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Patent Searching and Data


Title:
GEARING APPARATUS, AND GEAR WORKING MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/099714
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are a gearing apparatus capable of shortening the gearing time period, and a gear working machine. The gearing apparatus gears a grinding stone (13) and a gear-shaped work (W) into gearing rotational phase relations, before they are worked, by bringing them into meshing engagement and by turning them relatively.The gearing apparatus comprises a tailstock (16) supported movably in the axial direction of the work (W) for pushing the work (W) onto the side of a turntable (18) to turn the work (W) on its axis, thereby to hold the work (W) turnably, and a sensor (33) attached to the tailstock (16) for confronting the work (W) thereby to detect the rotational phase when the tailstock (16) holds the work (W).

Inventors:
KURASHIKI HIROYUKI (JP)
KATSUMA TOSHIFUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/051834
Publication Date:
August 21, 2008
Filing Date:
February 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
KURASHIKI HIROYUKI (JP)
KATSUMA TOSHIFUMI (JP)
International Classes:
B23F23/12; B23F23/00
Foreign References:
JPH08118144A1996-05-14
JPS6299019A1987-05-08
JP2004330397A2004-11-25
JPS5859728A1983-04-08
JP2004025333A2004-01-29
JPH0551531U1993-07-09
JPH0563727U1993-08-24
JP2004025333A2004-01-29
Other References:
See also references of EP 2095900A4
Attorney, Agent or Firm:
MITSUISHI, Toshiro et al. (9-15 Akasaka 1-chom, Minato-ku Tokyo 52, JP)
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Claims:
 回転工具と被加工歯車とを噛み合わせ、これらを相対的に回転させて歯車加工を行うに先立って、前記回転工具と前記被加工歯車とが噛み合い可能な回転位相関係になるように歯合わせを行う歯合わせ装置であって、
 前記被加工歯車の軸方向に移動可能に支持され、前記被加工歯車をその軸回りに回転させるワーク回転手段側に押し付けて、前記被加工歯車を回転可能に保持するワーク保持手段と、
 前記ワーク保持手段に設けられ、前記ワーク保持手段が前記被加工歯車を保持したときに、前記被加工歯車と対向して、前記被加工歯車の回転位相を検出する回転位相検出手段とを備える
 ことを特徴とする歯合わせ装置。
 請求項1に記載の歯合わせ装置において、
 前記回転位相検出手段は、前記被加工歯車を挟んで前記回転工具の反対側に配置される
 ことを特徴とする歯合わせ装置。
 請求項1に記載の歯合わせ装置において、
 前記回転位相検出手段を、前記被加工歯車の回転位相を検出する検出位置から退避させる退避手段を備える
 ことを特徴とする歯合わせ装置。
 請求項1乃至3のいずれかに記載の歯合わせ装置において、
 前記ワーク保持手段が前記被加工歯車を保持したときに、前記被加工歯車の軸方向における加工誤差を吸収する加工誤差吸収手段を備える
 ことを特徴とする歯合わせ装置。
 請求項1乃至4のいずれかに記載の歯合わせ装置を備えた
 ことを特徴とする歯車加工機械。
                                                                                    
Description:
歯合わせ装置及び歯車加工機械

 本発明は、回転工具と被加工歯車とが噛 合い可能な回転位相関係になるように歯合 せを行う歯合わせ装置及び歯車加工機械に する。

 従来から、回転工具により被加工歯車を 工するものとして、歯車研削盤やホブ盤等 歯車加工機械が提供されている。このよう 歯車加工機械においては、回転工具と被加 歯車とを別々の駆動モータによって同期制 し、回転工具と被加工歯車とを噛み合せて 車加工を行っている。

 また、歯車加工機械においては、回転工 と被加工歯車とを噛み合わせるに先立って 回転工具の歯先(山)及び歯溝(谷)と、被加工 歯車の歯先(山)及び歯溝(谷)とが、噛み合い 能な回転位相関係になるようにするための 歯合わせ」の工程を行っている。この歯合 せ工程では、タッチプローブ等の接触式セ サや近接センサ等の非接触式センサによっ 、回転工具と被加工歯車との回転位相を検 し、この検出結果に基づいて、それらの回 位相のずれ量を修正して、回転工具と被加 歯車との回転位相を補正するようにしてい 。

 このような、センサにより被加工歯車の 先及び歯溝を読み取り、回転工具と被加工 車との回転を割り出して歯合わせを行うよ にした歯合わせ装置は、例えば、特許文献1 に開示されている。

特開2004-25333号公報

 しかしながら、上記従来の歯合わせ装置 おいては、被加工歯車の回転位相を検出す センサが、回転工具側、即ち、回転工具を 転可能に支持するコラム側に設けられてい ため、歯合わせ動作が複雑になり、歯合わ 時間の増加に繋がっていた。

 つまり、従来の歯合わせ装置において歯 わせ動作を行う場合には、センサにより被 工歯車の回転位相を検出するときには、セ サの検出に悪影響を与えないような位置に 回転工具を一端退避させなくてはならず、 いで、その回転位相検出後には、センサを の検出位置から退避位置に移動させると共 、回転工具を退避位置から加工位置に移動 せなければならない。この結果、加工位置 退避位置との間における回転工具の往復動 、及び、検出位置と退避位置との間におけ センサの往復動作の分、歯合わせ動作に要 る時間がかかってしまっていた。

 従って、本発明は上記課題を解決するも であって、歯合わせ時間の短縮を図ること できる歯合わせ装置及び歯車加工機械を提 することを目的とする。

 上記課題を解決する第1の発明に係る歯合わ せ装置は、
 回転工具と被加工歯車とを噛み合わせ、こ らを相対的に回転させて歯車加工を行うに 立って、前記回転工具と前記被加工歯車と 噛み合い可能な回転位相関係になるように 合わせを行う歯合わせ装置であって、
 前記被加工歯車の軸方向に移動可能に支持 れ、前記被加工歯車をその軸回りに回転さ るワーク回転手段側に押し付けて、前記被 工歯車を回転可能に保持するワーク保持手 と、
 前記ワーク保持手段に設けられ、前記ワー 保持手段が前記被加工歯車を保持したとき 、前記被加工歯車と対向して、前記被加工 車の回転位相を検出する回転位相検出手段 を備える
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第2の発明に係る歯合わ せ装置は、
 第1の発明に係る歯合わせ装置において、
 前記回転位相検出手段は、前記被加工歯車 挟んで前記回転工具の反対側に配置される
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第3の発明に係る歯合わ せ装置は、
 第1の発明に係る歯合わせ装置において、
 前記回転位相検出手段を、前記被加工歯車 回転位相を検出する検出位置から退避させ 退避手段を備える
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第4の発明に係る歯合わ せ装置は、
 第1乃至3のいずれかの発明に係る歯合わせ 置において、
 前記ワーク保持手段が前記被加工歯車を保 したときに、前記被加工歯車の軸方向にお る加工誤差を吸収する加工誤差吸収手段を える
 ことを特徴とする。

 上記課題を解決する第5の発明に係る歯車加 工機械は、
 請求項1乃至4のいずれかに記載の歯合わせ 置を備えた
 ことを特徴とする。

 第1の発明に係る歯合わせ装置によれば、 回転工具と被加工歯車とを噛み合わせ、これ らを相対的に回転させて歯車加工を行うに先 立って、前記回転工具と前記被加工歯車とが 噛み合い可能な回転位相関係になるように歯 合わせを行う歯合わせ装置であって、前記被 加工歯車の軸方向に移動可能に支持され、前 記被加工歯車をその軸回りに回転させるワー ク回転手段側に押し付けて、前記被加工歯車 を回転可能に保持するワーク保持手段と、前 記ワーク保持手段に設けられ、前記ワーク保 持手段が前記被加工歯車を保持したときに、 前記被加工歯車と対向して、前記被加工歯車 の回転位相を検出する回転位相検出手段とを 備えることにより、前記ワーク保持手段が前 記被加工歯車を保持すると共に、前記回転位 相検出手段による回転位相の検出を行うこと ができるので、歯合わせ時間の短縮を図るこ とができる。

 第2の発明に係る歯合わせ装置によれば、 第1の発明に係る歯合わせ装置において、前 回転位相検出手段は、前記被加工歯車を挟 で前記回転工具の反対側に配置されること より、前記回転位相検出手段が前記回転工 の歯合わせ動作に関与することがないので その動作を簡素化することができると共に 前記被加工歯車の切屑が前記回転位相検出 段に付着することがないので、前記回転位 検出手段の損傷を防止することができる。

 第3の発明に係る歯合わせ装置によれば、 第1の発明に係る歯合わせ装置において、前 回転位相検出手段を、前記被加工歯車の回 位相を検出する検出位置から退避させる退 手段を備えることにより、前記回転位相検 手段が前記回転工具の歯合わせ動作に関与 ることがないので、その動作を簡素化する とができると共に、前記被加工歯車の切屑 前記回転位相検出手段に付着することがな ので、前記回転位相検出手段の損傷を防止 ることができる。

 第4の発明に係る歯合わせ装置によれば、 第1乃至3のいずれかの発明に係る歯合わせ装 において、前記ワーク保持手段が前記被加 歯車を保持したときに、前記被加工歯車の 方向における加工誤差を吸収する加工誤差 収手段を備えることにより、その軸方向に 工誤差が生じた前記被加工歯車を保持した 合であっても、前記回転位相検出手段を一 の前記検出位置に配置させることができる で、高精度に回転位相の検出を行うことが きる。

 第5の発明に係る歯車加工機械によれば、 第1乃至4のいずれかの発明に係る歯合わせ装 を備えるものであって、回転工具と被加工 車とを噛み合わせ、これらを相対的に回転 せて歯車加工を行うに先立って、前記回転 具と前記被加工歯車とが噛み合い可能な回 位相関係になるように歯合わせを行う歯合 せ装置を有し、前記被加工歯車の軸方向に 動可能に支持され、前記被加工歯車をその 回りに回転させるワーク回転手段側に押し けて、前記被加工歯車を回転可能に保持す ワーク保持手段と、前記ワーク保持手段に けられ、前記ワーク保持手段が前記被加工 車を保持したときに、前記被加工歯車と対 して、前記被加工歯車の回転位相を検出す 回転位相検出手段とを備え、前記回転位相 出手段は前記被加工歯車を挟んで前記回転 具の反対側に配置され、また、前記回転位 検出手段を、前記被加工歯車の回転位相を 出する検出位置から退避させる退避手段を え、更に、前記ワーク保持手段が前記被加 歯車を保持したときに、前記被加工歯車の 方向における加工誤差を吸収する加工誤差 収手段を備えている。これにより、前記ワ ク保持手段が前記被加工歯車を保持すると に、前記回転位相検出手段による回転位相 検出を行うことができるので、歯合わせ時 の短縮を図ることができる。また、前記回 位相検出手段が前記回転工具の歯合わせ動 に関与することがないので、その動作を簡 化することができると共に、前記被加工歯 の切屑が前記回転位相検出手段に付着する とがないので、前記回転位相検出手段の損 を防止することができる。更に、その軸方 に加工誤差が生じた前記被加工歯車を保持 た場合であっても、前記回転位相検出手段 一定の前記検出位置に配置させることがで るので、高精度に回転位相の検出を行うこ ができる。

本発明の第1実施例に係る歯合わせ装置 を備えた歯車研削盤の要部側面図である。 センサの取付構造を示した概略図であ 。 ワークに対する砥石とセンサとの位置 係を示した図である。 本発明の第2実施例に係る歯合わせ装置 を備えた歯車研削盤の要部側面図である。 センサの取付構造を示した概略図であ 。 ワークに対する砥石とセンサとの位置 係を示した図である。

 以下、本発明に係る歯合わせ装置を図面 用いて詳細に説明する。

 図1は本発明の第1実施例に係る歯合わせ 置を備えた歯車研削盤の要部側面図、図2は ンサの取付構造を示した概略図、図3はワー クに対する砥石とセンサとの位置関係を示し た図である。

 図1に示すように、歯車加工機械である歯 車研削盤1のベッド11上には、コラム12がX軸方 向(水平方向)に移動可能に支持されている。 ラム12の前面には、円筒状をなし、且つ、 の外周面において螺旋状のねじ山が形成さ る砥石(回転工具)13が水平軸回りで回転可能 支持されており、この砥石13は、コラム12に 対し、Y軸方向(水平方向)、Z軸方向(上下方向) に移動可能に支持されると共に、A方向に旋 可能に支持されている。そして、この砥石13 を後述する歯車状のワーク(被加工歯車)Wに噛 み合わせることにより、歯車研削を行うよう になっている。

 更に、ベッド11上には、コラム12の前面と 対向するようにカウンタコラム14が立設され いる。カウンタコラム14のコラム12と対向す る前面には、ガイド部材15が取り付けられて り、このガイド部材15にはテールストック16 がZ軸方向に昇降可能に支持されている。そ て、テールストック16の下端には、略円錐状 のテールストックセンタ17がテールストック1 6に対して垂直軸回りで回転可能に支持され いる。

 テールストック16の下方には、ベッド11上 において、円盤状の回転テーブル(ワーク回 手段)18がC方向に(鉛直軸回り)回転可能に支 されている。回転テーブル18の上部には略円 錐状の取付治具19が着脱可能に支持されてお 、更に、この取付治具19の上部にはワークW 着脱可能となっている。

 なお、テールストックセンタ17の中心軸 回転テーブル18の中心軸、及び、取付治具23 中心軸は同軸上に配置されている。つまり 取付治具23上に装着されたワークWに対し、 の上方からテールストック16を下降させて テールストックセンタ17をワークWの中心孔Wa (図3参照)に嵌入することにより、当該ワーク を保持することができる。これにより、回転 テーブル18を回転させることで、テールスト クセンタ17及び取付治具19と共に、保持した ワークWをC方向に回転可能となる。

 図1乃至図3に示すように、テールストッ 16のカウンタコラム14(ガイド部材15)側には、 段部16aが形成されている。テールストック16 段部16aにはロッド41の上端が取り付けられ おり、このロッド41の下端には支持板31及び 持ロッド32を介してセンサ(回転位相検出手 )33が支持されている。センサ33は、近接セ サ等の非接触式センサであって、ワークWの 転位相を検出するものである。

 支持板31には貫通孔31aが形成されており この貫通孔31aの上部及び下部にはリング部 34が設けられている。一方、ロッド41は、上 側に形成される大径部41aと、下端側に形成 れ大径部41aよりも小径をなす小径部41bと、 径部41aと小径部41bとの間に形成されるフラ ジ部41cとを有している。

 そして、ロッド41の小径部41bは、支持板31 の貫通孔31a及びリング部材34内に摺動可能に 通支持されている。ロッド41のフランジ41c 上方のリング部材34との間における小径部41b の外側には、ばね35が圧縮状態で配置されて る。これにより、支持板31はばね35の付勢力 によりロッド41に対して下方に付勢された状 となっている。また、支持板31の一端には 述した支持ロッド32を介してセンサ33が支持 れており、支持板31の他端の下方には、カ ンタコラム14の前面下方に支持されるストッ パ36が配置されている。

 即ち、テールストック16が下降すると、 該テールストック16に設けられる支持板31が トッパ36に当接することとなり、テールス ック16の下限位置が設定されている。これに より、ロッド41の下端(小径部41b)は下降基準 置Rに配置され、センサ33は保持されたワー Wと対向するように配置される。

 ここで、コラム12のX軸方向への移動、砥 13におけるY,Z軸方向への移動及びA方向への 動や回転駆動、テールストック16のZ軸方向 の昇降、テーブル18(ワークW)のC方向への回 駆動、センサ33の回転位相の検出等は、図 しないNC装置により制御されるようになって いる。即ち、これらを制御することにより、 ワークWに対し研削加工を施すことができる

 なお、支持板31、支持ロッド32、ばね35、 トッパ36、ロッド41等は、加工誤差吸収手段 を構成するものである。

 次に、歯車研削盤1における歯合わせ動作 及び研削加工について説明する。

 先ず、ワークWを取付治具19上に装着し、 ールストック16を下降させる。このように ールストック16を下降させると、支持板31が トッパ36に当接して当該テールストック16が 下限位置に配置される。これにより、テール ストックセンタ17がワークWの中心孔Waに嵌入 て当該ワークWが保持されると共に、センサ 33がその保持されたワークWと対向する検出位 置に配置される。

 そして、センサ33が検出位置に配置され 状態で、回転テーブル18を回転させてワーク Wの1つの歯先(山)の位置を計測した後、逆回 させてその1つの歯先の隣の歯先の位置を計 し、これらの計測結果に基づいて、その歯 間におけるC方向の回転位相を検出する。次 いで、NC装置により、この検出したワークWの 歯先間におけるC方向の回転位相から、当該 先間の歯溝(谷)におけるC方向の回転位相を 算する。

 続いて、この演算されたセンサ33と対向 たワークWの歯溝におけるC方向の回転位相、 ワークWの諸元(歯数、ねじれ角等)、センサ33 ワークWにおける検出高さ、センサ角度(砥 13側からの相対的なC方向の回転角度)等から 砥石13側のワークWの歯溝におけるC方向の回 転位相を演算する。そして、砥石13に対する の演算した砥石13側のワークWの歯溝におけ C方向の回転位相のずれ量を求め、この回転 位相のずれ量の分だけワークWを補正回転さ て、砥石13とワークWとの歯合わせを行う。

 その後、砥石13の回転と回転テーブル18の C方向への回転とを同期させ、同時に、コラ 12をX軸方向に移動させ、砥石13をY,Z軸方向に 移動させると共に、A方向に旋回させること より、砥石13がワークWに噛み合い、当該ワ クWに研削加工が施される。

 ここで、ワークには微小ではあるが加工 差が生じることがあり、上述したように、 ークを鉛直軸回りのC方向で回転させて研削 する場合には、ワークの高さ寸法、即ち、歯 幅寸法に加工誤差が生じると、Z軸方向にお るセンサの検出位置にばらつきが出てしま 、高精度に検出することができない。

 そこで、本発明に係る歯合わせ装置にお ては、支持板31とロッド41との間にばね35を 置することにより、仮にワークWの高さ方向 に加工誤差が生じても、センサ33はZ軸方向に おいて常に同じ位置に配置されるようになっ ている。

 つまり、図2に示すように、ワークWの高 寸法が所定寸法よりも大きい場合には、そ 寸法が大きくなった分、テールストック16の 下限位置は、ワーク所定寸法加工時のそれよ りも若干上方に変更され、これに伴い、ロッ ド41の下端も下降基準位置Rよりも上方に位置 する基準上方位置R1までしか下降しない。し しながら、支持板31は、ばね35の付勢力によ りロッド41に対して下方に付勢されているの 、ストッパ36と当接することになる。これ より、センサ33は、ワークWの高さ寸法が所 寸法よりも大きい場合であっても、その高 寸法が所定寸法に加工されている場合と同 ように、Z軸方向において同じ位置に配置さ ることになる。

 一方、ワークWの高さ寸法が所定寸法より も小さい場合には、その寸法が小さくなった 分、テールストック16の下限位置は、ワーク 定寸法加工時のそれよりも若干下方に変更 れる。このとき、支持板31がストッパ36に当 接すると共に、ロッド41の下端はばね35の付 力に抗して下降基準位置Rよりも下方に位置 る基準下方位置R2まで下降する。即ち、支 板31はストッパ36によりその下降が規制され ものの、ロッド41だけが下降することにな 。これにより、センサ33は、ワークWの高さ 法が所定寸法よりも小さい場合であっても その高さ寸法が所定寸法に加工されている 合と同じように、Z軸方向において同じ位置 配置されることになる。

 よって、支持板31とロッド41との間にばね 35を配置することにより、ワークWの高さ寸法 の加工誤差が吸収され、センサ33の検出位置 Z軸方向において一定に保持される。

 また、センサ33をテールストック16に支持 させているので、歯合わせ動作を行う場合に は、センサ33の検出時においても砥石13を一 退避させる必要もない。この結果、歯合わ 動作に要する時間が短縮される。しかも、 3に示すように、センサ33をワークWを挟んで 石13の反対側に設けているので、砥石13から センサ33までの距離が長く形成でき、研削時 おけるワークWの切屑やクーラントの供給及 び飛散によるセンサ33への損傷が防止される

 従って、センサ33をテールストック16に支 持させることにより、テールストック16がワ クWを保持すると共に、センサ33によりワー Wの回転位相の検出を行うことができるので 、歯合わせ時間の短縮を図ることができる。

 また、センサ33をワークWを挟んで砥石13 反対側に配置させることにより、センサ33が 砥石13の歯合わせ動作に関与することがない で、その動作の簡素化を図ることができ、 合わせ時間の更なる短縮を図ることができ 。しかも、砥石13からセンサ33までの距離を 十分に保つことができるので、研削時におけ るワークWの切屑やクーラントの供給及び飛 によるセンサ33への損傷を防止することがで きる。

 更に、支持板31とロッド41との間にばね35 設けることにより、ワークWの高さ寸法に加 工誤差が生じても、その加工誤差の分だけ吸 収することができるので、センサ33を一定の 出位置に配置させることができる。この結 、高精度な回転位相の検出を行うことがで る。

 図4は本発明の第2実施例に係る歯合わせ 置を備えた歯車研削盤の要部側面図、図5は ンサの取付構造を示した概略図、図6はワー クに対する砥石とセンサとの位置関係を示し た図である。なお、上述した実施形態で説明 したものと同様の構造及び機能を有する部材 については、同一の符号を付して重複する説 明は省略する。

 図4乃至図6に示すように、歯車加工機械 ある歯車研削盤2におけるテールストック16 側面には、シリンダ51が設けられており、こ のシリンダ51はZ軸方向に摺動するロッド52を えている。ロッド52の下端には支持板31及び 支持ロッド32を介してセンサ33が支持されて る。

 ロッド52は、上端側に形成される大径部52 aと、下端側に形成され大径部52aよりも小径 なす小径部52bと、大径部52aと小径部52bとの に形成されるフランジ部52cとを有している

 そして、ロッド52の小径部52bは、支持板31 の貫通孔31a及びリング部材34内に摺動可能に 通支持されている。ロッド52のフランジ52c 上方のリング部材34との間における小径部52b の外側には、ばね35が圧縮状態で配置されて る。これにより、支持板31はばね35の付勢力 によりロッド52に対して下方に付勢された状 となっている。

 即ち、テールストック16が下降すると、 該テールストック16に設けられる支持板31が トッパ36に当接することとなり、テールス ック16の下限位置が設定されている。これに より、ロッド52の下端(小径部52b)は下降基準 置Rに配置され、センサ33は保持されたワー Wと対向するように配置される。また、テー ストック16が下限位置に配置されるときに シリンダ51を駆動してロッド52を伸縮させる とにより、センサ33が検出位置S1と退避位置 S2との間を移動する。

 ここで、コラム12のX軸方向への移動、砥 13におけるY,Z軸方向への移動及びA方向への 動や回転駆動、テールストック16のZ軸方向 の昇降、テーブル18(ワークW)のC方向への回 駆動、センサ33の回転位相の検出、シリン 51の駆動等は、図示しないNC装置により制御 れるようになっている。即ち、これらを制 することにより、ワークWに対し研削加工を 施すことができる。

 なお、支持板31、支持ロッド32、ばね35、 トッパ36、シリンダ51、ロッド52等は、加工 差吸収手段を構成するものである。

 次に、歯車研削盤2における歯合わせ動作 及び研削加工について説明する。

 先ず、ワークWを取付治具19上に装着し、 リンダ51のロッド52を伸長させたまま、テー ルストック16を下降させる。このようにテー ストック16を下降させると、支持板31がスト ッパ36に当接して当該テールストック16が下 位置に配置される。これにより、テールス ックセンタ17がワークWの中心孔Waに嵌入して 当該ワークWが保持されると共に、センサ33が その保持されたワークWと対向する検出位置S1 に配置される。

 そして、センサ33が検出位置S1に配置され た状態で、回転テーブル18を回転させてワー Wの1つの歯先(山)の位置を計測した後、逆回 転させてその1つの歯先の隣の歯先の位置を 測し、これらの計測結果に基づいて、その 先間におけるC方向の回転位相を検出する。 いで、NC装置により、この検出したワークW 歯先間におけるC方向の回転位相から、当該 歯先間の歯溝(谷)におけるC方向の回転位相を 演算する。

 続いて、この演算されたセンサ33と対向 たワークWの歯溝におけるC方向の回転位相、 ワークWの諸元(歯数、ねじれ角等)、センサ33 ワークWにおける検出高さ、センサ角度(砥 13側からの相対的なC方向の回転角度)等から 砥石13側のワークWの歯溝におけるC方向の回 転位相を演算する。そして、砥石13に対する の演算した砥石13側のワークWの歯溝におけ C方向の回転位相のずれ量を求め、この回転 位相のずれ量の分だけワークWを補正回転さ て、砥石13とワークWとの歯合わせを行う。

 その後、シリンダ51を駆動してロッド52を 短縮させて、センサ33を検出位置S1から退避 置S2に上昇させる。次いで、砥石13の回転と 転テーブル18のC方向への回転とを同期させ 同時に、コラム12をX軸方向に移動させ、砥 13をY,Z軸方向に移動させると共に、A方向に 回させることにより、砥石13がワークWに噛 合い、当該ワークWに研削加工が施される。

 ここで、ワークには微小ではあるが加工 差が生じることがあり、上述したように、 ークを鉛直軸回りのC方向で回転させて研削 する場合には、ワークの高さ寸法、即ち、歯 幅寸法に加工誤差が生じると、Z軸方向にお るセンサの検出位置S1にばらつきが出てしま い、高精度に検出することができない。

 そこで、本発明に係る歯合わせ装置にお ては、支持板31とロッド52との間にばね35を 置することにより、仮にワークWの高さ方向 に加工誤差が生じても、センサ33はZ軸方向に おいて常に同じ位置に配置されるようになっ ている。

 つまり、図5に示すように、ワークWの高 寸法が所定寸法よりも大きい場合には、そ 寸法が大きくなった分、テールストック16の 下限位置は、ワーク所定寸法加工時のそれよ りも若干上方に変更され、これに伴い、ロッ ド52の下端も下降基準位置Rよりも上方に位置 する基準上方位置R1までしか下降しない。し しながら、支持板31は、ばね35の付勢力によ りロッド52に対して下方に付勢されているの 、ストッパ36と当接することになる。これ より、センサ33は、ワークWの高さ寸法が所 寸法よりも大きい場合であっても、その高 寸法が所定寸法に加工されている場合と同 ように、Z軸方向において同じ位置に配置さ ることになる。

 一方、ワークWの高さ寸法が所定寸法より も小さい場合には、その寸法が小さくなった 分、テールストック16の下限位置は、ワーク 定寸法加工時のそれよりも若干下方に変更 れる。このとき、支持板31がストッパ36に当 接すると共に、ロッド52の下端はばね35の付 力に抗して下降基準位置Rよりも下方に位置 る基準下方位置R2まで下降する。即ち、支 板31はストッパ36によりその下降が規制され ものの、ロッド52だけが下降することにな 。これにより、センサ33は、ワークWの高さ 法が所定寸法よりも小さい場合であっても その高さ寸法が所定寸法に加工されている 合と同じように、Z軸方向において同じ位置 配置されることになる。

 よって、支持板31とロッド52との間にばね 35を配置することにより、ワークWの高さ寸法 の加工誤差が吸収され、センサ33の検出位置S 1はZ軸方向において一定に保持される。

 また、センサ33をテールストック16に支持 させているので、歯合わせ動作を行う場合に は、センサ33の検出時においても砥石13を一 退避させる必要もない。この結果、歯合わ 動作に要する時間が短縮される。しかも、 転位相の検出が完了したセンサ33を退避位置 S2に上昇させているので、砥石13からセンサ33 までの距離が長く形成でき、研削時における ワークWの切屑やクーラントの供給及び飛散 よるセンサ33への損傷が防止される。

 なお、上述した動作においては、シリン 51のロッド52を伸長したまま、テールストッ ク16を降下させて、センサ33を検出位置S1に配 置させるようにしたが、シリンダ51のロッド5 2を短縮したまま、テールストック16を降下さ せて、センサ33を一端退避位置S2に配置させ 後、検出位置S1に下降させても構わない。ま た、シリンダ51及びロッド52に加えて、セン 33をワークWの径方向外方へ退避させる退避 構を更に備えてもよく、あるいは、この退 機構だけを設けるようにしても構わない。

 従って、センサ33をテールストック16に支 持させることにより、テールストック16がワ クWを保持すると共に、センサ33によりワー Wの回転位相の検出を行うことができるので 、歯合わせ時間の短縮を図ることができる。

 また、センサ33を検出位置S1と退避位置S2 の間で昇降させるシリンダ51を設け、セン 33が回転位相の検出を行わないとき、即ち、 歯合わせ時や研削時には、当該センサ33を退 位置S2に配置させることにより、センサ33が 砥石13の歯合わせ動作に関与することがない で、その動作の簡素化を図ることができ、 合わせ時間の更なる短縮を図ることができ 。しかも、砥石13からセンサ33までの距離を 十分に保つことができるので、研削時におけ るワークWの切屑やクーラントの供給及び飛 によるセンサ33への損傷を防止することがで きる。

 更に、支持板31とシリンダ51のロッド52と 間にばね35を設けることにより、ワークWの さ寸法に加工誤差が生じても、その加工誤 の分だけ吸収することができるので、セン 33を一定の検出位置に配置させることがで る。この結果、高精度な回転位相の検出を うことができる。

 なお、上述した実施例では、支持板31と ッド41またはロッド52との間にばね35を設け ようにしたが、必ずしも、このばね35を設け なくてもよく、ロッド41またはロッド52の下 を支持板31に固定しても構わない。また、ね じ状の砥石を用いて歯車状のワークを研削す る歯車研削盤に、本発明に係る歯合わせ装置 を適用するようにしたが、例えば、ねじ状の ホブカッタを用いて歯車状のワークを加工す るホブ盤等の歯車加工機械に適用しても構わ ない。

 被加工歯車に歯形誤差及び歯筋誤差が生じ ときに、両誤差を的確に修正するようにし 歯車研削盤等の歯車加工機械に適用可能で る。