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Patent Searching and Data


Title:
HYDROSTATIC SLIDE DEVICE AND GRINDING DEVICE EQUIPPED WITH HYDROSTATIC SLIDE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/051192
Kind Code:
A1
Abstract:
A hydrostatic slide device in which the number of surfaces forming a hydrostatic bearing is reduced as much as possible and a clearance in a hydrostatic bearing portion is maintained uniform with high precision. A first slide portion (101) as the hydrostatic slide device has, between a first base plate (11) and a first table plate (12), a guide portion (30) and a first linear motor (13). The guide portion (30) has first and second reference guide members (31a, 31b) provided on a horizontal surface of the first base plate (11), and also has first and second movable guide members (32a, 32b) provided on the first table plate (12) so as to face the first and second reference guide members. A hydrostatic pad (40) is formed between each of the first and second reference guide members (31a, 31b) and each corresponding one of the first and second movable guide members (32a, 32b). The hydrostatic bearing is formed between the first reference guide member (31a) and the first movable guide member (32a) by hydrostatic oil delivered from the hydrostatic pad.

Inventors:
ANDO ISAO (JP)
YUI TAKAYUKI (JP)
YAMADA TAKAFUMI (JP)
NISHIZAWA TAIRA (JP)
YAMAZAKI TATSUYA (JP)
YOKOTAKI YOSHINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068777
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
October 16, 2008
Export Citation:
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Assignee:
BOSCH CORP (JP)
ANDO ISAO (JP)
YUI TAKAYUKI (JP)
YAMADA TAKAFUMI (JP)
NISHIZAWA TAIRA (JP)
YAMAZAKI TATSUYA (JP)
YOKOTAKI YOSHINORI (JP)
International Classes:
F16C32/06; B23Q1/38; B23Q1/42; B23Q1/58; B23Q5/28; B24B41/04; B24B55/02
Foreign References:
JP2006205308A2006-08-10
JPH06330944A1994-11-29
JP2006084355A2006-03-30
JPH04256571A1992-09-11
JP2001179618A2001-07-03
Other References:
See also references of EP 2213891A4
Attorney, Agent or Firm:
ABIKO, Tsutomu (Paredoru-Nihonbashi 6-3, Nihonbashi-Horidome-cho 1-chome, Chuo-k, Tokyo 12, JP)
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Claims:
静圧軸受けによって支持されたテーブル部材が、水平面を有してなるベース部材に対向するようにして直線的に移動可能設けられてなる静圧スライド装置であって、
 前記ベース部材とテーブル部材の間には、前記テーブル部材を水平方向の一直線上で案内する案内部と、前記テーブル部材を往復動せしめるリニアモータが設けられ、
 前記案内部は、前記ベース部材の水平面上に設けられた基準ガイド部材と、前記基準ガイド部材に対向するよう前記テーブル部材に設けられた可動側ガイド部材とを有すると共に、前記基準ガイド部材と可動側ガイド部材との間には静圧パッドが形成され、当該静圧パッドから吐出される静圧液によって当該基準ガイド部材と可動側ガイド部材との間に所定の間隙が保持されて、静圧軸受けが形成されるよう構成されてなることを特徴とする静圧スライド装置。
基準ガイド部材は、テーブル部材の往復動方向に対して直交する方向で適宜な間隔を隔てて2つ設けられ、それぞれの基準ガイド部材は、ベース部材の外側に向かって山形に形成された山形部を有してなる一方、可動側ガイド部材は、前記2つの基準ガイド部材に対応して2つ設けられ、それぞれの可動側ガイド部材は、前記山形部が遊嵌する溝部が形成されてなり、
 静圧パッドは、前記溝部の斜面に形成されたリセスを有してなることを特徴とする請求項1記載の静圧スライド装置。
テーブル部材の内部には、静圧パッドのリセスの底部に開口を有する一方、当該テーブル部材の適宜な部位に形成されて外部との接続を可能とする外部接続用開口を有し、当該外部接続用開口から静圧液の注入を可能とする油路が形成されてなることを特徴とする請求項2記載の静圧スライド装置。
油路に注入される液は、静圧用と、研削作業における冷却用と、砥石スピンドル冷却用とを兼ねることを特徴とする請求項3記載の静圧スライド装置。
請求項1乃至請求項4いずれか記載の静圧スライド装置を、ワーク又は研削加工工具の移動に用い、前記研削加工工具による前記ワークの研削加工を可能としてなることを特徴とする研削装置。
Description:
静圧スライド装置及び静圧スラ ド装置を備えた研削装置

 本発明は、静圧スライド装置に係り、特 、構成の簡素化、移動精度の向上等を図っ ものに関する。

 従来、この種の装置としては、例えば、研 装置などにおいて、加工用の砥石をワーク 対して往復動せしめるため、静圧軸受けを いて砥石の往復動を可能とした静圧スライ 装置などが種々提案されている(例えば、特 許文献1等参照)。
 かかる従来の静圧スライド装置にあっては 静圧軸受けによって支持される部材(被支持 部材)を、6面で支持するよう構成されるもの 比較的多い。すなわち、被支持部材の長手 が水平方向に沿うようして被支持部材をス イドせしめる構成のものにあっては、その 平方向で平行する2面のそれぞれに2箇所ず 、垂直方向において平行する2面にそれぞれ1 箇所ずつ、計6面に各々静圧軸受けを形成し 、被支持部材をスライド可能としている。

 しかしながら、かかる構成にあっては、6面 のそれぞれにおいて生ずる静圧部分の間隙を 高い精度で均一に保持することは現実には難 しく、被支持部材の往復動に要求される精度 との妥協点において、その間隙の保持精度を 定めざる得ないとういう現実がある。
 さらに、6面のそれぞれに静圧軸受けを形成 する構成では、全体として構成の複雑化を招 くばかりか、装置の小型化が困難であるとい う問題がある。

特開2001-179618号公報

 本発明は、上記実状に鑑みてなされたも で、静圧軸受けを形成する面の数を極力少 くしつつ、静圧軸受け部分の間隙を高い精 で均一に保持することが容易な静圧スライ 装置を提供するものである。

 本発明の形態によれば、静圧軸受けによっ 支持されたテーブル部材が、水平面を有し なるベース部材に対向するようにして直線 に移動可能設けられてなる静圧スライド装 であって、
 前記ベース部材とテーブル部材の間には、 記テーブル部材を水平方向の一直線上で案 する案内部と、前記テーブル部材を往復動 しめるリニアモータが設けられ、
 前記案内部は、前記ベース部材の水平面上 設けられた基準ガイド部材と、前記基準ガ ド部材に対向するよう前記テーブル部材に けられた可動側ガイド部材とを有すると共 、前記基準ガイド部材と可動側ガイド部材 の間には静圧パッドが形成され、当該静圧 ッドから吐出される静圧液によって当該基 ガイド部材と可動側ガイド部材との間に所 の間隙が保持されて、静圧軸受けが形成さ るよう構成されてなる静圧スライド装置が 供される。

 本発明によれば、従来と異なり、簡易な 成で、小型化が容易で、静圧軸受け部分の 隙を容易に均一に保つことができ、しかも 精度の高い安定した往復動を確保すること でき、ひいては、研削装置における加工精 の向上を図ることができるという効果を奏 るものである。

本発明の実施の形態における研削装置 全体構成を示す図であって、図1(A)は正面図 、図1(B)は側面図である。 図2は、本発明の実施の形態における研 削装置の主要部の構成例を示す全体斜視図で ある。 本発明の実施の形態における研削装置 用いられる第1のスライド部の縦断面図であ る。 本発明の実施の形態における研削装置 用いられる静圧パッドの一構成例における 面図である。 図4に示された静圧パッドの断面構造と リセス内圧力の関係を示す図であって、図5(A )は図4のA-A線断面図、図5(B)は、図5(A)の横方 に対するリセス内圧力の変化を示す特性線 である。 図4に示された静圧パッドの断面構造と リセス内圧力の関係を示す図であって、図6(A )は図4のB-B線断面図、図5(B)は、図5(A)の横方 に対するリセス内圧力の変化を示す特性線 である。 本発明の実施の形態における研削装置 用いられるスライド部に設けられる油路の 管構成例を示す全体斜視図である。 本発明の実施の形態における研削装置 用いられるスライド部に設けられる分配栓 構成例を示す図であって、図8(A)は、正面図 、図8(B)は、縦断面である。 本発明の実施の形態における研削装置 用いられるスライド部に設けられるオリフ スの構成例を示す図であって、図9(A)は、平 面図、図9(B)は、縦断面図である。

符号の説明

11…第1のベースプレート
12…第1のテーブルプレート
14…第2のベースプレート
15…第2のテーブルプレート
17…チャック
24…第1の砥石
25…第2の砥石
26…第3の砥石
30…案内部
31a…第1の基準ガイド部材
32a…第1の可動側ガイド部材
40…静圧パッド
101…第1のスライド部
102…第2のスライド部
103…ワーク保持部

 以下、本発明の実施の形態について、図1乃 至図9を参照しつつ説明する。
 なお、以下に説明する部材、配置等は本発 を限定するものではなく、本発明の趣旨の 囲内で種々改変することができるものであ 。
 最初に、本発明の実施の形態における静圧 ライド装置が用いられる研削装置の全体構 について、図1を参照しつつ説明する。
 本発明の実施の形態における研削装置Sは、 特に、その全体外観、寸法が従来装置に比し て非常に小型化されたもので、その正面側の 横幅は、従来の大凡1/3程度の細身となってい る(図1(A)参照)。また、研削装置Sの奥行きは 従来とほぼ同程度であるが(図1(B)参照)、上 のように正面横幅の縮小化が図られている めに、その設置スペースが従来に比して大 に削減できるものとなっている。このよう 小型化を可能としたのは、詳細は後述する 、ワーク研削部分の構造にある。

 本発明の研削装置Sは、ワークの研削を行 う砥石などが配設される本体部201と、本体部 201の上方に配設されて研削量などを設定する 操作盤202と、操作盤202の設定データなどを基 に研削動作の制御等を行う電子回路が収納さ れて操作盤202の後方に配設される制御盤203と 、制御盤203の後方に配設され、後述する静圧 兼冷却用油の濾過を行う濾過装置204と、この 濾過装置204に積層されるよう設けられて静圧 兼冷却油の圧力を制御する油圧装置205と、こ の油圧装置205に積層されるように設けられる 冷却のため霧状に放出された静圧兼冷却油の 回収を行うミストコレクタ206とに大別されて 構成されたものとなっている。

 本体部201の正面ほぼ中央には、前面扉201a が開閉可能に設けてあり、その開閉によって 、内部に設けられたワーク保持用のチャック (図示せず)へ対するワークの取り付けや取り しなどの作業が行えるようになっている。

 図2には、本体部201内に収納、配設される研 削装置Sの主要部の構成例が示されており、 下、同図を参照しつつ、その構成例につい 説明する。
 本体部201の底部側には、基台部としてのベ ド1が設けられており、このベッド1に形成 れた水平面であるスライド設置面2に、静圧 ライド装置としての第1及び第2のスライド 101,102やワーク保持手段としてのワーク保持 103などが設けられるものとなっている。な 、ベッド1は、低熱膨張鋳物を用いて形成す るのが、熱変位を最小限に抑える観点から好 ましい。

 本発明の実施の形態におけるベッド1の平 面外観形状、すなわち、図2に示された本体 201の主要部を上方向から見た場合の形状は 矩形状に形成されたものとなっているが、 の一つの辺に沿ってスライド設置面2より高 段部1cが形成されており、その頂部1dには、 第1乃至第3の砥石スピンドル21~23等が設けら る(詳細は後述)ものとなっている。

 スライド設定面2上には、第1のスライド 101が設けられている。この第1のスライド部1 01は、スライド設定面2に接合されるように固 定して設けられた第1のベースプレート(ベー 部材)11と、この第1のベースプレート11に対 するように設けられた第1のテーブルプレー ト(テーブル部材)12と、第1のベースプレート1 1と第1のテーブルプレート12との間に設けら たリニアモータ13とに大別されて構成された ものとなっている。なお、図2においては、 1のスライド部101は、その概略が示されたも となっており、第1のスライド部101のより詳 細な構造については後述する。

 本発明の実施の形態において、第1のベース プレート11は、その全体外観形状が大凡長方 となっており、その長辺は、上述の段部1c 反対側のベッド1の一辺とほぼ同じ長さに設 されたものとなっている。
 また、第1のテーブルプレート12は、その横 が第1のベースプレート11の短辺とほぼ同一 あるが、この短辺と直交する方向の辺の長 は、第1のベースプレート11の長辺の大凡1/3~ 2/3程度の長さとなっており、後述するように 第1のベースプレート11の長辺に沿っての往復 動が容易となるようにしてある。
 なお、この第1のテーブルプレート12は、リ アモータ13の駆動力を受けて、後述する案 部30によって第1のベースプレート11の長辺に 平行するように案内されて往復動するものと なっている。
 ここで、第1のテーブルプレート12が往復動 る方向を、便宜的にX軸方向とする(図2参照) 。

 そして、第1のテーブルプレート12には、第2 のスライド部102が載置されるように設けられ ている。
 この第2のスライド部102は、その基本的な構 造は、先の第1のスライド部101と同一のもの 、第2のベースプレート(ベースプレート部材 )14と、この第2のベースプレート14に対向する ように設けられた第2のテーブルプレート(テ ブル部材)15と、第2のベースプレート14と第2 のテーブルプレート15との間に設けられたリ アモータ16とに大別されて構成されたもの なっている。なお、図2における第2のスライ ド部102は、先の第1のスライド部101同様、そ 概略が示されたものとなっており、より詳 な構造については後述する。

 本発明の実施の形態における第2のベースプ レート14は、その横幅、すなわち、X軸方向の 長さが第1のテーブルプレート12のX軸方向の さにほぼ等しく設定されている一方、X軸を む水平面内においてX軸と直交する方向(以 、この方向を便宜的に「Z軸方向」と称する) の長さは、第1のテーブルプレート12のZ軸方 の長さよりもやや長目のものとなっている  
 一方、第2のテーブルプレート15は、その横 、すなわち、X軸方向の長さが第2のベース レート14のX軸方向の長さにほぼ等しく設定 れている一方、Z軸方向の長さは、第2のベー スプレート14のZ軸方向の長さよりも短めに設 定されたものとなっている。
 そして、第2のテーブルプレート15は、リニ モータ16の駆動力を受けて、Z軸方向で往復 せしめられるようになっている。

 さらに、第2のテーブルプレート15の上には ワーク保持部103が載置されたものとなって る。
 すなわち、ワーク保持部103は、図示されな ワークを着脱可能に保持するチャック17と 内部にモータ(図示せず)を有してチャック17 回転自在に保持する主軸18とから構成され ものとなっている。
 本発明の実施の形態においては、ベッド1に 形成された段部1c側に位置する第2のテーブル プレート15の縁からチャック17が段部1c方向へ 突出するように主軸18及びチャック17が、第2 テーブルプレート15上に固定されて設けら たものとなっている。

 また、第2のテーブルプレート15上におい 、ワーク保持部103の近傍には、ドレススピ ドル19が固定されて設けられており、後述 る第1乃至第3の砥石24~26のドレス作業が可能 なっている。

 一方、段部1cの頂部1dには、第1乃至第3の 石スピンドル21~23がX軸方向において適宜な 隔を隔てて固定されて設けられている。こ ら第1乃至第3の砥石スピンドル21~23には、そ れぞれ第1の砥石24、第2の砥石25、第3の砥石26 が回転可能に取り付けられており、第1乃至 3の砥石スピンドル21~23は、第1乃至第3の砥石 24~26が、ワーク保持部103に臨むように段部1c 固設されたものとなっている。換言すれば 第1乃至第3の砥石スピンドル21~23は、その軸 向がZ軸方向となるように設けられている。

 また、段部1cには、これら第1乃至第3の砥石 スピンドル21~13の近傍に、ワーク交換のため ローディング装置104が設けられている。
 本発明の実施の形態におけるローディング 置104は、旋回シリンダ71と、上下シリンダ72 と、2つのエアチャック73,74を主たる構成要素 としてなるものである。
 段部1cに設けられた旋回シリンダ71は、水平 面内で回転可能となっているもので、この旋 回シリンダ71に上下シリンダ72が載置されて る。
 上下シリンダ72は、垂直方向での上下動が 能となっており、この上下シリンダ72に第1 び第2のエアチャック73,74が積層するように けられている。
 かかる構成により、旋回シリンダ71による 回と、上下シリンダ72による上下動により、 チャック17に対して適切な位置でローディン 、アンローディング作業が行えるようにな ている。

 また、本発明の実施の形態においては、 1のエアチャック73には、シート深さ測定用 第1の測定子75が、また、第2のエアチャック 74には、内径ポスプロ測定用の第2の測定子76 、それぞれ適宜な位置に取着されており、 ーディングの際に、それぞれ測定可能に構 されたものとなっている。

 かかる構成において、図示されないワーク 研削作業は、まず、チャック17にワーク(図 せず)を取着させ、操作盤202において、所望 する研削に応じた設定を行う。そして、図示 されない始動スイッチを押下することによっ て、第1のテーブルプレート12がX軸方向に、 2のテーブルプレート15がZ軸方向に、制御盤2 03からの制御によって所望する研削に応じて 復動されながら、第1乃至第3の砥石24~26が適 宜選択され、研削が行われるものとなってい る。
 本発明の実施の形態においては、第1の砥石 24は内径研削に、第2の砥石25はシート研削に 第3の砥石26は端面研削に、それぞれ供され ものとなっている。

 次に、静圧スライド装置としての第1及び第 2のスライド部101,102のより具体的な構成につ て、図3乃至図9を参照しつつ説明すること する。
 まず、図3には、静圧スライド装置としての 第1のスライド部101の縦断面図が示されてい が、本発明の実施の形態においては、静圧 ライド装置としての第2のスライド部102の構 も、基本的に第1のスライド部101と同一であ り、以下、第1のスライド部101の構成の説明 以て、第2のスライド部102の構成の説明に代 ることとする。

 本発明の実施の形態において、第1のベース プレート11と第1のテーブルプレート12との間 は、第1のテーブルプレート12をX軸方向(図3 おいて紙面表裏方向)に案内する案内部30が けられている。
 すなわち、本発明の実施の形態における案 部30は、第1のベースプレート11に固設され 第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bと、第1の ーブルプレート12に固設された第1及び第2の 可動側ガイド部材32a,32bと、これら第1及び第2 の基準ガイド部材31a,31bと第1及び第2の可動側 ガイド部材32a,32bとの間に設けられた複数の 圧パッド40とに大別されて構成されたものと なっている。

 第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bは、第1の テーブルプレート12の往復動方向と直交する 向、すなわち、換言すれば、Z軸方向で適宜 な間隔を隔てて第1のベースプレート11に固設 されたものとなっている。
 本発明の実施の形態において、第1のベース プレート11は、Z軸方向の両側部近傍が、扁平 の段部34a,34bに形成されており、この扁平の 部34a,34bに挟まれる部位は、平坦部35となっ いる(図3参照)。

 第1のベースプレート11は、少なくとも平坦 35が水平面となっている必要がある。
 第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bは、この 坦部35の両側縁部分、すなわち、扁平の段 34a,34bに隣接する側縁部分に沿って固設され ものとなっている。
 本発明の第1及び第2の基準ガイド部材31a,31b 、大凡角柱状に形成された部材を用いてな 、その一面部分が山形に形成された山形部3 6となっている。そして、かかる第1及び第2の 基準ガイド部材31a,31bは、山形部36が、第1の ースプレート11の長手方向と直交する方向、 すなわち、Z軸方向において、外方へ向かう うに平坦部35に固設されたものとなっている 。

 一方、第1及び第2の可動側ガイド部材32a,3 2bは、第1及び第2の基準ガイド部材31a,31b同様 大凡角柱状に形成された部材を用いてなり その一面部分が先の第1及び第2の基準ガイ 部材31a,31bの山形部36が遊嵌できるよう溝部37 を形成したものとなっている。

 そして、第1及び第2の可動側ガイド部材32 a,32bは、その溝部37がZ軸方向において第1のス ライド部101の内側を向くように、換言すれば 、第1及び第2の基準ガイド部材31a,31bの山形部 36に臨むように第1のテーブルプレート12の下 側(図3において紙面下側)においてX軸方向の 両側縁部分に固設されたものとなっている。

 なお、第1のリニアモータ13は、第1のコイ ル13aと、第1の永久磁石13bとに大別されてな 公知・周知の構成を有してなるもので、上 の第1の基準ガイド部材31a及び第1の可動側ガ イド部材32aと、第2の基準ガイド部材31b及び 1の可動側ガイド部材32bとの間において、第1 のコイル13aが第1のテーブルプレート12の下面 側に、第1の永久磁石13bが第1のベースプレー 11に、それぞれ固着されたものとなってい 。

 さらに、本発明の実施の形態においては、 部37の斜面部分に、次述するように静圧パ ド40が設けられている。
 以下、図4乃至図7を参照しつつ静圧パッド40 について説明する。
 まず、静圧パッド40の基本的な構成として 、図4に示されたように、リセス41と、この セス41の周囲を囲むように形成されるランド 42とからなり(図4参照)、ランド42に対向する うに静圧を生じさせたい相手側部材、すな ち、本発明の実施の形態においては、第1及 第2の基準ガイド部材31a,31bが位置するもの なっている(図5(A)参照)。

 さらに、リセス41の底部には、後述する油 50に連通する開口43が形成されており、開口4 3から所定圧で静圧液としての油を噴出させ ことで、第1の基準ガイド部材31aと第1の可動 側ガイド部材32aとの間、第2の基準ガイド部 31bと第2の可動側ガイド部材32bとの間、それ れにおいて静圧を生じせしめることができ ようになっている。
 すなわち、図5(B)や図6(B)に示されたように リセス41と対向する第1及び第2の基準ガイド 材31a,31bとの間は、一定の圧力に保持される こととなる。
  なお、本発明の実施の形態においては、 部37の斜面全体がランド42として機能するも としてあるが、斜面からランド42が突設さ るようにしても良い(図7参照)。

 このように、第1の基準ガイド部材31aと第 1の可動側ガイド部材32aとの間、第2の基準ガ ド部材31bと第2の可動側ガイド部材32bとの間 に、それぞれ静圧を生じせしめることによっ て、静圧軸受けが実現され、双方の部材は、 互いに、間隙を介して対向状態に保持される こととなる。

 上述した第1の基準ガイド部材31a及び第1の 動側ガイド部材32aと、第2の基準ガイド部材3 1b及び第2の可動側ガイド部材32bは、鉛直方向 において第1のスライド部101の中心に対して 称に配置されることが、第1のテーブルプレ ト12の静的、動的バランスや動作精度の観 から好ましい。
 また、同様に、静圧パッド40も、第1のスラ ド部101の中心に対して対称に配置されるこ が好ましい。このように、第1の基準ガイド 部材31a及び第1の可動側ガイド部材32aにおけ 静圧パッド40と、第2の基準ガイド部材31b及 第2の可動側ガイド部材32bにおける静圧パッ 40とが、対称に設けられることによって、 1の基準ガイド部材31aと第1の可動側ガイド部 材32aとの間のクリアランス(図6(A)参照)、第2 基準ガイド部材31bと第2の可動側ガイド部材3 2bとの間のクリアランスが、それぞれほぼ等 くなる。

 本発明の実施の形態においては、静圧パッ 40への所定圧を有する油の供給のために、 1のテーブルプレート12と第1及び第2の可動側 ガイド部材32a,32bに油路50が形成されている。
 すなわち、まず、第1のテーブルプレート12 おいては、その内部に、第1のテーブルプレ ート12の往復動方向と直交する方向、すなわ 、Z軸方向において、連絡用油路50aが第1の ーブルプレート12の側部近傍まで形成されて いる(図3及び図7参照)。この連絡用油路50aは X軸方向の静圧パッド40の数に応じて設けら たものとなっている。
   そして、連絡用油路50aのいずれか一端側 は、第1のテーブルプレート12の外面に開口し て、外部の油圧装置205と接続できるようにな っている(図7参照)。

 ここで、本発明の実施の形態における油圧 置205の構成について、図7を参照しつつ説明 する。
 まず、静圧用の油(静圧液)と、研削の際の 却のための油と、砥石スピンドル冷却用の は、通常は、別々のものを用いるが、本発 の実施の形態においては、濾過の精度を上 ることで、一つの油を静圧用と、研削作業 おける冷却用と、砥石スピンドル冷却用と 兼用できるようにしてあり、タンク61には、 かかる静圧用と冷却用とを兼ねた静圧兼冷却 液としての静圧兼冷却用油62が貯蔵されるよ になっている。
 なお、静圧兼冷却油用62としては、切削油 スピンドル油等の冷却油が用いられるが、 圧兼冷却液としては油以外の例えば、冷却 を用いるようにしても良い。
 油圧装置205には、この静圧兼冷却液として 静圧兼冷却用油62を吸引、加圧する電動油 ポンプ63が設けられており、加圧された静圧 兼冷却用油62は、チェックバルブ64を介して キュムレータ65に一時蓄積されるようになっ ている。そして、静圧兼冷却用油62は、この キュムレータ65からフィルタ66を介して連絡 用油路50aへ供給されるようになっている。

 なお、チェックバルブ64とアキュムレー 65との間には、リリーフバルブ67が接続され おり、この箇所の圧力が所定圧力、例えば 2MPaを越える際には、静圧兼冷却用油62をタ ク61へ戻すことができるようになっている また、リリーフバルブ67が接続された箇所に は、圧力計68も接続されており、この箇所の 力を外部から確認できるものとなっている

 再び油路50の説明に戻れば、油路50を構成す る上述の連絡用油路50aは、第1のテーブルプ ート12の側部近傍まで形成されているが、こ の部位で、第1のテーブルプレート12の下面側 に向かって直交するように曲折されて、第1 テーブルプレート12の下面に開口する垂直連 絡路50bとなっている(図3及び図7参照)。
 そして、第1及び第2の可変側ガイド部材32a,3 2bにおいては、上述の垂直連絡路50bに連続す ように垂直方向(図3において紙面上下方向) ガイド部材側垂直連絡路50cが、第1のテーブ ルプレート12に接合される面と反対側の面近 まで形成されている(図3及び図7参照)。

 本発明の実施の形態においては、連絡用油 50aと垂直連絡路50bとの交差部分から垂直連 路50bが開口する第1のテーブルプレート12の 面側に至る部分においては、内部にT字路の 通路51aが形成されてなる分配栓51が用いられ いる(図3及び図8参照)。
 この分配栓51は、第1のテーブルプレート12 上面側、すなわち、第2のスライド部102が載 される側の面から分配栓51挿入のために連 用通路50aへ向かって穿設された挿入穴52へ埋 設されるようになっている(図3参照)。なお、 気密性を保持するため、第1のテーブルプレ ト12の上面側の適宜な位置に第1のOリング53a 環装される一方、第1のテーブルプレート12 下面側に臨む端部近傍において第2のOリン 53bが環装されるようになっている(図8(B)参照 )。

 一方、第1及び第2の可動側ガイド部材32a,32b おいては、第2の垂直連絡路50cに対して直交 するようにして、かつ、先に述べたリセス41 連通するリセス連絡路50dが形成されている( 図3及び図7参照)。
 本発明の実施の形態においては、このリセ 連絡路50dにオリフィス部材54が埋設された のとなっている(図3参照)。
 すなわち、本発明の実施の形態におけるオ フィス部材54は、全体外観形状がほぼ円柱 の基部54aと、この基部54aから延設されたオ フィス管54bとに大別されて構成されたもの なっている(図9参照)。

 基部54aには、その軸方向(図9において紙面 右方向)に対して直交する方向に貫通路54cが 成されており、このオリフィス部材54が第1 び第2の可動側部材32a,32bに埋設された際に 第1及び第2の可動側部材32a,32b内に形成され いる第2の垂直連絡路50cと連通できるように っている(図3参照)。
 そして、オリフィス管54bは、貫通路54cに直 して連通し、その先端部分がリセス41に臨 ようにして設けられている(図9(B)参照)。こ オリフィス管54bは、貫通路54cに比して十分 径の小さなものとなっており、この部分で 静圧兼冷却用油62の油圧の変動を抑圧してリ セス41へ噴出可能にしてある。
 すなわち、本発明の実施の形態のように一 の油圧源(タンク61)から複数の静圧バッド40 対して静圧油の供給を行う構成にあっては いずれかの静圧パッド40において間隙が何 かの原因により大きくなり、これを放置す と、その部分における静圧油量が他の静圧 ッド40における静圧油量より大となり、最悪 時には、他の静圧パッド40への静圧油の供給 滞る状態に至る虞がある。そこで、各静圧 ッド40につながる静圧油の供給路途中に、 れぞれオリフィス管54bを設けることにより 特定の静圧パッド40の油量だけが突出して大 となるようなことを抑圧し、静圧力の補償作 用が行われるようにしたものである。

 なお、基部54aの外周においては、貫通路54c 挟むようにして2箇所で基部用Oリング55a,55b 環装されるようになっている(図9(B)参照)。
 また、本発明の実施の形態においては、第1 のテーブルプレート12の長手軸方向、すなわ 、X軸方向の両端部に位置するリセス連通路 50dにあっては、その途中、特に、オリフィス 管54bが通る部分の適宜な位置において、リセ ス連通路50dに対して直交するように連通し、 第1のテーブルプレート12の端面に開口する圧 力計接続用通路50eが形成されており、外部に 設けられた圧力計56が接続可能となっている( 図7参照)。そして、圧力計56によってリセス41 の静圧が確認できるようになっている。本発 明の実施の形態においては、この圧力計56に けるリセス41の静圧は、大凡1MPa程度に設定 れたものとなっている。

 しかして、上記構成における静圧パッド40 作用について説明すれば、まず、研削作業 開始に伴い、制御盤203の制御によって油圧 置205も始動され、電動油圧ポンプ63により静 圧兼冷却油62の圧送が開始される。
 電動油圧ポンプ63から圧送された静圧兼冷 油62は、第1及び第2のテーブルプレート11,15 連絡用油路50aに流入し、垂直連絡路50b、第2 垂直連絡路50c及びリセス連絡路50dを介して セス41へ流出せしめられることとなる。こ 際、リセス連絡路50dにおいては、オリフィ 管54bによるオリフィスを通過することで、 圧兼冷却油62の油圧はより上昇してリセス41 流出せしめられるものとなっている。

 このようにして静圧兼冷却油62が非常に高 油圧でリセス41に放出されることで、第1の 準ガイド部材31aと第1の可動側ガイド部材32a 間、第2の基準ガイド部材31aと第2の可動側 イド部材32aの間、のそれぞれにおいて静圧 作用し、それぞれ微少間隔に保持されるこ となる。
 これによって、第1のテーブルプレート12の 復動、第2のテーブルプレート15の往復動に いて、円滑な動きが確保されるものとなっ いる。
 なお、本発明の実施の形態においては、オ フィス部材54は、第1、第2の可動側ガイド部 材32a、32bに対して水平方向で取り付け、取り 外しが可能となっているので、装置全体の組 み立てを終えた際に、リセス41における圧力( 静圧)を実測し、各々の静圧が不均一な場合 、該当するオリフィス部材54のオリフィス管 54bの内径を変えたものと交換し、所望する静 圧とすることが可能となっている。

 次に、本発明の実施の形態における研削装 Sによるワークの研削作業について、図2を 照しつつ概括的に説明する。
 まず、ワーク(図示せず)の内径の加工、ド スは、第2のスライド部102によりZ軸方向の往 復動を与えつつ、第1のスライド部101によるX 方向の移動をワークに与えることにより切 みを行う。
 また、シートの加工、ドレスは、第1のスラ イド部101のX軸方向における移動と、第2のス イド部102のZ軸方向における移動との補間動 作により任意の角度を形成することができる 。
 さらに、端面の加工、ドレスは、第2のスラ イド部102によりZ軸方向での切込みを行い、 1のスライド部101によりX軸方向において、加 工時又はドレスジ時におけるX軸方向とZ軸方 の補間動作をさせることで、直線のみなら 、曲線の研削作業ができるものとなってい 。

 本発明の実施の形態においては、第1及び第 2の基準ガイド部材31a,31bのそれぞれの山形部3 6のそれぞれの斜面部分、すなわち、全体と て4つの面において静圧軸受けが形成されて 第1のテーブルプレート12と第1及び第2の基 ガイド部材31a,31bを往復動可能に支持でき、 来に比して、静圧軸受けを形成する面の数 少なくて済み、それに伴い、構造の簡素化 図られたものとなっている。
 また、上述のような構成であるため、従来 比して、静圧スライド装置としての小型軽 化が図られ、それによって静圧の大きさが 来に比して大幅に小さなものとなっている
 さらに、本発明の実施の形態においては、 来と異なり、各静圧パッド40毎に、オリフ ス管50bを設ける構成とした事により、個々 オリフィス管50bの径を定めることができ、 れによって各静圧パッド40の静圧を容易に一 定とすることができ、第1のテーブルプレー 12(又は第2のテーブルプレート15)と第1及び第 2の基準ガイド部材31a,31bをバランス良く安定 往復動せしめ、しかも、静圧軸受けとして 十分な剛性が確保されるものとなっている

 なお、本発明の実施の形態においては、 圧スライド装置をワークの移動手段として いた例を示したが、勿論、このような用途 限定されるものではなく、砥石を移動可能 構成した研削装置などにおいて、その砥石 移動手段として用いても良く、また、ドレ サを備える研削装置においては、ドレッサ 移動手段として用いるようにしても好適で る。

 静圧軸受けを形成する面の数を極力減ら つつ、静圧軸受け部分の間隙を高い精度で 一に保持可能に構成しているため、高い仕 がり精度の要求される研削装置に適用でき 。