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Title:
HYBRID INDUSTRIAL VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/118924
Kind Code:
A1
Abstract:
A hybrid industrial vehicle which can perform steering operation during idling stop without using a complicated mechanism. The hybrid industrial vehicle arranged to transmit the power of a first electric motor (23) and the power of an engine (21) to a drive wheel (34) through a first gear train (32) comprises a second electric motor (24) operating by receiving power supply from a battery (22), a first hydraulic pump (26) for supplying pressure oil to a material handling hydraulic system, a second gear train (28) interposed between the engine and the second electric motor and the first hydraulic pump and capable of transmitting power mutually between these engine and second electric motor and the first hydraulic pump, a second hydraulic pump (27) for supplying pressure oil to a steering hydraulic system, and a third electric motor (25) operating to drive the second hydraulic pump by receiving power supply from the battery.

Inventors:
FUTAHASHI KENSUKE (JP)
KAWAGUCHI MASATAKA (JP)
OGAWA KIYOMITSU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064059
Publication Date:
October 01, 2009
Filing Date:
August 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI HEAVY IND LTD (JP)
FUTAHASHI KENSUKE (JP)
KAWAGUCHI MASATAKA (JP)
OGAWA KIYOMITSU (JP)
International Classes:
B60K6/36; B60K6/22; B60K6/48; B60K6/54; B60L50/16; B60W10/30; B60W20/00; B62D5/07; B66F9/22; B66F9/24; E02F9/20
Domestic Patent References:
WO2007138862A12007-12-06
Foreign References:
JP2008056058A2008-03-13
JP2007091054A2007-04-12
JP2008062822A2008-03-21
JPH07315792A1995-12-05
JPS6121676U1986-02-07
JPS6429073U1989-02-21
JP2004182128A2004-07-02
JP2008007089A2008-01-17
JP2006273514A2006-10-12
Other References:
See also references of EP 2255986A4
Attorney, Agent or Firm:
MITSUISHI, Toshiro et al. (JP)
Toshiro Mitsuishi (JP)
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Claims:
 エンジンと、バッテリと、このバッテリからの電力供給により作動する第1の電動モータと、第1のギアトレンとを備え、前記第1の電動モータの動力と前記エンジンの動力とを前記第1のギアトレンを介して駆動輪に伝達する構成のハイブリッド型産業車両において、
 前記バッテリからの電力供給により作動する第2の電動モータと、
 荷役油圧系統へ圧油を供給する第1の油圧ポンプと、
 前記エンジンと前記第2の電動モータと前記第1の油圧ポンプとの間に介設されて、これらのエンジンと第2の電動モータと第1の油圧ポンプとの間の相互の動力伝達が可能な第2のギアトレンと、
 ステアリング油圧系統へ圧油を供給する第2の油圧ポンプと、
 前記バッテリからの電力供給により作動し、前記第2の油圧ポンプを駆動する第3の電動モータとを備えたことを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項1に記載のハイブリッド型産業車両において、
 前記第1の油圧ポンプから吐出される圧油と、前記第2の油圧ポンプから吐出される圧油とを、これらの第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプに共通の油圧ラインで合流させた後、前記荷役油圧系統と前記ステアリング油圧系統とに供給する構成としたことを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項2に記載のハイブリッド型産業車両において、
 前記荷役油圧系統から排出される圧油によって作動する荷役回生用の油圧モータと、
 前記油圧モータ側から前記第2の油圧ポンプ側にのみ動力を伝達する動力伝達手段とを備え、
 前記油圧モータにより前記動力伝達手段と前記第2の油圧ポンプとを介して前記第3の電動モータを駆動して、前記第3の電動モータを発電機として機能させることにより、この発電機としての第3の電動モータの発電電力を前記バッテリに充電する構成としたことを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項3に記載のハイブリッド型産業車両において、
 前記動力伝達手段は、前記油圧モータ側から前記第2の油圧ポンプ側にのみ動力を伝達するワンウエイクラッチであることを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項1に記載のハイブリッド型産業車両において、
 前記第2の油圧ポンプから前記ステアリング油圧系統へ圧油を供給する油圧ラインにアキュムレータを設けたことを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項2に記載のハイブリッド型産業車両において、
 前記共通の油圧ラインから前記ステアリング油圧系統へ圧油を供給する油圧ラインにアキュムレータを設けたことを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項3に記載のハイブリッド型産業車両において、
 前記共通の油圧ラインからの圧油を前記ステアリング油圧系統へ供給する油圧ラインにアキュムレータを設けたことを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項1に記載のハイブリッド型産業車両において、
 前記第1の油圧ポンプから前記荷役油圧系統へ圧油を供給する第1の油圧ラインと、前記第2の油圧ポンプから前記ステアリング油圧系統へ圧油を供給する第2の油圧ラインとを第3の油圧ラインによって接続し、
 且つ、前記第1の油圧ラインと前記第2の油圧ラインとを連通させる第1の状態と、前記第1の油圧ラインと油タンクへ通じる第4の油圧ラインとを連通させる第2の状態との切替えが可能な方向制御弁を、前記第3の油圧ラインに設けたことを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項1に記載のハイブリッド型産業車両において、
 前記第1の油圧ポンプから前記荷役油圧系統へ圧油を供給する第1の油圧ラインと、前記第2の油圧ポンプから前記ステアリング油圧系統へ圧油を供給する第2の油圧ラインとを第3の油圧ラインによって接続し、
 且つ、前記第1の油圧ラインと前記第2の油圧ラインとを連通させる第1の状態と、前記第1の油圧ラインと油タンクへ通じる第4の油圧ラインとを連通させる第2の状態と、前記第1の油圧ラインと前記第2の油圧ラインと前記第4の油圧ラインとの間の流れを遮断する第3の状態との切替えが可能な方向制御弁を、前記第3の油圧ラインに設けたことを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項1に記載のハイブリッド型産業車両において、
 方向制御弁を介して第1の油圧ラインと第2の油圧ラインと接続することにより、前記第1の油圧ポンプから前記第1の油圧ラインへ吐出した圧油と、前記第2の油圧ポンプから第2の油圧ラインへ吐出した圧油とを合流した後、前記荷役油圧系統と前記ステアリング油圧系統とに供給する構成とし、
 且つ、前記方向制御弁は、前記第1の油圧ラインと前記第2の油圧ラインとを連通させる第1の状態と、前記第1の油圧ラインと油タンクへ通じる第3の油圧ラインとを連通させる第2の状態との切り替えが可能であることを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項1に記載のハイブリッド型産業車両において、
 方向制御弁を介して第1の油圧ラインと第2の油圧ラインと接続することにより、前記第1の油圧ポンプから前記第1の油圧ラインへ吐出した圧油と、前記第2の油圧ポンプから第2の油圧ラインへ吐出した圧油とを合流した後、前記荷役油圧系統と前記ステアリング油圧系統とに供給する構成とし、
 且つ、前記方向制御弁は、前記第1の油圧ラインと前記第2の油圧ラインとを連通させる第1の状態と、前記第1の油圧ラインと油タンクへ通じる第3の油圧ラインとを連通させる第2の状態と、前記第1の油圧ラインと前記第2の油圧ラインと前記第3の油圧ラインとの間の流れを遮断する第3の状態との切替えが可能であることを特徴とするハイブリッド型産業車両。
 請求項8~11の何れか1項に記載のハイブリッド型産業車両において、
 前記第2の油圧ラインにアキュムレータを設けたことを特徴とするハイブリッド型産業車両。

                                                                                
Description:
ハイブリッド型産業車両

 本発明はエンジンと電動モータとを駆動 として備えたハイブリッド型産業車両に関 る。

 ハイブリッド型産業車両は、エンジンと 動モータとを駆動源として備えているため 大動力の取り出しが可能でありながら、エ ルギー効率も優れている。かかるハイブリ ド型産業車両の一例として、ハイブリッド フォークリフトが知られている。

 そして、このフォークリフトには、ステ リング作動に大きな駆動力が必要であるた 、乗用車と同様のハンドルから車輪までが 械的な軸とギアで繋がりアクチュエータで シストするパワーステアリングではなく、 ンドルから車輪までが油圧のみでつながっ フルハイドロリックタイプのものが多い。 ルハイドロリックタイプのフォークリフト は、ステアリング駆動用の圧油も、荷役駆 用の圧油を供給するための油圧ポンプから 給される構成となっているものがほとんど ある。

 下記の特許文献1には、かかる構成のハイ ブリッド型フォークリフトが開示されている 。このハイブリッド型フォークリフトの構成 を図15に基づいて説明する。図15は従来のハ ブリッド型フォークリフトの駆動系統の構 図である。

 図15に示すように、従来のハイブリッド フォークリフトは、エンジン1と、バッテリ2 と、第1の電動モータ3と、第2の電動モータ4 、第1の油圧ポンプ12と、第2の油圧ポンプ13 、第1のギアトレン9と、第2のギアトレン5な を備えている。

 エンジン1の出力軸1aは、エンジン1側から 第2のギアトレン5側へのみ動力を伝達するワ ウエイクラッチ15と、第2のギアトレン5と、 トルクコンバータ6と、トランスミッション7 、このトランスミッション7に設けられた前 後進クラッチ8とを介して、第1のギアトレン9 に接続されている。一方、第1の電動モータ3 出力軸3aは、直接、第1のギアトレン9に接続 されている。第1のギアトレン9は、差動ギア( 図示省略)などを備えたフロントアクスル10を 介して前輪(駆動輪)11に接続されている。

 従って、本ハイブリッド型フォークリフ は、第1の電動モータ3の動力とエンジン1の 力とが、第1のギアトレン9を介して前輪11に 伝達されることにより、前輪11が回転駆動さ て走行する。なお、第1の電動モータ3は、 ッテリ2から電力が第1のインバータ14を介し 供給されることにより作動する。

 一方、第2の電動モータ4は、その出力軸4a が第2のギアトレン5を介して第1の油圧ポンプ 12に接続されており、バッテリ2から電力が第 2のインバータ17を介して供給されることによ り作動する。また、第1の油圧ポンプ12には、 第2のギアトレン5を介して、エンジン1の出力 軸1aも接続されている。従って、エンジン1の 動力と第2の電動モータ4の動力とが第2のギア トレン5を介して第1の油圧ポンプ12に伝達さ ることにより、第1の油圧ポンプ12は回転駆 される。その結果、第1の油圧ポンプ12から 出された圧油が、図示しない荷役油圧系統 油圧シリンダとステアリング油圧系統の油 シリンダとに供給される。

 第2の油圧ポンプ13は、入力側が、前記荷 油圧系統の油圧シリンダに接続される一方 出力側が、ワンウエイクラッチ16と第2のギ トレン5とを介して第2の電動モータ4に接続 れている。このため、リフト降下時には、 記荷役油圧系統の油圧シリンダから排出さ る圧油によって第2の油圧ポンプ13が回転駆 され、この第2の油圧ポンプ13によって第2の 電動モータ4が回転駆動されることにより発 機として機能し、この発電機としての第2の 動モータ4の発電電力がインバータ14を介し バッテリ2に充電される(即ち荷役回生させ )。なお、エンジン1の始動は図示しないエン ジン始動専用のスタータモータによって行わ れる。

特開2008-7089号公報

特開2006-273514号公報

 ハイブリッド型フォークリフトにおける 費向上技術の一つとして、車両停止時や、 ォークリフトが作業をしていないエンジン イドリング状態時にエンジン1を停止させる アイドリングストップがある。このアイドリ ングストップ中にはエンジン1は停止してい が、このような状態においてもステアリン 操作を行うことができるようにする必要が る。

 しかしながら、上記従来のハイブリッド フォークリフトにおいてアイドリングスト プを実施した場合、1つの第1の油圧ポンプ12 によって荷役油圧系統とステアリング油圧系 統の両方に圧油を供給する構成であるため、 第2の電動モータ4だけでは第1の油圧ポンプ12 駆動してステアリング油圧系統に十分な圧 を供給することができない。このため、例 ばステアリング操作とエンジン起動とを同 に行うことができず、エンジン1を起動して からステアリング操作を行う必要があった。

 なお、上記の特許文献2には遊星歯車やク ラッチを用いて、ステアリング操作とエンジ ン起動とを同時に行うことができる構成のハ イブリッド型フォークリフトが開示されてい る。しかし、このハイブリッド型フォークリ フトでは、容量が大きくてサイズの大きな電 動モータが必要になるため、車両が高コスト となり、且つ、電動モータのための大きな設 置スペースも必要になる。また、ステアリン グ駆動力を荷役負荷部から得るため、エンジ ンと電動モータの動力を連結・分配する遊星 歯車部が故障した場合にはステアリング操作 を行うことができず、車両の進行方向を変え ることができないため、車両の走行動作が不 能になってしまう。

 従って本発明は上記の事情に鑑み、遊星 車やクラッチなど複雑な機構を用いなくて 、アイドリングストップ中(エンジン停止中 )にステアリング操作を行うことなどが可能 ハイブリッド型フォークリフトを提供する とを課題とする。

 上記課題を解決する第1発明のハイブリッド 型産業車両は、エンジンと、バッテリと、こ のバッテリからの電力供給により作動する第 1の電動モータと、第1のギアトレンとを備え 前記第1の電動モータの動力と前記エンジン の動力とを前記第1のギアトレンを介して駆 輪に伝達する構成のハイブリッド型産業車 において、
 前記バッテリからの電力供給により作動す 第2の電動モータと、
 荷役油圧系統へ圧油を供給する第1の油圧ポ ンプと、
 前記エンジンと前記第2の電動モータと前記 第1の油圧ポンプとの間に介設されて、これ のエンジンと第2の電動モータと第1の油圧ポ ンプとの間の相互の動力伝達が可能な第2の アトレンと、
 ステアリング油圧系統へ圧油を供給する第2 の油圧ポンプと、
 前記バッテリからの電力供給により作動し 前記第2の油圧ポンプを駆動する第3の電動 ータとを備えたことを特徴とする。

 また、第2発明のハイブリッド型産業車両は 、第1発明のハイブリッド型産業車両におい 、
 前記第1の油圧ポンプから吐出される圧油と 、前記第2の油圧ポンプから吐出される圧油 を、これらの第1の油圧ポンプと第2の油圧ポ ンプに共通の油圧ラインで合流させた後、前 記荷役油圧系統と前記ステアリング油圧系統 とに供給する構成としたことを特徴とする。

 また、第3発明のハイブリッド型産業車両は 、第2発明のハイブリッド型産業車両におい 、
 前記荷役油圧系統から排出される圧油によ て作動する荷役回生用の油圧モータと、
 前記油圧モータ側から前記第2の油圧ポンプ 側にのみ動力を伝達する動力伝達手段とを備 え、
 前記油圧モータにより前記動力伝達手段と 記第2の油圧ポンプとを介して前記第3の電 モータを駆動して、前記第3の電動モータを 電機として機能させることにより、この発 機としての第3の電動モータの発電電力を前 記バッテリに充電する構成としたことを特徴 とする。

 また、第4発明のハイブリッド型産業車両は 、第3発明のハイブリッド型産業車両におい 、
 前記動力伝達手段は、前記油圧モータ側か 前記第2の油圧ポンプ側へのみ動力を伝達す るワンウエイクラッチであることを特徴とす る。

 また、第5発明のハイブリッド型産業車両は 、第1発明のハイブリッド型産業車両におい 、
 前記第2の油圧ポンプから前記ステアリング 油圧系統へ圧油を供給する油圧ラインにアキ ュムレータを設けたことを特徴とする。

 また、第6発明のハイブリッド型産業車両は 、第2発明のハイブリッド型産業車両におい 、
 前記共通の油圧ラインから前記ステアリン 油圧系統へ圧油を供給する油圧ラインにア ュムレータを設けたことを特徴とする。

 また、第7発明のハイブリッド型産業車両は 、第3発明のハイブリッド型産業車両におい 、
 前記共通の油圧ラインからの圧油を前記ス アリング油圧系統へ供給する油圧ラインに キュムレータを設けたことを特徴とする。

 また、第8発明のハイブリッド型産業車両は 、第1発明のハイブリッド型産業車両におい 、
 前記第1の油圧ポンプから前記荷役油圧系統 へ圧油を供給する第1の油圧ラインと、前記 2の油圧ポンプから前記ステアリング油圧系 へ圧油を供給する第2の油圧ラインとを第3 油圧ラインによって接続し、
 且つ、前記第1の油圧ラインと前記第2の油 ラインとを連通させる第1の状態と、前記第1 の油圧ラインと油タンクへ通じる第4の油圧 インとを連通させる第2の状態との切替えが 能な方向制御弁を、前記第3の油圧ラインに 設けたことを特徴とする。

 また、第9発明のハイブリッド型産業車両は 、第1発明のハイブリッド型産業車両におい 、
 前記第1の油圧ポンプから前記荷役油圧系統 へ圧油を供給する第1の油圧ラインと、前記 2の油圧ポンプから前記ステアリング油圧系 へ圧油を供給する第2の油圧ラインとを第3 油圧ラインによって接続し、
 且つ、前記第1の油圧ラインと前記第2の油 ラインとを連通させる第1の状態と、前記第1 の油圧ラインと油タンクへ通じる第4の油圧 インとを連通させる第2の状態と、前記第1の 油圧ラインと前記第2の油圧ラインと前記第4 油圧ラインとの間の流れを遮断する第3の状 態との切替えが可能な方向制御弁を、前記第 3の油圧ラインに設けたことを特徴とする。

 また、第10発明のハイブリッド型産業車両 、第1発明のハイブリッド型産業車両におい 、
 方向制御弁を介して第1の油圧ラインと第2 油圧ラインと接続することにより、前記第1 油圧ポンプから前記第1の油圧ラインへ吐出 した圧油と、前記第2の油圧ポンプから第2の 圧ラインへ吐出した圧油とを合流した後、 記荷役油圧系統と前記ステアリング油圧系 とに供給する構成とし、
 且つ、前記方向制御弁は、前記第1の油圧ラ インと前記第2の油圧ラインとを連通させる 1の状態と、前記第1の油圧ラインと油タンク へ通じる第3の油圧ラインとを連通させる第2 状態との切り替えが可能であることを特徴 する。

 また、第11発明のハイブリッド型産業車両 、第1発明のハイブリッド型産業車両におい 、
 方向制御弁を介して第1の油圧ラインと第2 油圧ラインと接続することにより、前記第1 油圧ポンプから前記第1の油圧ラインへ吐出 した圧油と、前記第2の油圧ポンプから第2の 圧ラインへ吐出した圧油とを合流した後、 記荷役油圧系統と前記ステアリング油圧系 とに供給する構成とし、
 且つ、前記方向制御弁は、前記第1の油圧ラ インと前記第2の油圧ラインとを連通させる 1の状態と、前記第1の油圧ラインと油タンク へ通じる第3の油圧ラインとを連通させる第2 状態と、前記第1の油圧ラインと前記第2の 圧ラインと前記第3の油圧ラインとの間の流 を遮断する第3の状態との切替えが可能であ ることを特徴とする。

 また、第12発明のハイブリッド型産業車両 、第8~第11発明の何れかのハイブリッド型産 車両において、
 前記第2の油圧ラインにアキュムレータを設 けたことを特徴とする。

 第1発明のハイブリッド型フォークリフト によれば、エンジンと、バッテリと、このバ ッテリからの電力供給により作動する第1の 動モータと、第1のギアトレンとを備え、前 第1の電動モータの動力と前記エンジンの動 力とを前記第1のギアトレンを介して駆動輪 伝達する構成のハイブリッド型産業車両に いて、前記バッテリからの電力供給により 動する第2の電動モータと、荷役油圧系統へ 油を供給する第1の油圧ポンプと、前記エン ジンと前記第2の電動モータと前記第1の油圧 ンプとの間に介設されて、これらのエンジ と第2の電動モータと第1の油圧ポンプとの の相互の動力伝達が可能な第2のギアトレン 、ステアリング油圧系統へ圧油を供給する 2の油圧ポンプと、前記バッテリからの電力 供給により作動し、前記第2の油圧ポンプを 動する第3の電動モータとを備えたことを特 としているため、遊星歯車やクラッチなど 雑な機構を用いなくても、アイドリングス ップ中(エンジン停止中)に第3の電動モータ 第2の油圧ポンプを駆動することにより、ス テアリング油圧系統へ圧油を供給してステア リング操作を行うことができる。また、第2 電動モータの動力を第2のギアトレンを介し エンジンへ伝達することができるため、第2 の電動モータは、第2のギアトレンを介して 1の油圧ポンプを駆動する機能を有するだけ なく、エンジンを駆動してエンジンを始動 せることもできる(エンジン始動専用のスタ ータモータが不要である)。そして、例えば ンジン停止中に第3の電動モータを作動させ ステアリング操作を行っている状況におい も、第2の電動モータでエンジンを駆動して エンジンを始動させることができるため、ス テアリング操作のフィーリングを損なうこと なく、速やかにエンジンを始動させることが できる。しかも、第2のギアトレンが故障し としても、第3の電動モータで第2の油圧ポン プを駆動することによってステアリング操作 を行うことができるため、車両走行が可能で ある。

 第2発明のハイブリッド型産業車両によれ ば、第1発明のハイブリッド型産業車両にお て、前記第1の油圧ポンプから吐出される圧 と、前記第2の油圧ポンプから吐出される圧 油とを、これらの第1の油圧ポンプと第2の油 ポンプに共通の油圧ラインで合流させた後 前記荷役油圧系統と前記ステアリング油圧 統とに供給する構成としたことを特徴とし いるため、上記第1発明のハイブリッド型産 業車両と同様の効果が得られる。しかも、エ ンジンと第2の電動モータと第3の電動モータ 何れにおいても、荷役油圧系統とステアリ グ油圧系統を駆動することができるため、 ンジン停止時には第3の電動モータの動力に よってステアリング駆動を行い、エンジン始 動後にはエンジンによってステアリング駆動 分の動力を確保することができる。従って、 第3の電動モータではエンジンを始動させる での間の荷役やステアリング分の必要油量 確保することができればよいため、第3の電 モータを小容量化することができる。

 第3発明のハイブリッド型産業車両によれ ば、第2発明のハイブリッド型産業車両にお て、前記荷役油圧系統から排出される圧油 よって作動する荷役回生用の油圧モータと 前記油圧モータ側から前記第2の油圧ポンプ にのみ動力を伝達する動力伝達手段とを備 、前記油圧モータにより前記動力伝達手段 前記第2の油圧ポンプとを介して前記第3の 動モータを駆動して、前記第3の電動モータ 発電機として機能させることにより、この 電機としての第3の電動モータの発電電力を 前記バッテリに充電する構成としたことを特 徴としているため、上記第2発明のハイブリ ド型産業車両と同様の効果が得られ、しか 、荷役回生を行うことができるため、エネ ギー効率を更に向上させることができる。

 第4発明のハイブリッド型産業車両によれ ば、第3発明のハイブリッド型産業車両にお て、前記動力伝達手段は、前記油圧モータ から前記第2の油圧ポンプ側へのみ動力を伝 するワンウエイクラッチであることを特徴 しているため、上記第3発明のハイブリッド 型産業車両と同様の効果が得られ、しかも、 ワンウエイクラッチを用いたことにより、簡 易な構成で荷役回生を実現することができる 。

 第5発明のハイブリッド型産業車両によれ ば、第1発明のハイブリッド型産業車両にお て、前記第2の油圧ポンプから前記ステアリ グ油圧系統へ圧油を供給する油圧ラインに キュムレータを設けたことを特徴としてい ため、ステアリング操作のために第2の油圧 ポンプ(第3の電動モータ)を作動させなくても 、アキュムレータに蓄えられている圧油がス テアリング油圧系統に供給されることにより 、ステアリング操作を行うことができる。こ のため、第2の油圧ポンプ(第3の電動モータ) 作動頻度を低減して、よりエネルギー効率( 費)を向上させることができる。

 第6発明のハイブリッド型産業車両によれ ば、第2発明のハイブリッド型産業車両にお て、前記共通の油圧ラインから前記ステア ング油圧系統へ圧油を供給する油圧ライン アキュムレータを設けたことを特徴として るため、ステアリング操作のために第2の油 ポンプ(第3の電動モータ)を作動させなくて 、アキュムレータに蓄えられている圧油が テアリング油圧系統に供給されることによ 、ステアリング操作を行うことができる。 のため、第2の油圧ポンプ(第3の電動モータ) の作動頻度を低減して、よりエネルギー効率 (燃費)を向上させることができる。

 第7発明のハイブリッド型産業車両によれ ば、第3発明のハイブリッド型産業車両にお て、前記共通の油圧ラインからの圧油を前 ステアリング油圧系統へ供給する油圧ライ にアキュムレータを設けたことを特徴とし いるため、ステアリング操作のために第2の 圧ポンプ(第3の電動モータ)を作動させなく も、アキュムレータに蓄えられている圧油 ステアリング油圧系統に供給されることに り、ステアリング操作を行うことができる このため、第2の油圧ポンプ(第3の電動モー )の作動頻度を低減して、よりエネルギー効 率(燃費)を向上させることができる。

 第8発明のハイブリッド型産業車両によれ ば、第1発明のハイブリッド型産業車両にお て、前記第1の油圧ポンプから前記荷役油圧 統へ圧油を供給する第1の油圧ラインと、前 記第2の油圧ポンプから前記ステアリング油 系統へ圧油を供給する第2の油圧ラインとを 3の油圧ラインによって接続し、且つ、前記 第1の油圧ラインと前記第2の油圧ラインとを 通させる第1の状態と、前記第1の油圧ライ と油タンクへ通じる第4の油圧ラインとを連 させる第2の状態との切替えが可能な方向制 御弁を、前記第3の油圧ラインに設けたこと 特徴としているため、アイドリング状態な のようにエンジンによって第1の油圧ポンプ 無駄に回転駆動してしまう際に方向制御弁 第2の状態に切り替えることにより、第1の 圧ポンプから吐出された圧油が油タンクに れて第1の油圧ポンプの吐出圧がほとんど上 しないようにすることができる。このため 無駄な動力消費を抑えて、より燃費を向上 せることができる。

 第9発明のハイブリッド型産業車両は、第 1発明のハイブリッド型産業車両において、 記第1の油圧ポンプから前記荷役油圧系統へ 油を供給する第1の油圧ラインと、前記第2 油圧ポンプから前記ステアリング油圧系統 圧油を供給する第2の油圧ラインとを第3の油 圧ラインによって接続し、且つ、前記第1の 圧ラインと前記第2の油圧ラインとを連通さ る第1の状態と、前記第1の油圧ラインと油 ンクへ通じる第4の油圧ラインとを連通させ 第2の状態と、前記第1の油圧ラインと前記 2の油圧ラインと前記第4の油圧ラインとの間 の流れを遮断する第3の状態との切替えが可 な方向制御弁を、前記第3の油圧ラインに設 たことを特徴としているため、荷の積載量 よって、第1の油圧ラインの方が第2の油圧 インよりも高い圧力が必要な場合には、方 制御弁の第3の状態を選択して流れを遮断す ことにより、無駄に圧油が第1の油圧ライン 側から第2の油圧ライン側に流れないように て、動力消費の無駄を抑え、燃費を向上さ ることができる。また、第1の油圧ポンプ(即 ちエンジンや第2の電動モータ)は作動させず 第2の油圧ポンプ(即ち第3の電動モータ)のみ を作動させてステアリング油圧系統に圧油を 供給する際にも、方向制御弁の第3の状態を 択して流れを遮断することにより、圧油の 部が方向制御弁を介して第2の油圧ライン側 ら第1の油圧ライン側へ無駄に流れてしまう のを防止することもできる。

 第10発明のハイブリッド型産業車両は、 1発明のハイブリッド型産業車両において、 向制御弁を介して第1の油圧ラインと第2の 圧ラインと接続することにより、前記第1の 圧ポンプから前記第1の油圧ラインへ吐出し た圧油と、前記第2の油圧ポンプから第2の油 ラインへ吐出した圧油とを合流した後、前 荷役油圧系統と前記ステアリング油圧系統 に供給する構成とし、且つ、前記方向制御 は、前記第1の油圧ラインと前記第2の油圧 インとを連通させる第1の状態と、前記第1の 油圧ラインと油タンクへ通じる第3の油圧ラ ンとを連通させる第2の状態との切り替えが 能であることを特徴としているため、アイ リング状態などのようにエンジンによって 1の油圧ポンプを無駄に回転駆動してしまう 際に方向制御弁72を第2の状態bに切り替える とにより、第1の油圧ポンプから吐出された 油が油タンクに流れて第1の油圧ポンプの吐 出圧がほとんど上昇しないようにすることが できる。このため、無駄な動力消費を抑えて 、より燃費を向上させることができる。また 、方向制御弁を第1の状態に切り替えたとき は、第1の油圧ポンプ(エンジン、第2の電動 ータ)と第2の油圧ポンプ(第3の電動モータ)の 何れでもステアリング操作を行うことができ る。

 第11発明のハイブリッド型産業車両は、 1発明のハイブリッド型産業車両において、 向制御弁を介して第1の油圧ラインと第2の 圧ラインと接続することにより、前記第1の 圧ポンプから前記第1の油圧ラインへ吐出し た圧油と、前記第2の油圧ポンプから第2の油 ラインへ吐出した圧油とを合流した後、前 荷役油圧系統と前記ステアリング油圧系統 に供給する構成とし、且つ、前記方向制御 は、前記第1の油圧ラインと前記第2の油圧 インとを連通させる第1の状態と、前記第1の 油圧ラインと油タンクへ通じる第3の油圧ラ ンとを連通させる第2の状態と、前記第1の油 圧ラインと前記第2の油圧ラインと前記第3の 圧ラインとの間の流れを遮断する第3の状態 との切替えが可能であることを特徴としてい るため、荷の積載量によって、第1の油圧ラ ンの方が第2の油圧ラインよりも高い圧力が 要な場合には、方向制御弁の第3の状態を選 択して流れを遮断することにより、無駄に圧 油が第1の油圧ライン側から第2の油圧ライン に流れないようにして、動力消費の無駄を え、燃費を向上させることができる。

 また、第12発明のハイブリッド型産業車 は、第8~第11発明の何れかのハイブリッド型 業車両において、前記第2の油圧ラインにア キュムレータを設けたことを特徴としている ため、ステアリング操作のために第2の油圧 ンプ(第3の電動モータ)を作動させなくても アキュムレータに蓄えられている圧油がス アリング油圧系統に供給されることにより ステアリング操作を行うことができる。こ ため、第2の油圧ポンプ(第3の電動モータ)の 動頻度を低減して、よりエネルギー効率(燃 費)を向上させることができる。

本発明の実施の形態例1に係るハイブリ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図で ある。 本発明の実施の形態例2に係るハイブリ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図で ある。 本発明の実施の形態例3に係るハイブリ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図で ある。 本発明の実施の形態例4に係るハイブリ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図で ある。 前記ハイブリッド型フォークリフトの キュムレータ圧力(油圧ポンプ制御)に関す 制御ブロック図である。 本発明の実施の形態例5に係るハイブリ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図で ある。 本発明の実施の形態例6に係るハイブリ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図で ある。 本発明の実施の形態例7に係るハイブリ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図で ある。 バルブ操作条件一覧表を示す図である 前記ハイブリッド型フォークリフトの 弁制御に関する制御ブロック図である。 本発明の実施の形態例8に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 ある。 前記ハイブリッド型フォークリフトの 弁制御に関する制御ブロック図である。 本発明の実施の形態例9に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 ある。 本発明の実施の形態例10に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 ある。 従来のハイブリッド型フォークリフト の駆動系統の構成図である。

符号の説明

 21 エンジン、 22 バッテリ、 23 第1の 動モータ、 23a 出力軸、 24 第2の電動モー タ、 24a 出力軸、 25 第3の電動モータ、 25 a 出力軸、 26 第1の油圧ポンプ、 26a 入力 、 27 第2の油圧ポンプ、 27a 入力軸、 28 第2のギアトレン、 28a,28b ギア、 28c,28d 回 転軸、 29 トルクコンバータ、 29a 入力軸  30 トランスミッション、 30a 出力軸、 31  前後進クラッチ、 32 第1のギアトレン、 3 2a,32b ギア、 32c,32d 回転軸、 33 フロント クスル、 33a 入力軸、 34 前輪(駆動輪)、  35 第1のインバータ、 36 第2のインバータ、  37 油圧ライン、 38 コントロールバルブ、  39 第1の油圧シリンダ、 40 第3のインバー 、 41 油圧ライン、 42 ステアリング用の ルブ、 43 第2の油圧シリンダ、 44 ハンド ル、 45 ブレーキ油圧ユニット、 46 パーキ ングブレーキ、 47 サイドブレーキ、 48 ド ラム式のブレーキ、 51 共通の油圧ライン、  52,53 油圧ライン、 54 油圧バルブ、 55 油 圧ライン、 61 油圧モータ、 62 ワンウエイ クラッチ、 63 油圧ライン、 71 アキュムレ ータ、 72 方向制御弁、 73 第3の油圧ライ 、 75 第4の油圧ライン(実施の形態例7,8)又 第3の油圧ライン(実施の形態例9,10) 76 油タ ク、 77 方向制御弁、 81 アキュムレータ 力計、 82 制御装置、 91 エンジン作動・ 止状態検出手段、 92 荷役・走行状態検出 段、 93 ステアリング操作状態検出手段、 94 アイドリング状態検出手段、 95 制御装 、 96 第1の油圧ポンプ吐出圧力計、 97 第 2の油圧ポンプ吐出圧力計

 以下、本発明の実施の形態例を図面に基 いて詳細に説明する。

 <実施の形態例1>
 図1は本発明の実施の形態例1に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 ある。

 図1に示すように、本実施の形態例1のハ ブリッド型フォークリフトは、エンジン21と 、バッテリ22と、第1の電動モータ23と、第2の 電動モータ24と、第3の電動モータ25と、第1の 油圧ポンプ26と、第2の油圧ポンプ27と、第1の ギアトレン32と、第2のギアトレン28などを備 ている。

 エンジン21の出力軸(回転軸)21aは、第2の アトレン28と、トルクコンバータ29と、トラ スミッション30と、このトランスミッショ 30に設けられた前後進クラッチ31とを介して 第1のギアトレン32に接続されている。一方 第1の電動モータ23の出力軸(回転軸)23aは、 接、第1のギアトレン32に接続されている。 1のギアトレン32は、差動ギア(図示省略)など を備えたフロントアクスル33を介して前輪(駆 動輪)34に接続されている。

 従って、本ハイブリッド型フォークリフ は、第1の電動モータ23の動力とエンジン21 動力とが第1のギアトレン32を介して前輪34に 伝達されることにより、前輪34が回転駆動さ て走行する。

 詳述すると、第2のギアトレン28は互いに 合する平歯車又はヘリカルギアであるギア2 8aとギア28bとを備えており、ギア28aの回転軸2 8cの一端側と他端側とにそれぞれ、エンジン2 1の出力軸21aとトルクコンバータ29の入力軸( 転軸)29aとが結合されている。第1のギアトレ ン32は互いに噛合する平歯車又はヘリカルギ である大径のギア32aと小径のギア32bとを備 た減速機構となっており、ギア32aの回転軸3 2cの一端側と他端側とにそれぞれ、トランス ッション31(クラッチ31)の出力軸30aとフロン アクスル33の入力軸33aとが結合されている また、ギア32bの回転軸32dには第1の電動モー 23の出力軸23aが結合されている。従って、 1の電動モータ23の回転は第1のギアトレン32( ア32a,32b)で減速されてフロントアクスル33( 輪34)に伝達される。なお、第1の電動モータ2 3は、バッテリ22から電力が第1のインバータ35 を介して(即ち直流電力が交流電力に変換さ て)供給されることにより作動する。

 本ハイブリッド型フォークリフトは、第1 の電動モータ23のみによる走行と、エンジン2 1のみによる走行と、第1の電動モータ23とエ ジン21とによる走行とが可能である。例えば 、始動時などの低速時には第1の電動モータ23 によって走行し、高速時にはエンジン21、或 はエンジン21及び第1の電動モータ23によっ 走行することができる。また、第1の電動モ タ23によって走行中には、第1の電動モータ2 3が発電機として機能し、この第1の電動モー 23の発電電力を第1のインバータ35を介して( ち交流電力を直流電力に変換して)バッテリ 22に充電すること(即ち制動エネルギーを回生 すること)もできる。

 一方、第2の電動モータ24は、その出力軸( 回転軸)24aが第2のギアトレン28を介して第1の 圧ポンプ26に接続されており、バッテリ22か ら電力が第2のインバータ36を介して(即ち直 電力が交流電力に変換されて)供給されるこ により作動する。具体的には、ギア28bの回 軸28dの一端側と他端側とにそれぞれ、第2の 電動モータ24の出力軸24aと第1の油圧ポンプ26 入力軸(回転軸)26aとが接続されている。

 また、第1の油圧ポンプ26には、第2のギア トレン28(ギア28a,28b)を介して、エンジン21の 力軸21aも接続されている。従って、エンジ 21の動力と第2の電動モータ24の動力とが、第 2のギアトレン28を介して第1の油圧ポンプ26に 伝達されることにより、第1の油圧ポンプ26は 回転駆動される。その結果、第1の油圧ポン 26から吐出された圧油が、油圧ライン37及び の油圧ライン37に設けられたコントロール ルブ38を介して、荷役油圧系統の第1の油圧 リンダ39に供給される。第1の油圧シリンダ39 は、図示しないフォークに載置された荷物を 前記フォークとともに昇降する。

 また、エンジン21と第2の電動モータ24と 第2のギアトレン28(ギア28a,28b)を介して接続 れているため、図1中に矢印Aで示す如くエン ジン21の動力を第2のギアトレン28を介して第2 の電動モータ24に伝達することにより、第2の 電動モータ24を回転駆動することができる。 の結果、第2の電動モータ24は発電機として 能し、この第2の電動モータ24の発電電力が 第2のインバータ36を介して(即ち交流電力が 直流電力に変換されて)バッテリ22に充電され る。

 また、エンジン21と第2の電動モータ24が 2のギアトレン28(ギア28a,28b)を介して接続さ ているため、図1中に矢印Bで示す如く第2の 動モータ24の動力を第2のギアトレン28を介し て第2の電動モータ24に伝達することもできる 。従って、第2の電動モータ24によってエンジ ン21を駆動することにより、エンジン21を始 することもできる。即ち、第2の電動モータ2 4はエンジン21のスタータとしても機能する。

 そして、本ハイブリッド型フォークリフ はハンドル44から図示しない後輪(操舵輪)ま でが油圧のみでつながったフルハイドロリッ クタイプのものであり、このフルハイドロリ ックタイプのステアリング油圧系統を駆動す るために(ステアリング油圧系統に圧油を供 するために)、第3の電動モータ25と第2の油圧 ポンプ27とが装備されている。

 第3の電動モータ25は、その出力軸(回転軸 )25aが第2の油圧ポンプ27の入力軸(回転軸)27aに 結合されており、バッテリ22から電力が第3の インバータ40を介して(即ち直流電力が交流電 力に変換されて)供給されることにより作動 る。第3の電動モータ25によって第2の油圧ポ プ27が回転駆動されると、この第2の油圧ポ プ27から吐出された圧油が、油圧ライン41及 びステアリング用のバルブ42を介して、ステ リング油圧系統の第2の油圧シリンダ43に供 される。

 ハンドル44の操作でバルブ42が制御(圧油 流通方向や流量が制御)されることによって 第2の油圧シリンダ43の動作方向が制御され ことにより、第2の油圧シリンダ43に接続さ た図示しない後輪(操舵輪)のステアリング 作が行われる。なお、第2の油圧ポンプ27か 吐出された圧油は、ブレーキ油圧ユニット45 を介してパーキングブレーキ46とサイドブレ キ47にも供給されるようになっている。図1 の48はドラム式のブレーキである。

 以上のように、本実施の形態例1のハイブ リッド型フォークリフトによれば、エンジン 21と、バッテリ22と、このバッテリ22からの電 力供給により作動する第1の電動モータ23と、 第1のギアトレン32とを備え、第1の電動モー 23の動力とエンジン21の動力とを第1のギアト レン32を介して駆動輪34に伝達する構成のハ ブリッド型フォークリフトにおいて、バッ リ22からの電力供給により作動する第2の電 モータ24と、荷役油圧系統へ圧油を供給する 第1の油圧ポンプ26と、エンジン21と第2の電動 モータ24と第1の油圧ポンプ26との間に介設さ て、これらのエンジン21と第2の電動モータ2 4と第1の油圧ポンプ26との間の相互の動力伝 が可能な第2のギアトレン28と、ステアリン 油圧系統へ圧油を供給する第2の油圧ポンプ2 7と、バッテリ22からの電力供給により作動し 、第2の油圧ポンプ27を駆動する第3の電動モ タ25とを備えたことを特徴としているため、 遊星歯車やクラッチなど複雑な機構を用いな くても、アイドリングストップ中(エンジン 止中)に第3の電動モータ25で第2の油圧ポンプ 27を駆動することにより、ステアリング油圧 統へ圧油を供給してステアリング操作を行 ことができる。

 また、第2の電動モータ24の動力を第2のギ アトレン28を介してエンジン21へ伝達するこ ができるため、第2の電動モータ24は、第2の アトレン28を介して第1の油圧ポンプ26を駆 する機能を有するだけでなく、エンジン21を 駆動してエンジン21を始動させることもでき (エンジン始動専用のスタータモータが不要 である)。そして、例えばエンジン停止中に 3の電動モータ25を作動させてステアリング 作を行っている状況においても、第2の電動 ータ24でエンジン21を駆動してエンジン21を 動させることができるため、ステアリング 作のフィーリングを損なうことなく、速や にエンジン21を始動させることができる。 かも、第2のギアトレン28が故障したとして 、第3の電動モータ25で第2の油圧ポンプ27を 動することによってステアリング操作を行 ことができるため、車両走行が可能である

 <実施の形態例2>
 図2は本発明の実施の形態例2に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 ある。なお、図2において上記実施の形態例1 (図1参照)と同様の部分については同一の符号 を付し、重複する詳細な説明は省略する。

 図2に示すように、本実施の形態例2のハ ブリッド型フォークリフトでは、エンジン21 及び第2の電動モータ24によって駆動される第 1の油圧ポンプ26から吐出される圧油と、第3 電動モータ25によって駆動される第2の油圧 ンプ27から吐出される圧油とを、これらの第 1の油圧ポンプ26と第2の油圧ポンプ27に共通の 油圧ライン51で合流させた後、荷役油圧系統 ステアリング油圧系統とに供給する構成と っている。即ち、エンジン21と第2の電動モ タ24と第3の電動モータ25の何れにおいても 荷役油圧系統(第1の油圧シリンダ39)と、ステ アリング油圧系統(第2の油圧シリンダ43)を駆 することができる。

 詳述すると、第1の油圧ポンプ26の吐出側 接続された油圧ライン52と、第2の油圧ポン 27の吐出側に接続された油圧ライン53とが、 共通の油圧ライン51に接続されている。油圧 イン51には油圧バルブ54が設けられている。 従って、エンジン21と第2の電動モータ24によ て駆動される第1の油圧ポンプ26から油圧ラ ン52へ吐出される圧油と、第3の電動モータ2 5によって駆動される第2の油圧ポンプ27から 圧ライン53へ吐出される圧油とが、油圧ライ ン51で合流して、油圧ライン51を流通した後 油圧バルブ54に流入する。

 油圧バルブ54では、油圧バルブ54に流入し た圧油を、油圧ライン55側とコントロールバ ブ38側とに分配する。そして、コントロー バルブ38側へ分配された圧油は、荷役油圧系 統の第1の油圧シリンダ39に供給され、油圧ラ イン55側に分配された圧油は、ステアリング のバルブ42を介して、ステアリング油圧系 の第2の油圧シリンダ43に供給され、更にブ ーキ油圧ユニット45を介してパーキングブレ ーキ46とサイドブレーキ47にも供給される。

 その他の構成については、上記実施の形 例1と同様である。

 以上のように、本実施の形態例2のハイブ リッド型フォークリフトによれば、上記実施 の形態例1と同様のハイブリッド型フォーク フトにおいて、第1の油圧ポンプ26から吐出 れる圧油と、第2の油圧ポンプ27から吐出さ る圧油とを、これらの第1の油圧ポンプ26と 2の油圧ポンプ27に共通の油圧ライン51で合流 させた後、荷役油圧系統とステアリング油圧 系統とに供給する構成としたことを特徴とし ているため、上記実施の形態例1のハイブリ ド型フォークリフトと同様の効果が得られ 。しかも、エンジン21と第2の電動モータ24と 第3の電動モータ25の何れにおいても、荷役油 圧系統とステアリング油圧系統を駆動するこ とができるため、エンジン停止時には第3の 動モータ25の動力によってステアリング駆動 を行い、エンジン始動後にはエンジン21によ てステアリング駆動分の動力を確保するこ ができる。従って、第3の電動モータ25では ンジン21を始動させるまでの間の荷役やス アリング分の必要油量を確保することがで ればよいため、第3の電動モータ25を小容量 することができる。

 <実施の形態例3>
 図3は本発明の実施の形態例3に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 ある。なお、図3において上記実施の形態例2 (図2参照)と同様の部分については同一の符号 を付し、重複する詳細な説明は省略する。

 図3に示すように、本実施の形態例3のハ ブリッド型フォークリフトでは、荷役油圧 統から排出される圧油によって作動する荷 回生用の油圧モータ61と、油圧モータ61側か 第2の油圧ポンプ27側にのみ動力を伝達する 力伝達手段としてのワンウエイクラッチ62 を備えた構成となっている。

 詳述すると、ワンウエイクラッチ61は油 モータ61と第2の油圧ポンプ27との間に介設さ れており、油圧モータ61側から第2の油圧ポン プ27側への動力伝達のみを行い、第2の油圧ポ ンプ27側から油圧モータ61側へは動力を伝達 ない。油圧モータ61の入力側は油圧ライン63 びコントロールバルブ38を介して、荷役油 系統の第1の油圧シリンダ39に接続されてい 。

 従って、図3中の矢印Cの如くリフトが降 したときには、図3中の矢印Dの如く荷役油圧 系統(油圧シリンダ39)から排出される圧油が コントロールバルブ38及び油圧ライン63を介 て油圧モータ61に供給される。その結果、 圧モータ61が前記圧油によって回転駆動され 、この油圧モータ61の動力が、ワンウエイク ッチ62及び第2の油圧ポンプ27(回転軸27a)を介 して第3の電動モータ25(回転軸25a)に伝達され ことにより、第3の電動モータ25が回転駆動 れて発電機として機能する。この発電機と て機能する第3の電動モータ25の発電電力は インバータ14を介して(即ち交流電力が直流 力に変換されて)バッテリ2に充電される(即 荷役回生させる)。

 なお、動力伝達手段としては、必ずしも ンウエイクラッチに限定するものではなく 双方向の動力伝達が可能なクラッチを用い もよい。この場合には、フォーク降下検知 段(例えば昇降操作レバーを降下側に操作し たことをリミットスイッチなどの検知手段で 検知することなど)によって、フォークの降 を検知したとき、クラッチを接続させるこ により、当該クラッチを介して油圧モータ61 側から第2の油圧ポンプ27側への動力を伝達す るようにすればよい。

 その他の構成については、上記実施の形 例2と同様である。

 以上のように、本実施の形態例3のハイブ リッド型フォークリフトによれば、上記実施 の形態例2と同様のハイブリッド型フォーク フトにおいて、荷役油圧系統(第1の油圧シリ ンダ39)から排出される圧油によって作動する 荷役回生用の油圧モータ61と、油圧モータ61 から第2の油圧ポンプ27側にのみ動力を伝達 るワンウエイクラッチ62とを備え、油圧モー タ61によりワンウエイクラッチ62と第2の油圧 ンプ27とを介して第3の電動モータ25を駆動 て、第3の電動モータ25を発電機として機能 せることにより、この発電機としての第3の 動モータ25の発電電力をバッテリ22に充電す る構成としたことを特徴としているため、上 記実施の形態例2のハイブリッド型フォーク フトと同様の効果が得られ、しかも、荷役 生を行うことができるため、エネルギー効 を更に向上させることができる。

 また、ワンウエイクラッチ62を用いたこ により、簡易な構成で荷役回生を実現する とができる。

 <実施の形態例4>
 図4は本発明の実施の形態例4に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 図5は前記ハイブリッド型フォークリフトの キュムレータ圧力(油圧ポンプ制御)に関す 制御ブロック図である。なお、図4において 記実施の形態例1(図1参照)と同様の部分につ いては同一の符号を付し、重複する詳細な説 明は省略する。

 図4に示すように、本実施の形態例4のハ ブリッド型フォークリフトでは、第2の油圧 ンプ27からステアリング油圧系統(ステアリ グ用のバルブ42、第2の油圧シリンダ43)へ圧 を供給する油圧ライン41にアキュムレータ71 が設けられている。

 従って、第3の電動モータ25で第2の油圧ポ ンプ27を回転駆動して当該第2の油圧ポンプ27 ら圧油が油圧ライン41を介してステアリン 油圧系統へ供給されているとき、アキュム ータ71では前記圧油の一部が蓄えられる(油 が蓄圧される)。このため、第2の油圧ポンプ 27(第3の電動モータ25)が停止していても、ア ュムレータ71に蓄えられている圧油がステア リング油圧系統へ供給されるため、ステアリ ング操作が可能である。

 また、アキュムレータ71には、アキュム ータ71内の圧力(アキュムレータ圧力)を検出 るアキュムレータ圧力計81が設けられてい 。そして、図5に示すように制御装置82では アキュムレータ圧力計81の圧力検出信号を入 力してアキュムレータ71の圧力を監視し、ア ュムレータ圧力計81で検出されるアキュム ータ圧力が設定圧力以下になったときに第3 インバータ40に作動指令を出力して第3の電 モータ25を作動させることにより、第2の油 ポンプ27(第3の電動モータ25)をステアリング 操作のために作動させる。換言すれば、制御 装置82では、アキュムレータ圧力が前記設定 力よりも高いときには、第2の油圧ポンプ27( 第3の電動モータ25)をステアリング操作のた に作動させるのを禁止する。前記設定圧力 、アキュムレータ71から圧油をステアリング 油圧系統へ供給可能(即ちアキュムレータ71の 圧油によってステアリング操作が可能)な下 圧力であり、その具体的な値については机 計算や試験などによって適宜設定すればよ 。

 その他の構成については、上記実施の形 例1と同様である。

 以上のように、本実施の形態例4のハイブ リッド型フォークリフトによれば、第2の油 ポンプ27からステアリング油圧系統などへ圧 油を供給する油圧ライン41にアキュムレータ7 1を設けたことを特徴としているため、ステ リング操作のために第2の油圧ポンプ27(第3の 電動モータ25)を作動させなくても、アキュム レータ71に蓄えられている圧油がステアリン 油圧系統に供給されることにより、ステア ング操作を行うことができる。このため、 2の油圧ポンプ27(第3の電動モータ25)の作動 度を低減して、よりエネルギー効率(燃費)を 向上させることができる。

 また、本実施の形態例4のハイブリッド型 フォークリフトによれば、制御装置82でアキ ムレータ圧力計81の圧力検出信号を入力し アキュムレータ圧力を監視し、アキュムレ タ圧力計81で検出されるアキュムレータ圧力 が設定圧力以下になったときにだけ第2の油 ポンプ27(第3の電動モータ25)をステアリング 作のために作動させるため、自動的に、ス アリング操作のために必要なときにだけ(ア キュムレータ圧力が設定圧力以下になったと きにだけ)、第2の油圧ポンプ27(第3の電動モー タ25)を作動させることができる。

 <実施の形態例5>
 図6は本発明の実施の形態例5に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 ある。なお、前記ハイブリッド型フォーク フトのアキュムレータ圧力に関する制御ブ ック図については図5と同様であるため、図5 を参照して説明する。また、図6において上 実施の形態例2(図2参照)と同様の部分につい は同一の符号を付し、重複する詳細な説明 省略する。

 図6に示すように、本実施の形態例5のハ ブリッド型フォークリフトでは、第1の油圧 ンプ26と第2の油圧ポンプ27に共通の油圧ラ ン51からの圧油をステアリング油圧系統(ス アリング用のバルブ42、第2の油圧シリンダ43 )へ供給する油圧ライン55にアキュムレータ71 設けられている。

 従って、第3の電動モータ25で第2の油圧ポ ンプ27を回転駆動して当該第2の油圧ポンプ27 ら圧油が油圧ライン41を介してステアリン 油圧系統へ供給されているときや、エンジ 21や第2の電動モータ24で第1の油圧ポンプ26を 回転駆動して当該第1の油圧ポンプ26から圧油 がステアリング油圧系統へ供給されていると き、アキュムレータ71では前記圧油の一部が えられる(油圧が蓄圧される)。このため、 1の油圧ポンプ26(エンジン21や第2の電動モー 24)が停止し、且つ、第2の油圧ポンプ27(第3 電動モータ25)が停止していても、アキュム ータ71に蓄えられている圧油がステアリング 油圧系統へ供給されるため、ステアリング操 作が可能である。

 また、アキュムレータ71には、アキュム ータ71内の圧力(アキュムレータ圧力)を検出 るアキュムレータ圧力計81が設けられてい 。そして、図5に示すように制御装置82では アキュムレータ圧力計81の圧力検出信号を入 力してアキュムレータ71の圧力を監視し、ア ュムレータ圧力計81で検出されるアキュム ータ圧力が設定圧力以下になったときに第3 インバータ40に作動指令を出力して第3の電 モータ25を作動させることにより、第2の油 ポンプ27(第3の電動モータ25)をステアリング 操作のために作動させる。換言すれば、制御 装置82では、アキュムレータ圧力が前記設定 力よりも高いときには、第2の油圧ポンプ27( 第3の電動モータ25)をステアリング操作のた に作動させるのを禁止する。前記設定圧力 、アキュムレータ71から圧油をステアリング 油圧系統へ供給可能(即ちアキュムレータ71の 圧油によってステアリング操作が可能)な下 圧力であり、その具体的な値については机 計算や試験などによって適宜設定すればよ 。

 その他の構成については、上記実施の形 例2と同様である。

 以上のように、本実施の形態例5のハイブ リッド型フォークリフトによれば、共通の油 圧ライン51からの圧油をステアリング油圧系 などへ供給する油圧ライン55にアキュムレ タ71を設けたことを特徴としているため、ス テアリング操作のために第2の油圧ポンプ27( 3の電動モータ25)を作動させなくても、アキ ムレータ71に蓄えられている圧油がステア ング油圧系統に供給されることにより、ス アリング操作を行うことができる。このた 、第2の油圧ポンプ27(第3の電動モータ25)の作 動頻度を低減して、よりエネルギー効率(燃 )を向上させることができる。

 また、本実施の形態例5のハイブリッド型 フォークリフトによれば、制御装置82でアキ ムレータ圧力計81の圧力検出信号を入力し アキュムレータ圧力を監視し、アキュムレ タ圧力計81で検出されるアキュムレータ圧力 が設定圧力以下になったときにだけ第2の油 ポンプ27(第3の電動モータ25)をステアリング 作のために作動させるため、自動的に、ス アリング操作のために必要なときにだけ(ア キュムレータ圧力が設定圧力以下になったと きにだけ)、第2の油圧ポンプ27(第3の電動モー タ25)を作動させることができる。

 <実施の形態例6>
 図7は本発明の実施の形態例6に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 ある。なお、前記ハイブリッド型フォーク フトのアキュムレータ圧力に関する制御ブ ック図については図5と同様であるため、図5 を参照して説明する。また、図7において上 実施の形態例3(図3参照)と同様の部分につい は同一の符号を付し、重複する詳細な説明 省略する。

 図7に示すように、本実施の形態例6のハ ブリッド型フォークリフトでは、上記実施 形態例5と同様に第1の油圧ポンプ26と第2の油 圧ポンプ27に共通の油圧ライン51からの圧油 ステアリング油圧系統(ステアリング用のバ ブ42、第2の油圧シリンダ43)へ供給する油圧 イン55にアキュムレータ71が設けられている 。

 従って、第3の電動モータ25で第2の油圧ポ ンプ27を回転駆動して当該第2の油圧ポンプ27 ら圧油が油圧ライン41を介してステアリン 油圧系統へ供給されているときや、エンジ 21や第2の電動モータ24で第1の油圧ポンプ26を 回転駆動して当該第1の油圧ポンプ26から圧油 がステアリング油圧系統へ供給されていると き、アキュムレータ71では前記圧油の一部が えられる(油圧が蓄圧される)。このため、 1の油圧ポンプ26(エンジン21や第2の電動モー 24)が停止し、且つ、第2の油圧ポンプ27(第3 電動モータ25)が停止していても、アキュム ータ71に蓄えられている圧油がステアリング 油圧系統へ供給されるため、ステアリング操 作が可能である。

 また、アキュムレータ71には、アキュム ータ71内の圧力(アキュムレータ圧力)を検出 るアキュムレータ圧力計81が設けられてい 。そして、図5に示すように制御装置82では アキュムレータ圧力計81の圧力検出信号を入 力してアキュムレータ71の圧力を監視し、ア ュムレータ圧力計81で検出されるアキュム ータ圧力が設定圧力以下になったときに第3 インバータ40に作動指令を出力して第3の電 モータ25を作動させることにより、第2の油 ポンプ27(第3の電動モータ25)をステアリング 操作のために作動させる。換言すれば、制御 装置82では、アキュムレータ圧力が前記設定 力よりも高いときには、第2の油圧ポンプ27( 第3の電動モータ25)をステアリング操作のた に作動させるのを禁止する。前記設定圧力 、アキュムレータ71から圧油をステアリング 油圧系統へ供給可能(即ちアキュムレータ71の 圧油によってステアリング操作が可能)な下 圧力であり、その具体的な値については机 計算や試験などによって適宜設定すればよ 。

 その他の構成については、上記実施の形 例3と同様である。

 以上のように、本実施の形態例6のハイブ リッド型フォークリフトによれば、共通の油 圧ライン51からの圧油をステアリング油圧系 などへ供給する油圧ライン55にアキュムレ タ71を設けたことを特徴としているため、ス テアリング操作のために第2の油圧ポンプ27( 3の電動モータ25)を作動させなくても、アキ ムレータ71に蓄えられている圧油がステア ング油圧系統に供給されることにより、ス アリング操作を行うことができる。このた 、第2の油圧ポンプ27(第3の電動モータ25)の作 動頻度を低減して、よりエネルギー効率(燃 )を向上させることができる。

 また、本実施の形態例6のハイブリッド型 フォークリフトによれば、制御装置82でアキ ムレータ圧力計81の圧力検出信号を入力し アキュムレータ圧力を監視し、アキュムレ タ圧力計81で検出されるアキュムレータ圧力 が設定圧力以下になったときにだけ第2の油 ポンプ27(第3の電動モータ25)をステアリング 作のために作動させるため、自動的に、ス アリング操作のために必要なときにだけ(ア キュムレータ圧力が設定圧力以下になったと きにだけ)、第2の油圧ポンプ27(第3の電動モー タ25)を作動させることができる。

 <実施の形態例7>
 図8は本発明の実施の形態例7に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 図9はバルブ操作条件一覧表を示す図、図10 前記ハイブリッド型フォークリフトの弁制 に関する制御ブロック図である。なお、図8 おいて上記実施の形態例4(図4,図5参照)と同 の部分については同一の符号を付し、重複 る詳細な説明は省略する。また、図9には本 実施の形態例7の場合のバルブ操作条件だけ なく、後述する実施の形態例8~10の場合のバ ブ操作条件も示している。

 図8に示すように、本実施の形態例7のハ ブリッド型フォークリフトでは、第1の油圧 ンプ26から荷役油圧系統(コントロールバル 38、第1の油圧シリンダ39)へ圧油を供給する 1の油圧ライン37と、第2の油圧ポンプ27から テアリング油圧系統(ステアリング用のバル ブ42、第2の油圧シリンダ43)へ圧油を供給する 第2の油圧ライン41とが、第3の油圧ライン73に よって接続されている。

 そして、この第3の油圧ライン73には方向 御弁72が設けられている。方向制御弁72は、 第1の油圧ライン37と第2の油圧ライン41とを連 通させる第1の状態aと、第1の油圧ライン37と タンク76へ通じる第4の油圧ライン75とを連 させる第2の状態bとの切替えが可能な弁であ る。

 方向制御弁72が第1の状態aのときには、第1 油圧ポンプ26から第1の油圧ライン37へ吐出し た圧油を、荷役油圧系統へ供給するだけでな く、方向制御弁72、第3の油圧ライン73及び第2 の油圧ライン41を介してステアリング油圧系 やブレーキ油圧系統へも供給することがで 、また、第2の油圧ポンプ27から第2の油圧ラ イン41へ吐出した圧油を、ステアリング油圧 統やブレーキ油圧系統に供給するだけでな 、方向制御弁72、第3の油圧ライン73及び第1 油圧ライン37を介して荷役油圧系統にも供 することができる。
 方向制御弁72が第2の状態bのときには、第1 油圧ポンプ26から第1の油圧ライン37へ吐出し た圧油が、方向制御弁72、第3の油圧ライン73 び第4の油圧ライン75を介して油タンク76へ される。このときには第1の油圧ポンプ26に する油圧系統の負荷が非常に小さくなるた 、第1の油圧ポンプ26の吐出圧力はほとんど 昇せずに非常に低くなる。

 方向制御弁72の各状態a,bの選択(切り替え) は、図9のバルブ操作条件一覧表の「実施の 態例7」の欄に示すとおりであり、図10に示 制御装置95によって自動的に行う。図10に示 ように制御装置95には、エンジン作動・停 状態検出手段91の検出信号と、荷役・走行状 態検出手段92の検出信号と、ステアリング操 状態検出手段93の検出信号と、アイドリン 状態検出手段94の検出信号とが入力される。

 エンジン作動・停止状態検出手段91ではエ ジン21の作動中と停止中(アイドリングスト プ中)を検出する。エンジン作動・停止状態 出手段91としては、例えばエンジン21の回転 数を検出するエンジン回転数センサなどを用 いることができる。
 荷役・走行状態検出手段92ではハイブリッ 型フォークリフトの荷役状態検出と走行状 検出を行う。荷役状態検出には、例えばフ ークの荷役(昇降)操作を行う荷役レバーの操 作状態を検出する荷役センサなどを用いるこ とができる。走行状態検出には、例えば車速 センサなどを用いることができる。
 ステアリング操作状態検出手段93ではオペ ータがステアリング操作をしたことを検出 る。ステアリング操作状態検出手段93として は、例えばハンドル44の操作状態を検出する ンドルセンサや、操舵輪(後輪)の操舵角を 出する操舵角センサなどを用いることがで る。
 アイドリング状態検出手段94ではエンジン21 がアイドリング状態であることを検出する。 アイドリング状態検出手段94としては、例え アクセルペダルの踏み込み量を検出するア セルペダルセンサとエンジン回転数センサ 用いることができる。この場合、例えばエ ジン回転数センサによって検出されるエン ン回転数がゼロではなく(即ちエンジン作動 中であり)、且つ、アクセルペダルセンサに って検出されるアクセルペダルの踏み込み がゼロであるときに、アイドリング状態で ると判断する。

 そして、制御装置95では、これらの検出 段91~94の検出信号に基づいて、図9の「実施 形態例7」の欄に示すように方向制御弁72の 状態a,bの選択(切り替え)を行う。

 まず、エンジン作動・停止状態検出手段91 検出信号に基づいてエンジン作動中である 判断した場合の選択は次のとおりである。
 即ち、荷役・走行状態検出手段92の検出信 に基づいて荷役・走行状態であると判断し 場合には、第1の油圧ポンプ26から吐出され 圧油を確実に荷役油圧系統に供給するため 第1の状態aを選択する。
 ステアリング操作状態検出手段93の検出信 に基づいてステアリング操作状態であると 断した場合には、第1の状態a又は第2の状態b 選択する。即ち、この場合には、作動中の ンジン21によって回転駆動される第1の油圧 ンプ26から吐出される圧油をステアリング 作に利用することができるように第1の状態a を選択するようにしてもよく、第2の状態bを 択して、第2の油圧ポンプ27から吐出される 油のみによってステアリング操作を行うよ にしてもよい。
 アイドリング状態検出手段94の検出信号に づいてアイドリング状態であると判断した 合、即ち、荷役もなにもせずにエンジン21に よって第1の油圧ポンプ26を無駄に回転駆動し てしまう場合には、この無駄な動力消費を防 止するため、第2の状態bを選択する。

 次に、エンジン作動・停止状態検出手段91 検出信号に基づいてアイドリングストップ (エンジン停止中)であると判断した場合の選 択は次のとおりである。
 即ち、荷役・走行状態検出手段92の検出信 に基づいて荷役・走行状態であると判断し 場合には、第1の油圧ポンプ26から吐出され 圧油を確実に荷役油圧系統に供給するため 第1の状態aを選択する。
 ステアリング操作状態検出手段93の検出信 に基づいてステアリング操作状態であると 断した場合には、第2の状態bを選択する。こ の場合には、第2の油圧ポンプ27から吐出され る圧油によってステアリング操作を行う。

 その他の構成については、上記実施の形 例4と同様である。

 以上のように、本実施の形態例7のハイブ リッド型フォークリフトによれば、第1の油 ポンプ26から荷役油圧系統へ圧油を供給する 第1の油圧ライン37と、第2の油圧ポンプ27から ステアリング油圧系統へ圧油を供給する第2 油圧ライン41とを第3の油圧ライン73によって 接続し、且つ、第1の油圧ライン37と第2の油 ライン41とを連通させる第1の状態aと、第1の 油圧ライン37と油タンク76へ通じる第4の油圧 イン75とを連通させる第2の状態bとの切替え が可能な方向制御弁72を、第3の油圧ライン73 設けたことを特徴としているため、アイド ング状態などのようにエンジン21によって 1の油圧ポンプ26を無駄に回転駆動してしま 際に方向制御弁72を第2の状態bに切り替える とにより、第1の油圧ポンプ26から吐出され 圧油が油タンク76に流れて第1の油圧ポンプ2 6の吐出圧がほとんど上昇しないようにする とができる。このため、無駄な動力消費を えて、より燃費を向上させることができる

 また、本実施の形態例7のハイブリッド型 フォークリフトによれば、各検出手段91~94の 出信号に基づいて制御装置95により、自動 に方向制御弁73の各状態a,bの切り替え(選択) 行うことができる。

 <実施の形態例8>
 図11は本発明の実施の形態例8に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 図12は前記ハイブリッド型フォークリフト 弁制御に関する制御ブロック図である。な 、図11において上記実施の形態例7(図8参照) 同様の部分については同一の符号を付し、 複する詳細な説明は省略する。

 図11に示すように、本実施の形態例8のハ ブリッド型フォークリフトは、上記実施の 態例7(図8)の構成において、方向制御弁72に えて方向制御弁77を設けた構成となってい 。

 具体的には、第1の油圧ポンプ26から荷役 圧系統(コントロールバルブ38、第1の油圧シ リンダ39)へ圧油を供給する第1の油圧ライン37 と、第2の油圧ポンプ27からステアリング油圧 系統(ステアリング用のバルブ42、第2の油圧 リンダ43)へ圧油を供給する第2の油圧ライン4 1とが、第3の油圧ライン73によって接続され いる。そして、この第3の油圧ライン73に方 制御弁77が設けられている。方向制御弁77は 第1の油圧ライン37と第2の油圧ライン41とを 通させる第1の状態aと、第1の油圧ライン37 油タンク76へ通じる第4の油圧ライン75とを連 通させる第2の状態bと、第1の油圧ライン37と 2の油圧ライン41と第4の油圧ライン75との間 流れを遮断する第3の状態cとの切替えが可 な弁である。

 方向制御弁77が第1の状態aのときには、第1 油圧ポンプ26から第1の油圧ライン37へ吐出し た圧油を、荷役油圧系統へ供給するだけでな く、方向制御弁77、第3の油圧ライン73及び第2 の油圧ライン41を介してステアリング油圧系 やブレーキ油圧系統へも供給することがで 、また、第2の油圧ポンプ27から第2の油圧ラ イン41へ吐出した圧油を、ステアリング油圧 統やブレーキ油圧系統へ供給するだけでな 、方向制御弁77、第3の油圧ライン73及び第1 油圧ライン37を介して荷役油圧系統にも供 することができる。
 方向制御弁77が第2の状態bのときには、第1 油圧ポンプ26から第1の油圧ライン37へ吐出し た圧油が、方向制御弁77、第3の油圧ライン73 び第4の油圧ライン75を介して油タンク76へ される。このときには第1の油圧ポンプ26に する油圧系統の負荷が非常に小さくなるた 、第1の油圧ポンプ26の吐出圧力はほとんど 昇せずに非常に低くなる。
 そして、方向制御弁77が第3の状態cのときに は、第1の油圧ポンプ26から吐出された圧油が 方向制御弁77を介して第2の油圧ライン41や第4 の油圧ライン75(油タンク76)へ流れるのを遮断 し、また、第2の油圧ポンプ27から吐出された 圧油が方向制御弁77を介して第1の油圧ライン 37や第4の油圧ライン75(油タンク76)へ流れるの を遮断することもできる。

 方向制御弁77の各状態a,b,cの選択(切り替 )は、図9のバルブ操作条件一覧表の「実施の 形態例8」の欄に示すとおりであり、図12に示 す制御装置95によって自動的に行う。図12に すように制御装置95には、エンジン作動・停 止状態検出手段91の検出信号と、荷役・走行 態検出手段92の検出信号と、ステアリング 作状態検出手段93の検出信号と、アイドリン グ状態検出手段94の検出信号と、第1の油圧ポ ンプ吐出圧力計96と検出信号と、第2の油圧ポ ンプ吐出圧力計97とが入力される。各検出手 91~94については図10と同様であり、ここでの 説明は省略する。

 図11に示すように、第1の油圧ポンプ吐出 力計96は第1の油圧ライン37に設けられ、第1 油圧ポンプ26の吐出圧を検出する。第2の油 ポンプ吐出圧力計97は第2の油圧ライン41に けられ、第2の油圧ポンプ27の吐出圧を検出 る。

 そして、制御装置95では、これらの検出 段91~94及び圧力計96,97の検出信号とに基づい 、図9の「実施の形態例8」の欄に示すよう 方向制御弁77の各状態a,bの選択(切り替え)を う。

 まず、エンジン作動・停止状態検出手段91 検出信号に基づいてエンジン作動中である 判断した場合の選択は次のとおりである。
 即ち、上記実施の形態例7の場合と同様に、 荷役・走行状態検出手段92の検出信号に基づ て荷役・走行状態であると判断した場合に 第1の状態aを選択し、ステアリング操作状 検出手段93の検出信号に基づいてステアリン グ操作状態であると判断した場合には第1の 態a又は第2の状態bを選択し、アイドリング 態検出手段94の検出信号に基づいてアイドリ ング状態であると判断した場合には第2の状 bを選択する。
 そして、第1の油圧ポンプ吐出圧力計96によ て検出された第1の油圧ポンプ吐出圧が、第 2の油圧ポンプ吐出圧力計97によって検出され た第2の油圧ポンプ吐出圧よりも高い場合に 、第3の状態cを選択する。これは、荷の積載 量によっては第1の油圧ライン37の方が第2の 圧ライン41よりも高い圧力が必要な場合があ り、その場合には第3の状態cを選択して流れ 遮断することにより、無駄に圧油が第1の油 圧ライン37側から第2の油圧ライン41側に流れ いようにして、動力消費の無駄を抑え、燃 を向上させるためである。また、第1の油圧 ポンプ26(即ちエンジン21や第2の電動モータ25) は作動させず、第2の油圧ポンプ27(即ち第3の 動モータ25)のみを作動させてステアリング 圧系統やブレーキ油圧系統に圧油を供給す 際にも、第3の状態cを選択して流れを遮断 ることにより、圧油の一部が方向制御弁77を 介して第2の油圧ライン41側から第1の油圧ラ ン37側へ無駄に流れてしまうのを防止するこ ともできる。

 次に、エンジン作動・停止状態検出手段91 検出信号に基づいてアイドリングストップ (エンジン停止中)であると判断した場合の選 択は次のとおりである。
 即ち、上記実施の形態例7の場合と同様に、 荷役・走行状態検出手段92の検出信号に基づ て荷役・走行状態であると判断した場合に 第1の状態aを選択し、ステアリング操作状 検出手段93の検出信号に基づいてステアリン グ操作状態であると判断した場合には第2の 態bを選択する。
 そして、第1の油圧ポンプ吐出圧力計96によ て検出された第1の油圧ポンプ吐出圧が、第 2の油圧ポンプ吐出圧力計97によって検出され た第2の油圧ポンプ吐出圧よりも高い場合に 、第3の状態cを選択する。これは、前述と同 様に、荷の積載量によっては第1の油圧ライ 37の方が第2の油圧ライン41よりも高い圧力が 必要な場合があり、その場合には第3の状態c 選択して流れを遮断することにより、無駄 圧油が第1の油圧ライン37側から第2の油圧ラ イン41側に流れないようにして、動力消費の 駄を抑え、燃費を向上させるためである。 た、前述と同様に、第1の油圧ポンプ26(即ち エンジン21や第2の電動モータ25)は作動させず 、第2の油圧ポンプ27(即ち第3の電動モータ25) みを作動させてステアリング油圧系統やブ ーキ油圧系統に圧油を供給する際にも、第3 の状態cを選択して流れを遮断することによ 、圧油の一部が方向制御弁77を介して第2の 圧ライン41側から第1の油圧ライン37側へ無駄 に流れてしまうのを防止することもできる。

 その他の構成については、上記実施の形 例7と同様である。

 以上のように、本実施の形態例8のハイブ リッド型フォークリフトによれば、第1の油 ポンプ26から荷役油圧系統へ圧油を供給する 第1の油圧ライン37と、第2の油圧ポンプ27から ステアリング油圧系統へ圧油を供給する第2 油圧ライン41とを第3の油圧ライン73によって 接続し、且つ、第1の油圧ライン37と第2の油 ライン41とを連通させる第1の状態aと、第1の 油圧ライン37と油タンク76へ通じる第4の油圧 イン75とを連通させる第2の状態bと、第1の 圧ライン37と第2の油圧ライン41と第4の油圧 イン75との間の流れを遮断する第3の状態cと 切替えが可能な方向制御弁77を、第3の油圧 イン73に設けたことを特徴としているため 荷の積載量によって、第1の油圧ライン37の が第2の油圧ライン41よりも高い圧力が必要 場合には、方向制御弁77の第3の状態cを選択 て流れを遮断することにより、無駄に圧油 第1の油圧ライン37側から第2の油圧ライン41 に流れないようにして、動力消費の無駄を え、燃費を向上させることができる。また 第1の油圧ポンプ26(即ちエンジン21や第2の電 動モータ25)は作動させず、第2の油圧ポンプ27 (即ち第3の電動モータ25)のみを作動させてス アリング油圧系統に圧油を供給する際にも 方向制御弁77の第3の状態cを選択して流れを 遮断することにより、圧油の一部が方向制御 弁77を介して第2の油圧ライン41側から第1の油 圧ライン37側へ無駄に流れてしまうのを防止 ることもできる。

 また、本実施の形態例8のハイブリッド型 フォークリフトによれば、各検出手段91~94及 各圧力計96,97の検出信号に基づいて制御装 95により、自動的に方向制御弁77の各状態a,b, cの切り替え(選択)を行うことができる。

 <実施の形態例9>
 図13は本発明の実施の形態例9に係るハイブ ッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 ある。なお、前記ハイブリッド型フォーク フトの弁制御に関する制御ブロック図につ ては図10と同様であるため、図10を参照して 説明する。また、図13において上記実施の形 例4(図4,図5参照)と同様の部分については同 の符号を付し、重複する詳細な説明は省略 る。

 図13に示すように、方向制御弁72を介して 第1の油圧ライン37と第2の油圧ライン41と接続 することにより、第1の油圧ポンプ26から第1 油圧ライン37へ吐出した圧油と、第2の油圧 ンプ27から第2の油圧ライン41へ吐出した圧油 とを合流した後、油圧バルブ54を介して荷役 圧系統(コントロールバルブ38、第1の油圧シ リンダ39)とステアリング油圧系統(ステアリ グ用のバルブ42、第2の油圧シリンダ43)とに 給する構成としている。

 そして、方向制御弁72は、第1の油圧ライ 37と第2の油圧ライン41とを連通させる第1の 態aと、第1の油圧ライン37と油タンク76へ通 る第3の油圧ライン75とを連通させる第2の状 態bとの切替えが可能な弁である。

 方向制御弁72が第1の状態aのときには、第1 油圧ポンプ26から第1の油圧ライン37へ吐出し た圧油を、荷役油圧系統やステアリング油圧 系統へ供給するだけでなく、方向制御弁72及 第2の油圧ライン41を介してブレーキ油圧系 へも供給することができ、また、第2の油圧 ポンプ27から第2の油圧ライン41へ吐出した圧 を、ブレーキ油圧系統に供給し、且つ、方 制御弁72、第2の油圧ライン41及び第1の油圧 イン37を介してステアリング油圧系統や荷 油圧系統にも供給することができる。
 方向制御弁72が第2の状態bのときには、第1 油圧ポンプ26から第1の油圧ライン37へ吐出し た圧油が、方向制御弁72、第2の油圧ライン41 び第3の油圧ライン75を介して油タンク76へ される。このときには第1の油圧ポンプ26に する油圧系統の負荷が非常に小さくなるた 、第1の油圧ポンプ26の吐出圧力はほとんど 昇せずに非常に低くなる。

 方向制御弁72の各状態a,bの選択(切り替え) は、図9のバルブ操作条件一覧表の「実施の 態例9」の欄に示すとおりであり、図10に示 制御装置95によって自動的に行う。図10に示 ように制御装置95には、エンジン作動・停 状態検出手段91の検出信号と、荷役・走行状 態検出手段92の検出信号と、ステアリング操 状態検出手段93の検出信号と、アイドリン 状態検出手段94の検出信号とが入力される。 各検出手段91~94については上記実施の形態例7 で述べたとおりであり、ここでの説明は省略 する。

 そして、制御装置95では、これらの検出 段91~94の検出信号に基づいて、図9の「実施 形態例9」の欄に示すように方向制御弁72の 状態a,bの選択(切り替え)を行う。

 まず、エンジン作動・停止状態検出手段91 検出信号に基づいてエンジン作動中である 判断した場合の選択は次のとおりである。
 即ち、荷役・走行状態検出手段92の検出信 に基づいて荷役・走行状態であると判断し 場合には、第1の油圧ポンプ26から吐出され 圧油を確実に荷役油圧系統に供給するため 第1の状態aを選択する。
 ステアリング操作状態検出手段93の検出信 に基づいてステアリング操作状態であると 断した場合にも、第1の油圧ポンプ26から吐 された圧油を確実にステアリング油圧系統 供給するため、第1の状態aを選択する。
 アイドリング状態検出手段94の検出信号に づいてアイドリング状態であると判断した 合、即ち、荷役もなにもせずにエンジン21に よって第1の油圧ポンプ26を無駄に回転駆動し てしまう場合には、この無駄な動力消費を防 止するため、第2の状態bを選択する。

 次に、エンジン作動・停止状態検出手段91 検出信号に基づいてアイドリングストップ (エンジン停止中)であると判断した場合の選 択は次のとおりである。
 即ち、荷役・走行状態検出手段92の検出信 に基づいて荷役・走行状態であると判断し 場合には、第1の油圧ポンプ26から吐出され 圧油を確実に荷役油圧系統に供給するため 第1の状態aを選択する。
 ステアリング操作状態検出手段93の検出信 に基づいてステアリング操作状態であると 断した場合には、第1の油圧ポンプ26から吐 された圧油を確実にステアリング油圧系統 供給するため、或いは、第2の油圧ポンプ27 ら吐出された圧油をステアリング油圧系統 供給するため、第1の状態bを選択する。この 場合には、第1の油圧ポンプ26から吐出された 圧油、又は、第2の油圧ポンプ27から吐出され る圧油によってステアリング操作を行う。

 その他の構成については、上記実施の形 例4と同様である。

 以上のように、本実施の形態例9のハイブ リッド型フォークリフトによれば、方向制御 弁72を介して第1の油圧ライン37と第2の油圧ラ イン41と接続することにより、第1の油圧ポン プ26から第1の油圧ライン37へ吐出した圧油と 第2の油圧ポンプ27から第2の油圧ライン41へ 出した圧油とを合流した後、荷役油圧系統 ステアリング油圧系統とに供給する構成と 、且つ、方向制御弁72は、第1の油圧ライン3 7と第2の油圧ライン41とを連通させる第1の状 aと、第1の油圧ライン37と油タンク76へ通じ 第3の油圧ライン75とを連通させる第2の状態 bとの切り替えが可能であることを特徴とし いるため、アイドリング状態などのように ンジン21によって第1の油圧ポンプ26を無駄に 回転駆動してしまう際に方向制御弁72を第2の 状態bに切り替えることにより、第1の油圧ポ プ26から吐出された圧油が油タンク76に流れ て第1の油圧ポンプ26の吐出圧がほとんど上昇 しないようにすることができる。このため、 無駄な動力消費を抑えて、より燃費を向上さ せることができる。また、方向制御弁72を第1 の状態aに切り替えたときには、第1の油圧ポ プ26(エンジン21、第2の電動モータ)と第2の 圧ポンプ27(第3の電動モータ25)の何れでもス アリング操作を行うことができる。

 また、本実施の形態例9のハイブリッド型 フォークリフトによれば、各検出手段91~94の 出信号に基づいて制御装置95により、自動 に方向制御弁73の各状態a,bの切り替え(選択) 行うことができる。

 <実施の形態例10>
 図14は本発明の実施の形態例10に係るハイブ リッド型フォークリフトの駆動系統の構成図 である。なお、前記ハイブリッド型フォーク リフトの弁制御に関する制御ブロック図につ いては図12と同様であるため、図12を参照し 説明する。また、図14において上記実施の形 態例9(図13参照)と同様の部分については同一 符号を付し、重複する詳細な説明は省略す 。

 図14に示すように、本実施の形態例10のハ イブリッド型フォークリフトは、上記実施の 形態例9(図13)の構成において、方向制御弁72 代えて方向制御弁77を設けた構成となってい る。

 具体的には、方向制御弁77を介して第1の 圧ライン37と第2の油圧ライン41と接続する とにより、第1の油圧ポンプ26から第1の油圧 イン37へ吐出した圧油と、第2の油圧ポンプ2 7から第2の油圧ライン41へ吐出した圧油とを 流した後、油圧バルブ54を介して荷役油圧系 統(コントロールバルブ38、第1の油圧シリン 39)とステアリング油圧系統(ステアリング用 バルブ42、第2の油圧シリンダ43)とに供給す 構成としている。そして、方向制御弁77は 第1の油圧ライン37と第2の油圧ライン41とを 通させる第1の状態aと、第1の油圧ライン37と 油タンク76へ通じる第3の油圧ライン75とを連 させる第2の状態bと、第1の油圧ライン37と 2の油圧ライン41と第3の油圧ライン75との間 流れを遮断する第3の状態cとの切替えが可能 な弁である。

 方向制御弁77が第1の状態aのときには、第1 油圧ポンプ26から第1の油圧ライン37へ吐出し た圧油を、荷役油圧系統やステアリング油圧 系統へ供給するだけでなく、方向制御弁72及 第2の油圧ライン41を介してブレーキ油圧系 へも供給することができ、また、第2の油圧 ポンプ27から第2の油圧ライン41へ吐出した圧 を、ブレーキ油圧系統に供給し、且つ、方 制御弁72、第2の油圧ライン41及び第1の油圧 イン37を介してステアリング油圧系統や荷 油圧系統にも供給することができる。
 方向制御弁77が第2の状態bのときには、第1 油圧ポンプ26から第1の油圧ライン37へ吐出し た圧油が、方向制御弁72、第2の油圧ライン41 び第3の油圧ライン75を介して油タンク76へ される。このときには第1の油圧ポンプ26に する油圧系統の負荷が非常に小さくなるた 、第1の油圧ポンプ26の吐出圧力はほとんど 昇せずに非常に低くなる。
 そして、方向制御弁77が第3の状態cのときに は、第1の油圧ポンプ26から吐出された圧油が 方向制御弁77を介して第2の油圧ライン41や第3 の油圧ライン73(油タンク26)へ流れるのを遮断 し、また、第2の油圧ポンプ27から吐出された 圧油が方向制御弁77を介して第1の油圧ライン 37や第3の油圧ライン73(油タンク26)へ流れるの を遮断することもできる。

 方向制御弁77の各状態a,b,cの選択(切り替 )は、図9のバルブ操作条件一覧表の「実施の 形態例10」の欄に示すとおりであり、図12に す制御装置95によって自動的に行う。図12に すように制御装置95には、エンジン作動・ 止状態検出手段91の検出信号と、荷役・走行 状態検出手段92の検出信号と、ステアリング 作状態検出手段93の検出信号と、アイドリ グ状態検出手段94の検出信号と、第1の油圧 ンプ吐出圧力計96と検出信号と、第2の油圧 ンプ吐出圧力計97とが入力される。各検出手 段91~94及び各圧力計96,97については上記実施 形態例7,8で述べたとおりであり、ここでの 明は省略する。

 そして、制御装置95では、これらの検出 段91~94及び圧力計96,97の検出信号とに基づい 、図9の「実施の形態例10」の欄に示すよう 方向制御弁77の各状態a,bの選択(切り替え)を 行う。

 まず、エンジン作動・停止状態検出手段91 検出信号に基づいてエンジン作動中である 判断した場合の選択は次のとおりである。
 即ち、上記実施の形態例9の場合と同様に、 荷役・走行状態検出手段92の検出信号に基づ て荷役・走行状態であると判断した場合に 第1の状態aを選択し、ステアリング操作状 検出手段93の検出信号に基づいてステアリン グ操作状態であると判断した場合にも第1の 態aを選択し、アイドリング状態検出手段94 検出信号に基づいてアイドリング状態であ と判断した場合には第2の状態bを選択する。
 そして、第1の油圧ポンプ吐出圧力計96によ て検出された第1の油圧ポンプ吐出圧が、第 2の油圧ポンプ吐出圧力計97によって検出され た第2の油圧ポンプ吐出圧よりも高い場合に 、第3の状態cを選択する。これは、荷の積載 量によっては第1の油圧ライン37の方が第2の 圧ライン41よりも高い圧力が必要な場合があ り、その場合には第3の状態cを選択して流れ 遮断することにより、無駄に圧油が第1の油 圧ライン37側から第2の油圧ライン41側に流れ いようにして、動力消費の無駄を抑え、燃 を向上させるためである。

 次に、エンジン作動・停止状態検出手段91 検出信号に基づいてアイドリングストップ (エンジン停止中)であると判断した場合の選 択は次のとおりである。
 即ち、上記実施の形態例9の場合と同様に、 荷役・走行状態検出手段92の検出信号に基づ て荷役・走行状態であると判断した場合に 第1の状態aを選択し、ステアリング操作状 検出手段93の検出信号に基づいてステアリン グ操作状態であると判断した場合にも第2の 態bを選択する。
 そして、第1の油圧ポンプ吐出圧力計96によ て検出された第1の油圧ポンプ吐出圧が、第 2の油圧ポンプ吐出圧力計97によって検出され た第2の油圧ポンプ吐出圧よりも高い場合に 、第3の状態cを選択する。これは、前述と同 様に、荷の積載量によっては第1の油圧ライ 37の方が第2の油圧ライン41よりも高い圧力が 必要な場合があり、その場合には第3の状態c 選択して流れを遮断することにより、無駄 圧油が第1の油圧ライン37側から第2の油圧ラ イン41側に流れないようにして、動力消費の 駄を抑え、燃費を向上させるためである。

 その他の構成については、上記実施の形 例9と同様である。

 以上のように、本実施の形態例10のハイ リッド型フォークリフトによれば、第1の油 ポンプ26から荷役油圧系統へ圧油を供給す 第1の油圧ライン37と、第2の油圧ポンプ27か ステアリング油圧系統へ圧油を供給する第2 油圧ライン41とを第3の油圧ライン73によっ 接続し、且つ、第1の油圧ライン37と第2の油 ライン41とを連通させる第1の状態aと、第1 油圧ライン37と油タンク76へ通じる第3の油圧 ライン75とを連通させる第2の状態bと、第1の 圧ライン37と第2の油圧ライン41と第3の油圧 イン75との間の流れを遮断する第3の状態cと の切替えが可能な方向制御弁77を、第3の油圧 ライン73に設けたことを特徴としているため 荷の積載量によって、第1の油圧ライン37の が第2の油圧ライン41よりも高い圧力が必要 場合には、方向制御弁77の第3の状態cを選択 して流れを遮断することにより、無駄に圧油 が第1の油圧ライン37側から第2の油圧ライン41 側に流れないようにして、動力消費の無駄を 抑え、燃費を向上させることができる。

 また、本実施の形態例10のハイブリッド フォークリフトによれば、各検出手段91~94及 び各圧力計96,97の検出信号に基づいて制御装 95により、自動的に方向制御弁77の各状態a,b ,cの切り替え(選択)を行うことができる。

 本発明はエンジンと電動モータとを駆動源 して備えたハイブリッド型産業車両に関す ものであり、電動モータとエンジンとを走 駆動源として備えたハイブリッド型フォー リフトなどに適用して有用なものである。