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Patent Searching and Data


Title:
INDOOR UNIT FOR AIR CONDITIONER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/054094
Kind Code:
A1
Abstract:
An indoor unit for an air conditioner, having an air filter provided on the suction side of an indoor fan, wherein dust captured by the air filter can be reliably and efficiently removed by a simple structure. The indoor unit (13) has dust removal means (50) for removing dust captured by the air filter (40) located on the suction side of the indoor fan (39) and also has filter pressing means (70) for pressing a frame (42) of the air filter (40) so as to press the air filter (40) against the dust removal means (50). The air filter (40), the dust removal means (50), and the filter pressing means (70) are adapted to be movable relative to each other.

Inventors:
SAKASHITA AKIHIKO (JP)
YOKOMIZO TSUYOSHI (JP)
OKADA MORIMICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/002746
Publication Date:
April 30, 2009
Filing Date:
September 30, 2008
Export Citation:
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Assignee:
DAIKIN IND LTD (JP)
SAKASHITA AKIHIKO (JP)
YOKOMIZO TSUYOSHI (JP)
OKADA MORIMICHI (JP)
International Classes:
F24F13/28; F24F1/00
Foreign References:
JP2007187437A2007-07-26
JP2007107762A2007-04-26
JP2007130628A2007-05-31
US20040000160A12004-01-01
Other References:
See also references of EP 2221550A4
Attorney, Agent or Firm:
MAEDA, Hiroshi et al. (5-7 Hommachi,2-chome, Chuo-ku, Osaka-shi, Osaka 53, JP)
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Claims:
 ケーシング(34)内に、室内熱交換器(37)と、室内から空気を吸い込んで該室内側へ吹き出す室内ファン(39)と、該室内ファン(39)の吸込側に設けられるエアフィルタ(40)とを備えた空気調和装置の室内ユニットであって、
 上記エアフィルタ(40)に捕捉された塵埃を除去する塵埃除去手段(50)と、
 上記エアフィルタ(40)を上記塵埃除去手段(50)に押しつけるように、該エアフィルタ(40)のフレーム(42)を押さえるフィルタ押さえ手段(70)と、を備えていて、
 上記エアフィルタ(40)と上記塵埃除去手段(50)及びフィルタ押さえ手段(70)とが相対移動可能に構成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項1に記載の空気調和装置の室内ユニットにおいて、
 上記エアフィルタ(40)のフレーム(42)は、外枠(43)と、その内側に上記エアフィルタ(40)及び塵埃除去手段(50)の移動方向に延びるように設けられた第1リブ(44)とを備えていて、
 上記フィルタ押さえ手段(70)は、上記第1リブ(44)に当接して上記エアフィルタ(40)を塵埃除去手段(50)に押しつけるように構成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項2に記載の空気調和装置の室内ユニットにおいて、
 上記エアフィルタ(40)のフレーム(42)は、上記第1リブ(44)と交差する第2リブ(45)をさらに備えていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項3に記載の空気調和装置の室内ユニットにおいて、
 上記第2リブ(45)は、上記フィルタ押さえ手段(70)側への突出高さが、上記第1リブ(44)の突出高さ以下であることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項1に記載の空気調和装置の室内ユニットにおいて、
 上記フィルタ押さえ手段(70)は、上記エアフィルタ(40)側に折曲された一端側で該エアフィルタ(40)のフレーム(42)に当接する板状の押さえ部(72)を備えていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項5に記載の空気調和装置の室内ユニットにおいて、
 上記押さえ部(72)の上方には、該押さえ部(72)を覆うようにガード部材(110)が設けられていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項1に記載の空気調和装置の室内ユニットにおいて、
 上記フィルタ押さえ手段(75)は、上記エアフィルタ(40)を幅方向に横切るように設けられた板状部材(76)によって構成されていて、
 上記板状部材(76)は、その長辺側の一方が上記エアフィルタ(40)のフレーム(42)側に押し付けられるように付勢されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
 請求項1から7のいずれか一つに記載の空気調和装置の室内ユニットにおいて、
 上記エアフィルタ(80)は平面視で略円形状に形成されているとともに、該エアフィルタ(80)のフレーム(82)を構成する外枠(83)及びリブ(84)も平面視で略円形状に形成されていて、
 上記エアフィルタ(80)と上記塵埃除去手段(95)及びフィルタ押さえ手段(100)とが、相対的に回転移動可能に構成されていることを特徴とする空気調和装置の室内ユニット。
Description:
空気調和装置の室内ユニット

 本発明は、エアフィルタに捕捉された塵 を除去するように構成された空気調和装置 室内ユニットに関する。

 従来より、空気の吸込口にエアフィルタ 備えた空気調和装置の室内ユニットにおい 、該エアフィルタに捕捉された塵埃を除去 るための塵埃除去手段を備えたものが知ら ている。この種の室内ユニットでは、例え 特許文献1に開示されるように、エアフィル タに対して塵埃除去手段としての清掃ブラシ が確実に接触しながら移動するよう構成され ている。具体的には、上記エアフィルタのフ ィルタ部に清掃ブラシが確実に押し付けられ るように、上記エアフィルタのフレームは、 そのリブ及び外枠が清掃ブラシの移動方向に 沿って延びるように設けられていて、このエ アフィルタのリブと外枠との間に上記清掃ブ ラシが配設されている。

 より詳しくは、図10及び図11に模式的に示 すように、エアフィルタ(140)のフィルタ部(141 )に捕捉された塵埃を、清掃ブラシ(151)によっ て確実且つ効率良く除去するために、該フィ ルタ部(141)を清掃ブラシ(151)に押し付けるよ なフィルタ押さえ手段(170)が設けられている 。このフィルタ押さえ手段(170)は、エアフィ タ(140)の幅方向に延びる支持板(171)と、該支 持板(171)の下面に設けられた押さえ部(172)と 備えている。上記エアフィルタ(140)には、上 記フィルタ押さえ手段(170)の押さえ部(172)と ィルタ部(141)との接触を阻害しないように、 該フィルタ押さえ手段(170)の移動方向に延び 縦リブ(142)のみが設けられている。

 なお、上記清掃ブラシなどの塵埃除去手 によって上記エアフィルタから除去された 埃は、例えば、特許文献2に開示されるよう に、塵埃捕集部内に貯留される。

 また、特許文献3には、回転可能に構成され た円形のエアフィルタを回転ブラシに押し付 ける機構として、該エアフィルタを挟んで回 転ブラシと対向する位置にネット押え体を設 けたものが開示されている。このネット押え 体は、エアフィルタの放射状のリブに当たる と、回動して逃げる一方、該放射状のリブが 通過すると、バネの付勢力によって元の位置 に戻ってエアフィルタを回転ブラシに押し付 けるように構成されている。

特開2007-107762号公報

特開2005-83721号公報

特開2007-130628号公報

 ところで、上述の特許文献1に開示される 空気調和装置では、エアフィルタのフィルタ 部が清掃ブラシに対して確実に押し付けられ るように、該エアフィルタのフレームの一部 を構成するリブが清掃ブラシの移動方向に延 びる形状になっているため、該エアフィルタ の清掃ブラシ移動方向の剛性は上記リブによ って高めることができるものの、該リブだけ ではエアフィルタの清掃ブラシ移動方向と直 交する方向の剛性を高めることはできない。 そうすると、エアフィルタ全体として、剛性 のあまり高くない構成となり、上記清掃ブラ シをフィルタ部に押し付けると、該フィルタ 部がたわんだり、しわが寄ったりして、該清 掃ブラシによってフィルタ部に捕捉された塵 埃を確実に且つ効率良く除去できないという 問題が生じる。

 これに対し、上記特許文献3のように、リ ブを2方向に設けて剛性を確保するとともに エアフィルタをブラシ側に押し付けるため フィルタ押さえ手段がリブと干渉しないよ に、該フィルタ押さえ手段を逃がす機構を けることが考えられる。しかしながら、こ ような機構は複雑であり、装置全体のコス アップになる。

 本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされた のであり、その目的とするところは、室内 ァンの吸込側にエアフィルタが設けられた 気調和装置の室内ユニットにおいて、該エ フィルタに捕捉された塵埃を、簡単な構成 確実且つ効率良く除去できるようにするこ にある。

 上記目的を達成するために、本発明に係 空気調和装置(10)の室内ユニット(13)では、 埃除去手段(50)に対してエアフィルタ(40)を押 し付けるように、該エアフィルタ(40)のフレ ム(42)を押さえるフィルタ押さえ手段(70)を設 けることで、該フレーム(42)を構成するリブ(4 4,45)の形状を、エアフィルタ(40)全体の剛性を 向上できるような形状にすることができると ともに、該リブ(44,45)とフィルタ押さえ手段(7 0)との干渉も防止できる。

 具体的には、第1の発明では、ケーシング (34)内に、室内熱交換器(37)と、室内から空気 吸い込んで該室内側へ吹き出す室内ファン( 39)と、該室内ファン(39)の吸込側に設けられ エアフィルタ(40)とを備えた空気調和装置の 内ユニットを対象とする。

 そして、上記エアフィルタ(40)に捕捉され た塵埃を除去する塵埃除去手段(50)と、上記 アフィルタ(40)を上記塵埃除去手段(50)に押し つけるように、該エアフィルタ(40)のフレー (42)を押さえるフィルタ押さえ手段(70)と、を 備えていて、上記エアフィルタ(40)と上記塵 除去手段(50)及びフィルタ押さえ手段(70)とが 相対移動可能に構成されているものとする。

 この構成により、エアフィルタ(40)は、フ ィルタ押さえ手段(70)によってフレーム(42)を されてフィルタ部(41)が塵埃除去手段(50)側 押し付けられるため、該フィルタ部(41)に捕 された塵埃を該塵埃除去手段(50)によって効 率良く除去することができる。そして、上述 のような構成にすることで、フィルタ部(41) 直接、塵埃除去手段(50)側に押し付ける従来 成のように、フレーム(42)の形状の制約を受 けることがないため、エアフィルタ(40)全体 して剛性を高められるようなフレーム形状 することが可能となる。具体的には、フレ ム(42)の一部を構成するリブ(44,45)を、例えば 上記エアフィルタ(40)及び塵埃除去手段(50)の 動方向に延びる第1リブ(44)だけでなく、該 動方向に対して直交する方向に延びる第2リ (45)を設けることが可能になる。

 また、上述のように、フィルタ押さえ手 (70)によってフレーム(42)を押さえることで 該フィルタ押さえ手段(70)がフィルタ部(41)を 直接、塵埃除去手段(50)側に押し付ける従来 成のように該フィルタ押さえ手段(70)とフレ ム(42)とが干渉するのを確実に防止できる。

 上述の構成において、上記エアフィルタ( 40)のフレーム(42)は、外枠(43)と、その内側に 記エアフィルタ(40)及び塵埃除去手段(50)の 動方向に延びるように設けられた第1リブ(44) とを備えていて、上記フィルタ押さえ手段(70 )は、上記第1リブ(44)に当接して上記エアフィ ルタ(40)を塵埃除去手段(50)に押しつけるよう 構成されているのが好ましい(第2の発明)。

 このように、エアフィルタ(40)のフレーム (42)の第1リブ(44)にフィルタ押さえ手段(70)を 接させることで、外枠(43)にのみ当接させる 合に比べて該エアフィルタ(40)のフィルタ部 (41)を塵埃除去手段(50)に対してより確実に押 付けることができ、該フィルタ部(41)に捕捉 された塵埃を塵埃除去手段(50)によってより 実に且つ効率良く除去することができる。

 また、上記エアフィルタ(40)のフレーム(42 )は、上記第1リブ(44)と交差する第2リブ(45)を らに備えているのが好ましい(第3の発明)。 のように、第1リブ(44)と交差する第2リブ(45) を設けることによってエアフィルタ(40)全体 剛性を高めることができる。これにより、 エアフィルタ(40)のフィルタ部(41)を直接、塵 埃除去手段(50)に押し付けなくても、リブ(44) を押すことで該フィルタ部(41)を塵埃除去手 段(50)に対してより確実に押し付けることが きる。したがって、該エアフィルタ(40)に捕 された塵埃を上記塵埃除去手段(40)によって より確実に且つ効率良く除去することができ る。

 また、上記第2リブ(45)は、上記フィルタ さえ手段(70)側への突出高さが、上記第1リブ (44)の突出高さ以下であるのが好ましい(第4の 発明)。これにより、フィルタ押さえ手段(70) 第1リブ(44)に当接した状態で相対移動して 、該フィルタ押さえ手段(70)が第2リブ(45)と 渉するのを確実に防止することができる。

 また、上記フィルタ押さえ手段(70)は、上 記エアフィルタ(40)側に折曲された一端側で エアフィルタ(40)のフレーム(42)に当接する板 状の押さえ部(72)を備えているものとする(第5 の発明)。これにより、板状の押さえ部(72)の 端側をエアフィルタ(40)のフレーム(42)に対 て常に接触させることができるため、該エ フィルタ(40)を塵埃除去手段(50)に対して常に 押し付けた状態にすることができ、該エアフ ィルタ(40)に捕捉された塵埃を塵埃除去手段(5 0)によってより確実に且つ効率良く除去する とができる。

 また、上記押さえ部(122)の上方には、該 さえ部(122)を覆うようにガード部材(110)が設 られているのが好ましい(第6の発明)。こう ることで、メンテナンス作業時などに、作 者が誤って押さえ部(122)に接触するのを防 することができ、該押さえ部(122)の変形を防 止できる。すなわち、上記押さえ部(122)が板 の部材の場合、押さえ部(122)に触ると、該 さえ部(122)が変形して、エアフィルタ(40)の さえとしての機能が損なわれるが、上述の うに、上方にガード部材(110)を設けることで 、上方からの接触による押さえ部(122)の変形 確実に防止することができる。

 一方、上記フィルタ押さえ手段(75)は、上 記エアフィルタ(40)を幅方向に横切るように けられた板状部材(76)によって構成されてい 、上記板状部材(76)は、その長辺側の一方が 上記エアフィルタ(40)のフレーム(42)側に押し けられるように付勢されていてもよい(第7 発明)。

 これにより、エアフィルタ(40)のフレーム (42)を押さえるためのフィルタ押さえ手段(75) 板状部材(76)によって構成することができ、 フレーム(42)の各リブ(44)に対して押さえ部(72) を設ける場合に比べて、部品点数の削減を図 ることができる。したがって、組立作業の軽 減を図ることができ、コスト低減を図れる。

 さらに、上記エアフィルタ(80)は平面視で 略円形状に形成されているとともに、該エア フィルタ(80)のフレーム(82)を構成する外枠(83) 及びリブ(84)も平面視で略円形状に形成され いて、上記エアフィルタ(80)と上記塵埃除去 段(95)及びフィルタ押さえ手段(100)とが、相 的に回転移動可能に構成されているのが好 しい(第8の発明)。

 このように、平面視で円形状の外枠(83)及 びリブ(84)を有する円形状のエアフィルタ(80) 備えており、該エアフィルタ(80)と塵埃除去 手段(95)及びフィルタ押さえ手段(100)とが相対 的に回転移動可能な構成においても、上記第 1から第7の発明の構成を適用することでこれ の発明と同様の作用が得られる。したがっ 、フィルタ押さえ手段(100)によってエアフ ルタ(80)を塵埃除去手段(95)に押し付けて、該 エアフィルタ(80)に捕捉された塵埃を塵埃除 手段(95)によって確実に且つ効率良く除去す ことができる。

 以上のように、本発明によれば、空気調 装置(10)の室内ユニット(13)内のエアフィル (40)に捕捉された塵埃を除去するための塵埃 去手段(50)に対して該エアフィルタ(40)を押 付けるように、該エアフィルタ(40)のフレー (42)を押さえるフィルタ押さえ手段(70)を設 、上記エアフィルタ(40)と塵埃除去手段(50)及 びフィルタ押さえ手段(70)とを相対移動可能 構成にすることで、該エアフィルタ(40)を塵 除去手段(50)に押し付けながら該エアフィル タ(40)に捕捉された塵埃を塵埃除去手段(50)に って効率良く除去することができる。そし 、上記フィルタ押さえ手段(70)によってエア フィルタ(40)のフレーム(42)を押さえる構成に ることで、該フレーム(42)をエアフィルタ(40 )全体の剛性を高められるような形状にする とが可能になるとともに、従来構成のよう フィルタ押さえ手段(70)をフレーム(42)との干 渉を避けるような構成にする必要がなくなる ため、該エアフィルタ(40)に捕捉された塵埃 簡単な構成で確実に且つ効率良く除去する とが可能になる。

 また、第2の発明によれば、上記フィルタ 押さえ手段(70)は、上記エアフィルタ(40)のフ ーム(42)の第1リブ(44)に当接して該エアフィ タ(40)を塵埃除去手段(50)に押しつけるよう 構成されているため、外枠のみを押す場合 比べて該エアフィルタ(40)をより確実に塵埃 去手段(50)に押し付けることができ、該エア フィルタ(40)に捕捉された塵埃をより確実に つ効率良く除去することができる。

 また、第3の発明によれば、上記エアフィ ルタ(40)のフレーム(42)は、上記第1リブ(44)と 差する第2リブ(45)を備えているため、該エア フィルタ(40)全体の剛性を高めることができ 。したがって、上述のようにエアフィルタ(4 0)のフレーム(42)の第1リブ(44)をフィルタ押さ 手段(70)によって押さえることで、該エアフ ィルタ(40)全体を塵埃除去手段(50)側により確 に押し付けることができ、該エアフィルタ( 40)に捕捉された塵埃を該塵埃除去手段(50)に ってより確実に且つ効率良く除去すること できる。

 また、第4の発明によれば、上記第2リブ(4 5)は、フィルタ押さえ手段(70)側への突出高さ が第1リブ(44)の突出高さ以下であるため、該 1リブ(44)に当接した状態でフィルタ押さえ 段(70)が相対移動した場合に、該フィルタ押 え手段(70)が第2リブ(45)と干渉するのを確実 防止することができる。よって、上記フィ タ押さえ手段(70)とエアフィルタ(40)とをス ーズに相対移動させることが可能となる。

 また、第5の発明によれば、上記フィルタ 押さえ手段(70)は、折曲された一端側がエア ィルタ(40)のフレーム(42)に当接する板状の押 さえ部(72)を備えているため、該一端側によ てエアフィルタ(40)のフレーム(42)を常に塵埃 除去手段(50)に押し付けることができる。よ て、エアフィルタ(40)に捕捉された塵埃を上 塵埃除去手段(50)によってより確実に且つ効 率良く除去することができる。

 また、第6の発明によれば、上記押さえ部 (122)の上方には、ガード部材(110)が設けられ いるため、該押さえ部(122)の変形を防止でき 、エアフィルタ(40)を塵埃除去手段(50)側に確 に押し付けることができる。

 また、第7の発明によれば、上記フィルタ 押さえ手段(75)は、エアフィルタ(40)の幅方向 横切るように設けられた板状部材(76)によっ て構成されるため、部品点数の削減を図るこ とができ、コスト低減を図れる。

 さらに、第8の発明によれば、上記エアフ ィルタ(80)、その外枠(83)及びリブ(84)が、平面 視で略円形状に形成されていて、該エアフィ ルタ(80)と塵埃除去手段(95)及びフィルタ押さ 手段(100)とが相対的に回転運動可能に構成 れている構成に、上記第1から第7の発明の構 成を適用することで、これらの発明と同様の 効果が得られる。したがって、上述のような 構成においても、エアフィルタ(80)を塵埃除 手段(95)に押し付けて、該エアフィルタ(80)に 捕捉された塵埃を上記塵埃除去手段(95)によ て確実に且つ効率良く除去することができ 。

図1は、本発明の実施形態に係る室内ユ ニットを備えた空気調和装置の構成を示す配 管系統図である。 図2は、ケーシング内の構成を示す縦断 面図である。 図3は、室内から見た室内ユニットを示 す斜視図である。 図4は、実施形態1に係るエアフィルタ わりの概略構成を示す斜視図である。 図5は、図4におけるV-V線断面図である 図6は、変形例に係るエアフィルタまわ りの概略構成を示す斜視図である。 図7は、実施形態2に係るエアフィルタ わりの概略構成を示す斜視図である。 図8は、図7におけるVIII-VIII線断面図で る。 図9は、その他の実施形態に係る室内ユ ニットの押さえ部まわりの構成を示す斜視図 である。 図10は、従来のエアフィルタまわりの 略構成を示す斜視図である。 図11は、図10におけるXI-XI線断面図であ る。

符号の説明

  10   空気調和装置
  13   室内ユニット
  26   ケーシング本体
  34   ケーシング
  37   室内熱交換器
  39   室内ファン
  40,80  エアフィルタ
  41   フィルタ部
  42,82  フレーム
  43,83  外枠
  44   縦リブ(第1リブ)
  45   横リブ(第2リブ)
  50,95  塵埃除去手段
  51,96  回転ブラシ
  60   塵埃貯留容器
  70,75,100,120 フィルタ押さえ手段
  72,102,122 押さえ部
  72a   屈曲部
  76   板状部材
  76b   折曲部
  84   円形リブ(リブ)
  85   径方向リブ
  110   庇部(ガード部材)

 以下、本発明の実施形態を図面に基づい 詳細に説明する。なお、以下の好ましい実 形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本 明、その適用物或いはその用途を制限する とを意図するものではない。

 《実施形態1》
 本実施形態は、本発明に係る室内ユニット( 13)を備えた空気調和装置(10)に関する。この 気調和装置(10)では、室内ユニット(13)が室内 空間の天井に設置される。なお、以下では、 まず本実施形態に係る空気調和装置(10)の構 について説明し、次に室内ユニット(13)の構 について説明する。

 〈全体構成〉
 図1に示すように、上記空気調和装置(10)は 室外ユニット(11)と室内ユニット(13)とを備え ている。室外ユニット(11)には、圧縮機(30)、 外熱交換器(35)、膨張弁(36)、四路切換弁(33) よび室外ファン(12)が設けられている。室内 ユニット(13)には、室内熱交換器(37)および室 ファン(39)が設けられている。

 上記室外ユニット(11)において、圧縮機(30 )の吐出側は、四路切換弁(33)の第1ポート(P1) 接続されている。圧縮機(30)の吸入側は、四 切換弁(33)の第3ポート(P3)に接続されている

 上記室外熱交換器(35)は、クロスフィン式 のフィン・アンド・チューブ型熱交換器とし て構成されている。室外熱交換器(35)の一端 、四路切換弁(33)の第4ポート(P4)に接続され いる。室外熱交換器(35)の他端は、液側閉鎖 (15)に接続されている。

 上記室外ファン(12)は、室外熱交換器(35) 近傍に設けられている。この室外熱交換器(3 5)では、室外ファン(12)によって送られる室外 空気と該熱交換器(35)内を流通する冷媒との で熱交換が行われる。室外熱交換器(35)と液 閉鎖弁(15)との間には、開度可変の膨張弁(36 )が設けられている。また、四路切換弁(33)の 2ポート(P2)はガス側閉鎖弁(16)に接続されて る。

 上記四路切換弁(33)は、第1ポート(P1)と第2 ポート(P2)とが互いに連通し且つ第3ポート(P3) と第4ポート(P4)とが互いに連通する第1状態( 1に実線で示す状態)と、第1ポート(P1)と第4ポ ート(P4)とが互いに連通し且つ第2ポート(P2)と 第3ポート(P3)とが互いに連通する第2状態(図1 破線で示す状態)とが切り換え可能になって いる。

 この空気調和装置(10)では、四路切換弁(33 )が第1状態の場合、暖房運転が行われ、四路 換弁(33)が第2状態の場合、冷房運転が行わ る。暖房運転では、冷媒回路(18)において、 外熱交換器(35)が蒸発器として機能し且つ室 内熱交換器(37)が凝縮器として機能する蒸気 縮式冷凍サイクルが行われる。一方、冷房 転では、冷媒回路(18)において、室外熱交換 (35)が凝縮器として機能し且つ室内熱交換器 (37)が蒸発器として機能する蒸気圧縮式冷凍 イクルが行われる。

 〈室内ユニットの構成〉
 以下で、上記室内ユニット(13)の構成を図2 ら図5に基づいて詳しく説明する。

 図2に示すように、上記室内ユニット(13) 、ケーシング本体(26)と上記化粧パネル(27)と を有する室内ケーシング(34)を備えている。 の室内ケーシング(34)内には、室内熱交換器( 37)、ドレンパン(38)、室内ファン(39)、エアフ ルタ(40)、塵埃除去手段(50)、塵埃貯留容器(6 0)及びフィルタ押さえ手段(70)が設けられてい る。

 上記ケーシング本体(26)は、下側が開放さ れた略直方体の箱状に形成されている。ケー シング本体(26)の内面には、断熱材(17)が積層 れている。また、上記ケーシング本体(26)は 、下部が天井板(1)の開口を挿通した状態で設 置されるように、天井裏の天井面から吊り支 持されている。

 上記化粧パネル(27)は、矩形の板状に形成 されている(図3参照)。化粧パネル(27)の平面 形状は、ケーシング本体(26)の平面視形状よ も一回り大きくなっている。上記化粧パネ (27)は、シール部材(19)を間に挟んだ状態で ーシング本体(26)の下側を覆うように取り付 られる。これにより、上記化粧パネル(27)は 、ケーシング本体(26)に取り付けられた状態 、室内側に露出している。

 図3に示すように、上記化粧パネル(27)に 、1つの吸込口(22)と4つの吹出口(23)とが形成 れている。上記吸込口(22)は、化粧パネル(27 )の中央部に矩形状に形成されていて、スリ ト状の吸込グリル(29)(グリル部)が嵌め込ま ている。上記各吹出口(23)は、細長い矩形状 形成されていて、上記化粧パネル(27)の各辺 に沿うように設けられている。そして、各吹 出口(23)には、風向調整板(23a)が設けられてい る(図2等参照)。この風向調整板(23a)は、回動 て風向(吹出方向)を調整するように構成さ ている。

 上記室内ファン(39)は、いわゆるターボフ ァンである。図2に示すように、室内ファン(3 9)は、ケーシング本体(26)の中央付近に配置さ れ、吸込口(22)の上側に位置している。室内 ァン(39)は、ファンモータ(39a)と羽根車(39b)と を備えている。ファンモータ(39a)は、ケーシ グ本体(26)の天板に固定されている。羽根車 (39b)は、ファンモータ(39a)の回転軸に連結さ ている。室内ファン(39)の下側には、吸込口( 22)に連通するようにベルマウス(25)が設けら ている。このベルマウス(25)は、ケーシング( 34)内において、室内熱交換器(37)の上流側の 間を室内ファン(39)側と吸込グリル(29)側とに 区画している。上記室内ファン(39)は、ベル ウス(25)を介して下側から吸い込んだ空気を 方向へ吹き出すように構成されている。

 上記室内熱交換器(37)は、クロスフィン式 のフィン・アンド・チューブ型熱交換器とし て構成されている。室内熱交換器(37)は、平 視でロ字状に形成され、室内ファン(39)を囲 ように配置されている。室内熱交換器(37)で は、室内ファン(39)によって送られる室内空 (吹出空気)と該熱交換器(37)内を流通する冷 との間で熱交換が行われる。

 上記ドレンパン(38)は、室内熱交換器(37) 下側に設けられている。ドレンパン(38)は、 内熱交換器(37)において空気中の水分が凝縮 して生じるドレン水を受けるためのものであ る。ドレンパン(38)には、ドレン水を排水す ためのドレンポンプが設けられている(図示 略)。ドレンパン(38)は、ドレンポンプを設 した箇所にドレン水が集まるように勾配が けられている。

 上記エアフィルタ(40)は、詳しくは後述す るように、平面視で略長方形のシート状に形 成され、ベルマウス(25)の下方(入口側)に配設 されている。なお、上記エアフィルタ(40)は ケーシング(34)内に取り外し可能に取り付け れている。

 上記塵埃除去手段(50)は、上記エアフィル タ(40)に捕捉された塵埃を除去するためのも である。上記塵埃除去手段(50)は、図2、図4 び図5に示すように、ブラシ部材である回転 ラシ(51)を備えている。

 上記回転ブラシ(51)は、棒状のシャフト部 と、シャフト部の周囲の複数の植毛により構 成されたブラシ部とを備えている。回転ブラ シ(51)は、エアフィルタ(40)の下方に位置する うに、後述する塵埃貯留容器(60)のブラシ用 開口(61)内に配置されている。上記回転ブラ (51)は、上記塵埃貯留容器(60)とともにエアフ ィルタ(40)に対して移動し、ブラシ部が該エ フィルタ(40)に接触することにより塵埃を除 するよう構成されている。

 なお、詳しくは後述するように、上記エ フィルタ(40)は、該エアフィルタ(40)の上方 配設されたフィルタ押さえ手段(70)によって 下面(室内側の面)が上記回転ブラシ(51)に押 付けられるように構成されている。これに り、該エアフィルタ(40)に捕捉された塵埃を 回転ブラシ(51)のブラシ部によって確実に且 効率良く除去することができる。

 上記塵埃貯留容器(60)は、回転ブラシ(51) よって除去されたエアフィルタ(40)の塵埃を 旦貯留するためのものである。塵埃貯留容 (60)は、やや細長い直方体状の容器であり、 上記エアフィルタ(40)の下方に該エアフィル (40)を横断するように配置されている(図2等 照)。また、上記フィルタ用塵埃貯留容器(60) の上面には、長手方向に延びるブラシ用開口 (61)が形成されていて、上述のとおり、該ブ シ用開口(61)内に上記回転ブラシ(51)が回転可 能に配設されている。なお、図2や図4、図5に 示すように、この回転ブラシ(51)は、そのブ シ部の一部が容器外に突出するように上記 ラシ用開口(61)内に配置されている。

 また、上記室内ユニット(13)は、上記塵埃 貯留容器(60)及びフィルタ押さえ手段(70)を水 方向(図2において左右方向)へ移動させるた の図示しない移動機構を有している。この 動機構は、例えばモータに駆動連結された2 つのプーリにベルトが懸架されてなり、該ベ ルトの外周面に一体形成された突起部によっ て上記塵埃貯留容器(60)及びフィルタ押さえ 段(70)を係止して搬送するように構成されて る。なお、本実施形態では、上記塵埃貯留 器(60)及びフィルタ押さえ手段(70)を、エア ィルタ(40)に対して移動させるようにしてい が、この限りではなく、該エアフィルタ(40) を塵埃貯留容器(60)及びフィルタ押さえ手段(7 0)に対して移動させるようにしてもよい。

 -エアフィルタの構成及びフィルタ押さえの 構成-
 上記エアフィルタ(40)は、上述のとおり、平 面視で略長方形のシート状に形成されたもの で、塵埃を捕捉するためのフィルタ部(41)と 該フィルタ部(41)を保持するためのフレーム( 42)とを備えている。このフレーム(42)は、上 フィルタ部(41)の外周に位置し、エアフィル (40)の外周部を構成する外枠(43)と、該外枠(4 2)内に上記塵埃貯留容器(60)及びフィルタ押さ え手段(70)の移動方向に延びるように設けら た縦リブ(44)(第1リブ)と、該縦リブ(44)に直交 するように設けられた横リブ(45)(第2リブ)と 備えている。なお、この実施形態では、上 外枠(43)の長手部分は、上記縦リブ(44)とほぼ 同じ形状を有している。

 このように、エアフィルタ(40)に、フレー ム(42)の一部として縦リブ(44)及び横リブ(45)を 設けることで、縦リブのみが設けられている 構成(図10参照)に比べて該エアフィルタ(40)全 の剛性を高めることができる。すなわち、 アフィルタのフレームとして縦リブしか設 られていない場合には、該縦リブの延びる 向の剛性を高めることはできるものの、該 リブの延びる方向と直交する方向の剛性は めることができず、エアフィルタ全体とし 剛性をあまり高くすることができないが、 述のように横リブ(45)も設けることで、縦リ ブ(44)の延びる方向だけでなく、その直交方 の剛性も高めることができ、エアフィルタ(4 0)全体として剛性を高めることができる。

 これにより、後述するように上記縦リブ( 44)をフィルタ押さえ手段(70)によって押さえ 場合でも、エアフィルタ(40)全体の剛性によ てフィルタ部(41)を回転ブラシ(51)に確実に し付けることができ、該フィルタ部(41)に捕 された塵埃を該回転ブラシ(51)によって確実 に且つ効率良く除去することができる。

 上記エアフィルタ(40)の縦リブ(44)は、後 するフィルタ押さえ手段(70)の押さえ部(72)が 接触可能な幅を有するように形成されている とともに、該フィルタ押さえ手段(70)側への 出高さが上記横リブ(45)と同じかそれよりも くなるように形成されている。これにより 上記フィルタ押さえ手段(70)が上記縦リブ(44 )に当接しながら移動する場合、該フィルタ さえ手段(70)の押さえ部(72)が横リブ(45)と干 するのを確実に防止することができる。

 上記フィルタ押さえ手段(70)は、エアフィ ルタ(40)の幅方向に延びて該エアフィルタ(40) 幅寸法よりも長い支持板(71)と、該支持板(71 )に支持された複数の押さえ部(72,72,…)とを備 えている。この押さえ部(72)は、図4に示すよ に、平板状の部材の一端側が断面視で略半 状になるように下方に凸状に屈曲されてな もので、上記エアフィルタ(40)の縦リブ(44) び外枠(43)の長手部分に対応する位置で、上 屈曲された一端側が該縦リブ(44)及び外枠(43 )の長手部分の上面に接触するように上記支 板(71)に取り付け固定されている。すなわち 上記押さえ部(72)は、他端側で上記支持板(71 )に固定されている一方、断面視で略半円状 屈曲された一端側の屈曲部(72a)で上記エアフ ィルタ(40)の縦リブ(44)及び外枠(43)の長手部分 に接触するように構成されている。ここで、 上述のように、上記押さえ部(72)を他端側で 持板(71)に固定し、自由端である一端側を下 に凸となるように屈曲させることで、該一 側を上記縦リブ(44)及び外枠(43)の長手部分 対して確実に接触させて該縦リブ(44)及び外 (43)の長手部分を確実に下方へ付勢すること ができる。

 また、上記フィルタ押さえ手段(70)は、図 示しない連結部によって、上記塵埃貯留容器 (60)と接続されていて、該塵埃貯留容器(60)と 間に上記エアフィルタ(40)を挟み込んだ状態 で、該塵埃貯留容器(60)とともにエアフィル (40)の長手方向に移動するように構成されて る。

 以上の構成により、上記エアフィルタ(40) を、上記塵埃著収容機(60)のブラシ用開口(61) 配設された回転ブラシ(51)に対して押し付け ながら相対移動させることができ、該エアフ ィルタ(40)に捕捉された塵埃を該回転ブラシ(5 1)によってより確実に且つ効率良く除去する とができる。

 〈フィルタ清掃動作〉
 本実施形態の空気調和装置(10)は、冷暖房を 行う通常運転と、エアフィルタ(40)の清掃を うフィルタ清掃運転とが切換可能に構成さ ている。

 まず、通常運転では、圧縮機(30)、室外フ ァン(12)および室内ファン(39)が駆動される。 内ユニット(13)では、室内空気が吸込口(22) ら吸い込まれてベルマウス(25)を通過した後 室内ファン(39)から吹き出される。この吹出 空気は、室内熱交換器(37)の冷媒と熱交換し 冷却または加熱された後、各吹出口(23)から 内へ供給される。

 図2に示すように、エアフィルタ(40)は、 ルマウス(25)の流入口を覆う位置に配置され いるため、吸込口(22)から吸い込まれた室内 空気は、ベルマウス(25)に流入する前にエア ィルタ(40)を通過し、その際に該エアフィル (40)に塵埃が捕捉される。

 次に、フィルタ清掃運転(フィルタ清掃動 作)について、図2、図4及び図5を参照しなが 説明する。このフィルタ清掃運転では、エ フィルタ(40)に捕捉された塵埃を除去するフ ルタ塵埃除去動作が行われる。

 まず、フィルタ清掃運転では、室内ファ (39)が停止される。そして、フィルタ塵埃除 去動作として、塵埃貯留容器(60)及びフィル 押さえ手段(70)を移動させるための移動機構( 図示省略)が駆動され、該塵埃貯留容器(60)及 フィルタ押さえ手段(70)がエアフィルタ(40) 挟み込んだ状態で該エアフィルタ(40)の長手 向に移動する(図2の例では右方向)。

 このとき、上記フィルタ押さえ手段(70)は 、各押さえ部(72)がエアフィルタ(40)の各縦リ (44)及び外枠(43)の長手部分の上面に接触し がら移動するため、該各押さえ部(72)によっ エアフィルタ(40)を該エアフィルタ(40)の下 に位置する回転ブラシ(51)に押しつけながら 動することになる。そうすると、該回転ブ シ(51)は、上記エアフィルタ(40)の室内側の に対してより確実に接触することができる め、該エアフィルタ(40)に捕捉された塵埃は 転ブラシ(51)によってより確実に且つ効率良 く除去される。該回転ブラシ(51)によって除 された塵埃は、塵埃貯留容器(60)内に貯留さ る。

 なお、上記塵埃貯留容器(60)内に貯留され た塵埃は、吸込グリル(29)を開けて該塵埃貯 容器(60)をケーシング(34)内から取り外すこと により、容易に回収することができる。

 -実施形態1の効果-
 以上より、この実施形態では、室内ユニッ (13)に、室内ファン(39)の吸込側に位置する アフィルタ(40)に捕捉された塵埃を除去する めの塵埃除去手段(50)を設けるとともに、該 エアフィルタ(40)のフレーム(42)の縦リブ(44)及 び外枠(43)の長手部分を下方に押してフィル 部(41)を塵埃除去手段(50)の回転ブラシ(51)に し付けるフィルタ押さえ手段(70)を設けたた 、エアフィルタ(40)に捕捉された塵埃を回転 ブラシ(51)によって効率良く除去することが きる。しかも、上記フィルタ押さえ手段(70) よって、上記エアフィルタ(40)の縦リブ(44) び外枠(43)の長手部分を下方へ押してフィル 部(41)を回転ブラシ(51)側に押し付けるよう したため、フィルタ部(41)を回転ブラシ(51)に 直接、押し付ける従来の構成のようにリブの 構造の制約を受けたりフィルタ押さえ手段(70 )を複雑な構成にしたりすることなく、横リ (45)を設けることが可能になる。これにより 上記エアフィルタ(40)全体の剛性を高めるこ とができ、該エアフィルタ(40)をフィルタ押 え手段(70)によって回転ブラシ(51)にさらに確 実に押し付けることができるようになる。

 また、上述のように、上記フィルタ押さ 手段(70)は、その押さえ部(72)によって上記 アフィルタ(40)の縦リブ(44)を下方に押すよう に設けられているため、該エアフィルタ(40) フィルタ部(41)全体を回転ブラシ(51)に対して より確実に押し付けることができ、該フィル タ部(41)に捕捉された塵埃を回転ブラシ(51)に ってより効率良く除去することができる。

 また、上記エアフィルタ(40)の横リブ(45) 、上記フィルタ押さえ手段(70)側への突出高 が縦リブ(44)の突出高さ以下になっているた め、該縦リブ(44)にフィルタ押さえ手段(70)の さえ部(72)が接触した状態で、該フィルタ押 さえ手段(70)が相対移動しても、該押さえ部(7 2)が上記横リブ(45)と干渉するのを簡単な構成 で確実に防止することができる。

 さらに、上記押さえ部(72)は、一端側が断 面略半円状になるように下方に凸状に屈曲さ れていて、その屈曲部(72a)で上記エアフィル (40)の縦リブ(44)及び外枠(43)の長手部分に当 するように支持板(71)に設けられているため 、該押さえ部(72)によって縦リブ(44)及び外枠( 43)の長手部分をより確実に下方に付勢するこ とができ、これにより、回転ブラシ(51)に対 てエアフィルタ(40)のフィルタ部(41)をより確 実に押し付けることができる。したがって、 上記フィルタ部(41)に捕捉された塵埃を上記 転ブラシ(51)によってより確実に且つ効率良 除去することができる。

 -実施形態1の変形例-
 図6に、上記実施形態1の変形例を示す。こ 変形例は、上記実施形態1とはフィルタ押さ 手段の構成が異なる。

 具体的には、この変形例では、エアフィ タ(40)の幅方向長さよりも長く且つ該エアフ ィルタ(40)の幅方向に横切るように設けられ 略長方形状の板状部材(76)によって、フィル 押さえ手段(75)が構成されている。すなわち 、上記板状部材(76)は、長辺側の一方が上記 アフィルタ(40)の縦リブ(44)に接触する一方、 長辺側の他方がバネ部材(77,77)を介して室内 ニット(13)に支持されるように設けられてい 。また、上記板状部材(76)の長手方向の両側 面のうち上記長辺側の他方に近い部分には、 該板状部材(76)の長手方向に突出する突出部(7 6a,76a)がそれぞれ設けられていて、該突出部(7 6a,76a)が上記室内ユニット(13)に対して回動可 に支持されている。

 また、上記エアフィルタ(40)の縦リブ(44) 当接する上記板状部材(76)の長辺側の一方に 、該板状部材(76)の長手方向に亘って厚み方 向に折曲された折曲部(76b)が形成されている この折曲部(76b)は、横断面視で略円弧状に 成されていて、該略円弧状の折曲部(76b)の外 周側部分が上記縦リブ(44)に対して接触して る。

 以上の構成により、上記板状部材(76)は、 上記バネ部材(77,77)の弾性復元力によって長 側の他方が上方へ引き上げられ、これによ 、該板状部材(76)の長辺側の一方が上記エア ィルタ(40)の縦リブ(44)に押し付けられる。 たがって、上述の構成によって、上記エア ィルタ(40)の縦リブ(44)を確実に下方へ付勢し て、回転ブラシ(51)に押し付けることができ 該エアフィルタ(40)の下面(室内側面)に捕捉 れた塵埃を回転ブラシ(51)によって確実に除 することができる。

 しかも、上記板状部材(76)を上記エアフィ ルタ(40)の複数の縦リブ(44)に当接させること よって、上記実施形態1のように、各縦リブ (44)に対して押さえ部(72)を設ける必要がなく り、部品点数の削減を図れる。しかも、上 各縦リブ(44)の位置に合わせて押さえ部(72) 精度良く取り付ける必要もなくなるため、 立作業を軽減することができ、コスト低減 図れる。

 《実施形態2》
 次に、本発明の実施形態2について図7及び 8に基づいて説明する。なお、本実施形態は 図7に示すように、エアフィルタ(80)が平面 で略円形状である点が上記実施形態1と異な だけなので、同じ部分には同じ符号を付し 異なる部分について以下で説明する。

 具体的には、上記図7に示すように、上記 エアフィルタ(80)は、平面視で略円形状のフ ルタ部(81)と該フィルタ部(81)を保持するため のフレーム(82)とを備えている。このフレー (82)は、平面視で略円形状の外枠(83)と、該外 枠(83)の内側に同心円状に複数(図7の例では3 )、配置された平面視で略円形状の円形リブ( 84,84,…)と、該外枠(83)及び円形リブ(84)を径方 向に繋ぐように平面視で略十字状に延びる径 方向リブ(85)とを備えている。この径方向リ (85)は、上方(後述するフィルタ押さえ手段側 )への突出高さが上記円形リブ(84)及び外枠(83) の突出高さと同じかそれらよりも低くなるよ うに形成されている。

 上記エアフィルタ(80)を上下から挟み込む ように、該エアフィルタ(80)の下方には塵埃 留容器(90)が配置されている一方、該塵埃貯 容器(90)に対応して該エアフィルタ(80)の上 にはフィルタ押さえ手段(100)が設けられてい る。上記塵埃貯留容器(90)及びフィルタ押さ 手段(100)は、ともに上記エアフィルタ(80)の 径とほぼ同様の長さを有していて、それら 一端側が該エアフィルタ(80)の中心側に位置 、他端側が該エアフィルタ(80)の外周側に位 置するように配置されている。

 そして、この実施形態では、上記実施形 1とは逆に、上記塵埃貯留容器(90)及びフィ タ押さえ手段(100)がケーシング本体(26)に固 されていて、上記エアフィルタ(80)が回転す ように構成されている。すなわち、上記エ フィルタ(80)は、その中心側若しくは外周側 に設けられた図示しないモータによって回転 するように構成されていて、これにより、該 エアフィルタ(80)に捕捉された塵埃が上記塵 貯留容器(90)のブラシ用開口(91)内に配設され た回転ブラシ(96)によって除去されるように っている。この実施形態でも、上記回転ブ シ(96)が、エアフィルタ(80)に捕捉された塵埃 を除去するための塵埃除去手段(95)を構成す 。

 なお、この実施形態では、上記塵埃貯留 器(90)及びフィルタ押さえ手段(100)がケーシ グ本体(26)に固定されていて、上記エアフィ ルタ(80)が回転するように構成されているが この限りではなく、上記エアフィルタ(80)が ーシング本体(26)に固定されていて、上記塵 埃貯留容器(90)及びフィルタ押さえ手段(100)が 回転するように構成されていてもよい。

 また、この実施形態では、上記エアフィ タ(80)の上方に位置するフィルタ押さえ手段 (100)の押さえ部(102)が、該エアフィルタ(80)の 円形リブ(84)及び外枠(83)に当接するように けられている。具体的には、上記塵埃貯留 器(90)に対応して上記エアフィルタ(80)の径方 向に延びる支持板(101)に、該エアフィルタ(80) の円形リブ(84)に対応するように上記押さえ (102)が取り付けられている。

 なお、上記回転ブラシ(96)、支持板(101)及 押さえ部(102)の構成は、上記実施形態1と同 なので、詳しい構成についての説明は省略 る。

 -実施形態2の効果-
 以上より、この実施形態によれば、室内フ ン(39)の吸込側に位置するエアフィルタ(80) 平面視で円形状にした構成において、該エ フィルタ(80)を上下に挟み込むようにフィル 押さえ手段(100)及び塵埃貯留容器(90)を配置 、該フィルタ押さえ手段(100)の押さえ部(102) で上記エアフィルタ(80)の円形リブ(84)及び外 (83)を下方に付勢するようにしたため、該エ アフィルタ(80)のフィルタ部(81)を、上記塵埃 留容器(90)のブラシ用開口(91)内に配設され 回転ブラシ(96)に押し付けることができ、該 転ブラシ(96)によってフィルタ部(81)に捕捉 れた塵埃を効率良く除去することができる

 しかも、上記実施形態1と同様、上記フィ ルタ押さえ手段(100)の押さえ部(102)によって 記エアフィルタ(80)のリブ(84)を下方に押すよ うにしたため、該フィルタ押さえ手段(100)に ブとの干渉を避けるための機構を設けるこ なく、該エアフィルタ(80)に径方向リブ(85) 設けることが可能となり、該エアフィルタ(8 0)全体の剛性を高めることができる。したが て、上記フィルタ押さえ手段(100)によって 記エアフィルタ(80)のフィルタ部(81)を回転ブ ラシ(96)により確実に押し付けることが可能 なり、該フィルタ部(81)に捕捉された塵埃を 転ブラシ(96)によってより確実に且つ効率良 く除去することができる。

 また、上記エアフィルタ(80)のリブ(84,85) うち径方向リブ(85)は、その突出高さが、上 フィルタ押さえ手段(100)の押さえ部(102)が当 接する円形リブ(84)や外枠(83)の突出高さと同 かそれらよりも低くなっているため、該押 え部(102)が円形リブ(84)に当接しながら上記 アフィルタ(80)が回転する場合、該押さえ部 (102)が径方向リブ(85)と干渉するのを確実に防 止することができる。よって、上記フィルタ 押さえ手段(100)とエアフィルタ(80)とをスムー ズに相対移動させることができる。

 《その他の実施形態》
 上記実施形態は、以下のように構成しても い。

 上記各実施形態では、フィルタ押さえ手 (70,100)の押さえ部(72,102)を、一端側が断面略 半円状に下方に凸となるように折曲された板 状の部材によって構成しているが、この限り ではなく、エアフィルタ(40,80)のリブ(44,84)や 枠(43,83)を押せるような構成であれば、どの ような構成であってもよい。

 具体的には、押さえ部は、板状の部材をU の字状に折曲して、その折曲部側がエアフィ ルタ(40,80)のリブ(44,84)や外枠(43,83)に当接する ように、該板状部材の両端部を支持板(71,101) 固定する構成であってもよい。こうするこ で、上記板状部材の折曲部側によって、エ フィルタ(40,80)のリブ(44,84)や外枠(43,83)を回 ブラシ(51,96)側に押し付けることができる。 なお、上述のような構成を板状の部材によっ て形成するのではなく、ゴム等の弾性部材に よって形成してもよい。すなわち、弾性部材 を断面略D字状に形成して、その凸側がエア ィルタ(40,80)のリブ(44,84)や外枠(43,83)に当た ように、該弾性部材を支持板(71,101)に取り付 けてもよい。

 また、押さえ部は、支持板(71,101)に一端 が接続されたスプリングの他端側に、押さ 部材を設けたものであってもよい。このよ な構成にすることで、該スプリングによっ 押さえ部材をエアフィルタ(40,80)のリブ(44,84) や外枠(43,83)により確実に当接させることが き、フィルタ部(41,81)をより確実に回転ブラ (51,96)側に押し付けることができる。

 また、上記各実施形態では、エアフィル (40,80)から除去した塵埃を塵埃貯留容器(60,90 )内に貯留するようにしているが、この限り はなく、該塵埃貯留容器(60,90)とは別に、ケ シング(34)外により容量の大きい塵埃捕集箱 を設けるようにしてもよい。このような塵埃 捕集箱を設けることで、塵埃回収の頻度をさ らに低減することができる。なお、上記塵埃 捕集箱内に塵埃を搬送する場合には、例えば 室内ファン(39)の風等を利用してケーシング(3 4)外に搬送すればよい。

 さらに、上記各実施形態において、フィ タ押さえ手段(70,100)の押さえ部(72,102)の上方 に、ガード部材としての庇部(110)を設けても い。具体的には、図9に示すように、フィル タ押さえ手段(120)の押さえ部(122)の上方に、 押さえ部(122)を上方から覆うように、支持部 材(121)の側面から側方に向かって板状の庇部( 110)を突出形成してもよい。この庇部(110)は、 上面視で上記押さえ部(122)とほぼ重なるよう 大きさに形成されている。これにより、上 押さえ部(122)に対して、作業者が上方から れるのを防止でき、バネ部材としての該押 え部(122)が変形するのを防止することができ る。なお、上記図9の例では、押さえ部(122)が 、支持部材(121)への接続部(122a)と、該接続部( 122a)から斜め下方に延びる本体部(122b)と、該 体部(122b)の先端に形成された、エアフィル のリブとの接触部(122c)とからなり、上記接 部(122a)が支持板(121)の上面に接続されるた 、上記庇部(110)は、本体部(122b)の基端側を挿 通可能な挿通口が支持部材(121)との間で形成 れるように、上面視で略コの字状に形成さ ていて、その上面及び下面には複数の補強 のリブが立設されている。ここで、図9中の 符号122dはボルト穴であり、符号123は、支持 材(121)を補強するための補強部材である。

 また、上記実施形態1において、フィルタ 押さえ手段(75)をエアフィルタ(40)を幅方向に 切るような板状部材(76)によって構成してい るが、上記実施形態2においても、同様に、 状部材によってフィルタ押さえ手段を構成 てもよい。

 以上説明したように、本発明は、室内フ ンの吸込側にグリル部が設けられた空気調 装置の室内ユニットに特に有用である。