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Title:
FOAM RECOVERING APPARATUS AND FOAM RECOVERING SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/105302
Kind Code:
A1
Abstract:
A foam recovering apparatus designed to recover any foam floating on a surface of post-desulfurization used seawater, thereby attaining discharge of only a used seawater devoid of foam to the surrounding sea area; and a foam recovering system including the foam recovering apparatus. There is disclosed a foam recovering apparatus (20) placed on a water channel (1) for drainage of used seawater having been discharged from a desulfurization column of flue gas desulfurization equipment using seawater as an absorbent and adapted to separate off and recover any foam (4) floating on a surface of used seawater. The foam recovering apparatus (20) is a floating structure having the whole of the apparatus held floating within the water channel (1). The floating structure is provided with a foam scoop part (23) capable of separating off any foam (4) floating on the water surface from the seawater and a recessed area for storage (24) for recovering the foam (4) having been separated off by the foam scoop part (23).

Inventors:
SONODA KEISUKE (JP)
NAGAO SHOZO (JP)
KOUHARA ITSUO (JP)
MICHIOKA MASATOSHI (JP)
OGIWARA KOTA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/052899
Publication Date:
September 04, 2008
Filing Date:
February 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
SONODA KEISUKE (JP)
NAGAO SHOZO (JP)
KOUHARA ITSUO (JP)
MICHIOKA MASATOSHI (JP)
OGIWARA KOTA (JP)
International Classes:
C02F1/40; B01D19/02; B01D53/50; B01D53/77
Foreign References:
JPS52144863A1977-12-02
JPH07124551A1995-05-16
JP2002321000A2002-11-05
JPH09155340A1997-06-17
JP2002166272A2002-06-11
JPS60104289U1985-07-16
JPH06246128A1994-09-06
JPH0291193A1990-03-30
Attorney, Agent or Firm:
FUJITA, Takaharu et al. (3-1 Minatomirai 3-chome, Nishi-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 12, JP)
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Claims:
 海水を吸収剤として使用する排煙脱硫装置の脱硫塔から排出された使用済海水を流して排水する水路に設置され、前記使用済海水の水面に浮遊する泡を分離除去して回収する泡回収装置であって、
 装置全体が前記水路内で浮いた状態に保持される浮体構造であり、
 該浮体構造には、水面上に浮遊する泡を海水から分離除去する泡スクープ部と、泡スクープ部で分離除去した泡を回収する貯蔵凹部とが設けられている泡回収装置。
 海水を吸収剤として使用する排煙脱硫装置の脱硫塔から排出された使用済海水を流して排水する水路に設置され、前記使用済海水の水面に浮遊する泡を分離除去して回収する泡回収装置を備えている泡回収システムであって、
 装置全体が前記水路内で浮いた状態に保持される浮体構造とされ、該浮体構造に、水面上に浮遊する泡を海水から分離除去する泡スクープ部と、泡スクープ部で分離除去した泡を回収する貯蔵凹部とが設けられている泡回収装置と、
 回収した泡を脱水乾燥する泡処理装置と、
 前記貯蔵凹部から回収した泡を吸引して前記泡処理装置まで搬送する吸引搬送装置と、
を具備して構成した泡回収システム。
Description:
泡回収装置及び泡回収システム

 本発明は、石炭焚き、原油焚き及び重油 き等の発電プラントに適用される排煙脱硫 置の排水処理に係り、特に、海水法を用い 脱硫する排煙脱硫装置の排水から泡を除去 る泡回収装置及び泡回収システムに関する

 従来、石炭や原油等を燃料とする発電プラ トにおいて、ボイラから排出される燃焼排 ガス(以下、「ボイラ排ガス」と呼ぶ)は、 イラ排ガス中に含まれている二酸化硫黄(SO 2 )等の硫黄酸化物(SOx)を除去してから大気に放 出される。このような脱硫処理を施す排煙脱 硫装置の脱硫方式としては、石灰石石膏法、 スプレードライヤー法及び海水法が知られて いる。

 このうち、海水法を採用した排煙脱硫装置( 以下、「海水脱硫装置」と呼ぶ)は、吸収剤 して海水を使用する脱硫方式である。この 式では、たとえば略円筒のような筒形状を 置きにした脱硫塔(吸収塔)の内部に海水及び ボイラ排ガスを供給することにより、海水を 吸収液として湿式ベースの気液接触を生じさ せて硫黄酸化物を除去している。
 上述した脱硫塔内で吸収剤として使用した 硫後の海水(使用済海水)は、たとえば図2に すように、水路(Sea Water Treatment System;SWTS)1 内を流れて排水される際、水路1の底面に設 したエアレーションノズル2から気泡3を流出 させるエアレーションによって脱炭酸(爆気) れる。

 上述した脱炭酸によりpH値の調整がなさ る際には、微細なエアレーション気泡3、脱 塔内において海水中に取り込まれたボイラ ガス中の成分(煤塵等)、及び海水中に含ま る有機物等の相互作用により、水路1内を流 る使用済海水の水面上には大量の泡4が発生 する。この泡4は、容易に消えないだけでな 有害物質も含んでいるので、水路1から海水 ともに周囲の海域へそのまま放出されるこ は景観上及び環境汚染上好ましくない。

 水面上の泡除去に類似または関連する従来 術としては、水面上に浮遊する油を回収す ための油回収装置が知られている。この油 収装置は、水面に浮遊して油回収装置を支 する浮揚手段と、油の吸引手段と、集油口 ら油を集油して吸引手段へ導く集油手段と 備えている。(たとえば、特許文献1参照)
 また、回収槽に浮遊している塗装スラッジ をスムーズに回収可能な装置として、スラ ジ等の回収装置が提案されている。(たとえ ば、特許文献2参照)

特開2004-351279号公報(図1等を参照)

特開平6-296911号公報(図1等を参照)

 ところで、上述した水路1内を流れて周辺海 域へ排水される脱硫後の使用済海水は、水面 上に浮遊する泡4が景観悪化や環境汚染の原 になる。このため、このような問題を解消 るためには、水面上の泡4を海水から適切に 離除去して回収するための装置が必要とな 。すなわち、脱硫後の使用済海水面上に浮 している泡4を適切に分離除去して回収し、 泡4のない使用済海水のみを周辺海域に排水 きるようにした泡回収装置及びこの泡回収 置を備えた泡回収システムの開発が望まれ 。
 本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも であり、その目的とするところは、脱硫後 使用済海水面上に浮遊している泡を回収し 泡を除去した使用済海水のみを周辺海域に 水できるようにした泡回収装置及びこの泡 収装置を備えた泡回収システムを提供する とにある。

 本発明の第1の態様は、上記の課題を解決す るため、下記の手段を採用した。
 本発明は、海水を吸収剤として使用する排 脱硫装置の脱硫塔から排出された使用済海 を流して排水する水路に設置され、前記使 済海水の水面に浮遊する泡を分離除去して 収する泡回収装置であって、
 装置全体が前記水路内で浮いた状態に保持 れる浮体構造であり、該浮体構造には、水 上に浮遊する泡を海水から分離除去する泡 クープ部と、泡スクープ部で分離除去した を回収する貯蔵凹部とが設けられているも である。

 このような泡回収装置によれば、装置全 が水路内で浮いた状態に保持される浮体構 であり、該浮体構造には、水面上に浮遊す 泡を海水から分離除去する泡スクープ部と 泡スクープ部で分離除去した泡を回収する 蔵凹部とが設けられているので、水路内を れる使用済海水の水位が変動しても、浮力 より泡スクープ部は常に水面上の略同一位 に保持される。このため、泡スクープ部を と水面との境界位置に保持することで、泡 クープ部は使用済海水から泡を確実に分離 せて貯蔵凹部に回収することができる。

 本発明の第2の態様は、海水を吸収剤として 使用する排煙脱硫装置の脱硫塔から排出され た使用済海水を流して排水する水路に設置さ れ、前記使用済海水の水面に浮遊する泡を分 離除去して回収する泡回収装置を備えている 泡回収システムであって、
 装置全体が前記水路内で浮いた状態に保持 れる浮体構造とされ、該浮体構造に、水面 に浮遊する泡を海水から分離除去する泡ス ープ部と、泡スクープ部で分離除去した泡 回収する貯蔵凹部とが設けられている泡回 装置と、回収した泡を脱水乾燥する泡処理 置と、前記貯蔵凹部から回収した泡を吸引 て前記泡処理装置まで搬送する吸引搬送装 と、を具備して構成したものである。

 このような泡回収システムによれば、装 全体が水路内で浮いた状態に保持される浮 構造とされ、該浮体構造には、水面上に浮 する泡を海水から分離除去する泡スクープ と、泡スクープ部で分離除去した泡を回収 る貯蔵凹部とが設けられている泡回収装置 、泡回収装置により回収した泡を脱水乾燥 るための泡処理装置と、泡回収装置の貯蔵 部に回収した泡を吸引して泡処理装置まで 送する吸引搬送装置と、を具備して構成し ので、浮力により泡スクープ部を泡と水面 の境界位置に保持することで、泡スクープ が使用済海水から泡を確実に分離させて貯 凹部に回収する。貯蔵凹部に回収した泡は 吸引搬送装置により泡処理装置まで搬送さ た後、脱水乾燥して泡成分と海水成分とに 離される。

 上述した本発明によれば、脱硫塔から排 された後に水路を流れて排水される使用済 水の水面上から泡を適切に分離除去して回 し、泡のない使用済海水のみを周辺海域に 水できるようになるので、水面上に浮遊す 泡が景観を悪化させる問題や環境汚染の問 を解決することができる。

本発明に係る泡回収装置及び泡回収シ ステムの一実施形態を示す図であり、泡回収 装置を側面から見た断面に陸上設備の構成を 加えた図である。 本発明に係る泡回収装置及び泡回収シ ステムの一実施形態を示す図であり、図1Aの 回収装置を示す平面図である。 従来技術を示す側面図である。

符号の説明

  1  水路(SWTS)
  4  泡
 10  泡回収システム
 13  吸引搬送装置
 14  泡処理装置
 20  泡回収装置
 21  前部フロート
 22  後部フロート
 23  泡スクープ部
 23a  先端
 24  貯蔵凹部

 以下、本発明に係る泡回収装置及び泡回収 ステムの一実施形態を図面に基づいて説明 る。
 図1A、図1Bに示す泡回収システム10は、使用 海水を流して排水する水路(SWTS)1に設置され ることにより、使用済海水の水面に浮遊する 泡4を分離除去して回収する泡回収装置20を備 えている。この泡回収装置20は、装置全体が 路1内で浮力により浮いた状態に保持される 浮体構造とされ、図示の構成では、水路1内 流れる使用済海水の流れ方向(図中の矢印F) おいて、上流側の前部フロート21と下流側の 後部フロート22とが一体に連結された構成と れる。なお、上述した使用済海水は、たと ば海水を吸収剤として使用する排煙脱硫装 (海水脱硫装置)の脱硫塔から排出された脱 後の海水である。

 泡回収装置20の浮体構造は、水面上に浮遊 る泡4を海水から分離除去する泡スクープ部2 3が前部フロート21に設けられ、泡スクープ部 23で分離除去した泡を回収する貯蔵凹部24が 部フロート21と後部フロート22との間に設け れている。
 泡回収装置20は、水路1の幅Wと略同じ幅寸法 を有する浮体であり、水路1内の所定位置か 水流に流されて移動しないようにするため 浮力による上下方向の移動を許容した状態 固定されている。すなわち、浮体構造の泡 収装置20は、水路1内の水位変動に応じた上 方向の移動は可能であるものの、水路1内を れる使用済海水の流れ方向については移動 ないよう所定位置に支持されている。

 泡スクープ部23は、使用済海水の流れ方向 おいて泡回収装置20の上流側に設けられてい る。この泡スクープ部23は、浮体構造の略全 にわたって先端23aの断面形状を鋭角にした 分であり、先端23aの高さ方向位置は、水面 略同じか、水面よりやや低い水中となるよ に設定されている。
 貯蔵凹部24は、水路1の形状に合わせて平面 を矩形状とした泡貯蔵空間である。この凹 空間24は、前部フロート21及び後部フロート 22の壁面21a,22aと、前部フロート21及び後部フ ート22を連結する一対の側壁24a,24bとにより 後左右の壁面が形成され、さらに、これら 後左右の壁面下部を連結して底面を塞ぐこ により、上面が開口する凹部空間となる。

 泡回収システム10は、上述した構成の泡 収装置20の貯蔵凹部24に回収した泡4を搬送し て処理するため、先端を貯蔵凹部24内に配設 た配管11及び配管11の適所に介在させたフレ キシブルチューブ12により形成される搬送流 を備えている。搬送流路を形成する配管11 他端側には吸引搬送装置13が連結され、さら に、吸引搬送装置13の吐出側には泡処理装置1 4が設けられている。

 上述した吸引搬送装置13には、たとえばエ ェクタポンプやバキュームポンプ等のポン が使用される。
 また、泡処理装置14には、回収した泡4を脱 処理して泡成分と海水とに分離させる遠心 離器等が使用される。ここで分離された海 は周辺海域に排水して戻され、泡成分につ ては乾燥処理して固形物とされる。なお、 の固形物は、施設内で再利用したり、埋設 理される。
 すなわち、泡回収システム10は、水路1上に 置された浮体構造(水上設備)の泡回収装置20 に加えて、貯蔵凹部24から回収した泡4を吸引 して泡処理装置14まで搬送する吸引搬送装置1 3と、貯蔵凹部24に回収した泡4を脱水乾燥す 泡処理装置14とを具備した陸上設備とにより 構成されている。

 以下、上述した構成の泡回収装置20及び泡 収システム10の作用を泡の回収処理手順とと もに説明する。
 脱硫塔から排水された脱硫後の使用済海水 、水路1を矢印Fの方向へ流れていく。水路1 流れる使用済海水の水面には泡4が浮遊して おり、この泡4が泡回収装置20に到達すると、 使用済海水と泡4との境界部分に泡スクープ 23の先端23aが入り込んで分離する。このとき 、泡回収装置20が浮体構造であるため、泡ス ープ部23と使用済海水面との位置関係は、 面変動に係わらず略一定に維持される。

 この結果、使用済海水は前部フロート21の 面に沿って導かれるので、泡回収装置20の下 方を通過して流れていく。一方、泡4は泡ス ープ部23の上面を通過して流れるので、泡ス クープ部23の下流側に配置された貯蔵凹部24 に落下して回収される。
 貯蔵凹部24に回収された泡4は、吸引搬送装 13を運転することにより吸引され、配管11及 びフレキシブルチューブ12を通って泡処理装 14に搬送される。なお、フレキシブルチュ ブ12は、水面変動に応じて上下する泡回収装 置20に配管11が追従できるようにしたもので る。

 こうして泡処理装置14に搬送された泡4は、 水と泡成分とに分離される。分離後の海水 、泡4がない状態で周辺海域に排水される。 一方、分離後の泡成分は乾燥処理により固形 物となり、施設内で再利用したり、あるいは 、適所に埋設処理される。
 従って、脱硫塔から排水された後に水路1を 流れて排水される使用済海水の水面上から泡 4を適切に分離除去して回収し、泡4のない使 済海水のみを周辺海域に排水できるように るので、水面上に浮遊する泡4が景観を悪化 させる問題や環境汚染の問題を解決すること ができる。

 ところで、上述した泡回収装置20及び泡回 システム10は、使用済海水を排水する脱硫塔 毎に設けてもよいし、複数の脱硫塔から排水 された使用済海水を1つの水路1に合流させて とめた位置に設けてもよい。
 なお、本発明は上述した実施形態に限定さ るものではなく、本発明の要旨を逸脱しな 範囲内において適宜変更することができる