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Title:
HAIR TREATMENT METHOD AND HAIR HOLDER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/157605
Kind Code:
A1
Abstract:
The present invention is a hair treatment method for curling a lock of hair (H) using a hair holder (1). The hair holder (1) is provided with a tubular body (2) configured to allow a lock of hair to be inserted from an opening (21) at one end toward an opening (22) at the other end, the tubular body (2) being capable of being rolled up. The hair treatment method involves: inserting a lock of hair (H) into the tubular body (2) and rolling up the tubular body (2) together with the lock of hair (H) inserted in the tubular body (2) such that a tubular-shaped large diameter portion (31), which forms an outer circumferential portion, and a small diameter portion (33), which is positioned inside the large diameter portion (31) and has a space formed in conjunction with the large diameter portion (31), are created; and performing curling while maintaining the rolled-up state.

Inventors:
TOJO TAKEHIKO (JP)
ARNOLD NICOLE (DE)
HEILMANN JENS (DE)
Application Number:
PCT/IB2020/050483
Publication Date:
August 06, 2020
Filing Date:
January 22, 2020
Export Citation:
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Assignee:
KAO CORP (JP)
International Classes:
A45D2/14
Domestic Patent References:
WO1999012445A11999-03-18
Foreign References:
EP1535530A12005-06-01
JP2004209237A2004-07-29
Attorney, Agent or Firm:
HOFFMANN EITLE PATENT- UND RECHTSANWÄLTE PARTMBB, ASSOCIATION NO. 151 (DE)
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Claims:
\¥0 2020/157605 卩(:17132020 /050483

【書類名】 請求の範囲

【請求項 1】

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を揷入可能に構成された筒状体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛髪保持具を用いて、 毛髪束に癖付けを行う毛 髪処理方法であって、

前記毛髪束を前記筒状体に挿入し、

前記筒状体を該筒状体に挿入した前記毛髪束と ともに、 外周部を形成する筒状の大径部 と、 該大径部内に位置し、 該大径部との間に空間を有する小径部とが生じるように巻き上 げ、 その巻回状態を維持しながら前記癖付けを行う、 毛髪処理方法。

【請求項 2 I

前記大径部と前記小径部とが生じるよ うに、 前記毛髪束と ともに前記筒状体を巻き上げ てロール状の毛髪束保持体を形成し、 該毛髪束保持体の径方向の断面において、 前記大径 部と前記小径部との最大間隔が 5 以上である、 請求項 1 に記載の毛髪処理方法。

【請求項 3】

前記大径部の内径は、 前記小径部の外径の 1 . 2倍以上である、 請求項 1又は 2に記載 の毛髪処理方法。

【請求項 4】

前記小径部に前記毛髪束の毛先部分を配し、 前記大径部に前記毛髪束の前記毛先部分以 外の部分を配した巻回状態で前記癖付けを行う、 請求項 1〜 3の何れか 1項に記載の毛髪 処理方法。

【請求項 5】

前記毛髪束に予め水分を付与した状態で該毛髪束に前記癖付けを行う、 請求項 1〜 4の 何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 6】

前記毛髪束を前記筒状体に揷入する挿入工程と、

前記大径部と前記小径部とが生じるよ うに、 前記毛髪束と ともに前記筒状体を巻き上げ て口ール状の毛髪束保持体を形成する巻き上げ工程とを備え、

前記巻き上げ工程より も前、 又は前記揷入工程よ り も前の段階で、 前記毛髪束に水分を 付与する、 請求項 1〜 5の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 7】

前記筒状体内に保持された前記毛髪束にパーマネン ト処理を行う ことによって、 前記癖 付けを行う、 請求項 1〜 6の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 8】

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の何れか一方の面に、 前記筒状体の長手方向に沿って間 欠的に並んだ複数のスリ ッ トを有しており、

前記筒状体の巻き上げ時に、 前記スリ ッ トが外側に配置されるよ うに前記筒状体を巻き 上げて前記癖付けを行う、 請求項 1〜 7の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 9】

前記毛髪保持具が、 前記筒状体を前記巻回状態にする固定手段と して固定部材を有して おり、

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置す る他面シートを有しており、

前記固定部材は、 脱着自在に結合可能な第 1部材及び第 2部材を有し、 該第 1部材が前 記一面シー トの外面に設けられ、 該第 2部材が前記他面シートの外面に設けられている、 請求項 1〜 8の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 1 0】

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の前記一端の開口部の端部近傍に、 前記一面シートが該 筒状体から該筒状体の長手方向の外方に延出した延設部を有しており、

前記第 1部材が前記延設部の外面に設けられている、 請求項 9に記載の毛髪処理方法。

【請求項 1 1 】 \¥0 2020/157605 卩(:17132020 /050483 前記毛髪保持具と、 固定手段とが別々に提供され、

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シー ト及び巻き上げ時に外側に位置す る他面シートを有しており、

前記固定手段は、 前記毛髪保持具に取り外し可能に取り付けられて、 前記筒状体を前記 巻回状態に維持する、 請求項 1〜 8の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 1 2】

前記筒状体を巻き上げて前記大径部及び前記小径部が形成される前の準巻回状態にした 後、 該筒状体の一部に対し巻き締め又は巻き戻し操作を行う ことによって、 前記大径部及 び前記小径部を形成する、 請求項 1〜 1 1の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 1 3】

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の両側縁部それぞれの前記他端の開口部近傍に巻き締め 片を有している、 請求項 1〜 1 2の何れか 1項に記載の毛髪処理方法。

【請求項 1 4】

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を揷入可能に構成された筒状体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛髪保持具であって、

自然状態において前記筒状体が、 外周部を形成する筒状の大径部と、 該大径部内に位置 し、 該大径部との間に空間を有する小径部とが生じるように巻き上がっている、 毛髪保持 具。

【請求項 1 5】

前記大径部と前記小径部とが生じるよ うに巻き上がって、 ロール状となった前記筒状体 を毛髪束保持体と したとき、 該毛髪束保持体の径方向断面において、 前記大径部と前記小 径部との最大間隔が 5 111111以上である、 請求項 1 4に記載の毛髪保持具。

Description:
\¥02020/157605 卩(:17132020 /050483

【書類名丨 明細書

【発明の名称】 毛髪処理方法及び毛髪保持具

【技術分野】

【 0 0 0 1】

本発明は、 毛髪処理方法及び毛髪保持具に関する。

【背景技術】

【 0 0 0 2】

毛髪束に所定の形状を付与する方法と して、 毛髪保持具の筒状体に毛髪束を挿入し、 該 筒状体を巻き上げる方法が知られている。 例えば、 特許文献 1 には、 筒状体を備える毛髪 保持具のポケッ ト部に毛髪束を挿入し、 該毛髪保持具を巻き上げる方法が開示されて いる

【 0 0 0 3】

特許文献 2には、 毛髪保持具の筒状体に毛髪束を挿入した後、 該筒状体を巻回する他、 該简状体の全体又は一部を捩じる、 又はアコーディオン状に折り畳むことにより 、 毛髪束 に所定の形状を付与する方法が開示されてい る。

【先行技術文献】

【特許文献】

【 0 0 0 41

【特許文献 1 】 米国特許第 3 2 5 5 7 6 5号明細書

【特許文献 2】 特開平 1 0— 1 9 2 0 3 6号公報

【発明の概要】

【 0 0 0 5】

本発明は、 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成され、 該筒 状体が巻き上げ可能に構成されている毛髪保 持具を用いて、 毛髪束に癖付けを行う毛髪処 理方法である。 前記毛髪処理方法は毛髪束を前記筒状体に揷 入する。 前記毛髪処理方法は 、 前記筒状体を該筒状体に揷入した前記毛髪束 と と もに、 外周部を形成する筒状の大径部 と、 前記大径部内に位置し、 該大径部との間に空間を有する小径部とが生 じるよ うに巻き 上げ、 その巻回状態を維持しながら前記癖付けを行 う。

【 0 0 0 6】

また、 本発明は、 一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成され た筒状体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛 髪保持具である。 自然状態 において前記筒状体が、 外周部を形成する筒状の大径部と、 該大径部内に位置し、 該大径 部との間に空間を有する小径部とが生じるよ うに巻き上がっている。

【図面の簡単な説明】

【 0 0 0 7】

【図 1丨 図 1は、 本発明の毛髪処理方法に用いられる毛髪保持 具の一実施形態を示す 正面図 ( 3 ) 及び背面図 ( 13 ) である。

【図 2】 図 2 ( £! ) は、 図 1 に示す筒状体を巻回してロール状となった毛 髪保持具を 示す斜視図であり、 図 2 ( ) は図 2 ( & ) の I I — I I線断面図である。

【図 3】 図 3 ( & ) 及び ( 1〇 は、 図 1 に示す毛髪保持具を用いて本発明の毛髪処理 方法を行う手順を順次示す説明図である。

【図 4丨 図 4は、 図 3に示す毛髪処理方法を毛髪に適用している 態を示す模式図で ある。

【図 5】 図 5 ( £1 ) 〜 (。 ) は、 図 3に示す毛髪処理方法を頭髪に適用する一例 示 す模式図である。

【図 6】 図 6は、 図 1 ( 3 ) に示すスリ ッ トの別の実施形態を示す拡大平面図である

【発明の詳細な説明】

【0 0 0 8】 \¥0 2020/157605 ?01/162020/050483 毛先近傍の部分がカール形状である一方、 該毛先近傍の部分以外がス ト レー ト形状であ るヘアスタイルが知られている。 このよ うなヘアスタイルは、 毛髪束に 2種の異なる卷径 のカール形状を付与することによりセッ トすることができる。 しかし、 前記ヘアスタイル のセッ トでは、 卷径ごとに使用される道具が異なる上、 各卷径ごとに癖付けの処理工程を 要するため、 癖付けの操作が煩雑となり且つ癖付けに要す る時間も長くなることがあった 。 特許文献 1及び 2に記載の方法は、 毛髪に単一の卷径のカール形状を付与する方 法であ るため、 上記の課題を解決することはできない。

【 0 0 0 9】

したがって、 本発明は、 前述した従来技術が有する欠点を解消し得る 毛髪処理方法及び 毛髪保持具に関する。

【0 0 1 0】

以下、 本発明の毛髪処理方法を、 その好ましい実施形態に基づき、 図面を参照しながら 説明する。 本発明の毛髪処理方法は、 毛髪保持具を用いて、 毛髪束に癖付けを行う毛髪処 理方法である。 「癖付け」 は、 毛髪束に特定の形状を付与することである。 また、 本発明 の毛髪処理方法は、 頭髪が主たる適用対象である。

【 0 0 1 1】

図 1 ( £1 ) 及び ( ) に本発明の毛髪処理方法に用いられる毛髪保 持具の一実施形態を 示す。 図 1 ( 3 ) 及び ( ) に示す毛髪保持具 1は、 一端の開口部 2 1から他端の開口部

2 2に向けて毛髪束 IIを揷入可能に構成された筒状体 2を備えている。 具体的には、 筒状 体 2は、 後述する一面シー ト 2 3八及び他面シー ト 2 3 8 と して、 一方向に長い 2枚のシ ー ト 2 3八, 2 3 8が積層された扁平形状を有し、 一面シート 2 3 及び他面シート 2 3 8を結合する一対の側部結合部 2 4 , 2 4 と、 該一対の側部結合部 2 4, 2 4間に位置す る筒状部 2 6 とを有している。 一対の側部結合部 2 4 , 2 4は、 2枚のシー ト 2 3 , 2

3 6の延在方向に沿う側縁部どう しを結合している。 筒状部 2 6は、 一端の開口部 2 1 と 他端の開口部 2 2 との間に毛髪束 が揷入される空間を有している。 本実施形態において 、 側部結合部 2 4 , 2 4は、 縫合糸を用いた縫合によって形成されている 。

【 0 0 1 2】

本実施形態における筒状体 2は、 長手方向 X及び該長手方向 Xに直交する幅方向丫を有 している。 筒状体 2の長手方向 Xは、 筒状部 2 6の延在方向と一致しており、 毛髪束 を 揷入する方向に対応する。

筒状体 2は、 本実施形態のよ うに、 長手方向 Xに沿う両側縁部が互いに平行であるが、 該両側縁部が互いに平行でなく ともよい。 その場合、 前記両側縁部は、 一端の開口部 2 1 から他端の開口部 2 2に向かうに連れ漸次幅方向丫の外方に延び いることが好ましい。 換言すると、 平面視において筒状体 2は他端の開口部 2 2に向かって末広がり状の形状を 有していることが好ましい。

【 0 0 1 3】

筒状体 2は、 巻き上げ可能に構成されている。 巻き上げ可能な構成とは、 筒状体 2を巻 回してロール状にすることが可能であること を意味する。 このよ うな構成は、 自動的に卷 き上がる構成であることが好ましいが、 手動で巻き上げる構成であってもよい。 自動的に 巻き上がる構成と しては、 例えば、 自然状態において、 筒状体 2がロール状に巻回されて おり、 筒状体 2を引き伸ばして毛髪束 Hを挿入した後に、 その引き伸ばした状態を解除す ると、 該筒状体 2が毛髪束 I·!とともに巻き上がるよ うになされている構成が挙げられる。 このよ うな構成は、 筒状体 2を構成する 2枚のシー ト 2 3 , 2 3 8の何れか一方又は双 方が、 毛髪保持具 1 を巻き上げた状態を記憶させてある形状記憶 シートからなることによ り具備することができる。 形状記憶シー トは、 熱収縮率の異なるフィルムあるいは張力の 違うフィルムを貼り合わせることによって、 また形状記憶樹脂を含むシートを形成材料に 用いることによって形成することができる。 筒状体が形状記憶樹脂を含む形状記憶シート からなる場合、 卷回状態の筒状体を形状記憶樹脂のガラス転 移温度以上に加熱した後、 冷 却することで前記巻回状態を記憶させること ができる。 また、 筒状体 2は、 筒状体 2を構 成するシー ト 2 3八, 2 3 8を加熱することにより、 記憶していた元のロール状に復帰す \¥02020/157605 卩(:17132020 /050483 るものであっても良い。 本明細書において 「自然状態」 とは、 温度 2 0 °(3、 湿度 4 0 %の 環境下において、 毛髪保持具に外力を加えない状態で、 水平面上に毛髪保持具を載置した 状態を意味する。

筒状体 2において巻き上げ時に内側に位置するシー を一面シー ト 2 3八、 巻き上げ時 に外側に位置するシー トを他面シー ト 2 3 6ともいう。

【 0 0 1 4】

本発明の毛髪処理方法において、 筒状体 2の一端の開口部から他端の開口部に向けて 髪束を挿入した後、 筒状体 2を該筒状体 2に挿入した毛髪束 と ともに、 後述する大径部 3 1及び小径部 3 3が生じるように巻き上げる。 以下、 図 2 ( £! ) に示すよ うに、 筒状体 2が、 大径部 3 1及び小径部 3 3を生じるよ うに巻き上げられてロール状となったものを 毛髪束保持体と もいう。 本実施形態の毛髪束保持体 3は、 図 2 ( ) に示すように、 ロー ルの中心軸方向に直交する径方向の断面にお いて渦巻き状となっている。 毛髪束保持体 3 においては、 巻き上げられたロールの中心側に他端の開口 部 2 2が位置している。 前記中 心は、 ロール状の毛髪束保持体の中心軸である。 このよ うに、 本発明の毛髪処理方法では 、 毛髪束と と もに筒状体 2を巻き上げて口ール状の毛髪束保持体 3を形成する。

【 0 0 1 5】

毛髪束保持体 3は、 図 2 ( 3 ) 及び ( ) に示すように、 外周部を形成する筒状の大径 部 3 1 と、 該大径部 3 1内に位置し、 該大径部との間に空間 3を有する小径部 3 3 とを有 している。 「空間 £を有する」 とは、 毛髪束保持体の前記径方向の断面において、 大径部 3 1 と小径部 3 3 との最大間隔が 5 以上であることを意味する。

毛髪束保持体 3において大径部 3 1は、 毛髪束保持体 3のロールの中心軸から最も遠い 巻回部分であり、 その卷径が最も大きい。 毛髪保持具 1が後述する延設部を有する場合、 該延設部は大径部 3 1 に含まれる。 毛髪束保持体において小径部 3 3は、 大径部 3 1 より 中心軸に近い巻回部分である。 小径部 3 3の外径 0 2は、 図 2 (1> ) に示すよ うに、 大径 部 3 1の内径〇 1 よ り も小さい。 大径部 3 1は、 その巻き数が 1回である。 小径部 3 3は 、 その巻き数が 1回未満又は 1回以上であり、 例えば該卷き数が 2回以上の複数回であっ てもよい。 本実施形態における小径部 3 3は、 図 2 ( & ) に示すよ うに巻き数が 2回であ る。

【 0 0 1 6】

本発明の毛髪処理方法は、 筒状体を、 前述の毛髪束保持体 3を形成するように巻き上げ 、 その巻回状態を維持しながら該毛髪束に対し 癖付けを行う。 本発明の毛髪処理方法の好 ましい一実施形態を、 図 1 ( 3 ) 及び ( ) に示す毛髪保持具 1を用いて行う場合を例に 説明する。 本実施形態の毛髪処理方法の手順を図 3 ( ¾ ) 及び ( ) に示す。

【 0 0 1 7】

本実施形態の毛髪処理方法は、 毛髪束 を筒状体 2に挿入する工程と、 毛髪束保持体 3 を形成する工程と、 毛髪束 に癖付け処理を行う工程とを具備する。 以下、 毛髪束 を筒 状体 2に挿入する工程を挿入工程、 毛髪束保持体 3を形成する工程を巻き上げ工程、 及び 毛髪束に対し癖付け処理を行う工程を癖付け 処理工程ともいう。

【 0 0 1 8】

前記挿入工程では、 図 3 ( £1 ) に示すよ うに、 毛髪束 を筒状体 2の一端の開口部 2 1 から他端の開口部 2 2に向けて、 筒状体 2に挿入する。 この際、 毛髪束 Hは、 筒状体 2を 構成する 2枚のシー ト 2 3 , 2 3 3間に挿入される。 筒状体 2において毛髪束 は、 根 元側が一端の開口部 2 1側に位置し、 毛先側が他端の開口部 2 2側に位置する。 本実施形 態では、 筒状体 2に挿入された毛髪束 は、 毛先近傍の毛先部分が筒状体 2内に配されて いるが、 毛髪束 の一部を他端の開口部 2 2からはみ出させてもよい。

【 0 0 1 9】

挿入工程における毛髪束?!の挿入作業は、 作業者の手で行ってもよく、 筒状体 2に毛髪 束 を揷入する長尺状の毛髪揷入具を用いて行っ てもよい。 毛髪揷入具と しては、 例えば 毛髪束 を係止し得る係止部と、 所定の長さを有する長尺状の挿入具本体とを 有するもの が挙げられる。 より具体的には、 毛髪挿入具は、 挿入具本体が、 細長板状に形成され、 そ \¥0 2020/157605 卩(:17132020 /050483 の端部は先細形状であり、 一端の開口部に揷入し易くなっている。 揷入具本体は、 硬質の 合成樹脂シー ト等から形成されることが好ましい。 係止部は、 挿入具本体の一端に設けら れ、 縦長の輪状に形成されており、 この輪の中に毛髪束が挿入し係止される。

【 0 0 2 0】

前記巻き上げ工程においては、 筒状体 2を、 該筒状体 2に揷入した毛髪束 と ともに巻 き上げて、 前述の毛髪束保持体 3を形成する。 本実施形態では、 図 3 ( 1> ) に示すよ うに 、 筒状体 2を他端の開口部 2 2から一端の開口部 2 1に向けて、 長手方向 Xに沿って巻き 上げる。 即ち、 他端の開口部 2 2がロール状の毛髪束保持体の中心側に位置 るように、 筒状体 2を巻き上げて、 毛髪束保持体 3を形成する。 筒状体 2の巻き上げは、 前記の _動 的に巻き上がる構成によって行われてもよく 、 前記の手動で巻き上げる構成によって行わ れてもよい。

毛髪束保持体 3、 即ち大径部 3 1及び小径部 3 3は、 筒状体 2を巻き上げると ともに形 成されてもよい。 大径部 3 1及び小径部 3 3の大きさを容易に調整する観点から、 筒状体 2を巻き上げて準巻回状態にした後、 該筒状体 2の一部に対し巻き締め又は巻き戻し操作 を行う ことによって大径部 3 1及び小径部 3 3を形成することが好ましい。 前記 「準巻回 状態」 は、 大径部 3 1及び小径部 3 3が形成される前の巻回状態であり、 外周部と、 該外 周部よ り も中心軸側の巻回部分との間に空間が形成さ れていない巻回状態のことを意味す る。

【 0 0 2 1】

本実施形態の毛髪束保持体 3において、 筒状体 2に揷入された毛髪束 は、 根元側が大 径部 3 1 に、 毛先側が小径部 3 3に配されて、 毛髪束保持体 3 と同様の巻回状態となる。 この卷回状態において毛髪束 は、 大径部 3 1 に配されている部分と小径部 3 3に配され ている部分とで、 その卷径が異なる。 毛髪束保持体 3において小径部 3 3の巻き数は、 毛 髪束 の該小径部 3 3に配された部分の巻き数に対応する。 例えば小径部 3 3の巻き数が 2回であれば、 毛髪束 Hの該小径部 3 3に配された部分の巻き数も 2回となる。

【 0 0 2 2】

前記癖付け処理工程においては、 毛髪束保持体 3の巻回状態を維持しながら毛髪束 に 対し癖付け処理を行う。 本工程では、 毛髪束保持体 3の形態を維持することで、 毛髪束 H を毛髪束保持体と同様の巻回状態に維持する 。 筒状体は、 筒状体が自動的に巻き上がる構 成、 又は筒状体を巻回状態に固定する固定手段に よって、 毛髪束保持体 3の形態に維持す ることができる。 例えば、 図 4に示すよ うに、 前記固定手段と してヘアク リ ップ 9を用い ることで筒状体 2を毛髪束保持体 3の形態に維持することができる。 前記固定手段につい ては、 後述する。 筒状体 2を毛髪束保持体 3の形態に維持することによ り、 毛髪束 は、 大径部 3 1 に配された部分が、 大径部 3 1 と同様の巻回状態となる。 また、 毛髪束 は、 小径部 3 3に配された部分が、 小径部 3 3 と同様の巻回状態となる。 この巻回状態を維持 しながら毛髪束に癖付け処理を行う。 癖付け処理は、 毛髪束にカール形状を付与する処理 であり、 例えば卷回状態の筒状体を所定時間放置する 処理、 該筒状体を加熱する処理、 該 筒状体の外側からパーマネン トウェーブ剤を毛髪束に加えて行われるパー マネン ト処理等 が挙げられる。

【 0 0 2 3】

前記癖付け処理工程は、 筒状体から毛髪束を抜き取って完了する。 筒状体から抜き取っ た毛髪束には異なる卷径のカール形状が付与 される。 ここで 「カール形状」 には、 巻き数 が 1回超のカール形状の他、 巻き数が 1回未満の円弧状も含まれる。 本工程において毛髪 束は、 大径部 3 1 に配された部分に、 巻き数が 1回のカール形状又は 1回未満の円弧状の 形状が付与される。 毛髪束保持体 3において大径部 3 1の外径が大きいほど、 毛髪束は、 大径部 3 1に配された部分が大きく湾曲するため、 巻き数が 1回転に満たない円弧状とな り易く、 さらに大径部の外径が大きいと毛髪束の大径 部に配された部分が略ス トレー ト状 になり易い。 毛髪束は、 小径部 3 3に配された部分に、 大径部 3 1 より も卷径が小さく、 且つ巻き数が 1回超のカール形状が付与される。

【 0 0 2 4】 \¥0 2020/157605 卩(:17132020 /050483 本実施形態の毛髪処理方法を頭髪に適用する 一例について、 図 5 ( 3) 〜 (◦) を用い て説明する。 図 5 ( 3) には、 頭皮近傍の根元側の部分以外がウェーブ形状 となっている 頭髪が示されている。 このウヱーブ形状を有する頭髪に対し、 図 5 ( 13) に示すよ うに、 本実施形態の毛髪処理方法を適用する。 具体的には、 頭髪から複数本の毛髪束を取り分け 、 該毛髪束を、 前述のよ うに毛髪保持具 1の筒状体 2に挿入し、 該筒状体 2を毛髪束保持 体の形態となるよ うに巻き上げて、 その巻回状態を維持しながら癖付け処理を行 う 〔図 5 ( ) 参照 〕。 図 5 (ゎ) に示す態様において、 毛髪束保持体の小径部 3 3には毛髪束の 毛先近傍の毛先部分が配され、 大径部 3 1 には該毛先部分を除く毛髪の大半の部分が配 さ れる。 これによ り、 頭髪は、 図 5 (〇) に示すように、 小径部 3 3に配された毛先部分が 內卷きのカール形状となる。 一方、 頭髪の大径部 3 1に配された前記大半の部分は、 毛先 部分の卷径に比して大きい卷径のカール形状 が付与されるが、 該卷径が大きいため略ス ト レー ト状となる。 なお、 内巻きとは、 頭髪において巻回方向が顔に近づく よ うにカールし た形状であり、 外巻きとは、 頭髪において巻回方向が顔から遠ざかるよ うに力ールした形 状である。 本実施形態の毛髪処理方法では、 毛髪束の大径部 3 1 に配された部分に略ス ト レー ト状の形状が付与されてもよく、 大きくカールした形状が付与されてもよい。

【 0 0 2 5】

上記のよ うに、 本実施形態の毛髪処理方法では、 卷径の異なる複数種の毛髪保持具を用 いることなく、 一度の癖付け処理で毛髪束に異なる卷径のカ ール形状を付与することがで きる。 そのため、 癖付けの操作が簡便である。 また、 癖付け処理を卷径ごとに行わないた め、 癖付けに要する時間を短くすることができる 。

さらに、 癖付け処理が一度で済むため、 癖付け処理と して筒状体を加熱する加熱処理や パーマネン ト処理を卷径ごとに繰り返すことがなく、 これら処理による毛髪へのダメージ を軽減することができる。

【 0 0 2 6】

癖付け処理工程後、 必要に応じて、 癖付け処理をした毛髪束に後処理を行っても よい。 後処理と しては、 洗髪、 ドライヤー等の乾燥手段による乾燥、 毛髪処理剤の付与等の処理 を単独又は 2種以上を組み合わせて行う ことができる。 後処理における毛髪処理剤と して 、 例えばヘア ト リー トメント剤、 プレヘア ト リートメン ト剤、 スタイ リ ング剤、 ヘア トニ ック剤、 育毛 *養毛剤等が挙げられる。

【 0 0 2 7】

毛髪束に前述の異なる卷径のカール形状をよ り確実に付与する観点から、 大径部 3 1の 内径〇 1は、 小径部 3 3の外径〇 2の好ましくは 1 _ 2倍以上、 より好ましく は 1 . 5倍 以上であり、 好ましくは 1 0倍以下、 よ り好ましくは 6 . 5倍以下であり、 好ましくは 1

. 2倍以上 1 0倍以下、 よ り好ましくは 1 . 5倍以上 6 . 5倍以下である。 毛髪束保持体

3の中心軸方向に直交する径方向において 径部 3 1の輪郭が非円形の場合は、 円相当径 (当該輪郭の内側の面積と同一面積の円の直 径) を、 大径部 3 1の内径〇 1 とする。 前記 径方向において小径部 3 3の輪郭が非円形の場合は、 円相当径 (当該輪郭の外側の面積と 同一面積の円の直径) を、 小径部 3 3の外径〇 2 とする。 なお、 小径部 3 3の巻き数が複 数回である場合、 小径部 3 3の外径 0 2は、 該小径部 3 3における最大径部分の外径とす る。

【 0 0 2 8】

本発明の毛髪処理方法は、 毛髪束の任意の位置で前記癖付けを行う ことができる。 即ち 、 本発明の毛髪処理方法において癖付けの対象 となる位置は特に制限されず、 毛髪の長さ やセッ トするヘアスタイル等に応じて、 毛髪束の全体又は一部に前記毛髪処理方法を 施す ことができる。 例えば、 前述の実施形態のよ うに、 小径部 3 3に毛髪束の毛先部分を配し 、 大径部 3 1 に毛髪束の毛先部分以外の部分を配した巻回 状態で癖付けを行ってもよい。 ここでいう毛先部分は、 毛髪束の毛先近傍の部分であり、 該毛髪束の先端から概ね 6 〇 111 の範囲の部分である。 また、 小径部 3 3に毛髪束の毛先部分、 及び該毛先部分と根元部分 との間に位置する中間部分の少なく とも一部とを配し、 大径部 3 1 に該中間部分の残りの 部分、 及び中間部分よ り も根本側に位置する根元部分を配した巻回状 態で癖付けを行って \¥0 2020/157605 卩(:17132020 /050483 もよい。

本発明の毛髪処理は、 癖付け処理前の毛髪に対する癖付けや、 癖付け処理前又は癖付け 処理済みの毛髪に対する癖直しに用いること ができる。

【 0 0 2 9】

毛髪束に、 部分的に大きい卷径のカール形状を容易に付 与する観点から、 大径部 3 1の 内径 〔図 2 (わ) 参照〕 は、 好ましく は 4 0 1X1 111以上、 より好ましく は 5 0 111 111以上 であり、 また好ましく は 1 0 0 111 111以下、 よ り好ましく は 8 0〇1 111以下であり、 また好ま しくは 4 0 1X1 111以上 1 0 0 1X1 111以下、 より好ましく は 5 0〇1 111以上 8 0〇1 111以下である。 また、 毛髪束に部分的に小さい卷径のカール形状を 容易に付与する観点から、 小径部 3 3の外径〇 2 〔図 2 ( 13) 参照〕 は、 好ましくは 1 0瓜!!!以上、 よ り好ましくは 1 5 111 111 以上であり、 また好ましく は 4 0 瓜以下、 よ り好ましく は 3 5 ¥ 1!1 以下であり、 また好 ましく は 1 以上 4 以下、 より好ましく は 1 5〇1 111以上 3 5〇1 111以下である。

【 0 0 3 0】

毛髪束保持体 3は、 図 2 ( ¾ ) 及び ( ) に示すように、 大径部 3 1 と小径部 3 3 との 間に空間 3を有する。 小径部 3 3は、 大径部 3 1内に位置し、 該小径部の外周部の一部が 大径部 3 1 と連続している。 小径部 3 3において大径部 3 1 に連続する部分を連接部(:と もいう。 前記径方向の断面において小径部 3 3は、 連接部 0から離れるに連れ、 大径部 3 1 との距離が長く なっている。

【 0 0 3 1】

毛髪束の一部にカール形状をよ り容易に付与する観点から、 本発明の毛髪処理方法は、 毛髪束に予め水分を付与した状態で該毛髪束 に癖付けを行う ことが好ましい。 この場合、 好ましく は巻き上げ工程よ り も前、 よ り好ましく は挿入工程より も前の段階で毛髪束に水 分を付与する。 また、 毛髪束には水を付与してもよいが、 水を含むスタィ リ ング剤等を付 与してもよい。 スタイ リ ング剤は、 一般的に市販されているものを使用すること ができる 。 スタイ リ ング剤の水以外の含有成分と しては、 例えばシリ コーンオイル、 炭素数 1〜 4 価のアルコール (、 エタノール、 プロパノール、 イ ソプロパノール、 0 1; ーブチルア ルコール、 1 , 3—ブチレンアルコール)、 やカチオン性ポリマーや各種油剤等が挙げら れる。 油剤は、 乾燥後の毛髪まとま り感向上のために使用される。 油剤と しては、 スクワ レン、 スクワラン、 流動イソパラフィン、 軽質流動イ ソパラフィン、 重質流動イ ソパラフ ィン、 〇: -オレフィンオリ ゴマー、 流動パラフィン、 シクロパラフィン等の炭化水素類 ; ヒマシ油、 カカオ油、 ミンク油、 アボカ ド油、 オリーブ油等のグリセリ ド類 ; 鱗ロウ、 ラ ノ リ ン、 ミツロウ、 マイクロク リスタリ ンワックス、 セレシンワックス、 カルナウバロウ 等のロウ類 ; ミ リ スチン酸オクチルドデシル、 ミ リ スチン酸イ ソプロピル、 パルミチン酸 イソプロピル、 ラウリ ン酸ヘキシル、 乳酸セチル、 モノステアリ ン酸プロピレングリ コー ル、 オレイン酸オレイル、 2 -エチルヘキサン酸へキサデシル、 イソノナン酸イソノニル、 イソノナン酸ト リデシル等のエステル類 ; カプリ ン酸、 ラウリ ン酸、 ミ リスチン酸、 パル ミチン酸、 ステアリ ン酸、 ベへニン酸、 オレイン酸、 ヤシ油脂肪酸、 イソステアリン酸、 イソパルミチン酸等の高級脂肪酸類 ; ミ リスチルアルコール、 セチルアルコール、 オレイ ルアルコール、 ステアリルアルコール、 イソステアリルアルコール、 ベへニルアルコール 、 2 -オクチルドデカノール、 セ トステアリルアルコール等の高級アルコール 類 ; その他イ ソステアリルグリセリルエーテル、 ポリオキシプロピレンブチルエーテルなどが 挙げられ る。 毛髪束に水分を付与する方法は、 特に制限されず、 例えば水やスタィ リ ング剤を霧吹 きスプレー等を用いて毛髪束に噴霧する方法 や、 シャワー等で毛髪束に流水をかける方法 等が挙げられる。 また、 毛髪処理方法の前に洗髪等を行い、 毛髪を乾かさない状態、 又は 半乾きの状態で前記癖付けを行ってもよい。

【◦ 0 3 2】

毛髪束の一部にカール形状をよ り確実に付与する観点から、 前記癖付け処理工程におい て、 筒状体 2内に保持された毛髪束にパーマネント処理 行う ことによって、 前記癖付け を行う ことが好ま しい。 パーマネン ト処理は、 酸化還元処理を行って癖付けを行う処理で あり、 通常パ'—マネン トウエーブ剤が用いられる。 パーマネン トウエーブ剤と しては、 公 \¥0 2020/157605 卩(:17182020 /050483 知のものを使用することができ、 例えば一剤型のものや、 還元剤を含有する第 1剤と、 酸 化剤を含有する第 2剤からなる二剤型のものを用いることがで る。 ここで還元剤は、 毛 髪を構成するケラチンのジスルフイ ド結合を開裂させるものであり、 例えばチオグリ コー ル酸及びその誘導体、 チオ乳酸及びその誘導体、 システイン及びその誘導体、 又はそれら の塩等が挙げられる。 酸化剤は、 毛髪内の切断されたケラチンのジスルフイ ド結合を再結 合させるものであり、 臭素酸カリ ウム、 臭素酸ナ ト リ ウム、 過ホウ酸ナト リ ウム、 過酸化 水素等が挙げられる。

癖付け処理工程では、 例えば後述するスリ ッ ト等を介して、 パーマネントウエーブ剤を 筒状体 2内に注入することができる。

【 0 0 3 3】

毛髪保持具 1 は、 図 1 ( 3 ) 及び ( 1 3 ) に示すよ うに、 筒状体 2の一端の開口部 2 1の 端部近傍に、 一面シー ト 2 3入が筒状体 2から長手方向 Xの外方に延出した延設部 4を有 し、 該延設部 4は一面シー ト 2 3八と一体的に形成されている。 毛髪保持具は、 一端の開 口部の端部近傍に延設部を有していなく と もよいが、 毛髪束を筒状体に容易に揷入させる 観点から、 延設部を有していることが好ましい。

また、 後述するよ うに、 筒状体を巻回状態に維持する固定手段と して固定部材 5を有し ている場合、 延設部に固定部材 5を設けることができる点で好ましい。

【 0 0 3 4】

癖付け作業を容易に行う観点から、 筒状体 2は、 該筒状体を毛髪束保持体 3の巻回状態 に維持し得る固定手段によって、 該卷回状態に維持されることが好ましい。 固定手段と し て前述のヘアク リ ップ 9を用いる場合を例に説明する。 ヘアク リ ップ 9は、 一対の挟持部 を備えている。 図 4に示すよ うに、 毛髪束保持体 3の中心軸に近い空間にヘアク リ ップ 9 の一方の挟持部を差込み、 該空間側及び外周部側の両側から一対の挟持 部で筒状体 2を挟 んで、 該筒状体を卷回状態に固定する。 この他の固定手段と して、 大径部 3 1等に巻きつ けて、 筒状体 2を毛髪束保持体 3の巻回状態に固定するバンド部材等が挙げ れる。 この よ うに固定手段は毛髪保持具とは別体のもので あってもよいが、 癖付けの作業性を向上さ せる観点から、 毛髪保持具が、 筒状体 2を巻回状態に維持する固定手段を有してい こと が好ましい。 例えば、 本実施形態における毛髪保持具 1は、 図 1 ( 3) 及び ( 1)) に示す よ うに、 固定手段と して固定部材 5を有している。 固定部材 5は脱着,在に結合可能な第 1部材 5 及び第 2部材 5 13を有している。 本実施形態においては、 第 1部材 5 3 が一面 シート 2 3八の外面、 よ り具体的には延設部 4における外面に設けられ、 第 2部材 5 13が 他面シート 2 3 6の外面に設けられている。 「外面」 とは、 毛髪束が挿入される空間を形 成する側の面とは反対側の面である。 毛髪束保持体 3においては、 第 1部材 5 と大径部 3 1 に位置ずる第 2部材 5 I) とが結合し、 筒状体 2を該毛髪束保持体 3の巻回状態に維持 することができる。

固定部材 5 と して、 互いに脱着自在に結合可能な複数の部材から なる結合部材又は雌雄 部材を用いることができる。 前記結合部材と しては、 被着体選択性粘着テープ、 磁石等が 挙げられ、 前記雌雄部材と しては、 ホック、 機械的面ファスナー等が挙げられる。

[ 0 0 3 5 ]

前記被着体選択性粘着テープは、 特定の物質とのみ接着し、 それ以外の物質に対しては 実質的に接着しない性質を有する粘着テープ である。 この 「実質的に接着しない」 とは、 被着体選択性粘着テープが前記特定の物質以 外の物質と全く接着状態を形成しない場合の 他に、 被着体選択性粘着テープが、 前記特定の物質以外の物質と接着状態を形成 しても、 該物質と被着体選択性粘着テープとの間に、 僅かでも相対的な運動が生じた場合には、 速 やかにその接着状態が消失する場合も含まれ る。 このよ うな被着体選択性粘着テープは、 テープ基材と該テープ基材に塗布された自着 剤とを備えており、 該自着剤が、 同種の物質 にのみ接着し、 他の物質に対しては実質的に接着しない性質 を有している。 即ち、 自着剤 は、 自着剤同士でのみ接着性を有する。

上記の構成を備える被着体選択性粘着テープ と しては、 例えば、 特開 2 0 0 7— 1 6 7 1 9 2号公報に記載の _着剤とテープ基材とを備えた粘着テープ等 用いることができる \¥0 2020/157605 ?01/162020/050483

【 0 0 3 6】

製品の多様性、 及び製品の構造をシンプルにする観点から、 毛髪保持具と、 上述した固 定手段の代替となる固定手段とは、 別々に提供されてもよい。 前記代替となる固定手段は 、 毛髪保持具に取り外し可能に取り付けられて もよく、 一面シート及び姐面シー トを有す る筒状体を前記巻回状態に維持する。 前記の代替となる固定手段は、 ク リ ップであること が好ましい。 筒状体の巻き上げ時に、 一面シートは筒状体の内側に位置し、 他面シー トは 筒状体の外側に位置する。 前記の代替となる固定手段は、 適切な材料から構成されていれ ばよく、 プラスチック、 ガラス、 セラミ ック、 及び金属からなる群から選ばれる 1種以上 の材料を用いることが好ましい。 前記の代替となる固定手段は、 プラスチック製又は金属 製のタ リ ップであることが好ましい。

【 0 0 3 7】

毛髪保持具は、 スリ ッ トを有していなくてもよい。 本実施形態における毛髪保持具 1は 、 筒状体 2の何れか一方の面に、 筒状体 2の長手方向 に沿って間欠的に並んだ複数のス リ ッ ト 2 5を有している。 各スリ ッ ト 2 5は幅方向丫に延びている。 筒状体 2をスムーズ に巻き上げる観点から、 毛髪保持具は、 筒状体 2の何れか一方の面に、 長手方向 Xに沿っ て直列に並んだ複数のスリ ッ ト 2 5を有していることが好ましい。 この場合、 スリ ッ トは 、 筒状体 2を構成する一方又は他方の面の何れか一方 形成されていればよく、 両方の面 に形成されていてもよい。 筒状体 2の巻き上げを容易に行う観点から、 筒状体の巻き上げ 時に、 前記スリ ッ トが外側に配置されるよ うに前記筒状体を巻き上げて前記癖付けを行 う ことが好ましい。 本実施形態の毛髪保持具 1 は、 巻き上げ時に外側に位置する他面シート 2 3 に、 前記複数のスリ ッ ト 2 5を有しており、 各スリ ッ ト 2 5が幅方向丫に延びてい る。 また、 本実施形態においてスリ ッ トは、 他面シート 2 3 13をその厚み方向に貫通した 切れ込みである。

スリ ッ トは、 図 6に示すよ うに、 その両端部に円形の部分を有していてもよい 。 図 6に 示すスリ ッ トは、 例えば、 その両端部が打ち抜き加工によ り円形に形成されたものであっ てもよい。

【 0 0 3 8】

本実施形態の毛髪保持具 1は、 図 1 ( ¾ ) 及び ( ) に示すよ うに、 筒状体 2の両側縁 部それぞれの他端の開口部 2 2近傍に巻き締め片 8を有している。 巻き締め片 8は、 図 1 ( 13 ) に示すよ うに、 一面シート 2 3八から幅方向 Vの外方側に延出して一体的に形成さ れており、 平面視形状が半円状である。 毛髪保持具は巻き締め片を有することによ り、 該 巻き締め片を手で把持して筒状体を巻き上げ ることで、 該筒状体を容易に且つ必要に応じ てきつく巻き上げることができる。 巻き締め片 8の形成方法、 形状、 大きさ、 厚さ、 配置 等は適宜設定できる。

【 0 0 3 9】

上述した実施形態の毛髪保持具は、 大径部 3 1及び小径部 3 3が生じるよ うに巻き上げ られ毛髪束保持体 3を形成した後、 固定手段を用いて該毛髪束保持体 3の形態に維持され るものであったが、 毛髪束保持体 3の巻回状態を容易に形成し、 且つ維持する観点から、 毛髪保持具は、 自然状態において前記筒状体が、 大径部 3 1 と、 小径部 3 3 とが生じるよ うに巻き上がっていることが好ましい。 このような毛髪保持具を、 以下、 二環毛髪保持具 ともいう。 二環毛髪保持具は、 自然状態において、 筒状体が、 図 2 ( & ) 及び ( ) に示 すよ うに、 毛髪束保持体 3の形態に巻回されており、 その形態を、 前述した固定手段を用 いなく とも維持することができる。 二環毛髪保持具は、 筒状体を引き伸ばした後に、 その 引き伸ばした状態を解除すると、 該筒状体が、 自動的に毛髪束保持体 3の形態に巻き上が るようになされている。 このような筒状体は、 該筒状体を構成する 2枚のシー トの何れか 一方又は双方に、 形状記憶シー トを使用し、 該形状記憶シー トに、 毛髪束保持体 3の形態 に巻き上げられた状態を記憶させることによ って得られる。 このよ うな状態を記憶させる には、 例えば、 形状記憶シー トを大径部 3 1及び小径部 3 3が生じるよ うに巻き上げ、 そ の巻き上げた状態で該形状記憶シー トを加熱する。 形状記憶シー ト と しては、 加熱によっ \¥0 2020/157605 卩<:17182020 /050483 て毛髪束保持体 3の形態に復帰する点以外は、 前述したものと同じ構成のものを用いるこ とができる。

【 0 0 4 0】

二環毛髪保持具は、 自然状態において、 筒状体が大径部 3 1及び小径部 3 3が生じるよ うに巻き上がっている点以外は、 上述した毛髪保持具と同様の構成を具備する ことができ る。 例えば、 二環毛髪保持具は、 前述した毛髪保持具と同様に、 毛髪束保持体 3の径方向 断面において、 大径部 3 1 と小径部 3 3 との最大間隔が 5 111 111以上である。

毛髪束に前述の異なる卷径のカール形状をよ り容易に付与する観点から、 二環毛髪保持 具は、 自然状態において、 大径部 3 1の内径 0 1が、 小径部 3 3の外径〇 2の好ましくは 1 . 2倍以上、 より好ましくは 1 . 5倍以上であり、 好ましく は 1 0倍以下、 よ り好まし くは 6 . 5倍以下であり、 好ましく は 1 . 2倍以上 1 0倍以下、 より好ま しく は 1 . 5倍 以上 6 . 5倍以下である。

【 0 0 4 1】

二環毛髪保持具を用いる毛髪処理方法は、 前述した実施形態と同様に、 挿入工程と、 巻 き上げ工程と、 癖付け工程とを具備する。 二種毛髪卷保持具を用いた場合、 巻き上げ工程 では、 筒状体が、 自動的に、 大径部 3 1及び小径部 3 3を生じるよ うに巻き上がる。 即ち 、 毛髪束保持体 3が自動的に形成される。 癖付け処理工程では、 固定手段を用いずに、 毛 髪束に癖付け処理を行う。 本毛髪処理方法は、 前述した点以外に特に説明しない点にっい ては、 上述した図 1〜 6に示す実施形態に関する説明が適宜適用さ る。

【 0 0 4 2】

毛髪保持具及び二環毛髪保持具の各部の形成 材料について説明する。

筒状体を構成するシー トの形成材料と しては、 例えば、 不織布 (ポリエチレン不織布、 ポリエチレンテレフタ レート不織布等 )、 織布、 網状シー ト、 多孔性又は非多孔性の樹脂 フイルム (ポリエチレンフイルム、 ポリエチレンテレフタ レー トフイルム等 )、 紙、 高分 子材料シー ト、 ゴムシー ト、 又はこれらの複合体等が挙げられる。 また、 筒状体はその全 体又は一部が前述の形状記憶シー トから構成されていてもよい。 この場合、 形状記憶シー 卜に含まれる形状記憶樹脂と して、 アモルファスポリエチレンテレフタ レート ( 一 丁) 等が用いられる。

一面シート及び他面シートの厚みは、 好ましくは 5 V 以上、 よ り好ま しくは 1 0 瓜 以上であり、 また好ましく は 2 0 0 0 ^ 111以下、 よ り好ましく は 1 5 0 ◦ / ^ 111以下であり 、 好ましくは 5 111以上 2 0 0 0 / ·1 111 以下、 より好ましく は 1 0 111以上 1 5 0 0 111以 下である。

【 0 0 4 3】

筒状体を構成するシートは、 パーマネン トウューブ剤等の毛髪処理剤の拡散性を向上 さ せる加工が施されていることが好ま しい。 このよ うな加工は、 特に制限されないが、 エン ボス加工、 カ レンダー加工、 樹脂膜形成加工等が挙げられる。 例えばエンボス加工は、 シ ー トの長手方向に連なる凸部を形成することに よ り、 毛髪処理剤が該凸部を伝う ことで拡 散性を向上させることができる。 カレンダー加工は、 筒状体を構成するシートの密度を調 整することにより、 毛髪処理剤の拡散性を向上させることができ る。 樹脂膜形成加工は、 筒状体を構成するシー トの一部あるいは全部に吸液性の低い樹脂膜 を形成し該シー ト全体 の吸液量を低減させることによ り、 毛髪処理剤の拡散性を向上させることができ る。

【 0 0 4 4】

筒状体 2の寸法等は、 毛髪の長さや癖付けしたい場所、 揷入する毛髪束の量に応じて適 宜に決定することができるが、 下記の範囲であることが好ましい。

毛髪束に卷径の異なるカール形状をよ り確実に付与する観点から、 幅方向丫における筒 状体 2の長さ 2 〔図 1 (13) 参照〕 は、 好ましく は 2 5 !!!〇!以上、 よ り好ましく は 3 0 111 111以上であり、 また好ましくは 2 0 0 111 1x1以下、 より好ましくは 1 5 0 111以下であり 、 また好ましく は 2 5 111 11 1 以上 2 0 0 1 11 111 以下、 より好ましく は 3 0 1111 X1 以上 1 5 0 1 11 以下である。

【 0 0 4 5】 \¥02020/157605 卩<:17132020 /050483 大径部 3 1及び小径部 3 3を容易に形成する観点から、 長手方向 における毛髪保持具 1の長さ乙 1 〔図 1 ( 1〇 ) 参照〕 は、 好ましく は 以上、 よ り好ましく は 1 0 0111 111以上であり、 また好ましく は 4 0 0111111以下、 よ り好ましくは 3 5 001111以下であり、 また好ましく は 5 0111111以上 4 0 0〇1111以下、 よ り好ましく は 1 0 0 1x1111以上 3 5 0111111 以下である。 毛髪保持具が延設部を有する場合、 長手方向 における毛髪保持具 1の長さ 乙 1 は、 長手方向 Xにおける延設部 4 と、 筒状体 2 との合計長さである。

上記と同様の観点から、 長手方向 における筒状体 2の長さ乙 2は、 好ましくは 4 5111 111以上、 より好ましく は 9 0111111以上であり、 また好ましく は 3 0 0111111以下、 よ り好ま しくは 2 7 5 :11111以下であり、 また好ましくは 4 5111111以上 3 0 01x1111以下、 より好まし く は 9 0111111以上 2 7 5 以下である。 筒状体 2の長手方向 Xの長さは、 本実施形態の 筒状体 2は、 一端の開口部 2 1側の端部が、 長手方向 Xの内側に向かって凹状に湾曲して いる。 このよ うに、 長手方向 における筒状体 2の長さが、 幅方向丫の位置によ り異なる 場合、 長手方向 Xにおける筒状体 2の最大長さが、 前述の範囲内であることが好ましい。

【 0 0 4 6】

幅方向丫における他端の開口部 2 2の長さ 2 2 〔図 1 ( 13 ) 参照〕 は、 幅方向丫にお ける筒状体 2の長さ 2に対して、 好ましく は 4 0. 0 %以上、 よ り好ましく は 6 6. 7

%以上であり、 また好ましくは 9 7. 5 %以下、 よ り好ましく は 9 6. 7 %以下であり、 また好ましく は 4 〇 . 0 %以上 9 7. 5 %以下、 よ り好ましく は 6 6. 7 %以上 9 6. 7

%以下である。

幅方向丫における他端の開口部 2 2の長さ 2 2 〔図 1 ( ) 参照〕 は、 好ましく は 1 ◦ 111111以上、 より好ましく は 2 0〇1111以上であり、 また好ま しくは 1 9 511101以下、 より 好ましく は 1 4 5111111以下であり、 また好ましく は 1 0111111以上 1 9 5 :11111以下、 より好 ましく は 2 0111111以上 1 4 5 111111以下である。

本実施形態において、 幅方向丫における他端の開口部 2 2の長さ ^¥2 2は、 幅方向丫にお ける一端の開口部 2 1の長さと同じである。 幅方向丫における、 他端の開口部 2 2の長さ と、 一端の開口部 2 1の長さとは同じであっても良いし、 それぞれ異なっていても良い。

【 0 0 4 7】

ここで、 他面シート 2 3 8の幅方向に延びるス リ ツ トは、 切れ込みの細幅が 3 未満 のものを意味する。 筒状体の巻き上げ操作を容易にする観点から 、 幅方向丫におけるスリ ッ ト 2 5の長さ 6 〔図 1 ( ) 参照〕 は、 幅方向丫における筒状体 2の長さ 2に対し て、 好ましくは 4 0. 0 %以上、 より好ましくは 5 〇 . 0 %以上であ ' 9、 また好ましくは

9 〇 . 0 %以下、 より好ましく は 8 〇 . 0 %以下であり、 また好ましく は 4 〇 . 0 %以上 9 0. 0 %以下、 より好ましくは 5 〇 . ◦ %以上 8 0 · 0 %以下である。

上記と同様の観点から、 幅方向丫におけるスリ ッ ト 2 5の長さ 6 〔図 1 ( & ) 参照〕 は、 好ましく は 1 01111X1以上、 よ り好ましく は 1 5111111以上であり、 また好ましくは 1 8 0111111以下、 よ り好ましく は 1 2 0111111以下であり、 また好ましく は 1 01x1111以上 1 8 0 1x1111以下、 よ り好ましくは 1 5111111以上 1 2 0 111111以下である。

[ 0 0 4 8 ]

毛髪保持具 1の製造方法について説明する。 毛髪保持具の筒状体は、 2枚のシー トを重 ね合わせ、 これら両シー トの長手方向に沿う側部どう しを一体化することによ り形成する ことができる。 また、 平面視形状が長方形状となるよ う 1枚のシー トを折 · 3畳み、 該シー 卜どう しが重なり合う部分であって、 長手方向に沿う側部どう しを一体化することにより 形成することができる。 筒状体を形成するシー トは、 原反シートから所望の形状で型抜い て製造することができる。

筒状体を形成するシー ト どう しを一体化する方法、 即ち一対の側部結合部 2 4 , 2 4を 形成する方法は、 例えばヒー トシールや超音波シール等の融着、 接着剤等の接着又は縫合 等が挙げられる。

【 0 0 4 9】

本発明の毛髪処理方法及び毛髪保持具は、 前記実施形態に制限されることなく、 本発明 の趣旨を逸脱しない限り、 適宜変更が可能である。 \¥02020/157605 ?01/162020/050483 例えば、 筒状体を構成するシート材の形状及びその表 面は、 凹凸を有する面であっても よく、 平坦な面であってもよい。

【 0 0 5 0】

本発明は更に以下の毛髪処理方法を開示する 。

< 1 >

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成された筒状体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛 髪保持具を用いて、 毛髪束に癖付けを行う毛 髪処理方法であって、

前記毛髪束を前記筒状体に挿入し、

前記筒状体を該筒状体に挿入した前記毛髪束 とともに、 外周部を形成する筒状の大径部 と、 該大径部内に位置し、 該大径部との間に空間を有する小径部とが生 じるよ うに巻き上 げ、 その巻回状態を維持しながら前記癖付けを行 う、 毛髪処理方法。

【 0 0 5 1】

< 2 >

前記大径部と前記小径部とが生じるよ うに、 前記毛髪束と ともに前記筒状体を巻き上げ てロール状の毛髪束保持体を形成し、 該毛髪束保持体の前記径方向の断面において 、 前記 大径部と前記小径部との最大間隔が 51X111!以上である、 前記 < 1 >に記載の毛髪処理方法

< 3 >

前記大径部の内径は、 前記小径部の外径の 1. 2倍以上である、 前記 < 1 >又は < 2 > に記載の毛髪処理方法。

< 4 >

前記大径部の内径は、 前記小径部の外径の 1. 2倍以上、 好ましく は 1. 5倍以上であ る、 前記 < 1 >〜< 3 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 5 >

前記大径部の内径は、 好ましぐは 4 011101以上、 よ り好ま しく は 5 01!1〇1以上であり、 ま た好ましくは 1 0 0〇1!!1以下、 より好ましく は 8 0111111以下であり、 また好ましくは 4 0 111111以上 1 0 0111111以下 ' 、 より好ましく 以下である、 前記 < 1 > 〜 < 4 >の何れか 1に記載の毛髪処理方

< 6 >

前記小径部の外径は、 好ましくは 1 001111以上、 より好ま しく は 1 5 以上であり、 ま た好ましくは 4 0111111以下、 より好ましくは 3 5111111以下であり、 また好ましく は 1 0 ^! 111以上 4 0111111以下、 よ り好ましく は 1 5〇1111以上 3 5〇1111以下である、 前記 < 1 >〜< 5 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 7 >

前記毛髪束保持体は、 前記筒状体を巻き上げて前記大径部及び前記 小径部が形成される 前の準卷回状態にした後、 該筒状体の一部に対し巻き締め又は巻き戻し 操作を行うことに よって形成される、 前記 < 2 >に記載の毛髪処理方法。

< 8 >

前記小径部に前記毛髪束の毛先部分を配し、 前記大径部に前記毛髪束の前記毛先部分以 外の部分を配した巻回状態で前記癖付けを行 う、 前記 < 1 >〜< 7 >の何れか 1 に記載の 毛髪処理方法。

< 9 >

前記小径部に前記毛髪束の毛先部分を配し、 前記大径部に前記毛髪束の根本部分を配し た巻回状態で前記癖付けを行う、 前記 < 1 >〜< 8 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 10 >

前記毛髪束に予め水分を付与した状態で該毛 髪束に前記癖付けを行う、 前記 < 1 >〜 < 9 >の何れか 1に記載の毛髪処理方法。

【 0 0 5 2】

< 1 1 > \¥0 2020/157605 卩(:17132020 /050483 前記毛髪束を前記筒状体に揷入する揷入工程 と、

前記大径部と前記小径部とが生じるよ うに、 前記毛髪束と ともに前記筒状体を巻き上げ てロール状の毛髪束保持体を形成する巻き上 げ工程とを備え、

前記巻き上げ工程よ り も前、 又は前記挿入工程よ り も前の段階で、 前記毛髪束に水分を 付与する、 前記 < 1 0 >に記載の毛髪処理方法。

< 1 2 >

前記毛髪束に付与する水分と して、 水を含むスタイ リ ング剤を用い、

前記スタイ リ ング剤は、 水以外の含有成分と して、 シリ コーンオイル、 炭素数 1〜 4価 のアルコール、 カチオン性ポリマー及び油剤を含んでおり、

前記炭素数 1〜 4価のアルコールは、 エタノ '—ル、 プロパノール、 イソプロパノール、

I 6 1: 1:—プチルアルコール、 1, 3—ブチレンアルコールから選ばれる 1種又は 2種以 上である、 前記く 1 0 >又は < 1 1 >に記載の毛髪処理方法。

< 1 3 >

前記油剤は、 炭化水素類、 グリセリ ド類、 ロウ類、 ェステル類、 高級脂肪酸類、 高級ァ ルコール類、 イソステアリルグリセリルエーテル及びポリ オキシプロピレンブチルエーテ ルを含んでおり、

前記炭化水素類は、 スクワレン、 スクワラン、 流動イソパラフィン、 軽質流動イソパラ フィン、 重質流動イソパラフィン、 ¢1 -オレフィンオリ ゴマー、 流動パラフィン及びシク ロパラフィンから選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記グリセ!/ ド類は、 ヒマシ油、 カカオ油、 ミンク油、 アボカ ド油及びオリーブ油から 選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記ロウ類は、 鯨ロウ、 ラノ リ ン、 ミツロウ、 マイクロク リスタ リ ンワックス、 セレシ ンワックス及びカルナウパロウから選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記エステル類は、 ミ リスチン酸オクチルドデシル、 ミ リスチン酸イソプロピル、 パル ミチン酸イソプロピル、 ラウリ ン酸ヘキシル、 乳酸セチル、 モノステアリ ン酸プロピレン グリ コール、 オレイン酸オレイル、 2 -エチルヘキサン酸へキサデシル、 イソノナン酸イソ ノニル及びイソノナン酸ト リデシルから選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記高級脂肪酸類は、 カプリ ン酸、 ラウリ ン酸、 ミ リスチン酸、 パルミチン酸、 ステア リ ン酸、 ベへニン酸、 オレイン酸、 ヤシ油脂肪酸、 イソステアリ ン酸及びイソパルミチン 酸から選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記高級アルコール類は、 ミ リスチルアルコール、 セチルアルコール、 オレイルアルコ ール、 ステアリルアルコール、 イソステアリルアルコール、 ベへニルアルコール、 2 -オク チルドデカノール及びセ トステアリルアルコールから選ばれる 1種又は 2種以上である前 記 < 1 2 >に記載の毛髪処理方法。

< 1 4 >

前記毛髪処理方法の前に洗髪を行い、 毛髪を乾かさない状態、 又は半乾きの状態で前記 癖付けを行う前記 < 1 0 >〜< 1 3 >の何れか 1に記載の毛髪処理方法。

< 1 5 >

前記筒状体内に保持された前記毛髪束にパー マネン ト処理を行う ことによって、 前記癖 付けを行う、 前記 < 1 >〜< 1 4 >の何れか 1に記載の毛髪処理方法。

< 1 6 >

前記パーマネン ト処理は、 パーマネン トウェーブ剤を用い、

前記パーマネン トウェーブ剤と して、 一剤型のもの又は還元剤を含有する第 1剤及び酸 化剤を含有する第 2剤からなる二剤型のものを用いる前記 < 1 5 >に記載の毛髪処理方法 〇

< 1 7 >

前記還元剤は、 チオダリ コール酸及びその誘導体、 チオ乳酸及びその誘導体、 システイ ン及びその誘導体、 並びにそれらの塩から選ばれる 1種又は 2種以上であり、

前記酸化剤は、 臭素酸カリ ウム、 臭素酸ナ ト リ ウム、 過ホウ酸ナ ト リ ウム及び過酸化水 素から選ばれる 1種又は 2種以上である前記 < 1 6 >に記載の毛髪処理方法。 \¥0 2020/157605 ?01/162020/050483

< 1 8 >

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の何れか一方の面に、 前記筒状体の長手方向に沿って間 欠的に並んだ複数のスリ ッ トを有している、 前記 < 1 >〜< 1 7 >の何れか 1に記載の毛 髪処理方法。

< 1 9 >

前記筒状体の巻き上げ時に、 前記スリ ッ トが外側に配置されるよ うに前記筒状体を巻き 上げて前記癖付けを行う、 前記 < 1 8 >に記載の毛髪処理方法。

< 2 0 >

前記スリ ッ トを介して、 パーマネントウエーブ剤を前記筒状体内に注 入する、 前記 < 1 8 >又は < 1 9 >に記載の毛髪処理方法。

< 2 1 >

前記筒状体は、 長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を 有し、

幅方向における前記筒状体の長さに対する幅 方向における前記ス リ ッ トの長さは、 好ま しくは 4 〇 . 0 %以上、 より好ましくは 5 〇 . 0 %以上であり、 また好ましくは 9 0 . 0 %以下、 より好ましく は 8 0 . 0 %以下であり、 また好ましく は 4 0 . 0 %以上 9 0 . 0 %以下、 よ り好ましく は 5 0 . 0 %以上 8 0 . 0 %以下である、 前記 < 1 8 >〜< 2 0 > の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 2 2 >

前記毛髪保持具が、 前記筒状体を前記巻回状態に維持する固定手 段を有している、 前記 く 1 >〜< 2 1 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 2 3 >

前記毛髪保持具は、 前記固定手段と して固定部材を有し、 該固定部材が、 互いに脱着自 在に結合可能な複数の部材からなる結合部材 又は雌雄部材である、 前記 < 2 2 >に記載の 毛髪処理方法。

< 2 4 >

前記結合部材が、 被着体選択性粘着テープ又は磁石である、 前記 < 2 3 >に記載の毛髪 処理方法。

< 2 5 >

前記雌雄部材が、 ホック又は機械的面ファスナーである、 前記 < 2 3 >に記載の毛髪処 理方法。

【 0 0 5 3】

< 2 6 >

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シー ト及び巻き上げ時に外側に位置す る他面シー卜を有し、

前記固定部材は、 脱着自在に結合可能な第 1部材及び第 2部材を有し、 該第 1部材が前 記一面シー トの外面に設けられ、 該第 2部材が前記他面シー トの外面に設けられている、 前記 < 2 3 >に記載の毛髪処理方法。

< 2 7 >

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の前記一端の開口部の端部近傍に 、 前記一面シー トが該 筒状体から該筒状体の長手方向の外方に延出 した延設部を有しており、

前記第 1部材が前記延設部の外面に設けられている 前記 < 2 6 >に記載の毛髪処理方 法。

< 2 8 >

前記毛髪保持具と、 固定手段とが別々に提供され、

前記筒状体は、 巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び 巻き上げ時に外側に位置す る他面シートを有しており、

前記固定手段は、 前記毛髪保持具に取り外し可能に取り付けら れて、 前記筒状体を前記 巻回状態に維持する、 前記 < 1 >〜< 2 1 >の何れか 1に記載の毛髪処理方法。

< 2 9 >

前記毛髪保持具は、 前記筒状体の両側縁部それぞれの前記他端の 開口部近傍に巻き締め \¥0 2020/157605 卩(:17132020 /050483 片を有している、 前記く 1 >〜< 2 8 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 3 0 >

前記筒状体は、 その全体又は一部が形状記憶シー トから構成されている、 前記 < 1 >〜 < 2 9 >の何れか 1 に記載の毛髪処理方法。

< 3 1 >

前記形状記憶シートに含まれる形状記憶樹脂 は、 アモルファスポリエチレンテレフタレ ートである、 前記 < 3 0 >に記載の毛髪処理方法。

【 0 0 5 4】

< 3 2 >

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪 束を挿入可能に構成された筒状体を備え、 該筒状体が巻き上げ可能に構成されている毛 髪保持具であって、

自然状態において前記筒状体が、 外周部を形成する筒状の大径部と、 該大径部内に位置 し、 該大径部との間に空間を有する小径部とが生 じるよ うに巻き上がっている、 毛髪保持 具。

< 3 3 >

前記大径部と前記小径部とが生じるよ うに巻き上がって、 ロール状となった前記筒状体 を毛髪束保持体と したとき、 該毛髪束保持体の径方向断面において、 前記大径部と前記小 径部との最大間隔が 5 111111以上である、 前記 < 3 2 >に記載の毛髪保持具。

< 3 4 >

前記大径部の内径が、 前記小径部の外径の 1 . 2倍以上である、 前記 < 3 2 >又は < 3

3 >に記載の毛髪保持具。

【産業上の利用可能性】

【 0 0 5 5】

本発明によれば、 一度の癖付け処理で毛髪束に異なる卷径のカ ール形状を付与すること ができる。