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Title:
LIGHT EMITTING DEVICE AND ILLUMINATION DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175710
Kind Code:
A1
Abstract:
This light emitting device emits light which is specified with a light emission spectrum comprising a first peak wavelength, a second peak wavelength, a third peak wavelength, and a fourth peak wavelength. The first peak wavelength is included in a wavelength region from 600nm to 660nm. The second peak wavelength is included in a wavelength region from 510nm to 550nm. The third peak wavelength is included in a wavelength region from 440nm to 470nm. The fourth peak wavelength is included in a wavelength region from 360nm to 430nm. With the light intensity at the first peak wavelength treated as 1, the relative light intensity at the second peak wavelength is 0.75 - 0.98 inclusive. The relative light intensity at the third peak wavelength is 0.55 - 0.95 inclusive. The relative light intensity at the fourth peak wavelength is 0.50 - 0.85 inclusive.

Inventors:
HIRABAYASHI TSUNEYUKI (JP)
KATOU HIDETAKA (JP)
KUSANO TAMIO (JP)
MIYAKE AKIRA (JP)
IKEDA KOUHEI (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/008543
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 28, 2020
Export Citation:
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Assignee:
KYOCERA CORP (JP)
International Classes:
F21S2/00; F21L4/00; F21V9/38; G02B5/20; H01L33/00; H01L33/50; F21W131/40; F21Y115/10
Foreign References:
JP2018107471A2018-07-05
JP2005233636A2005-09-02
JP2018017674A2018-02-01
JP2000029613A2000-01-28
JP2012015471A2012-01-19
Attorney, Agent or Firm:
SUGIMURA Kenji (JP)
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Claims:
\¥0 2020/175710 35 卩(:17 2020 /008543

請求の範囲

[請求項 1 ] 6〇 0门 から 6 6 0门 までの波長領域に第 1 ピーク波長を有し 、 までの波長領域に第 2ピーク波長を有し 、 までの波長領域に第 3ピーク波長を有し 、 3 6 0 n から 4 3 0 n までの波長領域に第 4ピーク波長を有す る発光スぺクトルで特定される光を発光し、

前記第 1 ピーク波長における光強度を 1 とした場合に、 前記第 2ピ —ク波長における相対光強度が〇. 7 5以上かつ〇. 9 8以下であり 、 前記第 3ピーク波長における相対光強度が〇. 5 5以上かつ 0 . 9 5以下であり、 前記第 4ピーク波長における相対光強度が〇. 5 0以 上かつ〇. 8 5以下である、

発光装置。

[請求項 2] 前記第 4ピーク波長を有する光を発光する複数の発光素子と、 前記複数の発光素子が発光する光を、 前記第 1 ピーク波長を有する 光に変換する第 1蛍光体と、

前記複数の発光素子が発光する光を、 前記第 2ピーク波長を有する 光に変換する第 2蛍光体と、

前記複数の発光素子が発光する光を、 前記第 3ピーク波長を有する 光に変換する第 3蛍光体と、

を備える、 請求項 1 に記載の発光装置。

[請求項 3] 前記発光スぺクトルで特定される光は、 4 0 0 0 から 5 0 0 0 < までの範囲内の色温度を有する、 請求項 1又は 2に記載の発光装置。

[請求項 4] 特殊演色評価数 8 9が 9 0以上である光を発光する、 請求項 1から

3までのいずれか一項に記載の発光装置。

[請求項 5] 特殊演色評価数 8 1 2が 9 0以上である光を発光する、 請求項 1か ら 4までのいずれか一項に記載の発光装置。

[請求項 6] 請求項 1から 5までのいずれか一項に記載の発光装置を少なくとも

1つ備える、 照明装置。 〇 2020/175710 36 卩(:171? 2020 /008543

[請求項 7] 食肉を検査するために使用される、 請求項 6に記載の照明装置。

[請求項 8] 6 0 0 n mから 6 6 0 n までの波長領域に第 1 ピーク波長を有し 、 までの波長領域に第 2ピーク波長を有し 、 3 6 0 n から 4 3 0 n までの波長領域に第 3ピーク波長を有す る発光スぺクトルで特定される光を発光し、

前記第 1 ピーク波長における光強度を 1 とした場合に、 前記第 2ピ —ク波長における相対光強度が〇. 1 5以上かつ〇. 3 5以下であり 、 前記第 3ピーク波長における相対光強度が〇. 2以上かつ〇. 5以 下である、

発光装置。

[請求項 9] 前記第 3ピーク波長を有する光を発光する複数の発光素子と、 前記複数の発光素子が発光する光を、 前記第 1 ピーク波長を有する 光に変換する第 1蛍光体と、

前記複数の発光素子が発光する光を、 前記第 2ピーク波長を有する 光に変換する第 2蛍光体と、

を備える、 請求項 8に記載の発光装置。

[請求項 10] 前記発光スぺクトルで特定される光は、 2 8 0 0 から 4 0 0 0 までの範囲内の色温度を有する、 請求項 8又は 9に記載の発光装置。

[請求項 1 1 ] 特殊演色評価数 8 9が 8 5以上である光を発光する、 請求項 8から

1 0までのいずれか一項に記載の発光装置。

[請求項 12] 特殊演色評価数 8 1 2が 9 0以上である光を発光する、 請求項 8か ら 1 1 までのいずれか一項に記載の発光装置。

[請求項 13] 請求項 8から 1 2までのいずれか一項に記載の発光装置を少なくと も 1つ備える、 照明装置。

[請求項 14] 鮮魚を検査するために使用される、 請求項 1 3に記載の照明装置。

[請求項 15] 前記発光装置が発光する光の進行方向を制御するレンズを更に備え る、 請求項 6、 7、 1 3又は 1 4に記載の照明装置。

[請求項 16] 前記レンズと、 前記レンズの中心軸と直交する面との距離が 3 0〇 \¥0 2020/175710 37 卩(:17 2020 /008543

である場合、

前記直交する面に、 発光装置が光を照射する照射領域は、 直径 1 0 以内の円形領域である、 請求項 1 5に記載の照明装置。

Description:
\¥02020/175710 1 卩(:17 2020 /008543 明 細 書

発明の名称 : 発光装置及び照明装置

関連出願へのクロスリファレンス

[0001] 本出願は、 日本国特許出願 201 9— 35200号 (201 9年 2月 28 日出願) 及び日本国特許出願 201 9-64769号 (201 9年 3月 28 日出願) の優先権を主張するものであり、 当該出願の開示全体を、 ここに参 照のために取り込む。

技術分野

[0002] 本開示は、 発光装置及び照明装置に関する。

背景技術

[0003] 従来、 店舗に陳列された食肉等の食品を好ましい色 に演出する照明装置が 知られている (例えば、 特許文献 1参照) 。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :特開 201 2 _ 1 547 1号公報

発明の概要

[0005] 本開示の一実施形態に係る発光装置は、 第 1 ピーク波長と、 第 2ピーク波 長と、 第 3ピーク波長と、 第 4ピーク波長とを有する発光スペクトルで特 される光を発光する。 前記第 1 ピーク波長は、 6001^〇!から 660 〇!ま での波長領域に含まれる。 前記第 2ピーク波長は、 5 1 0 n mから 550 n までの波長領域に含まれる。 前記第 3ピーク波長は、 44〇 1^〇1から 47 0 〇!までの波長領域に含まれる。 前記第 4ピーク波長は、 360 〇!から 4301^ までの波長領域に含まれる。 前記第 1 ピーク波長における光強度 を 1 とした場合に、 前記第 2ピーク波長における相対光強度が 0. 75以上 かつ 0. 98以下である。 前記第 1 ピーク波長における光強度を 1 とした場 合に、 前記第 3ピーク波長における相対光強度が〇. 55以上かつ 0. 95 以下である。 前記第 1 ピーク波長における光強度を 1 とした場合に、 前記第 〇 2020/175710 2 卩(:171? 2020 /008543

4ピーク波長における相対光強度が〇. 5 0以上かつ〇. 8 5以下である。 [0006] 本開示の一実施形態に係る発光装置は、 第 1 ピーク波長と、 第 2ピーク波 長と、 第 3ピーク波長とを有する発光スぺクトルで特 される光を発光する 。 前記第 1 ピーク波長は、 6 0 0 1^ 01から 6 6 0 までの波長領域に含ま れる。 前記第 2ピーク波長は、 4 4 0 1^ 111から 4 7 0 までの波長領域に 含まれる。 前記第 3ピーク波長は、 3 6 0 1^ 111から 4 3 0 までの波長領 域に含まれる。 前記第 1 ピーク波長における光強度を 1 とした場合に、 前記 第 2ピーク波長における相対光強度が〇. 1 5以上かつ〇. 3 5以下である 。 前記第 1 ピーク波長における光強度を 1 とした場合に、 前記第 3ピーク波 長における相対光強度が〇. 2以上かつ〇. 5以下である。

[0007] 本開示の一実施形態に係る照明装置は、 上記の発光装置を少なくとも 1つ 備える。

図面の簡単な説明

[0008] [図 1]_実施形態に係る照明装置を食肉検査に用 る例を示す図である。

[図 2]_実施形態に係る発光装置の一例を示す図 ある。

[図 3]図 2に示す発光装置を仮想線 _ で示す平面で切断したときの断面図 である。

[図 4]図 3に示す発光装置の拡大図である。

[図 5]_実施形態に係る発光装置が備える発光素 の発光スぺクトルの一例を 示す図である。

[図 6]_実施形態に係る発光装置が備える第 1蛍光体、 第 2蛍光体、 及び第 3 蛍光体それぞれの蛍光スぺクトルの一例を示 す図である。

[図 7]色温度が一定の場合における発光スぺク ルの一例を示す図である。

[図 8]試験色と演色評価数との関係の一例を示 図である。

[図 9]色温度が異なる場合における発光スぺク ルの一例を示す図である。

[図 10八]_実施形態に係る照明装置の上面図の一 例を示す図である。

[図 108]_実施形態に係る照明装置の側面図の一 を示す図である。

[図 1 1]_実施形態に係る照明装置を鮮魚検査に用 る例を示す図である。 〇 2020/175710 3 卩(:171? 2020 /008543

[図 12]色温度が一定の場合における発光スぺク ルの一例を示す図である。 [図 13]試験色と演色評価数との関係の一例を示 図である。

[図 14]色温度が異なる場合における発光スぺク ルの一例を示す図である。 [図 15]_実施形態に係る照明装置の側面図の一例 を示す図である。

発明を実施するための形態

[0009] 食肉又は鮮魚等の食品は、 検査のために照明されることがある。 食品の検 査精度を高めることができるように食品を照 明する装置が求められる。 [0010] 以下、 _実施形態に係る発光装置及び照明装置の実 形態が、 図面を参照 しながら説明される。

[001 1] (食肉検査に関する実施形態)

図 1 に示すように、 利用者 5 0 0は、 例えば、 食肉 5 0 1の格付を行うた めに、 照明装置 1 〇〇を用いて、 食肉 5 0 1 を照らし、 食肉 5 0 1 を検査す る。 利用者 5 0 0は、 例えば、 日本食肉格付協会に所属する格付員であって よい。 食肉 5 0 1の格付は、 利用者 5 0 0が食肉 5 0 1 に関して評価するこ とを意味する。 食肉 5 0 1 に関する評価は、 例えば、 食肉 5 0 1の品種、 食 肉 5 0 1の性別、 食肉 5 0 1の等級 (八 5 ~八 1、 巳 5 ~巳 1又は〇 5 ~〇 1等) 、 食肉 5 0 1の脂肪交雑、 赤味の色沢、 赤味の締まり若しくはきめの 細かさ、 又は、 脂肪の色沢若しくは質等に基づいて行われ得 る。

[0012] 利用者 5 0 0は、 食肉 5 0 1 を検査する際、 照明装置 1 0 0を用いて、 照 射領域 5 0 2に、 光を照射し、 主に、 「赤身」 とも呼ばれる赤い部分、 及び 、 「さし」 とも呼ばれる白い部分を検査する。 利用者 5 0 0は、 照明装置 1 〇〇の光を食肉 5 0 1 に照射することによって、 食肉 5 0 1の検査を精度よ く行うことができる。

[0013] <発光装置の構成 >

図 2、 図 3及び図 4を参照して、 本実施形態に係る発光装置 1が詳細に説 明される。 発光装置 1は、 上述の照明装置 1 〇〇に少なくとも 1つ搭載され る。

[0014] 発光装置 1は、 素子基板 2と、 複数の発光素子 3と、 枠体 4と、 封止部材 5と、 波長変換部材 6と、 を備える。

[0015] 素子基板 2は、 例えば、 絶縁性を有する材料で形成されてよい。 素子基板

2は、 例えば、 アルミナ若しくはムライ トなどのセラミック材料、 ガラスセ ラミック材料、 又は、 これらの材料のうち複数の材料を混合した複 合系材料 などで形成されてよい。 素子基板 2は、 熱膨張を調整することが可能な金属 酸化物微粒子を分散させた高分子樹脂材料な どで形成されてもよい。

[0016] 素子基板 2は、 素子基板 2の主面 2 A又は素子基板 2の内部に、 素子基板

2と配線基板 3 0とを電気的に導通する配線導体を備えてよ 。 配線導体は 、 例えば、 タングステン、 モリブデン、 マンガン、 又は銅などの導電材料で 形成されてよい。 配線導体は、 例えば、 タングステンの粉末に有機溶剤が添 加された金属べーストを、 素子基板 2となるセラミックグリーンシートに所 定バターンで印刷し、 複数のセラミックグリーンシートを積層して 、 焼成す ることにより形成されてよい。 配線導体は、 酸化防止のために、 その表面に 、 例えば、 ニッケル又は金などのめっき層が形成されて よい。

[0017] 素子基板 2は、 発光素子 3が発光する光を効率良く外部へと放出させ た め、 配線導体、 及びめっき層と間隔を空けて、 金属反射層を備えてもよい。 金属反射層は、 例えば、 アルミニウム、 銀、 金、 銅又はプラチナなどの金属 材料で形成されてよい。

[0018] 複数の発光素子 3は、 素子基板 2の主面 2 A上に実装される。 複数の発光 素子 3は、 素子基板 2に設けられる配線導体の表面に被着するめ き層上に 、 例えば、 ろう材又は半田などを介して、 電気的に接続される。 素子基板 2 の主面 2 A上に実装される発光素子 3の個数は、 特に限定されるものではな い。

[0019] 発光素子 3は、 例えば、 L E D ( l i ght em i tt i ng d i ode) である。 L E D は、 P型半導体と N型半導体とが接合された P N接合中で、 電子と正孔とが 再結合することによって、 外部へと光を発光する。 発光素子 3は、 L E Dに 限られず、 L D (Laser d i ode) 等の他の発光デバイスであってもよい。

[0020] 発光素子 3は、 透光性基体と、 透光性基体上に形成される光半導体層とを 〇 2020/175710 5 卩(:171? 2020 /008543

含んでよい。 透光性基体は、 例えば、 有機金属気相成長法、 又は分子線エピ タキシャル成長法などの化学気相成長法を用 いて、 その上に光半導体層を成 長させることが可能な材料を含む。 透光性基体は、 例えば、 サファイア、 窒 化ガリウム、 窒化アルミニウム、 酸化亜鉛、 セレン化亜鉛、 シリコンカーバ イ ド、 シリコーン、 又はニホウ化ジルコニウムなどで形成されて よい。 透光 性基体の厚みは、 例えば、 5 0 以上 1 0 0 0 以下であってよい。

[0021 ] 光半導体層は、 透光性基体上に形成される第 1半導体層と、 第 1半導体層 上に形成される発光層と、 発光層上に形成される第 2半導体層とを含んでよ い。 第 1半導体層、 発光層、 及び第 2半導体層は、 例えば、 I I 丨族窒化物 半導体、 ガリウム燐若しくはガリウムヒ素などの丨 丨 丨 一V族半導体、 又は 、 窒化ガリウム、 窒化アルミニウム若しくは窒化インジウムな どの丨 丨 丨族 窒化物半導体などで形成されてよい。

[0022] 第 1半導体層の厚みは、 例えば、 1 以上 5 以下であってよい。 発 光層の厚みは、 例えば、 2 5 n m以上1 5 0 n 以下であってよい。 第 2半 導体層の厚みは、 例えば、 5 0 n 以上 6 0 0 n 以下であってよい。

[0023] 図 5は、 発光素子 3の発光スペクトルの一例を示す図である。 図 5のグラ フにおいて、 横軸及び縦軸はそれぞれ、 発光素子 3が発光する光の波長及び 相対光強度を表している。 相対光強度は、 ピーク波長における光強度を 1 と した場合に、 ピーク波長における光強度に対する光強度の 比として表される 。 図 5のグラフによれば、 発光素子 3は、 までの 波長領域にピーク波長を有する光を発光する 。 3 6 0 n から 4 3 0 n ま での波長領域は、 可視光領域に含まれる。 3 6 0 までの 波長領域は、 紫色光領域ともいう。

[0024] 枠体 4は、 例えば、 酸化アルミニウム、 酸化チタン、 酸化ジルコニウム又 は酸化イッ トリウムなどのセラミック材料で形成されて よい。 枠体 4は、 多 孔質材料で形成されてよい。 枠体 4は、 酸化アルミニウム、 酸化チタン、 酸 化ジルコニウム又は酸化イッ トリウムなどの金属酸化物を含む粉末を混合 し た樹脂材料で形成されてよい。 枠体 4は、 これらの材料に限られず、 種々の 〇 2020/175710 6 卩(:171? 2020 /008543

材料で形成されてよい。

[0025] 枠体 4は、 素子基板 2の主面 2八に、 例えば、 樹脂、 ろう材又は半田など を介して、 接続される。 枠体 4は、 複数の発光素子 3と間隔を空けて、 複数 の発光素子 3を取り囲むように素子基板 2の主面 2八上に設けられる。 枠体 4は、 内壁面が、 素子基板 2の主面 2八から遠ざかる程、 外方に向かって広 がるように傾斜して設けられている。 内壁面は、 複数の発光素子 3が発光す る光を反射させる反射面として機能する。 内壁面は、 例えば、 タングステン 、 モリブデン、 又はマンガンなどの金属材料で形成される金 属層と、 金属層 を被覆し、 ニッケル又は金などの金属材料で形成される めっき層とを含んで よい。 めっき層は、 複数の発光素子 3が発光する光を反射する。

[0026] 枠体 4の内壁面の形状は、 平面視において、 円形状であってよい。 内壁面 の形状が円形状であることによって、 枠体 4は、 複数の発光素子 3が発光す る光を略一様に、 外方に向かって反射させることができる。 枠体 4の内壁面 の傾斜角度は、 素子基板 2の主面 2 に対して、 例えば、 5 5度以上 7 0度 以下の角度に設定されていてよい。

[0027] 封止部材 5は、 素子基板 2及び枠体 4で囲まれる内側の空間に、 枠体 4で 囲まれる内側の空間の上部の一部を残して充 填されている。 封止部材 5は、 複数の発光素子 3を封止するとともに、 複数の発光素子 3が発光する光を透 過させる。 封止部材 5は、 例えば、 光透過性を有する材料で形成されてよい 。 封止部材 5は、 例えば、 シリコーン樹脂、 アクリル樹脂若しくはエポキシ 樹脂などの光透過性を有する絶縁樹脂材料、 又は光透過性を有するガラス材 料、 などで形成されてよい。 封止部材 5の屈折率は、 例えば、 1 . 4以上 1 . 6以下に設定されていてよい。

[0028] 波長変換部材 6は、 3 6 0 n から 4 3 0 n までの波長領域にピーク波 長を有する光を、 6 0 0 1^ 01から 6 6 0 1^ 01までの波長領域にピーク波長を 有する光に変換する第 1蛍光体を備える。 また、 波長変換部材 6は、 3 6 0

から 5 6 0 n までの波長領域にピーク波長を有する光に変 換する第 2蛍光 〇 2020/175710 7 卩(:171? 2020 /008543

体を備える。 また、 波長変換部材 6は、 3 6 0 〇!から 4 3 0 〇!までの波 長領域にピーク波長を有する光を、 4 4 0 1^ 111から 4 7 0 までの波長領 域にピーク波長を有する光に変換する第 3虽光体を備える。

[0029] 波長変換部材 6は、 発光素子 3が発光する光を、 6 0 0 n mから 6 6 0 n 111までの波長領域にピーク波長を有する光、 5 3 0 1^ 111から 5 6 0 1^ 111まで の波長領域にピーク波長を有する光、 4 4 0 1^ 111から 4 7 0 までの波長 領域にピーク波長を有する光、 に変換することが可能な位置に設けられてい る。 図 2、 図 3及び図 4に示す例では、 波長変換部材 6は、 素子基板 2及び 枠体 4で囲まれる内側の空間の上部の一部に、 封止部材 5の上面に沿って設 けられている。 この例に限定されることなく、 例えば、 波長変換部材 6は、 素子基板 2及び枠体 4で囲まれる内側の空間の上部からはみ出す うに設け られてもよい。

[0030] 波長変換部材 6は、 透光性を有する部材と、 第 1蛍光体 6 1 と、 第 2蛍光 体 6 2と、 第 3蛍光体 6 3と、 を備える。 波長変換部材 6は、 透光性を有す る部材に、 第 1蛍光体 6 1、 第 2蛍光体 6 2、 及び第 3蛍光体 6 3が含有さ れることで形成される。 透光性を有する部材に含有される蛍光体の含 有量は 、 適宜設定される。 第 1蛍光体 6 1、 第 2蛍光体 6 2、 及び第 3蛍光体 6 3 は、 透光性を有する部材に略均一に分散される。 発光素子 3が発光する光は 、 封止部材 5を介して、 波長変換部材 6の内部へと入射する。

[0031 ] 透光性を有する部材は、 例えば、 フッ素樹脂、 シリコーン樹脂、 アクリル 樹脂若しくはエポキシ樹脂などの透光性を有 する絶縁樹脂、 又は透光性を有 するガラス材料、 などで形成されてよい。

[0032] 図 6は、 蛍光体の蛍光スペクトルの一例を示す図であ る。 図 6のグラフに おいて、 横軸及び縦軸はそれぞれ、 蛍光体が発光する光の波長及び相対光強 度を表している。

[0033] 蛍光体は、 図 6に例示されるように 6 0 0 n から 6 6 0 n までの波長 領域に第 1 ピーク波長ス 1 を有する第 1蛍光体 6 1 を含んでよい。 第 1蛍光 体 6 1は、 例えば、 赤色を示す蛍光体である。 第 1蛍光体 6 1は、 例えば、 〇 2020/175710 8 卩(:171? 2020 /008543 丫 2 2 3 : 巳リ、 丫 2 3 : 巳リ、 3 |^〇 3〇 1 八 1 3 1 1\1 3 : 巳リ 2 十、 0 aA (〇 1\1) 3 : 巳リなどを用いることができる 。 第 1蛍光体 6 1は、 波長変換部材 6の内部へと入射した光を、 600 n m 〜 660 n mの波長領域に第 1 ピーク波長ス 1 を有する光に変換し、 変換し た光を放出する。

[0034] 蛍光体は、 図 6に例示されるように までの波長 領域に第 2ピーク波長ス 2を有する第 2蛍光体 62を含んでよい。 第 2蛍光 体 62は、 例えば、 緑色を示す蛍光体である。 第 2蛍光体 62は、 例えば、 3 「 3 (〇, 〇 1 ) 2 1\1 2 : 巳リ、 (3 「, 巳 , 1\/19) 2 3 1 〇 4 : 巳リ 2 十、 又は n 3 : 0 u , 八 丨、 n 2 S 丨 〇 4 : IV! nなどを用いることができる。 第 2蛍光体 62は、 波長変換部材 6の内部へと入射した光を、 530 n m〜5 60 n の波長領域に第 2ピーク波長ス 2を有する光に変換し、 変換した光 を放出する。

[0035] 蛍光体は、 図 6に例示されるように までの波長 領域に第 3ピーク波長ス 3を有する第 3蛍光体 63を含んでよい。 第 3蛍光 体 63は、 例えば、 青色を示す蛍光体である。 第 3蛍光体 63は、 例えば、

, (3 「, 巳 3) 10 ( 〇 4 6 〇 丨 2 : 巳リなどを用いることができる。 第 3蛍 光体 63は、 波長変換部材 6の内部へと入射した光を、 440 n m~470 门 の波長領域に第 3ピーク波長ス 3を有する光に変換し、 変換した光を放 出する。

[0036] 波長変換部材 6は、 上述の第 1蛍光体 6 1、 第 2蛍光体 62、 第 3蛍光体

63の他、 例えば、 青緑色を示し、 450 n mから 550 n までの波長領 域にピーク波長を有する蛍光体を含んでいて もよい。 青緑色を示す蛍光体と しては、 例えば、 (3 「, 63, 〇 3) 5 ( 〇 4 3 〇 I : 巳リ, 3 「 4 八 I 14 〇 25 : 巳リなどが挙げられる。 また、 波長変換部材 6は、 上述の第 1蛍光体 6 1 、 第 2蛍光体 62、 第 3蛍光体 63の他、 例えば、 近赤外領域の色を示し、

680 n ~800 n の波長領域にピーク波長を有する蛍光体を含 んでい 〇 2020/175710 9 卩(:171? 2020 /008543

てもよい。 近赤外領域の色を示す蛍光体としては、 例えば、 3〇 3 5 12 : 〇 「 などが挙げられる。

[0037] <発光装置の発光スぺクトル>

図 7を参照して、 本実施形態に係る発光装置 1の発光スぺクトル 2 0 1、 及び、 比較例に係る発光装置の発光スペクトル 2 0 2が説明される。 発光ス ベクトルは、 例えば、 分光測光装置などにより分光法を用いて測定 される。 図 7のグラフにおいて、 横軸及び縦軸はそれぞれ、 発光装置 1が発光する光 の波長及び相対光強度を表している。

[0038] 発光装置 1は、 までの波長領域において、 第 1 虽光体 6 1が放出する光と、 第 2虽光体 6 2が放出する光と、 第 3虽光体 6 3が放出する光と、 複数の発光素子 3が発光する光と、 が合成された光を発 光する。

[0039] 図 7に示すように、 発光スペクトル 2 0 1は、 6 0 0门 から 6 6 0门〇1 までの波長領域に第 1 ピーク波長ス 1 を有する。 第 1 ピーク波長ス 1は、 第 1蛍光体 6 1が放出する光の波長に対応する。 発光スぺクトル 2 0 1は、 5 までの波長領域に第 2ピーク波長ス 2を有する。 第 2ピーク波長ス 2は、 第 2蛍光体 6 2が放出する光の波長に対応する。 発光 スぺクトル 2 0 1は、 4 4 0 n から 4 7 0 n までの波長領域に第 3ピー ク波長ス 3を有する。 第 3ピーク波長ス 3は、 第 3蛍光体 6 3が放出する光 の波長に対応する。 発光スぺクトル 2 0 1は、

での波長領域に第 4ピーク波長ス 4を有する。 即ち、 発光スペクトル 2 0 1 は、 4個のピーク波長を有する。

[0040] 発光スぺクトル 2 0 1 において、 第 1 ピーク波長ス 1 における光強度を 1 とした場合に、 第 2ピーク波長ス 2における相対光強度は、 〇. 7 5以上か つ 0 . 9 8以下となる。 発光スペクトル 2 0 1 において、 第 1 ピーク波長ス 1 における光強度を 1 とした場合に、 第 3ピーク波長ス 3における相対光強 度は、 相対光強度が〇. 5 5以上かつ〇. 9 5以下となる。 発光スペクトル 2 0 1 において、 第 4ピーク波長ス 4における相対光強度は、 〇. 5 0以上 〇 2020/175710 10 卩(:171? 2020 /008543

かつ〇. 85以下となる。

[0041] —方で、 比較例とする発光装置は、 360 〇!から 780 〇!までの波長 領域において、 所定の蛍光体が放出する光と、 複数の所定の発光素子が発光 する光と、 が合成された光を発光する。 所定の蛍光体は、 例えば、 600 n から 660 n までの波長領域に第 1 ピーク波長ス 1 _乂を有する第 1蛍 光体である。 第 1蛍光体は、 波長変換部材の内部へと入射した光を、 600 ピーク波長ス 1 Xを有する光に 変換し、 変換した光を放出する。 所定の発光素子は、 例えば、 440 n mか ら 470 n までの波長領域に第 3ピーク波長ス 3_乂を有する光を発光す る発光素子 (いわゆる青色励起光) である。

[0042] 図 7に示すように、 比較例の発光スペクトル 202は、 600 n mから 6

60 までの波長領域に第 1 ピーク波長ス 1 Xを有し、 440

470 n までの波長領域に第 3ピーク波長ス 3 _乂を有する。 即ち、 発光 スペクトル 202は、 2個のピーク波長を有する。

[0043] 本実施形態に係る発光装置 1は、 600 n mから 660 n までの波長領 域に第 1 ピーク波長ス 1 を有する発光スぺクトル 201で特定される光を発 光する。 発光装置 1は、

—ク波長ス 2を有する発光スぺクトル 201で特定される光を発光する。 発 光装置 1は、 4401^ 01から 470 までの波長領域に第 3ピーク波長ス

3を有する発光スぺクトル 201で特定される光を発光する。 発光装置 1は 、 3601^ 01から 4301^ 01までの波長領域に第 4ピーク波長ス 4を有する 発光スぺクトル 201で特定される光を発光する。 第 1 ピーク波長ス 1 にお ける光強度を 1 とした場合に、 第 2ピーク波長ス 2における相対光強度が 0 . 75以上かつ〇. 98以下である。 第 1 ピーク波長ス 1 における光強度を 1 とした場合に、 第 3ピーク波長ス 3における相対光強度が 0. 55以上か つ〇. 95以下である。 第 1 ピーク波長ス 1 における光強度を 1 とした場合 に、 第 4ピーク波長ス 4における相対光強度が〇. 50以上かつ〇. 85以 下である。 発光スペクトル 201で特定される光は、 赤色、 緑色及び青色の 〇 2020/175710 1 1 卩(:171? 2020 /008543

3色の光それぞれを、 太陽光のスペクトルに近い比率で含む。 これにより、 青色から赤色までの全ての色の光が均等に散 りばめられた太陽光に近い光を 発光する発光装置 1 を実現できる。

[0044] <発光装置の演色性>

次に、 図 8を参照して、 本実施形態に係る発光装置 1の演色性、 及び、 発 光スぺクトル 2 0 2で示した比較例に係る発光装置の演色性が 明される。 図 8のグラフにおいて、 横軸及び縦軸はそれぞれ、 試験色及び演色評価数を 表している。 グラフ 3 0 1は、 発光装置 1 における試験色ごとの演色評価数 をプロッ トした値を実線で繫いだグラフである。 グラフ 3 0 2は、 比較例に 係る発光装置における試験色ごとの演色評価 数をプロッ トした値を破線で繫 いだグラフである。

[0045] 「演色性」 とは、 光源の品質を評価する指標の 1つであり、 自然光を基準 として、 色の見え方を演色評価数により数値化するも のである。 演色評価数 は、 平均演色評価数 特殊演色評価数 9、 特殊演色評価数 0、 特 殊演色評価数 8 1 1、 特殊演色評価数 8 1 2、 特殊演色評価数 1 3、 特殊 演色評価数 8 1 4、 特殊演色評価数 1 5、 などで表すことができる。 例え ば、 平均演色評価数 3 = 1 〇〇の光源は、 太陽と白熱電球である。

[0046] 図 8に示すように、 グラフ 3 0 1 において、 平均演色評価数 特殊演 色評価数 8 9、 特殊演色評価数 1 0、 特殊演色評価数 1 1、 特殊演色評 価数 8 1 2、 特殊演色評価数 1 3、 特殊演色評価数 1 4、 及び特殊演色 評価数 8 1 5は、 全て 9 0以上、 である。 グラフ 3 0 2において、 平均演色 評価数 8 3は、 9 0以上である。 特殊演色評価数 9は、 6 5程度である。 特殊演色評価数 8 1 〇は、 8 5程度である。 特殊演色評価数 1 1は、 9 0 以上である。 特殊演色評価数 2は、 7 8程度である。 特殊演色評価数 1 3は、 9 0以上である。 特殊演色評価数 9 0以上である。 特殊 演色評価数 8 1 5は、 9 0程度、 である。

[0047] 図 8から、 発光装置 1 における試験色ごとの演色評価数は、 全て 9 0以上 の値であり、 ばらつきが極めて小さいことがわかる。 一方で、 比較例に係る 〇 2020/175710 12 卩(:171? 2020 /008543

発光装置における試験色ごとの演色評価数 は、 9 0以上の値と 7 0以下の値 とが混じり、 ばらつきが極めて大きいことがわかる。 従って、 発光装置 1は 、 比較例に係る発光装置と比較して、 演色性に優れることがわかる。

[0048] 本実施形態に係る発光装置 1は、 特殊演色評価数 9が 9 0以上である光 を発光し、 特殊演色評価数 8 1 2が 9 0以上である光を発光する。 これによ り、 平均演色評価数 8 3、 並びに、 特殊演色評価数 9、 1、 が全て 9 0以上である演色性に優れた発 光装置 1 を実現できる。

[0049] <発光装置の色温度>

次に、 図 9を参照して、 色温度が異なる場合における発光装置の発光 スぺ クトルについて説明する。 発光スぺクトルは、 例えば、 分光測光装置などに より分光法を用いて測定される。 図 9のグラフにおいて、 横軸及び縦軸はそ れそれ、 発光装置が発光する光の波長及び相対光強度 を表している。

[0050] 色温度は、 光源が発する光の色を、 数値化するものであり、 < (ケルビン ) という単位で表される。 色温度が低いとは、 光源が発する光の色が、 赤み がかった光であることを意味する。 色温度が高いとは、 光源が発する光の色 が、 青みがかった光であることを意味する。 例えば、 白熱電球が発する光の 色温度は、 約 2 8 0 0<である。 例えば、 昼白色の光の色温度は、 約 4 2 0 0<である。

[0051 ] 発光スペクトル 4 0 1で特定される光は、 2 8 0 0<の色温度を有する。

発光スペクトル 4 0 2で特定される光は、 3 0 0 0<の色温度を有する。 発 光スペクトル 4 0 3で特定される光は、 4 0 0 0 の色温度を有する。 発光 スペクトル 4 0 4で特定される光は、 4 2 0 0 の色温度を有する。 発光ス ベクトル 4 0 5で特定される光は、 5 0 0 0<の色温度を有する。 発光スぺ クトル 4 0 6で特定される光は、 6 5 0 0<の色温度を有する。 発光スぺク トル 4 0 2、 4 0 3、 4 0 4、 4 0 5及び 4 0 6における相対光強度は、 発 光スぺクトル 4 0 1の最大ピーク波長の光強度を 1 とした場合に、 最大ピー ク波長における光強度に対する光強度の比と して表わされている。 〇 2020/175710 13 卩(:171? 2020 /008543

[0052] 図 9から、 発光スペクトル 4 0 1は、 までの波 長領域における相対光強度が、 4 4 0 1^ から 4 7 0 1^ までの波長領域に おける相対光強度と比較して、 極めて大きく相対光強度のばらつきが大きい ことがわかる。 2 8 0 0<の色温度を有する光は、 赤色の光が支配的である ことがわかる。

[0053] 発光スペクトル 4 0 2は、 までの波長領域にお ける相対光強度が、 4 4 0 n から 4 7 0 n までの波長領域における相対 光強度と比較して、 極めて大きく相対光強度のばらつきが大きい ことがわか る。 3 0 0 0<の色温度を有する光は、 赤色の光が支配的であることがわか る。

[0054] 発光スペクトル 4 0 6は、 までの波長領域にお ける相対光強度が、

光強度と比較して、 極めて大きく相対光強度のばらつきが大きい ことがわか る。 6 5 0 0<の色温度を有する光は、 青色の光が支配的であることがわか る。

[0055] 発光スペクトル 4 0 3、 発光スペクトル 4 0 4、 及び発光スペクトル 4 0

5は、 までの波長領域における相対光強度と、 4 4 0 1^ 01から 4 7 0 1^ までの波長領域における相対光強度と、 の差が小さ く相対光強度のばらつきが小さいことがわか る。 4 0 0 0 から 5 0 0 0< までの色温度を有する光は、 赤色、 緑色及び青色それぞれの光をバランスよ く含むことがわかる。

[0056] 図 9から、 発光スペクトル 4 0 1、 発光スペクトル 4 0 2、 及び発光スぺ クトル 4 0 6において、 赤色、 緑色及び青色それぞれの光の相対光強度のバ ランスが悪いことがわかる。 一方で、 4 0 0 0 から 5 0 0 0<までの色温 度に対応する、 発光スペクトル 4 0 3、 発光スペクトル 4 0 4、 及び発光ス ベクトル 4 0 5は、 赤色、 緑色及び青色それぞれの光をバランスよく含 むこ とがわかる。 特に、 4 2 0 0 の色温度に対応する発光スペクトル 4 0 4は 、 赤色、 緑色及び青色それぞれの光を極めてバランス よく含むことがわかる 〇 2020/175710 14 卩(:171? 2020 /008543

[0057] 発光スペクトル 4 0 3、 4 0 4及び 4 0 5の相対光強度は、 発光スペクト ル 2 0 1の相対光強度として示された範囲に含まれ とする。 発光スペクト ル 4 0 3、 4 0 4及び 4 0 5で特定される光の演色評価数及び特殊演色 価 数は、 発光スぺクトル 2 0 1で特定される光の演色評価数及び特殊演色 価 数として示された範囲に含まれるとする。

[0058] 本実施形態に係る発光装置 1は、 4 0 0 0 から 5 0 0 0<までの範囲内 の色温度を有する光を発光してよい。 これにより、 赤色、 緑色及び青色それ それの光をバランスよく含む光を発光する発 光装置 1が実現されうる。

[0059] <照明装置の構成>

図 1 0 及び図 1 0巳に示されるように、 一実施形態に係る照明装置 1 0 〇は、 発光装置 1 と、 本体部 1 〇 1 と、 鍔部 1 0 2と、 電源カバー 1 0 3と 、 レンズ 1 0 4と、 を備える。 なお、 照明装置 1 〇〇に搭載される発光装置 1の個数は、 特に限定されない。

[0060] 本体部 1 0 1は、 例えば、 円筒形状を有してよい。 本体部 1 0 1の長手方 向の長さは、 例えば、 1 0〇 以上かつ 2 0〇 以下であってよい。 本体部 1 0 1の短手方向の長さは、 例えば、 5〇 以上かつ 1 0〇 以下であって よい。 本体部 1 0 1は、 例えば、 アルミニウム、 銅、 若しくはステンレス等 の金属、 又は、 プラスチック等の樹脂で構成されてよい。 本体部 1 0 1は、 照明装置 1 〇〇の消灯 (〇 ) 又は点灯 (〇!\1) を制御する電源スイッチ 1 0 5を備える。 本体部 1 0 1は、 例えば、 検査結果などの所定の情報を記 憶可能な記憶媒体を揷入するための記憶媒体 揷入口などを備えていてもよい 。 本体部 1 〇 1の形状は、 特に限定されるものではなく、 例えば、 球形状、 直方体形状、 又は、 円錐形状等であってもよい。

[0061 ] 鍔部 1 0 2は、 本体部 1 0 1の一端に設けられ、 発光装置 1 を所定位置に 取り付けるために使用される。 電源カバー 1 0 3は、 本体部 1 0 1の他端に 設けられ、 電池などの電源を本体部 1 〇 1の内部に収容するために使用され る。 レンズ 1 0 4は、 発光装置 1が発光する光の進行方向を制御する。 レン 〇 2020/175710 15 卩(:171? 2020 /008543

ズ 1 0 4は、 照明装置 1 0 0が照射領域 5 0 2 (図 1参照) へと確実に光を 照射することができるように、 発光装置 1が発光する光を集光する。 照射領 域は、 レンズ 1 0 4の中心軸(3 !_と直交する面に存在する領域であり、 例え ば、 レンズ 1 0 4と、 レンズ 1 0 4の中心軸(3 !_と直交する面との距離が 3 0〇 である場合、 直径 1 0〇 以内の円形領域であってよい。 照射領域が 限定されることによって、 食肉を検査する利用者 5 0 0の眼に入射する赤色 の光量が限定される。 眼に入射する赤色の光量が多すぎる場合、 利用者 5 0 0は、 強い刺激を受け、 正確に検査できなくなるおそれがある。 赤色の光量 が限定されることによって、 利用者 5 0 0が受ける刺激が弱められる。 その 結果、 検査精度が向上しうる。

[0062] なお、 照明装置 1 0 0は、 その種類が特に限定されるものではない。 照明 装置 1 0 0は、 図 1 〇八及び図 1 0巳で示されるようなハンディライ トのみ ならず、 例えば、 天井、 壁、 又は柱等に設置される、 ダウンライ ト、 シーリ ングライ ト、 ペンダントライ ト、 又はブラケッ トライ ト等であってもよい。

[0063] <照明装置の使用例>

次に、 図 1 を参照して、 本実施形態に係る照明装置 1 〇〇を、 食肉の検査 に使用する場合の一例が説明される。

[0064] 照射領域 5 0 2に照射される光は、 図 7に示すように、 例えば、 6 0 0 n

5 5 0 01までの波長領域に第 2ピーク波長を有し、 4 4 0 1^ 111から 4 7 0

〇!までの波長領域に第 3ピーク波長を有し、 3 6 0 1^ 111から 4 3 0 1^ 111ま での波長領域に第 4ピーク波長を有する発光スぺクトルで特定 れる光であ ってよい。

[0065] また、 照射領域 5 0 2に照射される光は、 図 7に示すように、 例えば、 第

1 ピーク波長における光強度を 1 とした場合に、 第 2ピーク波長における相 対光強度が〇. 7 5以上かつ 0 . 9 8以下であり、 第 3ピーク波長における 相対光強度が〇. 5 5以上かつ 0 . 9 5以下であり、 第 4ピーク波長におけ る相対光強度が〇. 5 0以上かつ〇. 8 5以下である発光スペクトルで特定 〇 2020/175710 16 卩(:171? 2020 /008543

される光であってよい。

[0066] また、 照射領域 5 0 2に照射される光は、 図 7及び図 9に示すように、 例 えば、 4 2 0 0 の色温度を有する光であってよい。

[0067] また、 照射領域 5 0 2に照射される光は、 図 8に示すように、 例えば、 特 殊演色評価数 8 9及び特殊演色評価数 1 2が 9 0以上の光であってよい。

[0068] 利用者 5 0 0は、 照明装置 1 0 0を用いて、 上述の光を照射領域 5 0 2に 照射して、 食肉 5 0 1 を検査することで、 食肉 5 0 1の赤い部分と白い部分 とを鮮明に視認しつつ、 食肉 5 0 1の格付に必要となる所定の検査を高精度 に行うことができる。 照明装置 1 0 0が 6 0 0 1^ 111から 6 6 0 1^ 111までの波 長領域に第 1 ピーク波長を有し、 5 1 0 までの波長領域 に第 2ピーク波長を有し、 までの波長領域に第 3 ピーク波長を有し、 3 6 0 n から 4 3 0 n までの波長領域に第 4ピーク 波長を有する発光スぺクトルで特定される光 を発光することによって、 長波 長及び短波長に偏った発光スぺクトルの場合 と比較して、 長波長から短波長 までの各波長における明るさの差を小さくす ることができるため、 赤い部分 と白い部分との視認がしやすくなる。 つまり、 赤又は青の発光が強い場合に は、 白、 赤それぞれ単色の識別はしやすくなるが、 ムラができるため、 赤、 緑、 青のバランスをとることで、 自然な演色性とすることができ、 色の識別 がしやすくなる。

[0069] <検査結果>

次に、 利用者 5 0 0が、 本実施形態に係る発光装置 1が搭載された照明装 置 1 0 0と、 上述した比較例に係る発光装置が搭載された 照明装置と、 を用 いて、 実際に、 食肉 5 0 1 を検査した場合における検査結果について説 明す る。 検査に際して、 本実施形態に係る発光装置 1は、 2 8 0 0<から 6 5 0 0<までの色温度を有する光を発光したとす 。 比較例に係る発光装置は、 発光スぺクトル 2 0 2で特定される光を発光したとする。

[0070] 表 1 に、 本実施形態に係る照明装置 1 0 0で照明した場合の検査結果の一 覧が示されている。 〇 2020/175710 17 卩(:171? 2020 /008543

[0071 ] [表 1 ]

[0072] 利用者 5 0 0は、 4 2 0 0 の色温度を有する光で照明した食肉 5 0 1 を 検査した場合、 検査結果を、 ◎ (二重丸マーク) と評価した。 検査結果を表 す© (二重丸マーク) は、 そのマークに対応づけられる光が食肉 5 0 1の検 査に極めて適していることを意味する。 即ち、 4 2 0 0 の色温度を有する 光は、 食肉 5 0 1の検査に極めて適しているといえる。 また、 ◎ (二重丸マ _ク) に対応づけられる光は、 後述する〇 ( _ 重丸マ _ ク) に対応づけられ る光よりも、 食肉 5 0 1の検査により一層適しているといえる。 つまり、 4 2 0 0<の色温度を有する光で食肉 5 0 1 を照明した場合の検査精度が極め て高いことが実証された。

[0073] 利用者 5 0 0は、 4 0 0 0 及び 5 0 0 0<の色温度を有する光で照明し た食肉 5 0 1 を検査した場合、 検査結果を、 〇 (一重丸マーク) と評価した 。 検査結果を表す〇 ( _ 重丸マーク) は、 そのマークが付された光が食肉 5 0 1の検査に適していることを意味する。 即ち、 4 0 0 0<及び 5 0 0 0< の色温度を有する光は、 食肉 5 0 1の検査に適しているといえる。 つまり、

4 0 0 0<及び 5 0 0 0<の色温度を有する光で食肉 5 0 1 を照明した場合 の検査精度が高いことが実証された。

[0074] 利用者 5 0 0は、 2 8 0 0 [<、 3 0 0 0<及び 6 5 0 0<の色温度を有す る光で照明した食肉 5 0 1 を検査した場合、 検査結果を、 X (Xマーク) と 評価した。 検査結果を表す X (Xマーク) は、 そのマークが付された光が食 肉 5 0 1の検査に適さないことを意味する。 即ち、 2 8 0 0 [<、 3 0 0 0< 及び 6 5 0 0<の色温度を有する光は、 食肉 5 0 1の検査に適さないといえ る。 つまり、 2 8 0 0 、 3 0 0 0<及び 6 5 0 0<の色温度を有する光で 〇 2020/175710 18 卩(:171? 2020 /008543

食肉 5 0 1 を照明した場合の検査精度が 4〇〇〇 、 4 2 0 0 および 5 0 0 0 <と比較して低いことが実証された。

[0075] 利用者 5 0 0は、 比較例に係る発光装置が発光する発光スぺク トル 2 0 2 で特定される光で照明した食肉 5 0 1 を検査した場合、 検査結果は本発明の 実施形態の同程度の色温度 4 0 0 0〜 5 0 0 0 <の場合と比較して、 検査精 度が低いと評価した。 即ち、 発光スペクトル 2 0 2で特定される光は、 食肉 5 0 1の検査に適さないといえる。 つまり、 発光スペクトル 2 0 2で特定さ れる光で食肉 5 0 1 を照明した場合の検査精度が低いことが実証 された。

[0076] 上述の検査結果から、 利用者 5 0 0が、 4 0 0 0 から 5 0 0 0 <までの 範囲内の色温度を有する光で照明した食肉 5 0 1 を検査した場合、 食肉 5 0 1の検査精度が高いことが実証された。 即ち、 4 0 0 0 から 5 0 0 0 <ま での範囲内の色温度を有する光を発光する発 光装置 1が搭載された照明装置 1 0 0は、 食肉 5 0 1の検査精度を高めることが実証された。

[0077] また、 上述の検査結果から、 利用者 5 0 0が、 4 2 0 0 の色温度を有す る光で照明した食肉 5 0 1 を検査した場合、 食肉 5 0 1の検査精度が最も高 いことが実証された。 即ち、 4 2 0 0 の色温度を有する光を発光する発光 装置 1が搭載された照明装置 1 〇〇は、 食肉 5 0 1の検査精度をより一層高 めることが実証された。

[0078] また、 上述の検査結果から、 利用者 5 0 0が、 4 0 0 0 より小さい色温 度を有する光、 5 0 0 0 <より大きい色温度を有する光、 又は、 発光スぺク トル 2 0 2で特定される光で照明した食肉 5 0 1 を検査した場合、 食肉 5 0 1の検査精度が低いことが実証された。 即ち、 4 0 0 0 より小さい色温度 を有する光、 5 0 0 0 <より大きい色温度を有する光、 又は、 発光スペクト ル 2 0 2で特定される光を発光する発光装置が搭載 れた照明装置は、 検査 精度が低いことが実証された。

[0079] 即ち、 本発明の実施形態における 4 0 0 0 から 5 0 0 0 <までの範囲内 の色温度を有する光を発光する発光装置 1 を搭載した照明装置 1 〇〇は、 赤 色光が強すぎることもなく、 青色光が強すぎることもなく、 食肉の検査に適 〇 2020/175710 19 卩(:171? 2020 /008543

した光を発光することがわかる。 また、 4 2 0 0 の色温度を有する光を発 光する発光装置 1 を搭載した照明装置 1 〇〇は、 食肉の検査に最も適した光 を発光することがわかる。 一方で、 2 8 0 0<又は 3 0 0 0<の色温度を有 する光、 及び、 発光スペクトル 2 0 2で特定される光を発光する発光装置を 搭載した照明装置は、 赤色光が強すぎて、 食肉の検査に適さない光を発光す ることがわかる。 また、 6 5 0 0<の色温度を有する光を発光する発光装置 を搭載した照明装置は、 青色光が強すぎて、 食肉の検査に適さない光を発光 することがわかる。

[0080] 従って、 色温度が 4 0 0 0 から 5 0 0 0<までの範囲内である場合、 発 光装置は、 食肉の検査に適した光を発光することがわか る。 特に、 色温度が 4 2 0 0 である場合、 発光装置は、 食肉の検査に最も適した光を発光する ことがわかる。 色温度が 4 0 0 0 から 5 0 0 0<までの範囲内である光は 、 高い演色性を有するといえるとともに、 太陽光に近いともいえる。

[0081 ] 本実施形態に係る照明装置 1 〇〇は、 太陽光に近い光を発光する発光装置

1 を搭載することで、 食肉の検査精度を高めることができる。 また、 本実施 形態に係る照明装置 1 〇〇は、 演色性に優れた発光装置 1 を搭載することで 、 食肉の検査精度を高めることができる。 また、 本実施形態に係る照明装置 1 0 0は、 食肉の検査に適した色温度を有する光を発光 する発光装置 1 を搭 載することで、 食肉の検査精度を高めることができる。

[0082] 本実施形態に係る照明装置 1 0 0は、 色温度が、 4 0 0 0 から 5 0 0 0 <までの範囲内の光を発光する発光装置 1が搭載されることで、 食肉の検査 精度を向上させることができる。

[0083] また、 本実施形態に係る照明装置 1 0 0は、 色温度が、 4 2 0 0 の光を 発光する発光装置 1が搭載されることで、 食肉の検査精度を極めて向上させ ることができる。

[0084] また、 本実施形態に係る照明装置 1 0 0は、 3 6 0 n mから 4 3 0 n mま での波長領域にピーク波長を有する光を発光 する複数の発光素子 3と、 第 1 蛍光体 6 1、 第 2蛍光体 6 2、 及び第 3蛍光体 6 3を含有する波長変換部材 〇 2020/175710 20 卩(:171? 2020 /008543

6と、 を備える発光装置 1 を搭載する。 即ち、 紫色光領域にピーク波長を有 する光を発光する発光素子 3と、 第 1蛍光体 6 1、 第 2蛍光体 6 2、 及び第 3蛍光体 6 3が最適なバランスで配合された波長変換部 6と、 を備えるこ とで、 食肉の検査精度を極めて向上させることがで きる。

[0085] <変形例>

本実施形態において、 波長変換部材 6が蛍光体として、 少なくとも第 1蛍 光体 6 1、 第 2蛍光体 6 2、 第 3蛍光体 6 3の 3つを含むとして説明してき た。 波長変換部材 6がその他の種類の蛍光体を含んでもよい。 波長変換部材 6は、 4種類の蛍光体を含む構成であってもよいし 5種類以上の蛍光体を 含む構成であってもよい。

[0086] 発光装置 1 によって実現されうる効果は、 発光装置 1 を備える照明装置 1

0 0においても実現されうる。

[0087] (鮮魚検査に関する実施形態)

図 1 1 に示すように、 照明装置 1 0 0は、 利用者 1 5 0 0によって、 鮮魚 1 5 0 1 を検査するために使用される。 利用者 1 5 0 0とは、 例えば、 鮮魚 1 5 0 1 を取り扱う卸売業者である。 鮮魚 1 5 0 1は、 新鮮な状態が見込ま れる生の魚を意味し、 例えば、 マグロ又はカツオ等を含んでよい。

[0088] 鮮魚 1 5 0 1の品質を決定する要素は、 新鮮であることが最も重要であり 得る。 利用者 1 5 0 0は、 例えば、 マグロが市場に搬入された場合に、 照明 装置 1 0 0を使用して、 照射領域 1 5 0 2に光を照射して検査する。 検査は 、 例えば、 赤身が多いか、 又は、 脂身が多いか等の個体差の検査を含んでよ い。 検査は、 とろけ、 やまい、 うたれ、 又は、 いたみ等の発生の有無を確認 する食品衛生検査を含んでよい。 利用者 1 5 0 0は、 「赤身」 とも呼ばれる 赤い部分、 及び、 「さし」 とも呼ばれる白い部分を検査する。 利用者 1 5 0 〇は、 「赤身」 の検査を重点的に行ってもよい。 利用者 1 5 0 0は、 照明装 置 1 0 0の光を鮮魚 1 5 0 1 に照射することによって、 「赤身」 と 「さし」 とのバランスの検査、 又は、 赤身の検査等を含む、 鮮魚 1 5 0 1の検査を精 度よく行うことができる。 〇 2020/175710 21 卩(:171? 2020 /008543

[0089] 以下、 照明装置 1 0 0が鮮魚 1 5 0 1の検査に用いられる実施形態が説明 される。 本実施形態に係る発光装置 1は、 少なくとも一部において、 照明装 置 1 0 0が食肉 5 0 1の検査に用いられる実施形態に係る発光装 1 と同一 又は類似に構成される。 以下、 本実施形態に係る、 鮮魚 1 5 0 1の検査に用 いられる照明装置 1 〇〇の構成が、 食肉 5 0 1の検査に用いられる照明装置 1 0 0と異なる部分に着目して説明される。 本実施形態に係る照明装置 1 〇 0の構成のうち説明が省略された構成は、 食肉 5 0 1の検査に用いられる照 明装置 1 〇〇の構成と同一又は類似であってよい。 具体的には、 発光装置 1 の構成に関する説明が省略される。 一方で、 以下、 発光装置 1の発光スぺク トルが説明される。

[0090] <発光装置の発光スぺクトル>

図 1 2を参照して、 本実施形態に係る発光装置 1の発光スペクトル 1 2 0 1、 及び、 比較例に係る発光装置の発光スペクトル 1 2 0 2が説明される。 発光スペクトルは、 例えば、 分光測光装置などにより分光法を用いて測定 さ れる。 図 1 2のグラフにおいて、 横軸及び縦軸はそれぞれ、 発光装置が発光 する光の波長及び相対光強度を表している。

[0091 ] 発光装置 1は、 までの波長領域において、 第 1 虽光体 6 1が放出する光と、 第 2虽光体 6 2が放出する光と、 第 3虽光体 6 3が放出する光と、 複数の発光素子 3が発光する光と、 が合成された光を発 光する。

[0092] 図 1 2に示すように、 発光スペクトル 1 2 0 1は、 6 0 0门 から 6 6 0 门 までの波長領域に第 1 ピーク波長ス 1 を有する。 第 1 ピーク波長ス 1 1 は、 第 1蛍光体 6 1が放出する光の波長に対応する。 発光スぺクトル 1 2 0 1は、 までの波長領域に他のピーク波長ス Xを有 する。 他のピーク波長ス は、 第 2虽光体 6 2が放出する光の波長に対応す る。 発光スぺクトル 1 2 0 1は、 4 4 0 n から 4 7 0 n までの波長領域 に第 2ピーク波長ス 2を有する。 第 2ピーク波長ス 1 2は、 第 3蛍光体 6 3 が放出する光の波長に対応する。 発光スぺクトル 1 2 0 1は、 3 6 0 n か 〇 2020/175710 22 卩(:171? 2020 /008543

ら 430 n までの波長領域に第 3ピーク波長ス 1 3を有する。 即ち、 発光 スペクトル 1 201は、 4個のピーク波長を有する。

[0093] 発光スぺクトル 1 201 において、 第 1 ピーク波長ス 1 1 における光強度 を 1 とした場合に、 第 2ピーク波長ス 1 2における相対光強度は、 相対光強 度が〇. 1 5以上かつ〇. 35以下となる。 発光スペクトル 1 201 におい て、 第 3ピーク波長ス 1 3における相対光強度は、 〇. 2以上かつ〇. 4以 下となる。

[0094] —方で、 比較例とする発光装置は、 3601^ 01から 780 までの波長 領域において、 所定の蛍光体が放出する光と、 複数の所定の発光素子が発光 する光と、 が合成された光を発光する。 所定の蛍光体は、 例えば、 600 n 〇!から 6601^ 111までの波長領域に第 1 ピーク波長ス 1 1 Xを有する第 1 蛍光体である。 第 1蛍光体は、 波長変換部材の内部へと入射した光を、 60

6601^ 01までの波長領域に第 1 ピーク波長ス 1 1 _ Xを有する 光に変換し、 変換した光を放出する。 所定の発光素子は、 例えば、 440 n から 470 n までの波長領域に第 2ピーク波長ス 1 2_乂を有する光を 発光する発光素子 (いわゆる青色励起光) である。

[0095] 図 1 2に示すように、 比較例の発光スペクトル 1 202は、 600 n mか ら 660 n までの波長領域に第 1 ピーク波長ス 1 1 _乂を有し、 440 n から 470 n までの波長領域に第 2ピーク波長ス 1 2 _乂を有する。 即 ち、 発光スペクトル 1 202は、 2個のピーク波長を有する。

[0096] 本実施形態に係る発光装置 1は、 600 n mから 660 n までの波長領 域に第 1 ピーク波長ス 1 1 を有する発光スぺクトル 1 201で特定される光 を発光する。 発光装置 1は、 5 1 0 n から 550 n までの波長領域に他 のピーク波長ス Xを有する発光スぺクトル 1 201で特定される光を発光す る。 発光装置 1は、 4401^ 111から 4701^ 111までの波長領域に第 2ピーク 波長ス 1 2を有する発光スぺクトル 1 201で特定される光を発光する。 発 光装置 1は、 360 n から 430 n までの波長領域に第 3ピーク波長ス 1 3を有する発光スぺクトル 1 201で特定される光を発光する。 第 1 ピー 〇 2020/175710 23 卩(:171? 2020 /008543

ク波長ス 1 1 における光強度を 1 とした場合に、 第 2ピーク波長ス 1 2にお ける相対光強度が〇. 1 5以上かつ〇. 3 5以下である。 第 1 ピーク波長ス 1 1 における光強度を 1 とした場合に、 第 3ピーク波長ス 1 3における相対 光強度が〇. 2以上かつ 0 . 5以下である。 発光スペクトル 1 2 0 1で特定 される光は、 赤色、 緑色及び青色の 3色の光それぞれを、 太陽光のスペクト ルに近い比率で含む。 これにより、 青色から赤色までの全ての色の光が均等 に散りばめられた太陽光に近い光、 特に、 日の出/日の入り頃の太陽光に近 い光を発光する発光装置 1 を実現できる。

[0097] <発光装置の演色性>

次に、 図 1 3を参照して、 本実施形態に係る発光装置 1の演色性、 及び、 発光スペクトル 1 2 0 2で示した比較例に係る発光装置の演色性が 明され る。 図 1 3のグラフにおいて、 横軸及び縦軸はそれぞれ、 試験色及び演色評 価数を表している。 グラフ 1 3 0 1は、 発光装置 1 における試験色ごとの演 色評価数をプロッ トした値を実線で繫いだグラフである。 グラフ 1 3 0 2は 、 比較例に係る発光装置における試験色ごとの 演色評価数をプロッ トした値 を破線で繫いだグラフである。

[0098] 「演色性」 とは、 光源の品質を評価する指標の 1つであり、 自然光を基準 として、 色の見え方を演色評価数により数値化するも のである。 演色評価数 は、 平均演色評価数 特殊演色評価数 9、 特殊演色評価数 0、 特 殊演色評価数 8 1 1、 特殊演色評価数 8 1 2、 特殊演色評価数 1 3、 特殊 演色評価数 8 1 4、 特殊演色評価数 1 5、 などで表すことができる。 例え ば、 平均演色評価数 3 = 1 〇〇の光源は、 太陽と白熱電球である。

[0099] 図 1 3に示すように、 グラフ 1 3 0 1 において、 平均演色評価数 3は、

9 5以上である。 特殊演色評価数 9は、 8 5以上である。 特殊演色評価数

9 5程度である。 特殊演色評価数 1 1は、 9 5程度である。 特 殊演色評価数 8 1 2は、 9 5程度である。 特殊演色評価数 1 3は、 1 0 0 程度である。 特殊演色評価数 4は、 9 5以上である。 特殊演色評価数 1 5は、 9 5以上である。 〇 2020/175710 24 卩(:171? 2020 /008543

[0100] 図 1 3に示すように、 グラフ 1 3 0 2において、 平均演色評価数 3は、

9 0以上である。 特殊演色評価数 9は、 6 5程度である。 特殊演色評価数

8 5程度である。 特殊演色評価数 1 1は、 9 0以上である。 特 殊演色評価数 8 1 2は、 7 8程度である。 特殊演色評価数 1 3は、 9〇以 上である。 特殊演色評価数 1 4は、 9 5以上である。 特殊演色評価数 1 5は、 9 0程度、 である。

[0101 ] 図 1 3から、 発光装置 1 における試験色ごとの演色評価数は、 全て 8 5以 上の値であり、 ばらつきが極めて小さいことがわかる。 一方で、 比較例に係 る発光装置における試験色ごとの演色評価数 は、 9 0以上の値と 7 0以下の 値とが混じり、 ばらつきが極めて大きいことがわかる。 従って、 発光装置 1 は、 比較例に係る発光装置と比較して、 演色性に優れることがわかる。

[0102] 本実施形態に係る発光装置 1は、 特殊演色評価数 9が 8 5以上である光 を発光し、 特殊演色評価数 8 1 2が 9 0以上である光を発光する。 これによ り、 平均演色評価数 8 3、 並びに、 特殊演色評価数 9、 1、 が全て 8 5以上である演色性に優れた発 光装置 1 を実現できる。

[0103] <発光装置の色温度>

次に、 図 1 4を参照して、 色温度が異なる場合における発光装置の発光 ス ぺクトルについて説明する。 発光スぺクトルは、 例えば、 分光測光装置など により分光法を用いて測定される。 図 1 4のグラフにおいて、 横軸及び縦軸 はそれぞれ、 発光装置が発光する光の波長及び相対光強度 を表している。

[0104] 色温度は、 光源が発する光の色を、 数値化するものであり、 < (ケルビン ) という単位で表される。 色温度が低いとは、 光源が発する光の色が、 赤み がかった光であることを意味する。 色温度が高いとは、 光源が発する光の色 が、 青みがかった光であることを意味する。 例えば、 白熱電球が発する光の 色温度は、 約 2 8 0 0<である。 例えば、 昼白色の光の色温度は、 約 4 2 0 0<である。

[0105] 発光スペクトル 1 4 0 1で特定される光は、 2 8 0 0<の色温度を有する 〇 2020/175710 25 卩(:171? 2020 /008543

。 発光スぺクトル 1 4 0 2で特定される光は、 3 0 0 0 <の色温度を有する 。 発光スペクトル 1 4 0 3で特定される光は、 4 0 0 0 <の色温度を有する 。 発光スペクトル 1 4 0 4で特定される光は、 5 0 0 0 <の色温度を有する 。 発光スペクトル 1 4 0 5で特定される光は、 6 5 0 0 <の色温度を有する 。 発光スペクトル 1 4 0 2、 1 4 0 3、 1 4 0 4及び 1 4 0 5における相対 光強度は、 発光スペクトル 1 4 0 1の最大ピーク波長の光強度を 1 とした場 合に、 最大ピーク波長における光強度に対する光強 度の比として表わされて いる。

[0106] 図 1 4から、 発光スぺクトル 1 4 0 1は、

の波長領域において、 6 0 0 1^ から 6 6 0 1^ までの波長領域における相 対光強度が、 4 4 0 n から 4 7 0 n までの波長領域における相対光強度 及び 5 1 0 n から 5 5 0 n までの波長領域における相対光強度と比較し て、 極めて大きいことがわかる。 即ち、 2 8 0 0 <の色温度を有する光は、 赤色の光が支配的であることがわかる。

[0107] また、 図 1 4から、 発光スぺクトル 1 4 0 2は、 3 6 0 n から 7 8 0 n までの波長領域において、 6 0 0 までの波長領域にお ける相対光強度が、 4 4 0 n から 4 7 0 n までの波長領域における相対 光強度及び 5 1 0 n から 5 5 0 n までの波長領域における相対光強度と 比較して、 やや大きいことがわかる。 即ち、 3 0 0 0 <の色温度を有する光 は、 赤色の光が支配的であることがわかる。

[0108] また、 図 1 4から、 発光スぺクトル 1 4 0 3は、 3 6 0 n から 7 8 0门 までの波長領域において、 6 0 0 までの波長領域にお ける相対光強度が、 4 4 0 n から 4 7 0 n までの波長領域における相対 光強度及び 5 1 0 n から 5 5 0 n までの波長領域における相対光強度と 比較して、 やや大きいことがわかる。 即ち、 4 0 0 0 の色温度を有する光 は、 赤色の光が支配的であることがわかる。

[0109] また、 図 1 4から、 発光スぺクトル 1 4 0 4は、 3 6 0 n から 7 8 0 n までの波長領域において、 6 0 0 までの波長領域にお 〇 2020/175710 26 卩(:171? 2020 /008543

ける相対光強度が、 4 4 0 n から 4 7 0 n までの波長領域における相対 光強度及び 5 1 0 n から 5 5 0 n までの波長領域における相対光強度と 比較して、 あまり変わらないことがわかる。 即ち、 5 0 0 0<の色温度を有 する光は、 スぺクトル 1 4 0 1、 1 4 0 2及び 1 4 0 3に比べて、 緑色及び 青色それぞれの光を多く含むことがわかる。

[01 10] また、 図 1 4から、 発光スぺクトル 1 4 0 5は、 3 6 0 n から 7 8 0 n までの波長領域において、 6 0 0 までの波長領域にお ける相対光強度が、 4 4 0 n から 4 7 0 n までの波長領域における相対 光強度及び 5 1 0 n から 5 5 0 n までの波長領域における相対光強度と 比較して、 やや小さいことがわかる。 即ち、 6 5 0 0<の色温度を有する光 は、 青色の光が支配的であることがわかる。

[01 1 1 ] 従って、 図 1 4から、 2 8 0 0<の色温度に対応する発光スペクトル 1 4

0 1、 3 0 0 0<の色温度に対応する発光スぺクトル 1 4 0 2、 及び、 4 0 0 0<の色温度に対応する発光スペクトル 1 4 0 3は、 赤色の光が、 緑色の 光及び青色の光より強いことがわかる。 一方で、 5 0 0 0<の色温度に対応 する発光スぺクトル 1 4 0 4は、 スぺクトル 1 4 0 1、 1 4 0 2及び 1 4 0 3に比べて、 緑色の光及び青色の光が、 赤色の光より強いことがわかる。 ま た、 6 5 0 0<の色温度に対応する発光スぺクトル 1 4 0 5は、 青色の光が 、 緑色の光及び赤色の光より強いことがわかる 。

[01 12] なお、 発光スペクトル 1 4 0 1、 1 4 0 2及び 1 4 0 3の相対光強度は、 発光スぺクトル 1 2 0 1の相対光強度として示された範囲に含まれ とする 。 発光スぺクトル 1 4 0 1、 1 4 0 2及び 1 4 0 3で特定される光の演色評 価数及び特殊演色評価数は、 発光スぺクトル 1 2 0 1で特定される光の演色 評価数及び特殊演色評価数として示された範 囲に含まれるとする。

[01 13] 本実施形態に係る発光装置 1は、 2 8 0 0<から 4 0 0 0 までの範囲内 の色温度を有する光を発光する。 これにより、 赤色の光を、 緑色の光及び青 色の光と比較して強く発光可能な発光装置 1が実現され得る。 また、 本実施 形態に係る発光装置 1が、 後述する照明装置 1 〇〇に搭載されることで、 利 〇 2020/175710 27 卩(:171? 2020 /008543

用者 1 5 0 0は、 特に、 「赤身」 とも呼ばれる赤い部分の検査を、 高精度に 行うことが可能になる。

[01 14] <照明装置の構成>

図 1 0 及び図 1 0巳に示されるように、 一実施形態に係る照明装置 1 0 〇は、 発光装置 1 と、 本体部 1 〇 1 と、 鍔部 1 0 2と、 電源カバー 1 0 3と 、 を備える。 なお、 照明装置 1 〇〇に搭載される発光装置 1の個数は、 特に 限定されない。 各構成部の詳細な説明は、 図 1 0八及び図 1 0巳に関して説 明されたとおりであり、 ここでは省略される。

[01 15] 照明装置 1 0 0は、 図 1 5に示されるように、 リフレクタ 1 0 6を更に備 えてもよい。 リフレクタ 1 0 6は、 例えば、 ガラス、 樹脂、 などで形成され る。 リフレクタ 1 0 6は、 内周面にアルミニウムなどの反射材料によっ て反 射層が形成され、 内周面が反射面として機能する。 リフレクタ 1 0 6は、 そ の形状が、 例えば、 碗状である。 リフレクタ 1 0 6は、 発光装置 1が設けら れている側と発光装置 1が設けられている側の反対側との両方に開 を有す る。 リフレクタ 1 0 6は、 その中心軸がレンズ 1 0 4の中心軸〇!_と重なる ように設けられる。 なお、 リフレクタ 1 0 6の形状は、 照射領域 1 5 0 2の 面積などに応じて、 適宜設計可能である。

[01 16] 例えば、 利用者 1 5 0 0が、 照明装置 1 0 0を使用して、 鮮魚 1 5 0 1 を 狭い範囲で照らしたい場合、 照明装置 1 〇〇は、 レンズ 1 0 4を備えればよ い (図 1 〇八及び図 1 〇巳参照) 。 この場合、 レンズ 1 0 4は、 例えば、 集 光レンズである。

[01 17] 例えば、 利用者 1 5 0 0が、 照明装置 1 0 0を使用して、 鮮魚 1 5 0 1 を 広い範囲で照らしたい場合、 照明装置 1 〇〇は、 レンズ 1 0 4及びリフレク 夕 1 0 6を備えればよい (図 1 5参照) 。 この場合、 レンズ 1 0 4は、 例え ば、 拡散レンズである。

[01 18] なお、 照明装置 1 0 0は、 その種類が特に限定されるものではない。 照明 装置 1 0 0は、 図 1 〇八、 図 1 〇巳及び図 1 5で示されるようなハンディラ イ トのみならず、 例えば、 天井、 壁、 又は柱等に設置されるダウンライ ト、 〇 2020/175710 28 卩(:171? 2020 /008543

シーリングライ ト、 ペンダントライ ト、 又はブラケッ トライ ト等であっても よい。

[0119] <照明装置の使用例>

次に、 図 1 1 を参照して、 本実施形態に係る照明装置 1 〇〇を、 鮮魚 1 5 01の検査に使用する場合の一例が説明される

[0120] 照射領域 1 502に照射される光は、 図 1 2に示すように、 例えば、 60

から 470 01までの波長領域に第 2ピーク波長を有し、 3601^ 111から 4

30 までの波長領域に第 3ピーク波長を有する発光スぺクトルで特定 れる光であってよい。

[0121] また、 照射領域 1 502に照射される光は、 図 1 2に示すように、 例えば 、 第 1 ピーク波長における光強度を 1 とした場合に、 第 2ピーク波長におけ る相対光強度が〇. 1 5以上かつ〇. 35以下である。 第 1 ピーク波長にお ける光強度を 1 とした場合に、 第 3ピーク波長における相対光強度が 0. 2 以上かつ〇. 5以下であってよい。

[0122] また、 照射領域 1 502に照射される光は、 図 1 2及び図 1 4に示すよう に、 例えば、 3000<の色温度を有する光であってよい。

[0123] また、 照射領域 1 502に照射される光は、 図 1 3に示すように、 例えば 、 特殊演色評価数 89が 85以上の光、 特殊演色評価数 2が 95以上の 光であってよい。

[0124] 利用者 1 500は、 照明装置 1 00を使用して、 照射領域 1 502に上述 の光を照射し、 鮮魚 1 501 を検査する。 これにより、 利用者 1 500は、 鮮魚 1 501の 「赤身」 とも呼ばれる赤い部分と鮮魚 1 501の 「さし」 と も呼ばれる白い部分とを鮮明に視認しつつ、 特に、 鮮魚 1 501の 「赤身」 の部分の検査を、 高精度に行うことができる。

[0125] 本実施形態に係る照明装置 1 00は、 600 n mから 660 n までの波 長領域に第 1 ピーク波長を有し、 440 までの波長領域 に第 2ピーク波長を有し、 360 n から 430 n までの波長領域に第 3 〇 2020/175710 29 卩(:171? 2020 /008543

ピーク波長を有する発光スぺクトルで特定 される光を発光する発光装置 1が 搭載されている。 また、 当該発光スペクトルは、 第 2ピーク波長における相 対光強度が〇. 1 5以上かつ〇. 2 5以下であり、 第 3ピーク波長における 相対光強度が〇. 2以上かつ〇. 5以下である。 これにより、 鮮魚の検査精 度を高めた照明装置 1 〇〇が実現され得る。

[0126] <検査結果>

次に、 利用者 1 5 0 0が、 本実施形態に係る発光装置 1が搭載された照明 装置 1 0 0と、 上述した比較例に係る発光装置が搭載された 照明装置と、 を 使用して、 実際に、 鮮魚 1 5 0 1 を検査した場合における検査結果について 説明する。 検査に際して、 本実施形態に係る発光装置 1は、 2 8 0 0<から 6 5 0 0<までの色温度を有する光を発光したとす 。 検査に際して、 比較 例に係る発光装置は、 発光スペクトル 1 2 0 2で特定される光を発光したと する。

[0127] 表 2に、 本実施形態に係る照明装置 1 0 0で照明した場合の検査結果の一 覧が示されている。 本検査結果は、 複数人の利用者 1 5 0 0による判定結果 である。

[0128] [表 2]

[0129] 利用者 1 5 0 0は、 3 0 0 0<の色温度を有する光で照明した鮮魚 1 5 0

1 を検査した場合、 検査結果を、 ◎ (二重丸マーク) と評価した。 検査結果 を表す◎ (二重丸マーク) は、 そのマークに対応づけられる光が鮮魚 1 5 0 1の検査に極めて適していることを意味する 即ち、 3 0 0 0<の色温度を 有する光は、 鮮魚 1 5 0 1の検査に極めて適しているといえる。 また、 ◎ ( 二重丸マーク) に対応づけられる光は、 後述する〇 (一重丸マ _ ク) に対応 〇 2020/175710 30 卩(:171? 2020 /008543

づけられる光よりも、 鮮魚 1 501の検査により一層適しているといえる。 つまり、 3000<の色温度を有する光で鮮魚 1 501 を照明した場合の検 査精度が極めて高いことが実証された。

[0130] 利用者 1 500は、 2800<及び 4000<の色温度を有する光で照明 した鮮魚 1 501 を検査した場合、 検査結果を、 〇 (一重丸マーク) と評価 した。 検査結果を表す〇 ( _ 重丸マーク) は、 そのマークが付された光が鮮 魚 1 501の検査に適していることを意味する。 即ち、 2800<及び 40 00<の色温度を有する光は、 鮮魚 1 501の検査に適しているといえる。 つまり、 2800 及び 4000<の色温度を有する光で鮮魚 1 501 を照 明した場合の検査精度が高いことが実証され た。

[0131] 利用者 1 500は、 5000<及び 6500<の色温度を有する光で照明 した鮮魚 1 501 を検査した場合、 検査結果を、 X (Xマーク) と評価した 。 検査結果を表す X (Xマーク) は、 そのマークが付された光が鮮魚 1 50 1の検査に適さないことを意味する。 即ち、 5000<及び 6500<の色 温度を有する光は、 鮮魚 1 501の検査に適さないといえる。 つまり、 50 00<及び 6500<の色温度を有する光で鮮魚 1 501 を照明した場合の 検査精度が 2800 [<、 3000<および 4200<と比較して低いことが 実証された。

[0132] 利用者 1 500は、 比較例に係る発光装置が発光する発光スぺク トル 1 2

02で特定される光で照明した鮮魚 1 501 を検査した場合、 検査結果は本 発明の実施形態の同程度の色温度 2800〜 4000<の場合と比較して、 検査精度が低いと評価した。 即ち、 発光スペクトル 1 202で特定される光 は、 鮮魚 1 501の検査に適さないといえる。 つまり、 発光スぺクトル 1 2 02で特定される光で鮮魚 1 501 を照明した場合の検査精度が極めて低い ことが実証された。

[0133] 上述の検査結果から、 利用者 1 500が、 2800<から 4000 まで の範囲内の色温度を有する光で照明した鮮魚 1 501 を検査した場合、 鮮魚 1 501の検査精度が高いことが実証された。 即ち、 2800<から 400 〇 2020/175710 31 卩(:171? 2020 /008543

0<までの範囲内の色温度を有する光を発 する発光装置 1が搭載された照 明装置 1 〇〇は、 鮮魚 1 5 0 1の検査精度を高めることができることが実 された。

[0134] また、 上述の検査結果から、 利用者 1 5 0 0が、 3 0 0 0<の色温度を有 する光で照明した鮮魚 1 5 0 1 を検査した場合、 鮮魚 1 5 0 1の検査精度が 最も高いことが実証された。 即ち、 3 0 0 0<の色温度を有する光を発光す る発光装置 1が搭載された照明装置 1 〇〇は、 鮮魚 1 5 0 1の検査精度をよ り一層高めることが実証された。

[0135] また、 上述の検査結果から、 利用者 1 5 0 0が、 4 0 0 0 より大きい色 温度を有する光、 又は、 発光スペクトル 1 2 0 2で特定される光で照明した 鮮魚 1 5 0 1 を検査した場合、 鮮魚 1 5 0 1の検査精度が低いことが実証さ れた。 即ち、 4 0 0 0 より大きい色温度を有する光、 又は、 発光スペクト ル 1 2 0 2で特定される光を発光する発光装置が搭載 れた照明装置の検査 精度が低いことが実証された。

[0136] 即ち、 2 8 0 0<から 4 0 0 0 までの範囲内の色温度を有する光を発光 する発光装置 1 を搭載した照明装置 1 0 0において、 赤色光が適正範囲で強 い一方で、 青色光が強すぎることはない。 よって、 2 8 0 0<から 4 0 0 0 <までの範囲内の色温度を有する光を発光す る発光装置 1 を搭載した照明装 置 1 0 0は、 鮮魚 1 5 0 1の検査に適した光を発光することがわかる また 、 3 0 0 0<の色温度を有する光を発光する発光装置 1 を搭載した照明装置 1 0 0は、 鮮魚 1 5 0 1の検査に最も適した光を発光することがわ る。 一 方で、 4 0 0 0<より大きい色温度を有する光を発光する 光装置を搭載し た照明装置は、 青色光が強すぎる、 或いは、 赤色光が弱すぎて、 鮮魚 1 5 0 1の検査に適さない光を発光することがわか 。

[0137] 従って、 本発明の実施形態における色温度が 2 8 0 0<から 4 0 0 0 ま での範囲内である場合、 発光装置 1は、 鮮魚 1 5 0 1の検査に適した光を発 光することがわかる。 特に、 色温度が 3 0 0 0<である場合、 発光装置 1は 、 鮮魚 1 5 0 1の検査に最も適した光を発光することがわ る。 また、 色温 〇 2020/175710 32 卩(:171? 2020 /008543

度が 2 8 0 0 <から 4 0 0 0 <までの範囲内である光は、 高い演色性を有す るといえる。

[0138] 本実施形態に係る照明装置 1 0 0は、 太陽光に近い光を発光する発光装置

1 を搭載することで、 鮮魚 1 5 0 1の検査精度を高めることができる。 また 、 本実施形態に係る照明装置 1 〇〇は、 演色性に優れた発光装置 1 を搭載す ることで、 鮮魚 1 5 0 1の検査精度を高めることができる。 また、 本実施形 態に係る照明装置 1 〇〇は、 鮮魚 1 5 0 1の検査に適した色温度を有する光 を発光する発光装置 1 を搭載することで、 鮮魚 1 5 0 1の検査精度を高める ことができる。

[0139] 本実施形態に係る照明装置 1 0 0は、 色温度が

までの範囲内の光を発光する発光装置 1 を搭載することで、 鮮魚 1 5 0 1の 検査精度を向上させることができる。 また、 本実施形態に係る照明装置 1 〇 0は、 色温度が、 3 0 0 0 <の光を発光する発光装置 1 を搭載することで、 鮮魚 1 5 0 1の検査精度を極めて向上させることができ 。

[0140] また、 本実施形態に係る照明装置 1 0 0は、 3 6 0 n mから 4 3 0 n mま での波長領域にピーク波長を有する光を発光 する複数の発光素子 3と、 第 1 蛍光体 6 1、 第 2蛍光体 6 2、 及び第 3蛍光体 6 3を含有する波長変換部材 6と、 を備える発光装置 1 を搭載する。 即ち、 紫色光領域にピーク波長を有 する光を発光する発光素子 3と、 第 1蛍光体 6 1、 第 2蛍光体 6 2、 及び第 3蛍光体 6 3が最適なバランスで配合された波長変換部 6と、 を備えるこ とで、 鮮魚 1 5 0 1の検査精度を極めて向上させることができ 。

[0141 ] 本実施形態において 「第 1」 及び 「第 2」 などの記載は、 当該構成を区別 するための識別子である。 本開示における 「第 1」 及び 「第 2」 などの記載 で区別された構成は、 当該構成における番号を交換することができ る。 例え ば、 第 1蛍光体は、 第 2蛍光体と識別子である 「第 1」 と 「第 2」 とを交換 することができる。 識別子の交換は同時に行われる。 識別子の交換後も当該 構成は区別される。 識別子は削除してよい。 識別子を削除した構成は、 符号 で区別される。 本開示における 「第 1」 及び 「第 2」 などの識別子の記載の 〇 2020/175710 33 卩(:171? 2020 /008543

みに基づいて、 当該構成の順序の解釈、 小さい番号の識別子が存在すること の根拠に利用してはならない。

[0142] 照明装置 1 00は、 上述のように、 食肉 501 を検査するために使用され るのみならず、 例えば、 鮮魚を検査するために使用されてもよい。 食肉検査 と同様に、 赤い部分と白い部分とを鮮明に視認できるた め、 所定の検査を高 精度に行うことができる。 なお、 鮮魚とは、 新鮮な状態の生の魚のことであ り、 例えば、 マグロ、 カツオ等であってもよい。

[0143] 照明装置 1 00は、 建物内、 家屋内などの屋内で使用されるのみならず、 屋外で使用されてもよい。

[0144] 本実施形態に係る構成を説明する図は、 模式的なものである。 図面上の寸 法比率などは、 現実のものと必ずしも一致しない。

[0145] 上述の実施形態は代表的な例として説明した が、 本開示の趣旨及び範囲内 で、 多くの変更及び置換ができることは当業者に 明らかである。 本開示に係 る構成は、 上述の実施形態によって制限するものと解す るべきではなく、 特 許請求の範囲から逸脱することなく、 種々の変形又は変更が可能である。 本 開示に係る実施形態は上述の実施形態の例に 限定されるものではなく、 数値 などの種々の変形は可能である。 本実施形態における特徴部の種々の組み合 わせは上述の実施形態の例に限定されるもの ではない。

符号の説明

[0146] 1 発光装置 (2 :素子基板、 3 :発光素子、 4 :枠体、 5 :封止部材、

6 :波長変換部材、 6 1 :第 1蛍光体、 62 :第 2蛍光体、 63 :第 3蛍光 体)

1 00 照明装置 (1 01 :本体部、 1 02 :鍔部、 1 03 :電源カバー 、 1 04 : レンズ、 1 05 :電源スイッチ、 1 06 : リフレクタ)

301、 302、 1 301、 1 302 グラフ

401〜 406、 1 401〜 1 405 発光スペクトル

500、 1 500 利用者

501、 1 501 食肉、 鮮魚 \¥0 2020/175710 34 卩(:17 2020 /008543

5 0 2、 1 5 0 2 照射領域