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Patent Searching and Data


Title:
LASER BONDING METHOD AND LASER BONDING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175400
Kind Code:
A1
Abstract:
A resin pipe 30 and a resin part 31 are fixed to a setting portion 5 disposed at a front side of a stand 6; and laser light 20 is radiated onto a bonding section 32 where the resin pipe 30 and the resin part 31 are to be bonded while an emission unit 3 is rotated around the bonding section 32 by rotating a timing pulley 13 that is attached to a rear side of the stand 6 and to which the emission unit 3 is attached. Accordingly, it is possible to easily perform weld bonding on the entire outer circumferential surface of the resin pipe 30, which may have various shapes and sizes, and the entire inner circumferential surface of the resin part 31.

Inventors:
KITASHIMA AKIRA (JP)
MAEDA TAKAO (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/007199
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 21, 2020
Export Citation:
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Assignee:
NICHIRIN CO LTD (JP)
International Classes:
B29C65/16; B23K26/282; B23K26/324
Domestic Patent References:
WO1999022081A11999-05-06
Foreign References:
JPH09150283A1997-06-10
JP2006334617A2006-12-14
JP2004090628A2004-03-25
JPH0952186A1997-02-25
JP2017149039A2017-08-31
JP2005088585A2005-04-07
Other References:
See also references of EP 3932654A4
Attorney, Agent or Firm:
KAJI, SUHARA & ASSOCIATES (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175400 15 卩(:171? 2020 /007199

請求の範囲

[請求項 1 ] レーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料からなるパイプの外周 面に、 前記レーザー光に対して透過性を有する樹脂材料からなる部品 の内周面を接合する、 レーザー接合方法であって、 架台の正面側に配置されたセッ ト部に前記パイプ及び前記部品を固 定し、

前記架台の背面側に取り付けられるとともに、 前記レーザー光を出 射する出射ユニッ トが取り付けられたプーリー又はギアを回転させる ことで、 前記出射ユニッ トを、 前記セッ ト部に固定された前記パイプ と前記部品とが接合する接合部の周囲を回転させながら、 前記接合部 に前記レーザー光を照射することにより、 前記パイプの外周面全周と 前記部品の内周面全周とを溶着接合することを特徴とする、 レーザー 接合方法。

[請求項 2] 前記出射ユニッ トと同期をとって前記接合部の周囲を回転する反射 鏡を介して、 前記出射ユニッ トからの前記レーザー光を前記接合部へ 照射することを特徴とする、 請求項 1 に記載のレーザー接合方法。

[請求項 3] 前記出射ユニッ トの初期姿勢を維持しながら、 又は、 前記出射ユニ ッ トの初期姿勢に対する傾きが所定の角度以内となるように、 前記出 射ユニッ トを、 前記接合部の周囲を回転させることを特徴とする、 請 求項 1又は 2に記載のレーザー接合方法。

[請求項 4] 前記出射ユニッ トの回転速度を制御しつつ、 前記出射ユニッ トを、 前記接合部の周囲を回転させることを特徴とする、 請求項 1〜 3の何 れかに記載のレーザー接合方法。

[請求項 5] レーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料からなるパイプの外周 面に、 前記レーザー光に対して透過性を有する樹脂材料からなる部品 の内周面を接合する、 レーザ 接合装置であって、 架台と、

前記架台の正面側に配置され、 前記パイプ及び前記部品を固定する \¥0 2020/175400 16 卩(:171? 2020 /007199

セツ ト部と、

前記セッ ト部に固定された前記パイプと前記部品とが接合する接合 部に前記レーザー光を照射する出射ユニッ トと、

前記架台の背面側に取り付けられるとともに、 前記出射ユニッ トが 取り付けられたプーリー又はギアを有する、 駆動装置と、 を備え、 前記プーリー又はギアの回転により、 前記出射ユニッ トが前記接合 部の周囲を回転することを特徴とする、 レーザー接合装置。

[請求項 6] 前記出射ユニッ トと同期をとって前記接合部の周囲を回転し、 前記 レーザー光を反射して接合部へと照射する反射鏡を備えることを特徴 とする、 請求項 5に記載のレーザー接合装置。

[請求項 7] 前記出射ユニッ トは、 初期姿勢を維持しながら、 又は、 初期姿勢に 対する傾きが所定の角度以内となるように、 前記接合部の周囲を回転 することを特徴とする、 請求項 5又は 6に記載のレーザー接合装置。

[請求項 8] 前記駆動装置は、 前記出射ユニッ トの回転速度を制御するモーター を有することを特徴とする、 請求項 5〜 7の何れかに記載のレーザー 接合装置。

Description:
\¥0 2020/175400 1 卩(:17 2020 /007199 明 細 書

発明の名称 : レ _ザ_接合方法及びレ _ザ_接合装置

技術分野

[0001 ] 本発明は、 樹脂材料からなるパイプの外周面に、 樹脂材料からなる部品の 内周面を接合する、 レーザー接合方法及びレーザー接合装置に関 する。 背景技術

[0002] 従来から、 樹脂部材同士をレーザー溶着により接合する ことが行われてい る。 例えば、 パイプと継手とを接合させる場合、 レーザー光に対して吸収性 を有する樹脂部材からなるパイプを、 レーザー光に対して透過性を有する樹 脂部材からなる継手に挿入し、 パイプと継手との接合部の全周にわたって、 レーザー光を照射して両者をレーザー溶着す る方法が用いられる。

[0003] 特許文献 1 に記載されたレーザー接合方法では、 内面に反射面を有する円 筒状又は凹状の方向転換装置を、 樹脂部品を囲むように配置し、 傾斜を調節 した反射面にレーザー光を反射させることで 、 接合部の全周にわたるレーザ —溶着を実現している。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :特開 2 0 0 5— 0 8 8 5 8 5

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005] しかし、 特許文献 1 に記載された方向転換装置は、 接合部を囲むことがで きる大きさ且つレーザー光を接合部に反射さ せる形状の反射面を内面に設け る必要がある。 こうした装置を製造するのには多額の費用を 要する。 また、 方向転換装置を用いたレーザー溶着を行うこ とができない形状又は大きさの 樹脂部品に対して接合を行う場合、 新たに方向転換装置を作り直し、 取り換 える必要がある。 即ち、 様々な形状及び大きさの樹脂パイプ及び樹脂 部品を 接合するという観点からみて、 ñ凡用性に欠ける。 \¥0 2020/175400 2 卩(:171? 2020 /007199

[0006] そこで、 本発明の目的は、 様々な形状及び大きさの樹脂パイプ及び樹脂 部 品を容易に接合できる、 レーザー光照射による樹脂パイプと樹脂部品 とのレ —ザー接合方法及びレーザー接合装置を提供 することである。

課題を解決するための手段

[0007] 本発明に係る樹脂パイプと樹脂部品とのレー ザー接合方法は、 レーザー光 に対して吸収性を有する樹脂材料からなるパ イプの外周面に、 前記レーザー 光に対して透過性を有する樹脂材料からなる 部品の内周面を接合する、 レー ザー接合方法であって、 架台の正面側に配置されたセッ ト部に前記パイプ及 び前記部品を固定し、 前記架台の背面側に取り付けられるとともに 、 前記レ _ザ _ 光を出射する出射ユニッ トが取り付けられたプーリー又はギアを回転 させることで、 前記出射ユニッ トを、 前記セッ ト部に固定された前記パイプ と前記部品とが接合する接合部の周囲を回転 させながら、 前記接合部に前記 レーザー光を照射することにより、 前記パイプの外周面全周と前記部品の内 周面全周とを溶着接合することを特徴とする 、 レーザー接合方法である。

[0008] 接合可能な樹脂パイプ及び樹脂部品の形状及 び大きさは、 レーザー光の出 射ユニッ トの回転半径によって決まる。 よって、 上記構成によれば、 樹脂パ イプ及び樹脂部品の形状及び大きさに合わせ た装置を製造することなく、 様 々な形状及び大きさの樹脂パイプ及び樹脂部 品を容易に接合できる。

[0009] また、 上記構成によれば、 単に出射ユニッ トが接合部の周りを回転するこ とによりレーザー溶着を行えるため、 高額な装置等を用意する必要がなく、 製造コストの削減につながる。

[0010] また、 本発明は、 上記レーザー接合方法において、 前記出射ユニッ トと同 期をとって前記接合部の周囲を回転する反射 鏡を介して、 前記出射ユニッ ト からの前記レーザー光を前記接合部へ照射す ることが好ましい。

[001 1 ] 上記構成によれば、 上記反射鏡を介してレーザー光を照射するこ とにより 、 接合部への正確なレーザー光照射が行える。 このため、 出射ユニッ トから レーザー光を直接接合部に照射する場合と比 べて、 より容易にレーザー溶着 が行える。 さらに、 様々な形状及び大きさの樹脂パイプ及び樹脂 部品を接合 \¥0 2020/175400 3 卩(:171? 2020 /007199

するために、 出射ユニッ トの回転半径を調整する必要はなく、 装置をコンパ クトにすることが可能となる。

[0012] また、 本発明は、 上記レーザー接合方法において、 前記出射ユニッ トの初 期姿勢を維持しながら、 又は、 前記出射ユニッ トの初期姿勢に対する傾きが 所定の角度以内となるように、 前記出射ユニッ トを、 前記接合部の周囲を回 転させることが好ましい。

[0013] レーザー溶着による接合をより確実に行うに は、 複数回、 出射ユニッ トが 接合部の周囲を回転することが求められる。 しかし、 出射ユニッ トの接合部 の周囲の回転に伴い、 出射ユニッ ト自体が回転すると、 出射ユニッ トにレー ザー光を供給するための光ファイバーにはね じれが生じることとなる。 さら に、 回転する角度が大きいほど、 生じるねじれも大きくなり、 過度なねじれ は断線の原因となる。

[0014] そこで、 上記構成とすることで、 光ファイバーのねじれを防止又は抑制し つつ、 複数回、 出射ユニッ トが接合部の周囲を回転することができる。 これ により、 出射ユニッ トの光ファイバーの断線を防止しつつ、 樹脂パイプと樹 脂部品とのより確実なレーザー溶着が実現す る。

[0015] また、 本発明は、 上記レーザー接合方法において、 前記出射ユニッ トの回 転速度を制御しつつ、 前記出射ユニッ トを、 前記接合部の周囲を回転させる ことが好ましい。

[0016] 上記構成によれば、 出射ユニッ トの回転速度を制御することで、 接合部へ のレーザー光照射時間を制御することができ る。 これにより、 例えば、 樹脂 部品の断面形状が多角形である場合において も、 溶着温度を均一に保つこと ができ、 接合部の接合強度のばらつきを防止すること ができる。

[0017] 本発明に係る樹脂パイプと樹脂部品との接合 装置は、 レーザー光に対して 吸収性を有する樹脂材料からなるパイプの外 周面に、 前記レーザー光に対し て透過性を有する樹脂材料からなる部品の内 周面を接合する、 レーザー接合 装置であって、 架台と、 前記架台の正面側に配置され、 前記パイプ及び前記 部品を固定するセッ ト部と、 前記セッ ト部に固定された前記パイプと前記部 \¥0 2020/175400 4 卩(:171? 2020 /007199

品とが接合する接合部に前記レーザー光を 照射する出射ユニッ トと、 前記架 台の背面側に取り付けられるとともに、 前記出射ユニッ トが取り付けられた プーリー又はギアを有する、 駆動装置と、 を備え、 前記プーリー又はギアの 回転により、 前記出射ユニッ トが前記接合部の周囲を回転することを特徴 と する、 レーザー接合装置である。

[0018] また、 本発明は、 上記レーザー接合装置において、 前記出射ユニッ トと同 期をとって前記接合部の周囲を回転し、 前記レーザー光を反射して接合部へ と照射する反射鏡を備えることが好ましい。

[0019] また、 本発明は、 上記レーザー接合装置において、 前記出射ユニッ トは、 初期姿勢を維持しながら、 又は、 初期姿勢に対する傾きが所定の角度以内と なるように、 前記接合部の周囲を回転することが好ましい 。

[0020] また、 本発明は、 上記レーザー接合装置において、 前記駆動装置は、 前記 出射ユニッ トの回転速度を制御するモーターを有するこ とが好ましい。

発明の効果

[0021] 本発明によれば、 様々な形状及び大きさの樹脂パイプ及び樹脂 部品を容易 に接合できる、 レーザー光照射による樹脂パイプと樹脂部品 とのレーザー接 合方法及びレーザー接合装置を提供すること ができる。

図面の簡単な説明

[0022] [図 1]実施形態に係るレーザー接合装置の構成 示す断面図である。

[図 2]実施形態に係るレーザー接合装置の、 レーザー照射部分の拡大図である

[図 3]実施形態に係るレーザー接合装置の駆動 置を示す図である。

[図 4]実施形態に係る出射ユニッ トの回転の様子を示す図である。

[図 5]他の実施形態に係るレーザー接合装置の 動装置を示す図である。 発明を実施するための形態

[0023] 以下、 本発明の好適な実施の形態について、 図面を参照しつつ説明する。 [0024] 本実施形態において、 レーザー接合装置 1は、 レーザー光に対して吸収性 を有する樹脂材料からなる樹脂パイプ 3 0の外周面に、 レーザー光に対して \¥0 2020/175400 5 卩(:171? 2020 /007199

透過性を有する樹脂材料からなる樹脂部品 3 1の内周面を接合するレーザー 接合装置である。

[0025] 図 1及び図 3に示すように、 レーザー接合装置 1は、 駆動装置 2と、 出射 ユニッ ト 3と、 反射鏡 4と、 セッ ト部 5と、 架台 6と、 から構成されている 。 そして、 レーザー接合装置 1は、 セッ ト部 5に固定された樹脂パイプ 3 0 と樹脂部品 3 1 との接合部 3 2にレーザー光 2 0を照射することで、 樹脂パ イプ 3 0と樹脂部品 3 1 とを接合させる装置である。 なお、 本実施形態にお いて、 接合部 3 2とは、 樹脂部品 3 1 に樹脂パイプ 3 0を挿入することで樹 脂パイプ 3 0の外周面と樹脂部品 3 1の内周面とが重なった部分である。 以 下、 出射ユニッ ト 3の回転軸方向において、 本実施形態に係るレーザー接合 装置 1の、 樹脂パイプ 3 0及び樹脂部品 3 1が設置される側を正面側、 設置 されない側を背面側と定義する。

[0026] (駆動装置 2)

駆動装置 2は、 出射ユニッ ト 3を回転させる装置であり、 図 3に示すよう に、 架台 6の背面側に取り付けられている (配置されている) 。 この駆動装 置 2は、 駆動プーリー 1 1 と、 モーター 1 2と、 2つのタイミングプーリー 1 3及び 1 4と、 2つのアイ ドラブーリ _ 1 5と、 各プーリーに巻き掛けら れたタイミングベルト 1 6と、 から構成される。 アイ ドラブーリー 1 5は、 タイミングプーリー 1 3と駆動プーリ _ 1 1 との間、 及び、 タイミングプー リ _ 1 4と駆動プーリー 1 1 との間に、 それぞれ配置されている。

[0027] モーター 1 2によって生じる駆動力により駆動プーリー 1 1は回転し、 さ らにタイミングベルト 1 6を介して、 2つのタイミングプーリー 1 3及び 1 4が回転する。 また、 タイミングプーリー 1 3及び 1 4の、 それぞれ中心か ら同 _の偏心位置について、 タイミングプーリー 1 3と 1 4とは連結体 1 8 で連結されている。 タイミングプーリー 1 3及び 1 4と連結体 1 8とは軸受 を介して連結されており、 各プーリーが回転している場合でも、 連結体 1 8 は常に水平を保った状態で、 すなわち、 その姿勢を維持しながら回転する ( 図 4を参照) 。 これにより、 タイミングプーリー 1 3と 1 4との回転速度の \¥0 2020/175400 6 卩(:171? 2020 /007199

ずれは抑制され、 回転の同期性が向上する。

なお、 タイミングプーリー 1 3及び 1 4は、 連結体 1 8によって連結され ていなくてもよい。

[0028] また、 モーター 1 2は、 回転速度を制御するモーターであることが好 まし い。 この構成により、 モーター 1 2が各プーリーを介して出射ユニッ ト 3の 回転速度を制御し、 接合部 3 2へのレーザー光 2 0の照射時間を制御するこ とで、 樹脂部品 3 1の断面形状が多角形である場合においても 溶着温度を 均一に保つことができ、 接合強度のばらつきを防止することができる 。 なお、 モーター 1 2は、 回転速度を制御しないものであってもよいが 、 そ の場合、 接合させる樹脂部品 3 1の断面形状は円形であることが好ましい。

[0029] (出射ユニッ ト 3)

出射ユニッ ト 3は、 図 1 に示すように、 レーザー光 2 0を出射する照明リ ング 7と、 電源に接続する光ファイバ _ 8と、 出射されたレーザー光 2 0が 照射される部分を撮影するモニターカメラ 9と、 を有している。 出射ユニッ 卜 3は、 タイミングプーリー 1 3の、 軸受を介して連結体 1 8を固定した偏 心位置と同一の偏心位置に取り付けられてい る。 出射ユニッ ト 3は、 タイミ ングプーリー 1 3の回転と連動して接合部 3 2の周囲を回転する。

[0030] 図 1 に示すように、 出射ユニッ ト 3は、 軸受を介してタイミングプーリー

1 3に固定されている。 そしてさらに、 出射ユニッ ト 3は、 その姿勢を維持 しながら回転する連結体 1 8に固定されている。 このため、 出射ユニッ ト 3 は、 図 4に示すように、 タイミングプーリー 1 3が回転する際、 その初期姿 勢を維持しながら接合部 3 2の周囲を回転する。 これにより、 駆動装置 2に よって出射ユニッ ト 3を複数回回転させた場合でも、 出射ユニッ ト 3は、 常 に水平に保たれて接合部 3 2の周囲を回転するため、 光ファイバー8のねじ れを防止でき、 ひいては、 光ファイバ _ 8の断線を防止することができる。

[0031 ] 本実施形態において、 出射ユニッ ト 3は、 出射ユニッ ト 3の回転軌道上の いずれの位置にある場合でも、 水平姿勢を維持したまま、 接合部 3 2の周囲 を回転する。 但し、 出射ユニッ ト 3の初期姿勢が水平方向に対して所定角度 \¥0 2020/175400 7 卩(:171? 2020 /007199

の傾きを有している場合には、 出射ユニッ ト 3は、 回転軌道上のいずれの位 置にある場合でも、 水平方向に対する所定角度の傾きを維持した まま、 接合 部 3 2の周囲を回転する。 いずれにしても、 出射ユニッ ト 3は、 「初期姿勢 を維持しながら接合部 3 2の周囲を回転する」 構成をとる。

[0032] また、 タイミングプーリ _ 1 3及び連結体 1 8の、 出射ユニッ ト 3が配置 されている位置には、 レーザー光 2 0が通過するための通過穴 2 1が軸方向 に設けられている。

[0033] (反射鏡 4)

反射鏡 4は、 出射ユニッ ト 3から出射されたレーザー光 2 0を反射する部 分であり、 図 1 に示すように、 タイミングプーリー 1 3から回転軸方向の正 面側に伸びたアーム 2 2の先に取り付けられている。 また、 タイミングプー リ _ 1 3の回転中心から見て、 出射ユニッ ト 3が取り付けられた偏心位置と 同一の偏心位置に配置されている。 上記構成により、 出射ユニッ ト 3と反射 鏡 4とが、 タイミングプーリー 1 3の回転中心から見て常に同じ偏心位置に ある状態で、 すなわち、 出射ユニッ ト 3と反射鏡 4とが同期をとって、 接合 部 3 2の周囲を回転する。

[0034] また、 図 2に示すように、 反射鏡 4は、 レーザー光 2 0が反射鏡 4に反射 して接合部 3 2に照射されるような傾斜を有している。 反射鏡 4は、 タイミ ングプーリー 1 3から伸びたアーム 2 2と一体的に回転するため、 反射鏡 4 の反射面が常に回転中心を向くように接合部 3 2の周囲を回転している。

[0035] なお、 反射鏡 4は 2枚以上あってもよいが、 1枚であることが好ましい。

反射鏡 4が 1枚の場合、 2枚以上の場合と比べて、 接合部 3 2に照射される レーザー光 2 0の強度が大きくなり、 レーザー光 2 0の光軸の位置合わせが 容易となり、 さらに、 コストの削減となる。

反射鏡 4が 2枚以上配置される場合、 2枚以上の反射鏡に反射されたレー ザー光 2 0が接合部へと照射される。

[0036] (セッ ト部 5)

セッ ト部 5は、 樹脂パイプ 3 0及び樹脂部品 3 1 を固定する部分であり、 \¥0 2020/175400 8 卩(:171? 2020 /007199

図 1 に示すように、 出射ユニッ ト 3及び反射鏡 4の回転軸上、 かつ、 架台 6 の正面側に配置されている。 また、 図 2に示すように、 セッ ト部 5は、 樹脂 パイプ 3 0を固定するチャック 3 3と、 樹脂パイプ 3 0と樹脂部品 3 1 との 接合部 3 2の中心位置を出射ユニッ ト 3の回転軸に合わせる芯合わせゲージ 3 4と、 を有する。 チャック 3 3は、 樹脂パイプ 3 0を樹脂部品 3 1 に圧入 する方向 (図 2における右方向) に加圧できる構造を有している。

[0037] なお、 セッ ト部 5は、 樹脂パイプ 3 0及び樹脂部品 3 1がセッ ト部 5に設 置されていることを検出するセンサ機能を有 していてもよい。 この場合、 例 えば、 出射ユニッ ト 3は、 当該センサ機能がセッ ト部 5に設置された樹脂パ イプ 3 0及び樹脂部品 3 1 を検出するまでは、 レーザー光 2 0の照射を行う ことができない。

[0038] また、 本実施形態において、 レーザー接合装置 1は、 安全のために、 正面 側及び両側面側にカバー 4 1 を有している。

[0039] 続いて、 以下に、 樹脂パイプ 3 0と樹脂部品 3 1 とを接合するレーザー接 合方法について説明する。

[0040] まず、 樹脂パイプ 3 0及び樹脂部品 3 1 をセッ ト部 5に配置し、 樹脂パイ プ 3 0をチャック 3 3で固定する。 このとき、 樹脂パイプ 3 0の外周面と樹 脂部品 3 1の内周面とが重なり合うように配置する。 樹脂パイプ 3 0の外周 面と樹脂部品 3 1の内周面とが重なった部分が接合部 3 2である。 接合部 3 2の中心位置を、 芯合わせゲージ 3 4によって出射ユニッ ト 3の回転軸と一 致させる。 出射ユニッ ト 3に内蔵されたモニターカメラ 9によって撮影され た映像から、 レーザー光 2 0が照射される部分と、 接合部 3 2とがずれてい ると判断される場合、 出射ユニッ ト 3の位置及び角度、 並びに、 反射鏡 4の 角度を調整する。 この調整により、 レーザー光 2 0を、 接合部 3 2へ正確に 照射させることができるため、 樹脂パイプ 3 0と樹脂部品 3 1 との確実な接 合を行うことができる。

[0041 ] 続いて、 出射ユニッ ト 3による、 接合部 3 2へのレーザー光照射を行う。

モーター 1 2によって駆動する駆動プーリー 1 1の回転に伴い、 タイミング \¥0 2020/175400 9 卩(:171? 2020 /007199

プーリー 1 3及び 1 4が回転し、 これに連動して出射ユニッ ト 3が回転する 。 最初の半回転は、 各プーリーの回転速度が加速するステップで あり、 この ときはレーザー光 2 0は出射されない。 回転速度が最大となった半回転後に 、 出射ユニッ ト 3からレーザー光 2 0の出射が開始される。 そして、 出射さ れたレーザー光 2 0は、 反射鏡 4に反射されて接合部 3 2に照射される。 レ —ザー光 2 0の出射開始後、 出射ユニッ ト 3及び反射鏡 4は接合部 3 2の周 囲を複数回回転する。 このため、 レーザー光 2 0の接合部 3 2への照射は複 数回重ねて行われる。 これにより、 樹脂パイプ 3 0と樹脂部品 3 1 とをより 確実に接合させることができる。 その後、 レーザー光 2 0の出射は停止し、 半回転の減速ステップを経て停止する。 出射ユニッ ト 3を、 接合部 3 2の周 囲を複数回回転させながらレーザー光 2 0を照射させることで、 樹脂パイプ 3 0と樹脂部品 3 1 とのより確実な接合が可能となる。

なお、 出射ユニッ ト 3及び反射鏡 4の回転数は、 接合する樹脂パイプ 3 0 及び樹脂部品 3 1の形状、 大きさ及び材質等によって決定される。

[0042] また、 軸受を介してタイミングプーリー 1 3に固定された出射ユニッ ト 3 は、 図 4に示すように、 その初期姿勢を維持しながら接合部 3 2の周囲を回 転する。 これにより、 出射ユニッ ト 3が接合部 3 2の周囲を複数回回転した としても、 出射ユニッ ト 3は常に水平に保たれて接合部 3 2の周囲を回転し ているため、 光ファイバー8に生じるねじれを防止でき、 ひいては、 光ファ イバ _ 8の断線を防止することができる。

なお、 本実施形態に係るレーザー接合方法では、 出射ユニッ ト 3を、 接合 部 3 2の周囲を複数回回転させながらレーザー光 2 0を照射させているが、 樹脂パイプ 3 0及び樹脂部品 3 1の材質や、 レーザー光 2 0の強度に応じて 、 1回転のみでもよい。

[0043] また、 樹脂部品 3 1の断面形状が多角形である場合、 各プーリーを介して 出射ユニッ ト 3の回転を駆動するモーター 1 2は、 回転速度を制御するモー 夕一であることが好ましい。

樹脂部品 3 1の断面形状が円形である場合、 出射ユニッ ト 3を、 一定の回 \¥0 2020/175400 10 卩(:171? 2020 /007199

転速度で接合部 3 2の周囲を回転させることで、 接合部 3 2全周のレーザー 光 2 0の照射時間は均一となり、 溶着温度を均一に保つことができるため、 接合部 3 2全周の接合強度は均一に保たれる。 一方で、 樹脂部品 3 1の断面 形状が多角形である場合は、 回転速度が一定であれば、 接合部 3 2全周のレ —ザー光 2 0の照射時間は、 多角形の各頂点付近と各辺上とで異なる。 それ により、 接合部 3 2全周の接合強度も場所によって差異が生じ 。

そこで、 樹脂部品 3 1の断面形状が多角形である場合、 出射ユニッ ト 3の 回転速度を制御するモーター 1 2とすることで、 例えば、 多角形の頂点付近 では回転速度を下げ、 辺上では回転速度を上げることにより、 接合部 3 2全 周のレーザー光 2 0の照射時間を均一にでき、 溶着温度を均一に保つことが できるため、 接合強度のばらつきを防止することができる 。

[0044] (他の実施形態)

本実施形態に係る駆動装置 2では、 出射ユニッ ト 3の回転は、 タイミング ベルト 1 6を介したタイミングプーリー 1 3の回転により行っていたが、 替 わりにギアによって行ってもよい。 例えば、 図 5に示すように、 駆動装置 2 0 2は、 モータ _ 1 2と、 ギア 1 0 3及び 1 0 4と、 スプライン軸 1 0 5と 、 を有している。 この場合、 モーター 1 2によって生じる駆動力によりギア 1 0 4は回転し、 さらに、 ギア 1 0 4と嚙み合うギア 1 0 3が回転する。 そ して、 ギア 1 0 3の偏心位置に固定された出射ユニッ ト 3は、 接合部 3 2の 周囲を回転する。 この際、 出射ユニッ ト 3は、 スプライン軸 1 0 5によって 揺動されており、 出射ユニッ ト 3は、 その初期姿勢に対する傾きが所定の角 度以内となるように、 接合部 3 2の周囲を回転する。 このため、 光ファイバ _ 8のねじれは抑制され、 ひいては、 光ファイバ _ 8の断線を防止すること ができる。

[0045] ここで、 「出射ユニッ ト 3の初期姿勢に対する所定の角度以内の傾き と は、 6 0 ° 以内であり、 好ましくは 4 5 ° 以内、 より好ましくは 3 0 ° 以内 である。 当該構成によれば、 出射ユニッ ト 3が接合部 3 2の周囲を回転した としても、 光ファイバ _ 8のねじれが十分に抑制され、 断線を防止できる。 \¥0 2020/175400 1 1 卩(:171? 2020 /007199

[0046] また、 上記実施形態において、 「出射ユニッ ト 3の初期姿勢に対する傾き が所定の角度以内となるように接合部 3 2の周囲を回転する」 とは、 出射ユ ニッ ト 3が回転軌道上のいずれの位置にある場合で 、 初期姿勢に対する傾 き、 すなわち、 初期姿勢に対する鋭角が上記所定の角度以内 となるように、 接合部 3 2の周囲を回転することである。 当該構成によれば、 出射ユニッ ト 3が接合部 3 2の周囲を回転したとしても、 光ファイバ _ 8のねじれが十分 に抑制され、 断線を防止できる。

[0047] 上記実施形態の構成によれば、 本実施形態に係るレーザー接合方法は、 レ —ザー光 2 0に対して吸収性を有する樹脂材料からなる 脂パイプ 3 0の外 周面に、 レーザー光 2 0に対して透過性を有する樹脂材料からなる 脂部品 3 1の内周面を接合する、 レーザー接合方法であって、 架台 6の正面側に配 置されたセッ ト部 5に樹脂パイプ 3 0及び樹脂部品 3 1 を固定し、 架台 6の 背面側に取り付けられるとともに、 レーザー光 2 0を出射する出射ユニッ ト 3が取り付けられたタイミングプーリー 1 3又はギア 1 0 3を回転させるこ とで、 出射ユニッ ト 3を、 セッ ト部 5に固定された樹脂パイプ 3 0と樹脂部 品 3 1 とが接合する接合部 3 2の周囲を回転させながら、 接合部 3 2にレー ザー光 2 0を照射することにより、 樹脂パイプ 3 0の外周面全周と樹脂部品 3 1の内周面全周とを溶着接合することを特徴 する。

[0048] 接合可能な樹脂パイプ 3 0及び樹脂部品 3 1の形状及び大きさは、 レーザ 一光 2 0の出射ユニッ ト 3の回転半径によって決まる。 よって、 上記構成に よれば、 樹脂パイプ 3 0及び樹脂部品 3 1の、 形状及び大きさに合わせた装 置を製造することなく、 様々な形状及び大きさの樹脂パイプ及び樹脂 部品を 容易に接合できる。

また、 単に出射ユニッ ト 3が接合部 3 2の周りを回転することによりレー ザー溶着を行えるため、 高額な装置等を用意する必要がなく、 製造コストの 削減につながる。

[0049] また、 本実施形態に係るレーザー接合方法は、 出射ユニッ ト 3と同期をと って接合部 3 2の周囲を回転する反射鏡 4を介して、 出射ユニッ ト 3からの \¥0 2020/175400 12 卩(:171? 2020 /007199

レーザー光 2 0を接合部 3 2へ照射することを特徴とする。

[0050] 上記構成によれば、 反射鏡 4を介してレーザー光 2 0を照射することによ り、 接合部 3 2への正確なレーザー光 2 0の照射が行える。 このため、 出射 ユニッ ト 3からレーザー光 2 0を直接接合部 3 2に照射する場合と比べて、 より容易にレーザー溶着が行える。 さらに、 様々な形状及び大きさの樹脂パ イプ及び樹脂部品を接合するために、 出射ユニッ ト 3の回転半径を調整する 必要はなく、 装置をコンパクトにすることが可能となる。

[0051 ] また、 本実施形態に係るレーザー接合方法は、 出射ユニッ ト 3の初期姿勢 を維持しながら、 又は、 出射ユニッ ト 3の初期姿勢に対する傾きが所定の角 度以内となるように、 出射ユニッ ト 3を、 接合部 3 2の周囲を回転させるこ とを特徴とする。

[0052] レーザー溶着による接合をより確実に行うに は、 複数回、 出射ユニッ ト 3 が、 接合部 3 2の周囲を回転することが求められる。 しかし、 出射ユニッ ト 3の接合部 3 2の周囲の回転に伴い、 出射ユニッ ト 3自体が回転すると、 出 射ユニッ ト 3にレーザー光 2 0を供給するための光ファイバー 8にはねじれ が生じることとなる。 さらに、 回転する角度が大きいほど、 生じるねじれも 大きくなり、 過度なねじれは断線の原因となる。

[0053] そこで、 上記構成とすることで、 光ファイバー8のねじれを防止又は抑制 しつつ、 複数回、 出射ユニッ ト 3が接合部 3 2の周囲を回転することができ る。 これにより、 出射ユニッ ト 3の光ファイバー8の断線を防止しつつ、 樹 脂パイプ 3 0と樹脂部品 3 1 とのより確実なレーザー溶着が実現する。

[0054] また、 本実施形態に係るレーザー接合方法は、 出射ユニッ ト 3の回転速度 を制御しつつ、 出射ユニッ ト 3を、 接合部 3 2の周囲を回転させることを特 徴とする。

[0055] 上記構成によれば、 モーター 1 2が出射ユニッ ト 3の回転速度を制御し、 接合部 3 2へのレーザー光 2 0の照射時間を制御することで、 樹脂部品 3 1 の断面形状が多角形である場合においても、 溶着温度を均一に保つことがで き、 接合強度のばらつきを防止することができる 。 \¥0 2020/175400 13 卩(:171? 2020 /007199

[0056] また、 本実施形態に係るレーザー接合装置 1は、 レーザー光に対して吸収 性を有する樹脂材料からなる樹脂パイプ 3 0の外周面に、 レーザー光に対し て透過性を有する樹脂材料からなる樹脂部品 3 1の内周面を接合する、 レー ザー接合装置 1であって、 架台 6と、 架台 6の正面側に配置され、 樹脂パイ プ 3 0及び樹脂部品 3 1 を固定するセッ ト部 5と、 セッ ト部 5に固定された 樹脂パイプ 3 0と樹脂部品 3 1 とが接合する接合部 3 2の周囲を回転しなが ら、 接合部 3 2にレーザー光 2 0を照射する出射ユニッ ト 3と、 架台 6の背 面側に取り付けられるとともに、 出射ユニッ ト 3が取り付けられたタイミン グプーリー 1 3又はギア 1 0 3を有する、 駆動装置 2と、 を備え、 タイミン グプーリー 1 3又はギア 1 0 3の回転により、 出射ユニッ ト 3が接合部 3 2 の周囲を回転することを特徴とする。

[0057] また、 本実施形態に係るレーザー接合装置 1は、 出射ユニッ ト 3と同期を とって接合部 3 2の周囲を回転し、 レーザー光 2 0を反射して接合部 3 2へ と照射する反射鏡 4を備えることを特徴とする。

[0058] また、 本実施形態に係る出射ユニッ ト 3は、 初期姿勢を維持しながら、 又 は、 初期姿勢に対する傾きが所定の角度以内とな るように、 接合部 3 2の周 囲を回転することを特徴とする。

[0059] また、 本実施形態に係る駆動装置 2は、 出射ユニッ ト 3の回転速度を制御 するモーター 1 2を有することを特徴とする。

[0060] 以上、 本発明の好適な実施の形態について説明した が、 本発明は、 これら の例に限られるものではなく、 特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々 な変更が可能である。

例えば、 レーザー接合装置 1は、 モニターカメラ 9が撮影した映像を映し 出すモニタを備えていてもよい。

また、 駆動装置 2は、 アイ ドラプーリー 1 5を有していなくてもよい。 ま た、 駆動装置 2は、 ロボッ トアームやシリンダーであってもよく、 出射ユニ ッ ト 3の接合部 3 2の周囲の回転は、 これらによって行われてもよい。 また、 タイミングベルト 1 6は、 例えば、 Vベルトや歯付ベルトなど、 他 \¥02020/175400 14 卩(:171? 2020 /007199

のべルトでもよい。

[0061] また、 反射鏡 4は、 用いられなくてもよい。 この場合、 出射ユニッ ト 3の 少なくともレーザー光 20を照射する部分は、 駆動装置 2の正面側に配置さ れており、 接合部 32に直接レーザー光 20を照射できる構成をとる。 符号の説明

[0062] 1 レーザー接合装置

2 駆動装置

3 出射ユニッ ト

4 反射鏡

5 セッ ト部

6 架台

7 照明リング

8 光ファイバー

1 1 駆動プーリー

1 2 モーター

1 3, 1 4 タイミングプーリー

1 5 アイ ドラプーリー

1 6 タイミングベルト

20 レーザー光

30 樹脂パイプ

3 1 樹脂部品

32 接合部