Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
LIGHTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/014137
Kind Code:
A1
Abstract:
A lighting control device (1) is provided with an irradiation light generating unit (11) that inputs an irradiation signal, coating correction means (12, 13) that correct the irradiation signal to make an irradiated object (20) coated with the irradiation light, and an irradiation light projecting unit (2) that carries out projection by using the irradiation signal subjected to the correction processing. Irradiation light includes the coating light that coats the irradiated object (20) and background light that becomes a background of the irradiated object (20). The lighting control device (1) is provided with a first coating correction unit(12) that corrects the irradiation signal so as to cut the contour of the coating light in accordance with the shape of the irradiated object (20) and a second coating correction unit (13) that corrects the contour of the coating light in accordance with a relationship between the origin position of the irradiated object (20) and a position of the irradiation light projection unit (2).

Inventors:
KAWAMURA RYO
Application Number:
PCT/JP2008/063172
Publication Date:
January 29, 2009
Filing Date:
July 23, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
PANASONIC ELEC WORKS CO LTD (JP)
KAWAMURA RYO
International Classes:
F21S2/00; F21V11/00; F21V14/00; G02B30/25; G03B15/02; G03B21/14; F21Y101/00
Foreign References:
JPH05249428A1993-09-28
JP2000352761A2000-12-19
JP2006338181A2006-12-14
JP2006338181A2006-12-14
Other References:
See also references of EP 2172688A4
Attorney, Agent or Firm:
MIYOSHI, Hidekazu et al. (2-8 Toranomon 1-chome,Minato-k, Tokyo 01, JP)
Download PDF:
Claims:
 任意形状の被照射物体に向けて照射光を投影する照明装置であって、
 照射光信号を入力する照射光信号入力手段と、
 前記被照射物体に前記照射光を照射させたときに、前記被照射物体を照射光でコーティングさせるように前記照射光信号入力手段により入力した照射光信号を補正するコーティング補正手段と、
 前記コーティング補正手段によって補正処理された照射光信号を用いて前記被照射物体に対して投影を行う照射光投影手段とを備え、
 前記照射光は、前記被照射物体をコーティングするコーティング光と、前記被照射物体の背景となる背景光とを含み、
 前記コーティング補正手段は、前記照射光のうちのコーティング光の輪郭を補正するように照射光信号を補正するものであり、
 前記被照射物体の形状に合わせて照射光のうちのコーティング光の輪郭をカットするように前記照射光信号を補正する第1のコーティング補正手段と、
 前記被照射物体の原点位置と前記照射光投影手段との位置関係に応じて、前記第1のコーティング補正手段により補正されたコーティング光の輪郭を補正する第2のコーティング補正手段とを備えること
 を特徴とする照明装置。
 前記照射光信号入力手段で生成される照射光パターンの照射光信号を予め複数格納する照射光パターン格納手段と、
 前記照射光パターン格納手段に格納された何れかの照射光パターンを選択して照射光信号を読み出す照射光パターン選択手段とを備え、
 前記コーティング補正手段は、前記照射光パターン選択手段により選択された照射光パターンの照射光信号を補正し、前記照射光投影手段は、当該補正された照射光信号を投影して、前記照射光パターン選択手段により選択された照射光パターンのコーティング光により前記被照射物体をコーティングすることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
 前記照射光投影手段と前記被照射物体との間に反射鏡を配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
 前記コーティング光は、時間軸上で画像を更新する映像であり、
 前記照射光信号入力手段に映像信号を入力可能とし、
 前記被照射物体を観察する観察者の視点の位置及び姿勢を入力する視点位置姿勢入力手段と、
 前記視点位置姿勢入力手段により入力した観察者の視点から前記被照射物体に投影された映像を視認した場合に当該映像が歪みなく観察させるために映像光を歪ませるように前記映像光信号に補正をする第3のコーティング補正手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の照明装置。
 前記照射光投影手段は、1又は複数の映像光出射部から相互に視差が与えられた映像光を出射して、前記被照射物体に立体映像を表示させることを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
 前記被照射物体のうちで予め設定された大きさ以下の領域にはコーティング光を投影しないように前記照射光信号を補正する漏れ光抑制手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の照明装置。
 前記被照射物体のうちの所定幅の輪郭部分に投影する照明光の照明効果を変化させて、前記照明光投影手段から前記被照射物体に向けて投影されたコーティング光が、当該被照射物体から漏れて前記被照射物体の背景に投影された漏れ光を目立たなくする漏れ光抑制手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の照明装置。
 前記漏れ光抑制手段は、前記輪郭部分の所定幅における内側から外側に向かうに従って次第にコーティング光の照明効果を変化させることを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
 前記照射光投影手段により投影するコーティング光を所定幅で振動させて、前記照明光投影手段から前記被照射物体に向けて投影されたコーティング光が、当該被照射物体から漏れて前記被照射物体の背景に投影された漏れ光を目立たなくする漏れ光抑制手段を備えることを特徴とする請求項請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の照明装置。
Description:
照明装置

 本発明は、任意形状の被制御機器の表面 覆うように照射光を照射する照明装置に関 る。

 従来より、任意形状の照射光を照射する 明装置としては、http://www.egghouse.com/gobo/about .htm、http://www.ushiolighting.co.jp/product/productimage/p df/dl2.pdf、に記載されているように、投影機 にゴボやマスクなどと呼ばれるフィルタを 置し、当該投影機器から照射光が出射され 投影部を遮光している。これにより、フィ タを通過した照射光は、特定の形に切り抜 れた状態となる。具体的には、従来の照明 ステムでは、丸、三角、四角などで構成さ るベース形状で切り抜かれたフィルタ(ゴボ ど)を投影機器に取り付けて、照射光の輪郭 に形をつけている。

 また、従来の照明システムにおいて、被 射物体だけに照射したい場合は、投影機器 ら出射された照射光の投影位置を被照射物 の位置に合わせた後、投影機器の絞り機能 ズーム機能によって大まかな照射光の輪郭 被照射物体の形状に合わせる動作を行って る。

 更に、従来においては、投影機器である ロジェクタを照明器具(ライト)の代わりに 用して、空間演出を行う照明システムがあ 。この照明システムに使用される照明器具 、ムービングプロジェクタとも呼ばれる。 のムービングプロジェクタは、照射光とし 映像光を出射する。このため、照射光の形 色を自由に設定して、動画として変化させ ことが可能である。

 しかしながら、この照明システムであっ も、照射光に形をつける場合は、従来の照 システムと同様に、ベース形状を用いて、 まかに被照射物体の形状に照射光の輪郭を わせる手法が採用されている。

 更にまた、従来においては、立体形状モ ルに物体の表面テクスチャを効果的に表現 ることができる立体表示装置として、特開2 006-338181号公報に記載された技術が知られて る。

 しかしながら、上述した従来の照明シス ムにおいては、被照射物体の形状に合わせ 照射光の輪郭を変更できるものの、丸、三 、四角などで構成されるフィルタによって 射光の輪郭をベースとしているために、被 射物体の輪郭に大まかに照射光の形状を合 すことはできるものの、正確に被照射物体 輪郭に照射光の形状を合わせることは困難 あった。すなわち、従来の照明システムに いては、任意形状の被照射物体に合わせて 射光の輪郭を変更することは困難であった

 そこで、本発明は、上述した実情に鑑み 提案されたものであり、任意形状の被照射 体を高い精度で照射光によってコーティン することができる照明装置を提供すること 目的とする。

 本発明は、任意形状の被照射物体に向け 照射光を投影する照明装置であって、照射 信号を入力する照射光信号入力手段と、被 射物体に照射光を照射させたときに、被照 物体を照射光でコーティングさせるように 射光信号入力手段により入力した照射光信 を補正するコーティング補正手段と、コー ィング補正手段によって補正処理された照 光信号を用いて被照射物体に対して投影を う照射光投影手段とを備える。このような 明装置において、照射光は、被照射物体を ーティングするコーティング光と、被照射 体の背景となる背景光とを含むものとする

 コーティング補正手段は、上述の課題を 決するために、照射光のうちのコーティン 光の輪郭を補正するように照射光信号を補 するものであり、被照射物体の形状に合わ て照射光のうちのコーティング光の輪郭を ットするように照射光信号を補正する第1の コーティング補正手段と、被照射物体の原点 位置と照射光投影手段との位置関係に応じて 、第1のコーティング補正手段により補正さ たコーティング光の輪郭を補正する第2のコ ティング補正手段とを備えることを特徴と る。

図1は、本発明を適用したコーティング 照明装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明を適用したコーティング 照明装置によって任意形状の被照射物体をコ ーティングした様子を示す図である。 図3は、照射光投影範囲の全体に光を照 射した様子を示す図である。 図4は、本発明を適用したコーティング 照明装置における被照射物体の形状データに ついて説明する図である。 図5は、本発明を適用したコーティング 照明装置における第1のコーティング補正部 マッピング処理について説明する図である 図6は、本発明を適用したコーティング 照明装置により照射光パターンを選択して、 被照射物体をコーティングした様子を示す図 である。 図7は、本発明を適用したコーティング 照明装置の他の構成を示すブロック図である 。 図8は、本発明を適用したコーティング 照明装置において、平板状の被照射物体に対 するユーザの視点位置、視野角及び距離を示 す図である。 図9は、本発明を適用したコーティング 照明装置において、ユーザから平板状の被照 射物体を見たときにユーザが視認する映像に ついて説明する図である。 図10は、本発明を適用したコーティン 照明装置において、平板状の被照射物体に する照射光投影部の投影位置、投影画角及 距離を示す図である。 図11は、本発明を適用したコーティン 照明装置において、照射光投影部から平板 の被照射物体に光投影する様子を説明する である。 図12は、本発明を適用したコーティン 照明装置において、ユーザからドーム型の 照射物体を見たときにユーザが視認する映 について説明する図である。 図13は、本発明を適用したコーティン 照明装置において、照射光投影部からドー 型の被照射物体に光投影する様子を説明す 図である。 図14は、本発明を適用したコーティン 照明装置において、被照射物体から背面に れる漏れ光を抑制する構成を示すブロック である。 図15は、本発明を適用したコーティン 照明装置において、所定の大きさ以下の領 にはコーティング光を投影しないことを示 図である。 図16は、本発明を適用したコーティン 照明装置において、被照射物体の輪郭部分 はコーティング光を投影しないことを示す である。 図17は、本発明を適用したコーティン 照明装置において、被照射物体の輪郭部分 照明効果を次第に変更することを説明する である。 図18は、本発明を適用したコーティン 照明装置において、被照射物体の鋭角部分 対して丸みを持たせたコーティング光を投 することを示す図である。 図19は、被照射物体をコーティングす 照射光投影部とは別に、被照射物体の背面 背景光を投影する照射光投影部の配置を説 する正面図である。 図20は、被照射物体をコーティングす 照射光投影部とは別に、被照射物体の背面 背景光を投影する照射光投影部の配置を説 する上面図である。 図21は、本発明を適用したコーティン 照明装置によって被照射物体をコーティン 光でコーティングすると共に背面に背景光 投影した状態を示す図である。 図22は、比較例としての照明効果を示 図である。

 以下、本発明の実施の形態について図面 参照して説明する。

 本発明は、例えば図1に示すように構成さ れた照明制御装置1及び照射光投影部2からな コーティング照明装置に適用される。この ーティング照明装置は、任意形状の被照射 体20に向けて照射光を投影することによっ 、図2に示すように単色の照射光が被照射物 20をコーティングしているように被照射物 20を観察させるものである。また、コーティ ング照明装置は、単色の照射光に限らず、複 数色、若しくは映像の照射光によって被照射 物体20をコーティングしても良い。

 通常、照射光投影範囲全体に亘って単色 照射光をプロジェクタから出射すると、図3 に示すように、被照射物体20以外にも照射光 照射され被照射物体20の背後に影ができて まう。これに対し、コーティング照明装置 、図2に示すように、被照射物体20の表面の に単色の照射光を投影し、被照射物体20の背 景には背景色の照射光を投影する。これによ って、単色の照射光によって被照射物体20を ーティングする。なお、以下の説明では、 2に示したような被照射物体20をコーティン するための照射光を「コーティング光」と び、被照射物体20の背景となる照射光を「 景光」と呼ぶ。

 被照射物体20は、図4(a)に示すように、任 形状の立体物である。この被照射物体20は 図4(b)に示すように、コンピュータグラフィ ク技術によって、3次元的に再現され、あら ゆる方向の形状データが解析される。また、 画像センシング技術により、被照射物体20の 影画像から被照射物体20を3次元的に再現し も良い。この形状データは、照明制御装置1 に供給されて、後述の第1のコーディング補 部12及び第2のコーディング補正部13における 補正処理に用いられる。

 後述するように、コーティング照明装置 、被照射物体20を照射光によってコーティ グするために、照射光信号に歪み補正処理 施して照射光を照射光投影部2から出力する のである。従って、被照射物体20は、特に 定するものではなく、凹凸物体や、一様な 面(または曲面)で構成される空間でもよい。 ただし、照射光投影部2から投影された照射 の色身の再現性を向上させるために、被照 物体20の表面は、スクリーン素材などで加工 されていることが望ましい。

 照射光投影部2は、照明制御装置1から送 された照射光信号を受信して、コーティン 光と背景光とからなる照射光を出射するプ ジェクタからなる。

 照明制御装置1は、照射光生成部11と、第1 のコーティング補正部12と、第2のコーティン グ補正部13とを備える。なお、図1に示した照 明制御装置1は、CPU、ROM、RAM、ストレージ装 などを備えたコンピュータによるハードウ アで構成されているが、図1においては便宜 に機能ブロック毎に分けて、説明を行う。

 照射光生成部11は、照射光信号を入力す 照射光信号入力手段として機能する。照射 生成部11は、外部のパーソナルコンピュータ から照射光信号を入力しても良く、単色光の 色が指定されたことによって単色の照射光信 号を生成しても良い。また、この照射光信号 は、平面映像として生成されている。

 この照射光信号は、例えば、図3に示すよ うに単色の照明光をコーティング光とする場 合、照射光投影範囲の全体が単色の映像信号 である。また、照射光生成部11は、複数色の ターン画像又は映像となっている照射光を ーティング光とする場合にも、照射光投影 囲の全体がパターン画像又は映像となって る映像信号である。この照射光生成部11に って入力又は生成された照射光信号は、第1 コーティング補正部12及び第2のコーティン 補正部13に供給される。

 第1のコーティング補正部12及び第2のコー ティング補正部13は、被照射物体20に照射光 照射させたときに、被照射物体20を照射光で コーティングさせるように照射光生成部11か 供給された照射光信号を補正する。第1のコ ーティング補正部12及び第2のコーティング補 正部13は、照射光に含まれるコーティング光 輪郭を被照射物体20の輪郭と合致するよう 照射光信号を補正するものである。

 第1のコーティング補正部12は、被照射物 20の形状に合わせて照射光に含まれるコー ィング光の輪郭をカットするように照射光 号を補正する。これにより、第1のコーティ グ補正部12は、被照射物体20のみにコーティ ング光を投影し、被照射物体20以外には背景 を投影するように、コーティング光の照射 囲をカッティング処理する。

 このような第1のコーティング補正部12は 図5(a)に示すように、照射光生成部11によっ 作成された平面映像100を入力する。次に第1 のコーティング補正部12は、図5(b)に示すよう な座標パラメータとして被照射物体20の形状 ータ20’を入力し、平面映像100を被照射物 20の形状データ20’に貼り付けるマッピング 理を行う。このマッピング処理は、ユーザ 視点位置から被照射物体20を見たときに、 面映像100の各画素が被照射物体20のどの部分 に投影されるかを演算する。このマッピング 処理によって、第1のコーティング補正部12は 、平面映像100の各画素と被照射物体20上の座 との対応関係を決定する。

 これにより、平面映像100は、図5(c)のよう に、形状データ20’によって座標変換された3 次元映像100’となる。ここで、平面映像100の うち、形状データ20’外の映像部分は除外さ て、形状データ20’上にマッピングできる 像部分のみが残されることになる。すなわ 、コーティング光とはならない部分は背景 となる。

 この3次元映像100’は、第1のコーティン 補正部12によって図5(d)のように照射光投影 2であるプロジェクタの表示面上に投影され 処理がなされる。この処理は、照射光投影 2の設置位置から被照射物体20にコーティン 光を投影した時に、照射光投影部2の投影面 が被照射物体20のどの部分に投影されるかを 算する。そして、この処理は、照射光投影 2の投影面と被照射物体20の座標との対応関 と、上記のマッピング処理で求めた被照射 体20の座標と平面映像100の各画素との対応 係とから、照射光投影部2の投影面と平面映 100の各画素との対応関係を求める。これに り、第1のコーティング補正部12は、平面映 100を変換して、図5(e)に示す平面映像100’’ に再構成する。なお、この処理は、図8~図13 参照して更に詳しく説明する。

 このようなマッピング処理を行うことに り、第1のコーティング補正部12は、照射光 成部11から供給された平面映像100を、任意 状の被照射物体20上のみにマッピングし、被 照射物体20以外の部分にはマッピングしてい い映像とすることができる。このマッピン 処理を施した映像は、第1のコーティング補 正部12によってコーティング光を被照射物体2 0に投影するための映像信号となる。コーテ ング光に対する背景光は、コーティング光 相当する映像部分以外の映像部分となる映 信号となる。第1のコーティング補正部12は 被照射物体20上に投影されるコーティング光 の映像信号と背景光の映像信号とを含む照射 光信号を第2のコーティング補正部13に供給す る。

 ここで、照射光投影部2の投影範囲の中心 軸と被照射物体20の中心位置(原点位置)とが 致する正対状態である場合には、上記のマ ピング処理により補正した照射光信号によ て、高い精度で被照射物体20をコーティング 光によってコーティングすることができる。 しかし、被照射物体20の原点位置と照射光投 部2の投影範囲の中心軸との配置関係が正対 していない場合は、第1のコーティング補正 12だけでは、高い精度で被照射物体20をコー ィング光するのに十分な補正ができない。 なわち、照射光投影部2の光軸が、被照射物 体20の原点位置からずれている場合には、照 光投影部2の位置をパラメータとして照射光 信号に補正をする必要がある。

 このために、コーティング照明装置は、 照射物体20の原点位置と照射光投影部2の位 との関係に応じて、第2のコーティング補正 部13によって、さらに照射光信号に対して補 処理を行う。この補正処理は、映像作成の に必要な映像表示パラメータに平行移動変 及び回転移動変換を施して映像表示パラメ タを変更する。この場合、照射光投影範囲 沿って映像表示パラメータを上下左右方向 非対称な値に変換して映像表示パラメータ 変更する。これによって、被照射物体20に して照射光投影部2から照射光を任意の方向 ら投射しても、コーティング照明装置は、 ーティング光を被照射物体20上のみに高精 に投影させるように、更にコーティング光 輪郭を補正する。

 具体的には、第2のコーティング補正部13 、予め、被照射物体20の位置、照射光投影 2の位置を入力しておき、照射光投影部2に対 する被照射物体20の姿勢パラメータである補 パラメータを取得しておく。そして、第2の コーティング補正部13は、補正パラメータに づいて、平行移動変換及び回転移動変換を 行する。

 また、コーティング照明装置は、照射光 影部2と被照射物体20との位置関係の他に、 射光投影部2の投影画角、光軸シフト量等の 照射光投影部2の性能や観察者の位置も考慮 て照射光信号の補正をしても良い。具体的 は、コーティング照明装置は、予め設定し おいた観察者位置と、被照射物体20の形状と 、照射光投影部2と被照射物体20との相対的な 位置及び姿勢とを入力し、照射光を被照射物 体20に投影した時に高い精度でコーティング きる補正パラメータとして、補正テーブル 作成しておく。この補正テーブルは、平面 投影面と任意形状である被照射物体20の投 面のメッシュモデルとの対応マップである この対応マップは、当該補正テーブルに従 て座標変換を行い、照射光信号の画素ごと 、平面表示用の映像信号を任意形状への表 用の出力映像信号に変換するためのもので る。

 更に、このような補正テーブルを、観察 位置、被照射物体20の形状、照射光投影部2 被照射物体20との相対的な位置及び姿勢ご に作成しておいて、第2のコーティング補正 13によって選択させて、補正を行わせても い。

 更に、このコーティング照明装置は、上 したように映像のコーティング光を被照射 体20に投影する場合には、図7に示すように 観察者の視点位置を補正パラメータとした 像歪み補正処理を行う第3のコーティング補 正部21を備えていることが望ましい。

 この第3のコーティング補正部21は、予め 奨される被照射物体20の視点位置がある場 には、当該視点位置から被照射物体20を観察 した時の映像歪みを補正するための補正テー ブルが格納されている。そして、第3のコー ィング補正部21は、第2のコーティング補正 13から照射光信号が供給された場合に、補正 テーブルに従って照射光信号の各画素を座標 変換して、映像歪みがない映像とする。これ により、コーティング照明装置は、観察者の 視点位置から被照射物体20に投影された映像 視認した場合に当該映像が歪みなく観察さ るために映像光を歪ませることができる。

 また、この第3のコーティング補正部21は 観察者の視点位置を計測した値が入力され 場合には、当該計測された値から視点位置 ラメータを算出しても良い。これにより、 3のコーティング補正部21は、視点位置の移 後も、視点位置から歪みなく観賞できるよ に被照射物体20をコーティングするコーテ ング光を生成できる。

 以上説明したように、本発明を適用した ーティング照明装置によれば、被照射物体2 0の形状に基づいて照射光信号を補正し、更 、照射光投影部2と被照射物体20との位置関 に基づいて照射光信号を補正するので、高 精度で被照射物体20のみにコーティング光を 照射することができる。

 また、このコーティング照明装置によれ 、家具などを含む凹凸形状で構成される被 射物体20に歪みがなくなるように予め補正 れた映像を投影することができる。例えば 車の形をした被照射物体20に車の映像を投影 することで、車両デザインのレビューなどを させることができる。また、任意形状の広告 看板や、装飾などにも活用できる。

 つぎに、上述したコーティング照明装置 おいて、任意形状の被照射物体20に対して 6又は図7のように映像を投影しても、当該映 像が歪み無く見ることができることの説明を する。

 例えば図8に示すように、任意形状の被照 射物体20として、ユーザUに対して距離Lだけ 間し、ユーザUに対して斜めに傾斜して配置 れた平板状物体30を考える。この平板状物 30は、ユーザUの視点位置P1から視野角θ1で視 認される。ユーザUの視野中心と交差する平 状物体30上の点P2からユーザUまでは、距離L1 け離間している。

 視点位置P1と平板状物体30上の点P2との位 関係において、図9(a)に示すように、図9(b) 示す格子状の平面映像100(コーティング光)を 、ユーザUから見る映像面40Uを介して平板状 体30上で見る場合を考える。この場合、映像 面40Uに図9(b)に示す平面映像100が表示されて ると同じ映像を平板状物体30に表示させる場 合、映像面40U上の各座標と平板状物体30上の 座標との対応関係を取得する必要がある。 式的に図9(a)に示しているが、映像面40U上の 点b1,b2,b3,b4,b5は、平板状物体30上の点a1,a2,a3,a4 ,a5に対応している。したがって、平板状物体 30上の点a1,a2,a3,a4,a5に表示された映像は、ユ ザUからは映像面40U上における点b1,b2,b3,b4,b5 して視認される。

 また、図10に示すように、ユーザUの視線 平板状物体30とが交差する点P2と、照射光投 影部2の投影位置P3とは、L2の距離となってい 。また、照射光投影部2は、所定の投影画角 θ2の範囲で投影光を投影する。

 この場合、照射光投影部2の映像面40Pと平 板状物体30との位置関係は、図11に示すよう 、平板状物体30上の点a1,a2,a3,a4,a5が、映像面4 0P上の点c1,c2,c3,c4,c5に対応している。すなわ 、照射光投影部2の投影位置P3から映像面40P の点c1,c2,c3,c4,c5を延長した直線上の点が、平 板状物体30の点a1,a2,a3,a4,a5となる。

 このようなユーザUの視点位置P1及び視野 θ1、平板状物体30の位置、照射光投影部2の 影位置P3及び投影画角θ2の関係から、図11(a) に示した照射光投影部2における映像面40P上 点c1,c2,c3,c4,c5に映像を投影させると、平板状 物体30上の点a1,a2,a3,a4,a5に映像が投影される その結果、平板状物体30上の点a1,a2,a3,a4,a5が 図9における映像面40U上の点b1,b2,b3,b4,b5とし 視認されることとなる。したがって、ユー Uに平面映像100を視認させるためには、照射 光投影部2は、映像面40U上の各座標に対応し 平板状物体30上の各座標と、映像面40P上の各 座標に対応した平板状物体30上の各座標との 応関係に基づいて、図11(b)に示すように歪 せた平面映像100’’を投影する必要がある

 このようなコーティング光の投影動作を 現するために、照明制御装置1は、図9に示 ように、ユーザUの視点位置P1を示す視点位 及び視線方向を示す視点位置姿勢パラメー 及びユーザUの視野角θ1を示す視野角パラメ タを取得する。これらのユーザUのパラメー タは、上述した映像面40Uを定める。

 また、照射光投影部2から出射されたコー ティング光を投影する平板状物体30の形状デ タを取得する。この形状データは、例えばC ADデータである。ここで、視点位置姿勢パラ ータは、3次元座標空間における、X,Y,Z軸上 位置および軸周りの回転角度を数値で定義 たものである。この視点位置姿勢パラメー は、視点位置P1と平板状物体30との距離L1と 視点位置P1に対する平板状物体30の姿勢を一 意に定める。また、平板状物体30の形状デー とは、CAD等で作成された電子データを基に 3次元座標空間における形状領域を定義した ものである。この形状データは、視点位置P1 ら見た平板状物体30の形状を一意に定める このような平板状物体30の形状データとユー ザUのパラメータとは、映像面40Uの座標と平 状物体30上の座標との対応関係を定める。

 また、図10に示すように照射光投影部2が 置されたことに対し、照明制御装置1は、照 射光投影部2の投影位置P3及び当該照射光投影 部2の光軸方向を示す位置姿勢パラメータ及 照射光投影部2の投影画角θ2を示す投影画角 ラメータを取得する。この照射光投影部2の 位置姿勢パラメータ及び投影画角パラメータ は、照射光投影部2が平板状物体30に対して投 影する映像面40Pを表す。この映像面40Pが定ま ると、照射光投影部2から投影されるコーテ ング光が映像面40Pを介して平板状物体30のど の座標に投影されるかが定められる。すなわ ち、照射光投影部2の位置姿勢パラメータ及 投影画角パラメータと、平板状物体30の位置 姿勢パラメータ及び形状データとは、照射光 投影部2から出射されたコーティング光によ て覆われる平板状物体30の範囲が一意に決ま る。照射光投影部2がプロジェクタである場 、投影位置P3はバックフォーカス及び打ち込 み角で定義され、投影画角θ2は投影位置P3か 一定距離での水平及び垂直方向の投影範囲 ら算出される。

 そして、照明制御装置1は、平板状物体30 表示されるコーティング光の画素(a1,a2,a3,a4, a5)と照射光投影部2の投影位置P3とを結ぶ直線 と、映像面40Pとの交点(c1,c2,c3,c4,c5)に画素を 置して平面映像100’’を構成し、その平面 像100’’を平板状物体30に投影させる。そし て、映像面40P上の点c1,c2,c3,c4,c5、平板状物体3 0上の点a1,a2,a3,a4,a5、映像面40U上の点b1,b2,b3,b4, b5という経路でユーザUにとって歪みのない映 像を視認させることができる。

 同様に、被照射物体20が平板状物体30のよ うな形状ではなく、ドーム型のものであって も歪みなくコーティングして、被照射物体20 ユーザUに視認させることができる。図12(a) 示すように被照射物体20がドーム型物体30で あり、図12(b)に示すように、ユーザUに格子状 のコーティング光を視認させる場面を考える 。この場合、ユーザUからは、映像面40U上の b1,b2,b3,b4,b5の延長線上におけるドーム型物体 30上の点a1,a2,a3,a4,a5が視認される。これに対 、照射光投影部2は、図13(a)に示すように映 面40Pに投影光を投影する。この映像面40Pに ける点c1,c2,c3,c4,c5を通過した投影光は、ドー ム型物体30における点a1,a2,a3,a4,a5に投影され 、図12(a)に示す映像面40Uの点b1,b2,b3,b4,b5とし 視認される。したがって、照射光投影部2は 、映像面40Pに対して図13(b)に示すように歪ま た平面映像100’’を投影する。これに対し ユーザUは、図12(b)に示すような歪みのない 面映像100を視認することができる。

 つぎに、上述したコーティング照明装置 対して新たな構成を付加したものについて 明する。

「照射光パターン」
 また、このコーティング照明装置は、照射 生成部11が、照射光パターンの照射光信号 予め複数格納する照射光パターン格納部と 照射光パターン格納部に格納された何れか 照射光パターンを選択して照射光信号を読 出す照射光パターン選択部とを備えていて 良い。この照射光パターン格納部は、図示 ないストレージからなり、照射光パターン 択部は、何れかの照射光パターンを選択す 操作インターフェース等からなる。

 複数の照射光パターンとしては、図3に示 すような単色のコーティング光によって被照 射物体20をコーティングする照射光パターン 図6(a)に示すように所定の模様のコーティン グ光によって被照射物体20をコーティングす 照射光パターン、図6(b)に示すように映像の コーティング光によって被照射物体20をコー ィングする照射光パターンなどが挙げられ 。

 このようなコーティング照明装置におけ 照射光生成部11は、例えばコーティング照 装置の管理者や観察者によって、照射光パ ーンを選択する操作インターフェースを備 、当該操作インターフェースの操作に基づ て何れかの照射光パターンを選択する。そ て、照射光生成部11は、選択された照射光パ ターンを第1のコーティング補正部12及び第2 コーティング補正部13に供給する。

 その後、第1のコーティング補正部12及び 2のコーティング補正部13は、照射光パター 選択部により選択された照射光パターンの 射光信号を補正する。照射光投影部2は、当 該補正された照射光信号を投影して、照射光 パターン選択部により選択された照射光パタ ーンのコーティング光により被照射物体20を ーティングすることができる。

 このようなコーティング照明装置は、予 複数の照射光パターンを用意しておくこと より、使用する照射光パターンを簡単且つ 時に切り換えることができる。

「漏れ光抑制」
 また、このコーティング照明装置における 明制御装置1は、図14に示すように、被照射 体20から漏れて背後に投影されてしまう漏 光を抑制する漏れ光抑制部14を備えていても 良い。

 ここで、上述したコーティング照明装置 、任意形状の被照射物体20をコーティング るようにコーティング光を投影するもので る。したがって、被照射物体20の縁部まで精 度良くコーティング光によってコーティング しようとすると、コーティング光が被照射物 体20外となり、漏れ光として背後に投影され しまう。この漏れ光は、照射光投影部2や被 照射物体20の位置姿勢パラメータの微小ズレ 照射光投影部2(プロジェクタ)の個体差に起 して発生する。しかし、このパラメータや 器精度には限界があるので、漏れ光を発生 せないように完璧に被照射物体20をコーテ ングするように映像信号を補正することは 難となる。

 そこで、このコーティング照明装置は、 1のコーティング補正部12及び第2のコーティ ング補正部13によって補正した映像信号を加 することにより、漏れ光を発生させないの はなく、発生した漏れ光が目立たないよう する。

 漏れ光抑制部14は、第1のコーティング補 部12及び第2のコーティング補正部13によっ 補正された映像信号が供給される。漏れ光 制部14は、供給された映像信号に対して、漏 れ光を抑制する処理を施して照射光投影部2 供給する。

 漏れ光抑制部14の漏れ光抑制処理として 、被照射物体20のうちで予め設定された大き さ以下の領域にはコーティング光を投影しな いように照射光信号を補正することが挙げら れる。具体的には、図15に示すように、人型 被照射物体20のうちで、所定の大きさより きい領域20aにはコーティング光を投影する 、所定の大きさ以下の手先部分及び足部分 どの領域20bにはコーティング光を投影しな 。これにより、コーティング照明装置は、 射光投影部2から被照射物体20に向けて投影 れたコーティング光が、当該被照射物体20か ら漏れて被照射物体20の背景に投影されるこ を抑制することができる。なお、図15には ユーザインターフェースとして、実際にコ ティング光をどのように投影するかをユー が確認できるモニタ装置3を備え、当該モニ 装置3に投影状態3aを表示させている。

 また、漏れ光抑制部14は、図16に示すよう に、被照射物体20のうち所定幅の輪郭部分20c 投影するコーティング光の照明効果を変化 せても良い。例えば、輪郭部分20cには、コ ティング光を投影しないことが挙げられる

 これにより、照明制御装置1は、照射光投 影部2から被照射物体20に向けて投影されたコ ーティング光が、当該被照射物体20から漏れ 被照射物体20の背景に投影されることを目 たなくする。このようにコーティング照明 置は、被照射物体20のうちの細い部分や細か い部分にコーティング光の投影領域を設定す ると漏れ光の発生確率が高くなるので、予め 設定された大きさ以下の領域20bを、コーティ ング光の投影領域から除外する。

 更に、漏れ光抑制部14は、図17に示すよう に、輪郭部分20dの所定幅における内側から外 側に向かうに従って次第にコーティング光の 照明効果を変化させても良い。これによって も、照明制御装置1は、照射光投影部2から被 射物体20に向けて投影されたコーティング が、当該被照射物体20から漏れて被照射物体 20の背景に投影されることを目立たなくする とができる。

 具体的には、輪郭部分20dにおいて変化さ る照明効果としては、照度、輝度、光度、 束、色温度、演色性などが挙げられる。そ て、漏れ光抑制部14は、被照射物体20から漏 れた漏れ光が背景に投影されても目立たなく なるように輪郭部分20dにおけるコーティング 光の照明効果を変更する。例えば漏れ光抑制 部14は、被照射物体20における輪郭部分20dで コーティング光の照度を下げることによっ 、漏れ光を目立たなくする。また、漏れ光 制部14は、照度をゼロに設定した輪郭部分20d の幅を大きくすることでコーティング光の投 影領域を徐々に小さくして、漏れ光を徐々に 減少させることができる。さらに、漏れ光抑 制部14は、漏れ光が消えるまで輪郭部分20dの を大きくしてもよい。なお、漏れ光を少な するために設定する輪郭部分20dは、コーテ ング光の投影領域の減少面積に応じて決定 ることが望ましい。

 更にまた、漏れ光抑制部14は、図18に示す ように、星型の被照射物体20における鋭角部 にはコーティング光を投影しないように映 信号を補正しても良い。この場合、漏れ光 制部14は、コーティング光の鋭角部分を丸 るように加工する。これによって、当該鋭 部分は、コーティング光が投影されない領 20fとなる。このように鋭角部分では漏れ光 発生しやすいことに対し、コーティング光 丸みを持たせて、漏れ光の発生を抑制する

 更にまた、漏れ光抑制部14は、照射光投 部2により投影するコーティング光を所定幅 振動させても良い。これにより、被照射物 20に投影されないコーティング光が漏れ光 して発生していても、振動によって、ユー Uから視認される照度を低くすることができ 。したがって、漏れ光抑制部14によれば、 射光投影部2から被照射物体20に向けて投影 れたコーティング光が、当該被照射物体か 漏れて被照射物体の背景に投影されること 目立たなくすることができる。

 更にまた、漏れ光を抑制する構成として 、図19に示すように、被照射物体20に対して コーティング光を投影する照射光投影部2の に、被照射物体20の背面20’に漏れ光を抑制 る背景光を投影する照射光投影部2’を備え ていても良い。この照射光投影部2’は、図20 に示すように、その投影範囲52が被照射物体2 0には含まれないように設置されている。こ により、照射光投影部2のコーティング光の 影範囲51が被照射物体20からずれて漏れ光が 背面20’発生しても、背景光によって漏れ光 目立たなくすることができる。

 この背面20’に投影する光は、漏れ光を 立たなくするように設定された照明効果(照 、輝度、光度、光束、色温度、演色性)であ れば良い。例えば、照射光投影部2’は、背 20’にホワイトライトなどを照射する。これ により、色が重なることで白い光になる性質 を利用して、漏れ光を目立たなくすることが できる。

 このように背面20’に背景光を投影する とにより、図21に示すように、被照射物体20 対してはコーティング光をコーティングし 上で、背面20’を背景光の投影範囲52によっ て照明演出することもできる。この図21に示 例は、2台の照射光投影部2’を用いて、各 照射物体20の背面20’の照明演出を行ってい 。また、この図21に示す例では、図22に示す ように、各被照射物体20に対して2台の照射光 投影部2を用いて照明演出を行っていること 対し、被照射物体20ごとに2台の照射光投影 2を用いて、各被照射物体20をコーティング ることができる。

「反射鏡」
 更に、このコーティング照明装置は、照射 投影部2と被照射物体20との間の光軸上に反 鏡を配置して、照射光の投影距離を長く調 することができ、又は、照射光投影部2を見 えない位置に配置することもできる。更に、 照射光投影部2をコンパクトな構成にする場 であっても、反射鏡によって照射光の投影 離を長くして、比較的大きいサイズの被照 物体20をコーティングすることができる。

「立体映像」
 更に、このコーティング照明装置は、立体 像を表示させるための照射光信号を照射光 影部2に供給して、被照射物体20に投影され コーティング光を立体映像として観察させ も良い。このコーティング照明装置は、相 に視差が与えられた右眼用の照射光信号と 眼用の照射光信号とを照射光生成部11によ て生成し、それぞれの照射光信号に対して 第1のコーティング補正部12、第2のコーティ グ補正部13、及び第3のコーティング補正部2 1による補正処理を施す。

 この場合、コーティング照明装置は、観 者に右眼と左眼とで透過する映像光の偏光 向が異なる偏光メガネを装着させて、偏光 式又は時分割方式で照射光投影部2から相互 に視差が与えられ且つ偏光方向が異なる複数 種の照射光を出射する。偏光方式で被照射物 体20に立体映像を表示する場合、被照射物体2 0の表面材料として映像光の偏光方向を保持 る素材のものを使用し、照射光投影部2の2個 の光出射口から偏光方向が異なる右眼用照射 光と左眼用照射光を出射させる。また、時分 割方式で被照射物体20に立体映像を表示する 合、1個の光出射口から右眼用照射光と左眼 用照射光とを時分割で交互に出射し、右眼用 照射光と左眼用照射光との出射タイミングと 液晶シャッタメガネの右眼及び左眼シャッタ の切り替えタイミングとの同期を取る。

 これにより、このコーティング照明装置 よれば、高い精度で任意形状の被照射物体2 0上のみにコーティング光を投影し、且つ、 該被照射物体20上の立体映像を歪み無く観察 者に観察させることができる。

「照射光投影範囲、コーティング範囲の変更 」
 コーティング照明装置は、照射光投影部2の 画角を調整することにより、照射光投影部2 照射光投影範囲を変更させても良い。この うなコーティング照明装置は、照射光投影 2の画角を調整した照射光投影範囲の空間内 おいて、被照射物体20をコーティング光で ーティングすることができる。

 また、コーティング照明装置は、被照射 体20内においてコーティングを実施したい 間領域を指定しても良い。このようなコー ィング照明装置において、被照射物体20内に おいてコーティングする部分には、コーティ ング光を投影し、被照射物体20内においてコ ティングしない部分には、背景光を投影す ことになる。このように、被照射物体20内 おいてコーティング光によってコーティン する部分とコーティングしない部分とを区 する信号は、コーティング照明装置に予め 給される。そして、コーティング照明装置 、照射光生成部11から第1のコーティング補 部12に供給する照射光信号を、被照射物体20 でコーティングする部分のみをコーティン 光とし、それ以外を背景光とする照射光信 に修正して、第1のコーティング補正部12に 給する。

 また、このコーティングすることができ 部分とコーティングしない部分とは、観察 によって変更するようにしても良い。例え 、被照射物体20の内のコーティングする領 は、被照射物体20の全体がコーティングされ ている状態を100%として、被照射物体20の形状 パラメータで指定された原点位置(基点)から 3次元方向のパーセンテージで設定すること ができる。

「複数の被照射物体20に対するコーティング
 更に、複数の被照射物体20に対してコーテ ングすることができる部分を選択する場合 全ての被照射物体20を同様にコーティングし ても良く、個々の被照射物体20に対してコー ィングする部分を指定しても良い。例えば 単一の照射光投影部2の照射光投影範囲に複 数の被照射物体20が存在する場合には、照射 投影範囲に複数のコーティング光の投影領 を設けて、照射光投影範囲の個々の被照射 体20をコーティングすることができる。こ 場合、第1のコーティング補正部12は、単一 平面映像100に対して、複数の被照射物体20の 形状データ20’をマッピング処理する必要が る。

 また、コーティング照明装置は、複数の 照射物体20に対して、個別の照射光パター を選択しても良い。このようなコーティン 照明装置は、上述の照射光パターンを選択 る操作インターフェースによって、個々の 照射物体20に照射光パターンが割り当てられ る。そして、照射光投影部2に対する個々の 照射物体20の概略位置に対応して個々の選択 された照射光パターンを含む平面映像100を照 射光生成部11によって生成し、第1のコーティ ング補正部12によって、照射光投影範囲内の 々の被照射物体20の形状にマッピング処理 れる。

 更に、コーティング照明装置は、複数の 照射物体20に対して、個別に照射光パター を割り当てるために、複数の被照射物体20を 個々に識別する被照射体識別手段(カメラ等) 備えていても良い。そして、コーティング 明装置は、各被照射物体20ごとに予め設定 れた照射光パターンのいずれかを指定して その照射光パターンでコーティングする。 た、コーティング照明装置は、照射光投影 2と被照射物体20との距離を距離センサによ て検出し、当該距離に基づいて、照射光投 部2からの距離が所定の範囲内にある被照射 体20に対してコーティングしても良い。な 、照射光投影部2と被照射物体20との距離は 照射光投影部2の固定点と被照射物体20の固 点の距離を、各固定点に磁気センサをつけ 検出できる。

「被照射物体20の形状変化」
 コーティング照明装置においては、被照射 体20が予め設定された形状パターンに従っ 形状変化させることができても良い。なお 被照射物体20の位置は固定とする。

 このようなコーティング照明装置は、観 者等の操作インターフェースに対する操作 従って被照射物体20の形状を変化させる駆 機構等を備える。このコーティング照明装 は、予め駆動機構により変更される被照射 体20の形状パターンを設定しておき、被照射 物体20の形状パターンに対応した形状パラメ タを格納している。

 そして、駆動機構によって被照射物体20 形状パターンを変化させた場合、コーティ グ照明装置は、当該形状パターンの形状パ メータを呼び出して、図5に示したように第1 のコーティング補正部12によって照射光信号 マッピング処理を行う。これにより、コー ィング照明装置は、被照射物体20の形状パ ーンを予め形状パラメータとして記憶して くことにより、被照射物体20の形状パターン を変化させても、簡単に第1のコーティング 正部12によって補正処理をすることができ、 当該形状を照射光によってコーティングする ことができる。

 更に、コーティング照明装置は、被照射 体20の任意の形状変化に追従して、第1のコ ティング補正部12によってマッピング処理 行っても良い。このようなコーティング照 装置は、観察者が操作する操作インターフ ースによって被照射物体20の形状が任意に変 化していることを検出するカメラ等の検出手 段と、当該被照射物体20の輪郭(形状パラメー タ)を検出する輪郭検出手段が必要となる。

 このようなコーティング照明装置は、輪 検出手段によって、照射光投影部2から被照 射物体20を見たときの形状が更新された場合 は、第1のコーティング補正部12によって、 該輪郭検出手段によって検出された輪郭(形 状パラメータ)の被照射物体20をコーティング するようにマッピング処理を行う。

 これによって、コーティング照明装置は 被照射物体20が任意形状に変化するときで 、形状パラメータを更新して、マッピング 理を行うことができる。

「シンボルの表示」
 コーティング照明装置は、被照射物体20上 コーティングを実施している時に、当該コ ティングされている被照射物体20上に文字や 記号などのシンボルをカッティング挿入して も良い。なお、照射光投影部2と被照射物体20 との間の位置関係の変化はさせない。

 このようなコーティング照明装置は、白 等の2色で構成される文字又は記号、図柄な どのシンボルを格納するシンボル格納手段と 、格納されたシンボルを選択する操作インタ ーフェース等のシンボル選択手段と、コーテ ィングされた被照射物体20上におけるシンボ を挿入する場所を指定するシンボル挿入箇 指定手段と、シンボルの大きさを指定する ンボル径設定手段と、シンボルのカット対 (2色のどちらかをカットする)を切り替える ット対象切り替え手段とを備える。このシ ボル挿入箇所指定手段は、シンボルの挿入 所を、被照射物体20の形状パラメータで指 された原点位置(基点)から3次元方向の距離 設定する。

 このようなコーティング照明装置は、上 の照射光パターンとは異なり、照射光の指 された場所に、指定された大きさのシンボ を挿入することができる。

 また、コーティング照明装置は、文字や 柄など任意のシンボルを読み込み、挿入す ことができる。このコーティング照明装置 、文字や図柄などの任意のシンボルを読み むシンボル読込手段(例えば、スキャナ)と 読み込まれたシンボルを白黒など2色で構成 れる画像に変換するシンボル画像変換手段 を備える。このコーティング照明装置は、 照射物体20をコーティングしている照射光 一部に、読み込まれたシンボルをカットし 挿入することができる。このコーティング 明装置は、例えばスキャナで読み込んだ紙 手書きされた文字や図柄、又は手持ちの画 を挿入することができる。

 更に、コーティング照明装置は、カット ザインをリアルタイムに更新するために、 書きされた文字や図柄を2色で構成される画 像としてリアルタイムに読み込むリアルタイ ムシンボル読込手段(例えば、タブレットPC) 備える。コーティング照明装置は、被照射 体20をコーティングしている照射光の一部に 、手書きされたシンボルをカットして挿入す る。これにより、その場で書いた文字や図柄 を挿入でき、レビューなどができる。

「照射光投影部2と被照射物体20との位置関係 の更新」
 コーティング照明装置は、移動可能な載置 に被照射物体20が搭載されている場合にお ては、被照射物体20の移動に自動的に追従し て、被照射物体20をコーティングしても良い このコーティング照明装置は、被照射物体2 0を移動させる被照射物体可動手段と、被照 物体20の位置、姿勢を取得する被照射物体位 置姿勢センシング手段と、位置姿勢センシン グの出力値から位置姿勢パラメータを算出す る被照射物体位置姿勢パラメータ算出手段と を備える。

 このようなコーティング照明装置は、被 射物体20の位置を変化させた場合に、被照 物体20の位置、姿勢を取得し、取得した被照 射物体20の照射光投影部2に対する位置、姿勢 から位置姿勢パラメータを算出する。これに より、コーティング照明装置は、被照射物体 20が移動しても、第2のコーティング補正部13 よって照射光投影部2と被照射物体20との配 に基づいて照射光信号を補正して、高い精 で被照射物体20をコーティングすることが きる。

 また、コーティング照明装置は、移動可 な載置台に照射光投影部2が搭載されている 場合においては、照射光投影部2の移動に自 的に追従して、被照射物体20をコーティング しても良い。このコーティング照明装置は、 照射光投影部2を移動させる照射光投影部可 手段と、照射光投影部2の位置、姿勢を取得 る照射光投影部位置姿勢センシング手段と 位置姿勢センシングの出力値から位置姿勢 ラメータを算出する照射光投影部位置姿勢 ラメータ算出手段とを備える。

 このようなコーティング照明装置は、照 光投影部2の位置を変化させた場合に、照射 光投影部2の位置、姿勢を取得し、取得した 照射物体20の照射光投影部2に対する位置、 勢から位置姿勢パラメータを算出する。こ により、コーティング照明装置は、照射光 影部2が移動しても、第2のコーティング補正 部13によって照射光投影部2と被照射物体20と 配置に基づいて照射光信号を補正して、高 精度で被照射物体20をコーティングするこ ができる。例えば、観察者が照射光投影部2 被照射物体20の間に立ってしまい、照射光 遮ってしまう(影ができる)状況において、影 が回避される方向に照射光投影部2を動かし 場合でも、照射光投影部2の位置を追従する うにセンシングして、コーティング光で被 射物体20をコーティングし続けられる。

 なお、上述したように、照射光投影部2と 被照射物体20との光軸上に反射鏡を設けた構 においては、反射鏡で反射することを考慮 た照射光投影部2の仮想位置を照射光投影部 2の位置姿勢パラメータとして第2のコーティ グ補正部13に入力して、照射光信号の補正 行わせる。

 なお、上述の実施の形態は本発明の一例 ある。このため、本発明は、上述の実施形 に限定されることはなく、この実施の形態 外であっても、本発明に係る技術的思想を 脱しない範囲であれば、設計等に応じて種 の変更が可能であることは勿論である。

 本発明によれば、被照射物体の形状に合 せて照射光のうちのコーティング光の輪郭 カットし、更に、被照射物体の原点位置と 射光投影手段との位置関係に応じてコーテ ング光の輪郭を補正するので、被照射物体 形状、被照射物体と照射光投影部との位置 係に基づいて、被照射物体を高い精度で照 光によってコーティングすることができる