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Title:
IMAGE TRANSMISSION DEVICE AND IMAGE RECEPTION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/144886
Kind Code:
A1
Abstract:
An image transmission device includes: an encoding unit which selects as a color component to be encoded, one of a plurality of color components constituting input image data color information while periodically modifying the selected component and encodes image data relating to the color component to be encoded; and a data transmission unit which transfers the image data relating to the encoded color component to be encoded, to a data communication line.  An image reception device includes: a data reception unit which receives the image data of the color component to be encoded via the data communication line; a decoding unit which decodes the image data relating to the color component to be encoded; an accumulation unit which accumulates the image data; and a synthesis unit which synthesizes the image data relating to the current color component to be encoded with the image data relating to the past color component to be encoded which has a different color from the color component to be encoded and is already accumulated in the accumulation unit.

Inventors:
TANAKA NOZOMI
YAMAMOTO SHINJI
Application Number:
PCT/JP2009/002196
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 19, 2009
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
TANAKA NOZOMI
YAMAMOTO SHINJI
International Classes:
G06T9/00; H04N1/41; H04N11/04; H04N19/117; H04N19/132; H04N19/137; H04N19/172; H04N19/186; H04N19/196; H04N19/50; H04N19/503; H04N19/51; H04N19/527
Foreign References:
JPH0282790A1990-03-23
JPH04337996A1992-11-25
JPH0654200A1994-02-25
Attorney, Agent or Firm:
OKADA, KAZUHIDE (JP)
Kazuhide Okada (JP)
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Claims:
 外部から入力される入力画像データを取得する画像取得部と、
 前記画像取得部が取得する前記画像データの色情報を構成する複数の色成分の中の一部の色成分を、符号化対象色成分として周期的に変更しながら選択したうえで、選択した前記符号化対象色成分の画像データを符号化する符号化部と、
 前記符号化部で符号化された符号化対象色成分の画像データをデータ通信回線に転送するデータ転送部と、
 を備える画像送信装置。
 画像データの色情報を構成する複数の色成分の中から周期的に変更されながら選択された一部の色成分でありかつ符号化された符号化対象色成分の画像データを、データ通信回線を介して受信するデータ受信部と、
 前記データ受信部で受信する前記符号化された符号化対象色成分の画像データを復号化する復号化部と、
 前記復号化部で復号化する前記符号化対象色成分の画像データを蓄積する蓄積部と、
 前記復号化部で復号化された現在の符号化対象色成分の画像データと、前記現在の符号化対象色成分とは色を異にしてすでに前記蓄積部に蓄積されている復号化された過去の符号化対象色成分の画像データとを合成する合成部と、
 を備える画像受信装置。
 前記符号化部は、前記符号化対象色成分を、フレーム毎に、Y成分,U成分,Y成分,V成分,Y成分,U成分の順で周期的に入れ替えながら符号化する、
 請求項1の画像送信装置。
 前記符号化部は、前記符号化対象色成分を、フレーム毎に、Y成分,UV成分,Y成分,UV成分の順で周期的に入れ替えながら符号化する、
 請求項1の画像送信装置。
 前記符号化対象色成分の変更設定を示す色成分分割パターンを設定する分割パターン設定部をさらに備え、
 前記符号化部は、前記分割パターン設定部で設定する色成分分割パターンに従って、複数の色成分の中から前記符号化対象色成分を周期的に変更しながら選択したうえで、選択した前記符号化対象色成分の画像データを符号化し、
 前記データ転送部は、前記符号化された前記符号化対象色成分の画像データに、前記分割パターン設定部が設定する前記色成分分割パターン情報を付加した状態でデータ通信回線に転送する、
 請求項1の画像送信装置。
 前記データ転送部は、前記データ通信回線における負荷状況を測定し、
 前記分割パターン設定部は、前記データ転送部が測定した前記負荷状況に応じて前記色成分分割パターンを設定する、
 請求項5の画像送信装置。
 前記入力画像データにおける画像の動き量を検出する動き検出部をさらに備え、
 前記符号化部は、前記動き検出部で検出する前記画像の動き量が所定の閾値よりも大きいと判断すると、前記画像データを構成するすべての色成分の画像データを符号化する、
 請求項1の画像送信装置。
 前記入力画像データにおける画像の動き量を検出する動き検出部をさらに備え、
 前記符号化部は、前記符号化対象色成分をフレーム毎に入れ替え、
 前記動き検出部は、前記符号化対象色成分とは異なる色成分の動き量を検出し、
 前記データ転送部は、前記符号化対象色成分とは異なる色成分の動き量をさらにデータ通信回線に転送する、
 請求項1の画像送信装置。
 動き補償部と平滑化部と合成部とをさらに備え、
 前記データ受信部は、前記符号化対象色成分とは色が異なる色成分の動き量をさらに受信し、
 前記動き補償部は、前記蓄積部に蓄積されている前記過去の画像データを、現在受信した前記色成分の動き量を用いて動き補償し、
 前記平滑化部は、前記蓄積部に蓄積されている前記過去の画像データと前記復号化部によって復号化された現在受信した前記符号化対象色成分の画像データの復号化データとを、受信する前記色成分の動き量に応じて平滑化し、
 前記合成部は、前記データ受信部が現在受信したうえで前記平滑化部で平滑化しさらに前記復号化部で復号化した前記符号化対象色成分の画像データと、前記動き補償部で動き補償処理された前記過去の画像データとを合成する、
 請求項2の画像受信装置。
Description:
画像送信装置および画像受信装

 本発明は、ネットワークなどの伝送容量 限られたデータ通信回線に接続された機器 で動画像を送受信するシステムにおける画 送信装置および画像受信装置に関する。

 従来、帯域の制限されたネットワークを して画像データを送信する場合に、画像の 目領域の解像度を高く設定する一方、その の領域の解像度を低く設定して画像データ 符号化することにより、情報量を削減しつ 、所望の画質を確保するシステムが開示さ ている(例えば特許文献1参照)。

特開平7-288806号

 近年、撮像素子の高画素化が進み、その 果として画像データのデータ量は益々増加 ている。このような状況下、ネットワーク メラなどネットワーク上に画像データを送 する装置において、画質劣化を最小限にと めて動画像をネットワーク送信する技術が められている。特許文献1のシステムでは、 注目領域の解像度を高く設定した場合、その 他の領域の解像度が著しく低く設定されてし まい、受信装置で画像を再生した場合に、画 像の劣化が激しく内容を判別できない領域を 含んでいる可能性がある。

 本発明の画像送信装置は、
 外部から入力される入力画像データを取得 る画像取得部と、
 前記画像取得部が取得する前記画像データ 色情報を構成する複数の色成分の中の一部 色成分を、符号化対象色成分として周期的 変更しながら選択したうえで、選択した前 符号化対象色成分の画像データを符号化す 符号化部と、
 前記符号化部で符号化された符号化対象色 分の画像データをデータ通信回線に転送す データ転送部と、
 を備える。

 本発明の画像受信装置は、
 画像データの色情報を構成する複数の色成 の中から周期的に変更されながら選択され 一部の色成分でありかつ符号化された符号 対象色成分の画像データを、データ通信回 を介して受信するデータ受信部と、
 前記データ受信部で受信する前記符号化さ た符号化対象色成分の画像データを復号化 る復号化部と、
 前記復号化部で復号化する前記符号化対象 成分の画像データを蓄積する蓄積部と、
 前記復号化部で復号化された現在の符号化 象色成分の画像データと、前記現在の符号 対象色成分とは色を異にしてすでに前記蓄 部に蓄積されている復号化された過去の符 化対象色成分の画像データとを合成する合 部と、
 を備える。

 本発明では、データ送信装置の符号化部 、入力画像データにおける複数の色成分か 符号化対象色成分を、周期的に変更しなが 選択したうえで、その符号化対象色成分の 像データを所定の方式で符号化して、デー 転送部に渡す。データ転送部は、符号化さ た符号化対象色成分の画像データをデータ 信回線を介して画像受信装置に転送する。 像受信装置の符号化部は、符号化対象色成 を周期的に変更しながら、符号化を繰り返 。本発明では、符号化部による符号化対象 成分と、データ転送部によるデータ転送対 色成分とを、入力画像データの一部色成分 限定している。したがって、処理すべき画 データの情報量が削減されて、符号化率が 圧される。その結果、データ通信回線の伝 容量が限られている場合でも、画像データ 劣化の少ない状態で送信することが可能と る。

 また本発明では、画像受信装置において 合成部は、復号化部で復号化された現在の 号化対象色成分の画像データと、色成分を にする状態ですでに蓄積部に蓄積されてい 復号化された過去の符号化対象色成分の画 データとを合成して、画像を再生する。こ ような蓄積部と合成部との機能により、デ タ通信回線を介して送られてくる画像デー が、入力画像データにおける複数の色成分 中の一部の色成分であっても、元の入力画 データを劣化のない状態で再現することが 能となる。

 また本発明では、画像送信装置において、
 前記符号化部は、フレーム毎に、Y成分,UV成 分,Y成分,UV成分の順で、またはY成分,UV成分,Y 分,UV成分の順で周期的に入れ替えながら符 化する、
 という態様がある。

 また本発明では、画像送信装置において、
 前記符号化対象色成分の変更設定を示す色 分分割パターンを設定する分割パターン設 部をさらに備え、
 前記符号化部は、前記分割パターン設定部 設定する色成分分割パターンに従って、複 の色成分の中から前記符号化対象色成分を 期的に変更しながら選択したうえで、選択 た前記符号化対象色成分の画像データを符 化し、
 前記データ転送部は、前記符号化された前 符号化対象色成分の画像データに、前記分 パターン設定部が設定する前記色成分分割 ターン情報を付加した状態でデータ通信回 に転送する、
 という態様がある。

 この態様では、
 前記データ転送部は、前記データ通信回線 おける負荷状況を測定し、
 前記分割パターン設定部は、前記データ転 部が測定した前記負荷状況に応じて前記色 分分割パターンを設定する、
 のが好ましい。

 この態様によれば、データ通信回線の混 状況の変化に応じて、分割パターン設定部 の色成分分割パターンを自在に設定するこ が可能となる。すなわち、データ通信回線 混雑状況の変化にかかわらず、画像データ 劣化の少ない状態で送信することが可能と る。

 また本発明では、画像送信装置において、 記入力画像データにおける画像の動き量を 出する動き検出部をさらに備え、
 前記符号化部は、前記動き検出部で検出す 前記画像の動き量が所定の閾値よりも大き と判断すると、前記画像データを構成する べての色成分の画像データを符号化する、
 という態様がある。

 この態様によれば、解像度が低いことに 因して画質劣化が生じたとしても、画像の きが速いときでは視覚上はあまり問題とな ない。そこで、画像の動き量が所定の閾値 り大きいときは、符号化対象色成分の選択 やめ、すべての色成分の画像データの符号 に切り替える。その結果として、画像処理 速度アップを図ることが可能となる。

 また本発明では、画像送信装置において、 記入力画像データにおける画像の動き量を 出する動き検出部をさらに備え、
 前記符号化部は、前記符号化対象色成分を レーム毎に入れ替え、
 前記動き検出部は、前記符号化対象色成分 は異なる色成分の動き量を検出し、
 前記データ転送部は、前記符号化対象色成 とは異なる色成分の動き量をさらにデータ 信回線に転送する、
 という態様がある。

 この態様によれば、データ転送部が、符 化対象色成分の符号化データとともに符号 対象色成分とは異なる色成分の動き量の情 をさらにデータ通信回線に転送することに り、画像受信装置側において画像の動き量 応じて過去の符号化対象色成分の画像デー の動き補償などを行うことが可能となる。

 本発明では、上記画像送信装置の態様に応 て、画像受信装置について、
 動き補償部と平滑化部と合成部とをさらに え、
 前記データ受信部は、前記符号化対象色成 とは色が異なる色成分の動き量をさらに受 し、
 前記動き補償部は、前記蓄積部に蓄積され いる前記過去の画像データを、現在受信し 前記色成分の動き量を用いて動き補償し、
 前記平滑化部は、前記蓄積部に蓄積されて る前記過去の画像データと前記復号化部に って復号化された現在受信した前記符号化 象色成分の画像データの復号化データとを 受信する前記色成分の動き量に応じて平滑 し、
 前記合成部は、前記データ受信部が現在受 したうえで前記平滑化部で平滑化しさらに 記復号化部で復号化した前記符号化対象色 分の画像データと、前記動き補償部で動き 償処理された前記過去の画像データとを合 する、
 という態様がある。

 これらの態様によれば、現在の符号化対 色成分の画像データと過去の符号化対象色 分の画像データとは時間的に差異が生じて るため、動きのある被写体では合成時に色 れが生じるおそれがある。動き補償部およ 平滑化部は、この色ずれを緩和するもので る。

 本発明によれば、ネットワークなどのデ タ通信回線を介して画像信号を伝送する際 、符号化ならびに伝送の対象とする画像デ タを一部の色成分に限定するように構成し いるので、符号化する情報量が低減されて 号化率が抑圧される。その結果、画像劣化 少ない画像を伝送することが可能となる。

図1は、本発明の実施の形態1における 像通信装置の全体構成を示すブロック図で る。 図2は、実施の形態1において画像デー をY成分、U成分、V成分に分割し、Y・U・Vの 番で送受信を行っている様子を表す図であ 。 図3は、実施の形態1において画像デー をY成分、U成分、V成分に分割し、Y・U・Y・V 順番で送受信を行っている様子を表す図で る。 図4は、実施の形態1において画像デー をY成分、UV成分に分割し、Y・UVの順番で送 信を行っている様子を表す図である。 図5は、実施の形態1において画像デー をR成分、G成分、B成分に分割し、R・G・Bの 番で送受信を行っている様子を表す図であ 。 図6は、本発明の実施の形態2における 像通信装置の全体構成を示すブロック図で る。 図7は、本発明の実施の形態3における 像通信装置の全体構成を示すブロック図で る。 図8は、本発明の実施の形態4における 像通信装置の全体構成を示すブロック図で る。 図9は、実施の形態4において動きベク ルと予測誤差を表す図である。

 以下、図面を参照して本発明の実施の形 について説明する。なお、以下で説明する 施の形態のそれぞれはあくまで一例であり 様々な改変を行うことが可能である。

 (実施の形態1)
 図1は本発明の実施の形態1の画像通信装置A1 の全体構成を示すブロック図である。この実 施の形態は、ネットワークなどの伝送容量が 限られたデータ通信回線を介して、膨大なデ ータ量を持つ画像を伝送するシステムである 。本実施の形態はネットワークに限らず、画 像送信装置と画像受信装置とを接続する様々 なデータ通信回線に応用できる。

 本実施の形態の特徴は、1フレームにおい て、画像データの色情報を構成する複数の色 成分の中の一部の色成分の画像データを、符 号化対象色成分として送信し、受信側で受信 した現在の符号化対象色成分の画像データと 過去の符号化対象色成分(現在の符号化対象 成分とは色が異なる)の画像データとを合成 ることにある。これによって、画像の情報 を削減し画像の符号化率を抑圧することが き、限られた伝送容量での画像通信時にも 化の少ない画像を伝送することができる。

 画像通信装置A1は、画像送信装置10Aと、 像受信装置20Aと、ネットワーク30とを備える 。ネットワーク30は、画像送信装置10Aと画像 信装置20Aとの間でデータ伝送を行う。画像 信装置10Aには撮像装置40が接続され、画像 信装置20Aには表示装置50が接続される。画像 送信装置10Aには撮像装置40だけでなく、画像 ータを出力する機器を接続することができ 。

 画像送信装置10Aは、画像取得部11と、符 化部12と、データ転送部13とを備える。画像 得部11は、撮像装置40から入力された画像デ ータをメモリに取り込む処理を行う。画像取 得部11では、入力画像データをYUV形式とする とも、RGB形式とすることも可能である。YUV 輝度・色差マルチプレクス信号のことであ 、Yは輝度信号、Uは赤の色差信号、Vは青の 差信号である。

 符号化部12は、
・画像取得部11のメモリから画像データを読 出す、
・読み出した画像データの色情報を構成する 複数の色成分データの中の一部の色成分を、 符号化対象色成分としてその都度選択する、
・選択した符号化対象色成分の画像データを 予測符号化、直交変換符号化、ベクトル量子 化など既知の画像圧縮アルゴリズムで符号化 する、
・符号化対象色成分の画像データをデータ転 送部13に出力する、
 という処理を行う。なお、符号化対象色成 の選択は、色成分分割パターンに従って行 れる。色成分分割パターンとは、画像デー の送受信を例えば図2に示す色成分分割パタ ーンと、図3に示す色成分分割パターンとを む複数の色成分分割パターンの中で、いず のパターンで行うかを示す情報である。色 分分割パターンは、ROMなどの記憶器にあら じめ設定されている。上記構成において、 号化対象色成分は、色成分分割パターンに って順次周期的に入れ替えられる。

 データ転送部13は、符号化対象色成分の 像データをネットワーク30に送信する。

 画像受信装置20Aは、データ受信部21と、 号化部22と、蓄積部23と、合成部24とを備え 。データ受信部21は、ネットワーク30から受 した符号化対象色成分の符号化データを受 して、復号化部22に出力する。復号化部22は 、符号化対象色成分の符号化データを復号化 して蓄積部23に出力する。合成部24は、復号 部22で復号化され現在の符号化対象色成分の 画像データと、色を異にする過去の符号化対 象色成分の画像データであって蓄積部23から み出された画像データとを合成することで 像を復元する。合成部24は、このような画 復号処理を、あらかじめ設定しておいた色 分分割パターン情報に従って行う。

 合成部24による画像復号処理を、入力画 データがYUV形式で、その色成分をY成分、U成 分、V成分に分割してYUVYUVの順に送信してい 場合を例にして、図2を参照して説明する。

 いま、画像送信装置10Aの画像取得部11がn レーム目の画像データを取得したとする。

 (nフレームにおける処理)
 このタイミングにおいて、符号化部12は、n レーム目の入力画像データのY成分Y を符号化対象色成分として符号化したうえで 符号化した結果をデータ転送部13に出力する データ転送部13はネットワーク30に、符号化 対象色成分の符号化データを送信する。nフ ーム目の入力画像データのY成分Y の符号化データを受信した画像受信装置20Aの 復号化部22は、符号化データを復号化し蓄積 23に格納する。

 合成部24は、
・蓄積部23に格納してある現フレームで受信 たnフレーム目の符号化対象色成分であるY 分Y と、
・1フレーム前に受信した(n-1)フレーム目の符 号化対象色成分であるV成分V n-1  と、
・2フレーム前に受信した(n-2)フレーム目の符 号化対象色成分であるU成分U n-2  と、
 を合成したうえで、その合成結果をnフレー ム目の再生画像P として再生する。

 ((n+1)フレームにおける処理)
 このタイミングにおいて、合成部24は、
・(n-1)フレーム目の符号化対象色成分であるV 成分V n-1  と、
・nフレーム目の符号化対象色成分であるY成 Y と、
・(n+1)フレーム目の符号化対象色成分であるU 成分U n+1  と、
を合成したうえで、その合成結果を(n+1)フレ ム目の再生画像P n+1  として再生する。

 画像送信装置10Aと画像受信装置20Aとは、 次更新する符号化対象色成分を変更しなが 上記処理を繰り返す。

 なお、図3、図4に示すように、画像デー の色成分を分割して送信してもよい。図3の では、画像データをY成分、U成分、V成分に 割したうえで、符号化対象色成分を、Y・U Y・V・Y・U・Y・Vのように入れ替えながら送 する。

 この場合、
・(n-2)フレーム目では入力画像データのU成分 U n-2 の符号化データ   が、
・(n-1)フレーム目では入力画像データのY成分 Y n-1  の符号化データが、
 それぞれ符号化対象色成分として送信され 。

 復号化部22は、
・蓄積部23に蓄積されている(n-2)フレーム目 符号化対象色成分であるU成分U n-2  の符号化データと、
・(n-1)フレーム目の符号化対象色成分であるY 成分Y n-1 の符号化データと、
 を復号化する。

 合成部24は、
・復号化部22によって復号化された(n-2)フレ ム目と、(n-1)フレーム目とにおける符号化対 象色成分の復号化データであるU成分U n-2  ,Y成分Y n-1 と、
・nフレーム目の再生画像データと、
・現フレームで受信した入力画像のV成分V n と、
を合成し、その合成結果を表示装置50に出力 て再生画像P として再生する。

 (n+1)フレーム目では、復号化部22において入 力画像データのY成分Y n+1  の符号化データが更新される。

 合成部24は、
・(n+1)フレーム目の入力画像データのY成分Y n+1  と、
・nフレーム目の入力画像のV成分V と、
・(n-2)フレーム目の入力画像データのU成分U n-2  と、
を合成し、その合成結果を表示装置50に出力 て再生する。

 図4の例では、画像データをY成分とUV成分 とに分割して交互に送信している。

 (nフレーム目の処理)
 このタイミングにおいて、
・画像送信装置10Aでは、データ転送部13が、 力画像データのUV成分UV (nフレーム目の符号化対象色成分)の符号化デ ータをネットワーク30に送信し、
・画像受信装置20Aでは、合成部24が、蓄積部2 3で蓄積されている(n-1)フレーム目に受信した 画像データのY成分Y n-1  ((n-1)フレーム目の符号化対象色成分)と、現 レーム(nフレーム)で受信した画像データのUV 成分UV (nフレーム目の符号化対象色成分)とを合成し てその合成画像を再生する。

 ((n+1)フレーム目の処理)
 このタイミングにおいて、
・画像送信装置10Aでは、データ転送部13が、 力画像データのY成分Y n+1  ((n+1)フレーム目の符号化対象色成分)の符号 データをネットワーク30に送信し、
・画像受信装置20Aでは、合成部24が、nフレー ム目で受信した画像データのUV成分UV (nフレーム目の符号化対象色成分)と、現フレ ーム((n+1)フレーム))で受信した画像データのY 成分Y n+1  ((n+1)フレーム目の符号化対象色成分)とを合 してその合成画像を再生する。

 なお、合成部24は、画像データを再生す とともに、再生後の画像データを表示装置50 に出力する。以後同様に交互にY成分とUV成分 との更新を繰り返す。

 上記で説明した例に限らず、画像データ YU成分とYV成分とを1フレームおきに送信す など様々な色成分の分割方法と組み合わせ 考えられる。YUV形式の信号は、YUV444に限ら 、YUV422、YUV420、YUV411などのフォーマットを いることでさらに情報量を削減することが きる。画像取得部11にはRGB形式の画像も入力 可能であるし、画像取得部11にYUV形式をRGB形 に変換する機能を持たせ、図5に示すように 、R成分、G成分、B成分に分割して送信するこ ともできる。

 以上のように本実施の形態によれば、符 化部12は、1フレーム内で入力画像データに ける複数の色成分の中の一部の色成分を符 化対象色成分として取り出したうえで、そ 符号化対象色成分の画像データを符号化し その符号化データをデータ転送部13が画像 信装置20Aに転送する。そのため、処理すべ 画像データの情報量が削減されて符号化率 抑圧される。その結果、ネットワーク30の伝 送容量が限られている場合であっても、画像 データを劣化の少ない状態で送信することが できる。また、画像受信装置20Aでは受信した 現在の符号化対象色成分の画像データと過去 の符号化対象色成分の画像データとを合成す るように構成してあるので、元の入力画像デ ータを劣化のない状態で再現することができ る。

 (実施の形態2)
 図6は本発明の実施の形態2の画像通信装置A2 の全体構成を示すブロック図である。図6に いて、実施の形態1の図1におけるのと同じ符 号は同一構成要素を示しており、それらにつ いての詳しい説明は省略する。画像通信装置 A2では、画像送信装置10Bに分割パターン設定 14がさらに設けられている。分割パターン 定部14はレジスタなどの変更可能な記憶器を 有しており、この記憶器には入力画像のデー タ形式と色成分分割パターンとが格納されて いる。ここで色成分分割パターンとは、実施 の形態1と同様、画像データの送受信を例え 図2に示す色成分分割パターンと、図3に示す 色成分分割パターンとを含む複数の色成分分 割パターンの中で、いずれのパターンで行う かを示す情報である。

 画像送信装置10Bにおいて、符号化部12は、 施の形態1と同様、
・画像取得部11のメモリから画像データを読 出す、
・読み出した画像データの色情報を構成する 複数の色成分データの一部の色成分データを 、符号化対象色成分データとしてその都度選 択する、
・選択した符号化対象色成分の画像データを 予測符号化、直交変換符号化、ベクトル量子 化など既知の画像圧縮アルゴリズムで符号化 する、
・符号化対象色成分の符号化データをデータ 転送部13に出力する、
 という処理を行う。

 データ転送部13は、符号化データに色成 分割パターン情報を付加してネットワーク30 に送信する。

 画像受信装置20Bにおいて、データ受信部2 1は、ネットワーク30から受信した符号化対象 色成分の符号化データを受信して、復号化部 22に出力する。復号化部22は、符号化対象色 分の符号化データを復号化して蓄積部23に出 力する。合成部24は、復号化部22で復号化さ 現在の符号化対象色成分の画像データと、 積部23に先に蓄積されている過去の符号化対 象色成分の画像データ(現在の符号化対象色 分とは色を異にする)とを読み出して合成す ことで画像を復元する。合成部24は、この うな画像復号処理を、画像データとともに 像送信装置10Bから送られてきた色成分分割 ターン情報に従って行う。画像データの送 と再生の様子は実施の形態1と同様であるの 、その説明を省略する。

 以上のように本実施の形態によれば、分 パターン設定部14において、ネットワーク30 の混雑状況の変化に応じて色成分分割パター ンを設定することが可能であるので、ネット ワーク30の混雑状況の変化にかかわらず、画 データを劣化の少ない状態で送信すること できる。

 なお、データ転送部13にネットワーク30の トラフィック測定機能を設けたうで、ネット ワーク30の負荷状況に応じて、分割パターン 定部14において色成分分割パターンを自動 変更するように構成することも可能である このように構成した場合、ネットワーク30の 負荷が軽いときには1フレーム内に画像デー の色成分すべてを送信し、ネットワーク30が 混雑しているときには一部の色成分を符号化 対象色成分として選択し、その符号化対象色 成分の画像データのみを送信するようにする 。その結果として、ネットワーク30の輻輳状 に応じて画像データの容量を増減すること できる。

 (実施の形態3)
 図7は本発明の実施の形態3の画像通信装置A3 の全体構成を示すブロック図である。図7に いて、実施の形態1の図1におけるのと同じ符 号は同一構成要素を示しており、それらにつ いての詳しい説明は省略する。画像通信装置 A3では、画像送信装置10Cに動き検出部15がさ に設けられている。画像取得部11が有するメ モリに1フレーム前の入力画像データを記憶 たうえで、動き検出部15が現在のフレームで の入力画像データと1フレーム前の入力画像 ータとの間の差分から画像の動き量を検出 る。動き検出部15が有する記憶部には、画像 データの色成分分割パターンを切り替えるた めの閾値が記憶されている。符号化部12では ROMなどの記憶器にあらかじめ色成分分割パ ーンが記憶されている。

 符号化部12は、動き検出部15が検出した画像 の動き量と上記閾値とを比較し、動き量が閾 値以下であると判断すると、実施の形態1と 様、
・あらかじめ設定しておいた色成分分割パタ ーンに従って、読み出した画像データの色情 報を構成する複数の色成分データの中の一部 の色成分データを、符号化対象色成分データ としてその都度選択する、
・選択した符号化対象色成分の画像データを 予測符号化、直交変換符号化、ベクトル量子 化など既知の画像圧縮アルゴリズムで符号化 する、
・符号化データをデータ転送部13に出力する
 という処理を行う。

 一方、検出した画像の動き量が上記閾値 りも大きいと判断すると、符号化部12は、 像データの色成分を分割せずに、1フレーム おいてすべての色成分の画像データを符号 する。

 データ転送部13は、符号化データに色成 分割パターン情報を付加してネットワーク30 に送信する。

 画像受信装置20Cのデータ受信部21は、ネ トワーク30から符号化対象色成分の符号化デ ータを受信して、復号化部22に出力する。復 化部22は、符号化対象色成分の符号化デー を復号化して蓄積部23に出力する。合成部24 、ネットワーク30から受信した符号化デー が色成分分割されたものであるか否かを判 する。符号化データが色成分分割されたも であると判断すると、合成部24は実施の形態 1と同様、復号化部22で復号化され現在の符号 化対象色成分の画像データと、過去の符号化 対象色成分の画像データ(現在の符号化対象 成分とは色を異にする)とを蓄積部23から読 出して合成することで画像を復元する。合 部24は、このような画像復号処理を、あらか じめ設定しておいた色成分分割パターン情報 に従って行う。一方、ネットワーク30から受 した符号化データが色成分分割されたもの なくすべての色成分を含むものであると判 すると、合成部24は、復号化部22からの復号 化された画像データをそのまま表示装置50に 力する。

 なお、画像送信装置10Cに実施の形態2と同 様の分割パターン設定部を設けて、2つの色 分分割パターンを設定しておき、色成分分 パターン切り替えの閾値によって2つの色成 分割パターンを切り替えるようにしてもよ 。

 以上のように本実施の形態によれば、動 検出部15によって画像の動きの速さを検出 、画像の動き量が所定の閾値より大きいと は、符号化対象色成分と色の選択をやめ、 べての色成分の画像データの符号化に切り える。これは、画像の動きが速い状態では 解像度が低いことに起因して画質劣化が生 るものの、その画質劣化が視覚上はあまり 題とならないことを利用したものである。 の結果として、画像処理の速度アップを図 ことができる。

 (実施の形態4)
 図8は本発明の実施の形態4の画像通信装置A4 の全体構成を示すブロック図である。図8に いて、実施の形態3の図7におけるのと同じ符 号は同一構成要素を指しているので、詳しい 説明は省略する。画像通信装置A4では、画像 信装置20Dにおいて、合成部24は、あらかじ 設定しておいた色成分分割パターン情報に って、復号化部22で復号化されて蓄積部23に 積された現在の符号化対象色成分の画像デ タと、過去において復号化されて蓄積部23 蓄積された符号化対象色成分の画像データ( 在の符号化対象色成分とは色を異にする)と を蓄積部23から読み出して合成して画像を復 する。このとき現フレームにおける符号化 象色成分の画像データと過去フレーにおけ 符号化対象色成分の画像データとは時間的 差異が生じているため、動きのある被写体 は合成時に色ずれが生じるおそれがある。 実施の形態は、この色ずれを緩和するもの ある。

 画像通信装置A4では、画像受信装置20Dに き補償部25と滑化部26とがさらに設けられて る。動き補償部25は、現フレームにおいて 号化対象色成分の画像データと一緒に画像 信装置10Dから送られてきた予測誤差と動き クトルとを用いて、蓄積部23に蓄積されてい る過去フレームにおける符号化対象色成分の 画像データに動き補償処理を行ったうえで、 その動き補償後の画像データを平滑化部26に 力する。予測誤差と動きベクトルとは画像 信装置10Dにおいて動き検出部15で算出され うえで、データ転送部13からネットワーク30 介して画像受信装置20Dに送信される。平滑 部26は、符号化対象色成分の画像データと もに送られてきた画像の動き量に応じて画 データをぼかす処理を行う。平滑化部26は、 画像データをぼかす処理を、移動平均法など の平滑化フィルタを用いて行う。

 画像送信装置10Dの動き検出部15は、入力画 と1フレーム前の画像データとの間の動きベ トルを検出したうえで、1フレーム前の画像 データと動きベクトルとに基づいて予測画像 を作成する。そのうえで動き検出部15は、
・現フレームで送信を行わない色成分の予測 画像と、
・入力画像の差分である予測誤差と、
・動きベクトルと、
 を、
 動き量とともに現フレームの符号化対象色 分の画像データに付加して送信する。

 ここでいう動きベクトルとは、入力画像 m×nブロックに区切り符号化しようとしてい るブロック(以下、符号化対象ブロックとい )に最も似ているブロック(以下、類似ブロッ クという)を予測画像の中から検出したとき 符号化対象ブロックと類似ブロックとの間 の間に生じる動きベクトルのことである。 9に予測誤差と動きベクトルの模式図を示す

 データ転送部13は、符号化された画像デー をネットワーク30に送信する際に、動き検出 部15で算出された、
・予測誤差、
・動きベクトル、
・画像の動き量、
 のデータを画像データに付加して送信する

 例えば図2のように画像データをY成分、U成 、V成分に分割したうえで、nフレーム目の 像データのY成分Y を送信する際を例にして説明する。この場合 、
動き検出部15は、
・nフレーム目の画像データのV成分V と(n-1)フレーム目の画像データのV成分V n-1  とから予測誤差と動きベクトルとを、
・nフレーム目の画像データのU成分U と(n-1)フレーム目のU成分の予測画像U n-1  ″とから予測誤差と動きベクトルとを、
それぞれ算出し、
データ転送部13は、これら動き検出部15の算 結果を画像データに付加して送信する。こ で、予測画像U n-1  ″は、(n-1)フレーム目の画像データのU成分U n-1  と(n-2)フレーム目の画像データのU成分U n-2  とから作成される。

 これらの画像データを受信した画像受信装 20Dの動き補償部25は、蓄積部23に蓄積されて いる、
・(n-1)フレーム目の符号化対象色成分の画像 ータであるV成分V n-1  と、
・(n-2)フレーム目の符号化対象色成分の画像 ータであるU成分U n-2  と、
に、
現フレーム(nフレーム)において現在の符号化 対象色成分の画像データとともに送られてき た予測誤差と動きベクトルとを用いて動き補 償処理を行う。

 平滑化部26は、
・動き補償後の(n-1)フレーム目の符号化対象 成分の画像データであるV成分V n-1  と、
・動き補償後(n-2)フレーム目の符号化対象色 分の画像データであるU成分U n-2  と、
・現フレーム(nフレーム)の符号化対象色成分 の画像データであるY成分Y と、
を、
画像データとともに受信した動き量に応じて 平滑化する。

 合成部24は、
・平滑化後の現フレーム(nフレーム目)の符号 化対象色成分の画像データであるY成分Y と、
・動き補償/平滑化後の(n-1)フレーム目の符号 化対象色成分の画像データであるV成分V n-1  と、
・動き補償/平滑化後の(n-2)フレーム目の符号 化対象色成分の画像データであるU成分U n-2  と、
を、
合成して画像を再生する。

 人間の目は、動きのある被写体に対して 視力が低下する。そのため、過去フレーム よび現フレームの符号化対象色成分の画像 ータをぼかした後、合成部24で合成すれば 各符号化対象色成分の時間的差異による色 れを緩和することが可能となる。

 なお、動き検出部15で入力画像データをm nブロックに区切り、そのブロックごとに動 量を検出して画像データに付加して送信し 平滑化部26でm×nブロックごとに動き量に応 て平滑化を行うようにしてもよい。そうす ば、さらに自然な画像を再生できるように る。ただし、ブロックのサイズが小さくな につれて情報量は増加するため、適当なサ ズのブロック数を選択する必要がある。

 また、ブロック毎に動き量に応じて平滑 を行うことで画像の一部分のみがぼけるこ を防ぐために、最も動き量が大きいブロッ に合わせて画像全体を平滑化するようにし もよい。また、動き量が大きい場合には色 分の彩度を落とし、色ずれを目立たなくす ようにしてもよい。

 なお、画像送信装置10Dに分割パターン設 部をもたせ、設定した色成分分割パターン 従って符号化を行い、データ転送部13から 像データ、動き量とともに色成分分割パタ ン情報を送付するようにしてもよい。

 本発明の技術は、ネットワークなどの伝 容量が限られたデータ通信回線を介して動 像を送受信するシステムにおいて、画像デ タを劣化の少ない状態で送信する画像送信 置、また、元の入力画像データを劣化のな 状態で再現する画像受信装置として有用で る。

 A1~A4 画像通信装置
 10A~10D 画像送信装置
 11 画像取得部
 12 符号化部
 13 データ転送部
 14 分割パターン設定部
 15 動き検出部
 20A~20D 画像受信装置
 21 データ受信部
 22 復号化部
 23 蓄積部
 24 合成部
 25 動き補償部
 26 平滑化部
 30 ネットワーク
 40 撮像装置
 50 表示装置




 
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