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Patent Searching and Data


Title:
HAIR IRON
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/001439
Kind Code:
A1
Abstract:
Hair drying during treatment is suppressed. There is provided hair iron (1) having reforming members (11,13) disposed in opposite relationship on the distal end sides (29,31) of pinch arms and structured to while warming hair by means of hot plate (67), carry out pinching and reforming of the hair by reform planes, characterized in that at least one of the reform planes of the reforming members (11,13) is produced by superimposing platinum layer (90) on a surface of substratum (88), and that titanium dioxide layer (92) is interposed between the surface of substratum (88) and the platinum layer (90), and that nickel layers (94,96) are interposed between the surface of substratum (88) and the titanium dioxide layer (92) and between the titanium dioxide layer (92) and platinum layer (90), and that magnet plate (71) is disposed on the backside of the hot plate (67) along reform plane (87).

Inventors:
MUKAI TAKASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/062810
Publication Date:
December 31, 2008
Filing Date:
June 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MUKAI TAKASHI (JP)
International Classes:
A45D1/00; A45D1/04; A45D1/08
Foreign References:
JP2003250626A2003-09-09
JPH0399501U1991-10-17
Other References:
See also references of EP 2044858A4
Attorney, Agent or Firm:
SUDO, Yuichi (AtagoMinato-ku Tokyo, 02, JP)
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Claims:
 基端側が相互に回転自在に結合され中間部の把持部の把持操作で先端側が挟持動作を行う挟持アームと、
 前記挟持アームの先端側に対向配置され前記挟持動作で毛髪を熱板により加温しながら矯正面により狭持矯正する矯正体とを備えたヘアーアイロンにおいて、
 前記矯正体の少なくとも一方の矯正面は、基材の表面に白金層を設けて形成された、
 ことを特徴とするヘアーアイロン。
 請求項1記載のヘアーアイロンであって、
 前記基材の表面と白金層との間に、チタン層を形成した、
 ことを特徴とするヘアーアイロン。
 請求項2記載のヘアーアイロンであって、
 前記基材の表面とチタン層との間及びチタン層と白金層との間に、ニッケル層を形成した、
 ことを特徴とするヘアーアイロン。
 請求項1~3の何れかに記載のヘアーアイロンであって、
 前記熱板の少なくとも一方の背後側に、前記矯正面に沿って磁石を配置した、
 ことを特徴とするヘアーアイロン。
 請求項1~3の何れかに記載のヘアーアイロンであって、
 前記矯正体の少なくとも一方を、前記挟持アームへの取付状態から他方側に対し所定範囲内で進退可能となるように前記挟持アームに矯正体付勢手段を介して可動支持し、
 前記熱板の少なくとも一方の背後側に、前記矯正面に沿って磁石を配置し、
 前記磁石相互の反発力又は吸引力若しくは磁石の他方の熱板側への吸着力により前記矯正体付勢手段を反発又は吸引に応じ撓めて前記矯正体を前記取付状態から進退させ相互姿勢を修正可能とする
 ことを特徴とするヘアーアイロン。
 請求項5記載のヘアーアイロンであって、
 前記矯正体は、前記熱板の背後に収容部を備え、
 前記収容部内に、前記磁石及び該磁石を収容部に対して前記熱板側へ付勢する磁石付勢手段を設けたことを特徴とするヘアーアイロン。
 請求項5又は7記載のヘアーアイロンであって、
 前記収容部内で前記熱板の背面と前記磁石との間に、前記背面から熱板へ熱伝導を行う発熱体を設けたことを特徴とするヘアーアイロン。
Description:
ヘアーアイロン

 本発明は、髪の縮毛矯正等に供するヘア アイロンに関する。

 従来のヘアーアイロンとしては、例えば 12に示すようなものがある(特許文献1参照) 図11(a)はヘアーアイロンの全体構成図、図11( b)は内部を示す断面図である。

 この図11のように、従来のヘアーアイロ 201は、アイロン本体203に電源コード205が接 され、この電源コード205の中間部に温度制 装置207が接続され、端部に電源プラグ209が り付けられたものである。

 前記アイロン本体203は、一対の樹脂製の 持アーム211,213を備えている。この挟持アー ム211,213は基端側215,217が相互に回転自在に結 され、先端側219,221に矯正体223,225が対向配 されている。この矯正体223,225は、所定範囲 で進退可能となるように前記挟持アーム211, 213に可動支持されている。各矯正体223,225の 後には、該矯正体223,225を進出方向へ付勢す ばね227が設けられている。

 そして、電源プラグ209をコンセントに差 込み、温度制御装置207によって矯正体223,225 を発熱させ、該矯正体223,225の挟持動作によ 毛髪を挟みつつ該毛髪に対して滑らせ、矯 体223,225の発熱による加温作用を加えること より毛髪を挟持矯正する。

 ところで、縮毛矯正などでは矯正体223,225 を60~180℃等の範囲で高温に制御して矯正を行 うため、施術中の髪の乾燥が早く、施術後の 髪の健康状態が損なわれ、髪に艶のない痛ん だ仕上がりになるという問題があった。

特開2001-137038号公報

 解決しようとする問題点は、施術中の髪 乾燥が早く、施術後の髪の健康状態が損な れ、髪に艶のない痛んだ仕上がりになる点 ある。

 本発明は、施術中の髪の乾燥を抑制する とを可能とするため、基端側が相互に回転 在に結合され中間部の把持部の把持操作で 端側が挟持動作を行う挟持アームと、前記 持アームの先端側に対向配置され前記挟持 作で毛髪を熱板により加温しながら矯正面 より狭持矯正する矯正体とを備えたヘアー イロンにおいて、前記矯正体の少なくとも 方の矯正面は、基材の表面に白金層を設け 形成されたことを最も主要な特徴とする。

 本発明は、基端側が相互に回転自在に結 され中間部の把持部の把持操作で先端側が 持動作を行う挟持アームと、前記挟持アー の先端側に対向配置され前記挟持動作で毛 を熱板により加温しながら矯正面により狭 矯正する矯正体とを備えたヘアーアイロン おいて、前記矯正体の少なくとも一方の矯 面は、基材の表面に白金層を設けて形成さ た。

 従って、白金層により施術中の髪に保水 能を働かせ、施術中、加温による髪の乾燥 抑制し、施術後の髪の健康状態を維持する とができる。

図1は、アーアイロンの斜視図である( 施例1)。 図2は、アーアイロンの分割部分を外し た状態の平面図である(実施例1)。 図3は、アーアイロンの側面図である( 施例1)。 図4は、アーアイロンの平面図である( 施例1)。 図5は、挟持アームを開いた状態の底面 図である(実施例1)。 図6は、図3のSA-SA矢視拡大断面図である (実施例1)。 アーアイロンの分割部分を外した状態 先端側の要部拡大平面図である(実施例1)。 (a)は矯正体本体の正面図、(b)は同背面 、(c)は同平面図、(d)は同断面図、(e)は、矯 面の要部断面図である(実施例1)。 (a)は第1ばねの平面図、(b)は同背面図で ある(実施例1)。 (a)は第2ばねの平面図、(b)は同正面図 (c)は同側面図である(実施例1)。 (a)はヘアーアイロンの全体構成図、(b) は内部を示す断面図である(従来例)。

符号の説明

 1 ヘアーアイロン
 7,9 挟持アーム
 11,13 矯正体
 15,17 基端側
 21,23 把持部
 29,31 先端側
 67 熱板
 69 セラミックヒータ(発熱体)
 71 マグネットプレート71(磁石)
 73 第1ばね(磁石付勢手段)
 75 第2ばね(矯正体付勢手段)
 77 収容部
 87 矯正面
 88 基材
 89 背面
 90 白金層
 92 二酸化チタン層
 94,96 ニッケル層

 施術中の髪の乾燥を抑制することを可能 するという目的を、白金層を設けることに り実現した。

 図1~図5は本発明の一実施形態に係るヘア アイロンを示し、図1は一部を省略した全体 斜視図、図2は分割部分を外した状態で一部 断面にした平面図、図3は側面図、図4は平面 図、図5は挟持アームを開いた状態の底面図 ある。

 これら図1~図5のように、ヘアーアイロン1 は、電源コード3が接続されたアイロン本体5 備えている。なお電源コード3には、電源プ ラグ等が備えられている。

 前記アイロン本体5は、一対の挟持アーム7,9 と、一対の矯正体11,13を備えている。前記挟 アーム7,9は、例えば線膨張係数8.8×10 -5 cm/cm/℃のシーポリエステル系エンジニアリン グプラスチック等の樹脂製であり、基端側15, 17が回転軸19によって相互に回転自在に結合 れている。各挟持アーム7,9の中間部には、 持部21,23が設けられている。この把持部21,23 把持しやすいように図2,図4,図5のように比 的太く形成され、基端側15,17とほぼ同一の太 さとなっている。

 前記把持部21,23には、その先端側に傾斜 で形成された力点部25,27が設けられている。 この力点部25,27は、把持部21,23を把持したと 親指や人差し指を当てて力を加えるように るものである。前記力点部25,27は、図3の側 から見ると前記把持部21,23全体よりも若干肥 大して形成され、親指や人差し指を当てやす いようになっている。

 把持部21,23の一方又は双方には、図示は ないが、例えば温度制御装置、温度表示部 どが設けられている。温度制御装置は、把 部21,23の表面に配置された温度設定釦等を備 え、前記電源コード3と後述するセラミック ータ69との間に接続され、交流をAC位相制御 てセラミックヒータ69の温度制御を行う。 相制御の結果変化した温度は、サーミスタ 検知され、温度補正が行われるようになっ いる。サーミスタ検知に基づく実際の温度 、温度表示部にてLED表示される。

 前記挟持アーム7,9の先端側29,31は、図2,図 4,図5のように、把持部21,23よりも相互の合わ 方向へ細く形成されている。また前記先端 29,31は、図3のように把持部21,23よりも細く 成され、把持部21,23に対し一側へ位置ずれし て設定されている。従って、先端側29,31の一 33は、把持部21,23の一面35よりも一側へ突出 、両面33,35は傾斜面37で段差的に連続設定さ れている。前記先端側29,31の他面39は、前記 面33に合わせて一側へずれて形成され、前記 把持部21,23の中央側へ入り込んでいる。

 かかる挟持アーム7は、中空状に形成され ており、図3のように分割線41によりそれぞれ 分割部分43a,45a、分割部分43b,45bの合わせ構造 なっている。これら分割部分43a,45a、分割部 分43b,45bは、先端側29,31、把持部21,23、基端側1 5,17において締結具である例えばビス48,49,51に よって相互に締結結合されている。前記分割 部分43a,43bには、先端側29,31において締結用の 孔47が貫通形成されている。

 前記中空の把持部21,23内には、複数の補 リブ53が設けられている。前記一方の挟持ア ーム7には、両アーム7,9の対向側に凸部55が設 けられ、他方の挟持アーム9には前記凸部55が 嵌合する凹部57が設けられている。前記凸部5 5は、前記凹部57の底面に突き当たってストッ パの機能を奏するようになっている。

 こうして、前記挟持アーム7は、基端側15, 17が相互に回転自在に結合され、中間部の把 部21,23の操作で先端側29,31が挟持動作を行う 構成となっている。

 前記挟持アーム7,9の先端側29,31の断面は 図3のSA-SA矢視の拡大断面で示す図6のように っている。また図7は、先端側29,31において 割部分43a,43bを取り外し、矯正体11,13を断面 して示した要部拡大平面図である。なお、 下の説明では挟持アーム7,9の先端側29,31が 称形状となっているため先端側29を主に説明 し、他方の先端側31は先端側29の説明を参照 る。

 前記先端側29は、図6,図7のように内部に 材83を収容する平坦な縦壁面59,61及び平坦な 壁面63を備えている。なお、先端側31には対 称形状の芯材85が収容されるように、前記平 な縦壁面59,61及び平坦な底壁面63と同様な面 が形成されている。また先端側29には、前記 正体11を他方側に対し進退自在となるよう 可動支持する矯正体支持穴65が設けられてい る。この矯正体支持穴65に、前記矯正体11が 動支持されている。

 従って、前記矯正体11,13は、前記挟持ア ム7,9の先端側29,31に対向配置され、前記挟持 アーム7,9の挟持動作で毛髪を加温しながら挟 持矯正する構成となっている。

 前記矯正体11は、熱板67と、セラミックヒ ータ69と、マグネットプレート71と、第1ばね7 3とを備え、第2ばね75で付勢されている。

 前記熱板67は、軽量で熱伝導率の高いア ミ等の材料により対向側から見て矩形板状 形成されている。前記熱板67の背後には、収 容部77が一体に設けられ、前記矯正体支持穴6 5に対し可動支持され、他方側である矯正体13 に対し進退自在となっている。このような進 退自在な支持は、矯正体13においても同様で る。

 前記収容部77の上下壁には、係合片部79,81 が設けられ、前記熱板67の一定以上の突出移 を規制するようになっている。前記セラミ クヒータ69、マグネットプレート71、第1ば 73は、前記収容部77内に収容されている。従 て、前記矯正体11,13は、前記熱板67の背後に 収容部77を備え、前記収容部77内に、前記磁 としてのマグネットプレート71及び該マグネ ットプレート71を収容部77に対して前記熱板67 側へ付勢する磁石付勢手段として第1ばね73を 設けた構成となっている。また、前記熱板67 背後側に、矯正面に沿って磁石としてのマ ネットプレート71を配置した構成となって る。さらに、前記収容部77内で前記熱板67の 面と前記マグネットプレート71との間に、 記背面から熱板67へ熱伝導を行う発熱体とし てのセラミックヒータ69を設けた構成となっ いる。

 前記セラミックヒータ69は、矩形板状を し、最高温度約180°まで発熱し、前記熱板67 熱伝導を行うもので、前記電源コード3側に 電気的に接続されている。

 前記マグネットプレート71は、15000ガウス のネオジウム磁石等により矩形板状に形成さ れ、両矯正体11,13相互でS極が対峙するように 配置されている。但し、マグネットプレート 71は、N極が対峙するように配置することもで きる。また、マグネットプレート71は永久磁 の他、電磁石或いは永久磁石と電磁石との み合わせなどを用いることができる。さら 、マグネットプレート71は、10000ガウス以上 であれば好ましいものである。

 このマグネットプレート71の磁気作用に り、イオン、低周波・活水効果を得ること できる。イオン効果では、磁気作用により イナスイオンを発生させることができる。 周波・活水効果では、マグネットプレート71 の周りの電磁波、電気磁場の低い振動により 髪の中の水分を周期的に揺さぶり、エネルギ を与えて活水させることができる。また、磁 気作用により周囲の水分のクラスタを小さく して、髪に浸透し易くすることができる。

 前記第1ばね73は、板ばねで形成され、前 マグネットプレート71を収容部77内で熱板67 面方向に付勢しセラミックヒータ69を熱板67 の背面に密着させると共に、マグネットプレ ート71を安定支持している。第1ばね73のばね 数は、前記マグネットプレート71がS極を対 させて配置されたとき、マグネットプレー 71相互の磁性による反力で撓まない程度の のである。

 前記第2ばね75は、前記収容部77の後端に 持され、この第2ばね75は、前記矯正体11,13を 付勢して矯正体11,13相互による挟持状態を弾 的に調節する矯正体付勢手段を構成してい 。前記第2ばね75は、板ばねで形成され、両 部75a,75bが傾斜設定され、端縁が前記分割部 分43a側の突起部に図7左右方向(長手方向)で係 合している。

 前記矯正体11,13、第1,第2ばね73,75の具体的 構成は、図8~図10のようになっている。図8(a) 矯正体本体の正面図、図8(b)は同背面図、図 8(c)は同平面図、図8(d)は同断面図、図8(e)は、 矯正面の要部断面図、図9(a)は第1ばねの平面 、図9(b)は同背面図、図10(a)は第2ばねの平面 図、図10(b)は同正面図、図10(c)は同側面図で る。

 前記図8(a)~(d)のように、前記矯正体11,13の 熱板67には、前面に相互に対向する平坦な矯 面87が設けられている。

 矯正体11,13の矯正面87は、アルミ(Al)の基材88 の表面に白金(Pt)層90を設けて形成されている 。また、基材88の表面と白金層90との間に、 酸化チタン(TiO 2 )層92が形成され、基材88の表面と二酸化チタ 層92との間及び二酸化チタン層92と白金層90 の間に、ニッケル(Ni)層94,96が形成されてい 。

 前記白金層90は、保水機能及び触媒機能 有する。保水機能により、空気中の水分を めて髪に保水させることができる。触媒機 により、有害物質や有機化合物を原子状に ることができる。

 前記二酸化チタン層92は、光触媒機能を する。この光触媒機能により、白金層90で原 子状にした有害物質を無害な水や二酸化炭素 にすることができる。また、有害な物質にイ オン効果によりマイナスイオンを与えて中和 することができる。

 前記ニッケル層94は、白金層90のメッキの 際にアルミの基材88の酸化を防止するための のである。ニッケル層96は、チタン層92に白 金層90を定着させるためのものである。

 本実施例において、白金層90は、電解メッ により0.01μmの厚さで形成されている。なお 白金層90は、無電解メッキにより形成する ともできる。二酸化チタン層92は、蒸着によ り5~15μmの厚さで形成されている。二酸化チ ン層92は、蒸着したチタン(Ti)が時間の経過 より二酸化チタン(TiO 2 )となったものである。従って、製品として 通するときは、蒸着したチタン(Ti)層が、二 化チタン層92となっている。ニッケル層94,96 は、コーティングにより0.5μmの厚さに形成さ れている。

 なお、白金層90、二酸化チタン(TiO 2 )層92、ニッケル(Ni)層94,96の厚みは、それぞれ の機能を維持できれば、任意に変更すること ができる。

 これら、白金層90、二酸化チタン(TiO 2 )層92の機能と、前記マグネットプレート71の 気作用とにより、酸化、還元を有効に実現 、髪に潤いを残したままパーマネント加工 を可能とした。

 前記収容部77は、前記熱板67の平坦な背面 89に沿って中空に形成されている。収容部77 両端部は前記矯正体11,13の両端部に解放され ている。従って、収容部77の端部から、第1ば ね73、セラミックヒータ69、及びマグネット レート71を挿入できるようになっている。収 容部77の後壁91には、開口部93が設けられてい る。前記後壁91の上下縁には前記第2ばね5を ライド支持するための溝部95が設けられてい る。

 図9のように、前記第1ばね73は、板ばね材 で形成されている。第1ばね73の中央には、湾 曲部97が設けられている。この第1ばね73の一 には、屈曲部99が設けられ、他端には鍵部10 1が設けられている。この屈曲部99と鍵部101と により前記マグネットプレート71を支持して る。

 図10のように、前記第2ばね75は、板ばね で形成されている。第2ばね75の両端部75a,75b 、平坦な中央部103の両側に形成されている 中央部103の幅方向両側には、係合部105が形 されている。前記両端部75a,75bの端縁には、 前記分割部分43a側の突起部に前述のように係 合するための係合部107が設けられている。

 組み付けに際しては、図9のようにマグネ ットプレート71を屈曲部99と鍵部101とにより 記第1ばね73に予め支持させる。次に、マグ ットプレート71に対しセラミックヒータ69を わせ、これら第1ばね73、マグネットプレー 71、及びセラミックヒータ69をアッセンブリ として前記収容部77に収容させる。このとき 前記アッセンブリを収容部77の端部開口か 容易に差し込み収容することができる。

 前記アッセンブリを収容部77に収容させ 後は、第1ばね73の湾曲部97が撓んで反力を発 生し、セラミックヒータ69を熱板67の背面89に 密着させるため、第1ばね73、マグネットプレ ート71、セラミックヒータ69のアッセンブリ 、収容部77内に固定支持させることができ、 組み付け時の取扱が容易となる。

 次に、前記矯正体11,13の後壁91の溝部95に 前記第2ばね75の係合部105を係合させ、第2ば ね75の中央部103を矯正体11,13の後壁91に取り付 ける。この取り付けは、後壁91の端部から差 込んで行うが、後壁91の中央部において、 2ばね75を中央部103に対向させ、こじり気味 嵌め込むこともできる。第2ばね75が後壁91に 取り付けられると、中央部103が前記マグネッ トプレート71の磁力により引かれ、第2ばね75 後壁91に対する位置決めを行うことができ 。従って、第2ばね75を後壁91に対し自由に移 動させ、移動位置で前記磁力により位置決め ることができ、第2ばね75の位置決めを極めて 容易に行うことができる。

 次に、前記矯正体11,13、第2ばね75のアッ ブリを前記分割部分45a、45bの矯正体支持穴65 部分に支持させ、他の分割部分43a,43bを合わ 、所定箇所を締結して組み付けが完了する

 次に、前記ヘアーアイロン1を用いて癖毛 を伸ばしたり人工的なパーマネントウェーブ を直す場合について説明する。

 まず、前記ヘアーアイロン1の使用時には 、まず毛髪に第一液、すなわちチオグリコー ル酸やシステイン等のメルカプト化合物(還 剤)を主剤とする水溶液にアンモニア、モノ タノールアミン、トリエタノールアミン等 塩基性物質を加えてpH6~10に調整した液剤を 布する。この塗布により、毛髪中のケラチ 蛋白質に含まれているシスチンのジスルフ ド結合が還元されてメルカプト基として切 され、その後、毛髪を水洗し、順次ドライ 等で乾燥させた後、160~180℃の範囲で温度調 整されたヘアーアイロン1によりこの髪を直 に整える。

 具体的には、挟持アーム7,9の把持部21,23 把持し、力点部25,27に親指と人差し指を当て るなどして力を加え、矯正体11,13の熱板67間 毛髪を挟み込む。その後、その状態を維持 て挟持アーム7,9を毛先へと滑らせる。これ より、セラミックヒータ69により熱せられた 熱板67間で挟まれた毛髪が加熱されながら伸 される。

 このとき、矯正体11,13の白金層90は、空気 中の水分を集めて髪に保水させ、この保水に より熱板67での施術中の髪の乾燥を防ぐこと できる。このとき、前記マグネットプレー 71の磁気作用により周囲の水分のクラスタ 小さくして、髪に浸透し易くすることがで る。すなわち、白金層90で集めた空気中の水 分のクラスタを小さくして、髪に浸透し易く し、髪の保水性を高めることができる。

 また、白金層90の触媒機能によって、有 物質や有機化合物を原子状にし、前記二酸 チタン層92の光触媒機能により、白金層90で 子状にした物質を無害な水や二酸化炭素に ることができる。さらに、二酸化チタン層9 2の光触媒機能により、有害な物質にマイナ イオンを与えて中和することができる。

 同時に、前記マグネットプレート71の磁 作用により、マイナスイオンを発生させる とができる。且つ、マグネットプレート71の 周りの電磁波、電気磁場の低い振動により髪 の中の水分を周期的に揺さぶり、エネルギを 与えて活水させることができる。

 このように、白金層90による髪の保水効 により、熱板67で確実に縮毛矯正しながら髪 の艶を確実に保持させることができる。

 白金層90と二酸化チタン層92との相乗効果( 媒作用)を利用することで
髪の健康を促進しながら整髪の実現が可能と なる。

 白金層90と二酸化チタン層92との相乗作用 により有害物質を分解して無害化し、整髪時 の周囲環境を著しく改善することができる。

 白金層90と二酸化チタン層92とマグネット プレート71との相乗作用により、整髪時の髪 の熱や圧力破壊など悪影響を最小限に押さ 、さらに有害物質や有機化合物などを原子 して分解除去し、最良の整髪状態を得るこ ができる。

 髪をパーマ液の1液処理の後にヘアーアイ ロン1を用いるとき、白金層90の分子分解機能 によって、有害物質や有機化合物を原子状に し、且つ前記二酸化チタン層92の酸化還元作 から発生する触媒効果とイオン効果とによ 、薬液の消臭と有害物質の分解とを可能と る。

 このため、通常は、パーマ処理の2液処理 後、髪にアンモニア臭等が残存するが、上記 白金層90及び二酸化チタン層92の作用により パーマ処理後に残存するアンモニア臭等を すことができ、整髪者の環境をより最良の 態とすることができる。

 加えて、前記毛髪はS極又は、N極を対峙 せたマグネットプレート71間を所定の速度で 移動するため、フレミングの右手の法則によ り還元エネルギが発生する。このエネルギは 磁極の電子が右回転するマグネットプレート 71のS極から発生し、第一液の還元作用を促進 させることになる。しかも、毛髪の表層部を 形成するキューティクルを閉じる働きもする 。キューティクルが閉じると、紫外線が毛髪 の内部に入り込もうとするのを遮断し、毛髪 が紫外線により損傷するのを防ぐことができ る。

 またこの還元のエネルギにより、第一液 水のクラスタが小さくなる。このクラスタ 小さくなることで、第一液の毛髪への浸透 が高まる。よって、さらに第一液の還元作 が促進される。その結果、毛髪が損傷する れを伴う施術時間を短くすることができ、 髪の傷みも抑制することができる。

 なお、その後頭髪に臭素酸ナトリウム、 酸化水素等の酸化剤の水溶液からなる第二 を塗布し、この結果、メルカプト基を酸化 て毛髪に新たなジスルフィド結合を生成さ 、この直毛状態を固定化することができる

 このような施術に際して、マグネットプ ート71がS極を対峙させて設定されていると は、前記狭持アーム7,9の狭持動作により両 正体11,13が近づくと、マグネットプレート71 が反発し合い、同時に第2ばね75が反発に応じ て撓むことによりマグネップレート71は互い 平行となる。これにより、矯正体11,13も姿 が修正され、矯正面87が自動的に平行となる 。従って、狭持動作のさらなる進行により矯 正体11,13の矯正面78が密接するときには、密 当初から平行状態で接触することができる

 前記マグネットプレート71がSN極を対峙さ せて設定されているときは、マグネットプレ ート71が吸引し合い、同時に第2ばね75が吸引 応じて撓むことによりマグネップレート71 互いに平行となる。従って、上記同様に矯 体11,13の矯正面78が密接するときには、密接 初から平行状態で接触することができる。

 このように、前記狭持動作により両矯正 11,13が近づき、或いは接触し始めると前記 グネットプレート71及び第2ばね75の協働によ り両矯正体11,13間の相互姿勢が互いに平行状 となるように自動的に修正される。

 従って、両矯正体11,13により毛髪を狭持 るときは両矯正体11,13の接触開始から平行状 態とし、局部的に接触することによるアイロ ン掛けの斑を的確に抑制することができる。

 前記マグネットプレート71がSN極を対峙さ せて設定されているとき、狭持動作により、 矯正体11,13相互が急激的に密着するが、この き第2ばね75により緩衝を行うことができ、 術を的確に行わせることができる。

 前記マグネットプレート71を第1ばね71に り熱板67側へ付勢することにより矯正体11,13 対して安定して支持させることができる。 のため、マグネットプレート71と第1ばね71 の協働による両矯正体11,13間の相互姿勢の修 正をより確実に行わせることができる。

 さらに、前記収容部77内で前記熱板67の背 面89と前記マグネットプレート71との間に、 記背面89から熱板67へ熱伝導を行う発熱体と てセラミックヒータ69を設けたため、前記 1ばね71の付勢力を利用してセラミックヒー 69を熱板67の背面89へ密着させることができ セラミックヒータ69から熱板67へ効率よく熱 導させることができる。

 なお、本発明は上記実施例に限定される のではない。

 例えば、アイロン本体5の具体的形状は任 意であり、温度調節装置や温度表示部を設け る位置も自由である。

 マグネットプレート71は、矯正体11,13の何 れか一方にのみ設け、他方はマグネットプレ ート71に吸引される磁性体パネルで構成する ともできる。第1ばね73は省略することも可 である。

 矯正体11,13の矯正面87の一方にのみ白金層90 二酸化チタン(TiO 2 )層92、ニッケル(Ni)層94,96を形成させることも できる。

 二酸化チタン(TiO 2 )層92、ニッケル(Ni)層94,96は何れか又は双方を 任意に省略することも可能である。