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Title:
HYDRAULIC BRAKE SYSTEM, BICYCLE, AND METHOD FOR CONTROLLING HYDRAULIC BRAKE SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2017/103703
Kind Code:
A1
Abstract:
The invention obtains a hydraulic brake system 100, installability of which in a bicycle 200 is improved. The invention also obtains a bicycle 200 that includes such a hydraulic brake system 100. The invention further obtains a method for controlling such a hydraulic brake system 100. A hydraulic brake system 100 includes a hydraulic pressure controller 110 and a power supply unit 150 of the hydraulic pressure controller 110, the hydraulic pressure controller 110 including: a base section 121 that is formed with a channel 112A-D, through which a brake fluid flows, therein; a valve 113A,B that is attached to the base section 121 and opens and closes the channel 112A-D; and a control section 115 that governs an opening/closing operation of the valve 113A,B and controlling hydraulic pressure of the brake fluid that is supplied to a wheel braking section 17 of the bicycle 200. The power supply unit 150 includes a generator 151 that generates electric power by traveling of a bicycle 200.

Inventors:
ATSUSHI HIROAKI (JP)
IKEDA SHIGEKI (JP)
Application Number:
PCT/IB2016/056703
Publication Date:
June 22, 2017
Filing Date:
November 08, 2016
Export Citation:
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Assignee:
BOSCH GMBH ROBERT (DE)
International Classes:
B60T8/32
Domestic Patent References:
WO2014108235A12014-07-17
WO2014016124A12014-01-30
WO2014108234A12014-07-17
Foreign References:
DE10158382A12003-06-12
DE10250645A12003-07-24
DE202014008870U12014-12-09
JP2010035376A2010-02-12
EP1391325A22004-02-25
JP2015074345A2015-04-20
DE102014005527A12015-10-15
Other References:
None
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Claims:
【書類名】 請求の範囲

【請求項 1】

内部にブレーキ液が流通する流路が形成されている基部と、 前記基部に取り付けられて 前記流路を開放及び閉止するバルブと、 前記バルブの開閉動作を司る制御部と、 を含み、 自転車の車輪制動部 供給される前記ブレーキ液の液圧を制御する液圧制御装置と、 前記液圧制御装置の電源ュニッ トと、

を備え、

刖 ニッ トは、 前記自転車の走行によって発電する発電機を含む.

液圧式ブレ'

求項 2】

刖 •ニッ トは、 前記発電機で生じた電力を蓄えるバッテリを含む.

『求項 1 .記載の液圧式ブレ

ί求項 3

刖 は、 前記自転車の車輪の回転によって発電する 'ブダイナモである

ί求項 1又は 2に記載の液圧式ブレ

ί求項 4】

刖 は、 前記自転車の車輪の駆動源の電動機である

求項 1又は 2に記載の液圧式ブレ

求項 5】

刖記制御部は、 使用者による前記自転車の制動操作部の操作の状態に応じて前記発電機 の発電動作を制御する、

求項 1〜 4の何れか一項に記載の液圧式ブレ

求項 6】

刖記制御部は、 前記制動操作部が操作されていて、 且つ、 前記車輪制動部が制動を開始 ない状態で、 前記発電機の発電を開始する、

求項 5に記載の液圧式ブレ

求項 7】

刖記制御部は、 前記車輪制動部が制動を開始した際に、 前記発電機の発電を継続する 求項 6に記載の液圧式ブレ

求項 8】

刖記制御部は、 前記バルブを開閉させるアンチロッ レーキ制御を実行する

求項 1〜 7の何れか一項に記載の液圧式ブレ

求項 9】

求項 1〜 8の何れか一項に記載の液圧式ブレーキシステムを備えている、

白転車。

求項 1 0

内 %にフ"レーキ液が流通する流路が形成されている基部と、 前記基部に取り付けられて 前記流路を開放及び閉止するバルブと、 を含み、 自転車の車輪制動部へ供給される前記ブ レーキ液の液圧を制御する液圧制御装置と、

刖記液圧制御装置の電源ュニッ トと、

を備えている、 液圧式ブレーキシステムの制御方法であって、

刖 ニッ トは、 前記自転車の走行によって発電する発電機を含み、

刖 開閉動作を司るステップと、

使用者による前記自転車の制動操作部の操作の状態を判定するステップと、

刖記操作の状態に応じて前記発電機の発電動作を制御するステップと、

を備えている、

液圧式ブレ の制御方法。

Description:
【書類名】 明細書

【発明の名称】 液圧式ブレーキシステム、 自転車、 及び、 液圧式ブレーキシステムの制御 方法

【技術分野】

【 0 0 0 1 】

本発明は、 自転車の車輪制動部 供給されるブレーキ液の液圧を制御する液圧 制御装置 と、 その電源ユニッ トと、 を備えている液圧式ブレーキシステムと、 その液圧式ブレーキ システムを備えている自転車と、 その液圧式ブレーキシステムの制御方法と、 に関する。 【背景技術】

【 0 0 0 2】

従来の自転車のブレーキシステムとして、 例えば、 車輪の回転を制動する車輪制動部と 、 使用者の操作に応じた張力が生じることによ って、 車輪制動部で生じる制動力を変化さ せるワイヤと、 ワイヤに生じる張力を制御して、 車輪制動部に生じさせる制動力を制御す る張力制御装置と、 を備えたものがある (例えば、 特許文献 1を参照。 ) 。

【先行技術文献】

【特許文献】

【 0 0 0 3】

【特許文献 1】 国際公開第 2 0 1 4 Z 0 1 6 1 2 4号

【発明の概要】

【発明が解決しよう とする課題】

【 0 0 0 4】

ブレーキシステムとして、 液圧式ブレーキシステム、 つまり、 ブレーキ回路に充填され たブレーキ液に、 使用者の操作に応じた液圧を生じさせて、 車輪制動部に生じさせる制動 力を変化させるブレーキシステムを採用して 、 自転車の制動性能を向上する場合等におレ、 ても、 上述のブレーキシステムと同様に、 張力制御装置と同様の役割を果たす制御装置 、 つまり、 ブレーキ液に生じる液圧を制御して車輪制動 部に生じさせる制動力を制御する液 圧制御装置が必要になる場合がある。

【 0 0 0 5】

そして、 そのようなものにおいて、 例えば、 アンチロックブレーキ制御を実行して、 ブ レーキ液の減圧と增圧を短時間で繰り返す場 合等では、 ブレーキ液の液圧の制御の応答性 を向上するために、 バルブの開閉動作によって流路を切り替える 方式を採用することが好 ましい。 しかし、 バルブの開閉動作のために消費される電力量 が大きいことに起因して、 その液圧制御装置の電源ユニッ トを大型化する必要が生じてしまう。 また、 自転車では、 操作性を確保するために重量が制限されてお り、 また、 配置スペースが制限されているた め、 液圧制御装置の電源ユニッ トを大型化することが、 特に好まれない傾向にある。

【 0 0 0 6】

すなわち、 電源ユニッ トの大型化の影響がより深刻である自転車に おいては、 バルブの 開閉動作によって流路を切り替える方式の液 圧式ブレーキシステムを採用することが困難 であるという問題点がある。

【 0 0 0 7】

本発明は、 上述の課題を背景としてなされたものであり 、 自転車への搭載性が向上され た液圧式ブレーキシステムを得るものである 。 また、 そのような液圧式ブレーキシステム を備えている自転車を得るものである。

【課題を解決するための手段】

【 0 0 0 8】

本発明に係る液圧式ブレーキシステムは、 内部にブレーキ液が流通する流路が形成され ている基部と、 前記基部に取り付けられて前記流路を開放及 び閉止するバルブと、 前記バ ルブの開閉動作を司る制御部と、 を含み、 自転車の車輪制動部 供給される前記ブレーキ 液の液圧を制御する液圧制御装置と、 前記液圧制御装置の電源ユニッ トと、 を備え、 前記 電源ュニッ トは、 前記自転車の走行によって発電する発電機を 含むものである。 【 0 0 0 9】

また、 本発明に係る自転車は、 上記のような液圧式ブレーキシステムを備え ているもの である。

【 0 0 1 0】

本発明に係る液圧式ブレーキシステムの制御 方法は、 内部にブレーキ液が流通する流路 が形成されている基部と、 前記基部に取り付けられて前記流路を開放及 び閉止するバルブ と、 を含み、 自転車の車輪制動部 供給される前記ブレーキ液の液圧を制御する 液圧制御 装置と、 前記液圧制御装置の電源ユニッ トと、 を備えている、 液圧式ブレーキシステムの 制御方法であって、 前記電源ユニッ トは、 前記自転車の走行によって発電する発電機を 含 み、 前記バルブの開閉動作を司るステップと、 使用者による前記自転車の制動操作部の操 作の状態を判定するステップと、 前記操作の状態に応じて前記発電機の発電動 作を制御す るステップと、 を備えているものである。

【発明の効果】

【 0 0 1 1 】

本発明に係る液圧式ブレーキシステム、 自転車、 及び、 液圧式ブレーキシステムの制御 方法では、 液圧制御装置で消費される電力の少なく とも一部が、 自転車の走行によって発 電する発電機によって賄われる。 そのため、 電源ユニッ トの大型化の影響がより深刻であ る自転車において、 バルブの開閉動作によって流路を切り替える 方式の液圧式ブレーキシ ステムを採用する場合であっても、 液圧制御装置の電源ユニッ トを小型化して、 自転車へ の搭載性を向上することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【 0 0 1 2】

【図 1】 本発明の実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムと、 それが適用されてい る自転車と、 の概略構成を示す図である。

【図 2】 本発明の実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの、 概略構成を示す図で ある。

【図 3】 本発明の実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの、 液圧制御装置の構成 を示す斜視図である。

【図 4】 本発明の実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの、 液圧制御装置の構成 を示す分解斜視図である。

【図 5】 本発明の実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの、 システム構成を示す 図である。

【図 6】 本発明の実施の形態 2に係る液圧式ブレーキシステムと、 それが適用されてい る自転車と、 の概略構成を示す図である。

【図 7】 本発明の実施の形態 2に係る液圧式ブレ—キシステムの、 システム構成を示す 図である。

【図 8】 本発明の実施の形態 2に係る液圧式ブレーキシステムの、 発電動作フローを示 す図である。

【発明を実施するための形態】

【 0 0 1 3】

以下に、 本発明に係る液圧式ブレーキシステム、 自転車、 及び、 液圧式ブレーキシステ ムの制御方法について、 図面を用いて説明する。

【 0 0 1 4】

なお、 以下において、 自転車とは、 使用者の踏力が付与されるペダルを備えた車 両全般 を意味している。 また、 普通自転車とは、 使用者の踏力のみによって推進力を得る自転 車 を意味している。 また、 電動アシス ト自転車とは、 使用者の踏力を電動機でアシス トする 機能を有している自転車を意味している。 また、 電動自転車とは、 電動機のみによって推 進力を得る機能を有している自転車を意味し ている。

【 0 0 1 5】

また、 以下で説明する構成、 動作等は、 一例であり、 本発明に係る液圧式ブレーキシス テム及び自転車は、 そのような構成、 動作等である場合に限定されない。 例えば、 以下で は、 液圧制御装置が、 アンチロックブレーキ制御を実行する場合を 説明しているが、 液圧 制御装置が、 アンチ口ックブレーキ制御以外を実行しても よい。

【 0 0 1 6】

また、 各図においては、 同一の又は類似する部材又は部分に同一の符 号を付している。 また、 細かい構造については、 適宜図示を簡略化又は省略している。 また、 重複する説明 については、 適宜簡略化又は省略している。

【 0 0 1 7】

実施の形態 1 .

以下に、 実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムを説明する

【 0 0 1 8】

く液圧式ブレーキシステムの自転車への適 用の態様 >

実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの自転車へ 適用の態様について説明する 図 1は、 本発明の実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムと、 それが適用されてい る自転車と、 の概略構成を示す図である。 なお、 図 1では、 自転車 2 0 0が、 普通自転車 である場合を示しているが、 自転車 2 0 0が、 電動アシス ト自転車、 電動自転車等の他の 自転車であってもよい。 また、 図 1では、 自転車 2 0 0が、 二輪車である場合を示してい るが、 自転車 2 0 0が、 三輪車等の他の自転車であってもよい。

【 0 0 1 9】

図 1に示されるように、 自転車 2 0 0は、 フレーム 1 と、 旋回部 1 0 と、 サドル 2 1 と 、 ペダル 2 2 と、 後輪 2 3 と、 後輪制動部 2 4と、 を備えている。 後輪 2 3は、 本発明に おける 「車輪」 に相当する。 後輪制動部 2 4は、 本発明における 「車輪制動部」 に相当す る。

【 0 0 2 0】

フレーム 1は、 旋回部 1 0のステアリングコラム 1 1を軸支するへッ ドチューブ 1 Aと 、 へッ ドチューブ 1 Aに連結されている トップチューブ 1 B及びダウンチューブ 1 Cと、 トップチューブ 1 B及びダウンチューブ 1 Cに連結され、 サドル 2 1を保持するシートチ ユーブ 1 Dと、 シー トチューブ 1 Dの上下端に連結され、 後輪 2 3及び後輪制動部 2 4が 取り付けられているステー 1 Eと、 を含む。

【 0 0 2 1】

旋回部 1 0は、 ヘッ ドチューブ 1 Aの上側で旋回する上側旋回部 1 0 Aと、 ヘッ ドチュ ーブ 1 Aの下側で旋回する下側旋回部 1 0 Bと、 を含む。

【 0 0 2 2】

上側旋回部 1 0 Aには、 へッ ドチューブ 1 Aに軸支されているステアリングコラム 1 1 のうちの、 ヘッ ドチューブ 1 Aの上側に突出する部分と、 それによつて保持されている部 材と、 が含まれる。 つまり、 上側旋回部 1 0 Aには、 ステアリングコラム 1 1に保持され ているハンドルステム 1 2 と、 ノヽン ドルステム 1 2に保持されているハン ドルバー 1 3 と 、 ハン ドルバー 1 3に取り付けられている制動操作部 1 4 と、 が含まれる。

【 0 0 2 3】

下側旋回部 1 0 Bには、 へッ ドチューブ 1 Aに軸支されているステアリングコラム 1 1 のうちの、 ヘッ ドチューブ 1 Aの下方に突出する部分と、 それによつて保持されている部 材と、 が含まれる。 つまり、 下側旋回部 1 0 Bには、 ステアリングコラム 1 1に連結され ているフォーク 1 5と、 フォーク 1 5に取り付けられている前輪 1 6及び前輪制動部 1 7 と、 が含まれる。 前輪 1 6は、 本発明における 「車輪」 に相当する。 前輪制動部 1 7は、 本発明における 「車輪制動部」 に相当する。

【 0 0 2 4】

制動操作部 1 4は、 前輪制動部 1 7の操作部として用いられる機構と、 後輪制動部 2 4 の操作部として用いられる機構と、 を含み、 例えば、 前輪制動部 1 7の操作部として用い られる機構は、 ハンドルバー 1 3の右端側に配置され、 後輪制動部 2 4の操作部として用 いられる機構は、 ハン ドルバー 1 3の左端側に配置される。

【 0 0 2 5】

自転車 2 0 0の旋回部 1 0のうちの上側旋回部 1 0 Aには、 前輪制動部 1 7へ供給され るブレーキ液の液圧を制御する液圧制御装置 1 1 0が連結されている。 液圧制御装置 1 1 0が、 前輪制動部 1 7へ供給されるブレーキ液の液圧と、 後輪制動部 2 4へ供給されるブ レーキ液の液圧と、 を制御するものであってもよレ、。 また、 後輪制動部 2 4が、 ブレーキ 液が供給されないタイプの制動部 (例えば、 ワイヤに張力を生じさせることによって制動 力を変化させるタイプの制動部等) であってもよい。

【 0 0 2 6】

電源ュニッ ト 1 5 0は、 液圧制御装置 1 1 0の電源として機能する。 電源ュニッ ト 1 5 0は、 自転車 2 0 0の走行によって発電する発電機 1 5 1 と、 バッテリ 1 5 2と、 を備え ている。 発電機 1 5 1は、 前輪 1 6に取り付けられているハブダイナモであり 前輪 1 6 の回転によって発電する。 バッテリ 1 5 2は、 自転車 2 0 0のフレーム 1のうちのダウン チューブ 1 Cに取り付けられている。 なお、 発電機 1 5 1 (ハブダイナモ) 、 後輪 2 3 に取り付けられているハブダイナモであり、 後輪 2 3の回転によって発電するものであつ てもよい。 また、 電源ュニッ ト 1 5 0が、 液圧制御装置 1 1 0に加えて、 液圧制御装置 1 1 0以外の他の機器 (前照灯等) の電源として機能してもよい。

【 0 0 2 7】

また、 自転車 2 0 0のフォーク 1 5には、 前輪 1 6の回転速度を検出するための回転速 度センサ 1 8 0が設けられている。

【 0 0 2 8】

つまり、 自転車 2 0 0には、 制動操作部 1 4 と、 前輪制動部 1 7及び後輪制動部 2 4と 、 液圧制御装置 1 1 0 と、 電源ュニッ ト 1 5 0と、 回転速度センサ 1 8 0と、 を含む、 液 圧式ブレーキシステム 1 0 0が適用されており、 そのブレーキ液の液圧が、 液圧制御装置 1 1 0によって制御される。

【 0 0 2 9】

く液圧式ブレーキシステムの構成 >

実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの構成につ て説明する。

図 2は、 本発明の実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの、 概略構成を示す図で ある。

【 0 0 3 0】

図 2に示されるように、 液圧式ブレーキシステム 1 0 0は、 自転車 2 0 0の少なく とも 前輪 1 6に制動力を生じさせる。 液圧式ブレーキシステム 1 0 0は、 特に、 ポンプレス式 であるとよレ、。

【 0 0 3 1】

液圧制御装置 1 1 0は、 後述される基部 1 2 1に形成されている、 ポート 1 1 1 Aと、 ポート 1 1 1 Bと、 を備えている。 ポート 1 1 1 Aとポート 1 1 1 Bとは、 後述される基 部 1 2 1 の内部に形成されている、 部分流路 1 1 2 A、 1 1 2 Bによって連通されている 。 また、 部分流路 1 1 2 Bの途中部は、 後述される基部 1 2 1の内部に形成されている、 部分流路 1 1 2 Cに連通し、 部分流路 1 1 2 Aの途中部は、 後述される基部 1 2 1の内部 に形成されている、 部分流路 1 1 2 Dに連通する。 部分流路 1 1 2 A、 1 1 2 B、 1 1 2 C、 1 1 2 Dのそれぞれは、 本発明における 「流路」 の一部に相当する。

【 0 0 3 2】

ポート 1 1 1 Aには、 ブレーキ液管 1 8を介して制動操作部 1 4が接続される。 制動操 作部 1 4は、 ブレーキレバー 1 4 Aと、 マスタシリンダ 1 4 Bと、 リザーノく 1 4 Cと、 を 有する。 マスタシリンダ 1 4 Bは、 ブレーキレバー 1 4 Aの使用者の操作に連動して移動 するピス トン部 (図示省略) を備えており、 ブレーキ液管 1 8及びポート 1 1 1 Aを介し て、 部分流路 1 1 2 Aの入口側に接続されている。 ピス トン部の移動によって、 部分流路 1 1 2 Aのブレーキ液の液圧が上昇又は減少する。 また、 リザーバ 1 4 Cには、 マスタシ リンダ 1 4 Bのブレーキ液が蓄えられる。

【 0 0 3 3】

ポート 1 1 1 Bには、 ブレーキ液管 1 9を介して前輪制動部 1 7が接続される。 前輪制 動部 1 7は、 ホイールシリンダ 1 7 Aと、 ブレーキディスク 1 7 Bと、 を有する。 ホイ一 ルシリンダ 1 7 Aは、 フォーク 1 5によって保持されている。 ホイールシリンダ 1 7 Aは 、 ブレーキ液管 1 9の液圧に連動して移動するピス トン部 (図示省略) を備えており、 ブ レーキ液管 1 9及びポート 1 1 1 Bを介して、 部分流路 1 1 2 Bの出口側に接続されてい る。 ブレーキデイスク 1 7 Bは、 前輪 1 6に取り付けられ、 前輪 1 6 と共に回転する。 ピ ス トン部の移動によって、 ブレーキディスク 1 7 Bにブレーキパッ ド (図示省略) が押し 付けられることで、 前輪 1 6が制動される。 なお、 前輪制動部 1 7は、 ブレーキディスク 1 7 Bを有しないものであってもよレ、。

【 0 0 3 4】

また、 液圧制御装置 1 1 0は、 インレッ トバルブ 1 1 3 Aと、 アウ トレッ トバルブ 1 1 3 Bと、 を備えている。 イ ンレツ トバルブ 1 1 3 Aは、 部分流路 1 1 2 Aの出口側と部分 流路 1 1 2 Bの入口側との間に設けられており、 部分流路 1 1 2 Aと部分流路 1 1 2 Bと の間を開放及び閉止する。 アウ トレッ トバルブ 1 1 3 Bは、 部分流路 1 1 2 Cの出口側と 部分流路 1 1 2 Dの入口側との間に設けられており、 部分流路 1 1 2 Cと部分流路 1 1 2 Dとの間を開放及び閉止する。 インレツ トバルブ 1 1 3 A及びァゥ トレツ トバルブ 1 1 3 Bの開閉動作によって、 ブレーキ液の液圧が制御される。 インレツ トバルブ 1 1 3 A及び アウ トレツ トバルブ 1 1 3 Bは、 本発明の 「バルブ」 に相当し、 本発明の 「流路」 を開放 及び閉止するものである。

【 0 0 3 5】

インレツ トバルブ 1 1 3 Aは、 例えば、 非通電時開の電磁弁であり、 非通電時には双方 向へのブレーキ液の流れを開放する。 インレッ トバルブ 1 1 3 Aが通電されると、 インレ ッ トバルブ 1 1 3 Aはソレノィ ドによって閉止状態となって、 ブレーキ液の流れを遮断す る。

【 0 0 3 6】

アウ トレツ トバルブ 1 1 3 Bは、 例えば、 非通電時閉の電磁弁であり、 非通電時にはブ レーキ液の流れを遮断する。 アウ トレツ トバルブ 1 1 3 Bが通電されると、 アウ トレッ ト バルブ 1 1 3 Bはソレノィ ドによって開放状態となって、 ブレーキ液の流れを開放する。

【 0 0 3 7】

また、 液圧制御装置 1 1 0は、 アキュムレータ 1 1 4を備えている。 アキュムレータ 1 1 4は、 部分流路 1 1 2 Dの途中部に接続されており、 アウ トレツ トバルブ 1 1 3 Bを通 過したブレーキ液が蓄えられる。

【 0 0 3 8】

また、 液圧制御装置 1 1 0は、 制御部 1 1 5 ( E C U ) を備えている。 なお、 制御部 1 1 5は、 自転車 2 0 0に、 液圧制御装置 1 1 0の制御部 1 1 5以外の部材と一体的に配設 されていてもよく、 また、 別体的に配設されていてもよい。 また、 制御部 1 1 5 の各部が 、 別々に配設されていてもよい。 制御部 1 1 5の一部又は全ては、 例えば、 マイコン、 マ イク口プロセッサユニッ ト等で構成されてもよく、 また、 ファームウェア等の更新可能な もので構成されてもよく、 また、 C P U等からの指令によって実行されるプログラ モジ ユーノレ等であってもよレヽ。

【 0 0 3 9】

制御部 1 1 5は、 液圧制御装置 1 1 0 のイ ンレツ トバルブ 1 1 3 A及びァゥ トレッ トバ ルブ 1 1 3 Bの開閉動作を制御することによって、 ブレーキ液の液圧、 つまり、 前輪 1 6 の制動力を制御する。 また、 制御部 1 1 5には、 回転速度センサ 1 8 0 の信号が入力され る。

【 0 0 4 0】

例えば、 自転車 2 0 0力 使用者によるブレーキレバー 1 4 Aの操作によって制動され ている際に、 回転速度センサ 1 8 0によって前輪 1 6の口ック又は口ックの可能性が検知 されると、 制御部 1 1 5は、 アンチロックブレーキ制御を開始する。

【 0 0 4 1】

アンチロックブレーキ制御が開始されると、 制御部 1 1 5は、 インレッ トバルブ 1 1 3 Aを通電状態にして閉止させ、 ホイールシリンダ 1 7 Aへのブレーキ液の供給を遮断する ことで、 ホイールシリンダ 1 7 Aにおけるブレーキ液の增圧を停止する。 一方、 制御部 1

1 5は、 アウ トレッ トバルブ 1 1 3 Bを通電状態にして開放させ、 ホイールシリンダ 1 7 Aからアキュムレータ 1 1 4へのブレーキ液の流動を可能にすることで ホイールシリン ダ 1 7 Aにおけるブレーキ液の減圧を行う。 これにより、 前輪 1 6のロックが解除又は回 避される。 制御部 1 1 5は、 ホイールシリンダ 1 7 Aにおけるブレーキ液が所定の値まで 減圧されたと判断すると、 アウ トレッ トバルブ 1 1 3 Bを非通電状態にして閉止させ、 短 時間の間、 インレツ トバルブ 1 1 3 Aを非通電状態にして開放させて、 ホイールシリンダ

1 7 Aにおけるブレーキ液の增圧を行う。 制御部 1 1 5は、 ホイールシリンダ 1 7 Aの增 減圧を 1回のみ行ってもよく、 また、 複数回繰り返してもよい。

【 0 0 4 2】

アンチロックブレーキ制御が終了して、 ブレーキレバー 1 4 Aが戻されると、 マスタシ リンダ 1 4 B内が大気圧状態となり、 ホイールシリンダ 1 7 A内のブレーキ液が戻される 。 また、 この大気圧状態の発生によって、 アキュムレータ 1 1 4内のブレーキ液が部分流 路 1 1 2 Aに戻される。

【 0 0 4 3】

<液圧制御装置の構成 >

実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの液圧制御 置の構成について説明する。 図 3は、 本発明の実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの、 液圧制御装置の構成 を示す斜視図である。 図 4は、 本発明の実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの、 液圧制御装置の構成を示す分解斜視図である 。

【 0 0 4 4】

図 3及び図 4に示されるように、 液圧制御装置 1 1 0は、 内部に流路が形成されている 基部 1 2 1 と、 バルブケース 1 2 2 と、 を備えている。 インレツ トバルブ 1 1 3 A及びァ ゥ トレツ トバルブ 1 1 3 Bは、 基部 1 2 1に取り付けられ、 バルブケース 1 2 2に収容さ れる。

【 0 0 4 5】

基部 1 2 1は、 例えば、 アルミニウム合金等の金属製の部材であり、 互いに直交する第 1 の面 1 2 1 Aと、 第 2の面 1 2 1 Bと、 第 3の面 1 2 1 Cと、 を有する。 イ ンレツ トバ ルブ 1 1 3 A及びァゥ トレツ トバルブ 1 1 3 Bは、 第 1の面 1 2 1 Aに取り付けられてお り、 ポート 1 1 1 A、 1 1 I Bは、 第 2の面 1 2 1 Bに形成されており、 アキュムレータ 1 1 4は、 第 3の面 1 2 1 Cに取り付けられている。 そのように構成されることで、 液圧 制御装置 1 1 0が小型化及び軽量化される。

【 0 0 4 6】

バルブケース 1 2 2は、 例えば、 樹脂製である。 電源ュニッ ト 1 5 0からの電源線 1 3 1は、 バルブケース 1 2 2に形成されている開口を貫通し、 バルブケース 1 2 2 の内側に おいて、 制御部 1 1 5に電気的に接続されている。 イ ンレッ トバルブ 1 1 3 A及びアウ ト レツ トバルブ 1 1 3 Bは、 制御部 1 1 5に電気的に接続されている。

【 0 0 4 7】

く液圧式ブレーキシステムのシステム構成 >

実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムのシステム 成について説明する。

図 5は、 本発明の実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの、 システム構成を示す 図である。

【 0 0 4 8】

図 5に示されるように、 制御部 1 1 5には、 インレツ トバルブ 1 1 3 A及びァゥ トレッ トバルブ 1 1 3 Bが接続されている。 制御部 1 1 5 のバルブ開閉動作制御部 1 1 5 aは、 インレツ トバルブ 1 1 3 A及びァゥ トレツ トバルブ 1 1 3 Bの開閉を、 それらのソレノィ ドの通電状態及び非通電状態を切 替えることで制御する。

【 0 0 4 9】

制御部 1 1 5には、 回転速度センサ 1 8 0が接続されている。 制御部 1 1 5は、 回転速 度センサ 1 8 0の検出信号を用いて、 前輪 1 6の回転速度を取得する。 制御部 1 1 5の口 ック状態判定部 1 1 5 bは、 その回転速度から、 前輪 1 6がロックしているか否か、 又は

、 輪 1 6が口ックする可能性があるか否かを判定す 。

【 0 0 5 0】

制御部 1 1 5には、 制御部 1 1 5、 及び、 制御部 1 1 5に接続されている機器の電源と して機能する電源ュニッ ト 1 5 0が接続されている。 発電機 1 5 1 (ハブダイナモ) は、 制御部 1 1 5 とバッテリ 1 5 2 との間に接続されている。 そのため、 制御部 1 1 5、 及び

、 制御部 1 1 5に接続されている機器で消費される電力量 小さい場合には、 発電機 1 5

1 (ハ ダイナモ) で生じた電力がバッテリ 1 5 2に蓄えられる。 また、 アンチロックブ レーキ制御において、 インレツ トバルブ 1 1 3 A及びァゥ トレッ トバノレブ 1 1 3 Bのソレ ノイ ドを通電させる必要が生じて、 制御部 1 1 5、 及び、 制御部 1 1 5に接続されている 機器で消費される電力量が大きくなると、 制御部 1 1 5に、 発電機 1 5 1 (ハブダイナモ ) で生 る電力が供給されるとともに、 バッテリ 1 5 2に蓄えられた電力が供給され る。 なお 5 1 (ハブダイナモ) で発電される電力量が十分大きい場合には、 バ ッテリ 1 5 2が設けられなくてもよレ、。 また、 そのような場合には、 発電機 1 5 1 (ハブ と制御部 1 1 5 との間に電圧安定回路が設けられるとよレ、 „

【 0 0 5 1】

く液圧式ブレーキシステムの効果 >

実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムの効果につ て説明する。

液圧式ブレーキシステム 1 0 0は、 基部 1 2 1 と、 基部 1 2 1に取り付け の内 部に形成されている流路 (部分流路 1 1 2 A、 1 1 2 B、 1 1 2 C、 1 1 2 D ) を開放及 び閉止するバノレブ (インレツ トバノレブ 1 1 3 A、 アウ トレッ ト 1 3 B ) と、 ノレ ブ (ィンレツ レフ" 1 1 3 A、 アウ トレツ レフ" 1 1 3 B ) の開閉動作を司る制御部

1 1 5 と、 を含む液圧制御装置 1 1 0と、 その電源ュニッ ト 1 5 0 と、 を備え、 電源ュニ

1 5 0は、 自転車 2 0 0の走行によって発電する発電機 1 5 1を含む。 そのため、 液 圧制御装置 1 1 0で消費される電力の少なく とも一部が、 自転車 2 0 0の走行によって発 電する発電機 1 5 1によって賄われることとなつて、 電源ュニッ ト 1 5 0の大型化の影響 がより深刻である自転車 2 0 0において、 バルブ (インレッ ト 1 3 A、 アウ トレ

3 B ) の開閉動作によって流路 (部分流路 1 1 2 A、 1 1 2 B、 1 1 2 C 、 1 1 2 D ) を切り替える方式の液圧式ブレーキシステム 1 0 0を採用する場合であって も、 液圧制御装置 1 1 0の電源ュニッ ト 1 5 0を小型化して、 白転車 2 0 0への搭載性を 向上することが可能である。

【 0 0 5 2】

好ましくは、 電源ュニッ ト 1 5 0は、 発電機 1 5 1で生じた電力を蓄えるバッテリ 1 5

2を含む。 そのよ うに構成されることで、 バルブ (インレツ 1 3 A、 アウ トレ

3 B ) を開閉させる時に備えて、 発電機 1 5 1 の発電量を大きくすること の必要性が低減されることとなって、 液圧制御装置 1 1 0の電源ュニッ ト 1 5 0を小型化 して、 液圧式ブレーキシステム 1 0 0の自転車 2 0 0への搭載性を更に向上することが可 能である。 また、 バッテリ 1 5 2によって、 液圧制御装置 1 1 0に供給される電圧が安定 化されることとなって、 ブレーキ液の液圧の制御が安定化される。

【 0 0 5 3

好ましくは 5 1は、 自転車 2 0 0の車輪 (前輪 1 6、 後輪 2 3 ) の回転に よ つて発電する そのように構成されることで、 発電量を賄うために 液圧式ブレー 0 0が高コス ト化されてしまうことが抑制される。

【 0 0 5 4

好ましくは 制御部 5は. ンレッ ト レブ 3 A、 アウ トレッ トバル ブ 1 1 3 B ) を開閉させるアンチロックブレーキ制御を実 行する。 アンチロックブレーキ 制御は、 使用者の安全を保護するために行われるもの であるため、 それを実行する液圧制 御装置 1 1 0の電力を安定して供給することの必要性が 特に高い。 そして、 バルブ (ィ ンレツ トバルブ 1 1 3 A、 ァゥ トレッ トバルブ 1 1 3 B ) を開閉させるアンチロックブレ ーキ制御では、 バルブ (インレツ トバルブ 1 1 3 A、 ァゥ トレッ トバルブ 1 1 3 B ) の開 閉動作のために消費される電力量が大きいこ とに起因して、 その必要性が更に高まる。 そ のため、 上述の構成を採用することによる効果が格段 顕著となる。

【 0 0 5 5】

実施の形態 2 .

以下に、 実施の形態 2に係る液圧式ブレーキシステムについて説 する。

なお、 実施の形態 1に係る液圧式ブレーキシステムと重複する 明は、 適宜省略してい る。

【 0 0 5 6】

く液圧式ブレーキシステムの自転車への適 用の態様 >

実施の形態 2に係る液圧式ブレーキシステムの自転車へ 適用の態様について説明する 図 6は、 本発明の実施の形態 2に係る液圧式ブレーキシステムと、 それが適用されてい る自転車と、 の概略構成を示す図である。 なお、 図 6では、 自転車 2 0 0が、 電動アシス ト自転車である場合を示しているが、 自転車 2 0 0が、 電動自転車等の他の自転車であつ てもよい。

【 0 0 5 7】

図 6に示されるように、 電源ュニッ ト 1 5 0の発電機 1 5 1は、 後輪 2 3の駆動源の電 動機であり、 後輪 2 3を駆動しない時に回生電力を発電する。 バッテリ 1 5 2は、 後輪 2 3を駆動しない時に生じた発電機 1 5 1 (電動機) の回生電力を蓄える。 発電機 1 5 1 ( 電動機) 、 後輪 2 3の駆動源として動作する際に、 バッテリ 1 5 2がその電源となって もよく、 また、 他のバッテリが電源となってもよい。

【 0 0 5 8】

自転車 2 0 0のハン ドルバー 1 3には、 ブレーキレバー 1 4 Aの変位量 (角度変位量) を検出するブレーキレバー角度センサ 1 9 0が設けられている。

【 0 0 5 9】

く液圧式ブレーキシステムのシステム構成 及び発電動作フロー >

実施の形態 2に係る液圧式ブレーキシステムのシステム 成及び発電動作フローについ て説明する。

図 7は、 本発明の実施の形態 2に係る液圧式ブレーキシステムの、 システム構成を示す 図である。 図 8は、 本発明の実施の形態 2に係る液圧式ブレーキシステムの、 発電動作フ ローを示す図である。

【 0 0 6 0】

図 7に示されるように、 制御部 1 1 5には、 ブレーキレバー角度センサ 1 9 0が接続さ れている。 制御部 1 1 5の制動操作状態判定部 1 1 5 cは、 ブレーキレバー角度センサ 1 9 0の検出信号を用いて、 使用者による制動操作部 1 4の操作があるか否かを判定する。

【 0 0 6 1】

発電機 1 5 1 (電動機) と、 制御部 1 1 5及びバッテリ 1 5 2と、 の間には、 スィ ッチ 1 5 3が設けられている。 制御部 1 1 5の発電動作制御部 1 1 5 dは、 発電機 1 5 1 (電 動機) が後輪 2 3を駆動しておらず、 且つ、 使用者による制動操作部 1 4の操作がない状 態で、 以下の発電動作フローを実行する。

【 0 0 6 2】

図 8に示されるように、 S 1 0 1において、 制動操作状態判定部 1 1 5 cは、 使用者に よる制動操作部 1 4の操作があるか否かを判定する。 イエスの場合は、 S 1 0 2に進み、 ノーの場合は、 S 1 0 1を繰り返す。 【 0 0 6 3】

S 1 0 2において、 発電動作制御部 1 1 5 dは、 スィッチ 1 5 3をオンにして、 発電機 1 5 1 (電動機) の発電を開始して、 S 1 0 3に進む。 つまり、 発電動作制御部 1 1 5 d は、 使用者によって制動操作部 1 4の操作がされた後であって、 且つ、 前輪制動部 1 7が 制動を開始する前に、 発電機 1 5 1 (電動機) の発電を開始する。

【 0 0 6 4】

S 1 0 3において、 制動操作状態判定部 1 1 5 cは、 使用者による制動操作部 1 4の操 作がなくなつたか否かを判定する。 イエスの場合は、 S 1 0 4に進み、 ノーの場合は、 S 1 0 3を繰り返す。

【 0 0 6 5】

S 1 0 4において、 発電動作制御部 1 1 5 dは、 スィッチ 1 5 3をオフにして、 発電機 1 5 1 (電動機) の発電を終了する。 つまり、 発電動作制御部 1 1 5 dは、 使用者によつ て制動操作部 1 4の操作がされた状態であって、 且つ、 前輪制動部 1 7が制動を開始した 際に、 発電機 1 5 1 (電動機) の発電を終了しない。

【 0 0 6 6】

く液圧式ブレーキシステムの効果 >

実施の形態 2に係る液圧式ブレーキシステムの効果につ て説明する。

好ましくは、 発電機 1 5 1は、 自転車 2 0 0の車輪 (前輪 1 6、 後輪 2 3 ) の駆動源の 電動機である。 そのように構成されることで、 発電量を賄うために、 液圧式ブレーキシス テム 1 0 0が高コス ト化されてしまうことが抑制される。

【 0 0 6 7】

好ましくは、 制御部 1 1 5は、 使用者による自転車 2 0 0の制動操作部 1 4の操作の状 態に応じて発電機 1 5 1の発電動作を制御する。 そのように構成されることで、 発電量を 賄うことと、 自転車 2 0 0の走行性能を維持すること と、 の両立が可能となる。

【 0 0 6 8】

好ましくは、 制御部 1 1 5は、 制動操作部 1 4が操作されていて、 且つ、 車輪制動部 ( 少なく とも前輪制動部 1 7 ) が制動を開始していない状態で、 発電機 1 5 1 の発電を開始 する。 そのように構成されることで、 使用者が、 発電機 1 5 1の発電によってペダル 2 2 が重いと感じてしまうことが抑制される。 また、 制動操作部 1 4が操作されていて、 且つ 、 車輪制動部 (前輪制動部 1 7、 後輪制動部 2 4 ) が制動を開始していない状態で、 つま り、 制動操作部 1 4のブレーキレバー 1 4 Aの角度が遊びの範囲にある状態で、 発電機 1 5 1 の発電によって、 自転車 2 0 0を制動することができるため、 自転車 2 0 0のブレー キ性能が向上される。

【 0 0 6 9】

好ましくは、 制御部 1 1 5は、 車輪制動部 (前輪制動部 1 7、 後輪制動部 2 4 ) が制動 を開始した際に、 発電機 1 5 1 の発電を継続する。 そのため、 制動操作部 1 4が操作され ていて、 且つ、 車輪制動部 (前輪制動部 1 7、 後輪制動部 2 4 ) が制動を開始した後の状 態で、 発電機 1 5 1の発電によって、 自転車 2 0 0の制動を補助することができるため、 自転車 2 0 0のブレーキ性能が向上される。

【 0 0 7 0】

以上、 実施の形態 1及び実施の形態 2について説明したが、 本発明は各実施の形態の説 明に限定されず、 各実施の形態の全て又は一部が組み合わされ てもよい。 例えば、 発電機 1 5 1 として、 ハブダイナモと電動機の両方が用いられても よい。 また、 実施の形態 1に おいて、 発電機 1 5 1 (ハブダイナモ) 力 実施の形態 2のような発電動作で制御されて もよい。

【符号の説明】

【 0 0 7 1 】

1 フレーム、 1 A ヘッ ドチューブ、 1 B トップチューブ、 1 C ダウンチューブ 、 1 D シー トチューブ、 1 E ステ一、 1 0 旋回部、 1 0 A 上側旋回部、 1 0 B 下側旋回部、 1 1 ステアリ ングコラム、 1 2 ハン ドルステム、 1 3 ハン ドルバー、 1 4 制動操作部、 1 4 A ブレーキレバー、 1 4 B マスタシリンダ、 1 4 C リザー バ、 1 5 フォーク、 1 6 前輪、 1 7 前輪制動部、 1 7 A ホイールシリンダ、 1 7 B ブレーキディスク、 1 8、 1 9 ブレーキ液管、 2 1 サ ドル、 2 2 ペダル、 2 3 後輪、 2 4 後輪制動部、 1 0 0 液圧式ブレーキシステム、 1 1 0 液圧制御装置、 1 1 1 A、 1 1 1 B ポート、 1 1 2 A、 1 1 2 B、 1 1 2 C、 1 1 2 D 部分流路、 1 1 3 A インレツ ト レブ、 1 1 3 B アウ トレッ ト レブ、 1 1 4 アキュムレータ、 1 1 5 制御部、 1 1 5 a バルブ開閉動作制御部、 1 1 5 b ロック状態判定部、 1 1 5 c 制動操作状態判定部、 1 1 5 d 発電動作制御部、 1 2 1 基部、 1 2 1 A 第 1 の面、 1 2 1 B 第 2の面、 1 2 1 C 第 3の面、 1 2 2 バルブケース、 1 3 1 電源 線、 1 5 0 電源ユニッ ト、 1 5 1 発電機、 1 5 2 テリ、 1 5 3 スィ ッチ、 1 8 0 回転速度センサ、 1 9 0 ブレーキレバー角度センサ、 2 0 0 自転車。