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Title:
INVERTER CONTROL CIRCUIT, LIGHT EMITTING DEVICE EMPLOYING THE SAME AND DISPLAY
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/011097
Kind Code:
A1
Abstract:
A reference voltage source (2) generates a reference voltage (Vdim) for current light control. A first current source (24) generates a first current (I1). A first current mirror circuit (28) has a plurality of output terminals (P1-P3) and copies the first current (I1) to output a plurality of first copy currents (Ic1a-Ic1c) from the plurality of output terminals (P1-P3). A plurality of first switches (SW1b, SW1c) are provided, respectively, on the passages of the plurality of first copy currents (Ic1a-Ic1c). A conversion resistor (R3) having a fixed potential at one end is provided on the passages of the plurality of first copy currents (Ic1a-Ic1c) outputted from the first current mirror circuit (28). A decoder circuit (40) receives a control signal (Sdim) from the outside and controls on/off of the plurality of first switches (SW1b, SW1c). The reference voltage source (2) outputs a voltage dependent on the voltage drop across the conversion resistor (R3) as the reference voltage (Vdim).

Inventors:
IMANAKA YOSHINORI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/001792
Publication Date:
January 22, 2009
Filing Date:
July 04, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ROHM CO LTD (JP)
IMANAKA YOSHINORI (JP)
International Classes:
H05B41/24; H05B41/392
Foreign References:
JP2006092858A2006-04-06
JP2004039298A2004-02-05
JP2000012276A2000-01-14
JPH10148808A1998-06-02
Attorney, Agent or Firm:
MORISHITA, Sakaki (Ebisu-NishiShibuya-ku, Tokyo 21, JP)
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Claims:
 蛍光ランプの駆動用インバータの制御回路であって、
 所定の基準電圧を生成する基準電圧源と、
 前記蛍光ランプの電流に応じた帰還電圧を受け、当該帰還電圧が前記基準電圧に近づくようにデューティ比が調節されるパルス信号を生成するパルス変調器と、
 前記パルス信号にもとづいて、スイッチング回路を駆動し、本制御回路の外部に設けられるトランスにスイッチング電圧を供給するドライバと、
 を備え、
 前記基準電圧源は、
 第1電流を生成する第1電流源と、
 複数の出力端子を有し、前記第1電流をコピーして、前記複数の出力端子から複数の第1コピー電流を出力する第1カレントミラー回路と、
 前記複数の第1コピー電流それぞれの経路上に設けられた複数の第1スイッチと、
 一端の電位が固定され、前記第1カレントミラー回路から出力される前記複数の第1コピー電流の経路上に設けられた変換抵抗と、
 外部から制御信号を受け、当該制御信号にもとづいて前記複数の第1スイッチのオン、オフを制御するデコーダ回路と、
 含み、前記変換抵抗に生ずる電圧降下に応じた電圧を、前記基準電圧として出力することを特徴とする制御回路。
 前記第1電流源は、
 一端の電位が固定された第1抵抗と、
 一端が前記第1抵抗の他端に接続された第1トランジスタと、
 一方の入力端子が前記第1抵抗の他端に接続され、他方の入力端子に所定の基準電圧が入力され、出力端子が前記第1トランジスタの制御端子に接続された第1演算増幅器と、
 を含み、
 前記第1抵抗と、前記変換抵抗を共通の半導体基板上にペアリングして形成したことを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
 第2電流を生成する第2電流源と、
 少なくともひとつの出力端子を有し、前記第2電流をコピーして、前記出力端子から少なくともひとつの第2コピー電流を出力する第2カレントミラー回路と、
 前記少なくともひとつの第2コピー電流の経路上に設けられた少なくともひとつの第2スイッチと、
 をさらに備え、前記第2コピー電流は前記変換抵抗に供給され、前記デコーダ回路は、前記第1スイッチに加えて、前記第2スイッチのオン、オフを制御することを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
 前記第2カレントミラー回路は、2つの出力端子を有し、2つの第2コピー電流を生成するように構成され、
 一方の第2コピー電流は、前記変換抵抗に流れ込む向きに、他方の第2コピー電流は、前記変換抵抗から流れ出る向きに生成されることを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
 前記第1カレントミラー回路から出力される前記複数の第1コピー電流の合成電流は、前記第1スイッチによって3段階に調節され、
 前記デコーダ回路は、前記合成電流が最小のときに、前記一方の第2コピー電流の経路上に設けられた第2スイッチをオンし、前記合成電流が最大のときに、前記他方の第2コピー電流の経路上に設けられた第2スイッチをオンすることを特徴とする請求項4に記載の制御回路。
 前記第2電流源は、
 一端の電位が固定された第2抵抗と、
 一端が前記第2抵抗の他端に接続された第2トランジスタと、
 一方の入力端子が前記第2抵抗の他端に接続され、他方の入力端子に所定の基準電圧が入力され、出力端子が前記第2トランジスタの制御端子に接続された第2演算増幅器と、
 を含み、
 前記第2抵抗を、本制御回路が形成される半導体基板の外部に、チップ部品として設けたことを特徴とする請求項3に記載の制御回路。
 蛍光ランプと、
 2次コイルに前記蛍光ランプが接続されるトランスと、
 前記蛍光ランプに流れる電流に応じた帰還電圧を生成する帰還回路と、
 前記蛍光ランプの輝度を調節するための制御信号と前記帰還電圧と、を受け、前記トランスの1次コイルに前記スイッチング電圧を供給する請求項1から6のいずれかに記載の制御回路と、
 を備えることを特徴とする発光装置。
 液晶パネルと、
 液晶パネルの背面にバックライトとして配置される請求項7に記載の発光装置と、
 前記発光装置に蛍光ランプの輝度を調節するための制御信号を出力するホストプロセッサと、
 を備えることを特徴とするディスプレイ装置。 
Description:
インバータの制御回路、ならび それを用いた発光装置ならびにディスプレ 装置

 本発明は、蛍光ランプなどに駆動電圧を 給するインバータに関し、特に蛍光ランプ 輝度を調節する調光制御技術に関する。

 近年、ブラウン管テレビに代えて、薄型 大型化が可能な液晶テレビの普及が進んで る。液晶テレビは、映像が表示される液晶 ネルの背面に、冷陰極蛍光ランプ(Cold Cathod e Fluorescent Lamp、以下CCFLという)や、外部電 蛍光ランプ(External Electrode Fluorescent Lamp、 下、EEFLという)を複数本配置し、バックライ トとして発光させている。

 CCFLやEEFLの駆動には、たとえば12V程度の 流電圧を昇圧して交流電圧として出力する ンバータ(DC/ACコンバータ)が用いられる。イ バータは、CCFLに流れる電流を電圧に変換し て制御回路に帰還し、この帰還電圧にもとづ いてスイッチング素子のオンオフを制御して いる。たとえば、特許文献1には、インバー によるCCFLの駆動技術が開示される。

 ここで、蛍光ランプの輝度を調節する調光 行うために、インバータの制御回路に調光 能を設ける場合がある。調光には、蛍光ラ プおよびインバータを搭載する機器を設計 るセットメーカによって設定されるものと 機器を使用するユーザがその機器を使用す 際に設定する2種類がある。これらの調光の 手法としては、蛍光ランプに流れる電流(以 、ランプ電流という)を制御するアナログ調 制御(電流調光制御)と、蛍光ランプの発光 間欠的に行うバースト調光制御などがある

特開2003-323994号公報

 制御回路は、ランプ電流に応じた帰還電 と所定の調光基準電圧との誤差電圧に応じ デューティ比が変化するパルス変調信号を 成し、トランスに供給するスイッチング電 のオン・オフ時間を制御する。アナログ調 では、調光基準電圧を変化させることによ て、ランプ電流を調節するが、従来は制御 路の外部において、アナログの調光基準電 を生成し、制御回路に対して基準電圧とし 供給するのが一般的であった。

 アナログ調光では、輝度を離散的に切り える場合がある。この場合、絶対的な輝度 正確さよりもむしろ、相対的な輝度の正確 が要求される。すなわち、調光基準電圧の 数の電圧レベルの相対的な精度が要求され ことになる。従来のように、調光基準電圧 制御回路の外部で生成する場合、相対精度 高い電圧を生成するのが困難であった。

 本発明はこうした課題に鑑みてなされた のであり、その目的は、相対的な輝度を正 に調節可能なインバータの制御回路の提供 ある。

 本発明のある態様は、蛍光ランプの駆動 インバータの制御回路に関する。この制御 路は、所定の基準電圧を生成する基準電圧 と、蛍光ランプの電流に応じた帰還電圧を け、当該帰還電圧が基準電圧に近づくよう デューティ比が調節されるパルス信号を生 するパルス変調器と、パルス信号にもとづ てスイッチング回路を駆動し、本制御回路 外部に設けられるトランスにスイッチング 圧を供給するドライバと、を備える。基準 圧源は、第1電流を生成する第1電流源と、 数の出力端子を有し、第1電流をコピーして 複数の出力端子から複数の第1コピー電流を 出力する第1カレントミラー回路と、複数の 1コピー電流それぞれの経路上に設けられた 数の第1スイッチと、一端の電位が固定され 、第1カレントミラー回路から出力される複 の第1コピー電流の経路上に設けられた変換 抗と、外部から制御信号を受け、当該制御 号にもとづいて複数の第1スイッチのオン、 オフを制御するデコーダ回路と、含み、変換 抵抗に生ずる電圧降下に応じた電圧を、基準 電圧として出力する。

 この態様によると、複数の第1コピー電流 の合成電流は、ミラー比に応じて離散的に調 節される。したがって、変換抵抗に生ずる電 圧降下も、離散的に制御されることになる。 カレントミラー回路のミラー比は、相対的な ばらつきが小さいため、基準電圧の相対精度 を高めることができ、正確な調光が可能とな る。

 第1電流源は、一端の電位が固定された第1 抗と、一端が第1抵抗の他端に接続された第1 トランジスタと、一方の入力端子が第1抵抗 他端に接続され、他方の入力端子に所定の 準電圧が入力され、出力端子が第1トランジ タの制御端子に接続された第1演算増幅器と 、を含んでもよい。第1抵抗と、変換抵抗を 通の半導体基板上にペアリングして形成し もよい。
 この場合、第1抵抗と第2抵抗の抵抗値は連 して変動することになる。したがって、第1 抗の抵抗値が変動し、併せて第1コピー電流 の合成電流が変動しても、合成電流の変動量 をキャンセルするように第2抵抗の抵抗値が 動するため、相対値のみでなく、絶対値の らつきも抑制できる。

 制御回路はさらに、第2電流を生成する第2 流源と、少なくともひとつの出力端子を有 、第2電流をコピーして、出力端子から少な ともひとつの第2コピー電流を出力する第2 レントミラー回路と、少なくともひとつの 2コピー電流の経路上に設けられた少なくと ひとつの第2スイッチと、を備えてもよい。 第2コピー電流を変換抵抗に供給し、デコー 回路は、第1スイッチに加えて、第2スイッチ のオン、オフを制御してもよい。
 この場合、第2電流を調節することによって 、調光の度合い(調節量)を変化させることが 能となる。

 第2カレントミラー回路は、2つの出力端子 有し、2つの第2コピー電流を生成するように 構成され、一方の第2コピー電流は、変換抵 に流れ込む向きに、他方の第2コピー電流は 変換抵抗から流れ出る向きに生成されても い。
 この場合、第2電流を調節することにより、 基準となる輝度に対する変化の割合を変化さ せることができる。

 第1カレントミラー回路から出力される複 数の第1コピー電流の合成電流は、第1スイッ によって3段階に調節され、デコーダ回路は 、合成電流が最小のときに、一方の第2コピ 電流の経路上に設けられた第2スイッチをオ し、合成電流が最大のときに、他方の第2コ ピー電流の経路上に設けられた第2スイッチ オンしてもよい。

 第2電流源は、一端の電位が固定された第2 抗と、一端が第2抵抗の他端に接続された第2 トランジスタと、一方の入力端子が第2抵抗 他端に接続され、他方の入力端子に所定の 準電圧が入力され、出力端子が第2トランジ タの制御端子に接続された第2演算増幅器と 、を含んでもよい。第2抵抗を、本制御回路 形成される半導体基板の外部に、チップ部 として設けてもよい。
 この場合、第2抵抗の抵抗値に応じて、基準 となる輝度に対する変化の割合を変化させる ことができる。

 本発明の別の態様は、発光装置である。 の発光装置は、蛍光ランプと、2次コイルに 蛍光ランプが接続されるトランスと、蛍光ラ ンプに流れる電流に応じた帰還電圧を生成す る帰還回路と、蛍光ランプの輝度を調節する ための制御信号と帰還電圧とを受け、トラン スの1次コイルにスイッチング電圧を供給す 上述の制御回路と、を備える。

 この態様によると、蛍光ランプの相対的 輝度を、正確に調節できる。

 本発明のさらに別の態様は、ディスプレ 装置である。この装置は、液晶パネルと、 晶パネルの背面にバックライトとして配置 れる上述の発光装置と、発光装置に蛍光ラ プの輝度を調節するための制御信号を出力 るホストプロセッサと、を備える。

 なお、以上の構成要素の任意の組合せや 本発明の構成要素や表現を、方法、装置、 ステムなどの間で相互に置換したものもま 、本発明の態様として有効である。

 本発明に係るインバータの制御回路によ ば、蛍光ランプの相対的な輝度を、正確に 御できる。

本発明の実施の形態に係る発光装置の 成を示す回路図である。 図1の発光装置が搭載される液晶テレビ の構成を示すブロック図である。 調光基準電圧を生成する基準電圧源の 成を示す回路図である。 第2抵抗の抵抗値と、α、βの関係を示 図である。

符号の説明

2…基準電圧源、4…パルス変調器、6…誤差 増幅器、8…PWMコンパレータ、10…オシレータ 、12…ドライバ、14…スイッチング回路、16… トランス、18…整流平滑回路、Rsense…検出抵 、22…調光電圧生成部、24…第1電流源、26… 第1演算増幅器、28…第1カレントミラー回路 30…調光電圧補正部、32…第2電流源、34…第2 演算増幅器、36…第2カレントミラー回路、38 バッファ回路、40…デコーダ回路、R1…第1 抗、R2…第2抵抗、R3…変換抵抗、100…制御回 路、102…調光制御端子、200…発光装置、202… ランプ、204…インバータ。

 以下、本発明を好適な実施の形態をもと 図面を参照しながら説明する。各図面に示 れる同一または同等の構成要素、部材、処 には、同一の符号を付するものとし、適宜 複した説明は省略する。また、実施の形態 、発明を限定するものではなく例示であっ 、実施の形態に記述されるすべての特徴や の組み合わせは、必ずしも発明の本質的な のであるとは限らない。

 本明細書において、「部材Aが部材Bに接 された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に 直接的に接続される場合のほか、部材Aと部 Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない の部材を介して間接的に接続される場合も む。

 図1は、本発明の実施の形態に係る発光装 置200の構成を示す回路図である。図2は、図1 発光装置200が搭載される液晶テレビ300の構 を示すブロック図である。液晶テレビ300は アンテナ310と接続される。アンテナ310は、 送波を受信して受信部304に受信信号を出力 る。受信部304は、受信信号を検波、増幅し 、信号処理部306へと出力する。信号処理部3 06は、変調されたデータを復調して得られる 像データを液晶ドライバ308に出力する。液 ドライバ308は、画像データを走査線ごとに 晶パネル302へと出力し、映像、画像を表示 る。液晶パネル302の背面には、バックライ として複数の発光装置200が配置されている 信号処理部306は、液晶テレビ300発光装置200 発光輝度を制御するために、調光制御信号S dimを出力する。

 本実施の形態に係る図1の発光装置200は、 このような液晶パネル302のバックライトとし て好適に用いることができる。以下、図1に り、発光装置200の構成および動作について 細に説明する。

 本実施の形態に係る発光装置200は、ラン 202、インバータ204、を含む。ランプ202は、 晶パネル302の背面に配置される。インバー 204は直流の入力電圧Vinを交流電圧に変換、 圧し、ランプ202に供給する。図1において、 ランプ202は1つ示されているが、複数を並列 配置してもよい。以下、本実施の形態に係 インバータ204の構成について説明する。

 インバータ204は、スイッチング回路14、 ランス16、検出抵抗Rsense、整流平滑回路18、 御回路100を含む。

 スイッチング回路14は、Hブリッジ回路や ーフブリッジ回路であり、制御回路100から 駆動信号S1にもとづいたスイッチング電圧Vs wを、トランス16の1次コイルに供給する。ト ンス16の2次コイルには、駆動対象のランプ20 2が接続される。検出抵抗Rsenseは、ランプ202 ランプ電流の経路上に設けられ、ランプ電 に応じた検出電圧Vsenseを発生させる。整流 滑回路18は検出電圧Vsenseを、整流し、平滑化 し、ランプ電流の振幅に比例した帰還電圧Vfb を生成する。帰還電圧Vfbは制御回路100の帰還 端子104に入力される。

 本実施の形態に係る発光装置200は、ラン 202の輝度を3段階で切り替えるために、ラン プ電流Ilampを3段階で切り替える。本実施の形 態に係る制御回路100は輝度を安定化するため に、ランプ電流Ilampに応じた帰還電圧Vfbが、 光基準電圧Vdimと一致するように、フィード バック制御を行う。

 制御回路100は、ホストプロセッサである 2の信号処理部306から、輝度を指示するため の調光制御信号Sdimを受ける。調光制御信号Sd imは2ビットのデジタル信号であり、制御回路 100は調光制御信号Sdimに応じて、調光基準電 Vdimを3段階で切り替える。

 制御回路100は、基準電圧源2、パルス変調 器4、ドライバ12を含む。基準電圧源2は、調 制御信号Sdimに対応した調光基準電圧Vdimを生 成する。調光基準電圧Vdimは、標準となる第1 準値V1と、第1基準値V1よりも相対的にα%高 第2基準値V2と、第1基準値V1よりも相対的にβ %小さい第3基準値V3で切り替えられる。

 パルス変調器4は、ランプ電流Ilampに応じ 帰還電圧Vfbを受け、帰還電圧Vfbが調光基準 圧Vdimに近づくようにデューティ比が調節さ れるパルス信号S2を生成する。パルス変調器4 は、誤差増幅器6、PWMコンパレータ8、オシレ タ10を含むパルス幅変調器である。誤差増 器6は、帰還電圧Vfbと調光基準電圧Vdimとの誤 差を増幅し、誤差電圧Verrを生成する。オシ ータ10は、三角波またはのこぎり波の周期信 号S3を生成する。PWMコンパレータ8は、周期信 号S3を誤差電圧Verrと比較し、誤差電圧Verrを 用して周期信号S3をスライスする。その結果 、2つの信号の交点ごとにハイ、ローが切り わるパルス信号S2が生成される。パルス信号 S2のパルス幅は、誤差電圧Verrの大きさに応じ て変化する。

 ドライバ12は、パルス信号S2にもとづいて スイッチング回路14を駆動し、トランス16の1 コイルにスイッチング電圧Vswを供給する。

 図3は、調光基準電圧Vdimを生成する基準 圧源2の構成を示す回路図である。基準電圧 2は、調光電圧生成部22、調光電圧補正部30 デコーダ回路40、バッファ回路38を含む。

 調光電圧生成部22は、調光基準電圧Vdimを生 する。調光電圧生成部22は、第1電流源24、 1カレントミラー回路28、複数の第1スイッチS W1b、SW1c、変換抵抗R3を含む。
 第1電流源24は、第1電流I1を生成する。第1カ レントミラー回路28は、複数の出力端子P1~P3 有し、第1電流I1をコピーして、複数の出力 子P1~P3から複数の第1コピー電流Ic1a~Ic1cを出 する。第1カレントミラー回路28は、ベース よびエミッタが共通に接続されたPNP型のバ ポーラトランジスタQ3~Q6を含む。トランジス タQ3は、第1電流I1の経路上に設けられ、トラ ジスタQ4~Q6には、第1電流I1が複製されたコ ー電流Ic1a~Ic1cがそれぞれ流れる。コピー電 Ic1a~Ic1cの電流値は、トランジスタQ3~Q6のサイ ズ比に応じて決定される。

 複数の第1スイッチSW1b、SW1cは、複数の第1 コピー電流Ic1b、Ic1cそれぞれの経路上に設け れる。

 変換抵抗R3は、一端の電位が固定されて り、第1カレントミラー回路28から出力され 複数の第1コピー電流Ic1a~Ic1cの経路上に設け れる。変換抵抗R3には、第1コピー電流Ic1a~Ic 1cの合成電流に比例した電圧降下が発生する 基準電圧源2は、この電圧降下を調光基準電 圧Vdimとして出力する。

 デコーダ回路40は、調光制御信号Sdimを受け これにもとづいて第1スイッチSW1b、SW1cのオ 、オフを制御する。デコーダ回路40は、調 制御信号Sdimにより設定される輝度に応じて 1スイッチSW1b、SW1cを以下のように制御する
 (1)標準輝度
 SW1b:オン、 SW1c:オフ、 合成電流:Ic1a+Ic1b
 (2)最大輝度(+α%)
 SW1b:オフ、 SW1c:オン、 合成電流:Ic1a+Ic1c
 (3)最小輝度(-β%)
 SW1b:オフ、 SW1c:オフ、 合成電流:Ic1a

 第1スイッチSW1b、SW1cのオン、オフの組み わせに応じて、合成電流が3段階で切り替え られ、調光基準電圧Vdimが3段階で変化する。

 第1カレントミラー回路28のトランジスタQ 3~Q6をペアリングして構成した場合、ミラー のばらつきは非常に小さくなる。したがっ 、コピー電流Ic1a、Ic1b、Ic1cの相対的な大き のばらつきを抑制することが可能となる。

 α、βと、各コピー電流Ic1a~Ic1cには、以下の 関係が成り立つ。
 1+α/100=(Ic1a+Ic1c)/(Ic1a+Ic1b)
 1-β/100=Ic1a/(Ic1a+Ic1b)
 したがって、Ic1a~Ic1cの比率が一定に保たれ ば、αおよびβの値も一定に保つことができ る。つまり、本実施の形態に係る制御回路100 によれば、相対的な輝度を正確に調節可能す ることができる。

 図3の基準電圧源2は更に以下の特徴を備え いる。第1電流源24は、第1演算増幅器26、第1 抗R1、第1トランジスタQ1を含む。
 第1抵抗R1は、一端の電位が固定される。第1 トランジスタQ1は、NPN型バイポーラトランジ タであって、エミッタが第1抵抗R1の他端に 続される。第1演算増幅器26の反転入力端子 第1抵抗R1の他端と接続され、非反転入力端 には所定の基準電圧Vrefが入力される。第1 算増幅器26の出力端子は、第1トランジスタQ1 の制御端子(ベース)に接続される。

 第1電流源24は、
 I1=Vref/R1
で与えられる第1電流I1を生成する。

 第1抵抗R1と変換抵抗R3を、共通の半導体 板上にペアリング(近傍配置)して形成するの が望ましい。この場合、調光基準電圧Vdimの らつきを抑制できる。この理由を説明する 第1抵抗R1と変換抵抗R3をペアリングすると、 2つの抵抗値はそれぞれの設計値に対して同 割合で変化する。いま、第1抵抗R1、変換抵 R3の抵抗値が、ともに設計値に対してγ倍に ったと仮定する。

 この場合、第1電流I1は、設計値の1/γ倍の値 となる。第1カレントミラー回路28は、1/γ倍 れた第1電流I1をコピーするから、各コピー 流Ic1a~Ic1cも、設計値の1/γ倍となる。その結 、変換抵抗R3に流れ込むコピー電流Ic1の合 電流も設計値の1/γ倍となる。
 ここで、変換抵抗R3に発生する電圧降下は コピー電流の合成電流と変換抵抗R3の抵抗値 の積で与えられる。変換抵抗R3の抵抗値は設 値のγ倍であるから、電圧降下は、γ×1/γ=1 なり、抵抗値のばらつきが相殺される。

 したがって、図3の基準電圧源2によれば 調光基準電圧Vdimの相対値に加えて、絶対値 ばらつきも抑制することができる。

 また、変形例では、第1抵抗R1を外付け抵 としてもよい。この場合、第1電流I1の値を 意に調節できるため、調光基準電圧Vdimの値 を調節することができる。

 図3の基準電圧源2は、さらに調光電圧補 部30を備えることを特徴とする。調光電圧補 正部30は、上述の定数α、βの値を補正するた めに設けられる。調光電圧補正部30は、第2電 流源32、第2カレントミラー回路36、第2スイッ チSW2a、SW2bを含む。

 基準電圧源2は、第2電流I2を生成する。第 2カレントミラー回路36は、2つの出力端子P4、 P5を有し、第2電流I2をコピーして、出力端子P 4、P5から第2コピー電流Ic2a、Ic2bを出力する。 第2カレントミラー回路36は、トランジスタQ7~ Q11を含む。

 第2スイッチSW2a、SW2bはそれぞれ、第2コピ ー電流Ic2a、Ic2bの経路上に設けられる。第2コ ピー電流Ic2a、Ic2bは、変換抵抗R3に供給され 。デコーダ回路40は、第1スイッチSW1b、SW1cに 加えて、第2スイッチSW2a、SW2bのオン、オフを 制御する。

 一方の第2コピー電流Ic2aは、変換抵抗R3に 流れ込む向きに生成され、他方の第2コピー 流Ic2bは、変換抵抗R3から流れ出る向きに生 される。

 第2コピー電流Ic2a、Ic2bは、第1コピー電流 Ic1a~Ic1cと合成される。デコーダ回路40は、最 輝度に設定する際に、一方の第2コピー電流 Ic2aの経路上に設けられた第2スイッチSW2aをオ ンする。デコーダ回路40は、最大輝度に設定 る際に、他方の第2コピー電流Ic2bの経路上 設けられた第2スイッチSW2bをオンする。

 すなわち、調光電圧補正部30を設けた場合 回路は以下の状態となる。
 (1)標準輝度
 SW1b:オン、 SW1c:オフ、 SW2a:オフ、 SW2b:オ 、
 合成電流:Ic1a+Ic1b
 (2)最大輝度(+α%)
 SW1b:オフ、 SW1c:オン、 SW2a:オン、 SW2b:オ
 合成電流:Ic1a+Ic1c+Ic2a
 (3)最小輝度(-β%)
 SW1b:オフ、 SW1c:オフ、 SW2a:オフ、 SW2b:オ
 合成電流:Ic1a-Ic2b

 第2電流源32は、第1抵抗R1、第2トランジスタ Q2、第2演算増幅器34を含み、第1電流源24と同 に構成される。第2電流源32は、
 I2=Vref/R2
で与えられる第2電流I2を生成する。第2抵抗R2 は、チップ部品として設けられる。

 調光電圧補正部30を設けない場合、I2=0であ から、Ic1b=Ic2b=0となって、上述のようにα、 βは、第1カレントミラー回路28のミラー比に じて設定される。
 第2コピー電流Ic2aは、αの値に影響し、Ic2a 大きくすると、αが大きくなる。また、第2 ピー電流Ic2bは、βの値に影響し、Ic2bを大き すると、βが大きくなる。

 調光電圧補正部30を設け、第2電流I2の値 調節することにより、α、βの値を調節する とができる。第2電流I2の値は、第2抵抗R2の を変更することにより調節することができ 。

 図4は、第2抵抗R2の抵抗値と、α、βの関 を示す図である。抵抗値R2が無限大のとき、 I2=0となり、調光電圧補正部30による調光量の 調節が無効化される。図4における縦軸、横 の値は例示である。

 図4の例では、たとえば第2抵抗R2を280kωと した場合、α=10%、β=-15%に設定することがで る。第2抵抗R2を560kωとした場合、α=20%、β=-2 0%に設定することができる。このように、調 電圧補正部30を設けることにより、調光量 変更することが可能となる。なお、図4の曲 は、カレントミラー回路のミラー比に応じ 自由に変更することができる。いいかれば 所望の曲線が得られるように、第1カレント ミラー回路28、第2カレントミラー回路36のミ ー比を設定すればよい。

 実施の形態は例示であり、それらの各構 要素や各処理プロセスの組合せにいろいろ 変形例が可能なこと、またそうした変形例 本発明の範囲にあることは当業者に理解さ るところである。以下、変形例について説 する。

 実施の形態では、3段階で調光を行う場合 を説明したが、本発明はこれに限定されない 。調光の段数は、第1カレントミラー回路28に より生成される第1コピー電流Icの個数により 設定可能である。

 また、複数の第1コピー電流Icのいずれの 路上に、第1スイッチを設けてもよい。たと えば、すべての第1コピー電流Ic上に、第1ス ッチを設けてもよい。また、第1スイッチの ン、オフは、第1コピー電流Icの合成電流が 所望のバッファ回路38の輝度に対応するよ に制御すればよい。

 実施の形態にもとづき、特定の語句を用 て本発明を説明したが、実施の形態は、本 明の原理、応用を示しているにすぎず、実 の形態には、請求の範囲に規定された本発 の思想を離脱しない範囲において、多くの 形例や配置の変更が可能である。

 本発明は、各種照明技術に利用できる。