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Title:
INDOOR UNIT FOR AIR CONDITIONER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/096536
Kind Code:
A1
Abstract:
An indoor unit for an air conditioner mounted on a ceiling, the indoor unit being reduced in size with a space for containing dust, removed from a filter, secured. The indoor unit has a rotating brush (61) for removing dust collected on the filter (21) provided on the suction side of an indoor fan (13). The space for containing the dust removed by the rotating brush (61) is provided at a center cover (17) for covering over the indoor side of the filter (21).

Inventors:
OKADA MORIMICHI (JP)
NOUCHI YOSHITERU (JP)
MORIZANE TETSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000150
Publication Date:
August 14, 2008
Filing Date:
February 05, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
OKADA MORIMICHI (JP)
NOUCHI YOSHITERU (JP)
MORIZANE TETSUYA (JP)
International Classes:
F24F13/20; F24F1/0073; F24F13/28
Foreign References:
JPS63104913U1988-07-07
JPH11118183A1999-04-30
JP2006071121A2006-03-16
JP2005083721A2005-03-31
JP2006071121A2006-03-16
JP2005083721A2005-03-31
Other References:
See also references of EP 2123990A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi 2-chome,Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 53, JP)
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Claims:
 天井に設置されるケーシング(11)と、該ケーシング(11)内に収納される室内ファン(13)と、該室内ファン(13)の吸い込み側に設けられるエアフィルタ(21)と、該エアフィルタ(21)の室内側を覆い隠すように設けられるカバー部(17e)とを備えた空気調和装置の室内ユニットであって、
 上記エアフィルタ(21)により捕捉された塵埃を除去する塵埃除去手段(61)を備え、
 上記カバー部(17e)には、上記塵埃除去手段(61)によって上記エアフィルタ(21)から除去された塵埃を貯留するための貯留部(17a)が設けられていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項1において、
 上記貯留部(17a)は、上記カバー部(17e)と一体形成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項1において、
 上記貯留部(101a)は、上記カバー部(101b)に対して着脱自在に設けられていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項2または3において、
 上記貯留部(17a)は、箱状に形成されているとともに、その上面には開口部(17b)が形成されていて、
 上記塵埃除去手段(61)は、上記開口部(17b)から上記貯留部(17a)内へ塵埃を貯留するように構成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項4において、
 上記塵埃除去手段(61)は、上記開口部(17b)内に位置付けられていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項4において、
 上記貯留部(17a)は、平面視で上記開口部(17b)が上記カバー部(17e)の中央部に位置するように設けられていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項4において、
 上記貯留部(17a)の上面は、上記カバー部(17e)の中央部分に向かうほど上方に位置するように傾斜していることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項4において、
 上記貯留部(17a)には、該貯留部(17a)内に貯留された塵埃を取り出すための取出口部(17c)が設けられていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項1において、
 上記カバー部(17e)を昇降させるための昇降手段(70)をさらに備えていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項9において、
 上記昇降手段(70)は、上記カバー部(17e)を略水平状態で昇降させるように構成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項9において、
 上記貯留部(17a)には、該貯留部(17a)内に貯留された塵埃を取り出すための取出口部(81)が形成されているとともに、該取出口部(81)を覆うように開閉自在な取出口カバー(82)が設けられていて、
 上記昇降手段(70)は、上記取出口部(81)に塵埃が集まるように上記カバー部(17e)を傾けた状態で昇降させるよう構成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
Description:
空気調和装置の室内ユニット

 本発明は、室内空間の天井に設置される 気調和装置の室内ユニットに関するもので る。

 従来より、空間内の空気調和を行う空気 和装置の室内ユニットの一つとして、該空 の天井に設置される構成のものが知られて る。例えば特許文献1に開示されるように、 この種の室内ユニットは、天井に設置される ケーシング内に室内ファンが収納されていて 、該室内ファンの吸い込み側には、塵埃を捕 捉するためのフィルタや該フィルタの室内側 に位置する吸い込みグリルなどが設けられて いる。

 また、上記特許文献1に開示される室内ユ ニットでは、円形状のフィルタによって捕捉 された塵埃を除去するための回転ブラシが設 けられていて、該回転ブラシの植毛を該フィ ルタに接触させながら該フィルタを同一平面 上で回転させることによって、該フィルタに 付着している塵埃を掻き取るように構成され ている。そして、掻き取られた塵埃は、上記 回転ブラシの収納されている捕集ケース内に 貯留されるように構成されている。

 なお、上記フィルタに捕捉された塵埃を除 する手段としては、上述のように回転ブラ によって掻き取る方法以外に、例えば特許 献2に開示されるように、塵埃の吸込口を有 する管体を用いてフィルタの塵埃を吸い込む 方法などが考えられている。

特開2006-71121号公報

特開2005-83721号公報

 ところで、上述のように、フィルタから 去された塵埃を貯留するための捕集ケース 別途、設ける場合、天井に設置される室内 ニットに、該捕集ケースのための空間が必 になり、その分、室内ユニットが大きくな という問題があった。

 本発明は、かかる点に鑑みてなされたも であり、その目的とするところは、天井に 置される空気調和装置の室内ユニットにお て、フィルタから除去された塵埃を貯留す ための空間を確保しつつ、室内ユニットの ンパクト化を図ることにある。

 上記目的を達成するために、本発明に係 空気調和装置の室内ユニット(10)では、エア フィルタ(21)の室内側に位置するカバー部(17e) に、該エアフィルタ(21)から除去した塵埃を 留するための貯留部(17a)を設けた。

 具体的には、第1の発明は、天井に設置さ れるケーシング(11)と、該ケーシング(11)内に 納される室内ファン(13)と、該室内ファン(13 )の吸い込み側に設けられるエアフィルタ(21) 、該エアフィルタ(21)の室内側を覆い隠すよ うに設けられるカバー部(17e)とを備えた空気 和装置の室内ユニットを対象とする。

 そして、上記エアフィルタ(21)により捕捉 された塵埃を除去する塵埃除去手段(61)を備 、上記カバー部(17e)には、上記塵埃除去手段 (61)によって上記エアフィルタ(21)から除去さ た塵埃を貯留するための貯留部(17a)が設け れているものとする。

 この構成により、エアフィルタ(21)の室内 側を覆い隠すカバー部(17e)に設けられた貯留 (17a)に、該エアフィルタ(21)から除去した塵 を貯留することができるため、従来のよう 、塵埃を貯留するための塵埃ケースを別途 設ける必要がなくなり、その分、室内ユニ ト(10)のコンパクト化を図れる。

 上述の構成において、上記貯留部(17a,101a) は、上記カバー部(17e)と一体形成されていて よいし(第2の発明)、上記カバー部(101b)に対 て着脱自在に設けられていてもよい(第3の 明)。このように、上記貯留部(17a)をカバー (17e)と一体形成することで、該貯留部(17a)を 体で形成する必要がなくなり、部品点数の 減を図れる。一方、上記貯留部(101a)をカバ 部(101b)に対して着脱自在に設けることで、 貯留部(101a)内の塵埃を回収する際に、貯留 (101a)を取り外すことができ、塵埃回収作業 作業性の向上を図れる。

 また、上記貯留部(17a)は、箱状に形成さ ているとともに、その上面には開口部(17b)が 形成されていて、上記塵埃除去手段(61)は、 記開口部(17b)から上記貯留部(17a)内へ塵埃を 留するように構成されているのが好ましい( 第4の発明)。このように、上記貯留部(17a)を 状に形成し、その上面に形成された開口部(1 7b)から塵埃を入れるようにすることで、貯留 部(17a)内に貯留された塵埃が飛散するのを抑 することができる。

 上述のように箱状に形成された貯留部(17a )において、上記塵埃除去手段(61)は、上記開 部(17b)内に位置付けられているのが好まし (第5の発明)。このように、上記塵埃除去手 (61)を上記貯留部(17a)の開口部(17b)内に位置付 けることで、該塵埃除去手段(61)によってエ フィルタ(21)から除去された塵埃を、周囲に 散させることなく貯留部(17a)内へ効率良く めることができる。しかも、上述のように 上記塵埃除去手段(61)を開口部(17b)内に配置 ることによって、該塵埃除去手段(61)が蓋の うな役割を果たして、上記貯留部(17a)内に 旦、貯められた塵埃が該開口部(17b)から外部 へ飛散するのを抑制することができる。

 また、上記貯留部(17a)は、平面視で上記 口部(17b)が上記カバー部(17e)の中央部に位置 るように設けられているのが好ましい(第6 発明)。上記カバー部(17e)は、室内ファン(13) 吸い込み側に位置するエアフィルタ(21)の室 内側を覆うように設けられているため、該カ バー部(17e)の周囲の隙間から該室内ファン(13) によって空気が吸い込まれることになる。そ うすると、上記カバー部(17e)の裏側では、該 バー部(17e)の外周部から室内ファン(13)の吸 口に向かって斜め上方へ空気が流れること なり、貯留部(17a)の開口部(17b)をカバーの外 周側に形成した場合には、その空気の流れに よって塵埃が周囲に飛散する可能性がある。 これに対し、上記カバー部(17e)の裏側の中央 では空気の流れが少なく、空気の流れの影 を受けにくいため、開口部(17b)がカバー中 部分に位置するように上記貯留部(17a)を設け ることで、塵埃の飛散を抑制することができ る。

 また、上記貯留部(17a)の上面は、上記カ ー部(17e)の中央部分に向かうほど上方に位置 するように傾斜しているのが好ましい(第7の 明)。こうすることで、上記貯留部(17a)の上 を、上述のような空気の流れに対するガイ として機能させることができるとともに、 貯留部(17a)内の容積をできるだけ大きくす ことができ、より多くの塵埃を貯留できる うになる。

 また、上記貯留部(17a)には、該貯留部(17a) 内に貯留された塵埃を取り出すための取出口 部(17c)が設けられているのが好ましい(第8の 明)。この取出口部(17c)を設けることによっ 、上記貯留部(17a)内から塵埃を容易に取り出 すことができる。

 また、上記カバー部(17e)を昇降させるた の昇降手段(70)をさらに備えているものとす (第9の発明)。これにより、天井に設置され 室内ユニット(10)から上記昇降手段(70)を用 てカバー部(17e)を昇降させることで、作業員 が脚立等によって高所作業を行うことなく、 貯留部(17a)に貯留された塵埃の回収作業を行 ことができる。したがって、室内ユニット( 10)内に貯留された塵埃を回収する際の作業性 を向上することができる。

 また、上記昇降手段(70)は、上記カバー部 (17e)を略水平状態で昇降させるように構成さ ているのが好ましい(第10の発明)。これによ り、上記カバー部(17e)が昇降する際には、貯 部(17a)内に貯留された塵埃は、該貯留部(17a) 内で大きく移動することなく、そのままの状 態で該カバー部(17e)とともに昇降するため、 カバー部(17e)の昇降によって塵埃が飛散す のを極力防止することができる。

 さらに、上記貯留部(17a)には、該貯留部(1 7a)内に貯留された塵埃を取り出すための取出 口部(81)が形成されているとともに、該取出 部(81)を覆うように開閉自在な取出口カバー( 82)が設けられていて、上記昇降手段(70)は、 記取出口部(81)に塵埃が集まるように上記カ ー部(17e)を傾けた状態で昇降させるよう構 されているのが好ましい(第11の発明)。

 こうすることで、上記カバー部(17e)の昇 の際に、貯留部(17a)内に貯留された塵埃は、 取出口部(81)の周辺に集められることになり 該取出口部(81)から塵埃を容易に回収するこ ができる。

 以上より、本発明に係る空気調和装置の 内ユニット(10)では、室内ファン(13)の吸い み側に位置するエアフィルタ(21)から塵埃除 手段(61)によって除去された塵埃を貯留する ために、エアフィルタ(21)の室内側を覆い隠 ように設けられたカバー部(17e)に貯留部(17a) 形成したため、別途、貯留用のケースを設 る場合に比べて、ユニット全体の小型化を れる。

 また、第2の発明によれば、上記貯留部(17 a)は、上記カバー部(17e)に一体形成されてい ため、部品点数の削減を図ることができ、 スト低減を図れる。一方、第3の発明によれ 、上記貯留部(17a)は、上記カバー部(17e)に対 して着脱自在に設けられているため、該貯留 部(17a)内の塵埃を回収する際の作業性の向上 図れる。

 また、第4の発明によれば、上記貯留部(17 a)は箱状に形成されていて、塵埃除去手段(61) によってエアフィルタ(21)から除去された塵 が該貯留部(17a)の上面に形成された開口部(17 b)から貯留されるように構成されているため 該貯留部(17a)内に貯留された塵埃が飛散す のを防止することができる。

 また、第5の発明によれば、上記塵埃除去 手段(61)は、上記開口部(17b)内に位置付けられ ているため、該塵埃除去手段(61)によって除 された塵埃を確実に上記貯留部(17a)内に入れ ることができ、該塵埃の飛散をより確実に防 止することができる。

 また、第6の発明によれば、上記貯留部(17 a)は、平面視で開口部(17b)が上記カバー部(17e) の中央部分に位置するように設けられている ため、該カバー部(17e)の裏側の空気の流れに 因する塵埃の飛散を抑えることができる。

 また、第7の発明によれば、上記貯留部(17 a)の上面は、カバー部(17e)の中央部分に向か ほど上方に位置するように傾斜しているた 、該貯留部(17a)の上面が空気の流れのガイド として機能して通風抵抗を低減できるととも に、貯留部(17a)の容積が大きくなり、より多 の塵埃を貯留することができる。

 また、第8の発明によれば、上記貯留部(17 a)には塵埃を取り出すための取出口部(17c)が けられているため、該取出口部(17c)から塵埃 を容易に回収することができる。

 また、第9の発明によれば、上記カバー部 (17e)を昇降させる昇降手段(70)をさらに備えて いるため、作業者が高所作業を行うことなく 、貯留部(17a)内に貯留された塵埃を容易に回 することができ、回収作業の作業性の向上 図れる。

 また、第10の発明によれば、上記昇降手 (70)は、上記カバー部(17e)を略水平状態で昇 させるように構成されているため、該カバ 部(17e)を昇降させる際に、貯留された塵埃が 外部へ飛散するのを防止することができる。

 さらに、第11の発明によれば、上記貯留 (17a)には、塵埃を取り出すための取出口部(81 )と、該取出口部(81)を覆う取出口カバー(82)と が設けられていて、上記昇降手段(70)は、上 取出口部(81)が最も下側に位置するように上 カバー部(17e)を傾けた状態で昇降させるよ に構成されているため、該カバー部(17e)の昇 降の際に貯留部(17a)内の塵埃は取出口部(81)側 に寄せられて、該取出口部(81)から塵埃を容 に回収することができ、該塵埃の回収作業 作業性を向上することができる。

図1は、本発明の実施形態に係る室内ユ ニットの正面図である。 図2は、室内ユニットの断面図である。 図3は、中央カバーを下降させた状態で の室内ユニットの斜視図である。 図4は、フィルタまわりの概略構成を示 す模式図である。 図5は、フィルタまわりの概略構成を示 す斜視図である。 図6は、フィルタの斜視図である。 図7は、中央カバーの取出口カバーを開 けて塵埃を回収する際の様子を示す図である 。 図8は、取出口カバーの外周部側を上方 に回動させる場合の図7相当図である。 図9は、変形例1に係る中央カバーの片 りの様子を示す図7相当図である。 図10は、変形例2に係る中央カバーの断 面を示す図4相当図である。 図11は、その他の実施形態に係るベル 部材の斜視図である。 図12は、フィルタ搬送機構の別の実施 を示す図4相当図である。

符号の説明

    10    室内ユニット
    11    ケーシング
    12    室内パネル
    13    室内ファン
    17、101     中央カバー
    17a、101a   貯留部
    17b   開口部
    17c   取出口(取出口部)
    17d   取出口カバー
    17e、101b   カバー部
    21    フィルタ
    50    フィルタ搬送機構
    51    搬送ベルト
    52    駆動ローラ
    53    従動ローラ
    60    塵埃除去機構
    61    回転ブラシ(塵埃除去手段)
    62    円筒状部材
    63    ブラシ毛
    70    塵埃回収機構(昇降手段)
    71    ワイヤ
    72    昇降用モータ
    81    取出口(取出口部)
    82    取出口カバー
    90    ベルト部材

 以下、本発明の実施形態を図面に基づい 詳細に説明する。なお、以下の好ましい実 形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本 明、その適用物或いはその用途を制限する とを意図するものではない。

 -全体構成-
 本実施形態の空気調和装置の室内ユニット( 10)は、図示しない室外ユニットと共に空気調 和装置を構成している。すなわち、この室内 ユニット(10)は、冷媒配管を介して室外ユニ トに接続されていて、該室外ユニットとと に冷媒回路を形成している。また、上記空 調和装置は、冷房運転と暖房運転とを選択 に実行可能なように構成されている。

 本実施形態の室内ユニット(10)は、天井に 設置されるユニットであり、図1及び図2に示 ように、箱状のケーシング(11)と、該ケーシ ング(11)の下端部に装着される室内パネル(12) を備えていて、該室内パネル(12)には、四方 へ風を吹き出すための吹出口(12a,12a,12a,12a)が けられている。

 上記ケーシング(11)は、天井面よりも上側 に設置される矩形の箱状部材であって、下方 に向かって開口するように配設されている。 そして、このケーシング(11)内には、室内フ ン(13)、室内熱交換器(14)、ドレンパン(15)及 ベルマウス(16)が収容されている。なお、上 ケーシング(11)の内側には、上述の各構成部 品を覆うように断熱材(11a)が設けられている

 上記室内ファン(13)は、いわゆるターボフ ァンとして構成されたもので、ケーシング(11 )の真ん中付近に、吸込口が下方を向くよう 配置されている。すなわち、上記室内ファ (13)は、ケーシング(11)内に、吸込口が下方を 、吹き出し口が側方を向くように配置されて いる。そして、上記室内ファン(13)の吸込口 には、上記ベルマウス(16)が設けられていて 該ベルマウス(16)を介して下側から吸い込ん だ空気を側方へ吹き出すように構成されてい る。なお、上記図2において、符号13aは室内 ァンのファンモータを示している。

 また、上記ベルマウス(16)の下方には、塵 埃を捕捉するためのフィルタ(21)(エアフィル )と、詳しくは後述するように、上記室内パ ネル(12)の一部を構成し、該フィルタ(21)の室 側を覆う中央カバー(17)(カバー部材)とが設 られている。上記フィルタ(21)は、図6に示 ようにシート状のもので、搬送ベルト(51)と 転ローラ(52,53)とを備えた後述するフィルタ 搬送機構(50)によって上記ベルマウス(16)の下 位置で略水平方向へ移動するように構成さ ている。

 上記室内熱交換器(14)は、クロスフィン式 のフィン・アンド・チューブ型熱交換器とし て構成されている。特に図示しないが、上記 室内熱交換器(14)は、平面視でロ字状に形成 れ、室内ファン(13)の側方を囲うように配置 れている。これにより、上記室内ファン(13) から側方に向かって吹き出された空気は、上 記室内熱交換器(14)と熱交換した後、上記室 パネル(12)に形成された吹出口(12a,12a,12a,12a) ら室内空間に向かって四方へ吹き出す。

 上記ドレンパン(15)は、上記室内熱交換器 (14)の外表面で空気中の水分が凝縮して生じ ドレン水を受けるためのものであり、該室 熱交換器(14)の下方に配設されている。上記 レンパン(15)には、ドレン水を排水するため のドレンポンプ(図示省略)が設けられていて 該ドレンパン(15)は、ドレンポンプを設置し た箇所にドレン水が集まるように勾配のつい た状態で上記ケーシング(11)に取り付けられ いる。

 なお、上記ケーシング(11)内には、空気通 路としての吸込通路(41)及び吹出通路(42)が形 されている。具体的には、上記室内ファン( 13)の吸込側、すなわち中央カバー(17)の周囲 ら上記フィルタ(21)及びベルマウス(16)を介し て該室内ファン(13)の吸込口までが上記吸込 路(41)を構成する一方、上記室内ファン(13)の 吹出側、すなわち該室内ファン(13)の吹出口 ら上記室内熱交換器(14)を介して上記室内パ ル(12)の吹出口(12a,12a,12a,12a)までが上記吹出 路(42)を構成する。

 上記室内パネル(12)は、図1及び図3に示す うに、平面視で略正方形状に形成され、そ 中央部には略正方形状の吸込口(12b)が形成 れているとともに、その吸込口(12b)の外側に は、該吸込口(12b)の4辺にそれぞれ沿うように 延びる略長方形状の吹出口(12a,12a,12a,12a)が形 されている。上記吸込口(12b)は、上記図2及 図3に示すように、上記室内パネル(12)がケ シング(11)に装着された状態で上記フィルタ( 21)の下方を開口させるように形成されていて 、平面視でその中央位置には、該吸込口(12b) りも小さい略正方形状の中央カバー(17)が配 設されている。そして、上記吸込口(12b)のう 、この中央カバー(17)との間に形成される隙 間部分から空気が吸い込まれることになる。

 上記中央カバー(17)は、平面視で略正方形 状に形成された箱状の部材であり、室内側の カバー部(17e)と、カバー内部に空間を形成す 貯留部(17a)とが一体に形成されたものであ 。すなわち、箱状に形成された上記貯留部(1 7a)の底面が、上記カバー部(17e)を構成してい 。この貯留部(17a)によって形成される空間 、後述するようにフィルタ(21)から除去した 埃を貯留しておくためのものであり、上記 央カバー(17)の中央部分に上方に向かって開 口するように形成された開口部(17b)によって 部に塵埃が貯められるようになっている。 れにより、別途、上記フィルタ(21)から除去 した塵埃を貯留するための容器を設ける必要 がなくなるため、室内ユニット(10)のコンパ ト化を図れる。

 なお、上記開口部(17b)は、上記中央カバ (17)の一辺に対して略平行になるようにスリ ト状に形成されていて、該開口部(17b)内に 述する塵埃除去機構(60)の回転ブラシ(61)(塵 除去手段)が位置付けられる。

 また、上記中央カバー(17)(貯留部(17a))は その上面部分が略四角錐形状になるように 成されている。すなわち、上記中央カバー(1 7)(貯留部(17a))は、その上面が平面視で該中央 カバー(17)の中央部分に向かうほど上方に位 するように傾斜している。これにより、上 吸込通路(41)の一部を構成する上記中央カバ (17)の裏側部分では、該中央カバー(17)(貯留 (17a))の上面が空気のガイドの役割を果たし 、上記室内ファン(13)へ空気をスムーズに導 くことができる。

 さらに、上記中央カバー(17)(貯留部(17a)) 上面には、図5及び図7に示すように、空間内 に貯留された塵埃を回収するための取出口(17 c)(取出口部)が形成されている。この取出口(1 7c)には、取出口用カバー(17d)が設けられてい 、空間内の塵埃を回収する際以外は、該取 口(17c)を閉じるように構成されている。な 、上記取出口用カバー(17d,17d')は、上記図7に 示すように、上記中央カバー(17)の中央側が 方へ回動するように構成されていてもよい 、図8に示すように、上記中央カバー(17)の外 周部側が上方へ回動するように構成されてい てもよい。

 上記室内パネル(12)の各吹出口(12a)には、 吹出口(12a)を覆うように開口カバー(18)が設 られている。この開口カバー(18)は、幅方向 に回動可能に構成されていて、図1に示すよ な閉じた状態と、図2に示すように開いた状 とに開閉制御される。

 -塵埃収集機構-
 次に、上記フィルタ(21)に捕捉された塵埃を 除去する塵埃収集機構について説明する。こ の塵埃収集機構は、図2、図4及び図5に示すよ うに、上記フィルタ(21)を搬送するフィルタ 送機構(50)と、該フィルタ(21)から塵埃を除去 して貯留する塵埃除去機構(60)と、その貯留 れた塵埃を回収するための塵埃回収機構(70) 、を有している。

 上記フィルタ搬送機構(50)は、図2、図4及 図5に示すように、2つの回転ローラ(52,53)に 送ベルト(51)が懸架されていて、該2つの回 ローラ(52,53)のうち駆動ローラ(52)がモータ( 示省略)によって回転駆動されることで、上 搬送ベルト(51)が回転するように構成されて いる。すなわち、図5にのみ示すように、上 回転ローラ(52,53)の外周面及び搬送ベルト(51) の内周面には、それぞれ、複数の歯部(51a,52a, 53a)が形成されていて、該回転ローラ(52,53)の 部(52a,53a)と搬送ベルト(51)の歯部(51a)とが噛 することにより、該回転ローラ(52,53)ととも に搬送ベルト(51)が回転するようになってい 。

 上記搬送ベルト(51)の外周面上には、ベル ト長さ方向に一定間隔で並ぶように平面視で 矩形状の突起部(51b,51b,…)が複数、形成され いる一方、図6に示すように、上記フィルタ( 21)の枠部(23)にも、上記突起部(51b,51b,…)の間 に対応して係合穴部(23a,23a,…)が形成されて いる。このフィルタ(21)の係合穴部(23a,23a,…) 、上記搬送ベルト(51)の突起部(51b,51b,…)と 様、矩形状に形成されており、該突起部(51b, 51b,…)と係合可能な大きさに形成されている このような上記フィルタ(21)の係合穴部(23a,2 3a,…)と上記搬送ベルト(51)の突起部(51b,51b,…) との係合によって、該フィルタ(21)は搬送ベ ト(51)とともに搬送される。

 ここで、上記フィルタ(21)は、上記図6に すように、空気中の塵埃を捕捉するフィル 部(22)と、該フィルタ部(22)の外周部に取り付 けられる平面視で矩形状の枠部(23)と、から る。上記図6において、上記フィルタ部(22)は 、フラットに形成されているが、この限りで はなく、塵埃の捕捉面積が大きくなるように 波状に形成されていてもよい。

 また、上記フィルタ搬送機構(50)は、搬送 ベルト(51)の背面側を覆うように設けられた 状のガイド部(54)を備えている。このガイド (54)は、上記搬送ベルト(51)の回転によって 記フィルタ(21)を移動させる際に、該フィル (21)を搬送ベルト(51)に沿って移動させるガ ドとしての役割を果たす。

 さらに、上記フィルタ搬送機構(50)は、回 転ローラ(52,53)が時計回り及び反時計回りに 転可能に構成されていて、空調運転時には 上記フィルタ(21)を室内ファン(13)の吸込口の ほぼ真下に位置付ける(図2の位置)一方、上記 塵埃除去機構(60)によってフィルタ(21)から塵 を除去する際には、上記フィルタ(21)を該塵 埃除去機構(60)に対して左右(図2及び図4にお て)に移動させるように構成されている。

 なお、上記図4に示す構成では、上記回転 ローラ(52,53)を回転させることによって、上 フィルタ(21)を搬送ベルト(21)とともに一方向 に回転させるように構成されているが、この 限りではない。

 例えば、図12に示すような構成において 該フィルタ(21)を一方に移動させて該フィル (21)の半分の塵埃を除去した後、他方へ移動 させて残りの半分の塵埃を除去するようにし てもよいし、上記フィルタ(21)を左右交互に 動させて、その移動量を徐々に大きくする うにしてもよい。ここで、上記図12の構成に おいて、ガイド(54')は、その上部の一部が切 欠かれた略C字状に形成されている。

 これにより、上記フィルタ(21)から塵埃を 除去する際には、作業者が高所作業を行うこ となく、該フィルタ(21)を装着したまま自動 に該フィルタ(21)から塵埃を除去することが きるので、フィルタ再生を迅速に且つ効率 く行うことが可能になる。

 上記塵埃除去機構(60)は、図2、図4及び図5 に示すように、上記フィルタ(21)に捕捉され 塵埃を除去するための回転ブラシ(61)と、該 転ブラシ(61)によって除去された塵埃を貯留 するための中央カバー(17)の貯留部(17a)とを有 している。

 上記回転ブラシ(61)は、円筒状部材(62)の 周面上にブラシ毛(63)を設けたものであり、 円筒状部材(62)がケーシング(11)に対して回 可能に軸支されている。また、上記回転ブ シ(61)は、上記フィルタ(21)の室内側の面にブ ラシ毛(63)が接触し、該ブラシ毛(63)によって ィルタ(21)に捕捉された塵埃を除去できるよ うな位置に配置されている。

 上記中央カバー(17)は、上述のとおり、内 部に上記フィルタ(21)から除去した塵埃を貯 するための空間が形成されたもので、上記 転ブラシ(61)によってフィルタ(21)から除去さ れた塵埃が、該中央カバー(17)の平面視で中 部分にスリット状に形成された開口部(17b)か ら該空間内に貯留される。すなわち、上記中 央カバー(17)の貯留部(17a)に形成されたスリッ ト状の開口部(17b)内には、上記回転ブラシ(61) が位置付けられていて、これにより、該回転 ブラシ(61)によって上記フィルタ(21)から掻き られた塵埃を効率良く上記空間内に貯留す ことができる。しかも、上記回転ブラシ(61) が開口部(17b)内に位置することで、該開口部( 17b)から上記空間内に貯留された塵埃が外部 飛散するのも防止することができる。

 上記塵埃回収機構(70)は、塵埃の貯留され た上記中央カバー(17)を昇降させるように構 されている。具体的には、上記塵埃回収機 (70)は、中央カバー(17)を吊り支持するための ワイヤ(71,71)と、該ワイヤ(71)を巻取り若しく 巻き戻すための昇降用モータ(72,72)とを備え ている。上記ワイヤ(71,71)は、上記中央カバ (17)を2点で吊り支持するように、一端側は該 中央カバー(17)の上面に接続されている一方 他端側は上記昇降用モータ(72,72)に接続され いる。このワイヤ(71,71)を上記昇降用モータ (72,72)によって巻き取ったり、巻き戻したり ることによって、上記中央カバー(17)は昇降 る。

 上記塵埃回収機構(70)によって下方へ降ろ された上記中央カバー(17)の貯留部(17a)には、 上述のとおり、上面に塵埃を回収するための 取出口(17c)が形成されているため、該取出口( 17c)から塵埃を容易に回収することができる

 なお、上記ワイヤ(71,71)は、作業者が台等 に上ることなく、上記中央カバー(17)内から 埃を回収できるような高さまで該中央カバ (17)を下降させることができるような長さを している。

 -塵埃の除去及び回収動作-
 次に、上述のような構成の室内ユニット(10) において、上記フィルタ(21)に捕捉された塵 を除去及び回収する動作について説明する

 上記室内ユニット(10)の通常運転時には、 上記フィルタ(21)は、図2のように室内ファン( 13)の吸込口のほぼ真下に位置付けられる。こ の際、フィルタ(21)は、該室内ファン(13)の吸 込む空気中に含まれる塵埃を捕捉し、塵埃 少ない空気が該室内ファン(13)へ流れるよう にしている。

 そして、上記室内ユニット(10)は、上記フ ィルタ(21)に多量の塵埃が捕捉されたことを 知すると、フィルタ搬送機構(50)を駆動させ 、搬送ベルト(51)の回転によって該フィルタ (21)を水平方向(図2において右方向)に移動さ る。このとき、上記フィルタ(21)の室内側の には、上記塵埃除去機構(60)の回転ブラシ(61 )が接触しているため、上記フィルタ搬送機 (50)による該フィルタ(21)の移動によって、該 回転ブラシ(61)がフィルタ(21)の室内側の面に 着した塵埃を掻き取る。なお、上記搬送ベ ト(51)によって水平方向に移動するフィルタ (21)の前端部は、環状のガイド部(54)によって 搬送ベルト(51)に沿うように移動するため、 狭いスペースでも上記フィルタ(21)を回転ブ シ(61)に対して効率良く移動させることがで る。ここで、上記フィルタ(21)に多量の塵埃 が捕捉されたことは、例えば、フィルタの上 下流での圧力差等を検出することによって検 知することができる。

 上記回転ブラシ(61)によって掻き取られた 塵埃は、該回転ブラシ(61)の下方に位置する 状の中央カバー(17)内の空間に落ちて、該空 内に貯留される。このとき、上記回転ブラ (61)は、中央カバー(17)(貯留部(17a))の開口部( 17b)内に位置付けられているため、該回転ブ シ(61)によって上記フィルタ(21)から掻き取ら れた塵埃は該中央カバー(17)内に効率良く溜 られることになる。また、上記回転ブラシ(6 1)が開口部(17b)内に位置付けられることで、 記中央カバー(17)内に貯留された塵埃が開口 (17b)から飛散するのも防止することができ 。

 そして、上記中央カバー(17)内に塵埃が所 定量以上、貯留されたことを検知した場合に は、該中央カバー(17)を塵埃回収機構(70)のワ ヤ(71,71)で吊りながら、昇降用モータ(72)の 転によって、略水平状態のまま下降させる 上記中央カバー(17)を作業員の手が届く範囲 で下降させた後、該中央カバー(17)の取出口 カバー(17d)を開けて、取出口(17c)から塵埃を 収する。ここで、上記中央カバー(17)内の塵 の貯留量を検出する方法としては、例えば 中央カバー(17)内の塵埃の貯留高さや重量な どを検出する方法などがある。また、上記中 央カバー(17)内から塵埃を回収する方法とし は、上記中央カバー(17)を傾けて塵埃を出す 法や、掃除機等で塵埃を吸引する方法など ある。

 上記中央カバー(17)内から塵埃を回収した 後、該中央カバー(17)を塵埃回収機構(70)によ て上昇させて、元の位置(図2の位置)に戻す

 このように、上記中央カバー(17)を略水平 状態のまま昇降させることによって、作業者 が高所作業を行うことなく、容易に塵埃を回 収することができるとともに、該中央カバー (17)の昇降の際の衝撃や傾きによって内部の 埃が移動したり舞い上がったりして周囲に 散するのを防止することができる。

 -実施形態の効果-
 上記実施形態によれば、室内ファン(13)の吸 込側に位置するフィルタ(21)に捕捉される塵 を、塵埃除去機構(60)の回転ブラシ(61)によっ て除去し、該フィルタ(21)の室内側を覆う中 カバー(17)に形成された空間内に該フィルタ( 21)から除去した塵埃を貯留するようにしたた め、塵埃を貯めるための容器を別途、設ける 必要がなくなり、室内ユニット(10)のコンパ ト化を図れる。

 しかも、上記フィルタ(21)は、上記塵埃除 去機構(60)によって該フィルタ(21)の塵埃を除 する際に、フィルタ搬送機構(50)によって水 平方向に移動するように構成されているため 、作業者がフィルタ(21)を取り外したり、該 ィルタ(21)の取り付けられた状態で直接、清 作業を行ったりすることなく、該フィルタ( 21)から自動的に塵埃を除去できるようになる 。

 また、上記中央カバー(17)は、塵埃回収機 構(70)によって昇降するように構成されてい ため、作業者が台などに上って高所作業を うことなく、該中央カバー(17)内から塵埃を 収することができる。しかも、上記中央カ ー(17)は略水平状態のまま昇降し、内部の塵 埃はほとんど移動しないため、該中央カバー (17)が昇降する際の衝撃等によって内部の塵 が周辺に飛散するのを抑制することができ 。

 また、上記中央カバー(17)は、室内側のカ バー部(17e)と貯留部(17a)とが一体形成されて る箱状であり、その上面に形成された開口 (17b)内に上記塵埃除去機構(60)の回転ブラシ(6 1)が位置付けられているため、該回転ブラシ( 61)によって上記フィルタ(21)から除去された 埃は、周辺に飛散することなく、上記中央 バー(17)内の空間に貯留されることになる。 なわち、上述の構成により、上記空間内に 率良く塵埃を貯留することができるととも 、該空間内に貯留された塵埃が周辺に飛散 るのを防止することができる。

 また、上記開口部(17b)は上記中央カバー(1 7)の一辺に略平行に延びるスリット状に形成 れていて、該開口部(17b)内に円筒状部材(62) ブラシ毛(63)の設けられた回転ブラシ(62)が 設されるため、上記フィルタ(21)の広い範囲 塵埃を一度に除去することが可能になり、 埃除去の効率向上を図ることができる。

 また、上記開口部(17b)は、上記中央カバ (17)の平面視で中央部分に形成されているた 、該中央カバー(17)の外周部に比べて、該カ バー(17)の周囲から裏側の室内ファン(13)に向 って流れる空気の流れの影響を受けにくく り、上記開口部(17b)付近で塵埃が飛散する を防止することができる。

 さらに、上記中央カバー(17)の上面は、平 面視で中央部分に向かうほど上方に位置する ように傾斜しているため、上述のような空気 の流れのガイドとしての機能も果たすととも に、該中央カバー(17)内にできるだけ容積の きな貯留空間を形成することができる。

 さらにまた、上記中央カバー(17)の上面に は、内部に溜まった塵埃を取り出すための取 出口(17c)が形成されているため、該取出口(17c )から塵埃を容易に回収することができる。 お、この取出口(17c)には取出口カバー(17d)が けられているため、該取出口(17c)から上記 留空間(17a)内の塵埃が飛散するのを防止する ことができる。

 -実施形態の変形例1-
 この変形例1は、中央カバー(17)を斜めの状 で昇降させる点で上記実施形態とは異なる

 具体的には、図9に示すように、上記中央 カバー(17)は、斜めになるように片側のみワ ヤ(71)で吊り支持されていて、該中央カバー( 17)の最も下側に位置する部分に、取出口(81)( 出口部)が形成されている。すなわち、この 変形例1では、上記取出口(81)は、上記中央カ ー(17)が斜めに吊られた場合に、塵埃が最も 集まるような部分に形成されていて、該取出 口(81)から塵埃を容易に回収できるようにな ている。

 上記取出口(81)は、上記図9に示すように 上記中央カバー(17)(貯留部(17a))の側面の一つ に形成されていて、該取出口(81)を覆うよう 取出口カバー(82)が設けられている。この取 口カバー(82)を設けることによって、上記中 央カバー(17)を斜めの状態で昇降させる際に 該中央カバー(17)から塵埃がこぼれ落ちるの 防止することができる。

 なお、上記中央カバー(17)は、通常運転時 の室内ユニット(10)の所定位置(図2の位置)に 置付けられている場合には、吊り支持され いない部分を支持する支持装置を備えてい のが好ましい。この支持装置は、機械的に 合して支持するような構成であってもよい 、電磁石などによって中央カバー(17)を固定 る構成であってもよい。

 また、上記中央カバー(17)は、上記図9の うに片側のみワイヤ(71)で吊られる構成では く、上記図7のように両側をワイヤ(71,71)で り支持し、該2つのワイヤ(71,71)の長さが異な るように上記昇降用モータ(72,72)の巻き取り しくは巻き戻しの速度を変えるようにして よい。

 -実施形態の変形例2-
 この変形例2は、中央カバー(101)を構成する バー部(101b)及び箱状の貯留部(101a)が着脱自 に構成されている点で上記実施形態1とは異 なる。なお、それ以外の部分は、上記実施形 態とほぼ同じなので、同一の部分には同一の 符号を付して、説明を省略する。

 具体的には、図10に示すように、中央カ ー(101)を、室内側を覆う板状のカバー部(101b) と、該カバー部(101b)上に配設される箱状の貯 留部(101a)とによって構成し、該貯留部(101a)を カバー部(101b)に対して着脱自在に構成した。

 上記カバー部(101b)は、平面視で矩形状に 成された板状の部材の外周部を上方に折曲 てなる。上記カバー部(101b)には、昇降用モ タ(72)に一端側で接続されたワイヤ(71)の他 側が接続されており、上記貯留部(101a)を載 した状態で該カバー部(101b)全体が昇降する うになっている。

 上記貯留部(101a)は、平面視で上記カバー (101b)よりも小さい矩形状に形成された箱状 部材である。この貯留部(101a)の上部には、 記実施形態の中央カバー(17)と同様、開口部 が設けられていて、該開口部内に回転ブラシ (61)が位置付けられている。上記貯留部(101a) 上部の構成は、上記実施形態の中央カバー(1 7)の上部と同様なので詳しい説明は省略する

 また、上記貯留部(101a)は、特に図示しな が、上記カバー部(101b)上に着脱可能に配置 れている。すなわち、上記貯留部(101a)は、 記カバー部(101b)上に固定されることなく載 されていてもよいし、例えば、取付金具に って上記カバー部(101b)に取り付けられたり カバー部(101b)上に係合によって固定された していてもよい。

 《その他の実施形態》
 上記実施形態は、以下の変形例のように構 してもよい。

 上記実施形態では、中央カバー(17)を塵埃 回収機構(70)によって昇降させるようにして るが、この限りではなく、該中央カバー(17) 取り外し可能に構成し、作業者が台等に上 て該中央カバー(17)を取り外して塵埃を回収 するようにしてもよい。また、上記塵埃回収 機構の別の構成として次のような構成として もよい。すなわち、上記中央カバー(17)を、 の外周部の一辺を中心として全体が下方へ 動可能な構成とし、該中央カバー(17)の傾い 状態で最も下側に位置する部分に取出口を けるようにしてもよい。

 また、上記実施形態では、中央カバー(17) を箱状に形成しているが、この限りではなく 、例えば盆状など、塵埃を貯留できるような 形状であればどのような形状であってもよい 。さらに、上記実施形態では、上記中央カバ ー(17)の開口部(17b)を、カバー中央部にスリッ ト状に設けているが、この限りではなく、他 の部分に設けてもよいし、スリット以外の形 状であってもよい。

 また、上記実施形態では、フィルタ(21)か ら回転ブラシ(61)によって塵埃を除去するよ にしているが、この限りではなく、例えば ファン等を利用した吸引装置を設けて、塵 を吸引するようにしてもよい。

 さらに、上記実施形態では、フィルタ(21) をシート状の構成としているが、この限りで はなく、図11に示すように、ベルト部材(90)の 一部にフィルタ部(91)を設けるようにしても い。この図11において、ベルト部材(90)は、 方向中央部にフィルタ部(91)が設けられてい 一方、幅方向両端部にそれぞれベルト部(92, 92)が形成されていて、該ベルト部(92,92)の内 に形成された複数の歯部(92a,92a,…)が上記フ ルタ搬送機構(50)の回転ローラ(52,53)の複数 歯部(52a,53a,…)に係合する。すなわち、上記 ルト状の部材(90)は、幅方向中央部分のうち 上記フィルタ部(91)以外の部分が切り取られ 形状を有している。これにより、上記ベル 部材(90)は、上記フィルタ搬送機構(50)によっ て回転しても、フィルタ部(91)と対向する部 は切り取られているため、該フィルタ部(91) みに塵埃が付着する。

 さらにまた、上記実施形態では、中央カ ー(17)のみが昇降するように構成されている が、この限りではなく、塵埃除去機構(60)や ィルタ搬送機構(50)、フィルタ(21)のすべて若 しくはその一部を、上記中央カバー(17)とと に昇降させるようにしてもよい。

 以上説明したように、本発明に係る空気 和装置の室内ユニットは、フィルタの室内 を覆い隠すカバーに、該フィルタから除去 た塵埃を貯留する貯留部を設けることで、 ンパクト化を図れるので、室内空間の天井 設置される室内ユニットに有用である。