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Title:
KNEADING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/148023
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a kneading device (1) equipped with a hopper (2) having a hopper main body (4) that stores raw flour and a mixer (3) for kneading a substance that contains the raw flour. The hopper (2) is equipped with a stirring device (5) that stirs the raw flour in the hopper main body (4). The kneading device (1) is also equipped with a temperature‑controlled air supply device (6) that supplies temperature‑controlled air to the hopper main body (4). Using the kneading device enables reliably producing kneaded dough of good quality.

Inventors:
MATSUDA MORIHIRO (JP)
KAMIMURA SHINSAKU (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/060000
Publication Date:
December 10, 2009
Filing Date:
June 01, 2009
Export Citation:
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Assignee:
TSUKASA KASEI KOGYO (JP)
MATSUDA MORIHIRO (JP)
KAMIMURA SHINSAKU (JP)
International Classes:
A21C1/06; A21C1/02; A21D6/00; B01F15/06
Foreign References:
JP2002320438A2002-11-05
JPH0957085A1997-03-04
JPH0771441B21995-08-02
JPS5616940Y21981-04-20
JPH0723688A1995-01-27
JP2715055B21998-02-16
JPS59117376U1984-08-08
JPH0691788B21994-11-16
Attorney, Agent or Firm:
SAEGUSA & PARTNERS (JP)
Patent business corporation 3 Edakuni [Hajime] patent firm (JP)
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Claims:
 原料粉を貯蔵するホッパ本体を有するホッパと、原料粉を含有する被混捏体を混捏するミキサとを備える混捏装置であって、
 前記ホッパは、前記ホッパ本体内の原料粉を攪拌する攪拌装置と、調温された空気を前記ホッパ本体内に供給する調温空気供給装置とを備える混捏装置。
 前記攪拌装置は、前記ホッパ本体内に略水平に配置される回転シャフトと、前記回転シャフト上に配置される攪拌体とを備えており、
 前記回転シャフトは、その軸線周りに回転可能に構成されている請求項1に記載の混捏装置。
 前記攪拌体は、回転方向を向く平面を備えると共に、前記平面の法線と前記回転シャフトの軸線とが略垂直となるように配置されている請求項2に記載の混捏装置。
 前記ホッパ本体は、前記調温空気供給装置から供給される空気が導かれる空気供給口と、内部の空気を外部に導く空気排出口とを備えており、
 前記空気供給口及び前記空気排出口は、前記回転シャフトの一端側及び他端側にそれぞれ配置されている請求項2又は3に記載の混捏装置。
 前記攪拌装置は、前記ホッパ本体内に略垂直に配置される回転シャフトと、前記回転シャフトに設けられた攪拌体とを備えている請求項1に記載の混捏装置。
 前記調温空気供給装置は、調温された空気を前記ホッパ本体内に水平接線方向に導入する請求項5に記載の混捏装置。
 前記調温空気供給装置は、調温された空気を前記回転シャフトに形成された流路の下端側から前記ホッパ本体内に導入する請求項5又は6に記載の混捏装置。
 前記攪拌体は、前記回転シャフトの流路に連通する流路を備えており、下部に形成された噴射口から調温された空気を噴射する請求項7に記載の混捏装置。
Description:
混捏装置

 本発明は、混捏装置に関する。

 従来、パンや菓子等を製造する際、原料 なる小麦粉などの粉と水とを混ぜ合わせた 混捏体を混捏して生地を形成する必要があ 。被混捏体を混捏する装置として、特許文 1に開示されている混捏装置が知られている 。

 この混捏装置は、図6に示すように、小麦 粉などの原料粉を貯蔵するホッパ101と、ホッ パ101から供給された原料粉に捏ね水や糖類、 油脂、イースト等を混合して被混捏体を形成 し、この被混捏体を混捏するミキサ102とを備 えている。

特開2002-320438号公報

 パンや菓子等の生地として良質なものを 成するには、原料粉の温度が重要な要素と る。原料粉として、例えば小麦粉を使用す 場合、小麦粉温度の好ましい温度範囲は20 ~25℃の範囲であるといわれているが、上述 混捏装置を用いた場合、このような温度範 に原料粉の温度を維持することが困難であ という問題があった。つまり、夏場におい は、気温の上昇に伴ってホッパ内の原料粉 温度も上昇して30℃以上の温度となってしま い、また、冬場においては、逆に原料粉の温 度が低下して20℃以下の温度となってしまい 良質の生地を安定的に生成することが困難 あった。

 本発明は、このような問題を解決するた になされたものであって、良質な混捏後の 地を安定的に生成することができる混捏装 の提供を目的とする。

 本発明の上記目的は、原料粉を貯蔵する ッパ本体を有するホッパと、原料粉を含有 る被混捏体を混捏するミキサとを備える混 装置であって、前記ホッパは、前記ホッパ 体内の原料粉を攪拌する攪拌装置と、調温 れた空気を前記ホッパ本体内に供給する調 空気供給装置とを備える混捏装置により達 される。

 また、この混捏装置において、前記攪拌 置は、前記ホッパ本体内に略水平に配置さ る回転シャフトと、前記回転シャフト上に 置される攪拌体とを備えており、前記回転 ャフトは、その軸線周りに回転可能に構成 れていることが好ましい。

 また、前記攪拌体は、回転方向を向く平 を備えると共に、前記平面の法線と前記回 シャフトの軸線とが略垂直となるように配 されていることが好ましい。

 また、前記ホッパ本体は、前記調温空気 給装置から供給される空気が導かれる空気 給口と、内部の空気を外部に導く空気排出 とを備えており、前記空気供給口及び前記 気排出口は、前記回転シャフトの一端側及 他端側にそれぞれ配置されていることが好 しい。

 また、前記攪拌装置は、前記ホッパ本体 に略垂直に配置される回転シャフトと、前 回転シャフトに設けられた攪拌体とを備え 構成にすることもできる。この構成におい 、前記調温空気供給装置は、調温された空 を前記ホッパ本体内に水平接線方向に導入 ることができる。

 また、前記調温空気供給装置は、調温さ た空気を前記回転シャフトに形成された流 の下端側から前記ホッパ本体内に導入する うに構成することができる。この構成にお て、前記攪拌体は、前記回転シャフトの流 に連通する流路を備えることが好ましく、 部に形成された噴射口から調温された空気 噴射するように構成することが好ましい。

 本発明によれば、良質な混捏後の生地を 定的に生成することができる混捏装置を提 することができる。

本発明の一実施形態に係る混捏装置を す概略構成正面図である。 図1の混捏装置の要部拡大断面図である 。 図2のA-A断面図である。 本発明の他の実施形態に係る混捏装置 示す要部拡大断面図である。 図4の平面図である。 従来の混捏装置の一例を示す概略構成 である。

 以下、本発明に係る混捏装置について添 図面を参照して説明する。図1は、本発明に 係る混捏装置1の概略構成側面図であり、図2 その要部拡大断面図である。図3は、図2のA- A断面図である。本発明に係る混捏装置1は、 1に示すように、ホッパ2と、原料粉を含有 る被混捏体を混捏するミキサ3とを備えてい 。ここで、原料粉としては、小麦粉、強力 、薄力粉、大麦粉、ライ麦粉、オーツ粉、 ーンフラワー等の従来から公知のものを例 することができる。

 ホッパ2は、図2に示すように、原料粉を 蔵するホッパ本体4と、ホッパ本体4内の原料 粉を攪拌する攪拌装置5と、調温された空気 ホッパ本体4内に供給する調温空気供給装置6 と、ホッパ本体4内の原料粉の温度を計測す 図示しない複数の温度センサーを備えてい 。

 ホッパ本体4は、パンや菓子の材料となる 小麦粉等の原料粉をミキサ3で混捏する前に 時的に貯蔵するためのものであって、図1に すように、ミキサフレーム31に設けられた 体32に支持されている。このホッパ本体4の 部には、図示しないコンベアにより導かれ 原料粉をホッパ本体4内に導入するための原 粉導入口41が設けられている。この原料粉 入口41には、コンベアにより移送された原料 粉が流送される配管が接続されている。また 、ホッパ本体4の下部は、下方に向けて縮径 る形状を有しており、下端が、貯蔵された 料粉を排出するための原料粉排出口42を構成 している。この原料粉排出口42には、当該排 口を開閉自在に閉塞するバタフライ弁のよ な閉塞体43が設けられており、この閉塞体43 を開くことによって、ホッパ本体4に貯留さ ている原料粉がミキサ3に移送できるように 成されている。

 攪拌装置5は、図2に示すように、棒状の 転シャフト51と、回転シャフト51上に配置さ る複数の攪拌体52と、回転シャフト51をその 軸線周りに回転させるためのモータ53とを備 ている。回転シャフト51は、略水平となる うにホッパ本体4内に配置されており、その 端部は、ホッパ本体4の側壁に設けられる軸 受54,54により回転自在に支持されている。軸 54,54によって支持される回転シャフト51の支 持姿勢は、その軸線が水平線と平行であるこ とが好ましいが、必ずしも回転シャフト51の 線が水平線と平行である必要はなく、例え 、回転シャフト51の軸線が、水平線に対し 0°~90°の傾きの範囲となるように支持されて いればよい。特に、ホッパ本体4内において 回転シャフト51に設けられる攪拌体52が、回 シャフト51の回転に伴って、原料粉を効率 く上方に巻き上げるという観点からは、回 シャフト51の軸線が、水平線に対して0°~20° 傾きの範囲となるように支持することが好 しい。

 各攪拌体52は、回転シャフト51の軸線方向 に沿って、所定間隔をあけて配置されている 。また、各攪拌体52は、回転方向(図3中の矢 Bで示される方向)を向く平面52aを備えると共 に、この平面52aの法線と前記回転シャフト51 軸線とが略垂直となるように配置されてい 。攪拌体52の構造について更に詳しく述べ と、攪拌体52は、棒状の軸部521と、軸部521の 先端に設けられるブレード部522とを備えてい る。軸部521は、回転シャフト51の軸線に対し 垂直となるように回転シャフト51に取り付 られている。ブレード部522は、平板状の形 を有しており、回転シャフト51の回転方向を 向く一方面は、平面52aを構成している。この ブレード部522は、上記平面52aの法線と回転シ ャフト51の軸線とが略垂直となるように軸部5 21に取り付けられている。モータ53は、回転 ャフト51の一方の端部に接続しており、電力 の供給を受けて回転シャフト51をその軸線周 に回転させる。

 また、ホッパ本体4には、当該ホッパ本体 4の内外を連通する空気供給口44および空気排 出口45が形成されている。本実施形態におい は、空気供給口44および空気排出口45は、ホ ッパ本体4の上面4aに形成されている。また、 空気供給口44は、回転シャフト51の一端部の 方に配置されており、空気排出口45は、回転 シャフト51の他端部の上方に配置されている 空気供給口44には、後述する調温空気供給 置6の移送配管46が接続し、空気排出口45には 、後述する調温空気供給装置6から供給され 調温された空気を外部に導くための空気排 配管47が接続している。この空気排出配管47 途中には、ホッパ本体4内の空気を外部に排 出するためのポンプ(図示せず)が設置されて る。また、空気排出口45には、ホッパ本体4 に貯蔵される原料粉が空気の流れに伴って 部に排出されることを防止するバッグフィ ターのような濾過部材48が設置されている

 調温空気供給装置6は、外部の空気を取り 込んで所定の温度に調温した後、排出する装 置であり、熱風発生器や冷風発生装置等を例 示することができる。この調温空気供給装置 6は、調温後の排出空気の温度を計測する温 センサーや、調温後の空気の温度を設定す コントローラーを備えている。また、調温 気供給装置6には、所定温度に調温した空気 ホッパ本体4内に供給するために、ホッパ本 体4に形成された空気供給口44に連結する移送 配管46が接続している。

 ホッパ本体4内の原料粉の温度を計測する 複数の温度センサー(図示せず)は、例えば熱 対のようなセンサーであり、原料粉をホッ 本体4内に貯蔵した場合に原料粉に埋没され る位置であって、攪拌装置5を構成する各部 に干渉しない位置に設けられている。これ 複数の温度センサーによって計測された温 は、平均化処理されて、例えば、ホッパ本 4の外表面に設置される表示部(図示せず)に 示されるように構成されている。

 ミキサ3は、ホッパ2の下方に配置されて り、ホッパ2から供給された原料粉を貯留す ミキシングドラム33と、ミキシングドラム33 の内部空間に設けられる混捏用攪拌装置34と 備えている。ミキシングドラム33の上部に 開口部が形成されており、当該開口部が、 ッパ本体4の下端に形成される原料粉排出口4 2に設置される原料粉供給通路7に接続してい 。また、ミキシングドラム33の下部には、 捏終了後の被混捏体を取り出すことが可能 被混捏体取出口(図示せず)が形成されている 。なお、ミキシングドラム33には、図示しな 水供給装置から導かれる捏ね水や、バター ショートニング、マーガリン等の油脂や、 、膨張材等を原料粉に混ぜるための各種混 口(図示せず)が設けられている。水供給装 から供給される捏ね水には、予め、砂糖、 芽糖、乳糖等の糖類や食塩、イースト等を 解させておくことが好ましい。混捏用攪拌 置34は、原料粉や水等を混合した被混捏体を 混捏し、パンや菓子等の生地を生成するため の装置であり、ミキシングドラム33内に略水 に設置される混捏攪拌軸341と、混捏攪拌軸3 41上に設置される複数の混捏攪拌羽根342とを えている。混捏攪拌軸341の両端はミキサフ ーム内に設けられる軸受により回転自在に 持されている。また、混捏攪拌軸341の一端 にはモータが取り付けられており、このモ タの駆動により混捏攪拌軸341が回転可能に 成されている。

 次に、本実施形態に係る混捏装置1の作動 について説明する。まず、ホッパ本体4の下 の原料粉排出口42に設置されているバタフラ イ弁等の閉塞体43を閉状態に維持した状態で 図示しないコンベアにより所定量の原料粉 ホッパ本体4内に供給する。ホッパ本体4内 供給される原料粉の体積は、ホッパ本体4の 部容積の70%~80%程度とすることが好ましい。 これは、後述するように、攪拌装置5による 料粉の攪拌時において、原料粉を巻き上げ 、調温空気供給装置6から供給された調温後 空気との間で効果的に熱交換を行うことが きるようにするためである。

 ホッパ本体4内への原料粉の供給を停止し た後、攪拌装置5のモータ53を駆動し、回転シ ャフト51をシャフト軸周りに回転させると共 、調温空気供給装置6を駆動して所定温度に 調温された調温空気をホッパ本体4内に供給 る。回転シャフト51の回転により攪拌体52が ッパ本体4内において回転し、貯留される原 料粉を攪拌する。攪拌時においては、ブレー ド部522が原料粉をホッパ本体4内で巻き上げ ことになる。巻き上げられた原料粉は、調 空気供給装置6から供給された調温空気との で熱交換を行う。攪拌装置5による原料粉の 攪拌と、調温空気供給装置6からの調温後の 気の供給を継続することにより、ホッパ本 4内の原料粉は、均一に加熱又は冷却される

 また、調温空気供給装置6から供給された 空気は、原料粉と間での熱交換を終了した後 、ホッパ本体4に形成されている空気排出口45 を介して外部に排出される。このとき、ホッ パ本体4内に貯蔵される原料粉の一部が、空 の流れに伴って空気排出口45に導かれること になるが、空気排出口45には、バッグフィル ーのような濾過部材48が設置されているた 、原料粉が外部に排出されてしまうような 態は防止される。濾過部材48により濾過され た原料粉は、その自重により落下するので、 濾過部材48を完全に閉塞させることはない。 過部材48の閉塞をより確実に防止するため は、例えば自動洗浄装置を備えるバグフィ ターとすることで、パルスジェット(圧力空 )による逆洗等によりろ過部材に付着・堆積 した原料粉を払い落とすことができる。

 原料粉全体の温度が均一な所定温度(例え ば、原料粉が小麦粉の場合、20℃~25℃の温度 囲)に到達した後、ホッパ本体4の下端の原 粉排出口42に設置されている閉塞体43を開く とにより、所定温度に加熱または冷却され 原料粉をミキサ3に導く。このとき、ホッパ 本体4内に貯留されている原料粉は、その自 によって自動的にミキシングドラム33内へと 供給されることになるが、原料粉は、攪拌装 置5の駆動によって流動化しており、且つ当 攪拌装置5によって強制的に原料粉排出口42 らミキサ3側へと払い出されるため、より速 かな供給が可能になる。

 ミキシングドラム33への原料粉供給が終 した場合、再度、図示しないコンベアを介 て原料粉をホッパ本体4内に収容して攪拌装 5及び調温空気供給装置6を駆動する。これ より、ミキサ3において調温後の原料粉が混 されている間に、次にミキサ3で混捏される 原料粉の温度を所定温度に加熱又は冷却する ことができるので、効率よく原料粉の調温作 業を行うことができ、結果として混捏作業の 作業効率を高めることが可能になる。

 ミキサ3においては、混捏用の水や、所定 の糖類、油脂、イースト等をミキシングドラ ム33内に所定量供給して、原料粉を含有する 混捏体を形成し、混捏用攪拌装置34を駆動 る。混捏用攪拌装置34を所定時間駆動して被 混捏体を混捏することにより、パンや菓子用 の生地が生成される。混捏終了後は、混捏用 攪拌装置34の駆動を停止し、生成された生地 図示しない被混捏体取出口から取り出し、 の後の成形加工に供される。

 本実施形態に係る混捏装置1によれば、ホ ッパ2が、攪拌装置5及び調温空気供給装置6を 有し、ミキサ3によって混捏される直前の原 粉の温度を均一な所定温度(例えば、原料粉 小麦粉の場合、20℃~25℃の温度範囲)となる うに加熱または冷却することができるため パンや菓子等の生地を生成するのに適した 度となるように原料粉の温度を維持するこ ができる。この結果、良質の生地を安定的 生成することが可能になる。

 また、攪拌装置5は、回転シャフト51と、 の回転シャフト51上に設けられる攪拌体52を 備えているため、ホッパ本体4内に収容され 原料粉を効率よく巻き上げることが可能に るため、調温空気供給装置6から供給される 温後の空気との間での熱交換を効率よく行 ことが可能になり、ホッパ本体4内の原料粉 の温度が所定温度になるまでの時間を短縮す ることが可能になる。

 また、本実施形態に係る混捏装置1におい ては、攪拌体52が、回転方向を向く平面52aを えると共に、この平面52aの法線と回転シャ ト51の軸線とが略垂直となるように配置さ ているため、回転シャフト51の回転に伴って 、攪拌体52がより一層効率よく原料粉を上方 巻き上げることが可能になる。この結果、 温空気供給装置6から供給される調温後の空 気に対して、原料粉を効率よく接触させるこ とができるので、調温後の空気と原料粉との 間で行われる熱交換を効率的に行うことが可 能になる。

 また、ホッパ本体4に形成される空気供給 口44及び空気排出口45が、回転シャフト51の一 端側及び他端側にそれぞれ配置されているの で、調温後の空気がホッパ本体4内を通過す 距離と、ホッパ本体4内における回転シャフ 51の長さとが略同一となる。これにより、 拌装置5により巻き上げられる原料粉と、調 後の空気とが熱交換する時間を長くするこ ができるため、原料粉の加熱または冷却を り一層効率よく行うことが可能になる。但 、空気供給口44の配置は本実施形態のもの 限定されず、例えば、ホッパ本体4の下部に 気供給口44を配置して、貯蔵された原料粉 内部に調温された空気を吹き込むように構 することもできる。また、空気供給口44は、 例えば図1に示すホッパ本体4の左右両側等、 数個所に配置してもよい。

 また、本実施形態に係る混捏装置1によれ ば、例えば、強力粉と薄力粉等との混合粉を 原料粉として用いる場合、ミキサ3における 捏前に、混合粉(原料粉)を攪拌装置5によっ 攪拌することができるため、強力粉と薄力 等との混合粉が均等に混合され、製品の品 を安定的に維持することが可能になる。

 本実施形態の混捏装置1は、攪拌装置5の 転シャフト51が略水平方向に延びるように配 置されており、攪拌体52によって原料粉を下 から上方に持ち上げて攪拌することができ ので、低速回転であっても攪拌を良好に行 ことができる。したがって、原料粉を混捏 置1内で造粒する場合に、造粒物を壊すこと なく混捏することができる。

 一方、攪拌装置の回転シャフトは、略垂 方向に延びるように配置することもできる 図4及び図5は、それぞれ図2に示すホッパ2の 変形例を示す断面図および平面図である。図 4及び図5において、図2と同様の構成部分には 同一の符号を付している。

 ホッパ12は、攪拌装置15を備えており、こ の攪拌装置15は、棒状の回転シャフト151と、 転シャフト151に設けられた複数の攪拌体152 を備えている。回転シャフト151は、ホッパ 体14の上面14aを貫通して垂直方向に延びる うに配置されており、上部が軸受154により 転自在に支持されている。回転シャフト151 内部には、調温空気供給装置6(図1参照)から 給される圧縮空気が通過する流路151aが形成 されており、回転シャフト151の上端側から供 給される調温空気を下端側からホッパ本体14 内部に噴射可能に構成されている。回転シ フト151がホッパ本体14の上面14aから突出す 部分には、単式のロータリジョイント153が り付けられており、回転する回転シャフト15 1に対して調温空気を供給することができる 回転シャフト151には、直交中空軸型駆動モ タから直接、或いは一般的な駆動モータか プーリおよびプーリベルト(いずれも図示せ )を介して回転駆動力を伝達することができ る。

 攪拌体152は、回転シャフト151を挟んで両 に2つ設けられており、ホッパ本体14の下部 形成された傾斜面14bとの間に若干の隙間を 成している。攪拌体の数や形状は、特に限 されるものではない。

 ホッパ本体14の側壁には、調温空気供給 置6(図1参照)から移送配管46を介して調温空 を導入する空気供給口144が形成されている 本実施形態においては、空気供給口144は、 温空気をホッパ本体14の内部に水平接線方向 に導入するように、回転シャフト151を挟んで 2箇所にそれぞれ形成されている。

 このように構成されたホッパ12を有する 捏装置についても、ホッパ本体14の下端の原 料粉排出口42に設置されているバタフライ弁 の閉塞体43を閉状態に維持した状態で、所 量(例えば、ホッパ本体14の内部容積の70%~80% 度)の原料粉を、原料粉導入口141からホッパ 本体14内に供給した後、攪拌装置15及び調温 気供給装置6を駆動することができる。ホッ 本体14に貯蔵された原料粉は垂直方向に延 る回転シャフト151の周りに攪拌されると共 、空気供給口144から導入される調温空気が ッパ本体14の内部で旋回流となって原料粉と 熱交換するため、原料粉の攪拌及び調温を良 好に行うことができる。また、回転シャフト 151の下端部151bから噴射される調温空気が原 粉の内部に吹き込まれることにより、やは 原料粉の攪拌及び調温を良好に行うことが きる。ホッパ本体14に導入された調温空気は 、ホッパ本体4の上部に形成された空気排出 45から濾過部材48を経て排出される。

 本実施形態の攪拌装置15は、図5に破線で 示するように、回転シャフト151が右回りに 転することで、空気供給口144から導入され 調温空気の旋回方向と攪拌方向を一致させ いる。但し、攪拌装置15の回転シャフト151 左回りに回転させて、調温空気の旋回方向 は逆方向に原料粉を攪拌させることで、原 粉の調温の均一化を図ることもできる。

 本実施形態においては、空気供給口144か ホッパ本体14内に調温空気を導入すると共 、回転シャフト151の下端部151bからもホッパ 体14内に調温空気を導入するように構成し いるが、調温空気の導入はいずれか一方の であってもよい。また、空気排出口45から導 入される調温空気は、必ずしもホッパ本体14 で旋回流を生じさせる必要はない。例えば ホッパ本体14の側壁から中心に向けて開口 る空気排出口を、ホッパ本体14の周方向に沿 って等間隔に複数形成し、調温空気を径方向 に導入することも可能である。ホッパ本体14 おける空気排出口45の高さ位置は特に限定 れるものではなく、また、上下方向に多段 なるように空気排出口45を形成してもよい。

 本実施形態においては、図4に示すように 、攪拌体152の内部に回転シャフト151の流路151 aと連通する流路152aが形成されており、攪拌 152の下部に複数形成された噴射口152bから傾 斜面14bに向けて調温空気が噴射される。この ような構成により、原料粉の攪拌及び調温を より良好に行うことができる。本実施形態に おいては、空気供給口144、回転シャフト151の 下端部151bおよび攪拌体152の噴射口152bのそれ れから、調温された空気がホッパ本体14内 導入されるように構成されているが、これ の一部のみから調温空気が導入される構成 あってもよい。

1 混捏装置
2 ホッパ
3 ミキサ
4 ホッパ本体
5 攪拌装置
51 回転シャフト
52 攪拌体
53 モータ
6 調温空気供給装置