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Title:
MASSAGE CHAIR WITH LEG MASSAGE DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/040962
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a massage chair whose leg massage device can be moved vertically and can be housed by a simple mechanism. The massage chair (1) comprises a seat (2), a seatback (4) and the leg massage device (5) installed in front of the seat (2). A forward/backward moving mechanism (7) connected to the leg massage device (5) is provided under the seat (2). When the forward/backward moving mechanism (7) is moved forward, the leg massage device (5) is moved to a using position which is in front of the seat (2). When the forward/backward moving mechanism (7) is moved backward, the leg massage device (5) is housed at a housing position (P) which is under the seat (2). The forward/backward moving mechanism (7) is so constituted that the leg massage device (5) at the using position can be freely switched to two positions of a lower using position (U1) where the leading end of the massage device (5) is lower and a higher using position (U2) where the leading end is higher.

Inventors:
LIU YING (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/074652
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
December 21, 2007
Export Citation:
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Assignee:
DAITO ELECTRIC MACHINE IND (JP)
LIU YING (JP)
International Classes:
A61H15/00; A61H7/00
Foreign References:
JP2002238963A2002-08-27
JPH0254447U1990-04-19
JP2007075590A2007-03-29
JPH1119149A1999-01-26
JPH05112174A1993-05-07
JP2003038599A2003-02-12
Attorney, Agent or Firm:
YASUDA, Mikio (7 & 6th Floor Shori Building, 7-19, Takaida-hondori 7-chome, Higashi-Osaka-sh, Osaka 66, JP)
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Claims:
 座部と該座部の後部に設けられた背もたれ部と前記座部の前部に設置された足揉み装置とを有するマッサージ椅子において、
 前記座部の下方に足揉み装置と連接する進退機構が設けられ、
 前記進退機構が前方に進出すると、足揉み装置は座部の前方であって使用者の下肢をマッサージ可能な位置である使用位置に進み、前記進退機構が後方に退行すると、足揉み装置は座部の下方に形成された収納位置に収納され、
 前記進退機構は、前記使用位置における足揉み装置を、その先端部が下方となる下方使用位置とその先端部が上方となる上方使用位置との2つの位置で切換自在としていることを特徴とする足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
 前記下方使用位置にある足揉み装置は、その底面が床面と対面し且つ下肢をマッサージする面が前方を向く状態となっており、
 前記上方使用位置にある足揉み装置は、下肢をマッサージする面が斜め上方を向く状態となっており、
 前記収納位置にある足揉み装置は、その底面が前方を向くと共に座部の前縁部と面一となり且つ下肢をマッサージする面が上方を向く状態となっていることを特徴とする請求項1に記載の足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
 前記進退機構は、座部の下方に設置され後部側に水平部分を有し且つ前部側に上反り状の円弧部を備えた第1ガイドレールと、該第1ガイドレールに沿って移動可能な走行機構と、この走行機構に対し前方突出状に取り付けられた第1ロッド体と、前記足揉み装置の後部に配備されたリンク機構と、を有しており、
 前記第1ロッド体の前端部及びリンク機構の上端部は、足揉み装置の後部側上部に左右軸回りに回動自在に同軸で連結されていて、
 前記走行機構が第1ガイドレールの水平部分に移動すると、足揉み装置が収納位置に位置し、
 前記走行機構が第1ガイドレールの円弧部であってその後部側に移動すると、足揉み装置が下方使用位置に位置し、
 前記走行機構が第1ガイドレールの円弧部であってその前部側に移動すると、前記リンク機構が作動し足揉み装置を上方使用位置とするように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
 前記リンク機構は、下端部に転動輪が設けられ上端部が足揉み装置の後部側上部に前記第1ロッド体と同軸状に回動自在に連結された支持部材と、
 前記支持部材の中途部に左右軸回り回動自在に設けられ、且つ前端部が足揉み装置の後面を押し上げるようになっている作動リンクと、
 前記作動リンクの後端部に前端部が連結された連結リンクと、
 前記連結リンクの後端部が左右軸回り回動自在に連結され且つ座部の下方を前後方向に移動する移動体と、を有しており、
 前記走行機構が第1ガイドレールの円弧部であってその前部側に移動した際に、前記移動体の前方移動が規制され、前記連結リンクを介して作動リンクの後端部が後方に引っ張られ、当該作動リンクが支持部材に対して回動し、作動リンクの前端部が足揉み装置の後部を押し上げ動作するように、前記移動体と連結リンクと作動リンクとが連結されていることを特徴とする請求項3に記載の足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
 前記走行機構は、左右方向を向き第1ロッド体の基端側に回動自在に枢支され且つ両端部に歯車を備えた走行軸と、この走行軸を回転駆動する駆動装置と、を有し、
 前記第1ガイドレールの上辺には、前記走行軸の歯車が噛合するラック歯が設けられ、
 前記駆動装置が走行軸を回転駆動することで、歯車がラック歯上を移動し前記走行機構が第1ガイドレールに沿って前後方向に移動自在となっていることを特徴とする請求項4に記載の足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
 前記走行機構は、前記走行軸に平行に配置され第1ロッド体の基端側に回動自在に枢支され且つ両端が第1ガイドレールに沿って移動するガイド軸を有していることを特徴とする請求項5に記載の足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
 前記進退機構は、足揉み装置の下方使用位置と上方使用位置との切換をスムーズにする切換補助機構を有し、
 この切換補助機構は、座部の下方に設置されると共に後部側に水平部分を有し前部側に凸状の円弧部を備えた第2ガイドレールと、後端部が前記第2ガイドレールに沿って移動可能で前端部が前記支持部材の上部に係合する第2ロッド体と、を有し、
 前記足揉み装置が下方使用位置から上方使用位置へ切り替わる際に、前記第2ロッド体の後端部が第2ガイドレールの円弧部の前部側を前方に向けて摺動するに伴って、当該第2ロッド体の前端部又は中途部が前記支持部材を下方に押圧するように構成されていることを特徴とする請求項3~6のいずれかに記載の足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
 前記足揉み装置の後部側上部には係合部材が設けられ、該係合部材には上下方向を向く円弧状の係合溝が設けられ、該係合溝には前記第2ロッド体の中途部に設けられたピン部材が摺動自在に嵌り込むものとなっており、
 前記第2ロッド体の後端部が第2ガイドレールの円弧部の前部側を前方に向けて摺動するに伴って、前記ピン部材が係合溝の下端部を押し、支持部材が下方に押圧されるよう構成されていることを特徴とする請求項7に記載の足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
 前記座部は当該座部を左右から支持する一対の座部支持部を有し、
 前記第1ガイドレール及び第2ガードレールは、足揉み装置の外側面と前記座部支持部の内側面との間に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
 前記第2ガイドレールは第1ガイドレールの上方に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
 前記足揉み装置が収納位置に移動する際に当該足揉み装置内に使用者の下肢が存在することを検出するセンサ部が、前記座部の前部及び/又は足揉み装置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の足揉み装置を備えたマッサージ椅子。
Description:
足揉み装置を備えたマッサージ 子

 本発明は、足揉み装置を備えたマッサー 椅子に関する。

 足揉み装置が備えられたマッサージ椅子と ては、例えば、特許文献1に開示されたもの がある。
 このマッサージ椅子は、座部の後部に背も れ部、前部に足揉み装置をそれぞれ有して り、背もたれ部には使用者の背部をマッサ ジするマッサージ機構が備えられ、足揉み 置には、使用者の下肢をマッサージする下 マッサージ機構が内蔵されている。また、 もたれ部は前後にリクライニング可能とさ 、足揉み装置は支持部材を介して座部の前 に揺動可能に設けられている。

 このようなマッサージ椅子は、マッサージ 行うために利用されるだけでなく、単なる 子として利用されることも多い。特に、こ 種のマッサージ椅子では、座部等に柔らか クッションを内蔵している場合が多く、ま 、背もたれ部にリクライニング機能を有し いることからソファとしての利用にも適し ものとなっている。
 しかしながら、特許文献1の足揉み装置につ いては、その前面に保持溝を形成したものと なっているため、マッサージ機能を使わない 場合でも保持溝に下肢を嵌め込まなければな らず、これによって足の自由な動きが制限さ れ、楽な体勢をとることが困難となっていた 。また、椅子の見栄えを損ねる一因ともなっ ていた。

 そこで、このような不都合を回避すべく、 許文献2のような技術を本願出願人は既に開 発している。
 このマッサージ椅子は、足揉み装置を使用 置と座部の下方に位置する内蔵位置とに移 可能な押引機構を有しており、この押引機 は、マッサージ椅子の両側に設置されてい ガイドレール、ガイドレールに沿って出入 する押引ロッド、押引ロッドに連結された ャリッジ板を有し、このキャリッジ板に足 み装置がピン接続されている。
 そのため、足揉み装置を使用位置に位置さ た上で、足揉み装置の前面(マッサージ面) 後面(フットレスト面)とを回転切換自在とし ている。

特開2002-238963号公報

特開2007-75590号公報

 しかしながら、マッサージ椅子の使用者か の要求は多岐に亘り、「足揉み装置の前面 後面の反転切換は不要である」等の要求も がってきている。一方で、「足揉み装置に 肢を差し入れつつ、その下肢を前方に高く げた楽な姿勢を取りたい」という使用者の 求も多く挙がってきている。当然、足揉み 置を使用しないときに「邪魔にならない位 に格納して欲しい」という要求は依然とし ある。
 そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、簡 な機構でありながら足揉み装置が上下に移 可能であって当該足揉み装置を収納可能な 成となっているマッサージ椅子を提供する とを目的とする。

 前記目的を達成するため、本発明において 以下の技術的手段を講じた。
 すなわち、本発明に係る足揉み装置を備え マッサージ椅子は、座部と該座部の後部に けられた背もたれ部と前記座部の前部に設 された足揉み装置とを有するマッサージ椅 において、前記座部の下方に足揉み装置と 接する進退機構が設けられ、前記進退機構 前方に進出すると、足揉み装置は座部の前 であって使用者の下肢をマッサージ可能な 置である使用位置に進み、前記進退機構が 方に退行すると、足揉み装置は座部の下方 形成された収納位置に収納され、前記進退 構は、前記使用位置における足揉み装置を その先端部が下方となる下方使用位置とそ 先端部が上方となる上方使用位置との2つの 位置で切換自在としていることを特徴とする 。

 詳しくは、前記下方使用位置にある足揉み 置は、その底面が床面と対面し且つ下肢を ッサージする面が前方を向く状態となって り、前記上方使用位置にある足揉み装置は 下肢をマッサージする面が斜め上方を向く 態となっており、前記収納位置にある足揉 装置は、その底面が前方を向くと共に座部 前縁部と面一となり且つ下肢をマッサージ る面が上方を向く状態となっている。
 好ましくは、前記進退機構は、座部の下方 設置され後部側に水平部分を有し且つ前部 に上反り状の円弧部を備えた第1ガイドレー ルと、該第1ガイドレールに沿って移動可能 走行機構と、この走行機構に対し前方突出 に取り付けられた第1ロッド体と、前記足揉 装置の後部に配備されたリンク機構と、を しており、前記第1ロッド体の前端部及びリ ンク機構の上端部は、足揉み装置の後部側上 部に左右軸回りに回動自在に同軸で連結され ていて、前記走行機構が第1ガイドレールの 平部分に移動すると、足揉み装置が収納位 に位置し、前記走行機構が第1ガイドレール 円弧部であってその後部側に移動すると、 揉み装置が下方使用位置に位置し、前記走 機構が第1ガイドレールの円弧部であってそ の前部側に移動すると、前記リンク機構が作 動し足揉み装置を上方使用位置とするように 構成されているとよい。

 また、前記リンク機構は、下端部に転動 が設けられ上端部が足揉み装置の後部側上 に前記第1ロッド体と同軸状に回動自在に連 結された支持部材と、前記支持部材の中途部 に左右軸回り回動自在に設けられ、且つ前端 部が足揉み装置の後面を押し上げるようにな っている作動リンクと、前記作動リンクの後 端部に前端部が連結された連結リンクと、前 記連結リンクの後端部が左右軸回り回動自在 に連結され且つ座部の下方を前後方向に移動 する移動体と、を有しており、前記走行機構 が第1ガイドレールの円弧部であってその前 側に移動した際に、前記移動体の前方移動 規制され、前記連結リンクを介して作動リ クの後端部が後方に引っ張られ、当該作動 ンクが支持部材に対して回動し、作動リン の前端部が足揉み装置の後部を押し上げ動 するように、前記移動体と連結リンクと作 リンクとが連結されている構成であるとよ 。

 さらに好ましくは、前記走行機構は、左右 向を向き第1ロッド体の基端側に回動自在に 枢支され且つ両端部に歯車を備えた走行軸と 、この走行軸を回転駆動する駆動装置と、を 有し、前記第1ガイドレールの上辺には、前 走行軸の歯車が噛合するラック歯が設けら 、前記駆動装置が走行軸を回転駆動するこ で、歯車がラック歯上を移動し前記走行機 が第1ガイドレールに沿って前後方向に移動 在となっているとよい。
 また、前記走行機構は、前記走行軸に平行 配置され第1ロッド体の基端側に回動自在に 枢支され且つ両端が第1ガイドレールに沿っ 移動するガイド軸を有していてもよい。

 最も好ましくは、前記進退機構は、足揉 装置の下方使用位置と上方使用位置との切 をスムーズにする切換補助機構を有し、こ 切換補助機構は、座部の下方に設置される 共に後部側に水平部分を有し前部側に凸状 円弧部を備えた第2ガイドレールと、後端部 が前記第2ガイドレールに沿って移動可能で 端部が前記支持部材の上部に係合する第2ロ ド体と、を有し、前記足揉み装置が下方使 位置から上方使用位置へ切り替わる際に、 記第2ロッド体の後端部が第2ガイドレール 円弧部の前部側を前方に向けて摺動するに って、当該第2ロッド体の前端部又は中途部 前記支持部材を下方に押圧するように構成 れているとよい。

 また、前記足揉み装置の後部側上部には係 部材が設けられ、該係合部材には上下方向 向く円弧状の係合溝が設けられ、該係合溝 は前記第2ロッド体の中途部に設けられたピ ン部材が摺動自在に嵌り込むものとなってお り、前記第2ロッド体の後端部が第2ガイドレ ルの円弧部の前部側を前方に向けて摺動す に伴って、前記ピン部材が係合溝の下端部 押し、支持部材が下方に押圧されるよう構 されているよい。
 また、前記座部は当該座部を左右から支持 る一対の座部支持部を有し、前記第1ガイド レール及び第2ガードレールは、足揉み装置 外側面と前記座部支持部の内側面との間に けられている構成は好ましい。

 前記第2ガイドレールは第1ガイドレールの 方に設けられているとよい。
 さらに、前記足揉み装置が収納位置に移動 る際に当該足揉み装置内に使用者の下肢が 在することを検出するセンサ部が、前記座 の前部及び/又は足揉み装置に設けられてい る構成であるとよい。

 本発明に係るマッサージ椅子によれば、 揉み装置が上下に移動可能であって、使用 は下肢をマッサージしつつ当該下肢を高く し上げ楽な姿勢をとることができるように る。加えて、本発明に係るマッサージ椅子 よれば、足揉み装置を収納可能となり、マ サージ機能を使わない場合でも、使用者の の自由な動きが可能で、使用者は楽な体勢 とることができるようになる。

図1は第1実施形態に係るマッサージ椅 の内部を示した左側面図である(収納位置)。 図2は第1実施形態に係るマッサージ椅 の内部を示した正面図である。 図3は第1実施形態に係るマッサージ椅 の内部を示した左側面図である(上方使用位 )。 図4は第1実施形態に係る足揉み装置が 納位置から使用位置へ遷移する状況を示し 図である。 図5は第2実施形態に係るマッサージ椅 の内部を示した左側面図である(収納位置)。 図6は第2実施形態に係るマッサージ椅 の内部を示した正面図である。 図7は第2実施形態に係る足揉み装置が 納位置から使用位置へ遷移する状況を示し 図である。 図8は第2実施形態に係るマッサージ椅 の分解斜視図である。 図9はマッサージ椅子の斜視図である。

符号の説明

 1  マッサージ椅子
 2  座部
 3  脚部(座部支持部)
 4  背もたれ部
 5  足揉み装置
 7  進退機構
 8  第1ガイドレール
 9  走行機構
 10 第1ロッド体
 13 走行軸
 17 支持部材
 18 転動輪
 20 作動リンク
 21 コロ部材
 22 連結リンク
 23 レール体
 24 移動体
 27 センサ部
 30 切換補助機構
 31 第2ガイドレール
 32 第2ロッド体
 33 突出ピン
 34 係合部材
 35 係合溝
 36 ピン部材
 F  床面
 P  収納位置
 U1 下方使用位置
 U2 上方使用位置

 以下、本発明の実施形態を、図を基に説明 る。
[第1実施形態]
 図1~図4,図9は、本発明に係る足揉み装置5を 蔵可能なマッサージ椅子の第1実施形態を示 したものである。
 マッサージ椅子1は、座部2と、この座部2を 定の高さに支持する左右一対の脚部3,3(座部 支持部)とを有している。座部2の後部には背 たれ部4が設けられている。さらに座部2の 部に、使用者の下肢(特にふくらはぎ)を揉み マッサージする足揉み装置5が備えられてい 。

 なお、以下の説明において、図1の左右方向 を実際の装置での前後方向と呼び、図1の上 方向を実際の装置における上下方向と呼ぶ 図1の紙面貫通方向を実際の装置での左右方 又は幅方向と呼ぶ。これらの方向は、マッ ージ椅子1に座った使用者から見たものと一 致する。
 座部2は、使用者の臀部を下方から支持する に十分な広さを有しており、左右一対の脚部 3,3の間に設けられたベース部材上に架け渡す ように配設されている。背もたれ部4は、そ 下端部と座部2の後部とが前後方向に揺動自 に枢支されており、座部2の下面右側に配設 されたリクライニング機構38(リニアアクチュ エータ機構)によってリクライニング可能と っている。背もたれ部4の内部には、揉み又 叩きマッサージ等を行う背部用のマッサー 機構が上下移動自在に内蔵されている。

 座部2の前側には足揉み装置5が設けられる のとなっている。足揉み装置5は、正面視略 角形状、側面視ブーツ形状に形成されてい 。足揉み装置5の前面は、マッサージ面5aと っており、下肢を嵌め込んで保持する左右 対の保持溝6,6が形成されている。保持溝6内 の対向面(下肢の両側)には、下肢に対して揉 マッサージを行う下肢用マッサージ装置が 蔵されている。
 下肢用マッサージ装置としては、足の長さ 向に長い板材を左右に揺動させることによ て揉みを施す構成としたり、空気の給排に って膨張収縮する空気袋で揉みを施す構成 することもできる。

 この足揉み装置5は、座部2の前方であって 用者の下肢をマッサージ可能な位置である 用位置(下方使用位置U1,上方使用位置U2)と、 部2の下方に形成された空間部(収納位置P)と の間を移動可能である。
 すなわち、座部2の下方に進退機構7が設け れ、この進退機構7は足揉み装置5に連結され る構成となっている。この進退機構7が前方 進出すると、足揉み装置5は使用位置U1,U2に み、進退機構7が後方に退行すると、足揉み 置5は収納位置Pに収納されるものとなって る。

 進退機構7は、座部2の下方で前後方向を向 ように設置されている第1ガイドレール8と、 第1ガイドレール8に沿って移動可能な走行機 9と、この走行機構9に前方突出状に取り付 られた第1ロッド体10とを有している。
 詳しくは、左右一対の脚部3,3のそれぞれの 方向内側面に板状のガイドレール形成部11 取り付けられている。ガイドレール形成部11 には、後部側~中途部側に水平部分を有し、 部側に上反り状の円弧部を備えている凹状 溝部(第1ガイドレール8)が形成されている。 1ガイドレール8の上辺又は下辺の一方側(本 施形態の場合、上辺)の前方端から後方端に 亘ってラック歯が形成されている。第1ガイ レール8は、足揉み装置5の外側面部と脚部3 内側面との間に位置している。

 図1,図3にあるように、走行機構9は、左右方 向を向き且つ両端部に歯車12を備えた走行軸1 3を有している。
 この走行軸13の左右方向中途部には、当該 行軸13を正逆回転駆動する駆動装置14が備え れている。駆動装置14は電動モータとウォ ムギア機構とを有し、電動モータの回転駆 力が走行軸13に伝達される構成となっている 。
 走行軸13は左右方向を向くように座部2の下 に架け渡され、走行軸13の両端に設けられ 歯車12が第1ガイドレール8に嵌り込むと共に 側のラック歯に噛合するようになっている 駆動装置14の電動モータが回転し走行軸13を 駆動することで、歯車12がラック歯上を移動 走行機構9が第1ガイドレール8に沿って前後 向に移動自在となる。

 また、走行機構9は、走行軸13に平行に配置 れ第1ロッド体10の基端側に回動自在に枢支 れ且つ両端が第1ガイドレール8内をスライ 自在に移動するガイド軸15を有している。ガ イド軸15の端部は、第1ガイドレール8の上辺 は下辺の他方側(本実施形態の場合、下辺)を スライドするようになっている。
 左右一対のガイドレール形成部11,11のそれ れ内側には、長尺の第1ロッド体10が前後方 を向くように配設され、この第1ロッド体10 基端部に前述した走行軸13、ガイド軸15の両 部が回動自在に枢支されるものとなってい 。

 このように、第1ガイドレール8に走行軸13 、ガイド軸15すなわち2本の棒体が入り込み、 それら走行軸13、ガイド軸15が第1ロッド体10 基端に嵌り込んでいるために、当該第1ロッ 体10は、第1ガイドレール8に沿って振れたり 揺動したりせず移動できるようになる。また 、ラック歯が第1ガイドレール8の上辺に形成 れているため、歯車12とラック歯との噛合 態が常に良好となり、足揉み装置5の出し入 がスムーズに行える。もし、ラック歯が第1 ガイドレール8の下辺に形成されていたら、 揉み装置5の荷重により、歯車12がラック歯 食い込み回転しなくなる可能性があるが、 かる状況は確実に回避できるものとなって る。

 一方、それぞれの第1ロッド体10の前端部は 揉み装置5の後部側上部に左右軸(枢支軸16) りに回動自在に連結されている。
 また、足揉み装置5の後面5b(マッサージ面5a は反対側)には、当該後面5bに沿って足揉み 置5を支える支持部材17が設けられている。 の支持部材17は4つの角鋼材を矩形状に組み げて構成されている。この支持部材17の下 には、床面F上を転動する転動輪18,18が左右 対に設けられている。転動輪18は、マッサー ジ椅子1が設置される床面F上を転動可能とな ている。支持部材17の上端部には、足揉み 置5の後部側上部が左右軸回りに回動自在に 支されている。

 本実施形態の場合、支持部材17の上端部に 足揉み装置5の後部側上部と第1ロッド体10の 端部とが枢支軸16回りに同軸状に枢支され いる。
 支持部材17の上下中途部には、左右方向を く支持軸19が設けられ、この支持軸19に前後 向を向く作動リンク20の中途部が枢支され いる。作動リンク20は支持軸19回りに回動自 となっている。
 作動リンク20は、少なくとも4つの角鋼材を 形状に組み上げて構成されていて、支持部 17内に嵌り込む大きさとなっている。

 作動リンク20の前端部(作動リンク20を構成 る縦部材20a,20a間に架け渡された横部材であ て前側にある横部材20b)は、足揉み装置5の 面5bに接するようになっている。この部分に は、作動リンク20に対する足揉み装置5の摺動 をスムーズにすべく、コロ部材21が設けられ いる。
 作動リンク20の後端部(作動リンク20を構成 る縦部材20a,20a間に架け渡された横部材であ て後側にある横部材20c)には、連結リンク22 前端部が回動自在に連結している。連結リ ク22は、前後方向を向くように配備されて る。

 一方、座部2の下方には前後方向を向くレー ル体23が固定部26の上に設けられている。こ レール体23の前端部は座部2の前部下方に位 し、レール体23の後端部は座部2の後部下方 位置している。レール体23には、当該レール 体23上を摺動する移動体24が設けられている
 移動体24は外形が直方体形状であってその 部側には、前述の連結リンク22の後端部が左 右軸回り回動自在に連結されている。
 上述した機構を備えた足揉み装置5の作動態 様を説明する。

 まず、図4に示すように、足揉み装置5が収 位置Pにある場合には、足揉み装置5は、その 底面5cが前方を向くと共に座部2の前縁部と面 一となり且つ下肢をマッサージする面5aが上 を向く状態となっている。その状態では走 機構9は、第1ガイドレール8の後部側すなわ 水平部分に位置し、枢支軸16は足揉み装置5 中央部より低位置にある。
 その状態から、駆動装置14の電動モータが 転し走行軸13を駆動することで、歯車12がラ ク歯上を移動するようになり、走行機構9が 第1ガイドレール8に沿って前方向に移動し、 1ロッド体10を介して足揉み装置5を座部2の 方へ押し出すようにする(図4(a)の状態から図 4(b)の状態へとなる)。この際、転動輪18が床 F上を転動するため、足揉み装置5はスムーズ に移動することとなる。

 その後、図4(c)のように、走行機構9が第1 イドレール8の円弧部の後部側(後円弧部25b 呼ぶこともある)に移動すると、足揉み装置5 が使用位置(下方使用位置U1)に位置する。足 み装置5が下方使用位置U1に位置する場合に 、第1ロッド体10は前方斜め上向きに傾斜し 枢支軸16は足揉み装置5の中央部より高位置 ある。下方使用位置U1にある足揉み装置5は その底面5cが床面Fと対面すると共に下肢を ッサージする面5aが前方を向く状態となって いる。この位置にある足揉み装置5の左右一 の保持溝6,6に、使用者は下肢を差し入れ、 肢用のマッサージ機構によりマッサージを けることができる。

 図4(d)のように、走行機構9が第1ガイドレー 8の円弧部の前部側(前円弧部25aと呼ぶこと ある)に移動すると、支持部材17の上端部及 足揉み装置5の上端部はさらに前方に押し出 れるようになる。それにつれ、支持部材17 下端部に設けられた転動輪18は床面F上を転 り、当該支持部材17の下端部も前へ迫り出る ようになる。
 この際に、移動体24はレール体23の最も前端 に位置しており、それ以上前には移動不能と なっている。そのため、移動体24に回動自在 枢支されている連結リンク22も前には移動 ない。そこで、前述の支持部材17の前移動に 伴って、連結リンク22に繋がる作動リンク20 後ろ側に引っ張られ水平方向を向くように 動し、作動リンク20の前端部がコロ部材21を して足揉み装置5の後面5bを上方に押し上げ ようになる。

 作動リンク20による押し上げ動作により、 揉み装置5は下方使用位置U1から上方使用位 U2にその位置が切り替わるようになる。足揉 み装置5が上方使用位置U2に位置する場合には 、足揉み装置5の底面5cが下方使用位置U1より い位置に移動することとなる。この位置に る足揉み装置5の左右一対の保持溝6,6に使用 者は下肢を差し入れることで、より楽な姿勢 で下肢のマッサージを受けることができる。
 足揉み装置5を格納する場合、電動モータを 逆転させ、走行機構9を第1ガイドレール8に沿 って後方向に移動させることで、図4(d)→図4( c)→図4(b)→図4(a)の如く、第1ロッド体10を介 て足揉み装置5を座部2の下方に設けられた収 納スペースに収納可能となる。足揉み装置5 収納位置Pに持ってきた際には、座部2の前端 部より足揉み装置5の底面5cが突出しないよう になっているため、マッサージ椅子1に座っ 「マッサージを受けない使用者」は楽な体 をとることできると共に、マッサージ椅子1 見栄えも非常にいいものとなっている。

 この際、リクライニング機構38は座面の下 右側に設けられているため、いずれか一方 保持溝6(右側の保持溝)内に入り込むように り、駆動装置14は、走行軸13上であって左側 位置しているため、足揉み装置5が収納位置 Pに移動した際に、リクライニング機構38、足 揉み装置5、駆動装置14が互いに干渉せず、足 揉み装置5は確実に座部2の下方に格納される ととなる。
 なお、足揉み装置5の姿勢を上方使用位置U2 下方使用位置U1との間で切り換える際には 電動モータを正転又は逆転させ、図4(d)~図4(c )の如く、走行機構9を第1ガイドレール8の前 弧部25aと後円弧部25bとの間で移動させると い。

 本実施形態のマッサージ椅子1においては、 座部2の前端側や保持溝6内にリミットスイッ からなるセンサ部27が設けられている。も 使用者が足揉み装置5に足を差し入れたまま 当該足揉み装置5を収納位置Pに収納したと ても、使用者の足が上記センサ部27を反応さ せ、そのセンサ部27からの信号を基に、足揉 装置5の引き込みを停止させることができる 構成となっている。
 これにより、使用者の下肢を痛める等の不 合な状況を確実に防ぐことができるものと っている。
[第2実施形態]
 図5~図8は、本発明に係る足揉み装置を内蔵 能なマッサージ椅子の第2実施形態を示した ものである。

 本実施形態が第1実施形態と異なる点は、進 退機構7の一部として、座部2の下方に、足揉 装置5の下方使用位置U1と上方使用位置U2と 切換をスムーズにする切換補助機構30を有し ていることである。他の点においては、略同 一の構成を有している。
 第1実施形態において、本発明のマッサージ 椅子1の作動態様を説明した。すなわち、図4( c)→図4(d)のように、支持部材17の下端部に設 られた転動輪18は床面F上を転がり、当該支 部材17の下端部も前へ迫り出て、作動リン 20の前端部がコロ部材21を介して足揉み装置5 の後面5bを上方に押し上げ、足揉み装置5が上 方使用位置U2に切り替わる旨を説明した。

 しかしながら、本マッサージ椅子1が実際に 設置される床面Fは、畳敷きであったりカー ットが敷設されていたりと、転動輪18が転が りにくい状況下であることも多々ある。その 場合、転動輪18が転がりづらいため、支持部 17が前方に移動せず、逆に座部2が上方に浮 上がるといった不都合が発生する可能性も めない。
 ところが、本実施形態では、切換補助機構3 0を採用しているために、支持部材17の転動輪 18の転動をスムーズに行わせ、足揉み装置5の 下方使用位置U1と上方使用位置U2との切換を 実に行わせることができる。

 切換補助機構30は、座部2の下方で前後方向 向くように設置された第2ガイドレール31を している。この第2ガイドレール31は、右の 部3に設けられたガイドレール形成部11の内 面に設けられており、第1ガイドレール8の 方に配備されている。第2ガイドレール31は ガイドレール形成部11に形成された凹状の溝 部であり、後側が水平部となっており、前側 が上方に凸形状となっている。
 この第2ガイドレール31には、三日月形状を し前後方向を向く第2ロッド体32の後端部が 動自在に嵌り込んでいる。第2ロッド体32は 幅方向で第2ガイドレール31より内側(足揉み 装置5に近い側)に配備され、第2ロッド体32の 端部には幅方向外側を向く突出ピン33が立 されていて、その突出ピン33が第2ガイドレ ル31内に摺動自在に嵌り込んでいる。

 第2ロッド体32の前端部は、第1ロッド体10の 方向外側から枢支軸16に同軸状に回動自在 嵌り込んでいる。
 一方、第1ロッド体10の前端部で幅方向内側( 足揉み装置5と第1ロッド体10との間)には、板 材で構成された扇形形状の係合部材34が面 接しつつ互いに摺動回転自在となるように 備されている。この係合部材34は支持部材17 上部端に相対移動不能に取り付けられてい 。係合部材34の周縁部には、上下方向を向 円弧状の係合溝35が設けられている。この係 合溝35には、第2ロッド体32の中途部に幅方向 側を向くように突設されたピン部材36が摺 自在に嵌り込んでいる。

 なお、突出ピン33とガイド軸15との間にはバ ネ体37が設けられ、両者33,15間に付勢力が付 されている。これにより、第2ガイドレール3 1に対する第2ロッド体32の摺動がスムーズな のとなる。
 上述した機構を備えた足揉み装置5の作動態 様を説明する。
 まず、図7(a)に示すように、足揉み装置5が 納位置Pにある場合には、足揉み装置5は、そ の底面5cが前方を向くと共に座部2の前縁部と 面一となり且つ下肢をマッサージする面5aが 方を向く状態となっている。その状態では 行機構9は、第1ガイドレール8の後部側すな ち水平部分に位置する。

 その状態から、駆動装置14の電動モータが 転し走行軸13を駆動することで、走行機構9 第1ガイドレール8に沿って前方向に移動し、 第1ロッド体10を介して足揉み装置5を座部2の 方へ押し出すようにする(図7(a)→図7(b))。こ の際、第2ロッド体32の後端部も第2ガイドレ ル31に沿って前方に移動する。第2ロッド体32 に備えられたピン部材36は、係合部材34の係 溝35の上端部にピン部材36が位置するものと っている。
 図7(c)のように、走行機構9が第1ガイドレー 8の後円弧部25bに移動すると、足揉み装置5 下方使用位置U1に位置する。足揉み装置5が 方使用位置U1に位置する場合には、第2ロッ 体32の前端部に備えられたピン部材36は、係 部材34の係合溝35の下端部にピン部材36が位 するものとなっている。第2ロッド体32の後 部が第2ガイドレール31の水平部から凸状の 弧部に移り変わる境界点Aにおいて、ピン部 材36が係合溝35の上端部から下端部に摺動し つ移動する。

 その後、図7(c)→図7(d)のように、走行機 9が第1ガイドレール8の前円弧部25aに移動す と、支持部材17の上端部及び足揉み装置5の 端部はさらに前方に押し出される。支持部 17の下端部に設けられた転動輪18は床面F上を 転がり、当該支持部材17の下端部も前へ迫り す。その際に、第2ロッド体32の後端部が第2 ガードレールの円弧部を下方移動するように 移動する(円弧部の頂点B→前側)。その動きに 連動し、第2ロッド体32の中途部に備えられた ピン部材36は、係合溝35を介して係合部材34を 下方に押圧しつつ支持部材17の転動輪18を前 に移動させる。言い換えるならば、足揉み 置5が下方使用位置U1から上方使用位置U2へ切 り替わる際には、第2ロッド体32の後端部が第 2ガイドレール31の円弧部の前部側を前方に向 けて摺動しつつ、当該第2ロッド体32、詳しく はピン部材36が係合溝35の下部側を押圧する とで支持部材17が下方に押さえられ、座部2 浮き上がりが抑制される。

 これにより、支持部材17はスムーズに前方 移動し、ひいては、足揉み装置5は、図7(c)か ら図7(d)の状態へ滞りなく遷移するようにな 。
 さらに、走行機構9が第1ガイドレール8の前 弧部25aの最前端部に移動すると、第2ロッド 体32の後端部は、第2ガイドレール31の前円弧 25aの最前端まで進み、足揉み装置5は図7(d) 図7(e)のように移動し、上方使用位置U2へと の状態が変化する。
 足揉み装置5を格納する場合、電動モータを 逆転させ、走行機構9を第1ガイドレール8に沿 って後方向に移動させることで、図7(e)→図7( d)→図7(c)→図7(b)→図7(a)の如く、第1ロッド体 10を介して足揉み装置5を座部2の下方に設け れた収納スペースに収納可能となる。

 なお、第1実施形態と同様に足揉み装置5の 勢を上方使用位置U2と下方使用位置U1との間 切り換える際には、電動モータを正転又は 転させ、図7(e)~図7(c)の如く、走行機構9を第 1ガイドレール8の前円弧部25aと後円弧部25bと 間で移動させるとよい。
 以上、本発明に係る足揉み装置を収納可能 マッサージ椅子は、上述した実施の形態に 定されるものではない。
 第2実施形態において、切換補助機構30が右 の脚部3に配備された構成を例示したが、左 側に配備されていてもよく、左右一対の脚部 3,3のそれぞれに切換補助機構30を設けてもよ 。

 本発明は、マッサージ椅子に取り付けら る足揉み装置に適用することが可能であり ソファや車両の座席等にも適用可能である




 
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