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Patent Searching and Data


Title:
LOAD CONTROL DEVICE, AND LIGHTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/054319
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a discharge lamp lighting device, which can control a load precisely while improving the practicability. When the difference of a count number (Nn) becomes a predetermined threshold value or less, a predictor circuit (35) predicts the timing, at which a current value (iQ1) becomes a peak value, on the basis of the rate of change of the difference. A switch selecting circuit (38), which is driven with a clock frequency higher than the sampling frequency of a first converter unit (32), turns off a field effect transistor (Q1) at the turn-off timing, and turns on a field effect transistor (Q2).A plurality of A/D converters (37a) are subjected to a multi-rate control, thereby to correct the threshold value of the predictor circuit (35) on the basis of the peak value of a lamp current (iOUT). Even if the peak values of current values (iQ1 and iQ2) are positioned for the sampling period of the first converter unit (32), the turn-off timings can be precisely set according to the current values (iQ1 and iQ2) without increasing the sampling frequency more than the necessary value. As a result, it is possible to improve the practicability and to control the lighting of a fluorescent lamp precisely.

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Inventors:
KUROKAWA FUJIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/068842
Publication Date:
April 30, 2009
Filing Date:
October 17, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UNIV NAGASAKI (JP)
KUROKAWA FUJIO (JP)
International Classes:
H02M7/48; H05B41/24
Foreign References:
JP2006049084A2006-02-16
JP2003530812A2003-10-14
JPH09130972A1997-05-16
JPH06343270A1994-12-13
Other References:
See also references of EP 2216893A4
Attorney, Agent or Firm:
KABASAWA, Joo et al. (1-22 Shinjuku,3-chome, Shinjuku-k, Tokyo 22, JP)
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Claims:
 負荷を駆動させるスイッチング素子を備えたインバータ回路と;
 オン状態のスイッチング素子を流れるアナログの電流値を所定のサンプリング周波数でこの電流値に対応するディジタル量に変換する第1変換手段と;
 この第1変換手段により所定のタイミングで変換されたディジタル量と、そのタイミングの次のタイミングのディジタル量との差分が所定の閾値以下となった状態で、この差分の変化率に基づきスイッチング素子を流れる電流値がピーク値となるタイミングを予測する予測手段と;
 第1変換手段のサンプリング周波数よりも大きいクロック周波数で駆動されて予測手段により予測されたタイミングでオン状態のスイッチング素子をターンオフさせるとともに、オフ状態のスイッチング素子をターンオンさせる制御手段と;
 負荷から出力される電気量をディジタル量に変換する第2変換手段と;
 この第2変換手段により変換したディジタル量により負荷から出力される電気量のピーク値を検出し、この検出に基づいて予測手段のタイミングの予想を補正する補正手段と;
 を具備していることを特徴とする負荷制御装置。
 予測手段は、第1変換手段により変換されたディジタル量の絶対量に基づきスイッチング素子を流れる電流値がピーク値となるタイミングを予測し、
 制御手段は、この予測手段により予測されたタイミングでオン状態のスイッチング素子をターンオフさせるとともに、オフ状態のスイッチング素子をターンオンさせる
 ことを特徴とする請求項1記載の負荷制御装置。
 制御手段は、予測手段での差分の変化率が増加した場合に、スイッチング素子をオフする
 ことを特徴とする請求項1または2記載の負荷制御装置。
 請求項1ないし3いずれか一記載の負荷制御装置と;
 この負荷制御装置により点灯される負荷としての放電ランプが取り付けられる器具本体と;
 を具備していることを特徴とする照明装置。
Description:
負荷制御装置および照明装置

 本発明は、負荷を駆動するスイッチング 子を備えたインバータ回路を有する負荷制 装置およびこれを備えた照明装置に関する

 従来、この種の負荷制御装置として、直流 源を交流電源に変換するインバータ部と、 のインバータ部により点灯駆動される放電 ンプと、この放電ランプの電流値および電 値をそれぞれ検出する検出部と、これら検 した放電ランプのアナログの電流値および 圧値をA/D変換するA/D変換器と、このA/D変換 により検出したディジタル量に応じて、イ バータ部の制御用の基準値を演算する演算 と、この演算部により演算した基準値に基 いてインバータ部を制御する制御部とを備 た放電灯点灯装置が知られている(例えば、 特許文献1参照。)。

特開平10-41079号公報(第3-4頁、図1)

 しかしながら、例えば8ビットのA/D変換器 は、通常1MHz~2MHz程度のサンプリング周波数を 有しているため、0.5μs~1.0μs程度の分解能で るから、上述の放電灯点灯装置では、スイ チング素子の電流値、あるいは電圧値を充 にサンプリングすることができない。

 したがって、各サンプリング値の平均値 どに基づいてインバータ部の動作を制御し いるものの、このような制御ではインバー 部を正確に制御することが容易でない。

 一方で、スイッチングサイクルよりもサ プリング周波数を充分に大きくしたA/D変換 を用いて分解能を向上したり、複数のA/D変 器を用いてマルチレート制御したりするこ も考えられるものの、このような場合には 費電流が増加したり高価になったりして、 用的でないという問題がある。

 本発明は、このような点に鑑みなされた ので、実用性を向上しつつ正確に負荷制御 きる負荷制御装置およびこれを備えた照明 置を提供することを目的とする。

 請求項1記載の負荷制御装置は、負荷を駆 動させるスイッチング素子を備えたインバー タ回路と;オン状態のスイッチング素子を流 るアナログの電流値を所定のサンプリング 波数でこの電流値に対応するディジタル量 変換する第1変換手段と;この第1変換手段に り所定のタイミングで変換されたディジタ 量と、そのタイミングの次のタイミングの ィジタル量との差分が所定の閾値以下とな た状態で、この差分の変化率に基づきスイ チング素子を流れる電流値がピーク値とな タイミングを予測する予測手段と;第1変換手 段のサンプリング周波数よりも大きいクロッ ク周波数で駆動されて予測手段により予測さ れたタイミングでオン状態のスイッチング素 子をターンオフさせるとともに、オフ状態の スイッチング素子をターンオンさせる制御手 段と;負荷から出力される電気量をディジタ 量に変換する第2変換手段と;この第2変換手 により変換したディジタル量により負荷か 出力される電気量のピーク値を検出し、こ 検出に基づいて予測手段のタイミングの予 を補正する補正手段と;を具備しているもの ある。

 インバータ回路は、例えばハーフブリッ 型、あるいはフルブリッジ型などのインバ タ回路が用いられる。

 第1変換手段は、例えば50MHz程度の発振周 数を有する電圧制御発振器、あるいは8ビッ トのフラッシュタイプのA/D変換器などが用い られる。

 予測手段は、例えばDSP(Digital Signal Process or)などが用いられる。

 制御手段は、例えばDSPなどが用いられ、 測手段と一体に設けられていてもよく、ま 、予測手段と別体であってもよい。

 第2変換手段は、例えば複数のA/D変換器、 あるいは電圧制御発振器などが用いられ、こ れらをマルチレート制御することなどにより 、負荷から出力される電気量を、個々のサン プリング周波数よりも大きいサンプリング周 波数でディジタル量に変換することが可能で ある。

 補正手段は、例えばDSPなどが用いられ、 測手段、あるいは制御手段などと一体に設 られていてもよく、また、これら予測手段 制御手段と別体であってもよい。

 そして、第1変換手段により所定のタイミ ングで変換されたディジタル量と、そのタイ ミングの次のタイミングのディジタル量との 差分が所定の閾値以下となった状態で、この 差分の変化率に基づき、予測手段によりスイ ッチング素子を流れる電流値がピーク値とな るタイミングを予測し、第1変換手段のサン リング周波数よりも大きいクロック周波数 駆動された制御手段が予測手段で予測され ターンオフのタイミングでオン状態のスイ チング素子をターンオフさせるとともに、 フ状態のスイッチング素子をターンオンさ 、かつ、第2変換手段により負荷から出力さ る電気量をディジタル量に変換し、このデ ジタル量により負荷から出力される電気量 ピーク値を検出し、この検出に基づいて可 設定手段が予測手段のタイミングの予想を 正することで、第1変換手段のサンプリング 周波数を必要以上に大きくすることなく第1 換手段のサンプリング周期間にスイッチン 素子を流れる電流値のピーク値が位置して てもスイッチング素子の電流値に応じてタ ンオフのタイミングが正確に設定されるの 、実用性が向上するとともに、正確に負荷 御可能となる。

 請求項2記載の負荷制御装置は、請求項1 載の負荷制御装置において、予測手段は、 1変換手段により変換されたディジタル量の 対量に基づきスイッチング素子を流れる電 値がピーク値となるタイミングを予測し、 御手段は、この予測手段により予測された イミングでオン状態のスイッチング素子を ーンオフさせるとともに、オフ状態のスイ チング素子をターンオンさせるものである

 そして、第1変換手段により変換されたデ ィジタル量の絶対量に基づき予測手段がスイ ッチング素子を流れる電流値がピーク値とな るタイミングを予測し、この予測されたタイ ミングで制御手段がオン状態のスイッチング 素子をターンオフさせるとともに、オフ状態 のスイッチング素子をターンオンさせること により、スイッチング素子を流れる電流値を 変換したディジタル量の差分の変化率ととも に、ディジタル量の絶対量に基づいてもスイ ッチング素子の電流値のピーク値に対応させ てスイッチング素子をターンオフさせること が可能となり、より正確に負荷制御可能とな る。

 請求項3記載の負荷制御装置は、請求項1 たは2記載の負荷制御装置において、制御手 は、予測手段での差分の変化率が増加した 合に、スイッチング素子をオフするもので る。

 そして、予測手段での差分の変化率が増 した場合には、制御手段がスイッチング素 をオフすることで、回路異常などによる過 流などが防止される。

 請求項4記載の照明装置は、請求項1ない 3いずれか一記載の負荷制御装置と;この負荷 制御装置により点灯される負荷としての放電 ランプが取り付けられる器具本体と;を具備 ているものである。

 そして、請求項1ないし3いずれか一記載 負荷制御装置を備えることで、それぞれの 用を奏する。

 請求項1記載の負荷制御装置によれば、第 1変換手段により所定のタイミングで変換さ たディジタル量と、そのタイミングの次の イミングのディジタル量との差分が所定の 値以下となった状態で、この差分の変化率 基づき、予測手段により第1変換手段のサン リング周波数よりも大きい周波数のクロッ を発生させて第1変換手段のサンプリングタ イミング間のスイッチング素子のターンオフ のタイミングを予測し、この予測されたター ンオフのタイミングで制御手段がオン状態の スイッチング素子をターンオフさせるととも に、オフ状態のスイッチング素子をターンオ ンさせ、かつ、第2変換手段により負荷から 力される電気量をディジタル量に変換し、 のディジタル量により負荷から出力される 気量のピーク値を検出し、この検出に基づ て可変設定手段が予測手段のタイミングの 想を補正することで、第1変換手段のサンプ ング周波数を必要以上に大きくすることな スイッチング素子の電流値に応じてターン フのタイミングを正確に設定できるので、 用性を向上できるとともに、正確に負荷制 できる。

 請求項2記載の負荷制御装置によれば、請 求項1記載の負荷制御装置の効果に加えて、 1変換手段により変換されたディジタル量の 対量に基づき予測手段がスイッチング素子 流れる電流値がピーク値となるタイミング 予測し、この予測されたタイミングで制御 段がオン状態のスイッチング素子をターン フさせるとともに、オフ状態のスイッチン 素子をターンオンさせることにより、スイ チング素子を流れる電流値を変換したディ タル量の差分の変化率とともに、ディジタ 量の絶対量に基づいてもスイッチング素子 電流値のピーク値に対応させてスイッチン 素子をターンオフさせることができ、より 確に負荷制御できる。

 請求項3記載の負荷制御装置によれば、請 求項1または2記載の負荷制御装置の効果に加 て、予測手段での差分の変化率が増加した 合には、制御手段がスイッチング素子をオ することで、回路異常などによる過電流な を防止できる。

 請求項4記載の照明装置によれば、請求項 1ないし3いずれか一記載の負荷制御装置を備 ることで、それぞれの作用を奏する。

本発明の一実施の形態を示す負荷制御 置の一部のブロック図である。 同上負荷制御装置の回路図である。 同上負荷制御装置を備えた照明装置の 観を示す斜視図である。 同上負荷制御装置の負荷および各スイ チング素子の電気量を示すグラフである。 同上負荷制御装置の第1変換手段の動作 を示す説明図である。 同上負荷制御装置のスイッチング素子 電流値のピーク値および負荷の電気量のピ ク値のそれぞれの検出アルゴリズムを示す 明図である。 同上負荷制御装置のスイッチング素子 電流値のピーク値の検出アルゴリズムの一 を拡大して示す説明図である。

符号の説明

 11  照明装置
 12  器具本体
 16  負荷制御装置としての放電灯点灯装置
 22  インバータ回路
 32  第1変換手段としての第1変換部
 35  予測手段および補正手段の機能を有す ターンオフ時予測回路
 37a  第2変換手段としてのA/D変換器
 38  制御手段としてのスイッチ選択回路
 FL  負荷としての放電ランプである蛍光ラ プ
 Q1,Q2  スイッチング素子としての電界効果 ランジスタ

 以下、本発明の一実施の形態を図面を参 して説明する。

 図1は負荷制御装置の一部のブロック図、 図2は負荷制御装置の回路図、図3は負荷制御 置を備えた照明装置の外観を示す斜視図、 4は負荷制御装置の負荷および各スイッチン グ素子の電気量を示すグラフ、図5は負荷制 装置の第1変換手段の動作を示す説明図、図6 は負荷制御装置のスイッチング素子の電流値 のピーク値および負荷の電気量のピーク値の それぞれの検出アルゴリズムを示す説明図、 図7は負荷制御装置のスイッチング素子の電 値のピーク値の検出アルゴリズムの一部を 大して示す説明図である。

 図3に示すように、11は照明装置で、この 明装置11は器具本体12を有しており、この器 具本体12の下面には反射面13が形成され、こ 反射面13の長手方向の両端にはランプソケッ ト14,14が装着され、これらランプソケット14,1 4間には、負荷としての放電ランプである直 型の蛍光ランプFLが電気的かつ機械的に取り 付けられている。また、この器具本体12内に 、図1に示す負荷制御装置としての放電灯点 灯装置16が収納されている。

 図2に示すように、図示しない商用交流電源 を整流平滑した直流電源部21に放電灯点灯回 としてのインバータ回路22が接続され、こ インバータ回路22はスイッチング素子として の電界効果トランジスタ(FET)Q1および電界効 トランジスタQ2が直列に接続された、ハーフ ブリッジ型のもので、インバータ電流i out0 (図4(b))が流れている。

 さらに、これら電界効果トランジスタQ1,Q 2のゲートには、制御回路としてのディジタ 制御部であるディジタル制御回路23が接続さ れている。

 また、電界効果トランジスタQ1および電 効果トランジスタQ2の接続点は、直流カット 用のコンデンサC1およびインダクタLの直列回 路を介して、蛍光ランプFLの一端側に接続さ 、この蛍光ランプFLの図示しない他方側が 流電源部21の負極に接続されている。さらに 、蛍光ランプFLには、始動用のコンデンサC2 並列に接続されている。

 そして、図1に示すように、ディジタル制御 回路23は、電界効果トランジスタQ1,Q2のそれ れに流れる電流値i Q1 ,i Q2 (図4(c)および図4(d))を選択する選択回路31に、 第1変換手段としての第1変換部32と、ゼロク ス検出回路33と、同期信号発生回路34とが接 されているとともに、第1変換部32に、予測 段と補正手段とのそれぞれの機能を有する ーンオフ時予測回路35(以下、予測回路35と う)が接続され、この予測回路35に整流回路36 と第2変換部37とが接続され、また、選択回路 31と予測回路35とが、制御手段としてのスイ チ選択回路38に接続されている。なお、以下 、電流値i Q1 ,i Q2 の少なくともいずれか、あるいは両方を単に 電流値iということがある。

 選択回路31は、電界効果トランジスタQ1,Q2 のうち、電流が流れる方を検知・選択してそ の電流値を第1変換部32に出力するものである 。なお、この選択回路31は、強制的に電界効 トランジスタQ1,Q2のいずれか一方を選択す ように構成してもよい。

 第1変換部32は、例えばA/D変換部としての 流制御発振器(ICO)41と、計測手段としてのカ ウンタ42とが順次接続されて構成されている

 電流制御発振器41は、選択回路31により選 択された電流値iが入力されると、第1変換部3 2のサンプリング周期である所定のサンプリ グ周波数、例えば50MHzの周波数でこの電流値 iをサンプリングし(図5(a)および図5(b))、この ンプリングした電流値iに対応したディジタ ル量として、この電流値iに対応した周波数 クロック信号fを出力するものである。例え 、この電流制御発振器41は、電流値が大き 場合には、周波数が大きいクロック信号fを 力する。なお、この電流制御発振器41に代 て、電流値iを電圧値に変換する電流電圧変 手段と、この電流電圧変換手段により変換 れた電圧値を所定のサンプリング周波数で ンプリングしてクロック信号fを出力する電 圧制御発振器(VCO)とを用いてもよい。

 カウンタ42は、電流制御発振器41により出力 したクロック信号fを所定時間でカウントす ものである。このカウンタ42によりカウント したクロック信号fのカウント数は、例えば 界効果トランジスタQ1,Q2のスイッチング周期 が10μs(スイッチング周波数100kHz)で、電流制 発振器41のサンプリング周波数が50MHzである 合に、同期信号発生回路34でのサンプリン 周期である時間幅T samp1 が例えば0.1μs(サンプリング周波数10MHz)のと には5個程度、時間幅T samp1 が例えば0.2μs(サンプリング周波数5MHz)のとき には10個程度、時間幅T samp1 が例えば0.5μs(サンプリング周波数2MHz)のとき には25個程度、時間幅T samp1 が例えば1.0μs(サンプリング周波数1MHz)のとき には50個程度をとることが可能である。そし 、カウンタ42は、各時間幅T samp1,n 毎の平均値を取ったカウント数N n を予測回路35に出力する。

 ゼロクロス検出回路33は、電流値iのゼロク ス点(負から正に変わる点)を検出し、この 出タイミングを同期信号発生回路34に出力す るもので、この出力によって同期信号発生回 路34から発生された時間幅T samp1 毎の同期信号により、電流制御発振器41とカ ンタ42とのそれぞれの起動のタイミングを セットして、電流値iのゼロクロス点に第1変 換部32のサンプリング周期を同期可能となっ いる。換言すれば、第1変換部32のサンプリ グ周期は、インバータ回路22(図2)のスイッ ング周期と同期が取られている。なお、第1 換部32のサンプリング周期は、インバータ 路22(図2)のスイッチング周期と同期を取らな くてもよく、この場合には、このゼロクロス 検出回路33を設けなくてもよい。

 予測回路35は、第1変換部32により所定のタ ミングで変換されたディジタル量であるカ ント数N n と、そのタイミングの次のタイミングのカウ ント数N n との差分N D =N n -N n-1 が所定の閾値N DREF 以下となった状態で、この差分N D の変化率、すなわち、N DD,n =N D,n -N D,n-1 、N DD,n-1 =N D,n-1 -N D,n-2 、……、N DD,n-v =N D,n-v -N D,n-v-1 の変化率に基づき、電界効果トランジスタQ1, Q2の電流値i Q1 あるいは電流値i Q2 のいずれかがピーク値となるタイミングを予 測可能(図6(a)および図6(b))である。また、こ 予測回路35は、各時間幅T samp1,k (k=1,2,……,n-1,n,……)でのディジタル量の絶対 量すなわち各カウント数N k (k=1,2,……,n-1,n,,……)の複数に基づいて、電 値i Q1 あるいは電流値i Q2 のいずれかがピーク値となるタイミングを予 測可能である。

 整流回路36は、蛍光ランプFLの電気量、例え ば出力電流である交流のランプ電流i out (図4(a))を全波整流して第2変換部37に出力する ものである。なお、蛍光ランプFLの電気量と ては、例えば出力電圧、あるいは電力など もよい。

 第2変換部37は、第2変換手段であるA/D変換器 37aを内部に複数備え、これらA/D変換器37aをマ ルチレート制御、すなわち互いに位相を所定 量ずつずらして動作させることで、整流回路 36から出力された蛍光ランプFLのランプ電流i out を、ディジタル量へとA/D変換する(図6(c))もの である。したがって、この第2変換部37は、個 々のA/D変換器37aのサンプリング周波数よりも 大きいサンプリング周波数、すなわち、個々 のA/D変換器37aのサンプリングの時間幅よりも 小さい時間幅T samp2 でデータをサンプリングしている。また、こ の第2変換部37は、予測回路35によってサンプ ングのタイミングが指示される。

 なお、第2変換部37としては、アナログの 準量との比較や温度補正などが可能であれ 、各A/D変換器37aに代えて、上記第1変換部32 同様に電圧制御発振器とカウンタとを複数 設けるように構成したり、単独のA/D変換器3 7aを用いたりしてもよい。

 そして、スイッチ選択回路38は、電界効 トランジスタQ1,Q2の各ゲートに接続され、こ れら電界効果トランジスタQ1,Q2を、予測回路3 5により予測されたタイミングでスイッチン 制御するものである。このスイッチ選択回 38は、通常、100kHz程度のスイッチング周波数 (10μs程度のスイッチング周期)で電界効果ト ンジスタQ1,Q2をスイッチングしている。

 次に、上記一実施の形態の動作を説明す 。

 ディジタル制御回路23により電界効果ト ンジスタQ1,Q2がスイッチング制御されインバ ータ回路22から出力された高周波電圧は、直 カット用のコンデンサC1、インダクタLおよ 始動用のコンデンサC2の共振により共振電 に変換され、この共振電圧が、蛍光ランプFL のフィラメントを予熱させるとともに、フィ ラメント間に印加され、蛍光ランプFLを点灯 せる。

 ここで、ディジタル制御回路23では、電流 i Q1 ,i Q2 のいずれか、ここでは例えば電流値i Q1 が負から正になるタイミングをゼロクロス検 出回路33が検出すると、このゼロクロス検出 号が選択回路31に入力され、選択回路31が電 流値i Q1 を選択し、この選択した電流値i Q1 が第1変換部32の電流制御発振器41によりその 対量に対応した周波数のクロック信号fに変 換されるとともに、この変換されたクロック 信号fがカウンタ42によりカウントされる。

 このとき、ゼロクロス検出回路33からの ロクロス検出信号が同期信号発生回路34にも 入力されていることで、電流制御発振器41と ウンタ42との動作タイミングがリセットさ 、電流制御発振器41(第1変換部32)のサンプリ グ周期がインバータ回路22のスイッチング 期と同期されている。

 次いで、カウンタ42により各時間幅T samp1,n (n=1,2,……)でのカウント数N n が予測回路35に入力されると、この予測回路3 5が、このカウント数N n に基づいて差分N D,n を演算する。そして、差分N D,n が所定の閾値N DREF 以下となった状態、すなわちN D,n ≦N DREF の状態で、電界効果トランジスタQ1のターン フのタイミングT to,u を予測する。

 具体的に、予測回路35は、差分N DD 、すなわちN DD,n =N D,n -N D,n-1 、N DD,n-1 =N D,n-1 -N D,n-2 、……、N DD,n-v-1 =N D,n-v -N D,n-v-1 を演算し、これらの変化率に基づいて、第1 換部32のサンプリング周波数よりも大きいク ロック周波数を発生させ、時間幅T samp1 よりも小さい時間幅T to で、時間幅T samp1,n+k (kは1以上の任意の自然数)、すなわちk個のサ プリング周期後の時間幅T samp1 中に位置する電流値i Q1 のピーク値のタイミングを予測する(図7)。こ こでは、差分N DD の変化率が小さくなってくると、ピーク値が 近づいていると判断し、この差分N DD の変化率が所定値以下になると、ピーク値で あると判断する。なお、kは通常1または2に設 定されるが、例えば閾値N DREF の設定分解能が不足している場合には、kを きくすることで、この設定分解能の不足を うことができる。

 また、例えば電界効果トランジスタQ1を流 る電流の傾きが変化しない領域で上記タイ ングT to,u を予測した場合など、電界効果トランジスタ Q1,Q2のスイッチング周波数が大幅に変化して イミングT to,u を適切に予測できない状態では、予測回路35 、このタイミングT to,u を、複数のカウント数N n の絶対量に基づいて電流値i Q1 がピーク値となるタイミングとして予測する 。なお、電流値iの目標のピーク値は、ラン 電流i out とその目標値との差により設定する。

 そして、予測回路35で予測したタイミングT to,u によって、この予測回路35がスイッチ選択回 38を時間幅T to の微小幅PWM信号で制御し、このスイッチ選択 回路38が、選択回路31により電流値iを選択し 電界効果トランジスタ、本実施の形態では 界効果トランジスタQ1を、予測回路35で予測 したタイミングT to,u でターンオフさせ、このタイミングT1あるい タイミングT2で電界効果トランジスタQ2をタ ーンオンさせる。

 一方、ランプ電流i out は、整流回路36により整流され、第2変換部37 各A/D変換器37aがマルチレート制御されて、 イミングT to,u から時間τ D1 の遅れの後、所定の時間幅T samp2 でディジタル量に変換される。

 そして、予測回路35では、この変換された ィジタル量によってランプ電流i out のピーク値を検出し、この検出に基づいて、 閾値N DREF を適宜補正する。

 このとき、閾値N DREF の補正に用いる第2変換部37のディジタル量は 、例えば時間幅T samp2 が比較的短い場合には、各A/D変換器37aにより 変換したディジタル量の平均値を用い、時間 幅T samp2 が比較的長い場合には、各A/D変換器37aにより 変換したディジタル量の最大値あるいは最小 値を用いる。

 この結果、この補正されたタイミング、す わちランプ電流i out のピーク値の検出タイミングから時間τ D2 分遅れたタイミングで、上記電界効果トラン ジスタQ1のターンオフ制御と同様に電界効果 ランジスタQ2がターンオフされ、電界効果 ランジスタQ1がターンオンされる。換言すれ ば、電界効果トランジスタQ1,Q2のスイッチン 周期の半周期後のターンオフのタイミング( PWM信号出力)が補正される。

 この後、同様に電界効果トランジスタQ1,Q 2に対して交互に制御を繰り返す。

 以上のように、第1変換部32により変換され カウント数N n-1 と、その次のカウント数N n との差分N D,n が所定の閾値N DREF 以下となった状態で、この差分N D の変化率に基づき、予測回路35により電界効 トランジスタQ1,Q2を流れる電流値i Q1 ,i Q2 がピーク値となるタイミングT to,u を予測し、この予測されたターンオフのタイ ミングT to,u でスイッチ選択回路38がオン状態の電界効果 ランジスタ、本実施の形態では電界効果ト ンジスタQ1をターンオフさせるとともに、 フ状態の電界効果トランジスタ、本実施の 態では電界効果トランジスタQ2をターンオン させ、かつ、予測回路35により予測されたタ ンオフのタイミングT to,u の近傍で複数のA/D変換器37aをマルチレート制 御してランプ電流i out をディジタル量に変換し、これらディジタル 量によりランプ電流i out のピーク値を検出し、この検出に基づいて予 測回路35のタイミングの予測を補正、具体的 は閾値N DREF を補正することで、第1変換部32のサンプリン グ周波数を必要以上に大きくすることなく、 第1変換部32のサンプリング周期間に電流値i ピーク値が位置していても、この電流値iに じてターンオフのタイミングT to,u を正確に設定できるので、実用性が向上する とともに、正確に蛍光ランプFLを点灯制御で る。

 また、第1変換部32により変換されたカウン 数N n の絶対量に基づき予測回路35が、電流値iがピ ーク値となるタイミングを予測し、この予測 されたタイミングでスイッチ選択回路38がオ 状態の電界効果トランジスタ、ここでは電 効果トランジスタQ1をターンオフさせると もに、オフ状態の電界効果トランジスタ、 こでは電界効果トランジスタQ2をターンオン させることにより、カウント数N n の差分N D の変化率とともに、電流値iの絶対量に基づ ても電流値iのピーク値に対応させて電界効 トランジスタ、ここでは電界効果トランジ タQ1をターンオフさせることが可能となり より正確に負荷制御できる。

 さらに、ピーク値となるT samp1 の数周期前のカウント数N n の差分N D などの演算結果によって電流値iがピーク値 なるタイミングT to,u を予測して計算するので、計算時間を確保で きる。

 そして、放電灯点灯装置16の入力側に近い 界効果トランジスタQ1,Q2の電流値i Q1 ,i Q2 によりターンオフのタイミングを設定するの で、応答性が良好である。特に、照明装置11 は、応答が遅いと蛍光ランプFLが立ち消え り、ちらついたりするおそれがあるので、 答性を高めることで、このような立ち消え ちらつきを確実に防止できる。

 また、通常の場合には減少する予測回路35 の差分N D の変化率が増加した場合には、スイッチ選択 回路38が電界効果トランジスタQ1あるいは電 効果トランジスタQ2をオフすることで、電界 効果トランジスタQ1,Q2の異常などによる回路 常などによる過電流などを防止できる。

 なお、上記一実施の形態において、電界効 トランジスタQ1,Q2のいずれか一方だけを制 してランプ電流i out の1周期毎の制御とすることも可能である。 の場合には、電界効果トランジスタQ2側の方 が制御しやすく好ましい。

 また、上記ターンオフのタイミングの設 は、放電灯点灯装置11の過渡期には毎周期 い、安定期には数周期毎に行うように制御 てもよい。

 さらに、第1変換部32は、電流制御発振器4 1およびカウンタ42と同等の機能を有する、例 えば8ビットのフラッシュタイプのA/D変換器 どとしてもよい。この場合には、例えば第2 換部37のA/D変換器37aのいずれかと共用とし もよい。

 そして、負荷の電気量としては、ランプ電 i out などの出力電流以外でも、例えば出力電圧や 電力でも同様に制御できる。

 また、補正手段は、閾値N DREF の補正に代えて、時間幅T samp1,n+k のkの値を変化させるように制御したり、こ らを併用したりしてもよい。

 また、蛍光ランプFL以外の負荷に対して 上記負荷制御装置を利用できる。

 本発明は、例えば家庭用の照明装置など 利用される。