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Title:
EXTREMELY THIN COAXIAL WIRE HARNESS, ITS CONNECTION METHOD, WIRING BOARD CONNECTION BODY, WIRING BOARD MODULE AND ELECTRONIC APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/082018
Kind Code:
A1
Abstract:
An extremely thin coaxial wire harness in which connectorless connection with a substrate can be made in a limited space while quick and reliable work is ensured. In a multicore extremely thin coaxial wire (10) where a plurality of extremely thin coaxial wires (11) are joined in parallel, each extremely thin coaxial wire (11) is provided with a central conductor (12) having an exposed distal end, an intermediate insulator (13), an outer conductor (14), and a sheath (15). The harness is provided with a ground member (20) for connecting the outer conductors (14) of the multicore extremely thin coaxial wire (10) commonly, and an insulating frame (30) for securing the central conductor (12). In each end (31y, 32y) of the lower film (31) and the upper film (32) of the insulating frame (30), an alignment hole (36) for aligning each central conductor (12) with the substrate side wiring is formed.

Inventors:
KOYAMA KEIJI (JP)
SENBA HIROYUKI (JP)
KOINUMA TAKAYOSHI (JP)
KOBAYASHI MOTOO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052170
Publication Date:
July 10, 2008
Filing Date:
February 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO ELECTRIC INDUSTRIES (JP)
KOYAMA KEIJI (JP)
SENBA HIROYUKI (JP)
KOINUMA TAKAYOSHI (JP)
KOBAYASHI MOTOO (JP)
International Classes:
H01R9/05; H01B7/00; H01B11/20; H01R24/38; H01R24/40
Foreign References:
JP2005063878A2005-03-10
JPH11509030A1999-08-03
Attorney, Agent or Firm:
NAKANO, Minoru et al. (1-3 Shimaya 1-chome, Konohana-ku, Osaka-sh, Osaka 24, JP)
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Claims:
 先端部が露出された中心導体,先端部が露出された筒状の絶縁体、先端部が露出された外側導体および外皮が順次設けられている複数の極細同軸線と、
 前記各極細同軸線の各中心導体が横方向に整列した状態で、前記中心導体を固定する絶縁体枠と、
 前記各極細同軸線の各外側導体の前記露出部分に接続される接地部材とを備え、
 前記絶縁体枠には、前記中心導体を基板側の配線に位置合わせするためのアライメント部が設けられている、極細同軸線ハーネス。
 請求項1記載の極細同軸線ハーネスにおいて、
 前記絶縁体枠は、前記中心導体を上下から挟む上側部材と下側部材とを有し、
 前記下側部材は、1対の棹部と、該各棹部にその両端でつながる1対の端部とを有しており、前記各1対の棹部および端部の間に、前記中心導体が露出する窓部が形成されている、極細同軸線ハーネス。
 請求項2記載の極細同軸線ハーネスにおいて、
 前記アライメント部は、前記絶縁体枠の各端部に設けられた1対のアライメントホールである、極細同軸線ハーネス。
 請求項1~3のいずれかに記載の極細同軸線ハーネスにおいて、
 前記接地部材は、前記各外側導体の露出部分と係合する係合部を有する、極細同軸線ハーネス。
 請求項1~4のいずれかに記載の極細同軸線ハーネスと、複数の配線部材を有する配線板との接続方法であって、
 アライメント部を基準とした位置決めを行なって、前記各中心導体を前記配線板の配線部材に接続させるステップ(a)を含む、極細同軸線ハーネスの接続方法。
 請求項5記載の極細同軸線ハーネスの接続方法において、
 前記ステップ(a)の前に、
 各々共通のガイドホールを有する上側フィルムおよび下側フィルムの間に、極細同軸線の各中心導体を、前記ガイドホールを基準として整列させて、固着するステップと、
 前記アライメント部としてアライメントホールを前記上側フィルムおよび前記下側フィルムに形成するステップと、
を含む極細同軸線ハーネスの接続方法。
 複数の配線が形成された配線板と、
 前記配線板上に設けられた極細同軸線ハーネスとを備え、
 前記極細同軸線ハーネスは、請求項1~4のいずれかに記載の極細同軸線ハーネスである、配線板接続体。
 請求項7記載の配線板接続体と、
 前記配線板に実装された電子部品と、
を備えている配線板モジュール。
 請求項8記載の配線板モジュールを備えている電子機器。

 
 
Description:
極細同軸線ハーネス,その接続方 法,配線板接続体,配線板モジュールおよび電 機器

 本発明は、極細同軸線ハーネス,その接続 方法,配線板接続体,配線板モジュールおよび 子機器に関する。

 従来より、たとえば特許文献1に開示される ように、複数本の極細同軸線を基板の配線と 接続するためのコネクタが知られている。
 図7に示すように、このコネクタ100は、リセ プタクル(図示省略)に嵌着して複数の極細同 線101を基板に電気的に接続するものである コネクタ100には、プラスチック等からなる 縁体のハウジング102と、ハウジング102の幅 向に沿って所定のピッチで配設された複数 の導電端子103と、ハウジング102の上面を覆 シールド板104とを有している。また、各導 端子103は、ハウジングの幅方向に沿って所 のピッチで互いに隣接するように形成され 収容凹部105内にそれぞれ位置決め配置され いる。この導電端子103に接続される各極細 軸線101は、導電端子103に半田等で接続され 中心導体107と、中心導体107を被覆する絶縁 108と、絶縁体108の外側に形成された外側導 109と、外側導体109を被覆する外皮110とを有 ている。各極細同軸線101は、各中心導体107 対応する各導電端子103にそれぞれ接続され 各外側導体109はカシメ部材111によって一括 てコネクタ100に接続されている。

特開2005-302604号公報

 ところで、携帯電話機等に使用される極 同軸線は、極細同軸線同士、あるいは極細 軸線と基板等がコネクタを介して接続され いる。それに対し、特許文献1のコネクタ100 では、複数の極細同軸線101のそれぞれの外部 導体109を半田付けすることなく、1枚の共通 た連結用金属板であるカシメ部材111で、コ クタとかしめ接続されている。これにより 外部導体109への半田の含浸がないので、極 同軸線101の屈曲性が損なわれることがなく り、極細同軸線の狭い接続箇所での作業性 向上するとされている。

 しかしながら、機器の小型化に伴って接 箇所として確保しうるスペースはますます さくなってきており、極細同軸線もたとえ AWG(American Wire Gauge)40~45の細径のものが使用 される。このような状況下では、特許文献1 ようなコネクタを介した接続構造を採るこ が困難になってきている。そこで、接続の ペースをできるだけ縮小するために、コネ タを用いず、各極細同軸線の中心導体を直 機器の回路に接続する、などのコネクタレ 接続の実現が待たれている。

 本発明の目的は、作業の確実性,迅速性を 図りつつ、狭いスペースで基板とのコネクタ レス接続を行なうことのできる極細同軸線ハ ーネスや、これを利用した配線板接続体等を 提供することにある。

 本発明の極細同軸線ハーネスは、先端部 露出された中心導体、先端部が露出された 状の絶縁体、先端部が露出された外側導体 よび外皮が順次設けられている複数の極細 軸線の、各中心導体を横方向に整列させた 態で中心導体を固定する絶縁体枠と、各外 導体の露出部分に接続される接地部材を備 るとともに、絶縁体枠に、中心導体を基板 の配線に位置合わせするためのアライメン 部を設けたものである。

 これにより、アライメント部を介して、 細同軸線が接続される基板側の配線と、中 導体との位置あわせが迅速かつ容易となり 狭いスペースでコネクタレス接続を行うこ が可能となる。

 上記の極細同軸線ハーネスは、絶縁体枠 、中心導体を上下から挟む上側部材と下側 材とを設け、下側部材に、1対の棹部と各棹 部にその両端でつながる1対の端部とを設け 、各1対の棹部および端部の間に窓部を形成 中心導体を露出させる構造としてもよい。 れにより、1対の棹部で中心導体が安定して 支持された状態で、その間の窓部で基板側の 配線との接続を行うことができるので、接続 の安定化を図ることができる。

 特に、アライメント部として、絶縁体枠 1対の端部にアライメントホールを設けても よい。これにより、作業性が向上する。

 上記の接地部材に、各外側導体の露出部 と係合する係合部を設けてもよい。係合部 より各中心導体の整列位置を規定する構造 し、接地部材を絶縁体枠に連結することに り、各極細同軸線を安定して保持した状態 、各中心導体と基板側との接続を行うこと 可能になる。

 本発明の極細同軸線ハーネスの接続方法 、アライメント部を基準とした位置決めを なって、各中心導体を複数の配線部材を有 る配線板の各配線部材に接続させる方法で って、この方法により、極細同軸線を迅速 つ容易に配線板に搭載することができる。

 上記の接続方法はアライメント部を基準 した位置決めを行う前に、1対のフィルムの 間に極細同軸線の各中心導体をガイドホール を基準として整列させ、固着した後、アライ メント部としてアライメントホールを1対の ィルムに形成してもよい。この場合、1対の ィルムの貼り合わせの際に、微妙な位置ず を生じたり、しわが発生することがあって 、アライメントホールを別途形成し、これ 基準とした位置合わせを行うことで、基板 の配線部材に確実に接続させることができ 。

 本発明の配線板接続体は、複数の配線が 成された配線板と、その配線板上に設けら た本発明の極細同軸線ハーネスとを備えた ので、これにより、極細同軸線ハーネスが み込まれる機器の小型化・薄型化に適した 線板接続体を提供することができる。なお フレキシブルプリント配線板(FPC)、フレキ ブルフラットケーブル(FFC)、リジッドプリン ト配線板(PCB)を配線板と総称する。

 本発明の配線板モジュールは、本発明の 線板接続体と前記配線板に実装された電子 品からなり、本発明の電子機器はこの配線 モジュールを備えている。これらにおいて 、小型化・薄型化に適した配線板モジュー や電子機器を提供することができる。

 本発明の極細同軸線ハーネス,その接続方 法,配線板接続体,配線板モジュールまたは電 機器によると、作業の迅速性および容易性 図りつつ、狭い場所で基板側の配線とのコ クタレス接続を行うことができる。

 理解を容易にするために図1~図3Cは、上下反 対に描かれている。
本発明の実施の形態に係る極細同軸線 ーネスの斜視図である。 図2Aは、図1に示す極細同軸線ハーネス の平面図である。 図2Bは、図2AのIIb-IIb線における断面図 ある。 図3Aは、本実施の形態に係る極細同軸 の製造工程における整列工程を示す平面図 よび断面図である。 図3Bは、本実施の形態に係る極細同軸 の製造工程における圧延工程を示す平面図 よび断面図である。 図3Cは、本実施の形態に係る極細同軸 の製造工程における被覆工程を示す平面図 よび断面図である。 図4Aは、図3Cに示す工程の詳細を示す 面図である。 図4Bは、図3Cに示す工程の詳細を示す 面図である。 図5Aは、本実施の形態に係る極細同軸 をリジッドプリント配線に連結させる方法 示す平面図である。 図5Bは、本実施の形態に係る極細同軸 をリジッドプリント配線に連結させる方法 おける組立用ジグを示す断面図である。 図5Cは、本実施の形態に係る極細同軸 をリジッドプリント配線に連結させる方法 示す平面図である。 図5Dは、図5CのVd-Vd線における断面図で ある。 携帯電話機として機能する電子機器に 蔵される各種配線板モジュール間の接続関 を示す斜視図である。 特許文献1に開示されている従来の極細 同軸線の接続構造を示す断面図である。

符号の説明

 10 多心極細同軸線
 11 極細同軸線
 12 中心導体
 13 絶縁体
 14 外側導体
 15 外皮
 20 接地部材
 21 係合部
 21a 縦壁部
21b 底壁部
 22 連結部
 22a 接地片
22b 連結片
 30 絶縁体枠
 31 下側フィルム
 31a 窓部
 31x 棹部
 31y 端部
 32 上側フィルム
 33 押さえ板
 36 アライメントホール
 38 ガイドホール
 40 粘着テープ
 50 リジッドプリント配線板
 51 リジッド基板
 52 信号配線
 53 接地配線
 54 アライメントホール
 60 組立用ジグ
 61 設置台
 62 ピン
 70 ヒーターチップ

  実施の形態
  極細同軸線ハーネス
 図1は、本発明の実施の形態に係る極細同軸 線ハーネスを示す斜視図である。図2A、図2B 、順に、図1に示す極細同軸線ハーネスの平 図、および図2AのIIb-IIb線における断面図で る。

 図1及び図2A、図2Bに示すように、本実施 形態に係る多心極細同軸線10は、複数本の極 細同軸線11を並列に連結させたものである。 極細同軸線11は、断面がほぼ真円の中心導 12と、中心導体12を被覆する絶縁体13と、絶 体13の周囲に形成され、接地となる外側導体 14と、これらの部材全体を被覆する外皮15と よって構成されている。中心導体12の先端部 は露出されており、この露出部分は、圧延さ れて、極細同軸線の並列面に沿うように扁平 化されている。ただし、中心導体12の露出部 が必ずしも扁平である必要はない。また、 縁体13,外側導体14は外皮15から、順次段状に 露出されている。

 また、本極細同軸線ハーネスには多心極 同軸線10の外側導体14の各露出部分を共通に 接続する接地部材20と、中心導体12を固定す 絶縁体枠30とが設けられている。

 接地部材20は、金属導体からなる板材の 側部がほぼ直角に折り曲げられ、断面コ字 に形成された係合部21と、係合部21の一部に 続される連結片22bと、中心導体12とほぼ同 高さ位置で、係合部21にほぼ直交する方向に 延びる接地片22aを有する連結部22とを有して る。係合部21は、波状の縦壁部21aと底壁部21 bとを有しており、縦壁部21aには、外側導体14 と係合する多数の波状の溝が一定のピッチで 形成されている。そして、連結部22の連結片2 2bは、各々両側の縦壁部21aにろう付けによっ 接合されている。また係合部21の各溝は、 外側導体14と半田付けによって接続されてい る。なお、外側導体14の半田付けされていな 露出部には、接着剤が塗布されている。本 施の形態では、この係合部21により、各極 同軸線間隔が所定のピッチに保持され、ひ ては、各中心導体12の整列位置が規定されて いる。なお、図1に示す構造では、一方の側 のみ係合部21が設けられているが、反対側に も、係合部を有する押さえ部材,または平板 押さえ部材を設け、両側から外側導体14を挟 持する構造としてもよい。

 絶縁体枠30は、中心導体12の接続面12aを支 持する下側部材である下側フィルム31と、中 導体12の押圧面12bを支持する上側部材であ 上側フィルム32と、上側フィルム32と中心導 12の押圧面12bとの間に介在する押さえ板33と を有している。下側フィルム31は、中心導体1 2とほぼ直交する方向に延びる1対の棹部31xと 各棹部31xを両端でつなげる1対の端部31yとに よって構成されており、各棹部31x及び端部31y で形成される枠の中に、中心導体を基板側の 配線と接続させるための窓部31aが形成されて いる。また、各端部31yには、各中心導体12と 板側の各配線部材との位置決めをするため アライメントホール36が形成されている。 側フィルム32は、窓部が形成されておらず、 下側フィルム全体とほぼ合致する外形を有し ており、アライメントホール36は、上側フィ ム32の両端部32yも貫通している。そして、 側フィルム31,上側フィルム32および押さえ板 33は、それぞれ中心導体12に熱硬化型樹脂(エ キシ樹脂など)によって固着されている。ま た、接地部材20の連結部22の接地片22aも、下 フィルム31および上側フィルム32に熱硬化性 脂によって固着されている。

 極細同軸線11としては、たとえば極細径(A WG(American Wire Gauge)40-46)のものが用いられる 極細同軸線11の中心に配置される中心導体12 、柔軟で曲げに強いことから一般に銅線か なる撚線が好まれるが、本実施の形態では 変形しにくい単線を用いている。中心導体 扁平化された部分の厚みはたとえば75μm程 であり、連結部22の接地片22aの厚みも同程度 である。

 下側フィルム31および上側フィルム32とし ては、ポリエステル,ポリイミド等の熱硬化 樹脂を用いることができ、下側フィルム31お よび上側フィルム32と中心導体12とを接着剤( ポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、または熱可 性樹脂)によって固着することにより、扁平 な中心導体12が中心導体の上下に塗布された 着剤により上下のフィルムと接合するので 中心導体12が確実に保持されることになる なお、下側フィルム31の中央部が窓部31aとな っているので、図2Aに示すように、窓部31aに べての中心導体12と、接地部材20の連結部22 接地片22aとが露出している。

 また、図2A及び図2Bに示すごとく、上側フ ィルム32と中心導体12の押圧面12bとの間に押 え板33を介在させることが好ましい。押さえ 板33は、中心導体12および両側の接地部材20の 連結部22の接地片22aの幅方向(図2Aにおける左 方向)の全幅を含めるに十分な長さを有する とともに、中心導体12及び連結部22の接地片22 aのうち窓部31aに露出している領域の大部分 カバーする程度の幅を有している。これに り、下側フィルム31および上側フィルム32に って挟まれた部分の強度を高めることがで る。また、中心導体12の接続面12aを基板側 配線に押し付けた際に、押さえ板33の弾性力 によって、各中心導体12や連結部22の接地片22 aと配線との接触状態を良好に保持すること でき、両者を確実に電気的に接続すること できる。

  製造方法
 図3A~図3Cは、本実施の形態に係る極細同軸 の製造工程を示す平面図および断面図であ 。ただし、図3A~図3Cでは、接地部材20の連結 22の接地片22aの図示は省略されている。

 まず、図3Aに示す工程(整列工程)で、複数 本の極細同軸線11(図示は2本)並列にして、そ らの外皮15をレーザで焼き切って所定の長 のスリットを入れて取り除く。また、外側 体14,絶縁体13も所定の長さの部分をレーザで 焼き切って取り除き、外側導体14,絶縁体13お び中心導体12を段状に所定長さで、順次露 させておく。そして、接地部材20の係合部21 各溝に各外側導体14を係合させて、係合部21 と外側導体14とを半田または導電性接着剤で 着する。これにより、各極細同軸線11が一 のピッチ(基板側の配線と同じピッチ)で並び 、ひいては、中心導体12が基板側の配線と同 ピッチで整列される。

 次に、図3Bに示す工程(圧延工程)で、中心 導体12の最先端部12cを除いた露出領域、およ 絶縁体13の先端部分の一部を含む圧延領域R 圧延して、露出している中心導体の先端部 扁平化する。

 さらに、図3Cに示す工程(被覆工程)で、中心 導体12の扁平部分の押圧面12bの上に押さえ板3 3をおき、扁平化された中心導体12、および絶 縁体13の圧延された部分に上側フィルム32を 着する。そして、上側フィルム32と重なるよ うに、下側フィルム31を上記部材に接着する このとき、下側フィルム31の窓部31aから中 導体12の接続面12aが露出するようにする。
 最後に、中心導体12,下側フィルム31および 側フィルム32をカットラインLで切断して、 心導体12の最先端部12cを切り落とす。

 ここで、図3Cに示す工程をさらに詳しく 明する。図4A、図4Bは、順に、図3Cに示す工 の詳細を示す平面図である。図4A及び図4Bで 、理解を容易にするために、絶縁体枠30の ち下側フィルム31のみが表示され、上側フィ ルム32や押さえ板33の図示は省略されている

 図4Aに示すように、図3A、図3Bに示す工程 は図示が省略されているが、実際の工程で 一時的に図4Aに示すように各極細同軸線11の 中心導体12の最先端部12c(図3C参照)は絶縁体13 よって覆われている。この最先端部13aは、 着テープ40によって貼り付けられて、各極 同軸線11が並列に配置されている。そして、 図4Aに示すように、下側フィルム31を、図3Bに 示す圧延領域Rに位置させて、その上に、中 導体12、連結部22の接地片22aおよび絶縁体13 載置する。下側フィルム31の両端部には、下 側フィルム31と、多心極細同軸線10および接 部材20との連結位置を合わせるためのガイド ホール38が形成されている。

 次に、押さえ板33を中心導体12及び,連結 22の接地片22aの上に載置し、さらにそれら部 材の上に、エポキシ樹脂等の接着剤を塗布し てから、上側フィルム32を載置する。図4Bに 、上側フィルム32や押さえ板33の図示が省略 れているが、接地部材20の連結部22の接地片 22aおよび中心導体12は、下側フィルム31と押 え板33との間に挟まれている(図2A及び図2B参 )。上側フィルム32(図示せず)の両端部32y(図1 参照)にも、下側フィルム31と同じ位置にガイ ドホール38が形成されている。このガイドホ ル38を作業ジグ(図示せず)のピンに係合して 位置合わせされた状態で、下側フィルム31お び上側フィルム32が、所定の位置で重ね合 されて、図3Cの右図に示される状態となる。 また、ガイドホール38によって、接地部材20 係合部21と下側フィルム31および上側フィル 32と接地部材20の係合部21も位置合わせされ 。そして、この状態で、下側フィルム31,上 フィルム32,押さえ板33,中心導体12,連結部22 よび絶縁体13(扁平化部分)を両側から押さえ んで、各接触部をエポキシ樹脂等によって 着する。なお、押さえ板33は必ずしも必要 ない。

 次に、図4A,図4Bに示すように、中心導体12 ,下側フィルム31および上側フィルム32を図3C 示すカットラインLで切断する際に、下側フ ルム31および上側フィルム32のガイドホール 38が形成された両端部も切断して除去する。 して、下側フィルム31の両端部31yに、接地 材20の係合部21を基準とする位置決め、つま 中心導体12の整列位置と位置決めして、新 にアライメントホール36を形成する。このと き、図4Bには図示されていないが、下側フィ ム31に重ね合わされている上側フィルム32の 両端部32y(図1参照)も、アライメントホール36 貫通している。

 図5A~図5Dは、本実施の形態に係る極細同軸 をリジッドプリント配線に連結させた配線 接続体を作成する方法を示す平面図および 面図である。図5Aに示すように、リジッドプ リント配線板50は、リジッド基板51と、リジ ド基板51上に形成された信号配線52と、接地 線53とを有している。また、リジッド基板51 には、アライメントホール36と同じ間隔、同 大きさで1対のアライメントホール54が形成 れている。信号配線52および接地配線53の先 端部には、半田層が形成されている。
 また、図5Bに示すように、設置台61と、各ア ライメントホール36,54と同じピッチでやや大 めの1対のピン62とを有する組立用ジグ60を 備する。

 そして、図5Cに示すように、1対のピン62 各アライメントホール36,54を挿通させて、リ ジッドプリント配線板50上に多心極細同軸線1 0を搭載する。このとき、窓部31aは空間なの 、ピン62と、各アライメントホール36,54とに って、各信号配線52の直上には間隙をもっ 各中心導体12が位置し、接地配線53の直上に 間隙をもって接地部材20の連結部22の接地片 22aが位置するように、位置決めされる。なお 、信号配線52と中心導体12との間、および接 配線53と連結部22の接地片22aとの間に半田を 在させておく。

 そして、図5D(図5CのVd-Vd線断面)に示すよ に、ヒーターチップ70によって、上側フィル ム32を押圧すると、窓部31aにおいて、信号配 52と中心導体12とが半田によって接合され、 接地配線53と連結部22の接地片22aとが半田に って接合される。これによって、多心極細 軸線10とリジッドプリント配線板50とが、信 ラインおよび接地ラインの双方において互 に電気的に接続される。

 本実施の形態の極細同軸線ハーネスによ と、極細同軸線11の中心導体12を支持する絶 縁体枠30の下側フィルム31および上側フィル 32に、中心導体12を信号配線52に位置あわせ るためのアライメントホール36を設けている ので、多心極細同軸線10をリジッドプリント 線板50等の部材上に搭載する作業を、正確 つ迅速に行うことができる。しかも、コネ タを必要とせず、連結のために必要なスペ スも下側フィルム31の窓部31aだけの狭いスペ ースで済むことになる。

 本実施の形態における絶縁体枠30に、下 フィルム31が存在せずに、上側フィルム32だ で中心導体12を接着剤により固着させても 本発明の基本的な効果を発揮することは可 である。ただし、絶縁体枠30が、中心導体を 上下から挟む上側フィルム32(上側部材)と下 フィルム31(下側部材)とを有していることで 中心導体12を確実に保持することが可能に る。また、フィルム31、32を有することによ 、極細同軸線ハーネスの先端をFPCのように 能させ、基板に実装したZIFコネクタへ直接 抜することも可能となる。その場合、下側 ィルム31に、1対の棹部31xと、各棹部31xにそ 両端でつながる1対の端部31yとを有しており 、棹部31xおよび端部31yの間に、中心導体12が 出する窓部31aが形成されていることにより 窓部31a内で中心導体12と信号配線52とを確実 に接触させることができる。

 また、本実施の形態における絶縁体枠30 、窓部31aが存在せずに、つまり、下側フィ ム31の一方の棹部31xだけが存在する構造であ っても、絶縁体枠30によって中心導体12を支 することは可能である。ただし、下側フィ ム31に、1対の棹部31xが存在することにより 各中心導体12が移動するのを阻止することが できるので、中心導体12同士のピッチをより 実に一定に保持することができる。

 中心導体12の位置決めは、必ずしも接地 材20の係合部21によって行う必要はなく、絶 体枠30の部材によって中心導体12の位置決め を行うことは可能であり、その場合にも、本 発明の基本的な効果を発揮することができる 。ただし、比較的寸法の大きい各極細同軸線 11の各外側導体14と、接地部材20の係合部21と 互いに係合させるとともに、接地部材20の 結部22を介して、係合部21と絶縁体枠30とを 結させて、中心導体12を整列させることによ り、中心導体12間のピッチが安定して保持さ る。

 また、接地部材20の連結部22の接地片22aが リジッド基板51上の接地配線53に接続されて ることで、接地ラインの接続も円滑に行わ る。ただし、接地ラインの接続方法は、本 施の形態の構造に限定されるものではなく 種々の形態を採ることが可能である。例え 、接地部材20の連結部22の接地片22aがない状 で連結部22の連結片22bに対応する位置に接 配線を形成しておき、接地配線には半田層 形成し、熱圧着により接続することで接続 必要なスペースをより小さくできる。 

 また、図4A、図4Bおよび図5A~図5Dに示すよ に、絶縁体枠30と、多心極細同軸線10および 接地部材20とを連結する際には、絶縁体枠30 ガイドホール38を用いることによって、下側 フィルム31と上側フィルム32との貼り合わせ 円滑に行うことができる。一方、貼り合わ が終了した時点では、下側フィルム31と上側 フィルム32とが、接着剤によって、微妙な位 ずれを生じたり、しわが発生することがあ 。したがって、ガイドホール38とは別に、 心導体12の整列位置に位置合わせされたアラ イメントホール36を形成することにより、リ ッド基板51上の信号配線52等の基板側の配線 部材に中心導体12を確実に接続させることが 能になる。

 すなわち、下側フィルム31および上側フ ルム32を有する絶縁体枠30と、中心導体12と 接着剤によって固着する工程では、貼り合 せ用アライメント部(ガイドホール38)を用い 、中心導体12と絶縁体枠30とを位置決めする 一方、多心極細同軸線10を基板側の配線部材 接続させる工程では、搭載用アライメント (アライメントホール36)を用いて中心導体12 基板側の配線(信号配線52)との位置合わせを 行うことにより、多心極細同軸線10を基板側 配線部材に確実に接続させることができる

 ただし、本発明のアライメント部は、本 施の形態におけるアライメントホール36や イドホール38に限定されるものではなく、作 業ジグの係合用部材と係合するものであれば よい。

 上記実施の形態では、下側フィルム31お び上側フィルム32と中心導体12との固着用接 剤として、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹 を用いて、加熱・硬化させるようにしたが 熱可塑性樹脂であるポリエチレンやポリプ ピレン等を用い、加熱・溶融して融着させ ようにしてもよい。

  配線板モジュールおよび電子機器の構造
 図6は、携帯電話機として機能する電子機器 に内蔵される各種配線板間の接続関係を示す 斜視図である。
 本実施の形態の電子機器に内蔵される配線 モジュールは、LED90を搭載した携帯電話機 画面を表示するメインディスプレイ61と、電 子機器内の主要な制御を受け持つ第1サブPCB62 およびメインPCB63と、携帯電話機の副次的な 報を表示するサブディスプレイ64と、アン ナ65と、インカメラ91を制御するためのイン メラ制御用PCB66と、付属回路用PCB67とを、FPC で接続した一体化モジュールの一部を占める 。上記第1サブPCB62およびメインPCB63には、内 メモリ,ベースバンドLSI,電源制御IC,音源IC,RF 受信LSI,RF送信LSI,パワーアンプ,スイッチIC等 振り分けられて配置されている。
 また、一体化モジュールには含まれていな が、アウトカメラ93およびアウトカメラ93を 制御するための制御回路94も、電子機器内に 置されている。

 第1サブPCB62とメインPCB63とは、極細同軸 83またはFPCにより接続されており、極細同軸 線83と第1サブPCB62との接続部には極細同軸線 コネクタ73が設けられている。極細同軸線 コネクタ73は、極細同軸線83とメインPCB63と 接続部において分解して示すように、接地 材や極細同軸線の中心導体を固定する絶縁 枠を含む極細同軸線ハーネス77aと、基板側 同軸線接続部77bとによって構成されている

 また、メインディスプレイ61と、第1サブP CB62とは、2つのFPC81a、81bによって電気接続さ ている。2つのFPC81a,81bは、メインディスプ イ61においては、液晶パネル側とLED90側とに けられるが、第1サブPCB62上では、共通のコ クタ71に接続されている。

 また、第1サブPCB62とサブディスプレイ64 は、FPC82により、コネクタ72を介して接続さ ている。第1サブPCB62とインカメラ制御用PCB6 6とは、FPC84により、コネクタ74を介して接続 れている。第1サブPCB62と付属回路用PCB67と 、FPC85により、コネクタ75,76を介して接続さ ている。メインPCB63とアンテナ65とは、FPC86 より、コネクタ78を介して接続されている

 各PCBのリジッド基板としては、ガラスエ キシ板に限らず、紙フェノール板,紙エポキ シ板,フッ素樹脂板,アルミナ板等が用いられ 。配線の材料としては、銅合金を用いるの 一般的であるが、これに限定されるもので ない。フレキシブル基板としては、ポリイ ド板に限らず、ポリエステル板(低温使用), ラスエポキシ板(薄板)等が用いられる。

 以上のように、本実施の形態の極細同軸線 ーネスを、一体化モジュールの一部分であ 配線板モジュール、ひいては配線板モジュ ルを含む電子機器に組み込むことにより、 細同軸線ハーネスを配線板上に搭載する作 を、コネクタレスで正確かつ迅速に行うこ ができる。
 上記の電子機器としては、携帯電話機の他 デジタルカメラ,ビデオカメラ等のカメラ、 ポータブルオーディオプレーヤ、ポータブル DVDプレーヤ、ポータブルノートパソコンなど がある。

 上記開示された本発明の実施の形態の構 は、あくまで例示であって、本発明の範囲 これらの記載の範囲に限定されるものでは い。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記 によって示され、さらに特許請求の範囲の 載と均等の意味及び範囲内でのすべての変 を含むものである。

 本発明は、携帯電話機の他、デジタルカメ ,ビデオカメラ等のカメラ、ポータブルオー ディオプレーヤ、ポータブルDVDプレーヤ、ポ ータブルノートパソコンなどの電子機器に利 用することができる。