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Patent Searching and Data


Title:
INK JETTING METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/128352
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an ink jetting method by which an ink can be applied in a desired pattern by using a head having a plurality of nozzles. A pressure generating element for changing a pressure inside a liquid chamber filled with the ink is arranged inside a head (1), and the liquid chamber is provided with nozzles (13, 14, 15) for jetting the ink. The jetting quantity and the jetting speed of ink droplets, which are jetted from the nozzles (13, 14, 15) under the same conditions as those for an actual application pattern, are obtained by a jetting state monitoring device (2), and the obtained information is transmitted to a control device (6). The control device (6) changes a drive waveform of a voltage to be applied to the pressure generating element so that at least the ink jetting quantity or the ink jetting speed is uniform at the nozzles (13, 14, 15).

Inventors:
KODERA RYUUSUKE (JP)
SAKIO SUSUMU (JP)
IGUCHI SHINSUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/056953
Publication Date:
October 22, 2009
Filing Date:
April 03, 2009
Export Citation:
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Assignee:
ULVAC INC (JP)
KODERA RYUUSUKE (JP)
SAKIO SUSUMU (JP)
IGUCHI SHINSUKE (JP)
International Classes:
B41J2/045; B05D1/26; B41J2/01; B41J2/055
Foreign References:
JP2005014453A2005-01-20
JPH07195743A1995-08-01
Attorney, Agent or Firm:
SEIGA PATENT AND TRADEMARK CORPORATION (JP)
SEIGA Patent and Trademark Corporation (JP)
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Claims:

 インクが充填される液室と、前記液室内の圧力を変化させる圧力発生素子と、前記液室に設けられたノズルとを備えたヘッドを用いて、前記ノズルから前記インクを吐出するインクの吐出方法において、

 前記ヘッドは前記ノズルを複数備えており、

 実際の塗布パターンに対するのと同じ条件でインクを吐出して、各ノズルからのインクの吐出量および吐出速度の少なくとも一方が均一になるように、前記圧力発生素子に印加する電圧の駆動波形をノズル毎に変化させる工程を有することを特徴とするインクの吐出方法。

 前記工程は、同一のノズルから吐出された複数のインク滴について吐出量と吐出速度の平均値を求め、これらの平均値が各ノズル間で均一になるようにする工程であることを特徴とする請求項1に記載のインクの吐出方法。

 前記吐出量および前記吐出速度の少なくとも一方は、前記ノズルから吐出されたインク滴に、前記インク滴の吐出タイミングと同期して発光する照明光を照射して、前記インク滴をカメラで撮像し、得られた画像に基づいて求められることを特徴とする請求項1または2に記載のインクの吐出方法。

 前記複数のノズルのそれぞれの吐出が時間差を有して行われることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のインクの吐出方法。

 
Description:
インクの吐出方法


 本発明は、インクの吐出方法に関し、より しくは、インクが充填される液室と、液室 の圧力を変化させる圧力発生素子と、液室 設けられたノズルとを備えたヘッドを用い 、ノズルからインクを吐出するインクの吐 方法に関する。


 従来より、真空蒸着法やスパッタリング法 どで基板の全面に金属膜を成膜した後、フ トリソグラフィ法によって、塗布膜を所望 パターンに加工することが行われている。 かし、フォトリソグラフィ法は、工程が煩 である上に、使用する金属材料の無駄が大 いという問題を有する。


 これに対して、インクジェット法によって 基板上に金属インクを塗布することも行わ ている(例えば、特許文献1参照。)。この方 によれば、所望のパターンを有する塗布膜 、基板上に直接形成できる。したがって、 記した方法に比べて、工程を短縮できるだ でなく、使用する金属インクの無駄を減ら こともできる。


 インクジェット塗布装置としては、ピエゾ 子(圧電素子)などの圧力発生素子によって ンクの吐出を制御するものが知られている この装置では、ヘッドが、ノズルと圧力発 素子とをそれぞれ複数有していることが多 。圧力発生素子は、電極間にパルス電圧を 加することにより生じる機械的歪みを利用 てインクを吐出させる。各ノズルは、複数 セクションに分けられており、さらに各セ ション内で駆動ブロックに分割されている そして、駆動ブロック毎に圧力発生素子が 分割駆動される。


 ところで、ヘッドに設けられたノズルには 製造時の寸法ばらつきなどに起因する個体 がある。このため、各ノズルから吐出され インクの量は均一でなく、ノズル間でばら きがある。また、インクの吐出速度にもば つきがあり、ノズルによって基板へのイン の着弾位置に違いが生じる。インクの吐出 にばらつきがあると、基板上に着弾したイ クのドット径がばらついて濃度むらになる また、インクの着弾位置にばらつきがある 、塗布膜のパターン精度を低下させる結果 なる。


 しかし、各ノズルのばらつきが問題のない 度まで抑えられたノズルを製造することは 歩留まりを極端に低下させることになる。 た、製造当初はばらつきが小さくても、動 を繰り返しているうちに何らかの原因でば つきが大きくなってしまうこともある。


 そこで、インクの吐出量と吐出速度がノズ 間で均一になるように、これらを調整する とが必要になる。圧力発生素子を用いたイ クジェット塗布装置では、印加電圧を調整 ることによって、吐出量と吐出速度が均一 なるようにしている。すなわち、圧力発生 子に電圧を印加すると、電界の大きさに比 して、速い速度でその形状が変化する。そ 故、圧力発生素子に印加する電圧の大きさ 電圧波形を変えることにより、インクの吐 量や吐出速度を変えて、これらが均一とな ようにすることができる(特許文献2参照)。


特開昭59-75205号公報

特開2005-502447号公報


 上述した複数のノズルを有するヘッドには 基板などの対象物にインクを高速で塗布で るという利点がある。かかるヘッドを有す インクジェット塗布装置では、ノズルが複 のブロックに分割されていて、ブロック毎 所定の数のノズルが時分割駆動される。一 には、ノズルが並んでいる方向に沿って、 から順に複数のノズルからインクが吐出す ようになっている。


 しかし、ノズルの数が多くなると、隣接す ノズル同士の間隔が近くなるために、ノズ 間で干渉(クロストーク)が生じ、これによ インクの吐出状態が変化する。こうした干 は、複数のノズル単位でノズルの配列方向 沿って順次インクを吐出させる方式で顕著 なる。複数のノズル内での干渉とは別に、 数のノズル間での干渉も生じるからである


 ところで、ノズル間での干渉の程度は、対 物上に形成する塗布パターンによって異な 。これは、塗布パターンが異なると、各ノ ルの吐出周期や、圧力発生素子に印加する 圧の駆動波形のノズル間における位相差が わることによる。しかしながら、従来、各 ズルにおけるインクの吐出量や吐出速度を 一にするため、圧力発生素子に印加する電 を調整する際には、調整用の塗布タイミン が用いられていた。このため、実際の塗布 イミングで塗布すると、ノズル間での新た 干渉作用が加わり、所望のパターンを形成 きなくなるという問題があった。


 本発明は、こうした点に鑑みてなされたも である。すなわち、本発明の目的は、複数 ノズルを有するヘッドを用いて、所望のパ ーンで塗布することのできるインクの吐出 法を提供することにある。


 本発明の他の目的および利点は、以下の記 から明らかとなるであろう。


 本発明は、インクが充填される液室と、前 液室内の圧力を変化させる圧力発生素子と 前記液室に設けられたノズルとを備えたヘ ドを用いて、前記ノズルから前記インクを 出するインクの吐出方法において、

 前記ヘッドは前記ノズルを複数備えており

 実際の塗布パターンに対するのと同じ条件 インクを吐出して、各ノズルからのインク 吐出量および吐出速度の少なくとも一方が 一になるように、前記圧力発生素子に印加 る電圧の駆動波形をノズル毎に変化させる 程を有することを特徴とするものである。


 本発明において、前記工程は、同一のノズ から吐出された複数のインク滴について吐 量と吐出速度の平均値を求め、これらの平 値が各ノズル間で均一になるようにする工 とすることが好ましい。


 本発明において、前記吐出量および前記吐 速度の少なくとも一方は、前記ノズルから 出されたインク滴に、前記インク滴の吐出 イミングと同期して発光する照明光を照射 て、前記インク滴をカメラで撮像し、得ら た画像に基づいて求められ得る。


 本発明においては、前記複数のノズルのそ ぞれの吐出を時間差を有して行うことがで る。


 本発明によれば、実際の塗布パターンに対 るのと同じ条件でインクを吐出して、各ノ ルからのインクの吐出量および吐出速度の なくとも一方が均一になるように、圧力発 素子に印加する電圧の駆動波形をノズル毎 変化させるので、複数のノズルを有するヘ ドであっても所望のパターンで塗布するこ が可能となる。


(a)および(b)は、本実施の形態における ンクジェット塗布装置の部分構成図である 本実施の形態において、基板とヘッド 対応関係を示す模式図である。 (a)~(c)は、従来の調整方法における圧力 発生素子に印加するパルス波形の一例である 。 (a)~(c)は、本実施の形態によるパルス波 形の一例である。


 本実施の形態におけるインクジェット塗布 置では、ヘッドが、インクが充填される液 と、この液室に設けられてインクが吐出さ るノズルと、液室内の圧力を変化させる圧 発生素子とを備える。ここで、圧力発生素 としては、ピエゾ素子(圧電素子)などが挙 られる。圧力発生素子に電圧を印加すると 液室内の圧力が変化してノズルから液滴が 出する。尚、ヘッドの数は、1つであっても いし、2つ以上であってもよい。


 本実施の形態では、ノズルと圧力発生素子 が、それぞれ2以上の数でヘッドに設けられ ている。圧力発生素子は、電極間にパルス電 圧を印加することにより生じる機械的歪みを 利用してインクを吐出させるものである。各 ノズルは、複数のセクションに分けられてお り、さらに各セクション内で駆動ブロックに 分割されている。そして、駆動ブロック毎に 圧力発生素子が時分割駆動される。


 本実施の形態においては、ノズルが並んで る方向に沿って、端から順に複数のノズル らインクが吐出するように駆動することが きる。これにより、塗布に要する時間を短 できるとともに、駆動回路を簡素化するこ ができる。


 インクジェット塗布装置は、圧力発生素子 印加する電圧の駆動波形を調整する制御装 を有する。この制御装置は、駆動波形を電 方向と時間方向の2方向に調整することがで きる。尚、制御装置は、駆動波形を電圧方向 および時間方向のいずれか一方にのみ調整す るものであってもよい。


 また、インクジェット塗布装置は、吐出状 観測装置を有する。この装置は、ノズルか 吐出されたインク滴の吐出状態を観測する 段である。換言すると、実際に塗布するの 同じ条件、すなわち、各ノズルの吐出周期 、圧力発生素子に印加する電圧の駆動波形 ノズル間における位相差を、実際の塗布パ ーンに対する条件と同じにして、吐出状態 観測する手段である。


 吐出状態観測装置では、ノズルから吐出さ たインク滴に、インク滴の吐出タイミング 同期して発光する照明光を照射して、イン 滴をカメラで撮像し、得られた画像に基づ て吐出量や吐出速度が求められるようにす ことができる。ここで、照明光の光源とし はストロボを用いることができ、カメラと てはCCDカメラを用いることができる。 


 図1(a)および(b)は、本実施の形態におけるイ ンクジェット塗布装置の部分構成図の一例で ある。図1(a)は、インクの滴下方向に対して 直な方向から見た図であり、図1(b)は、ノズ の方向から見た図である。尚、図1(b)では、 制御装置および各構成部材間の接続の一部を 省略している。図1(a)および(b)において、1は ッドであり、詳細は図示しないが、インク 充填される液室と、この液室内の圧力を変 させる圧力発生素子と、液室に設けられた ズルとを備える。ノズルは2以上の数で設け られており、これらのノズルから液室内のイ ンクが吐出される。(図1の例では、3つのノズ ル13,14,15が設けられている。)また、2は、吐 状態観測装置であり、光を照射するストロ 3と、ストロボ3からの光を受光してインク滴 を撮像するCCDカメラ4と、インクの吐出速度 取得する吐出速度取得部5とを備えている。


 上述したように、ノズル13,14,15から吐出さ るインクの吐出量にばらつきがあると、基 などの対象物上に着弾したインクのドット がばらついて濃度むらになる。また、イン の吐出速度にばらつきがあると、インクの 弾位置にばらつきが生じる。したがって、 番の塗布を行う前に、吐出量や吐出速度が 一になるよう調整する必要がある。


 本実施の形態では、実際の塗布パターンに するのと同じ条件、すなわち、本番の塗布 同じ条件でインクを吐出して、吐出量や吐 速度の調整を行う。調整は、制御装置で行 、具体的にはDPN(Drive Per Nozzle)補正によっ 行う。すなわち、ノズル毎に吐出量と吐出 度を求めて目標値と比較し、これらが目標 となるように、吐出量および吐出速度と駆 波形との各関係から予め求めておいた補正 数を用いて、それぞれの電圧の駆動波形を ズル毎に調整する。


 上記の調整は、圧力発生素子を駆動するパ ス電圧の大きさや時間幅を変えることによ て行う。ここで、ノズル数が少ない場合に 、吐出速度を均一化することにより、吐出 も均一化することができる。しかし、ノズ 数が多くなると、吐出速度を均一化しても 吐出量の均一化を図ることができなくなる そこで、ノズル数が多い場合には、まず、 出量が均一となるように調整し、次いで、 出速度が均一となるように調整する。この うに、2段階で調整することにより、インク の吐出量と吐出速度を高い精度で制御するこ とが可能となる。


 インクの吐出量の調整は、具体的には、圧 発生素子に印加する電圧の駆動波形を電圧 向に変化させることにより行う。例えば、 のようにして行うことができる。


 実際の塗布パターンに対するのと同じ条件 インクを吐出し、吐出状態観測装置2で、ノ ズル13,14,15から吐出されたインク滴を撮像す 。この際、インク滴の吐出と同期してスト ボ3を発光させ、飛翔しているインク滴をCCD カメラ4で撮像する。得られた画像を基に吐 量を比較し、ノズル13,14,15でそれぞれ吐出量 が均一となるように、制御装置6において駆 波形をノズル13,14,15毎に変化させる。予めイ ンク滴の大きさと吐出量との関係を求めてお けば、ノズル13,14,15から所望の吐出量のイン が均一に吐出されるようにすることができ 。


 尚、ストロボを用いた上記方法とは別に、 ズルから吐出されたインク滴が、対象物で る基板などへ着弾した後のインクのドット を調べることによっても吐出量を知ること できる。具体的には、基板上に、実際の塗 パターンに対するのと同じ条件でインクを 出する。そして、各ノズルから吐出された ンクのドット径を比較し、これらが均一に 望の大きさとなるように、制御装置で駆動 形を電圧方向に変化させる。予めドット径 吐出量との関係を求めておけば、各ノズル ら所望の吐出量のインクが均一に吐出され ようにすることができる。但し、インクの ット径は基板の表面状態の影響を受けるの 、上述した撮像画像から求める方法の方が ましい。


 次に、均一の吐出量となったインク滴に対 て、吐出速度が均一となるようにする。具 的には、圧力発生素子に印加する電圧の駆 波形を時間方向に変化させることにより行 。例えば、次のようにして行うことができ 。


 実際の塗布パターンに対するのと同じ条件 インクを吐出し、吐出状態観測装置2で、ノ ズル13,14,15から吐出されたインク滴を異なる イミングで2回撮像する。具体的には、圧力 発生素子に印加する電圧の駆動パルスと同期 したストロボ3を2回点滅し、飛翔しているイ ク滴をCCDカメラ4によって撮像する。続いて 、吐出速度取得部5において、得られた画像 らインク滴の位置を求め、この位置と撮像 るタイミングの間隔とからインクの吐出速 を求める。この情報は制御装置6に送られた 、制御装置6において、ノズル13,14,15から吐 されたインクの吐出速度が比較される。そ て、これらが均一となるように、ノズル13,1 4,15毎に駆動波形が制御装置6によって変えら る。


 尚、ストロボを用いた上記方法とは別に、 ズルから吐出されたインク滴が、対象物で る基板などへ着弾した位置を調べることに っても吐出速度を知ることができる。吐出 度が速ければノズルから遠い位置に着弾す 一方、吐出速度が遅いとノズルから近い位 に着弾するからである。本実施の形態にお ては、この方法によって吐出速度を比較し もよい。但し、着弾位置は基板の表面状態 影響を受ける場合があるので、上述した撮 画像から求める方法の方が好ましい。


 図2は、基板とヘッドを模式的に示したもの であり、11はヘッドを、12は基板を表してい 。また、この図において、矢印は、ヘッド11 が移動する方向を示している。尚、基板とヘ ッドは相対的に移動すればよく、ヘッドが固 定された状態で、矢印とは逆方向に基板が移 動してもよい。


 図2は、実際の塗布パターンに対するときの ヘッドとパターンとの位置関係を表す。図2 、101は、ノズル13から吐出したインクが着弾 すべき位置を示している。この例では、3滴 インクが着弾して1つのパターン102を構成し おり、ヘッド11が移動することにより、同 パターンが矢印の方向に順次形成されて行 。同様に、103は、ノズル14から吐出したイン クが着弾すべき位置を示しており、3滴のイ クが着弾してパターン104を形成する。また 105は、ノズル15から吐出したインクが着弾す べき位置を示しており、3滴のインクが着弾 てパターン106を形成する。


 図3は、従来の調整方法における圧力発生素 子に印加するパルス波形を示したものであり 、(a)は図1のノズル13に、(b)は図1のノズル14に 、(c)は図1のノズル15にそれぞれ対応している 。尚、これらの図において、横軸は時間を、 縦軸は電圧をそれぞれ表している。


 従来のインクジェット塗布装置での調整方 では、図3(a)~(c)に示すように、ノズル13,14,15 について同じタイミングでパルス波形が印加 されていた(特許文献2の図20および段落0052参 。)。しかし、ノズル間の干渉を考慮すると 、ノズル13,14,15についてパルス波形を同じタ ミングで印加したのでは、塗布むらを解消 ることはできない。


 図4は、本実施の形態におけるパルス波形を 示したものであり、(a)は図2のノズル13に、(b) は図2のノズル14に、(c)は図2のノズル15にそれ ぞれ対応している。この図に示すように、パ ルス波形はノズル間で位相がずれている。こ れは、実際の塗布では、パターンのピッチに 合わせるためにヘッドが斜めに配置されるた めである。このときのタイミングを図1にお る調整用として用いる。このように複数の ズルのそれぞれの吐出が時間差を有して行 れることにより、実際の塗布パターンに対 したノズル間の干渉を考慮しつつ、インク 吐出量と吐出速度を均一化することが可能 なる。すなわち、図4(a)~(c)のそれぞれのパル ス波形のタイミング、パルス波形の電圧方向 の調整、電圧印加時間、パルス波形の立上り および/または立下りを個々に調整すること より吐出量の均一化や吐出速度の均一化を ることができる。尚、上述の通り、これら 操作は制御装置6で行われる。また、吐出量 吐出速度の両方を均一にする必要はなく、 ずれか一方を均一とした場合にも本発明の 果は得られる。


 本実施の形態において、吐出速度を取得す のに飛翔しているインク滴を撮像する際に 、パルス波形の位相差を考慮して、ストロ を点滅し、CCDカメラによる撮像を行うよう する。すなわち、ノズル間のパルス波形に 、所定の位相差があるので、あるノズルか 吐出されるインク滴を撮像した後、別のノ ルから吐出されるインク滴を撮像するには ストロボに入力されるトリガー信号を、塗 パターンから計算される位相差の分だけず す。これにより、各ノズルから吐出される ンク滴を、常にCCDカメラで撮像できるよう なる。


 尚、厳密には、同一ノズル内においても、 ンク滴毎に吐出状態に違いが生じ得る。こ した場合には、同一ノズル内において、ス ロボに入力されるトリガー信号を、塗布パ ーンに対応した位相差の分だけずらし、複 のインク滴について吐出量と吐出速度の平 値を求め、これらの平均値が各ノズル間で 一となるようにすることが好ましい。この うにすることで、インクの吐出状態をより い精度で制御することが可能となる。


 以上述べたように、実際の塗布パターンに するのと同じ条件、すなわち、本番の塗布 同じ条件でインクを吐出して、吐出量や吐 速度の調整を行うことにより、実際の塗布 ターンに対応するノズル間の干渉を考慮し 調整が可能となる。したがって、ノズル数 多いヘッドであっても、塗布むらを低減し 所望のパターンを形成することができる。


 尚、本発明は上記実施の形態に限定される のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範 内で種々変形して実施することができる。


 例えば、上記実施の形態では、各ノズルか 吐出されるインクの吐出量を調整してから 出速度を調整した。しかし、本発明はこれ 限られるものではなく、吐出速度を調整し から吐出量を調整してもよい。この場合、 調整は、上記と同様の方法で行うことがで る。


  1 ヘッド

  2 吐出状態観測装置

  3 ストロボ

  4 CCDカメラ

  5 吐出速度取得部

  6 制御装置

  11 ヘッド

  12 基板

  13,14,15 ノズル