの混合 を用いて抽出処理し、抽出液を回収する第1 -4工程、及び
 前記第1-4工程で得られた抽出液をシリカゲ クロマトグラフィーに供し、エクオール含 画分を回収する第1-5工程。
項3-2. エクオール含有物が、エクオールを含 む発酵物である、項3-1に記載の精製方法。
項3-3. エクオールを含む発酵物が、エクオー ル産生微生物で大豆胚軸を発酵させることに より得られるエクオール含有大豆胚軸発酵物 である、項3-2に記載の精製方法。
項3-4. 第1-4工程で使用する抽出溶媒が、ヘキ サンとジエチルエーテルの混合液である、項 3-1乃至3-3のいずれかに記載の精製方法。
項3-5. 第1-4工程で使用する抽出溶媒が、ヘキ サンとエーテルが10:90~20:80の容量比の混合液 ある、項3-1乃至3-4のいずれかに記載の精製 法。
項3-6. 第1-1工程で使用されるエタノール水溶 液におけるエタノール濃度が20~98容量%である 、項3-1乃至3-5いずれかに記載の製造方法。
項3-7. 下記第2-1工程~第2-3工程を含む、エク ール含有物からエクオールを精製する方法:
 エクオール含有物に対して、抽出溶媒とし 、酢酸エチル、アルコール、アセトン、ジ キサン、アセトニトリル、ジエチルエーテ 、及びトルエンよりなる群から選択される なくとも1種の有機溶媒、又はその含水有機 溶媒を用いて抽出処理し、抽出液を回収する 第2-1工程、
 前記第2-1工程で得られた抽出液を、シリカ ルカラムクロマトグラフィーに供し、エク ール含有画分を得る第2-2工程、及び
 前記第2-2工程で得られたエクオール含有画 から溶媒を除去し、得られた残留物に対し 再結晶化処理を行い、析出する結晶を回収 る第2-3工程。
項3-8. 前記第2-3工程において、酢酸エチルと ヘキサンの混合液を用いた再結晶処理を行っ た後に、更にアルコール水溶液を用いた再結 晶処理が行われる、項3-7に記載の精製方法。

 更に、本発明は、下記に掲げる食品素材及 それを利用した食品に関する発明を提供す 。
項4-1. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物が、カカオマスに分散されてなる、 食品素材。
項4-2. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物100重量部に対して、カカオマスが10~ 2000重量部の比率で含まれる、項4-1に記載の 品素材。
項4-3. エクオール含有大豆胚軸発酵物が、エ クオール産生微生物で大豆胚軸を発酵させて 得られるものである、項4-1又は4-2に記載の食 品素材。
項4-4. エクオール産生微生物が、ダイゼイン 配糖体、ダイゼイン、及びジヒドロダイゼイ ンよりなる群から選択される少なくとも1種 ダイゼイン類を資化してエクオールを産生 る能力を有する微生物である、項4-3に記載 食品素材。
項4-5. 粒状、チップ状、又はプレート状であ る、項4-1乃至4-4のいずれかに記載の食品素材 。
項4-6. 項4-1乃至4-5のいずれかに記載の食品素 材を含有する、エクオール含有食品。
項4-7. 焼き菓子である、項4-6に記載のエクオ ール含有食品。

 そして更に、本発明は、下記に掲げる食品 提供する。
項5-1. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物を含有する、食品。
項5-2. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物を含有する、飲料。
項5-3. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物を含有する、サプリメント。
項5-4. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物を含有する、クリーム状食品。
項5-5. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物を含有する、デザート。
項5-6. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物を含有する、菓子。
項5-7. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物を含有する、調味料。
項5-8. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物を含有する、レトルト食品。
項5-9. エクオール含有大豆胚軸発酵物又はそ の抽出物を含有する、食肉加工食品。
項5-10. エクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物を含有する、練り食品。
項5-11. エクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物を含有する、玉子加工食品。
項5-12. エクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物を含有する、缶詰又は缶入り食品
項5-13. エクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物を含有する、パン。
項5-14. エクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物を含有する、冷菓。
項5-15. エクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物を含有する、大豆加工食品。
項5-16. エクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物を含有する、米飯食品。
項5-17. エクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物を含有する、スープ。
項5-18. エクオール含有大豆胚軸発酵物が、 クオール産生微生物で大豆胚軸を発酵させ 得られるものである、項5-1乃至5-18のいずれ に記載の食品。
項5-19. エクオール産生微生物が、ダイゼイ 配糖体、ダイゼイン、及びジヒドロダイゼ ンよりなる群から選択される少なくとも1種 ダイゼイン類を資化してエクオールを産生 る能力を有する微生物である、項5-18に記載 の食品。

 本発明のエクオール含有抽出物の製造方 によれば、エクオール含有大豆胚軸発酵物 ら、エクオールを含む有用成分を効率的に 出して、機能性食品素材として有用なエク ール含有抽出物を製造することができる。 た、エクオール含有大豆胚軸発酵物に対し 、エタノール水溶液を用いた抽出処理及び タノールを用いた抽出処理を順次実施する とによって、エクオール及びグリシテイン 高濃度で含みながら、不快味の原因となる ポニンが低減されているエクオール含有抽 物が得られる。従って、当該エクオール含 抽出物には、呈味に悪影響を及ぼすことな 、食品に配合できるという利点がある。

 また、本発明の精製方法によれば、エク ール含有物から、簡便且つ効率的に高純度 エクオールを得ることが可能になる。特に 本発明の精製方法は、エクオール含有物に エクオールと構造が類似するイソフラボン 混在していても、これらのイソフラボンを 去して、エクオールを高純度に精製するこ ができる。それ故、本発明の精製方法は、 ソフラボンを多く含むエクオール含有発酵 から、エクオールを精製するために好適に 用できる。

 更に、エクオール含有大豆胚軸発酵又は の抽出物がカカオマスに分散されてなる本 明の食品素材は、エクオール含有大豆胚軸 酵物又はその抽出物を含みながら、苦味が 制されており、良好な風味を有している。 た、本発明の食品素材は、風味の劣悪化を うことなく、様々な食品に利用することが きるという利点がある。また、焼き菓子の に、従来の食品素材を粒状乃至チップ状で 合していても、焼成工程によって食品素材 含まれる成分が焼き菓子全体に拡散する傾 があり、所望の風味が得られないことがあ 。これに対して、本発明の食品素材によれ 、カカオマスによりエクオール含有大豆胚 発酵物が包まれた状態にあるので、粒状乃 チップ状で焼き菓子に利用しても、食品素 に含まれる有効成分の拡散を抑制でき、所 の風味を呈することができる。

 そして更に、本発明の各種形態の食品に れば、エクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物に基づく有用生理作用を享受する とができる。

 また、エクオール含有大豆胚軸発酵物又は の抽出物には、大豆胚軸に含まれるアレル ンが低減されているので、本発明の食品素 及び各種形態の食品は、大豆アレルギーを つ人にとっても安全に摂取できるという利 もある。

 以下、本発明について説明する
1.エクオール含有抽出物の製造方
 本発明は、のの製造方法は、エクオール含 大豆胚軸発酵物を原料として用いて、エク ール含有抽出物を製造する方法を提供する 具体的には、本発明のエクオール含有抽出 の製造方法は、後述する第I法及び第II法の2 つの手法に大別される。以下、本発明の製造 方法において原料として使用されるエクオー ル含有大豆胚軸発酵物、並びに第I法及び第II 法の具体的内容についてについて詳述する。
エクオール含有大豆胚軸発酵物
 本発明のエクオール含有抽出物の製造方法 、エクオール含有大豆胚軸発酵物を原料と て使用する。以下、エクオール含有大豆胚 発酵物について説明する。

 エクオール含有大豆胚軸発酵物とは、エ オール産生微生物で大豆胚軸を発酵させて られる大豆胚軸発酵物である。

 当該エクオール含有大豆胚軸発酵物の製 に使用されるエクオール産生微生物として 、ダイゼイン配糖体、ダイゼイン、及びジ ドロダイゼインよりなる群から選択される なくとも1種のダイゼイン類を資化してエク オールを産生する能力(代謝活性)を有する微 物が使用される。ここで、ダイゼイン配糖 としては、具体的には、ダイジン、マロニ ダイジン、アセチルダイジン等が挙げられ 。

 上記エクオール産生微生物としては、食品 生上許容され、上記能力を有する限り特に 限されず、従来公知のもの、或いは通常の 法でスクリーニングしたものを使用できる 例えば、ラクトコッカス・ガルビエ( Lactococcus   garvieae )等のラクトコッカス属に属する微生物;スト プトコッカス・インターメディアス( Streptococcus   intermedius )、ストレプトコッカス・コンステラータス( Streptococcus   constellatus )等のストレプトコッカス属に属する微生物; クテロイデス・オバタス( Bacteroides   ovatus )等のバクテロイデス属に属する微生物の中 エクオール産生能を有する微生物が存在し いることが分かっている。エクオール産生 生物の中で、好ましくは、ラクトコッカス 、及びストレプトコッカス属等の乳酸菌で り、更に好ましくはラクトコッカス属に属 る乳酸菌であり、特に好ましくはラクトコ カス・ガルビエが挙げられる。エクオール 生微生物は、例えば、ヒト糞便中からエク ールの産生能の有無を指標として単離する とができる。上記エクオール産生微生物に いては、本発明者等により、ヒト糞便から 離同定された菌、即ち、ラクトコッカス20-92 (FERM BP-10036号)、ストレプトコッカスE-23-17(FER M BP-6436号)、ストレプトコッカスA6G225(FERM BP- 6437号)、及びバクテロイデスE-23-15(FERM BP-6435 )が寄託されており、本発明ではこれらの寄 託菌を使用できる。これらの寄託菌の中でも 、ラクトコッカス20-92が好適に使用される。

 当該エクオール含有大豆胚軸発酵物は、 酵原料として大豆胚軸を用いて製造される 大豆胚軸とは、大豆の発芽時に幼芽、幼根 なる部分であり、ダイゼイン配糖体やダイ イン等のダイゼイン類が多く含まれている とが知られている。本発明に使用される大 胚軸は、含有されているダイゼイン類が著 く損失されていないことを限度として、大 の産地や加工の有無については制限されな 。例えば、生の状態のもの;加熱処理、乾燥 処理、蒸煮処理等に供された大豆から分離し たもの;未加工の大豆から分離した胚軸を加 処理、乾燥処理又は蒸煮処理等に供したも 等のいずれであってもよい。また、使用さ る大豆胚軸は、脱脂処理や脱タンパク処理 供したものであってもよい。また、使用さ る大豆胚軸の形状については、特に制限さ るものではなく、粉末状であっても、粉砕 は破砕された粒状又は塊状であってもよい より効率的にエクオールを生成させるとい 観点からは、粉末状の大豆胚軸を使用する とが望ましい。

 大豆胚軸の発酵処理は、適量の水を大豆 軸に加えて水分含量を調整し、これに上記 クオール産生微生物を接種することにより われる。

 大豆胚軸に添加される水の量は、使用す エクオール産生微生物の種類や発酵槽の種 等によって応じて適宜設定される。通常、 酵開始時に、大豆胚軸と水が以下の割合で 存していればよい:大豆胚軸(乾燥重量換算)1 00重量部に対して、水が400~4000重量部、好ま くは500~2000重量部、更に好ましくは600~1000重 部。

 また、大豆胚軸の発酵において、発酵原 となる大豆胚軸には、必要に応じて、発酵 率の促進や発酵物の風味向上等を目的とし 、酵母エキス、ポリペプトン、肉エキス等 窒素源;グルコース、シュクロース等の炭素 源;リン酸塩、炭酸塩、硫酸塩等の無機塩;ビ ミン類;アミノ酸等の栄養成分を添加しても よい。特に、エクオール産生微生物として、 アルギニンをオルニチンに変換する能力を有 するもの(以下、「オルニチン・エクオール 生微生物」と表記する)を使用する場合には 大豆胚軸にアルギニンを添加して発酵を行 ことによって、得られる発酵物中にオルニ ンを含有させることができる。この場合、 ルギニンの添加量については、例えば、大 胚軸(乾燥重量換算)100重量部に対して、ア ギニンが0.5~3重量部程度が例示される。なお 、オルニチン・エクオール産生微生物として は、エクオール産生能とアルギニンからオル ニチンへの変換能を指標として公知のスクリ ーニング方法により得ることができる。オル ニチン・エクオール産生微生物は、例えばラ クトコッカス・ガルビエから選択することが でき、その具体例としてラクトコッカス20-92( FERM BP-10036号)が挙げられる。

 更に、使用する発酵原料(大豆胚軸含有物 )のpHについては、エクオール産生微生物が生 育可能である限り特に制限されないが、エク オール産生微生物を良好に増殖させるという 観点からは、発酵原料のpHを6~7程度、好まし は6.3~6.8程度に調整しておくことが望ましい 。

 また、使用する発酵原料(大豆胚軸含有物 )には、更に、前記ダイゼイン類を含むイソ ラボンを添加しておいてもよい。このよう イソフラボンを発酵原料に別途添加してお ことにより、得られる大豆胚軸発酵物中の クオール含量をより高めることが可能にな 、その有用性を一層向上させることができ 。

 大豆胚軸の発酵は、使用するエクオール 生微生物の生育特性に応じた環境条件下で 施される。例えば、上記で具体的に列挙し エクオール産生微生物を使用する場合であ ば、大豆胚軸の発酵は嫌気性条件下で行わ る。

 また、発酵温度としては、エクオール産 微生物の生育に好適な条件であればよく、 えば、20~40℃、好ましくは35~40℃、更に好ま しくは36~38℃が挙げられる。

 発酵時間については、エクオールの生成 、ダイゼイン類の残存量、エクオール産生 生物の種類等に応じて適宜設定できるが、 常1~10日間、好ましくは2~7日間、更に好まし くは3~5日間とすることができる。

 上記の条件で発酵処理されて得られる大 胚軸発酵物には、エクオールが生成されて 積されており、エクオールの有用生理作用 発現することができる。大豆胚軸発酵物中 エクオール含量については、使用するエク ール産生微生物や発酵条件等によって異な が、通常、大豆胚軸発酵物の乾燥重量当た (大豆胚軸発酵物の乾燥重量を1gとした場合) 、エクオールが1~20mg、好ましくは2~12mg、更に 好ましくは5~8mg含まれている。

 当該エクオール含有大豆胚軸発酵物には エクオール以外に、ダイジン、マロニルダ ジン、アセチルダイジン、ダイゼイン、ジ イドロダイゼイン等のダイゼイン類(以下、 これらの成分を「ダイゼイン類」と表記する );ゲニスチン、マロニルゲニスチン、アセチ ゲニスチン、ゲニステイン、ジハイドロゲ ステイン等のゲニステイン類(以下、これら の成分を「ゲニステイン類」と表記する);グ シチン、マロニルグリシチン、アセチルグ シチン、グリシテイン、ジハイドログリシ イン等のグリシテイン類(以下、これらの成 分を「グリシテイン類」と表記する)等の各 イソフラボンも含まれており、これらのイ フラボンの有用生理活性をも発現すること できる。エクオール含有大豆胚軸発酵物中 イソフラボン(エクオールを含む)含有量につ いては、使用するエクオール産生微生物や発 酵条件等によって異なるが、通常、エクオー ル含有大豆胚軸発酵物の乾燥重量1g当たり、 ソフラボンが5~20mg、好ましくは5~15mg、更に ましくは8~15mg程度が例示される。

 また、エクオール含有大豆胚軸発酵物は エクオール以外のイソフラボンの組成の点 も、大豆胚軸とは異なる組成を有している 特に、エクオール含有大豆胚軸発酵物には ゲニステイン類の総和の含有比率が、エク ール含有大豆胚軸発酵物のイソフラボンの 量当たり、好ましくは15重量%以下、更に好 しくは12重量%以下と低くなっており、イソ ラボンの組成の観点からも、発酵前の大豆 軸に比べて有利である。なお、ゲニステイ 類は、内分泌攪乱物質として作用すること 懸念されているイソフラボンであり、食品 材中の濃度が、できる限り低減されている とが望まれている(Young HJ, Jodi F, Kimberly F A, Daniel RD, William GH. Effects of dietary daidzei n and its metabolite, equol, at physiological concent rations on the growth of estrogen-dependent human bre ast cancer(MCF-7) tumors implanted in ovariectomized a thymic mice. Carcinogenesis 127(4):856-863, 2006参照)

 エクオール含有大豆胚軸発酵物として、具 的には、以下のイソフラボンの組成のもの 例示される(以下の単位「mg」は、大豆胚軸 酵物1g(乾燥重量)当たりの各イソフラボンの 総量を示す):
エクオール:1~20mg、好ましくは2~12mg
ダイゼイン類:0.1~30mg、好ましくは0.1~1.5mg
ゲニステイン類:0.05~2.5mg、好ましくは0.05~2mg
グリシテイン類:0.1~4mg、好ましくは2~3.5mg。

 また、エクオール含有豆胚軸発酵物に含ま る各イソフラボンの組成比率としては、以 に示す範囲が例示される(以下の単位「重量 %」は、エクオール含有大豆胚軸発酵物に含 れる全イソフラボンの合計量に対する割合 示す):
エクオール:30~75重量%、好ましくは40~70重量% 更に好ましくは45~70重量%
ダイゼイン類:1~20重量%、好ましくは2~15重量% 更に好ましくは4~12重量%
ゲニステイン類:0.1~20重量%、好ましくは1~15重 量%、更に好ましくは1~10重量%
グリシテイン類:10~50重量%、好ましくは15~35重 量%、更に好ましくは25~35重量%。

 当該エクオール含有大豆胚軸発酵物は、 来技術では実現できていない組成のイソフ ボンを含んでいるので、上記イソフラボン 成を備えるイソフラボン含有物質と言い換 ることもできる。

 上記のような組成のイソフラボンを有す エクオール含有大豆胚軸発酵物の製造には エクオール産生微生物としてラクトコッカ 20-92(FERM BP-10036号)が特に好適に使用される

 更に、エクオール含有大豆胚軸発酵物に 、大豆胚軸に由来するサポニンをも有して る。エクオール含有大豆胚軸発酵物中のサ ニンは、エクオール含有大豆胚軸発酵物の 燥重量1g当たり、サポニンが10~80mg、好まし は20~50mg、更に好ましくは30~40mg含まれてい 。

 また、前述するように、オルニチン・エ オール産生微生物を使用し、且つアルギニ を大豆胚軸に添加して発酵させることによ 得られるエクオール含有大豆胚軸発酵物に 、オルニチンが含有されている。このよう エクオール含有大豆胚軸発酵物に含まれる ルニチンの含有量として具体的には、エク ール含有大豆胚軸発酵物の乾燥重量1g当た オルニチンが5~20mg、好ましくは8~15mg、更に ましくは9~12mg程度が例示される。

 上記の条件で発酵処理されて得られるエ オール含有大豆胚軸発酵物は、発酵後の状 のまま、本発明の製造方法に供してもよい 、必要に応じて乾燥処理に供して乾燥固形 状にして本発明の製造方法に供することも きる。

 また、上記の条件で発酵処理されて得ら るエクオール含有大豆胚軸発酵物は、後述 る第I-1工程に先立って、脱脂処理等の前処 に供してもよい。脱脂処理は、ヘキサンを 出溶媒として用いた処理により行うことが きる。

1-1.第I法の製造方法
 第I法の製造方法では、以下に示す第I-1工程 を行うことによって、エクオール含有抽出物 の製造が行われる。以下、第I法の製造方法 ついて詳述する。
第I-1工程
 本第I法のエクオール含有抽出物の製造方法 は、エクオール含有大豆胚軸発酵物を、抽出 溶媒としてエタノール水溶液を用いて抽出処 理し、抽出液を回収する第I-1工程を含む。

 本第I-1工程で使用されるエタノール水溶 (エタノールと水の混合液)としては、例え 、エタノール濃度が20~98容量%、好ましくは95 ~45容量%、更に好ましくは85~65容量%が挙げら る。このような濃度範囲を満たすことによ て、エクオール含有大豆胚軸発酵物中から エクオールを含む有用成分を効率的に抽出 ることが可能になる。

 第I-1工程における抽出処理は、エクオー 含有大豆胚軸発酵物(乾燥重量換算)1重量部 たり、エタノール水溶液を例えば1~1000重量 、好ましくは2~500重量部、更に好ましくは5~ 20重量部を用いて行うことができる。

 第I-1工程における抽出処理における処理 件については、特に制限されないが、冷浸 温浸等の浸漬法、パーコレーション法等に り行うことができる。具体的には、エクオ ル含有大豆胚軸発酵物にエタノール水溶液 加え、常温で1分以上、好ましくは常温で5 ~48時間、静置又は撹拌を行えばよい。

 斯くして抽出処理を行った後に、抽出液 回収することによってエクオール含有抽出 を得ることができる。抽出液の回収は、具 的には、ろ過や遠心分離等の公知の方法が 用される。

 斯くして第I-1工程で回収された抽出液は エクオール及びグリシテイン類を含む有用 分が含まれ、エクオール含有大豆胚軸発酵 に含まれる油分が低減されている。斯くし 第1I-1工程で得られた抽出液は、そのまま液 状で又は抽出溶媒を除去して固形状にして、 エクオール含有抽出物として、食品や医薬品 に配合することができる。また、斯くして第 I-1工程で得られた抽出液は、そのまま液状で 又は抽出溶媒を除去して固形状にして、エク オールの精製に供することもできる。

 第I-1工程で回収された抽出液には、エク ール及びグリシテイン類と共に、渋み、苦 、えぐみといった不快味の原因となるサポ ンが含まれている。このサポニンを除去し 、エクオールを含む有用成分の濃度を高め ために、第I-1工程で回収された抽出液を更 後述する第I-2工程に供することが望ましい

第I-2工程
 第I-2工程では、第I-1工程で得られた抽出液 ら抽出溶媒を除去した後、これを抽出溶媒 してエタノールを用いて抽出処理し、抽出 を回収する。

 第I-2工程において、第I-1工程で得られた 出液から抽出溶媒の除去は、乾燥処理等の 知の方法によって行うことができる。

 第I-1工程で得られた抽出液から抽出溶媒 除去して得られる固形物(以下、これを「原 料固形物」と表記することもある)を、抽出 媒としてエタノールを用いて抽出処理を行 。第I-2工程で抽出溶媒として使用されるエ ノールとは、水が添加されていないエタノ ルであり、水蒸気を不可避的に吸収してい ものであってもよい。

 第I-2工程における抽出処理は、原料固形 (乾燥重量換算)1重量部当たり、エタノール 例えば1~1000重量部、好ましくは5~500重量部 更に好ましくは5~20重量部を用いて行うこと できる。

 第I-2工程における抽出処理における処理 件についても、特に制限されず、冷浸、温 等の浸漬法、パーコレーション法等により うことができる。具体的には、原料固形物 エタノールを加え、常温で1分以上、好まし くは常温で5分~48時間、静置又は撹拌を行え よい。また、第I-2工程における抽出処理中 、超音波処理を行ってもよく、これによっ エクオールの回収率を高めることが可能に る。

 斯くして抽出処理を行った後に、抽出液 回収することによって、更にエクオール含 抽出物を得ることができる。抽出液の回収 、具体的には、ろ過や遠心分離等の公知の 法が採用される。

 斯くして第I-2工程で回収された抽出液は エクオール及びグリシテイン類を含む有用 分の割合が高められ、サポニン含量が低減 れているので、第I-1工程で得られる抽出液 りも、その有用性が高められている。斯く て第I-2工程で得られた抽出液は、そのまま 状で又は抽出溶媒を除去して固形状にして エクオール含有抽出物として、食品や医薬 に配合することができる。また、斯くして I-1工程で得られた抽出液は、そのまま液状 又は抽出溶媒を除去して固形状にして、エ オールの精製に供することもできる。なお エクオール含有抽出物の保存安定性の向上 いう観点から、第I-2工程で得られた抽出液 抽出溶媒を除去して固形状にすることが望 しい。

第I法により得られるエクオール 有抽出物の組成及び用途
 上記第I-1工程又は第I-2工程で得られる抽出 には、その乾燥固形分の総量(100重量%)当た 、エクオールが0.2~40重量%、好ましくは0.4~24 重量%、更に好ましくは1~16重量%含まれている 。また、上記第I-1工程又は第I-2工程で得られ る抽出液には、その乾燥固形分の総量当たり 、グリシテイン類が0.01~8重量%、好ましくは0. 08~5重量%、更に好ましくは0.2~3重量%含まれて る。

 上記第I-1工程又は第I-2工程で得られるエ オール含有抽出物は、エクオールを高濃度 含み、エクオールに基づく有用活性を発現 きる。具体的には、上記第I-1工程又は第I-2 程で得られるエクオール含有抽出物は、更 期障害、骨粗鬆症、前立腺肥大、メタボリ クシンドローム等の疾患や症状の予防乃至 善、血中コレステロール値の低減、美白、 きびの改善、整腸、肥満改善、利尿等に有 である。かかる有用活性が発現されるので 上記第I-1工程又は第I-2工程で得られるエク ール含有抽出物は、食品や医薬品に配合し 使用することができる。

 上記第I-1工程又は第I-2工程得られるエク ール含有抽出物を食品に添加して使用する 合には、該エクオール含有抽出物は、例え 、飲料、顆粒、細粒、カプセル、錠剤、粉 、乳製品、ガム、グミ、プディング、バー その他固形食品等に配合される。該エクオ ル含有抽出物が配合された食品は、一般の 品の他、特定保健用食品、栄養補助食品、 能性食品、病者用食品等として使用できる 特に、本発明の大豆胚軸発酵物を含有する 品は、栄養補助食品として有用である。な 、上記第I-1工程又は第I-2工程で得られるエ オール含有抽出物を含む食品の具体例につ ては、後述する。

 第I-1工程又は第I-2工程で得られるエクオ ル含有抽出物を食品に配合する場合、該食 中の該エクオール含有抽出物の配合割合に いては、該食品の種類、エクオールの含量 摂取対象者の年齢や性別、期待される効果 に応じて、適宜設定することができる。一 として、上記食品100gに対して、エクオール 含有抽出物(乾燥重量換算)が総量で0.1~90gとな る割合を挙げることができる。

 また、第I-1工程又は第I-2工程で得られる クオール含有抽出物を医薬品に配合する場 には、該エクオール含有抽出物は、錠剤、 剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、 プセル剤、座剤等の形態の医薬品に調製さ る。該エクオール含有抽出物が配合された 薬品は、更年期障害(更年期不定愁訴、骨粗 鬆症、高脂血症)、骨粗鬆症、前立腺肥大、 タボリックシンドローム等の疾患や症状の 防乃至改善剤、血中コレステロール値の低 剤、整腸剤、肥満改善剤、利尿剤等として 用である。特に、該エクオール含有抽出物 含有する医薬品は、中高年女性における不 愁訴乃至閉経に伴う症状(例えば、骨粗鬆症 更年期障害等)の予防又は治療に好適に使用 される。

 第I-1工程又は第I-2工程で得られるエクオ ル含有抽出物が配合された医薬品の投与量 ついては、エクオール含有抽出物中のエク ール含量、投与対象者の年齢や体重、症状 投与回数等によって異なり一律に規定する とはできないが、例えば、成人1日当たりの 投与量としてエクオール含有抽出物が乾燥重 量換算で1~2000mg、好ましくは5~1000mg、更に好 しくは40~50mgに相当する量を挙げることがで る。特に、1日当たり2~30mgのエクオール量が 投与されるように、エクオール含有抽出物の 投与量を設定することが望ましい。

1-2.第II法の製造方法
 第II法の製造方法では、以下に示す第II-1工 及び第II-2工程を行うことによって、エクオ ール含有抽出物の製造が行われる。以下、第 II法の製造方法について詳述する。

第II-1工程
 本第II法の製造方法では、まず、エクオー 含有大豆胚軸発酵物を水に懸濁させて酸を えてpH2~6に調整し、不溶物を回収する(第II-1 程)。換言すれば、本第II-1工程では、酸を む水溶液(pH2~6)中で、エクオール含有大豆胚 発酵物を懸濁させて、不溶物を回収する。

 本第II-1工程において、エクオール含有大 豆胚軸発酵物を水懸濁させて、酸を加えてpH2 ~6に調整する。

 本第II-1工程において添加される酸として は、有機酸及び無機酸のいずれであってもよ い。有機酸の種類については、上記pH範囲に 整可能であることを限度として、特に制限 れないが、例えば、クエン酸、L-酒石酸、 マル酸、L-アスコルビン酸、グルコン酸、酢 酸、乳酸、DL-リンゴ酸、蓚酸、蟻酸、プロピ オン酸、酪酸、メタンスルフォン酸等が挙げ られる。また、無機酸の種類についても、上 記pH範囲に調整可能であることを限度として 特に制限されないが、例えば、塩酸、硫酸 硝酸、リン酸等が挙げられる。これらの酸 中でも、好ましくは酢酸、塩酸、硫酸であ 。

 第II-1工程において、エクオール含有大豆 胚軸発酵物の懸濁に使用される水の量は、エ クオール含有大豆胚軸発酵物(乾燥重量換算)1 重量部に対して、水を例えば3~30重量部、好 しくは5~20重量部が挙げられる。

 第II-1工程において、H2~6の水溶液中でエ オール含有大豆胚軸発酵物を混合し、室温 30分以上、好ましくは常温で2時間~24時間、 置又は撹拌すればよい。

 斯くして処理した後に、エクオールが不 物に残存するので、不溶物を回収すること よって、エクオールを回収することができ 。不溶物の回収は、具体的には、ろ過や遠 分離等の公知の方法で行うことができる。

 斯くして第II-1工程で得られた不溶物は、以 下の第II-2工程に供される。
第II-2工程
 前記第II-1工程で得られた不溶物に対して、 抽出溶媒としてエタノール水溶液を用いて抽 出処理し、抽出液を回収する(第II-2工程)。

 前記第II-1工程で得られた不溶物は、乾燥 物又は未乾燥物のどちらであっても、本第II- 2工程に供することができる。但し、不溶物 未乾燥物を使用する場合には、水分含量を 定し、その水分量を考慮して、後述するエ ノール水溶液の水分量を調整することが望 しい。

 本第II-2工程で使用されるエタノール水溶 液(エタノールと水の混合液)としては、例え 、エタノール濃度が50~95容量%、好ましくは7 0~90容量%が挙げられる。このような濃度範囲 満たすことによって、前記第II-2工程で得ら れた不溶物から、効率的にエクオールを含む 有用成分を抽出することが可能になる。

 第II-2工程における抽出処理は、前記第II- 1工程で得られた不溶物(乾燥重量換算)1重量 当たり、エタノール水溶液を例えば2~30重量 、好ましくは4~10重量部を用いて行うことが できる。

 第II-2工程で実施される抽出処理における 処理条件については、特に制限されないが、 冷浸、温浸等の浸漬法、パーコレーション法 等により行うことができる。具体的には、前 記第II-1工程で得られた不溶物にエタノール 溶液を加え、常温で30分以上、好ましくは常 温で1~50時間、静置又は撹拌を行えばよい。

 斯くして抽出処理を行った後に、抽出液 回収することによってエクオールを含有す 画分を得ることができる。抽出液の回収は 具体的には、ろ過や遠心分離等の公知の方 で行うことができる。

 斯くして第II-2工程で回収された抽出液は 、エクオールが高濃度に濃縮されており、更 にグリシテイン類等の有用成分が含まれてい るので、エクオール含有大豆胚軸発酵物より も有用性が高められている。斯くして第II-2 程で得られた抽出液は、そのまま液状で又 抽出溶媒を除去して粉末状にして、エクオ ル含有抽出物として、食品や医薬品に配合 ることができる。また、斯くして第II-2工程 得られた抽出液は、そのまま液状で又は抽 溶媒を除去して粉末状にして、更にエクオ ルの精製に供することもできる。なお、エ オール含有抽出物の保存安定性の向上とい 観点から、第II-2工程で得られた抽出液は抽 出溶媒を除去して粉末状にすることが望まし い。なお、第II-2工程で得られた抽出液から 出溶媒の除去は、前記第I法の第I-2工程にお る溶媒の除去と同条件で実施できるが、好 しくはスプレードライにより行われる。

第II法により得られるエクオール 有粉末の組成及び用途
 上記第II法により得られた抽出液(前記工程 II-2工程で得られる抽出液)を乾燥させるこ によって、エクオールが90%以上の回収率で 収され、エクオール含有大豆胚軸発酵物に してエクオールを10倍量程度の濃度で含むエ クオール含有粉末を得ることができる。斯く して得られるエクオール含有粉末は、エクオ ールの濃度が高められているので、エクオー ルに基づく有用活性をより有効に発現できる という利点がある。上記第II法で得られるエ オール含有粉末の用途、使用方法等につい は、上記第I法で得られるエクオール含有抽 出物と同様である。

2.エクオールの精製方法
 また、本発明は、エクオール含有物からエ オールを精製する方法を提供する。具体的 は、本発明のエクオールの精製方法は、後 する第1法及び第2法の2つの手法に大別され 。以下、本発明の精製方法に供されるエク ール含有物、並びに第1法及び第2法の具体 内容についてについて詳述する。

エクオール含有物
 本発明の精製方法において、精製処理に供 れるエクオール含有物は、エクオールを含 する限り、特に制限されるものではなく、 学合成法によってエクオールが合成された 応産物であっても、また発酵法によってエ オールが産生された発酵物であってもよい 発酵法により得られるエクオール含有発酵 には、エクオールと構造が類似するイソフ ボンが多種含まれるが、本発明の精製方法 は、これらのイソフラボンからエクオール 効率的に分離できるという利点がある。か る利点を鑑みれば、本発明の精製方法に供 れるエクオール含有物の好ましい一例とし 、エクオールを含有する発酵物が挙げられ 。

 以下、エクオールを含有する発酵物につ て説明する。

 エクオールを含む発酵物は、エクオール 生微生物を用いて公知の方法に従って発酵 ることにより製造される。具体的には、エ オール産生微生物を、ダイゼイン配糖体、 イゼイン、及びジヒドロダイゼインよりな 群から選択される少なくとも1種のダイゼイ ン類を資化してエクオールを産生する能力( 謝活性)を有する微生物を、該ダイゼイン類 含む発酵原料(発酵に供される原料)に接種 、該微生物の生育環境下で発酵(培養)させる ことにより、エクオールを含む発酵物を得る ことができる。

 上記エクオール産生微生物としては、前 「1.エクオール含有抽出物の製造方法」の エクオール含有大豆胚軸発酵物」の欄に記 するエクオール産生微生物が使用される。

 また、ダイゼイン類を含む発酵原料とし は、ダイゼイン類を含む限り、特に制限さ るものではないが、安全性の観点から、食 素材としても利用可能なものが好適である ダイゼイン類を含む発酵原料としては、具 的には、大豆、大豆胚軸、大豆胚軸の抽出 、豆腐、油揚げ、豆乳、納豆、醤油、味噌 テンペ、レッドクローブ又はその抽出物、 ルファルファ又はその抽出物等が挙げられ 。これらの中でも、大豆胚軸は、ダイゼイ 類を豊富に含んでいるので、ダイゼイン類 含む発酵原料として好ましい。

 また、ダイゼイン類を含む発酵原料には 更に、前記ダイゼイン類を含むイソフラボ を添加しておいてもよい。このようにイソ ラボンを発酵原料に別途添加しておくこと より、得られる発酵物中のエクオール含量 より高めることが可能になる。

 更に、ダイゼイン類を含む発酵原料には 必要に応じて、発酵効率の促進等を目的と て、酵母エキス、ポリペプトン、肉エキス の窒素源;グルコース、シュクロース等の炭 素源;リン酸塩、炭酸塩、硫酸塩等の無機塩; タミン類;アミノ酸等の栄養成分を添加して もよい。

 エクオールを含む発酵物の製造において 発酵原料の水分量、醗酵時間、発酵温度、 酵雰囲気等の発酵条件については、エクオ ル産生微生物の種類、発酵原料の種類、エ オールの産生量、ダイゼイン類の残存量等 応じて適宜設定すればよい。

 本発明の精製方法において使用されるエ オール含有物としては、前記「1.エクオー 含有抽出物の製造方法」の欄に記載のエク ール含有大豆胚軸発酵物が好適である。

2-1.第1法の精製方法
 第1法の精製方法では、以下に示す第1-1工程 ~第1-5工程を行うことによって、エクオール 精製が行われる。以下、第1法の精製方法に いて詳述する。

第1-1工程
 本第1法の精製方法では、まず、エクオール 含有物を抽出溶媒としてエタノール水溶液を 用いて抽出処理し、抽出液を回収する(第1-1 程)。

 本第1-1工程で使用されるエタノール水溶 としては、例えば、エタノール濃度が20~98 量%、好ましくは45~95容量%、更に好ましくは4 5~60容量%が挙げられる。このような濃度範囲 満たすことによって、エクオール含有物中 ら、エクオールを効率的に抽出することが 能になる。

 第1-1工程における抽出処理は、エクオー 含有物(乾燥重量換算)1重量部当たり、エタ ール水溶液を例えば1~1000重量部、好ましく 2~500重量部、更に好ましくは5~20重量部を用 て行うことができる。

 第1-1工程で実施される抽出処理における 理条件については、特に制限されないが、 浸、温浸等の浸漬法、パーコレーション法 により行うことができる。具体的には、エ オール含有物にエタノール水溶液を加え、 温で1分以上、好ましくは常温で5分~48時間 静置又は撹拌を行えばよい。

 斯くして抽出処理を行った後に、抽出液 回収することによってエクオールを含有す 画分を得ることができる。抽出液の回収は 具体的には、ろ過や遠心分離等の公知の方 で行うことができる。

 斯くして第1-1工程で回収された抽出液は エクオール含有物に含まれる油分が低減さ ており、エクオールと共に、更にグリシテ ン類等のイソフラボンやサポニンが含まれ いる。

 斯くして第1-1工程で得られた抽出液は、以 の第1-2工程に供される。
第1-2工程
 前記第1-1工程で得られた抽出液から抽出溶 を除去した後、得られた残留物に対して抽 溶媒としてエタノールを用いて抽出処理し 抽出液を回収する(第1-2工程)。

 本第1-2工程において、第1-1工程で得られ 抽出液から抽出溶媒の除去、得られた残留 に対するエタノールでの抽出処理、及び抽 液の回収は、前記「1.エクオール含有抽出 の製造方法」の第I法における第I-2工程と同 件で実施される。

 斯くして第1-2工程で回収された抽出液は サポニン含量が低減されているが、エクオ ルと共に、グリシテイン類等のイソフラボ が含まれている。

 斯くして第1-2工程で得られた抽出液は、以 の第1-3工程に供される。
第1-3工程
 前記第1-2工程で得られた抽出液から抽出溶 を除去した後、得られた残留物をヘキサン 懸濁し、不溶物を回収する(第1-3工程)。

 第1-3工程において、第1-2工程で得られた 出液から抽出溶媒の除去は、減圧蒸留、乾 等の公知の方法によって行うことができる

 第1-2工程で得られた抽出液から抽出溶媒 除去して得られる残留物(以下、これを「第 2原料残留物」と表記することもある)に対し 、ヘキサンを添加し、懸濁する。

 第1-3工程におけるヘキサンの添加量は、 2原料残留物(乾燥重量換算)1重量部当たり、 ヘキサンを例えば1~50重量部、好ましくは5~10 量部添加することにより行うことができる

 第1-3工程において、第2原料残留物をキサ ンに懸濁する処理条件についても、特に制限 されず、例えば、冷浸、温浸等の浸漬法等に より行うことができる。具体的には、第2原 残留物にヘキサンを加え、常温で5分以上、 ましくは常温で3分~1時間、静置又は撹拌を えばよい。

 斯くしてヘキサン中で懸濁を行った後に エクオールが不溶化するので、不溶物を回 することによって、エクオールを含む固形 を得ることができる。不溶物の回収は、具 的には、ろ過や遠心分離等の公知の方法で うことができる。

 斯くして第1-3工程を実施することにより、 1-2工程で得られた抽出液から脂溶性の夾雑 質が除去される。第1-3工程で得られた不溶 は、以下の第1-4工程に供される。
第1-4工程
 前記第1-3工程で得られた不溶物に対して、 出溶媒としてヘキサン及びエーテルの混合 を用いて抽出処理し、抽出液を回収する(第 1-4工程)。

 第1-4工程において、抽出溶媒の一成分と て使用されるエーテルについては、その種 について特に制限されるものではないが、 えば、ジメチルエーテル、メチルエチルエ テル、ジエチルエーテル等が挙げられる。 れらのエーテルは、1種単独で使用してもよ く、また2種以上を組み合わせて使用しても い。エクオールを効率的に精製するという 点から、上記エーテルの内、ジエチルエー ルが好ましい。

 また、第1-4工程で使用されるヘキサン及 エーテルの混合液において、ヘキサンとエ テルの混合比については特に制限されない 、精製されるエクオールの純度を高めると う観点から、ヘキサンとエーテルが容量比 10:90~20:80、好ましくは30:70~25:75が例示される 。

 第1-4工程における抽出処理は、前記第1-3 程で得られた不溶物(乾燥重量換算)1重量部 たり、ヘキサン及びエーテルの混合液を例 ば50~5000重量部、好ましくは200~1000重量部を いて行うことができる。

 第1-4工程で実施される抽出処理における 理条件についても、特に制限されず、例え 、冷浸、温浸等の浸漬法、パーコレーショ 法等により行うことができる。具体的には 前記第1-3工程で得られた不溶物にヘキサン びエーテルの混合液を加え、常温で10分以 、好ましくは常温で15分~30時間程度、静置又 は撹拌を行えばよい。

 斯くして抽出処理を行った後に、抽出液を 収することによって、更にエクオールを得 ことができる。抽出液の回収は、具体的に 、ろ過や遠心分離等の公知の方法が採用さ る。
第1-5工程
 前記第1-4工程で得られた抽出液をシリカゲ クロマトグラフィーに供し、エクオール含 画分を回収する(第1-5工程)。

 本第1-5工程におけるシリカゲルカラムク マトグラフィーとしては、充填剤としてシ カゲルを用いたカラムを分離床とするクロ トグラフィーであれば、いずれの様式のも であってもよい。当該シリカゲルカラムク マトグラフィーとして、具体的には、溶媒 重力落下で送流させるオープンカラムクロ トグラフィー、溶媒をポンプで送流させる ラッシュカラムクロマトグラフィー、高速 体クロマトグラフィー(HPLC)等が挙げられる これらの中でも、オープンカラムクロマト ラフィー及びフラッシュカラムクロマトグ フィーは、工業的な実施が容易であり好ま い。

 本第1-5工程のシリカゲルカラムクロマト ラフィーにおいて用いられる移動層(展開溶 媒)としては、エクオールの精製度を一層向 せしめるとの観点から、ヘキサン及びエー ルの混合液を用いることが望ましい。ここ 、移動層に使用されるエーテルについては その種類について特に制限されるものでは いが、例えば、ジメチルエーテル、メチル チルエーテル、ジエチルエーテル等が挙げ れる。これらのエーテルは、1種単独で使用 てもよく、また2種以上を組み合わせて使用 してもよい。エクオールの精製度を高めると いう観点から、上記エーテルは、前記第1-4工 程で使用したヘキサン及びエーテル混合液に 用いられているエーテルと同じものが好まし い。本第1-5工程におけるシリカゲルカラムク ロマトグラフィーによるエクオールの溶出は 、前記第1-4工程で使用したヘキサン及びエー テルの混合液と同組成のものをスタート時の 移動層として用い、当該混合液のエーテルの 比率を高めていくグラジエント法により行う ことが望ましい。このように移動層中のエー テルの比率を高めていくことにより、ヘキサ ンとエーテルの比率が40:60~20:80、好ましくは3 0:70~25:50の移動層と共に、エクオールが他の 雑物と分離されて溶出される。従って、シ カゲルカラムクロマトグラフィーにより溶 されるエクオールを含む画分を回収するこ によって、高度に精製されたエクオールを ることができる。斯くして第1-5工程で回収 れたエクオール含有画分から、減圧蒸留、 燥等の公知の方法によって抽出溶媒を除去 ることによって、夾雑物がほぼ除去されて 純度に精製された固形状のエクオールが得 れる。

2-2.第2法の精製方法
第2-1工程
 本第2法の精製方法では、まず、エクオール 含有物に対して、抽出溶媒として、酢酸エチ ル、アルコール、アセトン、ジオキサン、ア セトニトリル、ジエチルエーテル、及びトル エンよりなる群から選択される少なくとも1 の有機溶媒又はその含水有機溶媒を用いて 出処理し、得られた抽出液を濃縮する(第2-1 程)。

 第2-1工程において、抽出溶媒としては、 酸エチル、アルコール、アセトン、ジオキ ン、アセトニトリル、ジエチルエーテル、 びトルエンよりなる群から選択される少な とも1種の有機溶媒自体を使用できるが、エ クオールの効率的に抽出するとの観点から、 当該有機溶媒に水を添加した含水有機溶媒を 使用することが望ましい。

 ここで、抽出溶媒として使用される記ア コールとしては、具体的には、メタノール エタノール、イソプロピルアルコール、n- ロピルアルコール等が例示される。

 上記含水有機溶媒における有機溶媒の濃 としては、例えば80~99容量%、好ましくは90~9 7量%が挙げられる。このような濃度範囲を満 すことによって、エクオールの含有率が高 抽出液を得ることが可能になる。

 本第2-1工程で使用される抽出溶媒として 好ましくは含水酢酸エチルが挙げられる。

 抽出の処理条件についても、特に制限さ ず、例えば、冷浸、温浸等の浸漬法等によ 行うことができる。具体的には、エクオー 含有物に、抽出溶媒を加えて、常温で30分 上、好ましくは常温で1時間~50時間、静置又 撹拌を行えばよい。

 第2-1工程で実施される抽出処理における 理条件についても、特に制限されず、例え 、冷浸、温浸等の浸漬法、パーコレーショ 法等により行うことができる。

 斯くして抽出処理を行った後に、エクオ ルが抽出液に抽出されるので、ろ過や遠心 離等の固液分離に供することより抽出液を 収する。次いで、得られた抽出液を、減圧 縮等の濃縮に供するにより、エクオール濃 物を得る。得られたエクオール濃縮物は、 下の第2-2工程に供する。

第2-2工程
 前記第2-1工程で得られたエクオール濃縮物 、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに し、エクオール含有画分を得る(第2-2工程)

 本第2-2工程において、前記第2-1工程で得 れたエクオール濃縮物は、そのままシリカ ルカラムクロマトグラフィーに供すること できる。

 また、前記第2-1工程でアルコールを含む 溶性の溶媒で抽出処理を行った場合には、 出液を濃縮した後、更にその濃縮物に対し 、5-10容量倍の酢酸エチルと等量の水を加え て混合した後に、酢酸エチル分画を分取し濃 縮したものをカラムクロマトグラフィーに供 することが望ましい。

 本第2-2工程におけるシリカゲルカラムク マトグラフィーとしては、充填剤としてシ カゲルを用いたカラムを分離床とするクロ トグラフィーであれば、いずれの様式のも であってもよい。当該シリカゲルカラムク マトグラフィーとして、具体的には、溶媒 重力落下で送流させるオープンカラムクロ トグラフィー、溶媒をポンプで送流させる ラッシュカラムクロマトグラフィー、高速 体クロマトグラフィー(HPLC)等が挙げられる これらの中でも、オープンカラムクロマト ラフィー及びフラッシュカラムクロマトグ フィーは、工業的な実施が容易であり好ま い。

 本第2-2工程のシリカゲルカラムクロマト ラフィーにおいて用いられる移動層として 、エチルエーテル又は酢酸エチルからなる 液(以下、溶液Aと表記する)と、n-ヘキサン 石油エーテル又はn-ヘプタンからなる溶液( 下、溶液Bと表記する)との混合溶液が好適に 使用される。当該混合液における溶液Aに対 る溶液Bの混合比としては、溶液A 1容量部当 たり、溶液B 2~50容量部、好ましくは3~10容量 を例示できる。

 斯くして、前記第2-1工程で得られた抽出 をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに することによって、エクオール含有画分を 収する。

 斯くして第2-2工程で得られたエクオール 有画分は、以下の第2-3工程に供される。

第2-3工程
 前記第2-2工程で得られたエクオール含有画 から溶媒を除去し、得られた残留物に対し 再結晶化処理を行い、析出する結晶を回収 る(第2-4工程)。

 前記第2-2工程で得られたエクオール含有 分から溶媒を除去するには、減圧濃縮等の 知の溶媒除去方法により行うことができる

 本第2-3工程の再結晶化処理に使用される 媒としては、エクオールの再結晶化に使用 きる限り特に制限されないが、エタノール 水の混合液(エタノール水溶液)、酢酸エチ 、酢酸エチルとヘキサンの混合液、エタノ ルとヘキサンの混合液が使用できる。これ の中でも、好ましい溶媒として、酢酸エチ とヘキサンの混合液、エタノール水溶液が げられる。再結晶処理に使用される酢酸エ ルとヘキサンの混合液としては、具体的に 、酢酸エチル:ヘキサンの容量比が10:1~1:10で る混合液が例示される。また、再結晶処理 使用されるエタノール水溶液のエタノール 度としては、例えば、30~90容量%、好ましく 40~70容量%が挙げられる。このような濃度範 の酢酸エチルとヘキサンの混合液、或いは タノール水溶液を使用して再結晶化させる とによって、より一層高純度のエクオール 得ることが可能になる。

 本第2-3工程の再結晶化処理における再結 化処理は、一般的な方法に従って実施する とができる。例えば、前記第2-2工程で得ら たエクオール含有画分から溶媒を除去する とにより得られる残留物に再結晶用の溶媒 加えて加温下で溶解させ、その後に冷却さ ることにより、エクオールの結晶を析出さ ることができる。更に、エクオールの結晶 析出を円滑かつ効率的に行うために、エク ールの結晶種を播種してもよい。

 再結晶化処理の温度条件は、使用する溶 の沸点及び凝固点により適宜決定すること でき、一般には、溶媒の沸点温度付近で原 を溶解させ、0~25℃程度で結晶を析出させる ことができる。

3.食品素材
 更に、本発明は、エクオール含有大豆胚軸 酵物又はその抽出物が、カカオマスに分散 れている食品素材を提供する。以下、本発 の食品素材について、含有成分等に分けて 明する。

エクオール含有大豆胚軸発酵物及 びその抽出
 本発明の食品素材に用いられるエクオール 有大豆胚軸発酵物は、前記「1.エクオール 有抽出物の製造方法」の欄に記載のエクオ ル含有大豆胚軸発酵物と同様である。

 エクオール含有大豆胚軸発酵物は、発酵 の状態のまま、本発明の食品素材に使用し もよく、また、必要に応じて乾燥処理に供 て乾燥固形物状にして本発明の食品素材に 用することもできる。エクオール含有大豆 軸発酵物の保存安定性の向上という観点か 、エクオール含有大豆胚軸発酵物は、加熱 燥処理により固形状にしておくことが望ま い。また、加熱乾燥処理されたエクオール 有大豆胚軸発酵物は、必要に応じて粉末化 理に供して、粉末状にしてもよい。

 エクオール含有大豆胚軸発酵物の抽出物 は、上記エクオール含有大豆胚軸発酵物を 媒抽出することにより得られ、エクオール 含有する抽出物である。

 エクオール含有大豆胚軸発酵物の抽出物 しては特に制限されるものではないが、好 しくは、前記「1.エクオール含有抽出物の 造方法」の欄に記載の製造方法によって得 れるエクオール含有抽出物、更に好ましく 上記第I法の製造方法で製造されるエクオー 含有抽出物である。

 本発明では、エクオール含有大豆胚軸発 物の抽出物は、液状のままで使用すること できるが、溶媒を除去して固形状にして使 することが望ましい。

 本発明の食品素材において、エクオール 有大豆胚軸発酵物又はその抽出物のいずれ 使用してもよいが、栄養学的観点からは、 ましくはエクオール含有大豆胚軸発酵物で る。

カカオマス
 カカオマスは、カカオ豆を発酵工程、焙炒 程、及び磨砕工程に供することにより得る とができる食品原料であり、チョコレート 原料として使用されている。本発明の食品 材に用いられるカカオマスは、食品原料と て使用できるものであることを限度として 特に制限されない。

エクオール含有大豆胚軸発酵物又 はその抽出物とカカオマスとの配合割合
 本発明の食品素材において、エクオール含 大豆胚軸発酵物又はその抽出物とカカオマ との配合比については、特に制限されない 、より一層良好な風味を備えさせるという 点から、エクオール含有大豆胚軸発酵物又 その抽出物(乾燥重量換算)100重量部に対し 、カカオマスが10~2000重量部、好ましくは20~9 00重量部、更に好ましくは20~400重量部が挙げ れる。特にエクオール含有大豆胚軸発酵物 使用する場合であれば、エクオール含有大 胚軸発酵物(乾燥重量換算)100重量部に対し 、カカオマスが100~2000重量部、好ましくは200 ~900重量部、更に好ましくは200~400重量部が挙 られる。

 また、本発明の食品素材は、エクオール 有大豆胚軸発酵物又はその抽出物、及びカ オマスのみからなるものであってもよいが これらの成分に加えて、後述するように、 の配合成分が含まれていてもよい。これら 両成分の配合割合としては、本発明の食品 材の総量に対して、エクオール含有大豆胚 発酵物又はその抽出物とカカオマスとの合 量が40~100重量%、好ましくは60~95重量%、更に 好ましくは70~95重量%を占めていることが望ま しい。このような割合でエクオール含有大豆 胚軸発酵物又はその抽出物、及びカカオマス を含むことにより、良好な風味を備えながら 、エクオール含有大豆胚軸発酵物に基づく有 用生理活性を効果的に発現させることができ る。

任意配合成分
 本発明の食品素材には、(A)エクオール含有 豆胚軸発酵物又はその抽出物、及び(B)カカ マス以外に、本発明の効果を妨げないこと 限度として、他の配合成分が含まれていて よい。

 本発明の食品素材に配合可能な成分とし は、例えば、砂糖、トレハロース、アセス ファムK、キシリトール、スクラロース、エ リスリトール、アスパラテーム、水飴等の甘 味料;カカオバター、植物性油脂等の油脂;大 レシチン等の乳化剤、香料;香料製剤;ミル ;水等が挙げられる。

食品素材の形状
 本発明の食品素材の形状については、特に 限されず、粉末状、粒状、チップ状、プレ ト状等のいずれであってもよく、使用され 食品の種類に応じて適宜設定される。食品 で本発明の食品素材の食感を活かすという 点からは、好ましくは粒状又はチップ状で り、特に好ましくは1粒又は1チップ当たり30 ~1000mg程度の粒状又はチップ状である。

本発明の食品素材の製造方法
 本発明の食品素材は、エクオール含有大豆 軸発酵物又はその抽出物、カカオマス、及 必要に応じて他の配合成分を、カカオマス 含まれるカカオバターが溶融する温度(好ま しくは30~50℃)条件下で混合し、次いで冷却固 化させることにより調製される。斯くして、 カカオマス中にエクオール含有大豆胚軸発酵 物が分散されてなる本発明の食品素材が調製 される。

 本発明の食品素材は、必要に応じて、破 、粉砕、整粒等の処理に供して、所望の形 に成形される。また、本発明の食品素材は 製造時に押出造粒により成形することもで る。

上記食品素材の用途
 本発明の上記食品素材は、エクオール含有 品の製造原料、或いは食品添加剤として使 され、様々な食品に配合される。即ち、本 明は、更に、上記食品素材を含有するエク ール含有食品を提供する。

 当該エクオール含有食品としては、特に 定されるものではないが、例えば、焼き菓 、冷菓等の食品形態が挙げられる。

 上記焼き菓子としては、あられ、おかき の米菓類;ウェハース、ワッフル等の小麦煎 餅類;ビスケット;クッキー;クラッカー;パイ; ーキ;ドーナツ;パン等が挙げられる。また 上記冷菓としては、アイスクリーム、かき 、アイスキャンディー等が挙げられる。

 上記のエクオール含有食品の中でも、好 な形態の例として焼き菓子が挙げられる。 に、大豆粉末を原料として製造された焼き 子によれば、エクオールに加えて大豆由来 有用成分が総合的に含有されているので、 用性が高く、より優れた健保効果を奏させ ことができる。

 大豆粉末を原料として製造された焼き菓 の好適な一例として、小麦粉を含まず、大 粉末、卵、バター等を配合して製造される き菓子が挙げられる。このようなクッキー 使用される大豆粉末は、加熱処理等に供す ことによって、リポキシゲナーゼが失活又 減弱化され、更に大豆臭が消失又は軽減さ ているものが望ましい。このような焼き菓 は、例えば、大豆粉末100重量部当たり、卵0 ~35重量部、バター10~65重量部、所望の形状の 発明の食品素材0.1~50重量部、その他配合成 の適量を、適当量の水に混合した混合原料( 生地)を作り、これを所定の形状に成形して 2~60分間、60~250℃程度で焼成することにより 造される。

 当該エクオール含有食品に含まれる本発 の食品素材の配合割合については、特に制 されず、本発明の食品素材中のエクオール 量、当該エクオール含有食品の形態等に応 て適宜設定される。一例として、当該エク ール含有食品の原料の総量当たり、本発明 食品素材が3~30重量%、好ましくは5~20重量%、 更に好ましくは5~8重量%となる割合が例示さ る。また、当該エクオール含有食品に含ま るエクオールの割合としては、当該エクオ ル含有食品の原料の総量当たり、エクオー が0.002~0.1重量%、好ましくは0.004~0.05重量%、 に好ましくは0.005~0.03重量%となる範囲が例示 される。このような割合で、本発明の食品素 材を含有することにより、エクオール含有食 品の良好な風味を保持しながら、エクオール 含有大豆胚軸発酵物に基づく有用生理活性を 有効に享受させることができる。

 当該エクオール含有食品は、本発明の食 素材と共に、該食品の他の原料を所定量混 し、該食品の種類に応じて、成形、焼成、 却等の工程に適宜供することによって製造 れる。

 当該エクオール含有食品は、エクオール 有大豆胚軸発酵物を含み、エクオールを初 として、種々の有用生理活性物質を含有し いるので様々な生理活性や薬理活性を発現 ることができる。それ故、当該エクオール 有食品は、一般の食品の他、特定保健用食 、栄養補助食品、機能性食品、病者用食品 として使用できる。特に、本発明の大豆胚 発酵物を含有する食品は、栄養補助食品と て栄養補助食品として有用である。

 例えば、当該エクオール含有食品は、更 期障害、骨粗鬆症、前立腺肥大、メタボリ クシンドローム等の疾患や症状の予防乃至 善、血中コレステロール値の低減、美白、 きびの改善、整腸、肥満改善、利尿等に有 である。中でも、当該エクオール含有食品 、特に、中高年女性における不定愁訴乃至 経に伴う症状(例えば、骨粗鬆症、更年期障 害等)の予防乃至改善に有用である。

 当該エクオール含有食品の一日当たりの 取量については、該食品中のエクオール含 、摂取者の年齢や体重、摂取回数等に応じ 適宜設定される。

4.各種形態の食品
 また、本発明は、エクオール含有大豆胚軸 酵物又はその抽出物を含む各種形態の食品 提供する。本発明により提供される具体的 品形態は、飲料、サプリメント、クリーム 食品、デザート、菓子、調味料、レトルト 品、食肉加工食品、練り食品、玉子加工食 、缶詰又は缶入り食品、パン、冷菓、大豆 工食品、米飯食品、及びスープが挙げられ 。

 以下、本発明で使用されるエクオール含有 豆胚軸発酵物、その抽出物、本発明の食品 態について、詳述する。
エクオール含有大豆胚軸発酵物及 びその抽出物
 本発明に使用されるエクオール含有大豆胚 発酵物又はその抽出物は、前記「3.食品素 」で使用されるものと同様である。

 本発明の食品は、上記エクオール含有大 胚軸発酵物又はその抽出物のいずれを含む のであってもよいが、好ましくはエクオー 含有大豆胚軸発酵物を含むものである。

食品形態
 エクオール含有大豆胚軸発酵物又はその抽 物は、更年期障害、骨粗鬆症、前立腺肥大 メタボリックシンドローム等の疾患や症状 予防乃至改善、血中コレステロール値の低 、美白、にきびの改善、整腸、肥満改善、 尿等の用途に有用であり、特に、中高年女 における不定愁訴乃至閉経に伴う症状(例え ば、骨粗鬆症、更年期障害等)の予防乃至改 の用途に有用である。従って、本発明の各 形態の食品は、上記用途を目的とした機能 食品としても提供することができる。即ち 本発明の大豆胚軸発酵物を含有する食品は 一般の食品の他、特定保健用食品、栄養補 食品、機能性食品、病者用食品等として使 できる。特に、本発明の大豆胚軸発酵物を 有する食品は、栄養補助食品として有用で る。

 以下、本発明により提供される具体的食 形態について、具体的に説明する。

  (1) 飲料
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有する飲料を提供する。

 本発明の飲料の種類については、特に制 されないが、例えば、果汁飲料;野菜ジュー ス;スパークリングウォーター、コーラ、果 入り炭酸飲料、ジンジャーエール、サイダ 、ソーダ等の炭酸飲料;スポーツドリンク等 清涼飲料水;コーヒー、コーヒー牛乳等のコ ーヒー飲料;紅茶、緑茶、ウーロン茶等の茶 料;ココア;乳酸菌飲料;牛乳、フルーツ牛乳 酸乳飲料等の乳飲料;ビール、焼酎、ウイス ー、カクテル、酎ハイ等のアルコール飲料 が挙げられる。

 本発明の飲料中のエクオール含有大豆胚 発酵物又はその抽出物の含有割合について 、特に制限されず、該大豆胚軸発酵物又は の抽出物中のエクオール含量、飲料の種類 期待される効果等に応じて、適宜設定する とができる。一例として、飲料中に、大豆 軸発酵物又はその抽出物(乾燥重量換算)が 例えば0.02~15重量%、好ましくは0.1~1重量%、更 に好ましくは0.2~0.5重量%となる割合が例示さ る。

  (2) サプリメント
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有するサプリメントを提 する。

 本発明のサプリメントの種類については 特に制限されないが、例えば、ソフトゲル 錠剤、粉末剤等が挙げられる。これらの中 も、好ましくはソフトゲルが挙げられる。 フトゲル及び粉末剤の場合には、その所定 をカプセルに収容された状態で提供するこ が望ましい。

 本発明のソフトゲルの好適な一実施態様 しては、ゼラチン、水、及びグリセリン含 ソフトゲル中に、エクオール含有大豆胚軸 酵物又はその抽出物を添加したものが例示 れる。また、ソフトゲルには、上記成分の に、大豆油、ミツロウ、レシチン、βカロ ン等の添加剤が含まれていてもよい。

 本発明のサプリメント中のエクオール含 大豆胚軸発酵物又はその抽出物の含有割合 ついては、特に制限されず、該大豆胚軸発 物又はその抽出物中のエクオール含量、サ リメントの種類、期待される効果等に応じ 、適宜設定することができる。一例として サプリメント中に、大豆胚軸発酵物又はそ 抽出物(乾燥重量換算)が、例えば2~100重量% なる割合が例示される。

  (3) クリーム状食品
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有するクリーム状食品を 供する。

 本発明のクリーム状食品の種類について 、特に制限されないが、例えば、ホイップ リーム、カスタードクリーム、バタークリ ム、生クリーム、コーヒーホワイトナー等 挙げられる。

 本発明のクリーム状食品中のエクオール 有大豆胚軸発酵物又はその抽出物の含有割 については、特に制限されず、該大豆胚軸 酵物又はその抽出物中のエクオール含量、 リーム状食品の種類、期待される効果等に じて、適宜設定することができる。一例と て、クリーム状食品中に、大豆胚軸発酵物 はその抽出物(乾燥重量換算)が、例えば0.03~ 5重量%、好ましくは0.15~1重量%、更に好ましく は0.3~0.5重量%となる割合が例示される。

  (4) デザート
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有するデザートを提供す 。

 本発明のデザートの種類については、特 制限されないが、例えば、ヨーグルト、ゼ ー、プディング、ムース等が挙げられる。

 本発明のデザート中のエクオール含有大 胚軸発酵物又はその抽出物の含有割合につ ては、特に制限されず、該大豆胚軸発酵物 はその抽出物中のエクオール含量、デザー の種類、期待される効果等に応じて、適宜 定することができる。一例として、デザー 中に、大豆胚軸発酵物又はその抽出物(乾燥 重量換算)が、例えば0.03~5重量%、好ましくは0 .15~1重量%、更に好ましくは0.3~0.5重量%となる 合が例示される。

  (5) 菓子
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有する菓子を提供する。

 本発明の菓子は、洋菓子や和菓子の別を わず、焼菓子や蒸菓子を含むあらゆる菓子 包含される。本発明の菓子として、具体的 は、キャンディー、飴、キャラメル、ブレ ツェル、タブレット、ガム、チョコレート クッキー、豆菓子、ウェハース、チーズク ッカー、グミ、煎餅、すはま、千菓子、よ かん、饅頭、わらびもち、パウンドケーキ アップルパイフィリング、スナック菓子、 かき等が例示される。これらの菓子の中で 、好適な一実施態様として、大豆粉を含む き菓子が挙げられる。

 本発明の菓子中のエクオール含有大豆胚 発酵物又はその抽出物の含有割合について 、特に制限されず、該大豆胚軸発酵物又は の抽出物中のエクオール含量、菓子の種類 期待される効果等に応じて、適宜設定する とができる。一例として、菓子中に、大豆 軸発酵物又はその抽出物(乾燥重量換算)が 例えば0.01~99重量%、好ましくは0.04~36重量%、 に好ましくは0.08~18重量%となる割合が例示 れる。

  (6) 調味料
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有する調味料を提供する

 本発明の調味料の種類については、特に 限されないが、例えば、焼き肉のたれ、蒲 きのたれ、イカ珍味の調味料、トマトケチ ップ、つゆ、ドレッシング、ごまだれ、ス ックシーズニング、醤油等が挙げられる。

 本発明の調味料中のエクオール含有大豆 軸発酵物又はその抽出物の含有割合につい は、特に制限されず、該大豆胚軸発酵物又 その抽出物中のエクオール含量、調味料の 類、期待される効果等に応じて、適宜設定 ることができる。一例として、調味料中に 大豆胚軸発酵物又はその抽出物(乾燥重量換 算)が、例えば0.04~40重量%、好ましくは0.2~8重 %、更に好ましくは0.4~4重量%となる割合が例 示される。

  (7) レトルト食品
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有するレトルト食品(レト ルトパウチ食品)を提供する。

 本発明のレトルト食品の種類については 特に制限されないが、例えば、カレー、ハ シ、シチュー、ミートソース、ホワイトソ ス等のソースの素;中華丼、牛丼、親子丼等 のどんぶりの素;マーボー豆腐の素、釜飯の 等の調味料材料等が挙げられる。

 本発明のレトルト食品中のエクオール含 大豆胚軸発酵物又はその抽出物の含有割合 ついては、特に制限されず、該大豆胚軸発 物又はその抽出物中のエクオール含量、レ ルト食品の種類、期待される効果等に応じ 、適宜設定することができる。一例として レトルト食品中に、大豆胚軸発酵物又はそ 抽出物(乾燥重量換算)が、例えば0.003~4重量% 、好ましくは0.01~0.8重量%、更に好ましくは0.0 3~0.4重量%となる割合が例示される。

  (8) 食肉加工食品
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有する食肉加工食品を提 する。

 本発明の食肉加工食品の種類については 特に制限されないが、例えば、ソーセージ( ドライ、セミドライ、ボロニア、フランクフ ルト、ウインナー、スモーク)、レバーペー ト、ベーコン、ショルダーベーコン、ハム ハンバーグ、ミートボール等が挙げられる

 本発明の食肉加工食品中のエクオール含 大豆胚軸発酵物又はその抽出物の含有割合 ついては、特に制限されず、該大豆胚軸発 物又はその抽出物中のエクオール含量、食 加工食品の種類、期待される効果等に応じ 、適宜設定することができる。一例として 食肉加工食品中に、大豆胚軸発酵物又はそ 抽出物(乾燥重量換算)が、例えば0.02~0.4重量 %、好ましくは0.1~0.8重量%、更に好ましくは0.2 ~0.4重量%となる割合が例示される。

  (9) 練り食品
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有する練り食品を提供す 。

 本発明の練り食品の種類については、特 制限されないが、例えば、蒲鉾、竹輪等が げられる。

 本発明の練り食品中のエクオール含有大 胚軸発酵物又はその抽出物の含有割合につ ては、特に制限されず、該大豆胚軸発酵物 はその抽出物中のエクオール含量、練り食 の種類、期待される効果等に応じて、適宜 定することができる。一例として、練り食 中に、大豆胚軸発酵物又はその抽出物(乾燥 重量換算)が、例えば0.03~5重量%、好ましくは0 .1~1重量%、更に好ましくは0.3~0.5重量%となる 合が例示される。

  (10) 玉子加工食品
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有する玉子加工食品を提 する。

 本発明の玉子加工食品の種類については 特に制限されないが、例えば、だし巻き、 焼き玉子、オムレツ、炒り卵等が挙げられ 。

 本発明の玉子加工食品中のエクオール含 大豆胚軸発酵物又はその抽出物の含有割合 ついては、特に制限されず、該大豆胚軸発 物又はその抽出物中のエクオール含量、玉 加工食品の種類、期待される効果等に応じ 、適宜設定することができる。一例として 玉子加工食品中に、大豆胚軸発酵物又はそ 抽出物(乾燥重量換算)が、例えば0.03~5重量% 好ましくは0.1~1重量%、更に好ましくは0.3~0.5 重量%となる割合が例示される。

  (11) 缶詰又は缶入り食品
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有する缶詰又は缶入り食 を提供する。

 本発明の缶詰又は缶入り食品の種類につ ては、特に制限されないが、例えば、みか 、桃等の果物の缶詰;シーチキン、鰯等の海 産物の缶詰;ジャム等の缶詰;スープ等の缶詰; ソース等の缶詰等が例示される。

 本発明の缶詰又は缶入り食品中のエクオ ル含有大豆胚軸発酵物又はその抽出物の含 割合については、特に制限されず、該大豆 軸発酵物又はその抽出物中のエクオール含 、缶詰又は缶入り食品の種類、期待される 果等に応じて、適宜設定することができる 一例として、缶詰又は缶入り食品中に、大 胚軸発酵物又はその抽出物(乾燥重量換算) 、例えば0.03~5重量%、好ましくは0.1~1重量%、 に好ましくは0.3~0.5重量%となる割合が例示 れる。

  (12) パン
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有するパンを提供する。

 本発明のパンの種類については、特に制 されないが、例えば、食パン、フランスパ 、調理パン、メロンパン、あんパン、クリ ムパン、ジャムパン、ロールパン、クロワ サン等が挙げられる。

 本発明のパン中のエクオール含有大豆胚 発酵物又はその抽出物の含有割合について 、特に制限されず、該大豆胚軸発酵物又は の抽出物中のエクオール含量、パンの種類 期待される効果等に応じて、適宜設定する とができる。一例として、パン中に、大豆 軸発酵物又はその抽出物(乾燥重量換算)が 例えば0.01~50重量%、好ましくは0.05~0.6重量%、 更に好ましくは0.1~0.3重量%となる割合が例示 れる。

  (13) 冷菓
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有する冷菓を提供する。

 本発明の冷菓の種類については、特に制 されないが、例えば、アイスクリーム、シ ーベット等が挙げられる。

 本発明の冷菓中のエクオール含有大豆胚 発酵物又はその抽出物の含有割合について 、特に制限されず、該大豆胚軸発酵物又は の抽出物中のエクオール含量、冷菓の種類 期待される効果等に応じて、適宜設定する とができる。一例として、冷菓中に、大豆 軸発酵物又はその抽出物(乾燥重量換算)が 例えば0.03~5重量%、好ましくは0.1~1重量%、更 好ましくは0.3~0.5重量%となる割合が例示さ る。

  (14) 大豆加工食品
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有する大豆加工食品を提 する。

 本発明の大豆加工食品の種類については 特に制限されないが、例えば、豆腐、厚揚 、がんもどき、湯葉、納豆、豆乳等が挙げ れる。

 本発明の大豆加工食品中のエクオール含 大豆胚軸発酵物又はその抽出物の含有割合 ついては、特に制限されず、該大豆胚軸発 物又はその抽出物中のエクオール含量、大 加工食品の種類、期待される効果等に応じ 、適宜設定することができる。一例として 大豆加工食品中に、大豆胚軸発酵物又はそ 抽出物(乾燥重量換算)が、例えば0.03~0.5重量 %、好ましくは0.1~1重量%、更に好ましくは0.3~0 .5重量%となる割合が例示される。

  (15) 大豆加工食品
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有する米飯食品を提供す 。

 本発明の米飯食品の種類については、特 制限されないが、例えば、チャーハン、ピ フ、おかゆ、栗おこわ、白飯、赤飯、五目 等が挙げられる。

 本発明の米飯食品中のエクオール含有大 胚軸発酵物又はその抽出物の含有割合につ ては、特に制限されず、該大豆胚軸発酵物 はその抽出物中のエクオール含量、米飯食 の種類、期待される効果等に応じて、適宜 定することができる。一例として、米飯食 中に、大豆胚軸発酵物又はその抽出物(乾燥 重量換算)が、例えば0.01~2.5重量%、好ましく 0.02~0.5重量%、更に好ましくは0.04~0.25重量%と る割合が例示される。

  (16) スープ
 本発明は、エクオール含有大豆胚軸発酵物 はその抽出物を含有するスープを提供する

 本発明のスープの種類については、特に 限されないが、例えば、コーンクリームス プ、コンソメスープ、ミネストローネスー 、オニオンスープ、ポタージュスープ等が げられる。

 本発明のスープ中のエクオール含有大豆 軸発酵物又はその抽出物の含有割合につい は、特に制限されず、該大豆胚軸発酵物又 その抽出物中のエクオール含量、スープの 類、期待される効果等に応じて、適宜設定 ることができる。一例として、スープ中に 大豆胚軸発酵物又はその抽出物(乾燥重量換 算)が、例えば0.02~15重量%、好ましくは0.1~1重 %、更に好ましくは0.2~0.5重量%となる割合が 示される。

 以下に、参考例、実施例等に基づいて本 明を詳細に説明するが、本発明はこれらに って限定されるものではない。

  参考例1-1~1-3  エクオール含有大豆胚軸発酵物の製造
 表1に示す組成となるように、粉末状大豆胚 軸、アルギニン、及び水を混合して、大豆胚 軸溶液(原料)を調製した。この大豆胚軸溶液5 mlに、ラクトコッカス20-92株(FERM BP-10036号)を 菌し、嫌気条件下で、37℃で96時間静置培養 を行った。培養後、得られた発酵液(培養液) 100℃、1分間の条件で加熱殺菌した後、80℃ 条件での乾燥処理し、更にホモゲナイダー より粉末化処理することにより、粉末状の 豆胚軸発酵物を得た。

 表1に、培養96時間後の培養液における生 数及びpH、粉末状の大豆胚軸発酵物の取得 、及び粉末状の大豆胚軸発酵物中のエクオ ル濃度を示す。この結果から、エクオール 生菌を用いて粉末状大豆胚軸を発酵させる とにより、高効率でエクオールが生成され ことが確認された。

  参考例1-4  エクオール含有大豆胚軸発酵物の製造
 粉末状大豆胚軸10重量%及びL-アルギニン0.1 量%を含む大豆胚軸溶液5mlに、ラクトコッカ 20-92株(FERM BP-10036号)を植菌し、嫌気条件下 、37℃で96時間静置培養することにより発酵 処理を行った。培養後、得られた発酵液(培 液)を100℃、1分間の条件で加熱殺菌した後、 80℃の条件での乾燥処理し、更にホモゲナイ ーにより粉末化処理することにより、粉末 の大豆胚軸発酵物を得た。

 原料として使用した粉末状大豆胚軸(表2 び3中、発酵前と表記する)及び得られた粉末 状大豆胚軸発酵物(表2及び3中、発酵後と表記 する)の含有成分の分析を行った。大豆イソ ラボン類の分析結果を表2に、栄養成分の分 結果を表3に示す。この結果からも、ラクト コッカス20-92株によって大豆胚軸を発酵させ ことにより、高含量のエクオールを含む大 胚軸発酵物が製造されることが確認された また、ラフィノースやスタキオース等のオ ゴ糖は、発酵前後でその含量が同程度であ 、発酵による影響を殆ど受けないことが明 かとなった。一方、アルギニンについては 発酵処理によりオルニチンに変換されるこ が確認された。従って、大豆胚軸にアルギ ンを添加してラクトコッカス20-92株で発酵 理することにより、エクオールのみならず オルニチンをも生成させ得ることが明らか なった。

  参考例1-5~1-11  エクオール含有大豆胚軸発酵物の製造
 上記参考例1-3とは異なる7種のロットの粉末 状大豆胚軸を使用すること以外は、上記参考 例1-3と同様の条件で、粉末状の大豆胚軸発酵 物(参考例1-5~1-11)を製造した。得られた大豆 軸発酵物に含まれるイソフラボンの組成を 析した。結果を表4に示す。この結果からも 参考例1-5~1-11の大豆胚軸発酵物は、エクオ ル含量が高く、従来技術では実現できてい い組成のイソフラボンを含んでいることが 認された。

  参考試験例1  アレルゲンの確認試験
 大豆胚軸には、Gym4、Gm30K、Gm28K、7Sグロブリ ンmix(β-コングリシン)、オレオシン、トリプ ンインヒビター等のアレルゲンが含まれて ることが分かっている。そこで、上記参考 1-1で製造したエクオール含有大豆胚軸発酵 中にアレルゲンの存否を以下の試験により 定した。

 先ず、参考例1-1で得られたエクオール含 大豆胚軸発酵物の適当量を、抽出バッファ (Tris HCl pH 7.5、1M EDTA含有、タンパク質分 酵素阻害剤の適量含有)に添加し、十分に撹 拌して、水溶性成分を抽出した。次いで、濾 過により、固形分を除去し、抽出液を得た。 斯くして得られた抽出液に含まれる総タンパ ク質を、バイオラッド社製のプロテインアッ セイシステムを用いて検出した。更に、得ら れた抽出液に含まれる主要アレルゲン(Gym4、G m30K、Gm28K、7Sグロブリンmix、オレオシン、ト プシンインヒビター)についても、ウエスタ ンブロッティング法により検出した。また、 比較として、大豆胚軸発酵物の代わりに、大 豆の子葉の粉末、及び大豆胚軸の粉末を用い て、同様の方法により総タンパク質及びアレ ルゲンの検出を行った。

 結果を図1~3に示す。図1には、総タンパク 質の検出結果を;図2には、Gym4、Gm30K、及びGm28 Kの検出結果を;図3には、7Sグロブリンmix、オ オシン、及びトリプシンインヒビターの検 結果を、それぞれ示す。

 この結果から、エクオール含有大豆胚軸 酵物には、大豆又は大豆胚軸に含まれる主 アレルゲンが低減していることが確認され 。

実施例1:エクオール含有抽出物の 造
  実施例1-1  第I法によるエクオー 含有抽出物の製造
 参考例1-3と同条件で製造した粉末状のエク ール含有大豆胚軸発酵物1gを表5に示す抽出 媒20mlに添加して、室温にて120分間、振盪し た。その後、遠心分離にて残渣(以下、残渣1 表記する)を除去して、抽出液(以下、抽出 1-1と表記する)を回収した。次いで、得られ 抽出液1-1をエバポレーターを用いて乾固し 後に、5mlのエタノールを添加して、室温に 10分間、振盪した。その後、遠心分離にて 渣(以下、残渣2と表記する)を除去して、抽 液(以下、抽出液1-2と表記する)を回収した。 得られた抽出液1-2をエバポレーターを用いて 乾固し、固形状の抽出物を得た。

 また、残渣1に対して、再度、同組成の抽 出溶媒20mlを添加して、室温にて120分間、振 した。その後、遠心分離にて残渣を除去し 、抽出液(以下、抽出液2-1と表記する)を回収 した。得られた抽出液2-1をエバポレーターを 用いて乾固した後に、5mlのエタノールを添加 して、室温にて10分間、振盪した。その後、 心分離にて残渣を除去して、抽出液(以下、 抽出液2-2と表記する)を回収した。得られた 出液2-2をエバポレーターを用いて乾固し、 形状の抽出物を得た。

 抽出液1-1及び1-2、抽出液2-1及び2-2、並び 残渣2を、薄層クロマトグラフィー(TLC)分析( 移動相として、エクオール検出にはヘキサン :クロロホルム:酢酸エチル=1:1:1(容量比)、ま サポニン検出には酢酸エチル:プロパノール: クロロホルム:メタノール:0.9%KCl=25:25:25:10:9(容 量比)を使用)に供して、サポニン含量とエク ール含量を測定した。また、抽出液1-2から られた固形状の抽出物の重量及びこれに含 れるエクオール濃度を測定した。結果を図4 ~7及び表6に示す。図4には、抽出液1-2及び2-2 のエクオール含量をTLC分析した結果;図5には 、抽出液1-2及び2-2中のサポニン含量をTLC分析 した結果;図6には、抽出液1-2及び残渣2中のエ クオール含量をTLC分析した結果;図7には、抽 液1-2及び残渣2中のサポニン含量をTLC分析し た結果を示す。

 この結果、エクオール含有大豆胚軸発酵 をエタノールで抽出すると、多量の油分が まれ、更にエクオールの回収率が低くなる とが分かった。一方、エクオール含有大豆 軸発酵物をエタノール水溶液で抽出すると 油分の混入を抑制し、高い回収率でエクオ ルが得られることが確認された。特に、エ ノール濃度が75容量%であるエタノール水溶 によれば、エクオールの回収率が顕著に向 することも明らかとなった。また75容量%エ ノール抽出では脂肪分の抽出を最小限に抑 ることができることが分かった。

 また、残渣2中に高濃度のサポニンが検出 されたことから、抽出液1-1の溶媒除去物をエ タノールによる抽出処理に供することにより 、エクオール量を減じることなく、サポニン の除去が可能になることが確認された。

実施例1-2  第I法によるエクオー 含有抽出物の製造
 上記参考例1-3とは異なるロットの粉末状大 胚軸を使用すること以外は、上記参考例1-3 同様の条件で、粉末状のエクオール含有大 胚軸発酵物を製造した。

 この粉末状のエクオール含有大豆胚軸発 物30gを、70容量%エタノール水溶液(水30mlに タノールを加えて100mlとした)又は90容量%エ ノール水溶液(水10mlにエタノールを加えて100 mlとした)150mlに添加して、室温にて8時間、撹 拌した。その後、濾過にて残渣を除去した後 、更に残渣を抽出溶媒と同組成のエタノール 水溶液約20mlで洗浄し、ろ液及び洗浄液を回 して抽出液を得た。

 次いで、得られた抽出液を減圧濃縮し固 状の抽出物を得た。

 得られた固形状の抽出物の重量及びこれ 含まれるエクオール、ダイゼイン、ジヒド ダイゼイン、ゲニステイン、ジヒドロゲニ テイン、グリステイン、ジヒドログリステ ンの濃度を測定した。結果を表7及び8に示 。

 この結果から、エクオール含有大豆胚軸 酵物をエタノール水溶液で抽出すると、エ オールが高い回収率で得られると共に、グ ステインも得られることが分かった。一方 他のイソフラボンについては抽出物中では 常に低濃度であった。

実施例1-3  第I法によるエクオー 含有抽出物の製造
 上記参考例1-3とは異なるロットの粉末状大 胚軸を使用すること以外は、上記参考例1-3 同様の条件で、粉末状のエクオール含有大 胚軸発酵物を製造した。

 この粉末状のエクオール含有大豆胚軸発 物50gに精製水7mlを加えて混合した後、更にn -ヘキサン250mlを加えて室温にて7時間撹拌し 。不溶物を濾過にて回収し、さらに60℃で7 間乾燥を行って、エクオール含有大豆胚軸 酵物の脱脂粉末46.6gを得た。

 上記脱脂粉末20gを、80容量%エタノール水 液(水20mlにエタノールを加えて100mlとした) 又は90容量%エタノール水溶液(水10mlにエタノ ールを加えて100mlとした)100mlに添加して、室 にて14時間、撹拌した。その後、濾過にて 渣を除去した後、更に残渣を抽出溶媒と同 成のエタノール水溶液約10mlで洗浄し、ろ液 び洗浄液を回収して抽出液を得た。

 次いで、得られた抽出液を60℃で6時間乾 させて、固形状の抽出物を得た。

 得られた固形状の抽出物の重量及びこれ 含まれるエクオール、ダイゼイン、ジヒド ダイゼイン、ゲニステイン、ジヒドロゲニ テイン、グリステイン、ジヒドログリステ ンの濃度を測定した。結果を表9及び10に示 。

 この結果から、エクオール含有大豆胚軸 酵物を予め脱脂処理しても、上記実施例1-2 同様、エクオールが高い回収率で得られる とが分かった。

実施例1-4  第II法によるエクオー ル含有抽出物の製造
 上記参考例1-3とは異なるロットの粉末状大 胚軸を使用すること以外は、上記参考例1-3 同様の条件で、粉末状のエクオール含有大 胚軸発酵物(エクオール濃度:6.2 mg/g)を製造 た。このエクオール含有大豆胚軸発酵物80g 、水900mlに懸濁させ攪拌しながら酢酸約5ml 加え、pHが約4.0調整した後、室温にて24時間 置した。その後、遠心分離にて不溶物を回 し、これを乾燥させて、不溶物50.33gを得た

 次いで、上記不溶物50.33gにエタノール水 液(エタノール濃度75容量%)250mlを添加し、室 温で2日間攪拌を行った。その後、減圧濾過 て残渣を除去して、ろ液を回収した。次い 、得られたろ液をエバポレーターを用いて 固して、エクオール含有粉末7.53gを得た。

 斯くして得られたエクオール含有粉末に 、出発原料であるエクオール含有大豆胚軸 酵物が6.2 mg/gのエクオール含有量であった に対して約10倍量のエクオールが60.0mg/gの濃 度で含まれており、エクオールの回収率は91% であった。

実施例2:エクオールの精製
実施例2-1:第1法によるエクオール 精製
 上記参考例1-3とは異なるロットの粉末状大 胚軸を使用すること以外は、上記参考例1-3 同様の条件で、粉末状のエクオール含有大 胚軸発酵物(エクオール濃度:6.2 mg/g)を製造 た。このエクオール含有大豆胚軸発酵物10g 、50容量%エタノール水溶液50mlに添加して、 室温にて2時間振盪した。その後、遠心分離(2 500rpm、25分間)にて残渣(以下、残渣1と表記す )を除去して、抽出液(以下、抽出液A-1と表 する)を回収した。次いで、残渣1に対して50 量%エタノール水溶液50mlに添加して、室温 て1時間振盪した。その後、遠心分離(2500rpm 25分間)にて残渣を除去して、抽出液(以下、 出液A-2と表記する)を回収した。次いで、抽 出液A-1と抽出液A-2を混合し、これをエバポレ ーターを用いて乾固して、残留物(以下、残 物1と表記する)を得た。

 上記で得られた残留物1に約50mlのエタノ ルを添加して、室温に超音波処理を行いな ら振盪した。その後、遠心分離(1000rpm、10分 )にて残渣を除去して、抽出液(以下、抽出 Bと表記する)を回収した。得られた抽出液B エバポレーターを用いて乾固し、残留物(以 、残留物2と表記する)約1gを得た。

 次いで、残留物2の1gにヘキサンを10ml添加 して、室温にて30分間振盪した。その後、遠 分離(1000rpm、10分間)にて抽出液を除去して 不溶物0.3gを回収した。

 得られた不溶物0.3gに、ヘキサンとジエチル エーテルの混合液(ヘキサン:ジエチルエーテ =2:3;容量比)2mlを添加して、室温にて30分間 盪した。その後、遠心分離(1000rpm、10分間)に て残渣を除去して、抽出液を回収した。得ら れた抽出液を下記条件下でシリカゲルクロマ トグラフィーに供した。
カラム: 内径2cmのカラムにシリカゲルを充填した。
移動層:
ヘキサンとジエチルエーテルの混合液(ヘキ ン:ジエチルエーテル=40:60;容量比)200mL、
ヘキサンとジエチルエーテルの混合液(ヘキ ン:ジエチルエーテル=30:70;容量比)200mL、
ヘキサンとジエチルエーテルの混合液(ヘキ ン:ジエチルエーテル=25:75;容量比)200mL、
ヘキサンとジエチルエーテルの混合液(ヘキ ン:ジエチルエーテル=20:80;容量比)200mL、及び
ヘキサン200mLを順次流した。

 カラムから溶出される溶液を50mL毎に回収 した。ヘキサンとジエチルエーテルの混合液 (ヘキサン:ジエチルエーテル=30:70;容量比)と キサンとジエチルエーテルの混合液(ヘキサ :ジエチルエーテル=25:75;容量比)によって溶 される画分には、合計で約40mgのエクオール (回収率80%)が含まれており、その乾燥固形分 たりのエクオールの純度は99.9%であった。 た、本シリカゲルクロマトグラフィーによ 溶出された画分を、TLCにて分析した結果を 8に示す。図8に示されるように、ヘキサンと ジエチルエーテルの混合液(ヘキサン:ジエチ エーテル=30:70;容量比)とヘキサンとジエチ エーテルの混合液(ヘキサン:ジエチルエーテ ル=25:75;容量比)によって溶出される画分にエ オールが含まれており、その精製度が高い とも確認された。なお、図8中の各レーンに 供した試料は、表11に示す通りである。

実施例2-2:第2法によるエクオール 精製
 上記参考例1-3とは異なるロットの粉末状大 胚軸を使用すること以外は、上記参考例1-3 同様の条件で、粉末状のエクオール含有大 胚軸発酵物(エクオール濃度:6.2 mg/g)を製造 た。このエクオール含有大豆胚軸発酵物100g を、95容量%酢酸エチル水溶液500mlに添加して 室温にて4時間攪拌した。その後、不溶物を ろ別し、更にこの不溶物を80mlの酢酸エチル 洗浄した。得られた洗浄液をロ液と合わせ 減圧濃縮し12gの油状物を回収した。得られ 油状物12gを下記条件下でシリカゲルクロマ グラフィーに供した。
カラム:内径2cmのカラムに、シリカゲル70gを キサンを使用して充填した。
移動層:ヘキサン500mlを流した後、酢酸エチル とヘキサンの混合液(酢酸エチル:ヘキサン=1:5 (容量比))を流した。

 斯くして回収したエクオール含有溶出液 ら溶媒を留去することにより、黄色結晶状 固形物630mgを得た。

 得られた黄色結晶状の固形物を、酢酸エ ル2mlに添加して約80℃に加熱し溶解させ、 にヘキサン8mlを添加して混合した後、氷冷 で30分間攪拌を行い、エクオールの結晶を析 出させた。析出したエクオールの結晶は、濾 過にて回収し、これをヘキサンで洗浄を行っ た後に、乾燥してエクオール含有固形分530mg( 淡黄結晶)を得た。

 更に、上記淡黄結晶530mgをの4mlのエタノ ル水溶液(エタノール濃度62.5容量%)に加えて 80℃に加熱溶解させ、10℃で12時間静置する とにより、エクオールの再結晶化を行い、 過及び乾燥を行って、白色針状のエクオー 結晶390mgが得られた。

 得られたエクオールの結晶はエタノール25 の旋光度[α] D 25 は-21.6°、融点は188-190℃であり、ほぼ100%に近 い純度のエクオールが精製されたことが確認 された。

実施例3:エクオール含有大豆胚軸 酵物又はその抽出物を含む食品素材及びこ を含む食品
実施例3-1  エクオール含有大豆胚軸発酵物とカカオマ を含む食品素材の製造
 カカオマスを加熱溶融させた状態で、参考 1-3と同条件で製造されたエクオール含有大 胚軸発酵物と、カカオマスとを1:3(重量比) 比率で混合した後に、冷却することによっ 、エクオール含有大豆胚軸発酵物がカカオ スに分散された食品素材を製造した。

 斯くして製造された食品素材の呈味につ て、10人のパネラーにより評価したところ 全てのパネラーにおいて、エクオール含有 豆胚軸発酵物に由来する苦味が抑制され、 味が良好であると評価された。

実施例3-2  エクオール含有大豆胚軸発酵物の抽出物を む食品素材
 カカオマスを加熱溶融させた状態で、実施 1-1において75Etを用いて得られた抽出液2-1を 乾固した固形状の抽出物(以下、75Et抽出物と 記する)と、カカオマスと1:24(重量比)の比率 で混合した後に、冷却することによって、75E t抽出物がカカオマスに分散された食品素材 製造した。

 斯くして製造された食品素材の呈味につ て、10人のパネラーにより評価したところ 全てのパネラーにおいて、75Et抽出物に由来 る苦味が抑制され、風味が良好であると評 された。

実施例3-3  焼き菓子
 表12に示す原料を混合し、得られた混合原 を成型機により、直方形(約1.5cm×1.5cm×10cm)に 成形し、オーブンで180℃で焼成して、焼き菓 子を製造した。

 得られた焼き菓子の呈味について、10人 パネラーにより評価したところ、全てのパ ラーにおいて、エクオール含有大豆胚軸発 物に由来する苦味が抑制され、良好なチョ レートの風味が感じられ、焼き菓子本来の 好な呈味が感じられると評価された。

比較例3-1  焼き菓子
 チップ状の実施例3-1で得られた食品素材の わりに、チョコレートチップ5gと実施例1-3 同条件で製造されたエクオール含有大豆胚 発酵物1gをそれぞれで添加すること以外は、 上記実施例3-3と同条件で焼き菓子を製造した 。

 得られた焼き菓子の呈味について、10人 パネラーにより評価したところ、全てのパ ラーにおいて、呈味が損なわれ、エクオー 含有大豆胚軸発酵物に由来する苦味が全体 広がっていると評価された。

実施例3-4  焼き菓子
 チップ状の実施例3-1で得られた食品素材の わりに、同量のチップ状の実施例3-2で得ら た食品素材を添加すること以外は、上記実 例3-3と同条件で焼き菓子を製造した。

 得られた焼き菓子の呈味について、10人 パネラーにより評価したところ、75Et抽出物 由来する苦味が抑制され、良好なチョコレ トの風味が感じられ、焼き菓子本来の良好 呈味が感じられると評価された。

実施例4:エクオール含有大豆胚軸 酵物又はその抽出物を含む各種食品
実施例4-A  飲料
 以下、本発明の飲料の製造例について具体 を挙げる。
実施例4-A-1  スパークリングウォーター
 下記組成のミント風味シロップ液を調製し このミント風味シロップ液と炭酸水を3:1の 量比で混合することにより、スパークリン ウォーターを得た。

 ミント風味シロップ液の組成
  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)  0.27 (Kg)
  砂糖                           0.60
  クエン酸(結晶)                     0.01
  食塩                           0.012
  塩化カリウム                       0.005
  乳酸カルシウム                    0.008
  ペパーミントエキストラクト              0.03
  ペパーミントフレーバー                0.20
   水                             残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-2  スパークリングウォーター
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.034Kg配合 てミント風味シロップ液を調製すること以 は、上記実施例4-A-1と同条件でスパークリン グウォーターを製造した。

  実施例4-A-3  無果汁オレンジ炭酸飲料
 下記組成のオレンジ風味シロップ液を調製 、このオレンジ風味シロップ液と炭酸水を9 :11の容量比で混合することにより、無果汁オ レンジ炭酸飲料を得た。

 オレンジ風味シロップ液の組成
  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)  0.20 (Kg)
  砂糖                          10.00
  クエン酸(結晶)                     0.03
  DL-リンゴ酸                     0.07
  着色料                         0.05
  香料                           0.10
   水                            残部      
  合計                          45.00 L

  実施例4-A-4  無果汁オレンジ炭酸飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.025Kg配合 てオレンジ風味シロップ液を調製すること 外は、上記実施例4-A-3と同条件で無果汁オレ ンジ炭酸飲料を製造した。

  実施例4-A-5  低カロリーコーラ
 下記組成のコーラシロップ液を調製し、こ コーラシロップ液と炭酸水を8:12の容量比で 混合することにより、シュガーレスコーラを 得た。

 コーラシロップ液の組成
  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)  0.20 (Kg)
  スクラロース                       0.02
  リン酸                          0.05
  クエン酸(結晶)                     0.07
  カフェイン                        0.10
  カラメル色素                       0.20
  香料(コーラフレーバー)                0.10
   水                             残部      
  合計                           40.00 L

  実施例4-A-6  低カロリーコーラ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.03Kg配合し てコーラシロップ液を調製すること以外は、 上記実施例4-A-5と同条件で低カロリーコーラ 製造した。

  実施例4-A-7  アップル炭酸飲料
 下記組成のアップル風味シロップ液を調製 、このアップル風味シロップ液と炭酸水を1 3:7の容量比で混合することにより、アップル 炭酸飲料を得た。

 アップル風味シロップ液の組成
  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)  0.20 (Kg)
  5倍濃縮リンゴ果汁                 11.00
  果糖ブドウ糖液                    5.00
  クエン酸(結晶)                     0.10
  着色料                         0.05
  香料                           0.10
   水                            残部      
  合計                          65.00 L

  実施例4-A-8  アップル炭酸飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.03Kg配合し てアップル風味シロップ液を調製すること以 外は、上記実施例4-A-7と同条件でアップル炭 飲料を製造した。

  実施例4-A-9  グレープ炭酸飲料
 下記組成のグレープ風味シロップ液を調製 、このグレープ風味シロップ液と炭酸水を9 :11の容量比で混合することにより、グレープ 炭酸飲料を得た。

 グレープ風味シロップ液の組成
  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)  0.20 (Kg)
  5倍濃縮グレープ透明果汁              4.40
  クエン酸(結晶)                     0.25
  着色料                         0.05
  香料                           0.20
   水                            残部      
  合計                          45.00 L

  実施例4-A-10  グレープ炭酸飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.03Kg配合し てグレープ風味シロップ液を調製すること以 外は、上記実施例4-A-9と同条件でグレープ炭 飲料を製造した。

  実施例4-A-11  アップル果汁飲料
 下記組成のアップル果汁飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  5倍濃縮アップル果汁                 22.00
  香料                            0.05
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-12  アップル果汁飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-11と同条件でア ップル果汁飲料を製造した。

  実施例4-A-13  オレンジ果汁飲料
 下記組成のオレンジ果汁飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  濃縮バレシアオレンジ果汁(ブリックス55° )   4.40
  砂糖                             5.00
  クエン酸(結晶)                     0.16
  ネイティブジェランガム                0.025
  ビタミンC                        0.03
  ペクチン                          0.0025
  オレンジ香料                       0.25
   水                            残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-14  オレンジ果汁飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-13と同条件でオ レンジ果汁飲料を製造した。

  実施例4-A-15  低カロリー果汁飲料
 下記組成の低カロリー果汁飲料を製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   0.40 (Kg)
  5倍濃縮柑橘果汁                    4.40
  スクラロース                        0.009
  クエン酸(結晶)                     0.18
  L-アスコルビン酸                  0.03
  ジェランガム                       0.024
  香料                           0.10
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-16  低カロリー果汁飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-15と同条件で低 カロリー果汁飲料を製造した。
実施例4-A-17  シュガーレスニアウォーター
 下記組成のシュガーレスニアウォーターを 造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  スクラロース                        0.008
  ポリデキストロース                   2.20
  5倍濃縮グレープフルーツ濃縮果汁          0.44
  クエン酸(結晶)                      0.53
  乳酸カルシウム                      0.06
  塩化カリウム                        0.01
  L-アスコルビン酸                    0.03
  ジベンゾイルチアミン塩酸塩              0.0002
  ピリドキシン塩酸塩                   0.00015
  ニコチン酸アミド                      0.0015
  香料                             0.10
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-18  シュガーレスニアウォーター
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-17と同条件でシ ュガーレスニアウォーターを製造した。

  実施例4-A-19  スポーツ飲料
 下記組成のスポーツ飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (Kg)
  レモン透明果汁                    0.50
  スクラロース                       0.02
  乳性ミネラル                       1.00
  ビタミンミックス                     0.25
  L-アスコルビン酸ナトリウム              0.05
  クエン酸                         0.125
   水                            残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-20  スポーツ飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-19と同条件でス ポーツ飲料を製造した。

  実施例4-A-21  抹茶乳飲料
 下記組成の抹茶乳飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (Kg)
  牛乳                           10.00
  脱脂粉乳                          3.50
  抹茶((株)伊藤園製RS-20)              0.50
  砂糖                            7.00
  乳化剤                          0.70
  着色料                          0.03
  香料                             0.20
  炭酸水素ナトリウム                  pH6.8に調整
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-22  抹茶乳飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-21と同条件で抹 茶乳飲料を製造した。

  実施例4-A-23  無糖ドリンクヨーグルト
 下記組成の無糖ドリンクヨーグルトを製造 た。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  発酵乳(SNF20%)                   4 0.00
  水溶性大豆多糖類                    0.20
  ペクチン                          0.20
  香料                            0.20
  乳酸                          pH4.2に調整
   水                            残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-24  無糖ドリンクヨーグルト
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-23と同条件で無 糖ドリンクヨーグルトを製造した。

  実施例4-A-25  殺菌乳酸菌飲料
 下記組成の殺菌乳酸菌飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  発酵乳(SNF20%)                   1 5.00
  水溶性大豆多糖類                    0.40
  砂糖                            8.00
  香料                            0.10
  乳酸                           pH3.8に調整
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-26  殺菌乳酸菌飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-25と同条件で殺 菌乳酸菌飲料を製造した。

  実施例4-A-27  低カロリー酸乳飲料
 下記組成の低カロリー酸乳飲料を製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  脱脂粉乳                         3.50
  水溶性大豆多糖類                   0.40
  砂糖                            5.00
  スクラロース                        0.0006
  果糖ブドウ糖液(75%)                5.00
  クエン酸(結晶)                     0.45
  香料                               0.10
  乳酸                           pH3.8に調整
   水                            残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-28  低カロリー酸乳飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-27と同条件で低 カロリー酸乳飲料を製造した。

  実施例4-A-29  ストロベリー乳飲料
 下記組成のストロベリー乳飲料を製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  脱脂粉乳                         2.80
  全脂粉乳                          3.00
  砂糖                            12.00
  乳化剤                          0.06
  着色料                          0.05
  香料(ストロベリーフレーバー)            0.10
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-30  ストロベリー乳飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-29と同条件でス トロベリー乳飲料を製造した。

  実施例4-A-31  ノンファット加工乳
 下記組成のノンファット加工乳を製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   0.40 (Kg)
  脱脂粉乳                         12.00
  卵カルシウム                        1.00
  乳化剤                          0.06
  香料                            0.10
   水                              残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-32  ノンファット加工乳
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-31と同条件でノ ンファット加工乳を製造した。

  実施例4-A-33  クリームソーダ
 下記組成のクリームソーダを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   0.20 (Kg)
  脱脂加糖練乳                       3.00
  クエン酸(結晶)                      0.04
  砂糖                           15.00
  着色料                          0.60
  香料                            0.10
   水                             残部      
  合計                           40.00 L

  実施例4-A-34  クリームソーダ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.025Kg配合 ること以外は、上記実施例4-A-33と同条件で リームソーダを製造した。

  実施例4-A-35  抹茶乳飲料
 下記組成の抹茶乳飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (Kg)
  脱脂粉乳                         3.50
  牛乳                           10.00
  乳化剤                         0.70
  砂糖                           6.00
   水                             残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-36  抹茶乳飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-35と同条件で抹 茶乳飲料を製造した。

  実施例4-A-37  ストレートティー
 下記組成のストレートティーを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (Kg)
  ダージリン紅茶40倍抽出液            20.00
  砂糖                            5.00
  香料                            0.05
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-38  ストレートティー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-37と同条件でス トレートティーを製造した。

  実施例4-A-39  アップル果汁飲料
 下記組成のアップル果汁飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  5倍濃縮アップル透明果汁               2.20
  オリゴ糖                          1.00
  還元麦芽糖水飴                    1.50
  ビタミンC                        0.05
  クエン酸                          0.10
  水溶性食物繊維                    8.00
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-40  アップル果汁飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-39と同条件でア ップル果汁飲料を製造した。

  実施例4-A-41  清涼飲料
 下記組成の清涼飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  果糖                             3.70
  果糖ブドウ糖液                     8.00
  砂糖                             0.30
  DL-リンゴ酸                      0.07
  クエン酸ナトリウム                    0.03
  乳化剤                           0.052
  香料                             0.22
   水                              残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-42  清涼飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-41と同条件で清 涼飲料を製造した。

  実施例4-A-43  オレンジ果汁飲料
 下記組成のオレンジ果汁飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  果糖ブドウ糖液                     2.50
  ビートオリゴ糖                      0.026
  砂糖                            4.00
  オレンジ濃縮果汁                    4.40
  クエン酸                          0.026
  クエン酸ナトリウム                    0.003
  L-アスコルビン酸                  0.01
  香料                            0.10
   水                             残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-44  オレンジ果汁飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-43と同条件でオ レンジ果汁飲料を製造した。

  実施例4-A-45  アップル果汁飲料
 下記組成のアップル果汁飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  アップル濃縮果汁                    4.40
  砂糖                            8.00
  クエン酸                          0.15
  香料                            0.12
   水                             残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-46  アップル果汁飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-45と同条件でア ップル果汁飲料を製造した。

  実施例4-A-47-1  野菜ジュース
 下記組成の野菜ジュースを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (Kg)
  野菜果汁                         20.00
   水                           残部      
  合計                        10 0.00 L

  実施例4-A-47-2  野菜ジュース
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-47-1と同条件で 菜ジュースを製造した。

  実施例4-A-48-1  スポーツ飲料
 下記組成のスポーツ飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (Kg)
  乳性ミネラル                        1.00
  ビタミンミックス                       0.25
  クエン酸                          0.125
  L-アスコルビン酸ナトリウム              0.05
  レモン果汁                        0.50
  砂糖                            12.00
   水                             残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-48-2  スポーツ飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-48-1と同条件で ポーツ飲料を製造した。

  実施例4-A-49  ウーロン茶
 下記組成のウーロン茶を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  ウーロン茶エキス                     3.00
  L-アスコルビン酸ナトリウム               0.01
  香料                             0.20
   水                              残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-50  ウーロン茶
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-49と同条件でウ ーロン茶を製造した。

  実施例4-A-51  レモンティー
 下記組成のレモンティーを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  ブラックティーエキス                   6.00
  粉末還元麦芽糖水飴                 3.00
  砂糖                             3.00
  レモン果汁                        0.50
  L-アスコルビン酸                 0.02
  香料                           0.10
   水                            残部      
  合計                        10 0.00 L

  実施例4-A-52  レモンティー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-51と同条件でレ モンティーを製造した。

  実施例4-A-53  ミルクティー
 下記組成のミルクティーを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  牛乳                            7.00
  全脂粉乳                          0.25
  砂糖                            4.00
  紅茶エキス                       35.00
  乳化剤                          0.05
  香料                            0.10
   水                             残部      
  合計                        10 0.00 L

  実施例4-A-54  ミルクティー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-53と同条件でミ ルクティーを製造した。

  実施例4-A-55  コーヒー飲料
 下記組成のコーヒー飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   0.40 (Kg)
  コーヒーエキス                    30.00
  牛乳                            25.00
  乳化剤                         0.10
  重曹                            0.12
  ステビア                         0.01
  砂糖                            3.00
  L-ラムノース                    0.01
  香料                           0.05
   水                            残部      
  合計                        10 0.00 L

  実施例4-A-56  コーヒー飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-55と同条件でコ ーヒー飲料を製造した。

  実施例4-A-57  ココア乳飲料
 下記組成のココア乳飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   0.40 (Kg)
  牛乳                             10.00
  脱脂粉乳                          3.50
  果糖                            5.50
  砂糖                            0.40
  ココアパウダー                      1.00
  乳化剤                          0.45
  香料                            0.08
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-58  ココア乳飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-57と同条件でコ コア乳飲料を製造した。

  実施例4-A-59  抹茶乳飲料
 下記組成の抹茶乳飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   0.40 (Kg)
  牛乳                           10.00
  脱脂粉乳                          3.50
  果糖                            5.80
  砂糖                            0.40
  抹茶                            0.90
  乳化剤                          0.48
  香料                            0.27
  着色料                          0.03
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-60  抹茶乳飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-59と同条件で抹 茶乳飲料を製造した。

  実施例4-A-61  酸乳飲料
 下記組成の酸乳飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  脱脂粉乳                          1.50
  果糖                             2.50
  砂糖                             0.50
  イチゴ濃縮果汁                    0.22
  クエン酸ナトリウム                    0.32
  乳化剤                           0.40
  香料                             0.12
   水                             残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-62  酸乳飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-61と同条件で酸 乳飲料を製造した。

  実施例4-A-63  ビタミン入り飲料
 下記組成のビタミン入り飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  砂糖                            24.00
  クエン酸                          0.20
  L-アスコルビン酸                   0.30
  ビタミンミックス                       0.06
  香料                             0.10
   炭酸水                           残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-64  ビタミン入り飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-63と同条件でビ タミン入り飲料を製造した。

  実施例4-A-65  しるこ
 下記組成のしるこを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  生あん                         10.00
  糖アルコール                       6.50
  砂糖                            24.00
  食塩                            0.10
  乳化剤                          0.60
  香料                            0.10
   水                              残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-66  しるこ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-65と同条件でし るこを製造した。

  実施例4-A-67  緑茶
 下記組成の緑茶を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   0.40 (Kg)
  緑茶エキス                        3.00
  L-アスコルビン酸ナトリウム              0.01
  香料                             0.20
   水                             残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-68  緑茶
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-67と同条件で緑 茶を製造した。

  実施例4-A-69  オレンジ果汁粉末飲料
 下記組成のオレンジ果汁粉末飲料を製造し 。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (Kg)
  果糖ブドウ糖液糖                    2.50
  ビートオリゴ糖                      0.026
  砂糖                            4.00
  オレンジ粉末果汁                    2.00
  クエン酸                          0.026
  クエン酸ナトリウム                    0.003
  L-アスコルビン酸                  0.01
  香料                            0.10
   水                             残部      
  合計                          100.00 L

  実施例4-A-70  オレンジ果汁粉末飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-69と同条件でオ レンジ果汁粉末飲料を製造した。

  実施例4-A-71  アミノ酸飲料
 下記組成のアミノ酸飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  砂糖                            15.00
  果糖                            15.00
  クエン酸                          4.00
  クエン酸ナトリウム                   1.00
  L-バリン                        2.00
  L-ロイシン                        4.00
  L-イソロイシン                      2.00
  L-アルギニン                      2.00
  香料                            0.10
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-72  アミノ酸飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-71と同条件でア ミノ酸飲料を製造した。

  実施例4-A-73  豆乳飲料
 下記組成の豆乳飲料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
   豆乳                          100.00     

  実施例4-A-74  豆乳飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-A-73と同条 で豆乳飲料を製造した。

  実施例4-A-75  栄養ドリンク
 下記組成の栄養ドリンクを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  タウリン                          1.00
  ニコチン酸アミド                      0.02
  ビタミンB1                        0.005
  ビタミンB2                        0.005
  ビタミンB6                        0.005
  カフェイン                        0.05
  砂糖                           15.00
  果糖                           15.00
  クエン酸                          0.10
  香料                            0.10
   水                             残部      
  合計                           100.00 L

  実施例4-A-76  アミノ酸飲料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-A-71と同条件で栄 養ドリンクを製造した。

  実施例4-B  サプリメント
 以下、本発明のサプリメントの製造例につ て具体例を挙げる。

  実施例4-B-1  ソフトゲル
 エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3) ゼラチン、グリセリン、クエン酸、大豆油 ミツロウ、レシチン、βカロチン及び水を用 いて、常法に従ってソフトゲルを製造した。

  実施例4-B-2  ソフトゲル
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を配合するこ と以外は、上記実施例4-B-1と同条件でソフト ルを製造した。

  実施例4-C  クリーム状食品
 以下、本発明のクリーム状食品の製造例に いて具体例を挙げる。

  実施例4-C-1  ホイップクリーム
 下記組成のホイップクリームを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (g)
  ヤシ油(mp 35℃)                   27.00
  グリセリン脂肪酸エステル                0.10
  脱脂粉乳                         3.30
  スクラロース                       0.012
  還元澱粉糖化物                    25.00
  レシチン                        0.15
  乳化剤                        0.70
  メタリン酸ナトリウム                  0.10
   水                            残部      
  合計                        10 0.00 g

  実施例4-C-2  ホイップクリーム
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05g配合す こと以外は、上記実施例4-C-1と同条件でホ ップクリームを製造した。

  実施例4-C-3  コーヒーホワイトナー
 下記組成のコーヒーホワイトナーを製造し 。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (g)
  精製ヤシ油                      36.00
  カゼインナトリウム                   4.50
  脱脂粉乳                         5.00
  レシチン                          0.05
  クエン酸三ナトリウム                   0.20
  ショ糖脂肪酸エステル                  0.40
  ミルクフレーバー                     0.10
   水                             残部      
  合計                        10 0.00 g

  実施例4-C-4  コーヒーホワイトナー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05g配合す こと以外は、上記実施例4-C-3と同条件でコ ヒーホワイトナーを製造した。

  実施例4-C-5  カスタードクリーム
 下記組成のカスタードクリームを製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  マーガリン                      20.00
  水飴                           5.00
  全卵                           3.00
  コーンスターチ                    4.00
  加工澱粉                         6.00
  乳性蛋白                         2.00
  砂糖                           30.00
   水                             残部      
  合計                          100.00 Kg
  実施例4-C-6  カスタードクリーム
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-C-5と同条件でカ タードクリームを製造した。

  実施例4-C-7  カスタードクリーム
 下記組成のカスタードクリームを製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  カラギーナン                       0.40
  ゼラチン                          0.50
  コーンスターチ                     4.00
  粉飴                             3.00
  グラニュー糖                      10.00
  ブドウ糖                          7.00
  脱脂粉乳                         4.00
  全卵                            3.50
  異性化糖                         7.00
  脱脂加糖練乳                       3.00
  無縁バター                       6.50
   水                             50.00    

  実施例4-C-8  カスタードクリーム
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-C-7と同条件でカ タードクリームを製造した。

  実施例4-D  デザート
 以下、本発明のデザートの製造例について 体例を挙げる。

  実施例4-D-1  ハードヨーグルト
 下記組成の原料を均質化した後、スタータ ヨーグルトを添加して発酵させハードヨー ルトを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  脱脂粉乳                          9.00
  無塩バター                        5.00
  砂糖                             6.50
  ゲル化剤                          0.60
   水                             残部      
  合計                           100.00 Kg

  実施例4-D-2  ハードヨーグルト
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-D-1と同条件でハ ドヨーグルトを製造した。

  実施例4-D-3  ソフトヨーグルト
 下記組成の原料を均質化した後、スタータ ヨーグルトを添加して発酵させソフトヨー ルを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  脱脂粉乳                         9.00
  バター                           5.25
  砂糖                             6.50
  ローカストビーンガム                  0.30
   水                            残部      
  合計                          100.00 Kg

  実施例4-D-4  ソフトヨーグルト
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-D-3と同条件でソ トヨーグルトを製造した。

  実施例4-D-5  白桃ゼリー
 下記の成分を原料として用いて、ゼリーの 般的な製造方法に従って、白桃ゼリーを製 した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  砂糖                            14.40
  κ-カラギーナン                   0.60
  白桃ピューレ                      20.00
   水                             残部      
  合計                          100.00 重量部

  実施例4-D-6  白桃ゼリー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-D-5と同条件 で白桃ゼリーを製造した。

  実施例4-D-7  グレープフルーツゼリー
 下記の成分を原料として用いて、ゼリーの 般的な製造方法に従って、グレープフルー ゼリーを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (重量部)
  砂糖                            18.00
  ジェランガム                        0.25
  グレープフルーツ果汁                 20.00
  乳酸カルシウム                     0.10
  クエン酸                           0.20
  香料                           0.10
   水                            残部      
  合計                          100.00 重量部

  実施例4-D-8  グレープフルーツゼリー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-D-7と同条件 でグレープフルーツゼリーを製造した。

  実施例4-D-9  コーヒーゼリー
 下記の成分を原料として用いて、ゼリーの 般的な製造方法に従って、コーヒーゼリー 製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (重量部)
  還元水飴                         10.00
  キシリトール                        5.00
  κ-カラギーナン                   0.50
  寒天                            0.20
  ローカストビーンガム                   0.20
  砂糖                            3.00
  香料                            0.15
   水                              残部      
  合計                        10 0.00 重量部

  実施例4-D-10  コーヒーゼリー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-D-9と同条件 でコーヒーゼリーを製造した。

  実施例4-D-11  イチゴミルクゼリー
 下記の成分を原料として用いて、ゼリーの 般的な製造方法に従って、イチゴミルクゼ ーを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (重量部)
  精製ヤシ油                     30.00
  乳化剤                        0.25
  脱脂粉乳                        3.30
  砂糖                           3.50
  還元水飴                       20.00
  ラクチトール                      8.00
  安定化剤                        0.70
  キシリトール                      5.00
  ゼラチン                        0.90
  イチゴピューレ                    5.00
  イチゴ濃縮果汁                    5.00
  クエン酸                         0.10
   水                            残部      
  合計                       100. 00 重量部

  実施例4-D-12  イチゴミルクゼリー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-D-11と同条 でイチゴミルクゼリーを製造した。

  実施例4-E  菓子
 以下、本発明の菓子の製造例について具体 を挙げる。

  実施例4-E-1  ハードキャンディー
 下記の成分を原料として用いて、ハードキ ンディーの一般的な製造方法に従って、ハ ドキャンディーを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (g)
  砂糖                            70.00
  水飴                            40.00
   水                             20.00   

  実施例4-E-2  ハードキャンディー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g配合す こと以外は、上記実施例4-E-1と同条件でハー ドキャンディーを製造した。

  実施例4-E-3  生姜飴
 下記の成分を原料として用いて、飴の一般 な製造方法に従って、生姜飴を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   4.00 (g)
  生姜ペースト                        1.50
  還元乳糖                         60.00
  還元麦芽糖水飴                   56.00
  スクラロース                        0.03
  香料                             0.075
   水                             30.00   

  実施例4-E-4  生姜飴
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-3と同条件で生姜 飴を製造した。

  実施例4-E-5  ハーブのど飴
 下記の成分を原料として用いて、飴の一般 な製造方法に従って、ハーブのど飴を製造 た。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   4.00 (g)
  ミックスハーブエキス                   0.60
  砂糖                           40.00
  還元麦芽糖水飴                    56.00
  ペパーミント香料                     0.20
  カラメル色素                        0.20
   水                             20.00   

  実施例4-E-6  ハーブのど飴
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-5と同条件でハー ブのど飴を製造した。

  実施例4-E-7  レモングミキャンディー
 下記の成分を原料として用いて、グミキャ ディーの一般的な製造方法に従って、レモ グミキャンディーを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   4.00 (g)
  酸性ゼラチン(250ブルーム)            7.00
  還元水飴                       100.00
  4倍濃縮レモン果汁                  1.25
  クエン酸(結晶)                     1.00
  スクラロース                       0.02
  着色料                         0.02
  香料                            0.02
   水                            12.00   

  実施例4-E-8  レモングミキャンディー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-7と同条件でレモ ングミキャンディーを製造した。

  実施例4-E-9  キャラメル
 下記の成分を原料として用いて、キャラメ の一般的な製造方法に従って、キャラメル 製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   4.00 (g)
  加糖練乳                         45.00
  水飴                             45.00
  植物油脂                         3.50
  レシチン                         0.20
  フォンダン                       5.00
   香料(キャラメルフレーバー)             0.10   

  実施例4-E-10  キャラメル
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-9と同条件でキャ ラメルを製造した。

  実施例4-E-11  ブレッツェル
 下記の成分を混合して生地を調製し、これ オーブンで焼成することによってブレッツ ルを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   4.00 (g)
  強力粉                        100.00
  ベーキングパウダー                  1.35
  無塩バター                      25.00
  食塩                            2.00
  砂糖                           17.50
  大豆食物繊維                      0.80
  ショ糖脂肪酸エステル                  0.30
  香料                            0.20
  水                             40.00   

  実施例4-E-12  ブレッツェル
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-11と同条件でブ ッツェルを製造した。

  実施例4-E-13  ミントタブレット
 下記の成分を原料として用いて、タブレッ の一般的な製造方法に従って、ミントタブ ットを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (g)
  ソルビトール                       90.00
  スクラロース                        0.15
  ペパーミントフレーバー               5.00
   ショ糖脂肪酸エステル                1.00   

  実施例4-E-14  ミントタブレットル
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-13と同条件でミ トタブレットを製造した。

  実施例4-E-15  ヨーグルトタブレット
 下記の成分を原料として用いて、タブレッ の一般的な製造方法に従って、ヨーグルト ブレットを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   4.00 (g)
  トレハロース(造粒)                   88.60
  スクラロース                        0.08
  粉末発酵乳                        5.00
  無水クエン酸                       1.00
  ヨーグルトフレーバー                  0.20
   ショ糖脂肪酸エステル                 1.50   

  実施例4-E-16  ヨーグルトタブレット
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-15と同条件でヨ グルトタブレットを製造した。

  実施例4-E-17  レモンタブレット
 下記の成分を原料として用いて、タブレッ の一般的な製造方法に従って、レモンタブ ットを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   4.00 (g)
  砂糖(造粒)                       89.50
  粉末レモン果汁                     2.00
  L-アスコルビン酸                   3.00
  無水クエン酸                        1.00
   ショ糖脂肪酸エステル                 1.00   

  実施例4-E-18  レモンタブレット
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-17と同条件でレ ンタブレットを製造した。

  実施例4-E-19  ミントガム
 下記の成分を原料として用いて、ガムの一 的な製造方法に従って、ミントガムを製造 た。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   4.00 (g)
  ガムベース                       25.00
  ラクチトール                       63.20
  糖アルコール                       5.00
  スクラロース                        0.13
  グリセリン                         0.50
  ペパーミントオイル                  1.50
  ミント香料                        0.50
   着色料                          0.20   

  実施例4-E-20  ミントガム
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-19と同条件でミ トガムを製造した。

  実施例4-E-21  アップル風船ガム
 下記の成分を原料として用いて、ガムの一 的な製造方法に従ってアップル風船ガムを 造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   4.00 (g)
  ガムベース                      30.00
  パラチニット                       70.00
  スクラロース                       0.084
  グリセリン                        0.50
  クエン酸(結晶)                    1.00
   アップルフレーバー                  0.80   

  実施例4-E-22  アップル風船ガム
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-21と同条件でア プル風船ガムを製造した。

  実施例4-E-23  ストロベリーガム
 下記の成分を原料として用いて、ガムの一 的な製造方法に従ってストロベリーガムを 造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (g)
  ガムベース                      23.00
  粉糖                           62.00
  水飴                            5.00
  スクラロース                        0.001
  クエン酸(結晶)                     1.20
  赤キャベツ色素                     0.20
   ストロベリーフレーバー                 0.20   

  実施例4-E-24  ストロベリーガム
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-23と同条件でス ロベリーガムを製造した。

  実施例4-E-25  チョコレート
 下記の成分を原料として用いて、チョコレ トの一般的な製造方法に従ってチョコレー を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (g)
  カカオマス                       40.00
  ココアバター                       25.00
  還元粉糖                        50.00
  スクラロース                       0.03
  レシチン                         0.40
   バニリン                        0.05   

  実施例4-E-26  チョコレート
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-25と同条件でチ コレートを製造した。

  実施例4-E-27  ストロベリー風味チョコレート
 下記の成分を原料として用いて、チョコレ トの一般的な製造方法に従ってストロベリ 風味チョコレートを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (g)
  ココアバター                      25.00
  ハードバター                       7.00
  全脂粉乳                        27.00
  砂糖                            41.00
  ストロベリーフレーバー                0.20
  ビートレット                       0.50
  スクラロース                       0.001
  レシチン                         0.30
   バニリン                        0.02   

  実施例4-E-28  ストロベリー風味チョコレート
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5g使用す こと以外は、上記実施例4-E-27と同条件でス ロベリー風味チョコレートを製造した。

  実施例4-E-29  クッキー
 下記の成分を混合して生地を調製し、これ オーブンで焼成することによってクッキー 製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  薄力粉                         48.50
  ベーキングパウダー                  0.30
  無塩マーガリン                    24.00
  食塩                            0.20
  砂糖                           12.00
  卵黄                            4.70
  トレハロース                       22.00
  香料                            0.20
  水                            40.00   

  実施例4-E-30  クッキー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-29と同条 でクッキーを製造した。

  実施例4-E-31  餡饅の皮
 下記の成分を用いて、餡饅の皮の一般的な 造方法に従って、餡饅の皮を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   4.00 (重量部)
  薄力粉                        500.00
  ベーキングパウダー                  2.50
  キサンタンガム                     1.00
  食塩                            6.00
  砂糖                           30.00
  トレハロース                      30.00
  ドライイースト                     7.50
  ラード                         15.00
  水                           200.00   

  実施例4-E-32  餡饅の皮
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5重量部使 用すること以外は、上記実施例4-E-31と同条件 で餡饅の皮を製造した。

  実施例4-E-33  アップルパイフィリング
 下記の成分を用いて、アップルパイフィリ グを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   0.40 (重量部)
  リンゴ                         200.00
  麦芽糖                        150.00
  スクラロース                        0.10
  レモン果汁                       10.00
  クルミ                          60.00
  レーズン                         60.00
   アップル香料                      0.20   

  実施例4-E-34  アップルパイフィリング
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-33と同条 でアップルパイフィリングを製造した。

  実施例4-E-35  パウンドケーキ
 下記の成分を混合して生地を調製し、これ オーブンで焼成することによってパウンド ーキを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   0.40 (重量部)
  バター                         100.00
  還元麦芽水飴                     100.00
  スクラロース                        0.03
  ステビア                          0.03
  全卵                           100.00
  香料                            0.22
  薄力粉                        120.00
   膨張剤                          1.50   

  実施例4-E-36  パウンドケーキ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-35と同条 でパウンドケーキを製造した。

  実施例4-E-37  わらび餅
 下記の成分を用いて、わらび餅を製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)   0.40 (重量部)
  米澱粉                         20.00
  甘藷澱粉                        40.00
  砂糖                            6.00
   水                             残部    
  合計                           100.00 重量部

  実施例4-E-38  わらび餅
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-37と同条 でわらび餅を製造した。

  実施例4-E-39  豆菓子
 下記の成分を用いて、豆菓子を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   6.00 (重量部)
  寒梅粉                          7.00
  砂糖                            53.00
  きなこ                          34.00
  膨張剤                         適量
  香料                             適量
   甘味料                          適量    
  合計                          100.00 重量部

  実施例4-E-40  豆菓子
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.75重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-39と同条 で豆菓子を製造した。

  実施例4-E-41  豆菓子
 下記の成分を用いて、豆菓子を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)  12.00 (重量部)
  もち粉                         13.00
  砂糖                           45.00
  きなこ                         15.00
  抹茶                           15.00
  膨張剤                         適量
  香料                            適量
   甘味料                          適量    
  合計                          100.00 重量部

  実施例4-E-42  豆菓子
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を1.5重量部使 用すること以外は、上記実施例4-E-41と同条件 で豆菓子を製造した。

  実施例4-E-43  豆菓子
 下記の成分を用いて、豆菓子を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-1)  18.00 (重量部)
  寒梅粉                         15.00
  砂糖                           52.00
  きなこ                         15.00
  抹茶                           12.00
  膨張剤                         適量
  香料                            適量
   甘味料                          適量    
  合計                        10 0.00 重量部

  実施例4-E-44  豆菓子
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を2.25重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-43と同条 で豆菓子を製造した。

  実施例4-E-45  豆菓子
 下記の成分を用いて、豆菓子を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   6.00 (重量部)
  澱粉                            20.00
  砂糖                           32.00
  きなこ                         10.00
  黒ごま                         20.00
  膨張剤                         適量
  香料                            適量
   甘味料                          適量    
  合計                        10 0.00 重量部

  実施例4-E-46  豆菓子
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.75重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-45と同条 で豆菓子を製造した。

  実施例4-E-47  生麩菓子
 下記の成分を用いて、生麩菓子を製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)  10.00 (重量部)
  グルテン                        20.00
  もち粉                          15.00
  きなこ                           適量
  乳化剤                           適量
  蜂蜜                            適量
  ソルビトール                       20.00
   チョコレート                      30.00    
  実施例4-E-48  生麩菓子
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を1.25重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-47と同条 で生麩菓子を製造した。

  実施例4-E-49  ウエハース(濃厚タイプ)
 下記の成分を用いて、ウエハースの一般的 製造方法に従って、ウエハース(濃厚タイプ )を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  小麦粉                        100.00
  砂糖                            2.00
  油脂                            3.00
  全卵                            3.00
  脱脂粉乳                         2.00
  重曹                            0.30
  牛乳                           50.00
   水                            100.00    

  実施例4-E-50  ウエハース(濃厚タイプ)
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-49と同条 でウエハース(濃厚タイプ)を製造した。

  実施例4-E-51  ウエハース(プレーン)
 下記の成分を用いて、ウエハースの一般的 製造方法に従って、ウエハース(プレーン) 製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  小麦粉                        100.00
  油脂                            2.50
  全卵                           0.30
  炭酸アンモニウム                    0.40
  重曹                           0.30
  レシチン                         0.05
   水                           150.00    

  実施例4-E-52  ウエハース(プレーン)
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-51と同条 でウエハース(プレーン)を製造した。

  実施例4-E-53  チーズクラッカー
 下記の成分を用いて、一般的な製造方法に って、チーズクラッカーを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  小麦粉                        100.00
  油脂                             9.00
  麦芽エキス                        1.30
  重曹                            0.60
  スパイス                          0.10
  チーズパウダー                    13.00
  砂糖                            80.00
  食塩                             0.90
  炭酸アンモニウム                     0.60
  レシチン                          0.05
   水                             33.00    

  実施例4-E-54  チーズクラッカー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 用すること以外は、上記実施例4-E-53と同条 でチーズクラッカーを製造した。

  実施例4-E-55  ようかん
 下記の成分を用いて、一般的な製造方法に って、ようかんを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (重量部)
  寒天                            7.50
  グラニュー糖                     320.00
  あん                           620.00
  水飴                           50.00
   水                            300.00    

  実施例4-E-56  ようかん
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5重量部使 用すること以外は、上記実施例4-E-55と同条件 でようかんを製造した。

  実施例4-E-57  ソフトクッキー
 下記の成分を用いて、一般的な製造方法に って、ソフトクッキーを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (重量部)
  小麦粉                        200.00
  バター                        150.00
  砂糖                           80.00
   全卵                         150.00   

  実施例4-E-58  ソフトクッキー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5重量部使 用すること以外は、上記実施例4-E-57と同条件 でソフトクッキーを製造した。

  実施例4-E-59  せんべい
 下記の成分を用いて、一般的な製造方法に って、せんべいを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  うるち米                         100.00
   湯                             適量     

  実施例4-E-60  せんべい
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5重量部使 用すること以外は、上記実施例4-E-59と同条件 でせんべいを製造した。

  実施例4-E-61  すはま
 下記の成分を用いて、一般的な製造方法に って、すはまを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (重量部)
  上白糖                        600.00
  きな粉                        400.00
  水飴                          130.00
   水                           180.00   

  実施例4-E-62  すはま
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5重量部使 用すること以外は、上記実施例4-E-61と同条件 ですはまを製造した。

  実施例4-E-63  千菓子
 下記の成分を用いて、一般的な製造方法に って、千菓子を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (重量部)
  和三盆糖                        500.00
  しとり                          25.00
   寒梅粉                          75.00   

  実施例4-E-64  千菓子
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5重量部使 用すること以外は、上記実施例4-E-63と同条件 で千菓子を製造した。

  実施例4-E-65  フルーツグミ
 下記の成分を用いて、一般的な製造方法に って、フルーツグミを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (重量部)
  砂糖                            30.00
  水飴                           50.00
  ゼラチン                          7.00
  フルーツ果汁                       5.00
  クエン酸                          1.50
   香料                           0.20   

  実施例4-E-66  フルーツグミ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5重量部使 用すること以外は、上記実施例4-E-65と同条件 でフルーツグミを製造した。

  実施例4-E-67  大豆粉含有焼き菓子
 1.25重量%のエクオール含有大豆胚軸発酵物( 考例1-3)及び25重量%の大豆粉と共に、レーズ ン、バター、砂糖、卵、オレンジピール、パ イナップル、難消化性デキストリン、カカオ マス、アーモンドスライス、ココアパウダー 、食塩、膨張剤、及び香料を適量混合し、得 られた混合原料(100重量%)を成型機により、直 方形(約1.5cm×1.5cm×10cm)に成形し、オーブンで1 80℃で焼成して、大豆粉含有焼き菓子を製造 た。

  実施例4-E-68  大豆粉含有焼き菓子
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.25重量%と るように配合した混合原料を使用すること 外は、上記実施例4-E-67と同条件で大豆粉含 焼き菓子を製造した。

  実施例4-F  調味料
 以下、本発明の調味料の製造例について具 例を挙げる。

  実施例4-F-1  焼き肉のたれ
 下記組成の焼き肉のたれを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (Kg)
  還元水飴                         20.00
  トレハロース                        0.50
  みりん                          4.00
  濃口醤油                        24.00
  アップルピューレ                    19.00
  ガーリックペースト                   4.50
  ジンジャーペースト                  4.50
  ごま油                          0.10
  キサンタンガム                     0.50
  レッドペッパー末                     0.10
  ブラックペッパー末                  0.05
  クエン酸(結晶)                     0.20
  煎りゴマ                          0.40
   水                             残部      
  合計                          100.00 Kg

  実施例4-F-2  焼き肉のたれ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5Kg配合す こと以外は、上記実施例4-F-1と同条件で焼 肉のたれを製造した。

  実施例4-F-3  トマトケチャップ
 下記組成のトマトケチャップを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   4.00 (Kg)
  トマトペースト                     40.00
  ワインビネガー                    18.00
  果糖ブドウ糖液糖                    5.00
  濃口醤油                        24.00
  食塩                            2.50
  ガーリックパウダー                   0.07
  オニオンパウダー                    0.10
  シナモンパウダー                    0.02
  クローブパウダー                    0.01
   水                             残部      
  合計                        10 0.00 Kg

  実施例4-F-4  トマトケチャップ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5Kg配合す こと以外は、上記実施例4-F-3と同条件でト トケチャップを製造した。

  実施例4-F-5  つゆ
 下記組成のつゆ(天ぷらのつゆ)を製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   4.00 (Kg)
  砂糖                             7.00
  濃口醤油                         26.00
  薄口醤油                         10.00
  魚醤                             5.00
  みりん                          10.00
  L-グルタミン酸ナトリウム               3.00
  食塩                             0.60
   水                             残部      
  合計                           100.00 Kg

  実施例4-F-6  つゆ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5Kg配合す こと以外は、上記実施例4-F-5と同条件でつ を製造した。

  実施例4-F-7  ドレッシング
 下記組成の水相と油相を7:3の重量比で混合 て、ドレッシング(セパレートタイプ)を製 した。

  水相組成
  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (Kg)
  砂糖                           6.00
  濃口醤油                       20.00
  醸造酢(酸度10%)                 8. 50
  魚醤                           3.00
  レモン果汁                      2.00
  食塩                           2.00
  L-グルタミン酸ナトリウム              0.20
  レッドペッパー末                    0.05
  煎りゴマ                         0.30
  キサンタンガム                     0.10
   水                            残部      
  合計                        10 0.00 Kg
  油相組成
  ごま油                        20.00 (Kg)
  コーンサラダ油                   79.00
   調味香料                       1.00   
  合計                        10 0.00 Kg

  実施例4-F-8  ドレッシング
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5Kg配合す こと以外は、上記実施例4-F-7と同条件でド ッシング(セパレートタイプ)を製造した。

  実施例4-F-9  しゃぶしゃぶのごまだれ
 下記組成のしゃぶしゃぶのごまだれを製造 た。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (Kg)
  薄口醤油                         12.00
  醸造酢                         11.00
  ガーリックパウダー                   0.10
  ジンジャーパウダー                   0.10
  ホワイトペッパー                    0.10
  チキンエキス                      3.00
  酵母エキス                      3.00
  ごま油                         1.00
  果糖ブドウ糖液糖                   8.00
  みりん                        15.00
  白みそ                        10.00
  増粘剤                         3.50
  砂糖                           8.00
  食塩                          10.00
  香料                           0.15
   水                             残部      
  合計                          100.00 Kg
  実施例4-F-10  しゃぶしゃぶのごまだれ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-F-9と同条件でし ぶしゃぶのごまだれを製造した。

  実施例4-F-11  焼き肉のたれ(味噌味)
 下記組成の焼き肉のたれ(味噌味)を製造し 。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (Kg)
  濃口醤油                        25.00
  味噌                           14.00
  D-ソルビトール                    12.00
  食塩                            3.20
  ガーリックパウダー                   3.30
  ガーリックペースト                   2.00
  ビーフエキス                       1.00
  煎りゴマ                          0.50
  L-グルタミン酸ナトリウム               0.50
  生姜ペースト                        0.40
  アミノ酸調味料                      0.01
  増粘剤                          3.50
  砂糖                            10.00
   水                              残部      
  合計                          100.00 Kg

  実施例4-F-12  焼き肉のたれ(味噌味)
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-F-11と同条件で焼 き肉のたれ(味噌味)を製造した。

  実施例4-F-13  スナックシーズニング
 下記組成のスナックシーズニングを製造し 。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  食塩                           14.00
  リン酸三カルシウム                  3.00
  コハク酸二ナトリウム                  0.20
  L-グルタミン酸ナトリウム              7.00
  粉末醤油                         3.00
  酵母エキス                       1.50
  オニオンパウダー                    1.50
  パプリカパウダー                    1.50
  ガーリックパウダー                  6.00
  唐辛子粉末                      0.50
  チキンコンソメ                    21.00
  ビーフコンソメ                     4.00
  ステビア                         0.60
  ブドウ糖                        13.00
  スパイス                         0.01
  コーンスターチ                    23.00
   砂糖                          2.00   

  実施例4-F-14  スナックシーズニング
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-F-13と同条 でスナックシーズニングを製造した。

  実施例4-F-15  乳化醤油
 下記組成の乳化醤油を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (重量部)
  サラダ油                         34.00
  濃口醤油                        53.00
  アラビアガム                       1.00
   砂糖                          12.00   

  実施例4-F-16  乳化醤油
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-F-15と同条 で乳化醤油を製造した。

  実施例4-F-17  ドレッシング
 下記組成のドレッシング(乳化タイプ)を製 した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (重量部)
  サラダ油                         35.00
  食酢                           10.00
  砂糖                           11.00
  食塩                            4.00
  キサンタンガム                     0.30
   水                             残部       
  合計                           100.00 重量部

  実施例4-F-18  ドレッシング
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-F-17と同条 でドレッシング(乳化タイプ)を製造した。

  実施例4-F-19  蒲焼のたれ
 下記組成の蒲焼のたれを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  D-ソルビット                     10.00
  増粘剤                          0.30
  濃口醤油                         38.00
  みりん                          20.00
  旨味エキス                        2.00
  食塩                             1.80
  L-グルタミン酸ナトリウム               1.45
  イノシン酸ナトリウム                    0.025
  グアニル酸ナトリウム                   0.025
  トレハロース                        15.00
  砂糖                             6.00
  カラメル色素                        0.50
  タマネギ色素                       0.10
  香料                             0.50
   水                              残部      
  合計                           100.00 重量部

  実施例4-F-20  蒲焼のたれ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-F-19と同条 で蒲焼のたれを製造した。

  実施例4-F-21  イカ珍味の調味料
 下記組成のイカ珍味の調味料を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-2)   0.40 (重量部)
  濃口醤油                         20.00
  薄口醤油                         10.00
  魚醤                             5.00
  みりん                          10.00
  醸造酢                          2.00
  砂糖                            38.00
  食塩                             1.00
  L-グルタミン酸ナトリウム               2.00
  旨味エキス                       1.40
  コハク酸二ナトリウム                   0.20
  ガーリックパウダー                   0.05
   水                              残部      
  合計                           100.00 重量部

  実施例4-F-22  イカ珍味の調味料
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-F-21と同条 でイカ珍味の調味料を製造した。

  実施例4-G  レトルト食品
 以下、本発明のレトルト食品の製造例につ て具体例を挙げる。

  実施例4-G-1  レトルトカレー
 下記組成のレトルトカレーを常法に従って 造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  カレー粉                          1.80
  玉葱                             7.00
  無塩バター                       4.50
  ガーリックペースト                   0.60
  ジンジャーペースト                  0.50
  小麦粉                         4.50
  フルーツチャツネ                    3.00
  トマトペースト                     0.50
  食塩                           0.55
  L-グルタミン酸ナトリウム             0.48
  核酸調味料                      0.015
  デミグラス風味調味料                 1.00
  ポークエキス調味料                 0.50
  ブイヨンベース調味料                 1.00
  ジャガイモ                       7.00
  ニンジン                         5.00
  牛肉                           10.00
   水                             残部      
  合計                          100.00 Kg

  実施例4-G-2  レトルトカレー
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-G-1と同条件でレ ルトカレーを製造した。

  実施例4-G-3  レトルト中華丼の素
 下記組成のレトルト中華丼の素を常法に従 て製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  薄口醤油                        72.00
  酒                            46.00
  食塩                            4.00
  L-グルタミン酸ナトリウム              1.30
  核酸調味料                      0.07
  チキンエキスパウダー                 1.00
  砂糖                           7.00
  水                          2 09.00
  豚肉                        20 0.00
  いか                        12 0.00
  えび                          80.00
  しいたけ                       70.00
  茹でタケノコ                    160.00
  ニンジン                       60.00
   玉葱                        240.00   

  実施例4-G-4  レトルト中華丼の素
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-G-3と同条件でレ ルト中華丼の素を製造した。

  実施例4-H  食肉加工食品
 以下、本発明の食肉加工食品の製造例につ て具体例を挙げる。

  実施例4-H-1  ソーセージ
 下記組成の原料を用いて、ソーセージの一 的な製造方法に従ってソーセージを製造し
  肉部
  ブタ腕肉5mmミンチ                  70.00 (Kg)
  ブタ脂5mmミンチ                  10.00
   氷水                          20.00   
  合計                          100.00 Kg
  副原料
  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  食塩                            1.70
  亜硝酸ナトリウム                     0.012
  重合リン酸塩                       0.30
  L-アスコルビン酸ナトリウム              1.00
  カゼインナトリウム                   0.50
  ホワイトペッパー末                   0.10
  ソルビン酸カリウム                   0.20
  アミノ酸調味料                     0.30
   スパイスミックス                    0.50   

  実施例4-H-2  ソーセージ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-H-1と同条件でソ セージを製造した。

  実施例4-H-3  スモークソーセージ
 下記組成の肉部と調味料を16:1の割合で混合 し、スモークソーセージの一般的な製造方法 に従ってスモークソーセージを製造した
  肉部
  ブタ腕肉ミンチ                    85.00 (Kg)
  全卵                            4.00
  牛乳                            3.00
   氷水                           7.00   
  調味料
  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  食塩                            24.00
  アミノ酸調味料                     3.20
  スパイス                          8.65
  玉葱ミンチ                       16.00
  砂糖                           48.00   

  実施例4-H-4  スモークソーセージ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-H-3と同条件でス ークソーセージを製造した。

  実施例4-H-5  ハンバーグ
 下記組成のハンバーグを常法に従って製造 た。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  合い挽き肉                      45.00
  豚肉                            9.00
  玉葱                           12.00
  全卵                            5.00
  粒状大豆蛋白                       9.00
  カゼインナトリウム                   5.00
  カラギーナン                       1.50
  ローカストビーンガム                   0.50
  スパイス                          0.30
  酵母エキス                       0.20
  食塩                            1.00
  砂糖                            1.20
  水溶性食物繊維                    1.00
   水                             残部    
  合計                          100.00 重量部

  実施例4-H-6  ハンバーグ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-H-5と同条件 でハンバーグを製造した。

  実施例4-I  練り食品
 以下、本発明の練り食品の製造例について 体例を挙げる。

  実施例4-I-1  揚げ蒲鉾
 下記組成の原料を用いて、揚げ蒲鉾の一般 な製造方法に従って、揚げ蒲鉾を製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  すり身                         50.00
  食塩                            1.50
  アミノ酸調味料                     0.30
  グリシン                          0.50
  無水酢酸ナトリウム                   0.30
  馬鈴薯澱粉                       8.00
  みりん                          1.00
   氷水                            残部      
  合計                           100.00 Kg

  実施例4-I-2  揚げ蒲鉾
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-I-1と同条件で揚 蒲鉾を製造した。

  実施例4-J  玉子加工食品
 以下、本発明の玉子加工食品の製造例につ て具体例を挙げる。

  実施例4-J-1  厚焼き玉子
 下記組成の原料を用いて、厚焼き玉子の一 的な製造方法に従って、揚げ蒲鉾を製造し 。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  全卵                            70.00
  食塩                             0.40
  澱粉                             2.00
  だし                             2.00
  砂糖                             1.20
  酢酸ナトリウム                      1.00
   水                             残部      
  合計                           100.00 重量部

  実施例4-J-2  厚焼き玉子
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-J-1と同条件 で厚焼き玉子を製造した。

  実施例4-K  缶詰又は缶入り食品
 以下、本発明の缶詰又は缶入り食品の製造 について具体例を挙げる。

  実施例4-K-1  みかんの缶詰
 下記組成のシロップと、みかん果肉を缶に めることにより、みかんの缶詰を製造した

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  砂糖                            10.00
  果糖ブドウ糖液糖                   10.00
  クエン酸                          0.25
  クエン酸三ナトリウム                   0.10
   水                             残部      
  合計                           100.00 重量部

  実施例4-K-2  みかんの缶詰
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-K-1と同条件 でみかんの缶詰を製造した。

  実施例4-L  パン
 以下、本発明のパンの製造例について具体 を挙げる。

  実施例4-L-1  食パン
 下記組成の生地を用いて、食パンを製造し 。

  中種
  強力粉                        70.00 (Kg)
  イーストフード                     0.10
  生イースト                       2.00
   水                            40.00   
  本捏
  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (Kg)
  強力粉                         30.00
  砂糖                            3.00
  食塩                            2.00
  脱脂粉乳                         2.00
  ショートニング                      5.00
   水                             25.00   

  実施例4-L-2  食パン
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05Kg配合す ること以外は、上記実施例4-L-1と同条件で食 ンを製造した。

  実施例4-M  冷菓
 以下、本発明の冷菓の製造例について具体 を挙げる。

  実施例4-M-1  アイスクリーム
 下記組成のアイスクリームを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  生クリーム                        8.80
  バター                          5.00
  水飴                            16.00
  脱脂粉乳                         6.50
  トレハロース                        7.00
  砂糖                             5.00
  安定化剤                         0.20
  香料                             0.15
   水                             残部   
  合計                           100.00 重量部
  実施例4-M-2  アイスクリーム
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-M-1と同条件 でアイスクリームを製造した。

  実施例4-N  大豆加工食品
 以下、本発明の大豆加工食品の製造例につ て具体例を挙げる。

  実施例4-N-1  納豆
 蒸大豆99.6重量部とエクオール含有大豆胚軸 発酵物(参考例1-3)0.4重量部を混合し、これに 豆菌を接種して発酵を行い、納豆を製造し 。

  実施例4-N-2  納豆
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 用すること以外は、上記実施例4-N-1と同条件 で納豆を製造した。

  実施例4-N-3  豆腐
 下記組成の豆腐を製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  豆乳                            99.30
  塩化マグネシウム                     0.20
   ソルビン酸カリウム                    0.10   
  合計                              100.00 重量部

  実施例4-N-4  豆腐
  エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わり 、実施例1-1において75Etを用いて得られた抽 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 使用すること以外は、上記実施例4-N-3と同条 で豆腐を製造した。

  実施例4-O  米飯食品
 以下、本発明の米飯食品の製造例について 体例を挙げる。

  実施例4-O-1  おかゆ
 下記組成の原料を用いて、おかゆの一般的 製造方法に従って、おかゆを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  米                           160.00
  食塩                             1.00
   水                            900.00   

  実施例4-O-2  おかゆ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-O-1と同条件 でおかゆを製造した。

  実施例4-O-3  栗おこわ
 下記組成の原料を用いて、一般的な製造方 に従って、栗おこわを製造した。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   4.00 (重量部)
  もち米                        1000.00
  むき栗                         300.00
  だし汁                         230.00
  黒ごま                          30.00
   食塩水                           6.00   

  実施例4-O-4  栗おこわ
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.5重量部配 合すること以外は、上記実施例4-O-3と同条件 栗おこわを製造した。

  実施例4-P  スープ
 以下、本発明のスープの製造例について具 例を挙げる。

  実施例4-P-1  コーンクリーム
 下記組成の原料を用いて、スープの一般的 製造方法に従って、コーンクリームを製造 た。

  エクオール含有大豆胚軸発酵物(参考例1-3)   0.40 (重量部)
  牛乳                           180.00
  コーン                         190.00
  コンソメ                          20.00
  サラダ油                          15.00
  食塩                            適量
  こしょう                           適量
   水                            360.00   

  実施例4-P-2  コーンクリーム
 エクオール含有大豆胚軸発酵物の代わりに 実施例1-1において75Etを用いて得られた抽出 液1-2を乾固した固形状の抽出物を0.05重量部 合すること以外は、上記実施例4-P-1と同条件 でコーンクリームを製造した。

参考例1-1で得られたエクオール含有大 胚軸発酵物、大豆子葉、及び大豆胚軸に含 れる総タンパク質を検出した結果(電気泳動 図)を示す図である。 参考例1-1で得られたエクオール含有大 胚軸発酵物、大豆子葉、及び大豆胚軸に含 れる主要アレルゲン(Gym4、Gm30K、Gm28K)を検出 した結果(電気泳動図)を示す図である。 参考例1-1で得られたエクオール含有大 胚軸発酵物、大豆子葉、及び大豆胚軸に含 れる主要アレルゲン(7Sグロブリンmix、オレ シン、トリプシンインヒビター)を検出した 結果(電気泳動図)を示す図である。 実施例1-1において、抽出液1-2及び2-2中 エクオール含量をTLC分析した結果を示す。 実施例1-1において、抽出液1-2及び2-2中 サポニン含量をTLC分析した結果を示す。 実施例1-1において、抽出液1-2及び残渣2 中のエクオール含量をTLC分析した結果を示す 。 実施例1-1において、抽出液1-2及び残渣2 中のサポニン含量をTLC分析した結果を示す。 実施例2-1において、シリカゲルクロマ グラフィーにより溶出した溶出液をTLC(薄層 クロマトグラフィー)に供して分析した結果 示す。