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Title:
HIGH PRESSURE DISCHARGE LAMP LIGHTING DEVICE AND LIGHT SOURCE EQUIPMENT
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/125660
Kind Code:
A1
Abstract:
Short rise and fall of a lamp voltage in frequency control of a high pressure discharge lamp device are suppressed. The high pressure discharge lamp lighting device AC-lights a high pressure discharge lamp having a pair of facing electrodes with a synthetic current waveform consisting of a plurality of frequency components. The device is provided with a control means for controlling a contained component ratio per unit time of a plurality of the frequency components, an output means for applying the synthetic current waveform in accordance with the contained component ratio to the high pressure discharge lamp, and a detecting means for detecting a lamp parameter relating to the high pressure discharge lamp. A control circuit is constituted such that the contained component ratio is shifted to a first contained component ratio when the lamp parameter is in a first state, the contained component ratio is shifted to a second contained component ratio when the lamp parameter is in a second state, and the contained component ratio is changed stepwise at the time of shifting the contained component ratio from the first contained component ratio to the second contained component ratio or from the second contained component ratio to the first contained component ratio.

Inventors:
NAGASE TOORU (JP)
KOMATSU YOSHIAKI (JP)
SUZUKI SHINICHI (JP)
OHKAHARA MAKOTO (JP)
HARASAWA HIROKAZU (JP)
KURODA YOSHIAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/055260
Publication Date:
October 15, 2009
Filing Date:
March 18, 2009
Export Citation:
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Assignee:
IWASAKI ELECTRIC CO LTD (JP)
NAGASE TOORU (JP)
KOMATSU YOSHIAKI (JP)
SUZUKI SHINICHI (JP)
OHKAHARA MAKOTO (JP)
HARASAWA HIROKAZU (JP)
KURODA YOSHIAKI (JP)
International Classes:
H05B41/24
Foreign References:
JP2003197386A2003-07-11
JP2007214010A2007-08-23
JP2005038815A2005-02-10
JP2006120654A2006-05-11
JP2007242421A2007-09-20
JP2006185663A2006-07-13
JP3851343B22006-11-29
Other References:
See also references of EP 2265095A4
Attorney, Agent or Firm:
OKABE, Masao et al. (JP)
Okabe Masao (JP)
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Claims:
 対向配置された一対の電極を有する高圧放電灯を周波数成分f1及びf2(f1<f2)からなる合成波形電流で交流点灯させる高圧放電灯点灯装置であって、
 前記周波数成分f1及びf2の単位時間当たりの各含有率を制御する制御手段、
 該含有率に従った合成波形電流を前記高圧放電灯に印加する出力手段、及び
 前記高圧放電灯のランプ電圧を検出する検出手段
を備え、
 前記制御手段が、ランプ電圧が所定値Vを超えた場合に前記f2の含有率をR L %へと移行させ、ランプ電圧が所定値V´未満となった場合に前記f2の含有率をR H %(0≦R L <R H ≦100)へと移行させるよう構成され、さらに、該含有率R L %からR H %への移行の際に、又は該含有率R H %からR L %への移行の際に含有率を段階的に変化させるよう構成された高圧放電灯点灯装置。
 対向配置された一対の電極を有する高圧放電灯を複数の周波数成分f1~fn(n≧3、fn-1<fn)からなる合成波形電流で交流点灯させる高圧放電灯点灯装置であって、
 前記周波数成分f1~fnの単位時間当たりの含有構成比を制御する制御手段、
 該含有構成比に従った合成波形電流を前記高圧放電灯に印加する出力手段、及び
 前記高圧放電灯のランプ電圧を検出する検出手段
を備え、
 前記制御手段が、ランプ電圧が所定値Vを超えた場合に該含有構成比を第1の含有構成比C 1 へ移行させ、ランプ電圧が所定値V´未満となった場合に該含有構成比を第2の含有構成比C 2 へ移行させるよう構成され、該第2の含有構成比C 2 における平均周波数が該第1の含有構成比C 1 における平均周波数がよりも高く、さらに、該第1の含有構成比C 1 から第2の含有構成比C 2 への移行の際に、又は該第2の含有構成比C 2 から第1の含有構成比C 1 への移行の際に含有構成比を段階的に変化させるよう構成された高圧放電灯点灯装置。
 請求項1又は2記載の高圧放電灯点灯装置において、前記含有構成比又は含有率の段階的変化が1回の移行当たり1分~1時間で完了する高圧放電灯点灯装置。
 請求項1又は2記載の高圧放電灯点灯装置において、前記含有構成比又は含有率の段階的変化が1回の移行当たり10分~30分で完了する高圧放電灯点灯装置。
 請求項1又は2記載の高圧放電灯点灯装置において、該高圧放電灯点灯装置がプロジェクタに使用される場合に、前記複数の周波数成分が前記プロジェクタに使用される映像同期信号と干渉しない周波数成分である高圧放電灯点灯装置。
 請求項1又は2記載の高圧放電灯点灯装置及び前記高圧放電灯を内包したプロジェクタからなる光源装置。
 カラーホイールを用いるDLPシステムに使用され、対向配置された一対の電極を有する高圧放電灯を合成波形電流で交流点灯させる高圧放電灯点灯装置であって、
 前記合成波形電流が第1のセットの電流波形及び第2のセットの電流波形の組み合わせからなり、該第1及び第2のセットが前記カラーホイールの回転速度及び該カラーホイールのセグメントの分割位置の少なくとも1つに対応して反転される波形であり、該第1及び第2のセットの各期間長が該カラーホイールの1回転に相当する長さであり、該第2のセットにおける平均周波数が該第1のセットにおける平均周波数よりも高く、
 前記合成波形電流における前記第1及び第2のセットの単位時間当たりの含有率を制御する制御手段、
 前記カラーホイールの回転についての同期信号を検知する検知手段、
 前記同期信号及び前記含有率に従った合成波形電流を前記高圧放電灯に印加する出力手段、及び
 前記高圧放電灯のランプ電圧を検出する検出手段
を備え、
 前記制御手段が、ランプ電圧が所定値Vを超えた場合に前記第2のセットの含有率をR L %とし、ランプ電圧が所定値V´未満となった場合に該第2のセットの含有率をR H %(0≦R L <R H ≦100)とするよう構成され、さらに、該含有率R L %からR H %への移行の際、又は該含有率R H %からR L %への移行の際に含有率が段階的に変化するよう構成された高圧放電灯点灯装置。
 請求項7記載の高圧放電灯点灯装置、前記高圧放電灯及び前記カラーホイールを備えたDLPシステムからなる光源装置。
 対向配置された一対の電極を有する高圧放電灯を周波数成分f1及びf2(f1<f2)からなる合成波形電流で交流点灯させる方法であって、
 前記高圧放電灯のランプ電圧を検出するステップ、
 検出されたランプ電圧に基づいて、前記周波数成分f1及びf2の単位時間当たりの各含有率を制御するステップ、及び
 該含有率に従った合成波形電流を前記高圧放電灯に印加するステップ
からなり、
 前記制御するステップが、0≦R L <R H ≦100として、
 ランプ電圧が所定値Vを超えた場合に前記f2の含有率をR L %へと段階的に移行させるステップ、及び
 ランプ電圧が所定値V´未満となった場合に前記f2の含有率をR H %へと段階的に移行させるステップ
を含む方法。
 対向配置された一対の電極を有する高圧放電灯を複数の周波数成分f1~fn(n≧3、fn-1<fn)からなる合成波形電流で交流点灯させる方法であって、
 前記高圧放電灯のランプ電圧を検出するステップ、
 検出されたランプ電圧に基づいて、前記周波数成分f1~fnの単位時間当たりの含有構成比を制御するステップ、及び
 該含有構成比に従った合成波形電流を前記高圧放電灯に印加するステップ
からなり、
 前記制御するステップが、
 ランプ電圧が所定値Vを超えた場合に該含有構成比を第1の含有構成比C 1 へ段階的に移行させるステップ、及び
 ランプ電圧が所定値V´未満となった場合に該含有構成比を、その平均周波数が該第1の含有構成比C 1 における平均周波数よりも高い第2の含有構成比C 2 へ段階的に移行させるステップ
を含む方法。
 請求項9又は10記載の方法において、前記含有構成比又は含有率の段階的変化が1回の移行当たり1分~1時間で完了する方法。
 請求項9又は10記載の方法において、前記含有構成比又は含有率の段階的変化が1回の移行当たり10分~30分で完了する方法。
 請求項9又は10記載の方法において、前記複数の周波数成分がプロジェクタに使用される映像同期信号と干渉しない周波数成分である方法。
 カラーホイールを用いるDLPシステムに使用され、対向配置された一対の電極を有する高圧放電灯を合成波形電流で交流点灯させる方法であって、
 前記合成波形電流が第1のセットの電流波形及び第2のセットの電流波形の組み合わせからなり、該第1及び第2のセットが前記カラーホイールの回転速度及び該カラーホイールのセグメントの分割位置の少なくとも1つに対応して反転される波形であり、該第1及び第2のセットの各期間長が該カラーホイールの1回転に相当する長さであり、該第2のセットにおける平均周波数が該第1のセットにおける平均周波数よりも高く、
 前記高圧放電灯のランプ電圧を検出するステップ、
 該ランプ電圧に基づいて、前記合成波形電流における前記第1及び第2のセットの単位時間当たりの含有率を制御するステップ、
 前記カラーホイールの回転についての同期信号を検知するステップ、及び
 前記同期信号及び前記含有率に従った合成波形電流を前記高圧放電灯に印加するステップからなり、
 前記制御するステップが、0≦R L <R H ≦100として、
 ランプ電圧が所定値Vを超えた場合に前記第2のセットの含有率を段階的にR L %とするステップ、及び
 ランプ電圧が所定値V´未満となった場合に該第2のセットの含有率を段階的にR H %とするステップ
を含む方法。
Description:
高圧放電灯点灯装置及び光源装

 本発明は交流ランプ電流を供給して高圧 電灯を点灯させる高圧放電灯点灯装置及び れを用いた光源装置並びに高圧放電灯の点 方法に関する。

 反射鏡と組み合わされた短アークの高圧放 灯を用いた光源装置は、プロジェクタやプ ジェクションTV等のバックライトとして用 られている。
 近年、これらの高圧放電灯は、更なる明る の向上や小型化、長寿命化等様々な特性の 善が要求されている。特に長寿命化は要求 高く、更なる改善が必要とされている。そ て、長寿命化のためにはアーク長を寿命期 中に維持することが重要な課題となってお 、より具体的には高圧放電灯の点灯電圧(以 下、「ランプ電圧」という)を一定に維持す ことが必要とされる。

 そのため、これらの高圧放電灯には水銀と 量のハロゲンが封入されており、点灯中に 発した電極材のタングステンがハロゲンサ クルによって電極先端に戻り、寿命期間中 アーク長変化を抑制し、ランプ電圧を維持 ている。
 しかし実際には、高圧放電灯の累積点灯時 が数十時間程度の初期に、ランプ電圧は低 し、その後長期にわたる寿命期間中におい はランプ電圧が暫時上昇することが知られ いる。
 また、寿命期間中においてはランプ個々の らつき、外気温などの点灯条件のばらつき よってもランプ電圧が上昇や下降といった 動を見せる。

 しかしながら、これらのランプ電圧の変 を同じ点灯周波数条件で制御することは難 いことから、周波数を変化させる事により 善を試みる提案もなされている。例えば、 許文献1に記載されているように、ランプ点 灯時のランプ電圧に応じて点灯周波数を変化 させることによりランプ電圧を制御する方法 がその1つである。具体的には、ランプ電圧 ある基準値よりも低くなった場合は点灯周 数を高くし、ランプ電圧がある基準値より 高くなった場合は点灯周波数を低くすると う制御をしている。これは、ランプ点灯周 数が高い場合はランプ電圧の挙動が上昇傾 にあり、逆に点灯周波数が低い場合はラン 電圧の挙動が下降傾向にあるという既知の 実に基づいた制御である(以下、それぞれ「 周波」、「低周波」という)。

 また別の方策として、例えば特許文献2の ように、2つ以上の異なる点灯周波数に複数 切替えて変化させてランプを点灯させる制 が提案されている。すなわち、当初から高 波成分及び低周波成分を含む複数の周波数 分を所定のバランスで合成したランプ電流 形を採用し、高周波による効果及び低周波 よる効果を複合的に発揮させようというも である。

 より具体的には、高圧放電灯に図9で示す 複数の点灯周波数を組み合わせた交流矩形波 電流を流し、前記高圧放電灯を点灯させてい る。そして図10(a)は、その点灯試験における 積点灯時間と輝度維持率の関係を表すグラ であり、図10(b)は、その点灯試験における 積点灯時間とランプ電圧の関係を表すグラ である。この試験結果においては、ランプ 寿命における輝度維持率、及びランプ電圧 挙動が良好になるように、複数の点灯周波 が任意に選択され、またその組み合わせを り替えながら前記高圧放電灯を点灯させる 計となっている。

 しかしながら、ランプの寿命中において ランプ個々の特性バラツキ、点灯条件など ら電極突起の成長、消耗を制御、維持する 適な条件も変化していく。そのため、複数 点灯周波数によるランプ電圧制御において 、ランプのパラメータを検出し、その点灯 ラメータに応じて点灯周波数条件を変化さ ることが望ましい。

 さらに、光源装置においてはランプの点 周波数に同期した微小な輝度変化が存在し これと光源装置内の映像同期信号の周波数 が干渉し合うことにより、投写映像に縞模 が表れてしまうことがある。これを回避す ためには、ランプの実用的な点灯周波数範 の中で何種類かの限定された点灯周波数し 適用することができないため、任意に点灯 波数を変化させることができない場合も考 することが望ましい。

 以上を考慮すると、複数の点灯周波数を 合せ、点灯中のランプパラメータに応じて 記点灯周波数の組合せを変化させる制御を 施すれば、理想的なランプ電圧制御が可能 あると考えられた。そして、これによりア ク長の変化が抑制され、長寿命化が可能で ると考えられていた。

特開2006-185663号公報

特許第3851343号

 しかしながら、発明者らがランプ点灯周 数切替えによるランプ電圧制御に関する研 を重ねた結果、上記のように複数の点灯周 数を組合せて点灯中のランプパラメータに じて前記点灯周波数の組合せを変化させる 御を行うだけでは問題があることが明らか なった。

 発明者らは、ランプ点灯周波数切り替え機 を有する高圧放電灯点灯装置を試作し、そ 点灯装置にてランプの点灯試験を実施し、 験中のランプ電圧観測、測定を行なった。
 その結果、確かに高周波では点灯中のラン 電圧は上昇傾向にあり、逆に低周波ではラ プ電圧は下降傾向にあるものの、それは点 時間内で長期的に観測した場合の結果であ 、点灯周波数を切替えた直後にはランプ電 が全く異なる挙動を示すことが確認された

 すなわち、図11に示すように、点灯周波 を低周波から高周波に切替えるとランプ電 は(長期的には上昇するはずであるにもかか らず)短期的に数Vから十数V低下し、逆に点 周波数を高周波から低周波に切替えるとラ プ電圧は(長期的には低下するはずであるに もかかわらず)短期的に数Vから十数V上昇する という挙動を示すことが分かった。

 ランプ電圧がこのような挙動を見せるのは 以下のような理由であると考えられる。
 低周波から高周波に切り替える場合、極性 転するまでの時間が短くなる。陽極動作を ている側の電極先端での電子衝突回数が減 し、電極先端温度が低下する。切替直後は 激に電極先端温度が低下するため電極蒸発 少なく、短期間においては電極先端突起に たな突起が形成されるため、アーク長が短 なり、ランプ電圧低下を引き起こす。しば く高周波で点灯を続けると、既知の事実の り、突起は蒸発し、ランプ電圧が上昇を開 する。

 逆に、高周波から低周波に切り替える場 、極性反転するまでの時間が長くなる。電 先端での電子衝突回数が増えることで、電 先端温度が上昇し、電極の蒸発が促進され ものと考えられる。切替直後は電極先端温 が急激に上昇するため、電極先端突起が蒸 し、アーク長が長くなり、ランプ電圧上昇 引き起こすが、しばらく低周波で点灯を続 ると、ハロゲンサイクルにより、電極先端 起が再形成され、ランプ電圧が下降を開始 る。

 そのため、特許文献1の制御のように、ラ ンプ電圧がある基準値を下回った場合に点灯 周波数をランプ電圧が上昇傾向の高周波に単 純に切替えると、切替えた直後はランプ電圧 がさらに数Vから十数V低下してしまう。結果 して、所望のランプ電圧範囲にランプ電圧 維持することができず、点灯装置の出力電 が過大となり、部品温度上昇などの不具合 生じ、またランプ電圧が定電力範囲を下回 た場合などはランプを定格電力で点灯する とが出来なくなるなどの不具合を生じる。

 逆に、ランプ電圧がある基準値を上回っ 場合に、点灯周波数をランプ電圧が下降傾 の低周波に単純に切替えると、切替えた直 はランプ電圧がさらに数Vから十数V上昇し しまう。結果として、ランプ電圧をある範 に維持することができなくなり、結果とし アーク長が長くなり、照度低下等の不具合 引き起こしてしまう。

 また、発明者らはさらに研究を重ね、複 の点灯周波数でランプを点灯させる高圧放 灯点灯装置を試作し、ランプ電圧が上昇傾 の高周波とランプ電圧が下降傾向の低周波 組合せ、ランプ点灯中にそれぞれの点灯周 数の単位時間あたりに含まれる含有率を変 させる試験を実施した。

 すると、複数の点灯周波数を組み合わせ ランプを点灯した場合でも、図12に示すよ に前記した点灯周波数切り替えによるラン 電圧の短期的な変化と同様の現象が確認さ た。すなわち、ランプ電圧を低下させよう して単位時間あたりの低周波の含有率を上 ると直後にランプ電圧が数V上昇してしまい 逆にランプ電圧を上昇させようとして単位 間あたりの高周波の含有率を上げると直後 ランプ電圧が数V下降してしまった。

 従って、点灯周波数の切替制御について 、各周波数とランプ電圧に関する長期的な 点とは別に、短期的な視点からも適切な制 を行なう必要があることが分かってきた。

 本発明の第1の側面は、対向配置された一 対の電極を有する高圧放電灯を複数の周波数 成分からなる合成電流波形で交流点灯させる 高圧放電灯点灯装置であって、複数の周波数 成分の単位時間当たりの含有構成比を制御す る制御手段、その含有構成比に従った合成電 流波形を高圧放電灯に印加する出力手段、及 び高圧放電灯に関するランプパラメータを検 出する検出手段を備え、制御手段が、ランプ パラメータが第1の状態となった場合に含有 成比を第1の含有構成比へ移行させ、ランプ ラメータが第2の状態となった場合には含有 構成比を第2の含有構成比へ移行させ、第1の 有構成比から第2の含有構成比への移行の際 に、又は第2の含有構成比から第1の含有構成 への移行の際に含有構成比を段階的に変化 せるよう構成された高圧放電灯点灯装置で る。

 本発明の第2の側面は、対向配置された一対 の電極を有する高圧放電灯を周波数成分f1及 f2(f1<f2)からなる合成電流波形で交流点灯 せる高圧放電灯点灯装置であって、周波数 分f1及びf2の単位時間当たりの各含有率を制 御する制御手段、その含有率に従った合成電 流波形を高圧放電灯に印加する出力手段、及 び高圧放電灯のランプ電圧を検出する検出手 段を備え、制御手段が、ランプ電圧が所定値 Vを超えた場合にf2の含有率をR L %へと移行させ、ランプ電圧が所定値V´未満 なった場合にf2の含有率をR H %(0≦R L <R H ≦100)へと移行させるよう構成され、さらに 含有率R L %からR H %への移行の際に、又は含有率R H %からR L %への移行の際に含有率を段階的に変化させ よう構成された高圧放電灯点灯装置である

 本発明の第3の側面は、対向配置された一対 の電極を有する高圧放電灯を複数の周波数成 分f1~fn(n≧3、fn-1<fn)からなる合成電流波形 交流点灯させる高圧放電灯点灯装置であっ 、周波数成分f1~fnの単位時間当たりの含有構 成比を制御する制御手段、その含有構成比に 従った合成電流波形を高圧放電灯に印加する 出力手段、及び高圧放電灯のランプ電圧を検 出する検出手段を備え、制御手段が、ランプ 電圧が所定値Vを超えた場合に含有構成比を 1の含有構成比C 1 へ移行させ、ランプ電圧が所定値V´未満とな った場合に含有構成比を第2の含有構成比C 2 へ移行させるよう構成され、第2の含有構成 C 2 における平均周波数が第1の含有構成比C 1 における平均周波数がよりも高く、さらに、 第1の含有構成比C 1 から第2の含有構成比C 2 への移行の際に、又は第2の含有構成比C 2 から第1の含有構成比C 1 への移行の際に含有構成比を段階的に変化さ せるよう構成された高圧放電灯点灯装置であ る。

 上記第1から第3の側面において、含有構成 又は含有率の段階的変化が1回の移行当たり1 分~1時間で完了する構成とした。
 さらに、含有構成比又は含有率の段階的変 が1回の移行当たり10分~30分で完了する構成 した。
 また、高圧放電灯点灯装置がプロジェクタ 使用される場合に、複数の周波数成分を、 ロジェクタに使用される映像同期信号と干 しない周波数成分とした。

 本発明第4の側面は、上記第1から第3の側 の高圧放電灯点灯装置及び高圧放電灯を内 したプロジェクタからなる光源装置である

 本発明の第5の側面は、カラーホイールを用 いるDLP(デジタル・ライティング・プロセッ )システムに使用され、対向配置された一対 電極を有する高圧放電灯を合成電流波形で 流点灯させる高圧放電灯点灯装置であって 合成電流波形が第1のセットの電流波形及び 第2のセットの電流波形の組み合わせからな 、第1及び第2のセットがカラーホイールの回 転速度及びカラーホイールのセグメントの分 割位置の少なくとも1つに対応して反転され 波形であり、第1及び第2のセットの各期間長 がカラーホイールの1回転に相当する長さで り、第2のセットにおける平均周波数が第1の セットにおける平均周波数よりも高く、合成 電流波形における第1及び第2のセットの単位 間当たりの含有率を制御する制御手段、カ ーホイールの回転についての同期信号を検 する検知手段、同期信号及び含有率に従っ 合成電流波形を高圧放電灯に印加する出力 段、及び高圧放電灯のランプ電圧を検出す 検出手段を備え、制御手段が、ランプ電圧 所定値Vを超えた場合に第2のセットの含有 をR L %とし、ランプ電圧が所定値V´未満となった 合に第2のセットの含有率をR H %(0≦R L <R H ≦100)とするよう構成され、さらに、含有率R L %からR H %への移行の際、又は含有率R H %からR L %への移行の際に含有率が段階的に変化する う構成された高圧放電灯点灯装置である。

 本発明第6の側面は、上記第5の側面の高 放電灯点灯装置、高圧放電灯及びカラーホ ールを備えたDLPシステムからなる光源装置 ある。

本発明の放電灯点灯装置を示す回路構 図である。 本発明の点灯方法によるランプ電圧変 を示す図である。 カラーホイールを示す図である。 カラーホイールに同期したランプ電流 を示す図である。 カラーホイールに同期したランプ電流 を示す図である。 本発明を説明する図である。 本発明を説明する図である。 本発明を説明する図である。 本発明の光源装置を説明する図である 従来の点灯方法によるランプ電流を示 図である。 従来の点灯方法による累積点灯時間と 輝度維持率及びランプ電圧変動を示す図であ る。 従来の点灯方法によるランプ電圧変動 を示す図である。 従来の点灯方法によるランプ電圧変動 を示す図である。

 図1は本発明の回路構成図である。図1に いて以下に説明する。本発明の高圧放電灯 灯装置は、全波整流回路10、全波整流回路10 直流電圧をPWM(パルス幅変調)制御回路によ 所定のランプ電力又はランプ電流に制御す 降圧チョッパ回路20、降圧チョッパ回路20の 流出力電圧を交流矩形波電流に変換してラ プ60に印加するためのフルブリッジ回路40、 ランプ始動時に高圧パルス電圧をランプに印 加するためのイグナイタ回路50、並びに降圧 ョッパ回路20及びフルブリッジ回路40を制御 するための制御回路30で構成されている。な 、図面を見やすくするために整流回路10と て全波整流・コンデンサインプット型の回 を示しているが、必要に応じて昇圧回路(力 改善回路)等も含むものとする。

 降圧チョッパ回路20はPWM制御回路34によっ てPWM制御されるトランジスタ21、ダイオード2 2、チョークコイル23、及び平滑コンデンサ24 構成され、全波整流回路10から供給される 流電圧を所定のランプ電力又はランプ電流 変換するように制御される。フルブリッジ 路40はブリッジ制御回路45によってトランジ タ41及び44の組とトランジスタ42及び43の組 が所定の周波数で交互にオン/オフするよう 制御される。これにより、ランプ60に(基本 には矩形波の)交流電流が印加される。ラン プ60には定格電力50~400W程度のものを想定して いる。なお、上記の所定のランプ電力又はラ ンプ電流の値及び所定の周波数は制御回路30 の中央制御部35によって決定される。また 定ランプ電流制御には抵抗33による検出ラン プ電流を、定ランプ電力制御には抵抗31及び3 2による検出ランプ電圧と検出ランプ電流の 算値を中央制御部35内において必要に応じて 使用することができる。

 本発明は、選択された周波数成分からな 合成点灯周波数にて高圧放電灯を点灯し、 灯時のランプパラメータを検出し、検出結 に応じて各点灯周波数の単位時間あたりの 有率(又は含有構成比、以下同じ)を調整す ものである。ここで単位時間について補足 ると、時間的な制約は特にないが、ランプ 点灯条件を平均的に安定させることを考慮 ると、数秒以内と規定するのが望ましい。 た、含有率についても時間で制御する方法 サイクル数で制御する方法があり、同等の 果を得られるが、本実施例では時間での制 を示す。

 含有率の調整については例えばランプ電圧 検出し、その検出結果がある基準値V A よりも低くなった場合は単位時間あたりのf1 含有率を低い状態に調整し、逆に別のある 準値V B よりも高くなった場合は単位時間あたりのf1 含有率が高くなるように調整する(基準値V A <基準値V B )。

 また、単位時間あたりの含有率を調整す 際に、移行期間を設けてその含有率を段階 に徐々に変化させる制御が行われる。これ 含有率を急に変化させると図12に示したよ に短期的にランプ電圧が(長期的に意図する 用とは逆に)上昇または下降してしまうので 、これにより明るさの変化や前述したような 部品の温度上昇等の不具合が生じるのを回避 するためである。

 具体例として、例えば(f1=30%/f2=70%)という 有率で点灯していた状態から(f1=70%/f2=30%)と う含有率に変化させる場合において、例え まず(f1=60%/f2=40%)に変化させて5分点灯し、次 に(f1=50%/f2=50%)に変化させて5分点灯し、さら 次に(f1=60%/f2=40%)に変化させて5分点灯し、最 的に(f1=70%/f2=30%)に変化させるというような 階的な含有率調整を行なう。

 この点灯周波数含有率を調整する際の、 整にかける段階数とその時間については、 然のことながら段階数は多い方が各含有率 化点での変化率が小さいため、ランプ電圧 変動を小さくすることができるので、実仕 において無理のない範囲で段階が多い設定 すればよい。時間についても同様に長い方 各含有率変化点での変化が小さくなるが、 くしすぎることで最終的な含有率へ変化さ るまでに時間がかかり、ランプ電圧制御に 時間がかかることになって適切なランプ電 制御とならないことが考えられる。従って 1時間程度以内に設定するのが望ましい。

設計例1.
 上記を考慮した上で、発明者らは本発明の も好適な実施例として以下のような高圧放 灯点灯装置を設計した。
 ここで、本実施例で用いた光源装置(液晶プ ロジェクタ)により限定された周波数が、50Hz 82Hz、110Hz、165Hz、190Hz、380Hzであったため、 灯用の周波数として、82Hz及び380Hzを選択し 。なお、使用ランプの定格電力は170Wである 。
 ランプ点灯用の(最終的に到達する)周波数 有構成比は、C1L:(82Hz=70%/380Hz=30%)、C1H:(82Hz=30%/ 380Hz=70%)の2種類とした。なお、単位時間は1秒 である。

 ここで高圧放電灯点灯装置はランプ点灯 のランプ電圧を検出し、ランプ電圧が基準 V1を超えた場合はC1Lで点灯し、ランプ電圧 基準値V1を下回った場合はC1Hで点灯する。こ こで基準値V1はヒステリシスを持った値とし C1LからC1Hに切替る時の基準値V1は65Vであり C1HからC1Lに切替る時の基準値V1´は75Vである

 この切替え時の移行期間仕様は、ランプ電 がV1(65V)未満となった場合に、C1L→C1a→C1b→ C1c→C1Hと移行し、ランプ電圧がV1´(75V)を超え た場合に、C1H→C1c→C1b→C1a→C1Lと移行するも のである。なお、C1a、C1b及びC1cの継続時間は 5分である。
C1L:(82Hz=70%/380Hz=30%)
C1a:(82Hz=60%/380Hz=40%)[5分継続]
C1b:(82Hz=50%/380Hz=50%)[5分継続]
C1c:(82Hz=40%/380Hz=60%)[5分継続]
C1H:(82Hz=30%/380Hz=70%)

 図2は、上記設計例において、2時間ごと 周波数含有率を変化させる実験の結果であ 、ランプ電圧の挙動を示すグラフである。 2において、Tで示す期間が上記のC1LとC1Hの間 の移行期間であり、残りの期間がC1H又はC1Lを 維持する期間である。本設計例では移行期間 Tを15分としているが、Tは1分程度以上であれ 相応の効果が得られる。上述したように短 変動抑制の効果だけを追求するのであればT は長い方がよいが、光源装置としての実使用 上の観点から1時間以内とすることが望まし 。従って、段階的変化の効果と実使用とを 案して、Tは1分~1時間程度、より好ましくは1 0分~30分程度とするのが望ましい。

 この段階的な調整の下では、点灯周波数 有率の変化におけるランプ電圧の変動はわ か2V~3V程度であり、含有率を急に変化させ 制御と比較してその変動を大幅に低く抑え ことが確認された。これにより適切なラン 電圧制御が実現可能となった。

設計例2.
 設計例1同様の光源装置、及びランプにおい て、点灯周波数の含有率組合せと移行期間の 仕様を下記のようにした。
 点灯用の周波数として、82Hz、110Hz及び380Hz 選択し、ランプ点灯用(維持用)の周波数含有 構成比を、C2M:(82Hz=40%/110Hz=20%/380Hz=40%)、C2L:(82H z=60%/110Hz=20%/380Hz=20%)、C2H:(82Hz=20%/110Hz=20%/380Hz=6 0%)の3種類とし、含有率を決める単位時間を1 とした。これらの条件で、定常点灯時はC2M ランプを点灯させる。

 ここで高圧放電灯点灯装置は放電灯点灯中 ランプ電圧を検出し、ランプ電圧が基準値V 2を超えた場合、周波数組合せをC2MからC2Lへ 切替える。ここで基準値V2を80Vに設定し、こ の切替え時の移行期間仕様は、ランプ電圧が V2(80V)を超えた場合に、下記のC2M→CLa→CLb→CL c→C2Lと移行するものである。
C2M:(82Hz=40%/110Hz=20%/380Hz=40%)
CLa:(82Hz=45%/110Hz=20%/380Hz=35%)[5分継続]
CLb:(82Hz=50%/110Hz=20%/380Hz=30%)[5分継続]
CLc:(82Hz=55%/110Hz=20%/380Hz=25%)[5分継続]
C2L:(82Hz=60%/110Hz=20%/380Hz=20%)

 このように含有率組合せをC2Lに段階的に変 させることで、ランプ電圧は短期的な上昇 することなく次第に下降し始める。そして ンプ電圧が再び基準値V2より低くなると含 率組合せを再びC2LからC2Mに戻す制御を行う ただし、含有率組合せの切替え制御を安定 せるために、前記基準値V2にはヒステリシス を持たせており、この時の基準値V2´は77Vで る。この切替え時の移行期間仕様は、ラン 電圧がV2´(77V)未満となった場合に、C2L→CLc CLb→CLa→C2Mと移行するものである。
C2L:(82Hz=60%/110Hz=20%/380Hz=20%)
CLc:(82Hz=55%/110Hz=20%/380Hz=25%)[5分継続]
CLb:(82Hz=50%/110Hz=20%/380Hz=30%)[5分継続]
CLa:(82Hz=45%/110Hz=20%/380Hz=35%)[5分継続]
C2M:(82Hz=40%/110Hz=20%/380Hz=40%)

 また逆に、ランプ電圧が基準値V3を下回っ 場合、含有率組合せをC2MからC2Hへと切替え 。ここで基準値V3は60Vに設定し、この切替え 時の移行期間仕様は、ランプ電圧がV3(60V)未 となった場合に、C2M→CHa→CHb→CHc→C2Hと移 するものである。
C2M:(82Hz=40%/110Hz=20%/380Hz=40%)
CHa:(82Hz=35%/110Hz=20%/380Hz=45%)[5分継続]
CHb:(82Hz=30%/110Hz=20%/380Hz=50%)[5分継続]
CHc:(82Hz=25%/110Hz=20%/380Hz=55%)[5分継続]
C2H:(82Hz=20%/110Hz=20%/380Hz=60%)

 このように含有率組合せをC2Hに段階的に変 させたことで、ランプ電圧は短期的な低下 せずに次第に上昇し始める。そしてランプ 圧が再び基準値V3より高くなると含有率組 せを再びC2HからC2Mに戻す制御が行われる。 だし、基準値V3についても前記基準値V2と同 にヒステリシスをもたせており、この時の 準値V3´は63Vである。この切替え時の移行期 間仕様は、ランプ電圧がV3´(63V)を超えた場合 に、C2H→CHc→CHb→CHa→C2Mと移行するものであ る。
C2H:(82Hz=20%/110Hz=20%/380Hz=60%)
CHc:(82Hz=25%/110Hz=20%/380Hz=55%)[5分継続]
CHb:(82Hz=30%/110Hz=20%/380Hz=50%)[5分継続]
CHa:(82Hz=35%/110Hz=20%/380Hz=45%)[5分継続]
C2M:(82Hz=40%/110Hz=20%/380Hz=40%)

 なお、本設計例でも移行期間Tを15分として るが、設計例1と同様にTは1分程度以上であ ば相応の効果が得られ、Tは1分~1時間程度、 より好ましくは10分~30分程度とするのが望ま い。
 なお、設計例1でも実使用上問題は無いが、 上記パターンにより更にランプ電圧変化量を 低減する事が可能であり、適切なランプ電圧 制御が実現可能となった。

設計例3.
 設計例1及び設計例2と同様のランプにおい 、反射型ミラーデバイスを用いたいわゆるDL Pシステムを採用した光源装置と組合せた場 に適した仕様とした。ここで、前記DLPシス ムに使用されるカラーホイールの回転数は10 0Hzであり、図3に示すように赤(R)、緑(G)、青(B )、白(W)、黄(Y)の5つのセグメントに分割され それぞれのセグメントの角度は、赤(R)=100deg 、緑(G)=100deg、青(B)=100deg、白(W)=30deg、黄(Y)=30d egである。

 また、光源装置からの同期信号と点灯装 からランプに供給される電流波形は図4Aに されるようにカラーホイールのセグメント 同期し、さらにそれぞれのセグメントごと 異なる値を有しており、各セグメントの電 値は、I(Y)=I1、I(R)=I2、I(G)=I(B)=I(W)=I3である。 の時の電流波形をIaとする。

 図4Aに示すように、Iaはカラーホイール1 転の中で極性の反転を3回行なっている(本明 細書においては、反転回数はランプ電流波形 1セットの開始部分を含まないが終了部分を むものとする)。従って、1秒あたりの反転数 は300回となり、周波数に換算すると150Hzに相 し、同期信号間のランプ電流1セットあたり の平均周波数は150Hzとした。

 一方、図4Bに示すように、Ibは各セグメン トの切替り点にて極性の反転を行ない、さら に、緑(G)と青(B)のセグメントに1回ずつ極性 転を挿入し、カラーホイール1回転の中での 性の反転回数を7回としたものである。従っ て、周波数に換算すると350Hzに相当し、同期 号間の1セットあたりの平均周波数は350Hzと た。

 本設計例ではこのIa及びIbを使用し、その 含有率組合せを、C3L:(Ia:150Hz=100%/Ib:350Hz=0%)、C3 H:(Ia:150Hz=0%/Ib:350Hz=100%)と設定した。単位時間 1秒である。 

 ここで、高圧放電灯点灯装置はランプ点 中のランプ電圧を検出し、ランプ電圧が基 値V4を超えた場合はC3Lで点灯し、ランプ電 が基準値V4を下回った場合はC3Hで点灯する。 ここで基準値V4はヒステリシスをもった値と 、C3LからC3Hに切替る時の基準値V4は65Vであ 、C3HからC3Lに切替る時の基準値V4´は75Vであ 。

 この切替え時の移行期間仕様は、ランプ電 がV4(65V)未満となった場合に、C3L→C3a→C3b→ C3c→C3d→C3Hと移行し、ランプ電圧がV4´(75V)を 超えた場合に、C3H→C3d→C3c→C3b→C3a→C1Lと移 行するものである。
C3L:(Ia:150Hz=100%/Ib:350Hz=0%)
C3a:(Ia:150Hz=80%/Ib:350Hz=20%)[5分継続]
C3b:(Ia:150Hz=60%/Ib:350Hz=40%)[5分継続]
C3c:(Ia:150Hz=40%/Ib:350Hz=60%)[5分継続]
C3d:(Ia:150Hz=20%/Ib:350Hz=80%)[5分継続]
C3H:(Ia:150Hz=0%/Ib:350Hz=100%)

 なお、本設計例では移行期間Tを20分として るが、設計例1と同様にTは1分~1時間程度、 り好ましくは10分~30分程度とするのが望まし い。
 上記パターンにより、カラーホイールの仕 により点灯周波数が限定された場合におい も、適切なランプ電圧制御を実現できる。

 なお、カラーホイールには上記の5色タイ プのものの他、赤(R)、緑(G)及び青(B)からなる 三原色タイプのもの、三原色にシアン(C)を加 えた4色タイプのもの、三原色にそれぞれの 色である黄(Y)、マゼンダ(M)及びシアン(C)を えた6色タイプのもの等があり、それぞれの グメント分割角度若しくは配置又はカラー イールの回転速度にもバリエーションがあ 。従って、それぞれのカラーホイールの仕 に合わせて反転回数や反転箇所を定めるこ により本発明を適用できる。

光源装置.
 上記実施例では、ランプ電圧制御を向上し 高圧放電灯点灯装置を示したが、それを用 たアプリケーションとしての光源装置を図8 に示す。
 図8において、100は上記で説明した図1の高 放電灯点灯装置、70はランプが取り付けられ る反射鏡、110は高圧放電灯点灯装置、ランプ を内蔵する筐体である。なお、図は実施例を 模擬的に図示したものであり、寸法、配置な どは図面通りではない。そして、図示されな い映像系の部材等を筐体に適宜配置してプロ ジェクタが構成される。
 また、DLPシステムの場合はカラーホイール( 図示せず)を備えるものとする。

 これにより、輝度が適正に制御され、信 性の高いプロジェクタを提供することがで る。また、プロジェクタの映像系の信号や ラーホイールの使用によって制限される複 の周波数を使用する場合においても上記の 果を達成できるので高圧放電灯点灯装置の 用性を高めることができる。

 なお、上記実施例は本発明の最も好適な例 して示したものであるが、それに関連して 下を注記しておく。
 (1)本実施例における出力電流としての「矩 波」とは、厳密には完全な矩形波ではない うな波形も含む。例えば、完全な矩形波で 無く、図5のように矩形波半サイクルの開始 時の電流値と終了時の電流値とが僅かに異な るような波形や、図6のように半サイクルの 盤に僅かな凹凸があるような波形、また図7 ように点灯時の極性ごとに電流の時間積が なる波形も含む。さらに、DLPシステムに使 されているカラーホイールのセグメントに 期して電流値を変化させ、極性を変化させ 図4A、図4Bのような波形も含む。従って、通 常点灯時におけるランプ電流はそのような波 形も含む趣旨である。

 (2)本発明においては、周波数の含有率を 間配分として百分率(%)で表現しているが、 際の設計においてはある周波数のサイクル を数倍した時間と、含有率時間が厳密に一 することはないため、含有率の値はおおよ である場合もあり、周波数があるサイクル 途中で途切れ、別の周波数での点灯が開始 れるようなものになるが、趣旨は前記した おりである。

 (3)本発明において、ランプパラメータを ンプ電圧としてランプ電圧に応じて低周波 高周波を切替える構成としたが、ランプパ メータを点灯開始からの点灯継続時間とし 、所定の点灯継続時間ごとに低周波と高周 を切替えるようにしてもよい。予めランプ 圧の挙動が分かっているようなランプの場 には、ランプ電圧を検出することなくこの 作を行なうことができる。

 (4)実施例においては、交流電力供給回路 整流回路、降圧チョッパ回路及びフルブリ ジ回路で構成したが、ランプに交流矩形波 供給できれば他の構成であってもよい。例 ば、入力電源が直流電源であれば、フルブ ッジ回路の前段部はDC/DCコンバータのみで い。また、直流を交流に変換できればフル リッジ回路の代わりにプッシュプル型イン ータなどの他の方式の回路を用いてもよい

 (5)また、制御回路30は、フルブリッジ回 40のトランジスタ41~44の反転制御と降圧チョ パ回路20のトランジスタ21のPWM制御を行うこ とができれば、制御回路内の構成は図示した ものに限定されない。

 本発明によると、複数の点灯周波数の単位 間あたりの含有率(又は含有構成比、以下同 じ)を変化させる際に、その含有率を段階的 変化させることで短期的発生する不要なラ プ電圧の上昇、または下降を抑えることが 能となり、所望のランプ電圧制御が実現可 となる。
 また、本発明は使用可能な点灯周波数に制 がある場合でも、複数の点灯周波数を組み わせ、さらにランプパラメータに応じて各 波数の単位時間あたりの含有率を変化させ ことで、ランプ電圧を良好に制御すること できる。
 また、本発明は周波数を連続的に変化させ 制御ではないので、カラーホイールの回転 やセグメントの数に限定された周波数しか 択できないDLPシステムなどにも有効な制御 なる。

符号の説明

1:AC電源
10:全波整流回路
11:ダイオードブリッジ
12:コンデンサ
20:降圧チョッパ回路
21:トランジスタ
22:ダイオード
23:チョークコイル
24:コンデンサ
30:制御回路
31,32,33:抵抗
34:PWM制御回路
35:中央制御部
40:フルブリッジ回路
41,42,43,44:トランジスタ
45:ブリッジ制御回路
50:イグナイタ回路
51:イグナイタ制御回路
60:高圧放電灯
70:反射鏡
100:高圧放電灯点灯装置
110:プロジェクタ筐体