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Title:
LIGHT SHIELD CONTROL DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/104440
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a light shield control device which can control light shield or transmission in accordance with the light incident angle. Moreover, provided is a window blind which can be controlled to introduce the sunlight but cuts off an eyeshot or cuts off the sunlight but allows an eyeshot in accordance with the angle of the sunlight. The light shield control device includes a first light shield member and a second light shield member which are arranged at an interval. The first light shield member has an opening portion and a light shield portion while the second light shield member has a plurality of transmission/light cut-off regions which can be controlled to a transmission state and a light shield state by a second control unit, thereby controlling the light transmission or cut-off in accordance with the angle of the light transmitting through the opening portion of the first light shield member.

Inventors:
SHINODA TATSUYA
Application Number:
PCT/JP2009/050747
Publication Date:
August 27, 2009
Filing Date:
January 20, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
SHINODA TATSUYA
International Classes:
G02F1/1347; E06B9/24; G02F1/13; G02F1/133
Foreign References:
JPS6098820U1985-07-05
JPS58218583A1983-12-19
Attorney, Agent or Firm:
NOGAWA, Shintaro (JP)
Shintaro Nogawa (JP)
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Claims:
 開口部と遮光部を有する第1遮光部材と、
 前記第1遮光部材と間隔を開けて配置され、前記開口部に対して、透過状態と遮光状態に制御可能な複数の透過・遮光領域を有する第2遮光部材と、
 前記第2遮光部材の複数の透過・遮光領域を透過状態または遮光状態に制御する第2遮光部材用制御部と
を備える遮光制御装置。
 前記第2遮光部材は液晶部材よりなり、前記液晶部材を制御することにより前記透過・遮光領域の透過状態または遮光状態を制御する第2遮光部材用制御部を備える請求項1に記載の遮光制御装置。
 前記第2遮光部材は液晶部材よりなり、前記第2遮光部材用制御部は前記第2遮光部材の複数の透過・遮光領域の透過率を制御する請求項1または2に記載の遮光制御装置。
 更に、前記第1遮光部材への入射光の角度を算出する入射角度算出部を備え、前記入射角度算出部の算出に基づき、前記第2遮光部材用制御部は前記複数の透過・遮光領域を透過状態または遮光状態に制御する請求項1から3までのいずれか1項に記載の遮光制御装置。
 前記入射角度算出部は、時計と、太陽の仰角を求める仰角計算部を備える請求項4に記載の遮光装置。
 前記入射角度算出部は、入射角設定部を備える請求項4に記載の遮光制御装置。
Description:
遮光制御装置

 本発明は、光の入射角に応じて光を透過 たは遮光する遮光制御装置に関し、特に液 を用いて光を透過または遮光する遮光制御 置に関する。

 液晶パネルを使用して採光または視線制御 る装置は、例えば特許文献1及び特許文献2 より公知である。
 特許文献1は窓やドアに、上下2層に分割し 液晶パネルを備え、上半分の液晶パネルを 明状態に制御し、下半分を不透明状態に制 することにより太陽光線が室内に入射する を防止し、屋内からは屋外を見ることがで るようにするものである。また上半分の液 パネルを不透明状態に制御し、下半分を透 状態に制御することにより屋外から屋内が かれるのを防止し、屋内からは庭を見るこ ができるようにするものである。
 また、特許文献2は、例えば10個の横長の短 に分割された液晶と、太陽電池を備え、太 電池の出力レベルに応じて、上から順に電 を印加する液晶を制御することにより、ま は印加電圧の大きさを制御することにより 射光量を制御する調光ガラス窓を開示して る。

特開平03-47392号公報

特開平08-184273号公報

 しかしながら、特許文献1では、上半分また は下半分のように部分的に、また特許文献2 は上から順のように部分的に入射光を制御 ることができるが、光の入射角度に応じて 光または透過を制御することはできない。
 本発明は、上記のような問題に鑑みて、光 入射角度に応じて透過または遮光を制御す ことが可能な遮光制御装置を提供するもの ある。また建築物の窓等に設置されるブラ ンドのように太陽光の角度により、太陽光 入射させるが、視線は遮断するように制御 、または太陽光を遮光するが、視線は透過 るように制御する遮光制御装置を提供する のである。

 本発明の遮光制御装置は、開口部と遮光部 有する第1遮光部材と、前記第1遮光部材と 隔を開けて配置され、前記開口部に対して 透過状態と遮光状態に制御可能な複数の透 ・遮光領域を有する第2遮光部材と、前記第2 遮光部材の複数の透過・遮光領域を透過状態 または遮光状態に制御する第2遮光部材用制 部とを備える。
 これにより、光の透過または遮光を制御す ことができるので、視線制御と光量制御を 立して制御する遮光制御装置を実現できる 即ち、ブラインドのように太陽光の角度に り、太陽光を入射させるが、視線は遮断す ように制御することができる。または太陽 を遮光するが、視線は透過するように制御 ることができる。

 本発明の遮光制御装置は、実施形態におい 、前記第2遮光部材は液晶部材よりなり、前 記液晶部材を制御することにより前記透過・ 遮光領域の透過状態または遮光状態を制御す る第1遮光部材用制御部を備える。
 これにより、入射光を全部透過する状態か 、全部遮光する状態まで入射光の角度に応 て透過または遮光を制御することができる

 本発明の遮光制御装置は、実施形態におい 、前記第2遮光部材は液晶部材よりなり、
前記第2遮光部材用制御部は前記第2遮光部材 複数の透過・遮光領域の透過率を制御する のである。
 これにより、入射光量を制御することがで る。

 本発明の遮光制御装置は、実施形態におい 、更に、前記第1遮光部材への入射光の角度 を算出する入射角度算出部を備え、前記入射 角度算出部の算出に基づき、前記第2遮光部 用制御部は前記複数の透過・遮光領域を透 状態または遮光状態に制御するものである
 これにより、光の入射角度に応じて透過ま は遮光することができる。

 本発明の遮光制御装置は、実施形態におい 、前記入射角度算出部は、時計と、太陽の 角を求める仰角計算部を備えるものである
 これにより、太陽の位置に応じて透過また 遮光することができる。

 本発明の遮光制御装置は、実施形態におい 、前記入射角度算出部は、入射角設定部ま は遮光角設定部を備えるものである。
 これにより、透過または遮光する光の入射 度を任意に設定することができる。

 本発明によれば、光の入射角度に応じて 過または遮光を制御することが可能な遮光 御装置が提供される。またブラインドのよ に太陽光の角度により、太陽光を入射させ が、視線は遮断するように制御することが きる。または太陽光を遮光するが、視線は 過するように制御することができる。

本発明の遮光制御装置の構成図を示す 本発明の遮光制御装置によって所定の 射角の光は透過し、それ以外の光は遮光す 場合を説明する図を示す。 図2の遮光制御装置を窓枠にはめ込んだ 場合の説明図を示す。 本発明の遮光制御装置によって調光す 場合の説明図を示す。 図4の遮光制御装置を窓枠にはめ込んだ 場合の説明図を示す。 本発明の遮光制御装置を室内の仕切り 材に使用した場合の説明図を示す。 本発明の遮光制御装置を構成する遮光 材の中、一方の遮光部材を印刷または貼り けて構成した場合の構成図を示す。 本発明の遮光制御装置によって、所定 角度範囲の入射光を透過し、それ以外の入 光を遮断する説明図を示す。 本発明の遮光制御装置の駆動回路図を す。 本発明の遮光制御装置に使用される入 力装置の外観図を示す。 図9の駆動回路の動作を説明するフロ チャート図を示す。 本発明の遮光制御装置に使用される入 力装置の別の例の外観図を示す。 本発明の遮光制御装置の駆動回路の別 の動作を説明するフローチャート図を示す。 本発明の遮光制御装置の別の例の構成 図を示す。 図14に示した遮光制御装置の動作を説 するフローチャート図を示す。 本発明の遮光制御装置の別の駆動回路 図を示す。 図16に示した遮光制御装置の動作を説 するフローチャート図を示す。

符号の説明

1 第1液晶パネル
2 第2液晶パネル
3 筐体
4 第1制御装置
5 第2制御装置
10 遮光制御装置
13 窓枠
18 遮光部
65 オン/オフスイッチ
66 視線角制御ツマミ
67 入射角制御ツマミ
68 光透過量制御ツマミ
69 センサー

 本発明の遮光制御装置は、開口部と遮光 を有する第1遮光部材と、透過状態と遮光状 態に制御可能な複数の透過・遮光領域を有す る第2遮光部材を間隔を開けて配置し、第1遮 部材への入射光の角度に応じて、第2遮光部 材の複数の透過・遮光領域を透過状態または 遮光状態に制御する第2遮光部材用制御部と 備え、光の入射角度に応じて透過または遮 を制御する。

 図1は本発明の遮光制御装置による一実施形 態の構成図を示す。
遮光制御装置10は、第1の液晶パネル1と第2の 晶パネル2を筐体3の内部に所定の間隔を開 て配置して構成される。筐体3はアルミニウ や樹脂よりなり、適宜手段により、第1の液 晶パネル1と第2の液晶パネル2を筐体3の内部 支持する。筐体3は第1の液晶パネル1及び第2 液晶パネル2の外周だけを囲む枠であっても よい。
第1の液晶パネル1と第2の液晶パネル2は、そ ぞれX方向及びY方向に透過状態または遮光状 態に制御可能な透過・遮光領域を複数有する 。液晶パネル1及び2はガラス基板よりなるが 樹脂等の光透過部材を使用することが可能 ある。図1に示す遮光制御装置10は、上方向 ある光源からの光を透過または遮光制御す ので、液晶パネル1及び2は、少なくともY方 (垂直方向)に透過状態または遮光状態に制 可能であればよい。液晶パネル1及び2が、X 向及びY方向に透過状態または遮光状態に制 可能な場合は、Y方向のみを透過状態または 遮光状態に制御するように用いるとよい。

 遮光制御装置10は、第1の液晶パネル1と第2 液晶パネル2により、いわゆるシャッター機 を果たすものであり、例えばTN液晶、STN液 、ゲスト・ホスト液晶、DS液晶を使用するこ とができる。本発明の一実施形態では第1の 晶パネル1と第2の液晶パネル2はTN液晶が使用 され、2つの液晶パネルは所定の間隔を開け 配置される。
 例えば、2つの液晶パネルを所定の間隔、例 えば数μm~数mm開けて配置する構造は、例えば 、特開平10-123461号公報、特開2005-78094号公報 で公知である。これら特許は表示装置とし 使用するので、光源、偏光板、拡散板、カ ーフィルター等を備えるが、本発明の一実 形態では、光を透過または遮光するシャッ ー機能を備えればよいので、偏光板は必要 あるが、光源は必要でない。また拡散板、 ラーフィルターは本発明の実施形態では必 ではないが、あってもかまわない。

 第1の液晶パネル1と第2の液晶パネル2は、 それぞれ複数の透過・遮光領域を有する。こ こで透過・遮光領域は、2枚の透明基板の間 液晶材料が挟まれ、X方向電極とY方向電極に 囲まれ、光の透過または遮光を制御可能な領 域を言う。各透過・遮光領域は、第1の制御 置4及び第2の制御装置5によってそれぞれ独 に透過状態または遮光状態に制御される。 1では、透過・遮光領域1a、1b、1c・・・、及 透過・遮光領域2a,2b、2c・・・で表している 。

 今、図1に示すように、第1の液晶パネル1 透過・遮光領域1bが遮光状態に制御され、 の他の透過・遮光領域1a、1c・・・、及び透 ・遮光領域2a,2b、2c・・・が透過状態に制御 されているとする。遮光状態の透過・遮光領 域1bを黒塗りの部分で表す。この場合、透過 遮光領域1bに入射する光a、bは、どの方向の 角度の入射光も遮光される。また液晶パネル 2の側から入射する光cも液晶セル1aで遮光さ る。しかし、その他の透過・遮光領域1a、1c ・・、及び透過・遮光領域2a,2b、2c・・・に 入射する光d、eは、どの角度の光も透過する とができる。

 次に、遮光制御装置10を使用して、光の角 により透過または遮光制御する場合を説明 る。
 図2は、斜め上方向の角度からの入射光は透 過し、水平方向の入射光は遮光する場合を説 明する図である。
 図2の場合、第1の液晶パネル1は、透過・遮 領域1a、1b、1c・・・が上から順に遮光状態 透過状態に交互に制御されている。第2の液 晶パネル2は、透過・遮光領域2a,2b、2c・・・ 上から順に透過状態と遮光状態が交互に制 されている。このように、液晶パネル1と2 、対向する透過・遮光領域1a、1c・・・、及 透過・遮光領域2a,2b、2c・・・は一方が透過 状態、他方が遮光状態に制御されている。従 って、第1の液晶パネル1と、第2の液晶パネル 2の間隔、透過・遮光領域1a、1b、1c・・・、 び透過・遮光領域2a,2b、2c・・・の大きさと 置により、第1の液晶パネル1と第2の液晶パ ル2を透過する入射光の角度を適宜設定する ことが可能である。第1の液晶パネル1と第2の 液晶パネル2を透過する入射光の角度の設定 ついては、図8を用いて後述する。

 図2に示すように、液晶パネル1と2は、対 する透過・遮光領域1a、1c・・・、及び透過 ・遮光領域2a,2b、2c・・・のいずれか一方が 光状態に制御されている。従って、水平方 の光fは液晶セル1cによって遮光される。ま 水平方向の光gは液晶セル2dによって遮光さ る。このように水平方向の光f及びgは遮光さ れる。これは、液晶パネル2の側からの入射 に対しても同様に遮光される。

 しかし、斜め上方向の角度からの入射光hは 、第1の液晶パネル1の透過・遮光領域1bと、 2の液晶パネル2の透過・遮光領域2cを透過す ことができる。
 従って、図3に示すように遮光制御装置10を 築物の床11と天井12の間の窓枠13にはめ込み 置すると、人間14の視線iはほぼ水平方向で るので、遮断され屋外から屋内を見ること できない。同様に、屋内から屋外を見るこ ができない。このためプライバシーを守る とができる。
 一方、斜め上にある太陽15からの太陽光jは 光制御装置10を透過することができ、この め屋内は太陽光jによって照らされる。
 以上には、斜め上方向からの光を透過する 合について説明した。しかし、第1の液晶パ ネル1または第2の液晶パネル2の各透過・遮光 領域の透過状態または遮光状態を制御するこ とにより、任意の角度の入射光を透過または 遮光することができる。例えば斜め下方向か らの光線も透過または遮光制御することが可 能である。

 図4及び図5は、遮光制御装置10によって、調 光する場合を説明する図を示す。
 図4は、第2の液晶パネル2の透過率を制御す 以外は図2と同じである。即ち、第2の液晶 ネル2は、透過状態の透過・遮光領域2a、2c、 2eの透過率が制御装置5によって制御される。 ここでは透過率は50%に制御される。透過率の 制御は、例えば液晶の印加電圧により制御す ることができる。このように透過・遮光領域 の透過率を制御すると、斜め上方向からの光 mの入射光量を制御することができる。透過 は第2の制御装置5により任意に制御可能であ り、従って光量を任意に制御することができ る。図4は、第2の液晶パネル2の透過率を制御 したが、第1の液晶パネル1の透過率を制御す ことによっても光量を制御することが可能 ある。また、第1の液晶パネル1と第2の液晶 ネル2の両方の透過率を制御してもよい。図 4において、水平方向の光k、lは遮光されるこ とを示している。
 図5は、窓枠にはめ込まれた遮光制御装置10 よって、太陽からの光mは光量が制御されて 屋内に入射するが、人間14の視線k、lは遮断 れる様子を示している。光量が制御される 子を図5では点線で表した。

 図6は、遮光制御装置10を、室内の仕切り部 に使用した場合を説明する図である。
 図6の遮光制御装置10は、図2に示した遮光制 御装置10と同様の構成であり、図6の実施形態 では、遮光制御装置10は店舗やオフィスの室 で使用され、例えば商談室や試着室のパー ィションに使用される。
 遮光制御装置10の第1の液晶パネル1及び第2 液晶パネル2を全部透過状態にすると、商談 や試着室を室外から見ることができ、遮光 御装置10が遮蔽物として見ることができな ため、フロアを広く感じることができる。 かし、遮光制御装置10の第1の液晶パネル1及 第2の液晶パネル2の透過状態を制御すると 太陽や天井に設置された照明光源16からの光 nは商談室や試着室の室内に入射することが き、室内を明るく照明する。一方、人間14の 視線o、pは遮断することができる。

 以上に説明した遮光制御装置10は、第1の 晶パネル1及び第2の液晶パネル2を備え、入 光を全部透過する状態から全部遮蔽する状 まで制御することが可能である。しかし、 射光を全部透過する状態が必要でない場合 第1の液晶パネル1または第2の液晶パネル2の 一方は、開口部と遮光部が固定された遮光部 材であってもかまわない。即ち、図7に示す うにガラスまたは樹脂よりなる透明基板17に 遮光部18を印刷または貼り付けた遮光部材に って構成することができる。図7は、第1の 晶パネルのガラス基板17上に遮光部18を印刷 た例を示している。

 図7(a)は、液晶パネル1の透過・遮光領域17a 17bが透過状態である状態を示す。この状態 とき、遮光部18に当たる光qは遮断されるが それ以外の水平方向の光sと、斜め方向の光r は透過することができる。図7(b)は、液晶パ ル1の透過・遮光領域17aと、17bが遮光状態で る状態を示す。この状態のとき、遮光部18 当たる光q及び透過・遮光領域17a、17bに当た 光tも遮光される。しかし斜め方向の光rは 過することができる。
このように開口部と遮光部が固定された遮光 部材と、液晶パネルを所定の間隔を開けて配 置することにより、遮光部に当たる光は遮光 部によって遮断されるので、入射光を全部透 過する状態にはならない。しかし、液晶パネ ルの透過・遮光領域を透過状態または遮光状 態に制御することにより、開口部を透過した 入射光は透過または遮光を制御することが可 能である。
 また、本発明の遮光制御装置は、平板状で る必要はなく、例えば自動車の窓ガラス、 ョウケースのように湾曲した部分に本発明 遮光制御装置を適用することが可能であり その場合、湾曲した第1液晶パネルと第2液 パネルによって構成するとよい。

 次に、本発明の遮光制御装置10によって 入射光の角度に応じて透過と遮光を制御す 様子を説明する。以上に説明した遮光制御 置の液晶パネルの透過・遮光領域の大きさ 、特に言及せず、図解しやすいように適当 大きさを示したが、図8に示す遮光制御装置 、液晶テレビに使用されるような1画素が数 100μm×数100μm程度の大きさであるとして説明 る。しかし1画素の大きさは遮光制御装置を 適用する対象に応じて適宜選択すればよく、 1画素の大きさに制限はなく、これ以上であ ても、これ以下であってもよい。

 図8に示すように、液晶パネル1及び2の透過 遮光領域1a・・・、2a・・・は数100μm×数100 m程度の大きさである。各透過・遮光領域1a ・・、2a・・・は制御装置4及び5によって独 に透過状態または遮光状態を制御すること できる。
 今、図8に示すように、液晶パネル1の透過 遮光領域の領域21が透過状態、領域22が遮光 態に制御され、液晶パネル2の透過・遮光領 域の領域31が透過状態、領域32が遮光状態に 御されているとする。遮光状態を黒塗りで す。
 この状態のとき、液晶パネル1及び2に垂直 方向の線sを基準にして、角度ψ~角度θの範 の入射光は液晶パネル1及び2を透過する。し かし、基準線sに対して角度φ~角度ψの範囲の 入射光は液晶パネル1の領域21を透過するが、 液晶パネル2の領域32によって遮光される。

 より詳細に説明すると、基準線sに対して角 度ψの入射光が液晶パネル2で遮光される領域 の大きさγ、基準線sに対して角度θの範囲入 光が液晶パネル2を透過する領域の大きさと 上記領域γの領域の大きさを加えた領域の大 さδ、基準線sに対して角度φの入射光が液 パネル2で遮光される領域の大きさεは、次 式(1)(2)(3〕により求めることができる。
γ=βtanψ+α・・・(1)
δ=βtanθ―α・・・(2)
ε=―βtanφ+α・・・(3)
ただし、αは、液晶パネル1の透過状態にある 領域21の半分の大きさ、
βは、液晶パネル1と2の間の距離
ζは、液晶パネル1の遮光状態22にある領域の きさであり、ζ=δ+ε-2α
従って、入射させたい光の角度範囲及び入射 させたい光の領域範囲が決まれば、上記式(1) (2)(3)を用いて、決定することができる。

 図8に示した遮光制御装置10は、例えば図9に 示す駆動回路によって駆動される。図9に示 ように、第1の液晶パネル1は第1コモン電極 動部41と、第1セグメント電極駆動部42に接続 される。この第1コモン電極駆動部41と、第1 グメント電極駆動部42は第1液晶制御部43によ ってオン・オフ駆動が制御される。
 また第2の液晶パネル2は第2コモン電極駆動 51と、第2セグメント電極駆動部52に接続さ る。この第2コモン電極駆動部51と、第2セグ ント電極駆動部52は第2液晶制御部53によっ オン・オフ駆動が制御される。
 そして、第1液晶制御部43及び第2液晶制御部 53は、入力装置61の操作に応じてON/OFF設定部62 が設定され、その設定により動作する点灯制 御部63により制御される。
 上記入力装置61によりON/OFF設定部62が設定さ れ、点灯制御部63が制御され、それによって 1液晶制御部43及び第2液晶制御部53が制御さ る。そして第1コモン電極駆動部41及び第1セ グメント電極駆動部42が駆動され、また第2コ モン電極駆動部51及び第2セグメント電極駆動 部52が駆動される。

 図10は入力装置61の外観図を示し、入力装置 61は、オン/オフスイッチ65と、視線角制御ツ ミ66と、入射角制御ツマミ67と、光透過量制 御ツマミ68を備える。オン/オフスイッチ65は 光制御装置10を動作させるか、停止させる 指示するスイッチである。スイッチ65がオフ のときは液晶パネル1及び液晶パネル2を全部 過状態にして、全ての光を透過する。従っ 、遮光制御装置10は透明パネルと同等にな 。スイッチ65がオンのときは所定の角度範囲 の入射光を透過させ、それ以外の入射光を遮 断する。
 視線角制御ツマミ66は、遮光制御装置によ て遮断する光の上下角を調整するツマミで る。即ち、図8に示した角φとψを決定する。 角φとψをそれぞれ独立に設定できるように それぞれ別のツマミを備えるとよい。しか 、ここではユーザーインターフェースを簡 にするためツマミ66は1個であり、入力角=ψ=- φとする。
入射角制御ツマミ67は、上方から入射させる の角度、即ち図8に示した角θを設定するツ ミである。
 光透過量制御ツマミ68は、図4及び図5で説明 したように、液晶パネル1または液晶パネル2 透過率を制御し入射光量を設定するツマミ ある。

 以上のように、入力装置61によって各設定 が入力されると、点灯制御部63が動作し、液 晶制御部43及び53を制御する。即ち、図11に示 すように、この遮光制御装置10が動作を開始 ると、ステップS1で、オン/オフスイッチ65 状態を取得する。ステップS2ではスイッチ65 オンか、オフかを判断する。スイッチ65が フであればステップS8に進み、液晶パネル1 び液晶パネル2を全部透過状態に制御し、そ 後ステップS6へ進む。
 しかし、スイッチ65がオンであれば、ステ プS3に進み、視線角制御ツマミ66と、入射角 御ツマミ67の値を取得する。ステップS4では 視線角制御ツマミ66と入射角制御ツマミ67に り設定された値に基づき、図8に示した角度 、θ、φ及び液晶パネル1と液晶パネル2の透 領域と遮光領域の大きさα、β、γ、δ、εお びζを、上記式(1)(2)(3)により計算する。次 ステップS5では、光透過量制御ツマミ68によ 設定された透過率になるように液晶パネル1 及び液晶パネル2の各透過・遮光領域1a・・・ 、2a・・・の透過率を制御する。次に、液晶 動ステップS6により液晶パネル1及び2を駆動 する。即ち、液晶パネル1及び液晶パネル2の 透過・遮光領域1a・・・、2a・・・の透過状 態及び遮光状態を決定し、またその透過率を 決定して、液晶制御部43及び53より第1コモン 極制御部41、第1セグメント電極駆動部42と 第2コモン電極制御部51、第2セグメント電極 動部52の印加電圧を決定し、それぞれ駆動 る。
 そして、ステップS7では電源スイッチがオ か否か判断する。電源スイッチがオンであ ば、最初のステップS1に戻る。しかし電源ス イッチがオフであれば、このフローを終了す る。

 図12は、入射角制御を自動化する場合の 力装置の外観図を示す。この場合の遮光制 装置10の駆動回路は図9と同じである。入力 置61の外観図も図10とほぼ同じであるが、図1 2の場合、入射角制御ツマミ67がない。それに 代えて点灯制御部63にタイマーと記憶装置(図 示しない)を備える。記憶装置は遮光制御装 10の設置位置及び設置角度と、太陽の運行表 を記憶する。

 入力装置61により、オン/オフスイッチ65 視線角制御ツマミ66と、光透過量制御ツマミ 68が操作されると、遮光制御装置10は図13に示 すフローチャートのように動作を開始する。 ステップS11及びステップS12は、図11のステッ S1、S2と同じである。またステップS22も図11 ステップS8と同じである。

 スイッチ65がオンであると、ステップS13 進み、タイマーから現在の月、日、時、分 報を取得する。次にステップS14では、月、 、時、分情報と、記憶装置に記憶した太陽 運行表に基づき、点灯制御部63は現在の太陽 の方向と仰角を求める。次にステップS15では 記憶装置から遮光制御装置10の設置位置と設 角度を取得する。そして、ステップS16では 太陽の位置と、遮光制御装置10の位置から 図8に示した入射角度θを計算する。これ以 のステップS17~S21は、図11のステップS3~S7と同 じである。

 図14は、センサーを用いて光量制御を自 制御する場合の遮光制御装置10の構成図を示 す。遮光制御装置10は、太陽に向かう側に光 ンサー69を備える。遮光制御装置10のその他 の構成は、図2に示したものと同じである。 た図12に示した入力装置61を備える。

 図14の遮光制御装置10は、図15に示すフロー ャートのように動作する。ステップS31及び テップS32は、図11のステップS1、S2と同じで る。またステップS40も図11のステップS8と同 じである。
 スイッチ65がオンであると、ステップS33に み、光センサー69から最も強い光が入射する 角度を測定する。この測定によりステップS34 では光の入射角度θを決定する。これ以降の テップS35~S39は、図11のステップS3~S7と同じ ある。

 図16は、図10に示した入力装置、図12に示し タイマーと記憶装置、図14に示したセンサ を備える遮光制御装置10のブロック図を示す 。
 即ち、第1の液晶パネル1は第1コモン電極駆 部41と、第1セグメント電極駆動部42に接続 れる。この第1コモン電極駆動部41と、第1セ メント電極駆動部42は第1液晶制御部43によ てオン・オフ駆動が制御される。第1液晶制 部43は第1液晶点灯マップ44を備える。
 また第2の液晶パネル2は第2コモン電極駆動 51と、第2セグメント電極駆動部52に接続さ る。この第2コモン電極駆動部51と、第2セグ ント電極駆動部52は第2液晶制御部53によっ のオン・オフ駆動が制御される。第2液晶制 部53は第2液晶点灯マップ54を備える。

 そして、第1液晶制御部43及び第2液晶制御部 53は、透過量/位置制御部71によって制御・駆 される。透過量/位置制御部71は、ON/OFF設定 72、透過量設定部73と点灯位置設定部74を備 る。透過量設定部73は、透過量算出部73a、 1液晶透過量設定部73b、第2液晶透過量設定部 73cを備える。点灯位置設定部74は、点灯位置 出部74a、第1液晶点灯位置設定部74b、第2液 点灯位置設定部74cを備える。更に、点灯位 設定部74は、仰角データ記憶部75と時計76を える。点灯位置算出部74aは、時計76と仰角デ ータ記憶部75により点灯位置を算出する。ま 、点灯位置設定部74は、入射角データ記憶 77を備える。
 更に、透過量/位置制御部71は、図14に示し ように遮光制御装置10の近傍に光センサー69 配置し、光の入射角を測定する。また、透 量/位置制御部71は、遮光制御装置のオン/オ フスイッチ82と、遮光制御装置の自動/手動切 り替えスイッチ83、視線角設定ダイヤル84、 射角設定ダイヤル85、透過量設定ダイヤル86 備える。オン/オフスイッチ82は、図10に示 たスイッチ65に相当し、視線角設定ダイヤル 84は、視線角制御ツマミ66に相当し、入射角 定ダイヤル85は入射角制御ツマミ67に相当し 透過量設定ダイヤル86は、光透過量制御ツ ミ68に相当する。

 図16に示す遮光制御装置の駆動回路は、 17のフローチャートのように動作する。まず 、ステップS41で、遮光制御装置10の電源スイ チ82がオンか、否か判断する。オンであれ このフローの動作を進め、オフであれば、 のフローの最初に戻る。次にステップS42で 遮光制御装置の自動/手動切り替えスイッチ8 3がオンか、オフかを判断する。スイッチ83が 自動に切り替えられている場合は、自動モー ドであるステップS43~S55に進む。手動に切り えられている場合は、手動モードであるス ップS56~S63に進む。

 自動モードの場合、ステップS43で、時計76 り月、日、時、分の情報を取得する。次に テップS44では、月、日、時、分情報と、仰 データ記憶部75に記憶している太陽の運行表 に基づき、点灯位置算出部74aは現在の太陽の 方向と仰角を取得する。次にステップS45では 記憶装置から遮光制御装置10の設置位置と設 角度を取得する。そして、ステップS46では 太陽の位置と、遮光制御装置10の位置から 図8に示した入射角度θを計算する。更にス ップS47では視線角設定ダイヤル84で設定され た値を取得し、入力角ψとφを計算する。ス ップS48では、上記ステップS46で計算した入 角度θと、入力角ψとφに基づき、図8に示し 液晶パネル1と液晶パネル2の透過領域と遮 領域の大きさα、β、γ、δ、εおよびζを、 記式(1)(2)(3)により計算する。
 次にステップS49では、センサー69によって 光制御装置の周囲の光量を検出する。この 出された光量に基づき、ステップS50で、透 量算出部73aは、遮光制御装置の透過率を算 する。この透過率に基づき、ステップS51で 第1液晶透過量設定部73bと、第2液晶透過量設 定部73cは、液晶パネル1または液晶パネル2の 透過・遮光領域1a・・・、2a・・・の透過量 を決定する。次に、ステップS52で、点灯位置 算出部74aは液晶パネル1または液晶パネル2の 透過・遮光領域の位置を算出する。この算 結果に基づき、ステップS53で、第1液晶点灯 位置設定部74bと第2液晶点灯位置設定部74cは 液晶パネル1または液晶パネル2の各透過・遮 光領域1a・・・、2a・・・の透過位置と遮光 置を決定する。

 以上のようにして、透過量/位置制御部71は 液晶パネル1または液晶パネル2の各透過・ 光領域1a・・・、2a・・・の透過位置及び遮 位置と、その透過量を決定し、第1液晶点灯 マップ43及び第2液晶点灯マップ44を制御する 上記制御結果に基づき、ステップS54では第1 液晶制御部43が第1コモン電極駆動部41と第1セ グメント電極駆動部42を駆動する。また、第2 液晶制御部53が第2コモン電極駆動部51と第2セ グメント電極駆動部52を駆動する。
 次にステップS55では電源スイッチ82がオン 否か判断する。電源スイッチ82がオンであれ ば、ステップS42に戻る。しかし電源スイッチ 82がオフであれば、このフローを終了する。

 手動モードの場合、ステップS56で、オン/オ フスイッチ82がオンか、オフかを判断する。 イッチ82がオフであればステップS64に進み 液晶パネル1及び液晶パネル2を全部透過状態 に制御し、その後ステップS53へ進む。
 しかし、スイッチ82がオンであれば、ステ プS57に進み、視線角設定ダイヤル84のダイヤ ル値を取得する。視線角設定値に基づき、ス テップS58で、入射角ψ、φを計算する。また テップS59で、入射角設定ダイヤル85のダイヤ ル値を取得し、その入射角設定値に基づき、 ステップ60で、入射角θを計算する。更に、 テップS61で、液晶パネル1と液晶パネル2の透 過領域と遮光領域の大きさα、β、γ、δ、ε よびζを、上記式(1)(2)(3)により計算する。次 にステップS62では、透過量設定ダイヤル86に り設定されたダイヤル値を取得する。次に テップS63で、設定された透過率になるよう 液晶パネル1及び液晶パネル2の各透過・遮 領域1a・・・、2a・・・の透過率を決定する
 その後、ステップS52に進み、点灯位置算出 74aが液晶パネル1または液晶パネル2の各透 ・遮光領域の位置を算出し、ステップS52で 第1液晶点灯位置設定部74bと第2液晶点灯位置 設定部74cが液晶パネル1または液晶パネル2の 透過・遮光領域1a・・・、2a・・・の透過位 置と遮光位置を決定する。
 以上により、遮光制御装置は、自動モード たは手動モードで動作する。