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Patent Searching and Data


Title:
GROWTH STIMULANT FOR FISH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126781
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a growth stimulant for fish or a growth stimulation method for fish. The growth stimulant for fish may be a preparation comprising histidine as an active ingredient. The growth stimulation method for fish may be a method comprising administering histidine or the growth stimulant to a fish. The fish may be any one, preferably a fish belonging to the family Carangidae (e.g., amberjack, horse mackerel) or a fish belonging to the family Scombridae (e.g., tuna, bonito, mackerel), more preferably a fish belonging to the family Carangidae.

Inventors:
MATSUKAWA TATSUSHI
NAWATA TOSHIHIRO
Application Number:
PCT/JP2008/056756
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
April 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KYOWA HAKKO KOGYO KK (JP)
MATSUKAWA TATSUSHI
NAWATA TOSHIHIRO
International Classes:
A23K1/16; A23K1/18
Foreign References:
JPH0731380A1995-02-03
JP2006223164A2006-08-31
JPH0731380A1995-02-03
Other References:
AKIYAMA T. ET AL.: "Threonine, Histidine and Lysine Requirements of Chum Salmon Fry", BULLETIN OF THE JAPANESE SOCIETY OF SCIENTIFIC FISHERIES, vol. 51, no. 4, 1985, pages 635 - 639, XP008121800
See also references of EP 2156747A4
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Claims:
ヒスチジンを有効成分として含有することを特徴とする魚類用成長促進剤。
ヒスチジンを投与することを特徴とする魚類の成長促進方法。
請求項1記載の剤を投与することを特徴とする魚類の成長促進方法。
魚類用成長促進剤の製造のための、ヒスチジンの使用。
Description:
魚類用成長促進剤

 本発明は、魚類用成長促進剤および魚類 成長促進方法に関する。

 魚類の養殖にイカナゴ、イワシ等の生餌を いると、養殖場の汚染や疾病の発生など、 殖環境が悪化することがある。また、生餌 の栄養分が季節などの要因により変動する とがあるため、一定の成長が得られないこ がある。
 また、魚粉を主タンパク源とする飼料を用 ると、生餌を用いる場合と比べ摂餌性や成 性が劣ることが多く、魚類によっては生残 が低下することもある。

 このため、魚粉の一部をフェザーミール らびにトリプトファン、メチオニン、リジ およびヒスチジンで置換したヒラメ用の飼 (特許文献1参照)や、酵素処理魚粉、または ラニン、リジン、グルタミン酸およびヒス ジンから選ばれるアミノ酸とイノシン酸か なる魚類用摂餌促進物質を添加したマグロ の飼料(特許文献2参照)等が開発されている

 しかし、これらの飼料に含まれるアミノ酸 魚類の成長に及ぼす影響については知られ いない。

特開平7-31380号公報

特開2006-223164号公報

 本発明の目的は、魚類の成長促進剤、ま は魚類の成長促進方法を提供することにあ 。

 本発明は、以下の(1)~(4)に関する。
(1)ヒスチジンを有効成分として含有すること を特徴とする魚類用成長促進剤。
(2)ヒスチジンを投与することを特徴とする魚 類の成長促進方法。
(3)上記(1)の剤を投与することを特徴とする魚 類の成長促進方法。
(4)魚類用成長促進剤の製造のための、ヒスチ ジンの使用。

 本発明により、魚類用成長促進剤、また 魚類の成長促進方法を提供することができ 。

 本発明において用いられるヒスチジンは、 離のヒスチジンであっても、塩酸塩、硫酸 、酢酸塩等の無機酸または有機酸との塩、 トリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属 との塩等の塩であってもよい。
 ヒスチジンは、そのまま魚類に投与しても いし、魚類用製剤に使用可能な一種もしく それ以上の担体と混合し、製剤学および飼 学の技術分野においてよく知られている任 の方法により、ヒスチジンを含有する製剤( 以下、本発明の魚類用成長促進剤という)を 造し、魚類に投与してもよい。

 本発明における魚類は、いずれの魚類であ てもよいが、ブリ、アジ等のアジ科に属す 魚類、マグロ、カツオ、サバ等のサバ科に する魚類等が好ましくあげられ、アジ科に する魚類がより好ましくあげられる。
 ヒスチジンまたは本発明の魚類用成長促進 を魚類に投与する方法としては、これらを 類に投与することができる方法であれば、 かなる投与方法でもよいが、通常、経口投 する方法が用いられる。

 経口投与する方法としては、通常の魚類用 料と同様に直接経口投与する方法、魚類用 料に添加または添着させる等の手段により 料と共に経口投与する方法等があげられる
 経口投与に適当な本発明の魚類用成長促進 の形態としては、散剤、顆粒剤、ペースト 、錠剤等のいずれの形態であってもよいが 魚類用飼料に添加または添着させる場合は 散剤、顆粒剤またはペースト剤が好ましく いられる。

 散剤、顆粒剤、ペースト剤、錠剤等の製 に用いられる担体としては、例えば、乳糖 ブドウ糖、蔗糖、小麦粉、マンニット、海 粉末等の賦形剤、澱粉、アルギン酸ナトリ ム等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム タルク等の滑沢剤、ポリビニルアルコール ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン の結合剤、脂肪酸エステル等の界面活性剤 グリセリン等の可塑剤等があげられる。

 本発明の魚類用成長促進剤は、これ以外の 分として、色素、ビタミン類等を含有して よい。
 本発明の魚類用成長促進剤におけるヒスチ ンの含有量は、通常1~99重量%、好ましくは10 ~90重量%である。
 ヒスチジンまたは本発明の魚類用成長促進 を添加または添着させる魚類用飼料として 、魚粉、フィッシュソルブル、カゼイン、 カミール等の動物性原料、大豆粕、小麦粉 α化澱粉等の植物性原料、飼料用酵母、タ 肝油、イカ肝油等の動物性油脂、大豆油、 種油等の植物性油脂、ビタミン類、ミネラ 類、抗酸化剤、等を原料とする飼料があげ れる。

 ヒスチジンまたは本発明の魚類用成長促 剤を添加または添着してなる飼料は、ヒス ジンまたは本発明の魚類用成長促進剤を、 類用飼料の原料に添加し、必要に応じて混 し、通常の魚類用飼料の製造方法を用いて 造する方法、または魚類用飼料の原料を用 、通常の魚類用飼料の製造方法を用いて得 れる魚類用飼料に常法により添着させる方 により製造することができる。

 本発明の魚類の成長促進方法としては、魚 にヒスチジンもしくは本発明の魚類用成長 進剤を上記投与方法により投与する以外は 常の魚類の養殖方法があげられる。
 魚類の成長を効率よく促進させるためには ヒスチジンとして魚類1尾あたり1日に0.001~10 g、好ましくは0.01~5g、より好ましくは0.05~2gの 投与量となるように、ヒスチジンもしくは本 発明の魚類用成長促進剤を投与する。

 ヒスチジンもしくは本発明の魚類用成長促 剤の投与を行う時期に特に限定はないが、 魚期または幼魚期に行うことが好ましい。
 以下に本発明の実施例を示す。

 魚粉、フィッシュソルブル、コーングルテ ミール、大豆油かす、小麦粉、白酒ぬか、 油、ガーリック、甘草抽出物、ベタイン等 含有する魚類用飼料に、ヒスチジンを、含 量が0.5重量%となるように添加した。
 ブリ幼魚を海面生け簀に17,800尾導入し、ヒ チジンを添加した飼料を常法に準じて給餌 た。

 一方、ブリ幼魚を海面生け簀に17,100尾導入 、ヒスチジンを添加しない飼料を常法に準 て給餌し、これを対照区とした。
 試験開始時、試験期間(57日間)中および試験 開始後57日目の魚体重および給餌量を測定し 増体重率および生残率を算出した。 
 結果を第1表に示す。

 第1表に示すとおり、ヒスチジンを添加し て得られた飼料を添加した試験区においては 、増体重率が高く、生残率の低下もほとんど 認められなかった。

 ヒスチジン100重量部、アスタキサンチン1 0重量部および海藻粉末110重量部を混ぜ合わ 、成長促進剤を製造する。

 本発明により、魚類用成長促進剤、また 魚類の成長促進方法を提供することができ 。