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Title:
HOIST FOR ELEVATOR AND BRAKE SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/044450
Kind Code:
A1
Abstract:
A brake system and a hoist for elevator which can be made compact such that the brake torque does not rely upon the rotational direction of the brake drum. The brake system and a hoist for elevator comprise an electromagnet mechanism having a fixed core for attracting a movable core by an electromagnet coil and pressing it by a push spring, and a brake member fixed to the movable core and braking the brake drum wherein the movable core is rotary supported for the axis directing the tangential direction in the rotational direction of the brake drum, and rotated by the fixed core thus pressing the brake member against the brake drum or separating the brake member therefrom.

Inventors:
OGAWA KOJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/069243
Publication Date:
April 09, 2009
Filing Date:
October 02, 2007
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
OGAWA KOJI (JP)
International Classes:
B66B11/08
Domestic Patent References:
WO2004050527A12004-06-17
WO2004024611A12004-03-25
WO2005019085A12005-03-03
WO2003002448A12003-01-09
WO2005019085A12005-03-03
Foreign References:
JPH1018200Y1
JPS426835Y11967-03-30
JPH03109627U1991-11-11
Other References:
See also references of EP 2206674A4
Attorney, Agent or Firm:
TAKAHASHI, Shogo et al. (7-3 Marunouchi 2-chomeChiyoda-k, Tokyo 10, JP)
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Claims:
エレベータを駆動する巻上機に設けられて回転し制動面を有するブレーキドラムと、
前記制動面に対向して設けられ、前記制動面に対して進退して前記ブレーキドラムを制動する制動部材と、
コイルが巻線され通電により電磁力を発生する電磁コイルと、
前記電磁コイルを取り付ける固定鉄心と、
該固定鉄心に設けられ前記ブレーキコイルの電磁力に抗する力を発生する押しばねと、
前記ブレーキドラムの回転方向の接線方向に向かった軸心に対して回転可能に支持されて、前記電磁コイルと前記押しばねとによって回転し、前記制動部材を前記制動面に対して押圧及び離脱させる可動鉄心と、
を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
前記制動部材が前記制動面を押圧する位置は、前記押しばねが前記可動鉄心を押圧する位置と前記電磁コイルが前記可動鉄心を吸引する位置の少なくともどちらか一方と、前記軸心との間に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載のブレーキ装置。
前記制動部材を前記可動鉄心に回転自在に取り付ける回転機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
前記回転機構は、先端に凸状の球面を有し、前記制動部材の進退方向の移動量を調整可能に前記可動鉄心に取り付けられた球面軸と、円板状をなし前記凸状の球面に係合する凹状の球面を有しており、前記制動部材に設けられた球面座とを備えたことを特徴とする請求項3に記載のブレーキ装置。
前記球面座の外径より大きい幅でどちらか一方に開口した溝が前記制動部材に設けられたことを特徴とする請求項4に記載のブレーキ装置。
前記固定鉄心に前記押しばねの押圧力を調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のブレーキ装置。
前記可動鉄心が前記固定鉄心に回転可能に支持され、前記ブレーキドラムの内周に前記制動面を有した請求項1から5のいずれかに記載のブレーキ装置が設けられ、
外側に一側に開口した椀状部を形成し、内側にこの椀状部を互いに結合した底面部を形成した基体と、
この基体の椀状部の内側に設けられ前記制動部材が前記ブレーキドラムに対して進退する動作を摺動可能に案内するガイド部と、
前記基体の底面部に前記固定鉄心を取り付け、この固定鉄心の中心部に前記基体の椀状部の開口側に突出するように設けられた主軸と、
この主軸に回転自在に支持され椀状をなして一側に開口し、底面が前記基体の底面部に対向に配置された回転体と、
この回転体の底面側に設けられた駆動綱車と、
前記回転体の開口側に前記ブレーキドラムを設け、このブレーキドラムの外周に設けられた界磁磁石と、
この界磁磁石に対向して前記基体の椀状部の内周に設けられて前記界磁磁石とによって電動機を構成する固定子巻線と、
を備えたことを特徴とする巻上機。
前記可動鉄心に断面が凹状をなすように突出したガイド部を有し、このガイド部の内側に前記制動部材が嵌り込むように設けられ、前記ブレーキドラムの内周に前記制動面を有した請求項1から5のいずれかに記載のブレーキ装置が設けられ、
外側に一側に開口した椀状部を形成し、内側にこの椀状部を互いに結合した底面部を形成した基体と、
この基体の椀状部の内側に設けられ、前記可動鉄心を回転可能に支持する支持部と、
前記基体の底面部に前記固定鉄心を取り付け、この固定鉄心の中心部に前記基体の椀状部の開口側に突出するように設けられた主軸と、
この主軸に回転自在に支持され椀状をなして一側に開口し、底面が前記基体の底面部に対向に配置された回転体と、
この回転体の底面側に設けられた駆動綱車と、
前記回転体の開口側に前記ブレーキドラムを設け、このブレーキドラムの外周に設けられた界磁磁石と、
この界磁磁石に対向して前記基体の椀状部の内周に設けられて前記界磁磁石とによって電動機を構成する固定子巻線と、
を備えたことを特徴とする巻上機。
前記可動鉄心が前記固定鉄心に回転可能に支持され、前記ブレーキドラムの外周に前記制動面を有した請求項1から5のいずれかに記載のブレーキ装置が設けられ、
外側に一側に開口した椀状部を形成し、内側にこの椀状部を互いに結合した底面部を形成した基体と、
この基体の椀状部の外側に設けら前記固定鉄心を取り付けるブレーキ取付け部と、
前記基体の底面部の中心部に前記基体の椀状部の開口側に突出するように設けられた主軸と、
この主軸に回転自在に支持され椀状をなして一側に開口し、底面が前記基体の底面部に対向に配置された回転体と、
この回転体の底面側に設けられた駆動綱車と、
前記回転体の開口側に前記ブレーキドラムを設け、このブレーキドラムの外周に設けられた界磁磁石と、
この界磁磁石に対向して前記基体の椀状部の内周に設けられて前記界磁磁石とによって電動機を構成する固定子巻線と、
を備えたことを特徴とする巻上機。
Description:
エレベータ用巻上機及びブレー 装置

  この発明は、エレベータを駆動する巻 機に関し、特に制動部材がブレーキドラム 押圧することで制動するブレーキ装置及び れを備えた巻上機に関するものである。

従来の巻上機は、主軸を中心に回転するブ レーキドラムと、このブレーキドラムの内周 側に配置され回転を制動する制動部材と、ブ レーキドラムの内周側に配置され、固定部に 端部が回転可能に支持されたアームとを備え ている。このアームの中央部に制動部材が取 り付けられ、アームの回転によって制動部材 がブレーキドラムへ押圧と離脱の動作をする 。これにより、巻上機の制動と制動解除が行 われる。そして、アームをブレーキドラム側 へ押圧する押しばねが、アームの回転支持部 と反対側の他端部に配置されている。この押 しばねによって制動部材がてこの原理でブレ ーキドラムを押圧し、回転方向に発生する摩 擦力によってブレーキドラムの回転を制動す る。また、制動部材の摩擦力によってアーム に回転モーメントが発生するように、アーム の回転支持部と制動部材の摩擦力の作用点と が離れている。そして、この制動部材及びア ームは2個あり、ブレーキドラムの回転中心 対称に配置されている。(特許文献1参照)

また、他の従来の巻上機は、主軸を中心に回 転するブレーキドラムと、このブレーキドラ ムの内周側に配置され回転を制動する制動部 材と、この制動部材がブレーキドラムを押圧 する方向で制動部材に直列に連結された電磁 石機構を備えている。この電磁石機構は、可 動鉄心と、この可動鉄心を電磁石コイルで吸 引し押しばねで押圧する固定鉄心とを備えて いる。そして、電磁石機構によって可動鉄心 が固定鉄心に対して進退することで、制動部 材がブレーキドラムへ押圧と離脱の動作をす る。これにより、これにより、巻上機の制動 と制動解除が行われる。また、このブレーキ 装置は2個あり、ブレーキドラムの回転中心 対称に配置されている。(特許文献2参照)
以上のような巻上機は、2個のブレーキを有 、一方のブレーキが何らかの故障で制動し くなったときでも、他方のブレーキで制動 巻上機を停止させるようになっている。

WO03/002448公報(第11-13頁、第1図)

WO2005/019085公報(第3-4頁、第2図)

以上のように、特許文献1の巻上機は、制 部材の摩擦力によってアームに回転モーメ トが発生するように、アームの回転支持部 制動部材の摩擦力の作用点とが離れている このため、片側のブレーキで制動する際、 に説明する理由より、ブレーキドラムの回 方向によって制動トルクが異なる。制動部 の摩擦力は、ブレーキドラムの回転方向と 逆方向に働く。従って、この摩擦力の方向 よって、アームにはブレーキドラムを押圧 る方向やその逆方向に回転モーメントが作 する。このアームの回転モーメントがブレ キドラムを押圧する方向に作用する場合、 しばねの押圧力を助長させ制動トルクが増 する。逆にアームの回転モーメントがブレ キドラムを押圧する方向の逆方向に作用す 場合、押しばねの押圧力に対抗することに り制動トルクが減少する。これにより、ブ ーキドラムの回転方向によって制動トルク 異なる。

片側のブレーキでブレーキドラムの両方の回 転方向においても巻上機を停止させるには、 上記の制動トルクの減少を補償する制動力が 必要となる。アームの回転支持部と制動部材 、押しばねの距離の比率、即ちてこの比率か ら、押しばねのばね力は、この比率によって 制動部材の押圧力より小さく設定できるもの の、上記のように制動トルクの減少を補償す るために必要以上に大きくしなければならず 、ブレーキが大型化するという問題があった 。
また、特許文献2の巻上機では、押しばねと 動部材が直列に配置されているので、ブレ キドラムの回転方向によって制動トルクが なることはないが、押しばねのばね力は、 許文献1のようにアームのてこの比率により さく設定できず、制動部材の押圧力そのも の力が必要であり、ブレーキが大型化する いう問題があった。

この発明は、かかる問題点を解決するため になされたもので、制動トルクがブレーキド ラムの回転方向に依存することなく、小型化 できるブレーキ装置及び巻上機を得ることを 目的とする。

 この発明に係るエレベータ用巻上機及び レーキ装置においては、電磁力を発生する 磁コイルと電磁力に抗して力を発生する押 ばねとを有した固定鉄心と、この固定鉄心 対して電磁コイルと押しばねによって離脱 び押圧する可動鉄心と、この可動鉄心に取 付けられブレーキドラムを制動する制動部 とを備え、可動鉄心がブレーキドラムの回 方向の接線方向に向かった軸心に対して回 支持されて、固定鉄心によって回転し、制 部材をブレーキドラムに対して押圧及び離 させるものである。

 この発明は、可動鉄心はブレーキドラム 回転方向の接線方向に向かった軸心に対し 回転可能に支持されている。これにより、 動部材がブレーキドラムを押圧して制動す とき、ブレーキドラムの回転方向に発生す 制動部材の制動力が可動鉄心の回転方向に かないので、可動鉄心の押圧する押しばね 力に影響を与えることがない。従って、ブ ーキドラムの回転方向によって制動トルク 減少することがないので、押しばねを必要 上に大きくすることがなく、エレベータ用 上機及びブレーキ装置を小型化することが きる。

この発明の実施の形態1における巻上機 の半断面を表した正面図を示す図である。 図1の断面A-Aを示す図である。 図1の要部を拡大した図である。 図2の要部を拡大した図である。 この発明の実施の形態2における巻上機 の半断面を表した正面図を示す図である。 図5の断面B-Bを示す図である。 図5の要部を拡大した図である。 図6の要部を拡大した図である。 この発明の実施の形態3における巻上機 の半断面を表した正面図を示す図である。 図9の断面C-Cを示す図である。 図9の要部を拡大した図である。 図10の要部を拡大した図である。

  以下、この発明の好適な実施の形態につ て図面を参照して説明する。
実施の形態1.
 図1は、この発明を実施するための実施の形 態1における巻上機の半断面を表した正面図 示す。図2は図1の断面A-Aを示す。図3は図1の 部を拡大した図で、図4は図2の要部を拡大 た図を示す。

 図において、基体1は、外側に一側に開口 した椀状部1aを形成し、内側にこの椀状部1a 互いに結合した底面部1bを形成している。こ の底面部1bに椀状部1aの開口側と反対側から 定鉄心2がボルト3で取り付けられている。固 定鉄心2の中心部には椀状部1aの開口側へ突出 するように主軸4が設けられ、主軸4に軸受4a 介して回転体5が回転可能に支持されている 回転体5は、椀状をなして一側に開口し、底 面が基体1の底面部1bに対向して配置されてい る。回転体5の底面側に駆動綱車6が設けられ いる。駆動綱車6には図示しないロープが巻 き掛けられ、駆動綱車6が回転することによ 、このロープに吊り下げられたエレベータ 乗りかごが昇降する。回転体5の開口部側に 、円筒状のブレーキドラム7が設けられてい る。このブレーキドラム7が基体1の椀状部1a 挿入されるように配置されている。

ブレーキドラム7の外周に界磁磁石8が設け れ、固定子巻線9が界磁磁石8に対向して基 1の椀状部1aの内周に設けられている。この 磁磁石8と固定子巻線9とによって電動機10が 成される。ブレーキドラム7の内周側に制動 面11が設けられ、ブレーキ装置12がブレーキ ラム7の回転中心を対称に左右2個あり、ブレ ーキドラム7の内周側に配置されている。こ ブレーキ装置12は次のように構成されている 。説明を簡略化するために片側のブレーキ装 置について説明する。

制動部材13が制動面11に対向して設けられ いる。この制動部材13が制動面11を押圧する とにより、ブレーキドラム7が制動されて巻 上機が停止する。固定鉄心2は、制動面11に対 面した吸引面2aを有し、コイルが巻線された 磁コイル2bが設けられている。この電磁コ ル2bを通電することで吸引面2aに対して電磁 が発生する。また、固定鉄心2には、押しば ね14が電磁コイル2bと並列に設けられている この押しばね14は電磁コイル2bの電磁力に抗 て押圧力を発生する。また、固定鉄心2には 、押しばね14が押圧する側と反対側に当て板1 4aを介して調整ボルト14bが取り付けられてい 。この調整ボルト14bを回転することで、当 板14aを介して押しばねの長さを変え押圧力 調整する。

固定鉄心2には、可動鉄心15が嵌り込むよう に支持部16を可動鉄心15の両側に有している 可動鉄心15は板状をなし、制動部材13と吸引 2aとの間で吸引面2aに対面して配置されてい る。そして、可動鉄心15はブレーキドラム7の 回転方向の接線方向に向かった軸心17に対し 回転可能に支持されている。この回転支持 次のようになっている。軸心17を有するピ 18が可動鉄心15の両端側でブレーキドラム7の 底面側に設けられ、このピン18が固定鉄心2の 支持部16に回転可能に支持されている。

 押しばね14が可動鉄心15の吸引面2a側を押 付けるようになっている。そして、可動鉄 15は、電磁コイル2bの電磁力により押しばね 14の押圧力に抗して、吸引面2aに当接するよ に回転する。また、可動鉄心15は電磁コイル 2bの通電を遮断することで、押しばね14によ 吸引面2aから離れるように回転する。可動鉄 心15の他側には制動部材13が取り付けられて る。制動部材13が制動面11を押圧する位置、 ち制動部材13が可動鉄心15に取り付けられて いる位置は、電磁コイル2bが吸引する位置及 押しばね14が押圧する位置と軸心17との間に 配置されている。

また、制動部材13は、回転機構20を介して 動鉄心15に回転自在に取り付けられている。 この回転機構20は、球面軸21と球面座22を有し ている。球面軸21は、棒状をなし、先端に制 部材13の前進方向へ突出した凸状の球面21a 有する球面部21bと、根元部にこの球面部21b 径よりも小さい径でネジ21cを形成している そして、球面軸21はネジ21bと止めナット23と 互いに締め付けることで可動鉄心15に固定 れている。球面座22は、円板状をなし、球面 部21bの球面21aに係合した凹状の球面22aを有し 、底面部が制動部材13に当接して取り付けら ている。制動部材13に溝24が設けられ、この 溝24に球面座22が嵌り込んでいる。この溝24は ブレーキドラム7の底面側に開口している。 た、略Z字状の板ばね25が、球面軸21の両側に 2個取け付けられている。この板ばね25は、球 面部21bと球面座22を挟み込むように、一端が 面部21bの球面21aの反対側に当接して、他端 制動部材13に取り付けられている。

基体1の椀状部1aの内側にガイド部26が一体 に設けられている。このガイド部26はブレ キドラム7の回転方向に向かって制動部材13 両端側に設けられている。また、ガイド部26 は、制動部材13がブレーキドラム7に対して進 退する動作を摺動可能に案内する。

 次に、巻上機の動作について説明する。 ず、巻上機が駆動する動作について説明す 。固定子巻線9を通電し界磁磁石8が界磁さ ることにより、回転体5が回転する。このと 、電磁コイル2bが通電されて押しばね14の押 圧力に抗して電磁力を発生するとともに、可 動鉄心15が吸引面2aに当接するように軸心17を 中心に回転する。これにより、制動部材13が イド部26に案内されてブレーキドラム7から 脱し制動を解除する。

次に、巻上機が停止する動作について説明 する。固定子巻線9の通電を遮断して電動機 駆動を停止する。このとき、電磁コイル2bの 通電も遮断して電磁力を解除して、押しばね 14が可動鉄心15を押圧する。そして、可動鉄 15が吸引面2aから離脱するように軸心17を中 に回転する。これにより、制動部材13がガイ ド部26に案内されて前進しブレーキドラム7を 押圧して制動トルクを発生する。これにより 回転体5が制動される。

このとき、制動部材13が制動面11に対して いている場合、回転機構20により制動部材13 可動鉄心15に対して回転して制動面11に倣う 。このとき回転機構20は次のように動作する 球面21aと球面22aとが係合した状態でその球 に沿って、球面軸21に対して球面座22が回転 することで、制動部材13が可動鉄心15に対し 回転する。そして、可動鉄心15が固定鉄心2 吸引されるとき、板ばね25がそのばね力で球 面部21bと球面座22を保持し、制動部材13が制 面11に倣った姿勢のまま制動面11から離脱す 。また、制動部材13には制動面11の接線方向 に力が発生するが、この力はガイド部26が負 する。

以上のように、この発明の実施の形態1にお る巻上機は次に述べる効果を奏する。
制動部材13が可動鉄心15に取り付けられて、 動鉄心15はブレーキドラム7の回転方向の接 方向に向かった軸心17に対して回転可能に支 持されている。これにより、制動部材13がブ ーキドラム7の制動面11を押圧して制動する き、ブレーキドラム7の回転方向に発生する 制動力、即ち制動部材13の摩擦力が可動鉄心1 5の回転方向に働かないので、可動鉄心15の押 圧する押しばね14の力に影響を与えることが い。従って、ブレーキドラム7の回転方向に よって制動トルクが減少することがないので 、押しばね14を必要以上に大きくすることが く、ブレーキ装置12を小型化できる。

また、制動部材31が制動面11を押圧する位置 、押しばね14が押圧する位置とピン18の軸心1 7との間に配置されている。これにより、て の原理により押しばね14の押圧力は制動部材 13が制動面11を押圧する力よりも小さくでき さらにブレーキ装置12を小型化できる。
また、制動部材13が制動面11を押圧する位置 、電磁コイル2bの吸引する位置とピン18の軸 17との間に配置されている。これにより、 この原理により電磁コイル2bの電磁力による 吸引力は制動部材13が制動面11を押圧する力 りも小さくでき、電磁コイル2bを小型化でき る。

制動部材13は回転機構20を介して可動鉄心15 に回転自在に取り付けられている。これによ り、制動時、制動部材13が制動面11に倣うよ に押圧するので、安定した制動トルクが得 れる。また、制動解除時、制動部材13が制動 面11に倣った姿勢のまま制動面11から離脱す ので、制動部材13と制動面11との隙間は確実 確保できる。これにより、ブレーキドラム7 の回転時、制動部材13が制動面11に摺ること なく信頼性の高いブレーキ装置が得られる

また、球面軸21は根元部にネジ21bを形成し 、ネジ21bと止めナット23とを互いに締め付 ることで可動鉄心15に固定されている。そし て、球面軸21を回転することで、ネジ21bのネ 作用によって可動鉄心15に対する突出量を 整し、可動鉄心15の回転量、即ち制動部材13 進退移動量を調整する。これにより、球面 21を回すという簡便な作業で制動部材13の進 退移動量を調整することができる。

また、固定鉄心2には、押しばね14が押圧す る側と反対側に当て板14aを介して調整ボルト 14bが取り付けられている。これにより、調整 ボルト14bを回転するという簡便な作業で押し ばね14の押圧力を調整し、制動トルクを調整 ることができる。

制動部材13に溝24が設けられ、この溝24に球 面座22が嵌り込んでいる。これにより、可動 心15と制動部材13との距離を短くできブレー キ装置12を小型化できる。また、溝24はブレ キドラム7の底面側に球面座22の幅より大き 幅で開口している。そして、略Z字状の板ば 25が、球面軸21の球面21aと球面座22を挟み込 ように、一端が球面軸21の球面21a部に当接 て他端が制動部材13に取り付けられている。 これにより、可動鉄心15あるいは固定鉄心2を 巻上機から外すことなく、板ばね25を押し広 制動部材13を取り外すことができる。従っ 、ブレーキ装置全体を巻上機から外すこと く制動部材13を交換でき、保守の作業性がよ い。

また、可動鉄心15が固定鉄心2の支持部16に 転可能に支持され、ガイド部26がブレーキ ラム7の回転方向に向かって制動部材13の両 側に備えられている。そして、ガイド部26は 制動部材13の進退する動作に対して摺動可能 案内するように基体1に設けられている。こ れにより、制動部材13が制動面11に対して円 に当接及び離脱できる。また、制動トルク 発生する際、このガイド部26が制動部材13に 生するブレーキドラム7の回転方向の制動力 を負担する。そのため、可動鉄心15や固定鉄 2がこの力を支持しなくてよく、ブレーキ装 置12を小型化できる。

巻上機は、外側に一側に開口した椀状部1aを 成し、内側にこの椀状部1aを互いに結合し 底面部1bを形成した基体1を備え、この底面 1bに椀状部1aの開口側と反対側から固定鉄心2 がボルト3で取り付けられている。また、固 鉄心2の中心部には椀状部1aの開口側へ突出 るように主軸4が設けられ、この主軸4に回転 体5が回転可能に支持されている。回転体5は 椀状をなして一側に開口し、底面が基体1の 底面部1bに対向して配置されて、底面側に駆 綱車6が設けられている。回転体5の開口部 には、内周に制動面11を有したブレーキドラ ム7が設けられている。このブレーキドラム7 内周側にブレーキ装置12が配置されている また、巻上機には、界磁磁石8がブレーキド ム7の外周に設けられ、固定子巻線9が界磁 石8に対向して基体1の椀状部1aの内周に設け れて電動機10を有している。
これにより、巻上機の軸方向の厚みと外周方 向の径を小さくでき、巻上機を小型化できる 。

 実施の形態2.
 図5は、この発明を実施するための実施の形 態2における巻上機の半断面を表した正面図 示す。図6は図5の断面B-Bを示す。図7は図5の 部を拡大した図で、図8は図6の要部を拡大 た図を示す。
実施の形態1におけるブレーキ装置12は、可動 鉄心15が固定鉄心2に回転支持されたものであ るが、実施の形態2のブレーキ装置30は、基体 31に可動鉄心32が回転支持されたものである

基体31は、外側部に一側に開口した椀状31a 形成し、内側にこの椀状31aを互いに結合し 底面31bを形成している。この底面31bに椀状3 1aの開口側と反対側から固定鉄心2がボルト3 取り付けられている。基体31は、可動鉄心32 嵌り込むように支持部31cを可動鉄心32の両 に有している。

可動鉄心32は、断面が凹状をなすように突出 たガイド部32aを有している。そして、制動 材13がブレーキドラム7の内周側で制動面11 対向して配置され、可動鉄心32のガイド部32a の内側にはまり込むように設けられている。 また、可動鉄心32の凹状の底面部が吸引面2a 対面して配置されている。可動鉄心32はブレ ーキドラム7の回転方向の接線方向に向かっ 軸心33に対して回転可能に支持されている。 この回転支持は次のようになっている。軸心 33を有するピン34が可動鉄心32の両端側でブレ ーキドラム7の底面側に設けられ、このピン34 が基体31の支持部31cに回転可能に支持されて る。
その他の点は実施の形態1と同様であり、詳 な説明は省略する。また、実施の形態1と同 号のものは相当部分を示す。

次に、動作について説明する。基本的な部分 は実施の形態1と同様であり、ここではブレ キの動作について説明する。
まず、制動を解除する動作について説明する 。電磁コイル2bが通電されて押しばね14の押 力に抗して電磁力を発生するとともに、可 鉄心32が吸引面2aに当接するように軸心33を 心に回転する。これにより、制動部材13が可 動鉄心32のガイド部32aに係合した状態でブレ キドラム7から離脱し制動を解除する。

次に制動する動作について説明する。電磁 コイル2bが通電を遮断して電磁力を解除して 押しばね14が可動鉄心32を押圧する。そして 、可動鉄心32が動部材13をブレーキドラム7に 圧させるように軸心33を中心に回転する。 して、制動部材13が可動鉄心32のガイド部32a 係合した状態でブレーキドラム7を押圧し制 動トルクを発生する。これにより回転体5が 動される。このとき、制動部材13には制動面 11の接線方向に力が発生するが、この力は可 鉄心32のガイド部32aへ伝達され、両側のピ 34が負担する。また、可動鉄心32がこの力の 向へ移動し基体31の支持部31cに当接した場 、この力はその当接した部分でも負担する

以上のように、この発明の実施の形態2にお る巻上機は、実施の形態1と同様な効果を奏 るとともに次に述べる効果を奏する。
制動部材13は可動鉄心32のガイド部32aに係合 た状態であるので、可動鉄心32の回転軌跡と 同期した軌跡でブレーキドラム7に対して進 する。そして、制動部材13は可動鉄心32に対 て姿勢を保持したまま進退する。そのため 制動が解除されたとき、制動部材13が制動 11に対して隙間を小さくなるような傾きが生 じることがない。従って、制動部材13は制動 11との隙間を十分に確保した状態で制動解 でき、信頼性の高い巻上機を得ることがで る。

 実施の形態3.
 図9は、この発明の実施の形態3における巻 機の半断面を表した正面図を示す。図10は図 9の断面C-Cを示す。図11は図9の要部を拡大し 図で、図12は図10の要部を拡大した図を示す
実施の形態1は、ブレーキ装置12をブレーキド ラム7の内周側に配置したものであるが、実 の形態3は、ブレーキ装置40をブレーキドラ 41の外周側に配置したものである。

図において、基体42は、外側に一側に開口 た椀状42aを形成し、内側にこの椀状42aを互 に結合した底面42bを形成している。そして 椀状42aの外周の両側にブレーキ取付け部42c 設けられている。このブレーキ取付け部42c ブレーキ装置40がボルト3で取付けられてい 。また、底面42bの中央部には椀状42aの開口 へ突出するように主軸4が設けられ、主軸4 軸受4aを介して回転体43が回転可能に支持さ ている。回転体43は、椀状をなして一側に 口し、底面が基体42の底面42bと対向して配置 されている。回転体43の底面側に駆動綱車6が 設けられている。回転体43の開口部側には、 筒状のブレーキドラム41が設けられている このブレーキドラム41が基体42の椀状42a部に 入されるように配置されている。

ブレーキドラム42の外周に界磁磁石8が設け られ、固定子巻線9が界磁磁石8に対向して基 42の内周に設けられている。また、制動面44 が界磁磁石8に隣接してブレーキドラム41の外 周側に設けられ、ブレーキ装置40がブレーキ ラム41の回転中心を対称に左右2個あり、ブ ーキドラム41の外周側に配置されている。 明を簡略化するために片側のブレーキ装置 ついて説明する。

制動部材45が制動面44に対向して設けられて る。この制動部材45が制動面44を押圧するこ により、ブレーキドラム43が制動されて巻 機が停止する。制動部材45は回転機構20を介 て可動鉄心15に取り付けられている。この 動鉄心2は、実施の形態1と同様にピン18を介 て固定鉄心2に回転可能に支持されている。 この固定鉄心2がボルト3によってブレーキ取 け部42cに取り付けられている。そして、実 の形態1と同様に固定鉄心2により可動鉄心15 が回転して、制動部材45が制動面44を押圧し り制動面44から離脱する。これにより、制動 及び制動解除が行われる。
その他の点は実施の形態1と同様であり、詳 な説明は省略する。また、実施の形態1と同 号のものは相当部分を示す。

以上のように、この発明の実施の形態3に ける巻上機も、実施の形態1と同様な効果を する。また、ブレーキ装置40をブレーキド ム41の外周側に配置したことにより、軸方向 の厚みは実施の形態1よりも大きくなるが、 動部材13が制動面44に接触する位置が径方向 大きくでき、その分制動部材13の押圧力を さくできる。これにより、ブレーキ装置を 型化できる。

  以上のように、この発明にかかるエレ ータ用巻上機は、エレベータのかごを昇降 せてかごを乗場階に停止させる駆動装置に して用いられるのに適している。




 
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