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Title:
HYDRAULIC CONTROL UNIT AND STRADDLE-TYPE VEHICLE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2023/248038
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a hydraulic control unit for a straddle-type vehicle with which storing a control substrate in a housing is easier than in prior-art hydraulic control units. A hydraulic control unit according to the present invention comprises a base in which a flow path for a brake fluid is formed, a control substrate on which are mounted at least some constituent components of a brake control device that controls a hydraulic pressure regulation valve for opening and closing the flow path, a housing in which the control substrate is stored, and a connector that is electrically connected to the control substrate. When observed in a viewing direction that is parallel to the direction in which the base and the housing align and that is a direction in which the base and the housing align in the stated order, the connector is provided in a region of the housing that protrudes outward from the base in a first direction, which is one of four directions extending vertically and horizontally, and the housing also protrudes outward from the base in a second direction that is one of the four directions and is different from the first direction.

Inventors:
AKAZAWA WATARU (JP)
Application Number:
PCT/IB2023/055861
Publication Date:
December 28, 2023
Filing Date:
June 07, 2023
Export Citation:
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Assignee:
BOSCH GMBH ROBERT (DE)
International Classes:
B60T8/34; B60T8/32; B62L1/00
Domestic Patent References:
WO2021038377A12021-03-04
Foreign References:
US20210114573A12021-04-22
JP2021133711A2021-09-13
EP3792122A12021-03-17
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Claims:
【書類名】 請求の範囲

【請求項 1】 鞍乗型車両 ( 1 0 0 ) に搭載されるブレーキシステム ( 1 0 ) の液圧制御ユニッ ト ( 6 〇 ) であって、 ブレーキ液の流路 ( 2 5 , 2 6 , 2 7 ) が形成されている基体 ( 7 0 ) と、 前記流路 ( 2 5 , 2 6 , 2 7 ) を開閉する液圧調整弁 ( 3 6 ) と、 前記液圧調整弁 ( 3 6 ) を制御するブレーキ制御装置 ( 5 0 ) の構成部品のうちの少な く とも一部の部品が実装された制御基板 ( 5 1 ) と、 前記制御基板 ( 5 1 ) が収納され、 前記基体 ( 7 0 ) に接続されたハウジング ( 8 〇 ) と、 前記ハウジング ( 8 〇 ) に設けられ、 前記制御基板 ( 5 1 ) と電気的に接続されたコネ クタ ( 5 8 ) と、 を備え、 前記基体 ( 7 0 ) 及び前記ハウジング ( 8 〇 ) の並び方向に平行で、 目.つ、 該基体 ( 7 〇 ) 及び該ハウジング ( 8 〇 ) がその順で並ぶ方向である視方向 (V) で観察した場合に 前記コネクタ ( 5 8 ) は、 前記ハウジング ( 8 〇 ) のうちの、 前記基体 ( 7 0 ) の中心 から上下左右に延びる 4方向の 1つである第 1方向 (D 1 ) において前記基体 ( 7 0 ) の 外方に突出している領域に設けられており、 前記ハウジング ( 8 〇 ) は、 前記 4方向の 1つで前記第 1方向 (D 1 ) と異なる第 2方 向 (D 2 ) においても前記基体 ( 7 0 ) の外方に突出している、 液圧制御ユニッ ト ( 6 0 ) 。

【請求項 2 ] 前記流路 ( 2 6 ) 内の前記ブレーキ液に圧力を付与するポンプ ( 3 1 ) の駆動源である モータ ( 4 0 ) を備え、 前記モータ ( 4 0 ) は、 前記基体 ( 7 0 ) と前記ハウジング ( 8 〇 ) とで囲まれる空間 内に配置されている、 請求項 1に記載の液圧制御ユニッ ト ( 6 0 ) 。

【請求項 3 ] 前記制御基板 ( 5 1 ) には、 前記鞍乗型車両 ( 1 0 0 ) のエンジン ( 5 ) の出力を制御 するエンジン制御装置 ( 5 5 ) の構成部品のうちの少なく とも一部の部品が実装されてい る、 請求項 1又は請求項 2に記載の液圧制御ユニッ ト ( 6 0 ) 。

【請求項 4】 前記ハウジング ( 8 〇 ) のうちの、 前記視方向 (V) で観察した場合に前記第 2方向 ( D 2 ) において該ハウジング ( 8 〇 ) の輪郭を規定している側面 ( 8 2 ) は、 前記基体 ( 7 0 ) との接続部 ( 8 2 a ) において、 該基体 ( 7 0 ) の外方に突出していない、 請求項 1又は請求項 2に記載の液圧制御ユニッ ト ( 6 0 ) 。

【請求項 5 ] 前記基体 ( 7 0 ) のうちの、 前記視方向 (V) で観察した場合に前記第 2方向 (D 2 ) において該基体 ( 7 0 ) の輪郭を規定している側面 ( 7 2 ) は、 前記鞍乗型車両 ( 1 0 0 ) への取付面である、 請求項 1又は請求項 2に記載の液圧制御ユニッ ト ( 6 0 ) 。

【請求項 6】 前記基体 ( 7 0 ) のうちの、 前記視方向 (V) で観察した場合に前記 4方向の 1つで前 記第 1方向 (D 1 ) 及び前記第 2方向 (D 2 ) と異なる方向である第 3方向 (D 3 ) にお いて該基体 ( 7 0 ) の輪郭を規定している側面 ( 7 3 ) には、 前記流路 ( 2 5 ) と連通し 、 マスタシリンダ ( 2 1 ) に連通する液管 ( 3 8 ) が接続されるマスタシリンダポート ( MP) 、 及び、 前記流路 ( 2 5 ) と連通し、 ホイールシリンダ ( 2 4 ) に連通する液管 ( 3 9 ) が接続されるホイールシリンダポート (WP) の少なく とも一方が形成されており 前記視方向 (V) で観察した場合に、 前記ハウジング ( 8 〇 ) は、 前記第 3方向 (D 3 ) において前記基体 ( 7 0 ) の外方に 突出していない、 請求項 1又は請求項 2に記載の液圧制御ユニッ ト ( 6 0 ) 。

【請求項 7】 前記視方向 (V) で観察した場合に、 前記コネクタ ( 5 8 ) と前記基体 ( 7 0 ) とは、 該基体 ( 7 0 ) の長手方向に沿って並 んでいる、 請求項 1又は請求項 2に記載の液圧制御ユニッ ト ( 6 0 ) 。

【請求項 8】 請求項 1又は請求項 2に記載の液圧制御ユニッ ト ( 6 0 ) を備えている、 鞍乗型車両 ( 1 0 0 ) 。

Description:
【書類名】 明細書

【発明の名称】 液圧制御ユニッ ト及び鞍乗型車両

【技術分野】

[。 0 0 1 ] 本発明は、 鞍乗型車両用の液圧制御ユニッ ト、 及び、 該液圧制御ユニッ トを備えた鞍乗 型車両に関する。

【背景技術】

【。 0 0 2】 従来の車両には、 ブレーキ液が充填されている液圧回路内のブ レーキ液の圧力を制御す る液圧制御ユニッ トを備えたものが存在する。 液圧制御ユニッ トは、 例えば、 車両の搭乗 者がブレーキレバー等の入力部を操作してい る状態において、 液圧回路内のブレーキ液の 圧力を増減させて、 車輪に発生する制動力を調整し、 アンチロックブレーキ制御を実行す る。 このような液圧制御ユニッ トは、 液圧回路の一部を構成する流路、 及び該流路を開閉 する弁等がユニッ ト化されている (例えば、 特許文献 1参照) 。

【。 0 0 3】 具体的には、 従来の液圧制御ユニッ トは、 ブレーキ液の流路が形成されている基体と、 ブレーキ液の流路を開閉する液圧調整弁とを 備えている。 また、 従来の液圧制御ユニッ ト は、 液圧調整弁を制御するブレーキ制御装置の構 成部品のうちの少なく とも一部の部品が 実装された制御基板と、 制御基板が収納されて基体に接続されたハウ ジングとを備えてい る。 また、 従来の液圧制御ユニッ トは、 ハウジングに、 制御基板と電気的に接続されたコ ネクタが設けられている。

【。 0 0 4】 また、 従来の液圧制御ユニッ トは、 次のようなコンセプトに基づいて製作されて いる。 まず、 該コンセプトを説明するにあたり、 視方向を以下のように定義する。 基体及びハウ ジングの並び方向に平行で、 目.つ、 基体及びハウジングがその順で並ぶ方向を、 視方向と する。 このように視方向を定義し、 従来の液圧制御ユニッ トを視方向で観察した際、 従来 の液圧制御ユニッ トのハウジングは、 コネクタが設けられている領域のみが基体の 外方に 突出している。

【先行技術文献】

【特許文献】

【。 0 0 5】

【特許文献 1】 特開 2 0 0 9 — 1 0 7 4 7 3号公報

【発明の概要】

【発明が解決しよう とする課題】

【。 0 0 6】 従来、 車両の一種である鞍乗型車両に搭載される液 圧制御ユニッ トには、 軽量化が求め られている。 このため、 近年、 鞍乗型車両に搭載される液圧制御ユニッ トにおいては、 基 体のサイズが小さくなってきている。 ここで、 鞍乗型車両に搭載される従来の液圧制御ユ ニッ トは、 上述のコンセプトで製作されている。 すなわち、 鞍乗型車両に搭載される従来 の液圧制御ユニッ トのハウジングは、 視方向で観察した際にコネクタが設けられて いる領 域のみが基体の外方に突出している。 このため、 鞍乗型車両に搭載される従来の液圧制御 ユニッ トは、 基体の小型化に伴って、 制御基板をハウジングに収納することが困難 になっ てきているという課題があった。

【。 0 0 7】 本発明は、 上述の課題を背景としてなされたものであり 、 鞍乗型車両用の液圧制御ユニ ッ トであって、 ハウジングへの制御基板の収納が従来の液圧 制御ユニッ トより も容易とな る液圧制御ユニッ トを得ることを第 1の目的とする。 また、 本発明は、 このような液圧制 御ユニッ トを備えた鞍乗型車両を得ることを第 2の目的とする。

【課題を解決するための手段】

【。 0 0 8】 本発明に係る液圧制御ユニッ トは、 鞍乗型車両に搭載されるブレーキシステムの 液圧制 御ユニッ トであって、 ブレーキ液の流路が形成されている基体と、 前記流路を開閉する液 圧調整弁と、 前記液圧調整弁を制御するブレーキ制御装置 の構成部品のうちの少なく とも 一部の部品が実装された制御基板と、 前記制御基板が収納され、 前記基体に接続されたハ ウジングと、 前記ハウジングに設けられ、 前記制御基板と電気的に接続されたコネクタ と 、 を備え、 前記基体及び前記ハウジングの並び方向に平 行で、 目.つ、 該基体及び該ハウジ ングがその順で並ぶ方向である視方向で観察 した場合に、 前記コネクタは、 前記ハウジン グのうちの、 前記基体の中心から上下左右に延びる 4方向の 1つである第 1方向において 前記基体の外方に突出している領域に設けら れており、 前記ハウジングは、 前記 4方向の 1 つで前記第 1方向と異なる第 2方向においても前記基体の外方に突出して る。

[ 0 0 0 9] また、 本発明に係る鞍乗型車両は、 本発明に係る液圧制御ユニッ トを備えている。

【発明の効果】

[ 0 0 1 0] 上述の視方向に本発明に係る液圧制御ユニッ トを観察した際、 本発明に係る液圧制御ユ ニッ トのハウジングにおいては、 従来の液圧制御ユニッ トのハウジングでは基体から突出 していない箇所が、 基体から突出している。 このため、 同じ大きさの基体を備えた液圧制 御ユニッ トを比較した際、 本発明に係る液圧制御ユニッ トは、 従来の液圧制御ユニッ トと 比べ、 制御基板の収納空間であるハウジング内が広 くなる。 したがって、 本発明に係る液 圧制御ユニッ トは、 従来の液圧制御ユニッ トと比べ、 ハウジングへの制御基板の収納が容 易となる。

[図面の簡単な説明]

[ 0 0 1 1 ]

[図 1] 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユニッ トを備えたブレーキシステムが搭 載される鞍乗型車両の構成を示す図である。

[図 2] 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユニッ トを備えたブレーキシステムの構 成を示す図である。

[図 3] 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユニッ トの斜視図である。

[図 4] 図 3の矢印 A方向から本発明に係る液圧制御ユニッ トを観察した斜視図であ る。

[図 5] 図 3の矢印 B方向から本発明に係る液圧制御ユニッ トを観察した図である。

[図 6] 図 5の矢印 C方向から本発明に係る液圧制御ユニッ トを観察した図であり、 一部を断面とした図である。

[図 7] 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユニッ トの変形例を示すブロック図であ る。

[図 8] 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユニッ トの変形例を示す図である。

[図 9] 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユニッ トの変形例を示す図である。

[発明を実施するための形態]

[ 0 0 1 2] 以下に、 本発明に係る液圧制御ユニッ ト及び鞍乗型車両について、 図面を用いて説明す る。

[ 0 0 1 3] なお、 以下では、 本発明が自動二輪車に採用される場合を説明 するが、 本発明は自動ニ 輪車以外の他の鞍乗型車両に採用されてもよ い。 自動二輪車以外の他の鞍乗型車両とは、 例えば、 エンジン及び電動モータのうちの少なく とも 1つを駆動源とする自動三輪車、 及 びバギー等である。 また、 自動二輪車以外の他の鞍乗型車両とは、 例えば、 自転車である 。 自転車とは、 ペダルに付与される踏力によって路上を推進 することが可能な乗物全般を 意味している。 つまり、 自転車には、 普通自転車、 電動アシス ト自転車、 電動自転車等が 含まれる。 また、 自動二輪車又は自動三輪車は、 いわゆるモータサイクルを意味し、 モー タサイクルには、 オートバイ、 スクーター、 電動スクーター等が含まれる。 [ 0 0 1 4 ] また、 以下で説明する構成、 動作等は、 一例であり、 本発明に係る液圧制御ユニッ ト及 び鞍乗型車両は、 そのような構成、 動作等である場合に限定されない。 例えば、 以下では 、 液圧制御ユニッ トが 2系統の液圧回路を備えている場合を説明し いるが、 液圧制御ユ ニッ トの液圧回路の数は 2系統に限定されない。 液圧制御ユニッ トは、 1系統のみの液圧 回路を備えていてもよく、 また、 3系統以上の液圧回路を備えていてもよい。

[ 0 0 1 5 ] また、 各図においては、 同一の又は類似する部材又は部分に、 同一の符号を付している 、 又は、 符号を付すことを省略している。 また、 細かい構造については、 適宜図示を簡略 化又は省略している。 また、 重複する説明については、 適宜簡略化又は省略している。

[ 0 0 1 6 ] 実施の形態.

< 鞍乗型車両用ブレーキシステムの構成及び動 作> 本実施の形態に係るブレーキシステムの構成 及び動作について説明する。 図 1は、 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユニッ トを備えたブレーキシステムが搭載 される鞍乗型車両の構成を示す図である。 図 2は、 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユ ニッ トを備えたブレーキシステムの構成を示す図 である。

[ 0 0 1 7 ] 図 1及び図 2に示されるように、 ブレーキシステム 1 〇は鞍乗型車両 1 〇 〇に搭載され る。 鞍乗型車両 1 0 0は、 例えば、 エンジン 5を駆動源とする自動二輪車である。 鞍乗型 車両 1 0 0は、 胴体 1 と、 胴体 1に旋回自在に保持されているハンドル 2 と、 胴体 1に八 ン ドル 2 と共に旋回自在に保持されている前輪 3 と、 胴体 1に回動自在に保持されている 後輪 4 と、 を含む。

[ 0 0 1 8 ] ブレーキシステム 1 〇は、 ブレーキレバー 1 1 と、 ブレーキ液が充填されている第 1液 圧回路 1 2 と、 ブレーキペダル 1 3 と、 ブレーキ液が充填されている第 2液圧回路 1 4 と 、 を含む。 ブレーキレバー 1 1は、 ハンドル 2に設けられており、 使用者の手によって操 作される。 第 1液圧回路 1 2は、 前輪 3 と共に回動するロータ 3 aに、 ブレーキレバー 1 1 の操作量に応じたブレーキ力を生じさせるも のである。 ブレーキペダル 1 3は、 胴体 1 の下部に設けられており、 使用者の足によって操作される。 第 2液圧回路 1 4は、 後輪 4 と共に回動するロータ 4 aに、 ブレーキペダル 1 3の操作量に応じたブレーキ力を生じさ せるものである。

[ 0 0 1 9 ] なお、 ブレーキレバー 1 1及びブレーキペダル 1 3は、 ブレーキの入力部の一例である 。 例えば、 ブレーキレバー 1 1に換わるブレーキの入力部として、 胴体 1に設けられてい るブレーキペダル 1 3 とは別のブレーキペダルを採用してもよい。 また例えば、 ブレーキ ペダル 1 3に換わるブレーキの入力部として、 ハンドル 2に設けられているブレーキレバ 一 1 1 とは別のブレーキレバーを採用してもよい。 また、 第 1液圧回路 1 2は、 後輪 4 と 共に回動するロータ 4 aに、 ブレーキレバー 1 1の操作量、 又は、 胴体 1に設けられてい るブレーキペダル 1 3 とは別のブレーキペダルの操作量に応じたブ レーキ力を生じさせる ものであってもよい。 また、 第 2液圧回路 1 4は、 前輪 3 と共に回動するロータ 3 aに、 ブレーキペダル 1 3の操作量、 又は、 ハンドル 2に設けられているブレーキレバー 1 1 と は別のブレーキレバーの操作量に応じたブレ ーキ力を生じさせるものであってもよい。

[ 0 0 2 0 ] 第 1液圧回路 1 2 と第 2液圧回路 1 4 とは、 同じ構成になっている。 このため、 以下で は、 代表して、 第 1液圧回路 1 2の構成を説明する。 第 1液圧回路 1 2は、 ピス トン (図示省略) を内蔵しているマスタシリンダ 2 1 と、 マ スタシリンダ 2 1に付設されているリザーバ 2 2 と、 ブレーキパッ ド (図示省略) を有し ているブレーキキャリパ 2 3 と、 ブレーキキャリパ 2 3のブレーキパッ ド (図示省略) を 動作させるホイールシリンダ 2 4 と、 を含む。 [ 0 0 2 1 ] 第 1液圧回路 1 2に設けられた液圧制御ユニッ ト 6 0の基体 7 〇には、 ブレーキ液の流 路が形成されている。 本実施の形態では、 基体 7 0には、 ブレーキ液の流路として、 主流 路 2 5、 副流路 2 6及び増圧流路 2 ?が形成されている。 第 1液圧回路 1 2において、 マ スタシリンダ 2 1及びホイールシリンダ 2 4は、 マスタシリンダ 2 1 と基体 7 〇に形成さ れているマスタシリンダポート M Pとの間に接続される液管 3 8、 基体 7 〇に形成されて いる主流路 2 5、 及び、 ホイールシリンダ 2 4 と基体 7 0に形成されているホイールシリ ンダポート W Pとの間に接続される液管 3 9を介して連通する。 また、 ホイールシリンダ 2 4のブレーキ液は、 副流路 2 6を介して、 主流路 2 5の途中部である主流路途中部 2 5 a に逃がされる。 また、 マスタシリンダ 2 1のブレーキ液は、 増圧流路 2 7を介して、 副 流路 2 6の途中部である副流路途中部 2 6 aに供給される。

[ 0 0 2 2 ] 主流路 2 5のうちの主流路途中部 2 5 a より もホイールシリンダ 2 4側の領域には、 込 め弁 2 8が設けられている。 込め弁 2 8の開閉動作によって、 主流路 2 5における込め弁 2 8の設置箇所の流路部分が開閉され、 この領域を流通するブレーキ液の流量が制御 され る。 副流路 2 6のうちの副流路途中部 2 6 a より も上流側の領域には、 上流側から順に、 弛め弁 2 9 と、 ブレーキ液を貯留するアキュムレータ 3 0 とが設けられている。 弛め弁 2 9 の開閉動作によって、 副流路 2 6における弛め弁 2 9の設置箇所の流路部分が開閉され 、 この領域を流通するブレーキ液の流量が制御 される。 また、 副流路 2 6のうちの副流路 途中部 2 6 a より も下流側の領域には、 副流路 2 6内のブレーキ液に圧力を付与するポン プ 3 1が設けられている。 主流路 2 5のうちの主流路途中部 2 5 a より もマスタシリンダ 2 1側の領域には、 切換弁 3 2が設けられている。 切換弁 3 2の開閉動作によって、 主流 路 2 5における切換弁 3 2の設置箇所の流路部分が開閉され、 この領域を流通するブレー キ液の流量が制御される。 増圧流路 2 7には、 増圧弁 3 3が設けられている。 増圧弁 3 3 の開閉動作によって、 増圧流路 2 7における増圧弁 3 3の設置箇所の流路部分が開閉され 、 増圧流路 2 7を流通するブレーキ液の流量が制御される

[ 0 0 2 3 ] なお、 以下では、 基体 7 0に形成されたブレーキ液の流路を開閉する め弁 2 8、 弛め 弁 2 9、 切換弁 3 2及び増圧弁 3 3を区別せずに総称する場合、 液圧調整弁 3 6 と称する

[ 0 0 2 4 ] また、 主流路 2 5のうちの切換弁 3 2より もマスタシリンダ 2 1側の領域には、 マスタ シリンダ 2 1のブレーキ液の液圧を検出するためのマス シリンダ液圧センサ 3 4が設け られている。 また、 主流路 2 5のうちの込め弁 2 8より もホイールシリンダ 2 4側の領域 には、 ホイールシリンダ 2 4のブレーキ液の液圧を検出するためのホイ ルシリンダ液圧 センサ 3 5が設けられている。

[ 0 0 2 5 ] つまり、 主流路 2 5は、 込め弁 2 8を介してマスタシリンダポート M P及びホイールシ リンダポート W Pを連通させるものである。 また、 副流路 2 6は、 ホイールシリンダ 2 4 のブレーキ液を、 弛め弁 2 9を介してマスタシリンダ 2 1に逃がす流路の一部又は全てと 定義される流路である。 また、 増圧流路 2 7は、 マスタシリンダ 2 1のブレーキ液を、 増 圧弁 3 3を介して副流路 2 6のうちのポンプ 3 1の上流側に供給する流路の一部又は全て と定義される流路である。

[ 0 0 2 6 ] 込め弁 2 8は、 例えば、 非通電状態から通電状態になると、 その設置個所でのブレーキ 液の流通を開放から閉鎖に切り替える電磁弁 である。 弛め弁 2 9は、 例えば、 非通電状態 から通電状態になると、 その設置個所を介して副流路途中部 2 6 aへ向かうブレーキ液の 流通を閉鎖から開放に切り替える電磁弁であ る。 切換弁 3 2は、 例えば、 非通電状態から 通電状態になると、 その設置個所でのブレーキ液の流通を開放か ら閉鎖に切り替える電磁 弁である。 増圧弁 3 3は、 例えば、 非通電状態から通電状態になると、 その設置個所を介 して副流路途中部 2 6 aへ向かうブレーキ液の流通を閉鎖から開放 切り替える電磁弁で ある。

[ 0 0 2 7 ] 第 1液圧回路 1 2のポンプ 3 1 と、 第 2液圧回路 1 4のポンプ 3 1 とは、 共通のモータ

4 〇によって駆動される。 すなわち、 モータ 4 0は、 ポンプ 3 1の駆動源である。

[ 0 0 2 8 ] 基体 7 0 と、 基体 7 0に設けられている各部材 (込め弁 2 8、 弛め弁 2 9、 アキュムレ ータ 3 0、 ポンプ 3 1、 切換弁 3 2、 増圧弁 3 3、 マスタシリンダ液圧センサ 3 4、 ホイ ールシリンダ液圧センサ 3 5、 モータ 4 0等) と、 ブレーキ制御装置 (ブレーキ E C U )

5 0 と、 によって、 液圧制御ユニッ ト 6 〇が構成される。

[ 0 0 2 9 ] ブレーキ制御装置 5 0は、 液圧調整弁 3 6を制御するものである。 ブレーキ制御装置 5 〇は、 1つであってもよく、 また、 複数に分かれていてもよい。 また、 ブレーキ制御装置 5 0は、 基体 7 0に取り付けられていてもよく、 また、 基体 7 0以外の他の部材に取り付 けられていてもよい。 また、 ブレーキ制御装置 5 0の一部又は全ては、 例えば、 マイコン 、 マイクロプロセッサユニッ ト等で構成されてもよく、 また、 ファームウェア等の更新可 能なもので構成されてもよく、 また、 C P U等からの指令によって実行されるプログラ モジュール等であってもよい。 なお、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0では、 ブ レーキ制御装置 5 〇の構成部品のうちの少なく とも一部の部品が、 後述の制御基板 5 1に 実装されている。

[ 0 0 3 0 ] 例えば、 通常状態では、 ブレーキ制御装置 5 0によって、 込め弁 2 8、 弛め弁 2 9、 切 換弁 3 2、 及び増圧弁 3 3が非通電状態に制御される。 その状態で、 ブレーキレバー 1 1 が操作されると、 第 1液圧回路 1 2において、 マスタシリンダ 2 1のピス トン (図示省略 ) が押し込まれてホイールシリンダ 2 4のブレーキ液の液圧が増加し、 ブレーキキャリパ 2 3のブレーキパッ ド (図示省略) が前輪 3のロータ 3 aに押し付けられて、 前輪 3が制 動される。 また、 ブレーキペダル 1 3が操作されると、 第 2液圧回路 1 4において、 マス タシリンダ 2 1のピス トン (図示省略) が押し込まれてホイールシリンダ 2 4のブレーキ 液の液圧が増加し、 ブレーキキャリパ 2 3のブレーキパッ ド (図示省略) が後輪 4のロー 夕 4 aに押し付けられて、 後輪 4が制動される。

[ 0 0 3 1 ] ブレーキ制御装置 5 0には、 各センサ (マスタシリンダ液圧センサ 3 4、 ホイールシリ ンダ液圧センサ 3 5、 車輪速センサ、 加速度センサ等) の出力が入力される。 ブレーキ制 御装置 5 0は、 その出力に応じて、 モータ 4 0及び液圧調整弁 3 6の動作を司る指令を出 カして、 減圧制御動作、 増圧制御動作等を実行する。

[ 0 0 3 2 ] 例えば、 ブレーキ制御装置 5 0は、 第 1液圧回路 1 2のホイールシリンダ 2 4のブレー キ液の液圧の過剰又は過剰の可能性が生じた 場合に、 第 1液圧回路 1 2のホイールシリン ダ 2 4のブレーキ液の液圧を減少させる動作を実 する。 その際、 ブレーキ制御装置 5 0 は、 第 1液圧回路 1 2において、 込め弁 2 8を通電状態に制御し、 弛め弁 2 9を通電状態 に制御し、 切換弁 3 2を非通電状態に制御し、 増圧弁 3 3を非通電状態に制御しつつ、 モ ータ 4 0を駆動する。 また、 ブレーキ制御装置 5 0は、 第 2液圧回路 1 4のホイールシリ ンダ 2 4のブレーキ液の液圧の過剰又は過剰の可能 が生じた場合に、 第 2液圧回路 1 4 のホイールシリンダ 2 4のブレーキ液の液圧を減少させる動作を実 する。 その際、 ブレ ーキ制御装置 5 0は、 第 2液圧回路 1 4において、 込め弁 2 8を通電状態に制御し、 弛め 弁 2 9を通電状態に制御し、 切換弁 3 2を非通電状態に制御し、 増圧弁 3 3を非通電状態 に制御しつつ、 モータ 4 0を駆動する。

[ 0 0 3 3 ] また例えば、 ブレーキ制御装置 5 0は、 第 1液圧回路 1 2のホイールシリンダ 2 4のブ レーキ液の液圧の不足又は不足の可能性が生 じた場合に、 第 1液圧回路 1 2のホイールシ リンダ 2 4のブレーキ液の液圧を増加させる動作を実 する。 その際、 ブレーキ制御装置 5 0は、 第 1液圧回路 1 2において、 込め弁 2 8を非通電状態に制御し、 弛め弁 2 9を非 通電状態に制御し、 切換弁 3 2を通電状態に制御し、 増圧弁 3 3を通電状態に制御しつつ 、 モータ 4 0を駆動する。 また、 ブレーキ制御装置 5 0は、 第 2液圧回路 1 4のホイール シリンダ 2 4のブレーキ液の液圧の不足又は不足の可能 が生じた場合に、 第 2液圧回路 1 4のホイールシリンダ 2 4のブレーキ液の液圧を増加させる動作を実 する。 その際、 ブレーキ制御装置 5 0は、 第 2液圧回路 1 4において、 込め弁 2 8を非通電状態に制御し 、 弛め弁 2 9を非通電状態に制御し、 切換弁 3 2を通電状態に制御し、 増圧弁 3 3を通電 状態に制御しつつ、 モータ 4 0を駆動する。

[ 0 0 3 4 ] つまり、 液圧制御ユニッ ト 6 0は、 第 1液圧回路 1 2のホイールシリンダ 2 4のブレー キ液の液圧を制御して、 第 1液圧回路 1 2のアンチロックブレーキ動作を実行するこ が 可能である。 また、 液圧制御ユニッ ト 6 0は、 第 2液圧回路 1 4のホイールシリンダ 2 4 のブレーキ液の液圧を制御して、 第 2液圧回路 1 4のアンチロックブレーキ動作を実行す ることが可能である。 また、 液圧制御ユニッ ト 6 0は、 第 1液圧回路 1 2のホイールシリ ンダ 2 4のブレーキ液の液圧を制御して、 第 1液圧回路 1 2の自動増圧動作を実行するこ とが可能である。 また、 液圧制御ユニッ ト 6 0は第 2液圧回路 1 4のホイールシリンダ 2 4 のブレーキ液の液圧を制御して、 第 2液圧回路 1 4の自動増圧動作を実行することが可 能である。

[ 0 0 3 5 ] く液圧制御ユニッ トの構成> 液圧制御ユニッ ト 6 0は、 基体 7 〇、 液圧調整弁 3 6、 及び制御基板 5 1がユニッ ト化 されている。 なお、 本実施の形態においては、 基体 7 0に設けられている液圧調整弁 3 6 以外の各部材 (モータ 4 0、 マスタシリンダ液圧センサ 3 4、 ホイールシリンダ液圧セン サ 3 5等) も、 基体 7 〇及び制御基板 5 1 と共にユニッ ト化されている。 以下では、 液圧 制御ユニッ ト 6 〇のユニッ ト化されている部分の構成について説明して いく。

[ 0 0 3 6 ] 図 3は、 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユニッ トの斜視図である。 図 4は、 図 3の 矢印 A方向から本発明に係る液圧制御ユニッ トを観察した斜視図である。 図 5は、 図 3の 矢印 B方向から本発明に係る液圧制御ユニッ トを観察した図である。 また、 図 6は、 図 5 の矢印 c方向から本発明に係る液圧制御ユニッ トを観察した図であり、 一部を断面とした 図である。 基体 7 0は、 例えばアルミニウム合金等の金属で形成され ており、 例えば略直方体の形 状をしている。 なお、 基体 7 0の各側面は、 平坦であってもよく、 湾曲部を含んでいても よく、 また、 段差を含んでいてもよい。

[ 0 0 3 7 ] 図 6に示すように、 この基体 7 0の側面 7 1には、 モータ 4 0が設けられている。 なお 、 モータ 4 0の基体 7 0への固定構造は、 特に限定されない。 例えば、 モータ 4 0は、 ボ ル ト締結によって、 基体 7 0に固定されていてもよい。 また、 例えば、 モータ 4 0は、 所 謂カシメによって、 基体 7 0に固定されていてもよい。

[ 0 0 3 8 ] モータ 4 〇の出力軸 4 1には、 モータ 4 〇の出力軸 4 1 と共に回転する偏心体 4 2が取 り付けられている。 偏心体 4 2が回転すると、 偏心体 4 2の外周面に押し付けられている ポンプ 3 1のプランジャが往復動することで、 ブレーキ液がポンプ 3 1の吸込側から吐出 側に搬送される。 このモータ 4 0は、 制御基板 5 1 と電気的に接続されており、 制御基板 5 1からモータ 4 〇への通電により、 出力軸 4 1が回転する。 制御基板 5 1 とモータ 4 〇 とが電気的に接続される構成は特に限定され ないが、 図 6では、 モータ 4 0の端子 4 3が 制御基板 5 1に直接接続される構成を例示している。

[ 0 0 3 9 ] また、 図 6に示すように、 基体 7 0の側面 7 1には、 少なく とも 1つのコイル 3 7が配 置されている。 コイル 3 7は、 基体 7 0に形成された流路を開閉する液圧調整弁 3 6を駆 動するものである。 詳しくは、 コイル 3 7は、 制御基板 5 1 と電気的に接続されており、 制御基板 5 1からの通電によって該コイル 3 7に発生する磁力により、 液圧調整弁 3 6の プランジャを移動させ、 基体 7 〇に形成された流路において液圧調整弁 3 6が設けられて いる箇所の流路部分を開閉する。 例えば、 液圧調整弁 3 6が込め弁 2 8の場合、 該込め弁 2 8に対応して設けられたコイル 3 7への通電によって該込め弁 2 8のプランジャを移動 させ、 開状態であった主流路 2 5における込め弁 2 8の設置箇所を閉状態とする。 制御基 板 5 1 とコイル 3 7 とが電気的に接続される構成は特に限定され ないが、 図 6では、 コイ ル 3 7の端子 3 7 aが制御基板 5 1に直接接続される構成を例示している。

[ 0 0 4 0 ] また、 液圧制御ユニッ ト 6 0は、 制御基板 5 1が収納されたハウジング 8 0を備えてい る。 このハウジング 8 0は、 基体 7 〇の側面 7 1に接続されている。 ハウジング 8 〇は、 例えば樹脂で形成されており、 例えば略直方体の形状をしている。 なお、 ハウジング 8 0 の各側面は、 平坦であってもよく、 湾曲部を含んでいてもよく、 また、 段差を含んでいて もよい。

[ 0 0 4 1 ] また、 本実施の形態に係るハウジング 8 0は、 本体部 8 8及び蓋部 8 9で構成されてい る。 本体部 8 8は、 例えば角筒形状をしており、 基体 7 〇の側面 7 1に接続されている。 本体部 8 8が基体 7 0の側面 7 1に接続されている状態においては、 本体部 8 8は、 基体 7 0の側面 7 1に設けられたモータ 4 0及びコイル 3 7の周囲を囲んでいる。 また、 本体 部 8 8には、 制御基板 5 1 と対向する領域に開口部が形成されている。 蓋部 8 9は、 本体 部 8 8に取り付けられて、 該開口部を閉塞している。 すなわち、 ハウジング 8 0が基体 7 〇に接続された状態においては、 モータ 4 0は、 基体 7 0 とハウジング 8 0 とで囲まれる 空間内に配置されている。

[ 0 0 4 2 ] また、 液圧制御ユニッ ト 6 0は、 制御基板 5 1 と電気的に接続されたコネクタ 5 8を備 えている。 コネクタ 5 8は、 信号線及び電力供給線等が接続されるもので あり、 ハウジン グ 8 0に設けられている。 具体的には、 コネクタ 5 8は、 ハウジング 8 0における次のよ うな位置に設けられている。

[ 0 0 4 3 ] コネクタ 5 8が設けられる位置を説明するに際し、 まず、 視方向 Vを次のように定義す る。 基体 7 0及びハウジング 8 0の並び方向に平行で、 目.つ、 基体 7 0及びハウジング 8 〇がその順で並ぶ方向を、 視方向 Vとする。 すなわち、 視方向 Vは、 図 3において紙面下 側から液圧制御ユニッ ト 6 0を観察する方向であり、 図 3に示す矢印 B方向である。 した がって、 図 5は、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した図となっている。 図 5に示 すように、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 〇を観察した場合、 ハウジング 8 〇の一部の領 域が基体 7 〇の外方に突出している。 コネクタ 5 8は、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0 を観察した場合に、 ハウジング 8 〇のうちの基体 7 〇の外方に突出している領域に設けら れている。

[ 0 0 4 4 ] ところで、 鞍乗型車両に搭載される液圧制御ユニッ トには、 軽量化が求められている。 このため、 近年、 鞍乗型車両に搭載される液圧制御ユニッ トにおいては、 基体のサイズが 小さくなってきている。 ここで、 鞍乗型車両に搭載される従来の液圧制御ユニ ッ トのハウ ジングは、 視方向で観察した際にコネクタが設けられて いる領域のみが基体の外方に突出 している。 このため、 鞍乗型車両に搭載される従来の液圧制御ユニ ッ トは、 基体の小型化 に伴って、 制御基板をハウジングに収納することが困難 になってきている。 そこで、 本実 施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0は、 ハウジング 8 0への制御基板 5 1の収納を従来 の液圧制御ユニッ トより も容易とすべく、 次のような構成となっている。

[ 0 0 4 5 ] 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0の構成を説明するに際し、 図 5に示すように 、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際に基体 7 〇の中心から上下左右に延びる 4 方向を、 方向 X a、 方向 X b、 方向 X c、 及び方向 X d とする。 なお、 上記 4方向は基 体 7 0の中心からの方向であるが、 実際に基体 7 0の中心に記載すると、 液圧制御ユニッ 卜 6 0の形状が見にく くなる。 このため、 図 5及び以下の図では、 上記 4方向は、 基体 7 〇からずれた位置に記載している。 また、 図 5及び以下の図では、 紙面上方向を方向 X a とし、 紙面左方向を方向 X b とし、 紙面下方向を方向 X c とし、 紙面右方向を方向 X d と する。 また、 以下では、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察する際、 基体 7 〇からコ ネクタ 5 8へ向かう方向を方向 X aに合わせ、 液圧制御ユニッ ト 6 0を観察していく。 ま た、 以下では、 方向 X aを第 1方向 D 1 とも称することとする。 すなわち、 視方向 Vで液 圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 コネクタ 5 8は、 ハウジング 8 0のうちの第 1方向 D 1 において基体 7 0の外方に突出している領域に設けられてい 。 なお、 本実施の形態で は、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 コネクタ 5 8 と基体 7 0 とは、 該基 体 7 〇の長手方向に沿って並んでいる。

[ 0 0 4 6 ] このように方向 X aを第 1方向 D 1 として、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察し た際、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0のハウジング 8 0は、 前記 4方向の 1つ で第 1方向 D 1 と異なる第 2方向 D 2においても、 基体 7 0の外方に突出している。 換言 すると、 方向 X aを第 1方向 D 1 として、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際 、 ハウジング 8 〇の輪郭を規定している側面は、 側面 8 1、 側面 8 2、 側面 8 3及び側面 8 4である。 このうち、 側面 8 1は、 前記 4方向のうちの第 1方向 D 1である方向 X aに おいて、 ハウジング 8 0の輪郭を規定している側面となる。 側面 8 2は、 前記 4方向のう ちの第 1方向 D 1ではない方向 X bにおいて、 ハウジング 8 〇の輪郭を規定している側面 となる。 側面 8 3は、 前記 4方向のうちの第 1方向 D 1ではない方向 X cにおいて、 ハウ ジング 8 0の輪郭を規定している側面となる。 側面 8 4は、 前記 4方向のうちの第 1方向 D 1ではない方向 X dにおいて、 ハウジング 8 0の輪郭を規定している側面となる。 方向 X aを第 1方向 D 1 として、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 本実施の形 態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0のハウジング 8 〇においては、 側面 8 1が基体 7 〇の外方 に突出しており、 側面 8 2、 側面 8 3及び側面 8 4のうちの少なく とも 1つも基体 7 0の 外方に突出している。 なお、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0では、 方向 X bが 第 2方向 D 2 となっている。 換言すると、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0では 、 方向 X aを第 1方向 D 1 として、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 側面 8 2が基体 7 0の外方に突出している。 さらに換言すると、 本実施の形態に係る液圧制御 ユニッ ト 6 〇では、 側面 8 2が、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 第 2方 向 D 2においてハウジング 8 〇の輪郭を規定している側面となっている。

[ 0 0 4 7 ] すなわち、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 本実施の形態に係る液圧制 御ユニッ ト 6 0のハウジング 8 〇においては、 従来の液圧制御ユニッ トのハウジングでは 基体から突出していない箇所が、 基体 7 0から突出している。 換言すると、 同じ大きさの 基体を備えた液圧制御ユニッ トを比較した際、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0 は、 従来の液圧制御ユニッ トと比べ、 制御基板 5 1の収納空間であるハウジング 8 0内が 広くなる。 このため、 図 6に示すように、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0は、 ハウジング 8 〇における従来の液圧制御ユニッ トのハウジングでは基体から突出していな かった箇所に、 制御基板 5 1を配置することができる。 したがって、 本実施の形態に係る 液圧制御ユニッ ト 6 0は、 従来の液圧制御ユニッ トと比べ、 ハウジング 8 〇への制御基板 5 1の収納が容易となる。

[ 0 0 4 8 ] なお、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 第 2方向 D 2においてハウジン グ 8 0の輪郭を規定している側面 8 2は、 全部が基体 7 0の外方に突出してもよいが、 本 実施の形態では一部が基体 7 0の外方に突出している。 具体的には、 ハウジング 8 0の側 面 8 2は、 基体 7 〇側の端部で、 該基体 7 〇に接続される。 このため、 側面 8 2の基体 7 〇 との接続部 8 2 aは、 基体 7 0側の端部を含む領域となる。 本実施の形態においては、 ハウジング 8 〇の側面 8 2は、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 基体 7 〇 との接続部 8 2 aにおいて、 基体? 〇の外方に突出していない。

[ 0 0 4 9 ] 上述のように、 液圧制御ユニッ ト 6 0は、 鞍乗型車両 1 〇 〇に搭載される。 この際、 基 体 7 〇の側面 7 2が、 鞍乗型車両 1 〇 〇への取付面となる。 換言すると、 液圧制御ユニッ b 6 0が鞍乗型車両 1 〇 〇に搭載される際、 基体 7 〇の側面? 2が、 鞍乗型車両 1 0 0の ブラケッ ト等の取付部材に取り付けられる。 このため、 図 3に示すように、 側面 7 2には 、 取付部 9 0が設けられている。 具体的には、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0 においては、 側面 7 2には、 取付部 9 0 として雌ネジが形成されている。 しかしながら、 雌ネジは取付部 9 0の一例である。 取付部 9 0は、 鞍乗型車両 1 0 0 との取付構成に応じ て、 適宜決定すればよい。 例えば、 側面 7 2には、 取付部 9 0 としてスタッ ドが立設され ていてもよい。 なお、 図 3において、 側面 7 2に示されている取付部 9 0以外の構成は、 アキュムレータ 3 〇である。

[ 0 0 5 0 ] ここで、 基体 7 〇の側面 7 2は、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 第 2 方向 D 2である方向 X bにおいて基体 7 〇の輪郭を規定している側面である。 すなわち、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 〇においては、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0 を観察した際に第 2方向 D 2において基体 7 〇の輪郭を規定している側面 7 2が、 取付面 となっている。

[ 0 0 5 1 ] ところで、 上述のように、 基体 7 0には、 マスタシリンダポート M P及びホイールシリ ンダポート W Pが形成されている。 マスタシリンダポート M Pは、 主流路 2 5 と連通し、 マスタシリンダ 2 1に連通する液管 3 8が接続されるポートである。 ホイールシリンダポ ー ト W Pは、 主流路 2 5 と連通し、 ホイールシリンダ 2 4に連通する液管 3 9が接続され るポートである。 これらマスタシリンダポート M P及びホイールシリンダポート W Pのう ちの少なく とも一方は、 基体 7 0の側面のうち、 次のような側面に形成されている。

[ 0 0 5 2 ] 本実施の形態では、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際の上述の 4方向のう ち、 方向 X aが第 1方向 D 1 となっており、 方向 X bが第 2方向 D 2 となっている。 この ため、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際の上述の 4方向のうち、 第 1方向 D 1 及び第 2方向 D 2でない方向を第 3方向 D 3 と定義した場合、 方向 X c及び方向 X dが 第 3方向 D 3 となり得る。 本実施の形態では、 方向 X dを第 3方向 D 3 としている。 そし て、 図 4に示すように、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際に第 3方向 D 3に おいて基体 7 〇の輪郭を規定している側面 7 3に、 マスタシリンダポート M P及びホイー ルシリンダポート W Pのうちの少なく とも一方が形成されている。 具体的には、 本実施の 形態では、 第 1液圧回路 1 2のマスタシリンダポート M P及びホイールシリンダポート W P の双方と、 第 2液圧回路 1 4のマスタシリンダポート M P及びホイールシリンダポート W Pの双方とが、 基体 7 0の側面 7 3に形成されている。 また、 本実施の形態では、 視方 向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した場合に、 ハウジング 8 0は、 第 3方向 D 3である 方向 X dにおいて基体 7 〇の外方に突出していない構成となっている 。

[ 0 0 5 3 ] く液圧制御ユニッ トの効果> 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0の効果について説明する。

[ 0 0 5 4 ] 液圧制御ユニッ ト 6 0は、 鞍乗型車両 1 〇 〇に搭載されるブレーキシステム 1 〇の液圧 制御ユニッ トである。 液圧制御ユニッ ト 6 0は、 基体 7 0 と、 液圧調整弁 3 6 と、 制御基 板 5 1 と、 ハウジング 8 0 と、 コネクタ 5 8 とを備えている。 基体 7 0には、 ブレーキ液 の流路が形成されている。 液圧調整弁 3 6は、 基体 7 0に形成されたブレーキ液の流路を 開閉する弁である。 制御基板 5 1は、 液圧調整弁 3 6を制御するブレーキ制御装置 5 0の 構成部品のうちの少なく とも一部の部品が実装された基板である。 ハウジング 8 〇には、 制御基板 5 1が収納されている。 また、 ハウジング 8 0は、 基体 7 0に接続されている。 コネクタ 5 8は、 ハウジング 8 〇に設けられ、 制御基板 5 1 と電気的に接続されている。 基体 7 0及びハウジング 8 0の並び方向に平行で、 目.つ、 基体 7 0及びハウジング 8 0が その順で並ぶ方向を視方向 Vとする。 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した場合に 、 コネクタ 5 8は、 ハウジング 8 0のうちの、 基体 7 0の中心から上下左右に延びる 4方 向の 1つである第 1方向 D 1において基体 7 〇の外方に突出している領域に設けられてい る。 また、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した場合に、 ハウジング 8 〇は、 前記 4 方向の 1つで第 1方向 D 1 と異なる第 2方向 D 2においても基体 7 〇の外方に突出して いる。

[ 0 0 5 5 ] このように構成された液圧制御ユニッ ト 6 0においては、 視方向 Vで観察した際、 ハウ ジング 8 〇は、 従来の液圧制御ユニッ トのハウジングでは基体から突出していない 箇所が 基体 7 0から突出している。 換言すると、 同じ大きさの基体を備えた液圧制御ユニッ トを 比較した際、 このように構成された液圧制御ユニッ ト 6 0は、 従来の液圧制御ユニッ トと 比べ、 制御基板 5 1の収納空間であるハウジング 8 0内が広くなる。 したがって、 このよ うに構成された液圧制御ユニッ ト 6 0は、 従来の液圧制御ユニッ トと比べ、 ハウジング 8 〇への制御基板 5 1の収納が容易となる。

[ 0 0 5 6 ] 好ましくは、 モータ 4 0は、 基体 7 0 とハウジング 8 0 とで囲まれる空間内に配置され ている。 基体 7 〇 とハウジング 8 〇 とで囲まれる空間内にモータ 4 〇を配置する場合、 モータ 4 〇の発する熱が制御基板 5 1に影響を与えることが懸念されるかもしれ い。 しかしなが ら、 同じ大きさの基体を備えた液圧制御ユニッ トを比較した場合、 本実施の形態に係る液 圧制御ユニッ ト 6 0は、 従来の液圧制御ユニッ トと比べ、 大きなサイズの制御基板 5 1を 搭載できるので、 制御基板 5 1の放熱性が向上する。 このため、 本実施の形態に係る液圧 制御ユニッ ト 6 〇は、 基体 7 〇とハウジング 8 〇 とで囲まれる空間内にモータ 4 〇を配置 しても、 従来の液圧制御ユニッ トと比べ、 モータ 4 0の発する熱が制御基板 5 1に影響を 与えることを抑制できる。 したがって、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0は、 従 来の液圧制御ユニッ トと比べ、 基体 7 〇 とハウジング 8 〇 とで囲まれる空間内にモータ 4 〇を配置することが容易となる。

[ 0 0 5 7 ] 好ましくは、 ハウジング 8 0のうちの、 視方向 Vで観察した場合に第 2方向 D 2におい て該ハウジング 8 〇の輪郭を規定している側面 8 2は、 基体 7 0 との接続部 8 2 aにおい て、 基体 7 0の外方に突出していない。 このように構成された液圧制御ユニッ ト 6 0においては、 ハウジング 8 〇における制御 基板 5 1の収納スペースではない箇所の少なく とも一部が、 基体 7 〇から突出しない。 こ のため、 ハウジング 8 0の形成材料の量を抑制できる。 したがって、 このように構成され た液圧制御ユニッ ト 6 0は、 側面 8 2全体が基体 7 〇の外方に突出している場合と比べ、 軽量化できる。

[ 0 0 5 8 ] 好ましくは、 基体 7 0のうちの、 視方向 Vで観察した場合に第 2方向 D 2において該基 体 7 0の輪郭を規定している側面 7 2は、 鞍乗型車両 1 〇 〇への取付面である。 このように構成された液圧制御ユニッ ト 6 〇においては、 鞍乗型車両 1 〇 〇の取付部材 に該液圧制御ユニッ ト 6 0が取り付けられた際、 ハウジング 8 0における基体 7 〇の外方 へ突出している部分が、 鞍乗型車両 1 〇 〇の取付部材と重なり合うように配置される 。 こ のため、 このように構成された液圧制御ユニッ ト 6 〇においては、 鞍乗型車両 1 0 0にお ける液圧制御ユニッ ト 6 0の搭載スペースを抑制することができる。

[ 0 0 5 9 ] 好ましくは、 基体 7 0のうちの、 視方向 Vで観察した場合に前記 4方向の 1つで第 1方 向 D 1及び第 2方向 D 2 と異なる方向である第 3方向 D 3において該基体 7 〇の輪郭を規 定している側面 7 3には、 マスタシリンダポート M P及びホイールシリンダポート W Pの 少なく とも一方が形成されている。 そして、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した 場合に、 ハウジング 8 0は、 第 3方向 D 3において基体 7 0の外方に突出していない。 このように構成された液圧制御ユニッ ト 6 0においては、 側面 7 3にマスタシリンダポ ー ト M Pが形成されている場合、 液管 3 8のマスタシリンダポート M Pへの接続、 及び液 管 3 8の取り回しが容易となる。 また、 このように構成された液圧制御ユニッ ト 6 0にお いては、 側面 7 3にホイールシリンダポート W Pが形成されている場合、 液管 3 9のホイ ールシリンダポート W Pへの接続、 及び液管 3 9の取り回しが容易となる。

[ 0 0 6 0 ] 好ましくは、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した場合に、 コネクタ 5 8 と基体 7 0 とは、 該基体 7 0の長手方向に沿って並んでいる。 一般的に、 コネクタは、 開口部の一辺が長くなるほど、 シール製等が低下する。 このた め、 従来、 コネクタは、 開口部が正方形に近い形状となっている。 このため、 視方向 Vで 液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した場合に、 コネクタ 5 8 と基体 7 〇 とが該基体 7 〇の短手 方向に沿って並んでいると、 コネクタ 5 8 と基体 7 〇 との並び方向と垂直な方向において 、 コネクタ 5 8の側方に、 余剰な領域が形成される。 一方、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 〇を観察した場合に、 コネクタ 5 8 と基体 7 0 とが該基体 7 〇の長手方向に沿って並ん でいると、 当該余剰な領域の形成を抑制できる。 これにより、 当該余剰な領域に配置され る制御基板 5 1及びハウジング 8 〇等の形成材料を削減でき、 液圧制御ユニッ ト 6 0を軽 量化することが可能となる。

[ 0 0 6 1 ]

< 変形例> 図 7は、 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユニッ トの変形例を示すブロック図である 従来、 液圧制御ユニッ トのブレーキ制御装置 (ブレーキ E C U ) が車輪の制動力を制御 する際、 エンジン制御装置 (エンジン E C U ) がブレーキ制御装置と共働してエンジンの 出力を制御し、 車両の安全性のさらなる向上を図る場合があ る。 ここで、 上述のように、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0は、 従来の液圧制御ユニッ トと比べ、 大きなサ イズの制御基板 5 1を搭載できる。 このため、 図 7に示すように、 液圧制御ユニッ ト 6 0 は、 制御基板 5 1に、 鞍乗型車両 1 0 0のエンジン 5の出力を制御するエンジン制御装置 5 5の構成部品のうちの少なく とも一部の部品を実装することができる。 なお、 図 7では 、 ブレーキ制御装置 5 0の構成部品の全てが制御基板 5 1に実装され、 エンジン制御装置 5 5の構成部品の全てが制御基板 5 1に実装されている例を示している。 また、 鞍乗型車 両 1 〇 〇が、 エンジンに換えて電動モータを駆動源とする ものである場合には、 エンジン 制御装置 5 5は、 電動モータの出力を制御する。

[ 0 0 6 2 ] 図 8及び図 9は、 本発明の実施の形態に係る液圧制御ユニッ トの変形例を示す図である 。 図 8及び図 9は、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0の変形例を視方向 Vで観察 した図となっている。 上述した液圧制御ユニッ ト 6 0においては、 方向 X bが第 2方向 D 2 となっていた。 す なわち、 上述した液圧制御ユニッ ト 6 0においては、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を 観察した際、 ハウジング 8 0の側面 8 2が基体 7 0の外方に突出していた。 しかしながら 、 第 2方向 D 2は、 前記 4方向のうち、 第 1方向 D 1である方向 X a以外の方向であれば よい。

[ 0 0 6 3 ] 例えば、 図 8に示すように、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 方向 X c が第 2方向 D 2 となっていてもよい。 換言すると、 図 8に示すように、 視方向 Vで液圧制 御ユニッ ト 6 0を観察した際、 ハウジング 8 〇の側面 8 3が基体 7 〇の外方に突出しても よい。 また、 例えば、 図 9に示すように、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際 、 方向 X dが第 2方向 D 2 となっていてもよい。 換言すると、 図 9に示すように、 視方向 V で液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 ハウジング 8 〇の側面 8 4が基体 7 〇の外方に 突出してもよい。 また、 例えば、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 方向 X b 及び方向 X cが第 2方向 D 2となっていてもよい。 この場合、 視方向 Vで液圧制御ユニ ッ ト 6 0を観察した際、 ハウジング 8 〇の側面 8 2及び側面 8 3が基体 7 〇の外方に突出 することとなる。 また、 例えば、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 方向 X b 及び方向 X dが第 2方向 D 2となっていてもよい。 この場合、 視方向 Vで液圧制御ユニ ッ ト 6 0を観察した際、 ハウジング 8 〇の側面 8 2及び側面 8 4が基体 7 〇の外方に突出 することとなる。 また、 例えば、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 方向 X c 及び方向 X dが第 2方向 D 2となっていてもよい。 この場合、 視方向 Vで液圧制御ユニ ッ ト 6 0を観察した際、 ハウジング 8 〇の側面 8 3及び側面 8 4が基体 7 〇の外方に突出 することとなる。 また、 例えば、 視方向 Vで液圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 方向 X b 、 方向 X c及び方向 X dが第 2方向 D 2 となっていてもよい。 この場合、 視方向 Vで液 圧制御ユニッ ト 6 0を観察した際、 ハウジング 8 〇の側面 8 2、 側面 8 3及び側面 8 4が 基体 7 〇の外方に突出することとなる。

[ 0 0 6 4 ] このように構成された液圧制御ユニッ ト 6 0においても、 視方向 Vで観察した際、 ハウ ジング 8 〇は、 従来の液圧制御ユニッ トのハウジングでは基体から突出していない 箇所が 基体 7 0から突出することとなる。 このため、 このように構成された液圧制御ユニッ ト 6 〇においても、 従来の液圧制御ユニッ トと比べ、 ハウジング 8 0への制御基板 5 1の収納 が容易となる。

[ 0 0 6 5 ] 以上、 本実施の形態に係る液圧制御ユニッ ト 6 0について説明したが、 本発明に係る液 圧制御ユニッ トは、 本実施の形態の説明に限定されない。 本発明に係る液圧制御ユニッ ト は、 本実施の形態の一部のみが実施されてもよい 。

【符号の説明】

[ 0 0 6 6 ]

! 胴体、 2 ハンドル、 3 前輪、 3 a ロータ、 4 後輪、 4 a ロータ、 5 ェ ンジン、 1 0 ブレーキシステム、 ! 1 ブレーキレバー、 1 2 第 1液圧回路、 1 3 ブレーキペダル、 1 4 第 2液圧回路、 2 1 マスタシリンダ、 2 2 リザーバ、 2 3 ブレーキキャリパ、 2 4 ホイールシリンダ、 2 5 主流路、 2 5 a 主流路途中部、 2 6 副流路、 2 6 a 副流路途中部、 2 7 増圧流路、 2 8 込め弁、 2 9 弛め弁、 3 〇 アキュムレータ、 3 1 ポンプ、 3 2 切換弁、 3 3 増圧弁、 3 4 マスタシリン ダ液圧センサ、 3 5 ホイールシリンダ液圧センサ、 3 6 液圧調整弁、 3 7 コイル、

3 7 a 端子、 3 8 液管、 3 9 液管、 4 〇 モータ、 4 1 出力軸、 4 2 偏心体、

4 3 端子、 5 〇 ブレーキ制御装置、 5 1 制御基板、 5 5 エンジン制御装置、 5 8 コネクタ、 6 〇 液圧制御ユニッ ト、 7 〇 基体、 7 1 側面、 7 2 側面、 7 3 側 面、 8 〇 ハウジング、 8 1 側面、 8 2 側面、 8 2 a 接続部、 8 3 側面、 8 4 側面、 8 8 本体部、 8 9 蓋部、 9 〇 取付部、 1 〇 〇 鞍乗型車両、 M P マスタシ リンダポート、 W P ホイールシリンダポート、 V 視方向、 X a 方向、 X b 方向、 X c 方向、 X d 方向、 D 1 第 1方向、 D 2 第 2方向、 D 3 第 3方向。