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Patent Searching and Data


Title:
INSPECTING STRUCTURE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/011201
Kind Code:
A1
Abstract:
An inspecting structure is attached to a lower surface of a circuit board in a probe card. The inspecting structure is provided with a base section; a board-like contact section attached to the lower surface of the base section; and a holding section for holding the base section. The contact section is formed by laminating a wiring layer, an insulating layer and an elastic layer in this order from the bottom. Each probe pin is formed by bending down a part of the contact section within the surface and has a laminated structure having the wiring layer, the insulating layer and the elastic layer. In a conductive portion of the base section, a conductive line and a dielectric section are coaxially arranged. The conductive line is electrically connected to the probe pin and the circuit board.

Inventors:
MOCHIZUKI JUN (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/061328
Publication Date:
January 22, 2009
Filing Date:
June 20, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOKYO ELECTRON LTD (JP)
MOCHIZUKI JUN (JP)
International Classes:
G01R1/073
Foreign References:
JPH0750324A1995-02-21
JPS63206671A1988-08-25
JP2006507479A2006-03-02
JP2005061844A2005-03-10
JP2006275543A2006-10-12
Attorney, Agent or Firm:
KANEMOTO, Tetsuo et al. (1-12 Sumiyoshi-ch, Shinjuku-ku Tokyo, JP)
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Claims:
プローブカードの回路基板の下面に取り付けられる検査用構造体であって、
 台座部と、
 前記台座部の下面に取り付けられ、複数のプローブピンが形成された基板状のコンタクト部と、を有し、
 前記コンタクト部は、少なくとも配線層、絶縁層及び弾性層が下からこの順に積層されて形成されており、
 各プローブピンは、前記コンタクト部の面内の一部が下方に屈曲して形成され、前記配線層、絶縁層及び弾性層を有する積層構造を有し、
 前記台座部は、前記コンタクト部のプローブピンと前記回路基板に電気的に接続され上下方向に向けて設けられた複数の導電線と、前記各導電線の周りを囲む誘電体部と、前記各誘電体部の周りを囲み、なおかつ接地された導体部と、を有する。
請求項1に記載の検査用構造体において、
 前記台座部の本体が導体で形成されて前記導体部を形成し、
 前記台座部には、前記導体部に囲まれて上下方向に貫通する貫通孔が形成され、
 前記導電線と前記誘電体部は、前記貫通孔内に同軸状に設けられている。
請求項1に記載の検査用構造体において、
 前記コンタクト部の配線層には、前記プローブピンと配線により接続された複数の接続端子が形成され、
 前記各導電線は、対応する前記接続端子に電気的に接続されている。
請求項3に記載の検査用構造体において、
 前記配線層の接続端子の位置には、前記コンタクト部を上下方向に貫通する貫通孔が形成され、
 前記各導電線は、前記コンタクト部の貫通孔に挿入され、前記接続端子に電気的に接続されている。
請求項3に記載の検査用構造体において、
 前記配線層には、前記複数のプローブピンが形成されたプローブピン形成領域と、前記複数の接続端子が形成された接続端子形成領域が分かれて形成されている。
請求項1に記載の検査用構造体において、
 前記コンタクト部と前記台座部の間には、電子回路が形成された配線基板が介在され、
 前記導電線は、前記配線基板に形成された貫通孔を貫通し、前記配線基板の配線に電気的に接続されている。
請求項6に記載の検査用構造体において、
 前記電子回路は、前記導電線を通る電気信号のノイズを除去する回路である。
請求項6に記載の検査用構造体において、
 前記台座部の下面には、凹部が形成され、前記配線基板の電子回路が当該凹部に収容されている。
請求項1に記載の検査用構造体において、
 前記コンタクト部と前記台座部の間には、絶縁基板が介在され、前記導電線は、前記絶縁基板に形成された貫通孔を貫通している。
請求項1に記載の検査用構造体において、
 前記台座部の各導電線と前記回路基板との接触部には、弾性を有する導体部材が設けられている。
請求項1に記載の検査用構造体において、
 前記回路基板の下面側で前記台座部を保持する保持部をさらに有し、
 前記保持部は、同一平面内に複数の台座部を保持できる。
請求項11に記載の検査用構造体において、
 前記保持部は、平板状に形成され、複数の貫通孔が格子状に形成され、
 前記台座部は、前記各貫通孔に上方から挿入されて係止される。
請求項1に記載の検査用構造体において、
 前記台座部は、一つであり、支持部によって前記回路基板の下面側に取り付けられている。
Description:
検査用構造体

 本発明は、プローブカードの回路基板の 面に取り付けられる検査用構造体に関する

 例えば半導体ウェハ上に形成されたIC、LS Iなどの電子回路の電気的特性の検査は、例 ば回路基板やプローブ針を有するプローブ ードを用いて行われ、例えば回路基板の下 に配列された複数のプローブピンを、ウェ 上の電子回路の各電極パットに電気的に接 させることにより行われている。

 回路基板の歪みやウェハ上の電極パットの さのばらつきなどを吸収するため、あるい 電極パット表面の酸化膜を削り取るため、 ローブピンには、上下方向の弾性や強度が 要になる。このため、プローブピンは、導 性などの電気的特性に優れ、なおかつ弾性 どの機械的特性に優れた材料を用いて形成 れている(特許文献1参照)。

特開2007-57439号公報

 ところで、近年は、電子回路のパターン 微細化が進み、電極パットが微細化し、ま 電極パットの間隔がさらに狭くなっている め、プローブカードに、より微細で狭ピッ のプローブピンを形成する必要がある。こ ため、微細であっても、弾性による縮み量 十分に確保でき、また強度も十分確保でき ような機械的特性のさらに高いプローブピ が必要である。また、より高精度で厳密な 査が要求されているため、プローブピンの 気的特性もさらに向上する必要がある。

 しかしながら、現状では、そのような電 的特性と機械的特性が両方とも高い材料は く、その材料の開発は容易ではない。

 また、現状のプローブカードでは、検査 の電気信号に対するおよそのインピーダン 整合は行われているが、プローブピンまで めた部分のインピーダンス整合は行われて ない。このため、検査時にテスタからプロ ブピンに送られる電気信号には劣化が見ら る。より高精度で厳密な検査を行うには、 り厳密なインピーダンス整合を行う必要が る。

 本発明は、かかる点に鑑みてなされたも であり、高い電気的特性と機械的特性を持 プローブピンを有し、なおかつインピーダ スの整合も厳密に行うことができる検査用 造体を提供することをその目的とする。

 上記目的を達成するために、本発明は、 ローブカードの回路基板の下面に取り付け れる検査用構造体であって、台座部と、前 台座部の下面に取り付けられ、複数のプロ ブピンが形成された基板状のコンタクト部 、前記回路基板の下面側で前記台座部を保 する保持部と、を有し、前記コンタクト部 、少なくとも配線層、絶縁層及び弾性層が からこの順に積層されて形成されており、 プローブピンは、前記コンタクト部の面内 一部が下方に屈曲して形成され、前記配線 、絶縁層及び弾性層を有する積層構造を有 、前記台座部は、前記コンタクト部のプロ ブピンと前記回路基板に電気的に接続され 下方向に向けて設けられた複数の導電線と 前記各導電線の周りを囲む誘電体部と、前 各誘電体部の周りを囲み、なおかつ接地さ た導体部と、を有することを特徴とする。

 本発明によれば、コンタクト部のプロー ピンが配線層と弾性層を有するので、例え 配線層に電気的特性の優れた材料を使用し 弾性層に機械的特性の優れた材料を使用で るので、高い電気的特性と機械的特性を有 るプローブピンを実現できる。また、台座 の導電線、誘電体部、導体部からなる同軸 造或いはストリップ構造により、プローブ ンを含めたプローブカード全体のインピー ンス整合を厳密に行うことができる。した って、より微細で狭ピッチの電極を有する 検査体の検査を高い精度で行うことができ 。

 前記台座部の本体が導体で形成されて前 導体部を形成し、前記台座部には、前記導 部に囲まれて上下方向に貫通する貫通孔が 成され、前記導電線と前記誘電体部は、前 貫通孔内に同軸状に設けられていてもよい

 前記コンタクト部の配線層には、前記プ ーブピンと配線により接続された複数の接 端子が形成され、前記各導電線は、対応す 前記接続端子に電気的に接続されていても い。

 前記配線層の接続端子の位置には、前記 ンタクト部を上下方向に貫通する貫通孔が 成され、前記各導電線は、前記コンタクト の貫通孔に挿入され、前記接続端子に電気 に接続されていてもよい。

 前記配線層には、前記複数のプローブピ が形成されたプローブピン形成領域と、前 複数の接続端子が形成された接続端子形成 域が分かれて形成されていてもよい。

 前記コンタクト部と前記台座部の間には 電子回路が形成された配線基板が介在され 前記導電線は、前記配線基板に形成された 通孔を貫通し、前記配線基板の配線に電気 に接続されていてもよい。

 前記電子回路は、前記導電線を通る電気 号のノイズを除去する回路であってもよい

 前記台座部の下面には、凹部が形成され 前記配線基板の電子回路が当該凹部に収容 れていてもよい。なお、この凹部には、貫 孔も含まれる。

 前記コンタクト部と前記台座部の間には 絶縁基板が介在され、前記導電線は、前記 縁基板に形成された貫通孔を貫通していて よい。

 前記台座部の各導電線と前記回路基板と 接触部には、弾性を有する導体部材が設け れていてもよい。

 前記検査用構造体は、前記回路基板の下 側で前記台座部を保持する保持部をさらに し、前記保持部は、同一平面内に複数の台 部を保持できるようにしてもよい。

 前記保持部は、平板状に形成され、複数 貫通孔が格子状に形成され、前記台座部は 前記各貫通孔に上方から挿入されて係止さ るようにしてもよい。

 前記台座部は、一つであり、支持部によ て前記回路基板の下面側に取り付けられて てもよい。

 本発明によれば、プローブカードのプロ ブピンが高い電気的特性と機械的特性を有 、なおかつプローブカードのインピーダン の整合を厳密に行うことができるので、よ 微細で狭ピッチの電極を有する被検査体の 査を高い精度で行うことができる。

プローブ装置の構成の概略を示す説明 である。 検査ブロックの構成を示す斜視図であ 。 検査ブロックの構成を示す縦断面図で る。 台座部内の構造を簡略化した模式図で って、(a)は横断面図であり、(b)は横断面図 ある。 コンタクト部の斜視図である。 多数の検査ブロックを保持する保持板 構成を示す下面図である。 配線基板を設けた検査ブロックの縦断 図である。 台座部内の他の同軸構造を示す模式図 あって、(a)は横断面図であり、(b)は横断面 である。 台座部内のストリップライン構造を示 模式図であって、(a)は横断面図であり、(b) 横断面図である。 台座部が一つの場合のプローブ装置の 構成の概略を示す説明図である。

符号の説明

 1  プローブ装置
 2  プローブカード
 10 回路基板
 13 検査用構造体
 20 検査ブロック
 30 台座部
 30a 導体部
 31 コンタクト部
 31a 配線層
 31b 絶縁層
 31c 弾性層
 40 導通ピン
 40a 導電線
 40b 誘電体部
 60 プローブピン
 U  電極パット
 W  ウェハ

 以下、本発明の好ましい実施の形態につ て説明する。図1は、本実施の形態にかかる 検査用構造体を有するプローブ装置1の構成 概略を示す説明図である。

 プローブ装置1には、例えばプローブカー ド2と、被検査体としてのウェハWを載置する 置台3が設けられている。プローブカード2 、載置台3の上方に配置されている。載置台3 は、例えば水平方向及び上下方向に移動自在 に構成されており、載置したウェハWを三次 移動できる。

 プローブカード2は、例えば載置台3に載 されたウェハWに検査用の電気信号を送るた の回路基板10と、当該回路基板10を保持し固 定するホルダ11と、回路基板10の上面に取り けられ、回路基板10を補強する補強板12と、 路基板10の下面側に装着され、検査時にウ ハW上の電極パットUに接触して回路基板10と ェハWとの電気的な導通を図る検査用構造体 13等を備えている。

 回路基板10は、図示しないテスタに電気 に接続されており、テスタからの検査用の 気信号を下方の検査用構造体13に対し送受信 することができる。回路基板10は、例えば略 盤状に形成されている。回路基板10の内部 は、電子回路が形成され、回路基板10の下面 には、当該電子回路の複数の端子10aが形成さ れている。

 補強板12の外周部の下面には、回路基板10 を貫通し回路基板10の下方に突出する支持部1 4が取り付けられている。この支持部14に検査 用構造体13が支持されている。

 検査用構造体13は、複数の検査ブロック20 と、それらの検査ブロック20を保持し固定す 保持部としての保持板21を備えている。

 検査ブロック20は、図2に示すように台座 30と、台座部30の下面に取り付けられた基板 状のコンタクト部31を有している。

 台座部30は、略直方体形状に形成されて る。例えば図3に示すように台座部30の中央 は、四角形の凹部としての貫通孔Aが形成さ ている。台座部30の本体30aは、金属などの 体により形成されている。この本体(導体部) 30aは、接地されている。導体部30aには、上下 方向に貫通する丸形の複数の貫通孔30bが形成 されており、その各貫通孔30bには、直線状の 導通ピン40が挿入されている。導通ピン40は 例えば貫通孔Aを挟んだ両側にそれぞれ多数 置されている。

 各導通ピン40は、例えば図4に示すように 心軸にタングステンなどの導電線40aが設け れ、その導電線40aの周りに樹脂などの誘電 部40bが環状に被覆されて、同軸状になって る。したがって、台座部30の内部には、図4 示すように各導電線40aの周りを囲むように 電体部40bが設けられ、その誘電体部40bの周 を囲むように導体部30aが設けられている。 れにより、台座部30は、導通ピン40を通る電 気信号に対するインピーダンスを調整できる 同軸構造を有している。

 導通ピン40は、図3に示すように台座部30 導電部30aの上下面から突出しており、その 出部分には、誘電体が被覆されておらず、 電線40aが露出している。例えば導通ピン40の 導電線40aの上端部は、弾性を有する導体部材 としての接続ピン50を介在して回路基板10の 子10aに接続されている。接続ピン50は、例え ば導電ゴム等により形成されている。各導通 ピン40の接続ピン50は、上面基板51を貫通して 当該上面基板51に保持されている。上面基板5 1は、方形に形成されている。上面基板51は、 例えば台座部30の上面に設けられた凹部30cに め込まれて、台座部30に取り付けられてい 。

 コンタクト部31は、図2に示すように台座 30の下面と同じ大きさの方形の基板形状に 成されている。コンタクト部31は、図3に示 ように下から順に配線層31a、絶縁層31b及び 性層31cの3層の積層構造を有している。コン クト部31の中央部付近が、下方に屈曲して 数のプローブピン60が形成されている。この ため、プローブピン60は、配線層31a、絶縁層3 1b及び弾性層31cの3層構造を有している。

 プローブピン60は、例えば図5に示すよう コンタクト部31の中央部に2列に並べて形成 れている。一の列のプローブピン60の先端 他の列のプローブピン60の先端が互いに対向 している。こうして、コンタクト部31の中央 は、プローブピン60の形成領域になってい 。コンタクト部31の配線層31aのプローブピン 60の形成領域の両側には、対応するプローブ ン60と配線により接続された多数の接続端 61が形成されている。つまり、コンタクト部 31のプローブピン60の形成領域の両側は、接 端子61の形成領域になっている。

 各接続端子61の位置には、コンタクト部31 を貫通する貫通孔62が形成されている。図3に 示すように貫通孔62には、導通ピン40の導電 40aが挿入され、導電線40aと接続端子61が半田 等により電気的に接続されている。こうして 、各プローブピン60は、接続端子61、導電線40 a及び接続ピン50を通じて、回路基板10に電気 に接続されている。

 コンタクト部31の絶縁層31bは、ポリイミ やテフロン(デュポン社の登録商標)などの絶 縁材により形成されている。この絶縁層31bに より配線層31aと弾性層31cを絶縁している。弾 性層31cは、例えばゴムメタル、BeCu又は炭素 などの弾性材により形成されている。この 性層31cにより、各プローブピン60は、上下方 向に高い弾性を有している。

 ここで、上記コンタクト部31の製造方法 ついて説明する。先ず、配線層31aと絶縁層31 bからなる下層基板70と、弾性層31cからなる上 層基板71が形成される。下層基板70は、基材 なる絶縁層31bの下面に例えばフォトリソ技 により所定パターンの配線層31bを形成する とにより製造される。また、上層基板71は、 例えば電鋳技術により形成される。

 その後、下層基板70と上層基板71が圧接さ れて貼り合せられる。次に、例えばレーザ照 射装置Bによるレーザ加工により、各プロー ピンの形状に沿って切込みが入れられる。 の後、例えば板状の部材によって上層基板71 側からプローブピンの形成領域が押圧され、 プローブピンの形成領域の一部が下方に屈曲 して、プローブピン60が形成される。なお、 上のように下層基板70と上層基板71を貼りあ わせてコンタクト部31を形成しなくても、上 基板71に直接絶縁材を蒸着してその上に回 を形成して、配線層31a及び絶縁層31bを形成 てもよい。

 図3に示すように台座部30の下面とコンタ ト部31との間には、絶縁体からなる絶縁基 80が介在されている。絶縁基板80には、例え コンタクト部31と同じ大きさの方形の基板 用いられている。絶縁基板80には、多数の貫 通孔80aが形成され、これらの貫通孔80aに導電 線40aが挿通している。絶縁基板80の中央部に 、台座部30の貫通孔Aに対応する貫通孔Dが形 成されている。この絶縁基板80により、台座 30の導体部30aとコンタクト部31を絶縁してい る。

 以上のように、各検査ブロック20は、上 基板51、台座部30、絶縁基板80及びコンタク 部31が一体化して構成されている。

 保持板21は、例えば図6に示すように平板 に形成されている。保持板21には、四角形 の多数の貫通孔21aが縦方向と横方向に格子 に形成されている。貫通孔21aは、検査ブロ ク20が上方から挿入できるように形成されて おり、台座部30は貫通孔21aの枠部21bに係止さ て、検査ブロック20が保持板21に保持されて いる。

 保持板21は、図1に示すように支持部14に 定されている。保持板21は、ボルト90により 持部14に固定された板ばね91によって支持部 14に固定されている。この固定によって、各 査ブロック20の上部端子(接続ピン50)が回路 板10の端子10aに接続されている。

 次に、以上のように構成されたプローブ 置1の作用について説明する。先ず、ウェハ Wが載置台3上に載置されると、載置台3が上昇 し、ウェハWが検査用構造体13に下から押し付 けられる。これにより、ウェハWの各電極パ トUが対応する各プローブピン60に接触する 次に、テスタからの検査用の電気信号が、 路基板10を通じて検査用構造体13に送られ、 続ピン50、導通ピン40及びプローブピン60等 通じて、ウェハW上の各電極パットUに送ら る。こうして、ウェハW上の回路の電気的特 が検査される。

 以上の実施の形態によれば、コンタクト 31のプローブピン60を、配線層31a、絶縁層31b 及び弾性層31cからなる3層構造に形成し、プ ーブピン60の電気的な導通部分と、弾性部分 を分けたので、配線層31aに抵抗の低い電気的 特性の優れた材料を用い、弾性層31cに弾性の 強い機械的特性の優れた材料を用いることが できる。この結果、高い電気的特性と機械的 特性を両方有するプローブピンが実現できる 。また、台座部30に導電線40a、誘電体部40b及 導体部30aからなるストリップ構造を形成し インピーダンスの調整部を設けたので、プ ーブピン60を含めたプローブカード2全体の ンピーダンス整合を厳密に行うことができ 。したがって、より微細で狭ピッチの電極U を有するウェハWの検査を高い精度で行うこ ができる。

 台座部30の本体を導体部30aとし、その導 部30aに貫通孔30bを形成し、その貫通孔30bに 導電ピン40の導電線40aと誘電体部40bを同軸状 に挿入したので、台座部30内に比較的簡単な 造で同軸或いはストリップ構造を形成する とができる。

 また、コンタクト部31の配線層31aに、プ ーブピン60に通じる接続端子61が形成され、 の接続端子61の位置に貫通孔62が形成され、 その貫通孔62に導電線40aが挿入されて、導電 40aとプローブピン60が電気的に接続された で、プローブピン60から回路基板10までの配 が単純になる。

 コンタクト部31の配線層31aに、プローブ ンの形成領域と接続端子の形成領域が分け 形成されたので、配線構成が単純になり、 造が簡単であるので、コストの低減が図ら る。

 コンタクト部31と台座部30との間に絶縁基 板80が介在され、絶縁基板80の貫通孔80aに導 線40aが貫通しているので、例えばコンタク 部31と台座部30の導体部30aとを絶縁できる。 れにより、例えばコンタクト部31から導体 30aへの電気信号等の漏れがなくなり、より 度の高い検査を行うことができる。

 台座部30の導電線40aと回路基板10の接触部 に弾性を有する接続ピン50が設けられたので 例えば回路基板10の歪みや熱膨縮を接続ピ 50で吸収できる。これにより、検査ブロック 20と回路基板10との接触が安定し、電気的特 の検査を適切に行うことができる。

 保持板21は、同一平面内に複数の検査ブ ック20を保持できるので、多数の検査ブロッ ク20を用いてウェハWの検査を行うことができ る。このため、例えば一つの検査ブロック20 破損しても、他の検査ブロック20で検査を うことができる。さらに、各検査ブロック20 がインピーダンスの調整機能を有するので、 例えば各検査ブロック20毎にインピーダンス 調整し、ウェハ面内の検査をさらに高い精 で行うことができる。

 また、保持板21には、多数の貫通孔21aが 子状に形成され、検査ブロック20が貫通孔21a の上方から挿入されて係止されるので、各検 査ブロック20の取り外しを簡単に行うことが きる。また、破損した検査ブロック20のみ いはコンタクト部31のみを交換することもで きる。

 上記実施の形態において、検査ブロック2 0のコンタクト部31と台座部30との間に、所定 電子回路を有する配線基板を介在してもよ 。例えば図7に示すように台座部30と絶縁基 80との間に配線基板110が介在される。例え 配線基板110は、コンタクト部31と同じ大きさ の方形の基板であり、例えば配線基板110の台 座部30側の中央部には、電子回路Eが形成され ている。電子回路Eは、例えば導電線40aを通 電気信号のノイズを除去する回路である。 線基板110の電子回路Eは、台座部30の貫通孔A に収容される。配線基板110の電子回路Eの両 側には、多数の貫通孔110aが形成され、それ の各貫通孔110aに導電線40aが挿通される。導 線40aは、配線基板110の電子回路Eに通じる配 線に電気的に接続されている。かかる場合、 各検査ブロック20において、電気信号のノイ を除去できるので、より高い精度の検査を うことができる。また、例えば電子回路Eの 破損時等には、その検査ブロック20を交換す ばよいので、電子回路Eの交換を簡単に行う ことができる。

 なお、前記例において、配線基板110に設 られる電子回路は、終端抵抗を用いたイン ーダンス整合回路やリレーを用いたスイッ ング回路などの他の機能の電子回路であっ もよい。また、前記例において、機能の異 る複数枚の配線基板を、台座部30とコンタ ト部31の間に挟んでもよい。

 以上の実施の形態において、台座部30の 体部30a内に貫通孔30bを形成し、その貫通孔30 b内に、導電線40aと誘導体部40bを有する導通 ン40を挿入して、台座部30に同軸構造を形成 ていたが、他の構成により同軸構造を形成 てもよい。例えば図8に示すように中心軸に 導電線120aを有し、その導電線120aの周りに誘 体部120bを被覆し、その誘導体部120bの周り 、接地された導体部120cを被覆した同軸状の ン120が台座部30内に設けられて、同軸構造 形成してもよい。この場合、ピン120の周り 台座部30の本体は、絶縁体121により形成され てもよい。また、図9に示すように台座部30の 中央に、上下方向に延びる導電線130が配置さ れ、その導電線130を囲むように誘電体部131が 配置され、その誘電体部131の外側に2枚の対 する板状の導体部132が配置されるようにし もよい。さらにこの場合、例えば導電線130 誘電体部131との間に隙間が形成され、導電 130が上下方向に弾性を有するものであって よい。かかる場合例えば導電線130は、ジグ グ形状を有し、ばね状に形成されていても い。図9に示す構造によりストリップライン 構成される。

 以上、添付図面を参照しながら本発明の 適な実施の形態について説明したが、本発 はかかる例に限定されない。当業者であれ 、特許請求の範囲に記載された思想の範疇 において、各種の変更例または修正例に相 し得ることは明らかであり、それらについ も当然に本発明の技術的範囲に属するもの 了解される。

 例えば、以上の実施の形態で記載した検 用構造体13は、多数の台座部30を有していた が、1つの台座部30を有していてもよい。かか る場合、例えば図10に示すように台座部30が 路基板10と同程度の径を有し、外周部が例え ば支持部14に支持されている。台座部30には 上述の同軸構造やストリップライン構造で 数の導電ピン40が挿通されている。台座部30 下面には、例えば台座部30の下面と同じ大 さの絶縁基板80が取り付けられ、その絶縁基 板80の下面に多数のコンタクト部31が取り付 られる。台座部30の上面には、例えば台座部 30の上面と同じ大きさの上面基板51が取り付 られ、多数の接続ピン50を支持している。こ の例によれば、より簡単な構造で、高い精度 の検査を行うことができる。なお、この例に おいても、上述のように台座部30の下面に凹 を形成し、その凹部に電子回路Eが収容され るように絶縁基板80と台座部30の間に配線基 110を介在してもよい。

 また、コンタクト部31のプローブピン60の 数や配置は、上記例に限られず、任意に選択 できる。台座部30やコンタクト部31の形状も 上記例に限られず、任意に選択できる。

 さらに本発明は、被検査体がウェハW以外 のFPD(フラットパネルディスプレイ)などの他 基板である場合にも適用できる。

 本発明は、より微細で狭ピッチの電極を する被検査体の電気的特性の検査を高い精 で行う際に有用である。